JP2013176857A - 天体写真プリント用インクジェット記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】天体写真をプリントアウトする際に問題となる、黒色部分の光沢感が低下、黒背景に点在するカラー部分が赤み傾向、恒星の輝き感の再現性不足を改善した天体写真をプリントアウトすることに特化した天体写真プリント用インクジェット記録媒体を提供することである。
【解決手段】支持体上の少なくとも片面に白色顔料と接着剤からなる塗工層および該塗工層上に無機微粒子およびポリビニルアルコールを含有する光沢層を有するインクジェット記録媒体において、光沢層がゴールド系パール顔料を含有し、且つ該無機微粒子の少なくとも1種がアルミナ水和物または気相法シリカである天体写真プリント用インクジェット記録媒体。
【選択図】なし
【解決手段】支持体上の少なくとも片面に白色顔料と接着剤からなる塗工層および該塗工層上に無機微粒子およびポリビニルアルコールを含有する光沢層を有するインクジェット記録媒体において、光沢層がゴールド系パール顔料を含有し、且つ該無機微粒子の少なくとも1種がアルミナ水和物または気相法シリカである天体写真プリント用インクジェット記録媒体。
【選択図】なし
Description
本発明は、デジタルカメラで撮影した天体写真をプリントアウトすることに好適なインクジェット記録媒体に関する。
デジタル一眼レフカメラの性能向上と価格の低下に伴い、特定の被写体に特化して撮影し、撮影データをプリントアウトして飾るユーザーが増加している。
被写体が天体であると、天体写真は、一般的に背景に黒が中心となって恒星や星雲の色彩が配置される画像となる。
パール顔料は、天然パールエッセンスまたはマイカの表面を二酸化チタンで被覆した合成顔料等であり、10μm以上500μm以下の扁平な形状を持つ粒子である。特に、二酸化チタンで被覆されたマイカは、被覆する二酸化チタンの層の厚みを変えることにより、シルバー系、ゴールド系、レッド系、ブルー系またはグリーン系と干渉色が変わる顔料であって、各種塗料に使用され、またプラスチックに練り込んだり、また車の塗装に使われたり、また化粧品材料として使用されている。
インクジェット記録材料にパール顔料を配合して、インクジェット記録材料に真珠光沢感を付与することは従来から知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。これら特許文献に記載されるインクジェット記録媒体は、パール顔料をパール調光沢感、輝き感または意匠性を付与するために用いている。
天体写真のように、黒が中心の背景に局部的にカラー部分が点在する画像をプリントアウトする場合、光沢系のインクジェット記録媒体では黒色部分の光沢感が低下する場合がある。特に顔料インクを使用する場合は光沢感の低下が顕著である。また黄色と赤色の発色性と視認性の違いにより、黒背景に点在するカラー部分が赤み傾向を示す場合がある。また光沢系のインクジェット記録媒体であっても恒星の輝き感を上手く再現できない。また、インクジェット記録媒体に使用されるパール顔料はシルバー系の干渉色である。干渉色が有色であるパール顔料は、プリントアウト物の色彩が変化を引き起こすために使用が避けられている。
本発明の目的は、天体写真をプリントアウトする際に問題となる、黒色部分の光沢感の低下、黒背景に点在するカラー部分の赤み傾向、恒星の輝き感の再現性不足を改善した天体写真をプリントアウトすることに特化した天体写真プリント用インクジェット記録媒体を提供することである。
着色系のパール顔料は、一般的用途として、風景写真や人物写真などのプリントアウト物の色彩が変化するために、インクジェット記録媒体に配合することが避けられている。本発明者は、特定の被写体に特化した場合、着色系の1種であるゴールド系パール顔料をインクジェット記録媒体に配合することで、プリントアウト物の光沢感や輝き感が著しく改善されることを見出した。
本発明の上記の課題は、支持体上の少なくとも片面に白色顔料と接着剤からなる塗工層および該塗工層上に無機微粒子およびポリビニルアルコールを含有する光沢層を有するインクジェット記録媒体において、光沢層がゴールド系パール顔料を含有し、且つ該無機微粒子の少なくとも1種がアルミナ水和物または気相法シリカである天体写真プリント用インクジェット記録媒体によって達成される。好ましくは、光沢層における、ゴールド系パール顔料の含有量(A)とアルミナ水和物または気相法シリカの含有量(B)との質量比(A/B)が1/100以上1/10以下の範囲である。
本発明によれば、黒色部分の光沢感の低下を抑制でき、黒背景に点在するカラー部分の赤み傾向を抑制でき、恒星の輝き感の再現性が向上する天体写真プリント用インクジェット記録媒体を提供することができ、輝き感のある天体写真プリント物が簡単に製作できる。
本発明において、支持体は、原紙、上質紙、アート紙、コート紙、キャスト塗被紙、不織布、布等の吸水性支持体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ジアセテート樹脂、トリアセテート樹脂、セロファン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のプラスチック樹脂フィルム、ポリオレフィン樹脂被覆紙等の非吸水性支持体等が挙げられる。これらの支持体の中でも、銀塩写真と同等の質感を付与するという観点から、非吸水性支持体の中でもポリオレフィン樹脂被覆紙が特に好ましい。これらの支持体の厚さは、約50μm以上350μm以下の範囲が好ましい。非吸水性支持体を用いることは、印字された部分の寸法安定性に優れ、コックリングなどの印字障害を生じないために好ましい。
支持体の坪量は30g/m2以上450g/m2以下が好ましく、特に50g/m2以上300g/m2以下が好ましい。
