JP2013170709A - ドレン回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】給水ポンプを駆動させる動力を低減できるドレン回収システムを提供すること。
【解決手段】バッファタンク30と、アシストタンク40と、バッファタンク30とアシストタンク40とを接続する第2ドレン供給ラインL3と、第2ドレン供給ラインL3を開閉するドレン供給弁71と、蒸気をアシストタンク40に供給する蒸気供給ラインL4と、蒸気供給ラインL4を開閉する蒸気供給弁72と、アシストタンク40からボイラ10にドレンを供給する給水ラインL7と、給水ポンプ60と、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合にはアシストタンク40の内部の圧力をバッファタンク30の内部の圧力よりも低くなるまで減少させ、アシストタンク40からボイラ10にドレンを供給する場合には蒸気供給弁72を開放してアシストタンク40の内部を加圧する圧力制御部91と、を備えるドレン回収システム1。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドレン回収システムに関する。より詳細には、負荷機器から排出されるドレンを、大気に開放することなく回収してボイラに給水するクローズド方式のドレン回収システムに関する。
従来、ボイラで発生させた蒸気を負荷機器に供給し、この負荷機器において熱源として使用された蒸気から発生するドレンを回収して再度ボイラへの給水として利用するドレン回収システムが提案されている。
ドレン回収システムとしては、負荷機器において発生したドレンを、大気に開放された開放型のドレン回収タンクに回収してボイラに給水するオープン方式のドレン回収システム、及び耐圧性を有する密閉型のドレン回収タンクにドレンを高温高圧の状態で回収して、このドレンをボイラに給水するクローズド方式のドレン回収システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−105442号公報
クローズド方式のドレン回収システムでは、オープン方式のドレン回収システムに比して、高温での給水が可能となるため、ボイラの燃料消費量を低減でき、ボイラの運転コストを低減できる。また、ドレン回収タンクの内部の圧力を高く保つことで、ボイラとの圧力差を小さくできるので、ドレン回収タンクからボイラに給水を行う場合に用いられる給水ポンプを駆動させる動力を低減できる。
ところで、ドレン回収システムにおいては、負荷機器からドレン回収タンクにドレンを排出するためには、ドレン回収タンクの内部の圧力を、負荷機器の内部の圧力よりも小さく保つ必要がある。また、負荷機器においては、蒸気が使用されて熱交換が行われるので、負荷機器における蒸気の温度は、ボイラで発生する蒸気の温度よりも低くなり、負荷機器の内部の圧力は、ボイラの圧力よりも小さくなる。
そのため、従来のクローズド方式のドレン回収システムでは、ドレン回収タンクの内部の圧力を十分に昇圧した状態でボイラに給水できず、給水ポンプを駆動させる動力を十分に低減できなかった。
従って、本発明は、給水ポンプを駆動させる動力をより低減でき、低コストで運転できるドレン回収システムを提供することを目的とする。
本発明は、ボイラにおいて発生され、負荷機器において用いられた蒸気が凝集して生じたドレンを回収して前記ボイラに供給するドレン回収システムであって、前記負荷機器で生じたドレンが収容されるバッファタンクと、前記バッファタンクの内部の圧力を検知するバッファタンク圧力検知部と、前記バッファタンクの下流側に配置され該バッファタンクに収容されたドレンが移送されるアシストタンクと、前記アシストタンクの内部の圧力を検知するアシストタンク圧力検知部と、前記負荷機器と前記バッファタンクとを接続し、前記負荷機器で発生したドレンを前記バッファタンクに供給する第1ドレン供給ラインと、前記バッファタンクと前記アシストタンクとを接続し、前記バッファタンクに収容されたドレンを前記アシストタンクに供給する第2ドレン供給ラインと、前記第2ドレン供給ラインを開閉するドレン供給弁と、前記ボイラと前記アシストタンクとを接続し、前記ボイラで発生した蒸気を前記アシストタンクに供給する蒸気供給ラインと、前記蒸気供給ラインを開閉する蒸気供給弁と、前記アシストタンクと前記ボイラとを接続し、前記アシストタンクに収容されたドレンを前記ボイラに供給する給水ラインと、前記給水ラインに配置される給水ポンプと、前記バッファタンクから前記アシストタンクにドレンを供給する場合には、前記アシストタンクの内部の圧力を前記バッファタンクの内部の圧力よりも低くなるまで減少させ、前記アシストタンクから前記ボイラにドレンを供給する場合には、前記蒸気供給弁を開放して該アシストタンクの内部を加圧する圧力制御部と、を備えるドレン回収システムに関する。
また、ドレン回収システムは、前記アシストタンクの内部を減圧可能な減圧弁を更に備え、前記圧力制御部は、前記バッファタンクから前記アシストタンクにドレンを供給する場合、前記減圧弁の開度により前記アシストタンクの内部の圧力を制御することが好ましい。
また、ドレン回収システムは、前記アシストタンクに配置され、該アシストタンクの内部に冷却水を散布する散水装置を更に備え、前記圧力制御部は、前記バッファタンクから前記アシストタンクにドレンを供給する場合、前記散水装置による冷却水の散布量により前記アシストタンクの内部の圧力を制御することが好ましい。
また、前記圧力制御部は、前記アシストタンクから前記ボイラにドレンを供給する場合、前記アシストタンクの内部の圧力が前記ボイラの圧力と略等しくなるまで加圧することが好ましい。
