JP2013181877A - ガス流量測定装置および流量制御バルブ - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度でガスの流量を測定する。
【解決手段】メモリ2−2にYC直線テーブルTB1と流量補正テーブルTB2とを記憶させておく。開度θと上下流間の差圧比x=ΔP/P1とからYC直線テーブルTB1より現在のYC値を取得し、この取得したYC値と差圧比x=ΔP/P1とモル質量Mとガスの温度T1とを流量演算式に代入して、現在のガス流量Q’(非乱流補正前の演算流量)を算出する。ガスの温度T1から動粘度νを計算し、Q’/νを求め、Q’/νと開度θとから流量補正テーブルTB2よりその時のレイノルズ数係数FRを取得し、このレイノルズ数係数FRを流量補正係数とし、Q=FR・Q’として非乱流補正が施されたガス流量Qを得る。
【選択図】 図9

Description

この発明は、弁体の開度調整によって制御されるガスの流量を測定するガス流量測定装置およびこのガス流量測定装置を内蔵した流量制御バルブに関するものである。
従来、配管路には流量計と制御バルブの両者を配置し、流量計によって計測された流量に基づいて制御バルブの開度を制御するようにしていた。しかし、このような方法では、制御バルブとは別に流量計が必要となる。また、オリフィス式流量計や熱線式流量計など多くの流量計では、安定した計測のために流量計の前に直管部が必要となるため、費用、スペースが必要となる。
そこで、流量計測機能と弁開度の制御機能との両機能を具備した流量制御バルブが望まれ、実用化されている。例えば、特許文献1に示された流量制御バルブでは、1次側流体の圧力と2次側流体の圧力との差圧(弁体の上下流間の差圧)ΔPを検出する差圧センサと、1次側流体の温度T1を検出する温度センサと、2次側流体の圧力P2を検出する圧力センサと、バルブの開度(弁体の開度)θを検出する開度センサとを設け、下記(1)式あるいは(2)式によって現在流れているガスの流量Qを算出するようにしている。
P2/P1>0.5283の場合
Q=226×S×(ΔP×P2)1/2×σ ・・・・(1)
P2/P1≦0.5283の場合
Q=113×S×(ΔP+P2)×σ ・・・・(2)
なお、上記(1),(2)式において、Sはバルブ有効断面積であり、σは流体の密度、P1は1次側流体の圧力である。バルブ有効断面積Sは、2次側流体の圧力P2、1次側流体の圧力と2次側流体の圧力との差圧ΔP、バルブの開度θから、ROMに記録されているマップデータに基づいて算出する。流体の密度σは1次側流体の温度T1から算出する。
特開2000−163134号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示された流量制御バルブでは、上記(1)式あるいは(2)式によってガスの流量Qを算出するようにしているが、これらの式において膨張係数については考慮されておらず、精度が高いとは言えなかった。
なお、「JIS B 2005-2-1(8.5項)」には、『膨張係数Yは、流体がバルブの入口から縮流部(噴流面積が最小となるオリフィスのちょうど下流に位置する。)まで通過するときの密度の変化を表す。Yは、差圧が変化したときの、縮流部面積の変化も表す。』と記されている。
この膨張係数Yは、気体の膨張収縮に伴うバルブ内の気体の流れやすさを表すパラメータに相当するものであるといえ、液体では常にY≒1であるが、気体では差圧比xが大きくなるにつれて1より小さくなるため、相対的に流れづらい状態となる。よって、気体の流量を測定するためには重要な値となる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、高精度でガスの流量を測定することが可能なガス流量測定装置を提供することにある。また、高精度でガスの流量を測定することが可能なガス流量測定装置を内蔵した流量制御バルブを提供することにある。
このような目的を達成するために、本願の請求項1に係る発明は、弁体の開度調整によって制御されるガスの流量を測定するガス流量測定装置において、弁体の開度毎にその開度に対応づけて作成されたガスの流れが乱流であると仮定した時の弁体の上下流間の「差圧比x」と「膨張係数Yと容量係数Cとの積を表すYC値」との関係を示す近似直線をYC直線テーブルとして記憶するYC直線テーブル記憶手段と、弁体の現在の開度と弁体の現在の上下流間の差圧比とからYC直線テーブルより現在のYC値を取得するYC値取得手段と、このYC値取得手段によって取得された現在のYC値と弁体の現在の上下流間の差圧比とガスの物性値とガスの現在の温度とを所定の演算式に代入して現在のガス流量を算出するガス流量演算手段とを備えることを特徴とする。
