JP2013169819A - 車両用シート空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部環境が極端に厳しい場合でも、快適なシート空調が継続的に維持できる車両用シート空調装置を提供することにある。
【解決手段】車室内の空調を行う車両用空調装置101を備える車両のシートの温度を調節するシート空調ユニット100Bと、シート空調ユニット100Bのシート温度調整強度を制御する制御手段180Bと、を備える車両用シート空調装置において、車両用空調装置101によって車室内の自動温度制御が行われているときに、制御手段180Bは、シート温度調整強度の制御を開始した後の時間経過と共に、シート温度調整強度を低下させるように補正する。
【選択図】図13

Description

本発明は、車両のシートの温度調節を行う車両用シート空調装置に関するものである。
従来の車両用空調装置として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1の空調装置は、車両のシートにシートヒータが埋め込まれており、制御部(中央処理装置)によって、エアミックスダンパの開度、あるいは必要吹出し温度に応じてシートヒータに供給される電力が制御されるようになっている。具体的には、エアミックスダンパの開度が大きいほど、あるいは必要吹出し温度が高いほど、シートヒータに供給される電力が大きくなるようになっている。
これにより、エアミックスダンパの開度、あるいは必要吹出し温度、すなわち空調装置の暖房強度に応じて、シートヒータの発熱量を自動的にコントロールすることが可能となる。よって、暖房強度が大きい場合(極寒時)には、シートヒータの発熱量を大きくしてヒータのウォームアップ効果を早め、一方、暖房強度が小さい場合には、シートヒータの発熱量を低減して、無駄なエネルギーの消費をなくして充放電収支を助けることができるようになっている。
実公昭62−4006号公報
しかしながら、外気温度が極めて低い極寒時であると、エアミックスドアの開度、あるいは必要吹出温度は非常に大きな値として算出され、時間経過してもその値が長く維持され、室温が安定してもシートヒータの能力が高い値に維持されるので、シートにおいてシートヒータの熱がこもり、乗員は暑く感じてしまうと言う問題があった。尚、シートヒータに対してシートクーラを想定した場合であると、夏場の猛暑時では、上記と逆に、シートクーラによるシートの冷えすぎが発生して、乗員は寒く感じてしまう。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、外部環境が極端に厳しい場合でも、快適なシート空調が継続的に維持できる車両用シート空調装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
本発明では、車室内の空調を行う車両用空調装置(101)を備える車両のシートの温度を調節するシート空調ユニット(100B)と、
シート空調ユニット(100B)のシート温度調整強度を制御する制御手段(180B)と、を備える車両用シート空調装置において、
車両用空調装置(101)によって車室内の自動温度制御が行われているときに、制御手段(180B)は、シート温度調整強度の制御を開始した後の時間経過と共に、シート温度調整強度を低下させるように補正することを特徴としている。
この発明によれば、外気温度が非常に低い時、あるいは非常に高い時でも、制御手段()によって、シート温度調整強度が外気温度に伴う初期設定値のまま長く維持されることが回避され、暖房による熱のこもり、あるいは冷房による冷えすぎが発生することがなく、乗員の快適性を継続的に維持することができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
車両用空調装置の全体構成を示す模式図である。 電気ヒータの構成を示す模式図である。 車両用空調装置の電気的構成を示す模式図である。 エアコンECUが行う制御処理を示す全体フローチャートである。 ステップS5の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS6の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS7の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS9の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS10の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS11の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS12の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS13の処理の詳細を示すフローチャートである。 ステップS14の処理の詳細を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
