JP2013169330A - 室内改変に使用する正六面構造体及び当該構造体により形成される空間構造並びに当該構造体を基礎素材とする室内改変方法 - Google Patents

室内改変に使用する正六面構造体及び当該構造体により形成される空間構造並びに当該構造体を基礎素材とする室内改変方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ワンルームマンション等と称される利用可能な床面が比較的限定された部屋を有効活用するために便宜なツールを提供するもので、有効活用には、平面的(二次元的)利用並びに立体的(三次元的)利用が含まれ、そのため、所望形態の間仕切りをはじめ立体空間を自在に利用可能に改変形成するための基礎素材として正六面構造体を使用する室内改変方法を提供する。
【課題手段】 対象となる室内の所望部位の床面に所要数を並置することにより、間仕切り構造、収納ボックス、組立式ベッドその他任意の室内調度類として構成可能な正六面構造体を基礎素材とし、利用者の希望に応じた室内の改変を可能にする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、所定の面積を有し、方形ないし長方形等の床面を有する居住用空間を、使用態様に応じて適宜改変可能な正六面構造体及び当該構造体により形成される空間構造並びに当該構造体を基礎素材とする室内改変方法に関する。本発明では、基礎素材である正六面構造体を適宜個数組合せて配置することにより、居住者の用途、目的、好み等に適合せしめながら、快適な住環境を維持しつつ室内空間の有効利用を可能とし、かつ必要に応じてその後の改変並びに再構築も容易である室内改変方法を実現しようとするものである。
居住空間を提供する側からは予め限られた面積の有効活用の観点から、そして提供を受ける入居者側からは起居動作の簡素化並びに経費節減等の要請が強い。かかる事情に合わせて、いわゆるワンルームマンションまたはメゾネットタイプと称される面積の限られた空間であって、比較的廉価で利用可能な建造物が多数建設されている。このような限られた空間において、多くの入居者がそれぞれ満足するような家具・調度類や造作を建設段階から前もって整えることは経済性の観点からも困難である。
仮に、作り付け家具・調度類を用意するにしても利用者の性別、年齢層、職業、好みないし利用形態等がまちまちであるため、それぞれの要望も大幅に異なることが予想される。そのため、ワンルームマンション等にあっては、例えば洗面所兼シャワー室、トイレ並びに小規模キッチン等のような必要最小限の設備のみ付属させたものが多い。したがって、利用者は自己の選択と負担とによって必要かつ適切な家具、調度類を揃えなければならないケースが大勢を占めている。
特許文献1は、底板11、左右2枚の側板12および13、上板18および背板14の計5枚の板を組み合わせて手前側を開放状態とした基礎収納体10を基台とし、その上部には同様の形状を有する積上げ収納体20を所要数、添付図では2個、積み重ねた間仕切り収納家具を開示している。高さは利用者の身長や好みに合わせて利用可能な段数に、そして横幅は日常生活の便宜を損なわない程度に、単独ないし所要数組み合わせて併設することが可能と解される。しかし、これら収納家具は、間仕切りとして機能するこれら各収納体内への物品類の収納に加え、その天面が物置スペースとして利用可能となることに限定され、それ以上の多くは期待できない。
特許文献2は、部屋1の床面2に対して複数本、添付図では3本のレール3を平行に敷設し、このレール3上に車輪付きの移動可能な収納家具4を載置することにより、これら家具を恰も引き戸のように移動可能に構成した部屋の間仕切装置(部屋の間仕切り兼収納家具)を開示している。この場合の家具類は、第3図から見る限りかなり重量の嵩む本格的な書棚やクローゼット(洋服ダンス)等の収納家具が図示されている。添付図および明細書の記述から明らかなように、その効果は収納家具および可動間仕切りとしての機能のみに限定される。その上、通常の賃貸マンション等にあっては床面にレールを直接敷設するような改変工事は禁じられることが多く、自己所有、家族ないし特に親しい間柄の所有にかかる建造物以外における実現は困難なものと解される。
特開平6−225817号公報
実開昭60−55617号公報
