JP2013172909A - 睡眠制御装置および移動体 - Google Patents

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Abstract

【課題】外乱が発生した場合でも、覚醒させることなく、適切に睡眠深度を制御することが可能な睡眠制御装置及び移動体を提供すること。
【解決手段】外乱情報を取得する外乱検出部と、外乱検出部により取得された外乱情報に基づいて睡眠深度を制御する付与刺激制御部とを備え、外乱情報に基づいて睡眠深度を深めるように制御するため、覚醒予定時間の経過前に使用者が覚醒しないようにして、睡眠深度を維持できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、睡眠深度を制御する睡眠制御装置および移動体に関する。
従来から、覚醒度が低下した場合に自然な睡眠リズムを使用した睡眠へと使用者を誘導して、使用者の疲労回復等を行う睡眠制御装置が知られている。特許文献1には、使用者が深い眠りに陥らないように浅い眠りを維持させ、眠気度に応じて睡眠制御の睡眠維持時間を設定し、設定された時間が経過した後に使用者を覚醒させることにより、使用者の眠気度に応じた適切な睡眠をサポートする睡眠制御装置が開示されている。
特開2009−213707号公報 特開2011−110261号公報 特開2011−092536号公報 特開2011−083474号公報
ところで、上記のような睡眠制御装置が車両に搭載されているような場合は、睡眠制御を行っていても、当該車両が例えば急カーブや走行路上の凹凸を通るときに振動や騒音等の外乱が発生すると、この外乱により使用者が睡眠維持時間の経過前に覚醒してしまうという課題がある。
そこで、本発明は、外乱が発生した場合でも覚醒させることなく、適切に睡眠深度を制御することが可能な睡眠制御装置及び移動体を提供することを課題とする。
本発明に係る睡眠制御装置は、外乱情報を取得する外乱情報取得手段と、外乱情報取得手段により取得された外乱情報に基づいて使用者の睡眠深度を制御する制御手段と、を備える。
本発明によれば、外乱情報に基づいて睡眠深度が制御される。従って、外乱が発生した場合でも覚醒させることなく、適切に睡眠深度を制御することができる。例えば、この睡眠制御装置が車両に搭載され、車両が急カーブや走行路上の凹凸等を通り外乱が発生しても、外乱情報に基づいて睡眠深度を事前に制御することが可能となるため、覚醒予定時間の経過前に睡眠制御装置の使用者が覚醒することを防止することができ、適切に睡眠深度を制御することが可能となる。
また、本発明に係る睡眠制御装置において、制御手段は、外乱を受ける前に使用者の睡眠深度を深くすることが好ましい。この発明によれば、外乱情報に基づいて睡眠深度を事前に深めることが可能となるため、覚醒予定時間の経過前に睡眠制御装置の使用者が覚醒することを防止することができ、適切に睡眠深度を制御することが可能となる。
また、本発明に係る睡眠制御装置において、外乱情報を収集する情報管理センタと通信する通信手段を備え、制御手段は、通信手段で受信した情報管理センタで収集された外乱情報に基づいて使用者の睡眠深度を制御することが好ましい。この発明によれば、睡眠制御を行うにあたりセンタに収集された外乱情報を利用することが可能となるため、より信頼性が高い外乱情報を用いてより適切に睡眠深度を制御することができる。
また、本発明に係る移動体は、睡眠制御装置を備えた移動体であって、この睡眠制御装置は、本発明に係る睡眠制御装置であり、制御手段は、外乱情報に基づいて移動体の使用者の睡眠深度を制御する。この発明によれば、外乱発生時に移動体の使用者の睡眠深度を深めることにより、覚醒予定時間の経過前に移動体の使用者が覚醒することを防止することが可能となり、当該使用者の睡眠深度を適切に制御することができる。
本発明によれば、外乱が発生した場合でも覚醒させることなく、適切に睡眠深度を制御することができる。
