JP2013179816A - 電動モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒュージングの工程によりマグネットワイヤがコンミテータ片に接続される電動モータにおいて、低コストである手法により、マグネットワイヤとコンミテータ片とがより強固に接合される電動モータを提供する。
【解決手段】電動モータは、マグネットMWが設けられたモータハウジングと、コイルを有するとともに、このコイルを形成するマグネットワイヤMWがヒュージングにより電気的かつ機械的に接続される複数のコンミテータ片22が設けられたコンミテータ20を有し、モータハウジング内に回転自在に配置されるアーマチュア10と、コンミテータ片に摺接するブラシと、を備える。そして、電動モータ上記のコンミテータ片22において、マグネットワイヤMWが接続される部位に凹部22aが形成されていることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

この発明は、マグネットワイヤから形成されるコイルを備える電動モータに関するものであり、特に、マグネットワイヤとコンミテータとの接続構造に特徴を有する電動モータに関する。
一般に、電動モータは、略円筒形状のモータハウジングと、モータハウジングの内周面に配置された複数のマグネットと、ハウジング内に回転自在に支持されているアーマチュアと、アーマチュアに電力を供給するブラシ装置と、を備えている。
アーマチュアは、モータ軸となるシャフトと、シャフトに外嵌固定されたアーマチュアコアと、アーマチュアコアの一端側にてシャフトに外嵌固定されたコンミテータと、アーマチュアコアに巻装されるマグネットワイヤからなるアーマチュアコイルと、を備えている。
コンミテータは、樹脂より形成された円柱形状のコンミテータ本体部と、導電性材料より形成され、コンミテータ本体部の外周面に周方向に略等ピッチに固定配置された板状の複数のコンミテータ片とを備える。ここで、コンミテータ片はマグネットワイヤの心材と同じく銅により形成されている。
また、コンミテータ片のアーマチュアコア側の一端部には、コンミテータ片の他端部に向けて折り返し形成されたフック形状のライザが一体に形成されている。このように、コンミテータ片のライザは、コンミテータ片に対峙する(向かい合う)ように一体形成されている。そして、ライザにアーマチュアコアから延出するマグネットワイヤが巻架されるとともに、巻架されたマグネットワイヤは、ライザとともにコンミテータ片に電気的かつ機械的に接続されている。
ここで、コンミテータ片へのマグネットワイヤの接続は、マグネットワイヤがライザに巻架された後に、マグネットワイヤが巻架されたライザをマグネットワイヤとともにヒュージングすることによりなされる。ヒュージングでは正負一対の(陽極および陰極の)電極棒が用いられ、一方の電極棒(陰電極棒)はコンミテータ片に当接するとともに、他方の電極棒(陽電極棒)は径方向の外側からマグネットワイヤが巻架されたライザを押し付ける。
そして、ヒュージングにおいては、この押し付け動作によりライザとコンミテータ片によりマグネットワイヤを挟持するとともに、一対の電極棒間に高い電流値の電流が流される。そして、この電流によりマグネットワイヤとコンミテータ片間、及びマグネットワイヤとライザ間に電気抵抗による熱が生じ、この抵抗熱によりマグネットワイヤはコンミテータ片及びライザに溶接される。(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−154347号公報
ここで、電動モータが自動車または自動二輪車のエンジンを始動するスタータ等の高速で
回転する用途に用いられた場合、マグネットワイヤとコンミテータ片とがより強固に接合されることが求められる。このように、マグネットワイヤとコンミテータ片を強固に接合するためには、例えば、ヒュージング時においてマグネットワイヤとコンミテータ片との接合部をより高温の状態とすることが考えられる。
上記のように接合部をより高温の状態とする手法として、コンミテータ片とマグネットワイヤとの接合部の電気抵抗を大きくする手法が考えられる。そして、電気抵抗を大きくする手法として、コンミテータ片に予め銅よりも電気抵抗の大きい「錫」を「めっき」する手法(錫めっき)が用いられることがある。
