JP2013179249A - 電子部品搭載用基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性が高く、絶縁基板の変形が抑制された電子部品搭載用基板を提供する。
【解決手段】電子部品の搭載部1aを含む上面、および複数の溝2を有しており上面と反対側に位置する下面を有する絶縁基板1と、複数の溝のそれぞれに充填された金属材料3とを備える電子部品搭載用基板9である。電子部品搭載用基板9は、溝2に充填された金属材料3によって絶縁基板1の熱伝導性が高められているため、放熱性が高い。また、絶縁基板1の下面に対して金属材料3が充填された溝2が設けられた範囲が小さいため、絶縁基板1に作用する熱応力が小さく、絶縁基板1の反り等の変形が抑制される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品の搭載部を含む上面を有する電子部品搭載用基板に関するものである。
半導体素子や容量素子,圧電振動子等の電子部品が搭載される基板として、酸化アルミニウム質焼結体等の絶縁材料からなる四角板状等の絶縁基板の上面に、電子部品の搭載部が設けられた電子部品搭載用基板が用いられている。
絶縁基板には、電子部品と電気的に接続される配線導体が形成されている。搭載部に電子部品が搭載され、電子部品と導体層とが電気的に接続される。電子部品搭載用基板に電子部品が搭載されてなる、半導体装置等の電子装置において、導体層を介して、搭載される電子部品と外部の電気回路との電気的な接続が行なわれる。
特開平6−314861号公報
上記の電子部品搭載用基板においては、電子部品の作動に伴い発生する熱を外部に放散させる機能(放熱性)の向上が求められている。特に、電子部品として搭載される半導体集積回路素子や発光素子からの発熱量の増大にともない、放熱性がより重要になってきている。
電子部品搭載用基板の放熱性を高める技術としては、例えば、放熱用の金属板や金属層を絶縁基板の下面に広い面積で設ける技術が知られている。しかしながら、絶縁基板の下面に金属板や金属層を設けた場合には、絶縁基板と金属板等との熱膨張係数の差に起因して大きな熱応力が絶縁基板に作用する。そのため、この応力による絶縁基板の反り等の変形が発生する可能性がある。
本発明は上記従来の技術の問題点に鑑みて完成されたものであり、その目的は、放熱性が高く、絶縁基板の変形が抑制された電子部品搭載用基板を提供することにある。
本発明の一つの態様の電子部品搭載用基板は、電子部品の搭載部を含む上面、および複数の溝を有しており前記上面と反対側に位置する下面を有する絶縁基板と、前記複数の溝のそれぞれに充填された金属材料とを備えることを特徴とする。
本発明の一つの態様の電子部品搭載用基板によれば、絶縁基板の下面が複数の溝を有しており、これらの溝に金属材料が充填されていることから、金属材料によって、絶縁基板の上面から下面に向かう熱の伝導性が高められている。そのため、電子部品搭載用基板としての放熱性が高い。
また、絶縁基板の下面に対して、金属材料が充填された溝が設けられた範囲が小さい。そのため、絶縁基板に作用する熱応力が小さく、絶縁基板の反り等の変形が抑制される。
したがって、放熱性が高く、絶縁基板の変形が抑制された電子部品搭載用基板を提供することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態の電子部品搭載用基板を示す上面図であり、(b)は(a)の下面図であり、(c)は(b)のA−A線における断面図である。 本発明の第2の実施形態の電子部品搭載用基板を示す下面図である。 図1に示す電子部品搭載用基板の第1の変形例を示す下面図である。 (a)および(b)は、それぞれ図1に示す電子部品搭載用基板の第2の変形例を示す断面図である。 (a)および(b)は、それぞれ図1に示す電子部品搭載用基板の第3の変形例を示す下面図である。 図1に示す電子部品搭載用基板の第4の変形例における要部を示す下面図である。
以下、本発明の実施形態の電子部品搭載用基板について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明における上下は説明ための便宜的なものであり、実際に電子部品搭載用基板が使用されるときの上下を特定するものではない。
