JP2013165623A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御回路を動作させるための電圧を供給する動作用電源の出力電圧が変動等しても、制御回路を安定して動作させることができる電力変換装置を提供する。
【解決手段】モータ制御装置1は、電力変換回路10、制御回路11、動作用電源12、電力変換用電源13、補助電源14を備えている。電力変換回路10は電力を変換してモータMに供給する。制御回路11は電力変換回路10を制御する。動作用電源12は制御回路11を動作させるための電圧を供給する。電力変換用電源13は電力変換するための電力を供給する。補助電源14は、電力変換用電源13の出力電圧を、制御回路11を動作させることができる電圧に変換して供給する。これにより、動作用電源12の出力電圧が変動等しても補助電源14から制御回路11に動作のための電圧を供給できる。そのため、動作用電源12の出力電圧が変動等しても、制御回路11を安定して動作させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、電力変換装置として、例えば特許文献1に開示されている電動機駆動システムがある。
この電動機駆動システムは、電動機を駆動するための装置である。電動機駆動システムは、インバータ回路と、駆動回路と、第1のバッテリと、第2のバッテリと、コンバータ回路と、スイッチ制御回路とを備えている。
インバータ回路は、直流電力を交流電力に変換して電動機に供給する回路である。駆動回路は、インバータ回路を駆動する回路である。第1のバッテリは、駆動回路を動作させるための電圧を駆動回路に供給する電源である。第2バッテリは、インバータ回路に供給する電圧を出力する電源である。コンバータ回路は、第2のバッテリの出力電圧を昇圧してインバータ回路に供給する回路である。つまり、第2のバッテリとコンバータ回路は、インバータ回路が電力変換するための直流電力をインバータ回路に供給する電源である。
第1のバッテリの正極端子は、第1の電力供給ラインを介して駆動回路に接続されている。また、第1の電力供給ラインとは別に、第2の電力供給ラインを介して駆動回路に接続されている。第1の電力供給ラインには、イグニッションスイッチとダイオードが設けられている。第2の電力供給ラインには、トランジスタとダイオードが設けられている。スイッチ制御回路は、第1の電力供給ラインの電圧を低域濾波し、その低域濾波した電圧に基づいてトランジスタをオン、オフする。
これにより、第1の電力供給ラインの電圧が変動又は瞬断しても、第2の電力供給ラインを介して駆動回路に安定した電圧を供給することができる。そのため、駆動回路を安定して動作させることができる。従って、コンバータ回路及びインバータ回路を安定して駆動することができる。
特開2004−274848号公報
前述した電動機駆動システムは、駆動回路に電圧を供給する電力供給ラインを2系統有している。しかし、いずれの電力供給ラインも第1のバッテリから駆動回路に電圧を供給している。そのため、第1のバッテリ自体の電圧が変動等した場合、駆動回路に安定して電圧を供給することができない。従って、駆動回路を安定して動作させることができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、制御回路を動作させるための電圧を供給する動作用電源の出力電圧が変動等しても、制御回路を安定して動作させることができる電力変換装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、電力を変換して出力する電力変換回路と、電力変換回路に接続され、電力変換回路を制御する制御回路と、制御回路に接続され、制御回路を動作させるための電圧を制御回路に供給する動作用電源と、電力変換回路に接続され、電力変換するための電力を電力変換回路に供給する電力変換用電源と、を備えた電力変換装置において、電力変換用電源と制御回路に接続され、電力変換用電源の出力電圧を、制御回路を動作させることができる電圧に変換して制御回路に供給する補助電源を有することを特徴とする。
この構成によれば、電力変換装置は、補助電源を有している。補助電源は、動作用電源とは別の電力変換用電源の出力電圧を、制御回路を動作させることができる電圧に変換して制御回路に供給する。そのため、動作用電源の出力電圧が変動又は瞬断しても、補助電源から制御回路に、制御回路を動作させるための電圧を供給することができる。従って、動作用電源の出力電圧が変動等しても、制御回路を安定して動作させることができる。