本実施形態の車両用シート空調装置102は、図1、図3に示すように、例えば走行用エンジ10、電動発電機により構成された走行用モータ11、および走行用エンジン10、走行用モータ11の始動および作動停止をそれぞれ制御するエンジンECU12等を搭載するハイブリッド自動車に用いられるものであり、ハイブリッド自動車のシートの温度を調節して、シート設定温度に保つようになっている。ハイブリッド自動車には、車室内を空調する車両用空調装置101が設けられている。
まず、車両用空調装置(以下、空調装置)101の構成について説明する。空調装置101は、空調ユニット100AとエアコンECU180Aとを備えている。
空調ユニット100Aは、図1〜図3に示すように、空調ダクト110、送風機120、冷凍サイクル130、冷却水回路140、エアミックスドア145、電気ヒータ150、エアコン操作パネル160、および各種センサ群171〜176等を備えている。
空調ダクト110は、ハイブリッド自動車の車室内の前方側に配設されている。空調ダクト110の最も上流側(風上側)は、内外気切替箱を構成する部分となっており、車室内空気(以下、内気)を取り入れる内気吸込口111、および車室外空気(以下、外気)を取り入れる外気吸込口112を有している。
内気吸込口111および外気吸込口112の内側には、内外気切替ドア113が回動自在に取り付けられている。この内外気切替ドア113は、サーボモータ等のアクチュエータにより駆動されて、吸込口モードを内気循環(REC)モード、内気循環外気導入(REC/FRS)モード、外気導入(FRS)モード等に切替える。内外気切替ドア113のアクチュエータは、後述するエアコンECU180Aによって制御される。
空調ダクト110の最も下流側(風下側)は、吹出口切替箱を構成する部分となっており、デフロスタ(DEF)開口部、フェイス(FACE)開口部、およびフット(FOOT)開口部が形成されている。そして、DEF開口部には、デフロスタダクト114が接続されて、このデフロスタダク114の最下流端には、ハイブリッド自動車のフロント窓ガラス114bの内面に向かって主に温風を吹出すデフロスタ(DEF)吹出口114aが開口している。また、FACE開口部には、フェイスダクト115が接続されて、このフェイスダクト115の最下流端には、乗員の頭胸部に向かって主に冷風を吹出すフェイス(FACE)吹出口115aが開口している。更に、FOOT開口部には、フットダクト116が接続されて、このフットダクト116の最下流端には、乗員の足元部に向かって主に温風を吹出すフット(FOOT)吹出口116aが開口している。
そして、各吹出口114a〜116aの内側には、例えば2個の吹出口切替ドア117、118が回動自在に取り付けられている。2個の吹出口切替ドア117、118は、サーボモータ等のアクチュエータによりそれぞれ駆動されて、吹出口モードをフェイス(FACE)モード、バイレベル(B/L)モード、フット(FOOT)モード、フットデフ(F/D)モード、またはデフロスタ(DEF)モードのいずれかに切替える。吹出口切替ドア117、118のアクチュエータは、後述するエアコンECU180Aによって制御される。
送風機120は、内外気切替箱の下流側に設けられており、空調ダクト110と一体的に構成されたスクロールケースに回転自在に収容された遠心式ファン121、およびこの遠心式ファン121を回転駆動するブロワモータ122を有している。そして、ブロワモータ122は、後述するエアコンECU180Aによって制御されるようになっており、ブロワ駆動回路を介して印加されるブロワ端子電圧(以下、ブロワ電圧)に基づいて、ブロワ風量(遠心式ファン121の回転速度)が制御される。
冷凍サイクル130は、冷媒を圧縮する圧縮機131、圧縮された冷媒を凝縮液化させる凝縮器132、凝縮液化された冷媒を気液分離して液冷媒のみを下流に流すレシーバ(気液分離器、受液器)133、液冷媒を減圧膨張させる膨張弁134、減圧膨張された冷媒を蒸発気化させる蒸発器135、およびこれらを環状に接続する冷媒配管等から構成されている。
上記各機器131〜135のうち、圧縮機131は、モータ131aによって駆動される電動圧縮機となっている。モータ131aは、インバータ131bによって作動回転数が制御されるようになっている。また、凝縮器132は、内部を流れる冷媒と冷却ファン132aにより送風される外気および走行風との間で熱交換する室外熱交換器であり、ハイブリッド自動車が走行する際に生じる走行風を受け易い場所に配設されている。また、蒸発器135は、自身を通過する空気(空調空気)を冷却する空気冷却作用および自身を通過する空気を除湿する空気除湿作用を行う室内熱交換器であり、空調ダクト110の空気通路の全面塞ぐようにして送風機120の下流側に配設されている。インバータ131b、および冷却ファン132aの作動は、後述するエアコンECU180Aによって制御される。
冷却水回路140は、ウォータポンプ142によって、走行用エンジン10のウォータジャケットで暖められた冷却水を循環させる回路であり、ラジエータ、サーモスタット(いずれも図示せず)およびヒータコア141を有している。