また、ドレン回収システムは、前記アシストタンクに設けられ、該アシストタンクに収容されたドレンの水位を検知する水位検知部と、前記水位検知部により検知された水位に基づいて、前記ドレン供給弁及び前記蒸気供給弁を制御する水位制御部と、を更に備え、前記水位制御部は、前記水位検知部により検知された水位が第1水位を下回った場合に、前記蒸気供給弁を閉鎖すると共に前記ドレン供給弁を開放し、前記水位検知部により検知された水位が前記第1水位よりも高い第2水位を上回った場合に前記ドレン供給弁を閉鎖することが好ましい。
また、ドレン回収システムは、前記アシストタンクを複数備えることが好ましい。
また、前記アシストタンクは、前記ボイラよりも上方に配置されることが好ましい。
また、前記アシストタンクは、高さ方向が鉛直方向に沿って配置される円筒形状のタンク本体と、該タンク本体の上面に設けられ前記蒸気供給ラインが接続される蒸気導入口と、前記タンク本体の内部における前記蒸気導入口の下方に配置され、前記蒸気導入口から導入される蒸気の流れを整流する整流部材と、を備えることが好ましい。
また、前記タンク本体は、直径よりも高さの方が高い円筒形状に形成されることが好ましい。
また、前記ボイラは、蒸気を発生させる複数の缶体と、該複数の缶体それぞれから発生した蒸気が集合される蒸気ヘッダと、を備え、前記蒸気供給ラインは、前記蒸気ヘッダに接続されることが好ましい。
本発明のドレン回収システムによれば、給水ポンプを駆動させる動力をより低減でき、低コストで運転できる。
本発明の一実施形態に係るドレン回収システムの構成を示す図である。 第1実施形態におけるアシストタンクの構成を示す概略図である。 第1実施形態のドレン回収システムにおける各弁の開閉状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るドレン回収システムの構成を示す図である。
以下、本発明のドレン回収システムの好ましい各実施形態について、図面を参照しながら説明する。本実施形態のドレン回収システムは、負荷機器において発生したドレンを、耐圧性を有する密閉型のタンクに高温高圧の状態で回収して、このドレンをボイラに給水するクローズド方式のドレン回収システムである。
まず、図1を参照して、第1実施形態のドレン回収システム1の全体構成について説明する。以下の説明において「ライン」とは、流路、経路、管路等の総称である。
第1実施形態のドレン回収システム1は、ボイラ10と、負荷機器20と、バッファタンク30と、アシストタンク40と、オープンタンク50と、給水ポンプとしてのドレンポンプ60と、を備える。
また、ドレン回収システム1は、これらの機器を接続し、蒸気又は水が流通する複数のライン、及びこれら複数のラインを開閉させる複数の弁、及びこれら複数の弁等の動作を制御する制御部9を備える。具体的には、ドレン回収システム1は、ラインとして、第1蒸気供給ラインL1と、第1ドレン供給ラインL2と、第2ドレン供給ラインL3と、本発明の蒸気供給ラインとしての第2蒸気供給ラインL4と、第3蒸気供給ラインL5と、蒸気排出ラインL6と、給水ラインL7と、補給水供給ラインL8と、フラッシュ蒸気排出ラインL9と、を備える。また、ドレン回収システム1は、弁として、ドレン供給弁71と、蒸気供給弁72と、減圧弁73と、を備える。
ボイラ10は、蒸気を発生させる複数の缶体11と、これら複数の缶体11で発生した蒸気が集合される蒸気ヘッダ12と、複数の缶体11と蒸気ヘッダ12とを連結する連結管13と、を備える。
複数の缶体11は、これらの缶体11に供給された水を加熱して蒸気を発生させる。複数の缶体11で発生した蒸気は、連結管13を通って蒸気ヘッダ12に供給される。
負荷機器20は、ボイラ10で発生した蒸気を熱源として利用し、加熱対象物との間で熱交換を行う。
バッファタンク30は、負荷機器20において熱交換に用いられた蒸気の一部が凝集して生じるドレンを回収して収容する。このバッファタンク30は、耐圧性を有し密閉可能な圧力容器により構成される。バッファタンク30には、バッファタンク30の内部の圧力を検知するバッファタンク圧力検知部としてのバッファタンク圧力センサBPSが取り付けられる。
アシストタンク40は、バッファタンク30の下流側に配置される。このアシストタンク40は、バッファタンク30と略等しい高さであり、かつ、ボイラ10よりも上方に配置される。アシストタンク40は、バッファタンク30から供給されたドレンを収容する。アシストタンク40に収容されたドレンは、ボイラ10に供給される。
第1実施形態では、アシストタンク40は、第1アシストタンク40A及び第2アシストタンク40Bの2つのタンクを備える。
第1アシストタンク40A及び第2アシストタンク40Bには、それぞれ、アシストタンク40A,40Bの内部の圧力を検知するアシストタンク圧力検知部としてのアシストタンク圧力センサPSA,PSB、及び収容されたドレンの水位を検知する水位検知部としての水位センサLSA,LSBが取り付けられている。
アシストタンク40は、耐圧性を有し密閉可能な圧力容器により構成される。より具体的には、アシストタンク40は、図2に示すように、タンク本体41と、このタンク本体41に設けられる蒸気導入口42と、タンク本体41の内部に配置される整流部材43と、を備える。
タンク本体41は、円筒形状に形成され、高さ方向が鉛直方向に沿って配置される。このタンク本体41は、直径よりも高さが高い縦長の円筒形状に形成される。
蒸気導入口42は、タンク本体41の上面の中央部に設けられる。この蒸気導入口42には、後述する第2蒸気供給ラインL4の下流側の端部が接続される。第2蒸気供給ラインL4から供給される蒸気は、蒸気導入口42から下方に向かってタンク本体41の内部に導入される。
