JP2019030280A - コンバイン - Google Patents

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崇 齊藤
堀内 真幸
Masayuki Horiuchi
真幸 堀内
耕輝 磯▲崎▼
Koki Isozaki
耕輝 磯▲崎▼
賢多 村山
Kenta Murayama
賢多 村山
良介 小宮
Ryosuke Komiya
良介 小宮
健太 松本
Kenta Matsumoto
健太 松本
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千春 上北
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Abstract

【課題】運転部と連動機構とが離れて配置される場合であっても、運転者が連動機構の切換操作をしやすいコンバインを提供する。
【解決手段】
運転部8と、運転部8の前方に設けられ、圃場の植立穀稈を主切断装置によって刈り取る刈取部と、刈取後の刈取穀稈の全稈を刈取部から脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置4と、刈取部の後方に設けられ、刈取部による刈取後の残稈を副切断装置21によって切断する残稈処理部20と、穀稈搬送装置4が予め設定された設定高さ以上の場合に残稈処理部20を穀稈搬送装置4に連動させて上下昇降させる連動状態と、穀稈搬送装置4が設定高さ以上の場合に残稈処理部20を穀稈搬送装置4に連動させない解除状態と、に切り換え可能な連動機構50と、連動機構50を連動状態と解除状態とに切換操作する操作具80と、連動機構50と操作具80とを連係する連係機構と、が備えられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転部と、前記運転部の前方に設けられ、圃場の植立穀稈を主切断装置によって刈り取る刈取部と、刈取後の刈取穀稈の全稈を前記刈取部から脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置と、前記刈取部の後方に設けられ、前記刈取部による刈取後の残稈を副切断装置によって切断する残稈処理部と、前記穀稈搬送装置が予め設定された設定高さ以上の場合に前記残稈処理部を前記穀稈搬送装置に連動させて上下昇降させる連動状態と、前記穀稈搬送装置が前記設定高さ以上の場合に前記残稈処理部を前記穀稈搬送装置に連動させない解除状態と、に切り換え可能な連動機構と、が備えられたコンバインに関する。
例えば、特許文献1に記載のコンバインのように、刈取部(文献では「刈取搬送装置」)と、刈取部の後方に設けられた残稈処理部(文献では「副切断装置」)と、が備えられ、圃場に残された刈取後の残稈が残稈処理部によって切断されるものが知られている。また、このコンバインに連動機構(文献では「連係機構」)が備えられている。穀稈搬送装置(文献では「搬送機構」)が予め設定された設定高さ以上の場合に刈取部の昇降操作に連動して残稈処理部が昇降する連動状態と、穀稈搬送装置が予め設定された設定高さ以上の場合に刈取部の昇降操作に残稈処理部が連動しない解除状態と、に切換操作自在なように、連動機構は構成されている。
特開2011‐200188号公報
しかし、特許文献1に記載のコンバインでは、連動機構の切換操作を行う操作具(文献では「手動操作部」)は、連動機構の後部に設けられている。このため、運転部と連動機構とが離れて配置されている場合には、運転者は運転部で連動機構を操作することが難しく、連動機構の操作が煩わしいものとなる。
上記実情に鑑みて、本発明の目的は、運転部と連動機構とが離れて配置される場合であっても、運転者が連動機構の切換操作をしやすいコンバインを提供することにある。
本発明は、
運転部と、
前記運転部の前方に設けられ、圃場の植立穀稈を主切断装置によって刈り取る刈取部と、
刈取後の刈取穀稈の全稈を前記刈取部から脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置と、
前記刈取部の後方に設けられ、前記刈取部による刈取後の残稈を副切断装置によって切断する残稈処理部と、
前記穀稈搬送装置が予め設定された設定高さ以上の場合に前記残稈処理部を前記穀稈搬送装置に連動させて上下昇降させる連動状態と、前記穀稈搬送装置が前記設定高さ以上の場合に前記残稈処理部を前記穀稈搬送装置に連動させない解除状態と、に切り換え可能な連動機構と、
前記連動機構を前記連動状態と前記解除状態とに切換操作する操作具と、
前記連動機構と前記操作具とを連係する連係機構と、が備えられている。
本発明では、連動機構が連係機構によって操作具と連係されるため、操作具を連動機構から離して設けることができる。このため、例えば運転部の近くに操作具を設ける構成によって、運転部における連動機構の切り換え操作が容易になる。また、連動機構を運転部の近くに設けなくても良く、連動機構の多様なレイアウト構成に柔軟に対応することができる。したがって、運転部と連動機構とが離れて配置される場合であっても、運転者が連動機構の切換操作をしやすいコンバインが実現される。
本構成において、
前記運転部のうち、前記穀稈搬送装置の位置する側にサイドパネルが設けられ、
前記操作具は、前記運転部の外側に配置され、前記運転部における前記穀稈搬送装置が位置する側の壁部のうち、前記サイドパネルの上部に対応する位置に支持されていると好適である。
本構成であれば、サイドパネルと操作具とが穀稈搬送装置の位置する側に纏めて配置され、サイドパネルを操作する高さと同じ高さで操作具を操作することができるため、操作具が操作し易いものとなる。また、操作具が運転部の外側に配置されているため、サイドパネルのレイアウトを変更することなく、簡易な構成で操作具を機体に設けることができる。
本構成において、
前記運転部にキャビンが備えられ、
前記キャビンにおける前記穀稈搬送装置の位置する側の壁部に、前側支点で揺動することによって開閉可能な窓が備えられ、
前記操作具は、前記窓の前後方向中央箇所の下方に設けられていると好適である。
前側支点で揺動する窓を開けた状態で、窓の前部における開口スペースは狭いため、窓の前部の下方に操作具が設けられると、操作具の操作が、窓に遮られて行い難いものとなる。また、窓の開口スペースのうち、窓の後部における開口スペースは最も広いが、窓の後部が位置する箇所は、脱穀装置に近い位置であり、脱穀装置に接続する装置等で混み入ったスペースとなる場合がある。このため、操作具を操作するスペースとしては狭く、窓の後部の下方に操作具が設けられると、操作具の操作が煩わしくなる虞がある。本構成であれば、窓の後部の下方に操作具が設けられる場合と比較して、操作具の操作が煩わしくなる虞が軽減される。また、窓の前後方向中央箇所における開口スペースは、窓の前部における開口スペースよりも広いため、窓に遮られることなく運転部から操作具を操作することができる。これにより、操作具が操作し易いものとなる。
本構成において、
前記運転部の上方は開放され、前記運転部において前記穀稈搬送装置の位置する側の側部に、前記サイドパネルの上面よりも高く立ち上がる遮音板が設けられ、
前記操作具は、前記遮音板の前端よりも前側に突出する状態で支持されていると好適である。
本構成であれば、操作具が遮音板の前端よりも前側に位置するため、運転部から視認しやすい位置で、遮音板に遮られることなく操作具を容易に操作することができる。これにより、操作具が操作し易いものとなる。
本構成において、
前記操作具は、機体上下方向に沿った軸芯まわりに揺動可能であると好適である。
本構成によって、前側支点で揺動する窓の下方に操作具が設けられ、窓が開けられて運転部の外側に窓が突出する場合であっても、操作具が窓と干渉することなく、操作具を操作することができる。
本構成において、
前記操作具は、前側に揺動操作されて前記連動状態に対応する連動位置となり、後側に揺動操作されて前記解除状態に対応する解除位置となると好適である。
本構成であれば、操作具の揺動操作された位置を確認するだけで連動機構の状態を確認することができる。また、操作具を揺動操作するだけで連動機構の状態を切換えることができるため、簡素な構成で連動機構の状態の確認及び切換え操作を行うことができる。
本構成において、
