JP2013178031A - 流動層乾燥設備、ガス化複合発電システム、排水の処理方法及び活性炭吸着層の寿命判断方法 - Google Patents

流動層乾燥設備、ガス化複合発電システム、排水の処理方法及び活性炭吸着層の寿命判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】乾燥装置で発生する凝縮された排水の浄化を行うことができる流動層乾燥設備及びガス化複合発電システムを提供する。
【解決手段】流動化ガスにより乾燥室に供給された湿潤原料101を流動させて乾燥させる流動層乾燥装置102と、流動層乾燥装置の前流側に設けられ、湿潤原料を微粒101Aと粗粒101Bとに粉砕する粉砕機23と、粉砕物から一部の粗粒101Bを分級し、微粒101Aと分級されない粗粒101Dとの混合粒を流動層乾燥装置102に供給する分級手段110と、分級手段で分級された粗粒101Bと、混合粒に含まれた流動層乾燥装置102から排出される粗粒101Dとが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層201Aを有する吸着容器202Aが設置された排水処理槽203と、を具備してなり、流動層乾燥装置からの凝縮水B1、B2を、排水処理槽203に導入し、微生物処理した活性炭吸着層201Aを通過させ、浄化する。
【選択図】図1

Description

本発明は、石炭等の炭素質燃料をガス化するガス化システムに適用できる流動層乾燥設備、ガス化複合発電システム、排水の処理方法及び活性炭吸着層の寿命判断方法に関するものである。
例えば、石炭ガス化複合発電設備は、石炭をガス化し、コンバインドサイクル発電と組み合わせることにより、従来型の石炭火力に比べてさらなる高効率化・高環境性を目指した発電設備である。この石炭ガス化複合発電設備は、資源量が豊富な石炭を利用可能であることも大きなメリットであり、適用炭種を拡大することにより、さらにメリットが大きくなることが知られている。
従来の石炭ガス化複合発電設備は、一般的に、給炭装置、乾燥装置、ガス化炉、ガス精製装置、ガスタービン設備、蒸気タービン設備、排熱回収ボイラ、ガス浄化装置などを有している。従って、石炭が乾燥されてから粉砕され、ガス化炉に対して、微粉炭として供給されると共に、空気が取り込まれ、このガス化炉で石炭が燃焼ガス化されて生成ガス(可燃性ガス)が生成される。そして、この生成ガスがガス精製されてからガスタービン設備に供給されることで燃焼して高温・高圧の燃焼ガスを生成し、タービンを駆動する。タービンを駆動した後の排気ガスは、排熱回収ボイラで熱エネルギが回収され、蒸気を生成して蒸気タービン設備に供給され、タービンを駆動する。これにより発電が行なわれる。一方、熱エネルギが回収された排気ガスは、ガス浄化装置で有害物質が除去された後、煙突を介して大気へ放出される。
ところで、このような石炭ガス化複合発電システム(IGCC)にて使用する石炭は、瀝青炭や無煙炭のように高い発熱量を有する高品位の石炭(高品位炭)以外にも、褐炭や亜瀝青炭のような低品位炭にも適用可能である。
前記石炭ガス化複合発電システム(IGCC)に供給する石炭は、ガス化炉内での反応性や気流搬送の観点より、微粉化する必要があり、微粉炭機として石炭ミルが用いられている。このため、原料として供給される石炭は、先ずクラッシャにより粗粉砕され、その後、乾燥機で乾燥された後、乾燥炭バンカで貯留される。次いで、石炭供給機により、石炭ミルに供給され、そこで粉砕・乾燥され、微粉炭とされ、その後、搬送ガスより搬送されてガス化炉に供給されている(特許文献1)。
特開平7−279621号公報
ところで、乾燥装置の乾燥の際に、水蒸気を用いて流動乾燥させる場合、褐炭等の湿潤原料(水分が60%)から発生した発生蒸気の凝縮水や、乾燥装置からのドレイン水が多量に発生し、この水中には、例えば有機酸や有機体炭素成分(COD成分)等が溶存しており、その結果そのpHがpH3程度と低くなるので、別途排水処理が必要となる。
また、乾燥装置に投入する原炭を粉砕する破砕機や乾燥装置からは粗粒が発生し、再び破砕機で粉砕する必要がある。
また、粗粒に含まれる褐炭以外の鉄等の異物が、そのまま乾燥装置へ投入する場合には、装置系統内に滞留し、濃縮されることが懸念されており、その分離・除去の対策が切望されている。
本発明は、前記問題に鑑み、乾燥装置で発生する凝縮された排水の浄化と、原炭粗粒の微粒化を促進することができる流動層乾燥設備、ガス化複合発電システム、排水の処理方法及び活性炭吸着層の寿命判断方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、流動化ガスを供給することで乾燥室に供給された低品位炭等の湿潤原料を流動させて乾燥させる流動層乾燥装置と、前記流動層乾燥装置の前流側に設けられ、前記湿潤原料を微粒と粗粒とに粉砕する粉砕機と、粉砕物から一部の粗粒を分級し、微粒と分級されない粗粒との混合粒を前記流動層乾燥装置に供給する分級手段と、前記分級手段で分級された粗粒と、前記混合粒に含まれた前記流動層乾燥装置から排出される前記粗粒)とが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽と、を具備してなり、前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化することを特徴とする流動層乾燥設備にある。
