JP2013173031A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】チルト部を備えるX線CT装置において、円環状のフレームにX線管とX線検出器とを取付けた回転部を被検体の周りに回転させて被検体をスキャンした場合
に、回転部がチルト部の回動中心回りに振動することを抑制し、再構成される画像の品質を向上させる。
【解決手段】X線CT装置において、基台25と、基台25に支軸27の回りに回動可能に支持されたチルト部13と、チルト部13を支軸27の回りに任意の角度に
回動させるチルト駆動部7と、円環状のフレーム28とこのフレーム28に取付けられて対峙するX線管9とX線検出器10とを有し、フレーム28の中心回りに回転
可能にチルト部13に支持された回転部12と、チルト部13を基台25に固定するブレーキ装置8と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、X線CT装置に関し、特に、X線管とX線検出器とを一体に被検体の周りに回転させて被検体をスキャンするX線CT装置に関する。
例えば、下記特許文献1に記載されているように、X線管とX線検出器とを円環状のフレームに取付けて対峙させた回転部を有し、このフレームの内側に被検体を位置させ、回転部を被検体の周りに回転させながらX線管からX線を照射し、被検体を透過したX線をX線検出器で検出することにより被検体をスキャンするX線CT装置(X線コンピュータ断層撮影装置)が知られている。
さらに、下記特許文献2、3に記載されているように、回転部を任意の角度に回動させて支持するチルト部を備えたX線CT装置が知られている。チルト部を備えるX線CT装置によれば、チルト部によって回転部を任意の角度に回動させることにより、X線管とX線検出器との被検体に対向する角度を変えることができ、被検体を様々な角度からスキャンすることが可能となる。
特開平08−52130号公報 特開2000−116644号公報 特開平02−200251号公報
しかしながら、前述のチルト部を備えるX線CT装置においては、以下の点について配慮がなされていない。
円環状のフレームには、X線管とX線検出器とに加え、電源ユニットやメカ制御ユニット等の複数の機器が取付けられている。フレームに取付けられた複数の機器の取付位置が回転部の回転方向でバランスが取れていないと、回転部を回転させた場合に、回転部がチルト部の回動中心の回りに振動しながら回転する現象が発生する。回転部において発生する回転中の振動は、回転部の回転速度が速くなるにつれて大きくなる。
回転部が振動しながら回転すると、X線管とX線検出器とは同一の回転軌道上を移動しなくなり、X線管やX線検出器の位置が想定されている正規の回転軌道上の位置からずれを生じる。このため、X線検出器で検出したX線投影データやX線管、X線検出器の位置情報等に基づいて再構成される画像データが誤差を生じ、再構成された画像がぼやけて画像品質が低下する。
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、チルト部を備えるX線CT装置において、円環状のフレームにX線管とX線検出器とを取付けた回転部を被検体の周りに回転させて被検体をスキャンした場合に、回転部がチルト部の回動中心回りに振動することを抑制し、再構成される画像の品質を向上させることである。
請求項1記載の発明の特徴は、X線CT装置において、立設された一対の支柱部をする
基台と、前記支柱部に固定された支軸により支持された一対の側板及び一対の側板の間に固定された円環状のフレームとにより構成され、前記支軸の回りに回動可能に支持されたチルト部と、前記チルト部を前記支軸の回りに任意の角度に回動させ、その回動角度位置でチルト部を保持するチルト駆動部と、円環状のフレームとこのフレームに取付けられて対峙するX線管とX線検出器とを有し、前記フレームの中心回りに回転可能に前記チルト部に支持された回転部と、前記チルト駆動部により回動され、その回動角度位置が保持された前記チルト部の側板を前記基台の支柱部に固定することにより、このチルト部に回転可能に支持された回転部が支軸周りに振動することを抑制するブレーキ装置と、を備えることである。