整流部材43は、蒸気導入口42からタンク本体41に導入される蒸気を整流する。この整流部材43は、タンク本体41の直径よりも小さい直径を有する円板形状に形成される。整流部材43は、蒸気導入口42の下方に、水平方向に広がって配置される。整流部材43は、例えば、タンク本体41の上面の内面に設けられた吊り下げ部材(図示せず)により吊り下げられて、蒸気導入口42の下方に配置される。
オープンタンク50は、大気に開放されている。このオープンタンク50は、バッファタンク30及びアシストタンク40を介してボイラ10に供給される補給水を貯留する。また、オープンタンク50には、バッファタンク30及びアシストタンクにおいてドレンから発生したフラッシュ蒸気が導入される。
ドレンポンプ60は、後に詳述する給水ラインL7に配置される。このドレンポンプ60は、アシストタンク40から供給されたドレンを昇圧してボイラ10に供給する。
第1蒸気供給ラインL1は、蒸気ヘッダ12と負荷機器20とを接続し、ボイラ10で発生した蒸気を負荷機器20に供給する。
第1ドレン供給ラインL2は、負荷機器20とバッファタンク30とを接続し、負荷機器20で発生したドレンをバッファタンク30に供給する。この第1ドレン供給ラインL2には、負荷機器20において発生したドレンを排出し、かつ、負荷機器20からの蒸気の排出を防ぐスチームトラップ81が配置される。
第2ドレン供給ラインL3は、バッファタンク30とアシストタンク40とを接続し、バッファタンク30に収容されたドレンをアシストタンク40に供給する。第1実施形態では、第2ドレン供給ラインL3の上流側の端部は、バッファタンク30の下部に接続される。また、第2ドレン供給ラインL3の下流側は、第1アシストタンク40Aにドレンを供給する第2ドレン供給ラインL3Aと、第2アシストタンク40Bにドレンを供給する第2ドレン供給ラインL3Bとに分岐している。そして、第2ドレン供給ラインL3Aの下流側の端部は、第1アシストタンク40Aの底部に接続され、第2ドレン供給ラインL3Bの下流側の端部は、第2アシストタンク40Bの底部に接続される。
ドレン供給弁71は、モータバルブにより構成され、第2ドレン供給ラインL3に配置される。第1実施形態では、ドレン供給弁71として、第2ドレン供給ラインL3Aに第1ドレン供給弁71Aが配置され、第2ドレン供給ラインL3Bに第2ドレン供給弁71Bが配置される。また、第2ドレン供給ラインL3Aにおける第1ドレン供給弁71Aの下流側、及び第2ドレン供給ラインL3Bにおける第2ドレン供給弁71Bの下流側には、アシストタンク40からバッファタンク30へのドレンの逆流を防ぐ逆止弁82A,82Bが配置されている。
第2蒸気供給ラインL4は、蒸気ヘッダ12とアシストタンク40とを接続し、ボイラ10で発生した蒸気をアシストタンク40に供給する。第1実施形態では、第2蒸気供給ラインL4は、下流側において、第1アシストタンク40Aに蒸気を供給する第2蒸気供給ラインL4Aと、第2アシストタンク40Bに蒸気を供給する第2蒸気供給ラインL4Bとに分岐している。そして、第2蒸気供給ラインL4Aの下流側の端部は、第1アシストタンク40Aの上部に接続され、第2蒸気供給ラインL4Bの下流側の端部は、第2アシストタンク40Bの上部に接続される。
蒸気供給弁72は、モータバルブにより構成され、第2蒸気供給ラインL4に配置される。第1実施形態では、蒸気供給弁72として、第2蒸気供給ラインL4Aに第1蒸気供給弁72Aが配置され、第2蒸気供給ラインL4Bに第2蒸気供給弁72Bが配置される。また、第2蒸気供給ラインL4Aにおける第1蒸気供給弁72Aの下流側、及び第2蒸気供給ラインL4Bにおける第2蒸気供給弁72Bの下流側には、アシストタンク40からの蒸気の逆流を防ぐ逆止弁83A,83Bが配置されている。
第3蒸気供給ラインL5は、蒸気ヘッダ12とバッファタンク30とを接続し、ボイラ10で発生した蒸気をバッファタンク30に供給する。第1実施形態では、第3蒸気供給ラインL5の上流側は、第2蒸気供給ラインL4における第2蒸気供給ラインL4Aと第2蒸気供給ラインL4Bとの分岐部よりも上流側に接続されている。即ち、第1実施形態では、第2蒸気供給ラインL4の上流側及び第3蒸気供給ラインL5の上流側は、共通のラインにより構成される。第3蒸気供給ラインL5の下流側の端部は、バッファタンク30の上部に接続される。第3蒸気供給ラインL5には、バッファタンク30に所定の圧力で蒸気を供給するための圧力調整弁84が配置されている。
蒸気排出ラインL6は、アシストタンク40とオープンタンク50とを接続する。蒸気排出ラインL6は、後述の減圧弁73が開放された場合に、アシストタンク40に収容されたドレンから発生したフラッシュ蒸気をオープンタンク50に排出する。第1実施形態では、蒸気排出ラインL6は、第1アシストタンク40Aの上部とオープンタンク50とを接続する第1蒸気排出ラインL6Aと、第2アシストタンク40Bの上部とオープンタンク50とを接続する第2蒸気排出ラインL6Bとからなる。
減圧弁73は、モータバルブにより構成され、蒸気排出ラインL6に配置される。第1実施形態では、減圧弁73として、第1蒸気排出ラインL6Aに第1減圧弁73Aが配置され、第2蒸気排出ラインL6Bに第2減圧弁73Bが配置される。
給水ラインL7は、アシストタンク40とボイラ10とを接続し、アシストタンク40に収容されたドレンをボイラ10に供給する。第1実施形態では、給水ラインL7は、上流側の端部が第1アシストタンク40Aに接続される給水ラインL7Aと、上流側の端部が第2アシストタンク40Bに接続される給水ラインL7Bとが、接続部85において接続されて合流している。上述したドレンポンプ60は、給水ラインL7における接続部85の下流側に配置される。
給水ラインL7は、接続部85の下流側において複数の缶体11と同数に分岐し、分岐したラインそれぞれの端部は、複数の缶体11に接続される。