第2の発明は、流動化ガスを供給することで乾燥室に供給された低品位炭等の湿潤原料を流動させて乾燥させ、乾燥炭を生成する流動層乾燥装置と、前記流動層乾燥装置の前流側に設けられ、前記湿潤原料を微粒と粗粒とに粉砕する粉砕機と、粉砕物から一部の粗粒を分級し、微粒と分級されない粗粒との混合粒を前記流動層乾燥装置に供給する分級手段と、前記流動層乾燥装置から供給される前記乾燥炭を処理してガス化ガスに変換するガス化炉と、前記ガス化ガスに同伴するチャーの一部を抜出し、該抜出したチャーが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽と、を具備してなり、前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化することを特徴とする流動層乾燥設備にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記排水処理槽内に、前記流動層乾燥装置から排出される前記粗粒が投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器と、チャーが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器と、が連続して設置されていることを特徴とする流動層乾燥設備にある。
第4の発明は、第1乃至3のいずれか一つの発明において、前記排水処理槽の前流側に、オゾン処理槽又は濾過処理槽のいずれか一方又は両方を設置することを特徴とする流動層乾燥設備にある。
第5の発明は、第1乃至4のいずれか一つの流動層乾燥設備と、前記流動層乾燥装置から供給される乾燥炭を処理してガス化ガスに変換するガス化炉と、前記ガス化ガスを燃料として運転されるガスタービンと、前記ガスタービンからのタービン排ガスを導入する排熱回収ボイラで生成した蒸気により運転される蒸気タービンと、前記ガスタービン及び/又は前記蒸気タービンと連結された発電機とを具備することを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第6の発明は、第5の発明において、前記ガス化炉からのガス化ガスに同伴するチャーを回収するチャー回収装置と、前記チャー回収装置で回収されたチャーの一部を抜出す抜出し手段と、を具備することを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第7の発明は、第5及び6において、浄化した前記凝縮水を冷却水や工業用水等の補給水として再利用することを特徴とするガス化複合発電システムにある。
第8の発明は、低品位炭等の湿潤原料を粗粒と微粒に粉砕する粉砕工程と、前記湿潤原料から一部の粗粒を分級する分級工程と、前記微粒と前記分級工程で分級されない粗粒との混合粒を流動層乾燥装置に供給する工程と、流動化ガスを供給し、前記混合粒を流動させて乾燥させる流動層乾燥工程と、前記混合粒に含まれた前記粗粒を、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽に投入する工程と、前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化する工程とを有することを特徴とする排水の処理方法にある。
第9の発明は、低品位炭等の湿潤原料を粗粒と微粒に粉砕する粉砕工程と、前記湿潤原料から一部の粗粒を分級する分級工程と、前記微粒と前記分級工程で分級されない粗粒との混合粒を流動層乾燥装置に供給する工程と、流動化ガスを供給し、前記混合粒を流動させて乾燥させ、乾燥炭を生成する乾燥炭流動層乾燥工程と、前記流動層乾燥装置から供給される前記乾燥炭を処理してガス化ガスに変換するガス化工程と、前記ガス化ガスに同伴するチャーの一部を抜出し、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽に該抜出したチャーを投入する工程と、前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化する工程とを有することを特徴とする排水の処理方法にある。
第10の発明は、第1又は2に記載の流動層乾燥設備を用い、前記活性炭吸着層の前後の差圧を計測する差圧計を設け、所定時間経過後における前記差圧の変化を監視し、所定の圧力設定値に達した際に、前記活性炭処理層の寿命と判断することを特徴とする活性炭吸着層の寿命判断方法にある。
本発明の流動層乾燥装置によれば、流動層乾燥装置には、分級装置により所定の粒径以下の微粒しか導入されないので、乾燥効率が向上する。また、分級された粗粒及び流動層乾燥装置から排出される粗粒、又はガス化炉からのチャーを用いて、活性炭吸着層を形成し、これにより流動層乾燥装置からの排水である凝縮水を浄化するので、別途独立した活性炭を用いた排水処理設備を設置することを省略することができる。
図1は、実施例1に係る流動層乾燥設備の概略図である。 図2は、分離された粗粒を受けて、微生物処理し、排水処理槽内へ設置する工程を示す概略図である。 図3は、劣化の度合いを監視する監視手段を設置した排水処理槽の概略図である。 図4は、差圧監視の一例を示す概略図である。 図5は、差圧監視の一例を示す概略図である。 図6は、実施例2に係る流動層乾燥設備の概略図である。 図7は、チャー回収装置のチャービンからチャーを抜出すチャー抜出し手段の一例を示す概略図である。 図8は、排水処理槽の他の一例を示す概略図である。 図9は、褐炭の粉砕粗粒と、チャーとの粒径分布と累積割合(%)の関係を示す図である。 図10は、実施例1に係るガス化複合発電システムの概略構成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る流動層乾燥装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、実施例1に係る流動層乾燥設備の概略図である。図10は、実施例1に係るガス化複合発電システムの概略構成図である。