本発明における支持体は、筆記性、帯電防止性、搬送性、カール調整などのために、各種のバックコート層を塗設することができる。バックコート層には無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、各種親水性バインダー、各種ラテックス、各種顔料、硬化剤、界面活性剤などを適宜組み合わせて含有することができる。
本発明において、アルミナ水和物は、下記の一般式により表すことができる。
Al2O3・nH2O
アルミナ水和物は、組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイアライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類される。中でも、上記の式中、nの値が1である場合はベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが1を超え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが3以上では非晶質構造のアルミナ水和物を表す。特に、本発明に好ましいアルミナ水和物は、少なくともnが1を超え3未満の擬ベーマイト構造のアルミナ水和物である。
Al2O3・nH2O
アルミナ水和物は、組成や結晶形態の違いにより、ジプサイト、バイアライト、ノルストランダイト、ベーマイト、ベーマイトゲル(擬ベーマイト)、ジアスポア、無定形非晶質等に分類される。中でも、上記の式中、nの値が1である場合はベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが1を超え3未満である場合は擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが3以上では非晶質構造のアルミナ水和物を表す。特に、本発明に好ましいアルミナ水和物は、少なくともnが1を超え3未満の擬ベーマイト構造のアルミナ水和物である。
本発明において、アルミナ水和物の形状は、平板状、繊維状、針状、球状、棒状等のいずれでもよく、インク吸収性の観点から好ましい形状は平板状である。平板状のアルミナ水和物は、平均アスペクト比3以上8以下であり、好ましくは平均アスペクト比が3〜6である。アスペクト比は、粒子の「厚さ」に対する「直径」の比で表される。ここで粒子の直径とは、アルミナ水和物を電子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積に等しい円の直径を表す。光沢感の点で、アルミナ水和物の平均一次粒子径は、5nm以上50nm以下の範囲であることが好ましい。
本発明のアルミナ水和物は、アルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等公知の方法によって製造することができる。また、アルミナ水和物の粒子径、細孔径、細孔容積、比表面積等の物性は、析出温度、熟成温度、熟成時間、液のpH、液の濃度、共存化合物等の条件によって制御することができる。
本発明のアルミナ水和物は、日産化学工業社、SASOL社、川研ファインケミカル社などから市販されており、入手することができる。
本発明において、気相法シリカは、乾式法で合成されるシリカであり、一般的には火炎加水分解法によって製造される。具体的には四塩化ケイ素を水素および酸素とともに燃焼して作る方法が一般的に知られている。四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。
本発明の気相法シリカは、日本アエロジル社、トクヤマ社などから市販されており、入手することができる。
本発明において、光沢感の点で、気相法シリカの平均一次粒子径は、5nm以上50nm以下の範囲であることが好ましい。
本発明において、パール顔料は、天然パールエッセンスまたはマイカの表面を二酸化チタンで被覆した合成顔料等であり、10μm以上500μm以下の扁平な形状を持つ粒子である。このようなパール顔料は、例えば、特開2006−291156号公報等に記載されているが如く、薄片状基質が分散したスラリーへ一定速度で添加し、所望の厚みの酸化チタン層を薄片状基質へ被覆する中和滴定法や、チタン含有溶液を薄片状基質分散スラリーへ、必要であれば尿素とともに最初に混合し、この混合スラリーを加熱攪拌してチタン原料の加水分解によって薄片状基質上に酸化チタン被覆層を得る均一沈殿法により得ることができる。
パール顔料の色は、酸化チタン被覆層の厚さや、酸化チタン単独で被覆する以外に、酸化鉄等の他の金属酸化物を酸化チタンと併用して被覆することによって干渉色を調整することができる。市販品として、シルバー系、ゴールド系、レッド系、ブルー系またはグリーン系などの色があり、このような顔料は日本光研工業社またはメルク社から市販されている。
本発明において、パール顔料は、ゴールド系の干渉色であるゴールド系パール顔料である。ゴールド系パール顔料の平均粒径は、10μm以上200μm以下の範囲が好ましい。
本発明において、平均粒径とは、分散された粒子の電子顕微鏡観察の観察野に存在する100個の粒子各々の投影面積に等しい円の直径より平均粒径を近似的に求めたものである。一次粒子の平均粒径は一次粒子に分散した状態の平均粒径であり、それ以外は凝集粒子を含む平均粒径である。
本発明において、光沢層は、無機微粒子としてアルミナ水和物または気相法シリカの少なくとも1種、ゴールド系パール顔料およびポリビニルアルコールを含有する。光沢層がこれらを含有することによって、天体写真のプリントアウト物において、黒色部分の光沢感の低下が抑制でき、黒背景に点在するカラー部分の赤み傾向を抑制でき、恒星の輝き感の再現性が向上させることができる。
本発明において、光沢層に含まれる無機微粒子(パール顔料を除く)に対してアルミナ水和物または気相法シリカの少なくとも1種が60質量%以上の範囲であることが好ましい。
