JP2013168426A - 発光素子搭載用基板、およびそれを用いた発光装置 - Google Patents

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【課題】 枠体部の内壁に銀の膜を有する場合でも、コスト低減を図れるとともに、発光強度を高くできる発光素子搭載用基板および発光素子搭載用多連基板ならびにそれを用いた発光装置を提供する。
【解決手段】 中央部に発光素子21の搭載面1を有する基体部3および基体部3上で前記搭載面1を囲むように配置された枠体部5と、枠体部5の内壁9に形成された銀の膜11と、を備えている発光素子搭載用基板であって、枠体部5は、内壁9を周回する方向に、銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとが交互に配置されているとともに、銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとは、焼結体中の気孔率が異なっており、銀の膜が設けられていない部分11bの焼結体の気孔率が銀の膜が設けられた部分11aの焼結体の気孔率よりも高い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、高い反射性を有する発光素子搭載用基板、およびそれを用いた発光装置に関する。
近年、省エネ・環境保全の面から、液晶テレビを始めとして、液晶画面のバックライトや、一般家庭用照明のLED(Light Emission Diode)化が進んでいる。LEDを発光素子とする発光装置は、蛍光灯や白熱電球に比較して寿命は約10倍、電気代は約1/10程度と、優れた点が多く、脚光を浴びている。
従来より、この種の発光装置は、LEDタイプの発光素子を各種基板の上に実装し、その発光素子を各種基板の上に形成した電極パターンにワイヤボンディングあるいはバンプ実装によって接続した構成となっている。
また、図6(a)(b)に示されるように、発光素子搭載用基板101として、発光素子103から発せられる光の発光効率を高めるために、発光素子103が搭載される基板(基体部105)の表面に、発光素子103を囲繞する壁面106を有する、いわゆる枠体部107を設けたものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
その中で、高い反射性を有するだけでなく、従来の発光素子搭載用基板101に用いられてきた合成樹脂に比べて、熱伝導性および機械的強度が高く、耐熱性や耐久性に優れ、長期間紫外線に曝されても劣化しないという理由から、アルミナセラミックスやガラスセラミックスを基材とした発光素子搭載用基板101が注目されている。
さらに、発光素子搭載用基板101の枠体部107の内側の壁面106の全面には、発光素子103からの白色光の発光強度を向上させるために、460nm付近の波長の反射率が最も高い銀(Ag)の膜109を形成し、反射板として使用するものが提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
ところが、枠体部107の内壁106の全面に銀の膜109を形成すると、発光強度は高められるものの、銀の膜109を形成するコストが高くなり、コスト的に高価なものになるという問題がある。
特開2006−261290号公報 特開2007−158211号公報
従って、本発明は、枠体部の内壁に銀の膜を有する場合でも、コスト低減を図れるとともに、発光強度を高くできる発光素子搭載用基板、およびそれを用いた発光装置を提供することを目的とする。
本発明の発光素子搭載用基板は、ともにガラスセラミックス製の焼結体により構成され、中央部に発光素子の搭載面を有する基体部および該基体部上で前記搭載面を囲むように
配置された枠体部と、該枠体部の内壁に形成された銀の膜と、を備えている発光素子搭載用基板であって、前記枠体部は、前記内壁を周回する方向に、前記銀の膜が設けられた部分と前記銀の膜が設けられていない部分とが交互に配置されているとともに、前記銀の膜が設けられた部分と前記銀の膜が設けられていない部分とは、前記焼結体中の気孔率が異なっており、前記銀の膜が設けられていない部分の焼結体の気孔率が前記銀の膜が設けられた部分の焼結体の気孔率よりも高いことを特徴とする。
本発明の発光装置は、上記の発光素子搭載用基板の前記搭載部に発光素子を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、枠体部の内壁に銀の膜を有する場合でも、コスト低減を図れるとともに、発光強度を高くできる発光素子搭載用基板、およびそれを用いた発光装置を得ることができる。