本発明の課題は、ワンルームマンション等の専有床面積が比較的限定された部屋の有効活用のために便宜な手段を提供しようとするもので、立体空間を物品収納部などとして利用可能であるように改変(又は造作変更)し、必要に応じて床面を区画して有効利用を図るために使用する基礎素材となる正六面構造体及び当該構造体により形成される空間構造並びに当該構造体を使用する室内改変方法を提供することにある。なお、上記の「部屋の有効活用」には、平面的(二次元的)並びに立体的(三次元的)活用の双方が含まれる。
ここに、本発明に係る室内改変方法において使用される基礎素材としての「正六面構造体」の具体的態様は、等面積の正方形六面により天・地・左・右および前・後の6面全てが構成された正六面体(立方体)を基本形態〔基本構造体〕とする。寸法的には、種々のサイズが選定可能であるが、例えば手頃なサイズとして1辺50cmのものを標準とし、その他連結や組み合わせの便宜等を考慮して、正六面体の各面と同一の方形断面を有し、横幅が1/2、1/4等のもの、さらに横幅(長さ)を、さらに2倍(1m)にしたもの等を用意することによって組み合わせの多様性を図り、さらに下記5種の改変構造体の選択活用により、多様性に富んだ改変組立体が実現可能となる。
〔改変構造体:A〕 天地左右および前後のそれぞれの面が等面積である正六面体のいずれか一面を開放した底(裏面)付きの箱状組立体(図2(A)参照)。
〔改変構造体:B〕 正六面体の手前側および奥側の対向する二面の板材を除去して開放状態とした表裏2面開放の四角枠状組立体(図2(B)参照)。
〔改変構造体:C〕 正六面体の隣り合う二面(図では前面および左面)の板材を除去し、開放部における両板材の角隅部間を適宜柱材(太線で図示;以下同じ)で連結した隣接二面開放組立体(図2(C)参照)。
〔改変構造体:D〕 天地および裏面側の3板材をカタカナの「コ」字状に連結し、両開放端にあたる板材の上下角隅部間をそれぞれ適宜柱材によって連結した三面開放組立体(図2(D)参照)。
〔改変構造体:E〕 正六面体の天地両面のみを等面積の方形板材とし、それぞれの四隅を各辺と同じ寸法となる4本の適宜柱材によりそれぞれ連結した中空組立体(図2(E)参照)。
このように、本発明に係る室内改変方法において使用される基礎素材しての「正六面構造体」は、上記した〔基本構造体〕に加えて〔改変構造体〕A〜Eの5つの改変構造体を含む6態様の組立体を包含する概念である。
上述のような6態様の中から選択された適合する形態の正六面構造体の所要個数を縦横に積み重ね、または適宜個数連結することにより、家具・調度類としての機能を発揮させると同時に、例えば一部屋をルームシェアリングする場合の間仕切りないし境界面等を形成することが可能である。同時に、正六面構造体を壁面に沿わせ、かつ開口部を正面として配置することにより、衣類、書籍、装飾品、花瓶、マスコット、人形類、プラモデル類等のような、実用品はもとより趣味のための諸物品等も含む各種物品の収納、陳列、載置等のスペースを形成することができる。
間仕切りとする場合には開口面を表裏両面側に適宜割合で配置することができ、表裏両側からの多様な収納・収蔵空間を構成可能である。なお、正六面構造体にはいずれか一面の板材を蝶番により開閉可能に構成し、他端側に施錠手段を設けて貴重品類の簡易収蔵ボックスとし、他の正六面構造体群によって包囲されるように配置し、万が一に備えた防犯グッズと位置付けてもよい。
請求項1に記載の発明は、対象となる室内の所望部位の床面に所要数を並置することにより、間仕切り構造、収納ボックス、ロッカーその他任意の室内調度類として構成可能である正六面構造体であることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の正六面構造体が、木材、プラスチック材、金属材、強化段ボール材等の素材を単独でまたは適宜組み合わせとして製造される正六面構造体であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のそれぞれの正六面構造体の上面、側面又は下面に対して、電気スタンドその他照明器具、音響装置、コンピュータ及び付属装置類、暖房器具、扇風機等各種充電装置類の電源線またはコード類、信号類の授受を行うためのケーブルまたは電線類を収納および/または保持するための配線保護材が着脱可能である正六面体構造体であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体を、少なくとも1面が開放された底付き箱状の正六面構造体とし、該正六面構造体の底部を壁面に沿わせて所要数配設して構成される物品収納部であり、