JP2013166546A - 船倉用弁装置 - Google Patents

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【課題】甲板上からの必要な高さを確保しつつ、ハッチカバー上に突出しない構成とすることで、ハッチカバーの開閉作業や各種作業に邪魔になることなく円滑な作業を可能にし、かつ、海水の侵入防止対策にも優れた機能を発揮させることができる新規な構造の船倉用弁装置を提供する。
【解決手段】弁箱2と、弁箱に導かれる気体の圧力が第1設定値に至った際に、その圧力により開状態となる第1弁体10と、弁箱に導かれる気体の圧力が第1設定値よりも低い第2設定値に至った際に、その圧力により開状態となる第2弁体20と、第1弁体が開状態のときに弁箱内の気体が排出される気体排出口3と、第2弁体が開状態のときに弁箱内に外気が導入される外気導入口4と、を備える。弁箱には、ハッチカバーの側面に取り付ける取付フランジ5と、船倉内との連通口5aとが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、船倉のハッチを開閉するハッチカバーに設けられて、船倉内の気体の圧力を制御する、船倉用弁装置に関するものである。
カーゴーホールド(船倉)内に貨物を積み込むハッチ(艙口)を備えた船舶では、そのハッチを覆う開閉式のハッチカバー(艙口蓋)が装備されている。
このハッチカバーは、一般に金属製で、二つ折りやスライド式が主流であるが、水密性や気密性には十分に配慮されているものが多い。
例えば、穀物等のばら積み船においては、ハッチカバーからの水分の侵入は、その積載貨物に重大な影響を及ぼすため、ハッチカバーの水密性や気密性の機能を確実に保持する必要があるからである。
この種の船舶では、空船時の喫水線を下げる目的で、バラストタンクに海水を注入したり、貨物積載時にバラストタンク内の海水を排出したりする作業が行われる。また、荒天時においては、空船時の喫水線をさらに下げる目的で、複数あるカーゴーホールドのうちの少なくとも一つに海水を張る作業が行われる。この作業では、海水ポンプを運転する前に、ベンチレータの開閉装置を開状態にしておくことで、荒天時に注水したカーゴーホールド(以下バラストカーゴーホールドという)内の気圧をほぼ大気圧に維持するようにしている。
一方、オイルタンカーやケミカルタンカー等の液体貨物船においては、特許文献1に記載のように、可燃物積載の安全性確保の観点から、貨物倉やタンクと周囲大気との間の圧力差を無くして均圧化する圧力弁を設けることが行われている。
特許文献2には、液体貨物船のバラストタンクのイナートガス注入・置換設備として、圧力リリーフ弁とバキューム弁をそれぞれ装備する技術が記載されている。圧力リリーフ弁はバラストタンク内の圧力が所定の圧力以上になったときに「開」となり、バキューム弁はバラストタンク内の圧力が所定の圧力以下になったときに「開」となるように調整されている。
特許第4282326号公報 特開2009−61823号公報
ところで、穀物等のばら積み船のように、荒天時に注水したバラストカーゴーホールド内の海水は、天候回復後には排出することになるが、この作業を、バラストカーゴーホールドのベンチレータを閉状態にしたまま行った場合、バラストカーゴーホールド内が負圧となり、そのハッチカバーがバラストカーゴーホールド内へ向かって湾曲するように変形する問題がある。
この問題は、ベンチレータを常時開状態にしておけば生じない。しかし、荒天時にはこのベンチレータを閉状態にしておくことが多いため、天候回復後のバラストカーゴーホールド内の海水の排出時に、ベンチレータが閉状態のまま海水ポンプを運転してしまう恐れも考えられる。
この点の対策として、バラストカーゴーホールド内の気圧が設定値以下の負圧になったときに自動的に開状態となるバキューム弁を設ける方法がある。このバキューム弁を設ける場所としては、バラストカーゴーホールド直上の甲板上やハッチカバー上などが考えられるが、これには次のような課題がある。
バラストカーゴーホールド内の気圧によって自動開閉するバキューム弁を甲板上に設ける方法では、航行時に甲板上に乗り上がる海水の侵入防止対策が必要となること、甲板という低い位置に設けられるため、自動開閉するバキューム弁が気圧の低い荒天時においても誤動作しない対策が必要なこと、などを挙げることができる。