第1実施形態では、給水ラインL7A及び給水ラインL7Bには、それぞれ、ボイラ10からの水の逆流を防ぐ逆止弁86A,86Bが配置されている。また、給水ラインL7Aにおける逆止弁86Aの上流側及び給水ラインL7Bにおける逆止弁86Bの上流側は、第2ドレン供給ラインL3Aの下流側及び第2ドレン供給ラインL3Bの下流側と共通のラインにより構成される。
補給水供給ラインL8は、オープンタンク50とバッファタンク30とを接続し、オープンタンク50に貯留された補給水をバッファタンク30に供給する。この補給水供給ラインL8には、補給水供給ポンプ87が配置され、この補給水供給ポンプ87を駆動させることにより、オープンタンク50からバッファタンク30に補給水が供給される。
フラッシュ蒸気排出ラインL9は、バッファタンク30とオープンタンク50とを接続し、バッファタンク30で発生したフラッシュ蒸気をオープンタンク50に排出する。このフラッシュ蒸気排出ラインL9には、圧力調整弁88が配置されている。圧力調整弁88は、バッファタンク30の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、フラッシュ蒸気をオープンタンク50側に逃がして、バッファタンク30の内部の圧力を低下させる。
制御部9は、ボイラ10からの信号、バッファタンク圧力センサBPSにより検知された圧力、アシストタンク圧力センサPSA,PSBにより検知された圧力、及び水位センサLSA,LSBにより検知された水位に基づいて、ドレン供給弁71、蒸気供給弁72、及び減圧弁73の開閉等を制御する。この制御部9は、圧力制御部91と、水位制御部92と、を備える。
圧力制御部91は、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合には、アシストタンク40の内部の圧力をバッファタンク30の内部の圧力よりも低くなるまで減少させる。第1実施形態では、圧力制御部91は、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合、減圧弁73の開度を調整してアシストタンク40の内部に収容されたドレンの一部をフラッシュ蒸気として蒸気排出ラインL6から排出することで、アシストタンク40の内部の圧力をバッファタンク30の内部の圧力よりも低くなるまで減少させる。また、圧力制御部91は、アシストタンク40の内部の圧力がバッファタンク30の内部の圧力よりも所定の値だけ低くなった状態を維持するように減圧弁73の開度を調整する。
また、圧力制御部91は、アシストタンク40からボイラ10にドレンを供給する場合には、蒸気供給弁72を開放して、ボイラ10からアシストタンク40に蒸気を供給することでアシストタンク40の内部を加圧する。ここで、圧力制御部91は、アシストタンク40の内部の圧力がボイラ10の圧力と略等しくなるまでアシストタンク40に蒸気を供給してアシストタンク40を加圧する。
水位制御部92は、水位センサLSA,LSBにより検知された水位に基づいて、ドレン供給弁71及び蒸気供給弁72を制御する。より具体的には、水位制御部92は、水位センサLSA,LSBにより検知された水位が第1水位を下回った場合に、蒸気供給弁72を閉鎖すると共にドレン供給弁71を開放する。また、水位制御部92は、水位センサLSA,LSBにより検知された水位が第1水位よりも高い第2水位を上回った場合にドレン供給弁71を閉鎖する。
次に、第1実施形態のドレン回収システム1の具体的な動作について説明する。
第1実施形態のドレン回収システム1では、負荷機器20において発生したドレンは、第1ドレン供給ラインL2を介してバッファタンク30に収容される。バッファタンク30に収容されたドレンは、第2ドレン供給ラインL3を介して、第1アシストタンク40A又は第2アシストタンク40Bに供給される。そして、ドレンは、第1アシストタンク40A又は第2アシストタンク40Bのいずれかから給水ラインL7を介してボイラ10に供給される。
ドレン回収システム1におけるドレンのボイラ10への供給は、主として、第1ドレン供給弁71A、第2ドレン供給弁71B、第1蒸気供給弁72A、第2蒸気供給弁72B、第1減圧弁73A、及び第2減圧弁73Bが、図3に示す以下の手順で開閉されることにより行われる。
図3は、ドレン回収システム1によりボイラ10に連続給水を行う場合の各工程における第1ドレン供給弁71A、第2ドレン供給弁71B、第1蒸気供給弁72A、第2蒸気供給弁72B、第1減圧弁73A、及び第2減圧弁73Bの開閉状態を示す図である。
図3では、第1アシストタンク40Aの水位が満水状態(上述の第2水位よりも高い水位の状態)であり、第2アシストタンク40Bの水位が低下した状態(上述の第1水位よりも低い状態)において、ボイラ10への給水が開始される場合について説明する。この場合、図3に示すように、第1工程、第2工程、第3工程及び第4工程の順に各弁が開閉され、これら第1工程〜第4工程が繰り返される。尚、ボイラ10に給水が行われている間は、ドレンポンプ60は、連続駆動している。
第1工程では、第1アシストタンク40Aからボイラ10に給水が行われ、第2アシストタンク40Bにドレンが供給される。
この場合、図3に示すように、まず、制御部9は、第1蒸気供給弁72Aを開放し、第1アシストタンク40Aに蒸気を供給する。すると、第1アシストタンク40Aの内部が昇圧されて、第1アシストタンク40Aの内部の圧力とボイラ10の圧力との差が所定の値(例えば、0.2MPa)よりも小さくなると、ドレンポンプ60の駆動力により、第1アシストタンク40Aからボイラ10へのドレンの供給が開始される。尚、この状態では、第1ドレン供給弁71A及び第1減圧弁73Aは、閉鎖されている。
