JP2013167335A - 雌ねじ具およびこれを用いた締結方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被締結体1に設けられた溝部2の途中からこの溝部2内に挿入することができる雌ねじ具6およびこれを用いた締結方法を提供する。
【解決手段】雌ねじ具5の本体部6を、所謂リップ溝状の溝部2のリップ部3が挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、リップ部3間から溝部2内に挿入した後、本体部6を回転することによりリップ部3間から抜け出ることができない回転位置とし、次に雌ねじ具5を溝部2の長さ方向に沿って移動し、雌ねじ部9と第二の被締結体11のねじ挿通穴18とを中心合わせし、しかる後に第二の被締結体11のねじ挿通穴18に雄ねじを挿通して雌ねじ具5の雌ねじ部9に螺合し、第一の被締結体1と第二の被締結体11とを締結する。
【選択図】図10

Description

本発明は、締結すべき被締結体に設けられた溝部内に、該溝部の長さ方向に移動可能に挿入される雌ねじ具およびおよびこれを用いた締結方法に関する。
従来より、被締結体に設けられた溝部内に、該溝部の長さ方向に移動可能に挿入される雌ねじ具としては、工作機械のテーブル、定盤等に設けられたT溝に嵌合され、前記テーブル、定盤等に所望の被取付物を取り付けるために使用されるT溝ナット(非特許文献1および非特許文献2参照)や、アルミフレーム等の支持体に設けられた溝部に嵌合され、前記支持体に所望の被取付物を取り付けるために使用される所謂「後入れナット」がよく知られている。
JIS B 0952 工作機械のテーブル−T溝及びそのボルト JIS B 1167 T溝ナット
しかしながら、従来のT溝ナットや後入れナットは、溝部の一端から挿入し、所望のセット位置まで該溝部内を移動させなければならず、溝部の途中から該溝部内にナットを挿入することはできなかった。したがって、溝部内の所望の位置にナットをセットするのに手間が掛かるとともに、ナットをセットしたい位置の手前に障害物が存在する場合(例えば、既に別のナットを手前の位置にセットして締結を行ってしまった場合等)は障害物を取り除かない限り、ナットを所望の位置にセットできない等の問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、被締結体に設けられた溝部の途中から該溝部内に挿入することができる雌ねじ具およびこれを用いた締結方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、作業を容易にすることができる雌ねじ具およびこれを用いた締結方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、一旦溝部内に挿入した雌ねじ具が意図に反して溝部内から脱落する虞を少なくすることができる雌ねじ具およびこれを用いた締結方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明による締結方法は、
横断面において、間隙を置いて互いに対向する2つのリップ部と、これらのリップ部より内方に設けられた、前記リップ部間の間隙の大きさより大きな幅を有する幅広部とを備えており、前記リップ部間の間隙は外部空間に臨む開口を構成している溝部を有する第一の被締結体を用意する段階と、
前記溝部の前記リップ部間の間隙の大きさより小さい幅を有するとともに、前記リップ部間の間隙の大きさより大きく、かつ前記溝部の幅広部の幅以下の高さを有する本体部と、この本体部の中央部に、該本体部に対し軸線方向が垂直となるように設けられた雌ねじ部とを有する雌ねじ具を用意する段階と、
ねじ挿通穴を有する第二の被締結体を用意する段階と、
前記雌ねじ具の前記本体部を、前記リップ部が挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、前記本体部を回転することにより前記本体部を前記リップ部間から抜け出ることができない回転位置とする段階と、
