JP2013182258A - レンズアレイ、画像形成装置及びレンズアレイの製造方法 - Google Patents

レンズアレイ、画像形成装置及びレンズアレイの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のレンズの間に備えられた遮光膜の膜厚を均一にして、レンズの端部においても、迷光を遮光することができるレンズアレイを提供する。
【解決手段】基板51の有効領域に形成される複数のレンズ52と、レンズ52の外周に形成される流れ止め(たとえばダミーレンズ53)と、紫外線硬化インク61を用いて形成されレンズ52の間及びレンズと流れ止めの間に配置される遮光膜54とを備える。遮光膜54は、インクジェット法により塗布した紫外線硬化インク61に紫外線を照射して形成する。
【選択図】図4

Description

この発明の実施形態は、複数のレンズの間に遮光膜を備えるレンズアレイ、画像形成装置及びレンズアレイの製造方法に関する。
プリンタ、複写機、複合機(MFP)、ファクシミリ等の画像形成装置、スキャナ等の画像形成装置、あるいは、液晶表示装置、固体撮像素子、光インターコネクションによる多重画像転送、共焦点型レーザー顕微鏡等、光通信分野、光ディスク分野、画像表示分野、画像伝送・結合分野、光計測、光センシング分野、光プロセッシング分野等に用いるレンズアレイは、迷光を防止する遮光膜を備えたものがある。
特開2001−330709号公報
遮光膜を、紫外線で硬化する紫外線硬化インクで形成するレンズアレイでは、紫外線硬化インクは、レンズ間の狭い部分に自然に行き渡る様、適度の流動性を備える。適度の流動性を備えることから、レンズの端部では紫外線硬化インクが周囲に流れてしまい、レンズ端部周囲の膜厚が薄くなり、迷光を遮光できない恐れがある。
この発明が解決しようとする課題は、レンズの端部においても、レンズ周囲に均一の膜厚を備える遮光膜を形成することにより、迷光を遮光して、全面に渡り均一なレンズ品質を備える、レンズアレイ、画像読取装置、画像形成装置及びレンズアレイの製造方法を提供することである。
上記課題を達成するために、一実施形態のレンズアレイは、基板の有効領域に形成される複数のレンズと、前記レンズの外周に形成される流れ止めと、紫外線硬化インクを用いて形成され前記レンズの間及び前記レンズと前記流れ止めの間に配置される遮光膜とを備える。
第1の実施形態の画像形成装置を示す概略構成図。 第1の実施形態のブラック(K)の画像形成部を示す概略構成図。 第1の実施形態のイメージセンサを示す概略構成図。 第1の実施形態のレンズアレイを示す概略上面図。 第1の実施形態のレンズアレイを図4のd−d´方向から見た示す概略説明図。 第1の実施形態の遮光膜形成装置を示す概略説明図。 第1の実施形態の遮光膜の製造方法の、搬送台への基板の固定を示す概略説明図。 第1の実施形態の遮光膜の製造方法の、紫外線硬化インクの吐出を示す概略説明図。 第1の実施形態の遮光膜の製造方法の、紫外線の照射を示す概略説明図。 第1の実施形態の遮光膜の製造方法の、レンズアレイの形成完了を示す概略説明図。 第2の実施形態のレンズアレイを示す概略上面図。 第2の実施形態のレンズアレイを図11のe−e´方向から見た示す概略説明図。 第3の実施形態のレンズアレイを示す概略上面図。 第3の実施形態のレンズアレイを図13のf−f´方向から見た示す概略説明図。 第3の実施形態の他の例のレンズアレイを示す概略説明図。
以下、発明を実施するための実施形態について、図面を参照して説明する。尚、各図において同一箇所については同一の符号を付す。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を図1乃至図10を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の画像形成装置であるカラーのMFP(Multi-Function Peripherals)10を示す。MFP10の本体11の上部には透明ガラスの原稿台12があり、原稿台12上には自動原稿搬送部(ADF)13を開閉自在に設けている。また本体11の上部には操作パネル14を設けている。操作パネル14は、各種のキーとタッチパネル式の表示部を有している。
本体11内のADF13の下部には、画像読取装置であるスキャナ部15を設けている。スキャナ部15は、ADF13によって送られる原稿G1または原稿台12上に置かれた原稿G2を読み取って画像データを生成するもので、画像読取手段に含まれる密着型のイメージセンサ16aを備えている。イメージセンサ16aは、主走査方向(図1では奥行方向)に配置されている。また、画像読取手段16は光源を含む。光源から出射された光は、原稿台上に置かれた原稿G2に照射し、原稿G2によって反射された光は、イメージセンサ16aの到達前にレンズアレイを通過する。またADF13によって送られる原稿の画像を読み取る場合、イメージセンサ16aは、図1に示す固定位置にある。
