JP2013179975A - 塗布用キャップ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャップ部及び塗布部を一体的に成型しつつ、内部流路の形状の自由度を高くするための技術を提供する。
【解決手段】塗布用キャップ1は、薬液を収容する容器に装着するためのキャップ部14と、薬液を塗布するための塗布部13と、が形成されるとともに、容器に収容された薬液を、キャップ部14側の流入口141から塗布部13側の流出口133へ導くための内部流路15が形成されたものである。この塗布用キャップ1は、本体部材11及び封止部材12を備える。本体部材11は、塗布部13及びキャップ部14が一体的に成型され、内部流路15の中間位置と外部とを連通する連通孔16が形成された樹脂製の部材であり、封止部材12は、連通孔16を封止する部材である。そして、内部流路15の中間位置には、流入口141よりも流路断面が大きい拡大部151が形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、塗布用キャップに関する。
従来、染毛剤などの塗布剤を収容する容器に装着されるキャップであって、その塗布剤を塗布するための櫛やブラシなどの塗布具を備えた塗布用キャップが知られている。こうした塗布用キャップには、容器に装着するためのキャップ部と、塗布剤を塗布するための塗布部と、が形成されているとともに、容器に収容された塗布剤をキャップ部側の流入口から塗布部側の流出口へ導くための内部流路が形成されている。このため、容器に収容された塗布剤を塗布部から吐出させてそのまま毛髪に塗布することができる。
ところで、この種の塗布用キャップは、樹脂の成型品であることが一般的であり、成型時において成型用の金型を抜き取ることのできる形状に設計されている。例えば、内部流路を形成する成型用の金型を流入口から抜き取る場合、内部流路は、上流側から下流側へ徐々に狭くなる形状に設計される。このため、塗布部において流出口を形成できる範囲が狭くなり、塗布剤を広い範囲で吐出することができない。そこで、キャップ部と塗布部とを別々の部材で形成し、内部流路において流路断面が拡大する部分を形成した構成が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−93140号公報
しかしながら、塗布用キャップの塗布部には、塗布剤を塗布する際に強い外力が加わることがあるため、キャップ部と塗布部とが別々の部材で形成された構成では、塗布部がキャップ部から外れてしまう可能性がある。かといって、キャップ部及び塗布部を一体的に成型しようとすると、前述のとおり内部流路の形状の自由度が低くなってしまう。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、キャップ部及び塗布部を一体的に成型しつつ、内部流路の形状の自由度を高くするための技術を提供することを目的としている。
本発明の塗布用キャップは、塗布剤を収容する容器に装着するためのキャップ部と、塗布剤を塗布するための塗布部と、が形成されるとともに、容器に収容された塗布剤をキャップ部側の流入口から塗布部側の流出口へ導くための内部流路が形成されたものである。
具体的には、この塗布用キャップは、本体部材及び封止部材を備える。本体部材は、キャップ部及び塗布部が一体的に成型され、内部流路の中間位置(流入口よりも下流側であって流出口よりも上流側の任意の位置)と外部とを連通する連通孔が形成された樹脂製の部材である。一方、封止部材は、その連通孔を封止する部材である。そして、内部流路の中間位置には、流入口に包含されない流路断面の拡大部が形成されている。
このような構成によれば、内部流路の少なくとも一部を形成する成型用の金型を連通孔から抜き取ることができるため、流入口に包含されない流路断面の拡大部を内部流路の中間位置に形成することができる。したがって、内部流路の形状の自由度を高くすることができる。
ところで、塗布部は、複数の突出部が配列されたものであってもよく、この場合、流出口は、突出部の配列方向に延びる溝状に形成されていてもよい。このような構成によれば、多数の孔からなる流出口と比較して塗布剤が吐出されやすくなり、内部流路における内圧の上昇が抑えられるため、封止部材を連通孔から外れにくくすることができる。
