JP2013180965A - 2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物及びその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な亜リン酸ジエステルを原料とし、1,4−ナフトキノンと反応させて2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物及びその製造法を提供する。
【解決手段】ナフトキノン化合物と亜リン酸ジエステルを原料として得られた、式(1)で示される2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物。

(Aはアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物及びその製造法に関する。
合成高分子はその加工性の良さや着色しやすさから、日常生活品や工業製品に用いられている。しかし、その一方で金属やセラミック製品に比べ、燃えやすいという欠点があり、火災の原因となっているのも事実である。そのため、これらの合成高分子に対して、種々の難燃化が検討されている。一般的に、難燃化はハロゲンやリンなどの難燃化元素を有する化合物を添加することにより達成されるが、その結果として高分子の持つ優れた特徴が損なわれることも多く、高分子の持つ物性を損なうことが少ない、効率のよい難燃化剤が求められている。
難燃化剤の中でも、臭素系難燃化剤あるいはアンチモン系難燃化剤との組み合わせは、少量添加で難燃化効果が得られるため多く使用されているが、環境問題から、難燃化剤も非ハロゲンや非アンチモン化に向けて、検討が進められている。
ハロゲン系、アンチモン系以外では金属水酸化物やリン系難燃化剤が幅広く使用されている。中でもリン酸エステル系難燃化剤が高分子の物性を損なうことが少ない難燃化剤として多く用いられている。リン酸エステル系難燃化剤においては、脂肪族系リン酸エステル化合物と芳香族系リン酸エステル化合物が用いられている。
これら難燃化剤は高分子材料に添加することによって用いられるが、その場合、添加した難燃化剤のブリードアウトや揮発によって高分子材料から分離し、金型の汚染や成型不良等の問題が発生する。この問題を解決するために、特に、電気・電子や自動車、建材等の用途では、高分子に組み込むことができる反応性をもった反応性リン酸エステル系難燃化剤が求められている。
この反応性リン酸エステル系難燃化剤として、ジアルキルホスホリル基又はジアリールホスホリル基が2位に置換した1,4−ハイドロキノン化合物や1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物が有効であることはすでに知られている。これらのジアルキルホスホリル基又はジアリールホスホリル基が2位に置換した1,4−ハイドロキノン化合物や1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物は1,4−ベンゾキノン化合物や1,4−ナフトキノン化合物とジアルキルホスフィンオキサイド又はジアリールホスフィンオキサイドの付加反応により得ることができる(特許文献1、2)。また、ベンゾキノンやナフトキノンと特殊な有機リン化合物を反応させて合成した環状有機リン化合物が知られている(特許文献3,4,5,6)。
しかしながら、原料リン化合物として用いられるジアルキルホスフィンオキサイドやジアリールホスフィンオキサイドは高価であり、より安価な亜リン酸ジアルキルや亜リン酸ジアリールなどの亜リン酸ジエステルを使用することが望まれていた。1,4−ベンゾキノン化合物や1,4−ナフトキノン化合物とジアルキルホスフィンオキサイド又はジアリールホスフィンオキサイドの付加反応は、例えば、特許文献2の実施例2に記載されているように、1,4−ナフトキノンとジフェニルフォスフィンオキサイドをトルエン中、還流下で3時間反応させることにより、2−ジフェニルホスフィニル−1,4−ジヒドロキシナフタレンが得られると記載されている。そこで、この1,4−ナフトキノンとジアルキルホスフィンオキサイドやジアリールホスフィンオキサイドとの反応を亜リン酸ジアルキルや亜リン酸ジアリールに置き換えて同様の反応を行ったところ、ジアルキルホスフィンオキサイドやジアリールホスフィンオキサイドでは、1,4−ナフトキノンに対して1,4付加反応が進行し、C置換体である2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物が得られる(下記、反応−1)のに対して、亜リン酸ジアルキルや亜リン酸ジアリールでは、キノンに対する還元的付加反応が進行し、O−置換体である1−(4−ヒドロキシ)ナフチルジ置換ホスフェイトが得られ(下記、反応−2)、目的としたC置換体である2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の収率は低く、純度の高い2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物を得ることは困難であった。
特開2003−206350号公報 特開2011−084697号公報 特開昭60−126293号公報 特開平11−11662号公報 特開平11−279258号公報 特開2000−309623号公報
よって、安価なホスホリル化合物である亜リン酸ジエステルを原料とし、1,4−ナフトキノンと反応させて2位にホスホリル基が置換した2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物及びその製造法の開発が望まれていた。
本発明者は、1,4−ナフトキノンと亜リン酸ジエステルとの反応に関して鋭意検討した結果、特定の酸触媒の存在下、1,4−ナフトキノンと亜リン酸ジエステルを加熱することにより2位にホスホリル基が置換した2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物が選択的に得られることを見出し、本発明を完成させた。
第1発明では、下記の一般式(1)で示される2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物を提供する。
