JP2013172561A - ガス絶縁開閉装置、及びガス絶縁母線 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置、及びガス絶縁母線 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁性能及び絶縁信頼性を高めたガス絶縁開閉装置、及びそのガス絶縁母線を提供する。
【解決手段】ガス絶縁開閉装置は、絶縁ガス4が封入された密閉容器2内に支持体3で高電圧導体1を支持する。支持体3と高電圧導体1との間には、絶縁体の電解緩和シールド5を介在させる。電解緩和シールド5の高電圧導体1との対向面には、高電圧導体1と電気的に接続された導電層10が形成される。または、高電圧導体1の電路端部と密閉容器2との間に絶縁体のエンドシールド6を介在させる。エンドシールド6の電路端部との対向面には、高電圧導体1と電気的に接続された導電層10が形成される。
【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、発電所や変電所等において使用されるガス絶縁開閉装置、及びこれが備えるガス絶縁母線に関する。
現在、高発電所や変電所等の電圧大容量の電力系統においては、開閉装置が広く使用されている。図4に示すように、この開閉装置は、遮断器21、母線22、断路器23、設置開閉器24、電圧変成器25、及びケーブルヘッド26を有し、制御盤27により制御されている。遮断器21には、その一方の口出し部に母線22が接続され、他方の口出し部には、断路器23、接地開閉器24、及び電圧変成器25等を介してケーブル線路側のケーブルヘッド26が接続されている。これら各機器は、高電圧導体によって互いに電気的に接続されている。
近年、この開閉装置には、都市部の地下変電所への適用や、経済性の向上が求められており、開閉装置のコンパクト化を図ることが急務となっている。特に、開閉装置の絶縁性能を向上させることは、開閉装置のコンパクト化を進展させる上で、極めて重要な役割を担っている。
そこで、近年では、絶縁性能を向上させたガス絶縁開閉装置(GIS)が主流となっている。このガス絶縁開閉装置は、遮断器21、母線22、断路器23、接地開閉器24、電圧変成器25、及びこれらを接続する高電圧導体を、絶縁や消弧のための絶縁ガスを充填した密閉容器内に電気的に絶縁されて収納している。絶縁ガスは、例えば、SFである。
例えば、母線22を例に説明する。図5に示すように、母線22では、通電用の高電圧導体1が密閉容器2に挿通している。高電圧導体1は、密閉容器2内において、絶縁物である支持体3によって支持されており、密閉容器2とは非接触となっている。この密閉容器2内に絶縁ガスが封入されている。尚、高電圧導体を収容し、各機器を接続する接続機器についても概略同一構成である。
このように、ガス絶縁開閉装置は、絶縁性能及び安全性に優れ、また、設置スペースの縮小化が可能である。但し、母線22や高電圧導体を収容した接続機器においては、絶縁物である支持体3や母線端部の周辺では、高電界が発生しやすいという問題がある。そのため、ガス絶縁開閉装置の更なる絶縁性向上のためには、この高電界による絶縁破壊を防止する措置を講じる必要がある。
支持体3や母線端部の周辺付近で生じる高電界による絶縁破壊を防止する措置としては、高電界が生じる電極部分を絶縁物で被覆した絶縁コーティング構造があげられる(例えば、特許文献1参照。)。また、高電界が生じる電極部分を絶縁物でモールドした絶縁物モールド構造があげられる(例えば、特許文献2参照。)。さらには、高電界が生じる部分と接地金属容器の間にバリア絶縁物を配置し、このバリア絶縁物が放電バリアとして機能することで、高電界部から発生した放電の進展を防止する放電バリア構造があげられる(例えば、特許文献3参照)。
特許3028975号公報 特開2007−274822号公報 特許4177628号公報
ここで、特許文献1や2に挙げられている絶縁コーティング構造や絶縁物モールド構造による絶縁破壊防止措置においては、次のような問題が指摘されている。すなわち、これら絶縁破壊防止措置では、電極を絶縁物でコーティング若しくはモールドすることが必要不可欠となるため、コーティング若しくはモールド内部のボイドや剥離、ピンホールが生じやすく、このことが絶縁性能に強く影響を及ぼすことが指摘されている。
また、電極表面に絶縁物や樹脂によるコーティングやモールドを施す際には、接着性を向上させるために電極表面に前処理を実施しなければならない。また、コーティングやモールドが行われる電極表面の表面粗さが粗い場合には、その箇所で局所的な電界強調が生じてしまい、絶縁性能の大幅な向上は見込めない。そのため、電極表面を滑らかに仕上げることが重要視され、表面粗さを厳重に管理する必要がある。加えて、電極そのものの加工形状(R部)の管理も要求される。このように、これら絶縁破壊防止措置を適用とすると、ガス絶縁開閉装置の製作工程が複雑となってしまう点が指摘されている。また、電極にコーティングやモールドを施すため、重量はその分増大し、組立作業性を低下させている。