図10に示すように、本実施例に係るガス化複合発電システム(IGCC:Integrated Coal Gasification Combined Cycle)10は、空気を酸化剤としてガス化炉で石炭ガスを生成する空気燃焼方式を採用し、ガス精製装置で精製した後の石炭ガスを燃料ガスとしてガスタービン設備に供給して発電を行っている。即ち、本実施例の石炭ガス化複合発電設備は、空気燃焼方式(空気吹き)の発電設備である。本実施例では、ガス化炉14に供給する石炭原料として湿潤原料の低品位炭を使用している。
本実施例において、図10に示すように、ガス化複合発電システム10は、原料炭である湿潤原料101を供給する低品位炭供給設備11と、湿潤原料101を乾燥する実施例1及び実施例2に係る流動層乾燥設備12と、湿潤原料101を乾燥した乾燥炭101Cを供給してガス化しガス化ガス(可燃性ガス又は生成ガス)200を生成するガス化炉14と、ガス化ガス200中のチャー101Fを回収するチャー回収装置15と、チャー101Fを回収したガス化ガス200Aを精製するガス精製装置16と、精製された燃料ガス200Bを燃焼させてタービンを駆動するガスタービン設備17と、前記ガスタービン設備17からのタービン排ガスを導入する排熱回収ボイラ(Heat Recovery Steam Generator:HRSG)20で生成した蒸気により運転される蒸気タービン(ST)設備18と、前記ガスタービン(GT)設備17及び/又は前記蒸気タービン(ST)設備18と連結された発電機(G)19とを具備している。
本実施例に係る低品位炭供給設備11は、原炭バンカ21と、原炭供給機22と、粉砕機23とを有している。原炭バンカ21は、湿潤原料(低品位炭)101を貯留可能であって、所定量の湿潤原料101を原炭供給機22に投下することができる。原炭供給機22は、原炭バンカ21から投下された湿潤原料101を例えばコンベアなどにより搬送し、粉砕機23に投下することができる。この粉砕機23は、投下された湿潤原料101を所定の大きさの微粒101Aと粗粒101Bとに破砕し、粉砕石炭とすることができる。
流動層乾燥装置102は、実施例1又は2の装置を用い、低品位炭供給設備11により投入された湿潤原料101の微粒101Aに対して乾燥用蒸気(例えば150℃程度の過熱蒸気)Aを供給することで、この低品位炭を流動させながら加熱乾燥するものであり、湿潤原料101の微粒101Aが含有する水分を除去することができる。そして、この流動層乾燥装置102は、外部に取り出された乾燥済の乾燥炭101Cを冷却する冷却器31が設けられ、乾燥冷却済の乾燥炭101Cが乾燥炭バンカ32に貯留される。
また、流動層乾燥装置102の上部から取り出された発生蒸気104に同伴される乾燥炭の粒子を分離する乾燥炭サイクロン等の集塵装置105が設けられ、発生蒸気104から微粒の乾燥炭の粒子を分離している。なお、サイクロン等の集塵装置105で乾燥炭が分離された発生蒸気104は、蒸気圧縮機106で圧縮されてから流動層乾燥装置102の伝熱部材103に乾燥用蒸気Aとして供給するようにしている。
乾燥室本体内で乾燥され、ついで冷却器31で冷却された乾燥冷却済の乾燥炭101Cは、微粒乾燥炭排出ライン123を介して、一時乾燥炭バンカ32に貯留され、その後給炭機33により微粉炭機34で微粉砕され、微粉炭バグフィルタ35で微粉を除去した後、微粉炭供給ホッパ36で貯留される。
なお、微粉度合いによっては、微粉炭機34を省略するようにしてもよい。
ガス化炉14は、微粉炭供給ホッパ36から供給される乾燥炭101Cが供給可能であると共に、チャー回収装置15で回収されたチャー(石炭の未燃分)101Fが戻されてリサイクル可能となっている。
即ち、ガス化炉14は、ガスタービン設備17(圧縮機61)から圧縮空気供給ライン41が接続されており、このガスタービン設備17で圧縮された圧縮空気が供給可能となっている。空気分離装置42は、大気中の空気40から窒素(N2)と酸素(O2)を分離生成するものであり、第1窒素供給ライン43がガス化炉14に接続され、この第1窒素供給ライン43は微粒乾燥炭排出給ライン123に接続されている。また、第2窒素供給ライン45もガス化炉14に接続され、この第2窒素供給ライン45にチャー回収装置15から回収されたチャー101Fを戻すチャー戻しライン46が接続されている。更に、酸素供給ライン47は、圧縮空気供給ライン41に接続されている。この場合、窒素(N2)は、乾燥炭101Cやチャー101Fの搬送用ガスとして利用され、酸素(O2)は、酸化剤として利用される。
ガス化炉14は、例えば、噴流床形式のガス化炉であって、内部に供給された乾燥炭101C、チャー101F、空気(酸素)、またはガス化剤としての水蒸気を燃焼・ガス化すると共に、一酸化炭素を主成分とする可燃性ガス(生成ガス、石炭ガス)200を発生させ、この可燃性ガス200をガス化剤としてガス化反応を生じさせている。なお、ガス化炉14は、微粉炭中の溶融スラグ等の異物を除去する異物除去装置48が設けられている。
本例では、ガス化炉14として噴流床ガス化炉を例示しているが、本発明は、これに限定されず、例えば流動床ガス化炉や固定床ガス化炉としてもよい。そして、このガス化炉14は、チャー回収装置15に向けてガス化ガス200のガス生成ライン49が設けられており、チャー101Fを含む可燃性ガス200が排出可能となっている。この場合、ガス生成ライン49にガス冷却器を別途設けることで、ガス化ガス200を所定温度まで冷却してからチャー回収装置15に供給するとよい。
