JP2000125451A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

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JP2000125451A
JP2000125451A JP29023498A JP29023498A JP2000125451A JP 2000125451 A JP2000125451 A JP 2000125451A JP 29023498 A JP29023498 A JP 29023498A JP 29023498 A JP29023498 A JP 29023498A JP 2000125451 A JP2000125451 A JP 2000125451A
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shield
gas
insulating film
insulated switchgear
disconnector
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Takao Yamauchi
高雄 山内
Hiroyuki Haneuma
洋之 羽馬
Osamu Kisanuki
治 木佐貫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス絶縁開閉装置の接続部および断路器の固
定電極、可動電極部の外周に配置されたシールドの絶縁
耐力を高くし、寸法を縮小したガス絶縁開閉装置を得
る。 【解決手段】 ガス絶縁開閉装置の導体接続部または断
路器の固定電極、可動電極の外周を覆う位置に配置され
るシールドを心金具をアルミニウムまたはアルミニウム
合金製として表面にアルマイト層を形成し、その表面に
絶縁皮膜を形成した構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は変電所等に設置さ
れるガス絶縁開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】変電所等においては設置スペースの縮
小、高信頼性、保守の省力化等の見地からガス絶縁開閉
装置が多く使用されているが、ガス絶縁開閉装置をさら
に小スペース化、高信頼化を図るべく種々検討が行われ
ている。その一例として、例えば特公平7−75445
号公報に開示されたガス絶縁開閉装置では、断路器部分
の直径が縮小できる構成が開示されている。その断路器
部分の断面図を図9、図9の接触子部分の部分断面図を
図10に示す。図において、1は断路器容器、2は断路
器容器1内に充填された絶縁ガス、3は通電部を断路器
容器1の中心に支持する絶縁スペーサ、4は固定電極
部、5は可動電極部、6は可動電極部5を動作させる操
作機構であり、可動電極部5を動作させる絶縁ロッド6
aと、絶縁ロッド6aを動作させるリンク機構6bによ
り構成されている。11は固定電極、12は可動電極で
あり、先端部にアーク接点12aが取り付けられてい
る。13は接触子であり、一端は固定電極11の端部に
接触し、他端部にアーク接点13aが取り付けられ、可
動電極12に接離するように構成されている。14は固
定電極側シールドであり、心金具14aの表面はアルマ
イト(Al23)層14bが形成されている。15は可
動電極側シールドである。
【0003】このように構成されたガス絶縁開閉装置の
断路器部においては、可動電極12が接触子13に接触
した状態から操作機構6により開離すると、接触子13
のアーク接点13aと可動電極12のアーク接点12a
の間にアークが発生し、可動電極12がさらに開離する
とアークが消滅して断路器が開極する。断路器の開極時
には、極間に加わる電圧に耐えるように対向する固定電
極側シールド14および可動電極側シールド15が取り
付けられ、電界集中が生じないように形成されている。
固定電極側シールド14は図10に示すとおり、アルミ
ニウムまたはアルミニウム合金製の心金具14aの表面
にアルマイト層14bが形成された構成であり、アルマ
イト層14bは良好な絶縁性を有しているので、絶縁性
能が約20%向上すると特公平7−75445号公報に
記載されている。
【0004】また、特開昭56−98310号公報に
は、シールドの電界集中部分に絶縁皮膜を形成する構成
が示されている。その構成を図11に示す。図におい
て、21は容器、22は導体、23は接触子、24は接
触子23の周囲を包囲するように配置されたシールドで
あり、心金具24aの外周端部の電界集中部分に絶縁皮
膜24bが形成されている。25は導体22を支持する