第1実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 図1における各部の電圧の波形図である。 第2実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 図3における各部の電圧の波形図である。 第3実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 第4実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。 第5実施形態におけるモータ制御装置の回路図である。
次に、実施形態を挙げ、本発明をより詳しく説明する。本実施形態では、本発明に係る電力変換装置を、車両の走行用モータを制御するモータ制御装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
まず、図1を参照して第1実施形態のモータ制御装置の構成について説明する。
図1に示すモータ制御装置1は、車両に搭載され、車両の走行用モータMを制御するための装置である。モータ制御装置1は、電力変換回路10と、制御回路11と、動作用電源12と、電力変換用電源13と、補助電源14とを備えている。
電力変換回路10は、直流電力を交流電力に変換して走行用モータMに供給する回路である。具体的には、インバータ回路100である。インバータ回路100は、IGBT100a〜100fを備えている。
IGBT100a〜100fは、オン、オフすることで、直流電力を交流電力に変換するスイッチング素子である。IGBT100a、100d、IGBT100b、100e及びIGBT100c、100fは、それぞれ直列接続されている。具体的には、IGBT100a〜100cのエミッタが、IGBT100d〜100fのコレクタにそれぞれ接続されている。直列接続されたIGBT100a、100d、IGBT100b、100e及びIGBT100c、100fは、並列接続されている。IGBT100a〜100cのコレクタ及びIGBT100d〜100fのエミッタは、電力変換用電源13にそれぞれ接続されている。また、IGBT100a〜100fのゲートは、制御回路11にそれぞれ接続されている。さらに、直列接続されたIGBT100a、100d、IGBT100b、100e及びIGBT100c、100fの直列接続点は、走行用モータMにそれぞれ接続されている。
制御回路11は、電力変換回路10を制御する回路である。具体的には、インバータ回路100を構成するIGBT100a〜100fのスイッチングを制御する回路である。また、電力変換用電源13を制御する回路でもある。具体的には、後述するコンバータ回路132を構成するIGBT132c、132dのスイッチングを制御する回路でもある。制御回路11は、ダイオード110、111と、電圧変換回路112、113と、マイクロコンピュータ114と、駆動回路115とを備えている。
ダイオード110は、動作用電源12から電圧変換回路112、113への電流を許容し、動作用電源12への電流の逆流を防止する素子である。ダイオード110のアノードは、動作用電源12に接続されている。また、カソードは、電圧変換回路112、113にそれぞれ接続されている。
ダイオード111は、補助電源14から電圧変換回路112、113への電流を許容し、補助電源14への電流の逆流を防止する素子である。ダイオード111のアノードは、補助電源14に接続されている。また、カソードは、電圧変換回路112、113にそれぞれ接続されている。
電圧変換回路112は、入力電圧を、マイクロコンピュータ114を動作させることができる電圧に変換する回路である。電圧変換回路112の入力端子は、ダイオード110、111のカソードにそれぞれ接続されている。また、出力端子は、マイクロコンピュータ114に接続されている。
電圧変換回路113は、入力電圧を、駆動回路115を動作させることができる電圧に変換する回路である。電圧変換回路113の入力端子は、ダイオード110、111のカソードにそれぞれ接続されている。また、出力端子は、駆動回路115に接続されている。
マイクロコンピュータ114は、電圧変換回路112の出力電圧によって動作し、IGBT100a〜100f、132c、132dをスイッチングさせるための駆動信号を出力する素子である。マイクロコンピュータ114の電源端子は、電圧変換回路112の出力端子に接続されている。また、駆動信号出力端子は、駆動回路115に接続されている。
