JP2013178363A - 画像記録媒体、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンチキュラレンズ等の三次元領域を劣化を防止する。
【解決手段】画像が形成された第1媒体11と、この第1媒体11上に積層され、第1媒体11上の画像を屈折させて透過させる三次元領域21と、第1媒体11上の画像をそのまま透過させる二次元領域22と、を含んだ第2媒体12とを有し、この第2媒体12の二次元領域22の厚さが、三次元領域21の厚さよりも大きい画像記録媒体である。
【選択図】図1
【解決手段】画像が形成された第1媒体11と、この第1媒体11上に積層され、第1媒体11上の画像を屈折させて透過させる三次元領域21と、第1媒体11上の画像をそのまま透過させる二次元領域22と、を含んだ第2媒体12とを有し、この第2媒体12の二次元領域22の厚さが、三次元領域21の厚さよりも大きい画像記録媒体である。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像記録媒体及びその製造方法に関する。
画像を印刷媒体PA上に形成するイメージングユニットと、画像が形成された印刷媒体PA上にレンチキュラレンズLSを形成するレンズ形成部と、を備え、レンズ形成部が、好ましくは、レンチキュラレンズLSを印刷媒体PAの一部領域RGに形成するという技術が特許文献1に開示されている。
一部にレンチキュラレンズ等の三次元領域を形成して、画像に特殊効果(立体視やいわゆるチェンジング等)を付与した記録媒体は、これらを互いに重ねたとき、下側になった媒体の三次元領域に上側になった媒体の裏面が接してこすれてしまい、レンチキュラレンズ等の三次元領域を劣化させることがあった。
請求項1記載の発明は、画像記録媒体であって、画像が形成された第1媒体と、前記第1媒体上に積層され、前記第1媒体上の画像を屈折させて透過させる三次元領域と、前記第1媒体上の画像をそのまま透過させる二次元領域と、を含んだ第2媒体とを有し、前記第2媒体の二次元領域の厚さが、前記三次元領域の厚さよりも大きいこととしたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像記録媒体であって、少なくとも、前記二次元領域の表面に、筆記材料を保持する凹凸を形成してなることとしたものである。
請求項3記載の発明は、画像記録媒体の製造方法であって、特殊効果画像を第1媒体上に形成する工程、前記第1媒体上の特殊効果画像の形状に、前記特殊効果画像を屈折させて透過させる三次元領域部材を形成する工程、前記材料以上の厚さを有し、前記第1媒体上の特殊効果画像の形状をくりぬいた平板状の二次元領域部材を形成する工程、及び前記第1媒体上の特殊効果画像に対応する位置に、前記三次元領域部材を重ね合わせて接着するとともに、前記くりぬいた部分を当該三次元領域部材に位置合わせして、前記二次元領域部材を前記第1媒体に重ね合わせて接着する工程、を含むこととしたものである。
請求項1記載の発明によると、三次元領域よりも二次元領域の厚さが小さい場合に比べ重ね合わせたときに上側となった媒体の裏面が三次元領域に接する機会が低減される。
請求項2記載の発明によると、二次元領域における筆記が可能となる。
請求項3記載の発明によると、三次元領域よりも二次元領域の厚さを大きくした画像記録媒体を製造できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施の形態に係る画像記録媒体1は、図1に例示するように、互いに積層して配された第1媒体11と第2媒体12とを含んで構成される。ここで第1媒体11の面のうち、少なくとも第2媒体12が配される側の面には、特殊効果画像を含んだ画像が形成されている。
ここで特殊効果画像は例えばレンチキュラ画像である。ここでレンチキュラ画像は、広く知られているものであるので簡便に説明をすると、予め複数n種類の画像V1,V2,…Vnをそれぞれ予め定めたラインずつ、短冊状の画像部分(各画像Viについて、Vi,1,Vi,1,…)に切断し、V1からVnの画像から切出した短冊状の画像部分を一組として、この組を繰返して、短冊の長手方向に対する方向(長手方向に直交する方向)に配列したものである。つまり順次、V1,1,V2,1,…Vn,1,V1,2,V2,2…,Vn-mというように配列したものである。
第2媒体12には、三次元領域21と、二次元領域22とが形成されている。ここで三次元領域21は、第1媒体11上で対応する部分(直下の部分)の画像を屈折させて透過させるレンズを形成した領域である。また二次元領域22は、第1媒体11上で対応する部分の画像をそのまま透過させる。本実施の形態では、三次元領域21は、その周囲を二次元領域22で囲まれている。つまり三次元領域21は、第2媒体12の周縁部には接しないよう配されている。