この発明では、ガスの流れが乱流であると仮定した時の弁体の上下流間の「差圧比x」と「膨張係数Yと容量係数Cとの積を表すYC値」との関係を示す近似直線を弁体の開度毎に作成し、その作成した近似直線(YC直線)をその開度に対応づけてYC直線テーブルとして記憶させておく。そして、ガスの流量の測定に際し、弁体の現在の開度と弁体の現在の上下流間の差圧比とからYC直線テーブルより現在のYC値を取得し、この取得した現在のYC値と弁体の現在の上下流間の差圧比とガスの物性値とガスの現在の温度とを所定の演算式に代入して、現在のガス流量を算出する。この場合、所定の演算式として、「JIS B 2005-2-1」に規定された式を用いるとよい。また、YC直線は、その直線の傾きAと切片Bとして記憶させておくようにしてもよい。
本発明において、弁体の開度毎に作成されているYC直線は、ガスの流れが乱流であると仮定した時の弁体の上下流間の差圧比xとYC値との関係を示すものである。この場合、YC値の差圧比xに対する直線性が保たれるのは、十分に発達した乱流域であり、かつ流れが閉そくを起こしていないという状況のもとである。このため、非乱流領域においてはYC直線からYC値を正確に求めることができなくなり、容量係数Cの補正が必要となる。
そこで、本願の請求項2に係る発明では、弁体の開度毎にその開度に対応づけて作成された所定の演算式より算出されるガスの流量と動粘度との比とレイノルズ数係数との関係を示す流量補正曲線を流量補正テーブルとして記憶する流量補正テーブル記憶手段と、ガスの現在の温度から動粘度を計算し、この計算した動粘度と流量演算手段によって算出された現在のガス流量と弁体の現在の開度とから流量補正テーブルよりその時のレイノルズ数係数を流量補正係数として取得する流量補正係数取得手段と、この流量補正係数手段によって取得された流量補正係数を流量演算手段によって算出された現在のガス流量に乗じることによって非乱流補正が施されたガス流量を求めるガス流量補正手段とを設ける。これにより、乱流領域での流量を補正する形で非乱流領域のガス流量を求めることができる。
本発明のガス流量測定装置は、流量制御バルブに内蔵してもよいし、流量制御バルブに接続してもよい。本願の請求項3に係る発明は、請求項1あるいは請求項2に係る発明のガス流量測定装置を流量制御バルブに内蔵するようにしたものである。
本発明によれば、弁体の開度毎にその開度に対応づけて作成されたYC直線をYC直線テーブルとして記憶し、弁体の現在の開度と弁体の現在の上下流間の差圧比とからYC直線テーブルより現在のYC値を取得し、この取得した現在のYC値と弁体の現在の上下流間の差圧比とガスの物性値とガスの現在の温度とを所定の演算式に代入して現在のガス流量を算出するようにしたので、容量係数Cに加え膨張係数Yも考慮されるものなり、高精度でガスの流量の測定することが可能となる。
本発明に係るガス流量計測装置を内蔵した流量制御バルブの一実施の形態(実施の形態1)の概略を示す図である。 ガスの流れが乱流であると仮定した時の弁体の上下流間の「差圧比x=ΔP/P1」と「膨張係数Yと容量係数Cとの積を表すYC値」との関係を示す近似直線(YC直線)を例示する図である。 流量演算式より算出されるガスの流量Q’(非乱流補正前の演算流量)と動粘度νとの比Q’/νとレイノルズ数係数FRとの関係を示す流量補正曲線を例示する図である。 YC直線テーブルを例示する図である。 流量補正テーブルを例示する図である。 差圧比x=ΔP/ΔP1を変化させて計測したYC値をプロットしたグラフである。 Q’/νに対してレイノルズ数係数FRをプロットしたグラフである 図1に示したガス流量制御弁のアクチュエータにおけるCPUが実行する処理動作を示すフローチャートである。 このアクチュエータにおけるCPUの処理動作として実現されるガス流量測定部の機能ブロック図である。 本発明に係るガス流量測定装置を流量制御バルブに接続したシステムの一実施の形態(実施の形態2)の概略を示す図である。 このガス流量測定装置におけるCPUが実行する処処理動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1はこの発明に係るガス流量測定装置を内蔵した流量制御バルブの一実施の形態(実施の形態1)の概略を示す図である。同図において、100は流量制御バルブであり、弁本体1と、この弁本体1に取り付けられたアクチュエータ2とで構成されている。