本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。 X線CT装置の架台装置の内部構成を示す斜視図である。 ブレーキ装置によりチルト部を基台に固定した状態を示す側面図である。 ブレーキ装置によるチルト部の基台への固定を解除した状態を示す側面図である。 被検体Pに対するX線の照射角度を調節する場合の手順を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態のX線CT装置の架台装置の内部構成を示す側面図である。 本発明の第3の実施の形態のX線CT装置の架台装置の内部構成を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態のX線CT装置の概略構成を示すブロック図である。X線CT装置は、架台装置1と寝台装置2と操作コンソール部3とを備えている。
架台装置1は、架台制御部4と、高電圧発生部5と、回転駆動部6と、チルト駆動部7と、ブレーキ装置8と、X線管9と、X線検出器10と、データ収集部11と、回転部12(図2参照)と、チルト部13(図2参照)とを備えている。
寝台装置2は、寝台基台14と、寝台駆動部15と、寝台天板16とを備えている。
操作コンソール部3は、コンソール制御部17と、入力装置18と、前処理部19と、X線投影データ記憶部20と、再構成処理部21と、画像データ記憶部22と、画像処理部23と、表示装置24とを備えている。
架台制御部4は、操作コンソール部3の入力装置18からの入力に基づき、架台装置1内の各部を制御する。
高電圧発生部5は、X線管9からX線を照射するための高電圧を架台制御部4からの制御信号に従ってX線管9に供給する。
X線管9は、高電圧発生部5から供給された高電圧によってX線を照射する。X線管9から照射されるX線は、ファン状やコーン状のビームとなる。
X線検出器10は、X線管9から照射され、被検体Pを透過したX線を検出する。シングルスライスCT装置の場合、X線検出器10は、ファン状又は直線状に例えば1000チャンネルのX線検出素子を1列に並べて構成されている。また、マルチスライスCT装置の場合、X線検出器10は、X線検出素子を互いに直交する2方向(スライス方向及びチャンネル方向)それぞれにアレイ状に複数個配列され、これにより2次元のX線検出器を成している。
データ収集部11は、X線検出器10の各X線検出素子と同様にアレイ状に配列されたデータ収集素子を有し、X線検出器10により検出されたX線(実際には検出信号)を、架台制御部4から出力されたデータ収集制御信号に対応させて収集する。この収集されたデータがX線投影データとなる。
回転駆動部6は、架台制御部4から出力された制御信号により回転部12を回転駆動させる。
チルト駆動部7は、架台制御部4から出力された制御信号によりチルト部13を任意の角度に回動させる。
ブレーキ装置8は、架台制御部4から出力された制御信号によりチルト部13を回動した任意の角度で固定する。
回転部12とチルト部13とについては、後述する。
寝台駆動部15は、操作コンソール部3の入力装置18からの入力に基づき、寝台基台14を上下方向に移動させ、及び、寝台天板16を長手方向(矢印X方向)に移動させる。寝台天板16の上には被検体Pが載せられ、被検体Pの体軸方向と寝台天板16の移動方向(矢印X方向)とが一致している。
入力装置18は、キーボート、タッチパネル、マウス等からなり、X線CT装置を駆動させるための各種の入力操作が行われる。
コンソール制御部17は、入力装置18からの入力に基づいた制御信号を発生させ、この制御信号を、架台制御部4や寝台駆動部15、及び、操作コンソール部3内の各部に送る。
前処理部19は、データ収集部11から出力されたX線投影データに感度補正やX線強度補正等を施す。前処理部19にて感度補正等の処理が施されたX線投影データは、X線投影データ記憶部20に一旦記憶される。
再構成処理部21は、X線投影データ記憶部20に記憶されたX線投影データを逆投影処理することにより、画像データを再構成する。この逆投影の方法は公知の方法と同じである。また、X線投影データに対して補間処理を行う場合は、360度補間法又は180度補間法(対向データ補間法)等の公知の補間法により、目的のスライス位置におけるX線投影データを求める。
再構成された画像データは、画像データ記憶部22に一旦記憶された後、画像処理部23に送られる。画像処理部23は、入力装置18からの入力に基づき、画像データを公知の方法により、任意断面の断層像、任意方向からの投影像、又はレンダリング処理による3次元画像等の画像データに変換して表示装置24に出力する。表示装置24には、画像データに基づく画像が表示される。
図2は、架台装置1に設けられているチルト部13、回転部12、チルト駆動部7、ブレーキ装置8を示している。これらのチルト部13、回転部12、チルト駆動部7、ブレーキ装置8は、基台25上に取付けられ、外装ケース26(図3、4参照)により覆われている。外装ケース26の中央部には、寝台天板16上に載せられた被検体Pが出し入れされる開口部(図示せず)が形成されている。
