JP2013165565A - 同期整流型ブリッジ - Google Patents

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衛 関口
Shingo Kusunoki
進吾 楠木
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Abstract

【課題】同期整流型ブリッジにおいて、出力端子間に存在する容量素子の逆流放電を防止すること。
【解決手段】同期整流型ブリッジ1は、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧を直流電圧に変換して、出力端子OUT1、OUT2から出力する。この同期整流型ブリッジ1は、入力端子IN1の電圧が入力端子IN2より高い期間においてスイッチ素子Q1をオン状態にする制御部10と、寄生ダイオードBD3の順方向の電圧降下を検出している期間においてスイッチ素子Q3をオン状態にする制御部30と、入力端子IN1の電圧が入力端子IN2の電圧より低い期間においてスイッチ素子Q2をオン状態にする制御部20と、寄生ダイオードBD4の順方向の電圧降下を検出している期間においてスイッチ素子Q4をオン状態にする制御部40と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、同期整流型ブリッジに関する。
従来、交流電圧を直流電圧に変換するために、整流ブリッジが用いられる場合がある。
[整流ブリッジ100の構成]
図5は、第1の従来例に係る整流ブリッジ100の回路図である。整流ブリッジ100の入力端子IN1、IN2には、交流電源ACが接続され、整流ブリッジ100の出力端子OUT1、OUT2には、負荷LOADが接続される。この整流ブリッジ100は、ダイオードD101〜D104およびキャパシタC3を備える。
キャパシタC3は、出力端子OUT1、OUT2の間に設けられる。
ダイオードD101、D103は、直列に接続され、出力端子OUT1、OUT2の間に設けられる。また、ダイオードD101、D103の接続点には、入力端子IN1が接続される。具体的には、ダイオードD101のカソードには、出力端子OUT1が接続され、ダイオードD101のアノードには、入力端子IN1と、ダイオードD103のカソードと、が接続され、ダイオードD103のアノードには、出力端子OUT2が接続される。
ダイオードD102、D104は、直列に接続され、出力端子OUT1、OUT2の間に設けられる。また、ダイオードD102、D104の接続点には、入力端子IN2が接続される。具体的には、ダイオードD102のカソードには、出力端子OUT1が接続され、ダイオードD102のアノードには、入力端子IN2と、ダイオードD104のカソードと、が接続され、ダイオードD104のアノードには、出力端子OUT2が接続される。
[整流ブリッジ100の動作]
以上の構成を備える整流ブリッジ100は、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧を直流電圧に変換して、出力端子OUT1、OUT2から出力する。具体的には、整流ブリッジ100は、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧を、ダイオードD101〜D104で全波整流し、キャパシタC3で平滑化して、出力端子OUT1、OUT2から出力する。
ここで、ダイオードD101〜D104で交流電圧を全波整流する際には、ダイオードD101〜D104に適宜電流が流れ、これらダイオードD101〜D104のうち電流が流れたものでは、順方向電圧による電力損失が発生する。そして、この順方向電圧による電力損失は、交流電源ACから入力端子IN1、IN2に入力される入力電流が大きくなるに従って、大きくなる。このため、整流ブリッジ100では、電力損失が大きくなってしまう場合があった。
そこで、電力損失を低減させるために、同期整流型ブリッジが用いられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
[同期整流型ブリッジ100Aの構成]
図6は、第2の従来例に係る同期整流型ブリッジ100Aの回路図である。同期整流型ブリッジ100Aの入力端子IN1、IN2には、交流電源ACが接続され、同期整流型ブリッジ100Aの出力端子OUT1、OUT2には、負荷LOADが接続される。この同期整流型ブリッジ100Aは、NチャネルMOSFETで構成されるスイッチ素子Q1〜Q4と、キャパシタC3と、図示しない制御部と、を備える。
キャパシタC3は、出力端子OUT1、OUT2の間に設けられる。
スイッチ素子Q1、Q3は、直列に接続され、出力端子OUT1、OUT2の間に設けられる。また、スイッチ素子Q1、Q3の接続点には、入力端子IN1が接続される。具体的には、スイッチ素子Q1のドレインには、出力端子OUT1が接続され、スイッチ素子Q1のソースには、入力端子IN1と、スイッチ素子Q3のドレインと、が接続され、スイッチ素子Q3のソースには、出力端子OUT2が接続される。
スイッチ素子Q2、Q4は、直列に接続され、出力端子OUT1、OUT2の間に設けられる。また、スイッチ素子Q2、Q4の接続点には、入力端子IN2が接続される。具体的には、スイッチ素子Q2のドレインには、出力端子OUT1が接続され、スイッチ素子Q2のソースには、入力端子IN2と、スイッチ素子Q4のドレインと、が接続され、スイッチ素子Q4のソースには、出力端子OUT2が接続される。
[同期整流型ブリッジ100Aの動作]
