JP2013179945A - 分類予測を使用した肺障害についての診断 - Google Patents

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Abstract

【課題】分類予測を使用した肺障害についての診断の提供。
【解決手段】本発明は、1種以上の遺伝子の群の発現分析、および発現分析と気管支鏡検査との組み合わせを使用した肺癌の診断および予後のための方法を提供する。本発明の方法は、肺癌の診断または予後のための任意の他の現在利用可能な方法と比較した場合に、肺癌について非常に優れた検出正確度を提供する。本発明はまた、特に、大気汚染物質(例えば、シガーまたはタバコの煙、スモッグ、アスベストおよび大気の汚染物質(contaminant)または汚染物質(pollutant))に曝される個体において他の肺疾患の診断および予後の方法を提供する。
【選択図】図14

Description

(関連出願の参照)
本願は、米国特許法第119条3項の下で米国仮特許出願第60/671,243号(2005年4月14日出願)(この内容は、その全体が本明細書中に参考として援用される)に基づく優先権を主張する。
(発明の背景)
(発明の分野)
本発明は、被験体における遺伝子群の発現パターンの分析を使用することによる診断方法および予後の方法に関する。より具体的には、本発明は、大気汚染物質に曝された被験体(好ましくは、ヒト)において肺疾患(特に、肺癌)を検出するための診断方法および予後の方法に関する。
(背景)
肺障害は、現代社会における深刻な健康問題を代表し、例えば、肺癌は、米国において乳癌、前立腺癌、および結腸直腸癌を合わせた死亡率を上回って毎年150,000人を超える命を奪う。タバコの喫煙は、肺癌の最も有力な原因である。現在、米国の人口の25%が喫煙者であるが、ヘビースモーカーのうちの10%〜15%のみが、肺癌を発症する。喫煙に関連した他の障害(例えば、気腫)も存在する。喫煙者(例えば、受動喫煙)に曝される者に生じる健康問題も存在する。かつての喫煙者は、癌を含むこのような障害を発症する危険性を有するままであり、そして現在、新規肺癌症例の大きな宝庫(reservoir)を構成する。煙に加えて、他の大気汚染物質(例えば、アスベスト、およびスモッグ)に対する曝露は、このような汚染物質に曝された個体に深刻な肺疾患の危険性をもたらす。
肺癌を有する全ての被験体の約85%は、診断の3年以内に死ぬ。不運なことに、過去数十年の生存率は、変化していない。これは、肺癌を発症する最も高い危険性を有する喫煙者を同定するための有効な方法も、早期診断のための有効なツールも存在しないことに大きく起因する。
肺癌を診断するために現在使用される方法としては、胸部X線分析、気管支鏡検査または喀痰細胞学的分析、胸部のコンピューター連続断層撮影分析、および陽電子断層撮影(positron electron tomographic)(PET)分析が挙げられる。しかし、これらの方法は、最適な診断試験に必要とされる感度と特異性との両方の組み合わせを提供しない。
遺伝子発現プロファイリングによるヒトの肺癌の分類は、最近のいくつかの刊行物(非特許文献1;非特許文献2)に記載されているが、特定の遺伝子セットは、気管支上皮組織サンプルにおいて肺癌を分析するために分類指標として使用されない。
さらに、喫煙者のサブセットは例えば、タバコの煙の発癌効果に対してより感受性であり、かつ肺癌をより発症するようであることが、明らかである一方で、個体にに対する特定の危険因子、および特に、遺伝的危険因子は、ほとんど同定されていない。同じことが、例えば、アスベストへの曝露に関連した肺癌にも当てはまる。
M.Garber、「Diversity of gene expression in adenocarcinoma of the lung」、PNAS、2001年、第98巻、第24号、p.13784−13789 A.Bhattachaijee、「Classification of human lung carcinomas by mRNA expression profiling reveals distinct adenocarcinoma subclasses」、PNAS、2001年、第98巻、第24号、p.13790−13795
したがって、特に、肺疾患を発症する危険性を有する個体(特に、大気汚染物質(タバコ/シガーの煙、アスベストおよび他の毒性大気汚染物質)に曝される個体))において肺疾患の早期診断および予後のために使用され得る感度の高い診断方法を開発する大きな必要性が、存在する。
(発明の要旨)
本発明は、非常に感度が高くかつ特異的である診断試験を提供する肺疾患の診断および予後のための組成物および方法を提供する。
本発明者らは、遺伝子発現分析した肺疾患(例えば、肺癌)に対する向上した診断のために、個人および群またはサブセットにおいて利用し得る遺伝子転写物の群を見出した。本発明者らは、肺疾患(例えば、肺癌)の診断および予後のために、これらの遺伝子の発現の増加および/または減少に対する詳細な指針を提供する。
本発明の診断/予後の試験において有用な遺伝子転写物群の1つの例は、表6に示される。本発明者らは、表6の遺伝子のうちの少なくとも20種の群を採用することは単独の機会よりもずっと大きい診断能力を提供することが、見出されている。
好ましくは、これらの遺伝子転写物のうちの20種以上(例えば、約20〜100および例えば、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30などの間の任意の組み合わせ)を使用し得る。本発明者らの好ましい群は、96(表1)、84(表2)、50(表3)、36(表4)、80(表5)、535(表6)および20(表7)の群である。いくつかの場合において、これらの特定の群のうちのいずれかに特定のさらなる遺伝子を加えることによって上記診断の正確度が向上し得ることが、見出された。これらの群を使用する場合、その群の遺伝子は、コントロールまたはコントロール群と比較される。そのコントロール群は、非喫煙者、喫煙者、またはかつての喫煙者であり得る。好ましくは、個体の生物学的サンプル中の遺伝子転写物またはそれらの発現産物を、上記コントロールのメンバーが肺障害(例えば、気腫または肺癌)を有さないことを除いて、同様の群に対して比較する。例えば、比較は、肺癌を有さない喫煙者のコントロール群に対して喫煙者由来の生物学的サンプルにおいて行われ得る。上記転写物または発現産物を増加した発現または減少した発現についてコントロールと比較する場合、それは、特定の遺伝子に依存し、そして表に示される;調査した遺伝子の全てが、増加または減少するとは限らない。しかし、調査した遺伝子の少なくとも50%が、記載したパターンを提供しなければならない。%として得られる場合、より大きい信頼度は、100%に近づく。したがって、1つの実施形態において、調査した遺伝子のうちの少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、または99%が、以下に表に記載されるような肺疾患(例えば、肺癌)を示す変化したパターンを示すことが望ましい。
1つの実施形態において、本発明は、発現が大気汚染物質に対する曝露に起因する肺疾患(例えば、肺癌)を発症する危険性を有する個体において変化する遺伝子の群を提供する。本発明はまた、発現が大気汚染物質に対する曝露に起因する肺疾患を発症する危険性を有する個体において群として一貫して変化する遺伝子の群を提供する。
本発明は、発現パターンまたは発現プロフィールが肺疾患(例えば、肺癌および肺癌の型でさえ)を、肺疾患(例えば、肺癌)ついてスクリーニングされた個体の気道から採取されたサンプルから、60%より大きい正確度、好ましくは65%よりも大きい正確度(よりなお好ましくは少なくとも約70%、よりなお好ましくは約75%、またはよりなお好ましくは約80%〜95%)で診断するための方法において使用され得る遺伝子群を提供する。
1つの実施形態において、本発明は、気管支鏡検査と本発明において記載されるような遺伝子群の遺伝子発現パターンの分析との組み合わせを使用して肺疾患(例えば、肺癌)を診断する方法を提供する。
したがって、本発明は、肺疾患の診断および予後において使用され得る遺伝子群を提供する。特に、本発明は、発現が大気汚染物質に曝露される個体において肺疾患を決定するための診断および/または予後の試験を提供する遺伝子の群を提供する。例えば、本発明は、発現プロフィールが肺癌を有する個体と肺癌を有さない個体とを区別し得る遺伝子の群を提供する。
1つの実施形態において、本発明は、開示した遺伝子発現プロフィールの分析を使用することによる初期の無症候性の肺癌についてのスクリーニングシステムを提供する。このようなスクリーニングは、例えば、結腸癌をスクリーニングするための結腸鏡検査と同様の年齢群において行われ得る。肺癌における初期診断は、効率的な処置に重要であるので、本発明の遺伝子発現分析システムは、現在利用可能な任意の他の手段によって発見することができない腫瘍細胞を検出するための非常に改良された方法を提供する。
本発明の遺伝子群の発現を測定するために使用され得るプローブは、本発明において同定された個々の遺伝子/転写物配列にハイブリダイズし得る核酸プローブ、または本発明の個々の遺伝子群の遺伝子産物によってコードされるタンパク質を標的する抗体であり得る。上記プローブは、好ましくは、個体における肺疾患の診断および予後を可能にするために、遺伝子チップまたはタンパク質チップなどの表面上に固定化される。
1つの実施形態において、本発明は、肺疾患の個別の予測因子として使用され得る遺伝子の群を提供する。これらの遺伝子は、t検定分析による確率を使用して同定され、そして非喫煙者とは対照的な喫煙者における識別的発現を示す。上記遺伝子の群は、1〜96種の範囲の遺伝子転写物、およびそれらにおける全ての組み合わせ(例えば、5種、10種、15種、20種、25種、30種、例えば、少なくとも36種、少なくとも約40種、45種、50種、60種、70種、80種、90種、または96種)の遺伝子転写物を含み、それらは、以下のGenBank配列識別番号(各遺伝子についての識別番号は、「;」によって隔てられ、一方で代替的なGenBank ID番号は、「///」によって隔てられる)によって同定される遺伝子からなる群より選択され、その発現パターンが、肺癌を有さないかまたは肺癌を発症する危険がない喫煙者における同じ遺伝子の群の発現パターンと比較される場合、その発現プロフィールは、喫煙者からの肺細胞サンプルにおいて、肺疾患(例えば、肺癌)を診断するために使用され得る:NM_003335;NM_000918;NM_006430.1;NM_001416.1;NM_004090;NM_006406.1;NM_003001.2;NM_001319;NM_006545.1;NM_021145.1;NM_002437.1;NM_006286;NM_001003698///NM_001003699///NM_002955;NM_001123///NM_006721;NM_024824;NM_004935.1;NM_002853.1;NM_019067.1;NM_024917.1;NM_020979.1;NM_005597.1;NM_007031.1;NM_009590.1;NM_020217.1;NM_025026.1;NM_014709.1;NM_014896.1;AF010144;NM_005374.1;NM_001696;NM_005494///NM_058246;NM_006534///NM_181659;NM_006368;NM_002268///NM_032771;NM_014033;NM_016138;NM_007048///NM_194441;NM_006694;NM_000051///NM_138292///NM_138293;NM_000410///NM_139002///NM_139003///NM_139004///NM_139005///NM_139006///NM_139007///NM_139008///NM_139009///NM_139010///NM_139011;NM_004691;NM_012070///NM_139321///NM_139322;NM_006095;AI632181;AW024467;NM_021814;NM_005547.1;NM_203458;NM_015547///NM_147161;AB007958.1;NM_207488;NM_005809///NM_181737///NM_181738;NM_016248///NM_144490;AK022213.1;NM_005708;W207102;AK023895;NM_144606///NM_144997;NM_018530;AK021474;U43604.1;AU147017;AF222691.1;NM_015116;NM_001005375///NM_001005785///NM_001005786///NM_004081///NM_020363///NM_020364///NM_020420;AC004692;NM_001014;NM_000585///NM_172174///NM_172175;NM_054020///NM_172095///NM_172096///NM_172097;BE466926;NM_018011;NM_024077;NM_012394;NM_019011///NM_207111///NM_207116;NM_017646;NM_021800;NM_016049;NM_014395;NM_014336;NM_018097;NM_019014;NM_024804;NM_018260;NM_018118;NM_014128;NM_024084;NM_005294;AF077053;NM_138387;NM_024531;NM_000693;NM_018509;NM_033128;NM_020706;AI523613;およびNM_014884。
別の実施形態において、上記遺伝子/転写物分析は、表6に示されるような遺伝子または転写物からなる群より選択される約10〜20種、20〜30種、30〜40種、40〜50種、50〜60種、60〜70種、70〜80種、80種、80〜90種、90〜100種、100〜120種、120〜140種、140〜150種、150〜160種、160〜170種、170〜180種、180〜190種、190〜200種、200〜210種、210〜220種、220〜230種、230〜240種、240〜250種、250〜260種、260〜270種、270〜280種、280〜290種、290〜300種、300〜310種、310〜320種、320〜330種、330〜340種、340〜350種、350〜360種、360〜370種、370〜380種、380〜390種、390〜400種、400〜410種、410〜420種、420〜430種、430〜440種、440〜450種、450〜460種、460〜470種、470〜480種、480〜490種、490〜500種、500〜510種、510〜520種、520〜530種、そして約535種の遺伝子の群を含む。
1つの実施形態において、上記遺伝子は、表5に示されるような遺伝子または転写物からなる群より選択される。
別の実施形態において、上記遺伝子は、表7に示される遺伝子または転写物から選択される。
1つの実施形態において、転写物分析遺伝子群は、発現の変化が単独または群のいずれかとして肺疾患を予測するものである個々の遺伝子の群を含み、上記遺伝子転写物は、NM_007062.1;NM_001281.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;NM_002268///NM_032771;NM_007048///NM_194441;NM_006694;U85430.1;NM_004691;AB014576.1;BF218804;BE467941;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AA133341;AF198444.1からなる群より選択される。
1つの実施形態において、上記遺伝子群は、36種の遺伝子産物の少なくとも全てに特異的にハイブリダイズし得るプローブセットを含む。遺伝子産物は、オリゴヌクレオチドまたは改変オリゴヌクレオチドプローブ、あるいはタンパク質によって認識され得るmRNAであり、ここで上記プローブは、例えば、そのタンパク質またはそのタンパク質の抗原性エピトープに特異的な抗体であり得る。
なお別の実施形態において、本発明は、遺伝子群を提供し、上記遺伝子の群の発現パターンは、肺疾患についての診断を提供する。上記遺伝子群は、以下の、少なくとも、例えば、5種、10種、15種、20種、25種、30種、好ましくは少なくとも36種、よりなお好ましくは40種、よりなお好ましくは45種、そしてよりなお好ましくは46種、47種、48種、49種、または全50種からなる群より選択され、それらのGenBank識別番号によって同定される遺伝子からなる遺伝子群によってコードされる遺伝子転写物を含む:NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;AB014576.1;BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1。1つの好ましい実施形態において、個体予測因子と重複する36種の遺伝子のうちの少なくとも20種、ならびに、例えば、重複しない遺伝子のうちの5〜9およびその組み合わせを使用し得る。
別の実施形態において、本発明は、発現プロフィールが喫煙する個体における肺癌の診断である約30〜180種の群を提供する;好ましくは、約36〜150種の遺伝子の群、よりなお好ましくは約36〜100種の群、およびよりなお好ましくは約36〜50種の遺伝子の群。
1つの実施形態において、本発明は、発現が肺癌を有する個体において減少する遺伝子の群を提供する。1つの実施形態において、上記遺伝子の群は、NM_000918;NM_006430.1;NM_001416.1;NM_004090;NM_006406.1;NM_003001.2;NM_006545.1;NM_002437.1;NM_006286;NM_001123///NM006721;NM_024824;NM_004935.1;NM_001696;NM_005494///NM_058246;NM_006368;NM_002268///NM_032771;NM_006694;NM_004691;NM_012394;NM_021800;NM_016049;NM_138387;NM_024531;およびNM_018509からなる群より選択される少なくとも5〜10種、10〜15種、15〜20種、20〜25種の遺伝子を含む。1種以上の他の遺伝子が、これらの遺伝子に加えて分析混合物に追加され得る。
別の実施形態において、上記遺伝子の群は、NM_014182.1;NM_001281.1;NM_024006.1;AF135421.1;L76200.1;NM_000346.1;BC008710.1;BC000423.2;BC008710.1;NM_007062;BC075839.1///BC073760.1;BC072436.1///BC004560.2;BC001016.2;BC005023.1;BC000360.2;BC007455.2;BC023528.2///BC047680.1;BC064957.1;BC008710.1;BC066329.1;BC023976.2;BC008591.2///BC050440.1///BC048096.1;およびBC028912.1からなる群より選択される遺伝子を含む。
なお別の実施形態において、上記遺伝子の群は、NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;およびAB014576.1からなる群より選択される遺伝子を含む。
1つの実施形態において、本発明は、遺伝子の群を提供し、その遺伝子の発現は、肺癌を有する個体において増加する。1つの実施形態において、上記遺伝子の群は、NM_003335;NM_001319;NM_021145.1;NM_001003698///NM_001003699///;NM_002955;NM_002853.1;NM_019067.1;NM_024917.1;NM_020979.1;NM_005597.1;NM_007031.1;NM_009590.1;NM_0202171;NM_025026.1;NM_014709.1;NM_014896.1;AF010144;NM_005374.1;NM_006534///NM_181659;NM_014033;NM_016138;NM_007048///NM_194441;NM_000051///NM_138292///NM_138293;NM_000410///NM_139002///NM_139003///NM_139004///NM_139005///NM_139006///NM_139007///NM_139008///NM_139009///NM_139010///NM_139011;NM_012070///NM_139321///NM_139322;NM_006095;AI632181;AW024467;NM_021814;NM_005547.1;NM_203458;NM_015547///NM_147161;AB007958.1;NM_207488;NM_005809///NM_181737///NM_181738;NM_016248///NM_144490;AK022213.1;NM_005708;NM_207102;AK023895;NM_144606///NM_144997;NM_018530;AK021474;U43604.1;AU147017;AF222691.1;NM_015116;NM_001005375///NM_001005785///NM_001005786///NM_004081///NM_020363///NM_020364///NM_020420;AC004692;NM_001014;NM_000585///NM_172174///NM_172175;NM_054020///NM_172095///NM_172096///NM_172097;BE466926;NM_018011;NM_024077;NM_019011///NM_207111///NM_207116;NM_017646;NM_014395;NM_014336;NM_018097;NM_019014;NM_024804;NM_018260;NM_018118;NM_014128;NM_024084;NM_005294;AF077053;NM_000693;NM_033128;NM_020706;AI523613;およびNM_014884からなる群より選択される遺伝子を含む。
1つの実施形態において、上記遺伝子の群は、NM_030757.1;R83000;AK021571.1;NM_17932.1;U85430.1;AI683552;BC002642.1;AW024467;NM_030972.1;BC021135.1;AL161952.1;AK026565.1;AK023783.1;BF218804;AK023843.1;BC001602.1;BC034707.1;BC064619.1;AY280502.1;BC059387.1;BC061522.1;U50532.1;BC006547.2;BC008797.2;BC000807.1;AL080112.1;BC033718.1///BC046176.1///;BC038443.1;Hs.288575(UNIGENE ID);AF020591.1;BC002503.2;BC009185.2;Hs.528304(UNIGENE ID);U50532.1;BC013923.2;BC031091;Hs.249591(Unigene ID);Hs.286261(Unigene ID);AF348514.1;BC066337.1///BC058736.1///BC050555.1;Hs.216623(Unigene ID);BC072400.1;BC041073.1;U43965.1;BC021258.2;BC016057.1;BC016713.1///BC014535.1///AF237771.1;BC000701.2;BC010067.2;Hs.156701(Unigene ID);BC030619.2;U43965.1;Hs.438867(Unigene ID);BC035025.2///BC050330.1;BC074852.2///BC074851.2;Hs.445885(Unigene ID);AF365931.1;およびAF257099.1からなる群より選択される遺伝子を含む。
1つの実施形態において、上記遺伝子の群は、BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1からなる群より選択される遺伝子を含む。
別の実施形態において、本発明は、肺疾患を診断するための方法を提供し、この方法は、肺からのサンプルを得ることを、大気汚染物質に曝された個体の肺、気道、または口から核酸サンプルを得ること、そのサンプル中の本発明によって提供される1以上の遺伝子群の遺伝子転写物レベルを分析すること、およびサンプルにおける遺伝子群の発現パターンを、同様の大気汚染物質に曝されるが、肺疾患(例えば、肺癌もしくは気腫)を有さない個体における同じ遺伝子群の発現パターンと比較することを含み、発現パターンにおける違いは、肺疾患を有するか、または肺疾患を発症する危険性が高い試験個体を示す。1種以上の遺伝子の減少した発現(好ましくは、コントロールと比較した場合に表1〜4に「下降(down)」として列挙した遺伝子を含む遺伝子の全て)、および/または1種以上の遺伝子の増加した発現(好ましくは、同様の大気汚染物質に曝される肺疾患を有さない個体と比較した場合に表1〜4に「上昇(up)」として列挙した遺伝子の全て)は、肺疾患を有するか、または近い将来に肺疾患(好ましくは、肺癌)を発症する高い危険性を有し、かつ上記疾患の早期処置を可能にするために頻繁な追跡検査(follow up)を必要とする者を示す。
1つの好ましい実施形態において、上記肺疾患は、肺癌である。1つの実施形態において、上記大気汚染物質は、タバコの煙である。
あるいは、上記診断は、本発明の遺伝子群の発現パターンを分析することによって、肺疾患(例えば、肺癌)を発症する危険性を有するがより少ない個体(例えば、喫煙者)を類別し得、それは、侵襲性の追跡検査および頻繁な追跡検査から個体を除外する方法を提供する。
