JP2013171869A - 半導体チップおよび半導体ウェハ - Google Patents
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Abstract
【課題】チップ同士の合わせずれ量を光学的に測定可能な構造を有する半導体チップを提供する。
【解決手段】半導体チップは、第1の主面S1と、第1の主面の反対側に位置する第2の主面S2と、少なくとも1つの溝111が形成された側面S3とを有する半導体基板101と、半導体基板の第1の主面上に形成された少なくとも1つの層102とを備える。さらに、チップは、半導体基板を貫通するよう形成された第1の電極103と、少なくとも1つの層を貫通し、第1の電極と接するよう形成された第2の電極104とを備える。さらに、溝は、第2の主面から第1の主面へと延びており、半導体基板と層との界面、または層の内部で終端している。
【選択図】図1
【解決手段】半導体チップは、第1の主面S1と、第1の主面の反対側に位置する第2の主面S2と、少なくとも1つの溝111が形成された側面S3とを有する半導体基板101と、半導体基板の第1の主面上に形成された少なくとも1つの層102とを備える。さらに、チップは、半導体基板を貫通するよう形成された第1の電極103と、少なくとも1つの層を貫通し、第1の電極と接するよう形成された第2の電極104とを備える。さらに、溝は、第2の主面から第1の主面へと延びており、半導体基板と層との界面、または層の内部で終端している。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、半導体チップおよび半導体ウェハに関する。
近年、複数の半導体チップに貫通電極を形成し、これらのチップを貫通電極同士が重なるように積層した半導体装置が提案されている。このような貫通電極は、TSV(Through Silicon Via)と呼ばれる。このような半導体装置を製造する際、チップ積層後に、チップ同士の合わせずれ量をチップ外部から光学的に測定できないという問題がある。そのため、合わせずれに起因する不良判断を製造時に行うことができない。現状では、このような不良判断は、積層チップのパッケージ後に、貫通電極を用いた電気的チェックにより行うことができるのみである。
チップ同士の合わせずれ量を光学的に測定可能な構造を有する半導体チップおよび半導体ウェハを提供する。
一の実施形態によれば、半導体チップは、第1の主面と、前記第1の主面の反対側に位置する第2の主面と、少なくとも1つの溝が形成された側面とを有する半導体基板と、前記半導体基板の前記第1の主面上に形成された少なくとも1つの層とを備える。さらに、前記チップは、前記半導体基板を貫通するよう形成された第1の電極と、前記少なくとも1つの層を貫通し、前記第1の電極と接するよう形成された第2の電極とを備える。さらに、前記溝は、前記第2の主面から前記第1の主面へと延びており、前記半導体基板と前記層との界面、または前記層の内部で終端している。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の半導体チップの構造を模式的に示す斜視図である。
図1は、第1実施形態の半導体チップの構造を模式的に示す斜視図である。
図1の半導体チップは、半導体基板101と、半導体基板101上に形成された少なくとも1つの層102と、第1の電極103と、第2の電極104とを備えている。
半導体基板101は、例えばシリコン基板である。半導体基板101は、第1の主面S1と、第1の主面S1の反対側に位置する第2の主面S2と、第1の主面S1と第2の主面S2との間に位置する側面S3とを有している。図1には、主面S1、S2に平行で、互いに垂直なX方向およびY方向と、主面S1、S2に垂直なZ方向が示されている。
層102は、半導体基板101の第1の主面S1上に形成されている。層102の例としては、層間絶縁膜が挙げられる。
第1の電極103は、半導体基板101を貫通するよう形成されている。また、第2の電極104は、層102を貫通するよう形成されている。図1に示すように、各々の第2の電極104は、1つの第1の電極103と接するように形成されている。その結果、これらの電極103、104は、半導体チップを貫通する貫通電極(TSV)を形成している。第1、第2の電極103、104の電極材の例としては、Cu(銅)、Ni(ニッケル)、W(タングステン)、ポリシリコンなどが挙げられる。
