JP2013183681A - 普通型コンバイン - Google Patents

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Kenichi Terasaka
賢一 寺坂
Yuji Tanaka
祐二 田中
Yusaku Yoshida
有作 吉田
Mikio Okada
幹夫 岡田
Yoshitake Fukuoka
義剛 福岡
Takeshi Kumatori
剛 熊取
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Abstract

【課題】入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる普通型コンバインを提供することを目的とする。
【解決手段】刈り取った作物を搬送するフィーダ4を備え、フィーダ4は、天板15と底板16とを有するフィーダケース11と、フィーダケース11内の作物入口11a側に設けられ、底板16に対して天板15側方向に退避可能に支持される入口側回転体12と、フィーダケース11内の作物出口11b側に設けられる出口側回転体13と、入口側回転体12及び出口側回転体13に巻き付けられるチェーン14と、チェーン14の天板側搬送経路に対してチェーン14の内周部に接触し、チェーン14に緊張力を付与するテンション回転体35と、入口側回転体12を付勢する入口側回転体用付勢機構27と、テンション回転体35を付勢するテンション回転体用付勢機構38と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、普通型コンバインに関し、より詳細には、刈り取った作物を搬送するフィーダを備える普通型コンバインに関する。
例えば、特許文献1に記載の普通型コンバインにおいて、フィーダケース(フィーダハウス)内には、入口側回転体(前側軸体)と、出口側回転体(後側軸体)と、両軸体間に巻回された無端状のチェーン(コンベアベルト)が設置されている。前側軸体は、フィーダハウスの側板に形成された挿通穴(穀稈の搬送方向に延びる長穴)の方向に移動させて、位置調整可能に構成されている。これにより、作業者が、前側軸体をフィーダハウスの作物入口側方向又は作物出口側方向に移動させて、前側軸体を作業状態に適した位置に調整することができる。
特開2008−72919号公報
しかしながら、特許文献1に記載の普通型コンバインでは、前側軸体がフィーダハウスの作物出口側方向に移動すると、コンベアベルトの張り具合が低下する。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる普通型コンバインを提供することを目的とする。
本発明に係る普通型コンバインの特徴構成は、刈り取った作物を搬送するフィーダを備え、前記フィーダは、天板と底板とを有するフィーダケースと、前記フィーダケース内の作物入口側に設けられ、前記底板に対して前記天板側方向に退避可能に支持される入口側回転体と、前記フィーダケース内の作物出口側に設けられる出口側回転体と、前記入口側回転体及び前記出口側回転体に巻き付けられるチェーンと、前記チェーンの天板側搬送経路に対して前記チェーンの内周部に接触し、前記チェーンに緊張力を付与するテンション回転体と、前記入口側回転体を付勢する入口側回転体用付勢機構と、前記テンション回転体を付勢するテンション回転体用付勢機構と、を備える、ことにある。
本特徴構成によると、入口側回転体が入口側回転体用付勢機構によって付勢されている。このため、入口側回転体が退避した位置から元の位置に素早く復帰する。また、テンション回転体がテンション回転体用付勢機構によって付勢されている。このため、テンション回転体がチェーンに緊張力を確実に付与する。したがって、入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体と前記天板との間隔は、前記チェーンの底板側搬送経路と前記底板との間隔よりも大きい、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体と天板との間隔が、大きめに設けられている。これにより、テンション回転体が移動しても、テンション回転体がフィーダケースの天板へ衝突し難い。したがって、衝突によるテンション回転体及びフィーダケースの損傷を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体用付勢機構は、前記フィーダケースの外側に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体用付勢機構がフィーダケースの外側に露出している。