ヒータコア141は、内部に走行用エンジン10を冷却した冷却水(温水)が流れ、この冷却水を暖房用熱源として空調空気を加熱する加熱用熱交換器であり、空調ダクト110の空気通路を部分的に塞ぐようにして蒸発器135の下流側に配設されている。ヒータコア141は、蒸発器135で冷却された冷風を再加熱する。このヒータコア141自身の最大暖房能力は冷却水温度に比例し、冷却水温度が高い程、高くなる。ウォータポンプ142は、モータによって駆動される電動ポンプとなっており、モータ(ウォータポンプ142)の作動は、後述するエアコンECU180Aによって制御される。
エアミックスドア145は、ヒータコア141の上流側で回動自在に設けられたドアであり、サーボモータ等のアクチュエータにより駆動されて、その停止位置(開度SW)によって、ヒータコア141を通過する空気量とヒータコア141を迂回する空気量との割合を調節して、車室内へ吹出す空気の吹出温度を調整する。エアミックスドア145の開度SWは、ヒータコア141の前面を完全に塞ぐ開度SW=0%から、空調空気がヒータコア141を迂回する側を完全に塞ぐ開度SW=100%の間で、後述するエアコンECU180Aによって制御される。
電気ヒータ150は、ヒータコア141を通過した温風を加熱する補助暖房装置であり、ヒータコア141の下流側に配置されている。電気ヒータ150は、例えばPTCヒータであり、図2に示すように、ニクロム線等からなるヒータ線151、152、153から成り、ヒータ線151〜153は、電源Baおよびグランドの間に並列に接続されている。ヒータ線151〜153のそれぞれに対して、スイッチ素子SW1、SW2、SW3が設けられ、スイッチ素子SW1〜SW3は、そのオン、オフにより電源Baからヒータ線151〜153への通電、および通電停止を行う。スイッチ素子SW1、SW2、SW3のオン、オフは、後述するエアコンECU180Aにより制御される。
エアコン操作パネル160は、空調ユニット100Aを乗員の希望の条件で作動させるための各種スイッチが設けられたパネルである。エアコン操作パネル160上の各種スイッチとは、冷凍サイクル130(圧縮機131)の起動および停止を指令するためのエアコン(A/C)スイッチ、吸込口モードを切り替えるための吸込口切替スイッチ、車室内の温度を所望の温度に設定するための温度設定スイッチ、送風機120の送風量(オフ、オート、Lo、Me、Hi)を切り替えるための風量切替スイッチ、吹出口モードを切り替えるための吹出口切替スイッチ、および空調ユニット100Aのエコ運転を選択するためのエコモードスイッチ等である。エアコン操作パネル160の各スイッチから入力されたスイッチ信号は、後述するエアコンECU180Aに出力される。
各種センサ群171〜176は、車室内の空気温度(内気温度)に相当する内気温度信号を生成する内気温センサ171、車室外の空気温度(外気温度)に相当する外気温度信号を生成する外気温センサ172、車室内に照射される日射量に相当する日射量信号を生成する日射センサ173、冷凍サイクル130の高圧側圧力に相当する圧力信号を生成する冷媒圧力センサ174、蒸発器135の下流側における空気温度に相当するエバ後温度信号を生成するエバ後温度センサ175、およびヒータコア141に流入する冷却水の温度(冷却水温)に相当する冷却水温度信号を生成する水温センサ176等である。各種センサ群171〜176によって生成された各センサ信号は、後述するエアコンECU180Aに出力されるようになっている。
エアコンECU180Aは、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを備えている。図3に示すように、エアコン操作パネル160から出力されるスイッチ信号、および各種センサ群171〜176から出力されるセンサ信号は、エアコンECU180A内の図示しない入力回路によってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。エアコンECU180Aは、A/D変換された各種信号に基づいて、空調ユニット100Aの作動を制御すると共に、エンジンECU12(走行用エンジン10)に対してエンジンオン要求信号を出力する。エアコンECU180Aは、ハイブリッド自動車のイグニッションスイッチが投入(オン)されたときに、車両用バッテリから直流電源が供給されて作動する。
次に、車両用シート空調装置(以下、シート空調装置)102の構成について説明する。シート空調装置102は、シート空調ユニット100BとシートECU180Bとを備えている。
シート空調ユニット100Bは、シートの座面および背もたれ面の表面に形成された複数の細孔から乗員に向けて温風、あるいは冷風を吹き出すシート用空調機であって、シート用送風機と、シート用送風機からの送風空気を加熱、あるいは冷却するペルチェ素子と、乗員の操作によりシート空調ユニット100Bの冷暖房の切替、暖房レベル(Lo、Me、Hi)の調整、および冷房レベル(Lo、Me、Hi)の調整に関する入力を可能とするシート空調スイッチ191とを備えている。シート空調スイッチ191は、例えば、エアコン操作パネル160内、あるいはエアコン操作パネル160に近接した位置に配設されている。