駆動回路115は、電圧変換回路113の出力電圧によって動作し、マイクロコンピュータ114の出力する駆動信号に基づいて、IGBT100a〜100f、132c、132dをスイッチングする回路である。駆動回路115の電源端子は、電圧変換回路113の出力端子に接続されている。また、駆動信号入力端子は、マイクロコンピュータ114の駆動信号出力端子に接続されている。さらに、出力端子は、IGBT100a〜100f、132c、132dのゲートにそれぞれ接続されている。
動作用電源12は、制御回路11を動作させるための電圧を制御回路11に供給する回路である。また、制御回路11以外の負荷に電圧を供給する回路でもある。具体的には、12Vの直流電圧を出力する回路である。動作用電源12は、低電圧バッテリ120と、イグニッションスイッチ121とを備えている。
低電圧バッテリ120は、直流低電圧を出力する素子である。具体的には、出力電圧が12Vの電池である。低電圧バッテリ120の正極端子は、イグニッションスイッチ121に接続されている。また、負極端子は、接地されている。具体的には、車体に接続されている。
イグニッションスイッチ121は、車両の始動時にオンされ、車両の停止時にオフされるスイッチである。イグニッションスイッチ121の一端は、低電圧バッテリ120の正極端子に接続されている。また、他端は、ダイオード110のアノードに接続されている。さらに、他端は、制御回路11以外の負荷にも接続されている。
電力変換用電源13は、電力変換するための直流電力を電力変換回路10に供給する回路である。具体的には、600Vの直流電圧を出力する回路である。電力変換用電源13は、高電圧バッテリ130と、リレー131と、コンバータ回路132とを備えている。
高電圧バッテリ130は、直流高電圧を出力する素子である。具体的には、出力電圧が300Vの電池である。高電圧バッテリ130の正極端子は、リレー131に接続されている。また、負極端子は、コンバータ回路132に接続されている。
リレー131は、イグニッションスイッチ121がオンしてから所定時間経過後にオンし、イグニッションスイッチ121がオフすると同時にオフする素子である。リレー131の一端は、高電圧バッテリ130の正極端子に接続されている。また、他端は、コンバータ回路132に接続されている。
コンバータ回路132は、高電圧バッテリ130の出力電圧を昇圧して出力する回路である。具体的には、600Vに昇圧して出力する回路である。つまり、直流電力を電圧の異なる直流電力に変換して出力する回路である。コンバータ回路132は、コンデンサ132aと、コイル132bと、IGBT132c、132dと、コンデンサ132eと、放電抵抗132fとを備えている。
コンデンサ132aは、高電圧バッテリ130の出力電圧を平滑化するための素子である。コンデンサ132aの一端は、リレー131の他端に接続されている。また、他端は、高電圧バッテリ130の負極端子に接続されている。
コイル132bは、電流が流れることでエネルギーを蓄積、放出するとともに電圧を誘起する素子である。コイル132bの一端はコンデンサ132aの一端に、他端はIGBT132c、132dにそれぞれ接続されている。
IGBT132c、132dは、オン、オフすることでコイル132bにエネルギーを蓄積、コイル132bからエネルギーを放出させるスイッチング素子である。IGBT132c、132dは直列接続されている。具体的には、IGBT132cのエミッタが、IGBT132dのコレクタに接続されている。直列接続されたIGBT132c、132dの直列接続点は、コイル132bの他端に接続されている。IGBT132dのエミッタは、コンデンサ132aの他端に接続されている。また、IGBT132cのコレクタ及びIGBT132dのエミッタは、コンデンサ132eにそれぞれ接続されている。さらに、IGBT132c、132dのゲートは、駆動回路115にそれぞれ接続されている。
コンデンサ132eは、コンバータ回路132の出力電圧を平滑化するための素子である。具体的には、昇圧した直流電圧を平滑化するための素子である。コンデンサ132eの一端はIGBT132cのコレクタに、他端はIGBT132dのエミッタにそれぞれ接続されている。また、コンデンサ132eの一端はIGBT100a〜100cのコレクタに、他端はIGBT100d〜100fのエミッタにそれぞれ接続されている。