しかしながら、コンミテータ片に「錫めっき」を施すためには、大型で高価な設備が必要となり、コンミテータ、およびこのコンミテータを用いた電動モータの低コスト化を図ることが困難となる。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ヒュージングの工程によりマグネットワイヤがコンミテータ片に接続される電動モータにおいて、低コストである手法により、マグネットワイヤとコンミテータ片とがより強固に接合される電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明の電動モータは、マグネットが設けられたモータハウジングと、コイルを有するとともに、このコイルを形成するマグネットワイヤがヒュージングにより電気的かつ機械的に接続される複数のコンミテータ片が設けられたコンミテータを有し、モータハウジング内に回転自在に配置されるアーマチュアと、コンミテータ片に摺接するブラシと、を備える。そして、本発明の電動モータの上記コンミテータ片において、マグネットワイヤが接続される部位に凹部が形成されていることを特徴とする。
前述のように、本発明の電動モータは、ヒュージングによりマグネットワイヤが電気的かつ機械的に接続されるコンミテータ片において、マグネットワイヤが接続される部位に凹部が形成されている。そのため、ヒュージングにおいて電極棒がマグネットワイヤをコンミテータ片に押し付ける際に、ヒュージング時に高温となり軟化したワイヤの一部が凹部内に延出し、凹部内に延出したワイヤの一部は凹部内にてコンミテータ片と接合する。
このように、コンミテータ片において、マグネットワイヤが接続される部位に凹部が形成されていることにより、マグネットワイヤが通常接合されるコンミテータ片の外壁に加えて、さらに凹部においても、マグネットワイヤがコンミテータ片と接合することにより、接合する面積を増加させることができマグネットワイヤとコンミテータを強固に接続することがでる。また、ワイヤの一部が凹部内に延出することによるアンカー効果により、より強固にマグネットワイヤとコンミテータ片を接続することができる。
また、上記のコンミテータ片に形成される凹部は、プレス加工や切削加工等の簡易な機械加工により容易に形成することができる。すなわち、上述のような「めっき処理」を異なり、コンミテータ片に凹部を形成することにより、低コストにてマグネットワイヤとコンミテータ片とをより強固に接合することができる。
本発明によれば、ヒュージングの工程によりマグネットワイヤがコンミテータ片に接続される電動モータにおいて、低コストである手法により、マグネットワイヤとコンミテータ片とがより強固に接合される電動モータを提供することができる。
本発明の第1の実施形態における電動モータを示す一部断面図である。 図1においてコンミテータを中心とする部分の要部拡大図である。 図2の要部拡大図にて示される部分の縦断面図である。 図3において範囲Aにて示す部分の要部拡大図である。 図4において断面B−Bにて示す断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるコンミテータの斜視図である。 図6において範囲Cにて示す要部拡大図である。 本発明の第1の実施形態におけるコンミテータの縦断面図である。 本発明の第1の実施形態における電動モータの製造方法においてヒュージング工程を説明する図である。 本発明の第2の実施形態におけるコンミテータの斜視図である。 図10において範囲Dにて示す要部拡大図である。 本発明の第3の実施形態における電動モータにおいて、コンミテータを中心とする部分の縦断面図である。 図12において範囲Cにて示す部分の要部拡大図である。 図12において断面D−Dにて示す断面図である。 本発明の第3の実施形態におけるコンミテータの斜視図である。 本発明の第3の実施形態におけるコンミテータの縦断面図である。 本発明の第3の実施形態における電動モータの製造方法においてヒュージング工程を説明する図である。
(第1の実施形態)次に、この発明の第1の実施形態を図1から図8に基づいて説明する。
ここで、図1は本発明の第1の実施形態における電動モータ1の一部断面図であり、図2は図1においてコンミテータ20を中心とした部分の要部拡大図である。また、図3は図2に示す電動モータの要部の縦断面図であり、図4は図3において範囲Aにて示す要部拡大図であり、図5は図4において断面B−Bにて示す断面図である。また、図6は本実施形態におけるコンミテータの斜視図であり、図7は図6において範囲Cにて示す要部拡大図であり、図8は本実施形態におけるコンミテータの縦断面図である。
図1に示すように、電動モータ1は、略円筒形状のモータハウジング2と、モータハウジング2におけるモータヨーク2aの内周面に配置された複数のマグネット3と、モータハウジング2におけるブラケット2bに配置された軸受4によりモータハウジング2内に回転自在に支持されているアーマチュア10と、アーマチュア10に電力を供給するブラシ装置30と、を備えている。