また、拡大部は、流路断面が上流側から下流側へ徐々に大きくなる部分を含むものであってもよい。このような構成によれば、流路断面が急激に大きくなる構成と比較して、流出口における塗布剤の流出量の偏りを生じにくくすることができる。
また、封止部材には、拡大部に挿入される棒状部が形成されていてもよい。このような構成によれば、拡大部における塗布剤の保持力を高めることができる。このため、例えば塗布部が下向きになるように使用した場合に、塗布剤の垂れ落ちを抑制することができる。
一方、本発明の塗布用キャップの製造方法は、塗布剤を収容する容器に装着するためのキャップ部と、塗布剤を塗布するための塗布部と、が形成されるとともに、容器に収容された塗布剤をキャップ部側の流入口から塗布部側の流出口へ導くための内部流路が形成された塗布用キャップの製造方法であって、キャップ部及び塗布部が一体的に成型され、内部流路の中間位置と外部とを連通する連通孔が形成された樹脂製の本体部材を、流入口から抜き取る金型と、連通孔から抜き取る金型と、を用いて成型し、連通孔を、本体部材とは別体の封止部材で封止することを特徴とする。
このような製造方法によれば、流入口から抜き取る金型とは別に、連通孔から抜き取る金型を用いるため、内部流路の中間位置に、流入口に包含されない流路断面の拡大部を形成することができる。したがって、内部流路の形状の自由度を高くすることができる。
(A)は実施形態の塗布用キャップの平面図、(B)はその左側面図、(C)はその正面図である。 実施形態の塗布用キャップの斜視図である。 実施形態の塗布用キャップの正面視の断面図である。 (A)は実施形態の封止部材の平面図、(B)はその正面図、(C)はその右側面図、(D)はその背面図、(E)はその底面図である。 (A)は実施形態の本体部材の成型時の状態を示す正面視の断面図、(B),(C)は(A)に示す金型の位置をずらした図である。 (A)は実施形態の本体部材の成型時の状態を示す櫛歯の位置で切断した側面視の断面図、(B)は(A)に示す金型の位置をずらした図、(C)は棒状部材の位置で切断した断面図、(D)は(C)に示す金型の位置をずらした図である。 (A)は実施形態の第5の金型の平面図、(B)はその正面図、(C)はその右側面図、(D)はその背面図、(E)はその底面図である。 (A)は第1変形例の第5の金型の平面図、(B)はその正面図、(C)はその右側面図、(D)はその背面図、(E)はその底面図である。 (A)は第2変形例の封止部材の平面図、(B)はその正面図、(C)はその右側面図、(D)はその背面図、(E)はその底面図である。 (A)は第3変形例の封止部材の正面図、(B)はその右側面図、(C)はその背面図である。 (A)は第4変形例の封止部材の正面図、(B)はその右側面図、(C)はその背面図である。 (A)は第5変形例の封止部材の正面図、(B)はその右側面図、(C)はその背面図である。 (A)は第6変形例の封止部材の正面図、(B)はその右側面図、(C)はその背面図である。 (A)は第7変形例の封止部材の正面図、(B)はその右側面図、(C)はその背面図である。 (A)は第8変形例の本体部材の成型時の状態を示す正面視の断面図、(B)は(A)に示す金型の位置をずらした図である。 第8変形例の本体部材を用いて形成される塗布用キャップの正面視の断面図である。 第9変形例としての塗布用キャップの斜視図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
図1(A)〜(C)及び図2に示すように、塗布用キャップ1は、塗布剤としての薬液(例えばヘアマニキュア、酸化染毛剤、脱色脱染剤、一時着色料など)を収容する容器にキャップとして装着されるものである。なお、装着対象となる容器は特に限定されず、例えば、上部に開口が形成された有底円筒状の樹脂製のスクイズ容器(ボトル容器)や、チューブ状の(絞り出すタイプの)容器など、周知の容器を用いることができる。また、容器に対する塗布用キャップ1の装着方法も、例えば螺合装着や、係合、接着、圧着による装着など、特に限定されない。なお、容器の開口部には逆止弁が設けられていることが好ましい。
まず、塗布用キャップ1の外観形状について説明する。塗布用キャップ1の上部には、薬液を塗布するための塗布部13が形成され、下部には、容器に装着するためのキャップ部14が形成されている。
