JP2013173219A - 手持ち式動力工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者にとって操作性がよく、疲労の発生を極力抑制することの可能な手持ち式動力工具を提供する。
【解決手段】この手持ち式動力工具10は、工具12を駆動するための動力源となるモータ21と、モータ21によって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構31と、工具12を着脱自在に取り付け可能な工具取付部51と、駆動力変換機構31によって得られる往復駆動力を工具取付部51に伝達する伝達部41と、作業者が手で把持可能な把持部11aが形成されるハウジング11とを備えている。ハウジング11には、把持部11aの形成位置に対して前方側に工具取付部51が配置されるとともに、把持部11aの形成位置に対して後方側にモータ21及び駆動力変換機構31が収納配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、手持ち式動力工具に係り、特に、操作性に優れた構成を有する手持ち式動力工具に関するものである。
従来から、電動モータやエアーモータ等の動力源からの動力によって先端工具を動作させる動力工具として種々のものが提供されており、その一つとして、作業者が把持した状態で作業を行う手持ち式動力工具が提供されている。
この種の手持ち式動力工具は、作業者が手で把持可能な把持部が形成されたハウジングを有しており、このハウジングの先端部には工具を着脱自在に取り付け可能な工具取付部が、ハウジングの内部には工具を駆動するための動力源となるモータや、モータによって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構や、この駆動力変換機構によって得られる往復駆動力を工具取付部に伝達する伝達部などが収納配置されていた。これにより、従来の手持ち式動力工具では、動力源であるモータからの動力によって先端工具(例えば、刃物や鋸刃など)を往復直線動作させる際に、作業者が手で手持ち式動力工具を持った状態で加工作業を行うことができるように構成されていた。なお、この種の手持ち式動力工具を開示した先行技術文献として、例えば、下記特許文献1、2等が存在している。
特開昭63−216622号公報 特開2006−116632号公報
しかしながら、上掲した特許文献1、2等に代表されるような従来の手持ち式動力工具は、工具と把持部との間にモータや駆動力変換機構等の部材が配置されていたため、工具と把持部とが離れた装置構成となっていた。工具と把持部とが離れた装置構成の場合には、把持部を把持した作業者は、把持部から距離が離れた工具を操作しなければならないために、操作性が悪いという課題が存在していた。また、従来の装置構成の場合には、工具と把持部とが離れているので、工具を被加工材に強く押し当てることが容易ではなかった。さらに、工具と把持部との間に重量物であり振動発生源となるモータや駆動力変換機構等の部材が配置されている従来の装置構成の場合、作業者は、操作対象である工具に対してダイレクトに操作力を及ぼすことができず、モータや駆動力変換機構等といった重量物の重量を考慮した上で工具に対して操作力を及ぼさなければならない。したがって、従来の手持ち式動力工具は、作業者の疲労度を増加させてしまうという課題を有していた。
本発明は、上述した従来技術が抱える種々の課題の存在に鑑みて成されたものであって、その目的は、作業者にとって操作性がよく、疲労の発生を極力抑制することの可能な手持ち式動力工具を提供することにある。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照番号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明に係る手持ち式動力工具(10、60、70、80、90、100)は、工具(12、62、112)を駆動するための動力源となるモータ(21)と、前記モータ(21)によって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構(31、131)と、工具(12、62、112)を着脱自在に取り付け可能な工具取付部(51)と、前記駆動力変換機構(31、131)によって得られる往復駆動力を前記工具取付部(51)に伝達する伝達部(41、141)と、作業者が手で把持可能な把持部(11a、71a、81a、91a)が形成されるハウジング(11、71、81、91)と、を備える手持ち式動力工具(10、60、70、80、90、100)であって、前記ハウジング(11、71、81、91)には、前記把持部(11a、71a、81a、91a)の形成位置に対して前方側に前記工具取付部(51)が配置されるとともに、前記把持部(11a、71a、81a、91a)の形成位置に対して後方側に前記モータ(21)及び前記駆動力変換機構(31、131)が収納配置されることを特徴とするものである。
また、本発明に係る手持ち式動力工具(10、60、70、80、90)において、当該手持ち式動力工具(10、60、70、80、90)は、往復運動する工具(12、62)を前記往復運動方向と直交する方向に進行させることで加工作業を行うものであり、前記把持部(11a、71a、81a、91a)は、工具(12、62)の進行方向に直交する方向、かつ、工具(12、62)の往復運動方向に平行な方向に延びて形成することが好適である。