絶縁支持物である。
【0005】この構成では、シールド24の電界集中部
に絶縁皮膜24bを形成してシールド24の表面の絶縁
強度を向上させ、ガス絶縁開閉装置の絶縁ガスが大気圧
になったときにも、機器の寸法を変えることなく、常規
電圧に耐える絶縁耐力を確保したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
シールド表面の絶縁強度を強化する構成の特公平7−7
5445号公報に示された心金具をアルミニウムまたは
アルミニウム合金製とした場合、すり傷や微小な突起が
存在し、アルマイト処理を施してもアルマイト層は多数
の小孔を有する多孔質であり、小孔部分に導電性異物が
存在することもあって、期待通りに絶縁性能が得られな
い問題点があった。
【0007】また、特開昭56−98310号公報に示
されたシールド24の表面に絶縁皮膜24bを形成する
方法では、シールド24の心金具24aの表面には、加
工中、運搬中のすり傷が存在した状態で、絶縁皮膜24
bを形成するので絶縁耐力を期待通りに向上させること
は難かしいという問題点があった。
【0008】この発明は上記2つの従来例のそれぞれの
問題点を解消するためになされたものであり、それぞれ
の従来例の特長が相乗するように構成したものであり、
シールドの心金具をアルミニウムまたはアルミニウム合
金製とし、心金具の加工中、運搬中のすり傷や突起を心
金具の状態で平滑化し、平滑化した表面に絶縁皮膜を形
成することにより、安定した絶縁耐力が得られるような
シールドとし、寸法を縮小化したガス絶縁開閉装置を得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るガス絶縁開閉装置は、内部の各機器間の接続部および
断路器の固定電極および可動電極の支持部の端部の外周
に配置されたシールドは、心金具をアルミニウムまたは
アルミニウム合金製とし、心金具の表面に、厚さ1μm
以上のアルマイト層を形成し、さらにアルマイト層の表
面に絶縁皮膜を形成したものである。
【0010】この発明の請求項2に係るガス絶縁開閉装
置は、請求項1の構成の断路器の固定電極支持部の外周
に配置されたシールドの絶縁皮膜を可動電極側に対向す
る端部の可動接触子が通過する開口部の縁部を除く外周
面に形成したものである。
【0011】この発明の請求項3に係るガス絶縁開閉装
置は、請求項1または請求項2の構成の各機器間の接続
部および断路器の固定電極および可動電極の支持部の端
部を覆う位置に配置されたシールドの心金具のアルマイ
ト層の表面に形成する絶縁皮膜の比誘電率は3以上とし
たものである。
【0012】この発明の請求項4に係るガス絶縁開閉装
置は、請求項1乃至請求項3の内部の各機器間の接続部
および断路器の固定電極および可動電極の支持部の端部
を覆う位置に配置されたシールドのアルマイト層の表面
に形成する絶縁皮膜の厚さを30μm以上としたもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は例えばガス
絶縁開閉装置の導体支持部の部分構成図である。図2
(a)は図1の導体接続部の外周を覆うシールドの断面
図であり、図2(b)はシールド表面の部分拡大図であ
る。図において、31は密閉容器、32は導体、33は
通電部を支持する絶縁スペーサであり、中心部には導体
接続部33aが埋設されている。34は接触子、35は
接触子部分を覆うように配置されたシールドであり、ア
ルミニウムまたはアルミニウム合金製の心金具35aの
表面にアルマイト層35bを形成し、さらにその表面に
絶縁皮膜35cを形成した構成である。密閉容器31の
内部には高圧力のSF6 ガス等の絶縁ガスが充填されて
いる。
【0014】図1、図2の構成が三相回路に使用される
と、導体32と密閉容器31との間には三相回路の相電
圧が課電された状態であり、導体32の直径よりもシー
ルドの直径の方が大きく、密閉容器31の内壁に近くな
っており、シールド35の表面の電界が最も高くなって
おり、密閉容器31の内径は、シールド35の外表面の
電界が規定値になるように設計されている。したがって
シールド35の表面の電界設計値を高くとることができ
ればガス絶縁開閉装置の密閉容器の直径を小さくするこ
とができる。
【0015】図1、図2のシールド35は、心金具35
aがアルミニウムまたはアルミニウム合金製であり、そ
の外周面は凹凸がないように仕上げられているが、完全
な平滑面ではなく、また加工中や運搬中にすり傷等があ
り、微視的に見れば微小な突起が存在する状態である。
このようなシールドの心金具35aの表面は、アルマイ
ト層35bを形成するとアルマイト処理のときに、処理