本発明の第1実施形態に係る睡眠制御装置の概略構成図である。 図1の睡眠制御装置の睡眠制御処理を示すフローチャートである。 図1の睡眠制御装置の作用を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る睡眠制御装置の概略構成図である。 図4の睡眠制御装置の作用を説明するための図である。
以下、本発明の第1実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、同一要素又は同一相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る睡眠制御装置1の構成を示す図である。図1に示す睡眠制御装置1は、自動車等の車両100に装備されている。この車両100は移動体として機能する。睡眠制御装置1は、車両100の使用者(同乗者)が眠気を感じた際、使用者の睡眠深度を制御して快適な睡眠をサポートする装置である。睡眠制御装置1は、ECU(Electronic Control Unit)2と、生理情報検出部3と、外乱情報取得部4と、刺激付与装置5とを備えて構成されている。
生理情報検出部3は、使用者の生理情報を検出する。生理情報検出部3は、ECU2に接続されている。生理情報検出部3は、使用者のまばたきの回数や心拍数等といった生理情報を検出する。生理情報検出部3としては、例えばまばたきの回数を計測するための画像センサと画像処理部とからなる検出装置が挙げられる。この画像センサは、例えば車両100のフロントパネル等に取り付けられて使用者の顔を撮像する。画像処理部は、画像センサで撮像された複数の使用者の顔データを画像処理して一定の時間におけるまばたきの回数を計測する。
また、別の生理情報検出部3としては、例えば心拍数を計測するための心拍数計測センサがある。心拍数計測センサは、例えば座席シートの背もたれ部に内蔵されて使用者の心拍数を計測する。このような生理情報検出部3は、車両100のエンジンが始動されると、各種の生理情報の検出を開始する。生理情報検出部3は、検出した各種の生理情報をECU2に出力する。
外乱情報取得部4は、外乱情報を取得する外乱情報取得手段として機能する。外乱情報取得部4は、ECU2に接続されている。外乱情報取得部4としては、例えばカーブ検出部、段差検出部、あるいは音検出部が挙げられる。
上記のカーブ検出部としては、例えば車両100に搭載されるカーナビゲーション装置が挙げられる。カーナビゲーション装置は、地図データベースを備えており、地図データベースにはカーブ情報が含まれた地図情報が格納されている。カーブ情報としては、少なくともカーブの位置、カーブ半径、進行方向の道路勾配、制限車速、道路種別、クリッピングポイント等の情報がある。カーナビゲーション装置は、車両100の現在位置情報とともにそれらのカーブ情報を含むナビ情報信号をECU2に送信する。
段差検出部としては、例えばCCDカメラおよび画像処理装置が挙げられる。CCDカメラは、例えば車両100前方に取り付けられ、車両100前方を撮像する。CCDカメラでは、車両100前方を撮像した撮像画像を画像信号として画像処理装置に送信する。画像処理装置は、受信した画像信号に基づいて段差の形状や大きさ等を認識する。段差検出部は、このように車両100の前方等に位置する段差の形状や大きさ等を認識して、認識した段差の段差情報をECU2に送信する。
音検出部としては、例えばマイク等の集音器が挙げられる。集音器は、車両100の外部の騒音等を集音する。そして、集音器は、集音した音を電気信号に変換し、音情報としてECU2に送信する。
外乱情報取得部4は、上記の他にも、VICS(登録商標)によって工事情報等を外乱情報として取得したり、インターネットのツイッター等によってイベント情報等を外乱情報として取得したり、気象情報を外乱情報として取得してもよい。
刺激付与装置5は、使用者に対して物理的な刺激を付与する装置である。刺激付与装置5は、ECU2に接続されている。刺激付与装置5としては、例えば音による聴覚刺激を付与するスピーカが挙げられる。スピーカは、例えば座席のヘッドレスト部等に内蔵されている。また、別の刺激付与装置5としては、例えば光による視覚刺激を付与する発光装置が挙げられる。発光装置は、例えばフロントパネル等に取り付けられている。