さらに本体11内の中央部にはプリンタ部17を有し、本体11の下部には、各種サイズの用紙を収容する複数のカセット18を備えている。プリンタ部17は、感光体ドラムと、露光手段であるLEDを含む走査ヘッド19を有し、走査ヘッド19からの光線によって感光体を走査して画像を生成する。
プリンタ部17は、スキャナ部15で読み取った画像データや、PC(Personal Computer)などで作成された画像データを処理して用紙に画像を形成する。プリンタ部17は、例えばタンデム方式によるカラーレーザプリンタであり、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像形成部20Y,20M,20C,20Kを含む。画像形成部20Y,20M,20C,20Kは、中間転写ベルト21の下側に、上流から下流側に沿って並列に配置している。また、走査ヘッド19も画像形成部20Y,20M,20C,20Kに対応した複数の走査ヘッド19Y,19M,19C,19Kを有している。
図2に、画像形成部20Y,20M,20C,20Kのうち、ブラック(K)の画像形成部20Kを示す。尚、各画像形成部20Y,20M,20C,20Kは同じ構成であるため、以下の説明において画像形成部20Kを代表にして説明する。
画像形成部20Kは、像担持体である感光体ドラム22Kを有する。感光体ドラム22Kの周囲には、回転方向tに沿って帯電チャージャ23K、現像器24K、1次転写ローラ25K、ブレード27Kを備えるクリーナ26K等を配置している。走査ヘッド19Kは、感光体ドラム22Kの露光位置に光を照射し、感光体ドラム22K上に静電潜像を形成する。
画像形成部20Kの帯電チャージャ23Kは、感光体ドラム22Kの表面を一様に全面帯電する。現像器24Kは、現像バイアスが印加される現像ローラ24aによりブラックのトナーを感光体ドラム22Kに供給する。クリーナ26Kは、ブレード27Kを用いて感光体ドラム22K表面の残留トナーを除去する。
図1に示すように、画像形成部20Y,20M,20C,20Kの上部には、現像器20Y,20M,20C,20Kにそれぞれトナーを供給するトナーカートリッジ28Y,28M,28C,28Kを設けている。トナーカートリッジ28Y,28M,28C,28Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーカートリッジを含む。
中間転写ベルト21は、駆動ローラ31、従動ローラ32、テンションローラ30、に張架され矢印y方向に回転する。また中間転写ベルト21は感光体ドラム22Y,22M,22C,22Kに対向して接触している。中間転写ベルト21の感光体ドラム22Kに対向する位置には、1次転写ローラ25Kにより1次転写電圧が印加され、感光体ドラム22K上のトナー像を中間転写ベルト21に1次転写する。
中間転写ベルト21を張架する駆動ローラ31には、2次転写ローラ33を対向して配置している。駆動ローラ31と2次転写ローラ33間を用紙Sが通過する際に、2次転写ローラ33により2次転写電圧が用紙Sに印加され、中間転写ベルト21上のトナー像を用紙Sに一括2次転写する。中間転写ベルト21の従動ローラ32付近には、ベルトクリーナ34を設けている。
図1で示すように、給紙カセット18から2次転写ローラ33に至る間には、給紙カセット18内から取り出した用紙Sを搬送する搬送ローラ35、レジストローラ35aを設けている。さらに2次転写ローラ33の下流には定着器36を設けている。また定着器36の下流には排紙ローラ37を設けている。排紙ローラ37は用紙Sを排紙部38に排出する。
さらに、定着器36の下流には、反転搬送路39を設けている。反転搬送路39は、用紙Sを反転させて2次転写ローラ33の方向に導くもので、両面印刷を行う際に使用する。
図2に示す走査ヘッド19Kは、感光体ドラム22Kと対向する。感光体ドラム22Kは、予め設定した回転速度で回転し、表面に電荷を蓄える。走査ヘッド19Kからの光を感光体ドラム22Kに照射して、感光体ドラム22Kを露光し、感光体ドラム22Kの表面に静電潜像を形成する。
走査ヘッド19Kは、レンズアレイ50を有し、レンズアレイ50は保持部材41に支持されている。また、保持部材41の底部には支持体42を有し、支持体42には、光源であるLED素子43を配置している。LED素子43は主走査方向に直線状に等間隔で設けている。また、支持体42にはLED素子43の発光を制御するドライバICを含む制御基板43aを配置している。
制御基板43aは、画像データに基づいて走査ヘッド19Kの制御信号を発生し、制御信号に従って所定の光量でLED素子43を発光させる。LED素子43から出射した光線は、レンズアレイ50を通過して感光体ドラム22K上に結像する。レンズアレイ50に結像された光線は、感光体ドラム22K上に静電潜像を形成する。走査ヘッド19Kは上部(出射側)にカバーガラス44を備える。