さらに、本発明に係る手持ち式動力工具(10、60)において、前記把持部(11a)は、前記工具取付部(51)の工具取り付け箇所(53)の後方側、かつ、前記工具取付部(51)の工具取り付け箇所(53)から工具(12、62)の往復運動方向に延びる仮想の往復運動軸線(α)を想定したときに当該仮想の往復運動軸線(α)の上方側に配置されていることが好適である。
またさらに、本発明に係る手持ち式動力工具(10、60)において、前記ハウジング(11)は、左右方向に抜ける開口(13)を有しており、前記開口(13)の上方に位置する部位が前記把持部(11a)として構成され、前記開口(13)の下方に位置する部位には、前記伝達部(41)が収納配置されていることが好適である。
さらにまた、本発明に係る手持ち式動力工具(70,80)において、前記把持部(71a,81a)は、前記工具取付部(51)の工具取り付け箇所(53)の後方側、かつ、前記工具(12)が行う往復運動の軸線上に配置されていることとすることができる。
また、本発明に係る手持ち式動力工具(70,80)では、前記把持部(71a,81a)の内部に前記伝達部(41)が収納配置されていることとすることができる。
さらに、本発明に係る手持ち式動力工具(80)では、前記把持部(81a)の下方に、作業者の手を保護するガード部(81b)を設けることができる。
またさらに、本発明に係る手持ち式動力工具(90)では、前記ハウジング(91)の底面部の少なくとも一部が、前記工具(12)を保護するワークホルダを兼用する金属製のカバー部材(98)によって構成されており、さらに、前記カバー部材(98)が、前記伝達部(41)の往復移動を当該伝達部(41)の下方側から支持するように設けられることとすることができる。
さらにまた、本発明に係る手持ち式動力工具(10、60、70、80、90)において、前記工具(12、62)は刃物工具であり、前記工具取付部(51)は、前記刃物工具(12、62)の刃を任意の方向に向けた状態で取り付け自在とすることができる。
本発明に係る手持ち式動力工具(100)は、工具(112)を駆動するための動力源となるモータ(21)と、前記モータ(21)によって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構(131)と、作業対象に加工を加える工具(112)と、前記駆動力変換機構(131)によって得られる往復駆動力を前記工具(112)に伝達する伝達部(141)と、作業者が手で把持可能な把持部(11a)が形成されるハウジング(11)と、を備える手持ち式動力工具(100)であって、前記ハウジング(11)には、前記把持部(11a)の形成位置に対して前方側に前記工具(112)が配置されるとともに、前記把持部(11a)の形成位置に対して後方側に前記モータ(21)及び前記駆動力変換機構(131)が収納配置されることを特徴とするものである。
本発明によれば、作業者にとって操作性がよく、疲労の発生を極力抑制することの可能な手持ち式動力工具を提供することができる。
本実施形態に係る手持ち式動力工具としてのレシプロソーの外観右側面図である。 本実施形態に係る手持ち式動力工具としてのレシプロソーの外観上面図である。 本実施形態に係るレシプロソーの縦断面側面図である。 図2において符号A−Aで示した位置でのレシプロソーの縦断面を示す図である。 図2において符号Bで示した位置でのレシプロソーの縦断面を示す図である。 図2において符号Cで示した位置でのレシプロソーの横断面を示す図である。 実施例1に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソーとして構成される手持ち式動力工具の刃物工具の刃が水平方向を向いて設置された状態を示す外観右側面図である。 実施例1に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソーとして構成される手持ち式動力工具の刃物工具の刃が水平方向を向いて設置された状態を示す外観上面図である。 実施例2に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソーとして構成される手持ち式動力工具の縦断面側面を示している。 実施例3に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソーとして構成される手持ち式動力工具の縦断面側面を示している。 実施例4に係る手持ち式動力工具を示す図であり、この手持ち式動力工具が、バッテリ装着型のレシプロソーとして構成される場合の形態例を示す縦断面側面図である。 実施例5に係る手持ち式動力工具を示す図であり、この手持ち式動力工具が、ヘッジトリマとして構成される場合の形態例を示す縦断面側面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。さらに、以下の実施形態は、本発明に係る手持ち式動力工具がレシプロソーとして構成される場合を例示して説明するが、本発明が適用可能な手持ち式動力工具はレシプロソーに限られるものではなく、ジグソー等の工具が往復直線運動を行うあらゆる種類の手持ち式動力工具に適用可能である。