シートECU180Bは、本発明の制御手段に対応するものであり、エアコンECU180Aと同様に、図示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを備えている。図3に示すように、シート空調スイッチ191から出力されるシートスイッチ信号は、シートECU180B内の図示しない入力回路によってA/D変換された後にマイクロコンピュータに入力されるように構成されている。シートECU180Bは、A/D変換されたシートスイッチ信号に基づいて、シート空調ユニット100Bの作動を制御する。
具体的には、シートECU180Bは、シートスイッチ信号に基づいて、ペルチェ素子(シート空調ユニット100B)に印加する電圧の極性を切り替えることにより、送風空気に対して加熱するか冷却するかを切り替える。更に、シートECU180Bは、ペルチェ素子に印加する電圧レベルを調整して、送風空気に対する加熱量、あるいは吸熱量を調整する。シートECU180Bは、ハイブリッド自動車のイグニッションスイッチが投入(オン)されたときに、車両用バッテリから直流電源が供給されて作動する。
エアコンECU180AとシートECU180Bは、互いに通信手段によって接続されており、それぞれのECU180A、180Bにおいて入力された各種信号や、算出された結果等が互いに授受されるようになっている。
次に、本実施形態のエアコンECU180Aの制御処理を図4〜図12に基づいて説明する。ここで、図4はエアコンECU180Aによる基本的な制御処理を示すフローチャートであり、図5〜図12は図4の各ステップにおける詳細を示すサブルーチンである。
先ず、イグニッションスイッチがオンされてエアコンECU180Aに直流電源が供給されると、図4(図5〜図12)のルーチンが起動され、エアコンECU180Aは、ステップS1で、各イニシャライズおよび初期設定を行う。続いて、ステップS2で、エアコン操作パネル160の各スイッチから入力されたスイッチ信号を読み込む。続いて、ステップS3で、各種センサ群171〜176から得られたセンサ信号をA/D変換した信号として読み込む。
尚、イグニッションスイッチのオンに伴って、シートECU180Bにも直流電源が供給され、シート空調スイッチ191からのシートスイッチ信号に基づいてシート空調ユニット100Bの制御が開始される(詳細後述)。
続いて、ステップS4で、予めROMに記憶された下記の数式1に基づいて車室内に吹出す空気の目標吹出温度TAOを算出する。
(数1)
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×Ts+C
尚、Tsetは温度設定スイッチにて設定された設定温度、Trは内気温センサ171の内気温度信号から検出された内気温度、Tamは外気温センサ172の外気温度信号から検出された外気温度、Tsは日射センサ173の日射量信号から検出された日射量である。また、Kset、Kr、KamおよびKsはゲインで、Cは補正用の定数である。
続いて、ステップS5で、送風機120のブロワ電圧(ブロワ風量)を決定する処理を実施する。このブロワ電圧決定処理は、図5に示すサブルーチン(ステップS51〜ステップS58)に基づいて実施されるようにしており、以下その詳細を説明する。
まず、ステップS51にて、風量設定がオート(自動)であるか否かを判定する。ステップS51の判定がオートである場合、ステップS52にて、ベースとなる仮のブロワレベルf(TAO)を予めROMに記憶されたマップから演算する。ここでは、目標吹出温度TAOが低い側、および高い側においてブロワレベルf(TAO)を高く設定し、中間領域においてブロワレベルf(TAO)を低く設定する。エコモードスイッチが入力されている場合では、エコモード以外の時(非エコモード時)に比べてブロワレベルf(TAO)を低く設定する。これにより、ブロワ消費電力が抑制されると共に、冷房時は蒸発器135の温度上昇が遅くなる。また、暖房時はエンジン水温の低下が遅くなるので、空調装置101の省動力運転が可能になる。
次に、ステップS53にて、ヒータコア141の水温TW、および電気ヒータ150のPTC作動本数(後述するステップS11、図10)に応じてウォームアップ風量f(TW)を算出する。次に、ステップS54にて、吹出口モードがフット(FOOT)モード、バイレベル(B/L)モード、およびフットデフ(F/D)モードのいずれかであるかを判定する。
ステップS54で吹出口モードが上記のいずれかであると判定した時は、ステップS55に進む。ステップS55では、上記ブロワレベルf(TAO)の最小値、およびウォームアップ風量f(TW)の値のいずれか大きい方をブロワレベルとして選択する。そして、ステップS56では、予めROMに記憶されたマップに基づいて、ステップS55で選択されたブロワレベルをブロワ電圧に変換する。