したがって、本発明は、肺疾患に対する予後、診断および治療の設計のための方法を提供し、この方法は、喫煙する個体から気道サンプルを得ること、および本発明の遺伝子群の発現プロフィールを分析することを包含し、年齢、人種、および性別が一致した健康な喫煙者における上記遺伝子群の発現パターンから逸脱するその遺伝子群の発現パターンは、肺疾患を発症する危険性の増大を示す。表1〜4は、同様の気道汚染物質に曝される個体であるが、肺疾患に罹患しないコントロールと比較して下降または上昇のいずれかであるような発現パターンの違いを示す。
本発明はまた、非喫煙者の個体から気道サンプルを得ることおよび本発明の遺伝子群の発現プロフィールを分析することを包含する、肺疾患についての予後、診断および治療設計のための方法を提供し、年齢、人種、および性別が一致した健康な喫煙者における上記遺伝子群の発現パターンから逸脱するその遺伝子群の発現パターンは、肺疾患を発症する危険性の増大を示す。
1つの実施形態において、上記分析は、気管支の気道から得られた生物学的サンプルによって実施される。
1つの実施形態において、上記分析は、口腔粘膜(buccal mucosa)から得られた生物学的サンプルによって実施される。
1つの実施形態において、上記分析は、上記生物学的サンプルにおいて核酸(好ましくは、RNA)を使用して実施される。
1つの実施形態において、上記分析は、上記サンプル中に存在する本発明の遺伝子群の遺伝子によってコードされるタンパク質の量を分析して実施される。
1つの実施形態において、上記分析は、核酸多型性(例えば、単一の核酸多型性またはSNP)を使用して本発明の遺伝子の群の遺伝子発現調節領域を分析することによってDNAを用いて行なわれ、増加または減少した発現と関連することが公知である多型性は、個体における増加または減少した遺伝子発現を示すために使用される。例えば、これらの遺伝子の調節領域のメチル化パターンが、分析され得る。
1つの実施形態において、本発明は、主に、気道上皮細胞RNAを得るための最小限に侵襲性のサンプル獲得方法を提供し、そのサンプルは、遺伝子の群の発現プロファイリング(例えば、アレイベースの遺伝子発現プロファイリング)によって分析され得る。これらの方法は、大気汚染物質に曝された結果として、既に肺疾患(例えば、肺癌)に罹患している個体、または肺疾患(例えば、肺癌)を発現する高い危険性を有する個体を診断するために使用され得る。これらの方法はまた、肺の障害/疾患(例えば、癌または気腫)の診断となる遺伝子発現のさらなるパターンを同定するため、および肺障害をは称する危険性を有する被験体を同定するために使用され得る。
本発明は、本発明によって提供される遺伝子群の1種以上からなる遺伝子群のマイクロアレイをさらに提供し、そのマイクロアレイは、特に、肺障害の診断または予測を意図するか、または肺障害に対する個体の感受性を決定することを意図する。
1つの実施形態において、本発明は、サンプル(核酸サンプルまたはタンパク質サンプル)を診断される個体から得ること;およびそのサンプルにおいて同定された遺伝子の群の発現を決定することを包含する、肺の疾患または障害を診断する方法に関し、類似する生活様式および生活環境を有する健康な個体における同じ遺伝子の発現パターンと比較して、このような遺伝子の変化した発現は、肺の疾患を有する個体を示す。
1つの実施形態において、本発明は、肺の疾患または障害を診断する方法に関し、この方法は、少なくとも2種のサンプル(核酸サンプルまたはタンパク質サンプル)を診断される個体から少なくとも1回の間隔で得ること;およびそのサンプル中の同定された遺伝子の群の発現を決定することを包含し、ここで、より遅い時期に採取したサンプル中のこのような遺伝子とより早い時期に採取したサンプル中のこのような遺伝子とを比較して、この遺伝子のうちの少なくとも、例えば約5種、10種、15種、20種、25種、30種、好ましくは、少なくとも約36種、40種、50種、60種、70種、80種、90種、100種、110種、120種、130種、140種、150種、160種、170種、または180種の変化した発現は、肺疾患の診断である。
1つの実施形態において、上記肺の疾患は、喘息、慢性気管支炎、気腫、原発性肺高血圧症、急性呼吸促迫症候群、過敏性肺炎、好酸球性肺炎、持続真菌感染、肺線維症、全身性硬化症、特発性肺ヘモジデリン沈着症、肺胞蛋白症、および肺癌(例えば、腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌、大細胞癌、および肺の良性新生物(例えば、気管支腺腫および過誤腫))からなる群より選択される。
特定の実施形態において、上記核酸サンプルは、RNAである。
好ましい実施形態において、上記核酸サンプルは、気道上皮細胞から得られる。1つの実施形態において、上記気道上皮細胞は、気管支鏡検査または口腔粘膜(buccal mucosal)の擦過標本から得られる。
1つの実施形態において、診断される個体は、タバコの煙に曝される個体、喫煙していた個体、または現在喫煙している個体である。
本発明はまた、肺の疾患の診断のためのアレイ(例えば、マイクロアレイ)を提供し、そのアレイは、常に大気汚染物質(例えば、タバコの煙)に曝された気道、および肺疾患を有するか、または肺疾患を発症する高い危険性を有する気道において、同様の大気汚染物質に曝される個体およびこのような汚染物質に曝されていない気道と比較して異なって発現される遺伝子群の遺伝子に特異的にハイブリダイズする数種のオリゴヌクレオチドをそのアレイ上に固定化している。1つの実施形態において、上記オリゴヌクレオチドは、肺の疾患に関して異なって発現される1種以上の遺伝子の1つの対立遺伝子形態に特異的にハイブリダイズする。特定の実施形態において、上記異なって発現される遺伝子は、表1〜4に示される遺伝子からなる群より選択される;好ましくは、上記遺伝子の群は、表3から選択される遺伝子を含む。1つの好ましい実施形態において、上記遺伝子の群は、表3から選択される少なくとも20種の遺伝子および表1および2から選択されるさらなる5〜10種の遺伝子の群を含む。1つの好ましい実施形態において、少なくとも約10種の遺伝子が、表4から選択される。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
個体において肺癌を診断する方法であって、該方法は、
a)該個体由来の肺上皮組織を含む生物学的サンプルを、表6からの少なくとも20種の遺伝子転写物の発現について測定する工程;
b)該少なくとも20種の遺伝子転写物の該発現を、該遺伝子転写物の癌を有さない個体由来のコントロールサンプルと比較する工程;
を包含し、
表6の最後の列において負のスコアによって示されるような該遺伝子転写物の増加した発現および/または表6の最後の列において正のスコアによって示されるような該遺伝子転写物の減少した発現が、肺癌を有する個体を示す、
方法。
(項目2)
少なくとも40種の遺伝子転写物が、測定される、項目1に記載の方法。
(項目3)
少なくとも60種の遺伝子転写物が、測定される、項目1に記載の方法。
(項目4)
少なくとも70種の遺伝子転写物が、測定される、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記測定される遺伝子転写物は、表5に示される、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記測定される遺伝子転写物は、表7に示される、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記測定される遺伝子転写物は、表1に示され、ここで前記コントロールと比較した該遺伝子転写物の測定値は、表1の第3の列を使用して、肺癌における発現の方向を示し、前記個体が肺癌を有するか否かを決定する、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記測定される転写物は、少なくとも表3の転写物である、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記使用される転写物は、少なくとも表4に示される転写物である、項目7に記載の方法。
(項目10)
大気汚染物質に曝された個体において肺疾患を診断する方法であって、該方法は、
a)試験個体由来のサンプルにおける遺伝子群の発現プロフィールを測定する工程;および
b)該試験個体の発現プロフィールを、同様の大気汚染物質に曝された該肺疾患を有さない第1のコントロール個体の発現プロフィールおよび同様の大気汚染物質に曝された該肺疾患を有する第2のコントロール個体の発現プロフィールに対して比較する工程;
を包含し、
該第2のコントロールの発現プロフィールとよりも該第1のコントロールの発現プロフィールと、該試験個体の発現プロフィールとが類似することは、該試験個体が、該肺疾患に冒されていないことを示し、そして該第1のコントロールの発現プロフィールとよりも該第2のコントロールの発現プロフィールと、該試験個体の発現プロフィールとが類似することは、該試験個体が、該肺疾患に冒されているか、または該肺疾患を発症する高い危険性を有すること示す、
方法。
(項目11)
前記遺伝子群は、GenBank識別番号NM_003335;NM_000918;NM_006430.1;NM_001416.1;NM_004090;NM_006406.1;NM_003001.2;NM_001319;NM_006545.1;NM_021145.1;NM_002437.1;NM_006286;NM_001003698///NM_001003699///NM_002955;NM_001123///NM_006721;NM_024824;NM_004935.1;NM_002853.1;NM_019067.1;NM_024917.1;NM_020979.1;NM_005597.1;NM_007031.1;NM_009590.1;NM_020217.1;NM_025026.1;NM_014709.1;NM_014896.1;AF010144;NM_005374.1;NM_001696;NM_005494///NM_058246;NM_006534///NM_181659;NM_006368;NM_002268///NM_032771;NM_014033;NM_016138;NM_007048///NM_194441;NM_006694;NM_000051///NM_138292///NM_138293;NM_000410///NM_139002///NM_139003///NM_139004///NM_139005///NM_139006///NM_139007///NM_139008///NM_139009///NM_139010///NM_139011;NM_004691;NM_012070///NM_139321///NM_139322;NM_006095;AI632181;AW024467;NM_021814;NM_005547.1;NM_203458;NM_015547///NM_147161;AB007958.1;NM_207488;NM_005809///NM_181737///NM_181738;NM_016248///NM_144490;AK022213.1;NM_005708;W207102;AK023895;NM_144606///NM_144997;NM_018530;AK021474;U43604.1;AU147017;AF222691.1;NM_015116;NM_001005375///NM_001005785///NM_001005786///NM_004081///NM_020363///NM_020364///NM_020420;AC004692;NM_001014;NM_000585///NM_172174///NM_172175;NM_054020///NM_172095///NM_172096///NM_172097;BE466926;NM_018011;NM_024077;NM_012394;NM_019011///NM_207111///NM_207116;NM_017646;NM_021800;NM_016049;NM_014395;NM_014336;NM_018097;NM_019014;NM_024804;NM_018260;NM_018118;NM_014128;NM_024084;NM_005294;AF077053;NM_138387;NM_024531;NM_000693;NM_018509;NM_033128;NM_020706;AI523613;およびNM_014884と一致する群より選択される遺伝子の少なくとも30種の配列を含む、項目7に記載の方法。
(項目12)
前記遺伝子群は、GenBank識別番号NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;AB014576.1;BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含む、項目1に記載の方法。
(項目13)
前記遺伝子群は、GenBank識別番号NM_007062.1;NM_001281.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;NM_002268///NM_032771;NM_007048///NM_194441;NM_006694;U85430.1;NM_004691;AB014576.1;BF218804;BE467941;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AA133341;およびAF198444.1の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含む、項目1に記載の方法。
(項目14)
前記群は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_030757.1;R83000;AK021571.1;NM_014182.1;NM_17932.1;U85430.1;AI683552;BC002642.1;AW024467;NM_030972.1;BC021135.1;AL161952.1;AK026565.1;AK023783.1;BF2I8804;NM_001281.1;NM_024006.1;AK023843.1;BC001602.1;BC034707.1;BC064619.1;AY280502.1;BC059387.1;AF135421.1;BC061522.1;L76200.1;U50532.1;BC006547.2;BC008797.2;BC000807.1;AL080112.1;BC033718.1///BC046176.1///BC038443.1;NM_000346.1;BC008710.1;Hs.288575(UNIGENE ID);AF020591.1;BC000423.2;BC002503.2;BC008710.1;BC009185.2;Hs.528304(UNIGENE ID);U50532.1;BC013923.2;BC031091;NM_007062;Hs.249591(Unigene ID);BC075839.1///BC073760.1;BC072436.1///BC004560.2;BC001016.2;Hs.286261(Unigene ID);AF348514.1;BC005023.1;BC066337.1///BC058736.1///BC050555.1;Hs.216623(Unigene ID);BC072400.1;BC041073.1;U43965.1;BC021258.2;BC016057.1;BC016713.1///BC014535.1///AF237771.1;BC000360.2;BC007455.2;BC000701.2;BC010067.2;BC023528.2///BC047680.1;BC064957.1;Hs.156701(Unigene ID);BC030619.2;BC008710.1;U43965.1;BC066329.1;Hs.438867(Unigene ID);BC035025.2///BC050330.1;BC023976.2;BC074852.2///BC074851.2;Hs.445885(Unigene ID);BC008591.2///BC050440.1///;BC048096.1;AF365931.1;AF257099.1;およびBC028912.1の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含む、項目1に記載の方法。
(項目15)
前記群は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_003335;NM_001319;NM_021145.1;NM_001003698///NM_001003699///;NM_002955;NM_002853.1;NM_019067.1;NM_024917.1;NM_020979.1;NM_005597.1;NM_007031.1;NM_009590.1;NM_020217.1;NM_025026.1;NM_014709.1;NM_014896.1;AF010144;NM_005374.1;NM_006534///NM_181659;NM_014033;NM_016138;NM_007048///NM_194441;NM_000051///NM_138292///NM_138293;NM_000410///NM_139002///NM_139003///NM_139004///NM_139005///NM_139006///NM_139007///NM_139008///NM_139009///NM_139010///NM_139011;NM_012070///NM_139321///NM_139322;NM_006095;AI632181;AW024467;NM_021814;NM_005547.1;NM_203458;NM_015547///NM_147161;AB007958.1;NM_207488;NM_005809///NM_181737///NM_181738;NM_016248///NM_144490;AK022213.1;NM_005708;NM_207102;AK023895;NM_144606///NM_144997;NM_018530;AK021474;U43604.1;AU147017;AF222691.1;NM_015116;NM_001005375///NM_001005785///NM_001005786///NM_004081///NM_020363///NM_020364///NM_020420;AC004692;NM_001014;NM_000585///NM_172174///NM_172175;NM_054020///NM_172095///NM_172096///NM_172097;BE466926;NM_018011;NM_024077;NM_019011///NM_207111///NM_207116;NM_017646;NM_014395;NM_014336;NM_018097;NM_019014;NM_024804;NM_018260;NM_018118;NM_014128;NM_024084;NM_005294;AF077053;NM_000693;NM_033128;NM_020706;AI523613;およびNM_014884の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含み、そしてこれらの遺伝子のうちの少なくとも5種の発現の減少は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目1に記載の方法。
(項目16)
前記群は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_030757.1;R83000;AK021571.1;NM_17932.1;U85430.1;AI683552;BC002642.1;AW024467;NM_030972.1;BC021135.1;AL161952.1;AK026565.1;AK023783.1;BF218804;AK023843.1;BC001602.1;BC034707.1;BC064619.1;AY280502.1;BC059387.1;BC061522.1;U50532.1;BC006547,2;BC008797.2;BC000807.1;AL080112.1;BC033718.1/// BC046176.1///;BC038443.1;Hs.288575(UNIGENE
ID);AF020591.1;BC002503.2;BC009185.2;Hs.528304(UNIGENE ID);U50532.1;BC013923.2;BC031091;Hs.249591(Unigene ID);Hs.286261(Unigene ID);AF348514.1;BC066337.1///BC058736.1///BC050555.1;Hs.216623(Unigene ID);BC072400.1;BC041073.1;U43965.1;BC021258.2;BC016057.1;BC016713.1///BC014535.1///AF237771.1;BC000701.2;BC010067.2;Hs.156701(Unigene ID);BC030619.2;U43965.1;Hs.438867(Unigene ID);BC035025.2///BC050330.1;BC074852.2///BC074851.2;Hs.445885(Unigene ID);AF365931.1;およびAF257099.1の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含み、そしてこれらの遺伝子のうちの少なくとも5種の発現の減少は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目1に記載の方法。
(項目17)
前記群は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_0218001;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含み、そしてこれらの遺伝子のうちの少なくとも5種の発現の減少は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目1に記載の方法。
(項目18)
前記群は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_000918;NM_006430.1;NM_001416.1;NM_004090;NM_006406.1;NM_003001.2;NM_006545.1;NM_002437.1;NM_006286;NM_001123///NM006721;NM_024824;NM_004935.1;NM_001696;NM_005494///NM_058246;NM_006368;NM_002268///NM_032771;NM_006694;NM_004691;NM_012394;NM_021800;NM_016049;NM_138387;NM_024531;およびNM_018509の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含み、そしてこれらの遺伝子のうちの少なくとも5種の発現の増加は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目1に記載の方法。
(項目19)
前記群は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_014182.1;NM_001281.1;NM_024006.1;AF135421.1;L76200.1;NM_000346.1;BC008710.1;BC000423.2;BC008710.1;NM_007062;BC075839.1///BC073760.1;BC072436.1///BC004560.2;BC001016.2;BC005023.1;BC000360.2;BC007455.2;BC023528.2///BC047680.1;BC064957.1;BC008710.1;BC066329.1;BC023976.2;BC008591.2///BC050440.1///BC048096.1;およびBC028912.1の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含み、そしてこれらの遺伝子のうちの少なくとも5種の発現の増加は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目1に記載の方法。
(項目20)
前記群は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;およびAB014576.1の遺伝子からなる群より選択される遺伝子の配列を含み、そしてこれらの遺伝子のうちの少なくとも5種の発現の増加は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目4〜7に記載の方法。
(項目21)