図3に示すイメージセンサ16a(49)は、原稿台12に載置される原稿G2の画像、またはADF13によって給紙される原稿G1の画像を、操作パネル14の操作に従って読み取る。イメージセンサ16は、主走査方向に配置された1次元のセンサである。基板46上に配置される筐体45の原稿台12側の上面には、原稿の方向に光を照射する2つのLEDライン照明装置47,48を主走査方向(図の奥行方向)に延びるように設けている。原稿を照射する光源はLEDに限定されず、蛍光管、キセノン管、冷陰極管又は有機EL等であってもよい。
筐体45上部のLEDライン照明装置47と48の間には、レンズアレイ50が支持され、筐体45の底部にある基板46には、CCDやCMOSなどで構成されるイメージセンサ49が実装されている。LEDライン照明装置47,48は原稿台12上の原稿の画像読み取り位置を照射し、画像読み取り位置で反射した光は、レンズアレイ50に入射する。レンズアレイ50は、正立等倍レンズとして機能する。レンズアレイ50に入射した光は、レンズアレイ50の出射面から出射され、イメージセンサ49上に結像する。結像した光は、イメージセンサ49によって電気信号に変換され、基板46のメモリ部(図示せず)に転送される。
この実施形態では画像形成装置として多機能周辺機器(MFP)を例に説明したが、画像形成装置はMFPに限定されず、プリンタ単体やスキャナ単体などの画像読取装置であっても良い。
次にレンズアレイ50について詳述する。図4及び図5に示すようにレンズアレイ50は、例えば透明な基板51の長さA、幅Bの有効領域αに複数のレンズ52を備え、レンズ52の外周にレンズ52を囲う、流れ止めである斜線で示すダミーレンズ53を備える。レンズアレイ50は、レンズ52の間及び、レンズ52とダミーレンズ53の間に形成される例えば厚さ24μmの黒色の遮光膜54を備える。ダミーレンズ53は、例えば基板51の成形時にレンズ52と一体に金型成形される。レンズ52とダミーレンズ53とは同一形状であり、レンズ52とダミーレンズ53との間隔は、基板51の有効領域α内の複数のレンズ52間の間隔と同じである。
遮光膜54は、図6に示す遮光膜形成装置60を用いて形成する。遮光膜形成装置60は、インクジェット法により塗布したインクを紫外線硬化して遮光膜54を形成する。遮光膜形成装置60は、インクジェット印刷部62、紫外線照射装置63、搬送台64、及び制御部66を備える。
搬送台64は、金型成形によりレンズ52及びダミーレンズ53を備える基板51を固定支持して、矢印r方向に移動し、基板51をインクジェット印刷部62位置及び紫外線照射装置63位置に搬送する。インクジェット印刷部62は、基板51の上方から、ダミーレンズ53で囲われた、複数のレンズ52の間及びレンズ52とダミーレンズ53の間に紫外線硬化インク61を吐出する。紫外線照射装置63は、基板51の上方から、基板51に吐出された紫外線硬化インク61に、紫外線67を照射する。制御部66は、インクジェット印刷部62、紫外線照射装置63、及び搬送台64を制御する。制御部66は、例えば搬送台64の搬送速度あるいは搬送タイミングを制御する。制御部66は、例えばインクジェット印刷部62のインクの吐出量を制御する。インクの吐出量の制御は、例えばインクを吐出させる電圧を調整して制御し、あるいはマルチドロップでその液滴数を調整して制御する。制御部66は例えば紫外線照射装置63の紫外線の波長等を制御する。
遮光膜形成装置60は、紫外線硬化インク61の供給を、インクジェット方式ではなく、インク塗布装置を用いて塗布しても良い。又、遮光膜54を形成するために、搬送台64を移動するのではなく、搬送台64を固定して、インクジェット印刷部62及び紫外線照射装置63を移動するものであっても良い。
紫外線硬化インクについて説明する。紫外線硬化インクの材料例を列挙する。
(遮光材料)
複数のレンズ間に遮光膜を形成するための遮光材料としては、光学的な遮光性および反射特性が第一に求められる。次にインクジェット紫外線硬化インク特性としての飛翔性能、分散安定性などが求められ、このような材料としては光吸収性の顔料を挙げることができる。例えば、カーボンブラック、カーボンリファインド、及びカーボンナノチューブのような炭素系顔料、鉄黒、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化クロム、及び酸化鉄のような金属酸化物顔料、硫化亜鉛のような硫化物顔料、フタロシアニン系顔料、金属の硫酸塩、炭酸塩、ケイ酸塩、及びリン酸塩のような塩からなる顔料、並びにアルミ粉末、ブロンズ粉末、及び亜鉛粉末のような金属粉末からなる顔料を例示することができる。
(反応性材料)
遮光膜の骨格となる材料は光硬化型材料であり、重合性官能基を有する反応性モノマー、オリゴマーなどの光で重合する反応性の材料と、それらの重合を開始させる光開始剤からなる。反応性材料ついては、現在、多種多様なものが様々な用途で使用されているが、大別するとラジカル型とカチオン型に分けることができる。