これにより、フィーダケース内の作物がテンション回転体用付勢機構に絡み付き難い。したがって、作物の絡み付きによるテンション回転体用付勢機構の動作不良を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体用付勢機構は、前記フィーダケースの右側及び左側の両方にそれぞれ備えられている、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体用付勢機構がテンション回転体に付勢力を左右のバランス良く付与する。これにより、テンション回転体がチェーンに緊張力を確実に付与する。したがって、入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体に付着した付着物を除去するスクレーパーを備える、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体に作物等が付着しても、付着物がスクレーパーによって除去される。したがって、付着物によるテンション回転体の動作不良を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体用付勢機構は、一端部に前記テンション回転体を回転自在に支持するとともに、他端部が前記フィーダケースに揺動可能に支持されるアーム部材と、前記アーム部材を前記天板側方向に揺動するように付勢する圧縮バネと、前記アーム部材について所定位置を越えての前記天板側方向への揺動を制限するロッド部材と、を備える、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体用付勢機構が、主にアーム部材、圧縮バネ及びロッド部材で構成される。したがって、テンション回転体用付勢機構について構造の簡素化を図ることができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記アーム部材の揺動軸は、側面視において、前記チェーンの内周部内に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、アーム部材の揺動軸がチェーンの外周部に配置されていない。これにより、チェーンの外周部を搬送される作物が、アーム部材の揺動軸に絡み付き難い。したがって、作物の絡み付きによるアーム部材の動作不良を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記アーム部材の揺動軸は、前記テンション回転体の回転軸よりも前記フィーダケースの作物出口側に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、アーム部材が、テンション回転体の回転軸側からフィーダケースの作物出口側方向に延出する。つまり、アーム部材が、テンション回転体の回転軸側からフィーダケースの作物入口側方向に延出しない。このため、フィーダケースの作物入口側にある入口側回転体及び入口側回転体用付勢機構と、アーム部材が干渉することがない。したがって、入口側回転体及び入口側回転体用付勢機構との干渉によるアーム部材の動作不良を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記アーム部材は、前記フィーダケースの内側に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、アーム部材がフィーダケースの外側にはみ出ない。したがって、テンション回転体用付勢機構をコンパクトに配置することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体に付着した付着物を除去するスクレーパーを備え、前記スクレーパーは、前記アーム部材に取り付けられている、ことにある。
本特徴構成によると、スクレーパーを取り付ける部材として、アーム部材を利用する。これにより、スクレーパーを取り付ける専用の部材を設けなくて済む。したがって、コストを低減することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体は、前記フィーダケースの作物入口側に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体が入口側回転体の近傍に配置される。これにより、チェーンにおける張り具合の変化が大きい入口側回転体近傍の部分に対して、テンション回転体が緊張力を確実に付与する。したがって、入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、側面視において、前記天板における中途部には、前記底板とは反対側方向に突起する折曲部が形成されている、ことにある。