アーマチュア10は、モータ軸となるシャフト11と、シャフト11に外嵌固定された複数の電磁鋼板12aより形成されるアーマチュアコア12と、アーマチュアコア12の一端側にてシャフト11に外嵌固定されたコンミテータ20と、芯材として銅が用いられているマグネットワイヤMWから形成されアーマチュアコア12に巻装されるアーマチュアコイル14と、を備えている。
そして、図6から図8に示すように、コンミテータ20は、樹脂からなり中心部に貫通孔21aが形成されている略円柱形状のコンミテータ本体部21と、コンミテータ本体部21の外周面に略等ピッチに固定配置されている板状の複数の銅より形成されているコンミテータ片22と、コンミテータ片22のアーマチュアコア12側に配置される一端部に棒状にて一体形成されたライザ23と、を備えている。
コンミテータ片22に一体形成されているライザ23は、コンミテータ片22の他端部に向けて折り返して形成され、コンミテータ片22に対向する(向かい合う)ように一体形成されている。
(ヒュージング)そして、マグネットワイヤMWをコンミテータ片22に電気的かつ機械的に接続する手法として、図9に示すヒュージングの工程が用いられる。このヒュージングの工程では、陽極棒EP1と陰極棒EP2が用いられる。このヒュージングの前に予めライザ23にはアーマチュアコア12から延出するマグネットワイヤMWが巻架される。
そして、陰極棒EP2はコンミテータ片22の外壁に当接させられ、ライザ23に巻架されたマグネットワイヤMWは、ライザ23とともにコンミテータ片22に電極棒EP1に押し付けられるとともに、双方の電極棒(EP1,EP2)間には高い電流値の電流が通電される。そして、このヒュージングによりマグネットワイヤMWはコンミテータ片22に電気的かつ機械的に接続される。
ここで、図7および図8に示すように、コンミテータ20は、コンミテータ片22の外壁において、ライザ23と対向する位置、すなわち、ヒュージングにおいてマグネットワイヤMWが接続される部位に軸方向に溝状の凹部22aが形成されている。
なお、ブラシ装置3は、図1に示すように円盤形状のホルダーステー31と、ホルダーステー31に取り付けられているブラシホルダ32と、ブラシホルダ32内にバネ35とともに配置され、ピグテール34を有するブラシ33と、を備えている。ブラシ33は、バネ35によりコンミテータ20に向けて径方向に付勢され、ブラシ33は、コンミテータ20のコンミテータ片22に、所定の押し付け力により摺接される。
(第1の実施形態の効果)次に、本実施形態の電動モータ1の有する効果について、図4および図5に基づき説明する。
前述のように、電動モータ1は、ヒュージングによりマグネットワイヤMWが電気的かつ機械的に接続されるコンミテータ片22において、マグネットワイヤMWが接続される部位に凹部22aが形成されている。そのため、電極棒EP1がマグネットワイヤMWをコンミテータ片22に押し付け、電極棒(EP1,EP2)間に通電される電流により軟化したワイヤMWの一部が凹部22a内に延出する。そして、凹部22a内に延出したワイヤMWの一部は凹部22a内にてコンミテータ片22と接合する。
このように、コンミテータ片22において、マグネットワイヤMWが接続される部位に凹部22aが形成されていることにより、コンミテータ片22の円弧状の外周壁に加えて凹部22aにおいても、マグネットワイヤMWがコンミテータ片22と接合する。そして、凹部22aにおいても接合することにより、接合面積を増加させることができる。そのため、マグネットワイヤMWとコンミテータ20を強固に接続することがでる。
また、ワイヤMWの一部が凹部22a内に延出することにより、ワイヤMWと凹部22aの間にはアンカー効果が生じ、このアンカー効果により、更により強固にマグネットワイヤMWとコンミテータ片22を接続することができる。
また、上記のコンミテータ片22に形成される凹部22aは、プレス加工や切削加工等の簡易な機械加工により形成することができる。すなわち、「めっき処理」等と異なり、低コストにてマグネットワイヤMWとコンミテータ片22とをより強固に接合することができる。
(第2の実施形態)次に、図10および図11に基づき本発明の第2の実施形態における電動モータに備わるコンミテータ120について説明する。なお、第2の実施形態における電動モータは、第1の実施形態における電動モータ1に比して、コンミテータの構造のみ異なる。そのため、以下ではコンミテータ120についてのみ説明し、その他については同一の符号を付し説明を省略する。