液の強い酸性によって心金具35aの表面の微小な突起
は溶解して消滅し、表面が平滑化されてアルマイト層3
5bが形成される。シールドの心金具35aの表面の微
小な突起が消滅する処理条件は、アルマイト層35bの
厚さを1μm以上形成させる処理条件で十分である。ア
ルマイト層35aに絶縁性能を期待する場合は5μm以
上の厚さとなる処理が必要である。
【0016】シールドの心金具35aの表面に形成され
たアルマイト層は、微小な突起は溶解して平滑化されて
いるが微視的には凹凸のある状態であり、図2(b)に
示す小孔35hも多く存在する多孔質の皮膜である。多
孔質のアルマイト層35bの表面に、塗料の状態で浸透
性のよい絶縁材料により絶縁皮膜35cを形成すると、
図2(b)のようにアルマイト層35bの小孔35hに
絶縁塗料が浸透して小孔35hは塞がれ、絶縁耐力の優
れた絶縁皮膜35cが形成できる。絶縁皮膜35cの厚
さは10μm以上であれば、シールド35の表面に部分
放電が発生したときに電子の供給を抑制する機能は確保
され、絶縁耐力を向上させる絶縁皮膜となる。実際には
皮膜の厚さのバラツキ等を考慮する必要があり、絶縁皮
膜35cの厚さは30μm以上を目標に形成することで
ガス絶縁開閉装置の絶縁耐力が向上する安定した絶縁皮
膜になる。
【0017】つぎに絶縁皮膜35cが形成されたシール
ド35が実際のガス絶縁開閉装置に使用された場合の電
界分布について説明する。シールド35の表面がアルマ
イト層35bのみの場合の模式図を図3、シールド35
の表面にアルマイト層35bを形成し、さらにその表面
に絶縁皮膜35cを形成した場合の模式図を図4に示
す。対向する電極に突起が存在する場合の突起先端部の
電界集中の状況は、Centoral Reserch Laboratory: Mit
subishi Electric Corp.:August 1974に示された論文
「Electorical bleakdown characteristics of sulfur
hexafluoride:TOHEINITTA」に示されている。その突起
の高さをaとし、突起の半径をbとし、電界集中係数β
とした場合のa/bと電界集中係数βの関係は図5に示
すとおりとなっている。図において、dは電極の間隔、
0 は電極間の電界強度、Emax.は突起先端の電界強度
である。
【0018】シールドの心金具35aの表面が、厚さ1
μm以上のアルマイト層35bを形成してガス絶縁開閉
装置に取り付けられた模式図の図3の状態では、シール
ドの心金具35aの表面のアルマイト処理後の突起の
(高さa)/(半径b)は、心金具35aの地肌部分で
は2/1程度であり、アルマイト層35bの表面では1
/1程度となっている。心金具35aの地肌の突起先端
のa/b=2のときの電界集中係数βa は図5より6が
得られ、ガスの比誘電率ε0は1であり、アルマイトの
比誘電率εa は8.6であり、誘電体中の電界強度は比
誘電率に逆比例するので、ガス中の中間の電界強度をE
0 とすると(式1)で与えられ、その値は約0.7E0
である。
【0019】
【数1】
【0020】シールド35の心金具35aのアルマイト
層35bの表面のガス中の電界Egは、a/b=1であ
り、電界集中係数βg は図5より3が得られ、ガス中の
中間の電界強度をE0 とすると(式2)で与えられる。
【0021】
【数2】
【0022】このようにシールド35の心金具35aの
表面がアルマイト層35bのみの場合はシールド35の
表面の電界強度はガス中の中間の電界強度E0 の3倍程
度になる。
【0023】シールド35の心金具35aの表面にアル
マイト層35bを形成し、さらにアルマイト層35bの
表面に絶縁皮膜35cを形成した図4の場合は、シール
ド35の心金具35aの地肌の突起先端のアルマイト層
35b内部の電界強度は図3の場合のEa と同一であ
る。アルマイト層35bの表面の絶縁皮膜35cの比誘
電率をεr とし、電界集中係数βr とすると、a/b=
1であるから、図5より3が得られ、アルマイト層35
bの表面の絶縁皮膜35c内の電界強度Er は(式3)
で与えられる。
【0024】
【数3】
【0025】(式3)の電界集中係数βr が3のときの
絶縁皮膜35c内の電界強度Er と絶縁皮膜35cの比
誘電率εr の関係を図6に示す。図6は絶縁皮膜35c
の比誘電率εr をアルマイト層35bの突起先端部の電
界集中係数βr の値よりも大きい絶縁材料で形成する
と、絶縁皮膜35c内の電界強度Er はガス中の中間部
の電界強度E0 よりも低い電界強度が確保できることを
示すものである。
【0026】いまシールド35が密閉容器のSF6 ガス