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の第1の実施形態の電子部品搭載用基板を示す上面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線における断面図である。上面に電子部品の搭載部1aを有するとともに、下面に複数の溝2を有する絶縁基板1と、溝2内に充填された金属材料3とによって電子部品搭載用基板9が基本的に形成されている。
絶縁基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体や窒化アルミニウム質焼結体,ムライト質焼結体,ガラスセラミック焼結体等の絶縁材料によって形成されている。
絶縁基板1は、例えば四角板状(直方体状)であり、上面に電子部品(図示せず)が搭載される搭載部1aを有している。電子部品としては、ICやLSI等の半導体集積回路素子、およびLED(発光ダイオード)やPD(フォトダイオード),CCD(電荷結合素子)等の光半導体素子を含む半導体素子,弾性表面波素子や水晶振動子等の圧電素子,容量素子,抵抗器,半導体基板の表面に微小な電子機械機構が形成されてなるマイクロマシン(いわゆるMEMS素子)等の種々の電子部品が挙げられる。これらの電子部品は、一般に四角板状であり、このような電子部品を効率よく収容するために、搭載部1aは、例えば平面視で四角形状に設けられている。
なお、絶縁基板1は、図1に示すような平板状に限らず、上面に凹部(図示せず)を有するものであってもよい。この場合、例えば凹部の底面が電子部品の搭載部(図示せず)になる。
絶縁基板1は、例えば酸化アルミニウム質焼結体からなる場合であれば、酸化アルミニウムおよび酸化ケイ素等の原料粉末を適当な有機バインダおよび有機溶剤とともにシート状に成形した複数のセラミックグリーンシートを積層し、焼成することによって製作されている。
また、図1に示す例において、搭載部1aに四角形状の配線導体4が形成されている。配線導体4は、搭載部1aに搭載される電子部品の電極を接続するための接続パッドとして機能する。配線導体4と電子部品の電極との接続は、例えばスズ−銀系のはんだ等の導
電性接続材や、ボンディングワイヤ等の導電性接続材を介して行なわれる。
これらの配線導体4は、例えば絶縁基板1の上面から内部を経て下面等の外表面まで形成されている。配線導体4のうち絶縁基板1の下面等に露出した部分(図示せず)が外部電気回路(図示せず)に電気的に接続されれば、配線導体4を介して電子部品と外部電気回路とが電気的に接続される。
配線導体4は、例えばタングステンやモリブデン,マンガン,銅,銀,パラジウム,金,白金等の金属の材料からなる。このような金属の材料は、例えばタングステンの場合であれば、タングステンの粉末を有機溶剤および有機バインダと混合して作製した金属ペーストを、絶縁基板1となるセラミックグリーンシートの表面の所定位置にスクリーン印刷法等の方法で印刷して焼成する方法で絶縁基板1の表面に被着させることができる。
なお、電子部品搭載用基板9に電子部品を搭載する前に、配線導体4の露出した表面のうち凹部2内に露出した表面にニッケルや金等のめっき層を被着させておいてもよい。これにより、配線導体4の酸化腐食が抑制される。また、配線導体4において、はんだの濡れ性およびボンディング性等の特性が向上する。
搭載部1aに電子部品が搭載され、電子部品と配線導体4とが電気的に接続された後、必要に応じて電子部品4が封止用の樹脂や蓋体(リッド)等によって封止され、電子装置(図示せず)が製作される。電子装置は、例えば半導体装置やセンサ装置、撮像装置、発光装置等である。
搭載部1aに搭載される電子部品は、例えば演算や記憶、光電変換による発光等の作動に伴い、熱を発生する。この熱が電子装置に留まると、電子部品の温度が高くなって正常な作動が妨げられる可能性がある。そのため、電子装置を製作するための電子部品搭載用基板9の放熱性が高いことが望ましい。この実施形態の電子部品搭載用基板9においては、上記のように金属材料3が充填された溝2が下面に設けられているため、放熱性を高める上で有効である。