チャー回収装置15は、集塵装置51、54とチャービン52とチャー供給ホッパ53とを有している。この場合、集塵装置51、54は、複数のバグフィルタやサイクロンにより構成され、ガス化炉14で生成された可燃性ガス200に含有するチャー101Fを分離することができる。そして、チャー101Fが分離された可燃性ガス200Aは、ガス排出ライン55を通してガス精製装置16に送られる。チャー供給ホッパ53は、集塵装置51で可燃性ガス200から分離されたチャー101Fを、チャービン52を介して貯留するものである。そして、チャー供給ホッパ53からのチャー戻しライン46が、搬送用の窒素(N2)が供給される第2窒素供給ライン45に接続されている。
ガス精製装置16は、チャー回収装置15によりチャー101Fが分離された可燃性ガス200Aに対して、硫黄化合物や窒素化合物などの不純物を取り除くことで、ガス精製を行うものである。そして、ガス精製装置16は、チャー101Fが分離された可燃性ガス200Aを精製して燃料ガス200Bを製造し、これをガスタービン設備17に供給する。なお、このガス精製装置16では、チャー101Fが分離された可燃性ガス200A中にはまだ硫黄分(HS)が含まれているため、例えばアミン吸収液等によって除去することで、硫黄分を最終的には石膏として回収し、有効利用する。
ガスタービン設備17は、圧縮機61、燃焼器62、タービン63を有しており、圧縮機61とタービン63は、回転軸64により連結されている。燃焼器62は、圧縮機61から圧縮空気供給ライン65が接続されると共に、ガス精製装置16から燃料ガス供給ライン66が接続され、タービン63に燃焼ガス供給ライン67が接続されている。また、ガスタービン設備17は、圧縮機61からガス化炉14に延びる圧縮空気供給ライン41が設けられており、中途部に昇圧機68が設けられている。従って、燃焼器62では、圧縮機61から供給された圧縮空気40Aとガス精製装置16から供給された燃料ガス200Bとを混合して燃焼し、タービン63にて、発生した燃焼ガス212により回転軸64を回転することで発電機19を駆動することができる。
蒸気タービン設備18は、ガスタービン設備17における回転軸64に連結されるタービン69を有しており、発電機19は、この回転軸64の基端部に連結されている。排熱回収ボイラ20は、ガスタービン設備17(タービン63)からの排ガスライン70に設けられており、空気40と高温の排ガス213との間で熱交換を行うことで、蒸気214を生成するものである。そのため、排熱回収ボイラ20は、蒸気タービン設備18のタービン69との間に蒸気214を供給する蒸気供給ライン71が設けられると共に、蒸気回収ライン72が設けられ、蒸気回収ライン72に復水器73が設けられている。従って、蒸気タービン設備18では、排熱回収ボイラ20から供給された蒸気214によりタービン69が駆動し、回転軸64を回転することで発電機19を駆動することができる。
そして、排熱回収ボイラ20で熱が回収された排ガス215は、ガス浄化装置74により有害物質を除去され、浄化された排ガス215は、煙突75から大気へ放出される。
ここで、本実施例のガス化複合発電システム10の作動について説明する。
本実施例のガス化複合発電システム10において、低品位炭供給設備11にて、原炭である湿潤原料101が原炭バンカ21に貯留されており、この原炭バンカ21の湿潤原料101が石炭供給機22により粉砕機23に投下され、ここで所定の大きさに破砕される。そして、破砕・分級された微粒101Aは、流動層乾燥装置102により加熱乾燥され、この乾燥された乾燥炭101Cを微粒乾燥炭排出ライン123により抜出した後、冷却器31により冷却されて冷却済の微粒の乾燥炭101Cとされ、乾燥炭バンカ32に貯留される。その後微粉炭機34で微粉化し、微粉炭供給ホッパ36に貯留される。
微粉炭供給ホッパ36に貯留された微粒の乾燥炭101Cは、空気分離装置42から供給される窒素により微粒乾燥炭排出ライン123を通してガス化炉14に供給される。また、後述するチャー回収装置15で回収されたチャー101Fが、空気分離装置42から供給される窒素によりチャー戻しライン46を通してガス化炉14に供給される。更に、後述するガスタービン設備17から抽気された圧縮空気37が昇圧機68で昇圧された後、空気分離装置42から供給される酸素と共に圧縮空気供給ライン41を通してガス化炉14に供給される。
ガス化炉14では、供給された乾燥炭101C及びチャー101Fが圧縮空気(酸素)37により燃焼し、乾燥炭101C及びチャー101Fがガス化することで、一酸化炭素を主成分とするガス化ガス(可燃性ガス)200を生成することができる。そして、このガス化ガス200は、ガス化炉14からガス生成ライン49を通して排出され、チャー回収装置15に送られる。
このチャー回収装置15にて、ガス化ガス200は、まず、集塵装置51に供給されることで、ここでガス化ガス200に含有するチャー101Fが分離される。そして、チャー101Fが分離された可燃性ガス200Aは、ガス排出ライン55を通してガス精製装置16に送られる。一方、ガス化ガス200から分離した微粒のチャー101Fは、チャー供給ホッパ53に堆積され、チャー戻しライン46を通してガス化炉14に戻されてリサイクルされる。
チャー回収装置15によりチャー101Fが分離された可燃性ガス200Aは、ガス精製装置16にて、硫黄化合物や窒素化合物などの不純物が取り除かれてガス精製され、燃料ガス200Bが製造される。そして、ガスタービン設備17では、圧縮機61が圧縮空気40Aを生成して燃焼器62に供給すると、この燃焼器62は、圧縮機61から供給される圧縮空気40Aと、ガス精製装置16から供給される燃料ガス200Bとを混合し、燃焼することで燃焼ガス212を生成し、この燃焼ガス212によりタービン63を駆動することで、回転軸64を介して発電機19を駆動し、発電を行うことができる。