(一般式(1)中、Aはアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)
第2発明では、一般式(2)で示される1,4−ナフトキノン化合物と一般式(3)で示される亜リン酸ジエステルを酸触媒の存在下に反応させることを特徴とする一般式(1)で示される2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の製造法を提供する。
(一般式(2)中、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)
(一般式(3)中、Aはアルキル基又はアリール基を示す。)
(一般式(1)中、Aはアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)
第3発明では、1,4−ナフトキノン化合物が1,4−ナフトキノンであり、かつ、亜リン酸ジエステルが亜リン酸ジメチル、亜リン酸ジエチル、亜リン酸ビス(i−プロピル)又は亜リン酸ジフェニルのいずれかであることを特徴とする第2発明に記載の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の製造法を提供する。
第4発明では、酸触媒が、ルイス酸、4級オニウム塩又はpKaが1以下のブレンステッド酸である第2又は第3発明に記載の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの製造法を提供する。
第5発明では、酸触媒が、硫酸、塩化亜鉛又は三フッ化ホウ素である第2乃至第4発明のいずれかに記載の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの製造法を提供する。
本発明の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物は、1,4−ナフトキノン化合物と安価な亜リン酸ジエステルとの反応で合成できる新規な化合物であり、工業的に有用な難燃化剤として期待される化合物である。
本発明の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物は一般式(1)に記載の構造を有する化合物である。
(一般式(1)中、Aはアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)
一般式(1)中、Aで表わされるアルキル基としては、炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられ、アリール基としては、例えばフェニル基、p−トリル基、ナフチル基等が挙げられる。
一般式(1)中、Xで表されるアルキル基としては、炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられ、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子,臭素原子、ヨード原子が挙げられ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基等が挙げられる。
つぎに、一般式(1)に示す2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の具体例を示す。一般式(1)に示す2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物としては、次のものが挙げられる。たとえば、2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メチル−2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メチル−2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メチル−2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メチル−2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エチル−2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エチル−2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エチル−2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エチル−2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−クロロ−2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−クロロ−2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−クロロ−2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−クロロ−2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−ブロモ−2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−ブロモ−2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−ブロモ−2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−ブロモ−2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メトキシ−2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メトキシ−2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メトキシ−2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−メトキシ−2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エトキシ−2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エトキシ−2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エトキシ−2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、6−エトキシ−2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン等が挙げられる。