自動開閉するバキューム弁をハッチカバー上に設ける方法では、バキューム弁の位置が甲板よりも高くなるため、海水の侵入防止対策の点からは有効であるものの、バキューム弁自体がハッチカバーの上に大きく突出する形態となるため、各種作業の邪魔になる不具合が生じる。
また、ハッチカバーが上述のように二つ折タイプやスライド式の場合、このハッチカバーの開閉時においてバキューム弁自体が邪魔になったり、円滑な開閉操作が行えなかったり、といった問題も生じる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、甲板上からの必要な高さを確保しつつ、ハッチカバー上に突出しない構成とすることで、ハッチカバーの開閉作業や各種作業に邪魔になることなく円滑な作業を可能にし、かつ、海水の侵入防止対策にも優れた機能を発揮させることができる新規な構造の船倉用弁装置を提供することを課題とする。
本発明は、船倉を開閉するハッチカバーに設けられる船倉用弁装置であって、
弁箱と、前記弁箱に導かれる気体の圧力が第1設定値に至った際に、その圧力により開状態となる第1弁体と、前記弁箱に導かれる気体の圧力が第1設定値よりも低い第2設定値に至った際に、その圧力により開状態となる第2弁体と、前記第1弁体が開状態のときに弁箱内の気体が排出される気体排出口と、前記第2弁体が開状態のときに弁箱内に外気が導入される外気導入口と、を備え、前記弁箱には、前記ハッチカバーの側面に取り付ける取付フランジと、船倉内との連通口とが設けられていることを特徴とする。
本発明では、弁箱に導かれる気体の圧力が第1設定値に至ると、第1弁体が開状態になり、弁箱内の気体が気体排出口から排出される。弁箱に導かれる気体の圧力が第2設定値に至ると、第2弁体が開状態になり、外気導入口から外気が弁箱内に導入される。したがって、例えば第1設定値を大気圧よりも高く設定し、第2設定値を大気圧よりも低く設定し、弁箱の連通口を船倉内と連通させた状態では、船倉内の気圧が第1設定値以上の正圧になると、船倉内の気体が外部へ排出される。海水ポンプ等の運転で船倉内の気圧が第2設定値以下の負圧になると、船倉内に外気が導入される。これにより、ハッチカバーの変形を防止することが可能になる。
また、弁箱には、ハッチカバーの側面に取り付ける取付フランジと、船倉内との連通口とを設けてあるので、弁箱の取り付け位置がハッチカバーの側面となる。この結果、甲板上からの必要な高さを確保しつつ、ハッチカバー上に突出しない構成とすることができ、ハッチカバーの開閉作業や各種作業に邪魔になることがないので、円滑な作業が可能になり、しかも、海水の侵入防止対策にも優れた機能を発揮させることができる。
本発明の好ましい形態では、前記ハッチカバーの側面に、船倉内へ通じる側面開口が設けられ、この側面開口と連通口とが連通していることを特徴とする。
このように構成した場合、ハッチカバーの側面に直接取り付ける横付け型弁装置として構成することができる。
本発明の好ましい形態では、前記ハッチカバーの側面開口が、ハッチカバーの各側面のうち、船体の長さ方向で相対する側面の少なくとも一方に設けられ、前記弁箱の連通口が前記取付フランジの中央部に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、ハッチカバーに対する弁装置の取り付け位置を、船体の長さ方向で相対する側面とするので、海水の侵入防止対策として好ましい形態となる。荒天時において、ハッチカバーの各側面のうち、船体の幅方向で相対する側面や、甲板等は、甲板に乗り上がる海水の影響を受けやすいが、この影響の小さい、船体の長さ方向で相対する側面を対象としているからである。
本発明の好ましい形態では、前記弁箱には、前記気体排出口を覆う風洞が設けられ、その風洞の上端部の高さが前記ハッチカバーの上面よりも低いことを特徴とする。
このように、風洞の上端部の高さを、ハッチカバーの上面よりも低くすることで、ハッチカバーの上面から突出しない弁装置とすることができる。これにより、ハッチカバーの開閉作業や各種作業に邪魔にならない構成とすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記弁箱が扁平に形成された大径部を有し、その大径部に前記第1弁体及び第2弁体が上下に間隔をおいて配置され、前記取付フランジが前記大径部の周壁側に設けられていることを特徴とする。