(a)(b)は、本実施形態の発光素子搭載用基板の一例を模式的に示す断面模式図および平面図である。 図1(b)のA部およびB部の拡大図である。 銀の膜の設けられていない部分が枠体部の辺の方向に設けられているパターンを示す平面図である。 本実施形態の発光装置を示す断面模式図である。 本実施形態の発光素子搭載用基板の製造工程を示す模式図である。 (a)(b)は、従来の発光素子搭載用基板の一例を模式的に示す断面模式図および平面図である。
図1(a)(b)は、本実施形態の発光素子搭載用基板の一例を模式的に示す断面模式図および平面図である。図2は、図1(b)のA部およびB部の拡大図である。
本実施形態の発光素子搭載用基板は、発光素子を搭載するための搭載面1を有する基体部3と、その搭載面1を囲むように配置されている枠体部5とを備えており、これらの基体部3および枠体部5はいずれもガラスセラミックス製の焼結体により構成されている。
この枠体部5の内壁9には銀の膜11が設けられているが、本実施形態における枠体部5は、銀の膜11がその内壁9を周回する方向に交互に配置されている。つまり、枠体部9の内壁9には銀の膜11が設けられた部分11aと銀の膜11が設けられていない部分11bとが内壁9を周回する方向に交互に配置された構成となっている。
さらに、銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとは焼結体中の気孔率が異なっており、銀の膜が設けられていない部分11bの焼結体(図1(b)におけるBの領域)の気孔率は銀の膜が設けられた部分11aの焼結体(図1(b)におけるAの領域)の気孔率よりも高い。
これにより、枠体部5の内壁9に銀の膜11を有する場合でも、枠体部5の内壁9に形成する銀の膜11が内壁9の全面ではなく部分的に形成されているために、枠体部5の内壁9の全面に銀の膜11を形成する場合に比較して銀の膜11のコスト低減を図れるとともに、発光強度を高くできる発光素子搭載用基板を得ることができる。
また、この発光素子搭載用基板では、枠体部5の銀の膜が設けられていない部分11b
の焼結体の気孔率が銀の膜が設けられた部分11aの焼結体の気孔率よりも高くなっている。焼結体がガラスセラミックス製であっても焼結体中の気孔率を高くすると、気孔12によって光を散乱させることができるため、枠体部5の内壁9に銀の膜11が設けられていなくても枠体部5の焼結体自体で高い反射率を得ることができる。
これに対し、枠体部5の銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとで焼結体の気孔率に違いの無い構成では枠体部5の銀の膜が設けられていない部分11bにおいて光の透過率が高くなり高い光の反射率を得ることが困難となる。
なお、本実施形態の発光素子搭載用基板では、枠体部5の銀の膜が設けられていない部分11bは、銀の膜が設けられた部分11aに比較して、例えば、断面視したときに、単位面積当たりに存在する気孔7の数が多くなっているのがよい。
ここで、焼結体の気孔率が異なるというのは、例えば、枠体部5の銀の膜が設けられた部分11aおよび銀の膜が設けられていない部分11bのそれぞれの焼結体の気孔率を求めたときに、両者の気孔率の差が0.5%以上の差を有する場合をいう。
一方、焼結体の気孔率に違いの無い構成というのは、例えば、枠体部5の銀の膜が設けられた部分11aおよび銀の膜が設けられていない部分11bのそれぞれの焼結体の気孔率を求めたときに、両者の気孔率の差が0.2%以下である場合である。
このような発光素子搭載用基板を構成する基体部3および枠体部5は放熱性を高めることができるという理由から、焼結体の気孔率がいずれも5%以下であるのがよい。
また、基体部3と枠体部5とは機械的強度を高くできるという点で一体的に形成されているのがよい。ここで、基体部3と枠体部5とが一体的に形成されているというのは、枠体部5と基体部3とが同時焼成されて焼結されたものという意味である。
また、この発光素子搭載用基板は基体部3と枠体部5とが同じ材質であるのがよい。基体部3と枠体部5とが同じ材質であると、同時焼成される際に、基体部3と枠体部5との焼結速度が近いことから発光素子搭載用基板の反りや変形を低減することができる。この場合、同じ材質というのは、基体部3および枠体部5に含まれる主成分のセラミック成分が同じであるという意味である。ここで、主成分とは、基体部3および枠体部5に含まれるガラス成分およびセラミック粒子のことをいい、それらを合わせた含有量が80質量%以上である場合をいう。