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の物品収納部において、前記正六面構造体として底付き箱状の正六面構造体を奥側に配し、手前側に表裏二面開放の正六面構造体を密接配置することにより長尺物の収納を可能にする物品収納部であり、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の物品収納部において、3面開放の正六面構造体を横向きとして中央に配し、該開放面に対して隣接2面開放の正六面構造体の開放部の一方を左右にそれぞれ係合させ、横幅の広い物品の横置き収納を可能にする物品収納部であり、請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の物品収納部において、3段以上積み重ねる際に、表裏2面開放の正六面構造体の開放面を縦置きとして中央に配し、隣接2面開放の正六面構造体の開放部を上下にそれぞれ係合させ、より長尺物品の縦置き収納を可能にする物品収納部であることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、利用者の体型を考慮して決定された請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体の所要数を床面に直接、または予め併設された正六面構造体群の上面に並置することにより構成される組立式ベッドであることを特徴とする。請求項9に記載の発明は、請求項8記載の組み立て式ベッドにおいて、下段面に所要段数の正六面構造体を物品収納部として並置し、該物品収納部の上部に形成される組立式ベッドであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、少なくとも一面の開放された請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体を所要段数積み重ねることにより、各種物品の収納棚として構成される物品の収納又は載置スペースであることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体を床面に所要数並置することにより、本来の床面よりも高くなるように配置した高床面を形成し、該形成された高床面の下方に形成される空間構造部であり、請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の空間構造部において、該空間構造部を構成する個々の正六面構造体に対し個々の蓋、または所要個数分まとめた集合蓋を設けた空間内に各種物品を収納するための拡大された収納構造を有する空間構造部であることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の空間構造部において、空間構造部を形成する正六面構造体を所要数組み合わせ、かつ上方の開口部全体を覆う方形組立枠を配置し、そしてその上面に天板を載置して構成されるテーブル(座卓)であり、請求項14に記載の発明は、請求項11に記載の空間構造部において、正六面構造体を所要数組合わせた内部に赤外線ランプその他の適宜熱源を配置し、かつ上方の開口部全体を覆う方形組立枠を載置することにより構成される掘りこたつ状の暖房装置であり、請求項15に記載の発明は、一面が開放された請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体の開放部を外側面とし、該開放部に対し滑動可能な抽斗を出し入れ可能に配置する抽斗式収納構造部であることを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、対象となる室内の所望部位の床面に所要数を並置することにより、間仕切り構造、収納ボックス、ロッカーその他任意の室内調度類として構成可能である正六面構造体を様々な構造、形状、寸法に変更成形し、所望に応じて室内の変形部位に対応するスペーサー、所要パーツを使用し、これらを適宜組み合わせて配置することにより、間仕切り構造、物品収納部、組立式ベッド、物品の収納又は載置スペース、空間構造部、テーブル、掘りこたつ状の暖房装置、抽斗式収納構造部等を形成して室内を改変する、正六面構造体を基礎素材とする室内改変方法であることを特徴とする。