ラジカル型はアクリロイル官能基を有するアクリルモノマー・オリゴマーが代表的なもので、光照射された光開始剤から発生するラジカルにより重合が促進される。用途的にはコーティング、インキ、光学材料、レジストなどが挙げられるが、重合の際に酸素阻害が生じることや硬化後の体積収縮が比較的大きいことが欠点として挙げられ、これら欠点をいかに制御して使用するかが求められていた。
カチオン型はエポキシやオキセタン化合物に代表される環状エーテル化合物、またビニルエーテル基を有するビニルエーテル化合物などが挙げられ、光開始剤として光照射によるプロトン発生を利用し重合を開始させるものである。これらの中で環状エーテル化合物は重合後の体積収縮が少なく、それに伴い基材との密着性が優れていることが特徴に挙げられる。また、酸素阻害を生じることなく重合でき、薄膜の形成能に優れていることもラジカル型とは異なる点である。
レンズアレイの遮光膜としては、前記の特性を踏まえた上でインクジェット紫外線硬化インクとしてのインク特性を両立する材料を適宜選択して使用することができる。この実施形態のインク材料は、遮光膜としての遮光性、反射特性、硬化膜強度、紫外線硬化条件などの性能と、インクジェット紫外線硬化インク特性としての粘度、表面張力などの物性および遮光材料の分散安定性、ヘッド部材との適合性などを満足することができるものであれば、特に制限はない。以下、具体例を列挙する。
ラジカル型の材料は、分子中のアクリロイル基の有する数により、単官能アクリレート、2官能アクリレート、3つ以上の多官能アクリレートなどのモノマーや、ポリエステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレートなどに代表されるオリゴマーが例示できる。この内、単官能モノマーは反応性希釈剤として用いられることが多く、またインクジェットインクとしては、粘度の調整材料として重要な役割を果たす。
具体例として、イソボニルアクリレート、アクリロイルモルホリン、ジシクロペンタジエニルアクリレート、フェニルグリシジルエーテルのアクリル酸付加物、2-ヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシブチルアクリレート、2-ヒドロキシヘキシルアクリレート、エチルカルビトールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、2-アクリロイルオキシエチルフタレート、ベンジルアクリレート、などや、2-ヒドロキシヘキシルメタクリレート、アリルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレートなどのメタクリルアクリレートが挙げられる。
2官能アクリレートは、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ノナンジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、ビスフェノールAのEO付加物アクリレートなど、多官能アクリレートは、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、イソシアヌル酸EO付加物のトリアクリレートなどが挙げられる。アクリレート系以外では、N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタムなどは希釈剤としても有用である。
カチオン型の材料は、エポキシ化合物、オキセタン化合物、ビニルエーテル化合物などが挙げられる。
エポキシ化合物は、2価の脂肪族骨格または脂環式骨格を有する炭化水素基、あるいは、脂肪族鎖または脂環式骨格を一部に有する2価の基の一方あるいは両方に、エポキシ基あるいは脂環式エポキシ基を有する化合物を挙げることができる。例えば、ダイセル化学社製のセロキサイド2021、セロキサイド2021A、セロキサイド2021P、セロキサイド2081、セロキサイド2000、セロキサイド3000に例示される脂環式エポキシ、エポキシ基を有する(メタ)アクリレート化合物であるサイクロマーA200、サイクロマーM100、MGMAのようなメチルグリシジル基を有するメタクリレート、低分子エポキシ化合物であるグリシドール、β−メチルエピコロルヒドリン、α−ピネンオキサイド、C12〜C14のα−オレフィンモノエポキシド、C16〜C18のα−オレフィンモノエポキシド、ダイマックS−300Kのようなエポキシ化大豆油、ダイマックL−500のようなエポキシ化亜麻仁油、エポリードGT301、エポリードGT401のような多官能エポキシなどを挙げることができる。