前記群は、群1および群2から選択される遺伝子のうちの5〜9種の配列を含み、群1は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_003335;NM_001319;NM_021145.1;NM_001003698///NM_001003699///;NM_002955;NM_002853.1;NM_019067.1;NM_024917.1;NM_020979.1;NM_005597.1;NM_007031.1;NM_009590.1;NM_0202171;NM_025026.1;NM_014709.1;NM_014896.1;AF010144;NM_005374.1;NM_006534///NM_181659;NM_014033;NM_016138;NM_007048///NM_194441;NM_000051///NM_138292///NM_138293;NM_000410///NM_139002///NM_139003///NM_139004///NM_139005///NM_139006///NM_139007///NM_139008///NM_139009///NM_139010///NM_139011;NM_012070///NM_139321///NM_139322;NM_006095;AI632181;AW024467;NM_021814;NM_005547.1;NM_203458;NM_015547///NM_147161;AB007958.1;NM_207488;NM_005809///NM_181737///NM_181738;NM_016248///NM_144490;AK022213.1;NM_005708;NM_207102;AK023895;NM_144606///NM_144997;NM_018530;AK021474;U43604.1;AU147017;AF222691.1;NM_015116;NM_001005375///NM_001005785///NM_001005786///NM_004081///NM_020363///NM_020364///NM_020420;AC004692;NM_001014;NM_000585///NM_172174///NM_172175;NM_054020///NM_172095///NM_172096///NM_172097;BE466926;NM_018011;NM_024077;NM_019011///NM_207111///NM_207116;NM_017646;NM_014395;NM_014336;NM_018097;NM_019014;NM_024804;NM_018260;NM_018118;NM_014128;NM_024084;NM_005294;AF077053;NM_000693;NM_033128;NM_020706;AI523613;およびNM_014884の遺伝子からなり、そして群2は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_000918;NM_006430.1;NM_001416.1;NM_004090;NM_006406.1;NM_003001.2;NM_006545.1;NM_002437.1;NM_006286;NM_001123///NM_006721;NM_024824;NM_004935.1;NM_001696;NM_005494///NM_058246;NM_006368;NM_002268///NM_032771;NM_006694;NM_004691;NM_012394;NM_021800;NM_016049;NM_138387;NM_024531;およびNM_018509の遺伝子からなり、そして該群は、群3および群4から選択される少なくとも20種の遺伝子の群を含み、群3は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1の遺伝子からなり、そして群4は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;およびAB014576.1の遺伝子からなる、項目1に記載の方法。
(項目22)
前記群1の遺伝子のいずれか1種の発現の減少および前記群2の遺伝子のいずれか1種の発現の増加、ならびに前記群3の遺伝子の減少および前記群4の遺伝子の増加は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目20に記載の方法。
(項目23)
前記群は、群5および群6から選択される遺伝子のうちの5〜9種の配列を含み、群5は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_030757.1;R83000;AK021571.1;NM_17932.1;U85430.1;AI683552;BC002642.1;AW024467;NM_030972.1;BC021135.1;AL161952.1;AK026565.1;AK023783.1;BF218804;AK023843.1;BC001602.1;BC034707.1;BC064619.1;AY280502.1;BC059387.1;BC061522.1;U50532.1;BC006547.2;BC008797.2;BC000807.1;AL080112.1;BC033718.1///BC046176.1///;BC038443.1;Hs.288575(UNIGENE ID);AF020591.1;BC002503.2;BC009185.2;Hs.528304(UNIGENE ID);U50532.1;BC013923.2;BC031091;Hs.249591(Unigene ID);Hs.286261(Unigene ID);AF348514.1;BC066337.1///BC058736.1///BC050555.1;Hs.216623(Unigene ID);BC072400.1;BC041073.1;U43965.1;BC021258.2;BC016057.1;BC016713.1///BC014535.1///AF237771.1;BC000701.2;BC010067.2;Hs.156701(Unigene ID);BC030619.2;U43965.1;Hs.438867(Unigene ID);BC035025.2///BC050330.1;BC074852.2///BC074851.2;Hs.445885(Unigene ID);AF365931.1;およびAF257099.1の遺伝子からなり、そして群6は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_014182.1;NM_001281.1;NM_024006.1;AF135421.1;L76200.1;NM_000346.1;BC008710.1;BC000423.2;BC008710.1;NM_007062;BC075839.1///BC073760.1;BC072436.1///BC004560.2;BC001016.2;BC005023.1;BC000360.2;BC007455.2;BC023528.2///BC047680.1;BC064957.1;BC008710.1;BC066329.1;BC023976.2;BC008591.2///BC050440.1///;BC048096.1;およびBC028912.1の遺伝子からなり、そして該群は、群3および群4から選択される少なくとも20種の遺伝子の群を含み、群3は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1の遺伝子からなり、そして群4は、GenBank識別番号またはUnigene識別番号NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;およびAB014576.1の遺伝子からなり、該群5の遺伝子の発現の減少および該群6の遺伝子の発現の増加、ならびに該群3の遺伝子の減少および該群4の遺伝子の増加は、前記個体が肺疾患に冒されていることを示す、項目1に記載の方法。
図1は、表1を示し、表1は、96種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを記載する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図1は、表1を示し、表1は、96種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを記載する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図1は、表1を示し、表1は、96種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを記載する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図1は、表1を示し、表1は、96種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを記載する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図1は、表1を示し、表1は、96種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを記載する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図2は、表2を示し、表2は、84種の遺伝子の群、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。これらの遺伝子は、スチューデントt検定を使用して同定された。 図3は、表3を示し、表3は、50種の遺伝子の群、および分類予測モデルを使用して肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。 図3は、表3を示し、表3は、50種の遺伝子の群、および分類予測モデルを使用して肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。 図4は、表4を示し、表4は、36種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。遺伝子のこの群は、スチューデントt検定および分類予測モデルの両方を使用して同定された予測遺伝子の組み合わせである。 図4は、表4を示し、表4は、36種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。遺伝子のこの群は、スチューデントt検定および分類予測モデルの両方を使用して同定された予測遺伝子の組み合わせである。 図4は、表4を示し、表4は、36種の遺伝子の群の一覧、肺癌を有さないが同様の環境ストレス(すなわち、大気汚染物質(この実施例において、タバコの煙))に曝される個体と比較した肺癌におけるそれらの発現プロフィールを列挙する。遺伝子のこの群は、スチューデントt検定および分類予測モデルの両方を使用して同定された予測遺伝子の組み合わせである。 図5は、分類予測モデルを使用して実施例1において得られるような結果の例を示す。トレーニングセットは、74種のサンプルを含み、そして試験セットは、24種のサンプルを含んだ。そのトレーニングセットについての平均年齢は、55歳であり、そしてそのトレーニングセットが喫煙した平均パック年数は、38であった。その試験セットについての平均年齢は、56歳であり、そしてその試験セットが喫煙した平均パック年数は、41であった。 図6は、実施例1において得られた50種の遺伝子の分類予測モデルの例を示す。それぞれの四角は、1種の転写物の発現を示す。その転写物は、Affymetrixヒトゲノム遺伝子チップU133のプローブ番号(添付物を参照のこと)に従ってy軸上のプローブ同定因子によって同定され得る。個々のサンプルは、x軸において同定される。それらのサンプルは、肺癌を有する個体(「癌」)、および肺癌を有さない個体(「癌なし」)としてこの図において示される。遺伝子発現は、より暗い四角ほど高いとして示され、そしてその遺伝子発現は、より明るい四角ほど低いとして示される。これらの2つの群におけるこれらの50種の遺伝子の遺伝子発現の間の違いを、より明るい四角とより暗い四角とのパターンを視覚的に観察するだけで明確に判断し得る。 図7は、サンプル−品質評価の比較を示す。グラフは、Affymetrix MAS 5.0の%提示(y軸)対z値由来フィルター(x軸)をプロットする。その2つの測定基準は、0.82の相関(R2)を有する。 図8は、実際の1000の実行 対 ランダムの1000の実行についての正確度の分布を示す。ヒストグラムは、サンプルを真の分類標識を有するトレーニングセットおよび試験セットへとランダムに割り当てることによって作製された1000の「サンプルランダム化」分類指標(陰影なし) 対 トレーニングセットの分類標識がトレーニングセットまたは試験セットへのサンプルの割り当て後にランダム化された1000の「サンプルおよび分類のランダム化」分類指標(陰影あり)の試験セット分類予測の正確度を比較する。 図9は、分類正確度を、異なるトレーニング/試験セットを用いた上記アルゴリズムの1000の実行に対する平均予測強度の関数として示す。 図10Aは、実際の生物マーカー由来の80種の予測プローブの各々が上記アルゴリズムの1000の実行から得た80種のプローブセットの予測一覧に存在した、回数を示す。図10Bは、プローブセットが補足表7に記載されるアルゴリズムの1000のランダムの実行から得た80種のプローブセットの予測一覧に存在した、回数を示す。 図11は、異なるトレーニングセットおよび試験セットを用いた1000の実行にわたる重み付き投票アルゴリズムによって作成された試験セットサンプル予測の予測強度値のボックスプロットを示す。黒色のボックスプロット(左側から最初の2つのボックス)は、正しいサンプル標識を用いた実際のトレーニングセットおよび試験セットから得られ、灰色のボックスプロット(右側の最後の2つのボックス)は、ランダム化されたサンプル標識を用いたトレーニングセットに基づく試験セットの予測から得られる。 図12は、種々の細胞型の肺癌を有する喫煙者由来の多数の気道サンプルにおける遺伝子発現の均一性を示す。主成分分析(PCA)は、本発明者らの予測因子および肺癌を有する患者由来の気道上皮サンプルにおいて上記80種の遺伝子に対する遺伝子発現測定値において行われた。遺伝子発現測定値は、PCAの前に正規化されたZ(0,1)であった。グラフは、癌を有する喫煙者由来のサンプル間で合わせて58%の偏差を占める最初の2つの主成分についてのサンプル負荷を示す。肺腫瘍サブタイプに関して上記サンプルの見かけ上の区別は、存在しない。 図13は、癌を有する喫煙者および癌を有さない患者を区別する選択された遺伝子についてのリアルタイムRT−PCRおよびマイクロアレイデータを示す。各遺伝子についての倍率変化(fold change)は、癌ではない群(n=3)の平均発現に対する癌の群(n=3)の平均発現レベルの比として示される。4種の遺伝子(IL8、FOS、TPD52、およびRAB1A)は、癌の群においてアップレギュレートされることがマイクロアレイおよびRT−PCRの両方のプラットフォームで見出された;3種の遺伝子(DCLRE1C、BACH2、およびDUOX1)は、癌の群においてダウンレギュレートされることが両方のプラットフォームにおいて見出された。 図14は、使用された分類予測の方法論を示す。129種のサンプル(癌を有さない患者由来の69種;肺癌を有する患者由来の60種)は、トレーニング(n=77)と試験セット(n=52)とに分けられた。トレーニングセットにおける内部相互検定から最も頻繁に選択された40種のアップレギュレートされた遺伝子および40種のダウンレギュレートされた遺伝子は、最終的な遺伝子のコミッティーに選択された。80種のこのコミッティーを使用する重み付き投票アルゴリズムは、次いで、試験セットサンプルの分類を予測するために使用された。 図15は、分類予測因子遺伝子の階層的クラスタリングを示す。52種の試験セットサンプルにおける80種の分類予測因子遺伝子のz値で正規化された遺伝子発現測定値は、疑似カラー(false−color)スケールで示され、そして階層的クラスタリングによって上から下に組織化される。Affymetrix U133AプローブセットIDおよびHUGOシンボルは、各遺伝子の右に与えられる。その試験セットサンプルは、まず患者が癌の臨床診断を有したか否かによって左から右に組織化される。これらの2つの群の間で、そのサンプルは、分類予測因子の診断の正確度によって組織化される(間違って分類されたサンプルは、右側に濃緑色で示される)。43/52(83%)の試験サンプルが、正しく分類される。サンプルIDは、各列の上に与えられる。分類予測アルゴリズムによって行われる診断の各々の予測強度は、予測の正確度の直下に疑似カラースケールで示される。予測強度は、診断の信頼度のレベルの尺度であり、そして0〜1の連続的尺度で変化し、1は、高い程度の信頼度を示す。 図15は、分類予測因子遺伝子の階層的クラスタリングを示す。52種の試験セットサンプルにおける80種の分類予測因子遺伝子のz値で正規化された遺伝子発現測定値は、疑似カラー(false−color)スケールで示され、そして階層的クラスタリングによって上から下に組織化される。Affymetrix U133AプローブセットIDおよびHUGOシンボルは、各遺伝子の右に与えられる。その試験セットサンプルは、まず患者が癌の臨床診断を有したか否かによって左から右に組織化される。これらの2つの群の間で、そのサンプルは、分類予測因子の診断の正確度によって組織化される(間違って分類されたサンプルは、右側に濃緑色で示される)。43/52(83%)の試験サンプルが、正しく分類される。サンプルIDは、各列の上に与えられる。分類予測アルゴリズムによって行われる診断の各々の予測強度は、予測の正確度の直下に疑似カラースケールで示される。予測強度は、診断の信頼度のレベルの尺度であり、そして0〜1の連続的尺度で変化し、1は、高い程度の信頼度を示す。 図16は、受信者動作特性(ROC)曲線の比較を示す。感度(y軸)および1−特異性(x軸)は、種々の予測強度閾値(癌がないという予測は、負の予測強度を割り当てられ、そして癌があるという予測は、正の予測強度値を割り当てられた)において計算された。黒色の実線は、気道遺伝子発現の分類指標についてのROC曲線を示す。黒色の破線は、トレーニングセットの分類標識をランダム化することによって得られた1000の分類指標(「分類ランダム化」)についての平均ROC曲線を示す。灰色の陰影を付けた領域の上側の線および下側の線は、ランダムな生物マーカーの上半分および下半分(曲線下面積に基づく)についての平均ROC曲線を示す。実際の分類指標の曲線下面積とランダムの分類指標の曲線下面積との間に、有意差が存在する(p=0.004;順列に基づく経験的p値)。 図17は、肺組織サンプルにおける生物マーカー遺伝子発現の主成分分析(PCA)を示す。80種の生物マーカープローブセットは、肺癌および正常肺組織のBhattacharjeeらのHGU95Av2マイクロアレイデータセットにおいて、64種のプローブセットにマッピングされた。そのPCAは、64種の生物マーカープローブセットの発現における全体的なバリエーションを示す。正常肺サンプル(NL)は、緑色で示され、腺癌(AD)サンプルは、赤色で示され、小細胞(SC)肺癌サンプルは、青色で示され、そして扁平上皮(SQ)肺癌サンプルは、黄色で示される。正常肺サンプルは、第1主成分に従って肺癌サンプルと分離する(経験的に得たp値=0.023、補足の方法を参照のこと)。 図18A〜18Cは、この研究において得られたデータを示す。図18Aは、この研究における129人の患者についての気管支鏡検査結果を示す。癌の最終的な診断を有した60人の患者のうちの32人だけが、肺癌の診断であった気管支鏡検査を有した。残りの97サンプルは、肺癌について陰性であった気管支鏡検査を有し、それは、確定的な代わりの良性の診断を有した5サンプルを含んだ;これは、さらなる試験および/または臨床的追跡検査を必要とした非診断的な気管支鏡検査を伴う92人の患者をもたらした。図18Bは、生物マーカー予測の結果を示す。非診断的な気管支鏡検査を伴う92人の患者のうちの36人は、肺癌について陽性であった遺伝子発現プロフィールを示した。これは、非診断的な気管支鏡検査を伴う28人の癌患者のうちの25人が癌を有すると予測されるという結果をもたらした。図18Cは、組み合わせ試験の結果を示す。気管支鏡検査または遺伝子発現のいずれかからの陽性の試験結果が肺癌を示すと見なされる組み合わせ試験において、16%のみの偽陽性率(69人の非癌患者中11人)を伴って95%の感度(60人の癌患者中57人)が、達成される。各分割表の陰影は、各象限における各サンプル型の総合的な割合を反映する。 図19A〜19Bは、A)癌の病期またはB)癌のサブタイプによる気管支鏡検査と生物マーカー予測との比較を示す。それぞれの四角は、1患者サンプルを表す。上半分は、生物マーカー予測の正確度を示し、そして下半分は、気管支鏡検査の正確度を示す。全ての癌サンプルが、この図に表されるわけではない。図19Aは、TMNシステムを使用して病期分類され得る非小細胞癌サンプルのみ(60種の全癌サンプル中48種)を含む。図19Bは、腺癌、扁平上非癌および小細胞癌として組織学的に分類され得るサンプル(60種の全癌サンプル中45種)を含む。
(発明の詳細な説明)
本発明は、肺疾患の診断および予後における遺伝子/転写物群ならびにこれらの遺伝子/転写物群の発現プロフィールを使用する方法に関する。
本発明者らは、肺疾患(例えば、肺癌)の診断の正確度を顕著に上昇させる方法を提供する。本発明の遺伝子発現分析と気管支鏡検査とを組み合わせる場合、肺癌の診断は、現在までのあらゆる他の利用可能な方法よりも早期に癌を検出すること、ならびにあらゆる他の利用可能な方法よりもかなり少ない偽陰性および/または偽陽性を提供することで、劇的により良好である。
本発明者らは、遺伝子発現分析を使用した肺疾患(例えば、肺癌)についての向上した診断のために個別に、そして群またはサブセットで使用し得る遺伝子転写物の群を見出した。本発明者らは、肺疾患(例えば、肺癌)の診断および予後のために、これらの遺伝子の発現の増加および/または減少に対する詳細な指針を提供する。
本発明の診断/予後試験におて有用な遺伝子転写物群の1つの例が、表6に示される。本発明者らは、表6の遺伝子のうちの少なくとも20種を有する任意の群を採用することが単独の機会よりもずっと大きい診断能力を提供することを見出した。
好ましくは、これらの遺伝子転写物のうちの20種より多く(例えば、約20〜100)および例えば、21種、22種、23種、24種、25種、26種、27種、28種、29種、30種などの間の組み合わせを使用する。本発明者らの好ましい群は、96種(表1)、84種(表2)、50種(表3)、36(表4)、80種(表5)、535種(表6)および20種(表7)の群である。いくつかの場合において、本発明者らは、さらなる遺伝子をこれらの特定の群に追加することによって診断の正確度を向上させ得ることを見出した。
当然に、本発明の教示に従って、表1〜7に提示される遺伝子および/または転写物のうちの1種以上をまた、複数の癌のスクリーニングキットのためにキットまたはシステムに含め得る。例えば、表7からの任意の1種以上の遺伝子および/または転写物は、遺伝子発現分析のために肺癌マーカーとして追加され得る。
これらの群を使用する場合、上記群中の遺伝子は、コントロールまたはコントロール群と比較される。上記コントロール群は、非喫煙者、喫煙者、またはかつての喫煙者であり得る。好ましくは、個体の生物学的サンプル中の上記遺伝子転写物またはそれらの発現産物を、コントロール群のメンバーが肺障害(例えば、気腫または肺癌)を有さないことを除いて、同様の群に対して比較する。例えば、比較は、を、肺癌を有さない喫煙者のコントロール群に対して喫煙者由来の生物学的サンプルにおいて行われ得る。上記転写物または発現産物を増加した発現または減少した発現についてコントロールと比較する場合、それは、特定の遺伝子に依存し、そして表に示される;調査した遺伝子の全てが、増加または減少するとは限らない。しかし、調査した遺伝子の少なくとも50%が、記載したパターンを提供しなければならない。%として得られる場合、より大きい信頼度は、100%に近づく。したがって、1つの実施形態において、調査した遺伝子のうちの少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%、または99%が、下に示されるような表に記載されるような肺疾患(例えば、肺癌)を示す変化したパターンを示すことが望ましい。
現在記載される遺伝子発現プロフィールもまた、肺癌に感受性である個体についてスクリーニングするために使用され得る。例えば、特定の年齢(例えば、40歳)を超える喫煙者、または喫煙していた(例えば、特定の年数)喫煙者が、肺癌についてスクリーニングされることが望まれ得る。本明細書中に記載されるような遺伝子発現分析は、肺癌について正確な非常に早期の診断を提供し得る。これは、肺癌の診断において特に有用である。なぜならば、より早期に癌が検出されるほど、その生存率はより良好であるからである。
例えば、本発明者らが上記遺伝子発現の結果を分析したとき、本発明者らは、よりストリンジェントではない閾値を適用する場合、表5に提示されるような80種の遺伝子の群が1000の統計試験の実行にわたって最も頻繁に選択された遺伝子の部分であることを見出した(その統計試験に関するさらなる詳細については下の実施例を参照のこと)。ランダムなデータを使用して、本発明者らは、ランダムな遺伝子が1000のうち67回を超えて現れないことを示した。このようなカットオフを使用すると、本発明者らのデータにおける表6の535種の遺伝子は、1000のうちの67回を超えて現れる。表5における80種の遺伝子の全ては、上記535種の遺伝子のサブセットを形成する。表7は、上記535種の一覧のサブセットである上位20種の遺伝子を示す。発現における変化の方向は、信号雑音比を使用して示される。表5、6、および7における負の数は、この遺伝子または転写物の発現が肺癌サンプルにおいて上昇することを意味する、表5、6、および7における正の数は、この遺伝子または転写物の発現が肺癌において下降することを示す。
したがって、表6の遺伝子および/または転写物の任意の組み合わせが、使用され得る。1つの実施形態において、少なくとも5〜10種、10〜20種、20〜30種、30〜40種、40〜50種、50〜60種、60〜70種、70〜80種、80種、80〜90種、90〜100種、100〜120種、120〜140種、140〜150種、150〜160種、160〜170種、170〜180種、180〜190種、190〜200種、200〜210種、210〜220種、220〜230種、230〜240種、240〜250種、250〜260種、260〜270種、270〜280種、280〜290種、290〜300種、300〜310種、310〜320種、320〜330種、330〜340種、340〜350種、350〜360種、360〜370種、370〜380種、380〜390種、390〜400種、400〜410種、410〜420種、420〜430種、430〜440種、440〜450種、450〜460種、460〜470種、470〜480種、480〜490種、490〜500種、500〜510種、510〜520種、520〜530種、そして約535種の遺伝子の任意の組み合わせは、表6に示されるような遺伝子または転写物からなる群より選択された。
表7は、癌を有さないサンプルと比較した場合に、肺癌において最も頻繁に可変的に発現された遺伝子のうちの20種を提供する。したがって、1つの実施形態において、表7の約3〜5種、5〜10種、11種、12種、13種、14種、15種、16種、17種、18種、19種、または全20種の遺伝子および/または転写物の任意の組み合わせ、あるいはその任意の下位の組み合わせ(sub−combination)が、使用される。