以上の構成を備える同期整流型ブリッジ100Aは、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧を直流電圧に変換して、出力端子OUT1、OUT2から出力する。具体的には、同期整流型ブリッジ100Aは、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧に応じて、スイッチ素子Q1、Q4と、スイッチ素子Q2、Q3と、を制御部により交互にオン状態にする。これによれば、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧は、スイッチ素子Q1〜Q4で全波整流されることになる。同期整流型ブリッジ100Aは、スイッチ素子Q1〜Q4で全波整流した電圧を、キャパシタC3で平滑化して、出力端子OUT1、OUT2から出力する。
ここで、スイッチ素子Q1〜Q4で交流電圧を全波整流する際には、スイッチ素子Q1〜Q4のうちオン状態のものに電流が流れ、これらスイッチ素子Q1〜Q4のうち電流が流れたものでは、オン抵抗による電力損失が発生する。しかしながら、スイッチ素子Q1〜Q4のオン抵抗は比較的小さいため、同期整流型ブリッジ100Aは、整流ブリッジ100と比べて、電力損失を低減できる。
なお、スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれは、オン状態では、順方向においても逆方向においても導通状態になる。このため、スイッチ素子Q1〜Q4をスイッチングさせるタイミングによっては、キャパシタC3に蓄積された電荷により、キャパシタC3の逆流放電が発生してしまう。したがって、同期整流型ブリッジ100Aは、スイッチ素子Q1〜Q4のスイッチングタイミングを、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧に応じて精密に制御することで、キャパシタC3の逆流放電を防止する。
特開2009−290950号公報
上述のように、同期整流型ブリッジ100Aに設けられたスイッチ素子Q1、Q2は、出力端子OUT1、OUT2のうち高電位側である出力端子OUT1に接続され、同期整流型ブリッジ100Aに設けられたスイッチ素子Q3、Q4は、出力端子OUT1、OUT2のうち低電位側である出力端子OUT2に接続される。
ここで、高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子を駆動するためには、低電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子と比べて高い制御用電源電圧を、高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子に印加する必要がある。このため、特許文献1に示されている同期整流型ブリッジや、図6に示した同期整流型ブリッジ100Aでは、低電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子の制御用電源電圧を生成するための電源とは別に、高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子の制御用電源電圧を生成するための電源を設ける必要があった。すなわち、特許文献1に示されている同期整流型ブリッジや、図6に示した同期整流型ブリッジ100Aでは、高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子を駆動するために、別電源が必要であった。
上述の課題を鑑み、本発明は、同期整流型ブリッジにおいて、別電源を設けることなく、高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子を駆動することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、第1の出力端子(例えば、図1、3の出力端子OUT1に相当)と第2の出力端子(例えば、図1、3の出力端子OUT2に相当)との間に直列に接続された第1のスイッチ素子(例えば、図1、3のスイッチ素子Q1に相当)および第3のスイッチ素子(例えば、図1、3のスイッチ素子Q3に相当)と、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に直列に接続された第2のスイッチ素子(例えば、図1、3のスイッチ素子Q2に相当)および第4のスイッチ素子(例えば、図1、3のスイッチ素子Q4に相当)と、を備え、前記第1のスイッチ素子の一端と、前記第2のスイッチ素子の一端と、には前記第1の出力端子が接続され、前記第3のスイッチ素子の他端と、前記第4のスイッチ素子の他端と、には前記第2の出力端子が接続され、前記第1のスイッチ素子の他端と、前記第3のスイッチ素子の一端と、には第1の入力端子(例えば、図1、3の入力端子IN1に相当)が接続され、前記第2のスイッチ素子の他端と、前記第4のスイッチ素子の一端と、には第2の入力端子(例えば、図1、3の入力端子IN2に相当)が接続され、前記第1の入力端子および前記第2の入力端子間から入力された交流電圧を全波整流して、前記第1の出力端子および前記第2の出力端子間から出力する同期整流型ブリッジ(例えば、図1の同期整流型ブリッジ1や、図3の同期整流型ブリッジ1Aに相当)であって、前記第1のスイッチ素子を制御する第1の制御手段(例えば、図1の制御部10や、図3の制御部50に相当)と、前記第2のスイッチ素子を制御する第2の制御手段(例えば、図1の制御部20や、図3の制御部60に相当)と、を備え、前記第1の制御手段は、前記第1のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧する第1の昇圧手段(例えば、図1のチャージポンプ回路11や、図3のチャージポンプ回路51に相当)を備え、前記第2の制御手段は、前記第2のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧する第2の昇圧手段(例えば、図1のチャージポンプ回路21や、図3のチャージポンプ回路61に相当)を備えることを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、同期整流型ブリッジに、第1の出力端子に接続される第1のスイッチ素子を制御する第1の制御手段を設け、第1の制御手段に、第1のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧する第1の昇圧手段を設けた。このため、第1の昇圧手段により、第1のスイッチ素子をオンさせるために必要な電圧まで、第1のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧することができる。したがって、第1の出力端子が第2の出力端子より高電位である場合、第1のスイッチ素子は高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子となるが、この第1のスイッチ素子を駆動できる。