前記雌ねじ具を前記溝部の長さ方向に沿って移動し、前記雌ねじ部と前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴とを中心合わせする段階と、
前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴に雄ねじを挿通して前記雌ねじ部に螺合し、前記第一の被締結体と前記第二の被締結体とを締結する段階とを有してなるものである。
また、本発明による雌ねじ具は、
横断面において、間隙を置いて互いに対向する2つのリップ部と、これらのリップ部より内方に設けられた、前記リップ部間の間隙の大きさより大きな幅を有する幅広部とを備えており、前記リップ部間の間隙は外部空間に臨む開口を構成している溝部を有する第一の被締結体の前記溝部内に挿入される雌ねじ具において、
前記溝部の前記リップ部間の間隙の大きさより小さい幅を有するとともに、前記リップ部間の間隙の大きさより大きく、かつ前記溝部の幅広部の幅以下の高さを有する本体部と、この本体部の中央部に、該本体部に対し軸線方向が垂直となるように設けられた雌ねじ部とを有し、
前記本体部を、前記リップが挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、前記本体部を回転することにより前記本体部を前記リップ部間から抜け出ることができない回転位置とし、さらに前記雌ねじ具を前記溝部の長さ方向に沿って移動し、前記雌ねじ部と前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴とを中心合わせし、しかる後に前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴に雄ねじを挿通して前記雌ねじ部に螺合し、前記第一の被締結体と前記第二の被締結体とを締結できるようになっているものである。
本発明においては、雌ねじ具の本体部を、リップ部が挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、第一の被締結体のリップ部間から溝部内に挿入することにより、溝部の途中から該溝部内に挿入することができる。そして、続いて、本体部を回転することにより本体部をリップ部間から抜け出ることができない回転位置とした後、雌ねじ具を溝部の長さ方向に沿って移動し、雌ねじ部と第二の被締結体のねじ挿通穴とを中心合わせし、しかる後に第二の被締結体のねじ挿通穴に雄ねじを挿通して雌ねじ部に螺合し、第一の被締結体と第二の被締結体とを締結することができる。
なお、本体部の形状を、該本体部をリップ部間から溝部内に挿入した後、回転して行くと、該本体部の長さ方向が溝部の幅方向に一致したときにそれ以上回転することができなくなる形状とすれば、締結を行う際の本体部の回転位置が自動的に決まるとともに、何らかの手段で(例えば、後述する腕部を摘む等して)本体部の回り止めすることなく、締結作業を行うことができ、作業が容易になる。
また、雌ねじ具の本体部から突出する腕部をさらに設け、本体部をリップ部間から溝部内に挿入した後、回転して行き、該本体部の長さ方向が溝部の幅方向に一致し、それ以上回転することができなくなったときは、前記腕部に作用する重力によって本体部が当該回転位置に保持される方向に付勢されているようにすれば、その後、作業者が雌ねじ具から手を離しても、本体部がリップ部間から抜け出ることができる回転位置へ逆転することはないので、作業者の意図に反して雌ねじ具が溝部から脱落する不都合を防止できる。
また、本体部に突起部を設け、本体部が第一の被締結体の溝部に収容され、リップ部間から抜け出ることができなくなる位置に回転されたとき、これらの突起部がリップ部の裏面に押圧され、第一の被締結体に対する本体部の動きを制動するようにすれば、これによっても、作業者が雌ねじ具から手を離したときに、作業者の意図に反して本体部が逆転したり、溝部の長さ方向に移動したりして、溝部から脱落する不都合を防止できる。
さらに、腕部を摘んで本体部を溝部に挿入するとともに回転させることができるようにすれば、これによっても雌ねじ具の操作が容易になる。
本発明の雌ねじ具およびこれを用いた締結方法は、
(イ)雌ねじ具を第一の被締結体に設けられた溝部の途中から該溝部内に挿入することができる、
