JP2013175902A - モバイルルータ装置 - Google Patents

Abstract

【課題】簡便に利用環境に応じた設定で利用する。
【解決手段】上位装置と通信を行うためのＷＡＮインターフェース部１１と、下位装置と通信を行うためのＷＬＡＮインターフェース部１２と、ＷＬＡＮインターフェース部１２にて下位装置と通信を行うためのモバイルルータ装置１０の動作パラメータを利用環境に応じて複数保存した設定保存部１４と、設定保存部１４に保存された複数の動作パラメータのうち１つの動作パラメータを選択する設定切り替えスイッチ１５と、設定切り替えスイッチ１５にて選択された動作パラメータによってＷＬＡＮインターフェース部１２を介して下位装置と通信を行う制御部１３とを有する。
【選択図】図１

Description

本発明は、モバイルルータ装置に関し、特に、モバイルルータ装置の設定を利用環境に応じて切り替える技術に関する。

高速無線通信の普及により、インターネット環境を高速無線通信１つにまとめるユーザが増えている。これまでは、宅内や外出先等、利用環境が異なる場合でも同じ設定でモバイルルータ装置を利用していたため、それぞれの利用環境に応じた最適な設定でモバイルルータ装置を利用することはできなかった。

例えば、宅内でモバイルルータ装置を利用する場合は、ＷＬＡＮの送信出力が弱いと宅内の全部屋に電波が届かないためにＷＬＡＮの送信出力を強くする必要がある一方、外出先でモバイルルータ装置を利用する場合は、モバイルルータ装置を常に持ち歩くためにＷＬＡＮの送信出力は弱くても十分に通信することができる。そのため、外出先で利用する場合にも関わらず、ＷＬＡＮの送信出力が強い設定とした場合、無駄にバッテリーを消費してしまい、モバイルルータ装置の稼働時間が短くなってしまう。

また、最適な設定でモバイルルータ装置を利用するために、利用環境が変化する度にモバイルルータ装置の設定をユーザが１つ１つ切り替えた場合、手間がかかるとともに、誤った設定をしてしまう虞れがあり、その場合、復旧させるのが困難となってしまう場合がある。

ここで、無線ルータにおいて、上位装置との接続を固定ネットワークとモバイルネットワークとに切り替える技術が、例えば、特許文献１に開示されている。

特開２０１１−２５９４２２号公報

しかしながら、特許文献１に開示された技術は、上位装置との接続を切り替えるものであるため、上述したようなＷＬＡＮ側における問題点を解決できるものではない。

本発明は、上述したような技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、簡便に利用環境に応じた設定で利用することができるモバイルルータ装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明は、
上位装置と通信を行うためのＷＡＮインターフェース手段と、下位装置と通信を行うためのＷＬＡＮインターフェース手段とを有するモバイルルータ装置において、
前記ＷＬＡＮインターフェース手段にて前記下位装置と通信を行うための当該モバイルルータ装置の動作パラメータを利用環境に応じて複数保存した設定保存手段と、
前記設定保存手段に保存された複数の動作パラメータのうち１つの動作パラメータを選択する設定選択手段と、
前記設定選択手段にて選択された動作パラメータによって前記ＷＬＡＮインターフェース手段を介して前記下位装置と通信を行う制御手段とを有することを特徴とする。

本発明によれば、ＷＬＡＮインターフェース手段にて下位装置と通信を行うためのモバイルルータ装置の動作パラメータが利用環境に応じて複数保存されており、この複数の動作パラメータの中から利用環境に応じて選択された動作パラメータによってＷＬＡＮインターフェース手段を介して下位装置と通信が行われるので、簡便に利用環境に応じた設定で利用することができる。

本発明のモバイルルータ装置の実施の一形態を示すブロック図である。 図１に示した設定保存部１保存された動作パラメータの一例を示す図であり、（ａ）はモバイルルータ装置が宅内で利用される場合の動作パラメータを示す図、（ｂ）はモバイルルータ装置が外出先で利用される場合の動作パラメータを示す図である。 図１に示した表示部に表示される情報を示す図である。 図１及び図２に示したモバイルルータ装置の実際の利用環境を示す図であり、（ａ）はモバイルルータ装置が宅内で利用される場合の利用環境を示す図、（ｂ）はモバイルルータ装置が外出先で利用される場合の利用環境を示す図である。 本発明のモバイルルータ装置の他の実施の形態を示す図である。 図５に示したモバイルルータ装置の設定保存部に保存された動作パラメータを示す図である。 図１に示したモバイルルータ装置の設定保存部に保存された動作パラメータの他の例を示す図である。 本発明のモバイルルータ装置の他の実施の形態を示す図である。 図８に示したモバイルルータ装置の表示部に表示される情報を示す図である。