1つの実施形態において、本発明は、発現プロフィールが肺疾患を診断するのに有用であり、そして以下の96種の遺伝子配列のうちの1〜96種の範囲および例えば、5種、10種、15種、20種、25種、30種、35種、少なくとも約36種、少なくとも40種まで、少なくとも50種まで、少なくとも60種まで、少なくとも70種まで、少なくとも80種まで、少なくとも90種まで、または全部の間にある全ての組み合わせにハイブリダイズするプローブを含む遺伝子群を提供する:NM_003335;NM_000918;NM_006430.1;NM_001416.1;NM_004090;NM_006406.1;NM_003001.2;NM_001319;NM_006545.1;NM_021145.1;NM_002437.1;NM_006286;NM_001003698///NM_001003699///NM_002955;NM_001123///NM_006721;NM_024824;NM_004935.1;NM_002853.1;NM_019067.1;NM_024917.1;NM_020979.1;NM_005597.1;NM_007031.1;NM_009590.1;NM_020217.1;NM_025026.1;NM_014709.1;NM_014896.1;AF010144;NM_005374.1;NM_001696;NM_005494///NM_058246;NM_006534///NM_181659;NM_006368;NM_002268///NM_032771;NM_014033;NM_016138;NM_007048///NM_194441;NM_006694;NM_000051///NM_138292///NM_138293;NM_000410///NM_139002///NM_139003///NM_139004///NM_139005///NM_139006///NM_139007///NM_139008///NM_139009///NM_139010///NM_139011;NM_004691;NM_012070///NM_139321///NM_139322;NM_006095;AI632181;AW024467;NM_021814;NM_005547.1;NM_203458;NM_015547///NM_147161;AB007958.1;NM_207488;NM_005809///NM_181737///NM_181738;NM_016248///NM_144490;AK022213.1;NM_005708;W207102;AK023895;NM_144606///NM_144997;NM_018530;AK021474;U43604.1;AU147017;AF222691.1;NM_015116;NM_001005375///NM_001005785///NM_001005786///NM_004081///NM_020363///NM_020364///NM_020420;AC004692;NM_001014;NM_000585///NM_172174///NM_172175;NM_054020///NM_172095///NM_172096///NM_172097;BE466926;NM_018011;NM_024077;NM_012394;NM_019011///NM_207111///NM_207116;NM_017646;NM_021800;NM_016049;NM_014395;NM_014336;NM_018097;NM_019014;NM_024804;NM_018260;NM_018118;NM_014128;NM_024084;NM_005294;AF077053;NM_138387;NM_024531;NM_000693;NM_018509;NM_033128;NM_020706;AI523613;およびNM_014884。
1つの実施形態において、本発明は、発現プロフィールが肺疾患を診断するのに有用であり、そして以下の84種の遺伝子配列のうちの少なくとも、例えば、5種、10種、15種、20種、25種、30種、35種、少なくとも約36種、少なくとも40種、少なくとも50種、少なくとも60種、少なくとも70種、少なくとも80種、全部にハイブリダイズするプローブを含む遺伝子群を提供する:NM_030757.1;R83000;AK021571.1;NM_014182.1;NM_17932.1;U85430.1;AI683552;BC002642.1;AW024467;NM_030972.1;BC021135.1;AL161952.1;AK026565.1;AK023783.1;BF2I8804;NM_001281.1;NM_024006.1;AK023843.1;BC001602.1;BC034707.1;BC064619.1;AY280502.1;BC059387.1;AF135421.1;BC061522.1;L76200.1;U50532.1;BC006547.2;BC008797.2;BC000807.1;AL080112.1;BC033718.1///BC046176.1///BC038443.1;NM_000346.1;BC008710.1;Hs.288575(UNIGENE ID);AF020591.1;BC000423.2;BC002503.2;BC008710.1;BC009185.2;Hs.528304(UNIGENE ID);U50532.1;BC013923.2;BC031091;NM_007062;Hs.249591(Unigene ID);BC075839.1///BC073760.1;BC072436.1///BC004560.2;BC001016.2;Hs.286261(Unigene ID);AF348514.1;BC005023.1;BC066337.1///BC058736.1///BC050555.1;Hs.216623(Unigene ID);BC072400.1;BC041073.1;U43965.1;BC021258.2;BC016057.1;BC016713.1///BC014535.1///AF237771.1;BC000360.2;BC007455.2;BC000701.2;BC010067.2;BC023528.2///BC047680.1;BC064957.1;Hs.156701(Unigene ID);BC030619.2;BC008710.1;U43965.1;BC066329.1;Hs.438867(Unigene ID);BC035025.2///BC050330.1;BC023976.2;BC074852.2///BC074851.2;Hs.445885(Unigene ID);BC008591.2///BC050440.1///;BC048096.1;AF365931.1;AF257099.1;およびBC028912.1。
1つの実施形態において、本発明は、発現プロフィールが肺疾患を診断するのに有用であり、そして以下の50種の遺伝子配列のうちの少なくとも、例えば、5種、10種、15種、20種、25種、30種、35種、好ましくは少なくとも約36種、よりなお好ましくは少なくとも40種、よりなお好ましくは少なくとも45種、よりなお好ましくは全部にハイブリダイズするプローブを含む遺伝子群を提供するが、それは、任意のメンバーおよび全てのメンバー(例えば、20種、21種、22種、および36種までを含む)を含み得る:NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;AB014576.1;BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1。1つの好ましい実施形態において、t検定を使用する分析において同定された個体予測因子遺伝子と重複する上記50種の遺伝子のうちの少なくとも20〜30種、30〜40種、および例えば、t検定分析を使用して個体予測因子遺伝子として同定された重複しない遺伝子のうちの5〜9種、ならびにその組み合わせを、使用し得る。
1つの実施形態において、本発明は、発現プロフィールが肺疾患を診断するのに有用であり、そして以下の36種の遺伝子配列のうちの少なくとも、例えば、5種、10種、15種、20種、好ましくは少なくとも約25種、よりなお好ましくは少なくとも30種、よりなお好ましくは全部にハイブリダイズするプローブを含む遺伝子群を提供する:NM_007062.1;NM_001281.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;NM_002268///NM_032771;NM_007048///NM_194441;NM_006694;U85430.1;NM_004691;AB014576.1;BF218804;BE467941;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AA133341;およびAF198444.1。1つの好ましい実施形態において、個体予測因子遺伝子と重複する上記36種の遺伝子のうちの少なくとも20種、および例えば、重複しない遺伝子のうちの5〜9種、ならびにその組み合わせを、使用し得る。
個々のサンプル中の上記遺伝子群の発現は、上記遺伝子群のメンバーによってコードされる核酸配列またはタンパク質産物配列に特異的な任意のプローブを使用して分析され得る。例えば、1つの実施形態において、本発明の方法において有用なプローブセットは、Affymetrix Inc,ヒトゲノムU133セットの遺伝子チップに含まれ、そして以下のプローブID番号として同定される10〜15種の間、15〜20種の間、20〜180種の間の核酸プローブ、好ましくは、30〜180種の間、よりなお好ましくは、36〜96種の間、よりなお好ましくは、36〜84種の間、よりなお好ましくは、36〜50種の間のプローブから選択される:208082_x_at、214800_x_at、215208_x_at、218556_at、207730_x_at、210556_at、217679_x_at、202901_x_at、213939_s_at、208137_x_at、214705_at、215001_s_at、218155_x_at、215604_x_at、212297_at、201804_x_at、217949_s_at、215179_x_at、211316_x_at、217653_x_at、266_s_at、204718_at、211916_s_at、215032_at、219920_s_at、211996_s_at、200075_s_at、214753_at、204102_s_at、202419_at、214715_x_at、216859_x_at、215529_x_at、202936_s_at、212130_x_at、215204_at、218735_s_at、200078_s_at、203455_s_at、212227_x_at、222282_at、219678_x_at、208268_at、221899_at、213721_at、214718_at、201608_s_at、205684_s_at、209008_x_at、200825_s_at、218160_at、57739_at、211921_x_at、218074_at、200914_x_at、216384_x_at、214594_x_at、222122_s_at、204060_s_at、215314_at、208238_x_at、210705_s_at、211184_s_at,215418_at、209393_s_at、210101_x_at、212052_s_at、215011_at、221932_s_at、201239_s_at、215553_x_at、213351_s_at、202021_x_at、209442_x_at、210131_x_at、217713_x_at、214707_x_at、203272_s_at、206279_at、214912_at、201729_s_at、205917_at、200772_x_at、202842_s_at、203588_s_at、209703_x_at、217313_at、217588_at、214153_at、222155_s_at、203704_s_at、220934_s_at、206929_s_at、220459_at、215645_at、217336_at、203301_s_at、207283_at、222168_at、222272_x_at、219290_x_at、204119_s_at、215387_x_at、222358_x_at、205010_at、1316_at、216187_x_at、208678_at、222310_at、210434_x_at、220242_x_at、207287_at、207953_at、209015_s_at、221759_at、220856_x_at、200654_at、220071_x_at、216745_x_at、218976_at、214833_at、202004_x_at、209653_at、210858_x_at、212041_at、221294_at、207020_at、204461_x_at、205367_at、219203_at、215067_x_at、212517_at、220215_at、201923_at、215609_at、207984_s_at、215373_x_at、216110_x_at、215600_x_at、216922_x_at、215892_at、201530_x_at、217371_s_at、222231_s_at、218265_at、201537_s_at、221616_s_at、213106_at、215336_at、209770_at、209061_at、202573_at、207064_s_at、64371_at、219977_at、218617_at、214902_x_at、207436_x_at、215659_at、204216_s_at、214763_at、200877_at、218425_at、203246_s_at、203466_at、204247_s_at、216012_at、211328_x_at、218336_at、209746_s_at、214722_at、214599_at、220113_x_at、213212_x_at、217671_at、207365_x_at、218067_s_at、205238_at、209432_s_at、および213919_at。1つの好ましい実施形態において、個体予測因子遺伝子と重複する上記180種の遺伝子のうちの少なくとも、例えば、10〜20種、20〜30種、30〜40種、40〜50種、50〜60種、60〜70種、70〜80種、80〜90種、90〜100種、110種、120種、130種、140種、150種、160種、または170種、および例えば、重複しない遺伝子のうちの5〜9種、ならびにその組み合わせを、使用し得る。
Affymetrixプローブについての配列は、この明細書に対する添付物において提供され、そのページの全ては、その全体が本明細書中に参考として援用される。
大気汚染物質(例えば、タバコの煙、アスベスト)に対する曝露によって引き起こされる任意の肺疾患または任意の他の肺疾患に関連する発現パターンを同定するために、発現データを分析し得る。例えば、上記分析は、以下のように行われ得る。最初に、研究群サンプルとハイブリダイズするプローブを含む遺伝子チップまたはビーズの混合物を、走査する。例えば、肺疾患を有さない個体と肺疾患を有する個体との間で異なって発現される遺伝子群を得るために、非喫煙者および喫煙者のサンプル、アスベストに曝されていない個体およびアスベストに曝された個体のサンプル、スモッグに曝されていない個体およびスモッグに曝された個体のサンプル、肺疾患を有する喫煙者および肺疾患を有する喫煙者のサンプルを、使用し得る。当然に、適切な群を選択しなければならず、1つだけの大気汚染物質は、可変物(variable)として選択され得る。したがって、例えば、アスベストに曝されたがスモッグに曝されていない非喫煙者とアスベストまたはスモッグに曝されていない非喫煙者とを、比較し得る。
得られた発現分析(例えば、マイクロアレイまたはマイクロビーズの生データ)は、信号強度および検出p値からなる。そのデータを正規化するか、または見積もり(scale)、そして発現データの画像、コントロールプローブ、およびヒストグラムに基づいて質が悪いチップ/ビーズのセットをフィルターにかける(filter)。また、非上皮細胞を含む汚染された検体を、フィルターにかける。最後に、検出p値を使用して重要な遺伝子を、フィルターにかける。これは、正常気道(正常気道のトランスクリプトソーム)に存在する転写物の同定をもたらす。変動分析および重回帰分析が、使用され得る。これはまた、気道上皮細胞の転写に対する喫煙の効果の同定をもたらす。この分析に関して、T検定およびピアソンの相関分析を、使用し得る。また、肺疾患(例えば、肺癌)を有するサンプルおよび癌を有さないサンプルにおいて異なって発現される転写物の群またはセットを、同定し得る。この分析は、分類予測(class prediction)モデルを使用して行われた。
上記データの分析に関して、例えば、重み付き投票(weighted voting)法を、使用し得る。上記重み付き投票法は、2つの分類の間の遺伝子発現の信号雑音比によって、順位付けし、そして全ての遺伝子に重み付きの「p」を与える:P=平均(分類1)−平均(分類2)/sd(分類1)=sd(分類2)。上位に順位付けされた遺伝子の可変サイズのコミッティー(committee)は、試験サンプルを評価するために使用されるが、より有意なp値を有する遺伝子は、より大きく重み付けされ得る。試験サンプル中の各コミッティー遺伝子は、遺伝子発現レベルが分類1の平均または分類2の平均にどの程度近いかに基づいて一方の分類または他方の分類に投票する。V(遺伝子A)=P(遺伝子A)、すなわち、試験サンプル中の発現のレベルは、2つの分類における平均発現値の平均より少ない。各分類への投票は、集計され、そして勝ちの分類は、PS=V勝ち−V負け/V勝ち+V負けの通り予測強度に従って決定される。最後に、正確度は、交差検定+/−独立サンプルを使用して検証され得る。
表1は、癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者とを区別する群として同定された96種の遺伝子を示す。発現の違いは、特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において低かったことを示す「下降」、および特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において高かったことを示す「上昇」のいずれかとして右側の列に示される。1つの実施形態において、「ヒトゲノムU133チップにおけるAffymetrix Id」の列において示される例示のプローブが、使用され得る。Affymetrixプローブについての配列は、添付物において提供される。
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表2は、癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者とを区別する群として同定された1つの好ましい84種の遺伝子群を示す。発現の違いは、特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において低かったことを示す「下降」、および特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において高かったことを示す「上昇」のいずれかとして右側の列に示される。これらの遺伝子は、伝統的なスチューデントt検定分析を使用して同定された。
1つの実施形態において、「ヒトゲノムU133チップにおけるAffymetrix
Id」の列において示される例示のプローブが、使用され得る。
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表3は、癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者とを区別する群として同定された1つの好ましい50種の遺伝子の群を示す。発現の違いは、特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において低かったことを示す「下降」、および特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において高かったことを示す「上昇」のいずれかとして右側の列に示される。
したがって、遺伝子群は、重み付き投票アルゴリズムを備えるBroad InstituteからのGenePatternサーバーを使用して同定された。初期設定(すなわち、信号雑音比および遺伝子フィルタリングなし)が、使用された。
1つの実施形態において、「ヒトゲノムU133チップにおけるAffymetrix
Id」の列に示される例示のプローブが、発現分析において使用され得る。
Figure 2013179945
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表4は、癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者とを区別する群として同定された1つの好ましい36種の遺伝子群を示す。発現の違いは、特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において低かったことを示す「下降」、および特定の転写物の発現が癌を有さない喫煙者においてよりも癌を有する喫煙者において高かったことを示す「上昇」のいずれかとしてとして右側の列に示される。
1つの実施形態において、「ヒトゲノムU133チップにおけるAffymetrix
Id」の列において示される例示のプローブが、使用され得る。
Figure 2013179945
Figure 2013179945
Figure 2013179945
1つの実施形態において、本発明の遺伝子群は、表1〜4に示されるような遺伝子のうちの少なくとも、例えば、5種、10種、15種、20種、25種、30種、より好ましくは少なくとも36種、よりなお好ましくは少なくとも約40種、よりなお好ましくは少なくとも約50種、よりなお好ましくは少なくとも約60種、よりなお好ましくは少なくとも約70種、よりなお好ましくは少なくとも約80種、よりなお好ましくは少なくとも約86種、よりなお好ましくは少なくとも約90種、よりなお好ましくは少なくとも約96種を含む。
1つの好ましい実施形態において、上記遺伝子群は、表1〜4に列挙される遺伝子からなる群より選択される36〜180種の遺伝子を含む。
1つの実施形態において、本発明は、発現が癌を有する個体において低い遺伝子の群を提供する。
したがって、1つの実施形態において、本発明は、肺疾患を診断するのに有用な遺伝子の群を提供し、その遺伝子の群の発現は、大気汚染物質に曝された癌を有する個体において、同じ大気汚染物質に曝された癌を有さない個体と比較してより低く、その群は、以下の転写物からなる少なくとも5種、好ましくは少なくとも約5〜10種、よりなお好ましくは少なくとも約10〜20種、よりなお好ましくは少なくとも約20〜30種、よりなお好ましくは少なくとも約30〜40種、よりなお好ましくは少なくとも約40〜50種、よりなお好ましくは少なくとも約50〜60種、よりなお好ましくは少なくとも約60〜70種、よりなお好ましくは約72種の遺伝子にハイブリダイズするプローブを含む(転写物は、それらのGenBank ID番号またはUnigene ID番号を用いて同定され、そして対応する遺伝子の名称は、表1に出現する):NM_003335;NM_001319;NM_021145.1;NM_001003698///NM_001003699///;NM_002955;NM_002853.1;NM_019067.1;NM_024917.1;NM_020979.1;NM_005597.1;NM_007031.1;N14_009590.1;NM_020217.1;NM_025026.1;NM_014709.1;NM_014896.1;AF010144;NM_005374.1;NM_006534///NM_181659;NM_014033;NM_016138;NM_007048///NM_194441;NM_000051///NM_138292///NM_138293;NM_000410///NM_139002///NM_139003///NM_139004///NM_139005///NM_139006///NM_139007///NM_139008///NM_139009///NM_139010///NM_139011;NM_012070///NM_139321///NM_139322;NM_006095;AI632181;AW024467;NM_021814;NM_005547.1;NM_203458;NM_015547///NM_147161;AB007958.1;NM_207488;NM_005809///NM_181737///NM_181738;NM_016248///NM_144490;AK022213.1;NM_005708;NM_207102;AK023895;NM_144606///NM_144997;NM_018530;AK021474;U43604.1;AU147017;AF222691.1;NM_015116;NM_001005375///NM_001005785///NM_001005786///NM_004081///NM_020363///NM_020364///NM_020420;AC004692;NM_001014;NM_000585///NM_172174///NM_172175;NM_054020///NM_172095///NM_172096///NM_172097;BE466926;NM_018011;NM_024077;NM_019011///NM207111///NM_207116;NM_017646;NM_014395;NM_014336;NM_018097;NM_019014;NM_024804;NM_018260;NM_018118;NM_014128;NM_024084;NM_005294;AF077053;NM_000693;NM_033128;NM_020706;AI523613;およびNM_014884。