前記連動機構を、前記連動状態となるように付勢する付勢機構が備えられ、
前記連係機構に、死点機構が備えられ、
前記付勢機構は、前記操作具が前記死点機構の死点を越えることで、前記操作具を前記連動状態に対応する連動位置の側に付勢する状態と、前記操作具を前記解除状態に対応する解除位置の側に付勢する状態と、に切り換わるように構成されていると好適である。
本構成によると、付勢機構によって操作具に付勢力が作用し、死点機構によって操作具の付勢される揺動方向が変化することによって、操作具の連動位置及び解除位置が保持される。このため、解除位置から連動位置に、又は、連動位置から解除位置に、操作具の切換操作を行う場合、付勢機構の付勢力に抗して揺動操作を行う必要がある。これにより、操作具の連動位置及び解除位置と、連動機構の連動状態及び解除状態と、が振動等によって切換わることなく、操作具及び連動機構の状態が好適に保持される。
本構成において、
前記連動機構に、前記残稈処理部のフレームから立ち上がる連動フレームと、前記連動フレームに支持され、前記穀稈搬送装置に設けられた係止部に対して係止可能な係止状態と前記係止部に対して係止しない非係止状態とに切り換わる被係止部と、が備えられていると好適である。
本構成であれば、被係止部における係止状態と非係止状態とを上手く利用することによって、連動機構を容易に連動状態と解除状態とに切換えることができる。また、連動フレームが残稈処理部のフレームから立ち上がるため、残稈処理部は連動フレームによって引き上げられる。これにより、簡素な構成で残稈処理部を穀稈搬送装置に連動させて上下昇降させることができる。
本構成において、
前記穀稈搬送装置の側方に、前記穀稈搬送装置に動力を伝達する動力伝達機構が備えられ、
前記連動フレームは、前記穀稈搬送装置と前記動力伝達機構との間を通されて上下に延びていると好適である。
本構成によれば、穀稈搬送装置と動力伝達機構との間の空間を活用して連動フレームが配置されるため、省スペースな連動機構のレイアウトが実現される。
本構成において、
前記残稈処理部に、前記副切断装置を支持する横フレームと、前記横フレームの中間部に連結された中間縦フレームと、が備えられ、
前記連動フレームは、前記中間縦フレームの上部から上方に延ばされていると好適である。
中間縦フレームは、横フレームの中間部、即ち残稈処理部の左右方向における重心に近い位置に配置される。このため、本構成であれば、残稈処理部が連動フレームによって引き上げられる際に、残稈処理部に歪みや撓みが発生し難くなる。
本構成において、
前記連係機構は、索状体を含んでいると好適である。
本構成であれば、複雑な形状を有する狭い空間であっても、狭い空間を縫うように連係機構を配置することができるため、連係機構の多様なレイアウト構成に対応することができる。
コンバインの機体左側面図である。 コンバインの平面図である。 運転部の下部と残稈処理部とを示す機体正面図である。 残稈処理部を示す機体正面図である。 残稈処理部及び送り部材を示す図4におけるV−V線断面図である。 送り部材及び横送り部材を示す機体正面図である。 乗降ステップと右縦フレームとの位置を示す機体正面図である。 残稈処理部の左側部と制振機構とを示す機体左側面図である。 残稈処理部の左右中央部と連動機構と連係機構とを示す機体左側面断面図である。 残稈処理部の右側部と乗降ステップとを示す機体右側面図である。 制振機構を示す機体左側面図である。 制振機構を示す機体正面断面図である。 制振機構としてのチェーンガイドを示す機体左側面図である。 フィーダ右側部と連動機構とを示す機体右側面図である。 連動機構を示す機体右側面図である。 連動機構を示す機体正面図である。 フィーダ上昇時における残稈処理部と連動機構とを示す機体左側面断面図である。 操作具と窓とを示す平面図である。 操作具と窓とを示す機体右側面図である。 運転部と操作具と遮蔽板とを示す機体右側面図である。 補助転輪を示す機体左側面図である。 補助転輪を示す機体正面図である。
〔コンバインの基本構成〕
本発明によるコンバインについて、その実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態において、「右」とは、機体前進方向視における機体右方向であり、「左」とは、機体前進方向視における機体左方向である。
図1乃至図3に、コンバインの一例である普通型コンバインが示されている。このコンバインに、複数の鋼材を連結した機体フレーム1が備えられ、機体フレーム1の下部に、クローラベルト2Aを有する左右一対のクローラ走行装置2が設けられている。クローラ走行装置2に、駆動スプロケット2Bを駆動する走行駆動軸2Cが備えられ、走行駆動軸2Cは走行駆動軸受2Dによって支持されている。機体フレーム1の前方に刈取部3が昇降自在に装着されている。刈取部3に、リール3Aと主切断装置3Bとオーガ3Cとが設けられている。機体フレーム1の後部に、脱穀装置5と穀粒回収部6とが左右に並んだ状態で備えられている。穀粒回収部6に貯留された穀粒は、穀粒回収部6の上方に設けられた穀粒排出装置18によって排出される。刈取部3の後方に設けられた搬送フィーダ4(穀稈搬送装置)と、機体フレーム1と、に亘って、昇降シリンダ7が設けられ、昇降シリンダ7の伸縮動作によって搬送フィーダ4と共に刈取部3を昇降動作可能なように構成され、刈取部3は、植立穀稈の穂先部の高さに応じて刈高さを変更可能なように構成されている。
圃場の植立穀稈は、リール3Aによって刈取部3の後部に掻き込まれると共に、バリカン状の切断刃を有する主切断装置3Bによって切断される。主切断装置3Bによる切断後の刈取穀稈は、オーガ3Cによって、搬送フィーダ4における入口4aの位置する箇所に寄せ集められ、搬送フィーダ4に送り出される。搬送フィーダ4は、刈取穀稈の全稈を刈取部3から脱穀装置5に搬送し、脱穀装置5は刈取穀稈を脱穀処理する。穀粒回収部6は、例えば穀粒タンクであり、脱穀装置5で脱穀処理された穀粒を貯留するものである。機体フレーム1の前右部に、キャビン付きの運転部8が備えられている。運転部8のうち、搬送フィーダ4の位置する側の側部にサイドパネル9が設けられ、サイドパネル9に、運転者が操作するコンバインの変速操作具等が備えられている。運転部8の下方に、不図示のエンジンとトランスミッション62とが備えられ、エンジンの動力がトランスミッション62を介して走行駆動軸2Cに伝達される。
図3に示されているように、搬送フィーダ4の後上端部に、搬送フィーダ4を駆動するための軸芯Xに沿う駆動軸10が設けられている。駆動軸10の右側端部は、搬送フィーダ4の右側壁部4Rよりも機体右側に位置すると共に、駆動軸10の左側端部は、搬送フィーダ4の左側壁部4Lよりも機体左側に位置する。右側壁部4Rの機体右方に、搬送フィーダ4に動力を伝達する動力伝達機構11が設けられている。動力伝達機構11に、基端スプロケット11Aと、先端スプロケット11Bと、フィーダチェーン11Cと、カバー11Dと、が備えられている。基端スプロケット11Aは駆動軸10の右側端部に設けられている。先端スプロケット11Bは、基端スプロケット11Aの前下方、即ち、搬送フィーダ4の前部における右側壁部4Rよりも機体右側に設けられている。基端スプロケット11Aと先端スプロケット11Bとに亘ってフィーダチェーン11Cが巻き掛けられている。動力伝達機構11は、カバー11Dによって上方及び右側方を覆われているが、当該カバーのうち、後述する連動機構50に対応する位置の上部は開口する。
〔運転部の乗降ステップ〕
図3、図7、図10に示されているように、運転部8の機体右側部に乗降口(不図示)が設けられ、乗降口の下方に、乗降ステップ12が設けられている。乗降ステップ12のうち、上下中央箇所より下側の部分が折り畳み可能に構成されている。即ち、乗降ステップ12は、運転部8の機体右側部に支持固定された上側ステップ12Aと、上側ステップ12Aの下端部に揺動自在に連接された下側ステップ12Bと、から構成されている。また、上側ステップ12Aの下端部における前後方向両端に前後方向に沿う一対の軸芯部12C,12Cが形成され、下側ステップ12Bの揺動基端部における前後方向両端に、一対の軸芯部12C,12Cと係合する一対の長孔12Ca,12Caが形成されている。即ち、下側ステップ12Bが、長孔12Caの長手方向に沿ってスライド自在に構成されていると共に、軸芯部12Cを軸芯回りに機体横外側に略180度の範囲で上下揺動自在に構成されている。