以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

図１は、本発明のモバイルルータ装置の実施の一形態を示すブロック図である。

本形態は図１に示すように、インターネット回線を収容し、上位装置と通信を行うためのＷＡＮインターフェース部１１と、ＷＬＡＮによって下位装置となるノードと通信を行うためのＷＬＡＮインターフェース部１２と、モバイルルータ装置１０全体を制御する制御部１３と、ＷＬＡＮインターフェース部１２にてノードと通信を行うための動作パラメータを複数保存した設定保存部１４と、外部から操作可能に構成され、設定保存部１４に保存された複数の動作パラメータのうち１つの動作パラメータを選択する設定選択手段となる設定切り替えスイッチ１５と、液晶ディスプレイや有機ＥＬディスプレイ等からなり、設定切り替えスイッチ１５を用いた動作パラメータの選択による現在のモバイルルータ装置１０の設定状況を表示する表示部１６とを有している。

以下に、上記のように構成されたモバイルルータ装置１０の動作について説明する。

まず、設定保存部１４に保存された動作パラメータについて説明する。

図２は、図１に示した設定保存部１４に保存された動作パラメータの一例を示す図であり、（ａ）はモバイルルータ装置１０が宅内で利用される場合の動作パラメータを示す図、（ｂ）はモバイルルータ装置１０が外出先で利用される場合の動作パラメータを示す図である。

図２（ａ）に示すように、モバイルルータ装置１０が宅内で利用される場合の動作パラメータとして、ＳＳＩＤ１，ＳＳＩＤ２を使用するものとし、ＳＳＩＤ１の暗号方式にＷＰＡ２が設定されるとともに、ＳＳＩＤ２の暗号方式にＷＥＰが設定されている。また、送信出力として１００％が設定され、ＭＡＣアドレスフィルタリングは使用せず、ＳＳＩＤステルスが有効に設定されている。

また、図２（ｂ）に示すように、モバイルルータ装置１０が外出先で利用される場合の動作パラメータとして、ＳＳＩＤ１のみを使用するものとし、ＳＳＩＤ１の暗号方式にＷＰＡ２が設定されている。また、送信出力として１２．５％が設定され、ＭＡＣアドレスフィルタリングとしてＭＡＣアドレス“００：００：ＡＡ：００：００：ＡＡ”が設定され、ＳＳＩＤステルスが有効に設定されている。

このように、設定保存部１４においては、モバイルルータ装置１０がＷＬＡＮインターフェース部１２を介してノードと通信するための動作パラメータが、モバイルルータ装置１０の利用環境に応じて複数保存されている。これらは、ＷＬＡＮインターフェース部１２に収容されたノードから、宅内用設定と外出用設定として名前をつけて設定保存部１４に予め保存されている。

モバイルルータ装置１０を利用する場合は、まず、モバイルルータ装置１０の利用環境に応じてモバイルルータ装置１０の動作パラメータを選択する。

図３は、図１に示した表示部１６に表示される情報を示す図である。

図３に示すように、表示部１６には、設定保存部１４に保存された複数の動作パラメータに応じたモバイルルータ装置１０の設定情報が表示され、ユーザは、この表示を参照しながら設定切り替えスイッチ１５を操作することによってモバイルルータ装置１０の動作パラメータを選択する。この際、表示部１６に表示された設定情報のうち、現在モバイルルータ装置１０にて選択されている設定については、ポインタ１７が表示され、それにより、現在モバイルルータ装置１０にて選択されている設定をユーザが確認できるようになっている。なお、設定切り替えスイッチ１５は、スライドスイッチやボタン等、外部から操作可能なものであればよい。

図４は、図１及び図２に示したモバイルルータ装置１０の実際の利用環境を示す図であり、（ａ）はモバイルルータ装置１０が宅内で利用される場合の利用環境を示す図、（ｂ）はモバイルルータ装置１０が外出先で利用される場合の利用環境を示す図である。

図１に示したモバイルルータ装置１０が宅内で利用される場合は、図４（ａ）に示すように、図２（ａ）に示した動作パラメータに基づいて、モバイルルータ装置１０のＳＳＩＤ１にＷＰＡ２の暗号方式にてＰＣ２０及びスマートフォン３０が接続され、ＳＳＩＤ２にＷＥＰの暗号方式にて携帯ゲーム機４０が接続されて利用される。この際のＷＬＡＮ送信出力は１００％であり、また、ＭＡＣアドレスフィルタリングは使用せず、ＳＳＩＤステルスが有効に設定されている。このような設定により、宅内にある全てのノードとの接続に対応した宅内用設定でインターネット接続が行われることになる。