別の実施形態において、本発明は、肺疾患を診断するのに有用な遺伝子の群を提供し、上記遺伝子の群の発現は、大気汚染物質に曝された癌を有する個体において、同じ大気汚染物質に曝された癌を有さない個体と比較してより低く、その群は、以下の転写物からなる少なくとも5、好ましくは少なくとも約5〜10種、よりなお好ましくは少なくとも約10〜20種、よりなお好ましくは少なくとも約20〜30種、よりなお好ましくは少なくとも約30〜40種、よりなお好ましくは少なくとも約40〜50種、よりなお好ましくは少なくとも約50〜60種、よりなお好ましくは約63種の遺伝子にハイブリダイズするプローブを含む(転写物は、それらのGenBank ID番号またはUnigene ID番号を用いて同定され、そして対応する遺伝子の名称は、表2に出現する):NM_030757.1;R83000;AK021571.1;NM_17932.1;U85430.1;AI683552;BC002642.1;AW024467;NM_030972.1;BC021135.1;AL161952.1;AK026565.1;AK023783.1;BF218804;AK023843.1;BC001602.1;BC034707.1;BC064619.1;AY280502.1;BC059387.1;BC061522.1;U50532.1;BC006547.2;BO008797.2;BC000807.1;AL080112.1;BC033718.1///BC046176.1///;BC038443.1;Hs.288575(UNIGENE ID);AF020591.1;BC002503.2;BC009185.2;Hs.528304(UNIGENE ID);U50532.1;BC013923.2;BC031091;Hs.249591(Unigene ID);Hs.286261(Unigene ID);AF348514.1;BC066337.1///BC058736.1///BC050555.1;Hs.216623(Unigene ID);BC072400.1;BC041073.1;U43965.1;BC021258.2;BC016057.1;BC016713.1///BC014535.1///AF237771.1;BC000701.2;BC010067.2;Hs.156701(Unigene ID);BC030619.2;U43965.1;Hs.438867(Unigene ID);BC035025.2///BC050330.1;BC074852.2///BC074851.2;Hs.445885(Unigene ID);AF365931.1;およびAF257099.1。
別の実施形態において、本発明は、肺疾患を診断するのに有用な遺伝子の群を提供し、上記遺伝子の群の発現は、大気汚染物質に曝された癌を有する個体において、同じ大気汚染物質に曝された癌を有さない個体と比較してより低く、その群は、以下の転写物からなる少なくとも5種、好ましくは少なくとも約5〜10種、よりなお好ましくは少なくとも約10〜20種、よりなお好ましくは少なくとも約20〜25種、よりなお好ましくは約25種の遺伝子にハイブリダイズするプローブを含む(転写物は、それらのGenBank ID番号またはUnigene ID番号を用いて同定され、そして対応する遺伝子の名称は、表3に出現する):BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;A1683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1。
別の実施形態において、本発明は、肺疾患を診断するのに有用な遺伝子の群を提供し、上記遺伝子の群の発現は、大気汚染物質に曝された癌を有する個体において、同じ大気汚染物質に曝された癌を有さない個体と比較してより高く、その群は、以下の転写物からなる少なくとも5種なで、好ましくは少なくとも約5〜10種、よりなお好ましくは少なくとも約10〜20種、よりなお好ましくは少なくとも約20〜25種、よりなお好ましくは約25種の遺伝子にハイブリダイズするプローブを含む(転写物は、それらのGenBank ID番号またはUnigene ID番号を用いて同定され、そして対応する遺伝子の名称は、表1に出現する):NM_000918;NM_006430.1;NM_001416.1;NM_004090;NM_006406.1;NM_003001.2;NM_006545.1;NM_002437.1;NM_006286;NM_001123///NM_006721;NM_024824;NM_004935.1;NM_001696;NM_005494///NM_058246;NM_006368;NM_002268///NM_032771;NM_006694;NM_004691;NM_012394;NM_021800;NM_016049;NM_138387;NM_024531;およびNM_018509。
別の実施形態において、本発明は、肺疾患を診断するのに有用な遺伝子の群を提供し、上記遺伝子の群の発現は、大気汚染物質に曝された癌を有する個体において、同じ大気汚染物質に曝された癌を有さない個体と比較してより高く、その群は、以下の転写物からなる少なくとも5種まで、好ましくは少なくとも約5〜10種、よりなお好ましくは少なくとも約10〜20種、よりなお好ましくは少なくとも約20〜23種、よりなお好ましくは約23種の遺伝子にハイブリダイズするプローブを含む(転写物は、それらのGenBank ID番号またはUnigene ID番号を用いて同定され、そして対応する遺伝子の名称は、表2に出現する):NM_014182.1;NM_001281.1;NM_024006.1;AF135421.1;L76200.1;NM_000346.1;BC008710.1;B0000423.2;BC008710.1;NM_007052;BC075839.1///BC073760.1;BC072436.1///BC004560.2;BC001016.2;BC005023.1;BC000360.2;BC007455.2;BC023528.2///BC047680.1;BC064957.1;BC008710.1;BC066329.1;BC023976.2;BC008591.2///BC050440.1///BC048096.1;およびBC028912.1。
別の実施形態において、本発明は、肺疾患を診断するのに有用な遺伝子の群を提供し、上記遺伝子の群の発現は、大気汚染物質に曝された癌を有する個体において、同じ大気汚染物質に曝された癌を有さない個体と比較してより高く、その群は、以下の転写物からなる少なくとも5種まで、好ましくは少なくとも約5〜10種、よりなお好ましくは少なくとも約10〜20種、よりなお好ましくは少なくとも約20〜25種、よりなお好ましくは約25種の遺伝子にハイブリダイズするプローブを含む(転写物は、それらのGenBank ID番号またはUnigene ID番号を用いて同定され、そして対応する遺伝子の名称は、表3に出現する):NM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;B0002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067,1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;B0005969.1;NM_002271.1;AL566172;およびAB014576.1。
1つの実施形態において、本発明は、肺疾患を診断する方法を提供し、その方法は、肺疾患に罹患すると疑われるか、または肺疾患の高い危険性を有する個体(すなわち、試験個体)中の遺伝子群の発現プロフィールを測定する工程、およびその発現プロフィール(すなわち、コントロールプロフィール)を、肺疾患を有さない試験個体よりもまた同様の大気汚染物質に曝されている個体(すなわち、コントロール個体)の発現プロフィールと比較する工程を包含し、遺伝子の発現の違いは、少なくとも10、より好ましくは少なくとも20、よりなお好ましくは少なくとも30、よりなお好ましくは少なくとも36、よりなお好ましくは36〜180の間、よりなお好ましくは36〜96の間、よりなお好ましくは36〜84の間、よりなお好ましくは36〜50の間の前述の試験個体とコントロール個体との間で比較した場合、肺疾患に罹患している試験個体を示す。表4に示されるような約36種の遺伝子の群、表3に示されるような約50種の遺伝子の群、表2に示される約84種の遺伝子の群および表1に示されるような約96種の遺伝子が、好ましい。上記異なる遺伝子群はまた、上記試験個体が表1〜4に示されるような全ての群、3つの群、2つの群、1つだけの群についてスクリーニングされ得るように、組み合わせられ得る。
例えば、タバコの煙に曝された試験個体の発現プロフィールが表3に示される50種の遺伝子の発現プロフィールと比較される場合、表3に示されるような遺伝子チップにおけるAffymetrix incプローブセットを使用して、癌を有する個体について図10に示されるものに類似する発現プロフィールは、試験個体が癌を有することを示す。あるいは、上記発現プロフィールが図10における癌を有さない個体の発現プロフィールとより類似する、試験個体は肺癌に罹患していないようである。
50種の遺伝子の群は、重み付き投票アルゴリズムを備えるBroad InstituteからのGenePatternサーバーを使用して同定された。初期設定(すなわち、信号雑音比および遺伝子フィルタリングなし)が、使用された。GenePatternは、location broad.mit.edu/cancer/software/genepatternにおいてワールドワイドウェブを介して利用可能である。このプログラムは、個々の遺伝子としてよりもむしろ群でデータの分析を可能にする。したがって、1つの好ましい実施形態において、実質的に表3の全50種の遺伝子の発現が、一緒に分析される。BF218804;AK022494.1;AA114843;BE467941;NM_003541.1;R83000;AL161952.1;AK023843.1;AK021571.1;AK023783.1;AU147182;AL080112.1;AW971983;AI683552;NM_024006.1;AK026565.1;NM_014182.1;NM_021800.1;NM_016049.1;NM_019023.1;NM_021971.1;NM_014128.1;AK025651.1;AA133341;およびAF198444.1からなる群より選択される遺伝子の正常な発現よりも低い発現プロフィール、ならびにNM_007062.1;NM_001281.1;BC000120.1;NM_014255.1;BC002642.1;NM_000346.1;NM_006545.1;BG034328;NM_021822.1;NM_021069.1;NM_019067.1;NM_017925.1;NM_017932.1;NM_030757.1;NM_030972.1;AF126181.1;U93240.1;U90552.1;AF151056.1;U85430.1;U51007.1;BC005969.1;NM_002271.1;AL566172;およびAB014576.1からなる群より選択される遺伝子の正常な発現よりも高い遺伝子発現プロフィールは、肺疾患を有するか、または肺疾患(例えば、肺癌)を発症する高い危険性を有する個体を示す。1つの好ましい実施形態において、表3における全ての遺伝子の発現パターンが、分析される。1つの実施形態において、表3の予測因子遺伝子の群を分析することに加えて、t検定分析を使用して同定された1種、2種、3種、4種、5種、6種、7種、8種、9種、10〜15種、15〜20種、20〜30種、またはそれ以上の個体予測因子遺伝子が、分析される。例えば、5〜10種またはそれ以上の群の予測因子遺伝子と5〜10種またはそれ以上の個々の遺伝子との任意の組み合わせもまた、使用され得る。
用語「発現プロフィール」とは、本明細書中で使用される場合、サンプル中の分析された遺伝子の各々の遺伝子産物の量をいう。「発現プロフィール」は、特別の発現マップと同様であり、図10(Y軸上)において各個体について示されるものと同様である。
用語「肺疾患」とは、本明細書中で使用される場合、以下を含む障害をいうが、これらに限定されない:喘息、慢性気管支炎、気腫、気管支拡張症、原発性肺高血圧症および急性呼吸促迫症候群。本明細書中に記載される方法はまた、過敏性肺炎、好酸球性肺炎、および持続真菌感染を含む免疫系に関する肺障害、肺線維症、全身性硬化症、特発性肺ヘモジデリン沈着症、肺胞蛋白症、腺癌、扁平上皮癌、小細胞癌および大細胞癌、ならびに肺の良性新生物(気管支腺腫および過誤腫が挙げられる)などの肺の癌を診断または処置するために使用され得る。1つの好ましい実施形態において、上記肺疾患は、肺癌である。
本発明に従う有用な生物学的サンプルとしては、気道の組織サンプル、細胞サンプル、および排泄サンプル(例えば、痰または唾液)が挙げられるが、これらに限定されない。本発明による分析方法に有用なサンプルは、口、気管支の気道、および肺から採取され得る。
用語「大気汚染物質」とは、本明細書中で使用される場合、肺疾患への関連が疑われているかまたは照明されているタバコの煙、シガーの煙、スモッグ、アスベスト、および他の大気汚染物質などの因子を含む任意の空気不純物または環境的な気道ストレスをいう。
用語「個体」とは、本明細書中で使用される場合、好ましくはヒトをいう。しかし、上記方法は、ヒトに限定されず、そして当業者は、例えば、実験室の試験動物(好ましくは、肺を有する動物(例えば、非ヒト霊長類、マウス種(ラットおよびマウスが挙げられるが、これらに限定されない)、イヌ、ヒツジ、ブタ、モルモット、および他のモデル動物)において、本発明の診断の/予後の遺伝子分類(gene grouping)を使用し得る。
本明細書中で使用される場合、語句「変化した発現」とは、同様の大気汚染物質に曝された癌を有さない個体(例えば、喫煙者)由来の肺細胞の発現パターンと比較した場合、大気汚染物質に曝された癌を有する個体(例えば、喫煙者)における増加した発現または減少した発現のいずれかをいう、表1および2は、本発明の好ましい発現パターンの変化を示す。表における用語「上昇」および「下降」とは、癌を有さない喫煙者における発現の量に対する癌を有する喫煙者における発現の量をいう。同様の発現パターンの変化は、他の気道汚染物質に曝されている個体における癌の発症に関するようである。
1つの実施形態において、発現が肺癌の診断および/または予後において分析される上記遺伝子の群は、表5に示されるような80種の遺伝子の群から選択される。遺伝子の任意の組み合わせは、80種の遺伝子から選択される。1つの実施形態において、表7に示される20種の遺伝子の組み合わせが、選択される。1つの実施形態において、表6からの遺伝子の組み合わせが、使用される。
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上記遺伝子産物の発現に対する上記転写物の発現の発現を相関させるか、または比較するために上記の表を、使用し得る。上記表に示されるような転写物の発現の増加は、上記遺伝子産物の発現の増加に対応する。同様に、上記表に示されるような転写物の発現の減少は、上記遺伝子産物の発現の減少に対応する。
本発明の群またはそれらのサブグループの1種以上の遺伝子および/または転写物の遺伝子発現の分析は、当業者に公知である任意の遺伝子発現方法を使用して行われ得る。このような方法としては、核酸チップ(例えば、Affymetrixチップ)を使用した発現分析および例えば、上記転写物のリアルタイム検出を使用した方法に基づく定量的RT−PCRが挙げられるが、これらに限定されない。本発明による転写物レベルの分析は、出発物質として本発明の診断遺伝子群において同定された遺伝子によってコードされた全RNAもしくはメッセンジャーRNAまたはタンパク質を使用してなされ得る。好ましい実施形態において、上記分析は、表1〜7に示されるような遺伝子および/または転写物によってコードされる少なくとも約10〜20種、20〜30種、好ましくは少なくとも36種、少なくとも36〜50種、50種、約50〜60種、60〜70種、70〜80種、80〜90種、96種、100〜180種、180〜200種、200〜250種、250〜300種、300〜350種、350〜400種、400〜450種、450〜500種、500〜535種のタンパク質を含むタンパク質に対する抗体による免疫組織化学的分析である。
個体中の上記遺伝子群の転写物レベルを分析する方法は、ノーザンブロットハイブリダイゼーション、リボヌクレアーゼ保護アッセイ、および逆転写酵素連鎖反応(RT−PCR)ベースの反応法を含む。異なるRT−PCRベースの技術は、本発明の診断目的に最も適した定量法である。なぜならば、それらは、非常に感度が高く、したがって、診断試験について望ましい小さいサンプルサイズのみを必要とするからである。多くの定量的RT−PCRベースの方法が、記載されており、そして本発明による転写物の量を測定するのに有用である。これらの方法は、PCRおよび相補DNA(cDNA)アレイを使用したRNA定量(Shalonら、Genome Research 6(7):639−45、1996;Bernardら、Nucleic Acids Research 24(8):1435−42、1996)、MALDI−TOF質量分析アプローチを使用したリアル競合PCR(Dingら、PNAS、100:3059−64、2003)、プライマー伸長反応に基づく固相ミニ配列決定技術(solid−phase mini−sequencing technique)(米国特許第6,013,431号、Suomalainenら Mol.Biotechnol.Jun;15(2):123−31、2000)、イオン対高速液体クロマトグラフィー(Dorisら、J.Chromatogr.A May 8;806(1):47−60、1998)、および5’ヌクレアーゼアッセイまたはリアルタイムRT−PCR(Hollandら、Proc
Natl Acad Sci USA 88;7276−7280、1991)を含む。
ゲル電気泳動分離法を使用した標準と標的との比較、その後の標的の濃度測定の定量を可能にする所望の標的配列由来の長さまたは制限酵素部位によって異なるRT−PCRおよび内部標準を使用する方法もまた、開発されており、そして本発明によって上記転写物の量を検出するために使用され得る(例えば、米国特許第5,876,978号;同第5,643,765号;および同第5,639,606号を参照とする)。
上記サンプルは、好ましくは、例えば、光ファイバー気管支鏡検査との組み合わた内視鏡サイトブラシ(endoseopic cytobrush)を使用して気管支の気道から得られる。1つの実施形態において、上記細胞は、例えば、上記口腔粘膜の擦過を使用して上記個体の口腔粘膜細胞から得られる。
1つの好ましい実施形態において、本発明は、肺疾患を発症する危険性を決定するための予後および/または診断の免疫組織化学的アプローチ(例えば、浸漬試験紙(dipstick)分析)を提供する。本発明の上記遺伝子の群によってコードされるタンパク質、またはその抗原性エピトープに対する抗体は、市販されているか、または当業者に周知である方法を使用して産生され得るかのいずれかである。
本発明は、上記診断に重要な遺伝子産物の全てを検出し得る1つの浸漬試験紙、あるいは、本発明の診断タンパク質のより小さいサブグループのタンパク質の量を検出し得る一連の浸漬試験紙のいずれかを企図する。
抗体は、当該分野において周知である手段によって調製され得る。用語「抗体」は、所望の抗原と選択的に反応する、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体および組換え核酸技術によって調製された抗体を含むことを維持する。本発明の診断遺伝子群中の任意の遺伝子によってコードされるタンパク質に対する抗体は、公知であるか、または当該分野において周知である方法を使用して容易に産生され得るかのいずれかである。インターネットサイト(例えば、「biocompare.comlabmatrix.asp?antibody=y」におけるワールドワイドウェブを介するBiocompare)は、本発明によって提供される任意のタンパク質に対する存在する抗体を検索するための、当業者に有用なツールを提供する。
本発明による診断タンパク質に対する抗体は、上記診断の気道プロテオームのタンパク質の発現のレベルを定量するための標準的な技術(例えば、ウェスタンブロッティングまたは免疫組織学)において使用され得る。これは、上記遺伝子転写物の発現によって定量される(すなわち、転写物の発現の増加は、上記遺伝子産物(すなわち、タンパク質)の発現の増加に対応する)。同様に、上記転写物の発現の減少は、上記遺伝子産物またはタンパク質の発現の減少に対応する。肺疾患(特に、肺癌)における好ましい転写物の発現の増加または減少の詳細な指針が、上記の表に示される。例えば、表5および6は、発現が肺癌において変化する遺伝子の群を記載する。
免疫組織化学的用途は、アッセイを含み、上記タンパク質の存在の増大が、例えば、唾液サンプルまたは痰サンプルから評価され得る。
本発明による免疫組織化学的アッセイは、固体支持体を利用する方法を使用して行われ得る。上記固体支持体は、浸漬試験紙、メンブレン、吸収パッド、ビーズ、マイクロタイターウェル、試験管などを含むイムノアッセイの実施において使用される任意の相であり得る。最小限のトレーニングを有するかまたは先のトレーニングを有さない試験する人員または自己試験に関する患者によって都合よく使用され得る試験デバイスが、好ましい。このような好ましい試験デバイスとしては、米国特許第4,632,901号に記載されるような、浸漬試験紙、メンブレンアッセイシステムが挙げられる。このような従来の試験システムの調製および使用は、上記特許文献、医学文献、および科学文献において十分に記載される。試験紙が使用される場合、抗タンパク質抗体は、上記抗体を備える末端が上記タンパク質の検出のために以下に記載されるような溶液に浸漬され得るように、その試験紙の一方の末端に結合される。あるいは、上記サンプルは、上記抗体をコーティングした浸漬試験紙またはメンブレン上にピペットまたはスポイトなどによって適用され得る。
上記診断の気道トランスクリプトソームによってコードされるタンパク質に対する抗体(「タンパク質」)は、任意のアイソタイプ(例えば、IgA、IgGまたはIgM、Fabフラグメントなど)であり得る。上記抗体は、モノクローナル性またはポリクローナル性であり得、そして例えば、HarlowおよびLane、Antibodies、A
Laboratory Manual、Cold Spring Harbor Laboratory、1988(本明細書中に参考として援用される)に一般的に記載されるような方法によって産生され得る。上記抗体は、直接的な手段または間接的な手段によって上記固体支持体に適用され得る。間接的な結合は、上記アッセイ溶液に対する上記タンパク質結合部位の最大限の曝露を可能にする。なぜならば、上記部位は、それ自体が上記支持体に対する結合のために使用されないからである。好ましくは、ポリクローナル抗体が、使用される。なぜならば、ポリクローナル抗体は、上記タンパク質の異なるエピトープを認識し、それによって上記アッセイの感度を向上させ得るからである。
上記固体支持体は、好ましくは、上記固体支持体に対する上記タンパク質抗体の後に、非特異的にブロックされる。周辺領域の非特異的なブロックは、そのままかまたは誘導体化されたウシ血清アルブミン、または他の動物由来のアルブミン、そのままの動物血清、カゼイン、無脂肪乳などにより得る。
上記サンプルは、結合されたタンパク質特異的抗体によって上記固体支持体上に適用され、その結果、上記タンパク質がその抗体を介して上記固体支持体に結合される。上記サンプルの過剰でありかつ結合されていない成分は、除去され、そして上記固体支持体は、好ましくは、上記抗体−抗原複合体がその固体支持体上に保持されるように洗浄される。上記固体支持体は、洗浄剤(例えば、Tween−20、Tween−80またはドデシル硫酸ナトリウム)を含み得る洗浄溶液によって洗浄され得る。
上記タンパク質が上記固体支持体に結合させた後、タンパク質と反応する第2の抗体が、適用される。上記第2の抗体は、好ましくは可視の標識によって標識され得る。上記標識は、可溶性でも粒状でもよく、そしてその標識としては、染色された免疫グロブリン結合物質、単一の色素または色素ポリマー、染色されたラテックスビーズ、色素含有リポソーム、染色された細胞または生物体、あるは金属固形物、有機固形物、無機固形物、または染色固形物が挙げられ得る。上記標識は、当該分野において周知である種々の手段によって上記タンパク質抗体に結合され得る。本発明のいくつかの実施形態において、上記標識は、信号生成システムにカップリングされ得る酵素であり得る。可視の標識の例としては、アルカリホスファターゼ、β−ガラクトシダーゼ、西洋ワサビペルオキシダーゼ、およびビオチンが挙げられる。多くの酵素−色素原の組み合わせまたは酵素−基質−色素原の組み合わせは、公知であり、そしてそれらは、酵素結合アッセイに使用される。色素標識はまた、放射性標識および蛍光色素を包含する。
上記サンプルと同時に、対応する工程は、上記タンパク質の公知の量を用いて実施され得、そしてこのような工程は、上記アッセイについての標準であり得る。同様の大気汚染物質(例えば、タバコの煙)に曝された健康な個体由来のサンプルは、あらゆる上記診断の遺伝子群にコードされるタンパク質に対する標準をもたらすために使用され得る。
上記固体支持体は、結合されていない標識された抗体を除去するために再び洗浄され、そして上記標識された抗体は、可視化および定量される。標識の蓄積は、一般に、視覚的に評価される。この視覚的検出は、使用される標識に依存して、異なる色(例えば、赤色、黄色、茶色、または緑色)の検出を可能にし得る。蓄積された標識はまた、光学検出デバイス(例えば、反射率分析器、ビデオ画像分析器など)によって検出され得る。蓄積された標識の可視強度は、上記サンプル中のタンパク質の濃度と相関し得る。蓄積された標識の可視強度と上記タンパク質の量との間の相関は、上記可視強度と参照標準のセットとの比較によってなされ得る。好ましくは、上記標準は、同じ固体支持体または異なる固体支持体のいずれかにおいて、上記未知のサンプルと同じ様式で、そしてより好ましくは上記サンプルと同時にアッセイされる。
使用される標準の濃度は、溶液の1リットルあたり約1mgのタンパク質〜溶液の1リットルあたり約50mgまでのタンパク質の範囲であり得る。好ましくは、気道遺伝子群にコードされるタンパク質の2以上の異なる濃度は、色の強度の比較によって未知のものの定量がより正確であるように使用される。