本特徴構成によると、折曲部を形成することにより、フィーダケースについて形状の最適化を図ることができる。例えば、フィーダケースの作物入口側が不必要に広くなることがない。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体は、前記折曲部よりも前記フィーダケースの作物入口側に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体が入口側回転体の近傍に配置される。これにより、チェーンにおける張り具合の変化が大きい入口側回転体近傍の部分に対して、テンション回転体が緊張力を確実に付与する。したがって、入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記テンション回転体用付勢機構は、前記テンション回転体を前記天板側方向に付勢する、ことにある。
本特徴構成によると、テンション回転体がテンション回転体用付勢機構によってチェーンに近接する方向に付勢される。これにより、テンション回転体がチェーンに緊張力を確実に付与する。したがって、入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、側面視において、前記天板における中途部には、前記底板とは反対側方向に突起する折曲部が形成され、前記天板は、前記底板と平行な平行部と、前記フィーダケースの作物出口側に近いほど前記底板との間隔が小さくなるように、前記底板に対して傾斜する傾斜部と、を有し、前記フィーダの搬送方向において前記折曲部を挟んで、前記フィーダケースの作物入口側に前記平行部が配置され、前記フィーダケースの作物出口側に前記傾斜部が配置され、前記テンション回転体は、側面視において、前記平行部と前記底板とが成す平行区間に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、フィーダケースの作物入口側に平行部が配置されている。これにより、フィーダケースの作物入口側に近いほど、天板と底板との間隔が大きくなって、フィーダケースの作物入口側が不必要に広くなり過ぎることがない。したがって、フィーダケースの軽量化を図ることができる。また、フィーダケースは、形状の単純な平行部を有する。したがって、フィーダケースを容易に製作することができる。さらに、チェーンの天板側搬送経路と天板との間隔が狭くなる区間(傾斜部と底板とが成す傾斜区間)を避けて、テンション回転体が配置されている。これにより、テンション回転体が移動しても、テンション回転体がフィーダケースの天板へ衝突し難い。したがって、衝突によるテンション回転体及びフィーダケースの損傷を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記入口側回転体用付勢機構は、前記フィーダケースの外側に配置されている、ことにある。
本特徴構成によると、入口側回転体用付勢機構がフィーダケースの外側に露出している。これにより、フィーダケース内の作物が入口側回転体用付勢機構に絡み付き難い。したがって、作物の絡み付きによる入口側回転体用付勢機構の動作不良を防止することができる。
本発明に係る普通型コンバインの更なる特徴構成は、前記入口側回転体用付勢機構は、前記入口側回転体を前記底板側方向に付勢する、ことにある。
本特徴構成によると、入口側回転体が入口側回転体用付勢機構によって退避方向とは反対方向に付勢される。これにより、退避した入口側回転体が元の位置に素早く復帰する。したがって、入口側回転体の移動によるチェーンの張り具合の低下を防止することができる。
普通型コンバインを示す側面図。 フィーダを示す側面図。 フィーダを示す平面断面図。 フィーダを示す側面断面図。 フィーダの前部を示す側面図。 フィーダの前部を示す平面断面図。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づき説明する。
先ず、普通型コンバインの全体構成について、図1により説明する。
図1に示すように、普通型コンバインは、機体を走行させる右及び左の前輪1F並びに右及び左の後輪1Rを有する走行部1を備えている。走行部1の上部には、機体フレーム2が備えられている。機体フレーム2の前方には、穀稈を刈り取る刈取部3が備えられている。刈取部3の後側には、刈り取った穀稈を搬送するフィーダ4が備えられている。また、機体フレーム2上には、脱穀処理物を選別する選別部5が備えられている。選別部5の右方には、動力源となるエンジンEが備えられている。選別部5の上側には、穀稈を脱穀する脱穀部6が備えられている。脱穀部6の上方には、選別後の穀粒を貯留するグレンタンク7が備えられている。脱穀部6の後側には、排藁等の脱穀処理物を切断して機外へ排出する切断部8が備えられている。脱穀部6の前方には、オペレータが搭乗するキャビン9が備えられている。キャビン9には、オペレータが着座する運転席10、ステアリングハンドル9a及び図示しない操作ペダルや操作レバー等の操作具類が備えられている。