図1Aは、本実施形態に係る手持ち式動力工具としてのレシプロソーの外観右側面図であり、図1Bは、本実施形態に係る手持ち式動力工具としてのレシプロソーの外観上面図である。また、図2は、本実施形態に係るレシプロソーの縦断面側面図である。さらに、図3は、図2において符号A−Aで示した位置でのレシプロソーの縦断面を示す図であり、図4は、図2において符号Bで示した位置でのレシプロソーの縦断面を示す図であり、図5は、図2において符号Cで示した位置でのレシプロソーの横断面を示す図である。なお、図2〜図5については、説明の便宜のために、部分的に透視図として描かれている箇所がある。また、本明細書では、説明の便宜のために、レシプロソー10の方向を図1A及び図1Bで示すように定義した。すなわち、本実施形態に係るレシプロソー10を作業者が把持したときに、作業者から見た場合の方向に基づいて「前、後、上、下、左、右」を決定してある。
図1A及び図1Bに示すように、本実施形態に係るレシプロソー10は、外郭形状を構成するハウジング11と、このハウジング11の前方先端部に着脱自在な状態で取り付けられる工具12とを有して構成されている。なお、本実施形態の工具12には、カッター刃を有する刃物工具が用いられる場合が例示されている。
本実施形態のハウジング11は、工具12の取り付け位置の後方近傍に左右方向に抜ける開口13を有している。この開口13の上方に位置する部位には、前方側にトリガースイッチ14が設置されており、また、トリガースイッチ14の後方側には、作業者が把持するための把持部11aが形成されている。したがって、作業者は、手指で把持部11aを握るとともに、指でトリガースイッチ14を上方に向けて押し込んだり開放したりすることで、レシプロソー10のオン・オフ制御を行うことができるようになっている。このように、本実施形態のハウジング11は、工具12と把持部11aとの距離が非常に近接して構成されているので、作業者はダイレクトな感覚を持って操作力を工具12に及ぼすことができるようになっている。したがって、本実施形態に係るレシプロソー10は、従来技術に比べて操作性を飛躍的に向上させた外郭構成が採用されている。また、本実施形態の装置構成の場合には、工具と把持部とが近接しているので、工具を被加工材に強く押し当てることが容易に可能となっている。なお、ハウジング11の後方には、レシプロソー10に対して電力を供給するための電源コード15が取り付けられており、不図示の外部電源からの電力をレシプロソー10に対して好適に取り込むことができるようになっている。
以上、本実施形態に係るレシプロソー10の外郭構成について説明した。次に、図2〜図5を参照して、本実施形態に係るレシプロソー10の内部構造について詳細に説明する。
本実施形態に係るレシプロソー10は、工具12を駆動するための動力源となるモータ21と、モータ21によって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構31と、工具12を着脱自在に取り付け可能な工具取付部51と、駆動力変換機構31によって得られる往復駆動力を工具取付部51に伝達する伝達部としてのブレードアーバー41と、を有して構成されている。
本実施形態のモータ21は、モータ軸21aを縦(上下)方向に向けて設置されており、設置スペースが最小限に抑えられている。すなわち、本実施形態の様にモータ21を縦置きにした方が、モータを横方向で配置する場合に比べてハウジング11の後方側のスペースを小さくすることができるので、レシプロソー10のコンパクト化を実現することができている。なお、電源コード15によってレシプロソー10内に供給された不図示の外部電源からの電力は、トリガースイッチ14の上方に設置されたスイッチ装置14aに送られており、トリガースイッチ14の押し込み・開放動作に応じてスイッチ装置14aのオン・オフ制御が行われ、スイッチ装置14aがオンとなったときに電力がモータ21へ供給されることで、モータ軸21aの回転駆動が実施されるようになっている。
また、本実施形態のモータ21が有するモータ軸21aの軸先端には、ピニオン22が設置されている。このピニオン22は、後述する駆動力変換機構31が有する回転ギア32と噛み合っており、モータ21によって得られる回転駆動力を駆動力変換機構31へと伝達できるように構成されている。
本実施形態の駆動力変換機構31は、モータ21からの回転駆動力を受ける回転体である回転ギア32の回転を、回転ギア32及び偏心カム34を介して後述するブレードアーバー41の往復直線運動に変換するように構成される機構である。この駆動力変換機構31は、軸33と、回転ギア32と、偏心カム34とを有して構成されている。そして、モータ軸21aから前方に距離を取った箇所に対して、軸33が縦(上下)方向に軸線方向を向けた状態で設置されている。この軸33は、上方側の軸端がハウジング11に固定されるとともに、下方側の軸端がアーバーメタル11bに形成された孔に挿嵌されているので、ハウジング11内で固定された状態で設置された軸体である。また、この軸33には、回転ギア32及び偏心カム34が軸33の軸周りを回動可能な状態で嵌合されている。なお、回転ギア32と偏心カム34とは、互いの接合面に形成されたセレーションによって一体的に結合されている。そして、モータ軸21aのピニオン22と、軸33に対して回動可能に設置された回転ギア32とは、噛み合い状態となるように構成されているので、モータ21の駆動によってモータ軸21a及びピニオン22に生じる回転駆動力は、回転ギア32に伝達されるとともに、回転ギア32との噛み合いによって減速するようになっている。