図10および図11に示すように、コンミテータ120は、樹脂からなり中心部に貫通孔が形成されている略円柱形状のコンミテータ本体部121と、コンミテータ本体部121の外周面に略等ピッチに固定配置されている板状の複数の銅より形成されているコンミテータ片122と、コンミテータ片122のアーマチュアコア12側に配置される一端部に一体形成されたライザ123と、を備えている。
ここで、図10および図11に示すように、コンミテータ120は、コンミテータ片122の外壁において、ライザ123と対向する位置、すなわち、ヒュージングにおいてマグネットワイヤMWが接続される部位に軸方向に穴状の凹部122aが2つ形成されている。なお、凹部122aの数が軸方向に2つでなくてもよく、1つであってよく、3つ以上であってよい。
(第3の実施形態)次に、この発明の第3の実施形態を図12から図16に基づいて説明する。なお、なお、第3の実施形態における電動モータは、第1の実施形態における電動モータ1に比して、コンミテータの構造のみ異なる。そのため、以下ではコンミテータに関する事項についてのみ説明し、その他については同一の符号を付し説明を省略する。
ここで、図12は本実施の形態における電動モータにおいて、コンミテータを中心とする部分の縦断面図であり、図13は図12において範囲Cにて示す要部拡大図であり、図14は図12において断面D−Dにて示す断面図である。また、図15は本実施形態におけるコンミテータの斜視図であり、図16は本実施形態におけるコンミテータの縦断面図である。
図12(図1も参照)に示されるように本実施形態の「アーマチュア100」は、モータ軸となるシャフト11と、シャフト11に外嵌固定された複数の電磁鋼板12aより形成されるアーマチュアコア12と、アーマチュアコア12の一端側にてシャフト11に外嵌固定された「コンミテータ220」と、芯材として銅が用いられているマグネットワイヤMWから形成されアーマチュアコア12に巻装されるアーマチュアコイル14と、を備えている。
そして、図15および図16に示すように、コンミテータ220は、樹脂からなり中心部に221aが形成されている略円柱形状のコンミテータ本体部221と、コンミテータ本体部221の外周面に略等ピッチに固定配置されている板状の複数の銅より形成されているコンミテータ片222と、コンミテータ片222のアーマチュアコア12側に配置される一端部に棒状にて一体形成されたライザ223と、を備えている。
コンミテータ片222に一体形成されているライザ223は、コンミテータ片222の他端部に向けて折り返して形成され、コンミテータ片222に対向する(向かい合う)ように一体形成されている。
(ヒュージング)そして、マグネットワイヤMWをコンミテータ片222に電気的かつ機械的に接続する手法として、図17に示すヒュージングの工程が用いられる。このヒュージングの工程では、陽極棒EP1と陰極棒EP2が用いられる。このヒュージングの前に
予めライザ223にはアーマチュアコア12から延出するマグネットワイヤMWが巻架される。
そして、陰極棒EP2はコンミテータ片222の外壁に当接させられ、ライザ223に巻架されたマグネットワイヤMWは、ライザ223とともにコンミテータ片222に電極棒EP1に押し付けられるとともに、双方の電極棒(EP1,EP2)間には高い電流値の電流が通電される。そして、このヒュージングによりマグネットワイヤMWはコンミテータ片222に電気的かつ機械的に接続される。
ここで、図15および図16に示すように、コンミテータ220は、コンミテータ片222の外壁において、ライザ223と対向する位置、すなわち、ヒュージングにおいてマグネットワイヤMWが接続される部位に軸方向に溝状の凹部222aが形成されている。
このとき、凹部222aは、ヒュージングによりライザ223の端部223aが接合するコンミテータ片222の接合部222bを回避した位置に形成されている。すなわち、図16に示されるようにコンミテータ220において、凹部222aはライザ223の根本部223bに対向する位置に形成されている。
(第3の実施形態の効果)次に、本実施形態の電動モータの有する効果について、図13および図14に基づき説明する。
前述のように、本実施形態の電動モータは、ヒュージングによりマグネットワイヤMWが電気的かつ機械的に接続されるコンミテータ片222において、マグネットワイヤMWが接続される部位に凹部222aが形成されている。そして、凹部222aは、ヒュージングによりライザ223の端部223aが接合するコンミテータ片222の接合部222bを回避した位置に形成されている。
