JP2013183561A - 蓄電システム、蓄電制御装置、および、蓄電制御方法 - Google Patents

蓄電システム、蓄電制御装置、および、蓄電制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】充電の効率をよくすること。
【解決手段】蓄電システムによって、複数の蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御され(ステップS113)、第1の蓄電部が満充電になったか否かが判断され(ステップS131)、満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧が測定され(ステップS143)、測定された開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かが判断され(ステップS144)、開放電圧が所定値に達していないと判断された場合、再度、第1の蓄電部に充電するよう制御され(ステップS145)、開放電圧が所定値に達したと判断された場合、複数の蓄電部のうち第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御される(ステップS115)。
【選択図】図3

Description

この発明は、蓄電システム、蓄電制御装置、および、蓄電制御方法に関し、特に、蓄電部の充放電を行なうことに適した蓄電システム、蓄電制御装置、および、蓄電制御方法に関する。
従来、複数の蓄電池を並列に接続したシステムにおいて、各蓄電池のSOC(State Of Charge、充電率)と充電容量とに基づいて、各蓄電池の充放電を制御するシステムがあった(たとえば、特許文献1)。SOCは、SOC(%)=充電残量(Ah)/充電容量(Ah)×100の式で算出される。充電容量とは、蓄電池に充電が可能な量である。
特開2008−226511号公報
しかし、蓄電池の使用中において、SOCは、たとえば、電流積算により算出される。このため、蓄電池の充放電を繰返すことにより、算出されるSOCの値の精度が低下するといった問題があった。その結果、実際には、満充電ではないのに、SOCが100%と算出されてしまい、充電の効率が悪くなってしまうといった問題があった。
この発明は、上述の問題を解決するためになされたものであり、充電の効率をよくすることが可能な蓄電システム、蓄電制御装置、および、蓄電制御方法を提供することである。
上述の目的を達成するために、この発明のある局面によれば、蓄電システムは、複数の蓄電部と、蓄電部の充電を制御する制御装置とを備える。制御装置は、複数の蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御する第1の制御部と、第1の蓄電部が満充電になったか否かを判断する第1の判断部と、第1の判断部によって満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧を測定する測定部と、測定部によって測定された開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かを判断する第2の判断部と、第2の判断部によって開放電圧が所定値に達していないと判断された場合、再度、第1の蓄電部に充電するよう制御する第2の制御部と、第2の判断部によって開放電圧が所定値に達したと判断された場合、複数の蓄電部のうち第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御する第3の制御部とを含む。
この発明に従えば、蓄電システムによって、複数の蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御され、第1の蓄電部が満充電になったか否かが判断され、満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧が測定され、測定された開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かが判断され、開放電圧が所定値に達していないと判断された場合、再度、第1の蓄電部に充電するよう制御され、開放電圧が所定値に達したと判断された場合、複数の蓄電部のうち第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御される。
開放電圧で測定すると、より正確に蓄電部の電圧を測定することができる。このため、第1の蓄電部が満充電になったことを確実に判定することができ、第1の蓄電部が満充電になった後に、第2の蓄電部の充電を開始することができる。その結果、充電の効率をよくすることが可能な蓄電システムを提供することができる。
好ましくは、制御装置は、さらに、第1の判断部によって満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧が安定しているか否かを判断する第3の判断部を含む。第2の判断部は、第3の判断部によって開放電圧が安定していると判断されることを条件として、開放電圧が所定値に達したか否かを判断する。
この発明に従えば、蓄電システムによって、満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧が安定しているか否かが判断され、開放電圧が安定していると判断されることを条件として、開放電圧が所定値に達したか否かが判断される。このため、開放電圧について、より正確に判断することができる。
さらに好ましくは、制御装置は、さらに、第3の判断部によって開放電圧が安定していないと判断された場合、第3の判断部によって開放電圧が安定したと判断されるまでの間、第2の蓄電部に充電するよう制御する第4の制御部を含む。