このように、弁箱は扁平に形成された大径部を有し、その大径部の上下に弁体を配置してあるので、弁箱内の容積を確保しつつ弁箱の高さを低くすることができる。また、取付フランジを弁箱の大径部の周壁側に設けることで、弁箱全体の高さを抑えた形態の横付け型弁装置を構成することができる。
本発明の好ましい形態では、前記気体排出口と前記外気導入口とが上下に間隔をおいて配置されると共に、前記気体排出口が上向きに配置され、前記外気導入口が下向きに配置されていることを特徴とする。
このように、気体排出口を弁箱の上方位置で上向きにした場合、その気体排出口をより高い位置に配置してこれを風洞で覆う構成とすることができる。これにより、カーゴーホールド内に積荷がある(喫水が深い)ときにも、この第1弁体を圧力リリーフ弁として、常時使用することが可能になる。
また、外気導入口を弁箱の下方位置で下向きに配置した場合、第2弁体が開状態になる空船時(喫水が浅いとき)には、甲板への海水の乗り上がりもほとんどなく、対象となるカーゴーホールドへの影響もないので、この第2弁体をバキューム弁として普通に使用することができる。
本発明の好ましい形態では、前記弁箱の外側であって前記外気導入口の下方には、外気導入口よりも大径に形成された水分反射板が設けられていることを特徴とする。
このように、弁箱の外側であって外気導入口の下方に、外気導入口よりも大径に形成された反射板を設けることで、この反射板がいわゆる波返しとしての機能を発揮する。
本発明によれば、甲板上からの必要な高さを確保しつつ、ハッチカバー上に突出しない構成とすることで、ハッチカバーの開閉作業や各種作業に邪魔になることなく円滑な作業を可能にし、かつ、海水の侵入防止対策にも優れた機能を発揮させることができる。
本発明の一実施形態を示すもので、(a)は縦断面図、(b)は取付フランジを示す部分側面図、(c)は水分用の反射板の底面図である。 本発明の一実施形態の動作を説明するための縦断面図である。 本発明の一実施形態の動作を説明するための縦断面図である。 本発明の実施形態に係る弁装置の取付態様を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る弁装置の取付態様を示す側面図である。 本発明の実施形態に係る弁装置の図5の部分拡大図である。
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図6を参照して説明する。
これらの図において、符号1は、本実施形態に係る船倉用の弁装置を示している。この弁装置1は、図5〜図6に示すように、船倉50のハッチ51を開閉するハッチカバー52の側面53に設けられ、後述する圧力リリーフ弁Pとバキューム弁Vを備えている。即ち、この弁装置1はPV弁として構成されている。
次いで、これらの詳細について説明する。
弁装置1は、図1に示すように、弁箱2と、弁箱2に導かれる気体の圧力が所定の圧力(第1設定値)に至った際に、その圧力により開状態となる第1弁体10と、弁箱2に導かれる気体の圧力が第1設定値よりも低い所定の圧力(第2設定値)に至った際に、その圧力により開状態となる第2弁体20と、を備えている。
さらに、この弁装置1は、第1弁体10が開状態のときに弁箱2内の気体が排出される気体排出口3と、第2弁体20が開状態のときに弁箱2内に外気が導入される外気導入口4と、ハッチカバー52の側面53に取り付ける取付フランジ5と、船倉50内との連通口5aとが設けられている。連通口5aは、取付フランジ5の中央部に開口している。
弁箱2には、第1弁体10の弁座21と、第2弁体20の弁座22とが設けられており、それぞれの弁座21、22で囲まれた空間が前記気体排出口3および外気導入口4となっている。
弁箱2は、横方向に広がるように形成された扁平な大径部23を有し、その大径部23に第1弁体10及び第2弁体20が上下に間隔をおいて配置され、取付フランジ5が大径部23の周壁側に設けられている。
また、気体排出口3と外気導入口4とが上下に間隔をおいて配置されると共に、気体排出口3が上向きに配置され、外気導入口4が下向きに配置されている。そして、弁箱2には、気体排出口3を覆う風洞6が設けられている。この風洞6の上端部の高さは、図6に示すように、ハッチカバー52の上面よりも低くなるように設計されている。弁箱2の外側であって、外気導入口4の下方には、外気導入口4よりも大径に形成された水分用の反射板7が設けられている。