絶縁基板1の下面に複数の溝2が設けられ、この溝2に金属材料3が充填されていることにより、絶縁基板1の上面から下面に向かう方向における熱伝導性が向上する。これは、酸化アルミニウム質焼結体等に比べて熱伝導率が高い金属材料3が充填されていることにより、金属材料3を経て絶縁基板1の下面に熱を効率よく伝導できることによる。
金属材料3は、例えば、タングステンやモリブデン、マンガン、銅、銀、パラジウム、金、ニッケル等である。これらの金属材料3は、熱伝導率が約50〜400W/mK程度と高
い。これに対して、酸化アルミニウム質焼結体の熱伝導率は約15〜20W/mK程度である。
このような電子部品搭載用基板9によれば、溝2に充填されている金属材料3によって、絶縁基板1の上面から下面に向かう熱の伝導性が高められている。そのため、絶縁基板1の上面において発生した熱について、下面に伝導されるときの熱抵抗が低減される。したがって、放熱性の高い電子部品搭載用基板9を提供することができる。
溝2は、例えば、絶縁基板1となる複数のセラミックグリーンシートの一部に打ち抜き加工を施して開口部を設けておき、この開口部を設けたセラミックグリーンシートが最下層になるように積層して焼成することによって、絶縁基板1の下面に設けることができる。また、溝2は、複数のセラミックグリーンシートを積層した後に、その積層体の下面にレーザ加工等を施すこと等の方法で設けることもできる。
溝2内への金属材料3の充填は、例えば、溝2となる開口部を設けたセラミックグリーンシートの積層体において、その開口部内に上記金属材料3となる金属の粉末を有機溶剤等とともに混練して作製したペーストを充填した後、焼成することによって行なうことができる。すなわち、金属材料3は、配線導体4と同様にメタライズ法で設けられたものでもよい。
また、金属材料3の一部は、上記メタライズ法で設けられたものの上に、めっき法等の方法で付着されたものであってもよい。例えば、金属材料3は、溝2の底から深さ方向の一部がメタライズ法で設けられたタングステンからなるものであり、それよりも開口端に近い部分がめっき法で設けられたニッケルやコバルト、金等からなるようなものでも構わない。
個々の溝2のパターンは、図1に示す例においては平面視(下面視)で直線状である。溝2は、直線状に限らず、折れ線状、曲線状またはこれらの形状が組み合わされたパターンであってもよい。溝2が直線状であるときには、上記のような打ち抜き加工等の方法による形成が容易である。そのため、電子部品搭載用基板9の生産性を高く確保する上では、溝2が平面視で直線状であることが好ましい。
溝2の幅は、図1に示す例においては溝2の全長にわたって同じ程度である。溝2の幅は、溝2の長さ方向に沿って互いに異なる部分があってもよい。例えば溝2の側壁の一部に凹部分や凸部分を設けて、溝2に充填される金属材料3と溝2の側壁との接合面積をより大きくして、金属材料3の溝2の側壁(絶縁基板1)に対する接合強度を高めるようにしてもよい。
また、図1に示す例においては、複数の溝2の全部が絶縁基板1の下面の対辺の間の全長にわたって設けられている。これにより電子部品搭載用基板9の放熱性が極力高められている。しかし、複数の溝2は、必ずしも、全部が絶縁基板1の下面の対辺の間の全長にわたって設けられている必要はない。例えば、複数の溝2は、互いに長さが異なるものが含まれていてもよい。また、複数の溝2の一部または全部が、絶縁基板1の外辺に達していないものであってもよい。
このような溝2の長さは、電子部品搭載用基板9に搭載される電子部品の平面視における形状および寸法、電子部品の発熱量、絶縁基板1の機械的強度や配線導体4の配置位置、電子部品搭載用基板9としての生産性および経済性等の条件を考慮して、適宜設定すればよい。
また、溝2の幅方向における金属材料3の縦断面(以下、単に金属材料3の断面という)の形状は、図1に示す例では四角形状である。金属材料3の断面の形状は、四角形状に限らず、角部が円弧状に成形された四角形状、扇形状、楕円を例えば長軸または短軸に沿って分割したような部分楕円形状またはこれらの形状であって外周の一部に凹凸を有するような形状等であっても構わない。