例えば、本発明は、タバコの煙に曝された被験体において肺癌発症する危険性を検出するための方法を提供し、その方法は、上記被験体の生物学的サンプル中の本発明の遺伝子の1つ以上の群によってコードされるタンパク質の転写プロフィールを測定することを包含する。上記被験体の生物学的サンプル中の気道トランスクリプトソームによってコードされるタンパク質の好ましくは少なくとも約30種、よりなお好ましくは少なくとも約36種、40種、50種、60種、70種、80種、90種、100種、110種、120種、130種、140種、150種、160種、170種、または約180種が、分析される。その方法は、上記遺伝子群中の遺伝子によってコードされる各タンパク質に対する抗体(「タンパク質」)を浸漬試験紙およびメンブレンからなる群より選択される固体支持体に結合すること;抗体−抗原複合体形態の条件下で分析される上記サンプルの存在下において上記固体支持体をインキュベートすること;信号を生成する検出可能な部分に結合体化された抗タンパク質抗体と一緒に上記支持体をインキュベートすること;上記信号を視覚的に検出すること(その信号は、上記サンプル中のタンパク質の量に比例する);および上記サンプルにおける信号を標準と比較すること(タンパク質の同じ群の標準と比較したそのサンプルのタンパク質の量の違いは、肺癌を発症する危険性の診断、または肺癌を発症する危険性の上昇を示す)を包含する.標準的なレベルは、癌が検出されなかったタバコの煙に曝された気道中の発現レベルを示すために測定される。
上記アッセイ試薬、ピペット/スポイト、および試験管は、キットの形態で提供され得る。したがって、本発明は、上記気道遺伝子群によってコードされるタンパク質の視覚的検出のための試験キットをさらに提供し、コントロール個体中のパターンと異なるレベルの検出は、上記被験体において肺疾患を発症する危険性の上昇を示すと見なされる。上記試験キットは、標準として機能する上記気道トランスクリプトソームによってコードされる1種以上のタンパク質(「タンパク質」)の公知の濃度を含む1種以上の溶液;酵素に結合される抗タンパク質抗体の溶液;上記酵素の作用によって色または陰影が変わる色素原;浸漬試験紙およびメンブレンからなる群より選択される固体支持体(その表面上に上記タンパク質に対する抗体を保有する)を備える。表1および2によって提供されるような群における遺伝子の各々のアップレギュレーションまたはダウンレギュレーションを含む指示書が、上記キットと共に含まれる。
本発明の実施は、他に示されない限り、有機化学、ポリマー技術、分子生物学(組換え技術を含む)、細胞生物学、生化学、および免疫学の従来の技術および記載を使用し得、それは、当該分野の技術範囲内である。このような従来の技術としては、ポリマーアレイ合成、ハイブリダイゼーション、ライゲーション、および標識を使用するハイブリダイゼーションの検出が挙げられる。適切な技術の特定の例示は、下の本明細書中の実施例に対する言及によって有され得る。しかし、他の等価である従来の手順もまた、当然に使用され得る。このような従来の技術および記載は、標準的な実験室手引書(例えば、Genome Analysis:A Laboratory Manual Series(第I巻〜第IV巻),Using Antibodies:A Laboratory Manual、Cells:A Laboratory Manual、PCR Primer:A Laboratory Manual,and Molecular Cloning:A Laboratory Manual(全ては、Cold Spring
Harbor Laboratory Pressからのもの)、Stryer,L.(1995)Biochemistry(第4版)Freeman、New York、Gait、「Oligonucleotide Synthesis:A Practical Approach」、1984、IRL Press、London、Nelson and Cox(2000)、Lehninger、Principles of
Biochemistry 第3版、W.H.Freeman Pub.、New York、NYならびにBergら(2002)Biochemistry、第5版、W.H.Freeman Pub.、New York、NY(これらの全ては、全ての目的のためにその全体が本明細書中に参考として援用される))に見出され得る。
本発明の方法は、いくつかの好ましい実施形態においてアレイを備える固体基材を使用し得る。ポリマー(タンパク質を含む)アレイ合成に適用可能な方法および技術は、U.S.S.N 09/536,841、WO 00/58516、米国特許第5,143,854号、同第5,242,974号、同第5,252,743号、同第5,324,633号、同第5,384,261号、同第5,405,783号、同第5,424,186号、同第5,451,683号、同第5,482,867号、同第5,491,074号、同第5,527,681号、同第5,550,215号、同第5,571,639号、同第5,578,832号、同第5,593,839号、同第5,599,695号、同第5,624,711号、同第5,631,734号、同第5,795,716号、同第5,831,070号、同第5,837,832号、同第5,856,101号、同第5,858,659号、同第5,936,324号、同第5,968,740号、同第5,974,164号、同第5,981,185号、同第5,981,956号、同第6,025,601号、同第6,033,860号、同第6,040,193号、同第6,090;555号、同第6,136,269号、同第6,269,846号および同第6,428,752号、PCT公開番号PCT/US99/00730(国際公開番号WO 99/36760)およびPCT/US01/04285(これらは全て、全ての目的のためにその全体が本明細書中に参考として援用される)に記載されている。
特定の実施形態において合成技術を記載する特許としては、米国特許第5,412,087号、同第6,147,205号、同第6,262,216号、同第6,310,189号、同第5,889,165号、および同第5,959,098号が挙げられる。核酸アレイは、上記特許の多くにおいて記載されるが、同じ技術は、ポリペプチドアレイおよびタンパク質アレイに適用される。
本発明において有用である核酸アレイとしては、商標GeneChip7の下でAffymetrix(Santa Clara、CA)から市販されているものが挙げられるが、これに限定されない。例のアレイは、affymetrix.comにおけるウェブサイトにおいて示される。
本発明の方法において有用である遺伝子発現モニタリング法および遺伝子発現プロファイリング法の例は、米国特許第5,800,992号、同第6,013,449号、同第6,020,135号、同第6,033,860号、同第6,040,138号、同第6,177,248号および同第6,309,822号において示される。用途の他の例は、米国特許第5,871,928号、同第5,902,723号、同第6,045,996号、同第5,541,061号、および同第6,197,506号において具現化される。
本発明はまた、特定の好ましい実施形態におけるサンプル調製方法を企図する。発現分析の前または発現分析と同時に、上記核酸サンプルは、種々の機構(そのいくつかがPCRを使用し得る)によって増幅され得る。例えば、PCR Technology:Principles and Applications for DNA Amplification(編、H.A.Erlich、Freeman Press、NY、NY、1992);PCR Protocols:A Guide to Methods and Applications(編、Innis,ら、Academic Press、San Diego、CA、1990);Mattilaら、Nucleic Acids Res.19、4967(1991);Eckertら、PCR Methods and Applications 1、17(1991);PCR(編、McPhersonら、IRL Press、Oxford);ならびに米国特許第4,683,202号、同第4,683,195号、同第4,800,159号、同第4,965,188号、および同第5,333,675号(これらの各々は、全ての目的のためにその全体が本明細書中に参考として援用されるを参照のこと。上記サンプルは、上記アレイ上で増幅され得る。例えば、米国特許第6,300,070号および米国特許出願第09/513,300号(これらは、本明細書中に参考として援用される)を参照のこと。
他の適切な増幅方法としては、リガーゼ連鎖反応(LCR)(例えば、WuおよびWallace、Genomics 4、560(1989)、Landegrenら、Science 241、1077(1988)ならびにBarringerら、Gene 89:117(1990))、転写増幅(transcription amplification)(Kwohら、Proc.Natl.Acad.Set.USA 86,1173(1989)およびWO88/10315)、自家持続配列複製(self−sustained sequence replication)(Guatelliら、Proc.Nat.Acad.Sci.USA、87、1874(1990)およびWO90/06995)、標的ポリヌクレオチド配列の選択的増幅(米国特許第6,410,276号)、コンセンサス配列ポリメラーゼ連鎖反応(consensus sequence primed polymerase chain reaction)(CP−PCR)(米国特許第4,437,975)、アービトラリリーポリメラーゼ連鎖反応(arbitrarily primed polymerase chain reaction)(AP−PCR)(米国特許第5、413,909号、同第5,861,245号)および核酸ベースの配列増幅(nucleic acid based sequence amplification(NABSA)(米国特許第号5,409,818号、同第5,554,517号、および同第6,063,603号)が挙げられる。使用され得る他の増幅方法は、米国特許第5,242,794号、同第5,494,810号、同第4,988,617号、およびUSSN 09/854,317(これらの各々は、本明細書中に参考として援用される)に記載される。
サンプル調製のさらなる方法および核酸サンプルの複雑性を減少させるための技術は、例えば、Dongら、Genome Research 11、1418(2001)、米国特許第6,361,947号、同第6,391,592号ならびに米国特許出願第09/916,135号、同第09/920,491号、同第09/910,292号、および同第10/013,598号に記載される。
ポリヌクレオチドハイブリダイゼーションアッセイを行うための方法は、当該分野において良好に開発されている。ハイブリダイゼーションアッセイ手順およびハイブリダイゼーションアッセイ条件は、用途に依存して変化し、公知の一般的な結合方法に従って選択され、その方法としては、以下に言及されるものが挙げられる:Maniatisら、Molecular Cloning:A Laboratory Manual(第2版、Cold Spring Harbor、N.Y、1989);Berger and
Kimmel Methods in Enzyrnology、第152巻、Guide to Molecular Cloning Techniques(Academic Press,Inc.、San Diego、CA、1987);YoungおよびDavism、P.N.A.S、80:1194(1983)。反復的かつ制御されたハイブリダイゼーション反応を実施するための方法および装置は、例えば、米国特許第5,871,928号、同第5,874,219号、同第6,045,996号、および同第6,386,749号、同第6,391,623号(これらの各々は、本明細書中に参考として援用される)に記載されている。
本発明はまた、特定の実施形態において、上記サンプルと上記プローブとの間のハイブリダイゼーションの信号検出を企図する。例えば、米国特許第5,143,854号、同第5,578,832号;同第5,631,734号;同第5,834,758号;同第5,936,324号;同第5,981,956号;同第6,025,601号;同第6,141,096号;同第6,185,030号;同第6,201,639号;同第6,218,803号;および同第6,225,625号、米国仮特許出願第60/364,731号ならびにPCT出願PCT/US99/06097(W099/47964として公開された)を参照のこと。
信号検出および強度データの処理のための方法および装置の例は、例えば、米国特許第5,143,854号、同第5,547,839号、同第5,578,832号、同第5,631,734号、同第5,800,992号、同第5,834,758号、同第5,856,092号、同第5,902,723号、同第5,936,324号、同第5,981,956号、同第6,025,601号、同第6,090,555号、同第6,141,096号、同第6,185,030号、同第6,201,639号、同第6,218,803号および同第6,225,625号、米国特許出願第60/364,731号、ならびにPCT出願PCT/US99/06097(WO99/47964として公開された)に記載される。
本発明の実施はまた、従来の生物学的方法、ソフトウェアおよびシステムを使用し得る。本発明のコンピューターソフトウェア製品は、代表的に、本発明の方法の論理工程を実行するための、コンピューターで実行可能な指令を有するコンピューターで読み取り可能な媒体を含む。適切なコンピューターで読み取り可能な媒体としては、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM/DVD/DVD−ROM、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、ROM/RAM、磁気テープなどが挙げられる。上記コンピューターで実行可能な指令は、適切なコンピューター言語または数種の言語の組み合わせにおいて書かれ得る。基本的な計算生物学方法は、例えば、SetubalおよびMeidanisら、Introduction to Computational Biology Methods(PWS Publishing Company、Boston、1997);Salzberg、Searles、Kasif(編)、Computational Methods in Molecular Biology(Elsevier、Amsterdam、1998);RashidiおよびBuehler、Bioinformatics Basics:Application in Biological Science and Medicine(CRC Press、London、2000)ならびにOuelette and Bzevanis Bioinformatics:A Practical Guide for Analysis of Gene and Proteins(Wiley & Sons,Inc.、第2版、2001)に記載される。
本発明はまた、種々の目的(例えば、プローブ設計、データの管理、分析、および指令の実行)のための種々のコンピュータープログラム製品およびソフトウェアの使用をもたらす。例えば、米国特許第5,593,839号、同第5,795,716号、同第5,733,729号、同第5,974,164号、同第6,066,454号、同第6,090,555号、同第6,185,561号、同第6,188,783号、同第6,223,127号、同第6,229,911号および同第6,308,170号を参照のこと。
さらに、本発明は、例えば、米国特許出願第10/063,559号、同第60/349,546号、同第60/376,003号、同第60/394,574号、同第60/403,381号に使用されるような、ネットワーク(例えば、インターネット)上に遺伝子発現プロフィールを提供するための方法を包含する実施形態を有し得る。
この明細書全体にわたって、本発明の種々の局面が、範囲の形式で与えられる。範囲の形式での説明は、単に便宜および簡潔さのためであり、そして本発明の範囲における柔軟でない制限として解釈されるべきではないことが、理解されるべきである。したがって、範囲の説明は、その範囲内の個々の数値と同じ具体的に開示された全ての可能な部分的範囲を有すると見なされるべきである。例えば、範囲の記載(例えば、10〜20)は、具体的に開示された部分的範囲(例えば、10〜13、10〜14、10〜15、11〜14、11〜16など)、およびその範囲内の個々の数(例えば、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、および20)を有すると見なされるべきである。これは、上記範囲の幅にかかわらず適用される。さらに、分数の範囲がまた、上に記載される例示の量に含まれる。したがって、例えば、1〜3の範囲は、分数(例えば、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6など)を含む。これは、特に、任意の特定の遺伝子または転写物の発現の増加または減少の量に適用される。
本発明は、多くの好ましい実施形態を有し、そして当業者に公知の詳細に対する多くの特許、出願および他の参考文献による。したがって、特許、出願、または他の参考文献が、本明細書全体にわたって列挙されるか、または繰り返される場合、全ての目的および列挙される提案のために、その全体が参考として援用されることが、理解されるべきである。
(実施例1)
この研究において、本発明者らは、以下の3種の研究群を使用した:1)正常な非喫煙者(n=23);2)癌を有さない喫煙者(能動的な喫煙者対かつての喫煙者)(n=52);3)癌を疑われる喫煙者(n=98:45の癌、53の癌なし)。
本発明者らは、口および気道における上皮細胞から上皮の核酸(RNA/DNA)を得た(気管支鏡検査)。本発明者らはまた、血液から核酸を得て、1つのコントロールを提供した。
本発明者らは、約22,500種の遺伝子由来の転写物を示すRNAおよびU133A
Affymetrixアレイを使用して遺伝子発現を分析した。
マイクロアレイデータ分析を、以下の通りに行った。本発明者らは、最初に、上記研究群サンプルとハイブリダイズしたAffymetrixチップを走査した。得られたマイクロアレイの生データは、信号強度および検出p値から構成された。本発明者らは、上記データを正規化したか、または見積もり、そして標準的なAffymetrixの指示書に従って画像、コントロールプローブ、およびヒストグラムに基づいて質が悪いチップをフィルターにかけた。本発明者らはまた、非上皮細胞を含む汚染された検体を、フィルターにかけた。最後に、検出p値を使用して重要な遺伝子を、フィルターにかけた。これは、変動分析および重回帰分析を用いた正常気道(正常気道のトランスクリプトソーム)に存在する転写物の同定をもたらした。これはまた、気道上皮細胞の転写に対する喫煙の効果の同定をもたらした。これに関して、本発明者らは、T検定およびピアソンの相関分析を使用した。本発明者らはまた、肺癌を有するサンプルおよび癌を有さないサンプルにおいて異なって発現される転写物の群またはセットを同定した。この分析を、分類予測モデルを使用して行った。
本発明者らは、重み付き投票法を使用した。上記重み付き投票法は、2つの分類の間の遺伝子発現の信号雑音比によって、順位付けし、そして全ての遺伝子に重み付きの「p」を与える:P=平均(分類1)−平均(分類2)/sd(分類1)=sd(分類2)。上位に順位付けされた遺伝子の可変サイズのコミッティーを、試験サンプルを評価するために使用したが、より有意なp値を有する遺伝子を、より大きく重み付けした。試験サンプル中の各コミッティー遺伝子は、遺伝子発現レベルが分類1の平均または分類2の平均にどの程度近いかに基づいて一方の分類または他方の分類に投票する。V(遺伝子A)=P(遺伝子A)、すなわち、試験サンプル中の発現のレベルは、2つの分類における平均発現値の平均より少ない。各分類への投票を、集計され、そして勝ちの分類を、PS=V勝ち−V負け/V勝ち+V負けの通り予測強度に従って決定した。最後に、正確度を、交差検定+/−独立サンプルを使用して検証した。
図8は、実施例1において使用した分類予測モデル分析のダイアグラムを示す。
50種の遺伝子群分析(50種の遺伝子コミッティー)に対する重み付き投票法の結果は、以下の通りであった。交差検定(n=74)は、76%の感度および85%の特異性を伴って81%の正確度を生じた。独立のデータセット(n=24)において、正確度は、88%の感度および75%の特異性を伴って88%であった。
本発明者らは、気管支鏡検査単独についての親和性に関して、18/45(40%)のみの癌をブラッシング(brushing)、洗浄、生検またはWangを使用する気管支鏡検査において診断したことを示す。
本発明者らは、個体由来の肺細胞転写物を含む単離した核酸サンプルを使用するヒトゲノムの遺伝子発現分析を行った。使用したチップは、ヒトゲノムU133セットであった。本発明者らは、Microarray Suite 5.0ソフトウェアを使用して、上記チップからの生データを分析した(すなわち、画像ファイルを数値データに変換した)。上記チップおよび上記ソフトウェアの両方は、Affymetrixからの専売品である。気管支鏡検査を行って、98人の喫煙者個体から核酸サンプルを得た。
本発明者らは、45人の肺癌を有する喫煙者および53人の肺癌を有さない喫煙者の遺伝子発現分析を使用したスチューデントt検定を行った。本発明者らは、癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者との間のそれらの発現において有意なバリエーション示した遺伝子の数種の群を同定した。本発明者らは、遺伝子の少なくとも3種の群をさらに同定し、それらの発現を、組み合わせて分析した場合、その結果は、癌を有さない喫煙者から癌を有する喫煙者を同定することにおいて診断検出力を顕著に上昇させた。
遺伝子の予測因子群を、重み付き投票アルゴリズムを備えるBroad InstituteからのGenePatternサーバーを使用して同定した。初期設定(すなわち、信号雑音比および遺伝子フィルタリングなし)を、使用した。GenePatternは、location broad.mit.edu/cancer/software/genepatternにおいてワールドワイドウェブを介して利用可能である。このプログラムは、個々の遺伝子としてよりもむしろ群でデータの分析を可能にする。
表1は、癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者とで異なる発現パターンを有する、本発明者らの分析からの上位96種の遺伝子を示す。
表2は、本発明者らの先にスクリーニングにおいて肺癌の個体予測因子としてまた同定された84種の遺伝子を示す。
表4は、発現が上記癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者との間で異なった36種の遺伝子の新規の群を示す。
表3は、本発明者らが喫煙者における癌の発症を最も予測するものとして同定した50種の遺伝子を示す。すなわち、これらの遺伝子の発現を、分析し、そしてその発現が、表3に示されるようなパターン(発現の下降または上昇)を反映した場合、本発明者らは、癌を発症する個体を、これらの遺伝子のこの組み合わせた発現プロフィールに基づいて同定し得た。組み合わせて使用した場合、これらの50種の遺伝子の発現分析は、上記サンプルの70%を上回って、肺癌を発症する喫煙者を予測した。本発明者らのサンプルにおける肺癌の診断の正確度は、交差検定および独立のデータセットにおいて80〜85%であった(正確度は、感度および特異性の両方を含む)。感度(正しく診断された癌症例の%)は、標準的な気管支鏡検査技術を使用した40%の感度と比較して約75%であった。(特異性は、正しく診断された非癌症例の%である)。
これらのデータは、本研究において同定されたような遺伝子群の発現プロファイリングを使用して達成され得る診断検出力の劇的な上昇を示す。
(実施例2)
本発明者らは、ここで、肺癌の診断について高度に感受性でありかつ特異的である肺癌の臨床上の疑いを有する現在の喫煙者およびかつての喫煙者の組織学的に正常な中枢気道上皮細胞に由来する遺伝子発現プロフィールを報告する。この気道の形跡は、早期かつ潜在的に切除可能な病期にて肺癌を診断するのに有効である。気管支鏡検査(すなわち、罹患した領域の洗浄、ブラッシング、および生検)からの結果と組み合わせた場合、上記発現プロフィールは、症例の95%において肺癌を診断した。本発明者らは、損傷の気道上皮領域が、肺癌組織において異なって発現される多くの遺伝子を含み、それが、肺癌の起源に関与し得る経路についての有力な情報を提供することをさらに示す。
患者集団:本発明者らは、2003年1月と2005年5月との間において、肺癌の臨床上の疑いについての診断研究として、光ファイバー気管支鏡検査を受ける現在の喫煙者およびかつての喫煙者(n=208)由来の気道ブラッシングを得た。患者を、以下の4つの医療機関から募った:Boston University Medical Center、Boston、MA;Boston Veterans Administration、West Roxbury、MA;Lahey Clinic、Burlington、MA;およびTrinity College、Dublin、Ireland。除外基準は、非喫煙者、シガー喫煙者、およびそれらの気管支鏡検査の時点で人工呼吸器をつけている患者を含んだ。各被験体を、肺癌の最終的な診断または代わりの良性の診断がなされるまで、気管支鏡検査後に臨床的に追跡した。それらの気管支鏡検査研究(ブラッシング、気管支肺胞洗浄または気管支内生検)またはその後の肺生検(経胸腔生検または外科的肺生検)が病理学/細胞学における腫瘍細胞をもたらした場合、被験体を、肺癌を有すると分類した。上記気管支鏡検査またはその後の肺生検が非肺癌診断をもたらした場合、あるいはそれらの放射線学的異常が追跡検査の胸部画像において消散した場合、被験体を、代わりの良性の診断によって分類した。この研究は、4つ全ての医療機関のInstitutional Review Boardsによって承認され、そして全ての参加者は、書面によるインフォームドコンセントを提出した。
気道上皮細胞の収集:標準的な診断気管支鏡検査研究の終了後、気管支の気道上皮細胞を、内視鏡サイトブラシ(Cellebrity Endoscopic Cytobrush、Boston Scientific、Boston、MA)を用いて「関与していない(uninvolved)」右主気管支から得た。疑わしい病変(気管支内または粘膜下)を上記右主気管支において見た場合、細胞を、関与していない左主気管支から得た。上記ブラシを、上記気管支鏡から取り外した後、直ぐにTRIzol試薬(Invitrogen、Carlsbad、CA)中におき、そしてRNA単離を行うまで−80℃に維持した。RNAを、製造業者のプロトコルに従ってTRIzol試薬(Invitrogen)を使用して上記ブラシから抽出し、患者1人あたり8〜15μgのRNAの収量を得た。そのRNAの完全性を、変性ゲル電気泳動によって確認した。代表的な気管支ブラッシングサンプルの上皮細胞の含量および形態を、上記細胞ペレットの細胞遠心分離(cytocentrifugation)(ThermoShandon Cytospin、Pittsburgh、PA)およびサイトケラチン抗体(Signet、Dedham MA)による染色によって定量した。これらのサンプルは、上記患者の診断について知らない病理学者によって再検査された。