そして、ガスタービン設備17におけるタービン63から排出された排ガス213は、排熱回収ボイラ20にて、空気40と熱交換を行うことで蒸気214を生成し、この生成した蒸気214を蒸気タービン設備18に供給する。蒸気タービン設備18では、排熱回収ボイラ20から供給された蒸気214によりタービン69を駆動することで、回転軸64を介して発電機19を駆動し、発電を行うことができる。
その後、ガス浄化装置74では、排熱回収ボイラ20から排出された排ガス215の有害物質が除去され、浄化された排ガス215Aが煙突75から大気へ放出される。
以下、上述したガス化複合発電システム10における流動層乾燥設備12について詳細に説明する。
図1に示すように、本実施例に係る流動層乾燥設備12Aは、流動化ガス107を供給することで乾燥室102aに供給された低品位炭等の湿潤原料101を流動させて乾燥させる流動層乾燥装置102と、前記流動層乾燥装置102の前流側に設けられ、前記湿潤原料101を微粒101Aと粗粒101Bとに粉砕する粉砕機23と、粉砕物から一部の粗粒101Bを分級し、微粒101Aと分級されない粗粒101Dとの混合粒を前記流動層乾燥装置102に供給する分級手段110と、前記分級手段110で分級された粗粒101Bと、前記混合粒に含まれた前記流動層乾燥装置102から排出される前記粗粒101Dとが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層201Aを有する吸着容器202Aが設置された排水処理槽203と、を具備してなり、前記流動層乾燥装置102からの凝縮水B1、B2を、前記排水処理槽203に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層201Aを通過させ、浄化して、浄化水204とするものである。図1中、符号Fはフリーボード、Sは流動層、108は流動化ガスを供給する風箱を図示する。
流動層乾燥装置102は、分級手段110で分級された微粒101Aは微粒供給ラインL1を介して投入され、乾燥室本体の下部の風箱108に供給される流動化ガス107と共に流動層Sが形成されており、流動層S内に挿入される伝熱部材103により、微粒101Aを乾燥するようにしている。
そして、内部で乾燥された乾燥炭101Cは、乾燥炭排出ラインL11から外部に排出されている。
粉砕炭を分級する分級手段110としては、例えば風力分級、篩分級等の公知の粉体分級手段を用いることができる。
本実施例では、微粒101Aとは例えば2mm以下のものをいい、2mm以上の異物を含む粗粒101Bは、粗粒供給ラインL2及び合流ラインL16を介して、吸着容器202A内に供給している(※1)。
本実施例では、流動層Sを形成する流動化蒸気107は、流動層乾燥装置102から排出され、集塵装置105により集塵された後の発生蒸気104の一部を、流動化ガス供給ラインL12に介装された例えば循環ファン109により乾燥室本体内に送られたものを用いている。なお、本実施例では、流動層Sを流動化させる流動化媒体としては、発生蒸気104の一部を再利用しているが、これに限定されず、例えば窒素、二酸化炭素またはこれらのガスを含む低酸素濃度の空気を用いてもよい。
伝熱部材103は、この流動層S内に配置されている。伝熱部材103内には、例えば150℃の乾燥用蒸気(過熱蒸気)Aが供給され、その高温の乾燥用蒸気(過熱蒸気)Aの潜熱を利用して湿潤状態の微粒101Aを間接的に乾燥させるようにしている。本実施例では、集塵装置105により集塵された後の発生蒸気104の一部を、蒸気供給ラインL13に介装された例えば圧縮機を備えた潜熱回収設備106で圧縮し、乾燥用蒸気Aとして、伝熱部材103内に供給している。乾燥に利用された乾燥用蒸気(過熱蒸気)Aは、例えば150℃の凝縮水B1として乾燥室本体の外部に排出されている。なお、乾燥用蒸気(過熱蒸気)Aの一部は外部から補うようにしてもよい。
すなわち、加熱手段である伝熱部材103内面では、乾燥用蒸気(過熱蒸気)Aが凝縮して液体(水分)になるので、この際に放熱される凝縮潜熱を、湿潤状態の微粒101Aの乾燥の加熱に有効利用している。なお、高温の乾燥用蒸気(過熱蒸気)A以外としては、相変化を伴う熱媒であれば何れでも良く、例えばフロンやペンタンやアンモニア等を例示することができる。また、伝熱部材として熱媒体を用いる以外に電気ヒータを設置してもよい。
なお、上述した伝熱部材103として、本実施例はチューブ形状の伝熱部材を例示しているが、本発明はこれに限定されず、例えば板状の伝熱部材を用いるようにしてもよい。
また、乾燥用蒸気(過熱蒸気)Aを伝熱部材103に供給して湿潤状態の微粒101Aを間接的に乾燥させる構成を説明したが、これに限らず、湿潤状態の微粒101Aの流動層Sを流動させる流動化蒸気107により湿潤状態の微粒101Aを直接乾燥させる構成、さらに加熱用の流動化ガスを供給して乾燥させる構成としてもよい。
本実施例では、流動層乾燥装置102から分離された粗粒101Dを、粗粒排出ラインL15及び合流ラインL16を介して、吸着容器202Aへ供給している。
図2は、分離された粗粒を受けて、微生物処理し、排水処理槽内へ設置する工程を示す概略図である。
図2に示すように、吸着容器202A内に、所定量の粗粒(※1)101B、101Dを充填する。
次いで、微生物220を用いて微生物処理を施し、吸着容器202A内で活性炭吸着層201Aを形成する。なお、吸着容器202Aの底部は通水可能なようにメッシュ202aとしている。