金属材料3の断面の形状が四角形状の場合には、例えば前述した方法によって溝2を設けることが容易である。すなわち、溝2となる開口部が打ち抜き加工で設けられたときの断面形状が四角形状になるため、特に追加で加工が施されることなく、上記断面の形状で金属材料3を充填することが可能な溝2が設けられる。
溝2の深さは、電子部品搭載用基板9に対して求められる放熱性や、絶縁基板1の機械的な強度の確保、配線導体4を設けるスペースの確保、生産性および経済性等を考慮して
、適宜設定すればよい。例えば、絶縁基板1が酸化アルミニウム質焼結体からなり、金属材料3がメタライズ法で形成されたタングステンからなる場合に、求められる放熱性の向上が、溝2および金属材料3が設けられないものに比べて約2〜5倍程度のときであれば、溝2の深さは、絶縁基板1の厚みに対して約20〜50%程度に設定すればよい。
また、溝2の深さは、複数の溝2の間で互いに異なっていてもよい。例えば、絶縁基板1の外周部分においては相対的に溝2の深さを浅くして、絶縁基板1の外周部分における機械的な強度を極力高くするようにしてもよい。絶縁基板1の外周部分は、電子部品搭載用基板9の、電子部品搭載や搬送、梱包等の取扱い時において、誤ってジグ等にぶつけること等による外力が加わりやすい。これに対して、絶縁基板1の外周部分における機械的な強度を高くしておけば、上記外力による絶縁基板1の外周部分の機械的な破壊がより効果的に抑制され得る。
図1に示す例において、溝2は、絶縁基板1の下面に縦横に、つまり格子状に設けられている。このように格子状に溝2が設けられていることによって、絶縁基板1のより広い範囲において、上面から下面に向かう方向の熱伝導率が向上する。そのため、この場合には、電子部品搭載用基板9の放熱性を高める上で有利である。
また、絶縁基板1の下面において溝2および金属材料3が偏りなく配置されているので、金属材料3と絶縁基板1との熱膨張率(線膨張係数)の差、または焼成時の収縮率の差等に起因して生じる応力が、絶縁基板1においてほぼ同じ程度に生じ得る。そのため、このような応力の偏りに起因して、絶縁基板1に反り等の変形が生じることが、より効果的に抑制されている。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態の電子部品搭載用基板9aを示す下面図である。図2において図1と同様の部位には同様の符号を付している。以下の説明において、第1の実施形態と同様の事項については説明を省略する。
第2の実施形態の電子部品搭載用基板9aにおいては、絶縁基板1の下面に横方向にのみ、溝2が設けられ、この溝2内に金属材料3が充填されている点が、第1の実施形態の電子部品搭載用基板9と異なっている。これ以外の部位について、第2の実施形態の電子部品搭載用基板9aは、第1の実施形態の電子部品搭載用基板9と同様である。
第2の実施形態の電子部品搭載用基板9aにおいても、絶縁基板1の下面に複数の溝2が設けられ、これらの溝2に金属材料3が充填されていることから、絶縁基板1の上面から下面に向かう方向の熱伝導率が高められている。また、絶縁基板1の下面において、金属材料3が充填された溝2が設けられた範囲が小さいため、絶縁基板1に作用する熱応力が小さく、絶縁基板1の反り等の変形が抑制される。したがって、この第2の実施形態の場合にも、放熱性が高く、絶縁基板1の変形が抑制された電子部品搭載用基板9aを提供することができる。
このような電子部品搭載用基板9aにおいては、絶縁基板1の下面に設けられた溝2の本数が少なく抑えられている。そのため、絶縁基板1の機械的な強度を確保する上では有利である。また、溝2を設ける工程が少なくなり、生産性を高く確保する上でも有利である。
第2の実施形態の電子部品搭載用基板9aにおいては、金属材料3が充填された溝2の本数が少ない分、絶縁基板1の上面から下面に向かう方向における熱伝導率を高める効果が小さくなる可能性がある。そのため、個々の溝2の幅を、例えば複数の溝2が縦横に設
けられたような場合に比べて大きくして、上記熱伝導率を高める効果の低下を極力抑えるようにしてもよい。