基台25は、矩形枠状の台部25aと、台部25aから立設された一対の支柱部25bとを備えている。
チルト部13は、支柱部25bの上端部に支軸27により支持された一対の側板13aと、一対の側板13aの間に固定された円環状のフレーム13bとにより構成され、支軸27の回りに回動可能とされている。支軸27は、支柱部25bに固定されてチルト部13の側板13aとの間に軸受を介装されていてもよく、又は、チルト部13の側板13aに固定されて支柱部25bとの間に軸受を介装されていてもよい。
チルト駆動部7は、チルト部13を支軸27の回りに任意の角度に回動させ、及び、回動させたそれぞれの角度でチルト部13を保持する機構であり、油圧式シリンダが用いられている。油圧式シリンダであるチルト駆動部7は伸縮可能であり、一端が台部25aに回動可能に連結され、他端がチルト部13の側板13aに回動可能に連結されている。チルト駆動部7を伸縮させることにより、チルト部13が支軸27の回りに回動する。チルト駆動部7の伸縮を停止させることにより、チルト部13は回動した角度の位置で保持される。
回転部12は、円環状のフレーム28と、このフレーム28の内周部に取付けられたX線管9と、X線検出器10と、電源ユニット29と、メカ制御ユニット30とを有している。回転部12は、図示しない軸受を介してチルト部13のフレーム13bに支持され、フレーム13b及びフレーム28の中心回りに回転可能とされている。また、回転部12にはモータ等の回転駆動部6が連結され、回転部12は回転駆動部6により回転駆動される。X線管9とX線検出器10とは、180°離間した位置に配置され、及び、X線管9から照射されたX線をX線検出器10が検出できる向きに対峙している。
ブレーキ装置8は、任意の角度に回動したチルト部13を、その角度で基台25に固定する装置であり、第1ギア31と第2ギア32とを備えている。
第1ギア31は、チルト部13の一方の側板13aに固定されてチルト部13と一体に支軸27の回りに回動可能に設けられ、支軸27を中心とする凸面状の円弧部分に位置する複数の歯部31aを有している。なお、第1ギア31は、半円形状に形成されている。この半円形状の範囲は、チルト部13を支軸27の回りに最大範囲で回動させた場合において、第1ギア31が第2ギア32との噛合いを維持できる範囲とされている。
第2ギア32は、一端を支軸33aにより回動可能に支柱部25bに可動片33の他端に取付けられている。可動片33への第2ギア32の取付けは、第2ギア32の回転を規制して行われている。可動片33にはソレノイド(図示せず)が連結され、ソレノイドのオン、オフにより可動片33が支軸33aの回りに回動される。ソレノイドがオフにされた場合、可動片33は図2及び図3に示す位置に回動し、第2ギア32は第1ギア31と噛み合う噛合位値に位置する。また、ソレノイドがオンにされた場合、可動片33は図4に示す位置に回動し、第2ギア32は第1ギア31との噛合いが解除される噛合解除位置に位置する。
図5は、X線CT装置で被検体Pをスキャンする場合であって、被検体Pに対するX線の照射角度を調節する場合の手順を説明するフローチャートである。
まず、ブレーキ装置8によるチルト部13の固定が解除される(S1)。この固定解除は、ソレノイドをオンにして可動片33を図4に示す位置に回動させ、第2ギア32を噛合解除位置に移動させることにより行なわれる。この固定解除により、チルト部13と回転部12とが支軸27の回りに回動可能となる。
ブレーキ装置8によるチルト部13の固定が解除された場合、チルト駆動部7によりチルト部13の角度が設定した任意の角度に回動調整される(S2)。この回動調整は、チルト駆動部7を伸縮させることにより行なわれる。この回動調整により、図4の二点鎖線で示すように、回転部12がチルト部13と一体に回動し、X線管9から被検体Pに照射されるX線の照射角度が変更される。
チルト駆動部7によるチルト部13の回動調整が終了した場合、ブレーキ装置8によりチルト部13が回動した角度の位置で固定される(S3)。この固定は、ブレーキ装置8のソレノイドをオフにして可動片33を図2又は図3に示す位置に回動させ、第2ギア32を噛合位値に移動させて第1ギア31と噛合わせることにより行なわれる。
このような構成において、このX線CT装置では、チルト駆動部7によりチルト部13を支軸27の回りに回動させることができ、任意の角度に回動したチルト部13をブレーキ装置8により基台25に固定することができる。