一方、ステップS54で否と判定した時、つまり、吹出口モードが例えばフェイス(FACE)モードの場合は、ステップS57に進み、ブロワレベルとして上記ブロワレベルf(TAO)を選択する。そして、ステップS58では、予めROMに記憶されたマップに基づいて、選択されたブロワレベルf(TAO)をブロワ電圧に変換する。
尚、ステップS51の判定において、風量設定がオート(自動)でなくマニュアルである場合、ステップS59において、それぞれ、予めROMに記憶されたマップにて指定された電圧(4ボルト〜12ボルト)をブロワ電圧として設定する。
次に、ステップS6では、吸込口モード決定処理を実行し、目標吹出温度TAOに基づき、空調ケース110内に空気を取り込む吸込口を決定する。この吸込口モード決定処理は、図6に示すサブルーチン(ステップS61〜ステップS63)に基づいて実施されるようにしており、以下その詳細を説明する。
まず、ステップS61にて、吸込口制御がオートか否かを判定する。ステップS61の判定がオートの場合、ステップS62にて、目標吹出温度TAOに応じた吸込口モードを決定する。ここでは、目標吹出温度TAOが低い温度から高い温度にかけて、内気循環モード、内気循環外気導入モード、外気導入モードとなるように決定する。また、ステップS61の判定がオートで無くマニュアルの場合、ステップS63にて、マニュアル設定に応じた吹出口モードが決定される。つまり、内気循環モード(REC)設定の時は、外気導入率を0%とする。また、外気導入モード(FRS)設定の時は、外気導入率を100%に設定する。
次に、ステップS7では、吹出口モード決定処理を実施し、図7に示すように、目標吹出温度TAOに基づき、車室内に空調風を吹出す吹出口モードを決定する。ここでは、目標吹出温度TAOが低い温度から高い温度にかけて、FACEモード、B/Lモード、FOOTモードとなるように決定する。
次に、ステップS8では、エアミックスドア145の開度SWの決定処理を実施する。エアミックスドア開度SWの決定処理では、エアミックスドア145の開度SWを、予めROMに記憶された下記の数式2に基づいて算出する。
(数2)
開度SW=(TAO−TE)/(TW−TE)×100%
尚、TAOはステップS4で算出された目標吹出温度、TEはエバ後温度センサ175から得られたエバ後温度、TWは水温センサ176から得られた冷却水温度である。
次に、ステップS9では、目標エバ後温度TEOの決定処理を実施し、図8に示すように、目標吹出温度TAOに基づき、目標とするエバ後温度TEOを決定する。ここでは、目標吹出温度TAOが低い温度から高い温度(4℃〜12℃)にかけて、目標エバ後温度TEOが大きくなるように(2℃〜10℃)決定する。
次に、ステップS10では、圧縮機131(モータ131a)の回転数決定処理を実施し、圧縮機131の回転数を決定する。この圧縮機回転数決定処理は、図9に示すサブルーチン(ステップS101〜ステップS105)に基づいて実施されるようにしており、以下、その詳細を説明する。
まず、ステップS101にて、予めROMに記憶された下記の数式3、および数式4に基づいて温度偏差En、および偏差変化率EDOTを算出する。
(数3)
En=TEO−TE
TEOは上記ステップS9で決定した目標エバ後温度、TEはエバ後温度である。
(数4)
EDOT=En−En−1
n−1は温度偏差Enの先回の値であり、nは自然数である。ここで、Enは1秒に1回更新されるため、En−1は、Enに対して1秒前の値となる。
図9のステップS101には、上記温度偏差Enと、偏差変化率EDOTと、圧縮機131の回転数変化量Δfとの関係を示すマップの一例(冷房運転時の例)を示している。上記のように、温度偏差Enと偏差変化率EDOTとを用いて、回転数変化量Δfを求める。そして、1秒前の圧縮機回転数fn−1に対して、回転数変化量Δfを加えて、1秒後(今回)の圧縮機回転数fを求める。
尚、この温度偏差Enおよび偏差変化率EDOTにおける回転数変化量Δfは、予めROMに記憶された所定のメンバーシップ関数、およびルールに基づいて、ファジー制御にて求めることも出来る。
次に、ステップS102にて、エコモードスイッチがオンされてエコモードになっているか否かを判定する。ステップS102でエコモード以外であると判定した場合は、ステップS103にて、最大回転数を10000rpmに設定する。また、ステップS102でエコモードであると判定した場合は、ステップS104にて、最大回転数を7000rpmに設定する。そして、ステップS105で、前回の圧縮機回転数+回転数変化量Δfと、ステップS103あるいはステップS104で設定した最大回転数(10000rpm、あるいは7000rpm)とのうち、小さい方の値を求め、この小さい方の値を、今回の圧縮機回転数とする。
尚、上記の場合、エコモードにおいては、最大回転数は、非エコモード時の10000rpmよりも低い7000rpmに設定されるから、エコモードにおいて最大回転数を低減することで、圧縮機131での消費電力を抑制できる。
次に、ステップS11では、電気ヒータ150を構成するPTCヒータ(ヒータ線151〜153)の作動本数の決定処理を実施し、電気ヒータ150の作動本数を決定する。この電気ヒータ150の作動本数決定処理は、図10に示すサブルーチン(ステップS111〜ステップS113)に基づいて実施されるようにしており、以下、その詳細を説明する。