ECU2は、睡眠制御装置1全体を統括制御する制御手段である。ECU2は、使用者の現在の眠気度を検出する眠気度検出部21と、使用者の睡眠深度(以下「現睡眠深度」という)を判定する睡眠深度判定部22と、複数の睡眠パターンを格納する睡眠パターン格納部23と、睡眠パターンを選択する睡眠パターン選択部24と、睡眠パターンの経過時間を測定する睡眠時間測定部25と、経過時間における目標睡眠深度を取得するとともに外乱情報に基づいて目標睡眠深度を補正する目標睡眠深度設定部26と、眠気度に応じた睡眠パターンにおける睡眠深度と現睡眠深度とを比較する睡眠深度比較部27と、刺激を車両100の使用者に付与する付与刺激制御部28と、を備えている。
眠気度検出部21は、生理情報検出部3によって検出された各種の生理情報に基づいて、車両100の使用者の眠気度を検出する。眠気度検出部21は、生理情報検出部3によって検出された生理情報であるまばたき回数や心拍数に応じて眠気度を検出する。眠気度としては、例えば睡眠の軽重に応じて軽度から重度に向かって1〜6の6つのレベルに分類される。具体的には、眠気度1〜2を極軽度、眠気度3〜5を軽度、眠気度6を疲労回復が必要とされる重度の眠気と定義することができる。
睡眠深度判定部22は、使用者の現睡眠深度を判定する。睡眠深度判定部22は、例えば生理情報検出部3で検出された心拍数に基づいて、使用者の現睡眠深度を判定する。
睡眠パターン格納部23は、例えば眠気度に応じた複数の睡眠パターンP1〜P4を格納する。睡眠パターンP1〜P4は、軽度の眠気である眠気度3〜5のそれぞれに対応する睡眠パターンP1〜P3と、重度の眠気である眠気度6に対応する睡眠パターンP4とに分類される。睡眠パターンP1〜P3は、睡眠深度を寝息が立つ程度の浅い眠りである睡眠深度2に一定時間維持させる睡眠パターンである。具体的には、睡眠パターンP1は、眠気度3に対応する睡眠パターンであり、睡眠深度2に維持される時間が例えば5分程度となっている。睡眠パターンP2は、眠気度4に対応する睡眠パターンであり、睡眠深度2に維持される時間が例えば10分程度となっている。睡眠パターンP3は、眠気度5に対応する睡眠パターンであり、睡眠深度2に維持される時間が例えば30分程度となっている。一方、睡眠パターンP4は、自然な睡眠リズムを利用した睡眠パターンである。なお、睡眠深度としては、本実施形態では睡眠深度1〜4とし、睡眠深度1から睡眠深度4と数字が増えるに従って深い深度となる。
上記のように、睡眠パターンP1では5分程度、睡眠パターンP2では10分程度、睡眠パターンP3では30分程度の睡眠を維持させる時間が設定されている。以下では、この時間を覚醒予定時間Tとする。なお、この覚醒予定時間Tは、上記のように睡眠パターンごとに設定されているものでもよいし、あるいは車両100が目的地への到着予定時間又は使用者が任意で設定した時間としてもよく、要は、使用者が覚醒したい時間であればよい。
睡眠パターン選択部24は、睡眠パターン格納部23に格納されている睡眠パターンP1〜P4の中から、眠気度検出部21で検出された眠気度に対応した1つの睡眠パターンを選択する。睡眠パターン選択部24で選択された睡眠パターンについての情報は、睡眠時間測定部25や目標睡眠深度設定部26に出力される。
睡眠時間測定部25は、睡眠パターン選択部24で選択された睡眠パターンの開始からの経過時間である睡眠時間を計測する。睡眠時間測定部25は、計測した睡眠時間を目標睡眠深度設定部26に出力する。
目標睡眠深度設定部26は、睡眠パターン選択部24から入力された睡眠パターンから睡眠時間測定部25で測定された睡眠時間における目標睡眠深度を取得する。そして、目標睡眠深度設定部26は、外乱情報に基づいて取得した目標睡眠深度を補正する。具体的には、目標睡眠深度設定部26は、外乱情報取得部4により車両100の周囲にカーブ、段差および雑音源等のいずれかが存在することが検出されたときには、取得した目標睡眠深度を深くする目標睡眠深度に補正する。深くする睡眠深度は、例えば1段階や2段階とすることができる。深くする睡眠深度の段階数は、外乱の度合いが大きいほど大きくするとよい。