ここで、符号61及び62は風洞6を弁箱2に間隔をおいて固定するスタッドボルト及びナットを示し、63はアイナットを示している。また、符号71及び72は反射板7を弁箱2に間隔をおいて固定するスタッドボルト及びキャップナットを示している。なお、弁箱2の外気導入口4と反射板7との間には、防炎用及び防虫用にメッシュ材で形成された筒状部材73が設けられている。
第1弁体10と第2弁体20は、弁箱2の中央部に設けられた支持部材によって個別に上下移動可能に設けられている。この実施形態では、第1弁体10を貫通した形態で水平に支持する上部ロッド11と、上部ロッド11の下部に同軸に連結された筒状ロッド12と、第2弁体20を貫通した形態で水平に支持する下部ロッド13とを備えている。
上部ロッド11の上端部は、風洞6の中央部に設けられた筒部材8内に挿入されて上下動可能に支持されている。下部ロッド13の上端部は筒状ロッド12内に同軸に挿入されている。下部ロッド13の下端部は、反射板7の中央部に設けられた筒部材9内に挿入されて上下動可能に支持されている。これにより、第1弁体10と第2弁体20は個別に上下動可能に構成されている。筒部材8の上端面と筒部材9の下端面は止水用に閉塞されている。
第1弁体10、第2弁体20、上部ロッド11、筒状ロッド12、及び下部ロッド13は金属製であり、それらの自重を利用することで、必要な圧力の閉弁機能を有するように設計されている。即ち、自重型の閉弁装置として設計されている。
第1弁体10と、その弁座21と、弁箱2の気体排出口3と、連通口5a等によって圧力リリーフ弁Pが構成されている。また、第2弁体20と、その弁座22と、弁箱2の外気導入口3と、連通口5a等によってバキューム弁Vが構成されている。
図5及び図6に示すように、ハッチカバー52の側面53には、船倉50内へ通じる側面開口54が設けられ、この側面開口54と弁箱2の連通口5aとが連通している。側面開口54には、弁箱2の取付フランジ5とねじ止めされる受けフランジ55が設けられている。
本実施形態では、ハッチカバー52の側面開口54は、ハッチカバー52の各側面のうち、船体の長さ方向で相対する側面に2カ所ずつ設けられ、弁箱2の連通口5aが取付フランジ5の中央部に設けられている。
このように、ハッチカバー52に対する弁装置1の取り付け位置を、船体の長さ方向で相対する側面とするので、海水の侵入防止対策として好ましい形態となる。荒天時において、ハッチカバー52の各側面のうち、船体の幅方向で相対する側面や、甲板56等は、甲板に乗り上がる海水の影響を受けやすいが、この影響の小さい、船体の長さ方向で相対する側面53を対象としているからである。
このように構成された弁装置1は、弁箱2に導かれる気体の圧力が第1設定値に至ると、図2に示すように、第1弁体10に作用する圧力によりその第1弁体10が持ち上がって開状態になり、弁箱2内の気体が気体排出口3から排出される。
弁箱2に導かれる気体の圧力が第2設定値に至ると、図3に示すように、第2弁体20に作用する圧力によりその第2弁体20が持ち上がって開状態になり、外気導入口4から外気が弁箱2内に導入される。
したがって、第1設定値は大気圧よりも高く設定され、第2設定値はそれよりも低く設定され、弁箱2の連通口5aが船倉50内と連通している状態では、船倉50内の気圧が第1設定値以上の正圧になると、船倉50内の気体が外部へ排出される。海水ポンプ等の運転で船倉50内の気圧が第2設定値以下の負圧になると、船倉内に外気が導入される。これにより、ハッチカバー52の変形を確実に防止することが可能になる。なお、第2設定値は、少なくともハッチカバー52が変形しない程度であれば良い。
また、弁箱2には、ハッチカバー52の側面53に取り付ける取付フランジ5と、船倉50内との連通口5aとを設けてあるので、弁箱2の取り付け位置がハッチカバー52の側面53となる。この結果、甲板56上からの必要な高さを確保しつつ、ハッチカバー52上に突出しない構成とすることができる。これにより、ハッチカバー52の開閉作業や各種作業に邪魔になることがないので、円滑な作業が可能になり、しかも、海水の侵入防止対策にも優れた機能を発揮させることができる。