弁本体1は、流体流路を形成する管路1−1と、この管路1−1内を流れるガスの流量を規制する弁体1−2とを備えており、弁体1−2の上流側にはその管路内のガスの圧力(1次側ガス圧)P1を検出する第1の圧力センサS1が設けられ、弁体1−2の下流側にはその管路内のガスの圧力(2次側ガス圧)P2を検出する第2の圧力センサS2が設けられている。また、弁体1−2の上流側にはその管路内を流れるガスの温度T1を検出する温度センサS3が設けられている。
アクチュエータ2は、CPU2−1と、メモリ2−2と、表示部2−3と、モータ2−4とを備えており、モータ2−4の駆動軸は弁体1−2に連結されている。モータ2−4の駆動軸と弁体1−2との連結部には、弁体1−2の開度θを検出する開度センサS4が設けられている。
アクチュエータ2のCPU2−1には、第1の圧力センサS1が検出する1次側ガス圧P1、第2の圧力センサS2が検出する2次側ガス圧P2、温度センサS3が検出する管路内を流れるガスの温度T1、開度センサS4が検出する弁体1−2の開度θ、上位装置からの設定流量Qspが与えられる。
アクチュエータ2のメモリ2−2には、YC直線テーブルTB1と、流量補正テーブルTB2とが格納されている。YC直線テーブルTB1は、弁体1−2の開度毎にその開度に対応づけて作成されたガスの流れが乱流であると仮定した時の弁体1−2の上下流間の「差圧比x=ΔP/P1」と「膨張係数Yと容量係数Cとの積を表すYC値」との関係を示す近似直線(YC直線(図2参照))を示すテーブルである。流量補正テーブルTB2は、弁体1−2の開度毎にその開度に対応づけて作成された後述する流量演算式より算出されるガスの流量Q’(非乱流補正前の演算流量)と動粘度νとの比Q’/νとレイノルズ数係数FRとの関係を示す流量補正曲線(図3参照)を示すテーブルである。
この実施の形態において、YC直線テーブルTB1は、図4に示すように、弁体1−2の開度毎のYC直線の傾きAと切片Bとを各開度θに対応づけて書き込んだテーブルとしている。このテーブルに書き込まれた傾きAと切片Bとから、弁体1−2の開度毎のYC直線は、YC=A・x+Bとして表される。
図6に、1次側ガス圧P1をそれぞれ200、300〔kPa〕と一定としたときに、差圧比x=ΔP/ΔP1を変化させて計測したYC値をプロットしたグラフを示す。図6(a)は開度θを100%とした時のグラフを示し、図6(b)は開度θを40%とした時のグラフを示す。図中の実線I,IIは流れが乱流であると仮定した時のx−YCの近似曲線(YC直線)であり、x=0と時のYC値が容量係数Cとなる。
また、この実施の形態において、流量補正テーブルTB2は、図5に示すように、弁体1−2の開度毎のQ’/νとレイノルズ数係数FR(FR 値)との関係を各開度θに対応づけて書き込んだテーブルとしている。
図7に、1次側ガス圧P1をそれぞれ200、300〔kPa〕と一定としたときの、Q’/νに対してレイノルズ数係数FRをプロットしたグラフを示す。図7(a)は開度θを100%とした時のグラフを示し、図7(b)は開度θを40%とした時のグラフを示す。1次側ガス圧P1が一定の場合、差圧ΔPが小さくなるとYCの値がYC直線より小さい値となる(図6参照)。このYC直線に対するYC値のプロット点との比が容量係数Cの粘性補正係数であるレイノルズ数係数FRとなる。P1に依らず、あるいは一定のQ’/ν以下となると、FR値が1.00より小さくなるという傾向が見られる。
以下、図8に示すフローチャートを参照して、メモリ2−2に格納されているプログラムに従ってアクチュエータ2のCPU2−1が実行する本実施の形態特有の処理動作について説明する。
CPU2−1は、開度センサS4からの弁体1−2の開度θ(現在の開度θ)を読み込む(ステップS101)。また、第1の圧力センサS1からの1次側ガス圧P1と第2の圧力センサS2からの2次側ガス圧P2を読み込み(ステップS102)、この読み込んだガス圧P1とP2とから弁体1−2の上下流間の差圧ΔP(現在の差圧ΔP)および差圧比x=ΔP/P1(現在の差圧比x)を算出する(ステップS103,S104)。また、温度センサS3からの管路内を流れるガスの温度T1(現在のガスの温度T1)を読み込む(ステップS105)。
そして、ステップS101で読み込んだ現在の開度θとステップS104で算出した現在の差圧比xとから、メモリ2−2中のYC直線テーブルTB1より現在のYC値を取得する(ステップS106)。この場合、YC直線テーブルTB1より現在の開度θに応じた傾きAと切片Bを読み出し、現在の開度θでのYC直線をYC=A・x+Bとして表し、この式に現在の差圧比xを代入してYC値を求める。
