JP2013182490A - 交通情報変換装置、交通情報システム、中央サーバ、サービスサーバ、及び、交通情報提供方法 - Google Patents

交通情報変換装置、交通情報システム、中央サーバ、サービスサーバ、及び、交通情報提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】サービスの提供元であるサービスサーバが異なると、交通情報は異なるフォーマットに基づく場合があるが、この場合であっても、複数のサービスサーバ間で交通情報の相互利用を可能とする。
【解決手段】プローブ車両5及び路側センサ2から交通情報を収集すると共に独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置6へ提供可能な複数のサービスサーバ10,20,30,40と、これらサービスサーバと情報通信可能である中央サーバ50とを備えている。中央サーバ50は、サービスサーバから送られた個別交通情報を取得すると、その情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換し、データベース51に蓄積する。蓄積されているこの共通交通情報は、サービスサーバそれぞれの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換され、変換された個別交通情報をサービスサーバへ送る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両に搭載されている車載装置へ交通情報を提供するための交通情報システム及び交通情報提供方法、並びに、この交通情報システムに含まれる交通情報変換装置、中央サーバ及びサービスサーバに関する。
交通情報をドライバに提供する技術として、プローブ車両を利用した交通情報システム(プローブシステム)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このプローブシステムは、実際に道路を走行する車両(プローブ車両)を移動体センサとして利用する技術であり、サーバ装置(サービスサーバ)は、各プローブ車両から現時点の車両位置及び時刻等のプローブ情報を無線通信によって収集し、このプローブ情報に基づいて、独自のフォーマットに基づく交通情報を生成し蓄積している。そして、サービスサーバに蓄積されている交通情報は、プローブ車両からの要求等に応じて、このプローブ車両へと無線通信によって送信され、この交通情報がプローブ車両のドライバに報知される。
特開2011−34278号公報
プローブ情報は、道路を走行するプローブ車両によって取得されるため、エリアカバー率を高くすることは可能であるが、プローブ車両となるための車載装置の普及率が低いと、時間的に低密度の情報しか得られない。しかし、このプローブシステムによるサービスが複数の企業等のサービスサーバから提供されると、プローブ車両の増加が期待され、さらに、これらサービスサーバ間において、プローブ情報を相互活用することができれば、従来よりも高密度の交通情報を収集することができる。この結果、各サービスサーバは、プローブ車両に対して、より一層有効な情報提供のサービスを行うことが可能となる。
しかし、各サービスサーバでは、独自に設定されたフォーマットに基づく交通情報が用いられていることから、サービスの提供元(サービスサーバ)が異なるとフォーマットが相違し、その違いから、サービスサーバ間では交通情報の相互活用を簡単に行うことができないという課題を有している。
そこで本発明は、サービスの提供元であるサービスサーバが異なっていたり、また、同じサービスサーバが複数の情報提供サービスを行っておりこれらサービスが異なっていたりすると、交通情報は異なるフォーマットに基づく場合があるが、この場合であっても、フォーマットが異なる複数のサービス間で交通情報の相互利用が可能となる交通情報システム及び交通情報提供方法、並びに、この交通情報システムに含まれる交通情報変換装置、中央サーバ及びサービスサーバを提供することを目的とする。
(1)本発明は、第1のフォーマットによる交通情報を扱う第1情報提供サービスと、第2のフォーマットによる交通情報を扱う第2情報提供サービスとが、1つ又は複数のサービスサーバによって実行される交通情報システムに設けられる交通情報変換装置であって、前記第1のフォーマットの交通情報を取得すると、当該第1のフォーマットの交通情報を前記第2のフォーマットの交通情報へと変換する変換部を備えていることを特徴とする。
サービスサーバが異なっていたり、また、同じサービスサーバが複数の情報提供サービスを行っておりこれらサービスが異なっていたりすると、交通情報は異なるフォーマットに基づく場合があるが、この場合であっても、本発明の交通情報変換装置によれば、第1のフォーマットの交通情報を取得すると、この第1のフォーマットの交通情報を第2のフォーマットの交通情報へと変換する変換部を備えていることから、複数のサービスサーバ間、又は、複数の情報提供サービス間で交通情報の利用が可能となる。
(2)本発明は、交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に、独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能な複数のサービスサーバと、これら複数のサービスサーバそれぞれと情報通信可能である中央サーバとを備えた交通情報システムであって、前記中央サーバは、前記サービスサーバそれぞれから送られた前記個別交通情報を取得すると、当該個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換する第1変換部と、前記共通交通情報を蓄積するデータベースと、前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報を、前記サービスサーバそれぞれの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換する第2変換部と、前記第2変換部によって変換された前記個別交通情報を前記サービスサーバへ送る通信部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、サービスサーバそれぞれが用いる独自のフォーマットに基づく個別交通情報を、中央サーバは、共通フォーマットに基づく共通交通情報に変換し、この共通交通情報をデータベースに蓄積するので、サービスサーバ毎にフォーマットがそれぞれ異なる個別交通情報を、共通フォーマットの共通交通情報として集約する(一元管理する)ことができる。そして、集約されている共通交通情報は、例えば、あるサービスサーバの要求により、当該サービスサーバで用いられている独自のフォーマットに基づく個別交通情報に変換され、この個別交通情報を当該サービスサーバへ送ることができる。すなわち、サービスサーバが異なると、交通情報は異なるフォーマットに基づく場合があるが、この場合であっても、中央サーバを介して複数のサービスサーバ間で交通情報の相互利用が可能となり、車載装置はこの交通情報を取得することができる。
(3)また、前記情報取得端末は、走行位置に関する位置情報及び時刻情報を含むプローブ情報を前記交通情報として取得するプローブ車両と、道路に設置されているセンサによる車両の観測情報を交通情報として取得する路側センサとを含む。
この場合、プローブ車両と路側センサとからは、異なる交通情報が取得されることとなる。そして、プローブ車両から交通情報を収集したサービスサーバと、路側センサから交通情報を収集したサービスサーバとでは、交通情報のフォーマットが異なることが考えられるが、この場合であっても、前記第1変換部では、独自のフォーマットに基づく個別交通情報が、共通フォーマットに基づく共通交通情報へと変換され、この共通交通情報が中央サーバのデータベースに蓄積される。
(4)また、前記サービスサーバは、前記中央サーバに対して前記個別交通情報を、当該サービスサーバの識別情報を含めて送る送信部を有しているのが好ましい。
この場合、中央サーバにおいて、サービスサーバから送られた個別交通情報を、その個別交通情報の提供元(サービスサーバの識別情報)と対応付けて、各種の処理を行うことが可能となる。
(5)さらに、この場合において、前記第1変換部が、前記サービスサーバから受けた前記個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換すると、その共通交通情報を、当該サービスサーバの識別情報と対応付けて、前記データベースは蓄積するのが好ましい。
この場合、交通情報(共通交通情報)を、その交通情報の提供元(サービスサーバの識別情報)と対応付けて、中央サーバのデータベースに蓄積させることが可能となる。