塗布部13には、櫛歯131及び棒状部材132がそれぞれ複数配列されており、これらにより縦向きの櫛及びブラシが形成されている。具体的には、櫛歯131は、上方へ延びる板状の突出部であり、互いに平行となる向きで一列に配置されている。また、棒状部材132は、上方へ延びる棒状の突出部であり、櫛歯131の配列方向に沿って二列に配置されている。棒状部材132は、櫛歯131同士の間に位置するように櫛歯131と交互に配置されており、先端は櫛歯131の高さよりも低く形成されている。また、塗布部13には、櫛歯131の根元となる位置に、薬液を吐出するための流出口133が形成されている。流出口133は、櫛歯131及び棒状部材132の配列方向に延びる溝状に形成されている。
次に、塗布用キャップ1の内部形状について説明する。図3に示すように、塗布用キャップ1の内部には、容器に収容された薬液を容器内部と連通するキャップ部14側の流入口141(塗布用キャップ1の下面に形成された開口)から、塗布部13側の流出口133(塗布用キャップ1の上面に形成された開口)へ導くための内部流路15が形成されている。そして、内部流路15の中間位置(流入口141よりも下流側であって流出口133よりも上流側の位置であり、この例では流出口133手前の位置)には、流入口141に包含されない流路断面の(少なくとも一部が流入口141よりも広い)拡大部151が形成されている。拡大部151は、正面視で逆三角形状に広がっており、流路断面積が上流側から下流側へ徐々に大きくなる部分が形成されている。つまり、拡大部151は、流入口141に比べて櫛歯131の配列方向に流路断面が大きくなっている。なお、拡大部151には、必ずしも流路断面積が大きくなる部分が形成される必要はなく、例えば同じ断面積であっても、円形状→楕円形状のように断面形状を変えることで、流入口141よりも断面形状が大きくなる部分を形成する(流入口141に包含されない流路断面を形成する)ようにしてもよい。ただし、流路断面積が大きくなれば、薬液を吐出する速度が遅くなるため、流出口133の中央だけで薬液が早く吐出されてしまうことを抑制することができる。なお、内部流路15の具体的な形状については後述する。
次に、塗布用キャップ1の構成部品について説明する。塗布用キャップ1は、いずれも樹脂の成型品である本体部材11及び封止部材12によって構成されている。
本体部材11は、塗布部13及びキャップ部14が一体的に成型されたものである。本体部材11には、内部流路15の中間位置と側面外部とを横方向(内部流路15の軸方向と直交する方向)に連通する円形の連通孔16が形成されており、この連通孔16が封止部材12によって封止されることで、前述した内部流路15が形成されている。
図4(A)〜(E)に示すように、封止部材12は、連通孔16に挿入された状態で連通孔16を塞ぐことができるように、連通孔16の内径に対応する外形の円柱状に形成されている。また、封止部材12の先端面121は、拡大部151の流路の壁面を形成するものであり、斜め上方を向くように傾いた平面状となっている。なお、本実施形態では、連通孔16の内周面に環状凹部161が形成されており、封止部材12の外周面にはその環状凹部161に適合する環状凸部122が形成されている。これは、封止部材12を本体部材11に固定するための構造の一例であり、例えば、螺合固定、接着固定、超音波による溶着固定などとしてもよい。
次に、塗布用キャップ1の製造方法について説明する。図5(A)〜(C)及び図6(A)〜(D)に示すように、本体部材11は、5つの金型181〜184,19を用いて成型される。第1の金型181は、本体部材11における塗布部13(櫛歯131、棒状部材132、流出口133など)を形成するためのものであり、成型時において本体部材11に対して相対的に上下方向に移動する。第2の金型182は、本体部材11におけるキャップ部14及び内部流路15の一部(拡大部151よりも上流側の部分)を形成するためのものであり、成型時において本体部材11に対して相対的に上下方向に移動する。第3の金型183及び第4の金型184は、本体部材11の外側面を形成するためのものであり、成型時において本体部材11に対して相対的に図6(A)〜(D)でいう左右方向に移動する。