まず、ステップS111にて、ブロワスイッチ(風量切替スイッチ)がオンになっているか否か、即ち、オフ以外のオート、Lo、Me、Hiのいずれかに設定されているか否かを判定する。ステップS111の判定がブロワスイッチオンの場合、ステップS112にて、予めROMに記憶されたマップに基づいて、水温センサ176から得られる冷却水温度TWに対応する電気ヒータ150の作動本数を決定する。ここでは、冷却水温度TWが低い温度から高い温度にかけて、電気ヒータ150の作動本数を減少させる(3本〜1本に減少させる)ように決定する。
尚、ステップS111の判定において、ブロワスイッチ(風量切替スイッチ)がオンになっていない場合(オフの場合)、ステップS113において、電気ヒータ150をオフにする。
このようにして、電気ヒータ150の作動本数を決定し、この決定本数に対応して、図2のスイッチ素子SW1〜SW3のオン、オフを実行する。これにより、電気ヒータ150の作動本数に対応して、ヒータコア141の通過温風に付与する熱量が変わることになる。
次に、ステップS12では、要求水温決定処理を実施する。要求水温決定処理は、エンジン冷却水を暖房および防曇等の熱源にするため、目標吹出温度TAO等に基づきエンジン冷却水の要求水温を決定するものである。要求水温決定処理は、図11に示すサブルーチン(ステップS121〜ステップS127)に基づいて実施されるようにしており、以下、その詳細を説明する。
まず、ステップS121にて、冷却水温度TWに基づくエンジンオン要求の要否判定に用いる判定閾値としてのエンジンオフ水温と、エンジンオン水温とを算出する。エンジンオフ水温は、走行用エンジン10を停止させる時の判定基準となる冷却水温度TWであり、エンジンオン水温は、走行用エンジン10を作動させる時の判定基準となる冷却水温度TWである。
エンジンオフ水温は、予めROMに記憶された下記の数式5に基づいて算出される基準冷却水温度TWOと、70℃との小さい方の値として、下記の数式6に基づいて決定される。
(数5)
TWO={(TAO−ΔTpct)−(TE×0.2)}/0.8
(数6)
エンジンオフ水温=MIN(TWO、70)
基準冷却水温度TWOは、エアミックス前の温風温度が目標吹出温度TAOになるものと仮定した時に必要とされる冷却水温度TWである。TAOは目標吹出温度、TEはエバ後温度である。また、ΔTpctは電気ヒータ150による吹出温度の上昇分の推定値であり、電気ヒータ150の作動本数に応じてマップにて演算される。
一方、エンジンオン水温は、頻繁に走行用エンジン10がオン、オフするのを防止するため、下記の数式7に示すように、エンジンオフ水温よりも所定温度(本例では5℃)低く設定される。
(数7)
エンジンオン水温=エンジンオフ水温−5
次に、ステップS122では、冷却水温度TWに基づくエンジンオン要求の要否決定を行う。このステップS122では、仮のエンジンオン要求の要否を決定する。具体的には、実際の冷却水温度TWを、ステップS121で求めたエンジンオフ水温およびエンジンオン水温と比較する。そして、エンジン冷却水温度TWが、エンジンオン水温より低温側からエンジンオフ水温に至るまでは、f(TW)=オンとして走行用エンジン10の稼動を仮決定し、逆に、エンジン冷却水温度TWが、エンジンオフ水温より高い側からエンジンオン水温に至るまでは、f(TW)=オフとして走行用エンジン10の停止を仮決定する。
次に、ステップS123にて、乗員のシートを温めるシート空調装置102がオンしているか否かを判定する。ステップS123にて、シート空調装置102がオンしていない場合は、ステップS124にて、日射量に応じてf(日射量)を演算する。また、ステップS123にて、シート空調装置102がオンの場合は、ステップS125にて、ステップS124よりも低いf(日射量)の値を演算する。
次に、ステップS126にて、ステップS124あるいはステップS125にて演算したf(日射量)の値に応じて、f(外気温)のオンまたはオフを選択する。ステップS126において制御当初は、f(外気温)オフを選択する。
次に、ステップS127にて、走行用エンジン10に対する最終のエンジンオン要求の有無を演算する。エコモード設定がない場合であると、目標吹出温度TAO=20℃以上で、かつf(TW)=オンのときに、エンジンオン要求を出力するが、それ以外では、エンジンオン要求を出力しない。
また、エコモード設定がある場合であると、目標吹出温度TAO=20℃以上で、かつf(TW)=オンで、かつ設定温度Tsetが28℃未満で、かつf(外気温)=オンのとき、および目標吹出温度TAO=20℃以上で、かつf(TW)=オンで、かつ設定温度Tsetが28℃以上のとき、エンジンオン要求を出力するが、それ以外では、エンジンオン要求を出力しない。