さらに、サイラキュアのような米国ダウケミカル社の脂環式エポキシや、水素添加し且つ脂肪族化した低分子フェノール化合物の水酸基末端を、エポキシを有する基で置換した化合物、エチレングリコールやグリセリン、ネオペンチルアルコールやヘキサンジオール、トリメチロールプロパンなどの多価脂肪族アルコール/脂環アルコールなどのグリシジルエーテル化合物、ヘキサヒドロフタル酸や、水添芳香族の多価カルボン酸のグリシジルエステルなどを使用することができる。
オキセタン化合物としては、例えば、(ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル、3−エチル−3−(2−エチルヘキシロキシメチル)オキセタン、〔(1−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕シクロヘキサン、ビス〔(1−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕シクロヘキサンや、ビス〔(1−エチル−3−オキセタニル)メトキシ〕ノルボルナンなどの脂環に1以上のオキセタン含有基が導入された化合物、エチレングリコールやプロピレンゴリコール、ネオペンチルアルコールなど脂肪族多価アルコールに、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタンのようなオキセタン含有アルコールを脱水縮合させたエーテル化合物)などが挙げられる。また、芳香族骨格を含むオキセタン化合物としては、例えば1,4−ビス((1−エチル−3オキセタニル)メトキシ)ベンゼン、1,3−ビス((1−エチル−3オキセタニル)メトキシ)ベンゼン、4,4‘−ビス((3−エチル−3オキセタニル)メトキシ)ビフェニル、フェノールノボラックオキセタン類があげられる。
ビニルエーテル化合物としては、2-エチルヘキシルビニルエーテル、ブンタンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、ジチレングリコールモノビニルエーテル、ジチレングリコールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、4-ヒドロキシブチルビニルエーテルなどが挙げられる。また硬化速度の向上に加えてさらなる粘度の低下と硬化硬度の向上が要求される場合には、液体インク中に下記式(1)で表わされるビニルエーテル化合物を、単独または組み合わせて配合することが好ましい。
脂肪族グリコール誘導体やシクロヘキサンジメタノールなどのメチレン基に結合したビニルエーテル化合物は、顔料による重合阻害が顕著なため、これまでインクとして使用することが難しかった。しかしながら、下記式(1)で示される、脂環式骨格、テルペノイド骨格や芳香族骨格に直接ビニルエーテル基を有する化合物は、顔料と同時に具備しても硬化性能に優れる。これら化合物の配合量は、熱可塑性を維持するためには液体インク全体に対して50重量部以下の割合とすることが望ましいが、熱可塑性を損なってもより高い溶剤耐性と硬度が要求される場合はさらに酸で硬化する溶剤の全量まで増加しても構わない。
R13-R14-(R13)p ・・・式(1)
上記式(1)中、上記R13は少なくともひとつはビニルエーテル基であり、ビニルエーテル基、水酸基から選択される置換基を示す。R14は脂環式骨格または芳香環を有する骨格から選択される(p+1)価の基であり、pは0を含む正の整数である。ただし、R14がシクロヘキサン環骨格で、かつpが0の場合、環上の少なくとも一つの炭素はケトン構造を有する。(p+1)価の有機基R14としては、例えば、ベンゼン環やナフタレン環、ビフェニル環を含む(p+1)価の基、シクロアルカン骨格や、ノルボルナン骨格、アダマンタン骨格、トリシクロデンカン骨格、テトラシクロドデカン骨格、テルペノイド骨格、コレステロール骨格などの誘導される(p+1)価の基などが挙げられる。
より具体的には、シクロヘキサン(ポリ)オール、ノルボルナン(ポリ)オール、トリシクロデカン(ポリ)オール、アダマンタン(ポリ)オール、ベンゼン(ポリ)オール、ナフタレン(ポリ)オール、アントラセン(ポリ)オール、ビフェニル(ポリ)オールなどの脂環ポリオールやフェノール誘導体おける水酸基の水素原子が、ビニル基に置換された化合物などが挙げられる。また、ポリビニルフェノールやフェノールノボラックなどのポリフェノール化合物における水酸基の水素原子が、ビニル基に置換された化合物などが挙げられる。上記化合物は、水酸基の一部が残留していても、脂環式骨格の一部のメチレン原子が、ケトン基などに置換されていても、揮発性が低減するため望ましいものとなる。特に、シクロヘキシルモノビニルエーテル化合物は揮発性に富むため、シクロヘキシルモノビニルエーテル化合物が用いられる場合は、シクロヘキサン環は少なくともシクロヘキサノン環に酸化されていることが望ましい。
次に、光開始剤の例としてはラジカル系とカチオン系に別れるが、一般的なものを列挙する。