さらに、本実施形態の偏心カム34は、回転ギア32の上方側に配置される上方側偏心カム34aと、回転ギア32の下方側に配置される下方側偏心カム34bとの2つで構成されており、これら2つの偏心カム34a,34bは、図3にて示されるように、軸33の軸中心から各偏心カム34a,34bのカム面外周のうちの最も長い距離の箇所が180度異なる方向を向くように配置されている。そして、回転ギア32の下方側に配置される下方側偏心カム34bにはブレードアーバー41が、回転ギア32の上方側に配置される上方側偏心カム34aにはバランスウエイト45に接続するウエイト保持プレート46が接続されている。
本実施形態の伝達部であるブレードアーバー41は、特に図2及び図5に示すように、横方向に延びて形成された長尺の板材であり、ハウジング11内の最下部の位置で前後方向に伸びるように配置されている。このブレードアーバー41の後方側の端部の左右側面は、ハウジング11内の左右に配置された軸受であるアーバーメタル11bによって左右方向の動きを規制されており、ブレードアーバー41が前後方向でスムーズなスライド運動ができるように支持している。
また、ブレードアーバー41の後方側の端部には、カム溝41aが形成されている。このカム溝41aには、上述した下方側偏心カム34bが転動可能な状態で設置されている。これにより、モータ21の回転駆動によってピニオン22が回転すると、軸33に対して回動可能に設置された回転ギア32にその回転駆動力が伝達され、回転ギア32と一緒に偏心カム34(下方側偏心カム34b)が回転運動を行う。すると、下方側偏心カム34bとカム溝41aとの摺接作用によって、ブレードアーバー41が前後方向に往復直線運動を行うこととなる。このとき、ブレードアーバー41は、アーバーメタル11bによって左右方向の動きを規制されているので、ブレードアーバー41は、前後方向でのスムーズなスライド運動が可能となっている。
一方、ブレードアーバー41の中間の位置には、上下方向に開口した貫通孔41bが形成されており、この貫通孔41b内には、その孔内周面に摺接可能な状態で当接するバランスウエイト45が配置されている。このバランスウエイト45は、上述したように、ウエイト保持プレート46を介して上方側偏心カム34aに接続されているが、このウエイト保持プレート46にも、前記ブレードアーバー41と同様に、その後方側の端部にカム溝46aが形成されている。このカム溝46aには、上述した上方側偏心カム34aが転動可能な状態で設置されている。したがって、モータ21が回転駆動を行うと、カム面の長辺が逆側で配置された2つの偏心カム34a,34bの作用によって、ブレードアーバー41とバランスウエイト45とは前後逆方向での往復直線運動を行うように構成されている。すなわち、ブレードアーバー41が装置前方に突出するとバランスウエイト45は装置後方に移動し、ブレードアーバー41が装置後方に向けて移動するとバランスウエイト45は装置前方に移動することとなる。ブレードアーバー41とバランスウエイト45とが、このような駆動配置関係とされることで、ブレードアーバー41の前後方向での往復直線運動に基づく重心位置の移動がバランスウエイト45によって打ち消され、ブレードアーバー41の往復直線運動による振動が低減することとなる。かかる効果は、作業者に与える疲労感を極小化できることにもつながるものである。
なお、バランスウエイト45と貫通孔41bとが接触する面は、平滑面として形成されている。これにより、回転ギア32の回転とともに2つの偏心カム34a,34bが回転するときに、互いに逆方向に往復直線運動を行うブレードアーバー41とバランスウエイト45とは、互いの平滑面で摺接して案内されることになるので、ブレードアーバー41の駆動時の振動が低減することとなる。
さらに、ブレードアーバー41の前方側の端部には、工具12を着脱自在に取り付け可能な工具取付部51が止めネジ52によって着脱自在に連結されており、ブレードアーバー41と工具取付部51とは、前後方向で一体的に往復直線運動できるようになっている。
その他、図5に示すように、ブレードアーバー41の前方側における工具取付部51の取り付け位置直後の位置には、左右方向に軸線方向を向けて取り付けられる調整ネジ44が設置されている。この調整ネジ44の左右方向でのネジ込み量を調整することで、ブレードアーバー41の左右方向での取り付け位置、すなわち、工具12の左右方向での取り付け角度を調整することが可能となっている。
本実施形態の工具取付部51は、工具取り付け箇所として機能する取付軸53と、工具12を固定するための工具固定ネジ54を有して構成されている。本実施形態では、工具12側に対して取付軸53に嵌め込むことのできる孔が予め形成されており、この孔を利用して工具12を取付軸53に嵌め込んだ状態で工具固定ネジ54を締め込むことにより、図2に示すように、工具12が取付軸53と工具固定ネジ54と工具取付部51の壁面とで3点支持され、工具取付部51に対する工具12の固定が実現するように構成されている。なお、工具12を取り付けるための工具取付部の機構については、図示のものには限られず、従来公知のあらゆる工具固定機構を採用することが可能である。