(6)また、サービスサーバが複数存在していると、中央サーバには、例えば一つの道路リンクについて複数の交通情報が集まることが考えられるが、この場合、どの交通情報をサービスサーバに利用させればよいかの選択が重要となる。そこで、前記データベースには、前記共通交通情報が、当該共通交通情報の信頼度に関する情報と対応付けて蓄積されており、前記中央サーバは、前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報が利用されると、利用された当該共通交通情報の前記信頼度に関する情報を更新する更新部を備えている。
この場合、データベースには、交通情報が、その信頼度に関する情報と対応付けて蓄積されているので、中央サーバでは、このデータベースに基づいて、どの交通情報が信頼度の高い情報であるかの判定を行うことができる。この結果、例えば、信頼度の高い交通情報を、中央サーバからサービスサーバへ送ることができ、そして、このサービスサーバは、この信頼度の高い交通情報を車載装置へ提供することが可能となる。
さらに、中央サーバの更新部によれば、交通情報システムの運用が継続されることで、この信頼度に関する情報が更新され続ける。
(7)また、本発明は、交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能な複数のサービスサーバそれぞれと、情報通信可能である中央サーバであって、前記サービスサーバそれぞれから送られた前記個別交通情報を取得すると、当該個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換する第1変換部と、前記共通交通情報を蓄積するデータベースと、前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報を、前記サービスサーバそれぞれの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換する第2変換部と、前記第2変換部によって変換された前記個別交通情報を前記サービスサーバへ送る通信部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、上記(2)の交通情報システムと同様の作用効果を奏する。
(8)また、交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能なサービスサーバであって、前記個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へと変換させて中央サーバに蓄積させるために、当該中央サーバに対して前記個別交通情報を送る送信部と、前記中央サーバに蓄積されている情報を要求するための要求指令を当該中央サーバに対して行う指令部と、前記要求指令に基づいて前記中央サーバが蓄積している前記共通交通情報が独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換されると、当該個別交通情報を当該中央サーバから受ける受信部とを有していることを特徴とする。
本発明によれば、中央サーバに対して独自のフォーマットに基づく個別情報を送ることで、中央サーバは、これを共通フォーマットに基づく共通交通情報に変換し、この共通交通情報をデータベースに蓄積することができる。つまり、中央サーバでは、フォーマットが他のサービスサーバと異なっていても、個別交通情報を共通フォーマットの共通交通情報として集約する(一元管理する)ことができる。そして、サービスサーバが要求指令を中央サーバに対して行うと、集約されている共通交通情報が、サービスサーバそれぞれの独自のフォーマットに基づく個別交通情報に変換され、この個別交通情報がサービスサーバへと送られ、この個別交通情報を受けることができる。
このように、サービスサーバが異なると、交通情報は異なるフォーマットに基づく場合があるが、この場合であっても、中央サーバを介して複数のサービスサーバ間で交通情報の相互利用が可能となり、車載装置はこの交通情報を取得することができる。
(9)また、交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能な複数のサービスサーバと、これら複数のサービスサーバそれぞれと情報通信可能である中央サーバとの間で行われる交通情報提供方法であって、前記サービスサーバそれぞれから送られた前記個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換し、前記共通交通情報をデータベースに蓄積し、前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報を、前記サービスサーバの要求に応じて、当該サービスサーバの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換し、変換された前記個別交通情報を、当該サービスサーバへと送ることを特徴とする。
本発明によれば、上記(2)の交通情報システムと同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、サービスサーバが異なると、交通情報は異なるフォーマットに基づく場合があるが、この場合であっても、中央サーバを介して複数のサービスサーバ間で交通情報の相互利用が可能となり、車載装置はこの交通情報を取得することができる。
本発明の交通情報システムを示している概略図である。 交通情報システムの概略構成を示すブロック図である。 サービスサーバそれぞれが用いる交通情報の説明図である。 共通交通情報の共通フォーマットの例を示す説明図である。 データベースに蓄積されている情報のうち、旅行時間情報を示した部分の説明図である。 データベースに蓄積されている情報の一部の説明図であり、交通情報の取得元であるサービスサーバの識別情報と、交通情報の信頼度に関する情報とを示す説明図である。 交通情報の信頼度に関する情報の更新方法を説明する説明図である。 データベースに蓄積されている情報の一部の説明図であり、交通情報の信頼度に関する情報(更新後)の説明図である。 交通情報の信頼度に関する情報の更新方法を説明する説明図である。 サービスサーバが行う処理の説明図である。 車両が走行した経路の説明図である。 サービスサーバが求める、旅行時間についての予測値と実測値との差分の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1は、本発明の交通情報システムを示している概略図である。図2は、この交通情報システムの概略構成を示すブロック図である。交通情報システムは、複数のサービスサーバを備えており、本実施形態では、4つのサービスサーバ10,20,30,40を備えている。これらサービスサーバ10,20,30,40それぞれは、後に説明するが、道路を走行している車両5に搭載の車載装置6に対して、各種の交通情報を無線通信によって提供するサービス(情報提供サービス)を行う。
サービスサーバ10,20,30,40それぞれは、提供する交通情報を生成するために、交通情報システムが管理する対象エリア内に存在している情報取得端末から交通情報を収集する。本実施形態に係る前記情報取得端末には、管理エリア内の道路を走行する車載装置6を搭載した車両(プローブ車両)5と、管理エリア内に設置されているセンサを含む路側センサ2とが含まれる。
車載装置6(プローブ車両5)は、走行しながら、現在の走行位置に関する位置情報及び時刻情報を含むプローブ情報を、交通情報として取得する。また、路側センサ2は、道路の各所に設置されているセンサによる車両(プローブ車両及びその他の一般車両を含む)の観測情報を、交通情報として取得する。
また、後にも説明するが、サービスサーバ10,20,30,40それぞれが用いる交通情報のフォーマットは異なっている(図3参照)。そこで、このフォーマットの相違を解消し、サービスサーバ間で交通情報の相互利用を可能とすべく、本実施形態の交通情報システムは、サービスサーバ10,20,30,40それぞれと双方向の情報通信が可能である中央サーバ50を備えており、中央サーバ50は、フォーマットの相違を解消するための交通情報変換装置を有しており、この交通情報変換装置は、サービスサーバ10,20,30,40の交通情報を一元管理する機能を有している。