放電抵抗132fは、インバータ回路100の故障や配線の断線等によって、インバータ回路100によるコンデンサ132eの放電ができない場合に、コンデンサ132eに蓄積された電荷を放電するための素子である。放電抵抗132fの一端及び他端は、コンデンサ132eの一端及び他端にそれぞれ接続されている。
補助電源14は、電力変換用電源13の出力電圧によって動作し、電力変換用電源13の出力電圧を降圧し、制御回路11を動作させることができる電圧に変換して制御回路11に供給する回路である。具体的には、コンバータ回路132の出力電圧によって動作し、コンバータ回路132の出力電圧を、制御回路11を動作させることができる電圧に変換して出力する回路である。より具体的には、正常時における動作用電源12の電圧である12Vより低い、制御回路11を動作させることができる最低動作電圧8Vに変換して出力する回路である。補助電源14の一対の入力端子は、コンデンサ132eの一端及び他端にそれぞれ接続されている。また、出力端子は、ダイオード111のアノードに接続されている。
次に、図1及び図2を参照してモータ制御装置の動作について説明する。
図1及び図2に示すように、車両を始動するためにイグニッションスイッチ121がオンすると、低電圧バッテリ120の出力する12Vの直流電圧が、ダイオード110を介して電圧変換回路112、113に供給される。電圧変換回路112は、低電圧バッテリ120の出力電圧を、マイクロコンピュータ114を動作させることができる電圧に変換して出力する。電圧変換回路113は、低電圧バッテリ120の出力電圧を、駆動回路115を動作させることができる電圧に変換して出力する。マイクロコンピュータ114は、電圧変換回路112の出力電圧によって動作し、IGBT100a〜100f、132c、132dをスイッチングさせるための駆動信号を出力する。駆動回路115は、電圧変換回路113の出力電圧によって動作し、マイクロコンピュータ114の出力する駆動信号に基づいて、IGBT100a〜100f、132c、132dをスイッチングする。
イグニッションスイッチ121がオンしてから所定時間経過後、リレー131がオンする。リレー131がオンすると、高電圧バッテリ130の出力する300Vの直流電圧がコンバータ回路132に供給される。駆動回路115がIGBT132c、132dをスイッチングすることで、コンバータ回路132は、高電圧バッテリ130の出力電圧を600Vに昇圧して出力する。駆動回路115がIGBT100a〜100fをスイッチングすることで、インバータ回路100は、コンバータ回路132の出力する直流電力を交流電力に変換して走行用モータMに供給する。これにより、走行用モータMが駆動力を発生し、車両が走行を開始する。
動作用電源12は、制御回路11以外の負荷にも電圧を供給している。負荷の消費電流が増加すると、動作用電源12の出力電圧が低下する。補助電源14は、コンバータ回路132の出力電圧によって動作し、コンバータ回路132の出力電圧を降圧し、制御回路11を動作させることができる最低動作電圧である8Vに変換して出力する。動作用電源12の出力電圧が最低動作電圧より低くなると、補助電源14の出力電圧がダイオード111を介して電圧変換回路112、113に供給される。制御回路11は、補助電源14の出力する最低動作電圧によって継続して動作する。
負荷の消費電流が減少すると、動作用電源12の出力電圧が正常状態である12Vに戻る。動作用電源12の出力電圧が、補助電源14の出力電圧より高くなる。そのため、動作用電源12の出力電圧がダイオード110を介して電圧変換回路112、113に供給される。制御回路11は、動作用電源12の出力電圧によって継続して動作する。
車両を停止するためにイグニッションスイッチ121がオフすると、リレー131もオフする。リレー131がオフすると、コンバータ回路132の入力電圧が遮断される。しかし、コンデンサ132eに電荷が蓄積されているため、リレー131がオフした後も、コンバータ回路132は電圧を出力する。このままでは感電の可能性があるため、インバータ回路100によってコンデンサ132eに蓄積された電荷を放電する。コンデンサ132eに蓄積された電荷が放電すると、補助電源14は動作を停止し出力電圧が0Vになる。
なお、インバータ回路100が故障したり、コンバータ回路132とインバータ回路100の配線が断線したりした場合、インバータ回路100によってコンデンサ132eに蓄積された電荷を放電することができない。そのような場合、放電抵抗132fによってコンデンサ132eに蓄積された電荷を放電する。
次に、効果について説明する。