次に、フィーダ4について、図2から図6により説明する。
図2から図6に示すように、フィーダ4は、フィーダケース11と、入口側回転体12と、出口側回転体13と、右及び左のチェーン14と、を備えている。
フィーダケース11の前端部には、作物入口11aが形成されている。そして、フィーダケース11の後端部には、作物出口11bが形成されている。フィーダケース11は、天板15と、底板16と、右及び左の側板17と、を有している。底板16は、側面視において略直線状に形成されている。
天板15は、平行部15aと、傾斜部15bと、を有している。側面視において、天板15における中途部には、底板16とは反対側方向に突起する折曲部15cが形成されている。フィーダ4の搬送方向において折曲部15cを挟んで、フィーダケース11の作物入口11a側(前端側)に平行部15aが配置されている。そして、フィーダケース11の作物出口11b側(後端側)に傾斜部15bが配置されている。
平行部15aは、底板16と平行なものである。傾斜部15bは、底板16に対して傾斜する。具体的には、傾斜部15bは、フィーダケース11の作物出口11b側(後端側)に近いほど底板16との間隔が小さくなるように、底板16に対して傾斜する。また、傾斜部15bの作物出口11b側(後端側)には、窓15dが形成されている。窓15dは、図示しない蓋で開閉可能に覆われている。
入口側回転体12は、フィーダケース11内の作物入口11a側(前端側)に設けられている。入口側回転体12は、底板16に対して天板15側方向に退避可能に支持されている。入口側回転体12は、詳しくは後述する入口側回転体用付勢機構27によって底板16側方向に付勢されている。入口側回転体12は、入口側ドラム18と、入口側回転軸19と、を備えている。
入口側回転軸19は、機体左右方向に設けられている。入口側回転軸19の右端部は、右の開口部17aから右方に突出している。右の開口部17aは、フィーダケース11の右側板17に形成されている。また、入口側回転軸19の左端部は、左の開口部17aから左方に突出している。左の開口部17aは、フィーダケース11の左側板17に形成されている。入口側回転軸19は、開口部17a内で移動可能に構成されている。
出口側回転体13は、フィーダケース11内の作物出口11b側(後端側)に設けられている。出口側回転体13は、出口側ドラム20と、出口側回転軸21と、右及び左のスプロケット22と、を備えている。
出口側回転軸21は、機体左右方向に設けられている。出口側回転軸21は、右及び左のボス部17bによって回転自在に支持されている。右のボス部17bは、フィーダケース11の右側板17に設けられている。そして、左のボス部17bは、フィーダケース11の左側板17に設けられている。また、出口側回転軸21の右端部は、フィーダケース11の右側板17から右方に突出している。そして、出口側回転軸21の左端部は、フィーダケース11の左側板17から左方に突出している。出口側回転軸21の左端部には、入力プーリ23が設けられている。入力プーリ23は、エンジンE(図1参照)からの動力が入力される。入力プーリ23には、動力伝達用の図示しないベルトが巻き付けられている。
右のスプロケット22は、出口側ドラム20の右端部に設けられている。そして、左のスプロケット22は、出口側ドラム20の左端部に設けられている。スプロケット22は、出口側回転軸21に一体回転可能に設けられている。スプロケット22には、チェーン14が巻き付けられている。
ここで、フィーダケース11の作物出口11b側(後端側)には、補強用の補強軸24が設けられている。補強軸24は、機体左右方向に設けられている。補強軸24は、フィーダケース11の右側板17及び左側板17に亘って設けられている。補強軸24は、ボス部17bよりも作物入口11a側(前端側)に配置されている。
そして、ボス部17bと補強軸24とは、補強用の補強板25で連結されている。具体的には、右及び左のボス部17bの上面と補強軸24の上面とが、二枚の補強板25で連結されている。そして、右及び左のボス部17bの下面と補強軸24の下面とが、二枚の補強板25で連結されている。つまり、右及び左のボス部17bと補強軸24とは、四枚の補強板25で連結されている。補強板25は、ボス部17b及び補強軸24と溶接で固定されている。こうして、ボス部17b周辺の応力を分散(ボス部17bへの負荷を軽減)させて、ボス部17bの強度改善を図っている。