なお、本実施形態では、4つのサービスサーバ10,20,30,40それぞれが異なるフォーマットによる交通情報を扱っており、例えばサービスサーバ10から独自のフォーマット(第1のフォーマット)による交通情報を、中央サーバ10(交通情報変換装置)が取得すると、後述する変換部(54,55)は、この第1のフォーマットの交通情報を、他のサービスサーバ(サーバ20,30,40のいずれか一つ)の独自のフォーマット(第2のフォーマット)の交通情報へと変換する。なお、以下の実施形態では、第1のフォーマットの交通情報は、共通フォーマットに一旦変換されてから、第2のフォーマットの交通情報へと変換される。また、これとは反対に、中央サーバ10(交通情報変換装置)は、サービスサーバ20,30,40の前記いずれか一つから独自のフォーマット(第2のフォーマット)による交通情報を、取得すると、後述する変換部(54,55)は、この第2のフォーマットの交通情報を、サービスサーバ10の独自のフォーマット(第1のフォーマット)の交通情報へと変換することができる。
また、以下の実施形態では、第1のフォーマットによる交通情報を扱う第1情報提供サービスと、第2のフォーマットによる交通情報を扱う第2情報提供サービスとが、異なる複数のサービスサーバによって実行される場合を説明するが、1つのサービスサーバが、複数の情報提供サービス(第1情報提供サービスと第2情報提供サービス)を実行しており、これらサービス間で交通情報のフォーマットが異なる場合であってもよい。
そして、中央サーバ50が、サービスサーバ10,20,30,40の交通情報を一元管理するために、サービスサーバ10,20,30,40それぞれは、独自のフォーマットに基づく交通情報(以下、個別交通情報という)を、中央サーバ50へ送信するが、この際、各サービスサーバによって実行される情報提供サービス毎に割り当てられている識別情報(サービスID)を含めて個別交通情報を送信する。なお、以下では、このサービスIDを、サービスサーバの識別情報と呼んで説明している。
そして、中央サーバ50は、サービスID毎に個別交通情報を解析し、共通フォーマットに基づく汎用的な交通情報(以下、共通交通情報という)へと変換し、この共通交通情報を、中央サーバ50のデータベース51(図2参照)に蓄積する。
そして、あるサービスサーバ(第2サービスサーバ20)が収集しデータベース51に蓄積されている共通交通情報を、他のサービスサーバ(第3サービスサーバ30)が利用したい場合は、データベース51に蓄積されている共通交通情報を、他のサービスサーバ(第3サービスサーバ30)の独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換(逆変換)し、この個別交通情報を、他のサービスサーバ(第3サービスサーバ30)へ与えることができる。
以上より、サービスサーバ毎で交通情報のフォーマットが異なっていても、サービスサーバ間での交通情報の相互利用が可能となる。
以下、本実施形態の交通情報システムが有する各部の構成・機能について更に説明する。
〔第1サービスサーバ10〕
第1サービスサーバ10は、警察庁、都道府県警察本部等の交通管理機関、国土交通省、日本道路公団、首都高速道路公団又は阪神道路公団等の道路管理機関が管理するサーバ装置(コンピュータ)からなり、コンピュータは、処理装置(CPU)、記憶装置、入出力装置等を有している。交通管理機関及び道路管理機関それぞれがサービスサーバを有していてもよいが、本実施形態では、これらをまとめて一つの公的管理機関と呼び、この公的管理機関が第1サービスサーバ10を有している場合について説明する。
図2において、第1サービスサーバ10は、通信インターフェースからなる通信部12と、この通信部12による通信制御及び交通情報の処理を行う処理部13とを備えている。通信部12は、路側センサ2及び中央サーバ50との間で、情報を送信する送信部及び情報を受信する受信部としての機能を有している。処理部13は、第1サービスサーバ10(コンピュータ)にコンピュータプログラムをインストールして構成され、この処理部13の機能(指令部14)は、このコンピュータプログラムが前記処理装置(CPU)によって実行されることで発揮される。指令部14は、中央サーバ50に蓄積されている共通交通情報を要求するための要求指令を中央サーバ50に対して行う機能を有している。また、第1サービスサーバ10の前記記憶装置上に、交通情報を蓄積するデータベース11を備えている。
また、公的管理機関側の装置として、図1に示すように、道路の各所に、交通信号機1、前記路側センサ2及びビーコン装置3が設置されており、交通信号機1、路側センサ2及びビーコン装置3は、第1サービスサーバ10の通信部12との間で通信回線を通じて情報通信が可能である。さらに、この通信部12は、中央サーバ50と通信回線を通じて情報通信が可能であり、中央サーバ50に対して、第1サービスサーバ10が所有している個別交通情報を、第1サービスサーバ10の識別情報(サービスID)を含めて送ることができ、また、中央サーバ50からデータベース51に蓄積されている個別交通情報を受けることができる。
路側センサ2は、例えば、直下を通行する車両を超音波感知する車両感知器等からなり、車両の検知信号に基づいて、車両の存在に関する車両の観測情報を、交通情報として取得する。路側センサ2が取得した観測情報は第1サービスサーバ10へ送られ、第1サービスサーバ10の処理部13は、この観測情報に基づいて、車両の渋滞度等のVICS情報(「VICS」は登録商標)を生成したり、交通信号機1の信号制御情報を生成したりする。
処理部13が生成するVICS情報は、路側センサ2の検知対象である道路リンクにおける渋滞度等の交通情報である。この交通情報(VICS情報)には、前記観測情報が取得された時刻についての情報も含まれ、また、生成される交通情報は、その交通情報が取得された道路リンクの識別情報と対応付けられている。
そして、第1サービスサーバ10は、この交通情報(VICS情報)を、ビーコン装置3を通じて、道路を走行している車両5に搭載されている車載装置6に対して提供することができ、第1サービスサーバ10は、交通情報の提供サービスを実施することができる。ビーコン装置3は、光ビーコンであってもよく、電波ビーコンであってもよい。
交通信号機1は、例えば交差点に設置されており、赤青黄の灯色を灯す信号灯器1b(図1参照)と、信号制御機1aとを有している。信号制御機1aは、通信回線を介して第1サービスサーバ10に接続されており、第1サービスサーバ10から信号制御情報を受信し、この信号制御情報に基づいて、信号灯器1bの青黄赤の点灯及び消灯のタイミングを制御する。
例えば、第1サービスサーバ10は、交通信号機1の近傍に設置されている路側センサ2が取得した前記観測情報に基づいて、この交通信号機1の信号制御情報を生成することができ、この信号制御情報をこの交通信号機1へ与えることができる。生成する信号制御情報として、交差点における一方の道路を優先して車両を通行させる優先制御を実行させるための指令情報がある。また、この信号制御情報(優先制御の有無に関する情報)を、データベース11は蓄積している。
車載装置6は、コンピュータからなる制御部と、無線送受信器からなる通信部とを有している。通信部は、ビーコン装置3と無線通信する機能、及び、後述する路側通信装置7と無線通信する機能を有している。制御部は、通信部を通じて、自己が登録(会員登録)されているサービスサーバ(第2サービスサーバ20)に対して、目的地点までの経路探索を要求することができ、このサービスサーバから提供された推奨経路を、ドライバに報知する機能を有している。または、制御部が経路探索の機能を有していてもよい。
さらに、車載装置6は、走行する車両5による観測情報としてプローブ情報を生成し、路側通信装置7に無線送信する。又は、車載装置6は、この車載装置6と接続した携帯電話機を介して、プローブ情報をサービスサーバ側へ送信してもよい。
プローブ情報は、車両5の現在位置、この現在位置の通過時刻及び車両5の識別情報(車両ID)等を含む情報である。なお、車両5の識別情報に代えて、この車両5に搭載されている車載装置6の識別情報(車載装置ID)であってもよい。車両5の位置は、車載装置6が有するGPS受信機によって受信したGPS信号に基づいて算出される。
〔第2サービスサーバ20〕
第2サービスサーバ20は、例えば自動車メーカ等の事業者(民間側の組織)が管理するサーバ装置(コンピュータ)からなり、コンピュータは、処理装置(CPU)、記憶装置、入出力装置等を有している。
図2において、第2サービスサーバ20は、通信インターフェースからなる通信部22と、この通信部22による通信制御及び交通情報の処理を行う処理部23とを備えている。処理部23は、第2サービスサーバ20(コンピュータ)にコンピュータプログラムをインストールして構成され、この処理部23の機能(指令部24、経路探索部25)は、このコンピュータプログラムが前記処理装置(CPU)によって実行されることで発揮される。指令部24は、中央サーバ50に蓄積されている共通交通情報を要求するための要求指令を中央サーバ50に対して行う機能を有している。また、第2サービスサーバ20の前記記憶装置上に、データベース21を備えている。