第1実施形態によれば、モータ制御装置1は、補助電源14を有している。補助電源14は、動作用電源12とは別の電力変換用電源13の出力電圧を、制御回路11を動作させることができる電圧に変換して制御回路11に供給する。そのため、動作用電源12の出力電圧が変動又は瞬断しても、補助電源14から制御回路11に、制御回路11を動作させるための電圧を供給することができる。従って、動作用電源12の出力電圧が変動等しても、制御回路11を安定して動作させることができる。
また、第1実施形態によれば、補助電源14は、電力変換用電源13の出力電圧を、正常時における動作用電源12の電圧である12Vより低い電圧に変換して制御回路11に供給する。そのため、正常時には動作用電源12から、動作用電源12の電圧が低下したときには補助電源14から制御回路11に電圧を確実に供給することができる。
さらに、第1実施形態によれば、補助電源14は、電力変換用電源13の出力電圧を、制御回路11を動作させることができる最低動作電圧8Vに変換して制御回路11に供給する。そのため、電力変換用電源13の電力消費を抑えつつ、制御回路11に電圧を供給することができる
加えて、第1実施形態によれば、電力変換用電源13は、直流高電圧を出力する高電圧バッテリ130と、高電圧バッテリ130の出力電圧を昇圧して出力するコンバータ回路132を備えている。そのため、補助電源14に電圧を確実に供給することができる。従って、動作用電源12の出力電圧が変動又は瞬断しても、補助電源14から制御回路11に、制御回路11を動作させるための電圧を確実に供給することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態のモータ制御装置について説明する。第2実施形態のモータ制御装置は、第1実施形態のモータ制御装置において、補助電源が常時電圧を出力するのに対して、動作用電源の出力電力が所定電圧より低くなったときに、補助電源が電圧を出力するようにしたものである。第2実施形態のモータ制御装置は、補助電源の構成及び動作を除いて第1実施形態のモータ制御装置と同一である。
まず図3を参照して第2実施形態のモータ制御装置の構成について説明する。
図3に示すように、モータ制御装置2は、電力変換回路20と、制御回路21と、動作用電源22と、電力変換用電源23と、補助電源24とを備えている。
電力変換回路20は、インバータ回路200である。インバータ回路200は、IGBT200a〜200fを備えている。制御回路21は、ダイオード210、211と、電圧変換回路212、213と、マイクロコンピュータ214と、駆動回路215とを備えている。動作用電源22は、低電圧バッテリ220と、イグニッションスイッチ221とを備えている。電力変換用電源23は、高電圧バッテリ230と、リレー231と、コンバータ回路232とを備えている。コンバータ回路232は、コンデンサ232aと、コイル232bと、IGBT232c、232dと、コンデンサ232eと、放電抵抗232fとを備えている。
電力変換回路20、制御回路21、動作用電源22及び電力変換用電源23は、第1実施形態の電力変換回路10、制御回路11、動作用電源12及び電力変換用電源13と同一構成である。
補助電源24は、電力変換用電源23の出力電圧によって動作し、動作用電源22の出力電圧が所定電圧より低くなったときだけ、電力変換用電源23の出力電圧を降圧し、制御回路21を動作させることができる電圧に変換して制御回路21に供給する回路である。具体的には、コンバータ回路232の出力電圧によって動作し、動作用電源22の出力電圧が制御回路21を動作させることができる最低動作電圧より低くなったときに、コンバータ回路232の出力電圧を最低動作電圧に変換して出力する回路である。補助電源24の電圧検出端子は、イグニッションスイッチ221の他端に接続されている。また、一対の入力端子は、コンデンサ232eの一端及び他端にそれぞれ接続されている。さらに、出力端子は、ダイオード211のアノードに接続されている。
次に、図3及び図4を参照してモータ制御装置の動作について説明する。ここでは、第1実施形態のモータ制御装置と異なる補助電源の動作について説明する。
図3及び図4に示すように、補助電源24は、コンバータ回路232の出力電圧によって動作し、動作用電源の出力電圧が最低動作電圧である8Vより低くなったときだけ、コンバータ回路232の出力電圧を降圧し、制御回路21を動作させることができる最低動作電圧に変換して出力する。それ以外のときには、変換動作を実施しない。動作用電源22の出力電圧が最低動作電圧より低くなると、補助電源24の出力電圧がダイオード211を介して電圧変換回路212、213に供給される。制御回路21は、補助電源24の出力する最低動作電圧によって継続して動作する。