特許文献3に挙げられている放電バリア構造による絶縁破壊防止措置においても、次のような問題が指摘されている。すなわち、高電圧導体と接地金属容器間にバリア絶縁物を配置すると、バリア絶縁物を配置しない場合に比べて、高電圧導体部の電界は上昇し、放電開始電界が低下してしまう。そのため、この放電バリア構造においても、絶縁信頼性において問題が指摘されている。さらに、バリア絶縁物を配置するためには、それを支持する支持体の形状は複雑なものとなり、重量はその分増大し、組立作業性を低下させている。
本発明の実施形態は、上記の課題を解消するために提案されたものであり、絶縁性能及び絶縁信頼性を高めたガス絶縁開閉装置、及びそのガス絶縁母線を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために、実施形態のガス絶縁開閉装置は、絶縁ガスが封入された密閉容器内に絶縁された支持体で支持された高電圧導体が挿通される。このガス絶縁開閉装置は、支持体と高電圧導体との間に介在する絶縁体を有する。さらに、この絶縁体の高電圧導体との対向面には、高電圧導体と電気的に接続された導電層が形成される。
また、他の実施形態に係るガス絶縁開閉装置は、絶縁ガスが封入された密閉容器内に高電圧導体が挿通されたガス絶縁開閉装置である。このガス絶縁開閉装置は、高電圧導体の電路端部と密閉容器との間に絶縁体を介在させる。さらに、この絶縁体の母線端部との対向面には、高電圧導体と電気的に接続された導電層が形成される。
また、実施形態に係るガス絶縁母線は、絶縁ガスが封入された密閉容器と、密閉容器内に挿通された高電圧導体を備えている。そして、このガス絶縁母線は、高電圧導体の母線端部と密閉容器との間に絶縁体を介在させる。さらに、この絶縁体の母線端部との対向面には、高電圧導体と電気的に接続された導電層が形成される。
また、他の実施形態に係るガス絶縁母線は、絶縁ガスが封入された密閉容器と、密閉容器内に挿通された高電圧導体と、高電圧導体を金属容器内に支持する絶縁された支持体とを備えている。さらに、この支持体と高電圧導体との間には、絶縁体を介在させ、絶縁体の高電圧導体側との対向面には、高電圧導体と電気的に接続された導電層が形成される。
第1の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の高電圧導体部分を示す模式図である。 第2の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の高電圧導体部分を示す模式図である。 第3の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の高電圧導体部分を示す模式図である。 ガス絶縁開閉装置の全体構成を示す模式図である。 従来のガス絶縁開閉装置の高電圧導体部分の構成を示す模式図である。
以下、ガス絶縁開閉装置の各実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
まず、第1の実施形態に係るガス絶縁開閉装置及びガス絶縁母線について説明する。図1に第1の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の母線22又は高電圧導体1を収容する接続機器を示す。図1に示すように、高電圧導体1は、支持体3に支持されることにより、密閉容器2内に挿通されている。高電圧導体1と支持体3との間には、電界緩和シールド5が介在している。
密閉容器2は、金属製の容器である。この密閉容器2には絶縁ガス4が封入されている。絶縁ガス4としては、SFガスが挙げられる。近年、SFガスは地球温暖化係数の高いガスであるため、排出規制対象に指定されている。そのため、環境低負荷化の観点から、封入する絶縁ガス4として、自然由来ガスである空気、二酸化炭素、酸素、窒素、またはそれらの混合ガスを用いるようにしてもよい。
支持体3は、絶縁物であり、コーン形状を有している。支持体3の裾野には、フランジが形成されている。支持体3は、密閉容器2間の継ぎ目にフランジが挟み込まれることで、コーンの頂点部分が密閉容器2の軸線と一致された状態で密閉容器2内に取り付けられている。
支持体3のコーン頂点部分は、平面領域となっている。支持体3の平面領域には、平面領域よりも一回り小さい開口が設けられている。この支持体3の開口には、接触子7が挿入されている。接触子7は、支持体3のコーン頂点部分の厚みよりも長い円柱体であり、支持体3の両側から突出している。