この発明に従えば、蓄電システムによって、開放電圧が安定していないと判断された場合、開放電圧が安定したと判断されるまでの間、第2の蓄電部に充電するよう制御される。このため、ある蓄電部の開放電圧の安定までの待ち時間を有効に利用して、他の蓄電部を充電することができる。
好ましくは、制御装置は、さらに、第2の判断部によって開放電圧が所定値に達したと判断された場合、第1の蓄電部の充電状態を示す値を満充電を示す値にリセットする再設定部を含む。
この発明に従えば、蓄電システムによって、開放電圧が所定値に達したと判断された場合、第1の蓄電部の充電状態を示す値が満充電を示す値にリセットされる。このため、充電状態を示す値の精度を向上させることができる。
好ましくは、第3の制御部は、第1の蓄電部よりも優先順位の低い蓄電部を第2の蓄電部として充電するよう制御する。
この発明に従えば、蓄電システムによって、第1の蓄電部よりも優先順位の低い蓄電部を第2の蓄電部として充電するよう制御される。このため、複数の蓄電部の充電を、優先順位に従って行なうことができる。
好ましくは、制御装置は、さらに、複数の蓄電部のうちの優先順位の高い第3の蓄電部から放電するよう制御する第5の制御部を含む。
この発明に従えば、蓄電システムによって、複数の蓄電部のうちの優先順位の高い第3の蓄電部から放電するよう制御される。このため、複数の蓄電部からの放電を、優先順位に従って行なうことができる。
さらに好ましくは、優先順位は、蓄電部の充電状態を示す値に応じて定められる。この発明に従えば、蓄電部の充電状態に応じた優先順位に従って、蓄電部の充電または放電を行なうことができる。
この発明の他の局面によれば、蓄電制御装置は、複数の蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御する第1の制御部と、第1の蓄電部が満充電になったか否かを判断する第1の判断部と、第1の判断部によって満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧を測定する測定部と、測定部によって測定された開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かを判断する第2の判断部と、第2の判断部によって開放電圧が所定値に達していないと判断された場合、再度、第1の蓄電部に充電するよう制御する第2の制御部と、第2の判断部によって開放電圧が所定値に達したと判断された場合、複数の蓄電部のうち第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御する第3の制御部とを備える。
この発明に従えば、充電の効率をよくすることが可能な蓄電制御装置を提供することができる。
好ましくは、蓄電制御装置は、さらに、第1の判断部によって満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧が安定しているか否かを判断する第3の判断部を含む。第2の判断部は、第3の判断部によって開放電圧が安定していると判断されることを条件として、開放電圧が所定値に達したか否かを判断する。この発明に従えば、開放電圧について、より正確に判断することができる。
さらに好ましくは、蓄電制御装置は、さらに、第3の判断部によって開放電圧が安定していないと判断された場合、第3の判断部によって開放電圧が安定したと判断されるまでの間、第2の蓄電部に充電するよう制御する第4の制御部を含む。この発明に従えば、ある蓄電池の開放電圧の安定までの待ち時間を有効に利用して、他の蓄電部を充電することができる。
好ましくは、蓄電制御装置は、さらに、第2の判断部によって開放電圧が所定値に達したと判断された場合、第1の蓄電部の充電状態を示す値を満充電を示す値にリセットする再設定部を含む。この発明に従えば、充電状態を示す値の精度を向上させることができる。
好ましくは、第3の制御部は、第1の蓄電部よりも優先順位の低い蓄電部を第2の蓄電部として充電するよう制御する。この発明に従えば、複数の蓄電部の充電を、優先順位に従って行なうことができる。
好ましくは、蓄電制御装置は、さらに、複数の蓄電部のうちの優先順位の高い第3の蓄電部から放電するよう制御する第5の制御部を含む。この発明に従えば、複数の蓄電部からの放電を、優先順位に従って行なうことができる。
さらに好ましくは、優先順位は、蓄電部の充電状態を示す値に応じて定められる。この発明に従えば、蓄電部の充電状態に応じた優先順位に従って、蓄電部の充電または放電を行なうことができる。
この発明のさらに他の局面によれば、蓄電制御方法は、複数の蓄電部の充電を制御する制御装置による制御方法であって、制御装置が、複数の蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御するステップと、第1の蓄電部が満充電になったか否かを判断するステップと、満充電になったと判断された場合、第1の蓄電部の開放電圧を測定するステップと、測定された開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かを判断するステップと、開放電圧が所定値に達していないと判断された場合、再度、第1の蓄電部に充電するよう制御するステップと、開放電圧が所定値に達したと判断された場合、複数の蓄電部のうち第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御するステップとを含む。
この発明に従えば、充電の効率をよくすることが可能な蓄電制御方法を提供することができる。