上側ステップ12Aの下端部における前後方向両端に一対の係止部12D,12Dが形成されている。下側ステップ12Bの揺動基端部における前後方向両端に、係止部12Dに係止する一対の第一被係止部12Da,12Daと、一対の第二被係止部12Db,12Dbと、が形成されている。下側ステップ12Bを上側ステップ12Aに対して垂下させ、第一被係止部12Daを係止部12Dに係止させることによって、下側ステップ12Bは使用状態となる。下側ステップ12Bを上側ステップ12Aに対して折り畳み、第二被係止部12Dbを係止部12Dに係止させることによって、下側ステップ12Bは収納状態となる。なお、本実施形態では、係止部12Dと、第一被係止部12Da及び第二被係止部12Dbの夫々と、は乗降ステップ12における前後方向両端に設けられているが、これらは乗降ステップ12における前後の何れかに設けられる構成であっても良い。
上述した乗降ステップ12の構成によって、例えばコンバインが刈取走行や畦越えを行うときに、乗降ステップ12を収納状態にすることによって、乗降ステップ12と畦とが接触する虞を防ぐことができる。
〔残稈処理部〕
脱穀装置5における脱穀負荷を軽減するため、刈取部3の刈高さが高く設定され、植立穀稈は穂先側のみが刈り取られる場合がある。このとき、刈取後の残稈が、背丈の高い状態で圃場に残されないようにするため、刈取後の残稈を切断する必要がある。図1乃至図4に示されているように、刈取部3の後方に残稈処理部20が設けられている。残稈処理部20は機体左右方向に亘る横長の副切断装置21を有し、副切断装置21の前部は、左右方向に沿って前後に山形と谷形とを繰り返すバリカン状に形成された刃先である。副切断装置21の後部は左右方向に亘るアングル部材22Bに載置支持され、アングル部材22Bの後部は、アングル部材22Bの左右に亘って横フレーム22に支持されている。副切断装置21は、後述する偏芯駆動ユニット30によって駆動され、左右方向に往復運動する。
図2に示されているように、副切断装置21の左右幅は、主切断装置3Bの左右幅よりも小さくなるように、副切断装置21は構成されている。副切断装置21の機体左側端部は、主切断装置3Bの機体左側端部よりも機体内側に位置する。また、副切断装置21の機体右側端部は、主切断装置3Bの機体右側端部よりも機体内側に位置する。これにより、刈取前かつ倒伏状態の植立穀稈が機体の左右側方にある場合であっても、副切断装置21によって刈取前の植立穀稈が切断される虞が軽減される。
副切断装置21の機体左側端部と、主切断装置3Bの機体左側端部と、における左右方向の差は、刈取穀稈の一条の幅であるが、この差は適宜変更可能である。コンバインの一ラインにおける刈取走行時、刈取部3による刈取後の残稈のうち、左端の残稈が刈り残される場合があるが、この残稈は、左隣のラインにおける刈取走行時に、右端の残稈として、副切断装置21の機体左側端部で切断可能である。このため、副切断装置21の機体右側端部と、主切断装置3Bの機体右側端部と、における左右方向の差は、副切断装置21の機体左側端部と、主切断装置3Bの機体左側端部と、における左右方向の差よりも小さくなるように、副切断装置21は構成可能である。
図1及び図2に示されているように、残稈処理部20の前端は、運転部8の下部前端8Fよりも前側に、かつ、搬送フィーダ4の入口4aよりも後側に位置した状態で設けられ、副切断装置21は、運転部8の下部前端8Fと平面視で重複する状態で前方に突出している。つまり、残稈処理部20の前端は、入口4aの前後位置L1と、下部前端8Fの前後位置L2と、の間に位置する。このことから、副切断装置21は刈取部3と離れた状態で後方に位置し、入口4aと副切断装置21の前端との間に、前後方向及び上下方向の隙間Sが形成されている。つまり、副切断装置21は刈取部3に近い状態で後方に位置する場合と比較して、前後方向及び上下方向の隙間Sが広く形成される。このため、刈取後の残稈が刈取部3の通過によって倒伏状態になった後、副切断装置21が残稈を通過する前に、隙間Sで残稈が起立する。これにより、刈取部3の通過によって倒伏状態になった残稈を、副切断装置21が刈り残したりする虞や、残稈が起立する前に刈り取られて、残稈の刈高さにムラが生じる虞が低減される。
図4に示されているように、横フレーム22の前方に、複数の受け刃24が、機体前方に延出する状態で、左右方向に沿って等間隔で設けられている。夫々の受け刃24に、副切断装置21の上下方向の厚さに対応する隙間が左右方向に亘って形成され、副切断装置21の往復運動によって、受け刃24の隙間を副切断装置21の刃先が左右方向に通過する。機体の刈取走行時、刈取部3で刈り残された残稈は残稈処理部20に接触し、副切断装置21の往復運動によって、残稈の根元が副切断装置21と受け刃24とに挟まれて切断される。
図3,図4,図8,図9,図10に示されているように、横フレーム22の上部及び後部を上方から支持する状態で、複数の縦フレーム23が備えられている。縦フレーム23は、機体右側部に位置する右縦フレーム23Aと、機体左側箇所に位置する左縦フレーム23Cと、横フレーム22の中間部に位置する中間縦フレーム23Bと、を有する。機体フレーム1の前部に、同一の軸芯Zを有する軸受部13A,13B,13Cが設けられている。夫々の縦フレーム23A,23B,23Cの上端は、軸受部13A,13B,13Cに揺動可能に支持され、夫々の縦フレーム23A,23B,23Cは、軸受部13A,13B,13Cから前下がりに傾斜する。中間縦フレーム23Bの下部に、中間縦フレーム23Bの左右側面から立ち上がる一対の板状のステー23Ba,23Baが、中間縦フレーム23Bの左右側面に溶接固定されている。一対のステー23Ba,23Baに連動機構50が連接されている。このため、中間縦フレーム23Bは連動機構50を介して搬送フィーダ4と連接され、搬送フィーダ4の上下昇降に連動して上下に揺動することが可能なように、残稈処理部20は構成されている。連動機構50については後述する。
図3及び図7に示されているように、右縦フレーム23Aは、運転部8の機体右側部の乗降口の下方に設けられた乗降ステップ12よりも機体の左右内側に設けられている。つまり、右縦フレーム23Aは、運転部8から機体横外方に突出する乗降ステップ12と、運転部8における搬送フィーダ4とは反対側に位置する壁部8Rと、の間を通されている。このため、乗降ステップ12における下側ステップ12Bの折り畳み作業が、右縦フレーム23Aに妨げられることなく円滑に行われる。また、右縦フレーム23Aが乗降ステップ12よりも機体外側に設けられる構成と比較して、右縦フレーム23Aが畦と接触したり、中割り刈取作業において機体右側方に位置する刈取前の植立穀稈が右縦フレーム23Aに倒されたりする虞が低減される。
右縦フレーム23Aは、乗降ステップ12と壁部8Rとの間の空間において、壁部8Rの位置する側に寄せて配置されている。また、右縦フレーム23Aの下部は、機体の左右内側に湾曲するように曲げ形成されている。これにより、右縦フレーム23Aが畦と接触する虞が更に低減される。
図4に示されているように、右縦フレーム23Aの下端部と、中間縦フレーム23Bの下端部と、左縦フレーム23Cの下端部と、にボルト挿通孔23o,23p,23qが夫々形成されている。ボルト挿通孔23o,23p,23qの夫々は、複数の挿通孔を有し、挿通孔の数は適宜変更可能である。横フレーム22に、ボルト挿通孔23o,23p,23qに対応するネジ孔22o,22p,22qが形成され、ボルト挿通孔23o,23p,23qと、ネジ孔22o,22p,22qと、が係合した状態で、夫々ボルト固定される。これにより、横フレーム22は縦フレーム23に支持される。また、横フレーム22は、ボルト挿通孔23o,23p,23q及びネジ孔22o,22p,22qに締結されたボルトを外すことによって、縦フレーム23から取外し可能に構成されている。このことから、例えば、刈取部3の刈条数に合わせて、縦フレーム23に対して左右幅の異なる横フレーム22を装着することができる。