以上、本実施形態に係るレシプロソー10の装置構成を説明したが、本実施形態に係るレシプロソー10は、各構成部材の配置関係に有意な特徴を有している。すなわち、本実施形態に係るレシプロソー10のハウジング11内においては、把持部11aの形成位置に対して前方側に工具取付部51が配置されるとともに、把持部11aの形成位置に対して後方側にモータ21及び駆動力変換機構31が収納配置されている。すなわち、重量物であり、かつ、振動発生源となるモータ21及び駆動力変換機構31については、ハウジング11の後方であり把持部11aの形成位置の後方に配置されており、一方、把持部11aの前方には、工具取付部51が配置されるだけで、重量物が配置されていない。つまり、本実施形態では、工具12と把持部11aとが近接した位置に配置されており、把持部11aを把持した作業者は、操作対象である工具12に対してダイレクトな感覚で操作力を及ぼすことができるので、非常に操作性の高い装置構成となっている。また、本実施形態に係るレシプロソー10は、工具12と把持部11aとが近接しているので、工具12を被加工材に強く押し当てることが容易な構成となっている。以上から、本実施形態に係るレシプロソー10は、作業者の疲労度を増加させることの少ない構成を有しているということができる。
また、本実施形態に係るレシプロソー10では、駆動力変換機構31と工具取付部51とを接続する伝達部としてのブレードアーバー41が、把持部11aには内蔵されておらず、ハウジング11に形成された開口13の下方に位置する部位に収納配置されている。つまり、駆動力変換機構31と工具取付部51とを接続するブレードアーバー41は、作業者が把持することとなる把持部11aではなく、把持部11aとは離れた箇所にあるハウジング11内に配置されている。かかる構成は、作業者の手に及ぼされる振動が極小化され、疲労度の増加を極力抑制することのできる装置構成であり、従来技術にはない有意な構成である。
また、上掲した特許文献2に代表される従来技術のように、スイッチ装置とブレードアーバーが把持部の内部に共存した場合、トリガースイッチの突設量が大きくなってしまうので、操作性が低下してしまうという不具合が生じることとなる。しかしながら、本実施形態では、ブレードアーバー41を把持部11aに内蔵しないという構成が採用されているので、把持部11aの外形が太くならず、作業者が握り易い把持部11aを実現できるという効果を発揮できる。
以上、本実施形態に係るレシプロソー10が有する好適な装置構成と、その具体的な構成部材について説明を行った。特に、図1A〜図5で例示した本実施形態に係るレシプロソー10は、前後方向に往復直線運動する工具12を往復運動方向と直交する方向、すなわち下方向に進行させることで加工作業を行う手持ち式動力工具であった。そして、本実施形態に係るレシプロソー10が有する把持部11aは、工具12の進行方向(すなわち、下方向)に直交する方向(すなわち、前後方向)であり、かつ、工具12の往復運動方向(すなわち、前後方向)に平行な方向に延びて形成されているものであった。また、本実施形態の把持部11aは、工具取付部51の工具取り付け箇所である取付軸53の後方側であり、かつ、工具取付部51の工具取り付け箇所である取付軸53から工具12の往復運動方向に延びる仮想の往復運動軸線α(図2参照)を想定したときに、当該仮想の往復運動軸線αの延長線上の上方側に配置されているものであった。本実施形態の把持部11aは、このような配置関係であるゆえに、作業者にとって作業のし易いレシプロソー10が実現されている。
また、本実施形態に係るレシプロソー10のハウジング11には、工具12の取り付け位置の後方近傍に左右方向に抜ける開口13が形成されており、その開口13の上方に位置する部位に、作業者が把持するための把持部11aが形成されていた。また、把持部11aの後方には、モータ21や駆動力変換機構31を収納配置できるように、ハウジング11の後方部分が形成されていた。したがって、例えば作業者が把持部11aを把持して後方に力を加える引き切り作業を行った際に、把持部11aを把持する把持力が不十分であったとしても、作業者の手はハウジング11の形状の作用によって後方に滑り難い状態となっている。したがって、本実施形態に係るレシプロソー10は、非常に高い安全率を備えた装置であるということができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態には、多様な変更又は改良を加えることが可能である。なお、以下で説明する各実施例において、上述した本実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する場合がある。
[実施例1]
上述した実施形態では、工具12としてカッター刃を有する刃物工具が用いられる場合が例示されており、この刃物工具の刃は下方を向いた状態で用いられるものであった。しかしながら、本発明に適用可能な工具については、その工具の方向を任意の方向に向けることが可能である。すなわち、本発明に係る工具取付部は、刃物工具の刃を360度任意の方向に向けた状態で取り付け自在とすることができる。その一例として、図6A及び図6Bを示す。