この発明の実施の形態における蓄電システムの構成の概略を示す図である。 この実施の形態の蓄電システムの制御部によって実行される充放電制御処理の流れを示すフローチャートである。 この実施の形態の蓄電システムの制御部によって実行される充放電制御処理のサブルーチンである充電制御処理の流れを示すフローチャートである。 この実施の形態の蓄電システムの制御部によって実行される充放電制御処理のサブルーチンである放電制御処理の流れを示すフローチャートである。 この実施の形態の蓄電池の蓄電池電圧とSOCとの関係を示すグラフである。 この実施の形態の蓄電池の充電容量の経時変化を示すグラフである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態における蓄電システム10の構成の概略を示す図である。図1を参照して、蓄電システム10は、蓄電池20A,20Bと、DC/DCコンバータ30A,30Bと、SOC検知部40A,40Bと、スイッチ50A,50Bと、DCバス60と、電圧計70A,70Bと、電流計80Bと、制御部100とを含む。
DC/DCコンバータ30A、スイッチ50A、電流計80A、および、蓄電池20Aは、直列に接続される。なお、接続の順番は、これに限定されず、他の順番であってもよい。また、蓄電池20Aと並列に、電圧計70Aが接続される。
同様に、DC/DCコンバータ30B、スイッチ50B、電流計80B、蓄電池20B、および、電圧計70Bが接続される。
DC/DCコンバータ30A、スイッチ50A、電流計80A、蓄電池20A、および、電圧計70Aの組、DC/DCコンバータ30B、スイッチ50B、電流計80B、蓄電池20B、および、電圧計70Bの組、および、DCバス60が、並列に接続される。
蓄電池20Aは、所定の充電容量の電力を蓄電可能である。蓄電池20Aからの電流は、電流計80Aおよびスイッチ50Aを通って、DC/DCコンバータ30Aに入力される。DC/DCコンバータ30Aは、蓄電池20Aの直流電圧を、DCバス60での定格電圧に変換する。これにより、蓄電池20Aから放電され、DCバス60に接続された外部負荷に定格電圧が印加され、蓄電池20Aからの電力が供給される。
また、DCバス60に定格電圧の外部電力源が接続された場合は、DC/DCコンバータ30Aは、DCバス60からの電力の電圧を、蓄電池20Aの電池電圧に変換し、スイッチ50Aおよび電流計80Aを介して、蓄電池20Aに印加する。これにより、DCバス60に接続された外部電力源から蓄電池20Aに充電される。
なお、充放電については、DC/DCコンバータ30B、スイッチ50B、電流計80B、蓄電池20B、および、電圧計70Bの組も、DC/DCコンバータ30A、スイッチ50A、電流計80A、蓄電池20A、および、電圧計70Aの組と、同様に機能する。
SOC検知部40Aは、電圧計70Aおよび電流計80Aからの検出値に基づいて、所定周期(たとえば、1秒ごと、または、1分ごとなど)で、逐次、蓄電池20AのSOCを算出する。なお、SOC検知部40Aに替えて、制御部100でSOCを算出するようにしてもよい。SOCは、周知の方法で、電流値および電圧値の一方または両方に基づいて算出することができる。なお、SOC検知部40Bも、SOC検知部40Aと同様に機能する。
制御部100は、SOC検知部40A,40Bで算出された蓄電池20A,20BのSOCの値に基づいて、それぞれ、スイッチ50A,50Bを制御して、蓄電池20A,20Bの充放電のオン/オフを切替える。この制御については、後述の図2から図4で説明する。
図2は、この実施の形態の蓄電システム10の制御部100によって実行される充放電制御処理の流れを示すフローチャートである。図2を参照して、ステップS101で、制御部100は、充電開始条件が成立したか否かを判断する。
充電開始条件とは、蓄電システム10が充電を開始するための条件である。たとえば、充電開始条件は、ユーザがDCバス60に外部電力源を接続したことによって、複数の蓄電池20A,20Bに外部から電流が流れてきたことを検知したという条件である。あるいは、充電開始条件は、その条件に加えて、蓄電システム10に対して、充電を開始する操作を、ユーザが行なうという条件である。
充電開始条件が成立したと判断した場合(ステップS101でYESと判断した場合)、ステップS102で、制御部100は、後述する図3で示す充電制御処理を実行する。充電制御処理の後、制御部100は、実行する処理をステップS101の処理に戻す。
一方、充電開始条件が成立していないと判断した場合(ステップS101でNOと判断した場合)、ステップS103で、制御部100は、放電開始条件が成立したか否かを判断する。
放電開始条件とは、蓄電システム10が放電を開始するための条件である。たとえば、放電開始条件は、ユーザがDCバス60に外部負荷を接続したことによって、複数の蓄電池20A,20Bから外部負荷に電流が流れたことを検知したという条件である。あるいは、放電開始条件は、その条件に加えて、蓄電システム10に対して、放電を開始する操作を、ユーザが行なうという条件である。
放電開始条件が成立したと判断した場合(ステップS103でYESと判断した場合)、ステップS104で、制御部100は、後述する図4で示す放電制御処理を実行する。放電制御処理の後、制御部100は、実行する処理をステップS101の処理に戻す。
一方、放電開始条件が成立していないと判断した場合(ステップS103でNOと判断した場合)、制御部100は、実行する処理をステップS101の処理に戻す。
図3は、この実施の形態の蓄電システム10の制御部100によって実行される充放電制御処理のサブルーチンである充電制御処理の流れを示すフローチャートである。図3を参照して、まず、ステップS111で、制御部100は、SOC検知部40A,40Bで逐次算出されている各蓄電池20A,20BのSOCを取得する。
次に、ステップS112で、制御部100は、SOCの高い順に、蓄電池20A,20Bの優先順位を決定する。
そして、ステップS113で、制御部100は、複数の蓄電池20A,20Bのうち、優先順位の高い蓄電池に、最大1Cで充電を開始するよう、複数のスイッチ50A,50Bのうち、優先順位の高い蓄電池に対応するスイッチを、オン状態に制御する。
ここで、電池の充放電の電流値は、Cレート(=電流値(A)/容量(Ah))で示される。たとえば、容量150Ahの電池を、15Aで充放電すると0.1Cであり、150Aで充放電すると1Cである。