通信部22は、路側通信装置7及び中央サーバ50との間で、情報を送信する送信部及び情報を受信する受信部としての機能を有している。例えば、通信部22は、後にも説明するが、第2サービスサーバ20の個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へと変換させて中央サーバ50に蓄積させるために、中央サーバ50に対して個別交通情報を送る。また、前記指令部24による要求指令に基づいて、中央サーバ50が蓄積している共通交通情報が、第2サービスサーバ20の独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換されると、その個別交通情報を中央サーバ50から受けることができる。
また、図1に示すように、事業者側の装置として、道路の各所に、路側通信装置7が設置されており、路側通信装置7は、車載装置6と通信可能な無線送受信器からなる路側の通信部と、この通信を制御するコンピュータからなる通信制御部とを備えている。この路側通信装置7は、周囲を走行する車両5の車載装置6と無線通信が可能である他に、第2サービスサーバ20と通信回線を介して情報通信が可能である。
路側通信装置7は、車載装置6が送信したプローブ情報を受信し、第2サービスサーバ20に転送する。また、路側通信装置7は、第2サービスサーバ20から、車両5への提供用の交通情報を取得し、その交通情報を車載装置6に送信する。
なお、前記のとおり、携帯電話機を介してプローブ情報を送信してもよく、この場合、車載装置6によってプローブ情報が生成されると、このプローブ情報は、携帯電話機へ送られ、携帯電話機が基地局へプローブ情報を送信する。そして、基地局は、このプローブ情報を第2サービスサーバ20に転送する。また、携帯電話機は、第2サービスサーバ20から基地局を介して、車両5への提供用の交通情報を取得し、その交通情報を、車載装置6に送ることができる。
第2サービスサーバ20の処理部23は、プローブ情報に含まれる車両5の位置及び時刻の情報に基づいて、道路リンク毎の、リンク旅行時間についての旅行時間情報、走行速度についての速度情報、渋滞度等を含む交通情報を生成することができる。生成される交通情報は、その交通情報が取得された道路リンクの識別情報に対応付けられており、第2サービスサーバ20のデータベース21に蓄積される。また、この交通情報には、前記プローブ情報が取得された時刻についての情報も含まれる。
処理部23の機能の一部である前記経路探索部25は、車両5に搭載されている車載装置6からの要求に応じて、目的地点までの推奨経路の探索を行う機能も有しており、経路探索の結果(推奨経路)の情報を、通信部22から路側通信装置7を介して車載装置6に提供することができる。
このように、第2サービスサーバ20は、車両5(車載装置6)に対して情報を提供する情報提供サービスを実施することができる。
〔第3及び第4サービスサーバ30,40〕
第3サービスサーバ30及び第4サービスサーバ40は、第2サービスサーバ20と同様に、例えば自動車メーカ等の事業者(民間側の組織)が管理するサーバ装置(コンピュータ)からなり、第2サービスサーバ20と同様の機能を有していることから、ここでは説明を省略する。
しかし、このような事業者側が管理する第2、第3及び第4サービスサーバ20,30,40から情報の提供を受けることができる車両5(車載装置6)は、サービスサーバ20,30,40それぞれが提供する情報提供サービスに登録(会員登録)されている必要がある。例えば、第4サービスサーバ40が提供する情報提供サービスにのみ登録されている車両5は、第4サービスサーバ40から情報の提供を受けることは可能であるが、他の第2及び第3サービスサーバ20,30から情報の提供を受けることができない。さらに、サービスサーバ20,30,40側は、自己のサービスに登録されている車両5からしか、プローブ情報を取得することができない。なお、各車両5は、公的管理機関である第1サービスサーバ10から情報の提供を受けることができる。
〔サービスサーバが用いる交通情報について〕
上記のとおり、第1サービスサーバ10は、道路の各所(各道路リンク)に設置されている路側センサ2から観測情報を収集し、道路リンク毎の渋滞度等の交通情報を生成・蓄積することができる。なお、この交通情報は、第1サービスサーバ10で設定されている独自のフォーマットに基づく個別交通情報である。そして、この交通情報を車両5からの要求等に応じてその車両5に提供することができる。
また、第2、第3及び第4サービスサーバ20,30,40それぞれは、道路の各地を走行するプローブ車両5からプローブ情報を収集し、この情報に基づいて、道路リンク毎の、旅行時間情報、速度情報、渋滞度等の交通情報を生成・蓄積することができる。なお、この交通情報は、第2、第3及び第4サービスサーバ20,30,40それぞれで設定されている独自のフォーマットに基づく個別交通情報である。そして、この交通情報を車両5からの要求等に応じてその車両5に提供することができる。
すなわち、サービスサーバ10,20,30,40では、扱う交通情報のフォーマットが異なる。各サービスサーバが扱う独自のフォーマットに基づく個別交通情報の例を、図3に示している。
第1サービスサーバ10が管理する交通情報及び車両5に提供する交通情報のフォーマットは、図3(A)に示すように、第1サービスサーバ10の識別情報(サービスID)、渋滞度、道路リンクの識別情報(道路リンクID)、信号制御に関する情報(本実施形態では、優先制御の有無)を、この順番で有して構成されており、このフォーマットに基づいて、これら交通情報を送信信号に格納して送信する。また、このフォーマットは、サービスID、渋滞度、道路リンクID、信号制御に関する情報を格納する基本領域K1と、予備領域K2とを有しており、予備領域K2には追加的に他の情報を格納することができる。
第2サービスサーバ20が管理する交通情報及び車両5に提供する交通情報のフォーマットは、図3(B)に示すように、第2サービスサーバ20のサービスID、実速度を示す速度情報、道路リンクID、旅行時間情報を、この順番で有して構成されており、このフォーマットに基づいてこれら交通情報を送信信号に格納して送信する。また、このフォーマットは、第1サービスサーバ10の場合と同様に、基本領域K1と、予備領域K2とを有している。
第3サービスサーバ30が管理する交通情報及び車両5に提供する交通情報のフォーマットは、図3(C)に示すように、第3サービスサーバ30の識別情報(サービスID)、規格化速度を示す速度情報、道路リンクの識別情報(道路リンクID)、旅行時間情報を、この順番で有して構成されており、このフォーマットに基づいてこれら交通情報を送信信号に格納して送信する。また、このフォーマットは、第1サービスサーバ10の場合と同様に、基本領域K1と、予備領域K2とを有している。なお、上記の規格化速度とは、実速度(例えば時速表示)とは異なり、例えば、実速度0km/h〜100km/hを、0〜1までの値に換算した換算値の情報である。
第4サービスサーバ40が管理する交通情報及び車両5に提供する交通情報のフォーマットは、図3(D)に示すように、第4サービスサーバ40の識別情報(サービスID)、道路の位置情報、速度情報、道路リンクの幅の情報、旅行時間情報を、この順番で有して構成されており、このフォーマットに基づいてこれら交通情報を送信信号に格納して送信する。また、このフォーマットは、同様に、基本領域K1と、予備領域K2とを有している。なお、上記の道路の位置情報は、その道路の緯度経度を示す情報であり、第4サービスサーバ40が提供するサービスでは、道路リンクの識別情報に代えられて用いられる情報である。
図3(B)(C)に示すように、サービスサーバが異なると、速度情報の表現が異なっていたり、図3(D)に示すように、道路リンクの識別情報に代えて位置情報が用いられていたりする。また、各予備領域K2には、各サービスサーバが独自に設定した道路リンクの識別情報が設定されていてもよい。
以上のように、4つサービスサーバ10,20,30,40それぞれは、情報取得端末である車載装置6及び路側センサ2から通信によって交通情報を収集することができ、また、交通情報を独自のフォーマットで管理していると共に、この独自のフォーマットに基づく個別交通情報を、各サービスサーバに登録されている車両5(車載装置6)へ、無線通信によって提供可能である。
〔中央サーバ50について〕