第5の金型19は、連通孔16及び内部流路15の拡大部151を形成するためのものであり、成型時において本体部材11に対して相対的に図5(A)〜(C)でいう左右方向(換言すれば、第2の金型182の移動方向と直交する方向)に移動する。なお、ここでいう相対的な移動には、本体部材11の位置を固定して金型を移動させる場合と、金型の位置を固定して本体部材11を移動させる場合とが含まれる。また、ここでいう移動には、回転を加えた移動も含まれる。例えば金型にネジ山を設けた場合には、金型を回転させながら引き抜いたり、無理抜きしたりすることが行われるが、このような移動も含まれる。
図7(A)〜(E)に示すように、第5の金型19は、拡大部151を形成するための挿入部191が円柱状に形成されており、先端面192は、斜め下方を向くように傾いた平面状となっている。なお、第5の金型19の外周面には、連通孔16の環状凹部161を形成するための環状凸部193が形成されている。
このように、流入口141から抜き取る第2の金型182とは別に、連通孔16から抜き取る第5の金型19を用いて内部流路15を形成した後、本体部材11とは別体の封止部材12で連通孔16を封止する。その結果、内部流路15の中間位置に、流入口141よりも流路断面が大きい拡大部151を形成することができる。
次に、内部流路15の具体的な形状について説明する。内部流路15は、拡大部151よりも上流側の部分(流入口141が形成された部分)と、拡大部151と、流出口133の部分とに大別される。
拡大部151よりも上流側の部分は、図3等に示すように正面視の幅(左右方向の幅)が概略一定であり、図6(D)等に示すように側面視の幅(前後方向の幅)が上流側から下流側へ徐々に狭くなっている。つまり、流路断面積が上流側から下流側へ徐々に小さくなっている。
そして、拡大部151は、図3等に示すように、正面視における左右両側の壁が傾斜した平面となっており、正面視の幅が上流側から下流側へ徐々に(逆三角形状に)広くなっている。この例では、拡大部151の正面視の形状が線対称(左右対称)形状となっている。換言すれば、第5の金型19の先端面192の形状と、封止部材12の先端面121と、が線対称で同様の形状となっている。なお、このような線対称形状に限定されるものではなく、非対称の形状としてもよい。ただし、線対称形状とした場合、櫛歯131の配列方向において薬剤の流速が揃いやすくなるという面で好ましい。
一方、図6(D)等に示すように、拡大部151の側面視は円形であり、上流側から下流側へ徐々に広くなった後、徐々に狭くなっている。
また、流出口133は、図1(A)や図3等に示すように正面視で櫛歯131の形成位置で4つに分割されており、図6(D)等に示すように側面視の幅が概略一定の狭い幅となっている。
以上説明したように、本実施形態の塗布用キャップ1によれば、流入口141から抜き取る第2の金型182とは別に、連通孔16から抜き取る第5の金型19を用いて、内部流路15の一部(拡大部151)を形成するため、流入口141よりも流路断面が大きい拡大部151を内部流路15の中間位置に形成することができる。したがって、内部流路15の形状の自由度を高くすることができ、塗布部13の広い範囲で薬液を吐出することのできる内部流路15を実現することができる。
しかも、塗布部13及びキャップ部14が一体的に成型されているため、塗布部13とキャップ部14とが別々の部材で形成された構成と比較して、塗布部13がキャップ部14から外れてしまうといった問題を防ぐことができる。また、塗布部13とキャップ部14との接合部に毛髪が挟まってしまうといった問題も抑制することができる。特に、塗布部13が1つの金型(第1の金型181)で形成されており、櫛歯131や棒状部材132の外面におけるパーティングラインやバリなどの発生を防ぐことができるため、薬剤が詰まりにくく、毛髪や地肌を傷つけにくく、塗布具としての性能を高くすることができる。
また、流出口133が、櫛歯131及び棒状部材132の配列方向に延びる溝状に形成されているため、多数の孔からなる場合と比較して薬液が吐出されやすくなり、内部流路15における内圧の上昇が抑えられる。その結果、封止部材12を連通孔16から外れにくくすることができる。