ここで、図6Aは、実施例1に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソー60として構成される手持ち式動力工具の刃物工具62の刃が水平方向(図6A及び図6Bでは、左方向)を向いて設置された状態を示す外観右側面図である。また、図6Bは、実施例1に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソー60として構成される手持ち式動力工具の刃物工具62の刃が水平方向(図6A及び図6Bでは、左方向)を向いて設置された状態を示す外観上面図である。図6A及び図6Bで例示する実施例1に係るレシプロソー60によれば、壁面や床面に存在する凸状の部材を切り取るような作業において好適な作業性を発揮することができる。特に、この実施例1に係るレシプロソー60は、ハウジング11における把持部11aの後方位置に重量物であるモータ等が配置されているので、例えば、壁面に存在する凸状の部材を切り取る作業等において、高い安定性を発揮することができるという利点を有している。
[実施例2]
また、上述した本実施形態に係るレシプロソー10のハウジング11には、工具12の取り付け位置の後方近傍に対して左右方向に抜ける開口13が形成されており、その開口13の上方に位置する部位に、作業者が把持するための把持部11aが形成されていた。また、開口13の下方に位置する部位には、駆動力変換機構31によって得られる往復駆動力を工具取付部51に伝達する伝達部としてのブレードアーバー41が収納設置されていた。しかしながら、本発明では、開口を有しないハウジングによって手持ち式動力工具を実現することもできる。ハウジングが開口を有しない場合の形態例として、図7を示す。
ここで、図7は、実施例2に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソー70として構成される手持ち式動力工具の縦断面側面を示している。実施例2に係るレシプロソー70では、レシプロソー70を構成するハウジング71に開口が設けられていない。また、このハウジング71は、前方側に対して把持部71aが設けられるとともに、後方側には、モータ21や駆動力変換機構31が収納配置できるように後方かつ下方に向けて膨らみを持った形状が採用されている。そして、実施例2に係るレシプロソー70では、特に、ハウジング71を構成する把持部71aが、工具取付部51の工具取り付け箇所(53)の後方側、かつ、工具12が行う往復運動の軸線上に配置された構成が採用されている。すなわち、実施例2に係るレシプロソー70では、工具12の往復運動の軸線と、作業者が把持を行う把持部71aの中心軸線方向とがほぼ重畳した構成が採用されている。したがって、工具12を介してハウジング71に伝わる振動や外力等がダイレクトに把持部71aへと伝達されるので、例えば把持位置回りのモーメント力が発生せず、作業者の手にかかる負担を少なくできる等の好適な効果が得られ、好ましい。
なお、実施例2に係るレシプロソー70のハウジング71では、開口を設けていないので、伝達部を構成するブレードアーバー41については、把持部71aの内部に収納配置する構成が採用されている。したがって、本実施形態に係るレシプロソー10のように、伝達部であるブレードアーバー41が把持部11a以外の箇所に収納配置されることで、作業者の手に及ぼされる振動が極小化され、疲労度の増加を極力抑制するといった効果は得られない。しかしながら、実施例2の構成は、レシプロソー70全体の大きさを抑えることで、手持ち式動力工具のコンパクト化を図ることができている。したがって、実施例2に係るレシプロソー70によれば、装置重量の減少等に伴う操作性の向上効果を得ることが可能となっている。
また、実施例2に係るレシプロソー70では、ハウジング71のコンパクト化を図ったために、上述した本実施形態のトリガースイッチ14及びスイッチ装置14aに代えて、閂型のスイッチノブ74aを備えるスイッチ装置74が採用されている。このスイッチ装置74では、左右方向(すなわち、図7における紙面に垂直な方向)に移動可能なスイッチノブ74aの左右位置を切り替えることで、実施例2に係るレシプロソー70のオン・オフ制御を行うことができるようになっている。このような内部構成部材の改良によっても、手持ち式動力工具のコンパクト化を図ることが可能であり、さらなる操作性の向上を図ることができる。
[実施例3]
上述した実施例2に係るレシプロソー70については、さらなる改良を施すことができる。そこで、実施例3として、実施例2に係るレシプロソー70の改良形態を図8に示す。ここで、図8は、実施例3に係る手持ち式動力工具を示す図であり、レシプロソー80として構成される手持ち式動力工具の縦断面側面を示している。実施例3に係るレシプロソー80では、ハウジング80を構成する把持部81aの下方に対して、作業者の手を保護するためのガード部81bが設けられている。このガード部81aについては、内部に何も収納されておらず、作業者の手を保護するための強度のみを考慮して形成されたものである。つまり、実施例3に係るレシプロソー70は、ガード部81bの設置によって、上述した実施例2に係るレシプロソー70の発揮する効果を維持しながらも、作業者の安全性をより向上することができる点で優れている。
[実施例4]
上述した本実施形態及び各実施例に係る手持ち式動力工具は、いずれも電源コード15を介して外部電源からの電力供給を受ける形式の手持ち式動力工具が例示されていた。しかしながら、本発明に係る手持ち式動力工具は、電池パック等のバッテリを装着することで電力供給を受ける形式の手持ち式動力工具として構成することも可能である。その様な構成例を示す図として、図9を示す。ここで、図9は、実施例4に係る手持ち式動力工具を示す図であり、この手持ち式動力工具が、バッテリ装着型のレシプロソー90として構成される場合の形態例を示す縦断面側面図である。