尚、ステップS123で、シート空調装置102がオンの時は、乗員の温感が高くなるので、f(日射量)の値を小さくして、シート空調装置102オン時にエンジンオン要求を出力しにくくすることで、最低限の温感確保を達成しつつ、燃費を向上させることができる。更に、車両周辺の騒音である車外音が低減し、また、車両電池に充電した電力の有効利用が達成できる。また、日射量が多い程、乗員の温感は高くなるので、日射量が多い程、エンジンオン要求を出力しにくくすることで、最低限の温感確保と燃費向上・車外音低減・充電電力の有効利用ができる。
次に、ステップS13では、ウォータポンプ142の作動決定処理を実施する。ウォータポンプ142の作動決定処理は、冷却水温度TW等に基づいて、ウォータポンプ142のオンオフを決定する処理である。ウォータポンプ142の作動決定処理は、図12に示すサブルーチン(ステップS131〜ステップS134)に基づいて実施されるようにしており、以下、その詳細を説明する。
まず、ステップS131にて、冷却水温度TWが、エバ後温度TEより高いか否かを判定する。ステップS131にて、冷却水温度TWが、エバ後温度TEよりも高いと判定すると、ステップS132で、送風機120をオンした状態であるか否かを判定する。送風機120をオンした状態であると判定すると、ステップS133に進み、ウォータポンプをオンする要求を出力する。一方、ステップS131、ステップS132で否と判定すると、ステップS134に進み、ウォータポンプをオフする要求を出力する。
ウォータポンプ142の作動決定処理においては、冷却水温度TWが比較的低く、冷却水温度TWがエバ後温度TE以下であると判定すると、エンジン冷却水をヒータコア141に流した時、かえって吹出温度を低くしてしまうため、ステップS134でウォータポンプ142をオフするのである。
また、冷却水温度TWが比較的高い時であっても、送風機120がオフの時は、省動力のため、ウォータポンプ142をオフするのである。尚、送風機120がオンの時は、ウォータポンプ142のオン要求を行う。これにより、走行用エンジン10がオフの時でも、エンジン冷却水が持っている熱量を空調に利用することができる。従って、吹出温度が上がり、吹出温度を目標吹出温度TAOに近づけることができるので、エンジンオフの状態でも室温が下がるのを緩和できる。
そして、ステップS14では、上記各ステップS4〜ステップS13で算出または決定した各制御状態が得られるように、各種機器や各種アクチュエータ等に対して制御信号を出力し、ステップS15に移行する。そしてステップS15において、所定時間Tの経過を待って、ステップS2に戻り、継続して各ステップを実施する。
上記のように、エアコンECU180Aによる空調ユニット100Aの制御が実施されて、車室内の自動温度制御が行われている中で、シートECU180Bは、シート空調ユニット100Bに対する制御(以下、シート空調制御)を実施する。シート空調ユニット100Bに対する制御処理は、図13に示すフローチャート(ステップS161〜ステップS163)に基づいて実施されるようにしており、以下、その詳細を説明する。
シートECU180Bは、シート空調スイッチ191からのシートスイッチ信号があると、シート空調制御を開始する。まず、ステップS161で、予めROMに記憶されたマップに基づいて、シート空調ユニット100Bを作動させた時点からの経過時間(分)に対応する補正値αを決定する。
補正値αは、経過時間が長くなるほど大きくなるように設定される。また、シート空調ユニット100Bが作動されたときの初期の内気温度Tr(初期の車室内の温度)が低いほど、補正値αが小さくなるように設定される。つまり、内気温度Trが低いほど、同じ補正値αとするまでの経過時間が大きくなるようにしている。
例えば、ステップS161のマップにあるように、(初期の内気温度Tr−10℃)以上の条件(ステップS161のマップ中の実線特性)では、経過時間5分までは補正値α=0、経過時間10分までに補正値α=20へ増加、経過時間20分までに補正値α=40へ増加、経過時間20分以上では補正値α=40一定としている。また、(初期の内気温度Tr−10℃)未満の条件(ステップS161のマップ中の破線特性)では、経過時間10分までは補正値α=0、経過時間15分までに補正値α=20へ増加、経過時間25分までに補正値α=40へ増加、経過時間25分以上では補正値α=40一定としている。
次に、ステップS162にて、目標吹出温度TAOに補正値αを加味した値に対応するシート温度調整強度を決定する。シート温度調整強度は、例えば、暖房レベルのオフ、Lo、Me、Hiに対応、あるいは冷房レベルのオフ、Lo、Me、Hiに対応する。ここでは、暖房モード時を想定して以下、説明する。
暖房レベル(オフ、Lo、Me、Hi)の決定にあたっては、基本的に、目標吹出温度TAOが大きくなるほど、オフ、Lo、Me、Hiの順に暖房レベルが大きくなるように設定される。ここで、例えば、暖房レベルのMe、およびHiを決定する際の目標吹出温度TAOとしては、補正値αが加えられたものが使用される。つまり、経過時間と共に、補正値αはステップS161のように大きくなるように設定されるので、各暖房レベル(Me、Hi)に対応する目標吹出温度TAOは大きな値となっていき、よって、ステップS162のマップ上の特性は、経過時間と共に実質的に右側に移動していく形となり、同じ目標吹出温度TAOの条件下でも、決定される暖房レベルはより小さい側のレベルに設定されていくことになる。