高電圧導体1は、例えば、アルミニウムや銅など単一材料で形成された円柱体である。この高電圧導体1は、支持体3のコーン頂点部分の表面及び裏面にそれぞれ対向配置されており、密閉容器2の軸線と概略一致する。高電圧導体1の少なくとも両端は、中空部となっている。高電圧導体1は、支持体3を貫通した接触子7が中空部に挿入されることにより、接触子7を介して支持体3に支持される。
また、高電圧導体1の両端内部には、導電性のコンタクト8が設けられている。コンタクト8は、接触子7の先端周囲と高電圧導体1の内面とに接触している。すなわち、高電圧導体1は、接触子7とコンタクト8とを介して隣の高電圧導体1と電気的に接続されている。母線22又は接続機器の中端部分においては、この電気的接続態様により、複数の高電圧導体1が継ぎ合わせられて、全体として一本の電路を形成する。
電界緩和シールド5は、熱可塑性のプラスチックを金型により成形したコップ形状の絶縁体である。この電界緩和シールド5は、コップ内面及び外面の表面粗さRzが5μm以下になるように成形される。成形後に研磨材により表面粗さを調整するようにしてもよい。
この電界緩和シールド5は、底面に接触子7が挿通する開口を有し、支持体3のコーン頂点に設けられた平面領域と高電圧導体1の周縁との間に、底面の縁領域を介在し、支持体3のコーン頂点に設けられた平面領域に金属製のボルト9で固定されている。電界緩和シールド5は、金属製ボルト9で締結されることで接触子7及び高電圧導体1と電気的に接続されている。
電界緩和シールド5の側壁は、取り付けられた状態において、コンタクト8を覆う程度の長さを有する。この電界緩和シールド5は、支持体3の両側にそれぞれ固定され、支持体3の両側に存在する高電圧導体1の端部をそれぞれ覆っている。但し、電界緩和シールド5と高電圧導体1とは、所定距離離間して配置される。すなわち、電界緩和シールド5の内径は、高電圧導体1の外径よりも大きく、電界緩和シールド5の底面は、高電圧導体1と支持体3との距離よりも薄い。
更に、この電界緩和シールド5の内面、すなわち高電圧導体1との対向面には、底面から側壁内面に亘って導電層10が形成されている。この導電層10は、具体的には、高導電層、半導電層、又は非線形導電層(言い換えれば非線形抵抗層)である。例えば、この導電層10は、塗布や蒸着の方法により形成される。
(作用・効果)
このようなガス絶縁開閉装置の作用効果について説明する。まず、電界緩和シールド5は、絶縁物でありながら、その内面に導電層10が形成されているため、あたかも金属シールドに絶縁被覆を施したものと同等の特性を有する。すなわち、電界緩和シールド5を金属で構成した場合に生じる放電形成に影響を及ぼす金属表面(陰極)からの電界電子放出は大幅に抑制され、耐電圧性能を向上させることが可能となる。一方で、電界緩和シールド5を絶縁物で構成した場合に生じる高電圧導体1の電界上昇、及びそれに伴う放電開始電界の低下を防止することができる。このように、電界緩和シールド5を金属又は絶縁物の何れかで構成した場合の両問題点の解決を図ることができ、絶縁性能は飛躍的に向上する。
さらに、金属製の電界緩和シールドに絶縁コーティングを施したり、金属製の電界緩和シールドを樹脂でモールドしたりするときに発生していた被覆内部のボイドや剥離、ピンホールを回避することが可能となり、絶縁信頼性を高めることができる。
また、電界緩和シールド5の成形時に内面および外面の表面粗さを滑らかに製作することで、表面粗さによる局所的な電界強調の低減効果も期待できる。特に、プラスチック内面には導電層10を形成しているため、導電率のコントロールが自在となり、高電界部の電界低減が容易となる。
また、電界緩和シールド5をプラスチックで成形することによって、軽量であり組立作業性も向上する。
(第2の実施形態)
(構成)
次に、第2の実施形態に係るガス絶縁開閉装置及びガス絶縁母線を説明する。図2に第2の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の母線22又は高電圧導体1を収容する接続機器を示す。図2に示すように、第2の実施形態に係るガス絶縁開閉装置では、高電圧導体1で形成される電路の端部にエンドシールド6を備えている。
エンドシールド6は、一領域が開口した中空の球体壺形状を有し、熱可塑性のプラスチックを金型成形した絶縁体である。このエンドシールド6も、球体内面及び外面の表面粗さRzが5μm以下になるように成形又は研磨される。
このエンドシールド6は、密閉容器2内において、高電圧導体1の電路端部に開口を向けて、この電路端部と密閉容器2との間に介在する。具体的には、高電圧導体1の電路末端は、支持体3の片側にのみ高電圧導体1が支持され、支持体3の他方側には、接触子7が露出しており、エンドシールド6は、この接触子7の露出端に開口を近接させて配置される。