図2において、中央サーバ(交通情報変換装置)50は、通信インターフェースからなる通信部52と、この通信部52による通信制御及び交通情報の処理を行う処理部53とを備えているサーバ装置(コンピュータ)からなり、コンピュータは、処理装置(CPU)、記憶装置、入出力装置などを有している。
通信部52は、4つのサービスサーバ10,20,30,40それぞれと通信回線を通じて接続されており、4つのサービスサーバ10,20,30,40それぞれとの間で各種の情報の送信を行う送信部としての機能、及び、各種の情報の受信を行う受信部としての機能を有している。
処理部53は、中央サーバ50(コンピュータ)にコンピュータプログラムをインストールして構成され、この処理部53の機能(第1変換部54、第2変換部55、更新部58)は、このコンピュータプログラムが前記処理装置(CPU)によって実行されることで発揮される。また、中央サーバ50の前記記憶装置上に、交通情報を蓄積するデータベース51を備えている。
前記第1変換部54は、サービスサーバ10,20,30,40それぞれから送られた個別交通情報を、通信部52を通じて取得すると、その都度、各個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換する機能を有している。そして、データベース51は、この共通交通情報を蓄積する。この共通交通情報の蓄積までの具体例を説明する。
〔共通交通情報の蓄積について〕
第1サービスサーバ10において、所定の道路リンク(道路リンクIDを「111」とする)のVICS情報が取得され、図3(A)に示すフォーマットに基づく個別交通情報が生成されると、第1サービスサーバ10は、通信部12を通じて、この独自のフォーマットのまま個別交通情報を中央サーバ50へ送信する。この際、第1サービスサーバ10は、個別交通情報を、自己の識別情報(サービスID)を含めて送る。なお、本実施形態では、図3(A)に示すように、サービスIDは、個別交通情報の基本領域K1の<1>項に含まれている。また、道路リンクID「111」は基本領域K1の<3>項に含まれている。
中央サーバ50は、通信部52を通じて第1サービスサーバ10からこの個別交通情報を取得すると、第1変換部54は、この個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へと変換する。第1サービスサーバ10の独自のフォーマットは、中央サーバ50に設定されており、この変換は、中央サーバ50に設定されている第1の変換フィルタ(変換プログラム)に従って実行される。この第1の変換フィルタによって個別交通情報から変換された共通交通情報が、データベース51に蓄積される。
共通交通情報の共通フォーマットの例を図4に示す。第1サービスサーバ10から受けた個別交通情報を、第1変換部54が、共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換すると、その共通交通情報に含まれる渋滞度については、その情報の取得元である第1サービスサーバ10のサービスIDと対応付けられて、データベース51に蓄積され、また、この渋滞度は道路リンクのID「111」と対応付けられている。
また、第2サービスサーバ20において、会員登録されているプローブ車両5から、所定の道路リンク(道路リンクIDを「112」とする)のプローブ情報が取得され、図3(B)に示すフォーマットに基づく個別交通情報が生成されると、第2サービスサーバ20は、通信部22を通じて、この独自のフォーマットのまま個別交通情報を中央サーバ50へ送信する。この際、第2サービスサーバ20は、個別交通情報を、自己の識別情報(サービスID)を含めて送る。なお、本実施形態では、図3(B)に示すように、サービスIDは、個別交通情報の基本領域K1の<1>項に含まれている。また、道路リンクID「112」は基本領域K1の<3>項に含まれている。
中央サーバ50は、通信部52を通じて第2サービスサーバ20からこの個別交通情報を取得すると、第1変換部54は、この個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報(図4参照)へと変換する。第2サービスサーバ20の独自のフォーマットは、中央サーバ50に設定されており、この変換は、中央サーバ50に設定されている第2の変換フィルタ(変換プログラム)に従って実行される。そして、この第2の変換フィルタによって個別交通情報から変換された共通交通情報は、データベース51に蓄積される。
第2サービスサーバ20から受けた個別交通情報を、第1変換部54が、共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換すると、その共通交通情報に含まれる速度情報、旅行時間情報については、その情報の提供元である第2サービスサーバ20のサービスIDと対応付けられて、データベース51に蓄積され、また、この速度情報、旅行時間情報は道路リンクのID「112」と対応付けられている。
図3(B)の個別交通情報と、図4の共通交通情報とを対比すると、個別交通情報の<3>項の道路リンクID「112」は、共通交通情報の(1)項に移動され、さらに、個別交通情報の<2>項の実速度による速度情報は、規格化速度による速度情報へと変換されて共通交通情報の(2)項とされ、この速度情報は、その情報の提供元(第2サービスサーバ20のサービスID)と対応付けて、共通交通情報の(2)項に入力される。
また、図3(B)の個別交通情報の<4>項の旅行時間情報は、共通交通情報の(3)項とされ、この旅行時間情報は、その情報の提供元(第2サービスサーバ20のサービスID)と対応付けて、共通交通情報の(3)項に入力される。
このように、個別交通情報が第1変換部54によって共通交通情報へと変換されると、その種類が(例えば実速度が規格化速度へと)変更されたり、順番が変更されたりする。
そして、第3及び第4サービスサーバ30,40においても、同様に、会員登録されているプローブ車両5から、所定の道路リンクのプローブ情報が取得されると、そのプローブ情報に基づいて生成した個別交通情報が、中央サーバ50へと送られ、中央サーバ50は、その個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へと変換する。そして、変換された共通交通情報は、その情報の取得元を示すサービスIDと対応付けられてデータベース51に蓄積される。
なお、第4サービスサーバ40の場合、図3(D)に示すように、個別道路情報として項目<2>に、プローブ情報が取得された際の位置(緯度経度)に関する位置情報が取得されている。この位置情報は、中央サーバ50の変換フィルタによれば、その位置が含まれる道路リンクに変換される。
以上のように、第1変換部54が変換処理を実行するために、中央サーバ50は、サービスサーバ毎の変換フィルタ(変換プログラム)を備えている。
なお、データベース51には、日種、時間帯別に区画された旅行時間(道路リンク毎)が蓄積される他、道路リンク毎であって車線毎の旅行時間、道路リンク毎の渋滞度、信号機の優先制御に関する情報(優先制御の有無に関する情報)、及び、交通規制や事故等の突発事象の情報等が蓄積される。
〔サービスサーバへの個別交通情報の提供について〕
上記のとおり、中央サーバ50のデータベース51には、共通交通情報として、例えば各道路リンクについての旅行時間情報が蓄積されており、このデータベース51に蓄積されている情報のうち、旅行時間情報を示した部分を図5に示す。
なお、各サービスサーバが生成する個別交通情報には、上記のとおり、路側センサ2によって前記観測情報が取得された時刻についての情報、及び、プローブ車両5によって前記プローブ情報が取得された時刻についての情報も含まれている。このため、図5に示すように、道路リンク毎の共通交通情報(旅行時間情報)が、時間帯で区分された構成としたデータベース51が得られる。また、前記観測情報及び前記プローブ情報には、日付に関する情報も含まれており、曜日毎の共通交通情報(旅行時間情報)をまとめることができる。図5は、平日における旅行時間の情報である。また、図5では、道路リンクのID「111」「112」「113」を例示している。
また、本実施形態のように、サービスサーバが複数存在していると、中央サーバ50には、例えば一つの道路リンクについて複数の交通情報(個別交通情報)が集まることが考えられるが、この場合、どの交通情報をデータベース51(図5)に蓄積させ、どの交通情報をサービスサーバに利用させればよいかの選択が重要となる。
そこで、本実施形態では、データベース51は、各サービスサーバから取得され第1変換部54によって変換されて得た共通交通情報を、その共通交通情報の信頼度に関する情報、及び、その共通交通情報の取得元(提供元)であるサービスサーバを示す識別情報(サービスID)と対応付けて蓄積する。