図3乃至図6に示されているように、副切断装置21と連動する状態で、残稈処理部20に送り部材25及び横送り部材26が、副切断装置21と一体的に備えられている。送り部材25及び横送り部材26は、副切断装置21の後部にボルト固定されている。横送り部材26に送り部材25の下端が溶接固定され、横送り部材26は送り部材25の左右両側に設けられている。送り部材25は、中間縦フレーム23Bの前方に設けられ、前側ほど先細り形状となるように、断面L字状に形成された板部材である。また、送り部材25の左右幅は、中間縦フレーム23Bの左右幅よりも広く形成されている。これにより、中間縦フレーム23Bの前方にある稈屑(副切断装置21によって切断された残稈)が、送り部材25によって広く受け止められ、中間縦フレーム23Bに稈屑が引っ掛かって堆積する虞がなくなる。なお、送り部材25及び横送り部材26は、板金のプレス加工によって形成されたものであっても良いし、樹脂成形されたものであっても良い。また、一つの横送り部材26の左右中央箇所に送り部材25が設けられる構成であっても良いし、二つの横送り部材26,26が、送り部材25の左右両側に夫々設けられる構成であっても良い。
送り部材25は副切断装置21と連動して左右方向に往復運動するため、稈屑が送り部材25の前端に引っ掛かる場合であっても、稈屑が左右に振動することによって送り部材25の前端から外れ、送り部材25の左右側方に振り分けられる。つまり、稈屑は、送り部材25によって、中間縦フレーム23Bから離れた位置に案内される。
また、刈取走行状態において、送り部材25は側面視で前倒れに傾斜しており、機体の刈取走行に伴って送り部材25に接触する稈屑に対して下方に押圧する力が発生する。これにより、稈屑が送り部材25に引っ掛かって堆積する虞が低減され、送り部材25に接触した稈屑が円滑に左右に振り分けられる。
横送り部材26は、後上がりに傾斜する状態で、副切断装置21の後部にボルト固定されている。横送り部材26において、上下方向に連続的に起伏する波型形状が機体横方向に亘って形成され、送り部材25に対して波型形状が左右対称になるように、横送り部材26が設けられている。横送り部材26における夫々の波型形状において、下端から上端にかけて上端側ほど送り部材25から離れるように傾斜した傾斜部21aと、上端から下端にかけて略鉛直に垂下する鉛直部21bと、が形成されている。
横送り部材26は、送り部材25と共に左右方向に往復運動するため、稈屑は、送り部材25から離れる方向に作用する力を鉛直部21bから受け、傾斜部21aを通過しながら送り部材25から離れる方向に搬送される。これにより、送り部材25によって左右に振り分けられた稈屑が、そのまま左右方向に搬送されて後方に排棄されるため、送り部材25に稈屑が堆積する虞が低減される。
図9に示されているように、機体フレーム1と走行駆動軸受2Dとに亘って、支持部材14が設けられている。支持部材14の下部は前下がりとなるように傾斜し、支持部材14の上に、スプリング支持機構15が、前倒れとなるように傾斜する状態で、支持部材14に取付固定されている。スプリング支持機構15の下部は支持部材14にボルト固定され、スプリング支持機構15の上下中間箇所に、スプリングバネ15Aが備えられ、スプリング支持機構15の上部に、載置面15Bが備えられている。中間縦フレーム23Bの上下中間箇所において、載置面15Bと対向する箇所に、補強プレート23Bbが設けられ、補強プレート23Bbが設けられた箇所に、載置ボルト23Bcが、後下方に突起する状態で固定されている。載置面15Bと載置ボルト23Bcとが当接する状態で、中間縦フレーム23Bが、スプリング支持機構15の載置面15Bに載置される。これにより、残稈処理部20は、残稈処理部20の自重とスプリングバネ15Aの反発力とが釣り合うように、スプリング支持機構15から上向きの付勢力を受ける。
右縦フレーム23Aの上下中間箇所と、中間縦フレーム23Bの上下中間箇所と、の間に、機体左右方向に亘る横架フレーム27が設けられている。機体左右方向における横架フレーム27の左右幅は、搬送フィーダ4の左右幅よりも広くなるように構成されている。搬送フィーダ4の下部に当接フレーム4Bが設けられ、搬送フィーダ4が降下すると、当接フレーム4Bと横架フレーム27とが当接する。横架フレーム27は搬送フィーダ4から下方向に力を受け、中間縦フレーム23Bがスプリング支持機構15を押圧する。スプリング支持機構15は、中間縦フレーム23Bから押圧力を受け、スプリングバネ15Aが収縮する。これにより、残稈処理部20が降下し、副切断装置21や受け刃24が搬送フィーダ4と接触する虞が防止される。搬送フィーダ4が降下した状態から搬送フィーダ4が上昇すると、残稈処理部20は、残稈処理部20の自重とスプリングバネ15Aの反発力とが釣り合う位置まで上昇する。
〔偏芯駆動ユニット〕
図3,図4,図8に示されているように、副切断装置21の機体左側端部は、連係部材28を介して偏芯駆動ユニット30と連接される。左縦フレーム23Cに、左縦フレーム23Cから機体左上方に突出する取付ステー23Caが設けられ、取付ステー23Caに、ベアリングブロック29がボルト固定されている。偏芯駆動ユニット30は、左縦フレーム23Cと、ベアリングブロック29と、によって支持されている。
偏芯駆動ユニット30に、入力スプロケット31と、偏芯駆動軸32と、駆動ロッド軸33と、揺動駆動アーム34と、が備えられている。軸芯Xは、搬送フィーダ4を駆動する駆動軸10の軸芯である。駆動軸10に出力スプロケット35が備えられ、出力スプロケット35は、副切断装置21に動力を伝達する。出力スプロケット35と入力スプロケット31とに亘って無端チェーン36が巻き掛けられ、無端チェーン36に、制振スプロケット41を有する制振機構40が係止されている。制振機構40については後述する。
出力スプロケット35の軸芯Xを軸芯回りに揺動するテンションアーム37が備えられ、テンションアーム37の揺動先端部にテンション輪38が設けられている。テンションアーム37の揺動先端部と脱穀装置5に設けられたステー5Aに亘ってバネ部材39が設けられ、テンション輪38は、バネ部材39によって無端チェーン36を外周側から押圧するように付勢されている。出力スプロケット35は左側面視で反時計回りに回転するため、無端チェーン36は、出力スプロケット35の駆動によって、出力スプロケット35と入力スプロケット31との間を左側面視で反時計回りに回転する。このため、無端チェーン36のうち、テンション輪38の作用する側が緩み側となり、テンション輪38の作用する側と反対側が張り側となる。
駆動軸10の動力が、出力スプロケット35から無端チェーン36を介して入力スプロケット31に伝達され、偏芯駆動軸32に備えられた不図示の回転機構が回転する。偏芯駆動軸32の外周は、不図示のボールベアリングを介して偏芯駆動軸32の回転機構の軸受けとなっている。このため、偏芯駆動軸32の外周は回転せず、偏芯駆動軸32の回転機構の回転によって、偏芯駆動軸32の外周が軸芯Yを軸芯回りに往復揺動する。
駆動ロッド軸33のうち、偏芯駆動軸32の位置する側の端部に駆動フォーク部33Aが設けられ、駆動フォーク部33Aが備えられた箇所が駆動ロッド軸33の基端部である。駆動フォーク部33Aは、偏芯駆動軸32の外周における上下両端に外嵌されている。偏芯駆動軸32の往復揺動に伴って、駆動フォーク部33Aが軸芯Yを軸芯回りに往復揺動し、駆動フォーク部33Aの往復揺動に対応した角度で、駆動ロッド軸33が軸芯Yを軸芯回りに回動する。
駆動ロッド軸33の先端部付近は、ベアリングブロック29に回動自在に支持され、駆動ロッド軸33の先端部はベアリングブロック29より下方に突出する。駆動ロッド軸33の先端部に揺動駆動アーム34が取付固定されている。駆動フォーク部33Aの往復揺動に対応する角度で、揺動駆動アーム34は軸芯Yを軸芯回りに往復揺動し、揺動駆動アーム34の揺動先端部は連係部材28と連接される。揺動駆動アーム34の揺動によって、副切断装置21は左右方向に往復運動する。
偏芯駆動ユニット30が残稈処理部20の左側端部に設けられることによって、残稈処理部20の重心位置は、残稈処理部20の左右方向中心より左側に偏倚する。このため、中間縦フレーム23Bが、左右方向中心よりも機体左側に偏倚するように、残稈処理部20は構成されている。これにより、中間縦フレーム23Bが、後述する連動機構50によって引っ張り上げられるときに、中間縦フレーム23Bの位置が、残稈処理部20の左右方向における重心位置となるため、残稈処理部20が上方に揺動するときの重心が安定する。