(ロ)作業を容易にすることができる、
(ハ)一旦溝部内に挿入した雌ねじ具が作業者の意図に反して溝部内から脱落しないようにすることができる、
等の優れた効果を得られるものである。
本発明の一実施例における雌ねじ具を示す斜視図である。 前記雌ねじ具を示す正面図である。 前記雌ねじ具を示す側面図である。 前記雌ねじ具を示す平面図である。 図1のV−V線における断面図である。 図1のVI−VI線における断面図である。 前記実施例における第一の被締結体を示す横断面図である。 前記実施例における第二の被締結体を示す側面図である。 前記実施例において前記第一の被締結体を前記第二の被締結体の受け台の載置部に載置した状態を示す側面図である。 前記実施例において雌ねじ具の本体部を、該本体部の幅方向と第一の被締結体の溝部の幅方向とを一致させた状態で、第一の被締結体のリップ部間から溝部内に挿入した状態を示す正面図である。 図10のXI−XI線における断面図である。 前記実施例において雌ねじ具の本体部を回転している過程を示す正面図である。 前記実施例において雌ねじ具の本体部を該本体部の長さ方向と溝部の幅方向とが一致するまで回転した状態を示す正面図である。 前記実施例において雌ねじ具を溝部の長さ方向に沿って移動し、雌ねじ部と第二の被締結体のねじ挿通穴とを中心合わせした状態を示す正面図である。 図14のXV−XV線における断面図である。 前記実施例において第二の被締結体のねじ挿通穴に雄ねじを挿通して雌ねじ部に螺合し、第一の被締結体と第二の被締結体とを締結した状態を示す断面図である。 前記実施例においてデッキ材の取り付けが完了した状態を示す断面図である。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜17は本発明の一実施例を示している。本実施例は、本発明をベランダ、バルコニー、屋上、公園、遊歩道等においてデッキ床を構成するデッキ材の支持構造に適用した例である。図7は、本実施例における第一の被締結体1を示しており、この第一の被締結体1は大引ないしは根太として機能するものであって、アルミ合金等の金属からなり、押出成型されていて、直線状かつ長尺状をなしている。この第一の被締結体1は、2つの横側面に実質的に所謂リップ溝の構成を備えた溝部2をそれぞれ有している。すなわち、前記溝部2は、それぞれ、その横断面において、間隙を置いて互いに対向する2つのリップ部3と、これらのリップ部3より内方に設けられた、リップ部3間の間隙の大きさW1より大きな幅W2を有する幅広部4とを備えており、リップ部3間の間隙は外部空間に臨む開口を構成している。
図1〜6は、本実施例における雌ねじ具5を示しており、この雌ねじ具5は鋼鉄、ステンレス鋼、アルミ合金等からなる金属板材をプレス加工してなり、本体部6、突起部7および腕部8を一体的に有している。前記本体部6は大略長方形状とされており、その幅W3(図2参照)は第一の被締結体1の溝部2のリップ部3間の間隙の大きさW1より小さく、高さHはリップ部3間の間隙の大きさW1より大きくかつ前記溝部2の幅広部4の幅W2以下とされている。すなわち、
3<W1 (1)
2≧H>W1 (2)
の関係とされている。後述する溝部2内での本体部6の回転を可能にするため、本体部6は完全な長方形ではなく、長さ方向の両端部のうちの回転方向の先頭側となる部分を、該本体部6の中心を中心とする円弧状部6aとされている。前記本体部6の中央部には、バーリング穴とされた雌ねじ部9が設けられている。この雌ねじ部9の軸線方向は本体部6に対し垂直とされている。また、この雌ねじ部9と本体部6の円弧状部6aとは同心とされている。前記本体部6のうちの長さ方向の両端部付近には、雌ねじ部9を挟んで前記突起部7が設けられている。これらの突起部7は、本体部6の幅方向に延びる直線状部7aとこの直線状部7aの一端に連続する雌ねじ部9と同心の円弧状部7bとをそれぞれ有している。そして、これらの突起部7は、後述する本体部6の回転方向の先端側から後端側に行くほど高さが高くなるようにされている。
前記腕部8は、クランク状に屈曲していて、本体部6の一方の側部の下端側から雌ねじ部9の軸方向と平行方向(言い換えれば、本体部6に対し垂直な方向)および本体部6の幅方向に突出している。前記腕部8の先端部付近には、矩形状の穴10が明けられている。