このため、回転部12において、フレーム28に取付けられたX線管9やX線検出器10等の機器の取付位置が回転方向でバランスが取れていない場合でも、回転部12の回転時に発生する力であって、回転部12をチルト部13と共に支軸27の回りに振動させる向きの力を、ブレーキ装置8により抑制することができる。
したがって、回転部12の回転時に回転部12がチルト部13と共に支軸27の回りに振動することを防止することができ、X線管9とX線検出器10とが同一の回転軌道上を移動するようになる。これにより、X線検出器10で検出したX線投影データやX線管9、X線検出器10の位置情報等に基づいて再構成される画像データの誤差が少なくなり、再構成される画像の品質が高くなる。
なお、第1の実施の形態では、第1ギア31を半円形に形成した場合を例に挙げて説明したが、この第1ギア31の形状は半円形に限られるものではなく、円形であってもよく、又は、扇形であってもよい。さらに、第1ギアを、支軸27を中心とする凹面状の円弧部分に歯部を備えた形状のギアとしてもよい。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態のX線CT装置を図6に基づいて説明する。なお、第2の実施の形態及びこれ以降の実施の形態において、第1の実施の形態において説明した構成要素と同じ構成要素には同じ符号を付け、重複する説明は省略する。
第2の実施の形態のX線CT装置の基本的な構成は第1の実施の形態と同じであり、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態で説明したブレーキ装置8に代えて、ブレーキ装置41を設けた点である。
ブレーキ装置41は、任意の角度に回動したチルト部13を、その角度で基台25に固定する装置であり、磁性体42とマグネット43とを備えている。
磁性体42は、支軸27の周りに配置された半円形状の鉄板であり、チルト部13の一方の側板13aに固定されてチルト部13と一体に回動可能に設けられている。この半円形状の範囲は、チルト部13を支軸27の回りに最大範囲で回動させた場合において、マグネット43が磁性体42に対向する状態を維持できる範囲とされている。なお、磁性体42は、マグネット43に吸着される機能を有すればよく、この磁性体42としてマグネットを使用してもよい。
マグネット43としては、電磁石又は永久磁石を使用することができる。マグネット43として電磁石を使用した場合には、電磁石をオン、オフに切替えることにより、磁性体42に対する吸着状態と吸着解除状態に切替えることができる。また、マグネット43として永久磁石を使用した場合には、カムなどを利用したマグネット43の移動機構を設けることにより、永久磁石(マグネット43)を磁性体42に対して吸着される位置と吸着を解除される位置とに移動させることができる。
このような構成において、このX線CT装置では、チルト駆動部7によりチルト部13を支軸27の回りに回動させることができ、任意の角度に回動したチルト部13をブレーキ装置41により基台25に固定することができる。
このため、回転部12において、フレーム28に取付けられたX線管9やX線検出器10等の機器の取付位置が回転方向でバランスが取れていない場合でも、回転部12の回転時に発生する力であって、回転部12をチルト部13と共に支軸27の回りに振動させる向きの力を、ブレーキ装置41により抑制することができる。
したがって、回転部12の回転時に回転部12がチルト部13と共に支軸27の回りに振動することを防止することができ、X線管9とX線検出器10とが同一の回転軌道上を移動するようになる。これにより、X線検出器10で検出したX線投影データやX線管9、X線検出器10の位置情報等に基づいて再構成される画像データの誤差が少なくなり、再構成される画像の品質が高くなる。
なお、本実施の形態では、磁性体42をチルト部13に取付け、マグネット43を基台25に取付けた場合を例に挙げて説明したが、磁性体を基台25に取付け、マグネットをチルト部13に取付けてもよい。
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態のX線CT装置を図7に基づいて説明する。
第3の実施の形態のX線CT装置の基本的な構成は第1の実施の形態と同じであり、第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、第1の実施の形態で説明したブレーキ装置8に代えて、ブレーキ装置51を設けた点である。
ブレーキ装置51は、任意の角度に回動させたチルト部13を、その角度で基台25に固定する装置であり、摩擦抵抗受け部52と摩擦抵抗印加部53とを備えている。