また、拡大部151は、流路断面積が上流側から下流側へ徐々に大きくなる部分を含むため、流路断面積が急激に大きくなる構成と比較して、流出口133における薬液の流出量の偏りを生じにくくすることができる。
また、連通孔16が円形に形成されているため、本体部材11と封止部材12とが嵌合しやすく、シール性を高くすることができる。その結果、連通孔16からの薬液の漏れを生じにくくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(1)上記実施形態では、図7(A)〜(E)に示すように、拡大部151を形成するための挿入部191が円柱状に形成された第5の金型19を用いたが、これに限定されるものではない。例えば図8(A)〜(E)に示す第1変形例としての第5の金型29は、拡大部151を形成するための挿入部291が、円柱状ではなく板状に形成されている。このような第5の金型29を用いれば、内部流路15の拡大部151における側面視の幅を一定にすることができる。このため、流路断面積が上流側から下流側へ一定の割合で大きくなる部分を形成することができる。なお、第5の金型29を用いる場合には、図9(A)〜(E)に示すように、先端部が板状に形成された第2変形例としての封止部材22を用いるとよい。特に、第2変形例としての封止部材22は、先端部の断面形状が四角形(非円形)であり、上記実施形態の封止部材12(図4)のように先端部の断面形状が円形(真円)のものと比較して、挿入可能な向きが制限されるため、規定の向きとは異なる向きに挿入されにくくすることができる。
(2)上記実施形態では、図4(A)〜(E)に示すように、先端面121が平らに形成された封止部材12を例示したが、これに限定されるものではない。例えば図10(A)〜(C)に示す第3変形例としての封止部材32は、図9(A)〜(E)に示す第2変形例の封止部材22の先端面に、軸方向に延びる断面長方形の棒状部321を形成したものである。棒状部321の先端面は、本体部材11により形成される拡大部151の壁面に当接するように、斜め下方を向くように傾いた平面状となっている。また、棒状部321は、側面視において拡大部151の流路よりも一回り小さく形成されている。このため、拡大部151における薬液の保持力を高めることができ、塗布部13が下向きになるように使用した場合などに、低粘度の薬液であっても塗布部13から垂れ落ちにくくすることができる。また、棒状部321の有無や種類など、薬液の粘度に応じて変更することで、様々な粘度の薬液に対応させることも可能となる。
(3)図10(A)〜(C)に示す第3変形例の封止部材32は、図9(A)〜(E)に示す第2変形例の封止部材22の先端面に棒状部321を形成したものであるが、これに限定されるものではない。例えば図11(A)〜(C)に示す第4変形例としての封止部材42は、図4(A)〜(E)に示す封止部材12の先端面121に、軸方向に延びる断面正方形の棒状部421を形成したものである。棒状部421の先端面は、本体部材11により形成される拡大部151の壁面に当接するように、斜め下方を向くように傾いた平面状となっている。また、棒状部421は、側面視において拡大部151の流路よりも一回り小さく形成されている。
(4)図11(A)〜(C)に示す第4変形例の封止部材42は、断面正方形の棒状部421を形成したものであるが、これに限定されるものではない。例えば図12(A)〜(C)に示す第5変形例としての封止部材52の棒状部521は、断面が円形に形成されている。また、例えば図13(A)〜(C)に示す第6変形例としての封止部材62の棒状部621は、断面が楕円形に形成されている。また、例えば図14(A)〜(C)に示す第7変形例としての封止部材72の棒状部721は、断面が三角形に形成されている。特に、図10(C)、図11(C)、図13(C)、図14(C)に示すように、棒状部の断面形状が非円形(真円でない形状)のものは、これを回転する(例えば45度や90度など所定の角度傾ける)ことで、内部流路15(拡大部151)における流路面積や流れの向きなどを変えて、流路抵抗を変えることができる。このため、薬液の流量を調整したり、粘性が低い薬液の垂れ落ちを抑制したりすることができる。