そのため、電極棒EP1がマグネットワイヤMWをコンミテータ片222に押し付け、電極棒(EP1,EP2)間に通電される電流により軟化したワイヤMWの一部が凹部222a内に延出する。そして、凹部222a内に延出したワイヤMWの一部は凹部222a内にてコンミテータ片222と接合する。
また、上記のように、凹部222aは、ライザ223の端部223aが接合するコンミテータ片222の接合部222bを回避した位置に形成されている。そのため、ヒュージングにおいてライザ223の端部223aは、接合部222bにおいてコンミテータ片222と、隙間なく略均一に当接することができる。これにより、ヒュージングにおいて、電極棒(EP1,EP2)間に通電される電流は、ライザ223の端部223aと接合部222bと間に効率よく限定的に通電される。そのため、ライザ223の端部223aと接合部222bと間に効果的に抵抗熱(ジュール熱)が集中し、端部223a(ライザ222)と接合部222b(コンミテータ片222)とは、効果的な拡散結合がなされ強固に結合する。
このように、コンミテータ片222において、マグネットワイヤMWが接続される部位に凹部222aが形成されていることにより、コンミテータ片222の円弧状の外周壁に加えて凹部222aにおいても、マグネットワイヤMWがコンミテータ片222と接合する。そして、凹部222aにおいても接合することにより、接合面積を増加させることができる。そのため、マグネットワイヤMWとコンミテータ220を強固に接続することがでる。
また、ワイヤMWの一部が凹部222a内に延出することにより、ワイヤMWと凹部22
2aの間にはアンカー効果が生じ、このアンカー効果により、更により強固にマグネットワイヤMWとコンミテータ片222を接続することができる。
さらに、コンミテータ片222において、ライザ222の端部222aが接合する部分である接合部222bには凹部222aを形成しないことにより、端部223a(ライザ222)と接合部222b(コンミテータ片222)とが、強固に結合される。
また、上記のコンミテータ片222に形成される凹部222aは、プレス加工や切削加工等の簡易な機械加工により形成することができる。すなわち、「めっき処理」等と異なり、低コストにて、「マグネットワイヤMWおよびライザ223」と「コンミテータ片222」とをより強固に接合することができる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
1 電動モータ
2 モータハウジング
2a モータヨーク
2b ブラケット
3 マグネット
4 軸受
10 アーマチュア
11 シャフト
12 アーマチュアコア
12a 電磁鋼板
13 インシュレータ
14 コイル
MW マグネットワイヤ
20,120,220 コンミテータ
21,121,221 コンミテータ本体部
21a,221a 貫通孔
22,122,222 コンミテータ片
22a,122a,222a 凹部
222b 接合部
23,123,223 ライザ
223a 端部
30 ブラシ装置
31 ホルダーステー
32 ブラシホルダ
33 ブラシ
34 ピグテール
35 バネ
EP1陽極棒
EP2 陰極棒

Claims (4)

  1. マグネットが設けられたモータハウジングと、
    コイルを有するとともに、前記コイルを形成するマグネットワイヤがヒュージングにより電気的かつ機械的に接続される複数のコンミテータ片が設けられたコンミテータを有し、前記モータハウジング内に回転自在に配置されるアーマチュアと、前記コンミテータ片に摺接するブラシと、を備える電動モータにおいて、
    前記コンミテータ片において、前記マグネットワイヤが接続される部位に凹部が形成されていることを特徴とする電動モータ。
  2. 請求項1に記載された電動モータにおいて、
    前記凹部は溝状に形成されていることを特徴とする電動モータ。
  3. 請求項1に記載された電動モータにおいて、
    前記凹部は穴状に形成されていることを特徴とする電動モータ。
  4. 請求項1に記載された電動モータにおいて、
    前記コンミテータは、前記コンミテータ片の一端部に棒状にて一体形成されるとともに他端部に向けて折り返して形成され、マグネットワイヤが巻架されるライザを備え、
    前記凹部は、ヒュージングにより前記ライザの端部が接合する前記コンミテータ片の接合部を回避した位置に形成されていることを特徴とする電動モータ。
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