なお、ここでは、充電の電流値を最大1Cとするが、これに限定されず、他の値であってもよい。
次に、ステップS114で、制御部100は、充電電流に余裕があるか否かを判断する。つまり、充電を開始しているそれぞれの蓄電池に1Cずつ充電したとしても、まだ、外部電力源の電力の供給能力に余裕があるか否かを判断する。
充電電流に余裕があると判断した場合(ステップS114でYESと判断した場合)、ステップS115で、制御部100は、複数の蓄電池20A,20Bのうち、次の優先順位の蓄電池に、最大1Cで充電を開始するよう、複数のスイッチ50A,50Bのうち、当該蓄電池に対応するスイッチを、オン状態に制御する。
充電電流に余裕がなくなるまでステップS114およびステップS115の処理を繰返した後、充電電流に余裕がないと判断した場合(ステップS114でNOと判断した場合)、ステップS121で、制御部100は、図2のステップS103で前述した放電開始条件が成立したか否かを判断する。つまり、充電の途中で、放電する必要が生じたか否かを判断する。
放電開始条件が成立したと判断した場合(ステップS121でYESと判断した場合)、ステップS122で、制御部100は、後述する図4で示す放電制御処理を実行する。放電制御処理の後、制御部100は、実行する処理をこの充電制御処理の呼出元の処理(充放電制御処理または放電制御処理)に戻す。
一方、放電開始条件が成立していないと判断した場合(ステップS121でNOと判断した場合)、ステップS131で、制御部100は、充電を開始した蓄電池のうち、いずれかの蓄電池が、満充電となった、または、後述する再充電が終了したか否かを判断する。いずれの蓄電池も、満充電となっていない、かつ、再充電が終了していないと判断した場合(ステップS131でNOと判断した場合)、制御部100は、実行する処理をステップS141の処理に進める。
一方、いずれかの蓄電池が、満充電となった、または、再充電が終了したと判断した場合(ステップS131でYESと判断した場合)、ステップS132で、制御部100は、満充電または所定時間の再充電(後述するステップS145で説明)後の蓄電池Aの充電を一時停止するよう、当該蓄電池Aに対応するスイッチを、オフ状態に制御する。
次いで、ステップS133で、制御部100は、今回の充電制御処理で未だに充電を開始していない蓄電池のうち、次の優先順位の蓄電池Bの所定条件での仮充電を開始するよう、当該蓄電池Bに対応するスイッチを、オン状態に制御する。ここで、所定条件での仮充電とは、一時停止した蓄電池Aの電圧が安定するまでの時間の充電をいう。たとえば、所定条件での仮充電は、5分間の充電、または、SOCが5%増加するまでの充電である。ステップS133の後、制御部100は、実行する処理をステップS141の処理に進める。
ステップS141では、制御部100は、ステップS133で説明した所定条件が成立したか否かを判断する。つまり、一時停止した蓄電池Aの電圧が安定したと判断できるか否かを判断する。所定条件が成立していないと判断した場合(ステップS141でNOと判断した場合)、制御部100は、実行する処理をステップS151の処理に進める。
なお、ここでは、ステップS141で所定条件が成立していないと判断された場合、ステップS151、ステップS152、ステップS114、ステップS121、ステップS131での条件分岐処理を経て、再度、ステップS141で所定条件が成立したか否かが判断される。このため、各条件分岐でNOと判断された場合には、ミリ秒単位のようなごく短周期で、再度、所定条件の成立が判断される。また、各条件分岐処理のいずれかでYESと判断されたとしても、再度、所定条件の成立が判断されるまでに、それ程、時間は経過しない。
しかし、ステップS141で所定条件が成立していないと判断された場合、所定条件が成立したと判断されたことによって、蓄電池Aの電圧が安定したと判断されるまで、ステップS151、ステップS152、ステップS114、ステップS121、ステップS131での条件分岐処理は実行せず、ステップS141の処理を繰返し、常に、蓄電池Aの開放電圧が安定したか否かを監視するようにしてもよい。
一方、所定条件が成立したと判断した場合(ステップS141でYESと判断した場合)、ステップS142で、制御部100は、所定条件が成立した蓄電池Bの仮充電を停止するよう、当該蓄電池に対応するスイッチを、オフ状態に制御する。
なお、ここでは、所定条件が成立した蓄電池Bの仮充電を停止するようにした。しかし、これに限定されず、電圧が安定するまで一時停止している蓄電池Aの開放電圧が測定されて満充電になったと判断されるまで蓄電池Bの仮充電を継続させて、その後、仮充電の状態から充電を停止させることなく、ステップS115で説明したような本充電に移行させるようにしてもよい。また、このようにする場合であっても、電圧が安定するまで一時停止している蓄電池Aの開放電圧が所定電圧になるまでの再充電がされている場合は、蓄電池Bの仮充電を停止させるようにしてもよい。
次に、ステップS143で、ステップS132で充電を一時停止した蓄電池Aの開放電圧を、SOC検知部を介して電圧計から取得する。なお、開放電圧とは、電力源も負荷も接続されていない状態の電圧である。この実施の形態においては、スイッチをオフ状態とすることによって、蓄電池Aの開放電圧を測定することができる。
図5は、この実施の形態の蓄電池の蓄電池電圧とSOCとの関係を示すグラフである。図5を参照して、グラフの右上部で示すように、蓄電池の充電中の電圧、つまり開放電圧ではない電圧は、充放電停止中の電圧、つまり開放電圧よりも、低い値となる。
図3に戻って、ステップS144で、制御部100は、ステップS143で取得した開放電圧が、当該蓄電池Aについての所定値(たとえば、蓄電池Aの満充電電圧=上限電圧)以上であるか否かを判断する。