接触子7の露出端には、金属製スタッド11が設けられている。この金属製スタッド11の長さ方向は、接触子7の長さ方向と一致する。一方、エンドシールド6の壺底部には、プラスチック製ボルト12と金属製スタッド11の座面が形成されている。エンドシールド6は、この金属製スタッド11をエンドシールド6の開口へ挿通し、エンドシールド6の壺底部と金属製スタッド11の先端とを突き合わせ、プラスチック製ボルト12で固定することにより、高電圧導体1の電路端部と密閉容器2との間に介在して配置される。この金属製スタッド11に接続されることで、エンドシールド6は、接触子7及び高電圧導体1と電気的に接続されている。尚、プラスチック製ボルト12は、エンドシールド6と同一素材で形成されている。
金属製スタッド11は、エンドシールド6の壺底部から開口までの長さと略同一か若干長い。すなわち、エンドシールド6の開口は、接触子7の先端近傍に至る。また、エンドシールド6の開口径は、接触子7の径よりも大きく、接触子7で発生する電界は、エンドシールド6の内部を通る。エンドシールド6の内部、すなわち高電圧導体1の電路端部との対向面には、電解緩和シールド5と同じく、導電層10が形成されている。
尚、この高電圧導体1の電路端部においても、高電圧導体1と支持体3との間、また露出した接触子7と支持体3との間に電界緩和シールド5を設けるようにしてもよい。
(作用効果)
このようなガス絶縁開閉装置の作用効果について説明する。このガス絶縁開閉装置においては、高電圧導体1の電路端部で発生する電界による絶縁破壊を電界緩和シールド5と同様の機能によって防止することができる。すなわち、エンドシールド6は、絶縁物でありながら、その内面に導電層10が形成されているため、あたかも金属シールドに絶縁被覆を施したものと同等の特性を有する。
つまり、エンドシールドを金属で構成した場合に生じる放電形成に影響を及ぼす金属表面(陰極)からの電界電子放出は大幅に抑制され、耐電圧性能を向上させることが可能となる。一方で、エンドシールドを絶縁物で構成した場合に生じる高電圧導体1の電界上昇、及びそれに伴う放電開始電界の低下を防止することができる。このように、エンドシールドを金属又は絶縁物の何れかで構成した場合の両問題点の解決を図ることができ、絶縁性能は飛躍的に向上する。
さらに、金属製のエンドシールドに絶縁コーティングを施したり、金属製のエンドシールドを樹脂でモールドしたりするときに発生していた被覆内部のボイドや剥離、ピンホールを回避することが可能となり、絶縁信頼性を高めることができる。
また、エンドシールド6の成形時に内面および外面の表面粗さを滑らかに製作することで、表面粗さによる局所的な電界強調の低減効果も期待できる。特に、プラスチック内面には導電層10を形成しているため、導電率のコントロールが自在となり、高電界部の電界低減が容易となる。
また、エンドシールド6をプラスチックで成形することによって、軽量であり組立作業性も向上する。
(第3の実施形態)
(構成)
次に、第3の実施形態に係るガス絶縁開閉装置及びガス絶縁母線について図3に基づき説明する。第1又は第2の実施形態と同一構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
この第3の実施形態では、電界緩和シールド5をプラスチック製ボルト12で支持体3に締結し、エンドシールド6をプラスチック製スタッド13に接続している。電界緩和シールド5とエンドシールド6は、プラスチック製ボルト12及びプラスチック製スタッド13が絶縁体であるため、高電圧導体1及び接触子7と電気的に接続されておらず、また外部的にバイアスされておらず、接地もされていない。そのため、電解緩和シールド5及びエンドシールド6の高電圧導体1との対向面、すなわち導電層10は、フローティング電位を有する。フローティング電位は、高電圧導体1から発生する電界中にさらされたときに電子やイオンのチャージアップにより発生する電位であり、当該電界に依存する。
(作用効果)
電界緩和シールド5及びエンドシールド6の内面電位をフローティング電位とすることにより、シールド内面の電位は高電圧導体1及び接触子7よりも幾分低下する。これにより、電界緩和シールド5及びエンドシールド6の外面に生じる電界値は低減され、絶縁性能をさらに向上させることができる。
(他の実施形態)