三次元領域21に含まれるレンズは、非晶質ポリエチレンテレフタレート(A−PET)など、光透過性を有する樹脂、その他の透明の材質を成形して得たレンチキュラレンズを配列したものである。
また二次元領域22は、非晶質ポリエチレンテレフタレート(A−PET)等、光透過性を有する樹脂、その他の透明な材質を成形したものであり、その表面は実質的に平滑面となっている。
本実施の形態においては、画像記録媒体1の底面から三次元領域21に含まれるレンチキュラレンズの頂部までの高さよりも、画像記録媒体1の底面から二次元領域22の面までの高さが高くなるように、第2媒体12の各領域が形成されている。つまり、これら三次元領域21と二次元領域22との断面は、図2に例示するようになる。
図2に示すように、第2媒体12の三次元領域21のレンチキュラレンズの断面は、半円筒形状の(シリンドリカル)レンズ部が繰返し配されたものとなる。ここで三次元領域21の厚さ(画像記録媒体1の底面からの厚さ)が最大厚となっている部分の三次元領域21の厚さをDとする。一方、二次元領域22のうち、少なくとも三次元領域21に接する部分の厚さ(画像記録媒体1の底面からの厚さ)をdとする。すると、本実施の形態の画像記録媒体では、第2媒体12の、この三次元領域21の最大厚Dが、厚さdより小さく(D≦d)なるよう、三次元領域21と二次元領域22とが形成されていることとなる。なお、二次元領域22の厚さは、第2媒体12内のどこでも実質的に同じでもよい。また少なくとも画像記録媒体1の周縁部においては、他の画像記録媒体1と実質的に同じ厚さとしておくこととしてもよい。
次に、この画像記録媒体の製造方法について述べる。この画像記録媒体は、第2媒体12を予め成形しておき、成形後の第2媒体12を、画像を形成した第1媒体11上に貼付ける方法で製造される。
本実施の形態では、第2媒体12が事前に成形される。この方法の一例においては、第2媒体12の成形型3が用いられる。この成形型3は、第2媒体12の大きさの板状体の表面に第2媒体12を成形するための賦形面を形成したものである。
すなわち、本実施の形態の成形型3は、図3(a)にその表面を例示するように、三次元領域21を賦形する三次元領域部31と、二次元領域を賦形する二次元領域部32とを有する。ここで三次元領域部31は、形成するべきレンチキュラレンズの形状を賦形するために、断面が半円形状をなす短冊状凹部を繰返し形成したものである。また二次元領域部32は、実質的に平滑面となっている。なお、ここではレンチキュラレンズの形状を明確にするために、三次元領域部31には少数の凹部を図示しているが、現実には、この三次元領域部31にはより多数の凹部が形成されてもよい。
この成形型3を、三次元領域部31の短冊状凹部を凹部の延伸方向に交差する方向で破断した断面図を図4に示す。図4に例示するように、成形型3には、実質的に平滑面となっている二次元領域部32に対し、高さhだけ凸となり、その内部に半円形状の凹部を有する三次元領域部31が形成されている。ここで三次元領域部31の凹部はh−g(0≦g≦h)の深さを有し、従って、凹部の最低部と二次元領域部32の面との高さはgだけ異なる(あるいは同一面にある(g=0の場合))。
本実施の形態の一例では、図5に示すように、この成形型3に対してA−PET等の樹脂40の溶融体を、ノズル35で吐出して、成形型3の最も低い面からの厚さがd(d>h)になるように塗布する(図5(a))。なお、成形型3の外周にはこの厚さだけの壁を設けてもよい。同様に成形型3において、溶融したレンチキュラレンズの材料たる樹脂が二次元領域部32に漏れ出さないよう、三次元領域部31を取囲む高さhの壁を設けておいてもよい。
樹脂40が固化したところで成形型3から剥離し(図5(b))、その外周を刃36で切断して第2媒体12の形状とする(図5(c))。そして樹脂40の裏面(レンチキュラレンズが形成された面と反対側の面)に接着剤41を塗布して第2媒体12を得る(図5(d))。
こうして得た第2媒体12においては、二次元領域22の厚さよりも三次元領域21の最大厚(レンチキュラレンズの頂部における厚さ)が、gだけ小さくなっている。
一方、この第2媒体12の三次元領域21に対応する部分にレンチキュラ画像を形成した第1媒体11を形成する。このレンチキュラ画像の形成方法は広く知られているのでその詳しい説明を省略する。そして第1媒体11のレンチキュラ画像が形成された部分に、第2媒体12の三次元領域21を位置合わせして、第1媒体11と第2媒体12とを貼り合わせる。こうして、本実施の形態の画像記録媒体1が得られる。