開放電圧が所定値以上でないと判断した場合(ステップS144でNOと判断した場合)、ステップS145で、制御部100は、一時停止中の蓄電池Aの所定時間(たとえば、5分)の再充電を開始するよう、当該蓄電池Aに対応するスイッチを、オン状態に制御する。その後、制御部100は、実行する処理をステップS151の処理に進める。なお、所定時間は、再充電したとしても、過充電電圧を上回らない程度の時間として予め定められる。
図5を再び参照して、過充電電圧は、蓄電池がそれ以上の電圧となると危険な電圧である。ステップS144の満充電電圧は、過充電電圧に対して安全マージンα(V)を差し引いた値として定められる。充電中のSOCのグラフの満充電電圧での値が、管理上のSOC=100%である。また、充放電停止中のSOCのグラフの満充電電圧での値が、実際のSOC=100%である。
図3に戻って、開放電圧が所定値以上であると判断した場合(ステップS144でYESと判断した場合)、ステップS146で、制御部100は、当該蓄電池Aの充電が終了したと判断して、当該蓄電池Aの優先順位を最下位に変更する。なお、優先順位をそのままにしておいてもよい。
次いで、ステップS147で、制御部100は、充電が終了した蓄電池AのSOCを100%にリセットするよう、当該蓄電池Aに対応するSOC検知部を制御する。SOC検知部40A,40Bは、電流の積算など間接的なパラメータ(たとえば、電流値または電圧値)に基づいてSOCを算出する。このように、直接的にSOCを測定することができないので、誤差が蓄積するような方法を用いざるを得ない。このため、SOCの算出値の誤差が次第に蓄積してくる。この実施の形態においては、ほぼ確実にSOCが100%であると考えられる開放電圧で満充電と判断できる時点で、SOCが100%にリセットされる。このため、SOC検知部40A,40BでのSOCの算出の精度を向上させることができる。その後、制御部100は、実行する処理をステップS151の処理に進める。
ステップS151では、制御部100は、複数の蓄電池20A,20Bの全部の充電が終了したか否かを判断する。全充電が終了していないと判断した場合(ステップS151でNOと判断した場合)、ステップS152で、制御部100は、充電終了条件が成立したか否かを判断する。
ここで、充電終了条件とは、蓄電システム10が充電を終了するための条件である。たとえば、充電終了条件は、ユーザがDCバス60から外部電力源を切断したという条件である。あるいは、充電終了条件は、蓄電システム10に対して、充電を終了する操作を、ユーザが行なうという条件である。
充電終了条件が成立していないと判断した場合(ステップS152でNOと判断した場合)、制御部100は、実行する処理をステップS114の処理に戻す。
一方、全充電が終了したと判断した場合(ステップS151でYESと判断した場合)、および、充電終了条件が成立したと判断した場合(ステップS152でYESと判断した場合)、制御部は、実行する処理をこの充電制御処理の呼出元の処理(充放電制御処理または放電制御処理)に戻す。
この充電制御処理によって、放電開始条件および充電終了条件が成立しない限り、優先順位に従って、複数の蓄電池を満充電になるまで充電することができる。
図4は、この実施の形態の蓄電システム10の制御部100によって実行される充放電制御処理のサブルーチンである放電制御処理の流れを示すフローチャートである。図4を参照して、まず、ステップS161で、制御部100は、SOC検知部40A,40Bで逐次算出されている各蓄電池20A,20BのSOCを取得する。
次に、ステップS162で、制御部100は、SOCの高い順に、蓄電池20A,20Bの優先順位を決定する。
そして、ステップS163で、制御部100は、複数の蓄電池20A,20Bのうち、優先順位の高い蓄電池から、最大1Cで放電を開始するよう、複数のスイッチ50A,50Bのうち、優先順位の高い蓄電池に対応するスイッチを、オン状態に制御する。なお、ここでは、放電の電流値を最大1Cとするが、これに限定されず、他の値であってもよい。
次に、ステップS164で、制御部100は、放電電流が不足しているか否かを判断する。つまり、放電を開始しているそれぞれの蓄電池から1Cずつ放電したとしても、外部負荷への電力の供給能力が不足しているか否かを判断する。
放電電流が不足していると判断した場合(ステップS164でYESと判断した場合)、ステップS165で、制御部100は、複数の蓄電池20A,20Bのうち、次の優先順位の蓄電池から、最大1Cで放電を開始するよう、複数のスイッチ50A,50Bのうち、当該蓄電池に対応するスイッチを、オン状態に制御する。
放電電流が不足しなくなるまでステップS164およびステップS165の処理を繰返した後、放電電流が不足していないと判断した場合(ステップS164でNOと判断した場合)、ステップS171で、制御部100は、図2のステップS101で前述した充電開始条件が成立したか否かを判断する。つまり、放電の途中で、充電する必要が生じたか否かを判断する。
充電開始条件が成立したと判断した場合(ステップS171でYESと判断した場合)、ステップS172で、制御部100は、前述した図3で示した充電制御処理を実行する。充電制御処理の後、制御部100は、実行する処理をこの放電制御処理の呼出元の処理(充放電制御処理または充電制御処理)に戻す。
一方、充電開始条件が成立していないと判断した場合(ステップS171でNOと判断した場合)、ステップS181で、制御部100は、放電を開始した蓄電池のうち、いずれかの蓄電池のSOCが20%未満となったか否かを判断する。いずれかの蓄電池のSOCも20%未満となっていないと判断した場合(ステップS181でNOと判断した場合)、制御部100は、実行する処理をステップS191の処理に進める。
一方、いずれかの蓄電池のSOCが20%未満となったと判断した場合(ステップS181でYESと判断した場合)、ステップS182で、制御部100は、SOCが20%未満となった蓄電池の放電を停止するよう、当該蓄電池に対応するスイッチを、オフ状態に制御する。