ラジカル系は、ベンゾインエーテル系、アセトフェノン系、フォスフィンオキサイド系があり、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ジエトキシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルフォリノフェニル)-ブタノン-1、などの開裂型、ベンゾフェノン、2,4-ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントンなどの水素引き抜き型、などが挙げられる。
カチオン系は、オニウム塩、ジアゾニウム塩、キノンジアジド化合物、有機ハロゲン化物、芳香族スルフォネート化合物、バイスルフォン化合物、スルフォニル化合物、スルフォネート化合物、スルフォニウム化合物、スルファミド化合物、ヨードニウム化合物、スルフォニルジアゾメタン化合物およびそれらの混合物などを使用することができる。
具体的には、トリフェニルスルフォニウムトリフレート、ジフェニルヨードニウムトリフレート、2,3,4,4−テトラヒドロキシベンゾフェノン−4−ナフトキノンジアジドスルフォネート、4−N−フェニルアミノ−2−メトキシフェニルジアゾニウムスルフェート、4−N−フェニルアミノ−2−メトキシフェニルジアゾニウムp−エチルフェニルスルフェート、4−N−フェニルアミノ−2−メトキシフェニルジアゾニウム2−ナフチルスルフェート、4−N−フェニルアミノ−2−メトキシフェニルジアゾニウムフェニルスルフェート、2,5−ジエトキシ−4−N−4'−メトキシフェニルカルボニルフェニルジアゾニウム−3−カルボキシ−4−ヒドロキシフェニルスルフェート、2−メトキシ−4−N−フェニルフェニルジアゾニウム−3−カルボキシ−4−ヒドロキシフェニルスルフェート、ジフェニルスルフォニルメタン、ジフェニルスルフォニルジアゾメタン、ジフェニルジスルホン、α−メチルベンゾイントシレート、ピロガロールトリメシレート、ベンゾイントシレート、などが挙げられる。
紫外線硬化インク61は、これらの材料を用いて、(遮光材料)をモノマー(反応性モノマー)に分散する工程と、得られた分散液と、適切なモノマー、オリゴマーおよび光開始剤、さらに必要に応じて重合禁止剤を加えて混合攪拌する工程を経て、最終的に粗粒子や不要な固形分を除去する濾過あるいは遠心分離などの精製工程を行い、作成する。
重合禁止剤は、カチオン系の場合と、ラジカル系の場合がある。カチオン系の場合は、n−ヘキシルアミン、ドデシルアミン、アニリン、ジメチルアニリン、ジフェニルアミン、トリフェニルアミン、ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロウンデカン、3−フェニルピリジン、4−フェニルピリジン、ルチジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジンなどが挙げられる。また、ラジカル系の場合は、DPPH(1,1−ジフェニル-2-ピクリルヒドラジル)、TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニル−1−オキシル)。p−ベンゾキノン、クロラニル、ニトロベンゼン、ハイドロキノン(HQ)、メチルハイドロキノン(MEHQ)、t-ブチルカテコール、ジメチルアニリンなどが挙げられる。
紫外線硬化インク61の物性値として、遮光材料の平均粒子径を300nm以下にすれば、インクジェット印刷部62による飛翔性能に影響を与えることがない。また、紫外線硬化インク61の粘度値は25℃において5〜30mPa・s、表面張力値は22〜40mN/mの範囲に設定することが望ましい。紫外線硬化インク61の粘度値あるいは表面張力値は、モノマー、オリゴマーあるいは界面活性剤などの配合により設定できる。
さらに基板51の各レンズ52間の狭い部分にインクが自然に行き渡る様にするために、基板51と紫外線硬化インク61の接触角は、25℃において20度以下に設定することが望ましい。
紫外線硬化インク61を用いる遮光膜54を、基板51のダミーレンズ53で囲われた領域に形成する製造方法を図7乃至10を参照して説明する。遮光膜54に用いる紫外線硬化インク61は、例えば遮光材料をカーボンブラックとする。紫外線硬化インク61のカーボンブラックの含有量を3.5重量%とし、遮光膜54を厚さ24μmに形成する。紫外線照射装置63から照射される紫外線67は、例えば照度:2000mW/cm、積算光量:400mJ/cm、波長:365nmとする。
レンズアレイ50の遮光膜54は、遮光性が高いほど迷光を遮断でき、レンズアレイ50の特性に有利である。遮光膜54の遮光性は例えば光学濃度(透過濃度)で測定することで求められる。光学濃度の測定は、例えばX-rite社製361Tを用いて測定可能である。遮光膜54は、光学濃度が6以上であれば透過光をほぼ遮光できる。(光学濃度は、不透明度の10を底とする対数であり、減光量が大きいと値が大きくなる。光学濃度が6の場合、光の透過率は100万分の1%となる。)