〔無端チェーンの制振機構〕
図8及び図11に示されているように、無端チェーン36の回転範囲において、入力スプロケット31の位置する側の回転範囲中央部に、無端チェーン36の振動を抑止する制振機構40が備えられている。制振機構40に、無端チェーン36の外周側及び内周側に位置する一対の回転体、即ち制振スプロケット41が備えられている。本実施形態では、無端チェーン36の張り側に、外周側及び内周側に位置する一対の制振スプロケット41A,41Bが、一対の回転体として設けられ、無端チェーン36の緩み側に、外周側及び内周側に位置する一対の制振スプロケット41C,41Dが、一対の回転体として設けられている。このように、一対の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dが、無端チェーン36における張り側と緩み側との両方に設けられている。夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dは、無端チェーン36と一体的に回転し、無端チェーン36が、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dに対して摺動摩擦を生じないように構成されている。なお、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dは、無端チェーン36に対して、僅かに張力が掛かるように構成されているが、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dは、無端チェーン36に対して、張力が掛からないように構成されていても良い。
無端チェーン36の張り側において、制振スプロケット41Aは、無端チェーン36の外周側に係止して無端チェーン36の振れを受け止め、制振スプロケット41Bは、無端チェーン36の内周側に係止して無端チェーン36の振れを受け止める。また、無端チェーン36の緩み側において、制振スプロケット41Cは、無端チェーン36の外周側に係止して無端チェーン36の振れを受け止め、制振スプロケット41Dは、無端チェーン36の内周側に係止して無端チェーン36の振れを受け止める。このように、無端チェーン36が、一対の制振スプロケット41A,41Bと、一対の制振スプロケット41C,41Dと、に挟まれて、無端チェーン36の振動が抑止される。これにより、無端チェーン36の摩耗伸びや脱落を防止することができると共に、入力スプロケット31や偏芯駆動ユニット30の回転速度にムラが生じる虞を防止することができる。
図11及び図12に示されているように、制振機構40に、機体フレーム1の前左部に支持固定される基礎部42Aと、基礎部42Aから上方に立ち上がる櫓フレーム42Bが備えられ、櫓フレーム42Bは、例えば溝型鋼によって構成されている。櫓フレーム42Bの機体横外方に、平板状の装着部材43が溶接固定され、櫓フレーム42Bの前後側方と装着部材43とに、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dを装着する軸受部44A,44B,44C,44Dが溶接固定される。夫々の軸受部44A,44B,44C,44Dに、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dが、片持ち支持される状態で、回転自在なように装着される。
制振機構40に、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dを機体横内方から覆う内カバー部材45と、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dを機体横外方から覆う外カバー部材46と、が備えられている。内カバー部材45は、装着部材43と、夫々の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dと、の間に位置する状態で、装着部材43にボルト固定されている。
内カバー部材45の下部に、内カバー部材45と入力スプロケット31との干渉を回避するための凹部45aが形成されている。内カバー部材45は、機体側面視で、無端チェーン36の巻回長手方向にほぼ沿うように、後上がりに傾斜する。内カバー部材45の前上部及び後下部は、例えば板金のプレス加工によって、機体横外方に屈曲するように曲げ形成され、内カバー部材45の前上部及び後下部における屈曲折り目が、無端チェーン36の巻回長手方向にほぼ沿うように、内カバー部材45が構成されている。内カバー部材45の前上部及び後下部が機体横外方に屈曲するように曲げ形成されていることによって、内カバー部材45の前上部及び後下部に機体横外方に延出する屈曲延出部45b,45cが形成されている。夫々の屈曲延出部45b,45cは、無端チェーン36の巻回長手方向にほぼ沿うように、後上がりに傾斜する。
外カバー部材46の前下部は、内カバー部材45の前下部よりも前下方に延出し、入力スプロケット31及び偏芯駆動軸32を機体左側方から覆うように構成されている。また、外カバー部材46の後上部は、内カバー部材45の後上部よりも後上方に延出し、無端チェーン36の巻回長手方向の範囲うち、前下側の半分を覆うように構成されている。
外カバー部材46に、屈曲延出部46a,46bが形成されている。また、屈曲延出部46aに三箇所のボルト挿通孔が形成され、屈曲延出部46bに二箇所のボルト挿通孔が形成されている。屈曲延出部46aのボルト挿通孔は、屈曲延出部45bに形成された三箇所のボルト締結孔と係合する状態で、夫々ボルトが締結される。また、屈曲延出部46bのボルト挿通孔は、屈曲延出部45cに形成された二箇所のボルト締結孔と係合する状態で、夫々ボルトが締結される。これにより、外カバー部材46は内カバー部材45にボルト固定される。なお、本実施形態では、屈曲延出部46aに三箇所のボルト挿通孔が形成され、屈曲延出部46bに二箇所のボルト挿通孔が形成されているが、ボルト挿通孔の数は適宜変更可能である。
上述した制振機構40は、無端チェーン36の張り側と緩み側とに、夫々一対の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dが設けられるように構成されているが、例えば、図13に示されているように、一対の制振スプロケット41A,41B,41C,41Dの代わりに、無端チェーン36の張り側における外周側に駆動チェーンガイド110が設けられている構成であっても良い。この構成によって、無端チェーン36の張り側における振れが、駆動チェーンガイド110によって受け止められ、無端チェーン36の振動が抑止される。駆動チェーンガイド110は、無端チェーン36の緩み側に設けられていても良いし、無端チェーン36の内周側に設けられていても良い。
〔連動機構〕
図3,図9,図14乃至図17に示されているように、運転部8と搬送フィーダ4との間に、連動機構50が備えられている。また、連動機構50は、中間縦フレーム23Bの真上に位置し、フィーダチェーン11Cと右側壁部4Rとの間の隙間に設けられている。また、動力伝達機構11を覆うカバー11Dのうち、連動機構50に対応する箇所の上部が開口し、連動機構50の上部がカバーよりも上方に延出する。このため、連動機構50の上部は、運転部8から視認し易いものとなっている。連動機構50に連動フレーム51が備えられ、連動フレーム51は、中間縦フレーム23Bに溶接固定された左右一対のステー23Ba,23Baの間に揺動可能に連接された状態で上方に立設する。
連動フレーム51は、例えば溝形鋼で構成され、断面視で角ばったU字状に形成されている。角ばったU字状の底面箇所が横側部51aであり、横側部51aが運転部8の位置する側に位置する。角ばったU字状の底面箇所以外の箇所が前側部51b及び後側部51cであり、前側部51bが機体前側に位置し、後側部51cが機体後側に位置する。連動フレーム51の横側部51aに、長孔状のガイド孔51dが連動フレーム51の長手方向に沿って形成されている。
搬送フィーダ4において、運転部8の位置する側の右側壁部4Rに、係止部52が連結固定された状態で備えられ、係止部52は、ガイド孔51dを挿通する。搬送フィーダ4の上下昇降動作に伴って、係止部52も上下に昇降動作するため、連動フレーム51が左右一対のステー23Ba,23Baを支点に揺動し、係止部52は、ガイド孔51dの長手方向に沿ってスライドする。