次いで、ステップS183で、制御部100は、今回の放電制御処理で未だに放電を開始していない蓄電池のうち、次に優先順位の高い蓄電池から、最大1Cで放電を開始するよう、当該蓄電池に対応するスイッチを、オン状態に制御する。その後、制御部100は、実行する処理をステップS191の処理に進める。
ステップS191では、制御部100は、複数の蓄電池20A,20Bの全部の放電が終了したか否かを判断する。全放電が終了していないと判断した場合(ステップS191でNOと判断した場合)、ステップS192で、制御部100は、放電終了条件が成立したか否かを判断する。
ここで、放電終了条件とは、蓄電システム10が放電を終了するための条件である。たとえば、放電終了条件は、ユーザがDCバス60から外部負荷を切断したという条件である。あるいは、放電終了条件は、蓄電システム10に対して、放電を終了する操作を、ユーザが行なうという条件である。
放電終了条件が成立していないと判断した場合(ステップS192でNOと判断した場合)、制御部100は、実行する処理をステップS164の処理に戻す。
一方、全放電が終了したと判断した場合(ステップS191でYESと判断した場合)、および、放電終了条件が成立したと判断した場合(ステップS192でYESと判断した場合)、制御部は、実行する処理をこの放電制御処理の呼出元の処理(充放電制御処理または充電制御処理)に戻す。
この放電制御処理によって、充電開始条件および放電終了条件が成立しない限り、優先順位に従って、複数の蓄電池のSOCのそれぞれが所定値(ここでは、20%)になるまで放電することができる。
図5を再び参照して、過放電電圧は、蓄電池がそれ未満の電圧となると蓄電池が劣化してしまう電圧である。下限電圧は、過放電電圧に対して安全マージンβ(V)を加算した値として定められる。放電中のSOCのグラフの下限電圧での値が、管理上のSOC=0%である。また、充放電停止中のSOCのグラフの下限電圧での値が、実際のSOC=0%である。
図6は、この実施の形態の蓄電池の充電容量の経時変化を示すグラフである。図6を参照して、充電容量は、充電回数の増加に応じて、減少してくる。たとえば、充電容量が、初期の充電容量X(Ah)の80%の0.8Xになった場合に、蓄電池と寿命と判断することができる。
このように、充電容量は、充電回数に応じて減少するが、この実施の形態の蓄電システムによれば、図3のステップS147で説明したように、積算電流によって算出されたSOCの誤差を補正できるだけでなく、充電回数に応じて充電容量が減少したことに基づくSOCの算出結果の変化も補正することができる。
なお、SOC検知部40A,40Bが、蓄電池20A,20Bの充電回数に応じて、SOCを算出するときに用いる充電容量の値を、自律的に変化させるようにしてもよい。
以上、説明したように、この実施の形態における蓄電システム10、制御部100、および、制御部100による制御方法によれば、以下のような効果が得られる。
(1) 蓄電システム10によって、図3のステップS113で示したように、複数の蓄電池20A,20Bのうちの第1の蓄電池に充電するよう制御され、図3のステップS131で示したように、第1の充電池が満充電になったか否かが判断され、図3のステップS143で示したように、満充電になったと判断された場合、第1の蓄電池の開放電圧が測定され、図3のステップS144で示したように、測定された開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かが判断され、図3のステップS145で示したように、開放電圧が所定値に達していないと判断された場合、再度、第1の蓄電池に充電するよう制御され、図3のステップS115で示したように、開放電圧が所定値に達したと判断された場合、複数の蓄電池のうち第1の蓄電池と異なる第2の蓄電池に充電するよう制御される。
開放電圧で測定すると、より正確に蓄電池の電圧を測定することができる。このため、第1の蓄電池が満充電になったことを確実に判定することができ、第1の蓄電池が満充電になった後に、第2の蓄電池の充電を開始することができる。その結果、充電の効率をよくすることができる。
(2) また、蓄電システム10によって、図3のステップS131およびステップS141で示したように、満充電になったと判断された場合、第1の蓄電池の開放電圧が安定しているか否かが判断され、ステップS141およびステップS144で示したように、開放電圧が安定していると判断されることを条件として、開放電圧が所定値に達したか否かが判断される。このため、開放電圧について、より正確に判断することができる。
(3) 蓄電システム10によって、図3のステップS133、ステップS141およびステップS142で示したように、開放電圧が安定していないと判断された場合、開放電圧が安定したと判断されるまでの間、第2の蓄電池に充電するよう制御される。このため、ある蓄電池の開放電圧の安定までの待ち時間を有効に利用して、他の蓄電池を充電することができる。
(4) また、蓄電システム10によって、図3のステップS147で示したように、開放電圧が所定値に達したと判断された場合、第1の蓄電池の充電状態を示す値が満充電を示す値にリセットされる。このため、充電状態を示す値の精度を向上させることができる。
(5) また、蓄電システム10によって、図3のステップS111からステップS115で示したように、第1の蓄電池よりも優先順位の低い蓄電池を第2の蓄電池として充電するよう制御される。このため、複数の蓄電池の充電を、優先順位に従って行なうことができる。
(6) また、蓄電システム10によって、図4のステップS161からステップS163で示したように、複数の蓄電池のうちの優先順位の高い第3の蓄電池から放電するよう制御される。このため、複数の蓄電池からの放電を、優先順位に従って行なうことができる。