以上、本明細書においては、本発明に係る複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。各実施形態の全て又はいずれかを組み合わせたものも発明の範囲に包含される。また、各実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の範囲を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。例えば、電界緩和シールド5及びエンドシールド6は、プラスチックを成型して製作される例を説明したが、他の絶縁材料で置き換えた構成も可能である。
1 高電圧導体
2 密閉容器
3 支持体
4 絶縁ガス
5 電解緩和シールド
6 エンドシールド
7 接触子
8 コンタクト
9 金属製ボルト
10 導電層
11 金属製スタッド
12 プラスチック製ボルト
13 プラスチック製スタッド
21 遮断器
22 母線
23 断路器
24 接地開閉器
25 電圧変成器

Claims (16)

  1. 絶縁ガスが封入された密閉容器内に絶縁された支持体で支持された高電圧導体が挿通されたガス絶縁開閉装置であって、
    前記支持体と前記高電圧導体との間に介在する絶縁体と、
    前記絶縁体の前記高電圧導体との対向面に形成されるとともに、前記高電圧導体と電気的に接続された導電層と、
    を備えること、
    を特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 絶縁ガスが封入された密閉容器内に電路を形成する高電圧導体が挿通されたガス絶縁開閉装置であって、
    前記高電圧導体の電路端部と前記密閉容器との間に介在する絶縁体と、
    前記絶縁体の前記電路端部との対向面に形成されるとともに、前記高電圧導体と電気的に接続された導電層と、
    を備えること、
    を特徴とするガス絶縁開閉装置。
  3. 前記絶縁体の前記対向面の電位はフローティング電位であること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 前記導電層は、高導電性、半導電性、又は非線形導電性であること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 前記絶縁体は、金型成形された熱可塑性プラスチックであること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のガス絶縁開閉装置。
  6. 前記絶縁体は、前記絶縁体と同一材料で形成されたボルトにより固定されていること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のガス絶縁開閉装置。
  7. 前記絶縁体は、前記対向面とは逆の面の表面粗さが5μm以下であること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のガス絶縁開閉装置。
  8. 前記絶縁体は、前記対向面の表面粗さが5μm以下であること、
    を特徴とする請求項1又は2記載のガス絶縁開閉装置。
  9. 絶縁ガスが封入された密閉容器と、
    前記密閉容器内に挿通された高電圧導体と、
    前記高電圧導体を前記密閉容器内に支持する絶縁された支持体と、
    前記支持体と前記高電圧導体との間に介在する絶縁体と、
    前記絶縁体の前記高電圧導体側との対向面に形成されるとともに、前記高電圧導体と電気的に接続された導電層と、
    を備えること、
    を特徴とするガス絶縁母線。
  10. 絶縁ガスが封入された密閉容器と、
    前記金属容器内に挿通された高電圧導体と、
    前記高電圧導体の電路端部と前記密閉容器との間に介在する絶縁体と、
    前記絶縁体の前記端部側との対向面に形成されるとともに、前記高電圧導体と電気的に接続された導電層と、
    を備えること、
    を特徴とするガス絶縁母線。
  11. 前記絶縁体の前記対向面の電位はフローティング電位であること、
    を特徴とする請求項9又は10記載のガス絶縁母線。
  12. 前記導電層は、高導電性、半導電性、又は非線形導電性であること、
    を特徴とする請求項9又は10記載のガス絶縁母線。
  13. 前記絶縁体は、金型成形された熱可塑性プラスチックであること、
    を特徴とする請求項9又は10記載のガス絶縁母線。
  14. 前記絶縁体は、前記絶縁体と同一材料で形成されたボルトにより固定されていること、
    を特徴とする請求項9又は10記載のガス絶縁母線。
  15. 前記絶縁体は、前記対向面とは逆の面の表面粗さが5μm以下であること、
    を特徴とする請求項9又は10記載のガス絶縁母線。
  16. 前記絶縁体は、前記対向面の表面粗さが5μm以下であること、
    を特徴とする請求項9又は10記載のガス絶縁母線。
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