一方、この第1工程においては、水位センサLSBにより検知される水位が、第2アシストタンク40Bに収容されるドレンが残り少なくなったことを示す水位である第1水位を下回っている。水位センサLSBにより検知される水位が第1水位を下回ると、制御部9(水位制御部92)は、第2蒸気供給弁72Bを閉鎖すると共に、第2ドレン供給弁71Bを開放する。また、制御部9(圧力制御部91)は、第2アシストタンク40Bを開放して第2アシストタンク40Bを減圧すると共に、第2アシストタンク40Bの内部の圧力がバッファタンク30の内部の圧力よりも所定の値だけ低くなるように第2減圧弁73Bの開度を調整する。より具体的には、制御部9(圧力制御部91)は、例えば、バッファタンク30の内部の圧力が0.8MPaであった場合、第2アシストタンク40Bの内部の圧力が0.65MPa〜0.75MPaの範囲となるように第2減圧弁73Bの開度を調整する。すると、第2アシストタンク40Bとバッファタンク30との間に生じた圧力差により、第2アシストタンク40Bには、バッファタンク30からドレンが供給される。
第2工程では、第1アシストタンク40Aからボイラ10への給水が行われている状態で、第2アシストタンク40Bへのドレンの供給が完了し、第2アシストタンク40Bが待機状態となる。
この第2工程では、第1蒸気供給弁72Aが開放され、第1ドレン供給弁71A及び第1減圧弁73Aが閉鎖された状態は維持され、第1アシストタンク40Aからボイラ10への給水は継続される。そして、第1アシストタンク40Aに収容されるドレンの水位は低下していく。
一方、第2アシストタンク40Bの水位が、第1水位よりも高い水位であり、第2アシストタンク40Bの満水状態を示す水位である第2水位まで上昇すると、水位センサLSBにより第2水位を上回ったことが検知される。水位センサLSBにより第2水位を上回ったことが検知されると、制御部9(水位制御部92)は、第2ドレン供給弁71B及び第2減圧弁73Bを閉鎖する。これにより、第2アシストタンク40Bは、ボイラ10への給水準備が完了した待機状態となる。
第3工程では、第1アシストタンク40Aの水位が低下して、第1アシストタンク40Aからボイラ10への給水が停止される。また、第2アシストタンク40Bからボイラ10への給水が開始され、第1アシストタンク40Aには、バッファタンク30からドレンが供給される。
この第3工程では、第1アシストタンク40Aの水位が所定の第1水位まで低下すると、水位センサLSAにより第1水位を下回ったことが検知される。水位センサLSAにより第1水位を下回ったことが検知されると、制御部9(水位制御部92)は、第1蒸気供給弁72Aを閉鎖する。すると、第1アシストタンク40Aへの蒸気の供給が停止され、第1アシストタンク40Aの内部の圧力が低下する。そして、第1アシストタンク40Aの内部の圧力とボイラの圧力との圧力差が所定の値(例えば、0.2MPa)を超えると、第1アシストタンク40Aからボイラ10への蒸気の供給は停止される。
また、第3工程では、制御部9は、第1蒸気供給弁72Aを閉鎖した後、又は第1蒸気供給弁72Aを閉鎖すると同時に、第1ドレン供給弁71Aを開放する。また、制御部9(圧力制御部91)は、第1減圧弁73Aを開放して第1アシストタンク40Aを減圧すると共に、第1アシストタンク40Aの内部の圧力がバッファタンク30の内部の圧力よりも所定の値だけ低くなるように第1減圧弁73Aの開度を調整する。すると、第1アシストタンク40Aとバッファタンク30との間に生じた圧力差により、第1アシストタンク40Aには、バッファタンク30からドレンが供給される。
一方、第1アシストタンク40Aの水位センサLSAにより第1水位を下回ったことが検知されると、制御部9(水位制御部92)は、第2蒸気供給弁72Bを開放する。すると、第2アシストタンク40Bに蒸気が供給されて、第2アシストタンク40Bの内部が昇圧される。そして、第2アシストタンク40Bの内部の圧力とボイラ10の圧力との差が所定の値(例えば、0.2MPa)よりも小さくなると、ドレンポンプ60の駆動力により、第2アシストタンク40Bからボイラ10へのドレンの供給が開始される。
尚、この第3工程では、水位センサLSAにより第1アシストタンク40Aの水位低下状態を検知した場合に、制御部9は、まず、第2蒸気供給弁72Bを開放し、所定時間(例えば、1〜2秒)経過後に第1蒸気供給弁72Aを閉鎖してもよい。これにより、第1アシストタンク40Aからボイラ10への給水が停止する前に、第2アシストタンク40Bからボイラ10への給水を開始できるので、ボイラ10への連続給水をより確実に行える。
第4工程では、第2アシストタンク40Bからボイラ10への給水が行われている状態で、第1アシストタンク40Aへのドレンの供給が完了し、第1アシストタンク40Aが待機状態となる。
第4工程では、第2蒸気供給弁72Bが開放され、第2ドレン供給弁71B及び第2減圧弁73Bが閉鎖された状態は維持され、第2アシストタンク40Bからボイラ10への給水は継続される。
一方、第1アシストタンク40Aの水位が第2水位まで上昇すると、水位センサLSAにより第2水位を上回ったことが検知される。水位センサLSAにより第2水位を上回ったことが検知されると、制御部9(水位制御部92)は、第1ドレン供給弁71A及び第1減圧弁73Aを閉鎖する。これにより、第1アシストタンク40Aは、ボイラ10への給水準備が完了した待機状態となる。
ボイラ10への給水が続いている間は、上記第1工程〜第4工程が繰り返される。
以上説明した第1実施形態のドレン回収システム1によれば、以下のような効果を奏する。