係止部52は、例えばボルトで構成され、係止部52の先端部における直径が、搬送フィーダ4の右側壁部4Rに連結された係止部52の基端部における直径よりも大径となるように構成されている。また、係止部52の先端部の直径は、ガイド孔51dの短手方向の幅よりも大きく形成され、係止部52がガイド孔51dから抜けないように、係止部52は構成されている。なお、本実施形態では、ガイド孔51dの長手方向下端に拡径部51eが形成され、連動フレーム51の組み付け時に、係止部52の先端部が拡径部51eからガイド孔51dに挿通される。
前側部51b及び後側部51cの夫々の上部に、前後一対の規制具挿通孔51f,51fが形成され、前後一対の規制具挿通孔51f,51fに亘って、規制具53が着脱可能に設けられている。図9及び図14に示されているように、規制具53は、側面視でガイド孔51dの長手方向上部と重複する状態で設けられている。
搬送フィーダ4が上昇動作すると、係止部52は、ガイド孔51dの長手方向に沿って上方にスライドし、規制具53と当接する。搬送フィーダ4が更に上昇動作すると、係止部52は規制具53に係止されるため、搬送フィーダ4と連動フレーム51とが一体的に上昇する。この状態で、中間縦フレーム23Bが連動フレーム51に引っ張られることによって、残稈処理部20が上方に揺動する。このように、残稈処理部20は、連動機構50を介して搬送フィーダ4と連動するように構成されている。
前後一対の規制具挿通孔51f,51fは、連動フレーム51の長手方向に沿って複数個所に設けることも可能である。本実施形態では、前後一対の規制具挿通孔51f,51fが連動フレーム51の上部に四箇所に設けられている。規制具53は、何れの規制具挿通孔51fに対しても挿通することができるため、係止部52に対する規制具53の係止位置を変更することができる。また、規制具53は連動フレーム51から取り外すことも可能であり、係止部52が規制具53に係止せずに、残稈処理部20が搬送フィーダ4と一切連動しないようにすることも可能である。
図14に示されているように、連動フレーム51の後方に、動力伝達機構11のフィーダチェーン11Cに係合するテンション調整機構60や補助スプロケット61が設けられている。連動フレーム51の前方に、係止部52に対して係止可能な被係止部54が設けられている。被係止部54が連動フレーム51の前方に設けられる構成によって、連動機構50の後方に設けられたテンション調整機構60や補助スプロケット61と干渉する虞が防止されていると共に、被係止部54の状態が運転部8から確認し易いものとなっている。
被係止部54は、連動フレーム51において、規制具53の位置する箇所よりも下方の箇所で係止部52と係止可能なように構成されている。被係止部54に、支点部54Aと、支点部54Aに形成されたピン孔54Aaを軸芯回りに揺動する揺動板部54Bと、揺動板部54Bと一体揺動する側面視L字状の切換具54Cと、が備えられている。
支点部54Aは、平板状に形成され、支点部54Aの中心にピン孔54Aaが形成されている。支点部54Aは、連動フレーム51の前側部51bから前方に突出する状態で、かつ、ピン孔54Aaの軸芯が機体横方向に沿う状態で、前側部51bに溶接固定されている。揺動板部54Bは平板状に形成され、揺動板部54Bの揺動基端部に、支点部54Aのピン孔54Aaと係合するピン孔54Baが形成されている。二つのピン孔54Aa,54Baが係合する状態でピン54Dが挿通されて抜け止めされることによって、揺動板部54Bは支点部54Aに対して揺動する。
揺動板部54Bの揺動先端部のうち、機体上側の揺動先端部にピン孔54Bbが形成され、ピン孔54Bbの位置する箇所に、後述する連係機構70が、揺動板部54Bとピン止めされることによって連接される。
揺動板部54Bの揺動先端部のうち、機体下側の揺動先端部に、揺動板部54Bにおける平板状の箇所から垂直に屈曲する屈曲部54Bcが形成され、切換具54Cは、屈曲部54Bcと、揺動板部54Bにおける平板状の箇所と、に溶接固定されている。これにより、切換具54Cが揺動板部54Bに強固に支持され、切換具54Cは揺動板部54Bと一体的に揺動することができる。
前側部51b及び後側部51cにおける規制具挿通孔51fよりも下方の箇所に、一対の長孔51g,51gが形成され、切換具54Cの屈曲箇所より先端側が、図14において時計回りの揺動によって、一対の長孔51g,51gに挿通される。切換具54Cが一対の長孔51g,51gに挿通されると、切換具54Cの屈曲箇所より先端側が、規制具53よりも下方に位置する状態でガイド孔51dに鉤掛けられ、係止部52に係止する。これにより、被係止部54は係止状態となり、連動機構50は連動状態となる。
切換具54Cが図14において反時計回りに揺動すると、切換具54Cはガイド孔51dから外れて連動フレーム51の前方に位置し、切換具54Cが係止部52に係止しなくなる。これにより、被係止部54は非係止状態となり、連動機構50は解除状態となる。
本実施形態では、被係止部54が係止部52に係止する搬送フィーダ4の上昇高さが、予め設定された設定高さとなる。連動機構50が連動状態になると、図17に示されるように、搬送フィーダ4が、上述した設定高さ以上に上昇すると、残稈処理部20が搬送フィーダ4と連動して上方に揺動する。つまり、搬送フィーダ4が図17に示された上昇高さに上昇する場合において、連動機構50が連動状態の場合、残稈処理部20は、連動機構50が解除状態の場合よりも上方に揺動される。これにより、例えばコンバインが畦越えを行うときに、副切断装置21や受け刃24が畦と接触する虞が軽減される。
このように、搬送フィーダ4が上述した設定高さ以上に上昇すると、残稈処理部20を搬送フィーダ4に連動させて上下昇降させる連動状態と、搬送フィーダ4が上述した設定高さ以上に上昇しても、残稈処理部20を搬送フィーダ4に連動させない解除状態と、に切り換え可能なように、連動機構50は構成されている。
図9,図14乃至図17に示されているように、連動機構50を連動状態にする方向に切換具54Cを付勢する付勢機構54Eが、連動機構50に備えられている。付勢機構54Eは、例えばトーションバネである。連動フレーム51の前側部51bに、付勢機構54Eから付勢力を受けるバネ受部55が、前側部51bから前方に突出する状態で前側部51bに溶接固定されている。
付勢機構54Eは、第一作用部54Eaと第二作用部54Ebと巻回部54Ecとを有する。第一作用部54Eaはバネ受部55に係止され、連動フレーム51に付勢力が作用する。第二作用部54Ebは揺動板部54Bにおける機体上側の揺動先端部に係止され、揺動板部54Bに付勢力が作用する。巻回部54Ecはピン54Dに巻き掛けられる。揺動板部54Bは、第二作用部54Ebから、図14において時計回りに揺動するように付勢力を受け、切換具54Cの屈曲箇所より先端側が一対の長孔51g,51gに挿通され、ガイド孔51dに鉤掛けられるように、切換具54Cは付勢される。
〔操作具〕
以下、連動機構50を連動状態と解除状態とに切換操作する操作具80について説明する。図18及び図19に示されているように、操作具80は運転部8の外側のうち、搬送フィーダ4の位置する側の壁部8Lに設けられている。また、操作具80は、運転部8の左側部に設けられたサイドパネル9の上部に対応する高さに設けられている。
本実施形態では、運転部8にキャビンが備えられ、壁部8Lに、開閉可能な窓16が設けられ、操作具80は、窓16の前後方向中央箇所の下方に設けられている。窓16は、前方のキャビンフレーム8Aに支持された支軸17を軸芯回りに揺動可能なように構成されている。このように、窓16は、前側支点である支軸17を軸芯回りに揺動することによって開閉可能なように構成されている。運転者は、窓16を開けた状態で、サイドパネル9の左方に手を伸ばして操作具80を操作できるように、操作具80は構成されている。また、窓16の前後方向中央箇所に操作具80が設けられているため、操作具80が窓16の前側箇所に設けられる構成と比較して、窓16を開けた状態で、壁部7Lと窓16との間のスペースが広くなり、操作具80を操作し易くなる。