図6は、データベース51の一部の説明図である。この図6に示す各項目は、図5に示すデータベース51中の旅行時間情報の、取得元のサービスサーバの識別情報(サービスID)と、その情報の信頼度についての情報とが記憶されている。例えば、図5の道路リンク「111」の9:00−9:15までの旅行時間情報「120秒」は、図6によれば、第2サービスサーバ20から中央サーバ50が取得した情報であり、信頼度に関する指標として「1」であることを示している。なお、信頼度に関する指標は、値が大きい程、信頼度が高いことを意味する。
そして、本実施形態では、信頼度の高い交通情報を優先しており、図5に示すように、データベース51を構築している。すなわち、このデータベース51において、共通交通情報が重複する場合は、信頼度の高い方の共通交通情報が一つ選択されて、その信頼度の高い共通交通情報を、各サービスサーバに利用させる共通交通情報として、データベース51に設定されている。本実施形態に係るデータベース51には、図5及び図6に示すように、複数のサービスサーバ(本実施形態では第2、第3及び第4サービスサーバ20,30,40)から取得し、第1変換部54によって変換された共通交通情報が混在している。
なお、前記選択の処理は、中央サーバ50の処理部53の機能部によって実行され、後述の更新部58によって決定された(更新された)信頼度に基づくことができる。また、情報に優劣が付かない場合は、情報を重複してデータベース51に設定してもよい。
そして、このデータベース51に蓄積されている(設定されている)、信頼度の高い共通交通情報を、各サービスサーバの要求に応じてサービスサーバへ送ることができる。
ここで、従来では、例えば第2サービスサーバ20が提供している情報提供サービスにのみ登録されているプローブ車両は、この第2サービスサーバ20に対して交通情報を要求すると、この第2サービスサーバ20が蓄積している交通情報しか提供を受けることができない。
しかし、本実施形態の交通情報システムによれば、サービスサーバ10,20,30,40それぞれが収集した交通情報を、図5及び図6に示すように、中央サーバ50が集約して蓄積していることから、第2サービスサーバ20にのみ登録されているプローブ車両であっても、この第2サービスサーバ20に対して交通情報を要求すると、この集約している交通情報の提供が可能となる。
つまり、プローブ車両が、第2サービスサーバ20に対して交通情報を要求すると、この第2サービスサーバ20は、中央サーバ50に対して、中央サーバ50に蓄積されている交通情報を要求するための要求指令を、処理部23の機能部である前記指令部24が行う。すると、要求指令を受けた中央サーバ50は、データベース51(図5参照)に蓄積されている交通情報を、第2サービスサーバ20へ与え、第2サービスサーバ20は、この交通情報を、交通情報を要求したプローブ車両5へ送ることができる。
しかし、上記のとおり、第2サービスサーバ20では、交通情報に関して独自のフォーマット(図3(B)参照)を採用しており、この独自のフォーマットは、中央サーバ50で管理されている共通フォーマット(図4参照)と異なる。
そこで、中央サーバ50が有する処理部53の機能の一部である、前記第2変換部55は、データベース51に蓄積されている共通交通情報(図4参照)を、サービスサーバそれぞれの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換する機能を有している。
第2サービスサーバ20の独自のフォーマットは中央サーバ50に設定されており、中央サーバ50は、第1変換部54による上記変換フィルタとは逆の変換を実行する逆変換フィルタ(逆変換プログラム)を、備えている。
本実施形態の場合、第2サービスサーバ20から要求指令を受けているので、第2変換部55は、データベース51に蓄積されている共通交通情報(図4参照)を、第2サービスサーバ20が採用している独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換する。
そして、この第2変換部55によって変換(逆変換)された個別交通情報を、中央サーバ50の通信部52は、第2サービスサーバ20の要求に応じて、第2サービスサーバ20へ送る。すると、第2サービスサーバ20は、交通情報の要求を行ったプローブ車両5に対して、第2サービスサーバ20が採用している独自のフォーマットに基づく個別交通情報を、このプローブ車両5へ与えることができる。
なお、本実施形態では、第2サービスサーバ20に登録されているプローブ車両5の場合を説明したが、第3及び第4サービスサーバ30,40においても、同様の処理が実行される。また、このために、中央サーバ50は、変換フィルタとは逆の変換を実行する逆変換フィルタ(逆変換プログラム)を、サービスサーバ毎に備えている。
以上のように、本実施形態に係る交通情報提供システムが備えている4つのサービスサーバ10,20,30,40と、これらサービスサーバ10,20,30,40それぞれと情報通信可能である中央サーバ50との間で行われる交通情報の提供方法は、サービスサーバ10,20,30,40それぞれから送られた個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換すると、この共通交通情報をデータベース51に蓄積する。
そして、サービスサーバ10,20,30,40それぞれの要求に応じて、このデータベース51に蓄積されている共通交通情報を、サービスサーバ10,20,30,40それぞれ独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換(逆変換)し、この変換された個別交通情報を、要求のあったサービスサーバ10,20,30,40それぞれへと送ればよい。
以上の本実施形態に係る交通情報システムによれば、サービスサーバ10,20,30,40それぞれが管理する独自のフォーマットに基づく個別交通情報を、中央サーバ50は、共通フォーマットに基づく共通交通情報に変換し、この共通交通情報をデータベース51に蓄積するので、サービスサーバ毎にフォーマットがそれぞれ異なる個別交通情報を、共通フォーマットの共通交通情報として集約する(一元管理する)ことができる。
そして、集約されている共通交通情報は、例えば、あるサービスサーバの要求により、そのサービスサーバで設定されている独自のフォーマットに基づく個別交通情報に変換(逆変換)され、この個別交通情報をそのサービスサーバへ送ることができる。
すなわち、サービスサーバが異なると、交通情報は異なるフォーマットに基づくが、この場合であっても、中央サーバ50を介して4つのサービスサーバ間で交通情報の相互利用が可能となり、車載装置6はこの交通情報を取得することができる。この結果、各サービスサーバは、プローブ車両5に対して、より一層有効な情報提供のサービスを行うことが可能となる。
また、データベース51には、共通交通情報が、その信頼度に関する情報及びその共通交通情報の取得元であるサービスサーバを示すサービスIDと対応付けて蓄積されている。このため、中央サーバ50では、このデータベース51に基づいて、どのサービスサーバから取得し変換した共通交通情報が、信頼度の高い情報であるかの判定を行うことができる。この結果、例えば、信頼度の高い交通情報を選択して、この交通情報を中央サーバ50からサービスサーバへ送ることができ、そして、このサービスサーバは、この信頼度の高い交通情報を車載装置6へ提供することが可能となる。
また、上記の実施形態では、図3(A)に示すように、個別交通情報として、交通信号機における優先制御の有無についての情報が存在しているのに対して、図4に示すように、この交通信号機の情報については共通交通情報に含まれていないが、このような交通信号機の情報についても、共通交通情報に含ませてもよい。
しかし、第1サービスサーバ10が取得している交通情報のうち、交通信号機の詳細な制御情報、例えば、信号灯器の灯色に関するサイクル、スプリット及びオフセット等の信号制御パラメータ等の情報については、第2〜第4のサービスサーバ20,30,40を通じて公にすべきでない場合もある。このような場合は、第1サービスサーバ10は、提供してもよい情報のみを選択して(又は提供できるような情報に生成し直して)交通情報を中央サーバ50へ送るのが好ましい。
〔中央サーバ50の処理部53が備える別の機能について〕