実施例4に係るレシプロソー90は、図9に示すように、ハウジング91を構成する把持部91aの後方側にバッテリパック装着部が形成されており、かかる部位にバッテリパック95が装着されることで、作業者から把持を受ける部位が、把持部91aとバッテリパック95とが協働する形で形成されるように構成されている。実施例4に係るレシプロソー90のように、電源をバッテリパック95から得る形式とすることで、手持ち式動力工具の持ち運び性が向上し、作業範囲を拡大することが可能となる。
なお、実施例4に係るレシプロソー90については、構成部材の削減によって製造コストを低減する構成が採用されている。具体的には、ハウジング91の底面部については、他の部位と同様の樹脂製ではなく、工具12を保護するワークホルダを兼用する金属製のカバー部材98によって構成されている。すなわち、このカバー部材98は、ハウジング91の底面部を構成する底面領域98aと、ワークホルダを構成するホルダ領域98bとを有して構成されている。さらに、このカバー部材98については、伝達部としてのブレードアーバー41の往復移動を当該ブレードアーバー41の下方側から支持するように、カバー部材98を形成する底面領域98aの上面側とブレードアーバー41の下面側とが、摺接するように設けられている。したがって、実施例4に係るレシプロソー90によれば、ハウジング91内部の空間を極小化できるとともに、レシプロソー90の構成部材を削減することができるので、装置のさらなるコンパクト化と低コスト化を実現することが可能となる。
[実施例5]
またさらに、上述した本実施形態及び各実施例に係る手持ち式動力工具は、いずれもレシプロソー10,60,70,80,90として構成されたものであったが、本発明に係る手持ち式動力工具については、他の種類の手持ち式動力工具として構成することが可能である。例えば、実施例5として図10に示すように、本発明に係る手持ち式動力工具をヘッジトリマ100として構成することが可能である。ここで、図10は、実施例5に係る手持ち式動力工具を示す図であり、この手持ち式動力工具が、ヘッジトリマ100として構成される場合の形態例を示す縦断面側面図である。
実施例5に係るヘッジトリマ100は、長手方向に沿って櫛歯状に刃が形成された上下一対の刈刃として構成される工具112を駆動するための動力源となるモータ21と、モータ21によって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構131と、作業対象に加工を加える工具112と、駆動力変換機構131によって得られる往復駆動力を工具112に伝達する伝達部としてのブレードアーバー141と、作業者が手で把持可能な把持部11aが形成されるハウジング11と、を備えている。そして、このヘッジトリマ100が有するハウジング11には、把持部11aの形成位置に対して前方側に工具112が配置されるとともに、把持部11aの形成位置に対して後方側にモータ21及び駆動力変換機構131が収納配置されるという構成が採られている。
したがって、実施例5に係るヘッジトリマ100は、上述した本実施形態と同様に、工具112と把持部11aとが近接した位置に配置されており、把持部11aを把持した作業者は、操作対象である工具112に対してダイレクトな感覚で操作力を及ぼすことができるので、非常に操作性の高い装置構成となっている。また、実施例5に係るヘッジトリマ100は、工具112と把持部11aとが近接しているので、工具112を被加工材に強く押し当てることが容易な構成となっている。以上から、実施例5に係るヘッジトリマ100は、作業者の疲労度を増加させることの少ない構成を有しているということができる。
なお、実施例5として示した形態は、ヘッジトリマ100の構成上、工具112と、伝達部としてのブレードアーバー141と、駆動力変換機構131を構成する部材の一部とが、一体化された構成が採られている。このような構成についても、本発明の手持ち式動力工具に対して適用することが可能である。このことからも明らかな通り、本発明は、多様な手持ち式動力工具に対して適用することが可能となっており、広い汎用性を備えたものであるということができる。
なお、上述した実施形態や図6A〜図9で示した実施例1〜4では、工具として片刃の刃物工具を利用した場合を例示したが、本発明に係る手持ち式動力工具に適用可能な工具は、両刃の刃物工具であってもよい。
さらに、上述した実施形態や図6A〜図9で示した実施例1〜4では、工具として刃物工具を利用した場合を例示したが、本発明に係る手持ち式動力工具に適用可能な工具は、刃物工具には限られない。本発明に係る工具は、上述した実施例5で例示したような刈刃を有する工具や、ケレン作業を行うための工具、やすり工具など、往復直線運動で利用可能な工具であれば、どのようなものであってもよい。
さらにまた、上述した実施形態や図6A〜図10で示した実施例1〜5では、説明の便宜のために「前、後、上、下、左、右」の方向を定義して説明したが、この方向については、適宜変更が可能である。すなわち、上述した実施形態等では、工具12,62が前後方向に往復直線運動する場合を例示したが、例えば、ジグソー等のように、工具が「上下」方向で往復直線運動を行うような形式の手持ち式動力工具であっても、本発明を適用可能である。工具が「上下」方向で往復直線運動を行う手持ち式動力工具の場合、上述した実施形態等で採用した「前、後、上、下、左、右」の方向は、それぞれ順に「下、上、前、後、左、右」の方向に置き換えることができる。したがって、特許請求の範囲で規定される方向を表す用語については、本発明の技術思想に基づいて判断すべきものである。