窓16と操作具80との干渉を避けるため、操作具80は、機体上下方向に沿った軸芯Pの軸芯回りに前後揺動可能なように構成されている。操作具80に、横支持部81と、支軸部82と、操作レバー部83と、梃子部84と、が備えられている。横支持部81は、例えば平板平面状の部材をプレス加工した構成であり、平面部81aと前端屈曲部81bと前屈曲部81cと後端屈曲部81dとを有する。前端屈曲部81bは、横支持部81の前端部に後述する連係機構70を係止する。前屈曲部81cは、横支持部81の前端部と横支持部81の前後方向中央部とに亘って、後側ほど運転部8から離れるように下方に屈曲する。後端屈曲部81dは、横支持部81の後端部で下方に屈曲する。支軸部82は平面部81aの下面に溶接固定され、機体上下方向に沿う軸芯Pを軸芯とするピン孔を有する。操作レバー部83の揺動基端部にピン孔が形成され、操作レバー部83と支軸部82とがピン85によって連結される。これにより、操作レバー部83は、軸芯Pを軸芯回りに揺動可能なように構成されている。
操作レバー部83の揺動先端部に運転者が揺動操作する握り部83Aが設けられている。梃子部84は、操作レバー部83の長さよりも短く、軸芯Pにおいて操作レバー部83と連結され、操作レバー部83と一体的に揺動する。梃子部84の揺動先端部にピン孔が形成され、梃子部84の揺動先端部と、後述する連係機構70と、が連接される。
図18及び図19に示されているように、操作具80を支持する構成として、取付ブラケット86Aとステー86Bとが備えられている。取付ブラケット86Aは長板状に形成され、上下端部にボルト挿通孔が形成されている。取付ブラケット86Aの上部に、L字状に屈曲するステー86Bの一端部が溶接固定される。運転部8の壁部8Lに前後一対の取付ブラケット86A,86Aがボルト固定され、ステー86Bの他端部が運転部8から左方に延出する。ステー86Bの他端部にボルト挿通孔が形成され、横支持部81の平面部81aに形成されたボルト挿通孔と係合する状態で、ステー86Bの他端部と平面部81aとがボルト固定される。これにより、操作具80が運転部8の壁部8Lに支持固定される。
上述した実施形態に示された操作具80は、キャビンが備えられた運転部8の壁部8Lに設けられているが、例えば、図20に示されているように、操作具80は、上方が開放された運転部8の外側における壁部8Lに設けられる構成も可能である。図20において、運転部8の左側部に、サイドパネル9と、サイドパネル9の上面よりも高く立ち上がる遮音板140と、が設けられている。遮音板140は、壁部8Lより機体左側に配置された搬送フィーダ4の騒音を遮音する。また、運転部8の下方にエンジン(不図示)が配置されている場合、運転部8と搬送フィーダ4との間から、エンジンの熱気が上昇するため、遮音板140によって、エンジンの熱気が運転部8に入り込む虞を防ぐことができる。操作具80は、遮音板140の前端よりも前側に突出する状態で支持されている。これにより、運転者は、遮音板140に遮られることなく、操作具80を操作することができる。
〔連係機構〕
連動機構50と操作具80とに亘って、連係機構70が連係されているため、操作具80の揺動操作によって連動機構50の被係止部54が揺動するように構成されている。図9,図14乃至図20に示されているように、連係機構70にケーブル71が備えられ、ケーブル71の外周は保護チューブ71Aで覆われ、ケーブル71の両端部の外周はガイドチューブ71B,71Bに覆われている。ケーブル71は、例えばステンレス鋼のワイヤーで構成されているが、チェーン等の索状体であっても良い。
連動フレーム51における前側部51bの上端部に、連係機構70の一端部を支持する支持部56が溶接固定されている。ケーブル71の一端におけるガイドチューブ71Bが、支持部56にボルト固定されている。支持部56の上方にガイドチューブ71Bがボルト固定される構成によって、ケーブル71に雨水等が侵入しないように構成されている。ケーブル71の他端におけるガイドチューブ71Bが、前端屈曲部81bにボルト固定されている。ケーブル71の一端部71aが、被係止部54における揺動板部54Bのピン孔54Bbにピン止めされることによって連接される。この構成によって、ケーブル71を引っ張ると揺動板部54Bが図14において反時計回りに揺動し、ケーブル71を緩めると、付勢機構54Eの付勢力によって揺動板部54Bが図14において時計回りに揺動する。
連係機構70のうち、操作具80の位置する端部に死点機構72が備えられ、死点機構72は三日月状に湾曲するように形成されている。死点機構72は、両端部が機体前後方向に位置するように、かつ、中央部が搬送フィーダ4の位置する側に近づくように、配置される。死点機構72の前後方向両端にピン孔が形成されている。死点機構72の前端のピン孔にケーブル71の他端部71bが連接され、死点機構72の後端のピン孔に、操作具80における梃子部84の揺動先端部が連接される。
操作レバー部83は、前屈曲部81cの後端部に係止するまで前側に揺動可能であると共に、後端屈曲部81dの左端部に係止するまで後側に揺動可能である。つまり、前屈曲部81cの後端部が操作レバー部83の前側揺動端部であり、後端屈曲部81dの左端部が操作レバー部83の後側揺動端部である。操作レバー部83が機体後側に揺動操作されると、ケーブル71が操作具80の位置する側に引っ張られ、揺動板部54Bが付勢機構54Eの付勢力に抗して図14において反時計回りに揺動し、切換具54Cがガイド孔51dから外れる。これにより、連動機構50が解除状態となる。また、操作レバー部83が機体前側に揺動操作されると、ケーブル71が緩められ、付勢機構54Eの付勢力によって揺動板部54Bが図14において時計回りに揺動し、切換具54Cがガイド孔51dに鉤掛けられる。これにより、連動機構50が連動状態となる。このように、操作具80の揺動前側の位置は、連動機構50が連動状態となる連動位置であり、操作具80の揺動後側の位置は、連動機構50が解除状態となる解除位置である。
操作レバー部83において、図18に示された揺動位置Dにおいて、死点機構72の前端及び後端が軸芯Eに沿う状態となり、ケーブル71が操作具80の位置する側に最も引っ張られた状態となるため、死点機構72の死点となる。死点機構72の死点において、揺動板部54Bは、ガイド孔51dから最も離れた側の位置に揺動された状態となる。
操作レバー部83の揺動位置が揺動位置Dよりも機体前側に位置すると、付勢機構54Eの付勢力によって、操作レバー部83が、ケーブル71を介して、前端屈曲部81bの左端部に係止するまで揺動するように付勢される。このとき、切換具54Cはガイド孔51dに鉤掛けられ、連動機構50が連動状態となる。
操作レバー部83の揺動位置が揺動位置Dよりも機体後側に位置すると、ケーブル71が緩められるため、付勢機構54Eの付勢力によって、操作レバー部83が、ケーブル71を介して、後端屈曲部81dの左端部に係止するまで揺動するように付勢される。このとき、揺動板部54Bは、上述した死点機構72の死点における揺動板部54Bの位置よりもガイド孔51dの位置する側に近づくが、切換具54Cは、ガイド孔51dから外れて連動フレーム51の前方に位置した状態を保持し、連動機構50は解除状態となる。
〔補助転輪〕
図21及び図22に示されているように、残稈処理部20の左右側端部に、補助転輪120を回転自在に設ける構成が可能である。例えば、右縦フレーム23A及び左縦フレーム23Cに、補助転輪120を所望の高さ位置になるように取付固定することにより、副切断装置21を所望の高さ以上に保持しながら、刈取走行を行うことができる。このため、機体の刈取走行において、副切断装置21や受け刃24が地面に埋まり込んで破損する虞が低減される。補助転輪120の外周は歯車形状に形成され、圃場における段差や障害物を乗り越えやすくなるように、補助転輪120は構成されている。なお、補助転輪120は、残稈処理部20の左右側端部の両端に設けられる構成であって良いし、残稈処理部20の左右側端部の何れか一方に設けられる構成であって良い。補助転輪120は、横フレーム22の左右端部に設けられていても良いし、縦フレーム23に設けられていても良い。
〔別実施形態〕
本発明は、上記の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