摩擦抵抗受け部52は、チルト部13の一部として設けられた部位であり、この第3の実施の形態では、チルト部13を回動可能に支持する支軸がチルト部13に固定して設けられ、この支軸が摩擦抵抗受け部52とされている。なお、この摩擦抵抗受け部52として機能する支軸は、上述した実施の形態で説明した支軸27に比べ、外径寸法を大径に形成されている。
摩擦抵抗印加部53は、基台25に取付けられ、摩擦抵抗受け部52を外周側から挟持して摩擦抵抗受け部52に摩擦抵抗を印加する印加位置と、摩擦抵抗受け部52の外周側から離反して摩擦抵抗受け部52に対する摩擦抵抗の印加を解除する解除位置とに移動可能に設けられている。この摩擦抵抗印加部53としては、摩擦抵抗受け部52の周囲を囲む位置に配置され、摩擦抵抗受け部52の外周面に対して接離可能に押圧される部材を用いることができる。摩擦抵抗印加部53を印加位置と解除位置とに移動させる手段としては、例えば、ソレノイドや油圧装置を用いることができる。ソレノイド等をオンにすることにより摩擦抵抗印加部53を解除位置に移動させ、ソレノイド等をオフにすることにより摩擦抵抗印加部53を摩擦位置に移動させることができる。
このような構成において、このX線CT装置では、チルト駆動部7によりチルト部13を支軸27の回りに回動させることができ、任意の角度に回動したチルト部13をブレーキ装置51により基台25に固定することができる。
このため、回転部12において、フレーム28に取付けられたX線管9やX線検出器10等の機器の取付位置が回転方向でバランスが取れていない場合でも、回転部12の回転時に発生する力であって、回転部12をチルト部13と一体に支軸27の回りに振動させる向きの力を、ブレーキ装置51により抑制することができる。
したがって、回転部12の回転時に回転部12がチルト部13と共に支軸である摩擦抵抗受け部52の回りに振動しながら回転することを防止することができ、X線管9とX線検出器10とが同一の回転軌道上を移動するようになる。これにより、X線検出器10で検出したX線投影データやX線管9、X線検出器10の位置情報に基づいて再構成される画像データの誤差が少なくなり、再構成される画像の品質が高くなる。
なお、本実施の形態では、摩擦抵抗受け部52をチルト部13に設け、摩擦抵抗印加部53を基台25に取付けた場合を例に挙げて説明したが、摩擦抵抗受け部を基台25に設け、摩擦抵抗印加部53をチルト部13に設けてもよい。
8 ブレーキ装置
9 X線管
10 X線検出器
12 回転部
13 チルト部
25 基台
27 支軸
28 フレーム
31 第1ギア
31a 歯部
32 第2ギア
41 ブレーキ装置
42 磁性体
43 マグネット
51 ブレーキ装置
52 摩擦抵抗受け部、支軸
53 摩擦抵抗印加部

Claims (2)

  1. 立設された一対の支柱部をする基台と、
    前記支柱部に固定された支軸により支持された一対の側板及び一対の側板の間に固定された円環状のフレームとにより構成され、前記支軸の回りに回動可能に支持されたチルト部と、
    前記チルト部を前記支軸の回りに任意の角度に回動させ、その回動角度位置でチルト部を保持するチルト駆動部と、
    円環状のフレームとこのフレームに取付けられて対峙するX線管とX線検出器とを有し、前記フレームの中心回りに回転可能に前記チルト部に支持された回転部と、
    前記チルト駆動部により回動され、その回動角度位置が保持された前記チルト部の側板を前記基台の支柱部に固定することにより、このチルト部に回転可能に支持された回転部が支軸周りに振動することを抑制するブレーキ装置と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記ブレーキ装置により、前記チルト駆動部により回動され、その回動角度位置が保持された前記チルト部の前記基台への固定を解除する手段と、
    前記ブレーキ装置により、前記チルト駆動部により回動され、その回動角度位置が保持された前記チルト部の固定が解除された場合に、前記チルト駆動部により前記チルト部を回動させる手段と、
    前記チルト駆動部による前記チルト部の回動が終了し、その回動角度位置が保持された場合に、前記ブレーキ装置によりその回動角度位置が保持された前記チルト部を前記基台に固定する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
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