そして、CPU2−1は、下記の(3)式によって表される流量演算式に、ステップ106で取得した現在のYC値とステップS104で算出した現在の差圧比xとガスの物性値(流体物性値)であるモル質量Mとステップ105で読み込んだ現在のガスの温度T1を代入して、現在のガス流量Q’(非乱流補正前の演算流量)を算出する(ステップS107)。
Q’=Ng・YC・(x/M・T1)1/2 ・・・・(3)
なお、この(3)式は、「JIS B 2005-2-1」に規定された気体などの圧縮性流体での流量演算式であり、Ngは数値定数である。この流量演算式では、容量係数Cに加え膨張係数Yが考慮されているので、高精度でガス流量Q’が得られる。
次に、CPU2−1は、ステップ105で読み込んだ現在のガスの温度T1から動粘度νを計算し(ステップS108)、この計算した動粘度νとステップS107で算出された現在のガス流量Q’(非乱流補正前の演算流量)との比Q’/νを求め(ステップS109)、この求めたQ’/νとステップS101で読み込んだ現在の開度θとから、メモリ2−1中の流量補正テーブルTB2よりその時のレイノルズ数係数FRを流量補正係数として取得する(ステップS110)。
そして、CPU2−1は、この取得した流量補正係数FRをステップS107で算出された現在のガス流量Q’(非乱流補正前の演算流量)に乗じ、Q=FR・Q’として非乱流補正が施されたガス流量Qを求める(ステップS111)。このステップS111での補正により、乱流領域での流量を補正する形で非乱流領域のガス流量が求められ、さらに精度が高められるものとなる。
CPU2−1は、このようにして非乱流補正が施されたガス流量Qを求めると、このガス流量Qを計測流量Qpvとして表示部2−3に表示する(ステップS112)。
そして、CPU2−1は、上位装置からの設定流量Qspを読み込み(ステップS113)、計測流量Qpvと設定流量Qspとを比較し、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するように、弁体1−2の開度θを制御する(ステップS114)。CPU2−1は、このステップS101〜S114の処理動作を定周期で繰り返す。
図9にCPU2−1の処理動作として実現されるガス流量測定部3の機能ブロック図を示す。このガス流量測定部3は、第1の圧力センサS1からの1次側ガス圧P1および第2の圧力センサS2からの2次側ガス圧P2を入力とし、弁体1−2の上下流間の差圧ΔP(現在の差圧ΔP)を算出する差圧算出部3aと、この差圧算出部3aからの差圧ΔPと第1の圧力センサS1からの1次側ガス圧P1とから差圧比x=ΔP/P1(現在の差圧比x)を算出する差圧比算出部3bと、開度センサS3からの現在の開度θと差圧比算出部3bからの現在の差圧比xとからメモリ2−2中のYC直線テーブルTB1より現在のYC値を取得するYC値取得部3cと、YC値取得部3cからの現在のYC値と差圧比算出部3bからの現在の差圧比xとガスの物性値であるモル質量Mと温度センサS3からの現在のガスの温度T1を流量演算式((3)式)に代入して、現在のガス流量Q’(非乱流補正前の演算流量)を算出するガス流量算出部3dと、温度センサS3からの現在のガスの温度T1から動粘度νを計算し、この計算した動粘度νとガス流量算出部3dで算出された現在のガス流量Q’(非乱流補正前の演算流量)との比Q’/νを求め、この求めたQ’/νと開度センサS4からの現在の開度θとから、メモリ2−1中の流量補正テーブルTB2よりその時のレイノルズ数係数FRを流量補正係数として取得する流量補正係数取得部3eと、流量補正係数取得部3eからの流量補正係数FRをガス流量算出部3dで算出された現在のガス流量Q’(非乱流補正前の演算流量)に乗じ、Q=FR・Q’として非乱流補正が施されたガス流量Qを求めるガス流量補正部3fとから構成される。
〔実施の形態2〕
図10は本発明に係るガス流量測定装置を流量制御バルブに接続したシステムの一実施の形態(実施の形態2)の概略を示す図である。同図において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態2では、流量制御バルブ101にガス流量測定装置5を接続し、ガス流量測定装置5において実施の形態1と同様にして、流量制御バルブ101の管路1−1内を流れるガスの流量Q(計測流量Qpv)を算出するようにする。
なお、この実施の形態2において、流量制御弁101におけるアクチュエータ4は、CPU4−1と、メモリ4−2と、モータ4−3とを備えた構成とし、アクチュエータ4のCPU4−1には、開度センサS4が検出する弁体1−2の開度θ、ガス流量測定装置5からの計測流量Qpv、上位装置からの設定流量Qspを与えるようにする。