(1)ドレン回収システム1を、バッファタンク30の圧力を検知するバッファタンク圧力センサBPAと、アシストタンク40の圧力を検知するアシストタンク圧力センサPSA,PSBと、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合にはアシストタンク40の内部の圧力をバッファタンク30の内部の圧力よりも低くなるまで減少させる圧力制御部91を含んで構成したこれにより、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合に、アシストタンク40の内部の圧力をバッファタンク30の内部の圧力よりも低くすることで、第1アシストタンク40Aとバッファタンク30との間に生じた圧力差により、アシストタンク40に、バッファタンク30からドレンを供給できる。よって、バッファタンク30の圧力とアシストタンクの圧力を調整することで、バッファタンク30をアシストタンク40と同じ高さに配置してもバッファタンク30からアシストタンク40にドレンを容易に供給できる。その結果、ドレン回収システム1を構成するバッファタンク30及びアシストタンク40の配置の自由度を向上させられる。また、バッファタンク30を高所に配置することなくドレン回収システム1を構成できるので、ドレン回収システム1の設置コストを低減できる。
(2)圧力制御部91に、アシストタンク40からボイラ10にドレンを供給する場合に蒸気供給弁72を開放してアシストタンク40の内部を加圧させた。これにより、アシストタンク40からボイラ10にドレンを供給する場合に、アシストタンク40の内部の圧力をボイラ10の圧力と略同一の圧力まで昇圧できる。よって、ドレンポンプ60を駆動させる動力を低減した状態でアシストタンク40からボイラ10に給水を行えるので、ドレン回収システム1を、低コストで運転できる。
(3)ドレン回収システム1を、蒸気排出ラインL6と、この蒸気排出ラインL6に配置した減圧弁73と、を含んで構成し、圧力制御部91に、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合、減圧弁73の開度によりアシストタンク40の内部の圧力を制御させた。これにより、減圧弁73の開度を調整することで、アシストタンク40の内部の圧力を容易に制御できるので、簡易な構成によりドレン回収システム1を実現できる。
(4)ドレン回収システム1を、アシストタンク40に設けた水位センサLSと、この水位センサLSにより検知された水位が第1水位を下回った場合に、蒸気供給弁72を閉鎖すると共に、ドレン供給弁71を開放し、水位センサLSにより検知された水位が第2水位を上回った場合にドレン供給弁71を閉鎖する水位制御部92と、を含んで構成した。また、圧力制御部91に、ドレン供給弁71が開放された場合に減圧弁73の開度の調整を開始させ、ドレン供給弁71が閉鎖された場合に減圧弁73を閉鎖させた。これにより、アシストタンク40の水位が低下した場合には、減圧弁73の開度を調整することでアシストタンク40の内部の圧力をバッファタンク30の内部の圧力よりも低くでき、アシストタンク40とバッファタンク30との間に生じた圧力差により、アシストタンク40に、バッファタンク30からドレンを供給できる。また、アシストタンク40の水位が上昇した場合には、減圧弁73及びドレン供給弁71を閉鎖することで、アシストタンク40をボイラ10への給水準備が完了した待機状態にできる。
(5)アシストタンク40をボイラ10よりも上方に配置した。これにより、アシストタンク40からボイラ10への給水に、アシストタンク40とボイラ10との高低差も利用でき、ドレンポンプ60を駆動させる動力をより低減できる。
(6)アシストタンク40を、タンク本体41と、整流部材43と、を含んで構成し、この整流部材43をタンク本体41の内部における蒸気導入口42の下方に配置した。これにより、蒸気導入口42から下方に向かって導入された蒸気を、整流部材43により整流できるので、タンク本体41の内部において偏った流れを形成することなく、タンク本体41の内部に均等に蒸気を導入できる。よって、タンク本体41に収容されたドレンの水面を、導入された蒸気により乱さないので、ドレンと蒸気との界面における熱交換を抑制できる。その結果、アシストタンク40の内部の圧力を短時間で上昇させられる。また、アシストタンク40に供給する蒸気の量を少なくできるので、省エネルギ効果を向上できる。また、アシストタンク40に供給する蒸気の量を少なくすることで、蒸気を供給するボイラ10側の圧力変動を少なくできる。
(7)タンク本体41を縦長の円筒形状に構成した。これにより、タンク本体41の内部におけるドレンと蒸気との界面の面積を小さくできる。よって、水蒸気の飽和状態を維持させるべき界面の面積を小さくできるので、アシストタンク40の内部の圧力を短時間で上昇させられる。また、アシストタンク40に供給する蒸気の量を少なくできるので、省エネルギ効果を向上できる。また、アシストタンク40に供給する蒸気の量を少なくすることで、蒸気を供給するボイラ10側の圧力変動を少なくできる。
(8)第2蒸気供給ラインL4及び第3蒸気供給ラインL5の上流側の端部を蒸気ヘッダ12に接続した。これにより、複数の缶体11で発生した蒸気が集合される蒸気ヘッダ12からバッファタンク30及びアシストタンク40に蒸気を供給できるので、バッファタンク30及びアシストタンク40において蒸気を使用した場合における複数の缶体11それぞれの圧力の変化を低減できる。
(9)アシストタンク40を、第1アシストタンク40A及び第2アシストタンク40Bの2つのタンクにより構成した。これにより、第1アシストタンク40Aからボイラ10に給水している間に、バッファタンク30から第2アシストタンク40Bにドレンを供給して満水状態とし、第1アシストタンク40Aの水位が低下した場合には、第2アシストタンク40Bからボイラ10に給水を行いつつ、バッファタンク30から第1アシストタンク40Aにドレンを供給できる。よって、複数の缶体11からなるボイラ10において要求されるボイラ10への連続給水を可能とできる。