本発明において、アルミナ水和物および気相法シリカ以外の無機微粒子は、沈降法シリカ、ゲル法シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナゾル、二酸化チタンなど公知の無機微粒子であり、アルミナ水和物または気相法シリカと併用することができる。
本発明において、光沢層における、ゴールド系パール顔料の含有量(A)とアルミナ水和物または気相法シリカの含有量(B)との質量比(A/B)は、1/100以上1/10以下の範囲であることが好ましい。この範囲であると、天体写真プリントにとって良好な輝き感となる。1/100未満では全体の輝き感が不足する場合があり、1/10超では黄色み傾向を示す場合があり、好ましくない。
本発明において、光沢層はポリビニルアルコールを含有する。光沢層は、ポリビニルアルコールを含有するによって輝き感を低下させることなく、無機微粒子およびパール顔料に対する接着剤効果を得ることができる。ポリビニルアルコールは、特に限定されない。好適に用いることができるポリビニルアルコールは、70mol%から100mol%までの種々けん化度のポリビニルアルコールである。またシリル基、カルボキシル基、アミノ基、アセトアセチル基等の種々官能基を導入した変性ポリビニルアルコール、さらにエチレン等の他単量体をランダム的、グラフト的またはブロック的に導入した変性ポリビニルアルコールも使用することもできる。これら種々けん化度のポリビニルアルコールまたはこれらの変性ポリビニルアルコールをそれぞれ単独、あるいは2種以上を併用して使用してもよい。
本発明において、光沢層は、支持体上に設けられた白色顔料および接着剤を含有する塗工層上に設けられる。塗工層を設けることによって、インクジェット記録媒体としてインク吸収容量が増加し、天体写真のように黒ベタが多い画像のインク量を吸収することができる。
本発明において、白色顔料は従来公知の顔料であって、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、ケイソウ土、珪酸アルミニウム、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゼオライト、活性白土、酸性白土、加水ハロイサイト、ベントナイトクレー、合成非晶質シリカなどの無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン微粒子、尿素樹脂微粒子、メラミン樹脂微粒子などの有機顔料などである。塗工層には、これらから一種類以上を用いることができる。
本発明において、塗工層に用いられる接着剤は特に制限はなく、例えば、デンプン、酸化デンプン、リン酸エステル化デンプン、酵素変性デンプンやそれらをフラッシュドライして得られる冷水可溶性デンプンなどのデンプン類、スチレンブタジエン系、アクリル系、酢酸ビニル系などの各種共重合ラテックス、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミド、メラミンホルマリン樹脂、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂などの水溶性合成物、ワックス、カゼイン、大豆蛋白などの天然物およびこれらをカチオン化した変性物などが挙げられる。これらを単独で用いても構わないし、これらのうち複数種を併用することは何ら制限されるものではない。
光沢層または塗工層を形成する方法は、従来公知の方法であって、ロールコーター、エアナイフコーター、グラビアコーター、ブレードコーター、ロッドコーター等の塗工装置を適宜用いる方法を挙げることができる。本発明にかかる効果を得られる点で、光沢層の塗工量は3g/m2以上12g/m2以下が好ましく、塗工層の塗工量は10g/m2以上25g/m2以下が好ましい。本発明に使用される塗工量とは、乾燥固形分量を表す。
以下に本発明の実施例を示す。質量部または質量%は、固形分量あるいは実質成分の質量部または質量%を示す。
<アルミナ水和物分散液の調製>
水299質量部に酢酸1質量部を混合し、平均一次粒子径14nmであるアルミナ水和物(サソール社製、Disperal HP14)100質量部を添加し、そのまま2時間攪拌し、濃度25質量%のアルミナ水和物分散液を得る。
水299質量部に酢酸1質量部を混合し、平均一次粒子径14nmであるアルミナ水和物(サソール社製、Disperal HP14)100質量部を添加し、そのまま2時間攪拌し、濃度25質量%のアルミナ水和物分散液を得る。
<気相法シリカ分散液の調製>
水392質量部を攪拌しながら、400mPa・秒の粘度を有するジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体の50質量%水溶液4質量部、平均一次粒子径12nmである気相法シリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200V)100質量部を添加し、ブレード型分散機を使用して予備分散する。この予備分散液をコロイドミルで処理して、濃度20.8質量%の気相法シリカ分散液を得る。
水392質量部を攪拌しながら、400mPa・秒の粘度を有するジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体の50質量%水溶液4質量部、平均一次粒子径12nmである気相法シリカ(日本アエロジル社製、アエロジル200V)100質量部を添加し、ブレード型分散機を使用して予備分散する。この予備分散液をコロイドミルで処理して、濃度20.8質量%の気相法シリカ分散液を得る。
<光沢層の塗工液1の調製>