また、図１に示したモバイルルータ装置１０が外出先で利用される場合は、図４（ｂ）に示すように、図２（ｂ）に示した動作パラメータに基づいて、モバイルルータ装置１０のＳＳＩＤ１にＷＰＡ２の暗号方式にてスマートフォン３０が接続されて利用される。この際のＷＬＡＮ送信出力は１２．５％であり、また、ＭＡＣアドレスフィルタリングとしてスマートフォン３０のＭＡＣアドレス“００：００：ＡＡ：００：００：ＡＡ”が設定され、ＳＳＩＤステルスが有効に設定されている。このような設定により、外出先において、送信出力が低減するとともに、セキュリティを高めた設定でモバイルルータ装置１０を利用することができる。

本形態においては、上述したように、例えば宅内でインターネットを利用する場合は、モバイルルータ装置１０のＷＬＡＮ送信出力を１００％に設定しておくことにより、広い家でも全ての部屋にＷＬＡＮの電波が届き、快適にインターネットが使用でき、一方、外出先で利用する場合は、利用するモバイル機器のみに合ったＭＡＣアドレスフィルタリングや暗号方式を設定しておくことにより、安全性が高くなる。さらに、外出先で利用する場合は、モバイルルータ装置は身に付けて使用するので、ＷＬＡＮの送信出力を下げることにより、送信出力１００％の時よりも消費電力が低減され、モバイルルータ装置の稼働時間を伸ばすことができる。

また、設定切り替えスイッチ１５に対する操作のみでモバイルルータ装置１０の設定が切り替わるため、利用環境が変化する度にモバイルルータ装置の設定をユーザが１つ１つ切り替える必要がなくなり、設定ミスにより通信できなくなる等のトラブルを防ぐことができる。

このように、本形態においては、簡便な操作のみで、利用環境に合った最適な設定で快適にインターネットを利用することができる。

なお、本形態においては、は宅内では３台のノードを、外出先では１台のスマートフォンを接続した場合について説明したが、接続できる最大端末数はモバイルルータ装置１０に依存する。

また、設定切り替えスイッチ１５を用いた動作パラメータの選択による現在のモバイルルータ装置１０の設定を表示するものとしては、上述したような表示部１６に限らず、例えば、動作パラメータを設定保存部１４に３つ保存できる構成においては、３つの動作パラメータのそれぞれに対応して点灯手段となるＬＥＤを３つ実装し、選択された動作パラメータに対応するＬＥＤを点灯させる等の構成であってもよい。

（他の実施の形態）
図５は、本発明のモバイルルータ装置の他の実施の形態を示す図である。

本形態は図５に示すように、充電器となるクレードル５０に接続可能な構成において、クレードル５０を介して充電の実行に応じて動作パラメータを切り替えるものであり、図１に示したものに対して、設定切り替えスイッチ１５の代わりに、設定選択手段として、充電状態を検知する構成を有している。

図６は、図５に示したモバイルルータ装置１０の設定保存部１４に保存された動作パラメータを示す図である。

図６に示すように、本形態におけるモバイルルータ装置１０においては、モバイルルータ装置１０が充電を実行するためにクレードル５０にセットされている場合の動作パラメータとして、ＳＳＩＤ１，ＳＳＩＤ２を使用するものとし、ＳＳＩＤ１の暗号方式にＷＰＡ２が設定されるとともに、ＳＳＩＤ２の暗号方式にＷＥＰが設定されている。また、送信出力として１００％が設定され、ＭＡＣアドレスフィルタリングは使用せず、ＳＳＩＤステルスが無効に設定されている。また、モバイルルータ装置１０がクレードル５０から取り外されている場合の動作パラメータとして、ＳＳＩＤ１のみを使用するものとし、ＳＳＩＤ１の暗号方式にＷＰＡ２が設定されている。また、送信出力として１２．５％が設定され、ＭＡＣアドレスフィルタリングとしてＭＡＣアドレス“００：００：ＡＡ：００：００：ＡＡ”が設定され、ＳＳＩＤステルスが有効に設定されている。

このように動作パラメータが設定保存部１４に保存されたモバイルルータ装置１０においては、クレードル５０にセットされて充電が実行されている状態と、クレードル５０から取り外されて充電が実行されていない状態とで、動作パラメータが自動的に切り替えられ、ユーザが何ら操作することなく、それぞれの利用環境に適した設定が行われることになる。