中央サーバ50は、処理部53による機能の一部として、更新部58を備えており(図2参照)、この更新部58は、データベース51に蓄積されている共通交通情報が各サービスサーバへ提供され、各サービスサーバ等で利用されると、その利用された共通交通情報の信頼度に関する情報を更新する処理(フィードバック処理)を行う。例えば、交通情報が有効利用されると、その交通情報の信頼度に関する情報として、信頼度に関する指数を向上させる。
そして、上記のとおり、中央サーバ50は、この信頼度に関する情報に基づいてデータベース51を構築し(図5参照)、このデータベース51中の共通交通情報を、第2変換部55によって個別交通情報に変換し、この個別交通情報を、サービスサーバに送る処理を行う。
〔信頼度の更新の具体例1〕
図7において、例えば、第1サービスサーバ10が有する処理部13の機能の一部である前記指令部14(図2参照)が、中央サーバ50に対して、共通交通情報の取得を要求する要求指令を行う(ステップSt1)。この要求指令には、必要となる共通交通情報の種類についての情報が含まれている。本実施形態では、共通交通情報の種類は、道路リンク「111」の9:00−9:15の旅行時間情報であり(図5と図6参照)、これを要求する要求指令を行う。
すると、中央サーバ50は、この第1サービスサーバ10の要求に応じた共通交通情報を、第2変換部55によって第1サービスサーバ10のフォーマットにあわせた個別交通情報に変換し、これを第1サービスサーバ10へ送信する(ステップSt2)。なお、図6によれば、この送信する共通交通情報の取得元は、第2サービスサーバ20である。
第1サービスサーバ10は、要求に応じて中央サーバ50のデータベース51に蓄積されていた交通情報を取得すると、その交通情報を利用する(ステップSt3)。例えば、この交通情報を用いた処理として、第1サービスサーバ10は、道路リンク「111」の9:00−9:15の旅行時間情報に基づいて、この時間帯で交通信号機1の信号制御を実行する。例えば、受信した旅行時間情報が示す旅行時間が、道路リンク長の割には長い場合、道路は渋滞していると考えられることから、この道路リンク「111」の渋滞を解消するための優先制御を、第1サービスサーバ10は実行する。
そして、第1サービスサーバ10は、共通交通情報を用いたこの処理を実行すると、その処理の結果を中央サーバ50へフィードバックする(ステップSt4)。つまり、前記優先制御によって渋滞が解消されていると第1サービスサーバ10が判断すれば、その制御結果を中央サーバ50へ送信する。この判断は、例えば道路リンク「111」に存在している車両を検知する路側センサ2の検知結果に基づくことができる。
すると、中央サーバ50の更新部58は、この信号制御の制御結果を受け、第1サービスサーバ10で今回利用された交通情報(旅行時間情報)の信頼度に関する情報、つまり、信頼度に関する指数を更新する(ステップSt5)。本実施形態では、図8に示すように信頼度に関する指数を「1」から「2」へと向上させる。なお、図8では、道路リンク「111」の9:15−9:30、9:30−9:45、9:45−10:00の旅行時間情報についても同様に信号制御(優先制御)に利用されており、信頼度に関する指数が「1」から「2」へと向上している。
このように、中央サーバ50に設定されている共通交通情報が、各サービスサーバによって有効に利用されたと判定されると、その利用された共通交通情報に対しての信頼度を向上させることができる。
〔信頼度の更新の具体例2〕
サービスサーバ(例えば第2サービスサーバ20)では、上記のとおり、処理部23の機能の一部である経路探索部25(図2参照)が、車両5に搭載されている車載装置6からの要求に応じて、目的地点までの推奨経路の探索を行う機能を有しており、経路探索の結果(推奨経路)の情報を、車載装置6に提供することができる。
そこで、図10に示すように、車両5(車載装置6)が、出発地点Aから目的地点Bまでの経路を、第2サービスサーバ20へ要求したとする(図9のステップSt11)。この場合、第2サービスサーバ20の経路探索部25は、出発地点Aから目的地点Bまでの経路探索処理を実行する。この経路探索処理は、出発地点Aから目的地点Bまでの間に存在している道路リンクの旅行時間に基づいて実行される。そして、この旅行時間は、中央サーバ50のデータベース51に蓄積されている旅行時間情報(共通交通情報)に基づく。なお、図10において、道路リンクのIDを「1」〜「11」としており、各道路リンクIDに続く括弧内の値は、データベース51に蓄積されている旅行時間[秒]を示している。
すなわち、第2サービスサーバ20は、車両5から経路探索の要求を受けると、その処理部23の機能の一部である指令部24(図2参照)は、旅行時間情報(共通交通情報)の取得を要求する要求指令を、中央サーバ50に対して行う(ステップSt12)。この要求指令には、必要となる共通交通情報の種類についての情報が含まれている。本実施形態では、共通交通情報の種類は、出発地点Aから目的地点Bまでの間に含まれる可能性のある道路リンクの旅行時間情報であり、これを要求する要求指令を行う。
すると、中央サーバ50は、この第2サービスサーバ20の要求に応じた旅行時間情報を、第2変換部55によって第2サービスサーバ20のフォーマットにあわせた個別交通情報に変換し、これを第2サービスサーバ20へ送信する(ステップSt13)。なお、この送信する旅行時間情報は、データベース51に蓄積されている情報である。
第2サービスサーバ20は、要求に応じて中央サーバ50のデータベース51に蓄積されていた旅行時間情報を取得すると、その受信した旅行時間情報を利用する(ステップSt14)。すなわち、経路探索部25は、データベース51に蓄積されている旅行時間情報に基づいて、車両5へ提供する推奨経路を決定し、さらに、データベース51に蓄積されている旅行時間情報に基づいて、出発地点Aから目的地点Bまでの旅行時間(予測値)を算出する。第2サービスサーバ20は、決定した推奨経路に関する情報と、算出した旅行時間(予測値)に関する情報とを、車両5へ送信する。
なお、出発地点Aから目的地点Bまでの経路(推奨経路)には、図10に示すように、道路リンク「1」「4」「7」「10」「13」「14」が含まれている。
そして、これら情報を受信した車両5は、図11に示すように、推奨経路に沿って目的地点Bまで走行する。
経路探索部25は、推奨経路に関する情報等を車両5送信すると、その車両5の目的地点Bまでの走行軌跡を、その車両5から送信されるプローブ情報に基づいて確認する。
さらに経路探索部25は、車両5が実際に走行した経路と、提供した推奨経路とが一致していると判断すると、実際に走行した車両5からのプローブ情報に基づいて、道路リンク毎及び経路全体の、実際に要した旅行時間(実績値)を算出する。なお、図11は、実際に車両5が走行した経路を説明する図であり、この図11において、道路リンクのIDに続く括弧内の値は、実際にその道路リンクを走行した際に要した旅行時間(実績値)[秒]を示している。
以上より、第2サービスサーバ20(経路探索部25)では、出発地点Aから目的地点Bまでの旅行時間に関して、前記予測値と前記実績値との双方を取得することができ、これら予測値と実績値とを比較し、その差分を計算する。差分の値は、道路リンク毎に求められ(図12参照)、この計算結果を中央サーバ50へ送信する。つまり、計算結果を中央サーバ50へフィードバックする(図9のステップSt15)。この差分の計算値が、中央サーバ50の更新部58による、前記信頼度の更新の基本情報となる。なお、この差分が小さい程、信頼度は高いものとする。
中央サーバ50の更新部58は、この計算結果(図12参照)を受け、第2サービスサーバ20で今回利用された共通交通情報(旅行時間情報)の信頼度に関する情報、つまり、信頼度に関する指数を更新する(ステップSt16)。
例えば、道路リンク毎に見て、予測値に対する実績値の差分の値が、所定の閾値を超えている場合、その道路リンクの予測値、つまり、その道路リンクの旅行時間情報の信頼度を低下させる更新を、更新部58が行う。本実施形態の場合、図12において、例えば道路リンク「7」「13」「14」の旅行時間情報の信頼度を低下させる。道路リンク「7」「13」「14」それぞれの旅行時間情報の信頼度が「2」であったならば、その信頼度を「1」に更新する。また、道路リンク毎に見て、予測値に対する実績値の差分の値が、所定の閾値以下である場合、その道路リンクの予測値、つまり、その道路リンクの旅行時間情報の信頼度を向上させる更新を、更新部58が行う。本実施形態の場合、図12において、例えば道路リンク「1」「10」の旅行時間情報の信頼度を向上させる。