中に配置され、ガス絶縁開閉装置の最低保障圧力0.4
Mpa.absの場合にSF6 ガスの破壊電界Ed は(式4)
で与えられる。
【0027】
【数4】
【0028】シールド35の表面に形成する絶縁皮膜3
5cの破壊電界は材質により異なるが、破壊電界が35
kV/mm以上の材料で、比誘電率εr が3以上であれ
ば、アルマイト層35bの表面の絶縁皮膜35c内の電
界強度Er がガス中の中間部の電界強度E0 のレベル以
下に緩和することができる。絶縁皮膜35cは通常の絶
縁材料で形成すれば破壊電界は35kV/mm以上は確
保されるものであり、破壊電界が35kV/mm以上の
絶縁皮膜35cを形成しておくことにより、ガス中に部
分放電が発生しても絶縁皮膜35cが破壊することがな
いシールドとなる。このシールドをガス絶縁開閉装置に
使用すれば、ガス中の設計電界を高くしてガス絶縁開閉
装置の寸法を縮小することが可能であり、ガス中で部分
放電が発生してもシールドの絶縁皮膜が損傷を受けない
で、寸法が縮小されたガス絶縁開閉装置が得られる。
【0029】実施の形態2.実施の形態2は、ガス絶縁
開閉装置の断路器部分のシールドの絶縁皮膜をアークの
影響を受けないように形成したものである。図7にガス
絶縁開閉装置の断路器部分の断面図、図8に断路器の固
定側電極部に使用されたシールドの構成を示す。図にお
いて、導体部分の密閉容器31、導体32、導体32の
接続部分のシールド35は実施の形態1の図1と同一の
部材である。41は断路器部分の密閉容器、42は断路
器の可動電極、43は断路器の固定側を支持する絶縁ス
ペーサであり、中心部には導体接続部43aが埋設され
ている。44は断路器の固定電極、45は断路器の接触
部の周囲を包囲するシールド、46は固定電極44側に
支持された接触子である。
【0030】図7の断路器において、可動電極42が開
極するときは、接触子46と可動電極42の先端部42
aとの間にアークAが発生し、開離するにしたがってア
ークAは伸びてシールド45の開口部の内縁部に移行
し、固定電極44に支持された接触子46と可動電極4
2の先端部42aが所定の間隔に開離するとアークAは
消滅し、断路器が開極される。
【0031】図8のシールド45は、心金具45aをア
ルミニウムまたはアルミニウム合金製として表面が滑ら
かになるように加工し、表面に1μm以上のアルマイト
層45bが形成されるようにアルマイト処理を施し、可
動電極42が通過する開口部の内縁部の直径Dsの内側
部分は、アルマイト層45bが露出した状態とし、直径
Dsよりも大きい部分に絶縁皮膜45cを形成してい
る。シールド45をこのように構成すると、断路器が開
極したときに発生したアークAがシールド45の内縁部
のアルマイト層45bの露出部分に移行し、絶縁皮膜4
5cが損傷することがなくなり、繰り返し開閉されても
絶縁性能が低下することはない。シールド45の可動電
極42に対向する端面は、断路器開極時に極間電圧が加
わるが、内縁部の電界は低く絶縁皮膜がなくても必要な
絶縁性能は確保されている。
【0032】シールド45の絶縁皮膜45cは実施の形
態1と同様に、皮膜の厚さを30μm以上を目標とし、
絶縁皮膜の比誘電率εr は3以上とすることにより、ガ
ス中の設計電界を高くとり、ガス絶縁開閉装置の寸法を
縮小することが可能となり、ガス中で部分放電が発生し
てもシールド45の絶縁皮膜45cが損傷を受けること
がない寸法が縮小されたガス絶縁開閉装置が得られる。
【0033】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るガス絶縁開閉
装置は、内部の各機器間の接続部および断路器の固定電
極および可動電極支持部の端部を覆う位置に配置される
シールドのアルミニウムまたはアルミニウム合金製の心
金具の表面に、厚さ1μm以上のアルマイト層を形成
し、その表面に絶縁皮膜を形成したので、シールド心金
具のすり傷や微小な突起は、アルマイト処理するときに
消滅し、その表面に絶縁皮膜を形成したことにより、シ
ールドの心金具の表面の電界集中は緩和され、絶縁耐力
の優れたシールドとなり、ガス絶縁開閉装置のガス中の
設計電界を高くして、寸法を縮小したガス絶縁開閉装置
が得られる。
【0034】この発明の請求項2に係るガス絶縁開閉装
置は、請求項1の構成の断路器の固定電極支持部および
可動電極支持部の外周部を覆う位置に配置されるシール
ドは、可動電極側に対向する端部の内径側の可動接触子
が通過する開口部の内縁部を除く外周面に形成した構成
としたので、断路器の開閉時のアークでシールドの絶縁
皮膜が損傷を受けることがなく、ガス中の設計電界を高
くして寸法を縮小したガス絶縁開閉装置が得られる。