図1の半導体チップはさらに、半導体基板101の側面S3に形成された複数の溝(凹部)111を有している。これらの溝111は、図1に示すように、第2の主面S2から第1の主面S1へと延びており、半導体基板101と層102との界面で終端している。よって、これらの溝111は、半導体基板101は貫通しているものの、層102は貫通していない。また、符号Wは、溝111の幅を示す。本実施形態では、幅Wは、10μm以上に設定されている。
半導体基板101は、側面S3として第1から第4の側面を有しており、第1から第4の各側面に2つの溝111を有している。第1から第4の側面の溝111は、それぞれ本開示の第1から第4の溝の例である。
なお、第1から第4の各側面の溝111の本数は、1本でも複数本でもよい。また、本実施形態では、第1から第4の側面がいずれも、溝111を有しているが、第1から第4の側面のうちの一部の側面のみが、溝111を有していてもよい。また、半導体基板101の側面S3の溝111の合計本数は、本実施形態では8本であるが、1本でもよいし、8本以外の複数本でもよい。なお、溝111の本数や、形状、寸法、配置は、図1に示すもののみに限定されるものではない。
また、溝111は、図1では半導体基板101と層102との界面で終端しているが、層102の内部で終端していてもよい。すなわち、溝111は、層102の内部まで突き出ていてもよいし、突き出ていなくてもよい。いずれの場合にも、溝111は、半導体基板101は貫通しているものの、層102は貫通していないことに留意されたい。
図2は、第1実施形態の複数の半導体チップを積層した状態を示す斜視図である。
図2の各半導体チップは、図1に示す構造を有する。図2では、これらの半導体ウェハが、貫通電極同士が重なるように積層されており、貫通電極同士が、バンプにより電気的に接続されている。バンプ材料の例としては、Cu(銅)、Ni(ニッケル)、Sn(スズ)などが挙げられる。
本実施形態では、図2の状態にて、これらの半導体チップの溝111を、チップ同士の合わせずれ量を測定するための測定マークとして利用する。よって、本実施形態では、チップ積層後でも、これらの溝111の段差部を光学的に認識することで、チップ同士の合わせずれ量を測定することができる。その結果、合わせずれに起因する不良判断を、製造時に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、図2に示す構造を形成するごとに合わせずれ量を測定することで、多数の半導体装置を製造する際の合わせずれ量のトレンドデータを取得することができる。よって、本実施形態によれば、多数の半導体装置を製造する際の工程能力を向上させ、半導体装置の歩留まりを向上させることが可能となる。
(1)溝111の寸法や配置の詳細
次に、再び図1を参照し、溝111の寸法や配置の詳細について説明する。
次に、再び図1を参照し、溝111の寸法や配置の詳細について説明する。
溝111の幅Wは、どのような値でもよいが、本実施形態では10μm以上に設定されている。このような設定には、溝111を光学的に認識しやすいという利点がある。理由は、カメラの解像度の限界が、多くの場合10μm程度であるからである。また、幅Wを10μm未満にすると、層102の側面に露出した構造物(例えば配線)の幅が幅Wと同程度となるおそれがあり、この構造物と溝111との識別が困難になるからである。
また、溝111は、半導体基板101の第1から第4の各側面に形成してもよいし、これらの側面のうちの例えば2側面のみに形成してもよい。ただし、前者の構造には、チップ同士の並進方向の合わせずれだけでなく、チップ同士の回転方向の合わせずれも認識できるという利点がある。
また、半導体基板101の第1から第4の各側面は、溝111を1本のみ有していてもよいし、溝111を2本以上有していてもよい。ただし、後者の構造には、前者の構造に比べて、側面同士の合わせずれをより正確に測定できるという利点がある。
また、半導体基板101が複数の溝111を有する場合、溝111の形状や寸法は、すべての溝111に共通でもよいし、溝111ごとに異なっていてもよい。
(2)半導体チップの断面構造
次に、図3および図4を参照し、第1実施形態の半導体チップの断面構造について説明する。
次に、図3および図4を参照し、第1実施形態の半導体チップの断面構造について説明する。
図3は、第1実施形態の半導体チップの構造を示す断面図である。