これらの化合物の中で、合成の容易さ、原料の入手の容易さ、安価さという点において、2−ジメトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン、2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンが好ましい。
[製造方法]
これらの2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物は、下記反応式に示したように、特定の酸触媒の存在下、一般式(2)で表される1,4−ナフトキノン化合物と一般式(3)で表される亜リン酸ジエステルを反応させることにより得ることができる。
反応式中、一般式(1)及び(3)中のAはアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、一般式(1)及び(2)中のXは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。
一般式(2)のXで表されるアルキル基としては、一般式(1)と同様に、炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられ、ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子,臭素原子、ヨード原子が挙げられ、アルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基等が挙げられる。
般式(3)のAで表わされるアルキル基としては、一般式(1)と同様に、炭素数1〜8のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基等が挙げられ、アリール基としては、例えばフェニル基、p−トリル基、ナフチル基等が挙げられる。
原料の一般式(2)で表される1,4−ナフトキノン化合物としては、たとえば次のものが挙げられる。1,4−ナフトキノン、6−メチル−1,4−ナフトキノン、6−エチル−1,4−ナフトキノン、6−クロロ−1,4−ナフトキノン、6−ブロモ−1,4−ナフトキノン、6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、6−エトキシ−1,4−ナフトキノン等である。中でも、1,4−ナフトキノンは、入手しやすいという点で好ましい。
一般式(3)で表される亜リン酸ジエステルとしては、種々の化合物を用いることができるが、特に亜リン酸ジメチル、亜リン酸ジエチル、亜リン酸ジイソプロピル、亜リン酸ジフェニルが入手しやすく、反応性が高いという点で好ましい。
酸触媒としては、有機酸、無機酸のいずれも使用できるが、特に、pKaが1以下のブレンステッド酸、ルイス酸及び4級オニウム塩が反応収率や選択性という点で好ましい。
pKaが1以下のブレンステッド酸としては、例えば、パラトルエンスルホン酸、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等を挙げることができる。これらの中でも、比較的短時間に反応が進行する観点から、硫酸が好適に用いられる。
ルイス酸としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、三フッ化ホウ素、塩化亜鉛等を挙げることができる。これらのルイス酸は三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体のようにエーテルなどとの錯体として用いることもできる。これらの中でも、塩化亜鉛、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体が副生成物の生成がより少ない観点から好ましく、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体が特に好適に用いられる。
4級オニウム塩としては、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルホスホニウムブロマイドなどがあげられる。
使用される触媒量は、用いる触媒にもよるが、原料の1,4−ナフトキノン化合物に対して好ましくは0.5モル%から30モル%、より好ましくは1モル%から10モル%を用いることができる。
使用される溶媒としては、原料に対する適当な溶解度があり、反応温度及び溶媒回収の観点から適当な沸点を有するもので、かつ触媒効果を損ねないようなものならば、いずれでも使用できる。具体的な例を挙げれば、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素、メチルイソブチルケトンのようなケトン化合物、ジエトキシエタン、ジメトキシエタンのようなエーテル化合物、酢酸ブチルのようなエステル化合物、酢酸のようなカルボン酸化合物、2−メトキシエタノールのような複数官能基を有する化合物などである。
反応温度としては、好ましくは30℃から200℃、より好ましくは70℃から130℃
で行う。反応温度が低すぎると実用的な反応速度が得られず、一方、温度が高すぎると高次副生物の生成が多くなるなどの不利を招く。
亜リン酸ジエステルの使用量は、ナフトキノンに対して、好ましくは30モル%から200モル%、より好ましくは50モル%から150モル%の範囲である。亜リン酸ジエステルの使用量が少なすぎると、未反応ナフトキノンの量が多くなる。また亜リン酸ジエステルの量が多すぎると2個の亜リン酸ジエステル基がナフトヒドロキノン骨格に置換した2,3−ビス(ジ置換ホスホリル)−1,4−ジヒドロキシナフタレンがふえるなどの不利を招く。