また、この発明によれば、同期整流型ブリッジに、第1の出力端子に接続される第2のスイッチ素子を制御する第2の制御手段を設け、第2の制御手段に、第2のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧する第2の昇圧手段を設けた。このため、第2の昇圧手段により、第2のスイッチ素子をオンさせるために必要な電圧まで、第2のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧することができる。したがって、第1の出力端子が第2の出力端子より高電位である場合、第2のスイッチ素子は高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子となるが、この第2のスイッチ素子を駆動できる。
以上によれば、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子が高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子であっても、別電源を設けることなく、これら第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子を駆動できる。
(2) 本発明は、(1)の同期整流型ブリッジについて、前記第1の昇圧手段および前記第2の昇圧手段を、それぞれ、チャージポンプ回路で構成したことを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、(1)の同期整流型ブリッジにおいて、第1の昇圧手段および第2の昇圧手段を、それぞれ、チャージポンプ回路で構成した。このため、第1のスイッチ素子の制御用電源電圧や、第2のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧することができ、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の同期整流型ブリッジについて、前記第1の制御手段は、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より高い期間において、前記第1の昇圧手段による昇圧電圧を前記第1のスイッチ素子の制御端子(例えば、図1のスイッチ素子Q1のゲートに相当)に印加して、当該第1のスイッチ素子をオン状態にし、前記第2の制御手段は、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より低い期間において、前記第2の昇圧手段による昇圧電圧を前記第2のスイッチ素子の制御端子(例えば、図1のスイッチ素子Q2のゲートに相当)に印加して、当該第2のスイッチ素子をオン状態にすることを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の同期整流型ブリッジにおいて、第1の制御手段により、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧より高い期間において、第1の昇圧手段による昇圧電圧を第1のスイッチ素子の制御端子に印加して、第1のスイッチ素子をオン状態にすることとした。また、第2の制御手段により、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧より低い期間において、第2の昇圧手段による昇圧電圧を第2のスイッチ素子の制御端子に印加して、第2のスイッチ素子をオン状態にすることとした。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(4) 本発明は、(3)の同期整流型ブリッジについて、前記第3のスイッチ素子の寄生ダイオード(例えば、図1の寄生ダイオードBD3に相当)の順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、当該第3のスイッチ素子をオン状態にする第3の制御手段(例えば、図1の制御部30に相当)と、前記第4のスイッチ素子の寄生ダイオード(例えば、図1の寄生ダイオードBD4に相当)の順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、当該第4のスイッチ素子をオン状態にする第4の制御手段(例えば、図1の制御部40に相当)と、を備えることを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、(3)の同期整流型ブリッジにおいて、第4の制御手段を設け、この第4の制御手段により、第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、この寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、第4のスイッチ素子をオン状態にすることとした。