また、微生物を繁殖させるために、下水処理・排水処理の活性汚泥を利用するようにしてもよい。
微生物処理により形成された活性炭吸着層201Aが充填された吸着容器202Aは、第1の排水処理槽203A内の通路に形成した架台203bに、開口部203aを経由して設置する。
この微生物処理は、予め微生物を繁殖させた活性炭吸着層201Aを形成する設備をプラント内に常設し、第1の排水処理槽203Aの活性炭吸着層201Aの交換時期が来た際には、カートリッジとして活性炭吸着層201Aを有する吸着容器202Aを取出し、例えばクレーン等の重機を用いて第1の排水処理槽203A内へ設置するようにしている。
そして、微生物処理がなされた活性炭吸着層201Aを有する吸着容器202Aは、第1の排水処理槽203A内の排水流路の一部に設置されることとなる。
そして、この第1の排水処理槽203A内に、凝縮水B1、B2を被処理水として供給して、活性炭吸着層201Aを通過させることで、凝縮水側に含まれていた有機酸成分(例えばギ酸、酢酸等)や微粒を粗粒側へ移行し、この生物処理された粗粒101B,101D内に吸着させるようにしている。この結果、凝縮水B1、B2から有機酸等が除去されることとなる。
この第1の排水処理槽203Aを通過した浄化水204は、水分中には有機酸や有機体炭素成分(COD成分)が含まれないので、例えば一般の冷却水や工業用水等の補給水としてそのまま利用することができる。
この凝縮水B1、B2から有機酸等を吸着除去した活性炭吸着層201Aは、所定時間使用すると、劣化するので、交換するようにしている。
図3は、劣化の度合いを監視する監視手段を設置した排水処理槽の概略図である。
図3に示すように、活性炭吸着層201Aの前後の差圧を計測する差圧計205を設けている。そして、所定時間経過における差圧の変化を監視し、設定値に達した際に、活性炭吸着層201Aの寿命と判断して、交換するようにしている。
図4は、この差圧監視の一例を示す概略図である。
図4に示すように、排水処理を行っている際に、所定時間毎に差圧を差圧計205により監視し、設定値近傍に近づいた際に、寿命(目安)と判断して、新しい活性炭吸着層を有する吸着容器202Aと交換するようにしている。なお、設定値としては、運転が困難となる値を予め求めておくようにしている。
また、差圧計測方法以外として、処理水のpHの変動により劣化を判断することもできる。
図3に示すように、第1の排水処理槽203Aからの浄化水204の排出ライン206に浄化水204のpHを計測するpH計207を設けている。そして、所定時間経過におけるpHの変化を監視し、設定値に達した際に、活性炭吸着層201Aの寿命と判断して、交換するようにしている。
図5は、この差圧監視の一例を示す概略図である。
図5に示すように、排水処理を行っている際に、所定時間毎にpHをpH計207により監視し、設定値のpH下限値(例えばpH6.5)の近傍に近づいた際に、寿命(目安)と判断して、新しい活性炭吸着層を有する吸着容器202Aと交換するようにしている。なお、図5中のpHの基準は一例であり、これに限定されるものではない。
このように、活性炭吸着層201Aの寿命判断は、活性炭吸着層の差圧及び排水中pHの計測値のいずれか一方又は両方に基づいて寿命(カートリッジ交換時期)を判断する。
ここで、差圧計205を用いて判断する場合、被処理水中の微粒が活性炭吸着層に堆積していくことで徐々に差圧が上昇するので、運転継続が困難と判断できる差圧に到達する前にカートリッジ交換が必要となる。
また、pH計207を用いて判断する場合、活性炭の吸着効果が弱まると、pHが低くなり(凝縮水側に戻る)、環境規定範囲を逸脱してしまうので、その前にカートリッジ交換が必要となる。
これにより、粉砕機23で粉砕された湿潤原料101の粉砕物は、分級手段110で微粒101Aと粗粒101Bとに分級され、分級された微粒101Aは流動層乾燥装置102内に形成された流動層S内に挿入される伝熱部材103により、乾燥がなされ、乾燥炭101Cとして排出される。
また、分級された粗粒101B及び流動層乾燥装置102からの粗粒101Dは、吸着容器202A内に所定量充填し、微生物処理を施して、活性炭吸着層201Aとする。
この活性炭吸着層201Aが形成された吸着容器202Aは、カートリッジ形式として、第1の排水処理槽203A内に設置し、凝縮水の排水処理を行う。
そして、凝縮水が活性炭吸着槽201Aを通過する際に、凝縮水側に含まれていた有機酸成分や微粒成分が粗粒側に移行し、この粗粒に吸着される。この結果、凝縮水B1、B2から有機酸等が除去されることとなる。
この結果、本実施例では、流動層乾燥装置102には、所定の粒径以下の微粒101Aしか導入せず、乾燥が不十分となる粒径が大きな粗粒は導入されないので、乾燥効率が向上する。
また、分級された粗粒101B及び流動層乾燥装置102から排出される粗粒101Dは、凝縮水B1、B2を浄化する活性炭吸着層201Aを形成し、第1の排水処理槽203A内に設置することで、凝縮水側から有機酸等が粗粒側へ移行し、凝縮水B1、B2の浄化を効率よく行うことができる。
この結果、別途独立した排水処理設備を設置することが省略されることとなる。
また、外部からの生物活性炭処理向けの専用の活性炭の購入が不要となるので、排水処理コストの大幅な低減を図ることができる。
また、浄化水204は、冷却水等の補給水として再利用することができ、別途供給する補給水の使用量及び使用コストの低減を図ることができ、システム効率が向上する。