次に、本発明の第2実施形態に係るドレン回収システム1Aについて、図4を参照しながら説明する。尚、第2実施形態の説明にあたって、第1実施形態と同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態のドレン回収システム1Aは、圧力制御部91によるアシストタンク40の圧力の調整機構において、第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、ドレン回収システム1Aは、図4に示すように、圧力の調整機構として、アシストタンク40に配置される散水装置44を備える。より具体的には、第2実施形態では、散水装置44として、第1アシストタンク40Aに第1散水装置44Aが配置され、第2アシストタンク40Bに第2散水装置44Bが配置される。
散水装置44は、アシストタンク40の内部における上部に配置され、アシストタンク40の内部に冷却水を散布する。
また、第2実施形態では、圧力制御部91は、散水装置44による冷却水の散布量によりアシストタンク40の内部の圧力を制御する。より具体的には、圧力制御部91は、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合、散水装置44によりアシストタンク40の内部に冷却水を散布する。すると、アシストタンク40の内部に収容されたドレンと蒸気との界面近傍におけるドレンの温度が低下し、これにより、アシストタンク40の内部の飽和蒸気圧が低下する。その結果、アシストタンク40の内部の圧力は低下する。そして、圧力制御部91は、アシストタンク40の内部の圧力がバッファタンク30の内部の圧力よりも所定の値だけ低くなるように、散水装置44による冷却水の散布量を制御する。
また、圧力制御部91は、バッファタンク30からアシストタンク40へのドレンの供給が停止されると、散水装置44による冷却水の散布を停止する。
また、第2実施形態では、蒸気排出ラインL6には、第1実施形態における減圧弁73に代えて、圧力調整弁731が配置される。圧力調整弁731は、アシストタンク40の内部の圧力が所定の圧力を超えた場合に、フラッシュ蒸気をオープンタンク50側に逃がして、アシストタンク40の内部の圧力を低下させる。
第2実施形態のドレン回収システム1Aによれば、上述した(1)、(2)、(5)〜(9)の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
(10)ドレン回収システム1Aを、アシストタンク40の内部に冷却水を散布する散水装置44を含んで構成し、圧力制御部91に、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給する場合、散水装置44による冷却水の散布量によりアシストタンク40の内部の圧力を制御させた。これにより、アシストタンク40に収容されたドレンをフラッシュ蒸気として外部に排出することなく、アシストタンク40の内部の圧力を調整できるので、ドレン回収システム1Aの熱効率をより向上させられる。
(11)圧力制御部91に、ドレン供給弁71が開放された場合に散水装置44による冷却水の散布を開始させ、ドレン供給弁71が閉鎖された場合に散水装置44による冷却水の散布を停止させた。これにより、アシストタンク40の水位が低下した場合には、散水装置44による冷却水の散布量を調整することでアシストタンク40の内部の圧力をバッファタンク30の内部の圧力よりも低く維持でき、アシストタンク40とバッファタンク30との間に生じた圧力差により、バッファタンク30からアシストタンク40にドレンを供給できる。また、アシストタンク40の水位が上昇した場合には、ドレン供給弁71を閉鎖すると共に、散水装置44による冷却水の散布を停止することで、アシストタンク40をボイラ10への給水準備が完了した待機状態にできる。
以上、本発明のドレン回収システムの好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態では、第2蒸気供給ラインL4及び第3蒸気供給ラインL5の上流側を、蒸気ヘッダ12に接続したが、これに限らない。即ち、第2蒸気供給ライン及び第3蒸気供給ラインの上流側を、複数の缶体のいずれかの缶体に接続してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ドレン回収システム1を、第1アシストタンク40A及び第2アシストタンク40Bの2つのアシストタンク40を含んで構成したが、これに限らない。即ち、ドレン回収システムを一つのアシストタンクにより構成してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ドレン回収システム1を、第3蒸気供給ラインL5及び圧力調整弁84を含んで構成したが、これに限らない。即ち、ドレン回収システムを、第3蒸気供給ラインL5及び圧力調整弁84を含むことなく構成してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、アシストタンク40を、ボイラ10よりも上方に配置したが、これに限らない。即ち、アシストタンクを、ボイラと同じ高さに配置してもよく、また、ボイラよりも下方に配置してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、第2ドレン供給ラインL3Aの下流側の端部を第1アシストタンク40Aの底部に接続し、第2ドレン供給ラインL3Bの下流側の端部を第2アシストタンク40Bの底部に接続したが、これに限らない。即ち、第2ドレン供給ラインL3Aの下流側の端部を、第1アシストタンク40Aの側部又は上部に接続してもよく、第2ドレン供給ラインL3Bの下流側の端部を、第2アシストタンク40Bの側部又は上部に接続してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態では、ドレン供給弁71、蒸気供給弁72及び減圧弁73を、モータバルブにより構成したが、これに限らない。即ち、ドレン供給弁、蒸気供給弁及び減圧弁を、電磁弁により構成してもよく、また、エア駆動バルブにより構成してもよい。