ここで、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧より高い期間では、上述のように第1のスイッチ素子がオン状態になるため、第1の入力端子と第1の出力端子とが略等電位になる。このため、第1の入力端子および第2の入力端子間から入力された交流電圧が上昇するに従って、第2の入力端子の電圧が低下することになる。したがって、第2の入力端子にカソードが接続され、第2の出力端子にアノードが接続されている第4のスイッチ素子の寄生ダイオードにおいて、交流電圧が上昇するに従って、順方向の電圧が上昇することになる。そして、この第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が、この寄生ダイオードのターンオン電圧以上になると、この寄生ダイオードに電流が流れ、寄生ダイオードの順方向の電圧が低下することになる。
第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、この寄生ダイオードに流れる電流が、第2の入力端子と第1の入力端子と第1のスイッチ素子とを介して第1の出力端子に供給される。すなわち、第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に、充電電流が流れることになる。
以上より、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみ、第4のスイッチ素子をオン状態にすることができる。
また、この発明によれば、(3)の同期整流型ブリッジにおいて、第3の制御手段を設け、この第3の制御手段により、第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、この寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、第3のスイッチ素子をオン状態にすることとした。
ここで、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧より低い期間では、上述のように第2のスイッチ素子がオン状態になるため、第2の入力端子と第1の出力端子とが略等電位になる。このため、第1の入力端子および第2の入力端子間から入力された交流電圧が低下するに従って、第1の入力端子の電圧が低下することになる。したがって、第1の入力端子にカソードが接続され、第2の出力端子にアノードが接続されている第3のスイッチ素子の寄生ダイオードにおいて、交流電圧が低下するに従って、順方向の電圧が上昇することになる。そして、この第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が、この寄生ダイオードのターンオン電圧以上になると、この寄生ダイオードに電流が流れ、寄生ダイオードの順方向の電圧が低下することになる。
第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、この寄生ダイオードに流れる電流が、第1の入力端子と第2の入力端子と第2のスイッチ素子とを介して第1の出力端子に供給される。すなわち、第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に、充電電流が流れることになる。
以上より、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみ、第3のスイッチ素子をオン状態にすることができる。
以上によれば、第3のスイッチ素子および第4のスイッチ素子のそれぞれについて、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみ、オン状態にすることができる。ここで、第1のスイッチ素子がオン状態であっても、第4のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。また、第2のスイッチ素子がオン状態であっても、第3のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。このため、同期整流型ブリッジにおいて、上述の容量素子の逆流放電を防止できる。
また、この発明では、第1のスイッチ素子がオン状態であっても、第4のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。そして、第4のスイッチ素子については、上述の容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみオン状態になる。このため、第1のスイッチ素子については、第4のスイッチ素子と比べてスイッチングのタイミングをラフに制御できるので、第1の制御手段の構成を第4の制御手段と比べて簡易化できる。したがって、同期整流型ブリッジの構成を簡易化できる。
また、この発明では、第2のスイッチ素子がオン状態であっても、第3のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。そして、第3のスイッチ素子については、上述の容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみオン状態になる。このため、第2のスイッチ素子については、第3のスイッチ素子と比べてスイッチングのタイミングをラフに制御できるので、第2の制御手段の構成を第3の制御手段と比べて簡易化できる。したがって、同期整流型ブリッジの構成を簡易化できる。