また、前記排水処理槽203の前流側に、例えばオゾン処理槽又は濾過処理槽のいずれか一方又は両方の前処理手段を設置することで、排水処理槽203に導入する以前において、凝縮水B1、B2を浄化するようにしてもよい。
図6は、実施例2に係る流動層乾燥設備の概略図である。なお、上述した実施例と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図6に示すように、実施例2の流動層乾燥設備12Bは、実施例1の流動層乾燥設備12Aで使用した粗粒の代わりに、図10で示すチャー回収設備15から分離されたチャー101Fの一部を利用するものである(※2)。
図6に示すように、本実施例に係る流動層乾燥設備12Bは、流動化ガス107を供給することで乾燥室102aに供給された低品位炭等の湿潤原料101を流動させて乾燥させ、乾燥炭101Cを生成する流動層乾燥装置102と、流動層乾燥装置102の前流側に設けられ、前記湿潤原料101を微粒101Aと粗粒101Bとに粉砕する粉砕機23と、粉砕物から一部の粗粒101Bを分級し、微粒101Aと分級されない粗粒101Dとの混合粒を前記流動層乾燥装置102に供給する分級手段110と、前記流動層乾燥装置102から供給される前記乾燥炭101Cを処理してガス化ガス200に変換するガス化炉14と、前記ガス化ガス200に同伴するチャーの一部を抜出し、該抜出したチャー101Fが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層201Bを有する吸着容器202Bが設置された排水処理槽203と、を具備してなり、前記流動層乾燥装置102からの凝縮水B1、B2を、前記排水処理槽203に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層201Bを通過させ、浄化して、浄化水204とするものである。
図7は、チャー回収装置のチャービンからチャーを抜出すチャー抜出し手段の一例を示す概略図である。
図7に示すように、チャービン52の底部に設けたチャー抜出しライン230と、チャー抜出しライン230に介装された抜出し手段である抜出しホッパ231と、抜出しホッパ231の底部側に設けられた回収室232とを具備するものである。図7中、V1及びV2は抜出し弁を示す。
図7に示すように、本実施例のチャー抜出し手段は、チャービン52の底部よりチャー101Fの一部を抜出し、抜出しホッパ231内に設置したフィルタ233でチャー101Fとガス234とを分離する。その後、抜出しホッパ231から抜出し弁V2を操作して、常圧状態でチャー101Fを回収室232内の吸着容器202B内に回収する。なお、ガス234は、別途フレア手段にて燃焼処理するようにしている。
なお、別途抜出しホッパ231を設けず、既存のIGCCプラント内のチャー異物除去手段を流用するようにしてもよい。
抜出されたチャー101Fは、前述した粗粒101B、101Dと同様にして、微生物処理を施し、活性炭吸着層201Bを形成し、第2の排水処理槽203Bとする。
そして、第2の排水処理槽203B内に、凝縮水B1、B2を処理水として供給して、活性炭吸着層201Bを通過させることで、凝縮水側に含まれていた有機酸成分(例えばギ酸、酢酸等)や微粒を粗粒側へ移行し、この微生物処理されたチャー101F内に吸着させるようにしている。この結果、凝縮水B1、B2から有機酸等が除去されることとなる。
この第2の排水処理槽203Bを通過した水分中には有機酸や有機体炭素成分(COD成分)が含まれないので、浄化水204として例えば一般の冷却水等の補給水としてそのまま利用することができる。
図8は、排水処理槽の他の一例を示す概略図である。
図8に示すように、第3の排水処理槽203Cは、粗粒101B、101Dからなる活性炭吸着層201Aの吸着容器202Aと、チャー101Fからなる活性炭吸着層201Bの吸着容器202Bとを排水処理通路内に連続して設置するようにしている。
図9は、褐炭の粉砕粗粒と、チャーとの粒径分布と累積割合(%)の関係を示す図である。
図9に示すように、チャー101Fと褐炭粗粒101B,101Dとの粒径分布は、チャーが粒径80〜120μmの範囲であるのに対し、粗粒は、粒径分布の幅が広い。
よって、このような粗砕褐炭及びチャーの粒径差(粗砕褐炭>チャー)を利用して、より吸着効率を増加させるために多段式の排水処理槽を構成している。
本実施例の第3の排水処理槽203Cは、活性炭吸着層201Aとして、上流側では褐炭層により比較的粗い粒子を吸着し、ここで吸着し切れなかった微粒子は下流側のチャー層による活性炭吸着層202Bで吸着させるようにしている。
これにより、吸着負荷も低減することができ、排水処理槽の寿命の向上を図ることができる。
ここで、排水処理槽で使用した活性炭吸着層は、粗粒の場合は、再度粉砕機23または流動層乾燥装置102に供給して流動層乾燥装置102で乾燥させ、ガス化炉に供給するようにしてもよい。
また、チャーは、流動層乾燥装置102で乾燥させて、ガス化炉に供給するようにしてもよい。
なお、図1の第1の排水処理槽203Aの粗粒101B,10Dから形成される活性炭吸着201A内に、チャーを所定割合で混合し、混合層とするようにしてもよい。
10 ガス化複合発電システム
11 低品位炭供給設備
14 ガス化炉
15 チャー回収装置
16 ガス精製装置
17 ガスタービン設備
18 蒸気タービン設備
19 発電機
20 排熱回収ボイラ
23 粉砕機
31 冷却器
101 湿潤原料
101A 微粒
101B 粗粒
101C 乾燥炭
101D 粗粒
101F チャー
102 流動層乾燥装置
103 伝熱部材(加熱手段)
104 発生蒸気
110 分級手段
201A、201B 活性炭吸着層
202A、202B 吸着容器