遮光膜54の遮光材料としてカーボンブラックを使用した場合に、カーボンブラックの含有量が3.5重量%では、遮光膜54の膜厚が約24μm以上であれば十分な遮光性能を得られる。カーボンブラックの含有量が7.5重量%では、遮光膜54の膜厚が約12μm以上であれば十分な遮光性能を得られる。十分な遮光性を有する遮光膜54を得るには、遮光膜54を厚くするか若しくは紫外線硬化インク61中の遮光材料の重量比を高くすることで実現できる。
図7に示すように、搬送台64に基板51を固定し、搬送台64を矢印r方向に移動する。基板51がインクジェット印刷部62に到達したら、インクジェット印刷部62は、図8に示すように、矢印r方向に移動する基板51の上方から、基板51のダミーレンズ53で囲われた、複数のレンズ52の間及びレンズ52とダミーレンズ53の間に紫外線硬化インク61を吐出する。インクジェット印刷部62から吐出された紫外線硬化インク61は、基板51が紫外線照射装置63に到達するまでに、ダミーレンズ53で囲われた領域内で、複数のレンズ52の間及びレンズ52とダミーレンズ53の間で均一の厚さに広がる。
搬送台64の移動に従い、図9に示すように基板51が紫外線照射装置63に到達すると、紫外線照射装置63は基板の上方から紫外線硬化インク61に紫外線67を照射して、紫外線硬化インク61を硬化する。紫外線照射装置63を通過することにより、基板51上の紫外線硬化インク61は硬化される。紫外線照射装置63を通過することにより、ダミーレンズ53で囲われた、複数のレンズ52の間及びレンズ52とダミーレンズ53の間に遮光膜54を形成されたレンズアレイ50が製造される(図10)。
基板51に形成されるダミーレンズ53により、基板51の有効領域α内と、レンズ52とダミーレンズ53との間との遮光膜54の形成条件を同じに設定され、基板51のダミーレンズ53に囲われた領域では、膜厚24μmの均等な遮光膜54を得られる。レンズアレイ50の遮光膜54の遮光性は、基板51の有効領域α内と、基板51の有効領域αの端部のレンズ52周囲とで同じであり、光学濃度6の遮光性を得られた。
尚、レンズアレイ50は、基板51の片面に複数のレンズ52を配置しているが、レンズアレイは複数のレンズを基板の両面に備えるものであっても良い。
第1の実施形態によると、基板51のレンズ52の周囲にダミーレンズ53を形成し、ダミーレンズ53で囲われる領域に紫外線硬化インクからなる遮光膜54を形成する。レンズアレイ50は、有効領域α端部のレンズ52周囲においても、有効領域α内と同じ膜厚の遮光膜54を得られ、有効領域αの端部における迷光を遮光出来、全面に渡り均一なレンズ品質を得られる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、基板のレンズを囲う壁の内部に紫外線硬化インクを供給して遮光膜を形成する。第2の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図11、図12に示すように第2の実施形態のレンズアレイ70は、例えば透明な基板71の長さC、幅Dの有効領域βに複数のレンズ72を備え、レンズ72の外周にレンズ72を囲う、流れ止めである壁73を備える。レンズアレイ70は、レンズ72の間及びレンズ72と壁73の間に形成される例えば厚さ24μmの黒色の遮光膜74を備える。壁73は、外周が基板71の外周に達していて、例えば基板71の成形時にレンズ72と一体に金型成形される。基板71のレンズ形成面72aからの壁73の高さHは遮光膜74の高さSより高く設定する。壁73の高さHを例えばレンズ72の高さTより高く設定すれば、レンズアレイ70を扱う間に誤ってレンズ72が周囲に接触するのを防止可能となる。
遮光膜74の形成時、インクジェット印刷部62は、基板71の壁73の内部に紫外線硬化インク61を吐出する。インクジェット印刷部62から吐出された紫外線硬化インク61は、基板71が紫外線照射装置63に到達するまでに、壁73の内部で、複数のレンズ72の間及びレンズ72と壁73の間に均一の厚さに広がる。紫外線照射装置63は、基板71が通過する間に、壁73の内部に紫外線67を照射して紫外線硬化インク61を硬化し、壁73の内部に遮光膜74を形成する。
基板71の壁73に囲われた領域では、膜厚24μmの均等な遮光膜74を得られる。レンズアレイ70の遮光膜74の遮光性は、基板71の有効領域β内と、基板71の有効領域βの端部のレンズ72周囲とで同じであり、光学濃度6の遮光性を得られた。
尚壁73の高さは、インクジェット印刷部62による紫外線硬化インク61の高さを規制できれば限定されない。
第2の実施形態によると、基板71のレンズ72の周囲に壁73を形成し、壁73で囲われる領域に紫外線硬化インク61からなる遮光膜74を形成する。第1の実施形態と同様に、レンズアレイ70は、有効領域β端部のレンズ72周囲においても、有効領域β内と同じ膜厚の遮光膜74を得られ、有効領域βの端部における迷光を遮光出来、全面に渡り均一なレンズ品質を得られる。