(7) さらに、図3のステップS112およびステップS162で示したように、優先順位は、蓄電池の充電状態を示す値であるSOCに応じて定められる。このため、蓄電池の充電状態に応じた優先順位に従って、蓄電池の充電または放電を行なうことができる。
次に、上述した実施の形態の変形例を説明する。
(1) 前述した実施の形態においては、蓄電システム10に含まれる蓄電池およびその周辺回路(DC/DCコンバータ、スイッチ、電流計、電圧計およびSOC検知部)の組は、2組であることとしたが、これに限定されず、3組以上の複数であってもよい。
(2) 前述した実施の形態においては、制御部100がスイッチ50A,50Bを制御して、スイッチ50A,50Bによって回路を断続させるようにした。しかし、これに替えて、制御部100がDC/DCコンバータ30A,30Bを制御して、DC/DCコンバータ30A,30Bのスイッチング動作を行なわせるか行なわせないかで、回路を断続させるようにしてもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、SOCの高い順に、充放電を行なうようにした。しかし、これに限定されず、優先順位に従うのであれば、SOCの低い順に、充放電を行なうようにしてもよい。
(4) 前述した実施の形態においては、開放電圧で満充電のときにSOCを100%にリセットするようにした。しかし、これを行なうとともに、または、これを行なわず、開放電圧で下限電圧に達したときにSOCを0%にリセットするようにしてもよい。
(5) 前述した実施の形態においては、蓄電システム10の発明として実施の形態を説明した。しかし、これに限定されず、蓄電システム10の制御部100の発明として捉えることもできるし、制御部100または蓄電システム10の全体による制御方法の発明として捉えることもできるし、制御部100によって実行される制御プログラムの発明として捉えることもできる。
(6) 前述した実施の形態においては、蓄電システム10の外部電力源からの電流も外部負荷への電流もいずれも直流であることとした。しかし、これに限定されず、いずれか一方または両方が交流であることとしてもよい。この場合は、DC/DCコンバータ30A,30Bに替えて、直流と交流とを相互に変換可能な装置を用いる。
(7) 前述した実施の形態においては、SOCは、SOC検知部40A,40Bで算出されるようにした。しかし、これに限定されず、SOCは、制御部100で算出されるようにしてもよい。
(8) 前述した実施の形態においては、図2のような回路であることとした。しかし、これに限定されず、複数の蓄電池が並列に接続されて、それぞれの蓄電池のSOCを測定できて、それぞれの蓄電池の断続をSOCに基づいて制御することができる回路であれば、他の回路であってもよい。
(9) 前述した実施の形態においては、各蓄電池のSOCに応じて優先順位をつけて充放電をするようにした。しかし、これに限定されず、所定のSOCの範囲(たとえば、30%〜70%の範囲)では、充放電の優先順位をつけずに、各蓄電池がほぼ均等に充放電されるように制御を行なうようにしてもよい。そして、蓄電池のSOCが所定の範囲を超えた場合に、所定の範囲を超えた蓄電池について優先的に、前述した実施の形態のように充放電を行なうようにしてもよい。
n台の蓄電池のうちから優先順位に従って1台ずつ放電を続け、m台の蓄電池が空になった場合、n−m台分の放電電流しか供給できなくなる。上述のようにすることによって、m台分の蓄電池の消費電力をn台で均等に放電すれば、それぞれが空にならない限り、n台分の放電電流を供給することができる。
また、n台の蓄電池のうちから優先順位に従って1台ずつ充電を続け、m台の蓄電池が満充電になった場合、n−m台分の充電電流しか受け入れできなくなる。上述のようにすることによって、m台分の蓄電池への供給電力をn台で均等に充電すれば、それぞれが満充電にならない限り、n台分の充電電流を受け入れることができる。
(10) 前述した実施の形態においては、制御部100で図2から図4で示したようなソフトウェアが実行されることによって、所定の機能が制御部100に構成されるようにした。しかし、これに限定されず、当該所定の機能を発揮するハードウェア回路が制御部100に含まれるようにしてもよい。
(11) 前述した実施の形態においては、蓄電池20A,20Bの種類は示さなかった。しかし、蓄電池は、エネルギを蓄えて電気エネルギを出力することができるものであれば、どのようなものでもよい。たとえば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池およびニッケル水素電池などの二次電池であってもよいし、キャパシタ、フライホイールバッテリ、および、超伝導磁気エネルギ貯蔵(SMES:Superconducting Magnetic Energy Storage)装置など他の機構の蓄電装置であってもよい。
(12) 今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 蓄電システム、20A,20B 蓄電池、30A,30B DC/DCコンバータ、40A,40B SOC検知部、50A,50B スイッチ、60 DCバス、70A,70B 電圧計、80A,80B 電流計、100 制御部。

Claims (15)

  1. 複数の蓄電部と、
    前記蓄電部の充電を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    複数の前記蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御する第1の制御手段と、