203A〜C 第1〜第3の排水処理槽
204 浄化水
A 乾燥用蒸気(過熱蒸気)
1、B2 凝縮水

Claims (10)

  1. 流動化ガスを供給することで乾燥室に供給された低品位炭等の湿潤原料を流動させて乾燥させる流動層乾燥装置と、
    前記流動層乾燥装置の前流側に設けられ、前記湿潤原料を微粒と粗粒とに粉砕する粉砕機と、
    粉砕物から一部の粗粒を分級し、微粒と分級されない粗粒との混合粒を前記流動層乾燥装置に供給する分級手段と、
    前記分級手段で分級された粗粒と、前記混合粒に含まれた前記流動層乾燥装置から排出される前記粗粒)とが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽と、を具備してなり、
    前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化することを特徴とする流動層乾燥設備。
  2. 流動化ガスを供給することで乾燥室に供給された低品位炭等の湿潤原料を流動させて乾燥させ、乾燥炭を生成する流動層乾燥装置と、
    前記流動層乾燥装置の前流側に設けられ、前記湿潤原料を微粒と粗粒とに粉砕する粉砕機と、
    粉砕物から一部の粗粒を分級し、微粒と分級されない粗粒との混合粒を前記流動層乾燥装置に供給する分級手段と、
    前記流動層乾燥装置から供給される前記乾燥炭を処理してガス化ガスに変換するガス化炉と、
    前記ガス化ガスに同伴するチャーの一部を抜出し、該抜出したチャーが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽と、を具備してなり、
    前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化することを特徴とする流動層乾燥設備。
  3. 請求項1において、
    前記排水処理槽内に、前記流動層乾燥装置から排出される前記粗粒が投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器と、
    チャーが投入され、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器と、が連続して設置されていることを特徴とする流動層乾燥設備。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一つにおいて、
    前記排水処理槽の前流側に、オゾン処理槽又は濾過処理槽のいずれか一方又は両方を設置することを特徴とする流動層乾燥設備。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一つの流動層乾燥設備と、
    前記流動層乾燥装置から供給される乾燥炭を処理してガス化ガスに変換するガス化炉と、
    前記ガス化ガスを燃料として運転されるガスタービンと、
    前記ガスタービンからのタービン排ガスを導入する排熱回収ボイラで生成した蒸気により運転される蒸気タービンと、
    前記ガスタービン及び/又は前記蒸気タービンと連結された発電機とを具備することを特徴とするガス化複合発電システム。
  6. 請求項5において、
    前記ガス化炉からのガス化ガスに同伴するチャーを回収するチャー回収装置と、
    前記チャー回収装置で回収されたチャーの一部を抜出す抜出し手段と、を具備することを特徴とするガス化複合発電システム。
  7. 請求項5及び6において、
    浄化した前記凝縮水を冷却水や工業用水等の補給水として再利用することを特徴とするガス化複合発電システム。
  8. 低品位炭等の湿潤原料を粗粒と微粒に粉砕する粉砕工程と、
    前記湿潤原料から一部の粗粒を分級する分級工程と、前記微粒と前記分級工程で分級されない粗粒との混合粒を流動層乾燥装置に供給する工程と、
    流動化ガスを供給し、前記混合粒を流動させて乾燥させる流動層乾燥工程と、
    前記混合粒に含まれた前記粗粒を、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽に投入する工程と、
    前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化する工程とを有することを特徴とする排水の処理方法。
  9. 低品位炭等の湿潤原料を粗粒と微粒に粉砕する粉砕工程と、
    前記湿潤原料から一部の粗粒を分級する分級工程と、
    前記微粒と前記分級工程で分級されない粗粒との混合粒を流動層乾燥装置に供給する工程と、
    流動化ガスを供給し、前記混合粒を流動させて乾燥させ、乾燥炭を生成する乾燥炭流動層乾燥工程と、
    前記流動層乾燥装置から供給される前記乾燥炭を処理してガス化ガスに変換するガス化工程と、
    前記ガス化ガスに同伴するチャーの一部を抜出し、微生物処理してなる活性炭吸着層を有する吸着容器が設置された排水処理槽に該抜出したチャーを投入する工程と、
    前記流動層乾燥装置からの凝縮水を、前記排水処理槽に導入し、前記微生物処理した活性炭吸着層を通過させ、浄化する工程とを有することを特徴とする排水の処理方法。
  10. 請求項1又は2に記載の流動層乾燥設備を用い、
    前記活性炭吸着層の前後の差圧を計測する差圧計を設け、所定時間経過後における前記差圧の変化を監視し、所定の圧力設定値に達した際に、前記活性炭処理層の寿命と判断することを特徴とする活性炭吸着層の寿命判断方法。
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