【0035】この発明の請求項3に係るガス絶縁開閉装
置は、請求項1または請求項2の構成のシールドの絶縁
皮膜の比誘電率を3以上としたので、絶縁皮膜中の電界
強度がガス中の中間の電界強度よりも小さくなり、ガス
中の設計電界を高くとり、ガス絶縁開閉装置の寸法を縮
小することが可能となり、ガス中で部分放電が発生して
もシールドの絶縁皮膜が損傷を受けることがない寸法が
縮小されたガス絶縁開閉装置が得られる。
【0036】この発明の請求項4に係るガス絶縁開閉装
置は、請求項1乃至請求項3の内部の各機器間の接続部
および断路器の固定電極支持部、可動電極支持部の端部
を覆う位置に配置されるシールドの絶縁皮膜の厚さを3
0μm以上としたので、絶縁耐力が優れた絶縁皮膜とな
り、設計電界強度を高くして、寸法が縮小されたガス絶
縁開閉装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の導体接続部の構成図である。
【図2】 図1のシールドの構成を示す断面図である。
【図3】 シールド表面のアルマイト層のみの場合の電
界の状況を説明する模式図である。
【図4】 シールド表面にアルマイト層を形成しさらに
絶縁皮膜を形成したシールドの電界の状況を説明する模
式図である。
【図5】 シールドの導電性突起先端部の形状と電界集
中係数の関係を求める曲線を示す図である。
【図6】 シールドの表面の導電性突起の電界集中係数
が3の場合の電界強度と絶縁皮膜の比誘電率との関係を
求める曲線を示す図である。
【図7】 実施の形態2の断路器の固定電極部分のシー
ルドの構成を示す断面図である。
【図8】 図7の断路器の固定電極部分のシールドの断
面図である。
【図9】 従来のガス絶縁開閉装置の断路器部分の構成
図である。
【図10】 図9の断路器の固定電極の部分の部分断面
図である。
【図11】 従来のガス絶縁開閉装置の導体接続部のシ
ールドの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
31 密閉容器、32 導体、33 絶縁スペーサ、3
4 接触子、35 シールド、35a 心金具、35b
アルマイト層、35c 絶縁皮膜、36 導電性粒
子、41 密閉容器、42 可動電極、43 絶縁スペ
ーサ、44 固定電極、45 シールド、45a 心金
具、45b アルマイト層、45c 絶縁皮膜、46
接触子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木佐貫 治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G365 DG01 DH02 DH04 DH05 DH18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器に遮断器、断路器その他の構成
    機器が収容され、絶縁ガスが充填されたガス絶縁開閉機
    器において、各機器間の接続部および断路器の固定電極
    および可動電極支持部を覆う位置に配置されたシールド
    は、心金具がアルミニウムまたはアルミニウム合金製で
    あり、心金具の表面に厚さ1μm以上のアルマイト層を
    形成し、さらにアルマイト層の表面に絶縁皮膜を形成し
    たことを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 【請求項2】 断路器の固定電極支持部を覆う位置に配
    置されたシールドの絶縁皮膜は、可動電極側に対向する
    端部表面の内径側の可動接触子が通過する開口部の縁部
    を除く外周面に形成されていることを特徴とする請求項
    1記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 【請求項3】 シールドの心金具のアルマイト層の表面
    に形成する絶縁皮膜は、比誘電率3以上の絶縁材料によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 【請求項4】 内部の各機器間の接続部および断路器の
    固定電極支持部および可動電極支持部を覆う位置に配置
    されたシールドの表面に形成する絶縁皮膜の厚さを30
    μm以上としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載のガス絶縁開閉装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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