マイクロアレイデータの獲得および処理:6〜8μgの全RNAを、処理し、標識し、そして先に記載したような約22,215種のヒト転写物(17)を含むAffymetrix HG−U133A GeneChipsにハイブリダイズさせた。本発明者らは、208種のサンプルのうちの152個から、マイクロアレイ研究のために十分な量の高品質のRNAを得た。得られたRNAの量は、この研究の過程の間に改善され、その結果、ブラッシングの90%が、この研究の後半の間に十分な高品質のRNAをもたらした。対数正規化したプローブ−レベルデータを、Robust Multichip Average(RMA)アルゴリズム(18)を使用してCELファイルから得た。z値フィルターを使用して、質の悪いアレイをフィルターにかけて除去し(詳細については、補足を参照のこと)、分析に利用可能な、最終的な診断を伴う129個のサンプルを得た。
(マイクロアレイデータ分析:分類予測)
肺癌を有する喫煙者と肺癌を有さない喫煙者とを区別し得る遺伝子発現予測因子を開発および試験するために、肺癌についての臨床的な危険性の範囲を示すサンプルの60%(n=77)、ならびにほぼ等しい数の癌被験体および非癌被験体を、トレーニングセットにランダムに割り当てた(補足を参照のこと)。上記トレーニングセットサンプルを使用して、上記22,215種のプローブセットを、パック年数(pack−year)を共変量として使用してANCOVAを介してフィルターにかけた;上記2つの群の間の違いについて0.05よりも大きいp値を有するプローブセットを、除外した。このトレーニングセット遺伝子フィルターを使用して、癌を有する被験体と癌を有さない被験体との間において異なった累積的なタバコの曝露の潜在的な交絡効果について制御した(表1aを参照のこと)。
Figure 2013179945
*2つの分類は統計学的に異なる:p<0.05
**2つの分類は統計学的に異なる:p<0.001
表1aは、研究される2つの患者分類の人口統計学的な特徴および特性を示す。上記2つの患者分類の間の統計学的有意差および関連したp値を、必要に応じて、T検定、χ二乗検定およびフィッシャーの正確検定を使用して計算した。
遺伝子選択を、重み付き投票アルゴリズム(19)を使用して上記トレーニングセット内において内部相互検定(internal cross−validation)によって行った。その内部相互検定を、50回繰り返し、そして内部相互検定の実行の間に最も頻繁に選択された癌における上位40種のアップレギュレートされたプローブセットおよび上位40種のダウンレギュレートされたプローブセットを、上記80種の特徴の最終的な遺伝子コミッティーとして選択した(そのコミッティーについて選択された遺伝子のそのアルゴリズムおよび数に関する詳細については、以下の節を参照のこと)。
上記生物マーカーの正確度、感度、および特異性を、52種のサンプルの独立した試験セットにおいて評価した。これを、上記80種のプローブセットの遺伝子発現および上記トレーニングセット中の77種のサンプルに由来するプローブセットの重みに基づいて各試験セットサンプルの分類を予測するために、上記重み付き投票アルゴリズムを使用することによって達成した。本発明者らの分類指標の性能を評価するために、本発明者らは、最初に、本発明者らは上記トレーニングセットの分類標識(class label)をランダム化したそのトレーニングセットから1000の予測因子を作製した。本発明者らは、上記試験セットサンプルのサンプル分類を予測するためのこれらの「分類ランダム化(class−randomized)」の分類指標の性能を評価し、そしてROC分析を使用してこれらを本発明者らの分類指標と比較した。本発明者らの遺伝子発現プロフィールの性能が、それが得られそして試験された特定のトレーニングセットおよび試験セットに依存するか否かを評価するために、次に、本発明者らは、本発明者らの129種のサンプルを用いて500種の新たなトレーニングセットおよび試験セットを作製し、そして次いで対応する試験セットに対して試験したこれらのトレーニングセットの各々から新たな「サンプルランダム化(sample−randomized)」の分類指標を得た。本発明者らの分類指標遺伝子の特異性を評価するために、本発明者らは、次に、80種のランダムに選択した遺伝子からそれぞれ構成される500種の分類指標を作製した。本発明者らは、次いで、これらの「遺伝子ランダム化(gene−randomized)」の分類指標の、上記試験セット中のサンプルの分類を予測する能力を試験した。本発明者らの分類予測アルゴリズムおよびデータ処理の頑健性を評価するために、本発明者らはまた、これらの特定の80種の遺伝子を使用して、代わりの分類予測アルゴリズム(Prediction Analysis of Microarrays(PAM)(20))を用い、かつRMAの代わりにMAS 5.0がもたらした発現データを用いた予測モデルを作成した。最後に、本発明者らの予測因子の性能を、気管支鏡検査の診断率と比較した。
定量PCR検証:リアルタイムPCR(QRT−PCR)を使用して、本発明者らの予測因子における選択された数の遺伝子の識別的発現を確認した。プライマー配列を、Primer Expressソフトウェア(Applied Biosystems、Foster City、CA)を用いて設計した。40サイクルの増幅、データ獲得、およびデータ分析を、ABI Prism 7700 Sequence Detector(Applied Biosystems、Foster City、CA)において実施した。全てのリアルタイムPCR実験を、各サンプルに対して三連で実施した(以下の節を参照のこと)。
肺癌組織マイクロアレイデータへの連関:気道上皮の遺伝子発現に由来する80種の遺伝子の肺癌生物マーカーを、Bhattacharjeeらによって公開されたAffymetrix HGU95Av2データセット(21)(本発明者らは、RMAを使用して処理した)を使用して、正常肺組織と癌性肺組織との間を区別するその能力について評価した。Unigene同定因子をマッピングすることによって、本発明者らの気道分類指標における80種のプローブセットに対応する遺伝子の発現を測定する64種のHGU95Av2プローブセットを、同定した。これは、部分的な気道上皮の形跡をもたらし、この形跡を、次いで、上記データセットから腫瘍サンプルおよび正常サンプルを分類するために使用した。さらに、上記肺組織サンプルのPCA分析を、これら64種のプローブセットの発現を使用して行った。
データセットの間の相関の統計学的有意性をさらに評価するために、Gene Set Enrichment Analysis(22)を、上記64種の生物マーカー遺伝子が、正常組織と腫瘍組織との間の識別的発現によって順序付けられた上記HGU95Av2プローブセット内でランダムでなく分配されるか否かを決定するために行った。最後に、フィッシャーの両側正確検定を、正常肺組織と腫瘍肺組織との間で異なって発現される遺伝子間の生物マーカー遺伝子の割合が、異なって発現される遺伝子の全体の割合と異なるか否かを試験するために使用した(以下の節を参照のこと)。
統計分析:RMAを、BioConductorにおいて行った。上記データをもたらすために使用したANCOVAによる上流遺伝子のフィルタリング、ならびに重み付き投票アルゴリズムおよび内部相互検定の実行を、本発明者らがこの目的のために書いたRスクリプトによって行った。PAMアルゴリズムを、Rにおいて「pamr」ライブラリーを使用して実施した。スチューデントT検定、フィッシャーの正確検定、ROC曲線およびPCAを含む全ての他の統計分析を、上記R統計パッケージを使用して行った。
研究の集団および上皮サンプル:上記の品質管理フィルターを通すマイクロアレイを有した129人の被験体が、上記分類予測分析に含まれた(補足の図1を参照のこと)。これらの被験体(原発性肺癌を有する60人の喫煙者および肺癌を有さない69人の喫煙者を含む)における人口統計学的データを、表1に提示する。全ての癌患者についての細胞型および病期の情報を、補足表1を示す。気管支ブラッシングは、サイトケラチン染色によって決定される場合、90%の上皮細胞をもたらし、その大部分が、正常な気管支の気道形態を有する繊毛細胞であった。異形成細胞または癌細胞を、癌を有する喫煙者または癌を有さない喫煙者から得た任意の代表的なブラッシングにおいて見た。
分類予測分析:上記トレーニングセットにおける77人の被験体 対 上記試験セットにおける52種のサンプルについての人口統計学的特徴の比較を、補足表2に示す。癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者とを区別し得る80種の遺伝子の分類予測コミッティーを、77種のサンプルのトレーニングセットにおいて構築し、そして独立のサンプルセットにおいて試験した(図14)。このモデルの正確度、感度および特異性は、それぞれ、83%(43/52)、80%(16/20)および84%(27/32)であった。低い程度の信頼度によって予測されたサンプル(<0.3の予測強度の測定基準によって規定される場合;詳細については、補足を参照のこと)が、診断的ではないと見なされる場合、上記試験セット中の残りの43種のサンプルにおけるモデルの全体的な正確度は、88%(93%の感度、86%の特異性)まで上昇した。上記試験セットサンプル中の診断生物マーカーに選択した80種の遺伝子の階層的クラスタリングを、図15を示す。これらの80種の遺伝子の発現に従う全ての癌サンプルの主成分分析は、細胞型によってグループ分けを示さなかった(図10)。この80種の遺伝子の分類指標の正確度は、マイクロアレイデータをMAS 5.0において予め処理した場合、およびPAM分類予測アルゴリズムを使用した場合、同様であった(補足表3を参照のこと)。
上記52種のサンプル試験セットにおける上記80種の遺伝子の予測因子の正確度、感度および特異性は、上記トレーニングセットの分類標識のランダム化に由来する分類指標の性能よりも有意に良好であった(p=0.004;ランダムの分類指標AUC>真の分類指標AUCについての経験的p値;図16)。上記分類指標の性能は、それが得られそして試験されたトレーニングセットと試験セットとの特定の組成に依存しなかった:500のトレーニングセットおよび試験セット(上記129種のサンプルに由来する)は、本発明者らのトレーニングセットに由来する分類指標と同様の正確度を有する分類指標をもたらした(図11)。最後に、本発明者らは、上記分類指標が、遺伝子をランダムに選択することによって得られた500の分類指標よりも上記2つのサンプル分類を良好に区別し得ることを示した(図12を参照のこと)。
リアルタイムPCR:本発明者らの診断気道プロフィールにおける選択された遺伝子の示差的発現を、リアルタイムPCRによって確認した(図13を参照のこと)。
肺癌組織への連関:本発明者らの気道生物マーカーはまた、98%の正確度で正常肺組織から肺癌組織を正しく分類できた。主成分分析は、本発明者らの気道の形跡の発現に従った、Bhattacharjeeデータセット中の癌性サンプルからの非癌性サンプルの分離を示した(図17を参照のこと)。さらに、本発明者らの分類予測遺伝子は、フィッシャーの正確検定(p<0.05)およびGene Enrichment Analysis(FDR<0.25、詳細については、補足を参照のこと)によって、Bhattaeharjeeデータセットにおける癌 対 非癌の間で異なって発現される遺伝子間で統計学的に大きな割合を占めた。
気管支鏡検査との相乗効果:気管支鏡検査は、肺癌患者の32/60(53%)および非癌患者の5/69において、(罹患した領域の内視鏡ブラッシング、洗浄または生検による)診断的であった。非診断的な気管支鏡検査(n=92)の間で、本発明者らの分類予測モデルは、89%の感度および83%の特異性を伴う85%の正確度を有した。気管支鏡検査と本発明者らの遺伝子発現の形跡とを組み合わせることは、全ての癌被験体にわたって95%(57/60)の診断感度を示した。本発明者らのコホートにおける約50%の疾患罹患率を前提として、肺癌に関して陰性の気管支鏡検査および陰性の遺伝子発現の形跡は、疾患に対して95%の陰性的中率(NPV)をもたらした(図18)。陰性の気管支鏡検査を伴う患者において、肺癌に関する本発明者らの遺伝子発現プロフィールの陽性的中率は、約70%であった(図18)。
病期および細胞型サブグループの分析:上記肺癌サンプルの病期および細胞型による、本発明者らの気道遺伝子発現の形跡 対 気管支鏡検査の診断率を、図19に示す。
肺癌は、早期の疾患において有用である高感度でありかつ特異的な診断ツールの欠如に部分的に起因して、米国における癌に由来する死因の主要なものである。米国における約9000万のかつての喫煙者および現在の喫煙者に関して、医師は、異常な放射線学的な画像研究および/または呼吸器症状に基づく、肺癌に関する臨床上の疑いを有する喫煙者に直面する機会が増え続けている。柔軟な気管支鏡検査は、この設定において使用するために、比較的非侵襲性の最初の診断試験を代表する。この研究を、柔軟な気管支鏡検査と組み合わせた場合に肺癌の診断のための高感度かつ特異的な1工程手順を提供する、遺伝子発現ベースの診断を開発するために行った。喫煙が気道の「領域欠損(field defect)」をもたらすという概念に基づいて、本発明者らは、比較的容易に利用できる中枢気道上皮細胞における遺伝子発現のプロフィールが、喫煙によって誘導される細胞傷害の量および型の指標として機能し、そして肺癌の可能性について評価されるべき喫煙者における診断ツールを提供し得る可能性を調べた。
本発明者らは、喫煙が、多くの代謝遺伝子および抗酸化遺伝子を誘導し、数種の推定上のオンコジーンの発現を誘導し、そして中枢気道上皮細胞における数種の潜在的な腫瘍抑制遺伝子の発現を抑制することを、以前に示した(17)。本発明者らは、ここで、肺癌を有する喫煙者における気道遺伝子発現のパターンが肺癌を有さない喫煙者と異なること、および組織学的に正常な気管支上皮細胞におけるこれらの遺伝子の発現プロフィールが肺癌の存在の高感度かつ特異的な予測因子として使用され得ることを示す。本発明者らは、上記発現の形跡が、気管支鏡検査がほとんどの場合に陰性でありかつ診断に関するほとんどの問題が生じる初期の疾患において特に有用であったことを見出した。さらに、上記気道遺伝子発現の形跡と気管支鏡検査とを組み合わせることは、肺癌症例の95%を同定し得る高感度の診断アプローチをもたらす。
DNAマイクロアレイを使用して疾患についての生物マーカーを開発することに対する特有の挑戦(23)を前提として、本発明者らは、本発明者らのデータセットの評価において、厳密なコンピューターによるアプローチを使用した。この文書において報告した遺伝子発現の生物マーカーは、肺癌の疑いがある喫煙者から得たサンプルのトレーニングセットに由来し、そしてそのマーカーを、米国およびアイルランドにおける4つの三次医療機関から得たサンプルの独立のセットに対して試験した。このアプローチの頑健な性質を、サンプルを別個のトレーニングセットおよび試験セットにランダムに割り当て、そして同様の全体的な正確度を示すことによって確かめた(図11)。さらに、本発明者らの生物マーカーの性能は、上記トレーニングセットにおける分類標識のランダム化(図16)またはランダムな80種の遺伝子コミッティー(図8)によって得られた生物マーカーよりも有意に良好であった。最後に、本発明者らの80種の遺伝子プロフィールの性能は、マイクロアレイデータをことなるアルゴリズムによって前処理した場合、または第2の分類予測アルゴリズムを使用した場合に、変わらないままであった。
制限の観点から、本発明者らの研究は、疾患の病期またはサブタイプの関数として性能を評価するように設計されなかった。しかし、本発明者らの遺伝子発現予測因子は、気管支鏡検査と比較して、初期の疾患において見かけ上頑健である(図19を参照のこと)。本発明者らのプロフィールは、肺癌の全てのサブタイプにわたって癌と非癌との間を識別できた(図10を参照のこと)。本発明者らのデータセットにおける癌の80%は、NSCLCであり、したがって、本発明者らの生物マーカーを、その細胞型に関連した事象において主にトレーニングした。しかし、小細胞肺癌の診断における気管支鏡検査単独についての高い診断率を考慮して、これは、気管支鏡検査と遺伝子発現形跡アプローチとの組み合わせの感度および陰性的中率を制限しない。大規模臨床試験が、多数の患者にわたって本発明者らの形跡を検証し、そして肺癌のサブタイプの間を識別するその能力と同程度に初期の疾患におけるその効力を確立するために必要とされる。
診断生物マーカーとして機能することに加えて、肺癌を有する喫煙者および肺癌を有さない喫煙者にわたって気道遺伝子発現をプロファイリングすることはまた、喫煙者において報告された「損傷の領域(field of injury)」の性質および肺の発癌に関与する潜在的な経路に対する洞察を提供し得る。先の研究は、肺癌を有する喫煙者および肺癌を有さない喫煙者由来の組織学的に正常な気管支上皮細胞における対立遺伝子欠失および腫瘍抑制遺伝子のメチル化を示している(12;13;15)。これらの変化がランダム変異の効果であるか否か、またはこれらの変化が肺癌に直接かかわっているか否かは、明確ではない。本発明者らの気道遺伝子の形跡が肺癌組織と正常な肺とを区別し得たという知見(図4)は、上記気道生物マーカーが、上記癌性組織において生じる変化を、少なくとも部分的に反映し、そして肺癌の生物学に対する洞察を提供し得ることを示唆する。
本発明者らの診断の形跡における80種の遺伝子の間で、RASオンコジーン経路に関連する多くの遺伝子(Rab 1aおよびFOSが挙げられる)は、肺癌を有する喫煙者の気道においてアップレギュレートされる。Rabタンパク質は、小胞の輸送、信号伝達、およびレセプター再循環(receptor recycling)において重要な役割を有する少なくとも60種の異なるRas様GTPaseのファミリーを示し、そしてRAB遺伝子発現の調節不全は、腫瘍形成に関与している(24)。Shimadaらによる最近の研究(25)は、頭頸部の扁平上皮癌およびまた前悪性の舌病変におけるRab1A過剰発現の高い罹患率を見出し、これは、Rab1A過剰発現が喫煙に関連する気道の発癌の初期マーカーであり得ることを示唆した。
これらのRAS経路遺伝子に加えて、上記分類指標は、肺癌を有する喫煙者においてアップレギュレートされた数種の炎症促進遺伝子(インターロイキン−8(IL−8)およびβ−ディフェンシン1が挙げられる)を含んだ。最初に白血球についての走化性因子として見出されたIL−8は、そのマイトジェン特性および脈管形成特性によってヒトの癌の進行に寄与することが示されている(26;27)。βディフェンシン(肺上皮細胞において発現される抗微生物因子)は、健康な喫煙者または肺炎を有する患者と比較して肺癌を有する患者の血清において上昇したことが、最近見出された(28)。タバコの曝露に応じた慢性炎症のこれらのメディエーターのより高いレベルは、増大した酸化的ストレスをもたらし得、そして肺における腫瘍の発癌補助作用および進行に寄与する(29;30)。
多くの重要な抗酸化防御遺伝子(BACH2およびデュアルオキシダーゼ(dual oxidase)1が挙げられる)は、DNA修復酵素(DNA修復タンパク質1C)と共に、肺癌を有する被験体の気道上皮細胞において減少することが見出された。BACH−2(転写因子)は、高レベルの酸化的ストレスに応じた細胞アポトーシスを促進する(31)。本発明者らは、健康な喫煙者のサブセットがタバコの煙に対して異なって応答し、それらの正常な気道上皮において解毒酵素のセットを誘導し損なうこと、およびこれらの個体がその発癌効果に対する素因があり得ることを、以前に見出した(17)。総合すると、これらのデータは、気道の「領域欠損」の成分が、所与の喫煙者が毒素に応じた保護遺伝子の発現を適切に増加させているか否かを反映し得ることを示唆する。この不適切な応答は、肺癌に対する遺伝的感受性、あるいは、エピジェネティックなサイレンシングまたは発癌物質によるその遺伝子の欠失を反映し得る。
要約すると、本発明者らの研究は、肺癌の疑いがある喫煙者の診断的評価に直接影響する可能性を有する気道遺伝子発現の生物マーカーを同定した。これらの患者は、通常、それらの最初の診断試験として光ファイバー気管支鏡検査を受ける。遺伝子発現プロファイリングは、著しい危険性を加えることなく3〜5分間だけその手順を延長する、気管支鏡検査時に単純な非侵襲様式で得られた正常な外見の気道上皮細胞において行われ得る。本発明者らのデータは、気管支鏡検査と上記遺伝子発現の生物マーカーとによる組み合わせが肺癌に対する診断感度を実質的に改善すること(53%〜95%)を強力に示唆する。50%の疾患罹患率の設定において、肺癌に対する陰性の気管支鏡検査および陰性の遺伝子発現の形跡は、95%の陰性的中率(NPV)を生じ、これらの患者が反復的な画像研究によって積極的に追跡されないことを可能にする。陰性の気管支鏡検査および陽性の遺伝子発現の形跡を伴う患者に関して、陽性的中率は、70%であり、そしてこれらの患者は、推定的な肺癌診断を確認するためにさらなる侵襲性試験(すなわち、経胸腔針生検または開胸肺生検)を必要とするようである。しかし、これは、単独の気管支鏡検査を使用することと比較してさらなる侵襲性診断試験を必要とする患者の数の実質的な減少を示す。本発明者らの研究において、92/129の患者が、気管支鏡検査陰性であり、そしてさらなる診断精密検査を必要とした。しかし、これらの92人の陰性の気管支鏡検査被験体のうちの56人における陰性の予測遺伝子発現プロフィールは、さらなる評価を必要とする被験体を36人だけ残す(図18を参照のこと)。
本発明者らの研究の横断的設計は、本発明者らの形跡について偽陽性率の解釈を制限する。損傷の領域が喫煙者が上記毒素に対して適切に応答しているか否かを示し得ることを前提として、遺伝子発現における撹乱は、肺癌の発症に先行し得るか、または上記疾患に対する素因を示し得る。偽陽性症例の長期追跡検査は、それらが未来に肺癌を発症するより高い危険性を有する喫煙者を示すか否かを評価するために(縦断的研究を介して)必要とされる。これが真実であることを証明する場合、本発明者らの形跡は、健康な喫煙者の間で肺癌についてスクリーニングツールとして機能し得、そして化学的予防の試行についての候補を同定する可能性を有し得る。
(研究患者およびサンプル収集)
A.一次サンプルセット:本発明者らは、4つの三次医療機関において肺癌の臨床上の疑いについて柔軟な気管支鏡検査を受ける現在の喫煙者およびかつての喫煙者を募った。全ての被験体は、21歳を超える年齢であり、そして柔軟な気管支鏡検査に対する禁忌(血行動態不安定、重篤な閉塞性気道疾患、不安定な心疾患または肺疾患(すなわち、不安定狭心症、うっ血性心不全、呼吸不全)が挙げられる)、気道を保護できないことまたは意識の変化したレベル、およびインフォームドコンセントを提供できないことを持ち合わせなかった。非喫煙者およびシガーだけを喫煙した被験体を、この研究から除外した。それぞれの承諾した被験体に関して、本発明者らは、それらの年齢、性別、人種、および詳細な喫煙歴(喫煙を始めた年齢、喫煙をやめた年齢、および累積的なタバコの曝露を含む)に関するデータを収集した。かつての喫煙者を、本発明者らの研究に参加する少なくとも1ヶ月前タバコを吸わなくなった患者と定義した。全ての被験体を、肺癌の最終的な診断または代わりの診断が行われるまで、気管支鏡検査後に追跡した(平均の追跡検査回数=52日)。肺癌と診断された患者に関して、それらの腫瘍の病期および細胞型を、記録した。この研究において各被験体から収集した臨床データは、http://pulm.bumc.bu.edu/CancerDx/におけるリレーショナルデータベースにおいてアクセスされ得る。上記分類予測モデルをトレーニングおよび試験するために使用した60種の癌サンプルの病期および細胞型を、以下の補足表1に示す。
Figure 2013179945
上記の補足表1は、上記分類予測モデルを構築および試験するために使用した129種の一次サンプルセットにおける60人の肺癌患者についての細胞型および病期分類の情報を示す。病期分類の情報は、48種の非小細胞サンプルに限定した。
示したトレーニングおよび試験におけるサンプルの人口統計学的特徴を、以下の補足表2に示す。この表は、トレーニングセットおよび試験セットの状態に従う上記一次データセット(n=129)についての患者人口統計を示す。上記2つの患者分類の間における統計学的有意差および関連したp値を、必要に応じて、T検定、χ二乗検定およびフィッシャーの正確検定を使用して計算した。PPD=1日あたりのパック数、F=かつての喫煙者、C=現在の喫煙者、M=男性、F=女性。
Figure 2013179945
*2つの分類は統計学的に異なる:p<0.05
本発明者らの研究が、その気管支鏡検査の適応が肺癌についての疑いを含んだ患者を募った一方で、疾患についての各患者の試験前の臨床的確率は、変動した。本発明者らの分類予測モデルが肺癌の危険性の範囲を示すサンプルにおいてトレーニングされたことを確保するために、上記最終的な診断について知らない3人の独立した肺の臨床医が、各患者の臨床歴(年齢、喫煙状態、累積的なタバコ曝露、共存症、症状/徴候および放射線学的知見を含む)を評価し、そして肺癌についての気管支鏡検査前の確率を割り当てた。各患者を、3つの危険性群のうちの1つに分類した:低い(肺癌の<10%の確率)、中程度(肺癌の10〜50%の確率)および高い(肺癌の>50%の確率)。各患者に対する最終的な危険性の割り当てを、過半数の見解によって決定した。
(前向きサンプルセット)
上記一次研究の終了後、サンプルの第2のセットを、5つの医療機関(St.Elizabeth’s Hospital in Boston、MAが、上記一次データセットのために使用した上記4つの施設に加えられた)において、肺癌の臨床上の疑いについて柔軟な気管支鏡検査を受ける喫煙者から収集した。対象基準(inclusion criteria)および除外基準は、上記一次サンプルセットと同一であった。40人のさらなる被験体を、この第2の検証セットに含めた。35人の被験体は、本発明者らの品質管理フィルターに通したマイクロアレイを有した。18人の原発性肺癌を有する喫煙者および17人の肺癌を有さない喫煙者を含むこれらの被験体における人口統計学的データを、補足表3に提示する。この前向きコホートにおいて、症例とコントロールとの間の年齢または累積的なタバコの曝露における統計学的有意差は、存在しなかった(上記一次データセットとは対照的;表1aを参照のこと)。