ただし、本発明の化合物を例えば難燃化剤として用いる場合は、副生成物である2,3−ビス(2−ジ置換ホスホリル)−1,4−ジヒドロキシナフタレンと本発明の化合物である2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンを分離精製して用いることもできるが、混合物としてそのまま難燃化剤等の用途に供することもできる。
下記の実施例により本発明を例示するが、これらの実施例は本発明の範囲を限定するものではない。特記しない限り、全ての部および百分率は重量基準である。
生成物の確認は下記の機器による測定によった。
(1)融点:ゲレンキャンプ社製の融点測定装置、型式MFB−595(JIS K0064に準拠)
(2)屈折率計:エルマーER−7MW−H
(3)赤外線(IR)分光光度計:日本分光社製、型式IR−810
(4)核磁気共鳴装置(NMR):日本電子社製、型式GSX FT NMR Spectorometer
(5)質量分析計:島津製作所社製質量分析計、型式GCMS−QP5000
「実施例1」2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの合成
窒素ボックス中で、反応容器に1,4−ナフトキノン14.9g(94mmol)、亜リン酸ジエチル18.2g(132mmol)、触媒の濃硫酸920mg(9.4mmol)および溶媒のジエトキシエタン150mlを仕込んだ。次に、窒素ガス雰囲気中、油浴上で内温を100℃前後に保ち、10時間撹拌を続けた。室温に戻した後、抽出溶媒の酢酸エチルを加え、飽和重炭酸曹達水溶液を加えて全体のpHを弱塩基性にした。得られた酢酸エチル溶液をハイドロサルファイト水溶液と混ぜ合わせ、攪拌することで、未反応の1,4−ナフトキノンを1,4−ジヒドロキシナフタレンへ還元した。本操作により、有機層の着色低減が起こり、黒褐色溶液が赤褐色溶液になった。当該反応液を静置したところ水層と有機層の二層に分離したので、有機層を取り出し、当該有機層を水で洗浄した。得られた有機層から溶媒を減圧留去し、濃赤褐色油状物17.6gを得た。このものを高速液体クロマトグラフィー(LC)で分析したところ、その組成は、2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン37.0%、1,4−ジヒドロキシナフタレン19.5%および未知化合物(UK)9.8%であった。粗収率は23mol%であった。
得られた濃赤褐色油状物をクロロホルムに溶かして放置すると1,4−ジヒドロキシナフタレンが優先的に析出した。この1,4−ジヒドロキシナフタレンが優先的に析出したクロロホルム溶液を濾過し、クロロホルムを留去したところ、油状物中の2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン含量は43%に増加した。このものからクロロホルムを溜去して得た濃赤褐色油状物の一部10.1gをシリカゲルを用いたカラムクロマト精製に付した。溶離液として酢酸エチル−ヘキサンを用いた際に得られたフラクションから、目的物を65%含む黒褐色固体1.3gを得た。これを酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、灰白色結晶0.6gを得た。このものは分析の結果、2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンであり、純度は96%であった。
この化合物の融点、屈折率、IRスペクトル、H−NMRスペクトル、32P−NMRおよびMS−スペクトル測定値を以下に示す。
(1)融点:110.8−112.2℃
(2)屈折率:n=1.595
(3)IR(KBr,cm−1):3620、1700、1638、1602、1580、1478、1420、1395、1330、1218、1170、1150、1020、882、775、716
(4)H−NMR(270MHz、CDCl):δ=10.64(s、1H)、8.33(d、1H)、8.15(d、1H)、7.53−7.67(m、2H)、6.69(d、1H)、6.22(s、1H)、4.00−4.21(m、4H)、1.31(t、6H)
(5)32P−NMR(270MHz、CDCl):δ=24.51
(6)MS−スペクトル:M=296
「実施例2」2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの合成
窒素ボックス中で、反応容器に1,4−ナフトキノン6.0g(37.9mmol)、亜リン酸ジイソプロピル9.5g(56.9mmol),触媒の塩化亜鉛1.6g(11.4mmol)および溶媒のジエトキシエタン60mlを仕込んだ。次に、窒素ガス雰囲気中、油浴上で内温を105℃前後に保ち、11時間撹拌を続けた。室温に戻した後、抽出溶媒の酢酸エチルを加え、飽和重炭酸曹達水溶液を加えて全体のpHを弱塩基性にした。得られた酢酸エチル溶液をハイドロサルファイト水溶液と混ぜ合わせ、攪拌することで、未反応の1,4−ナフトキノンを1,4−ジヒドロキシナフタレンへ還元した。本操作により、有機層の着色低減が起こり、黒褐色溶液が赤褐色溶液になった。次に有機層と水層の二層を分離し、有機層を水で洗浄。得られた有機層から溶媒を減圧留去し、濃赤褐色油状物7.5gを得た。このものを高速液体クロマトグラフィー(LC)で分析したところ、その組成は、2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン53.7%、1,4−ジヒドロキシナフタレン24.1%および未知化合物(UK−1)9.2%であった。粗収率は33mol%である。