睡眠深度比較部27は、目標睡眠深度設定部26で設定(補正)された目標睡眠深度と、現睡眠深度とを比較して、その差についての比較信号を付与刺激制御部28に出力する。
付与刺激制御部28は、睡眠深度比較部27からの比較信号に応じて、覚醒刺激、維持刺激および誘眠刺激のいずれかを使用者に付与するように刺激付与装置5を制御するために、刺激付与装置5に覚醒刺激付与信号、維持刺激付与信号または誘眠刺激付与信号を出力する。
次に、第1実施形態に係る睡眠制御装置1の動作の例について、図2を参照しながら説明する。以下に示す一連の処理は、ECU2によって所定時間毎に繰り返し実行される。
まず、ステップS10(以下、「S10」という。他のステップにおいても同様とする。)にて、睡眠パターンP1〜P3のうち、眠気度検出部21で検出された眠気度に対応した1つの睡眠パターンを睡眠パターン選択部24で選択する。
S10で睡眠パターンが設定されると、一定時間毎に、睡眠時間測定部25によって経過時間に相当する現睡眠時間ntが測定される(S12)。続いて、生理情報検出部3によって生理計測が行われる(S14)。そして、生理情報検出部3からの心拍数等の生理情報に基づいて、使用者の現睡眠深度SLが判定される(S16)。
S16において、使用者の現睡眠深度SLが判定された後、目標睡眠深度設定部26によって、選択された睡眠パターンの現睡眠時間nt時の目標睡眠深度SL1を取得する(S18)。そして、外乱情報取得部4によってカーブ、段差あるいは騒音等の外乱検出を行い、外乱が検出された場合に外乱情報を取得する(S20)。
S20において、外乱情報が取得された場合、目標睡眠深度設定部26によって当該外乱情報を考慮した目標睡眠深度SL1に補正される(S22)。ここで、外乱情報取得部4によって、車両100の周囲にカーブ、段差または騒音源等の外乱があることが検出された場合には目標睡眠深度SL1はより深い値に補正される。
そして、S22の処理を終えた後には、睡眠深度比較部27によって現睡眠深度SLと目標睡眠深度SL1との比較が行われ(S24)、SL1<SLの場合、すなわち目標睡眠深度SL1が現睡眠深度SLより浅い場合、使用者がより深い眠りについているため付与刺激制御部28が刺激付与装置5を制御して使用者に覚醒刺激が付与される(S26)。このような覚醒刺激としては、発光装置によるフラッシュ光といった視覚的な刺激や、感覚閾値を超えた音圧(例えば白色雑音で60〜80dB程度)での音楽再生といった聴覚的な刺激、あるいは座席を起き上がらせるといったような刺激等から適宜選択される。
また、S24における比較の結果、SL1=SLの場合には目標睡眠深度SL1と現睡眠深度SLとが一致しているため、付与刺激制御部28が刺激付与装置5を制御して使用者に維持刺激が付与される(S28)。このような維持刺激としては、微弱な光や微弱な振動の連続付与や、所定の音圧レベル(例えばピンクノイズで55dB程度)の音声を30秒周期で時間Δtだけ繰り返し再生する聴覚的な刺激等から適宜選択される。
また、S24における比較の結果、SL1>SLの場合、すなわち目標睡眠深度SL1が現睡眠深度SLより深い場合、使用者の眠りが浅いため付与刺激制御部28が刺激付与装置5を制御して使用者に誘眠刺激が付与される(S30)。このような誘眠刺激としては、睡眠に適した室温調整といった知覚的な刺激や、マッサージによる触覚的な刺激や、睡眠に適した音楽再生といった聴覚的な刺激等から適宜選択される。特に、S22で目標睡眠深度SL1が深い睡眠深度に補正されている場合、通常よりも強い誘眠刺激が付与され、これによって、車両100が外乱が発生する地点に到達したときに、使用者が睡眠パターンの睡眠深度よりも深い睡眠深度になっている可能性が高い。
以上のS26,S28またはS30の処理を終えた後には、S32に進み、現睡眠時間ntと覚醒予定時間Tとを比較する。比較の結果、現睡眠時間ntが覚醒予定時間Tより小さい場合、S12に戻り、使用者の睡眠深度の維持制御を繰り返す。一方、S32における比較の結果、現睡眠時間ntが覚醒予定時間T以上になった場合、使用者に対してS26における覚醒刺激より強い覚醒刺激を使用者に付与して使用者を覚醒させる(S34)。これにより、睡眠制御装置1による睡眠制御は終了する。