図8は、本実施例における第二の被締結体11を示している。この第二の被締結体11は床束であって、床基礎12上に載置される基台13と、この基台13に立設された伸縮可能な支柱14と、第一の被締結体1を受ける受け台15とを有してなる。前記受け台15はコの字状をなしていて、コの字の中辺をなす、水平に広がる載置部16と、前記コの字の外側の両辺をなし、載置部16の両側から立ち上がる2つの立ち上がり部17とを有している。これらの立ち上がり部17にはねじ挿通穴18がそれぞれ2つずつ設けられている。
次に、本実施例において第一の被締結体1と前記第二の被締結体11とを締結する作業を図10〜17を用いて説明する。
まず、所要数の第二の被締結体11(床束)を床基礎12上に立設し、図9に示されるように第二の被締結体11の受け台15の載置部16に第一の被締結体1(大引ないしは根太)を載置し、複数の第二の被締結体11間に第一の被締結体1を掛け渡す。そして、第二の被締結体11に対する第一の被締結体1の長さ方向の位置を調整するとともに、第二の被締結体11の支柱14の長さを調整することにより高さ調整を行う。
次に、作業者が雌ねじ具5の腕部8の先端部を指で摘んで、図10および11に示されるように、雌ねじ具5の本体部6を、該本体部6の幅方向と第一の被締結体1の溝部2の幅方向とを一致させた状態で(言い換えれば、両者の長さ方向を一致させた状態で)、第一の被締結体1のリップ部3間から溝部2内に挿入した後、図12のように雌ねじ具5の本体部6を腕部8とともに回転して行くと、本体部6はリップ部3間から抜け出ることができない状態となる(なお、本体部6の幅W3がリップ部3間の間隙の大きさW1よりある程度小さくされている場合は、本体部6の幅方向と第一の被締結体1の溝部2の幅方向とがある程度ずれていても第一の被締結体1のリップ部3間から溝部2内に挿入できる)。
さらに回転し続けて行くと、図13のように90度回転したところで、本体部6の長さ方向の両端部が幅広部4の幅方向の両端部にそれぞれ当接し、それ以上本体部6を回転することができなくなる。
次に、回転位置はそのまま状態で、雌ねじ具5を溝部2の長さ方向に沿って移動し、図14および15のように雌ねじ部9と第二の被締結体11のねじ挿通穴18とを中心合わせする。
次に、図16に示されるように、第二の被締結体11のねじ挿通穴18に雄ねじ19を挿通して雌ねじ具5の雌ねじ部9に螺合し、第一の被締結体1と前記第二の被締結体11とを締結する。
次に、同様にして第一の被締結体1の反対側の側面においても図17に示されるように第一の被締結体1と前記第二の被締結体11とを締結した後、第一の被締結体1上にデッキ材20を取り付けることにより、デッキ床が完成する。
なお、本実施例では、本体部6の形状が、該本体部6をリップ部3間から溝部2内に挿入した後、回転して行くと、該本体部6の長さ方向が溝部2の幅方向に一致したときにそれ以上回転することができなくなる形状とされているので、締結を行う際の本体部6の回転位置が自動的に決まるとともに、締結作業時にわざわざ腕部8を摘んだりして本体部6の回り止めする必要がなく、作業が容易になる(なお、雄ねじ19の締め付け回転方向は本体部6を溝部2内へ挿入した後の前記回転方向と同じ方向とされている)。
また、上記のように本体部6の長さ方向が溝部2の幅方向に一致し、それ以上回転することができなくなったときは、腕部8に作用する重力によって本体部6が当該回転位置に保持される方向(図13における時計回り方向)に付勢されているので、その後、作業者が雌ねじ具5から手を離しても、本体部6がリップ部3間から抜け出ることができる回転位置へ逆転することはないので、作業者の意図に反して雌ねじ具5が溝部2から脱落する不都合を防止できる。