本発明に係る正六面構造体を基本素材とする室内改変方法によれば、利用者の希望や条件等の如何に拘らず、予め簡素な居住空間として構成されたワンルームマンションやメゾネット等の限られたスペースを、入居希望者の条件や要望に応じて容易に改変可能であり、対象となる限られた空間の有効活用が図れる。単身入居者はもとより、ルームシェア等による複数の入居者に対してそれぞれの希望を考慮した細やかな対応が可能となる。
本発明においては、同一寸法、例えば1辺が50cmの方形板6枚を、天・地、左・右、前・後に配してそれぞれ連結した、いわゆるサイコロ状の正立方体を基本構造体とし、これらの各辺を構成する板材を必要に応じて、1〜4枚除去して開放したものである。そして、開放部に対しては強度保持上必要となる所要部間に対し、仕上がり状態で他辺と同一寸法になるような所定寸法の円筒状または方形状の柱体によって強固に連結して得られた構造体を含めた構成を「正六面構造体」と称するものである。
本発明では、かかる正六面構造体を基本素材として所要個数用意し、多様な組み合わせを実施することにより、入居者の要求に応じた多彩な室内改変が可能となる。いわゆる、ワンルームマンションのような境界の無い部屋内に間仕切りを形成することができ、部屋の床、壁、天井等を何ら損なうことなく入居者の好みに沿った室内を構成することができる。また、ルームシェアリングを行う場合にも、それに適する室内環境を容易に構築可能であり、かつ情勢の変化に応じた改変ないし復元も容易である。なお、正六面構造体の左右の柱状体並びに天地それぞれの板状体によって形成される開口部が、その後の情勢の変化により不要になる等の場合、開口部に合わせた嵌合蓋を用意しておき、一時的にまたは随時に閉塞することも可能であるように構成することができる。
6辺全ての寸法が等しい正六面体(又は正立方体)の基本形状を示す斜視図である。 図(A)〜(E)は、正六面体を構成する板材の1面〜4面の板材を選択的に除去し、必要となる角隅部を円柱状ないし角柱状の柱体で連結した正六面構造体5種を示す斜視図である。 図(A)は、所要数の正六面構造体を床面に並置してベッドおよび衣類吊り下げ用ハンガー群を配置した平面図であり、図(B)は正(側)面図である。 図(A)は、隣接2面の板材を除去した正六面構造体により収納部容積を拡大する実施例を示す平面図であり、図(B)は正面図である。 図(A)は、床面に正六面構造体を24個分並置し、中央に正六面構造体の2倍幅の構造体(テーブルTまたは炬燵やぐら)を配置した状態を示す平面図であり、図(B)はX−X’断面図である。
以下、添付図を参照しつつ本発明に係る室内改変に使用する正六面構造体及び当該構造体により形成される空間構造並びに当該構造体を基礎素材とする室内改変方法の実施の形態について詳細に説明する。本発明に係る室内改変方法は、設置を希望する部屋の規模や方位等を考慮し、さらに対象となる部屋の出入口、窓、照明器具、棚等の配置を考慮しながら有効活用するために、平面的(二次元的)配置並びに立体的(三次元的)配置を十分に検討し、概略の構成並びに配置を決定する。複数人でルームシェアするようなケースにあっては、それぞれの利用態様、例えば平日と休日の平均的利用割合、昼夜の在室時間の割合等の諸条件を考慮・検討し、必要であれば利用者相互による協議を経て、利用面積および方位等をも考慮しつつ配置構成図を決定する。
決定された配置構成図に従って、所要パーツの種類および個数を選択し揃える。揃えられたパーツの中で、基準となる部位に対して用意された正六面構造体をそれぞれ設置し、所要数(段数)を積上げる。この場合、正六面構造体の一個単位で目的とする使用態様に応じて、上面ないし側面をいずれかの向きに定めながら順次配置する。この過程において正六面構造体を、横方向または縦方向に複数個重ねて横幅または高さ方向にそれぞれ拡張したスペースを形成することも可能である。この場合、予め用意されている2倍の長さに形成された構造体を交えることにより、収納スペースの幅ないし高さを当初より拡張したものとすることができる。
特に利用者が女性である場合は、ワードローブや衣装ケース類の収納スペースを大きめに構成し、種々の要望に対応可能に構成することが望ましく、対応するパーツを多種類準備することが望まれる。また、利用者が学生の場合には書籍・学用品類やスポーツ用品等のスペースを広めに取ることも可能である。
なお、本発明に係る室内改変方法において使用される基礎素材としての正六面構造体の構成は、前述したように正六面体(立方体)を基本形態とし、種々のサイズ並びに5種の改変構造体が選択可能であるが、これらに限定されるものでなく、天地面を開放する構成を採用することもでき、さらに床面や壁面の変形部の形状に対応するために円弧状、切り欠き形状などの端面を形成した構造体、或いは壁面等との隙間を埋めるための各種サイズのスペーサーを用意しておくことにより、多様性に富んだ改変組立体が実現可能となる。