上記のアルミナ水和物分散液1の100質量部に、けん化度88mol%のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA235)10質量部、市販のゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)15質量部、ポリウレア化合物(ビックケミー・ジャパン社製、BYK−420)を0.025質量部添加して、光沢層の塗工液1を調製する。
上記のアルミナ水和物分散液1の100質量部に、けん化度88mol%のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA235)10質量部、市販のゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)15質量部、ポリウレア化合物(ビックケミー・ジャパン社製、BYK−420)を0.025質量部添加して、光沢層の塗工液1を調製する。
<光沢層の塗工液2の調製>
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を10質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液2を調製する。
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を10質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液2を調製する。
<光沢層の塗工液3の調製>
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を5質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液3を調製する。
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を5質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液3を調製する。
<光沢層の塗工液4の調製>
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を1質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液4を調製する。
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を1質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液4を調製する。
<光沢層の塗工液5の調製>
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を0.5質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液5を調製する。
光沢層の塗工液1において、市販ゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)を0.5質量部とする以外は光沢層の塗工液1と同様にして、光沢層の塗工液5を調製する。
<光沢層の塗工液6の調製>
上記の気相法シリカ分散液の100質量部に、けん化度88mol%のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA235)20質量部、市販のゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)5質量部、ポリウレア化合物(ビックケミー・ジャパン社製、BYK−420)を0.025質量部添加して、光沢層の塗工液6を調製する。
上記の気相法シリカ分散液の100質量部に、けん化度88mol%のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA235)20質量部、市販のゴールド系パール顔料(日本光研工業社製、アルティミカYD−100)5質量部、ポリウレア化合物(ビックケミー・ジャパン社製、BYK−420)を0.025質量部添加して、光沢層の塗工液6を調製する。
<光沢層の塗工液7の調製>
上記のアルミナ水和物分散液の100質量部に、けん化度88mol%のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA235)10質量部、ポリウレア化合物(ビックケミー・ジャパン社製、BYK−420)を0.025質量部添加して、光沢層の塗工液7を調製する。
上記のアルミナ水和物分散液の100質量部に、けん化度88mol%のポリビニルアルコール(クラレ社製、PVA235)10質量部、ポリウレア化合物(ビックケミー・ジャパン社製、BYK−420)を0.025質量部添加して、光沢層の塗工液7を調製する。
<塗工層の塗工液の調製>
ホウ砂6質量部、ホウ酸6質量部、コロイダルシリカ(日産化学工業社製、スノーテックス40)を30質量部および合成シリカ(水澤化学工業社製、ミズカシルP−78A)100質量部を濃度21質量%となるように水に分散して分散液を得る。その分散液にウレタンエマルジョンバインダー(DIC社製、ハイドランWLS207)を50質量部、増粘剤(アクゾノーベル社製、アルコガムL289HV)1質量部を添加し、濃度22質量%になるように塗布液濃度を調節し、塗工層の塗工液を得る。
ホウ砂6質量部、ホウ酸6質量部、コロイダルシリカ(日産化学工業社製、スノーテックス40)を30質量部および合成シリカ(水澤化学工業社製、ミズカシルP−78A)100質量部を濃度21質量%となるように水に分散して分散液を得る。その分散液にウレタンエマルジョンバインダー(DIC社製、ハイドランWLS207)を50質量部、増粘剤(アクゾノーベル社製、アルコガムL289HV)1質量部を添加し、濃度22質量%になるように塗布液濃度を調節し、塗工層の塗工液を得る。