チェーン14は、入口側ドラム18及び出口側ドラム20(スプロケット22)に巻き付けられている。チェーン14は、詳しくは後述するテンション回転体35によって緊張力が付与されている。チェーン14には、作物を引っ掛ける多数のスラット26が設けられている。なお、以下の説明では、図4に示すように、チェーン14の搬送経路のうち、入口側回転体12(厳密には入口側回転軸19の回転中心)と出口側回転体13(厳密には出口側回転軸21の回転中心)とを結ぶ直線Lに対して、天板15側の搬送経路のことを「天板側搬送経路」とし、底板16側の搬送経路のことを「底板側搬送経路」として説明する。
入口側回転体用付勢機構27は、フィーダケース11の右側及び左側の両方にそれぞれ備えられている。なお、右及び左の入口側回転体用付勢機構27は、左右対称な構成である。したがって、以下では、右の入口側回転体用付勢機構27について主に説明し、左の入口側回転体用付勢機構27については、必要に応じて説明する。
入口側回転体用付勢機構27は、入口側回転体12を底板16側方向に付勢する。入口側回転体用付勢機構27は、入口側アーム部材28と、入口側圧縮バネ29と、入口側ロッド部材30と、を備えている。このうち、入口側圧縮バネ29及び入口側ロッド部材30は、フィーダケース11の外側に配置されている。
入口側アーム部材28は、フィーダケース11の内側に配置されている。入口側アーム部材28の一端部(前端部)には、ボス部28aが設けられている。入口側ドラム18は、ボス部28aに回転自在に支持されている。また、入口側アーム部材28の他端部(後端部)は、揺動軸28bを介して、フィーダケース11の右側板17に揺動可能に支持されている。揺動軸28bは、長孔17cに差し込まれている。長孔17cは、フィーダケース11の右側板17に形成されている。長孔17cは、機体前後方向に形成されている。揺動軸28bは、長孔17c内で移動可能に構成されている。また、入口側アーム部材28には、スクレーパー31が取り付けられている。スクレーパー31は、入口側ドラム18に付着した付着物を除去する。
入口側圧縮バネ29は、入口側アーム部材28を底板16側方向に揺動するように付勢する。入口側圧縮バネ29の下端部は、下バネ受け32に係止されている。下バネ受け32は、入口側回転軸19の右端部に設けられている。また、入口側圧縮バネ29の上端部は、上バネ受け33に係止されている。
入口側ロッド部材30は、入口側アーム部材28について所定位置を越えての底板16側方向への揺動を制限する。入口側ロッド部材30には、入口側圧縮バネ29が外嵌されている。入口側ロッド部材30の下端部は、下バネ受け32に連結さている。また、入口側ロッド部材30の上端部は、係止部34から上方に突出している。係止部34は、フィーダケース11の右側板17に設けられている。また、入口側ロッド部材30の上端部には、ダブルナット30aが設けられている。ダブルナット30aは、係止部34に係止可能なものである。ダブルナット30aが係止部34に係止することで、入口側アーム部材28について所定位置を越えての底板16側方向への揺動が制限される。また、係止部34には、長孔34aが形成されている。長孔34aには、入口側ロッド部材30が差し込まれている。長孔34aは、機体前後方向に形成されている。入口側ロッド部材30は、長孔34a内で移動可能に構成されている。
テンション回転体35は、チェーン14の天板側搬送経路に対してチェーン14の内周部に接触し、チェーン14に緊張力を付与する。テンション回転体35は、詳しくは後述するテンション回転体用付勢機構38によって天板15側方向に付勢されている。テンション回転体35は、テンションドラム36と、テンション回転軸37と、を備えている。
ここで、テンション回転体35は、フィーダケース11の作物入口11a側(前端側)に配置されている。具体的には、テンション回転体35は、折曲部15cよりもフィーダケース11の作物入口11a側(前端側)に配置されている。換言すると、テンション回転体35は、側面視において、平行部15aと底板16とが成す平行区間Sに配置されている。そして、テンションドラム36と天板15との間隔をD1とし、チェーン14の底板側搬送経路と底板16との間隔をD2とすると、間隔D1は、間隔D2よりも大きい。
テンション回転軸37は、機体左右方向に設けられている。テンション回転軸37の右端部は、右の長孔17dから右方に突出している。右の長孔17dは、フィーダケース11の右側板17に形成されている。また、テンション回転軸37の左端部は、左の長孔17dから左方に突出している。左の長孔17dは、フィーダケース11の左側板17に形成されている。長孔17dは、上下方向に形成されている。テンション回転軸37は、長孔17d内で移動可能に構成されている。