(5) 本発明は、(4)の同期整流型ブリッジについて、前記第3の制御手段は、前記第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第3の検出手段(例えば、図1の比較器CMP31に相当)を備え、前記第4の制御手段は、前記第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第4の検出手段(例えば、図1の比較器CMP41に相当)を備えることを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、(4)の同期整流型ブリッジにおいて、第3の制御手段に、第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第3の検出手段を設け、第4の制御手段に、第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第4の検出手段を設けた。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(6) 本発明は、(1)または(2)の同期整流型ブリッジについて、前記第1の制御手段は、前記第1のスイッチ素子の寄生ダイオード(例えば、図3の寄生ダイオードBD1に相当)の順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、前記第1の昇圧手段による昇圧電圧を前記第1のスイッチ素子の制御端子(例えば、図3のスイッチ素子Q1のゲートに相当)に印加して、当該第1のスイッチ素子をオン状態にし、前記第2の制御手段は、前記第2のスイッチ素子の寄生ダイオード(例えば、図3の寄生ダイオードBD2に相当)の順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、前記第2の昇圧手段による昇圧電圧を前記第2のスイッチ素子の制御端子(例えば、図3のスイッチ素子Q2のゲートに相当)に印加して、当該第2のスイッチ素子をオン状態にすることを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の同期整流型ブリッジにおいて、第1の制御手段により、第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、この寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、第1の昇圧手段による昇圧電圧を第1のスイッチ素子の制御端子に印加して、第1のスイッチ素子をオン状態にすることとした。
ここで、第4のスイッチ素子がオン状態であれば、第2の入力端子と第2の出力端子とが略等電位になる。このため、第1の入力端子および第2の入力端子間から入力された交流電圧が上昇するに従って、第1の入力端子の電圧が上昇することになる。したがって、第1の入力端子にアノードが接続され、第1の出力端子にカソードが接続されている第1のスイッチ素子の寄生ダイオードにおいて、交流電圧が上昇するに従って、順方向の電圧が上昇することになる。そして、この第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が、この寄生ダイオードのターンオン電圧以上になると、この寄生ダイオードに電流が流れ、寄生ダイオードの順方向の電圧が低下することになる。
第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、この寄生ダイオードに流れる電流が第1の出力端子に供給される。すなわち、第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に、充電電流が流れることになる。
以上より、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみ、第1のスイッチ素子をオン状態にすることができる。
また、この発明によれば、(1)または(2)の同期整流型ブリッジにおいて、第2の制御手段により、第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、この寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、第2の昇圧手段による昇圧電圧を第2のスイッチ素子の制御端子に印加して、第2のスイッチ素子をオン状態にすることとした。
ここで、第3のスイッチ素子がオン状態であれば、第1の入力端子と第2の出力端子とが略等電位になる。このため、第1の入力端子および第2の入力端子間から入力された交流電圧が低下するに従って、第2の入力端子の電圧が上昇することになる。したがって、第2の入力端子にアノードが接続され、第1の出力端子にカソードが接続されている第2のスイッチ素子の寄生ダイオードにおいて、交流電圧が低下するに従って、順方向の電圧が上昇することになる。そして、この第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が、この寄生ダイオードのターンオン電圧以上になると、この寄生ダイオードに電流が流れ、寄生ダイオードの順方向の電圧が低下することになる。
第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、この寄生ダイオードに流れる電流が第1の出力端子に供給される。すなわち、第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧が低下している期間では、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に、充電電流が流れることになる。
以上より、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみ、第2のスイッチ素子をオン状態にすることができる。
以上によれば、第1のスイッチ素子および第2のスイッチ素子のそれぞれについて、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみ、オン状態にすることができる。ここで、第4のスイッチ素子がオン状態であっても、第1のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。また、第3のスイッチ素子がオン状態であっても、第2のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。このため、同期整流型ブリッジにおいて、上述の容量素子の逆流放電を防止できる。