ところで、例えば図3(a)に示すような、途中に工事中の箇所やガタガタの箇所を有する目的地までの経路がある場合、従来であれば図3(b)に示すように工事中の箇所やガタガタの箇所を通るときに、この工事やガタガタが外乱となって使用者の睡眠深度が浅くなってしまい、覚醒予定時間Tが経過する前に使用者が覚醒してしまうという問題があった。
しかしながら、第1実施形態に係る睡眠制御装置1によれば、外乱情報に基づいて睡眠深度を変えるように制御する。よって、車両100が工事中の箇所やガタガタの箇所を通る場合であっても、図3(c)に示すように工事やガタガタに差し掛かる前に使用者の睡眠深度を深くするように制御するため、覚醒予定時間Tが経過する前に使用者が覚醒することはなく、上記の問題を解消することができる。また、急カーブや騒音等の他の外乱についても同様である。
次に、第2実施形態に係る睡眠制御装置51について説明する。第2実施形態の睡眠制御装置51は、図4に示すようにECU2が通信機6を介して情報管理センタ30と情報の送受信が可能となっている点で第1実施形態の睡眠制御装置1と異なる。通信機6は、車両100に設けられ、ECU2と情報管理センタ30との間で情報の送受信を行う通信手段である。第2実施形態において、車両100は、外乱情報を取得した場合、その外乱情報を、外乱の発生位置、外乱度合い、外乱度合いと睡眠深度との関係についての情報とあわせて通信機6によって情報管理センタ30に送信する。また、情報管理センタ30は、多数の車両や多数の情報提供者から外乱情報を収集し、その外乱情報を解析して管理するセンタである。情報管理センタ30は、外乱情報の記憶及び解析等を行うサーバ31と、ECU2との情報の送受信を行う通信部32とを備えて構成されている。携帯電話50は情報提供者が所持するものであって、情報提供者が携帯電話50によってイベント、天候等の外乱情報を情報管理センタ30に送信する。
サーバ31は、外乱情報を記憶するデータベースである記憶部31aと、外乱情報を解析する外乱解析部31bとを備えて構成されている。記憶部31aは、急カーブ、段差、騒音、ガタガタ道、工事、イベントや天候(雨、雷、暴風)等の外乱情報と、その外乱情報が存在する場所とを紐付けて記憶している。さらに、例えば使用者を起こしやすいものか否か等といった外乱度合いや、外乱度合いに対応する睡眠深度の変化等も紐付けて記憶する。なお、記憶部31aに記憶された外乱情報のうち、所定時間が経過した古い情報は消去されるようになっている。
外乱解析部31bは、外乱情報を解析する情報処理機能を有する。具体的には、外乱解析部31bは、外乱情報が、例えばどの程度の騒音又は振動か、あるいはどの程度の段差又はカーブが存在するか、といったような外乱度合いを解析する。また、外乱解析部31bは、外乱度合いに対応する睡眠深度を解析し、外乱度合いに対して睡眠深度をどの程度深くするかの情報を取得する。外乱解析部31bによって解析された情報は、記憶部31aに記憶されるようになっている。なお、上記の全ての情報を記憶部31aに格納するのではなく、例えば外乱解析部31bにより外乱度合いが基準値以上であると解析された外乱情報のみ記憶部31aに格納させるようにしてもよい。
通信部32は、外乱情報を収集する情報管理センタ30と通信する通信手段として機能する。通信部32は、睡眠制御装置51を備えた車両100、あるいは携帯電話50と、情報の送受信を行う。また、通信部32は、任意の車両100から外乱情報を適宜受信してサーバ31に送信する。また、通信部32は、携帯電話50からイベント、天候、工事情報等の外乱情報を受信してサーバ31に送信する。また、通信部32は、睡眠制御装置51の通信機6と通信を行うことにより、情報管理センタ30から車両100に向けて走行中の経路に関する外乱情報を提供する機能を有しており、記憶部31aに格納されている外乱情報を通信機6を介してECU2に送信する。