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、基板のレンズを囲う所定幅の壁の内部に紫外線硬化インクを供給して遮光膜を形成する。第3の実施形態にあって、前述の第1の実施形態で説明した構成と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図13、図14に示すように第3の実施形態のレンズアレイ80は、例えば透明な基板81の長さE、幅Fの有効領域γに複数のレンズ82を備え、レンズ82の外周にレンズ82を囲う、流れ止めである幅Wの壁83を備える。レンズアレイ80は、レンズ82の間及び、レンズ82と壁83の間に形成される例えば厚さ24μmの黒色の遮光膜84を備える。
レンズ82は例えば基板81と一体に金型成形される。壁83は、基板81形成後に、例えばインクジェット法によりレンズ82の外周にインクを吐出して形成する。壁83を形成するインクは、紫外線硬化インクに限らず、固形インク等でも実現できる。尚壁83は、例えば基板81の成形時にレンズ82と一体に金型成形しても良い。
遮光膜84の形成時、インクジェット印刷部62により壁83の内部に紫外線硬化インク61を吐出し、紫外線照射装置63により紫外線67を照射して紫外線硬化インク61を硬化し、壁83の内部に膜厚24μmの均等な遮光膜84を形成する。基板81の有効領域γ内と、基板81の有効領域γの端部のレンズ82周囲とで、光学濃度6の均一の遮光性の遮光膜84を備えるレンズアレイ80を得る。
尚壁の形状は限定されず、例えば図15の他の例に示すように、レンズアレイ90の基板91のレンズ92を囲う壁93の上部を鋭角に形成しても良い。レンズアレイ90は、壁93の内部に遮光膜94を形成する。又壁の高さも限定されない。例えば紫外線硬化インクをインクジェット法ではなく、スピンコータを用いて、基板を回転して壁の内部に紫外線硬化インクを行き渡らせる場合には、壁の高さを遮光膜の膜厚と同等に形成する等任意である。
第3の実施形態によると、基板81のレンズ82の壁83で囲われる領域に紫外線硬化インク61からなる遮光膜84を形成する。第1の実施形態と同様に、レンズアレイ80は、有効領域γ端部のレンズ82周囲においても、有効領域γ内と同じ膜厚の遮光膜84を得られ、有効領域γの端部における迷光を遮光出来る。レンズアレイ80の全面に渡り均一なレンズ品質を得られる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によると、レンズアレイの複数のレンズ周囲に流れ止めを形成し、流れ止め内に紫外線硬化インクを供給して、端部にあるレンズの周囲においても均一な膜厚を備える遮光膜を得られる。
この発明は上記実施形態に限られるものではなく種々変更が可能である。例えば複数のレンズの配列形状等任意である。
この発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…MFP
16a…イメージセンサ
19Y、19M、19C、19K…走査ヘッド
50…レンズアレイ
51…基板
52…レンズ
53…ダミーレンズ
54…遮光膜
60…遮光膜形成装置
61…紫外線硬化インク
62…インクジェット印刷部
63…紫外線照射装置
64…搬送台

Claims (7)

  1. 基板の有効領域に形成される複数のレンズと、
    前記レンズの外周に形成される流れ止めと、
    紫外線硬化インクを用いて形成され前記レンズの間及び前記レンズと前記流れ止めの間に配置される遮光膜とを備えることを特徴とするレンズアレイ。
  2. 前記流れ止めは、前記レンズの外周に形成されるダミーレンズであることを特徴とする請求項1記載のレンズアレイ。
  3. 前記レンズと前記ダミーレンズは、同一形状であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のレンズアレイ。
  4. 前記流れ止めは、前記レンズの外周を囲う壁であることを特徴とする請求項1記載のレンズアレイ。
  5. 光りを出射する光源と、
    前記光源から出射された光が通過する請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のレンズアレイを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 基板の複数のレンズの外周に流れ止めを形成する工程と、
    前記レンズの間及び前記レンズと前記流れ止めの間に紫外線硬化インクを供給する工程と、
    前記紫外線硬化インクに紫外線を照射する工程とを備えることを特徴とするレンズアレイの製造方法。
  7. 前記流れ止めを形成する工程は、前記レンズの形成と同時または前記レンズを形成した後に行うことを特徴とする請求項6記載のレンズアレイの製造方法。
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