このように、第2サービスサーバ20は、要求に応じてデータベース51に蓄積されている旅行時間に関する共通交通情報が変換されて、個別交通情報として取得すると、その共通交通情報を用いた所定の処理として、出発地点Aから目的地点Bまでの経路探索処理を実行すると共に、出発地点Aから目的地点Bまでの旅行時間を求め(データベース51による予測値)。この予測値と実績値とを比較する。そして、更新部58は、この比較の結果に基づいて、出発地点Aから目的地点Bまでの経路に含まれる道路リンクの旅行時間に関する交通情報の信頼度の情報を更新する処理を行う。
このように、中央サーバ50に設定されている共通交通情報が、各サービスサーバによって利用されると、その利用された共通交通情報に対しての信頼度を更新することができる。
なお、前記実施形態(図10と図11)では、提供した推奨経路と、車両5が実際に走行した経路とが一致していると、経路探索部25によって判断された場合に、実際に走行した車両5からのプローブ情報に基づいて、実際に要した旅行時間(実績値)を算出し、信頼度に関する情報を更新する場合を説明したが、車両5が実際に走行した経路が、提供した推奨経路と完全に一致していなくても、実際に走行した経路に含まれている道路リンクと、推奨経路に含まれている道路リンクの一部とが一致していれば、この一致している道路リンクについての旅行時間情報を、その道路リンク毎に比較し、差分を計算し、同様にして、信頼度に関する情報の更新処理を行ってもよい。
また、図9のステップSt14における、受信した旅行時間情報の利用は、旅行時間情報を、第2サービスサーバ20を経由して車載装置6へと送信し、車載装置6が行ってもよい。つまり、受信した旅行時間情報を用いた処理は、第2サービスサーバ20が、車載装置6に対して推奨経路の探索及び旅行時間の計算を行わせる処理であってもよい。この場合、車載装置6から第2サービスサーバ20へ処理結果が送信され、この結果を第2サービスサーバ20が中央サーバ50へフィードバックする。
上記の実施形態はすべて例示であり本発明の範囲を制限するものではない。本発明の範囲は、上記の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内での変更が含まれる。
上記実施形態では、車載装置6は、車両5に設置されていている情報処理装置として説明したが、この車載装置6は車両5に搭乗している例えばドライバの携帯電話(スマートフォン)であってもよく、この場合、前記路側通信装置7の代わりに、携帯電話用の基地局装置が用いられ、この基地局を通じて車載装置6はサービスサーバと情報通信を行う。
2:路側センサ(情報取得端末) 5:車両(プローブ車両) 6:車載装置(情報取得端末) 10:第1サービスサーバ 12:通信部(送信部、受信部) 20:第2サービスサーバ 22:通信部(送信部、受信部) 24:指令部 30:第3サービスサーバ 32:通信部(送信部、受信部) 40:第4サービスサーバ 42:通信部(送信部、受信部) 50:中央サーバ 51:データベース 52:通信部 54:第1変換部 55:第2変換部 58:更新部

Claims (9)

  1. 第1のフォーマットによる交通情報を扱う第1情報提供サービスと、第2のフォーマットによる交通情報を扱う第2情報提供サービスとが、1つ又は複数のサービスサーバによって実行される交通情報システムに設けられる交通情報変換装置であって、
    前記第1のフォーマットの交通情報を取得すると、当該第1のフォーマットの交通情報を前記第2のフォーマットの交通情報へと変換する変換部を備えていることを特徴とする交通情報変換装置。
  2. 交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に、独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能な複数のサービスサーバと、
    これら複数のサービスサーバそれぞれと情報通信可能である中央サーバと、
    を備えた交通情報システムであって、
    前記中央サーバは、
    前記サービスサーバそれぞれから送られた前記個別交通情報を取得すると、当該個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換する第1変換部と、
    前記共通交通情報を蓄積するデータベースと、
    前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報を、前記サービスサーバそれぞれの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換する第2変換部と、
    前記第2変換部によって変換された前記個別交通情報を前記サービスサーバへ送る通信部と、
    を有していることを特徴とする交通情報システム。
  3. 前記情報取得端末は、走行位置に関する位置情報及び時刻情報を含むプローブ情報を前記交通情報として取得するプローブ車両と、道路に設置されているセンサによる車両の観測情報を交通情報として取得する路側センサと、を含む請求項2に記載の交通情報システム。
  4. 前記サービスサーバは、前記中央サーバに対して前記個別交通情報を、当該サービスサーバの識別情報を含めて送る送信部を有している請求項2又は3に記載の交通情報システム。
  5. 前記第1変換部が、前記サービスサーバから受けた前記個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換すると、その共通交通情報を、当該サービスサーバの識別情報と対応付けて、前記データベースは蓄積する請求項4に記載の交通情報システム。
  6. 前記データベースには、前記共通交通情報が、当該共通交通情報の信頼度に関する情報と対応付けて蓄積されており、
    前記中央サーバは、前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報が利用されると、利用された当該共通交通情報の前記信頼度に関する情報を更新する更新部を備えている請求項2〜5のいずれか一項に記載の交通情報システム。
  7. 交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能な複数のサービスサーバそれぞれと、情報通信可能である中央サーバであって、
    前記サービスサーバそれぞれから送られた前記個別交通情報を取得すると、当該個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換する第1変換部と、
    前記共通交通情報を蓄積するデータベースと、
    前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報を、前記サービスサーバそれぞれの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換する第2変換部と、
    前記第2変換部によって変換された前記個別交通情報を前記サービスサーバへ送る通信部と、
    を有していることを特徴とする中央サーバ。
  8. 交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能なサービスサーバであって、
    前記個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へと変換させて中央サーバに蓄積させるために、当該中央サーバに対して前記個別交通情報を送る送信部と、
    前記中央サーバに蓄積されている情報を要求するための要求指令を当該中央サーバに対して行う指令部と、
    前記要求指令に基づいて前記中央サーバが蓄積している前記共通交通情報が独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換されると、当該個別交通情報を当該中央サーバから受ける受信部と、
    を有していることを特徴とするサービスサーバ。
  9. 交通情報を取得する複数の情報取得端末から当該交通情報を収集すると共に独自のフォーマットに基づく個別交通情報を車載装置へ提供可能な複数のサービスサーバと、
    これら複数のサービスサーバそれぞれと情報通信可能である中央サーバと、の間で行われる交通情報提供方法であって、
    前記サービスサーバそれぞれから送られた前記個別交通情報を共通フォーマットに基づく共通交通情報へ変換し、
    前記共通交通情報をデータベースに蓄積し、
    前記データベースに蓄積されている前記共通交通情報を、前記サービスサーバの要求に応じて、当該サービスサーバの独自のフォーマットに基づく個別交通情報へと変換し、
    変換された前記個別交通情報を、当該サービスサーバへと送ることを特徴とする交通情報提供方法。
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