また、時刻に応じて動作パラメータを切り替えることも考えられる。

図７は、図１に示したモバイルルータ装置１０の設定保存部１４に保存された動作パラメータの他の例を示す図である。

図７に示すように、本形態におけるモバイルルータ装置１０においては、時刻が９：００〜２１：００までの動作パラメータとして、ＳＳＩＤ１，ＳＳＩＤ２を使用するものとし、ＳＳＩＤ１の暗号方式にＷＰＡ２が設定されるとともに、ＳＳＩＤ２の暗号方式にＷＥＰが設定されている。また、送信出力として１００％が設定され、ＭＡＣアドレスフィルタリングは使用せず、ＳＳＩＤステルスが無効に設定されている。また、その他の時間帯の動作パラメータとして、ＳＳＩＤ１のみを使用するものとし、ＳＳＩＤ１の暗号方式にＷＰＡ２が設定されている。また、送信出力として１２．５％が設定され、ＭＡＣアドレスフィルタリングとしてＭＡＣアドレス“００：００：ＡＡ：００：００：ＡＡ”が設定され、ＳＳＩＤステルスが有効に設定されている。

このように動作パラメータが設定保存部１４に保存されたモバイルルータ装置１０においては、予め決められた時刻になると、ユーザが何ら操作することなく動作パラメータが自動的に切り替えられることになる。

図８は、本発明のモバイルルータ装置の他の実施の形態を示す図であり、その利用環境を示す。

本形態は図８に示すように、ＭＡＣアドレスフィルタリングにＰＣ２０のＭＡＣアドレス“００：００：ＡＡ：００：００：ＡＡ”とスマートフォン３０のＭＡＣアドレス“００：００：ＢＢ：００：００：ＢＢ”のみを設定し、携帯ゲーム機４０のＭＡＣアドレス“００：００：ＣＣ：００：００：ＣＣ”からのアクセスができないように設定し、ゲーム制限設定として保存している。

図９は、図８に示したモバイルルータ装置１０の表示部１６に表示される情報を示す図である。

図８に示したモバイルルータ装置１０においては、図９に示すような表示において、ゲーム制限設定を選択することにより、接続する端末を制限することができ、保護者の操作で子供が携帯ゲーム機でインターネットに接続するのを防ぐことができる。

１０ モバイルルータ装置
１１ ＷＡＮインターフェース部
１２ ＷＬＡＮインターフェース部
１３ 制御部
１４ 設定保存部
１５ 設定切り替えスイッチ
１６ 表示部
１７ ポインタ
２０ ＰＣ
３０ スマートフォン
４０ 携帯ゲーム機
５０ クレードル

Claims (6)

1. 上位装置と通信を行うためのＷＡＮインターフェース手段と、下位装置と通信を行うためのＷＬＡＮインターフェース手段とを有するモバイルルータ装置において、
   前記ＷＬＡＮインターフェース手段にて前記下位装置と通信を行うための当該モバイルルータ装置の動作パラメータを利用環境に応じて複数保存した設定保存手段と、
   前記設定保存手段に保存された複数の動作パラメータのうち１つの動作パラメータを選択する設定選択手段と、
   前記設定選択手段にて選択された動作パラメータによって前記ＷＬＡＮインターフェース手段を介して前記下位装置と通信を行う制御手段とを有することを特徴とするモバイルルータ装置。
2. 請求項１に記載のモバイルルータ装置において、
   前記設定選択手段にて選択された動作パラメータによる現在の当該モバイルルータ装置の設定を表示する表示手段を有するモバイルルータ装置。
3. 請求項１に記載のモバイルルータ装置において、
   前記設定保存手段に保存された複数の動作パラメータのそれぞれに対応して設けられ、対応する動作パラメータが選択された場合に点灯する点灯手段を有するモバイルルータ装置。
4. 請求項１乃至３のいずれかに記載のモバイルルータ装置において、
   前記設定選択手段は、外部から操作可能な切り替えスイッチであるモバイルルータ装置。
5. 請求項１乃至３のいずれかに記載のモバイルルータ装置において、
   前記設定選択手段は、当該モバイルルータ装置に対して充電が実行されているかどうかに応じて動作パラメータを選択するモバイルルータ装置。
6. 請求項１乃至３のいずれかに記載のモバイルルータ装置において、
   前記設定選択手段は、時刻に応じて動作パラメータを選択するモバイルルータ装置。

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