また、本実施例においては、本体部6に突起部7が設けられており、本体部6が第一の被締結体1の溝部2内に収容され、リップ部3間から抜け出ることができなくなる位置に回転されたとき、これらの突起部7がリップ部3の内面に押圧され、第一の被締結体1に対する本体部6の動きを制動するので、これによっても作業者が雌ねじ具5から手を離したときに、作業者の意図に反して本体部6が逆転したり、溝部2の長さ方向に移動したりして、溝部2から脱落する不都合を防止できる。そして、特に本実施例では、突起部7は本体部6の回転方向の先端側から後端側に行くほど高さが高くなるように構成されているので、本体部6の回転を始めるといきなり大きな制動力が作用するのではなく、本体部6の回転が進むほど前記制動力が大きくなって行くため、作業者の本体部6の回転操作を困難とすることなく、上記作用効果を得ることができる。
また、さらに本実施例では、腕部8を指で摘んで本体部6を溝部2に挿入するとともに回転させることができるようになっているので、これによっても雌ねじ具5の操作が容易である。
また、従来は床束と大引ないしは根太との間の位置関係(大引ないしは根太の長さ方向の位置関係)の調整は困難であったが、本実施例では、前記のようにして締結を行うため、第二の被締結体11(床束)と第一の被締結体1(大引ないしは根太)との間の位置関係を容易に調整できる。
なお、前記実施例は、本発明をデッキ床構造に適用した例であるが、本発明は他の分野にも適用できるものである。したがって、前記実施例では第一の被締結体1は大引ないしは根太、第二の被締結体11は床束であったが、本発明における第一の被締結体および第二の被締結体はそれぞれ他の物品であってもよい。
また、本発明をデッキ床構造に適用する場合も、第一の被締結体1の受け台15は必ずしも前記実施例におけるようにコの字状でなくてもよく、例えばL字形とし、立ち上がり部17が1つのみとなる形状としてもよい。
以上のように本発明による雌ねじ具およびこれを用いた締結方法は、締結すべき被締結体に設けられた溝部内に該溝部の長さ方向に移動可能に挿入される雌ねじ具およびおよびこれを用いた締結方法として有用である。
1 第一の被締結体(大引ないしは根太)
2 溝部
3 リップ部
4 幅広部
5 雌ねじ具
6 本体部
6a 本体部の円弧状部
7 突起部
7a 突起部の直線状部
7b 突起部の円弧状部
8 腕部
9 雌ねじ部
11 第二の被締結体(床束)
15 受け台
16 載置部
17 立ち上がり部
18 ねじ挿通穴
19 雄ねじ
1 第一の被締結体の溝部のリップ部間の間隙の大きさ
2 第一の被締結体の溝部の幅広部の幅
3 雌ねじ具5の本体部6の幅

Claims (11)

  1. 横断面において、間隙を置いて互いに対向する2つのリップ部と、これらのリップ部より内方に設けられた、前記リップ部間の間隙の大きさより大きな幅を有する幅広部とを備えており、前記リップ部間の間隙は外部空間に臨む開口を構成している溝部を有する第一の被締結体を用意する段階と、
    前記溝部の前記リップ部間の間隙の大きさより小さい幅を有するとともに、前記リップ部間の間隙の大きさより大きく、かつ前記溝部の幅広部の幅以下の高さを有する本体部と、この本体部の中央部に、該本体部に対し軸線方向が垂直となるように設けられた雌ねじ部とを有する雌ねじ具を用意する段階と、
    ねじ挿通穴を有する第二の被締結体を用意する段階と、
    前記雌ねじ具の前記本体部を、前記リップ部が挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、前記本体部を回転することにより前記本体部を前記リップ部間から抜け出ることができない回転位置とする段階と、
    前記雌ねじ具を前記溝部の長さ方向に沿って移動し、前記雌ねじ部と前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴とを中心合わせする段階と、
    前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴に雄ねじを挿通して前記雌ねじ部に螺合し、前記第一の被締結体と前記第二の被締結体とを締結する段階とを有してなる締結方法。
  2. 前記雌ねじ具の前記本体部は、前記リップ部が挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、回転して行くと、該本体部の長さ方向が前記溝部の幅方向に一致したときにそれ以上回転することができなくなる形状とされている請求項1記載の締結方法。