(1)上述した実施形態に示された操作具80は、運転部8の外側に設けられているが、操作具80は機体の何れの箇所にも設けることができる。例えば、操作具80は、運転部8の内側に設けられる構成であっても良い。つまり、連動機構50と操作具80とが、連係機構70によって連係されている構成であれば、連動機構50及び操作具80の位置は、機体の何れの箇所であっても良い。
(2)本実施形態では、被係止部54が係止部52に係止する搬送フィーダ4の上昇高さが、予め設定された設定高さとなるが、被係止部54が、ガイド孔51dの下端で係止部52に係止し、係止部52がガイド孔51dをスライドしない構成であっても良い。これにより、被係止部54が係止状態の場合において、残稈処理部20は、連動機構50を介して搬送フィーダ4と、常に連動する。また、被係止部54が非係止状態の場合において、残稈処理部20が搬送フィーダ4と一切連動しない構成であっても良い。更に、連動機構50に被係止部54が設けられずに、残稈処理部20が搬送フィーダ4と常に連動する構成であっても良い。
(3)被係止部54の連動フレーム51に対する位置は、適宜変更可能である。例えば、被係止部54が連動フレーム51の後方に設けられる構成であっても良い。
(4)上述した実施形態に示された操作具80は、機体上下方向に沿った軸芯まわりに揺動可能なように構成されているが、操作具80は、左右方向の軸芯回りに揺動自在に構成されていても良い。
(5)操作具80は、後側に揺動操作されて連動位置となり、前側に揺動操作されて解除位置となる構成であっても良い。
(6)上述した実施形態に示された窓16は、前側支点で揺動することによって開閉可能なように構成されているが、窓16は、前後方向若しくは上下方向にスライド自在なように構成されていても良い。
(7)上述した実施形態に示された付勢機構54Eは、連動機構50を連動状態となるように付勢するが、連動機構50を解除状態となるように付勢する構成であっても良い。
(8)上述した実施形態に示された連動フレーム51は、搬送フィーダ4と動力伝達機構11との間を通されて上下に延びているが、動力伝達機構11が搬送フィーダ4の機体横外方に設けられた状態で、連動フレーム51が搬送フィーダ4と動力伝達機構11との間を通されて上下に延びている構成であっても良い。
(9)上述した実施形態に示された連係機構70は、ケーブル71が備えられているが、ケーブル71に代えて、チェーンのような索状体が備えられる構成であっても良い。また、連係機構70に、ケーブル71と索状体との両方が含まれる構成であっても良い。
(10)上述した実施形態に示された連動フレーム51は、中間縦フレーム23Bから立ち上がるように構成されているが、連動フレーム51は横フレーム22から立ち上がる構成であっても良いし、他の縦フレーム23A,23Cから立ち上がる構成であっても良い。
(11)上述した実施形態に示された残稈処理部20において、縦フレーム23は、機体フレーム1の前部に設けられた軸受部13A,13B,13Cに支持される構成となっているが、上述した実施形態に限定されず、縦フレーム23は、搬送フィーダ4の下部に支持される構成であっても良い。
(12)上述した実施形態に示された複数の縦フレーム23の数は、適宜変更可能である。例えば、横フレーム22の左右に二つの縦フレーム23が設けられる構成であっても良いし、横フレーム22の左右方向に亘って四つ以上の縦フレーム23が設けられる構成であっても良い。
(13)上述した実施形態に示された複数の縦フレーム23の形状は、適宜変更可能である。例えば、エンジンやトランスミッション等との干渉を避けるため、縦フレーム23が湾曲したり屈曲したりするように曲げ形成されていても良い。このとき、縦フレーム23の湾曲する箇所や屈曲する箇所に、補強フレームが設けられていても良い。
本発明は、残稈処理部が備えられたコンバイン全般に適用可能である。
3 :刈取部
3B :主切断装置
4 :搬送フィーダ(穀稈搬送装置)
5 :脱穀装置
8 :運転部
8L :壁部
9 :サイドパネル
11 :動力伝達機構
16 :窓
17 :支軸(前側支点)
20 :残稈処理部
21 :副切断装置
22 :横フレーム
23 :縦フレーム
23A :右縦フレーム
23B :中間縦フレーム
23C :左縦フレーム
50 :連動機構
51 :連動フレーム
52 :係止部
54 :被係止部
54E :付勢機構
70 :連係機構
72 :死点機構
80 :操作具
110 :遮音板

Claims (11)

  1. 運転部と、
    前記運転部の前方に設けられ、圃場の植立穀稈を主切断装置によって刈り取る刈取部と、
    刈取後の刈取穀稈の全稈を前記刈取部から脱穀装置に搬送する穀稈搬送装置と、
    前記刈取部の後方に設けられ、前記刈取部による刈取後の残稈を副切断装置によって切断する残稈処理部と、
    前記穀稈搬送装置が予め設定された設定高さ以上の場合に前記残稈処理部を前記穀稈搬送装置に連動させて上下昇降させる連動状態と、前記穀稈搬送装置が前記設定高さ以上の場合に前記残稈処理部を前記穀稈搬送装置に連動させない解除状態と、に切り換え可能な連動機構と、
    前記連動機構を前記連動状態と前記解除状態とに切換操作する操作具と、
    前記連動機構と前記操作具とを連係する連係機構と、
    が備えられたコンバイン。
  2. 前記運転部のうち、前記穀稈搬送装置の位置する側にサイドパネルが設けられ、
    前記操作具は、前記運転部の外側に配置され、前記運転部における前記穀稈搬送装置が位置する側の壁部のうち、前記サイドパネルの上部に対応する位置に支持されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記運転部にキャビンが備えられ、
    前記キャビンにおける前記穀稈搬送装置の位置する側の壁部に、前側支点で揺動することによって開閉可能な窓が備えられ、
    前記操作具は、前記窓の前後方向中央箇所の下方に設けられている請求項1又は2に記載のコンバイン。
  4. 前記運転部の上方は開放され、前記運転部において前記穀稈搬送装置の位置する側の側部に、前記サイドパネルの上面よりも高く立ち上がる遮音板が設けられ、
    前記操作具は、前記遮音板の前端よりも前側に突出する状態で支持されている請求項2に記載のコンバイン。
  5. 前記操作具は、機体上下方向に沿った軸芯まわりに揺動可能である請求項1から4の何れか一項に記載のコンバイン。
  6. 前記操作具は、前側に揺動操作されて前記連動状態に対応する連動位置となり、後側に揺動操作されて前記解除状態に対応する解除位置となる請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記連動機構を、前記連動状態となるように付勢する付勢機構が備えられ、
    前記連係機構に、死点機構が備えられ、
    前記付勢機構は、前記操作具が前記死点機構の死点を越えることで、前記操作具を前記連動状態に対応する連動位置の側に付勢する状態と、前記操作具を前記解除状態に対応する解除位置の側に付勢する状態と、に切り換わるように構成されている請求項5または6に記載のコンバイン。
  8. 前記連動機構に、前記残稈処理部のフレームから立ち上がる連動フレームと、前記連動フレームに支持され、前記穀稈搬送装置に設けられた係止部に対して係止可能な係止状態と前記係止部に対して係止しない非係止状態とに切り換わる被係止部と、が備えられている請求項1から7の何れか一項に記載のコンバイン。
  9. 前記穀稈搬送装置の側方に、前記穀稈搬送装置に動力を伝達する動力伝達機構が備えられ、
    前記連動フレームは、前記穀稈搬送装置と前記動力伝達機構との間を通されて上下に延びている請求項8に記載のコンバイン。
  10. 前記残稈処理部に、前記副切断装置を支持する横フレームと、前記横フレームの中間部に連結された中間縦フレームと、が備えられ、
    前記連動フレームは、前記中間縦フレームの上部から上方に延ばされている請求項8または9に記載のコンバイン。
  11. 前記連係機構は、索状体を含んでいる請求項1から10の何れか一項に記載のコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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