JP2013180462A - 液体吐出装置、印刷方法、印刷システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 カラーインクのノズル列は、色ごとに媒体の搬送方向に並べて割り当てられ、上記カラーインクのノズル列における色ごとのノズル列の長さに相当する媒体送りをしつつ、上記カラーインクのノズル列から往復路で印刷する。従って、カラーインクについては一回の走査毎に総ドット数の100%を印刷しきることで対応する印刷領域をカバーする。黒インクのノズル列からは往復路動作における所定の一方向の動作時のみ印刷するとともに、上記黒インクのノズル列は一回の往路または復路の走査中に同走査範囲の印刷を終える。黒インクは往復路で印刷しないので、BiDずれが生じない。
【選択図】 図7
Description
特許文献1は、このような縦型配列の液体吐出装置を開示している。
(第1実施例)
図1は、本発明の一実施例にかかる印刷システムを構成する液体吐出装置と印刷制御装置(PC)とをブロック図により示している。
同図において、インク滴を吐出する液体吐出装置1は、外部のパーソナルコンピューター(PC)2とインターフェイス3を介して接続されている。インターフェイス3はバス4に接続され、同バス4にはさらにヘッドコントローラー5と、キャリッジモーター6と、ペーパーフィードモーター7とが接続されている。ヘッドコントローラー5は、カラーインクであるCMY用のコントローラー部5aと黒インクであるBk用のコントローラー部5bとが備えられている。そして、カラーインクのノズル列と黒インクのノズル列とを備えるヘッド8が、当該ヘッドコントローラー5に接続され、カラーインクのノズル列はCMY用のコントローラー部5aに制御され、黒インクのノズル列はBk用のコントローラー部5bに制御されるようになっている。なお、PC2では、オペレーティングシステムが稼働しており、その一部機能としてプリンタードライバー2aが組み込まれている。このプリンタードライバー2aはアプリケーションから出力される印刷元データに基づいて液体吐出装置1による印刷を制御するための印刷データを生成して出力する。
このように、上記カラーインクが三色であるときに、上記黒インクのノズル列をそれぞれの色のノズル列に隣接する3つの領域に分割してグループ分けし、後述するように各領域毎に印刷を行わせる。
図4は、印刷データの変換過程を示す図である。PC2にてアプリケーションから何らかの印刷を行うと、同アプリケーションから印刷元データが生成されてプリンタードライバー2aに出力される。印刷元データのフォーマットは各種のものが考えられ、何らかの変換を経てRGB(赤緑青)の3面のプレーンからなるビットマップデータ(そのまま、あるいは変換可能なもの)となる。プリンタードライバー2aはRGBのビットマップデータを想定しつつCMYKへの色変換と各ノズルでの液滴の吐出のオンオフに対応させるハーフトーン処理を実施する。ハーフトーン後は、ノズル密度に合致したCMYKの4面のプレーンのビットマップデータあるいはこれに相当するデータが生成される。そして、プリンタードライバー2aは媒体の送り量や印刷に使用するノズル列を適宜決定しつつ、ヘッド8の各ノズルを現実に駆動させるのに必要なラスタデータ(ラスタライズデータ)を生成する。
従って、上記カラーインクのすべてのノズル列に対応する範囲でカラーインク用のラスタデータと黒インク用のラスタデータとを生成して蓄積しつつ、印刷させる上記ノズル列に相当するラスタデータが供給されることになる。
印刷媒体は、同図に示すように、各色のノズル列の長さに相当する分だけ搬送される。すなわち、一回の往路または復路の走査に対して上記カラーインクのノズル列における色ごとのノズル列の長さに相当する媒体送りが行われている。図面上で、左から往路、復路、往路、復路、往路、復路と記載しているものは便宜上、1パス、2パス、3パス、4パス、5パス、6パス・・というように呼ぶ。
図5を参照すると、1パスめでは印刷領域に入っているのはC列と、Bk3列だけである。そして、図7は、図6に示すC1のビットマップデータとBk1のビットマップデータが印刷されることを示している。図7の表の右列はBkのビットマップデータを印刷することになるBk列を示している。カラーインクのC1をC列が印刷するのは当然であるが、BkのビットマップデータについてはBk1列、Bk2列、Bk3列のいずれが使用されるのかを示している。ここでは1パスめのBk1はBk3列が使用される。また、Bk3列は総ドット数の100%を印刷し、この印刷領域での印刷を終えている。
一方の黒インクについては、印刷領域にBk2列、Bk3列が入っており、Bk3列が対面する領域は1パスめでは印刷を行っていない。しかし、本実施例では、復路なので印刷を行わない。これにより、BiDずれが生じない。