  3. 前記雌ねじ具は、前記本体部から突出する腕部をさらに有しており、前記本体部を前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、回転して行き、該本体部の長さ方向が前記溝部の幅方向に一致し、それ以上回転することができなくなったときは、前記腕部に作用する重力によって前記本体部が当該回転位置に保持される方向に付勢されているようになっている請求項2記載の締結方法。
  4. 前記腕部は、該腕部を摘んで前記本体部を前記溝部に挿入するとともに回転させることができるようになっている請求項3記載の締結方法。
  5. 前記雌ねじ具は、前記本体部に設けられており、前記本体部が前記第一の被締結体の前記溝部内に収容され、前記リップ部間から抜け出ることができなくなる位置に回転されたとき、前記リップ部の内面に押圧され、前記第一の被締結体に対する前記本体部の動きを制動する突起部をさらに有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の締結方法。
  6. 前記第一の被締結体は長尺状とされており、前記第二の被締結体は前記第一の被締結体が載置される載置部と、この載置部から立ち上がるとともに、前記ねじ挿通穴を設けられている立ち上がり部とをさらに有する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の締結方法。
  7. 横断面において、間隙を置いて互いに対向する2つのリップ部と、これらのリップ部より内方に設けられた、前記リップ部間の間隙の大きさより大きな幅を有する幅広部とを備えており、前記リップ部間の間隙は外部空間に臨む開口を構成している溝部を有する第一の被締結体の前記溝部内に挿入される雌ねじ具において、
    前記溝部の前記リップ部間の間隙の大きさより小さい幅を有するとともに、前記リップ部間の間隙の大きさより大きく、かつ前記溝部の幅広部の幅以下の高さを有する本体部と、この本体部の中央部に、該本体部に対し軸線方向が垂直となるように設けられた雌ねじ部とを有し、
    前記本体部を、前記リップ部が挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、前記本体部を回転することにより前記本体部を前記リップ部間から抜け出ることができない回転位置とし、さらに前記雌ねじ具を前記溝部の長さ方向に沿って移動し、前記雌ねじ部と前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴とを中心合わせし、しかる後に前記第二の被締結体の前記ねじ挿通穴に雄ねじを挿通して前記雌ねじ部に螺合し、前記第一の被締結体と前記第二の被締結体とを締結できるようになっている雌ねじ具。
  8. 前記雌ねじ具の前記本体部は、前記リップ部が挿入の妨げとならない回転位置に保持した状態で、前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、回転して行くと、該本体部の長さ方向が前記溝部の幅方向に一致したときにそれ以上回転することができなくなる形状とされている請求項7記載の雌ねじ具。
  9. 前記本体部から突出する腕部をさらに有しており、前記本体部を前記リップ部間から前記溝部内に挿入した後、回転して行き、該本体部の長さ方向が前記溝部の幅方向に一致し、それ以上回転することができなくなったときは、前記腕部に作用する重力によって前記本体部が当該回転位置に保持される方向に付勢されているようになっている請求項8記載の雌ねじ具。
  10. 前記腕部は、該腕部を摘んで前記本体部を前記溝部に挿入するとともに回転させることができるようになっている請求項9記載の雌ねじ具。
  11. 前記本体部に設けられており、前記本体部が前記第一の被締結体の前記溝部内に収容され、前記リップ部間から抜け出ることができなくなる位置に回転されたとき、前記リップ部の内面に押圧され、前記第一の被締結体に対する前記本体部の動きを制動する突起部をさらに有する請求項7乃至10のいずれか1項に記載の雌ねじ具。
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