(5)上記実施形態では、円形の連通孔16から抜き取ることのできる第5の金型19を用いて拡大部151を形成しているが、これに限定されるものではない。例えば図15(A),(B)に示すように、第8変形例としての本体部材31は、挿入部の断面が上下方向に長い長方形の第5の金型39を用いることで長方形の連通孔36が形成されている。このため、図16に示すように、内部流路351に占める拡大部351の割合を大きくすることができ、上流側から下流側へ緩やかに広がる形状を実現することができる。なお、長方形に限ったものではなく、例えば上方へ広がる台形としてもよい。
(6)上記実施形態では、複数の櫛歯131及び棒状部材132が配列された塗布部13を例示したが、これに限定されるものではない。例えば図17に示すように、第9変形例としての塗布用キャップ4の塗布部43には、上記実施形態(図2)と同様に複数の櫛歯131が配列されており、櫛歯131同士の間には、上記実施形態の棒状部材132に代えて、上方へ延びる板状の突出部432が櫛歯131の配列方向に沿って二列に配置されている。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
(7)上記実施形態では、流路断面積が上流側から下流側へ徐々に(逆三角形状になだらかに)大きくなる部分が形成された拡大部151を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、階段状に大きくなるように形成してもよい。
1,4…塗布用キャップ、11,31…本体部材、12,22,32,42,52,62,72…封止部材、13…塗布部、14…キャップ部、15,35…内部流路、16…連通孔、19,29…第5の金型、131…櫛歯、132…棒状部材、133…流出口、141…流入口、151,351…拡大部、181…第1の金型、182…第2の金型、183…第3の金型、184…第4の金型

Claims (5)

  1. 塗布剤を収容する容器に装着するためのキャップ部と、前記塗布剤を塗布するための塗布部と、が形成されるとともに、前記容器に収容された前記塗布剤を前記キャップ部側の流入口から前記塗布部側の流出口へ導くための内部流路が形成された塗布用キャップであって、
    前記キャップ部及び前記塗布部が一体的に成型され、前記内部流路の中間位置と外部とを連通する連通孔が形成された樹脂製の本体部材と、
    前記連通孔を封止する封止部材と、
    を備え、
    前記内部流路の前記中間位置には、前記流入口に包含されない流路断面の拡大部が形成されている
    ことを特徴とする塗布用キャップ。
  2. 請求項1に記載の塗布用キャップであって、
    前記塗布部は、複数の突出部が配列されたものであり、
    前記流出口は、前記突出部の配列方向に延びる溝状に形成されている
    ことを特徴とする塗布用キャップ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の塗布用キャップであって、
    前記拡大部は、流路断面が上流側から下流側へ徐々に大きくなる部分を含む
    ことを特徴とする塗布用キャップ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の塗布用キャップであって、
    前記封止部材には、前記拡大部に挿入される棒状部が形成されている
    ことを特徴とする塗布用キャップ。
  5. 塗布剤を収容する容器に装着するためのキャップ部と、前記塗布剤を塗布するための塗布部と、が形成されるとともに、前記容器に収容された前記塗布剤を前記キャップ部側の流入口から前記塗布部側の流出口へ導くための内部流路が形成された塗布用キャップの製造方法であって、
    前記キャップ部及び前記塗布部が一体的に成型され、前記内部流路の中間位置と外部とを連通する連通孔が形成された樹脂製の本体部材を、前記流入口から抜き取る金型と、前記連通孔から抜き取る金型と、を用いて成型し、
    前記連通孔を、前記本体部材とは別体の封止部材で封止する
    ことを特徴とする塗布用キャップの製造方法。
JP2012044139A 2012-02-29 2012-02-29 塗布用キャップ及びその製造方法 Active JP6016379B2 (ja)

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