図3の半導体チップは、少なくとも1つの層102として、半導体基板101上に順に形成された第1〜第3の層102a〜102cを備えている。第1〜第3の層102a〜102cは、例えば層間絶縁膜である。
図3の半導体チップはさらに、第1〜第3の層102a〜102c内にそれぞれ形成された第1〜第3のプラグ層121a〜121cと、第1〜第3の配線層122a〜122cとを備えている。図3では、第2の電極104が、これらプラグ層121a〜121cと配線層122a〜122cにより形成されている。第2の電極104が、第1〜第3の層102a〜102cを貫通していることに留意されたい。
図3の半導体チップはさらに、プラグ層121a〜121cと配線層122a〜122cにより形成されたガードリング105を備えている。ガードリング105は、半導体チップの外周付近に形成された環状の構造物であり、ダイシング時のチップの破損や、パッケージ後の水分の侵入などを防ぐ作用を有する。
図3では、溝111は、第2の主面S2から第1の主面S1へと延びており、半導体基板101と層102a〜102cとの界面で終端している。よって、溝111は、半導体基板101は貫通しているものの、層102a〜102cの内部には突き出ていない。
このような構造には、ガードリング105を半導体チップの外周付近に配置しても、ガードリング105が溝111で削られずに済むという利点がある。よって、本実施形態によれば、ガードリング105の内側の基板面積を広くし、基板上に多数の素子を配置することが可能となる。
本実施形態では、図3の構造の代わりに、図4の構造を採用してもよい。図4は、第1実施形態の変形例の半導体チップの構造を示す断面図である。
図4では、溝111は、第2の主面S2から第1の主面S1へと延びており、層102a〜102cの内部で終端している。よって、溝111は、層102a〜102cの内部に突き出ており、ガードリング105が溝111で削られている。
しかしながら、図4の溝111は、半導体基板101は貫通しているものの、層102a〜102cは貫通していない。よって、本実施形態では、溝111が層102a〜102cを貫通している場合と比べて、ガードリング105が削られる量が少なくて済む。よって、本実施形態によれば、ガードリング105が削られる量を許容範囲内に収めることで、ガードリング105の機能を確保しつつ、ガードリング105を半導体チップの外周付近に配置することが可能となる。
なお、図3および図4に示す符号Dは、溝111の深さを示す。深さDは、どのような値でもよいが、本実施形態では40μm以下に設定されている。
(3)第1実施形態の半導体装置の製造方法
次に、図5〜図7を参照し、第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する。図5〜図7は、第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図と上面図である。
次に、図5〜図7を参照し、第1実施形態の半導体装置の製造方法を説明する。図5〜図7は、第1実施形態の半導体装置の製造方法を示す断面図と上面図である。
まず、図5(a)に示す構造の半導体ウェハを作製する。図5(a)の半導体ウェハは、半導体基板101と、半導体基板101上に順に形成された第1〜第3の層102a〜102cとを備えている。
半導体基板101は、半導体チップとなる領域である複数のチップ領域R1と、チップ領域R1間に位置するダイシング領域R2とを備えている。ダイシング領域R2は、ダイシングラインとなる領域である。図5(a)に示す符号Bは、チップ領域R1とダイシング領域R2との間の境界面を示す。
図5(a)の半導体ウェハはさらに、チップ領域R1上の第1〜第3の層102a〜102cを貫通するよう形成された第2の電極104とガードリング105とを備えている。
次に、図5(b)に示すように、半導体基板101の第2の主面(裏面)S2側から、チップ領域R1内の半導体基板101を貫通するビアホール201と、境界面B上の半導体基板101を貫通する貫通孔202を形成する。このように、ビアホール201を裏面S2側から形成する工程を、裏面ビア工程(Backside Via Process)と呼ぶ。
図5(b)の裏面ビア工程では、リソグラフィおよびドライエッチングにより、ビアホール201と貫通孔202を同時に形成する。ビアホール201は、第1の電極103を形成するための孔である。よって、ビアホール201は、孔の底に第2の電極104が露出するように形成される。一方、貫通孔202は、溝111を形成するための孔である。なお、ビアホール201と貫通孔202は、順番に形成してもよい。