テンション回転体用付勢機構38は、フィーダケース11の右側及び左側の両方にそれぞれ備えられている。なお、右及び左のテンション回転体用付勢機構38は、左右対称な構成である。したがって、以下では、右のテンション回転体用付勢機構38について主に説明し、左のテンション回転体用付勢機構38については、必要に応じて説明する。
テンション回転体用付勢機構38は、テンション回転体35を天板15側方向に付勢する。テンション回転体用付勢機構38は、「アーム部材」としてのテンションアーム部材39と、「圧縮バネ」としてのテンション圧縮バネ40と、「ロッド部材」としてのテンションロッド部材41と、を備えている。このうち、テンション圧縮バネ40及びテンションロッド部材41は、フィーダケース11の外側に配置されている。
テンションアーム部材39は、フィーダケース11の内側に配置されている。また、テンションアーム部材39の一端部(前端部)には、ボス部39aが設けられている。テンションドラム36は、ボス部39aに回転自在に支持されている。また、テンションアーム部材39の他端部(後端部)は、揺動軸39bを介して、フィーダケース11の右側板17に揺動可能に支持されている。テンションアーム部材39の揺動軸39bは、側面視において、チェーン14の内周部内に配置されている。そして、テンションアーム部材39の揺動軸39bは、テンション回転軸37よりもフィーダケース11の作物出口11b側(後端側)に配置されている。換言すると、テンション回転軸37は、テンションアーム部材39の揺動軸39bよりもフィーダケース11の作物入口11a側(前端側)に配置されている。また、テンションアーム部材39には、スクレーパー42が取り付けられている。スクレーパー42は、テンションドラム36に付着した付着物を除去する。
テンション圧縮バネ40は、テンションアーム部材39を天板15側方向に揺動するように付勢する。テンション圧縮バネ40の上端部は、上バネ受け43に係止されている。上バネ受け43は、テンション回転軸37の右端部に設けられている。また、テンション圧縮バネ40の下端部は、下バネ受け44に係止されている。
テンションロッド部材41は、テンションアーム部材39について所定位置を越えての天板15側方向への揺動を制限する。テンションロッド部材41には、テンション圧縮バネ40が外嵌されている。テンションロッド部材41の上端部は、上バネ受け43に連結されている。また、テンションロッド部材41の下端部は、係止部45から下方に突出している。係止部45は、フィーダケース11の右側板17に設けられている。また、テンションロッド部材41の下端部には、ダブルナット41aが設けられている。ダブルナット41aは、係止部45に係止可能なものである。ダブルナット41aが係止部45に係止することで、テンションアーム部材39について所定位置を越えての天板15側方向への揺動が制限される。
以上のような構成により、本実施形態の係る普通型コンバインは、入口側回転体12が入口側回転体用付勢機構27によって底板16側方向に付勢されている。このため、入口側回転体12が退避した位置から元の位置に素早く復帰する。また、テンション回転体35がテンション回転体用付勢機構38によって天板15側方向に付勢されている。このため、テンション回転体35がチェーン14に緊張力を確実に付与する。したがって、入口側回転体12の移動によるチェーン14の張り具合の低下を防止することができる。
例えば、フィーダ4の作物入口11a側に大量の作物が集中すると、入口側回転体12が、入口側回転体用付勢機構27の付勢力に抗して、底板16に対して天板15側方向に退避する。この場合、入口側回転体12の退避に伴ってチェーン14の張り具合の低下が懸念されるが、このようなことがない。
本発明は、刈り取った作物を搬送するフィーダを備える普通型コンバインに利用可能である。
4 フィーダ
11 フィーダケース
11a 作物入口
11b 作物出口
12 入口側回転体
13 出口側回転体
14 チェーン
15 天板
15a 平行部
15b 傾斜部
15c 折曲部
16 底板
27 入口側回転体用付勢機構
35 テンション回転体
37 テンション回転軸(回転軸)
38 テンション回転体用付勢機構
39 テンションアーム部材(アーム部材)
39b 揺動軸
40 テンション圧縮バネ(圧縮バネ)
41 テンションロッド部材(ロッド部材)
42 スクレーパー
D1 間隔
D2 間隔
S 平行区間

Claims (17)

  1. 刈り取った作物を搬送するフィーダを備え、
    前記フィーダは、
    天板と底板とを有するフィーダケースと、
    前記フィーダケース内の作物入口側に設けられ、前記底板に対して前記天板側方向に退避可能に支持される入口側回転体と、