図3は、上面開放で蓋付きの正六面構造体5個×2列を図(A)の平面図のように床面に並置し、そして図(B)の正面図のようにベッドの頭部寄りである左端側には、例えば手前側および奥側に差し込まれた両支柱間をハンガー支持用横棒で連結した洋服掛け用のパーツを配置した実施例を示している。かかる構成では、床に並置される正六面構造体は、それぞれ天板が上方となるように並置されており、8個(または10個)が衣装、書籍、季節用品、通常不使用の調理器具、その他季節用品等の収納部として利用可能である。例えば、寸法50cmの正六面構造体2列では横幅が1mとなるが、必要であればさらに一列(5個または6個)を増設並置した3列とすることにより、幅1.5m、長さ2.5m(4個であれば2m)の余裕を持った平面を形成することができる。この平面は、マットレス(又は布団)等を敷くことにより、ベッドとして利用可能であることはもとより、日常の軽作業場または居住スペースとして利用可能である。
図4は、左側部分に右端および手前が開放された隣接2面開放の正六面構造体を、そして右側部分に左端および手前が開放された隣接2面開放の正六面構造体を、対向させて配置し、矢印のように右側から押込んで両者を一体化することにより収納可能部の横幅が2倍となる使用例を示すものである。このように2個以上を対向させて間口を広げる用途にあって端部間に取り付けられた柱状体が物品の出し入れその他の利用上障害になる場合は、障害となる前端部の柱状体を除去し、例えば金属または高強度のプラスチック材により板厚寸法に相当する開口となる「コ字状クリップ」を形成し、その開口部によって両構成板材を確実に挟持させて、両板材の端部同士を固定するようにしてもよい。このような形態を応用することにより、縦方向間隔を倍増させることもできる。かかる組み合わせを応用することにより多様な収納スペースの構成が可能となる。
図5(A)は、正六面構造体の24個分に相当する面積の中央に形成される4個分の面積を対象として、テーブル(座卓)または炬燵の設置部位として利用する実施例を示すものである。図(B)は図(A)中央部分のX−X’断面図を示すもので、正六面構造体を左右にそれぞれ2個ずつ配し、中央には2倍幅の間隔を設け、その上部に座卓(又は炬燵やぐら)等を設ける実施例の側面図である。載置されるテーブル(又は炬燵やぐら)の脚部の適宜部位には押圧に応じて収納可能となるようにバネを内蔵させたストッパSを設けている。座卓またはこたつが不要の場合は、ストッパSを強く押込むことにより、テーブルの天板を左右の正六面構造体の天面と同じ高さまで押下げることにより平面に復帰させることができる。なお、上記のストッパSは複数位置において操作可能とし、テーブルまたは炬燵やぐらの任意の高さ調節が可能なように構成してもよい。
本発明に係る正六面構造体を基礎素材とする室内改変方法によれば、限定されたスペースの有効利用を主たる目的として建設された、いわゆるワンルームマンションやメゾネットと称される比較的狭い居住空間を、入居者の諸事情や要望に沿って改変可能にする室内改変手段が提供可能である。
ワンルームマンション等は、地積による制限や建設コスト抑制のために限定された面積として構成され、かつ設備類も簡素化されているものが多い。したがって、好みの家具・調度類は利用できないことも多く、かかる事情が居住者にとって不満な部分として指摘されることも多い。当然に、本体施設に影響する造作変更や間仕切り増設等の大規模改造は、明確に個人所有の場合を除き原則禁止されている。本発明は、居住者の立場から限られた面積の室内の有効利用を可能にするために、建物の躯体はもとより床面、壁面および天井等の部屋造作や構造を直接変更、加工ないし改造を加えることなしに、居住者の好みや要望に合わせて室内を改変しかつ有効利用する手段を提供するものであり、ユーザーフレンドリーな変更手段を提供するものである。
H ハンガー群
B ベッド部分
T テーブル(炬燵やぐら)
S ストッパ
U 上昇
D 下降

Claims (16)

  1. 対象となる室内の所望部位の床面に所要数を並置することにより、間仕切り構造、収納ボックス、ロッカーその他任意の室内調度類として構成可能である、ことを特徴とする正六面構造体。