また、この例の電子部品搭載用基板9aにおいて、溝2は、絶縁基板1の下面の外周まで達していない。つまり、溝2は絶縁基板1の下面の中央部分に設けられている。そのため、溝2に充填された金属材料3と絶縁基板1との間に生じる上記熱応力等の応力は、絶縁基板1の外周側では抑制され、絶縁基板1全体に、反りを生じさせるような大きな応力が作用する可能性が低減される。したがって、絶縁基板1の反り等の変形の抑制が可能である。
第2の実施形態の電子部品搭載用基板9aにおいても、個々の溝2の平面視におけるパターン、深さおよび幅、ならびに溝2に充填された金属材料3の断面の形状等は、上記第1の実施形態の電子部品搭載用基板9aの場合と同様に適宜設定してよい。
(変形例)
図3は、図1に示す電子部位品搭載用基板9の第1の変形例を示す下面図である。図3において図1と同様の部位には同様の符号を付している。
図3に示す例において、金属材料3が充填された溝2は、絶縁基板1の下面の外周部ほど本数が少なくなっている。この場合にも、例えば絶縁基板1の上面の中央部が電子部品の搭載部1aであるときには、上面から下面に向かう熱伝導率が、搭載部1aの下側では効果的に高められる。そのため搭載部1aに搭載される電子部品で発生する熱に対する放熱性は高く確保され得る。
また、絶縁基板1の外周部分では金属材料3が充填された溝2の本数が少ないので、絶縁基板1の外周側において、金属材料3と絶縁基板1との間に大きな応力が生じることが効果的に抑制される。そのため、この場合にも、絶縁基板1の反り等の変形の抑制が可能である。
また、この第1の変形例は、絶縁基板1の下面の中央部における複数の溝2の配置の密度が、外周部における複数の溝2の配置の密度よりも大きい例とみなすこともできる。複数の溝2の配置の密度とは、絶縁基板1の下面において、単位面積あたりに複数の溝2の合計の面積が占める割合である。絶縁基体1の下面全体に面積等に応じて単位面積を適宜設定し、その単位面積毎に複数の溝2の合計の面積を計測すれば、複数の溝2の配置の密度を算出することができる。
上記単位面積の一例を図3に示す。図3において二点鎖線で囲んだ二つ製法形状の部分が、それぞれ単位面積を示している。この例において、単位面積は、絶縁基板1の正方形状の下面を16等分する大きさである。下面視において、単位面積あたりの複数の溝2の合計の面積が、絶縁基板1の下面の中央部では比較的大きく、外周部では比較的小さい。
それぞれに金属材料3が充填された複数の溝2について、絶縁基板1の下面の中央部における配置の密度が、外周部における配置の密度よりも大きい場合には、搭載部1aの下側で、絶縁基板1の上面から下面に向かう熱伝導率をより高くすることができる。そのため、搭載部1aに搭載される電子部品で発生する熱に対する放熱性をより高くすることができる。
なお、例えば、複数の溝2の幅が互いにほぼ同じ程度であれば、溝2の配置の密度は、互いに隣り合う溝2同士の隣接間隔が小さいほど、大きくなる。絶縁基板1の下面の中央部では、外周部に比べて隣り合う溝2同士の隣接間隔が小さく、溝2の配置の密度が大き
い。言い換えれば、溝2の配置の密度を大きくするには、例えば、複数の溝2の幅を同じ程度として、複数の溝2同士の隣接間隔を小さくすればよい。
図4(a)および(b)は、それぞれ前述した第1の実施形態の電子部位品搭載用基板9の第2の変形例を示す断面図である。図4において図1と同様の部位には同様の符号を付している。
図4に示す例において、金属材料3が充填された溝2は、絶縁基板1の下面の中央部における深さが、外周部における深さよりも大きい。この場合にも、例えば絶縁基板1の上面の中央部が電子部品の搭載部1aであるときには、上面から下面に向かう熱伝導率が、搭載部1aの下側ではより効果的に高められる。そのため搭載部1aに搭載される電子部品で発生する熱に対する放熱性は高く確保され得る。
すなわち、この場合には、絶縁基板1のうち電子部品が発生する熱がより多く伝えられる中央部(搭載部1aの下側)において、金属材料3が、絶縁基板1の上面により近い位置まで延びて設けられている。そのため、金属材料3による、熱伝導率を高める効果がより大きい。
また、絶縁基板1の外周部分では金属材料3が充填された溝2が相対的に浅い。すなわち、絶縁基板1の外周側において金属材料3の体積が比較的小さい。したがって、この場合にも、金属材料3と絶縁基板1との間に大きな応力が生じることが効果的に抑制され、絶縁基板1の反り等の変形の抑制が可能である。