    前記第1の蓄電部が満充電になったか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段によって満充電になったと判断された場合、前記第1の蓄電部の開放電圧を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された前記開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かを判断する第2の判断手段と、
    前記第2の判断手段によって前記開放電圧が前記所定値に達していないと判断された場合、再度、前記第1の蓄電部に充電するよう制御する第2の制御手段と、
    前記第2の判断手段によって前記開放電圧が前記所定値に達したと判断された場合、複数の前記蓄電部のうち前記第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御する第3の制御手段とを含む、蓄電システム。
  2. 前記制御装置は、さらに、
    前記第1の判断手段によって満充電になったと判断された場合、前記第1の蓄電部の前記開放電圧が安定しているか否かを判断する第3の判断手段を含み、
    前記第2の判断手段は、前記第3の判断手段によって前記開放電圧が安定していると判断されることを条件として、前記開放電圧が前記所定値に達したか否かを判断する、請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記制御装置は、さらに、
    前記第3の判断手段によって前記開放電圧が安定していないと判断された場合、前記第3の判断手段によって前記開放電圧が安定したと判断されるまでの間、前記第2の蓄電部に充電するよう制御する第4の制御手段を含む、請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記制御装置は、さらに、
    前記第2の判断手段によって前記開放電圧が前記所定値に達したと判断された場合、前記第1の蓄電部の充電状態を示す値を満充電を示す値にリセットする再設定手段を含む、請求項1に記載の蓄電システム。
  5. 前記第3の制御手段は、前記第1の蓄電部よりも優先順位の低い前記蓄電部を前記第2の蓄電部として充電するよう制御する、請求項1に記載の蓄電システム。
  6. 前記制御装置は、さらに、
    複数の前記蓄電部のうちの優先順位の高い第3の蓄電部から放電するよう制御する第5の制御手段を含む、請求項1に記載の蓄電システム。
  7. 前記優先順位は、前記蓄電部の充電状態を示す値に応じて定められる、請求項5または請求項6に記載の蓄電システム。
  8. 複数の蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御する第1の制御手段と、
    前記第1の蓄電部が満充電になったか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段によって満充電になったと判断された場合、前記第1の蓄電部の開放電圧を測定する測定手段と、
    前記測定手段によって測定された前記開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かを判断する第2の判断手段と、
    前記第2の判断手段によって前記開放電圧が前記所定値に達していないと判断された場合、再度、前記第1の蓄電部に充電するよう制御する第2の制御手段と、
    前記第2の判断手段によって前記開放電圧が前記所定値に達したと判断された場合、複数の前記蓄電部のうち前記第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御する第3の制御手段とを備える、蓄電制御装置。
  9. 前記第1の判断手段によって満充電になったと判断された場合、前記第1の蓄電部の前記開放電圧が安定しているか否かを判断する第3の判断手段をさらに備え、
    前記第2の判断手段は、前記第3の判断手段によって前記開放電圧が安定していると判断されることを条件として、前記開放電圧が前記所定値に達したか否かを判断する、請求項8に記載の蓄電制御装置。
  10. 前記第3の判断手段によって前記開放電圧が安定していないと判断された場合、前記第3の判断手段によって前記開放電圧が安定したと判断されるまでの間、前記第2の蓄電部に充電するよう制御する第4の制御手段をさらに備える、請求項9に記載の蓄電制御装置。
  11. 前記第2の判断手段によって前記開放電圧が前記所定値に達したと判断された場合、前記第1の蓄電部の充電状態を示す値を満充電を示す値にリセットする再設定手段をさらに備える、請求項8に記載の蓄電制御装置。
  12. 前記第3の制御手段は、前記第1の蓄電部よりも優先順位の低い前記蓄電部を前記第2の蓄電部として充電するよう制御する、請求項8に記載の蓄電制御装置。
  13. 複数の前記蓄電部のうちの優先順位の高い第3の蓄電部から放電するよう制御する第5の制御手段をさらに備える、請求項8に記載の蓄電制御装置。
  14. 前記優先順位は、前記蓄電部の充電状態を示す値に応じて定められる、請求項12または請求項13に記載の蓄電制御装置。
  15. 複数の蓄電部の充電を制御する制御装置による蓄電制御方法であって、
    前記制御装置が、
    複数の前記蓄電部のうちの第1の蓄電部に充電するよう制御するステップと、
    前記第1の蓄電部が満充電になったか否かを判断するステップと、
    満充電になったと判断された場合、前記第1の蓄電部の開放電圧を測定するステップと、
    測定された前記開放電圧が満充電を示す所定値に達したか否かを判断するステップと、
    前記開放電圧が前記所定値に達していないと判断された場合、再度、前記第1の蓄電部に充電するよう制御するステップと、
    前記開放電圧が前記所定値に達したと判断された場合、複数の前記蓄電部のうち前記第1の蓄電部と異なる第2の蓄電部に充電するよう制御するステップとを含む、蓄電制御方法。
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