1,1A ドレン回収システム
10 ボイラ
11 缶体
12 蒸気ヘッダ
20 負荷機器
30 バッファタンク
40 アシストタンク
41 タンク本体
42 蒸気導入口
43 整流部材
44 散水装置
60 ドレンポンプ(給水ポンプ)
71 ドレン供給弁
72 蒸気供給弁
73 減圧弁
91 圧力制御部
92 水位制御部
L2 第1ドレン供給ライン
L3 第2ドレン供給ライン
L4 第2蒸気供給ライン(蒸気供給ライン)
L6 蒸気排出ライン
L7 給水ライン
L8 補給水供給ライン
LSA,LSB 水位センサ(水位検知部)
BPS バッファタンク圧力センサ(バッファタンク圧力検知部)
PSA,PSB アシストタンク圧力センサ(アシストタンク圧力検知部)

Claims (10)

  1. ボイラにおいて発生され、負荷機器において用いられた蒸気が凝集して生じたドレンを回収して前記ボイラに供給するドレン回収システムであって、
    前記負荷機器で生じたドレンが収容されるバッファタンクと、
    前記バッファタンクの内部の圧力を検知するバッファタンク圧力検知部と、
    前記バッファタンクの下流側に配置され該バッファタンクに収容されたドレンが移送されるアシストタンクと、
    前記アシストタンクの内部の圧力を検知するアシストタンク圧力検知部と、
    前記負荷機器と前記バッファタンクとを接続し、前記負荷機器で発生したドレンを前記バッファタンクに供給する第1ドレン供給ラインと、
    前記バッファタンクと前記アシストタンクとを接続し、前記バッファタンクに収容されたドレンを前記アシストタンクに供給する第2ドレン供給ラインと、
    前記第2ドレン供給ラインを開閉するドレン供給弁と、
    前記ボイラと前記アシストタンクとを接続し、前記ボイラで発生した蒸気を前記アシストタンクに供給する蒸気供給ラインと、
    前記蒸気供給ラインを開閉する蒸気供給弁と、
    前記アシストタンクと前記ボイラとを接続し、前記アシストタンクに収容されたドレンを前記ボイラに供給する給水ラインと、
    前記給水ラインに配置される給水ポンプと、
    前記バッファタンクから前記アシストタンクにドレンを供給する場合には、前記アシストタンクの内部の圧力を前記バッファタンクの内部の圧力よりも低くなるまで減少させ、前記アシストタンクから前記ボイラにドレンを供給する場合には、前記蒸気供給弁を開放して該アシストタンクの内部を加圧する圧力制御部と、を備えるドレン回収システム。
  2. 前記アシストタンクの内部を減圧可能な減圧弁を更に備え、
    前記圧力制御部は、前記バッファタンクから前記アシストタンクにドレンを供給する場合、前記減圧弁の開度により前記アシストタンクの内部の圧力を制御する請求項1に記載のドレン回収システム。
  3. 前記アシストタンクに配置され、該アシストタンクの内部に冷却水を散布する散水装置を更に備え、
    前記圧力制御部は、前記バッファタンクから前記アシストタンクにドレンを供給する場合、前記散水装置による冷却水の散布量により前記アシストタンクの内部の圧力を制御する請求項1に記載のドレン回収システム。
  4. 前記圧力制御部は、前記アシストタンクから前記ボイラにドレンを供給する場合、前記アシストタンクの内部の圧力が前記ボイラの圧力と略等しくなるまで加圧する請求項1〜3のいずれかに記載のドレン回収システム。
  5. 前記アシストタンクに設けられ、該アシストタンクに収容されたドレンの水位を検知する水位検知部と、
    前記水位検知部により検知された水位に基づいて、前記ドレン供給弁及び前記蒸気供給弁を制御する水位制御部と、を更に備え、
    前記水位制御部は、
    前記水位検知部により検知された水位が第1水位を下回った場合に、前記蒸気供給弁を閉鎖すると共に前記ドレン供給弁を開放し、
    前記水位検知部により検知された水位が前記第1水位よりも高い第2水位を上回った場合に前記ドレン供給弁を閉鎖する請求項1〜4のいずれかに記載のドレン回収システム。
  6. 前記アシストタンクを複数備える請求項1〜5のいずれかに記載のドレン回収システム。
  7. 前記アシストタンクは、前記ボイラよりも上方に配置される請求項1〜6のいずれかに記載のドレン回収システム。
  8. 前記アシストタンクは、高さ方向が鉛直方向に沿って配置される円筒形状のタンク本体と、該タンク本体の上面に設けられ前記蒸気供給ラインが接続される蒸気導入口と、前記タンク本体の内部における前記蒸気導入口の下方に配置され、前記蒸気導入口から導入される蒸気の流れを整流する整流部材と、を備える請求項1〜7のいずれかに記載のドレン回収システム。
  9. 前記タンク本体は、直径よりも高さの方が高い円筒形状に形成される請求項8に記載のドレン回収システム。
  10. 前記ボイラは、蒸気を発生させる複数の缶体と、該複数の缶体それぞれから発生した蒸気が集合される蒸気ヘッダと、を備え、
    前記蒸気供給ラインは、前記蒸気ヘッダに接続される請求項1〜9のいずれかに記載のドレン回収システム。
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