焼結体の気孔率は、断面研磨した試料の電子顕微鏡写真を用いて、まず、写真上に認められる気孔の総面積を画像解析により求め、次に、その気孔の総面積を写真の面積で除して求める。この場合、気孔は最大径が0.1μm以上であるものを選択することとし、それ以下の気孔は除くようにする。
本実施形態の発光素子搭載用基板では、銀の膜11は枠体部5の内壁9に面一に埋設されていることが望ましい。銀の膜11が枠体部5の内壁9に面一に埋設されていると、銀の膜11と枠体部5の内壁との間に段差を有しないことから、内壁からの不均一な光の反射を抑制することができ光の反射率をさらに高めることができる。
また、本実施形態の発光素子搭載用基板では、枠体部5は、搭載面1を囲繞する部分の壁面9が上側に開口径を大きくするようなすり鉢状であり、銀の膜11が、基体部3の搭載面1に接する枠体部5の下端5aから上端5bまでを覆う形状を有していることが望ましい。銀の膜11が基体部3の搭載面1に接する枠体部5の下端5aから上端5bまでを
覆う形状であると、すり鉢状をした枠体部5の開口部から広く光を反射させることが可能となる。
この場合、枠体部5の内壁9は搭載面1から上側に向けて凹状に湾曲していることが望ましい。枠体部5の内壁9が搭載面1から上側に向けて凹状に湾曲していると、内壁9が平坦となっている場合に比較して光の反射する面積を大きくできるために、銀の膜11が枠体部5の内壁9に部分的に形成されている場合であっても発光素子から発せられた光の反射率をさらに高めることができる。
なお、本実施形態の発光素子搭載用基板では、銀の膜11の欠損した部分は、例えば、図1(b)に示した位置に他に、図3に示すように、枠体部5の辺に向く位置に設けられていても良いが、より好ましくは、図1(b)に示すように、枠体部5が、対角線上の対向する位置に角部5cを有する矩形状を為しており、銀の膜11が、対向する角部5cの方向(図1(b)に矢印Hで示す内壁9から法線方向)の部分5dを除く内壁9の領域に設けられていることが望ましい。
図1(b)に示すように、枠体部5の角部5cは、その厚みt1が枠体部5の角部5c以外の辺5eの厚みt2に比較して厚くなっている。このため枠体部5の角部5cは辺5eよりも光が透過しにくくなる。枠体部5の厚みが薄く、光の透過しやすい辺5eの内壁9に銀の膜11を形成し、辺5e側よりも光が透過しにくい角部5cに銀の膜11を設けない構成にすると、枠体部5の角部5cが銀の膜が設けられていない部分11bとなり、この銀の膜が設けられていない部分11bは銀の膜が設けられている部分11aに比較して気孔率の高い焼結体となっており、このために、光の透過をさらに抑制でき、逆に光の反射率を高めることができる。
この場合、枠体部5の角部5cの厚みt1は100〜1000μm、辺5eの厚みt2は80〜800μmであるのがよい。
図4は、本実施形態の発光装置を示す断面模式図である。本実施形態の発光装置は、上述した発光素子搭載用基板の搭載部1に発光素子20を備えていることを特徴とするものである。すなわち、この発光装置は、枠体部5の内壁9に、その内壁9を周回する方向に、銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとが交互に配置されており、銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとは焼結体中の気孔率が異なっており、銀の膜が設けられていない部分11bの焼結体の気孔率が銀の膜が設けられた部分11aの焼結体の気孔率よりも高いという特徴を有する基板を採用している。
このような構成であると、枠体部5の内壁9に部分的に枠体部5の内壁9に形成する銀の膜11の占有面積が内壁9の全面ではなく部分的であるため、枠体部5の内壁9の全面に銀の膜11を形成する場合に比較して銀の膜11に費やされるコストの低い発光装置を得ることができる。
また、この発光装置を構成する発光素子搭載用基板は、枠体部5の銀の膜が設けられていない部分11bの焼結体中の気孔率が銀の膜が設けられた部分11aの焼結体の気孔率よりも高くなっているために、焼結体中において光をより散乱させることが可能となり、その結果、枠体部5の内壁9に銀の膜が設けられていなくても枠体部5の焼結体自体で高い反射率を得ることができる。これにより、発光素子11から発せられた光を枠体部5から指向性良く、高い効率で発光させることが可能になるとともに、低コストの発光装置とすることができる。
なお、本実施形態の発光素子搭載用基板には、必要に応じて、その表面や内部に、発光素子や外部電源と接続するための導体層を設けてもよい。
次に、本実施形態の発光素子搭載用基板および発光装置の製造方法について説明する。図5は、本実施形態の発光素子搭載用基板の製造工程を示す模式図である。ここで、図5(c)は図5(b)のG−G線における断面図である。