図5(b)には、左側のチップ領域R1とダイシング領域R2との間の境界面(第1の境界面)Bと、右側のチップ領域R1とダイシング領域R2との間の境界面(第2の境界面)Bが示されている。本実施形態の貫通孔202は、これら第1、第2の境界面Bの両方を貫通し、ダイシング領域R2をまたぐように形成されている。このような構造には、1つの貫通孔202から2つの半導体チップの溝111を形成できるという利点がある。
図5(b)の貫通孔202は、第2の主面S2から第1の主面S1へと延びており、半導体基板101と層102a〜102cとの界面で終端している。しかしながら、貫通孔202は、層102a〜102cの内部で終端していてもよい。すなわち、貫通孔202は、層102a〜102cの内部まで突き出ていてもよいし、突き出ていなくてもよい。
次に、図6(a)に示すように、めっき法により、ビアホール201内に電極材を埋め込み、第1の電極103を形成する。この際、貫通孔202は、事前にレジスト膜で覆っておく。その結果、電極材は、貫通孔202には埋め込まれず、ビアホール201内のみに埋め込まれる。次に、個々の貫通電極(TSV)上に、チップ同士を電気的に接続するためのバンプを形成する。バンプは例えば、Cuめっき、Niめっき、Snめっき、またはこれらの組合せにより形成される。
図6(b)は、図6(a)に対応する上面図である。以下、図6(b)中の左上、左下、右上、右下のチップ領域R1を、それぞれ第1〜第4のチップ領域と呼ぶ。
符号H1〜H4は、第1のチップ領域の境界面B上に位置する貫通孔202を示す。ただし、貫通孔H2は、第1、第2のチップ領域の境界面Bにまたがって形成され、貫通孔H4は、第1、第3のチップ領域の境界面Bにまたがって形成されている。
半導体ウェハのダイシング後に、第1、第2のチップ領域のチップ同士を積層する際、貫通孔H1から形成された前者のチップの溝111と、貫通孔H2から形成された後者のチップの溝111は、重なる位置にくる必要がある。よって、貫通孔H1、H2を形成する際には、これらの貫通孔H1、H2を、これらの溝111同士が重なる位置にくるように配置する。同様に、貫通孔H3、H4を形成する際には、これらの貫通孔H1、H3を、溝111同士が重なる位置にくるように配置する。
本実施形態では、貫通孔202の平面形状は、境界面Bに平行な辺と垂直な辺とを有する長方形または正方形となっている。すなわち、本実施形態では、長方形または正方形の貫通孔202が、境界面Bに対し傾けずに配置されている。このような形状および配置には、ダイシング時に、ダイシング位置がダイシング領域R2からずれても、溝111の位置が一定に保たれるという利点がある。
符号L1、L2はそれぞれ、貫通孔H2における第1、第2のチップ領域内の部分の長さを示す。半導体チップのダイシング後には、長さL1、L2が溝111の深さDとなる。本実施形態では、長さL1と長さL2は、同じ値に設定してもよいし、異なる値に設定してもよい。これは、H2以外の貫通孔202についても同様である。
次に、図7(a)に示すように、半導体ウェハをダイシングラインに沿って切断する。その結果、半導体ウェハが複数の半導体チップに分断されると共に、貫通孔202から溝111が形成される。
図7(b)は、図7(a)の工程により分断された半導体チップを示す。符号S3A〜S3Dはそれぞれ、半導体基板101の第1から第4の側面を示す。本実施形態では、第1から第4の側面S3A〜S3Dの各々に、2つの溝111が形成される。
その後、本実施形態では、複数の半導体チップを、貫通電極(TSV)同士が重なるように積層する。次に、これらのチップの溝111を利用して、チップ同士の合わせずれ量を光学的に測定する。次に、これらのチップが不良品でなければ、これらのチップをパッケージ化する。こうして、第1実施形態の半導体装置が製造される。
(4)第1実施形態の変形例の半導体装置の製造方法
次に、図8から図10を参照し、第1実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を説明する。図8から図10は、第1実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