  2. 請求項1に記載の正六面構造体が、木材、プラスチック材、金属材、強化段ボール材等の素材を単独でまたは適宜組み合わせとして製造される、ことを特徴とする正六面構造体。
  3. 請求項1に記載のそれぞれの正六面構造体の上面、側面又は下面に対して、電気スタンドその他照明器具、音響装置、コンピュータ及び付属装置類、暖房器具、扇風機等各種充電装置類の電源線またはコード類、信号類の授受を行うためのケーブルまたは電線類を収納および/または保持するための配線保護材が着脱可能である、ことを特徴とする正六面体構造体。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体を、少なくとも1面が開放された底付き箱状の正六面構造体とし、該正六面構造体の底部を壁面に沿わせて所要数配設して構成される、ことを特徴とする物品収納部。
  5. 請求項4に記載の物品収納部において、前記正六面構造体として底付き箱状の正六面構造体を奥側に配し、手前側に表裏二面開放の正六面構造体を密接配置することにより長尺物の収納を可能にする、ことを特徴とする物品収納部。
  6. 請求項4に記載の物品収納部において、3面開放の正六面構造体を横向きとして中央に配し、該開放面に対して隣接2面開放の正六面構造体の開放部の一方を左右にそれぞれ係合させ、横幅の広い物品の横置き収納を可能にする、ことを特徴とする物品収納部。
  7. 請求項4に記載の物品収納部において、3段以上積み重ねる際に、表裏2面開放の正六面構造体の開放面を縦置きとして中央に配し、隣接2面開放の正六面構造体の開放部を上下にそれぞれ係合させ、より長尺物品の縦置き収納を可能にすること、を特徴とする物品収納部。
  8. 利用者の体型を考慮して決定された請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体の所要数を床面に直接、または予め併設された正六面構造体群の上面に並置することにより構成される、ことを特徴とする組立式ベッド。
  9. 請求項8記載の組み立て式ベッドにおいて、下段面に所要段数の正六面構造体を物品収納部として並置し、該物品収納部の上部に形成される、ことを特徴とする組立式ベッド。
  10. 少なくとも一面の開放された請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体を所要段数積み重ねることにより、各種物品の収納棚として構成される、ことを特徴とする物品の収納又は載置スペース。
  11. 請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体を床面に所要数並置することにより、本来の床面よりも高くなるように配置した高床面を形成し、該形成された高床面の下方に形成される、ことを特徴とする空間構造部。
  12. 請求項11に記載の空間構造部において、該空間構造部を構成する個々の正六面構造体に対し個々の蓋、または所要個数分まとめた集合蓋を設けた空間内に各種物品を収納するための拡大された収納構造を有する、ことを特徴とする空間構造部。
  13. 請求項11に記載の空間構造部において、空間構造部を形成する正六面構造体を所要数組み合わせ、かつ上方の開口部全体を覆う方形組立枠を配置し、そしてその上面に天板を載置して構成される、ことを特徴とするテーブル。
  14. 請求項11に記載の空間構造部において、正六面構造体を所要数組合わせた内部に赤外線ランプその他の適宜熱源を配置し、かつ上方の開口部全体を覆う方形組立枠を載置することにより構成される、ことを特徴とする掘りこたつ状の暖房装置。
  15. 一面が開放された請求項1乃至3のいずれかに記載の正六面構造体の開放部を外側面とし、該開放部に対し滑動可能な抽斗を出し入れ可能に配置する、ことを特徴とする抽斗式収納構造部。
  16. 対象となる室内の所望部位の床面に所要数を並置することにより、間仕切り構造、収納ボックス、ロッカーその他任意の室内調度類として構成可能である正六面構造体を様々な構造、形状、寸法に変更成形し、所望に応じて室内の変形部位に対応するスペーサー、所要パーツを使用し、これらを適宜組み合わせて配置することにより、間仕切り構造、物品収納部、組立式ベッド、物品の収納又は載置スペース、空間構造部、テーブル、掘りこたつ状の暖房装置、抽斗式収納構造部等を形成して室内を改変する、ことを特徴とする正六面構造体を基礎素材とする室内改変方法。
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