    前記フィーダケース内の作物出口側に設けられる出口側回転体と、
    前記入口側回転体及び前記出口側回転体に巻き付けられるチェーンと、
    前記チェーンの天板側搬送経路に対して前記チェーンの内周部に接触し、前記チェーンに緊張力を付与するテンション回転体と、
    前記入口側回転体を付勢する入口側回転体用付勢機構と、
    前記テンション回転体を付勢するテンション回転体用付勢機構と、を備える普通型コンバイン。
  2. 前記テンション回転体と前記天板との間隔は、前記チェーンの底板側搬送経路と前記底板との間隔よりも大きい請求項1に記載の普通型コンバイン。
  3. 前記テンション回転体用付勢機構は、前記フィーダケースの外側に配置されている請求項1又は請求項2に記載の普通型コンバイン。
  4. 前記テンション回転体用付勢機構は、前記フィーダケースの右側及び左側の両方にそれぞれ備えられている請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  5. 前記テンション回転体に付着した付着物を除去するスクレーパーを備える請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  6. 前記テンション回転体用付勢機構は、
    一端部に前記テンション回転体を回転自在に支持するとともに、他端部が前記フィーダケースに揺動可能に支持されるアーム部材と、
    前記アーム部材を前記天板側方向に揺動するように付勢する圧縮バネと、
    前記アーム部材について所定位置を越えての前記天板側方向への揺動を制限するロッド部材と、を備える請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  7. 前記アーム部材の揺動軸は、側面視において、前記チェーンの内周部内に配置されている請求項6に記載の普通型コンバイン。
  8. 前記アーム部材の揺動軸は、前記テンション回転体の回転軸よりも前記フィーダケースの作物出口側に配置されている請求項6又は請求項7に記載の普通型コンバイン。
  9. 前記アーム部材は、前記フィーダケースの内側に配置されている請求項6から請求項8までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  10. 前記テンション回転体に付着した付着物を除去するスクレーパーを備え、
    前記スクレーパーは、前記アーム部材に取り付けられている請求項9に記載の普通型コンバイン。
  11. 前記テンション回転体は、前記フィーダケースの作物入口側に配置されている請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  12. 側面視において、前記天板における中途部には、前記底板とは反対側方向に突起する折曲部が形成されている請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  13. 前記テンション回転体は、前記折曲部よりも前記フィーダケースの作物入口側に配置されている請求項12に記載の普通型コンバイン。
  14. 前記テンション回転体用付勢機構は、前記テンション回転体を前記天板側方向に付勢する請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  15. 側面視において、前記天板における中途部には、前記底板とは反対側方向に突起する折曲部が形成され、
    前記天板は、
    前記底板と平行な平行部と、
    前記フィーダケースの作物出口側に近いほど前記底板との間隔が小さくなるように、前記底板に対して傾斜する傾斜部と、を有し、
    前記フィーダの搬送方向において前記折曲部を挟んで、前記フィーダケースの作物入口側に前記平行部が配置され、前記フィーダケースの作物出口側に前記傾斜部が配置され、
    前記テンション回転体は、側面視において、前記平行部と前記底板とが成す平行区間に配置されている請求項12から請求項14までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  16. 前記入口側回転体用付勢機構は、前記フィーダケースの外側に配置されている請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
  17. 前記入口側回転体用付勢機構は、前記入口側回転体を前記底板側方向に付勢する請求項1から請求項16までのいずれか一項に記載の普通型コンバイン。
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