次に、ステップS163で、設定された暖房レベル(Hi、Me、Lo)に応じたペルチェ素子の加熱強度(加熱温度)が得られるように、ペルチェ素子に印加する電圧の調節を行う。例えば、ステップS162で設定された暖房レベルがHiの場合であると、ペルチェ素子の加熱温度が低温側から上昇して47.5℃に至るまでは電圧が印加(オン)され、また、高温側から低下して47℃に至るまでは電圧の印加が停止(オフ)され、Hi
モードに応じた加熱温度が得られるようにしている。以下、Me、Loの場合もHiの場合と同様である(ステップS163中のマップ参照)。
以上のように、本シート空調装置102は、空調装置101によって車室内の自動温度制御が行われているときに、シート空調装置102の作動開始時点からの経過時間と共に、シート空調ユニット100Bのシート温度調整強度(暖房時では暖房レベル)を低下させるようにしている。
これにより、外気温度が非常に低い時、あるいは非常に高い時でも、シートECU180Bによって、シート温度調整強度が外気温度に伴う初期設定値のまま長く維持されることが回避され、暖房による熱のこもり、あるいは冷房による冷えすぎが発生することがなく、乗員の快適性を継続的に維持することができる。
つまり、従来、外気温度が非常に低い時、あるいは非常に高い時であると、シート空調装置102が作動された初期段階では、目標吹出温度TAOは非常に大きな値として設定され、その設定値が長く維持される傾向にあり、車室内が空調装置101によって適切に温調されてきても、シート温度調整強度がそのまま維持され、シートは暑い状態、あるいは冷たい状態となってしまうが、経過時間と共にシート温度強度を低下させることで、このような問題を回避することができるのである。
また、シートECU180Bは、空調環境条件に基づいて算出される目標吹出温度TAOに応じてシート温度調整強度を算出するようにしている。目標吹出温度TAOには、設定温度Tset、内気温度Tr、外気温度Tam、および日射量Tsが含まれるため、目標吹出温度TAOを基にシート温度調整強度が算出されることで、シート空調開始時の乗員温感を精度良く向上させることができる。
また、シートECU180Bは、シート温度調整強度を低下させるように補正を行う際に、初期の内気温度Trが低い程(冷房のときは高い程)、シート温度調整強度の低下を遅くするようにしている。これにより、空調初期の内気温度Trに基づいてシート温度調整強度を維持する時間が決定されるので、乗員がシート温調はもう充分と感じるタイミングを精度良く制御できる。
(その他の実施形態)
本実施形態では、シート空調装置102におけるシート空調制御は、主に暖房の場合について説明したが、夏場の冷房の場合に適用することもできる。
また、本実施形態では、空調装置101はエアコンECU180Aを備え、またシート空調装置102はシートECU180Bを備えるものとして説明したが、これに限らず、1つのECUで、両ECU180A、180Bを兼ねるものとしても良い。1つのECUで車室内の空調制御と、シート空調制御とを行うにあたっては、図4のステップS13とステップS14の間に図13のフローを挿入する形で実施するようにすれば良い。
また、空調装置101とシート空調装置102は、ハイブリッド自動車に適用されるものとして説明したが、これに限らず、走行用エンジン10のみを備え、信号待ち等のときに走行用エンジン10を停止状態とするアイドルストップ車両に適用されるものとしても良い。
101 車両用空調装置
102 車両用シート空調装置
100B シート空調ユニット
180B シートECU(制御手段)

Claims (3)

  1. 車室内の空調を行う車両用空調装置(101)を備える車両のシートの温度を調節するシート空調ユニット(100B)と、
    前記シート空調ユニット(100B)のシート温度調整強度を制御する制御手段(180B)と、を備える車両用シート空調装置において、
    前記車両用空調装置(101)によって前記車室内の自動温度制御が行われているときに、前記制御手段(180B)は、前記シート温度調整強度の制御を開始した後の時間経過と共に、前記シート温度調整強度を低下させるように補正することを特徴とする車両用シート空調装置。
  2. 前記制御手段(180B)は、空調環境条件に基づいて算出される目標吹出温度(TAO)に応じて前記シート温度調整強度を算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート空調装置。
  3. 前記制御手段(180B)は、前記補正を行う際に、初期の前記車室内の温度(Tr)が低い程、あるいは高い程、前記シート温度調整強度の低下を遅くすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用シート空調装置。
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