また、この発明では、第4のスイッチ素子がオン状態であっても、第1のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。そして、第1のスイッチ素子については、上述の容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみオン状態になる。このため、第4のスイッチ素子については、第1のスイッチ素子と比べてスイッチングのタイミングをラフに制御できるので、第4のスイッチ素子を制御する構成を第1の制御手段と比べて簡易化できる。したがって、同期整流型ブリッジの構成を簡易化できる。
また、この発明では、第3のスイッチ素子がオン状態であっても、第2のスイッチ素子がオン状態でなければ、第1の出力端子と第2の出力端子との間に存在する容量素子に放電電流は流れない。そして、第2のスイッチ素子については、上述の容量素子に充電電流を流すことのできる期間にのみオン状態になる。このため、第3のスイッチ素子については、第2のスイッチ素子と比べてスイッチングのタイミングをラフに制御できるので、第3のスイッチ素子を制御する構成を第2の制御手段と比べて簡易化できる。したがって、同期整流型ブリッジの構成を簡易化できる。
(7) 本発明は、(6)の同期整流型ブリッジについて、前記第1の制御手段は、前記第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第1の検出手段(例えば、図3の比較器CMP51に相当)を備え、前記第2の制御手段は、前記第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第2の検出手段(例えば、図3の比較器CMP61に相当)を備えることを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、(6)の同期整流型ブリッジにおいて、第1の制御手段に、第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第1の検出手段を設け、第2の制御手段に、第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第2の検出手段を設けた。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(8) 本発明は、(6)または(7)の同期整流型ブリッジについて、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より低い期間において、前記第3のスイッチ素子をオン状態にする第3の制御手段(例えば、図3の制御部70に相当)と、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より高い期間において、前記第4のスイッチ素子をオン状態にする第4の制御手段(例えば、図3の制御部80に相当)と、を備えることを特徴とする同期整流型ブリッジを提案している。
この発明によれば、(6)または(7)の同期整流型ブリッジにおいて、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧より低い期間において第3のスイッチ素子をオン状態にする第3の制御手段と、第1の入力端子の電圧が第2の入力端子の電圧より高い期間において第4のスイッチ素子をオン状態にする第4の制御手段と、を設けた。このため、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、同期整流型ブリッジにおいて、別電源を設けることなく、高電位側の出力端子に接続されるスイッチ素子を駆動できる。
本発明の第1実施形態に係る同期整流型ブリッジの回路図である。 前記同期整流型ブリッジの動作を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態に係る同期整流型ブリッジの回路図である。 前記同期整流型ブリッジの動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1の従来例に係る整流ブリッジの回路図である。 第2の従来例に係る同期整流型ブリッジの回路図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
[同期整流型ブリッジ1の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る同期整流型ブリッジ1の回路図である。同期整流型ブリッジ1は、図6に示した第2の従来例に係る同期整流型ブリッジ100Aとは、抵抗R1、R2、ツェナーダイオードZD1、およびNPN型トランジスタTr1を有する電圧安定化回路を備える点と、制御部(図6では図示省略)の代わりに制御部10、20、30、40を備える点と、が異なる。なお、同期整流型ブリッジ1において、同期整流型ブリッジ100Aと同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれには、寄生ダイオードが存在する。図1では、便宜上、スイッチ素子Q3の寄生ダイオードBD3と、スイッチ素子Q4の寄生ダイオードBD4と、については図示するが、スイッチ素子Q1、Q2のそれぞれの寄生ダイオードについては図示を省略する。
トランジスタTr1のコレクタには、抵抗R1を介して出力端子OUT1が接続される。トランジスタTr1のベースには、抵抗R2を介して出力端子OUT1が接続されるとともに、ツェナーダイオードZD1のカソードが接続される。ツェナーダイオードZD1のアノードには、出力端子OUT2が接続される。
制御部10は、スイッチ素子Q1と対に設けられ、チャージポンプ回路11および単位制御部12を備える。チャージポンプ回路11は、ダイオードD1およびキャパシタC1を備え、単位制御部12は、抵抗R11〜R13およびNPN型トランジスタTr11を備える。トランジスタTr11のエミッタには、入力端子IN1が接続される。トランジスタTr11のコレクタには、スイッチ素子Q1のゲートが接続されるとともに、抵抗R13を介してキャパシタC1の一方の電極が接続される。キャパシタC1の他方の電極には、入力端子IN1が接続される。トランジスタTr11のベースには、抵抗R11を介してキャパシタC1の一方の電極が接続されるとともに、抵抗R12を介して入力端子IN2が接続される。キャパシタC1の一方の電極には、ダイオードD1のカソードが接続され、ダイオードD1のアノードには、トランジスタTr1のエミッタが接続される。