次に、効果について説明する。
第2実施形態によれば、補助電源24は、動作用電源22の出力電圧が最低動作電圧より低くなったときだけ、電力変換用電源23の出力電圧を変換して制御回路21に供給する。そのため、電力変換用電源23や補助電源24の電力消費を抑えつつ、制御回路21に電圧を供給することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態のモータ制御装置について説明する。第3実施形態のモータ制御装置は、第1実施形態のモータ制御装置において、電力変換回路がインバータ回路、電力変換用電源が高電圧バッテリとコンバータ回路で構成されているに対して、電力変換回路がコンバータ回路とインバータ回路、電力変換用電源が高電圧バッテリで構成されるようにしたものである。第3実施形態のモータ制御装置は、電力変換回路及び電力変換用電源の構成を除いて第1実施形態のモータ制御装置と同一構成である。
まず、図5を参照して第3実施形態のモータ制御装置の構成について説明する。
図5に示すように、モータ制御装置3は、電力変換回路30と、制御回路31と、動作用電源32と、電力変換用電源33と、補助電源34とを備えている。
電力変換回路30は、コンバータ回路300と、インバータ回路301とを備えている。コンバータ回路300は、コンデンサ300aと、コイル300bと、IGBT300c、300dと、コンデンサ300eと、放電抵抗300fとを備えている。インバータ回路301は、IGBT301a〜301fを備えている。コンバータ回路300及びインバータ回路301は、第1実施形態のコンバータ回路132及びインバータ回路100と同一構成である。
制御回路31は、ダイオード310、311と、電圧変換回路312、313と、マイクロコンピュータ314と、駆動回路315とを備えている。動作用電源32は、低電圧バッテリ320と、イグニッションスイッチ321とを備えている。制御回路31及び動作用電源32は、第1実施形態の制御回路11及び動作用電源12と同一構成である。
電力変換用電源33は、高電圧バッテリ330と、リレー331とを備えている。電力変換用電源33は、第1実施形態の高電圧バッテリ130及びリレー131と同一構成である。
補助電源34は、電力変換用電源33の出力電圧によって動作し、電力変換用電源33の出力電圧を降圧し、制御回路31を動作させることができる電圧に変換して制御回路31に供給する回路である。具体的には、高電圧バッテリ330の出力電圧によって動作し、高電圧バッテリ330の出力電圧を、制御回路31を動作させることができる最低動作電圧8Vに変換して出力する回路である。補助電源34の一方の入力端子は、リレー331の他端に接続されている。また、他方の入力端子は、高電圧バッテリ330の負極端子に接続されている。さらに、出力端子は、ダイオード311のアノードに接続されている。
次に、図5を参照してモータ制御装置の動作について説明する。ここでは、第1実施形態のモータ制御装置と異なる補助電源の動作について説明する。
図5に示すように、補助電源34は、高電圧バッテリ330の出力電圧によって動作し、高電圧バッテリ330の出力電圧を降圧し、制御回路31を動作させることができる最低動作電圧である8Vに変換して出力する。動作用電源32の出力電圧が最低動作電圧より低くなると、補助電源34の出力電圧がダイオード311を介して電圧変換回路312、313に供給される。制御回路31は、補助電源34の出力する最低動作電圧によって継続して動作する。
次に、効果について説明する。
第3実施形態によれば、電力変換用電源33は、高電圧バッテリ330を備えている。そのため、補助電源34に電圧を確実に供給することができる。従って、動作用電源32の出力電圧が変動又は瞬断しても、補助電源34から制御回路31に、制御回路31を動作させるための電圧を確実に供給することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態のモータ制御装置について説明する。第4実施形態のモータ制御装置は、第1実施形態のモータ制御装置において、電力変換用電源が高電圧バッテリとコンバータ回路で構成されているのに対して、高電圧バッテリだけで構成されるようにしたものである。第4実施形態のモータ制御装置は、電力変換用電源の構成を除いて第1実施形態のモータ制御装置と同一構成である。