次に、図8から図10を参照し、第1実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を説明する。図8から図10は、第1実施形態の変形例の半導体装置の製造方法を示す断面図である。
まず、図8(a)に示すように、半導体基板101の第1の主面(表面)S1側から、チップ領域R1内の半導体基板101に非貫通のビアホール201を形成し、境界面B上の半導体基板101に非貫通の孔202を形成する。このように、ビアホール201を表面S1側から形成する工程を、表面ビア工程(Frontside Via Process)と呼ぶ。図8(a)の表面ビア工程では、ビアホール201と孔202を同時に形成してもよいし、順番に形成してもよい。
次に、図8(b)に示すように、めっき法により、ビアホール201内に電極材を埋め込み、第1の電極103を形成する。この際、孔202は、事前にレジスト膜で覆っておく。その結果、電極材は、孔202には埋め込まれず、ビアホール201内のみに埋め込まれる。
次に、図9に示すように、半導体基板101上に、第1〜第3の層102a〜102cと、第2の電極104と、ガードリング105を形成する。ここで、孔202上に第1の層102aを形成する際、段差被覆性の低いCVD成膜、または粘性の高い材料の塗布成膜を使用することにより、孔202内が第1の層102aで埋め込まれないようにすることができる。なお、第2の電極104は、第1の電極103と接するように形成される。
次に、図10(a)に示すように、半導体基板101を、第2の主面(裏面)S2側からの研削により薄膜化する。その結果、第1の電極103と孔202が裏面S2に露出し、孔202が貫通孔となる。
次に、図10(b)に示すように、半導体ウェハをダイシングラインに沿って切断する。その結果、半導体ウェハが複数の半導体チップに分断されると共に、貫通孔202から溝111が形成される。
その後、本実施形態では、複数の半導体チップを、貫通電極(TSV)同士が重なるように積層する。次に、これらのチップの溝111を利用して、チップ同士の合わせずれ量を光学的に測定する。次に、これらのチップが不良品でなければ、これらのチップをパッケージ化する。こうして、第1実施形態の半導体装置が製造される。
以上のように、本実施形態の第1の電極103は、裏面ビア工程で製造してもよいし、表面ビア工程で製造してもよい。
(5)第1実施形態の効果
最後に、第1実施形態の効果について説明する。
最後に、第1実施形態の効果について説明する。
以上のように、本実施形態では、半導体基板101の側面S3に溝111を形成する。よって、本実施形態によれば、チップ同士の合わせずれ量を光学的に測定することが可能となる。その結果、合わせずれに起因する不良判断を製造時に行うことが可能となる。
また、本実施形態の溝111は、半導体基板101と層102との界面、または層102の内部で終端しており、層102は貫通していない。よって、本実施形態によれば、ガードリング105を半導体チップの外周付近に配置しても、ガードリング105を溝111で削らないこと、またはガードリング105が削られる量を少なくすることが可能となる。その結果、ガードリング105の内側の基板面積を広くし、基板上に多数の素子を配置することが可能となる。
(第2実施形態)
図11は、第2実施形態の半導体チップの構造を示す断面図である。
図11は、第2実施形態の半導体チップの構造を示す断面図である。
図11の半導体チップは、図3に示す構成要素に加え、溝111内に埋め込まれた埋込膜301を備えている。本実施形態では、埋込膜301は、第1の電極103と同じ材料で形成されている。これには、上述の図6(a)の工程において、第1の電極103と埋込膜301を同時に形成できるという利点がある。
本実施形態では、埋込膜301を、第1の電極103と異なる材料で形成してもよい。この場合、埋込膜301は、導電膜、半導体膜、絶縁膜のいずれでもよい。このような埋込膜301の例としては、Cu膜、Ni膜、ポリシリコン膜、シリコン酸化膜などが挙げられる。
以上のように、本実施形態では、溝111内に埋込膜301を形成する。これには、溝111内に埋込膜301を形成しない場合に比べて、合わせずれ量の測定が容易になるという利点がある。理由は、溝111の段差部よりも、埋込膜301の方が、光学的に認識しやすいからである。
図12は、第2実施形態の変形例の半導体チップの構造を示す断面図である。