制御部20は、スイッチ素子Q2と対に設けられ、チャージポンプ回路21および単位制御部22を備える。チャージポンプ回路21は、ダイオードD2およびキャパシタC2を備え、単位制御部22は、抵抗R21〜R23およびNPN型トランジスタTr21を備える。トランジスタTr21のエミッタには、入力端子IN2が接続される。トランジスタTr21のコレクタには、スイッチ素子Q2のゲートが接続されるとともに、抵抗R23を介してキャパシタC2の一方の電極が接続される。キャパシタC2の他方の電極には、入力端子IN2が接続される。トランジスタTr21のベースには、抵抗R21を介してキャパシタC2の一方の電極が接続されるとともに、抵抗R22を介して入力端子IN1が接続される。キャパシタC2の一方の電極には、ダイオードD2のカソードが接続され、ダイオードD2のアノードには、トランジスタTr1のエミッタが接続される。
制御部30は、スイッチ素子Q3と対に設けられ、抵抗R31〜R37と、比較器CMP31と、NPN型トランジスタで構成されるTr31と、を備える。トランジスタTr31のエミッタには、出力端子OUT2が接続される。トランジスタTr31のコレクタには、スイッチ素子Q3のゲートが接続されるとともに、抵抗R37を介してトランジスタTr1のエミッタが接続される。トランジスタTr31のベースには、比較器CMP31の出力端子が接続されるとともに、抵抗R35を介してトランジスタTr1のエミッタが接続され、かつ、抵抗R36を介して出力端子OUT2が接続される。比較器CMP31の反転入力端子には、抵抗R33を介してトランジスタTr1のエミッタが接続されるとともに、抵抗R34を介して出力端子OUT2が接続される。比較器CMP31の非反転入力端子には、抵抗R31を介してトランジスタTr1のエミッタが接続されるとともに、抵抗R32を介してスイッチ素子Q3のドレインが接続される。
制御部40は、スイッチ素子Q4と対に設けられ、抵抗R41〜R47と、比較器CMP41と、NPN型トランジスタで構成されるTr41と、を備える。トランジスタTr41のエミッタには、出力端子OUT2が接続される。トランジスタTr41のコレクタには、スイッチ素子Q4のゲートが接続されるとともに、抵抗R47を介してトランジスタTr1のエミッタが接続される。トランジスタTr41のベースには、比較器CMP41の出力端子が接続されるとともに、抵抗R45を介してトランジスタTr1のエミッタが接続され、かつ、抵抗R46を介して出力端子OUT2が接続される。比較器CMP41の反転入力端子には、抵抗R43を介してトランジスタTr1のエミッタが接続されるとともに、抵抗R44を介して出力端子OUT2が接続される。比較器CMP41の非反転入力端子には、抵抗R41を介してトランジスタTr1のエミッタが接続されるとともに、抵抗R42を介してスイッチ素子Q4のドレインが接続される。
[同期整流型ブリッジ1の動作]
以上の構成を備える同期整流型ブリッジ1は、図6に示した同期整流型ブリッジ100Aと同様に、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧を直流電圧に変換して、出力端子OUT1、OUT2から出力する。ただし、同期整流型ブリッジ100Aとは、スイッチ素子Q1〜Q4の制御手法が異なる。具体的には、同期整流型ブリッジ1は、スイッチ素子Q1、Q2のそれぞれについては、交流電源ACの交流電圧に応じて制御するが、スイッチ素子Q3、Q4のそれぞれについては、寄生ダイオードBD3、BD4のそれぞれの順方向の電圧に応じて制御する。
まず、抵抗R1、R2と、トランジスタTr1と、ツェナーダイオードZD1と、を有する電圧安定化回路について説明する。これら抵抗R1、R2と、トランジスタTr1と、ツェナーダイオードZD1とは、いわゆるドロッパ回路を形成する。このため、トランジスタTr1は、出力端子OUT1、OUT2から出力される出力電圧に応じて、トランジスタTr1のエミッタの電圧を、ツェナーダイオードZD1で予め定められた特定電圧で安定させる。
次に、スイッチ素子Q1の制御について説明する。スイッチ素子Q1の制御は、制御部10により、交流電源ACの交流電圧に応じて行われる。
具体的には、キャパシタC1の一方の電極には、ダイオードD1を介してトランジスタTr1のエミッタが接続されているため、キャパシタC1は充電され、キャパシタC1の端子間電圧は、予め定められた所定電圧で安定する。また、キャパシタC1の他方の電極には、入力端子IN1が接続されている。このため、キャパシタC1は、交流電源ACの交流電圧を、キャパシタC1の端子間電圧の分だけ昇圧することができ、キャパシタC1の一方の電極の電圧は、入力端子IN1の電圧と比べて、キャパシタC1の端子間電圧の分だけ高くなる。
ここで、スイッチ素子Q1のゲートには、抵抗R13を介してキャパシタC1の一方の電極が接続され、スイッチ素子Q1のソースには、入力端子IN1が接続され、スイッチ素子Q1のゲートとソースとの間には、トランジスタTr11が設けられている。このため、トランジスタTr11がオフ状態である場合には、スイッチ素子Q1のゲート−ソース間電圧VGSQ1は、キャパシタC1の端子間電圧に略等しくなる。ここで、本実施形態では、スイッチ素子Q1のゲート−ソース間電圧VGSQ1が上述の所定電圧以上であれば、スイッチ素子Q1がオン状態になるものとする。このため、トランジスタTr11がオフ状態である場合には、スイッチ素子Q1がオン状態になる。一方、トランジスタTr11がオン状態である場合には、スイッチ素子Q1のゲートとソースとが導通するため、スイッチ素子Q1がオフ状態になる。