まず、図6を参照して第4実施形態のモータ制御装置の構成について説明する。
図6に示すように、モータ制御装置4は、電力変換回路40と、制御回路41と、動作用電源42と、電力変換用電源43と、補助電源44とを備えている。
電力変換回路40は、インバータ回路400である。インバータ回路400は、IGBT400a〜400fを備えている。制御回路41は、ダイオード410、411と、電圧変換回路412、413と、マイクロコンピュータ414と、駆動回路415とを備えている。動作用電源42は、低電圧バッテリ420と、イグニッションスイッチ421とを備えている。
電力変換回路40、制御回路41及び動作用電源42は、第1実施形態の電力変換回路10、制御回路11及び動作用電源12と同一構成である。
電力変換用電源43は、電力変換するための直流電力を電力変換回路40に供給する回路である。具体的には、600Vの直流電圧を出力する回路である。電力変換用電源43は、高電圧バッテリ430と、リレー431とを備えている。
高電圧バッテリ430は、出力電圧が600Vの電池である。高電圧バッテリ430の正極端子はリレー431の一端に接続され、リレー431の他端はインバータ回路40に接続されている。また、高電圧バッテリ430の負極端子は、インバータ回路40に接続されている。
補助電源44は、電力変換用電源43の出力電圧によって動作し、電力変換用電源43の出力電圧を降圧し、制御回路41を動作させることができる電圧に変換して制御回路41に供給する回路である。具体的には、高電圧バッテリ430の出力電圧によって動作し、高電圧バッテリ430の出力電圧を、制御回路41を動作させることができる最低動作電圧8Vに変換して出力する回路である。補助電源44の一方の入力端子は、リレー431の他端に接続されている。また、他方の入力端子は、高電圧バッテリ430の負極端子に接続されている。さらに、出力端子は、ダイオード411のアノードに接続されている。
次に、図6を参照してモータ制御装置の動作について説明する。ここでは、第1実施形態のモータ制御装置との異なる補助電源の動作について説明する。
図6に示すように、補助電源44は、高電圧バッテリ430の出力電圧によって動作し、高電圧バッテリ430の出力電圧を降圧し、制御回路41を動作させることができる最低動作電圧である8Vに変換して出力する。動作用電源42の出力電圧が最低動作電圧より低くなると、補助電源44の出力電圧がダイオード411を介して電圧変換回路412、413に供給される。制御回路41は、補助電源44の出力する最低動作電圧によって継続して動作する。
次に、効果について説明する。
第4実施形態によれば、電力変換用電源43は、高電圧バッテリ430を備えている。そのため、補助電源44に電圧を確実に供給することができる。従って、動作用電源42の出力電圧が変動又は瞬断しても、補助電源44から制御回路41に、制御回路41を動作させるための電圧を確実に供給することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態のモータ制御装置について説明する。第5実施形態のモータ制御装置は、第1実施形態のモータ制御装置が、コンデンサに蓄積された電荷を放電抵抗によって放電するのに対して、コンデンサに蓄積された電荷を補助電源によって放電することで、放電抵抗を不要にしたものである。第5実施形態のモータ制御装置は、コンバータ回路の構成、及び、補助電源による放電動作を除いて第1実施形態のモータ制御装置と同一である。
まず、図7を参照して第5実施形態のモータ制御装置の構成について説明する。
図7に示すように、モータ制御装置5は、電力変換回路50と、制御回路51と、動作用電源52と、電力変換用電源53と、補助電源54とを備えている。
電力変換回路50は、インバータ回路500である。インバータ回路500は、IGBT500a〜500fを備えている。制御回路51は、ダイオード510、511と、電圧変換回路512、513と、マイクロコンピュータ514と、駆動回路515とを備えている。動作用電源52は、低電圧バッテリ520と、イグニッションスイッチ521とを備えている。
電力変換回路50、制御回路51及び動作用電源52は、第1実施形態の電力変換回路10、制御回路11及び動作用電源12と同一構成である。