上記のような、途中で深さが異なっている溝2は、例えば、絶縁基板1となる複数のセラミックグリーンシートの一部に打ち抜き加工を施して開口部を設けておき、この開口部を設けたセラミックグリーンシートが最下層になるように積層して焼成することによって設けることができる。また、溝2は、複数のセラミックグリーンシートを積層した後に、その積層体の下面にレーザ加工や切削加工等を施すこと等の方法で設けることもできる。
図4(a)に示す例においては、溝2の深さが、絶縁基板1の中央部と外周部との間で異なっており、この中央部と外周部との間において溝2の底が段状になっている。このような形態の溝2は、例えば、前述した絶縁基板1となる複数のセラミックグリーンシートに開口部を設ける方法で溝2が設けられるときに適している。つまり、上記中央部において、外周部よりも開口部を設けるセラミックグリーンシートの層数を多くして溝2を深くすればよい。この場合、途中で深さが異なる溝2の形成が容易であり、電子部品搭載用基板9としての生産性を高く確保する上で有利である。
また、図4(b)は、溝2の深さが、絶縁基板1の下面の外周部から中央部に向かって漸次深くなっている。このような溝2は、例えば、絶縁基板1となるセラミックグリーンシートの積層体の下面にレーザ加工や切削加工が施されて溝2が設けられるときに適している。
図5(a)および(b)は、それぞれ前述した第1の実施形態の電子部位品搭載用基板9の第3の変形例を示す下面図である。図5において図1と同様の部位には同様の符号を付している。これらの例において、金属材料絶縁基板1の下面の中央部における溝2の幅が、外周部における溝2の幅よりも大きい。
この場合にも、例えば絶縁基板1の上面の中央部が電子部品の搭載部1aであるときには、上面から下面に向かう熱伝導率が、搭載部1aの下側ではより効果的に高められる。そのため、搭載部1aに搭載される電子部品で発生する熱に対する放熱性は、より高く確
保され得る。
すなわち、この場合には、平面透視において、絶縁基板1のうち電子部品が発生する熱がより多く伝えられる中央部(搭載部1aの下側)における複数の溝2(金属材料3)の合計の面積が比較的大きい。そのため、金属材料3による、熱伝導率を高める効果がより大きい。
また、絶縁基板1の外周部分では溝2が比較的狭く、金属材料3の体積が比較的小さく抑えられ得る。したがって、この場合にも、金属材料3と絶縁基板1との間に大きな応力が生じることが効果的に抑制され、絶縁基板1の反り等の変形の抑制が可能である。
上記のような、絶縁基板1の下面の中央部において外周部よりも幅が広い溝2は、例えば、絶縁基板1となる複数のセラミックグリーンシートの一部に打ち抜き加工を施して溝2となる開口部を設けるときに、その開口部の形状を上記溝2の形状となるようにすればよい。
図5(a)は、絶縁基板1の下面の中央部と外周部との間で、溝2の幅の幅が段階的に異なっている例である。図5(a)の例では、溝2の幅が異なる部分は1段であるが、2段以上でもよい。このような場合には、溝2の幅の調整が容易であるため、溝2を形成する工程の作業性を高くしておく上で有利である。
また、図5(b)は、絶縁基板1の下面の外周部と中央部との間で、溝2の幅が次第に大きくなっている場合の例である。図5(b)の例では、溝2の幅が広い部分の範囲を極力小さく抑えながら、電子部品搭載用基板としての放熱性を高める上で有効である。
なお、電子部品搭載用基板9としての放熱性を考慮すれば、溝2の幅を、溝2の全長にわたって大きくすることが有効であるが、溝2の幅を、溝2の全長にわたって大きくすると、前述したように、絶縁基板1と溝2内の金属材料との熱膨張係数の差に起因した熱応力が大きくなり、絶縁基板に反り等の変形が発生しやすくなる可能性がある。また、絶縁基板1の外周部分における機械的な強度が低くなる可能性がある。これに対して、上記のように絶縁基板1の下面の中央部のみで溝2の幅を大きくしておけば、絶縁基板1の変形や機械的な強度の低下等を抑制できる。
図6は、前述した第1の実施形態の電子部位品搭載用基板9の第4の変形例を示す下面図である。図6において図1と同様の部位には同様の符号を付している。図6に示す例において、絶縁基板1の下面に縦横に設けられた複数の溝2は、縦方向の溝2と横方向の溝2とが交差し合う部分に向かって幅が広くなるように設けられている。