そして、3パスめは往路となり、印刷領域にはカラーインクのすべてのノズル列であるC列、M列、Y列が対面しており、それぞれ図7に示すようにC3,M2,Y1のビットマップデータを印刷する。このときも総ドット数の100%を印刷し、各領域での各色の印刷を終えている。
ただし、どの領域を使うかは制御を変えることで変化させることができる。例えば、3パスめから往路でのみBk1列と、Bk2列とを使用していっても必要な印刷領域をカバーできる。この意味で、上記黒インクのノズル列は開始時と終了時を除く中間位置では往路または復路にのみ上記カラーインクのノズル列の二色分の範囲のノズルを使用して印刷しているといえるし、具体的に、上記黒インクのノズル列は、最初の往路で印刷を行わず、以後は往路で先頭と中央の領域でのみ印刷を行っているといえる。
上述した実施例では、黒インクの印刷領域では総ドット数の100%を一回の走査で行っていた。基本的に往路のみでの印刷とすることでBiDずれが生じないので印刷品質は向上している。しかし、各往路での印刷領域間でバンディングが生じてしまうこともありえる。
このため、本実施例では、一部で部分的オーバーレイ印刷を行う。
黒インクを印刷するのは往路のみである点では、先の実施例と共通であるが、印刷される印刷領域に違いがある。1パスめにおけるBk1のビットマップデータの最後の数ラスタの領域は1パスめでは偶数桁のドットを印刷していない。そして、3パスめにおいてはBk1のビットマップデータにおける未印刷の最後の数ラスタの領域の偶数桁のドットをBk1列を使用して印刷する。そして、今回の走査での印刷領域における最後の数ラスタ、すなわち、Bk3のビットマップデータの最後の数ラスタについては偶数桁のドットを印刷しない。
このように、上記黒インクによる印刷で各往路または復路ごとの印刷領域が接続する領域では、搬送方向における所定の範囲ではオーバーレイ印刷を行っている。
上述した実施例では、基本的に往路のみでの印刷とすることでBiDずれが生じない。しかし、本実施例の縦型配列のヘッドを使用し、黒インクについてPOL印刷することでバンディングを解消させる点について限れば、必ずしも往路のみでの印刷に限る必要はない。
同図に示すのは、左から1パスめ、2パスめ、3パスめであり、それぞれ、往路、復路、往路に相当する。そして、この往路と、復路のすべてで黒インクでの印刷を行っている。
具体的には、1パスめでBk3列が対面するのはBk1の印刷領域であるが、Bk3列における最後の数ラスタでは偶数桁のドットの印刷しない。そして、復路である2パスめでは1パスめで印刷しなかった数ラスタに対面するのはBk2列であるから、Bk2列のノズルを使って未印刷の偶数桁のドットを埋めていく。その反面、Bk3列では最後の数ラスタは偶数桁のドットを印刷しないという具合である。
このようにすれば、BiDずれの問題とは無関係であるが、縦型配列のヘッドにおけるバンディングを解消することができる。
上述した実施例では、ラスタデータの生成をプリンタドライバー2aが行っているが、同等の機能を液体吐出装置1の内部で行うことも可能である。また、インターネットにおけるクラウドに変換プログラムを設けるようにしてもよい。
・上記実施例の中で開示した相互に置換可能な部材および構成等を適宜その組み合わせを変更して適用すること
・上記実施例の中で開示されていないが、公知技術であって上記実施例の中で開示した部材および構成等と相互に置換可能な部材および構成等を適宜置換し、またその組み合わせを変更して適用すること
は本発明の一実施例として開示されるものである。
Claims (9)
- インク滴を吐出する液体吐出装置であって、複数のカラーインクのノズル列と、黒インクのノズル列とを有し、上記カラーインクのノズル列と上記黒インクのノズル列は、媒体の搬送方向と直交方向に並設され、上記カラーインクのノズル列は、色ごとに媒体の搬送方向に並べて割り当てられ、上記カラーインクのノズル列における色ごとのノズル列の長さに相当する媒体送りをしつつ、上記カラーインクのノズル列から往復路で印刷し、上記黒インクのノズル列からは往復路動作における所定の一方向の動作時のみ印刷するとともに、上記黒インクのノズル列は一回の往路または復路の走査中に走査範囲の印刷を終えることを特徴とする液体吐出装置。
- 上記カラーインクのノズル列は複数の色ごとに実質的に同数のノズルが割り当てられ、上記黒インクのノズル列は開始時と終了時を除く中間位置では往路または復路にのみ上記カラーインクのノズル列の二色分の範囲のノズルを使用して印刷することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