その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10,60,70,80,90 レシプロソー、11,71,81,91 ハウジング、11a,71a,81a,91a 把持部、11b アーバーメタル、12,62 (刃物)工具、13 開口、14 トリガースイッチ、14a スイッチ装置、15 電源コード、21 モータ、21a モータ軸、22 ピニオン、31 駆動力変換機構、32 回転ギア、33 軸、34 偏心カム、34a 上方側偏心カム、34b 下方側偏心カム、41,141 ブレードアーバー、41a カム溝、41b 貫通孔、44 調整ネジ、45 バランスウエイト、46 ウエイト保持プレート、46a カム溝、51 工具取付部、52 止めネジ、53 取付軸、54 工具固定ネジ、74 スイッチ装置、74a スイッチノブ、81b ガード部、95 バッテリパック、98 カバー部材、98a 底面領域、98b ホルダ領域、100 ヘッジトリマ、112 (刈刃)工具、131 駆動力変換機構。

Claims (10)

  1. 工具を駆動するための動力源となるモータと、
    前記モータによって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構と、
    工具を着脱自在に取り付け可能な工具取付部と、
    前記駆動力変換機構によって得られる往復駆動力を前記工具取付部に伝達する伝達部と、
    作業者が手で把持可能な把持部が形成されるハウジングと、
    を備える手持ち式動力工具であって、
    前記ハウジングには、前記把持部の形成位置に対して前方側に前記工具取付部が配置されるとともに、前記把持部の形成位置に対して後方側に前記モータ及び前記駆動力変換機構が収納配置されることを特徴とする手持ち式動力工具。
  2. 請求項1に記載の手持ち式動力工具において、
    当該手持ち式動力工具は、往復運動する工具を前記往復運動方向と直交する方向に進行させることで加工作業を行うものであり、
    前記把持部は、工具の進行方向に直交する方向、かつ、工具の往復運動方向に平行な方向に延びて形成されていることを特徴とする手持ち式動力工具。
  3. 請求項1又は2に記載の手持ち式動力工具において、
    前記把持部は、前記工具取付部の工具取り付け箇所の後方側、かつ、前記工具取付部の工具取り付け箇所から工具の往復運動方向に延びる仮想の往復運動軸線を想定したときに当該仮想の往復運動軸線の上方側に配置されていることを特徴とする手持ち式動力工具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の手持ち式動力工具において、
    前記ハウジングは、左右方向に抜ける開口を有しており、
    前記開口の上方に位置する部位が前記把持部として構成され、
    前記開口の下方に位置する部位には、前記伝達部が収納配置されていることを特徴とする手持ち式動力工具。
  5. 請求項1又は2に記載の手持ち式動力工具において、
    前記把持部は、前記工具取付部の工具取り付け箇所の後方側、かつ、前記工具が行う往復運動の軸線上に配置されていることを特徴とする手持ち式動力工具。
  6. 請求項5に記載の手持ち式動力工具において、
    前記把持部の内部に前記伝達部が収納配置されていることを特徴とする手持ち式動力工具。
  7. 請求項5又は6に記載の手持ち式動力工具において、
    前記把持部の下方に、作業者の手を保護するガード部を設けたことを特徴とする手持ち式動力工具。
  8. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の手持ち式動力工具において、
    前記ハウジングの底面部の少なくとも一部が、前記工具を保護するワークホルダを兼用する金属製のカバー部材によって構成されており、さらに、
    前記カバー部材が、前記伝達部の往復移動を当該伝達部の下方側から支持するように設けられることを特徴とする手持ち式動力工具。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の手持ち式動力工具において、
    前記工具は刃物工具であり、
    前記工具取付部は、前記刃物工具の刃を任意の方向に向けた状態で取り付け自在であることを特徴とする手持ち式動力工具。
  10. 工具を駆動するための動力源となるモータと、
    前記モータによって得られる回転駆動力を往復駆動力に変換する駆動力変換機構と、
    作業対象に加工を加える工具と、
    前記駆動力変換機構によって得られる往復駆動力を前記工具に伝達する伝達部と、
    作業者が手で把持可能な把持部が形成されるハウジングと、
    を備える手持ち式動力工具であって、
    前記ハウジングには、前記把持部の形成位置に対して前方側に前記工具が配置されるとともに、前記把持部の形成位置に対して後方側に前記モータ及び前記駆動力変換機構が収納配置されることを特徴とする手持ち式動力工具。
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