また、ガス流量測定装置5は、CPU5−1と、メモリ5−2と、表示部5−3と、インタフェース5−4とを備えた構成とし、ガス流量測定装置5のCPU5−1に、インタフェース5−4を介して、第1の圧力センサS1が検出する1次側ガス圧P1、第2の圧力センサS2が検出する2次側ガス圧P2、温度センサS3が検出するガスの温度T1、開度センサS4が検出する弁体1−2の開度θを与える。
ガス流量測定装置5のメモリ5−2には、実施の形態1と同様に、YC直線テーブルTB1と、流量補正テーブルTB2とを格納し、図11に示すステップS201〜S211の処理動作をCPU5−1に行わせることによって、実施の形態1と同様にして、Q=FR・Q’として非乱流補正が施されたガス流量Qを求める。
CPU5−1は、この非乱流補正が施されたガス流量Qを計測流量Qpvとして表示部5−3に表示するとともに(ステップS212)、インタフェース5−4を介して流量制御バルブ101のアクチュエータ4へ送る(ステップS213)。CPU5−1は、このステップS201〜S213の処理動作を定周期で繰り返す。
アクチュエータ4のCPU4−1は、ガス流量測定装置5から計測流量Qpvが送られてくると、この送られてきた計測流量Qpvと設定流量Qspとを比較し、計測流量Qpvが設定流量Qspに一致するように、弁体1−2の開度θを制御する。この開度θの制御はメモリ4−2に格納されているプログラムに従って行われる。
なお、上述した実施の形態1,2では、第1の圧力センサS1により1次側ガス圧P1を検出し、第2の圧力センサS2により2次側ガス圧P2を検出し、この1次側ガス圧P1と2次側ガス圧P2とから差圧ΔPを求めるようにしたが、差圧センサを設けて差圧ΔPを検出するようにしてもよい。また、本発明において、ガスの定義には空気も含まれる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施の形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…弁本体、1−1…管路、1−1…弁体、2…アクチュエータ、2−1…CPU、2−2…メモリ、2−3…表示部、2−4…モータ、S1…第1の圧力センサ、S2…第2の圧力センサ、S3…温度センサ、S4…開度センサ、3…ガス流量測定部、3a…差圧算出部、3b…差圧比算出部、3c…YC値取得部、3d…ガス流量算出部、3e…流量補正係数取得部、3f…ガス流量補正部、4…アクチュエータ、4−1…CPU、4−2…メモリ、4−3…モータ、5…ガス流量測定装置、5−1…CPU、5−2…メモリ、5−3…表示部、5−4…インタフェース、100,101…流量制御バルブ、TB1…YC直線テーブル、TB2…流量補正テーブル。

Claims (3)

  1. 弁体の開度調整によって制御されるガスの流量を測定するガス流量測定装置において、
    前記弁体の開度毎にその開度に対応づけて作成された前記ガスの流れが乱流であると仮定した時の前記弁体の上下流間の「差圧比x」と「膨張係数Yと容量係数Cとの積を表すYC値」との関係を示す近似直線をYC直線テーブルとして記憶するYC直線テーブル記憶手段と、
    前記弁体の現在の開度と前記弁体の現在の上下流間の差圧比とから前記YC直線テーブルより現在のYC値を取得するYC値取得手段と、
    このYC値取得手段によって取得された現在のYC値と前記弁体の現在の上下流間の差圧比と前記ガスの物性値と前記ガスの現在の温度とを所定の演算式に代入して現在のガス流量を算出するガス流量演算手段と
    を備えることを特徴とするガス流量測定装置。
  2. 請求項1に記載されたガス流量測定装置において、
    前記弁体の開度毎にその開度に対応づけて作成された前記所定の演算式より算出されるガスの流量と動粘度との比とレイノルズ数係数との関係を示す流量補正曲線を流量補正テーブルとして記憶する流量補正テーブル記憶手段と、
    前記ガスの現在の温度から動粘度を計算し、この計算した動粘度と前記流量演算手段によって算出された現在のガス流量と前記弁体の現在の開度とから前記流量補正テーブルよりその時のレイノルズ数係数を流量補正係数として取得する流量補正係数取得手段と、
    この流量補正係数手段によって取得された流量補正係数を前記流量演算手段によって算出された現在のガス流量に乗じることによって非乱流補正が施されたガス流量を求めるガス流量補正手段と
    を備えることを特徴とするガス流量測定装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたガス流量測定装置を内蔵した流量制御バルブ。
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