本実施形態では、ハッチカバー52の側面に、船倉50内へ通じる側面開口54が設けられ、この側面開口54と連通口5aとが連通しているので、ハッチカバー52の側面53に直接取り付ける横付け型弁装置として構成することができる。
また、本実施形態によれば、風洞6の上端部の高さを、ハッチカバー52の上面よりも低くすることで、ハッチカバー52の上面から突出しない弁装置とすることができる。これにより、ハッチカバー52の開閉作業や各種作業に邪魔にならない構成とすることができる。
また、弁箱2は扁平に形成された大径部23を有し、その大径部23の上下に第1弁体10、第2弁体20を配置してあるので、弁箱2内の容積を確保しつつ弁箱2の高さを低くすることができる。また、取付フランジ5を弁箱2の大径部23の周壁側に設けることで、弁箱全体の高さを抑えた形態の横付け型弁装置を構成することができる。
また、気体排出口3を弁箱2の上方位置で上向きにした場合、その気体排出口3をより高い位置に配置してこれを風洞で覆う構成とすることができる。これにより、船倉50内に積荷がある(喫水が深い)ときにも、この第1弁体10を圧力リリーフ弁として、常時使用することが可能になる。
また、外気導入口4を弁箱2の下方位置で下向きに配置した場合、第2弁体20が開状態になる空船時(喫水が浅いとき)には、甲板56への海水の乗り上がりもほとんどなく、対象となる船倉50への影響もないので、この第2弁体20をバキューム弁として普通に使用することができる。
また、弁箱2の外側であって外気導入口4の下方に、外気導入口4よりも大径に形成された反射板7を設けることで、この反射板7がいわゆる波返しとしての機能を発揮する。
1 船倉用弁装置
2 弁箱
3 気体排出口
4 外気導入口
5 取付フランジ
5a 連通口
6 風洞
7 反射板
10 第1弁体
11 上部ロッド
12 筒状ロッド
13 下部ロッド
21、22 弁座

Claims (6)

  1. 船倉を開閉するハッチカバーに設けられる船倉用弁装置であって、
    弁箱と、
    前記弁箱に導かれる気体の圧力が第1設定値に至った際に、その圧力により開状態となる第1弁体と、
    前記弁箱に導かれる気体の圧力が第1設定値よりも低い第2設定値に至った際に、その圧力により開状態となる第2弁体と、
    前記第1弁体が開状態のときに弁箱内の気体が排出される気体排出口と、
    前記第2弁体が開状態のときに弁箱内に外気が導入される外気導入口と、を備え、
    前記弁箱には、前記ハッチカバーの側面に取り付ける取付フランジと、船倉内との連通口とが設けられ、
    前記弁箱には、前記気体排出口を覆う風洞が設けられ、その風洞の上端部の高さが前記ハッチカバーの上面よりも低いことを特徴とする、船倉用弁装置。
  2. 前記ハッチカバーの側面に、前記船倉内へ連通する側面開口が設けられ、前記弁箱に、前記側面開口に連通する連通口が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の船倉用弁装置。
  3. 前記ハッチカバーの側面開口が、ハッチカバーの各側面のうち、船体の長さ方向で相対する側面の少なくとも一方に設けられ、前記弁箱の連通口が前記取付フランジの中央部に設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の船倉用弁装置。
  4. 前記弁箱が扁平に形成された大径部を有し、その大径部に前記第1弁体及び第2弁体が上下に間隔をおいて配置され、前記取付フランジが前記大径部の周壁側に設けられていることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の船倉用弁装置。
  5. 前記気体排出口と前記外気導入口とが上下に間隔をおいて配置されると共に、前記気体排出口が上向きに配置され、前記外気導入口が下向きに配置されていることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の船倉用弁装置。
  6. 前記弁箱の外側であって前記外気導入口の下方には、外気導入口よりも大径に形成された水分反射板が設けられていることを特徴とする、請求項1〜の何れかに記載の船倉用弁装置。
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