以下の補足表3は、癌の状態による上記前向き検証セット(n=35)についての患者人口統計を示す。上記2つの患者分類の間の統計学的有意差および関連したp値を、必要に応じて、T検定、χ二乗検定およびフィッシャーの正確検定を使用して計算した。PPD=1日あたりのパック数、F=かつての喫煙者、C=現在の喫煙者、M=男性、F=女性。
Figure 2013179945
*2つの分類は統計学的に異なる:p<0.05
(気道上皮細胞の収集)
気管支の気道上皮細胞を、柔軟な気管支鏡検査によって上記の被験体から得た。口腔咽頭部に対する2%の局所リドカインによる局所麻酔の後、柔軟な気管支鏡検査を、口または鼻を介して行った。標準的な診断気管支鏡検査研究(すなわち、罹患した領域の気管支肺胞洗浄、ブラッシングおよび気管支内/経気管支生検)の終了後、ブラッシングを、3つの内視鏡サイトブラシによって右主気管支から得た。そのサイトブラシを、気道の表面上で数回擦り、次いで気管支鏡から縮退させ、その結果、上皮細胞を、TRIzol溶液中に直ぐにおき、RNA単離を行うまで、−80℃に維持し得る。
これらの患者が臨床的適用について気管支鏡検査を受けていたことを前提として、本発明者らの研究からの危険性は、これらのさらなるブラッシングによる少量の出血の5%未満の危険性を伴って最小限であった。臨床気管支鏡検査を、調査サンプルを得るために約3〜4分間延長した。全ての参加する被験体を、インフォームドコンセントに関するIRB承認プロトコルによって募り、そしてこの研究への参加は、その後の処置に影響しなかった。患者サンプルに、患者のプライバシーを保護するために識別番号を付与した。
(マイクロアレイデータの獲得および前処理)
マイクロアレイデータの獲得:気管支上皮細胞由来の6〜8μgの全RNAを、T7 RNAポリメラーゼプロモーター(Genset、Boulder、CO)を含むオリゴ−dTプライマーを使用し、SuperScript II逆転写酵素(Invitrogen)を用いて、二本鎖cDNAに変換した。ENZO Bioarray RNA転写物標識化キット(Enzo Life Sciences,Inc、Farmingdale、NY)を、精製した二本鎖cDNAのインビトロ転写のために使用した。ビオチン標識したcRNAを、次いで、RNeasyキット(Qiagen)を使用して精製し、そしてアルカリ処理によって約200塩基対のフラグメントへと断片化した。各cRNAサンプルを、次いで、Affymetrix HG−U133Aアレイ上に一晩ハイブリダイズさせ、次いで洗浄および染色プロトコルを行った。共焦点レーザー走査(Agilent)を、次いで、ストレプトアビジン標識した蛍光を検出するために行った。
RMAによるアレイデータの前処理:Robust Multichip Average(RMA)アルゴリズムを、、バックグラウンドの調整、正規化、およびこの研究におけるマイクロアレイサンプルのプローブ−レベルの要約(Irizarry RAら、Summaries of Affymetrix GeneChip probe level data. Nucleic Acids Res 2003;31(4):e15.)のために使用した。RMA発現測定値を、上記R統計パッケージおよび上記Affymetrix BioconductorパッケージにおけるjustRMA機能を使用して算出した。本発明者らの研究室において先に処理したものと同様である、この研究に含まれた気道上皮サンプルからの合計で296のCELファイルを、RMAを使用して分析した。RMAを、Microarray Suite 5.0の代わりに、プローブ−レベル分析に選択した。なぜならば、それが、7対の技術的複製物の間で観察された相関係数を最大化したからである(補足表4)。
Figure 2013179945
補足表4は、7対の複製サンプルの間の平均ピアソン相関を示し、プローブセット遺伝子発現値を、Microarray Suite 5.0(Affy)、Microarray Suite 5.0(log2 Affy)からの対数化データ、およびRMAを使用して決定した。RMAは、複製サンプルの間の相関を最大化した。
サンプルフィルター:質の悪いのアレイをフィルターに欠けて除外するために、上記アレイにおける各プローブセットを、全152種のサンプルにわたって0の平均および1の標準偏差を有するようにz値で正規化した。これらの正規化した遺伝子発現値を、各サンプルについて、全てのプローブセットにわたって平均した。この分析における明確な仮定は、質の悪いサンプルは、全サンプルにわたって、一貫してより高いかまたはより低くなるプローブセット強度を有し、したがって0と異なる平均z値を有することである。この平均z値測定基準は、Affymetrix MAS 5.0品質評価(例えば、%提示)(図7)およびGAPDH 3’/5’比と相関する。0.129よりも大きい値を有する平均z値を有したマイクロアレイ(上記152種のサンプルの約15%)が、フィルターにかけられて除外された。得られたサンプルセットは、60人の癌を有する喫煙者および69人の癌を有さない喫煙者から構成された。
前向き検証試験セット:さらなる40種のサンプルについてのCELファイルを、上記の気道上皮CELファイルの収集物に追加し、そしてゼット全体を、新たなサンプルについての発現値を得るためにRMAを使用して分析した。0.129よりも大きい値を有する平均z値を有したマイクロアレイ(上記40種のサンプルのうちの5種)が、フィルターにかけられて除外された。35種の残りの前向きサンプルの分類予測を、上記の節で計算した発現値を使用して77種のサンプルのトレーニングセットから得た80種の予測プローブセットについての投票の重みを使用して行った。
(マイクロアレイデータ分析)
分類予測アルゴリズム:129種のサンプルセット(60種の癌サンプル、69種の非癌サンプル)を、上記2つの群の間を区別し得る分類予測アルゴリズムを開発するために使用した。上記2つの群の間の1つの潜在的に交絡する違いは、パック年数によって測定されるような累積的なタバコの煙の曝露における違いである。上記トレーニングセットにおける癌を有する患者と癌を有さない患者とを区別するそれらの能力について選択された遺伝子がタバコの煙の曝露におけるこの違いを単純に区別していないことを保証するために、各患者が喫煙したパック年数を、上記トレーニングセットのANCOVA遺伝子フィルターに共変量として含めた。
さらに、上記129人の患者の間の肺癌についての気管支鏡検査前の臨床的危険性に、違いが存在する。3人の臨床医は、各患者の臨床データ(人口統計、喫煙歴、および放射線学的知見を含む)を再審査し、そして上記患者を3つの群に分けた:肺癌についての高い気管支鏡検査前の危険性、中程度の気管支鏡検査前の危険性、および低い気管支鏡検査前の危険性(上に記載されるような)。肺癌の最終的な診断を有する患者と肺癌の最終的な診断を有さない患者との間の肺癌についての気管支鏡検査前の危険性における違いについて制御するために、上記トレーニングセットを、肺癌の危険性の範囲からのほぼ等しい数の癌サンプルおよび非癌サンプルを用いて構築した。
重み付き投票アルゴリズム(Golub TRら、Molecular classification of cancer:class discovery and class prediction by gene expression monitoring.Science 1999;286(5439):531−537)を、上記遺伝子選択方法論に対する数種の改変を用いて、分類予測法として実行した。タバコの煙の曝露について調整した後に、上記トレーニングセットサンプルにおける癌を有する喫煙者と癌を有さない喫煙者との間で変化した遺伝子(p<0.05)を、パック年数を共変量として用いたANCOVAを使用して同定した。さらなる遺伝子選択を、信号雑音測定基準および内部相互検定を使用して行い、40種の最も一貫してアップレギュレートされたプローブセットおよび40種の最も一貫してダウンレギュレートされたプローブセットを、同定した。上記内部相互検定は、交差検定の各ラウンドからトレーニングサンプルの30%を除外すること、および上記サンプルの残りの70%に基づいて遺伝子を選択することを包含した。最終的な遺伝子コミッティーは、50ラウンドの内部相互検定にわたって最も頻繁にアップレギュレートされているかまたは最も頻繁にダウンレギュレートされていると同定された80種のプローブセットから構成された。この遺伝子選択アルゴリズムのパラメータを、50回の実行から得られた平均の正確度、感度および特異性を最大化するために選択した。このアルゴリズムを、特定のトレーニングセット、試験セット、および遺伝子セットを入力として与える場合のGenePatternにおける上記重み付き投票アルゴリズムの元の実行に匹敵する、Rおよび生産量(yield)の結果において実行した。
最適な遺伝子選択パラメータの決定後、上記アルゴリズムを、肺癌を有する喫煙者と肺癌を有さない喫煙者との間を区別し得る遺伝子の最終的なセットに到達するために、77種のサンプルのトレーニングセットを使用して実行した。この分類指標の正確度、感度および特異性を、上記トレーニングセットに含まれなかった52種のサンプルに対して試験した。各試験セットサンプルの分類の予測におけるこの分類指標の性能を、それを、1)異なるトレーニング/試験セットを使用したか;2)上記77サンプルのトレーニングセットの癌の状態をランダム化したか;または3)上記分類指標における遺伝子をランダムに選択したかのいずれかである場合の、アルゴリズムの実行と比較することによって評価した(詳細については、以下のランダム化の節を参照のこと)。
ランダム化:80種のプローブセット予測因子(上記)についての正確度、感度、特異性、およびROC曲線下面積(符号付き(signed)予測強度を連続的な癌予測因子として使用した)を、ランダム化の3つの異なる型を使用して上記アルゴリズムの1000の実行と比較した。最初に、上記77種のサンプルのトレーニングセットの分類標識の順序を買え、そして上記アルゴリズム(遺伝子選択を含む)を、再び1000回実行した(補足表5においてランダム1として称される)。
以下の補足表5は、実際の分類指標とランダムの実行(上で説明した)との間の比較の結果を示す。Accur=正確度、Sens=感度、Spec=特異性、AUC=曲線下面積、およびsd=標準偏差。全てのp値は、経験的に得られる。
Figure 2013179945
第2のランダム化は、上記元の予測因子における80種の遺伝子を使用したが、上記アルゴリズムの分類工程において使用した遺伝子の重みをランダム化するために、1000の実行にわたって上記トレーニングセットサンプルの分類標識の順序を変えた(補足表5においてランダム2と称される)。
これらのランダム化法の両方において、上記分類標識は、上記トレーニングセットサンプルの半分が正しく標識されるように、順序を変えられた。第3のランダム化法は、1000のランダムの分類指標の各々について80種のプローブセットをランダムに選択することを包含した(補足表5においてランダム3と称される)。
示される各測定基準およびランダム化法についてのp値は、上記実際の分類指標の性能を超えるかまたはその性能と等しいランダム化法を使用して、1000の実行の%を示す。
上記の分析に加えて、上記実際の分類指標を、異なるトレーニング/試験セットを選択したが、上記正しい(correct)サンプル標識を残した場合の上記アルゴリズムの1000の実行と比較した。経験的に得たp値をまた、上記実際の分類指標を上記アルゴリズムの1000の実行と比較するために算出した(補足表6を参照のこと)。これらのデータは、上記実際の分類指標が代表的なトレーニングセットおよび試験セットを使用して得られたことを示す。
Figure 2013179945
上記の補足表6は、異なるトレーニング/試験セットを用いた上記アルゴリズムの1000の実行に対する実際の分類指標の比較を示す。
最後に、上記アルゴリズムのこれらの1000の実行をまた、上記と同じ方法でランダム化したことなるトレーニングセットの分類標識であった1000の実行と比較した。経験的に得たp値を、1000の実行を1000のランダムの実行と比較するために算出した(補足表7)。
Figure 2013179945
上記の補足表7は、異なるトレーニング/試験セットを使用した上記アルゴリズムの実行の、そのトレーニングセットの分類標識をランダム化した場合の実行(1000の実行を行った)との比較を示す。
補足表6および7に要約した予測の正確度の分布を、図8に示す。
上記アルゴリズムの1000のさらなる実行の特性:上記試験セットにおいてサンプルが正しく分類された回数およびその平均予測強度を、上記アルゴリズムの1000の実行にわたって算出した。サンプルが正しく分類された場合の平均予測強度は、癌については0.54であり、非癌については0.61であり、そしてサンプルが間違って分類された場合の平均予測強度は、癌については0.31であり、非癌については0.37であった。癌を有さない喫煙者に対するわずかにより高い予測強度は、予測因子が平均してわずかにより高い特異性を有するという事実を反映する。補足の図3は、一貫して正しく分類されるかまたは、間違って分類されるサンプルが、より高い信頼度(より高い平均予測強度)で分類されることを示す。興味深いことに、一貫して間違って分類されるサンプルの64%(上記回数の95%より多くが間違っている、n=22のサンプル)は、癌の最終的な診断を現在有さない喫煙者由来のサンプルである。この有意により高い偽陽性率は、上記生物マーカーのさらなる癌の出現を予測する能力を強力に反映し得るか、または癌に罹患しやすい遺伝子発現の表現型を有する喫煙者のサブセットがいくつかの未知の機構によって発症する癌から保護されることを示し得る。
上記生物マーカーの遺伝子コミッティーの安定性をさらに評価するために、その生物マーカーにおいて使用した80種の予測プローブセットが1000の実行の各々において選択された回数(補足表6)を、調べた。(図l0Aを参照のこと)。上記80種の生物マーカーのプローブセットの大多数は、1000の実行にわたって頻繁に選択された(37種のプローブセットは、800の実行にわたって存在し、そしてそのプローブセットの58種は、その実行の半分を上回って存在した)。比較目的のために、上記トレーニングセットサンプルの癌の状態を1000の実行にわたってランダム化する場合(補足表7)、最も頻繁に選択されたプローブセットは、66回選択され、そしてその平均は、7.3回である(図10Bを参照のこと)。
RMA対MAS 5.0の比較および重み付き投票対PAMの比較:気道遺伝子発現を使用して肺癌を有する喫煙者と肺癌を有さない喫煙者とを分類する本発明者らの能力の頑健性を評価するために、本発明者らは、異なる分類予測およびデータ前処理アルゴリズムの効果を試験した。本発明者らは、Prediction Analysis of Microarrays(PAM)アルゴリズム(Tibshirani R、ら、Diagnosis of multiple cancer types by shrunken centroids of gene expression.Proc Natl Acad Sci U S A 2002;99(10):6567−6572)を使用した予測モデルを作成するために本発明者らの分類指標における80種のプローブセットを試験し、そして本発明者らはまた、WVアルゴリズムの、RMAの代わりにMAS 5.0アルゴリズムを使用して得られたプローブセットレベルデータを使用する能力を試験した。上記分類指標の正確度は、マイクロアレイデータをMAS 5.0において前処理した場合、および上記PAM分類予測アルゴリズムを使用した場合に同様であった(補足表8を参照のこと)。
Figure 2013179945
補足表8は、代わりのマイクロアレイデータ前処理アルゴリズムおよび分類予測アルゴリズムを使用した52種のサンプル試験セットにおける、本発明者らの80種のプローブセット分類指標についての正確度、感度および特異性の比較を示す。
予測強度:上記重み付き投票アルゴリズムは、一方の分類対他方の分類に与える上記分類予測コミッティーにおける各遺伝子の投票を合計することによって、サンプルの分類を予測する。予測が行われる信頼度のレベルは、予測強度(PS)によって捕捉され、そしてそのレベルは、以下の通りに計算される:
Figure 2013179945
勝ちとは、勝ちの分類に対する遺伝子コミッティーの合計投票数を指し、そしてV負けとは、負けの分類に対する遺伝子コミッティーの合計投票数を指す。V勝ちは、V負けよりも常に大きいので、PSの信頼度は、任意の所与のサンプルに対して0(任意)から1(完全な信頼度)まで変化する。
本発明者らの試験セットにおいて、本発明者らの遺伝子プロフィールの正しい予測についての平均PS(43/52の試験サンプルs)は、0.73(+/−0.27)であり、一方で、間違った予測についての平均PS(9/52の試験サンプル)は、ずっと低い:0.49(+/−0.33;p<z;スチューデントT検定)。この結果は、平均して、上記重み付き投票アルゴリズムが、それが間違った予測を行っている場合よりもそれが正しい予測を行っている場合により確信的であることを示す。この結果は、1000の異なるトレーニング/試験セット対わたって適用できる(図11)。
癌細胞型:上記腫瘍細胞のサブタイプが肺癌を有する喫煙者および肺癌を有さない喫煙者由来の気道上皮区別する遺伝子の発現に影響するか否かを決定するために、主成分分析(PCA)を、本発明者らの予測因子における80種のプローブセットおよび肺癌を有する患者由来の気道上皮サンプルの全てについての遺伝子発現の測定値に対して行った(図12)。遺伝子発現の測定値を、PCAの前にZ(0,1)で正規化した。癌のサブタイプに関して上記サンプルの見かけの上の区別は、存在しない。
(肺癌組織のマイクロアレイデータセットへの連関)
Bhattacharjeeデータの前処理:Bhattacharjeeら(Classification of human lung carcinomas by mRNA expression profiling reveals distinct adenocarcinoma subclasses. Proc Natl Acad Sci U S A 2001;98(24):13790−13795)によって使用されたHgU95Av2アレイ由来の254のCELファイルを、インターネットを介して利用可能であるMIT Broad Instituteのデータベース(broad.mit.edu/mpr/lung)からダウンロードした。RMAから得た発現の測定値を、上に記載したようなこれらのCELファイルを使用して算出した。技術的複製物を、各患者を代理するために、ランダムに1つを選択することによってフィルターにかけた。さらに、カルチノイドサンプルおよび喫煙したことがないことが示された患者由来のアレイを、除外し、151種のサンプルが、残った。上に記載したz値品質フィルターを、このデータセットに適用し、さらなる分析のための128種のサンプル(88種の腺癌サンプル、3種の小細胞サンプル、20種の扁平上皮サンプル、および17この正常肺サンプル)をもたらした。
プローブセットを、tenero.duhs.duke.edu/genearray/perl/chip/chipcomparer.plにてワールドサイドウェブを介して利用可能であるDuke UniversityのデータベースにおけるChip Comparerを使用して、HGU133AアレイとHGU95Av2アレイとの間でマッピングした。HGU95Av2アレイにおける64種のプローブセットを、80種の予測プローブセットに対してマッピングした。HGU95Av2における64種のプローブセットは、上記80種の予測プローブセットのうちの48種に対応する(32/80種の予測プローブセットは、HGU95Av2アレイにおける明確に対応するプローブを有さない)。
Bhattacharjeeデータセットの分析:本発明者らがBhattacharjeeによってプロファイリングされた肺腫瘍において、肺癌を有する喫煙者由来の中枢気道上皮細胞と肺癌を有さない喫煙者由来の中枢気道上皮細胞を区別するとして同定した遺伝子の発現を探索するために、2つの異なる分析を、行った。主成分分析を、64種のマッピングしたプローブセットの発現に従って128種のBhattacharjeeサンプルを組織化するために使用した。主成分分析を、64種のプローブセットマトリックスによって、z値で正規化した128種のサンプルに対してパッケージprcompを使用したRにおいて行った。Bhattacharjeeデータセットにおける正常サンプルおよび悪性サンプルは、主成分1に従って分離するようである(図17を参照のこと)。この結果の有意性を評価するために、上記主成分分析を、上記128種のサンプルおよび64種のプローブセットの1000のランダムに選択したセットを使用して繰り返した。正常サンプルと悪性サンプルとの間の平均差を、実際の64種のプローブセットおよびその64種のプローブセットの1000のランダムセットの各々に対する主成分1についての予測値に基づいて計算した。上記1000のランダム遺伝子セット由来の正常と悪性との間の平均差を、帰無分布(null distribution)をもたらすために使用した。上記生物マーカープローブセットを使用して正常サンプルと悪性サンプルとの間で観察された差は、ランダムに選択した遺伝子を使用して観察された差よりも大きかった(平均差についてはp=0.026および中央値の差についてはp=0.034)。
第2の分析は、上記重み付き投票アルゴリズムを使用して、上記64種のプローブセットならびに10種のランダムに選択した正常組織および10種のランダムに選択した腫瘍組織のトレーニングセットを使用してBhattachaijeeデータセットにおける108種のサンプルの分類を予測することを包含した。上記サンプルを、89.8%の正確度、89.1%の感度、および100%の特異性で分類した(以下の補足表9、単一の実行を参照のこと)。これらの結果の有意性を調べるために、上記重み付き投票アルゴリズムを、2つの型のデータランダム化を使用して再度実行した。最初に、20種のサンプルのトレーニングセットの分類標識の順序を変え、そして上記アルゴリズム(遺伝子選択を含む)を、再び1000回実行した(補足表9においてランダム1と称される)。第2のランダム化は、20種のサンプルのトレーニングセットの分類標識の順序を変えること、および上記64種のプローブセットの定数の一覧を保つ上記アルゴリズムを再び1000回実行することを包含した(補足表9においてランダム2と称される)。上記2つの型のランダム化において、分類標識の順序を変え、その結果、上記サンプルの半分は、正しく標識された。示される各測定基準およびランダム化法についてのp値は、上記実際の分類指標の性能を超えるかまたはその性能と等しいランダム化法を使用して、1000の実行の%を示す。癌を有する喫煙者由来の中枢気道上皮細胞と癌を有さない喫煙者由来の中枢気道上皮細胞との間を区別する遺伝子は、上記トレーニングセットの分類標識をランダム化する場合の任意のランダムの実行よりも、著しく良好に肺癌組織と正常肺組織とを区別し得る。
Figure 2013179945
上記の補足表9は、上記80種の予測プローブセットのサブセットにマッピングする上記64種のプローブセット、およびランダムの実行(上で説明した)を使用した、上記Bhattacharjeeサンプルの間の予測の間の比較の結果を示す。Accur=正確度、Sens=感度、Spec=特異性、AUC=曲線下面積、およびsd=標準偏差。
リアルタイムPCR:定量的RT−PCR分析を、本発明者らの分類指標からの7種の遺伝子の識別的発現を確かめるために使用した。上記候補遺伝子およびハウスキーピング遺伝子(18Sリボソームサブユニット)についてのプライマー配列を、PRIMER EXPRESS(登録商標)ソフトウェア(Applied Biosystems)を用いて設計した(補足表10を参照のこと)。
Figure 2013179945
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5種の他のハウスキーピング遺伝子(HPRT1、SDHA、YWHAZ、GAPDH、およびTBP)についてのプライマー配列を、Vandesompeleら(Accurate normalization of real−time quantitative RT−PCR data by geometric averaging of multiple internal control genes. Genome Biol 2002;3(7))から取り入れた。RNAサンプル(1μgの上記マイクロアレイ実験において使用したRNA)を、夾雑するゲノムDNAを除去するために、製造業者のプロトコルに従ってDNAfree(Ambion、Austin、TX)を用いて処理した。全RNAを、ランダムヘキサマー(Applied Biosystems)およびSuperscript II逆転写酵素(Invitrogen)を使用して逆転写した。得られた第1のcDNA鎖を、ヌクレアーゼを含まない水(Ambient)によって5ng/μ1まで希釈した。PCR増幅混合物(25μl)は、10ngのテンプレートcDNA、12.5μlの2×SYBR Green PCRマスターミックス(Applied Biosystems)ならびに300nMの順方向プライマーおよび逆方向プライマーを含んだ。40サイクルの増幅およびデータ獲得を、Applied Biosystems 7500リアルタイムPCRシステムにおいて実施した。閾値決定(threshold determination)を、各反応についてSequence Detection Software(バージョン1.2.3)(Applied Biosystems)によって自動的に行った。全てのリアルタイムPCR実験を、各サンプル(合計で6人のサンプル;3人の肺癌を有する喫煙者および3人の肺癌を有さない喫煙者)において三連で実施した。
データ分析を、geNormツールを使用して行った(Id.)。3種の遺伝子(YWHAZ、GAPDH、およびTBP)を、上記最も安定なハウスキーピング遺伝子であると決定し、そしてそれらの遺伝子を、全てのサンプルを正規化するために使用した。7種の遺伝子についてのQRT−PCRからのデータを、これらの遺伝子についての上記マイクロアレイの結果と一緒に、図13に示す。
(参考文献)
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  1. 本願明細書に記載された発明。
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