まず、図5(a)に示すように、基体部3および枠体部5を形成するためのシート状成形体21を作製する。その組成は、例えば、ホウケイ酸ガラスなどのガラス粉末とAl粉末とを混合した混合粉末を用いる。
次に、この混合粉末に対して、有機バインダを溶媒とともに添加してスラリーや混練物を調製した後、これをプレス法、ドクターブレード法、圧延法、射出法などの成形方法を用いてシート状成形体21を形成する。
次に、図5(b)(c)に示すように、シート状成形体21の表面に部分的に、銀の膜となる導体パターン22を形成する。このとき導体パターン22の厚みは、加圧後の変形や切れを防止し、下部のシート状成形体21の密度を部分的に高められるという理由から平均値で10〜30μmであるのがよい。
次に、図5(d)に示すように、一方の面に凸部23を有する金型を用意し、この金型を用いて、導体パターン22を形成したシート状成形体21をプレス成形し、凸部23に対応する部分が凹部となる成形体25を形成する。
このプレス成形の工程において、金型の凸部23によって加圧されたシート状成形体21のうち、導体パターン22の下部のシート状成形体21の部分(図5(b)の符号23a)は、導体パターン22の無い部分(図5(b)の符号23b)に比較して加圧後に生密度が高くなっている。
次に、この成形体25を所定の温度条件で焼成することにより発光素子搭載用基板を得ることができる。
こうして得られた発光素子搭載用基板は、成形体25における導体パターン22のある部分23aと導体パターン22の無い部分23bとで、それぞれの生密度に依存して焼成後において焼結状態が異なってくる。
導体パターン22の無い部分23bのシート状成形体21は生密度が低くなっており、成形体25の状態で導体パターン22のある部分21aのシート状成形体21よりもガラス粉末およびセラミック粉末の接し方が弱いために、焼成過程においてもガラス粉末およびセラミック粉末の成分の拡散が導体パターン22のある部分21aのシート状成形体21のガラス粉末およびセラミック粉末に比べて遅い。このため導体パターン22の無い部分21bのシート状成形体21は導体パターン22のある部分21aのシート状成形体21よりも緻密化が遅くなる。
一方、導体パターン22のある部分21aのシート状成形体21は成形体25の状態で導体パターン22の無い部分21bのシート状成形体21に比較してガラス粉末およびセラミック粉末が強固に接しており生密度が高くなっている。このため焼成過程においてガラス粉末およびセラミック粉末の成分が拡散しやすく、これにより緻密化しやすくなる。
その結果、成形体25を焼結させたときに、導体パターン22の無い部分21bのシー
ト状成形体21は緻密化の度合いが小さいために焼結体中の気孔率が高くなり、一方、成形体25の密度の高い方の導体パターン22のある部分21aのシート状成形体21は緻密化しやすいために焼結体の気孔率を低くすることができる。
こうして、枠体部5の内壁9を周回する方向に銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとが交互に配置されており、銀の膜が設けられた部分11aと銀の膜が設けられていない部分11bとは焼結体の気孔率が異なっており、さらに、銀の膜が設けられていない部分11bの焼結体の気孔率は銀の膜が設けられた部分11aの焼結体の気孔率よりも高い発光素子搭載用基板を得ることができる。
ホウケイ酸ガラス粉末を60質量%とAl粉末を40質量%の割合で混合した後、さらに、有機バインダーとしてアクリル系バインダーを19質量%、ワックスとしてパラフィンワックスを3質量%、有機溶媒としてトルエンを混合してスラリーを調製した後、ドクターブレード法にて平均厚みが800μmのシート状成形体を作製した。
次に、得られたシート状成形体の表面に導体パターンを形成した。導体パターンの厚みは約20μmとした。導体パターンは、図5(b)に示すような配置(試料No.1)と、導体パターンを印刷しない部分を図3に示すように枠体部の辺の方向に配置させたもの(試料No.2)および枠体部の内壁をその上端から下端にかけて湾曲とし、導体パターンを図5(b)に示すような配置とした形状の3種類を作製した。この場合、銀の膜の欠損した部分の割合は、図1(b)(および図3)に示す銀の膜の形状で、外周側の円周の長さを100%としたときに30%になるようにした。
次に、図5(d)に示した構造の金型を用いて、80℃の温度で加熱プレスを行い、切断して、図5(d)の金型の下部側に示されるような構造の成形体を形成した。次に、大気中、910〜950℃の温度にて1時間の焼成を行った。