電力変換用電源53は、高電圧バッテリ530と、リレー531と、コンバータ回路532とを備えている。コンバータ回路532は、コンデンサ532aと、コイル532bと、IGBT532c、532dと、コンデンサ532e(平滑コンデンサ)とを備えている。しかし、第1実施形態の放電抵抗132fに相当する素子は有していない。
補助電源54の一対の入力端子は、コンデンサ532eの一端及び他端にそれぞれ接続されている。また、出力端子は、ダイオード511のアノードに接続されている。
次に、図7を参照してモータ制御装置の動作について説明する。ここでは、第1実施形態のモータ制御装置との異なるコンデンサの放電動作について説明する。
図7において、インバータ回路500が故障したり、コンバータ回路532とインバータ回路500の配線が断線したりした場合、インバータ回路500によってコンデンサ532eに蓄積された電荷を放電することができない。そのような場合、動作終了時に、補助電源54が最低動作電圧を出力し続けることによってコンデンサ532eに蓄積された電荷を放電する。
次に、効果について説明する。
第5実施形態によれば、コンデンサ532eに蓄積された電荷を放電するための、第1実施形態の放電抵抗132eに相当する素子を別途設ける必要がない。そのため、構成を簡素化することができる。
なお、第1〜第5実施形態では、電力変換用電源の出力電圧が動作用電源の出力電圧より高く、補助電源が電力変換用電源の出力電圧を降圧して最低動作電圧に変換する例を挙げているが、これに限られるものではない。電力変換用電源の出力電圧が動作用電源の出力電圧より低く、補助電源が電力変換用電源の出力電圧を昇圧して最低動作電圧に変換するようにしてもよい。電力変換用電源の電圧を、制御回路を動作させることができる電圧に変換できればよい。
1・・・モータ制御装置(電力変換装置)、10・・・電力変換回路、11・・・制御回路、12・・・動作用電源、13・・・電力変換用電源、14・・・補助電源

Claims (7)

  1. 電力を変換して出力する電力変換回路(10)と、
    前記電力変換回路に接続され、前記電力変換回路を制御する制御回路(11)と、
    前記制御回路に接続され、前記制御回路を動作させるための電圧を前記制御回路に供給する動作用電源(12)と、
    前記電力変換回路に接続され、前記電力変換するための電力を前記電力変換回路に供給する電力変換用電源(13)と、
    を備えた電力変換装置において、
    前記電力変換用電源と前記制御回路に接続され、前記電力変換用電源の出力電圧を、前記制御回路を動作させることができる電圧に変換して前記制御回路に供給する補助電源(14)を有することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記補助電源(14)は、前記電力変換用電源(13)の出力電圧を、正常時における前記動作用電源(12)の電圧より低い電圧に変換して出力することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記補助電源(24)は、前記動作用電源(22)の出力電圧が所定電圧より低くなったとき、前記電力変換用電源(23)の出力電圧を変換して出力することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記補助電源(14)は、前記電力変換用電源(13)の出力電圧を、前記制御回路(11)を動作させることができる最低動作電圧に変換して出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記電力変換用電源(13、53)は、
    バッテリ(130、530)と、
    前記バッテリの出力電圧を昇圧して出力するコンバータ回路(132、532)と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記コンバータ回路(532)は、
    出力電圧を平滑化する平滑コンデンサ(532e)を有し、
    前記補助電源(54)は、動作終了時に、前記制御回路(51)に電圧を供給することで前記平滑コンデンサに蓄積された電荷を放電させることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 電力変換用電源(33、43)は、バッテリ(330、430)であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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