この濃赤褐色油状物をクロロホルムに溶かして放置すると1,4−ジヒドロキシナフタレンが優先的に析出した。この1,4−ジヒドロキシナフタレンが優先的に析出したクロロホルム溶液を濾過し、クロロホルムを留去したところ、油状物中の2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン含量は61%に増加した。このクロロホルムを留去して得た濃赤褐色油状物の6.3gを用いて、シリカゲルを用いたカラムクロマト精製に付した。溶離液として酢酸エチル−ヘキサンを用いたフラクション−1から、2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンを89%含む淡褐色の結晶2.1gを得た。これを酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、淡黄色結晶0.8gを得た。当該結晶の2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの純度は98%であった。
この化合物の融点、屈折率、IRスペクトル、H−NMRスペクトル、32P−NMRおよびMS−スペクトル測定値を以下に示す。また、カラムクロマト精製の際にフラクション−1を得た後に、酢酸エチルを溶離液として用いた時に得られたフラクション−2は、上記UK−1を74%含んでおり、溶媒溜去後、酢酸エチル−ヘキサンで再結晶することで無色透明結晶、0.3gを得た。LCで分析したところ、UK−1の純度は99.1%であった。各種スペクトル分析から、このものは2,3−ビス{ビス(i−プロポキシ)ホスホリル}−1,4−ジヒドロキシナフタレンであることが分かった。このものの融点、屈折率、IRスペクトル、H−NMRスペクトルおよび32P−NMRスペクトル測定値も併せて以下に示す。
フラクション−1:2−ビス(i−プロポキシ)ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン
(1)融点:143.5−144.6℃
(2)屈折率:n=1.583
(3)IR(KBr,cm−1):3230、2990、1745、1640、1608、1584、1460、1340、1208、1165、1100、1078、1010、902、876、815、770、722
(4)H−NMR(270MHz、CDCl):δ=10.79(d、1H)、8.30−8.37(m、1H)、8.15(d、1H)、7.52−7.68(m、2H)、6.70(d、1H)、4.59−4.68(m、2H)、1.38(d、6H),
1.20(d、6H)
(5)MS−スペクトル:M=324
フラクション−2:2,3−ビス{ビス(i−プロポキシ)ホスホリル}−1,4−ジヒドロキシナフタレン
(1)融点:125.0−126.2℃
(2)屈折率:n=1.549
(3)IR(KBr,cm−1):3430、2980、1595、1462、1362、1185、1160、1105、1020、988、810、788
(4)H−NMR(270MHz、CDCl):δ=8.35−8.42(m、2H)、7.6(d、2H)、4.68−4.79(m、4H)、1.40(d、12H)、1.24(d、12H)
(5)32P−NMR(270MHz、CDCl):δ=23.0
「実施例3」2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の合成(1)
窒素ボックス中で、十分に窒素置換した反応容器に1,4−ナフトキノン8.0g(50.6mmol)、亜リン酸ジフェニル17.8g(75.9mmol),触媒の塩化亜鉛2.1g(15.2mmol)および溶媒のジエトキシエタン80mlを仕込んだ。次に、窒素ガス雰囲気中、油浴上で反応容器の内温を105℃前後に保ち、4時間撹拌を続けた。室温に戻した後、抽出溶媒の酢酸エチルを加え、飽和重炭酸曹達水溶液を加えて全体のpHを弱塩基性にした。得られた酢酸エチル溶液をハイドロサルファイト水溶液と混ぜ合わせ攪拌したところ、未反応の1,4−ナフトキノンの1,4−ジヒドロキシナフタレンへの還元および着色低減が起こり、黒褐色溶液が濃褐色溶液になった。当該反応液を静置したところ水層と有機層の二層に分離しので、有機層を取り出し、当該有機層を水で洗浄した。得られた有機層から溶媒を減圧留去することにより濃褐色油状物15.0gを得た。このものを高速液体クロマトグラフィー(LC)で分析したところ、その組成は、2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン42.2%、1,4−ジヒドロキシナフタレン5.2%および亜リン酸ジフェニル、25.6%であった。粗収率は32%であった。
この反応粗体をシリカゲルを用いたカラムクロマト精製に付した。溶離液として先ずヘキサンを流し、次いで酢酸エチル−ヘキサンを流した。これによって亜リン酸ジフェニルが目的物より早く溶出する。酢酸エチル−ヘキサンで溶出する目的物を75〜84%含むフラクションから溶媒を溜去し、2.8gの赤褐色油状物を得た。これを酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、淡黄色結晶1.50gを得た。この結晶は分析の結果、2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンであり、その純度は96%であった。
この化合物の融点、屈折率、IRスペクトル、H−NMRスペクトル、32P−NMRおよびMS−スペクトルを以下に示す。
(1)融点:141.8−142.4℃
(2)屈折率:n=1.656
(3)IR(KBr,cm−1):3270、1660、1610、1584、1497、1460、1337、1210、1188、1162、1102、1080、1030、852、884、777、760
(4)H−NMR(270MHz、CDCl):δ=10.38(s、1H)、8.30(d、1H)、8.12(d、1H)7.60−7.68(m,1H),7.49−7.58(m、1H)、7.08−7.28(m、10H)、6.88(d、1H)、5.58(s、1H)
(5)32P−NMR(270MHz、CDCl):δ=17.0
(6)MS−スペクトル:M=392
「実施例4」2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの合成(2)
窒素ボックス中で、反応容器に1,4−ナフトキノン8.4g(53.2mmol)、亜リン酸ジフェニル18.7g(79.7mmol),触媒の三フッ化ホウ素エーテラート0.75g(5.3mmol)および溶媒のジエトキシエタン100mlを仕込んだ。次に、窒素ガス雰囲気中、油浴上で、内温を100℃前後に保ち、1時間撹拌を続けた。室温に戻した後、抽出溶媒の酢酸エチルを加え、飽和重炭酸曹達水溶液を加えて全体のpHを弱塩基性にした。次に有機層と水層の二層を分離し、得られた有機層を水で洗浄した。得られた有機層から溶媒を減圧留去し、暗褐色油状物27.4gを得た。