<インクジェット記録媒体の作製>
坪量157g/m2の紙(三菱製紙製ダイヤフォーム)上に、塗工層の塗工液を、塗工量が15g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥する。次に、光沢層の塗工液を塗工量が5g/m2となるようにカーテンコーターを用いて塗工層上に塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥し、カレンダー処理してインクジェット記録媒体を作製する。
坪量157g/m2の紙(三菱製紙製ダイヤフォーム)上に、塗工層の塗工液を、塗工量が15g/m2となるようにエアナイフコーターを用いて塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥する。次に、光沢層の塗工液を塗工量が5g/m2となるようにカーテンコーターを用いて塗工層上に塗工し、熱風型乾燥機を用いて乾燥し、カレンダー処理してインクジェット記録媒体を作製する。
(実施例1)
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液1を用いる。
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液1を用いる。
(実施例2)
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液2を用いる。
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液2を用いる。
(実施例3)
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液3を用いる。
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液3を用いる。
(実施例4)
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液4を用いる。
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液4を用いる。
(実施例5)
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液5を用いる。
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液5を用いる。
(実施例6)
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液6を用いる。
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液6を用いる。
(比較例1)
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液7を用いる。
上記のインクジェット記録媒体の作製において、光沢層の塗工液7を用いる。
以上のように作製される各実施例および比較例のインクジェット記録媒体を、インクジェットプリンター(エプソン社製、MAXART PX−5500)を用いて天体写真のプリントアウトを実施する。
これら実施例および比較例の天体写真プリントアウト物に対して、天体写真をプリントアウトする際に問題となる、黒色部分の光沢感が低下、黒背景に点在するカラー部分が赤み傾向および恒星の輝き感の再現性不足、について官能評価を行う。結果、本発明である実施例1〜6では、黒色部分の光沢感の低下が抑制され、黒背景に点在するカラー部分の赤み傾向が軽減し、恒星の輝き感が増すことが認められる。比較例からは、このような効果は認められない。
また、実施例1および5と実施例2〜4との対比から、実施例1ではやや黄色みを呈することおよび実施例5では輝き感がやや不足することから、ゴールド系パール顔料の含有量(A)と光沢層がアルミナ水和物または気相法シリカの含有量(B)との質量比(A/B)が、1/100以上1/10以下が好ましいと分かる。
Claims (2)
- 支持体上の少なくとも片面に白色顔料と接着剤からなる塗工層および該塗工層上に無機微粒子およびポリビニルアルコールを含有する光沢層を有するインクジェット記録媒体において、光沢層がゴールド系パール顔料を含有し、且つ該無機微粒子の少なくとも1種がアルミナ水和物または気相法シリカである天体写真プリント用インクジェット記録媒体。
- 光沢層における、ゴールド系パール顔料の含有量(A)とアルミナ水和物または気相法シリカの含有量(B)との質量比(A/B)が1/100以上1/10以下の範囲である請求項1に記載の天体写真プリント用インクジェット記録媒体。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015193126A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | ブラザー工業株式会社 | 記録方法、インクセット及びインクジェット記録装置 |
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2012
- 2012-02-28 JP JP2012041060A patent/JP2013176857A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015193126A (ja) * | 2014-03-31 | 2015-11-05 | ブラザー工業株式会社 | 記録方法、インクセット及びインクジェット記録装置 |
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