また本実施の形態の別の製造方法では、非晶質ポリエチレンテレフタレート(A−PET)など、光透過性を有する樹脂、その他の透明の材料を用いた厚さdの平板状の樹脂40aを成形しておくとともに、図3(b)にその表面を例示する成形型3′を用いて、三次元領域21に相当する部分を成形する。
この例における成形型3′は、三次元領域21を賦形する三次元領域部31を有する。この三次元領域部31は、図3(a)に示した成形型3と同様に、形成するべきレンチキュラレンズの形状を賦形するために、断面が半円形状をなす短冊状凹部を繰返し形成したものである。なお、ここでもレンチキュラレンズの形状を明確にするために、三次元領域部31には少数の凹部を図示しているが、現実には、この三次元領域部31にはより多数の凹部が形成されてもよい。
そしてこの成形型3′に対してA−PET等の樹脂の溶融体を、ノズル35で吐出して、成形型3′の最も低い面からの厚さがD(d≧D>h)になるように塗布する。なお、成形型3′の外周にはこの厚さだけの壁を設けてもよい。
成形型3′内の樹脂が固化したところで、樹脂を成形型3′から剥離し、その外周を切断して三次元領域21の形状とする。そしてこの樹脂の裏面(レンチキュラレンズが形成された面と反対側の面)に接着剤41を塗布する。こうして得た三次元領域21の形状の樹脂40bを、その一部にレンチキュラ画像を形成した第1媒体11に積層して接着する。ここではレンチキュラ画像に位置合わせし、レンチキュラ画像に含まれる短冊状の画像の長手方向と、樹脂40bに成形されたレンチキュラレンズの長手方向とが一致する向きに樹脂40bを接着する。
一方で、平板状の樹脂40aから、レンチキュラ画像に相当する形状の部分をくりぬく。そして第1媒体11に既に接着されている樹脂40bと、樹脂40aの、くりぬいた部分とを位置合わせして、樹脂40aを第1媒体11に接着する。この平板状の樹脂40aが二次元領域22となり、先に接着されている樹脂40bが三次元領域21となって、これらによって第2媒体12が形成される。
この例においても、d≧Dとなっているので、二次元領域22の厚さよりも三次元領域21の最大厚(レンチキュラレンズの頂部における厚さ)が、g=d−Dだけ小さくなっている。
また本実施の形態において、第2媒体12の二次元領域22表面には、筆記材料を保持する凹凸が形成されてもよい。ここで、「筆記材料を保持する凹凸が形成」された状態とは、「その凹凸によって筆記が可能」である状態を意味している。具体的構成としては、二次元領域22の表面にサンドブラスト等の広く知られた方法で、透過性に影響を与えない程度の凹凸を形成すればよい。
本実施の形態によると、三次元領域よりも二次元領域の部分が厚くなっていることで、画像記録媒体同士を重ね合わせたときに三次元領域のレンチキュラレンズを擦ることがなく、その劣化を防止できる。また二次元領域表面に凹凸を形成することで、その筆記性を向上できる。
1 画像記録媒体、3,3′ 成形型、11 第1媒体、12 第2媒体、21 三次元領域、22 二次元領域、31 三次元領域部、32 二次元領域部、35 ノズル、36 刃、40 樹脂、41 接着剤。
Claims (3)
- 画像が形成された第1媒体と、
前記第1媒体上に積層され、
前記第1媒体上の画像を屈折させて透過させる三次元領域と、
前記第1媒体上の画像をそのまま透過させる二次元領域と、
を含んだ第2媒体とを有し、
前記第2媒体の二次元領域の厚さが、前記三次元領域の厚さよりも大きい画像記録媒体。 - 少なくとも、前記二次元領域の表面に、筆記材料を保持する凹凸を形成してなる請求項1記載の画像記録媒体。
- 特殊効果画像を第1媒体上に形成する工程、
前記第1媒体上の特殊効果画像の形状に、前記特殊効果画像を屈折させて透過させる三次元領域部材を形成する工程、
前記材料以上の厚さを有し、前記第1媒体上の特殊効果画像の形状をくりぬいた平板状の二次元領域部材を形成する工程、及び
前記第1媒体上の特殊効果画像に対応する位置に、前記三次元領域部材を重ね合わせて接着するとともに、前記くりぬいた部分を当該三次元領域部材に位置合わせして、前記二次元領域部材を前記第1媒体に重ね合わせて接着する工程、
を含む画像記録媒体の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2012041789A JP2013178363A (ja) | 2012-02-28 | 2012-02-28 | 画像記録媒体、及びその製造方法 |
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JP2015174430A (ja) * | 2014-03-18 | 2015-10-05 | ブラザー工業株式会社 | 記録媒体、インクジェットプリンタ及び印刷方法 |
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