作製した発光素子搭載用基板はいずれも搭載面を囲繞する部分の壁面が上側に開口径を大きくするようなすり鉢状の形状となっており、導体パターンは枠体部の内壁に面一となるように埋設されていた。
比較例として、以下の試料を同様の方法にて作製した。試料No.4は、シート状成形体の表面に図6(b)のような導体パターンを形成したものであり、試料No.5は、シート状成形体を図5(d)に示すような金型で加圧した後、形成された枠体部の内壁に図5(b)のような導体パターンを形成したものである。
得られた発光素子搭載用基板は、平面の面積が3mm×3mm、枠体部の厚み(基体部の表面の搭載部の高さにおける厚み)が300μm、枠体部の搭載面からの高さが200μであった(基体部の搭載面の領域の厚みは400μm)。
また、得られた発光素子搭載用基板の搭載面にLED素子を実装し、この発光素子を導線で電源と結線し、銀の膜に欠損部を設けなかった試料No.3の発光強度を100%としたときの各試料(試料No.1、2、4および5)の発光強度比を求めた。
焼結体の気孔率は、基板の枠体部を切断し、断面研磨した後、電子顕微鏡を用いて断面写真を撮り、その写真上の単位面積当たりの領域に認められる気孔の総面積を画像解析により求め、次に、その気孔の総面積を写真の単位面積で除して求めた。この場合、気孔は最大径が0.1μm以上であるものを選択し、それ以下の気孔は除くようにした。結果を表1に示す。
表1から明らかなように、銀の膜が設けられていない部分の気孔率が銀の膜が設けられた部分よりも高い試料No.1〜3はいずれも発光強度比が75%以上であったが、試料No.5は枠体部の銀の膜が設けられていない部分の気孔率が1.5%と緻密化していたため枠体部の側面から光の透過が大きくなり発光強度が70%であった。
また、試料No.1〜3は、枠体部の内壁の全周に銀の膜を形成した試料(試料No.4)に比較して、銀の膜が設けられていない部分の割合だけ銀のコスト低減を図ることができた。
1・・・・・・・搭載面
3・・・・・・・基体部
5・・・・・・・枠体部
5a・・・・・・枠体部の下端
5b・・・・・・枠体部の上端
5c・・・・・・枠体部の角部
5d・・・・・・枠体部の角部の方向を法線方向とする部分
5e・・・・・・枠体部の辺
7・・・・・・・気孔
9・・・・・・・内壁
11・・・・・・銀の膜
11a・・・・・銀の膜が設けられた部分
11b・・・・・銀の膜が設けられていない部
12・・・・・・気孔
20・・・・・・発光素子
21・・・・・・シート状成形体
21a・・・・・導体パターンのある部分
21b・・・・・導体パターンの無い部分
23・・・・・・凸部
25・・・・・・成形体

Claims (5)

  1. ともにガラスセラミックス製の焼結体により構成された、中央部に発光素子の搭載面を有する基体部および該基体部上で前記搭載面を囲むように配置された枠体部と、該枠体部の内壁に形成された銀の膜と、を備えている発光素子搭載用基板であって、前記枠体部は、前記内壁を周回する方向に、前記銀の膜が設けられた部分と前記銀の膜が設けられていない部分とが交互に配置されているとともに、前記銀の膜が設けられた部分と前記銀の膜が設けられていない部分とは、前記焼結体中の気孔率が異なっており、前記銀の膜が設けられていない部分の焼結体の気孔率が前記銀の膜が設けられた部分の焼結体の気孔率よりも高いことを特徴とする発光素子搭載用基板。
  2. 前記銀の膜が前記内壁に面一に埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の発光素子搭載用基板。
  3. 前記枠体部は、前記搭載面を囲繞する部分の壁面が上側に開口径を大きくするようなすり鉢状であり、前記銀の膜は前記基体部の前記搭載面に接する前記枠体部の下端から上端までを覆う形状を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の発光素子搭載用基板。
  4. 前記枠体部が対角線上の対向する位置に角部を有する矩形状を為しており、前記銀の膜は前記角部に対向する部分を除く内壁の領域に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の発光素子搭載用基板。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれかに記載の発光素子搭載用基板の前記搭載部に発光素子を備えていることを特徴とする発光装置。
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