図11の溝111が、半導体基板101と層102との界面で終端しているのに対し、図12の溝111は、層102の内部で終端している。本実施形態の埋込膜301は、図12の溝111にも適用可能である。
最後に、第2実施形態の効果について説明する。
以上のように、本実施形態では、半導体基板101の側面S3に溝111を形成し、溝111内に埋込膜301を形成する。よって、本実施形態によれば、チップ同士の合わせずれ量を容易に測定することが可能となる。
以上、第1及び第2実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施することができる。また、これらの実施形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことにより、様々な変形例を得ることもできる。これらの形態や変形例は、発明の範囲や要旨に含まれており、特許請求の範囲及びこれに均等な範囲には、これらの形態や変形例が含まれる。
101:半導体基板、102:少なくとも1つの層、
103:第1の電極、104:第2の電極、105:ガードリング、
111:溝、121:プラグ層、122:配線層、
201:ビアホール、202:貫通孔(孔)、301:埋込膜
103:第1の電極、104:第2の電極、105:ガードリング、
111:溝、121:プラグ層、122:配線層、
201:ビアホール、202:貫通孔(孔)、301:埋込膜
Claims (8)
- 第1の主面と、前記第1の主面の反対側に位置する第2の主面と、少なくとも1つの溝が形成された側面とを有する半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1の主面上に形成された少なくとも1つの層と、
前記半導体基板を貫通するよう形成された第1の電極と、
前記少なくとも1つの層を貫通し、前記第1の電極と接するよう形成された第2の電極と、
前記溝内に埋め込まれた埋込膜とを備え、
前記溝は、前記第2の主面から前記第1の主面へと延びており、前記半導体基板と前記層との界面、または前記層の内部で終端しており、
前記埋込膜は、前記第1の電極と同じ材料で形成されており、
前記溝の幅は、10μm以上であり、
前記溝は、前記半導体基板の第1から第4の側面にそれぞれ形成された第1から第4の溝を含み、
前記半導体基板の第1から第4の側面のうちの少なくとも1つの側面は、複数の前記溝を有する、
半導体チップ。 - 第1の主面と、前記第1の主面の反対側に位置する第2の主面と、少なくとも1つの溝が形成された側面とを有する半導体基板と、
前記半導体基板の前記第1の主面上に形成された少なくとも1つの層と、
前記半導体基板を貫通するよう形成された第1の電極と、
前記少なくとも1つの層を貫通し、前記第1の電極と接するよう形成された第2の電極とを備え、
前記溝は、前記第2の主面から前記第1の主面へと延びており、前記半導体基板と前記層との界面、または前記層の内部で終端している、
半導体チップ。 - さらに、前記溝内に埋め込まれた埋込膜を備える、請求項2に記載の半導体チップ。
- 前記埋込膜は、前記第1の電極と同じ材料で形成されている、請求項3に記載の半導体チップ。
- 前記溝の幅は、10μm以上である、請求項2から4のいずれか1項に記載の半導体チップ。
- 前記溝は、前記半導体基板の第1から第4の側面にそれぞれ形成された第1から第4の溝を含む、請求項2から5のいずれか1項に記載の半導体チップ。
- 前記半導体基板の第1から第4の側面のうちの少なくとも1つの側面は、複数の前記溝を有する、請求項2から6のいずれか1項に記載の半導体チップ。
- 複数のチップ領域と、前記チップ領域間に位置するダイシング領域とを備え、第1の主面と、前記第1の主面の反対側に位置する第2の主面とを有し、前記チップ領域と前記ダイシング領域との境界面上に少なくとも1つの貫通孔を有する半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された少なくとも1つの層と、
前記チップ領域内の前記半導体基板を貫通するよう形成された第1の電極と、
前記チップ領域上の前記少なくとも1つの層を貫通し、前記第1の電極と接するよう形成された第2の電極とを備え、
前記貫通孔は、前記第2の主面から前記第1の主面へと延びており、前記半導体基板と前記層との界面、または前記層の内部で終端している、
半導体ウェハ。
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