この場合には、金属材料3が溝2内から絶縁基板1の下面に広がることの抑制が可能である。例えば絶縁基板1となるセラミックグリーンシートの積層体の下面に縦横に設けた溝2内に、金属材料3となる金属のペーストを充填するときに、縦横の溝2が互いに交差し合う部分で縦横のペーストが重複して溝2内からはみ出やすい。これに対して、上記交差し合う部分で溝2の幅が広げられているので、上記金属のペーストのはみ出しが抑制され得る。
また、電子部品搭載用基板9、9aについて、複数の溝2のうち絶縁基板1の下面の中央部に位置する部分に充填された金属材料3の熱伝導率が、複数の溝2のうち絶縁基板の下面の外周部に位置する部分に充填された金属材料3の熱伝導率よりも大きいものでもよい。なお、絶縁基板1の下面の中央部および外周部ともに金属材料3として、同じ符号を用いる。
この場合にも、例えば絶縁基板1の上面の中央部が電子部品の搭載部1aであるときには、上面から下面に向かう熱伝導率が、搭載部1aの下側ではより効果的に高められる。そのため、搭載部1aに搭載される電子部品で発生する熱に対する放熱性は、より高く確保され得る。
すなわち、この場合には、平面透視において、絶縁基板1のうち電子部品が発生する熱がより多く伝えられる中央部(搭載部1aの下側)において溝2に充填された金属材料3の熱伝導率が比較的大きい。そのため、搭載部1aが位置している絶縁基板1の中央部において、金属材料3による熱伝導率を高める効果がより大きい。
絶縁基板1の下面の中央部に位置する部分において溝2に充填された金属材料3の熱伝導率を、外周部において溝2に充填された金属材料の熱伝導率を高くするには、例えば、金属材料3としてタングステンと銅との混合金属材料を用い、中央部において外周部よりも銅の含有量を多くすればよい。熱伝導率(20℃)は、タングステンが約190W/m・K
であるのに対して、銅が約390W/m・Kである。
また、金属材料3として、メタライズ法により設けられたタングステン層と、めっき法により設けられた銅層とが順次被着されたものとしておいて、中央部においてタングステン層の厚みを相対的に小さく(銅層の厚みを大きく)するようにしてもよい。
1・・・・絶縁基板
1a・・・搭載部
2・・・・溝
3・・・・金属材料
4・・・・配線導体
9、9a・電子部品搭載用基板

Claims (6)

  1. 電子部品の搭載部を含む上面、および複数の溝を有しており前記上面と反対側に位置する下面を有する絶縁基板と、
    前記複数の溝のそれぞれに充填された金属材料とを備えることを特徴とする電子部品搭載用基板。
  2. 前記複数の溝は、前記絶縁基板の前記下面に縦横に配列されて設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子部品搭載用基板。
  3. 前記複数の溝は、前記絶縁基板の前記下面の中央部における深さが、外周部における深さよりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品搭載用基板。
  4. 前記複数の溝は、前記絶縁基板の前記下面の中央部における幅が、外周部における幅よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品搭載用基板。
  5. 前記複数の溝は、前記絶縁基板の前記下面の中央部における配置の密度が、外周部における配置の密度よりも大きいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子部品搭載用基板。
  6. 前記複数の溝のうち前記絶縁基板の前記下面の中央部に位置する部分に充填された金属材料の熱伝導率が、前記複数の溝のうち前記絶縁基板の前記下面の外周部に位置する部分に充填された金属材料の熱伝導率よりも大きいことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の電子部品搭載用基板。
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