- 上記カラーインクが三色であるときに、上記黒インクのノズル列をそれぞれの色のノズル列に隣接する3つの領域に分割して各領域毎に印刷を行わせることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置。
- 上記黒インクのノズル列は、最初の往路で最後尾の領域でのみ印刷を行い、以後は往路で中央と最後尾の領域でのみ印刷を行うことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
- 上記黒インクのノズル列は、最初の往路で印刷を行わず、以後は往路で先頭と中央の領域でのみ印刷を行うことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
- 上記黒インクによる印刷で各往路または復路ごとの印刷領域が接続する領域では、搬送方向における所定の範囲ではオーバーレイ印刷を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の液体吐出装置。
- 上記カラーインクのすべてのノズル列に対応する範囲でカラーインク用のラスタデータと黒インク用のラスタデータとを生成して蓄積しつつ、印刷させる上記ノズル列に相当するラスタデータが供給されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の液体吐出装置。
- インク滴を吐出する液体吐出装置であって、複数のカラーインクのノズル列と、黒インクのノズル列とを有し、上記カラーインクのノズル列と上記黒インクのノズル列は、媒体の搬送方向と直交方向に並設され、上記カラーインクのノズル列は、色ごとに媒体の搬送方向に並べて割り当てられた液体吐出装置で印刷を行う印刷方法であって、
上記カラーインクのノズル列における色ごとのノズル列の長さに相当する媒体送りをしつつ、上記カラーインクのノズル列から往復路で印刷し、上記黒インクのノズル列からは往復路動作における所定の一方向の動作時のみ印刷するとともに、上記黒インクのノズル列は一回の往路または復路の走査中に同走査範囲の印刷を終えることを特徴とする印刷方法。 - インク滴を吐出する液体吐出装置であって、複数のカラーインクのノズル列と、黒インクのノズル列とを有し、上記カラーインクのノズル列と上記黒インクのノズル列は、媒体の搬送方向と直交方向に並設され、上記カラーインクのノズル列は、色ごとに媒体の搬送方向に並べて割り当てられたものと、同液体吐出装置を制御して印刷させる印刷制御装置とからなる印刷システムであって、
上記カラーインクのノズル列における色ごとのノズル列の長さに相当する媒体送りをしつつ、上記カラーインクのノズル列から往復路で印刷し、上記黒インクのノズル列からは往復路動作における所定の一方向の動作時のみ印刷するとともに、上記黒インクのノズル列は一回の往路または復路の走査中に同走査範囲の印刷を終えさせるため、
上記カラーインクのすべてのノズル列に対応する範囲でカラーインク用のラスタデータと黒インク用のラスタデータとを生成して蓄積しつつ、印刷させる上記ノズル列に相当するラスタデータが逐次上記印刷制御装置から上記液体吐出装置に供給されることを特徴とする印刷システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012045105A JP2013180462A (ja) | 2012-03-01 | 2012-03-01 | 液体吐出装置、印刷方法、印刷システム |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2012045105A Withdrawn JP2013180462A (ja) | 2012-03-01 | 2012-03-01 | 液体吐出装置、印刷方法、印刷システム |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08281975A (ja) * | 1995-02-13 | 1996-10-29 | Canon Inc | インクジェットヘッド、インクジェットカートリッジおよびプリント装置ならびにインクジェットプリント方法 |
JP2000335013A (ja) * | 1999-04-14 | 2000-12-05 | Canon Inc | プリント方法、システム、コンピューターで実行可能な処理工程及び記憶媒体 |
JP2011207147A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置および制御方法 |
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2012
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