このものを高速液体クロマトグラフィー(LC)で分析したところ、その組成は、2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン42.8%、1,4−ナフトキノン4.5%および亜リン酸ジフェニル22.2%であった。粗収率は56%であった。
この反応粗体を実施例3と同様の方法で精製、再結晶することにより、淡黄色の結晶を得た。当該淡黄色の結晶のIRスペクトル、H−NMRスペクトル、32P−NMRおよびMS−スペクトルを測定した結果、実施例3と同様の2−ジフェノキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンであることが確認された。
「比較例1」1,4−ナフトキノンと亜リン酸ジエチルの無触媒での反応
窒素ボックス中で、反応容器に1,4−ナフトキノン2.0g(12.6mmol)、亜リン酸ジエチル3.1g(22.1mmol)および溶媒のジエトキシエタン30mlを仕込んだ 次に、窒素ガス雰囲気中、油浴上で内温を115℃前後に保ち、10時間撹拌を続けた。反応終了後、室温に戻したのち、析出した土色の個体をろ過で除いた。この個体は酢酸エチル、アセトンにも不溶であった。残ったろ液に、抽出溶媒の酢酸エチルを加え、水洗。水層と有機層の二層に分離した後、得られた有機層から溶媒を減圧留去し、黒褐色個体、0.58gを得た。このものを高速液体クロマトグラフィー(LC)で分析したところ、その組成は、2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン24.5%であった。粗収率は2.9mol%であった。
「比較例2」酢酸触媒による2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの合成
窒素ボックス中で、反応容器に1,4−ナフトキノン2.0g(12.6mmol)、亜リン酸ジエチル3.1g(22.1mmol)、触媒兼溶媒の酢酸15.6g(252mmol)を仕込んだ。次に、窒素ガス雰囲気中、油浴上で内温を115℃前後に保ち、10時間撹拌を続けた。反応終了後、室温に戻したのち、析出した土色の個体をろ過で除いた。この個体は酢酸エチル、アセトンにも不溶であった。残ったろ液に、抽出溶媒の酢酸エチルを加え、水洗。水層と有機層の二層に分離した後、得られた有機層から溶媒を減圧留去し、黒褐色個体、0.73gを得た。このものを高速液体クロマトグラフィー(LC)で分析したところ、その組成は、2−ジエトキシホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン26.3%であった。粗収率は4mol%であった。
実施例1〜4と比較例1からわかるように、ナフトキノン化合物と亜リン酸ジエステルを無触媒で反応させると、目的としたC置換体である2−ジ置換ホスホリル−1,4−ナフタレンジオール化合物の収率は低く、純度の高い2−ジ置換ホスホリル−1,4−ナフタレンジオール化合物を得ることは困難であるのに対して、本発明の方法では、C置換体である2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の生成が主反応として起こり、高純度で2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物を単離することが可能となるがわかる。一方、実施例1〜4と比較例2からわかるように、ナフトキノン化合物と亜リン酸ジエステルを酢酸のような酸強度の弱い酸で反応させると目的としたC置換体である2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の収率は低いのに対して、硫酸やルイス酸等の酸触媒下で反応させると、C置換体である2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物が高純度で得られることが分かる。

Claims (5)

  1. 一般式(1)で示される2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物。

    (一般式(1)中、Aはアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)
  2. 一般式(2)で示される1,4−ナフトキノン化合物と一般式(3)で示される亜リン酸ジエステルを酸触媒の存在下に反応させることを特徴とする一般式(1)で示される2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の製造法。

    (一般式(2)中、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)

    (一般式(3)中、Aはアルキル基又はアリール基を示す。)

    (一般式(1)中、Aはアルキル基又はアリール基のいずれかを示し、Xは水素原子、アルキル基、ハロゲン原子又はアルコキシ基のいずれかを示す。)
  3. 1,4−ナフトキノン化合物が1,4−ナフトキノンであり、かつ、亜リン酸ジエステルが亜リン酸ジメチル、亜リン酸ジエチル、亜リン酸ビス(i−プロピル)又は亜リン酸ジフェニルのいずれかであることを特徴とする請求項2に記載の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレン化合物の製造法。
  4. 酸触媒が、ルイス酸、4級オニウム塩又はpKaが1以下のブレンステッド酸である請求項2又は3に記載の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの製造法。
  5. 酸触媒が、硫酸、塩化亜鉛又は三フッ化ホウ素である請求項2乃至4のいずれかに記載の2−ジ置換ホスホリル−1,4−ジヒドロキシナフタレンの製造法。
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