次に、第2実施形態に係る睡眠制御装置51の動作の例について、図2を用いて第1実施形態と異なる点のみを説明する。第2実施形態は、S20における外乱情報取得処理のみが第1実施形態と異なる。具体的には、S20において、外乱情報取得部4によるカーブ検出、段差検出および音検出の各検出信号だけでなく、情報管理センタ30から送信される記憶部31aに格納されている外乱情報を通信機6で受信することによって取得される。車両100では、外乱情報取得部4によって外乱情報を取得する毎に、外乱の位置情報等も併せて情報管理センタ30に通信機6によって送信する。なお、S20において、記憶部31aに格納されている外乱情報のみが取得されるようにしてもよい。
以上、第2実施形態に係る睡眠制御装置51によれば、例えば図5に示すように情報管理センタ30から事前に工事やガタガタ等の外乱情報を取得できる。そのため、車両100に外乱情報取得部4がなくても外乱情報を得ることができる。さらに、多数の車両等から収集された外乱情報と、外乱情報を解析した情報も併せて提供されるので、信頼度が高い外乱情報が得られる。
以上、第1及び第2実施形態では、睡眠制御装置1,51を備えた車両100であって、目標睡眠深度設定部26が外乱情報に基づいて車両100の利用者の睡眠深度を制御する。従って、外乱によって覚醒予定時間Tの経過前に車両100の使用者が覚醒することを防止でき、当該使用者の睡眠深度を適切に制御することができる。
なお、上記の第1及び第2実施形態は本発明に係る睡眠制御装置及び移動体の実施形態を説明したものであり、本発明に係る睡眠制御装置及び移動体は本実施形態に記載されたものに限定されない。本発明に係る睡眠制御装置及び移動体は、各請求項に記載した要旨を変更しないように本実施形態に係る睡眠制御装置及び移動体を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、第1及び第2実施形態では、例えば図2のS20に示すように車両走行中に一定時間毎に外乱情報を取得する例について説明した。しかし、外乱情報を取得するタイミングはこれに限られず、例えば情報管理センタ30と通信可能な場合、車両100の発進時に予め取得してもよい。
また、本実施形態では、移動体を車両100として、車両100に搭乗する使用者の睡眠制御を行う例について説明した。しかし、移動体としては車両に限定されず、睡眠制御の対象も車両100に搭乗する使用者に限定されない。例えば、移動体を航空機または船舶として、乱気流や大波等の外乱情報を取得し、取得した外乱情報に基づいて航空機または船舶の搭乗者の睡眠深度を制御するようにしてもよい。
1,51…睡眠制御装置、2…ECU、3…生理情報検出部、4…外乱情報取得部、5…刺激付与装置、21…眠気度検出部、22…睡眠深度判定部、23…睡眠パターン格納部、24…睡眠パターン選択部、25…睡眠時間測定部、26…目標睡眠深度補正部、27…睡眠深度比較部、28…付与刺激制御部、30…情報管理センタ、31…サーバ、31a…記憶部、31b…外乱解析部、32…通信部、100…車両。

Claims (4)

  1. 外乱情報を取得する外乱情報取得手段と、
    前記外乱情報取得手段により取得された外乱情報に基づいて使用者の睡眠深度を制御する制御手段と、
    を備える睡眠制御装置。
  2. 前記制御手段は、外乱を受ける前に使用者の睡眠深度を深くする、
    請求項1に記載の睡眠制御装置。
  3. 外乱情報を収集する情報管理センタと通信する通信手段を備え、
    前記制御手段は、前記通信手段で受信した前記情報管理センタで収集された外乱情報に基づいて使用者の睡眠深度を制御する、
    請求項1又は2に記載の睡眠制御装置。
  4. 睡眠制御装置を備えた移動体であって、
    前記睡眠制御装置は、請求項1〜3のいずれか1項に記載された睡眠制御装置であり、
    前記制御手段は、前記外乱情報に基づいて前記移動体の使用者の睡眠深度を制御する移動体。
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