トランジスタTr11は、交流電源ACの交流電圧に応じてオンオフする。具体的には、交流電源ACの交流電圧VACが図2のV2以下である場合には、抵抗R12を介してトランジスタTr11のベースに印加される入力端子IN2の正の電圧により、トランジスタTr11がオン状態になる。また、交流電源ACの交流電圧VACが図2のV2より大きくかつV1より小さい場合には、トランジスタTr11のベースに印加される、キャパシタC1の端子間電圧から入力端子IN2の電圧を差し引いたものを抵抗R11、R12で抵抗分割した電圧により、トランジスタTr11がオン状態になる。一方、交流電源ACの交流電圧VACが図2のV1以上である場合には、トランジスタTr11がオフ状態になる。
以上によれば、交流電源ACの交流電圧がV1以上である場合には、トランジスタTr11がオフ状態となり、スイッチ素子Q1のゲート−ソース間電圧VGSQ1がVHとなり、スイッチ素子Q1がオン状態になる。一方、交流電源ACの交流電圧がV1未満である場合には、トランジスタTr11がオン状態となり、スイッチ素子Q1のゲート−ソース間電圧VGSQ1がVLとなり、スイッチ素子Q1がオフ状態になる。
次に、スイッチ素子Q2の制御について説明する。スイッチ素子Q2の制御は、スイッチ素子Q1の制御と同様に、制御部20により、交流電源ACの交流電圧に応じて行われる。このため、交流電源ACの交流電圧がV2以下である場合には、トランジスタTr21がオフ状態となり、スイッチ素子Q2のゲート−ソース間電圧VGSQ2がVHとなり、スイッチ素子Q2がオン状態になる。一方、交流電源ACの交流電圧がV2より大きい場合には、トランジスタTr21がオン状態になり、スイッチ素子Q2のゲート−ソース間電圧VGSQ2がVLとなり、スイッチ素子Q2がオフ状態になる。
次に、スイッチ素子Q3の制御について説明する。スイッチ素子Q3の制御は、制御部30により、寄生ダイオードBD3の順方向の電圧に応じて行われる。
具体的には、比較器CMP31の反転入力端子には、トランジスタTr1のエミッタの電圧を抵抗R33、R34で抵抗分割したものが印加される。ここで、トランジスタTr1のエミッタの電圧は、上述のように予め定められた特定電圧で安定するため、比較器CMP31の反転入力端子の電圧は、略一定の電圧となる。
一方、比較器CMP31の非反転入力端子には、トランジスタTr1のエミッタの電圧からスイッチ素子Q3のドレインの電圧を差し引いた電圧を抵抗R31、R32で抵抗分割したものが印加される。
ここで、スイッチ素子Q2がオン状態である期間では、入力端子IN2と出力端子OUT1とが導通し、入力端子IN2と出力端子OUT1とが略等電位になる。このため、交流電源ACの交流電圧が低下するに従って、入力端子IN1の電圧が低下することになる。よって、入力端子IN1にカソードが接続され、出力端子OUT2にアノードが接続されている寄生ダイオードBD3において、交流電源ACの交流電圧が低下するに従って、順方向の電圧が上昇することになる。そして、この寄生ダイオードBD3の順方向の電圧が、この寄生ダイオードBD3のターンオン電圧以上になると、この寄生ダイオードBD3に電流が流れ、寄生ダイオードBD3の順方向の電圧が低下することになる。
寄生ダイオードBD3の順方向の電圧が低下すると、スイッチ素子Q3のドレインの電圧が上昇し、比較器CMP31の非反転入力端子の電圧は、比較器CMP31の反転入力端子の電圧より低くなる。
比較器CMP31の非反転入力端子の電圧が、比較器CMP31の反転入力端子の電圧より低くなると、比較器CMP31の出力端子の電圧レベルがLレベルとなり、その結果、トランジスタTr31がオフ状態になる。すると、トランジスタTr1のエミッタの電圧により、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧VGSQ3がVHとなり、スイッチ素子Q3がオン状態になる。
ここで、寄生ダイオードBD3の順方向の電圧が低下している期間では、この寄生ダイオードBD3に流れる電流が、入力端子IN1と交流電源ACと入力端子IN2とスイッチ素子Q2とを介して出力端子OUT1に供給される。すなわち、寄生ダイオードBD3の順方向の電圧が低下している期間では、出力端子OUT1と出力端子OUT2との間に存在するキャパシタC3に、充電電流が流れることになる。
以上より、図2の電流IBD3に示すように寄生ダイオードBD3に電流が流れている期間、すなわちキャパシタC3に充電電流を流すことができる期間にのみ、スイッチ素子Q3がオン状態になる。
次に、スイッチ素子Q4の制御について説明する。スイッチ素子Q4の制御は、スイッチ素子Q3の制御と同様に、制御部40により、寄生ダイオードBD4の順方向の電圧に応じて行われる。このため、図2の電流IBD4に示すように寄生ダイオードBD4に電流が流れている期間、すなわちキャパシタC3に充電電流を流すことができる期間にのみ、スイッチ素子Q4がオン状態になる。
以上の同期整流型ブリッジ1によれば、以下の効果を奏することができる。
同期整流型ブリッジ1は、スイッチ素子Q3、Q4のそれぞれについて、出力端子OUT1と出力端子OUT2との間に存在するキャパシタC3に充電電流を流すことのできる期間にのみ、オン状態にすることができる。ここで、スイッチ素子Q1がオン状態であっても、スイッチ素子Q4がオン状態でなければ、キャパシタC3に放電電流は流れない。また、スイッチ素子Q2がオン状態であっても、スイッチ素子Q3がオン状態でなければ、キャパシタC3に放電電流は流れない。このため、同期整流型ブリッジ1において、キャパシタC3の逆流放電を防止できる。
また、同期整流型ブリッジ1は、チャージポンプ回路11を備える。このため、キャパシタC1を、トランジスタTr1のエミッタの電圧により充電することができる。したがって、トランジスタTr11がオフ状態である期間に、スイッチ素子Q1のゲート電位を、スイッチ素子Q1のソース電位と比べて、キャパシタC1の端子間電圧の分だけ高くすることができる。よって、交流電源ACの交流電圧がソースに印加されるスイッチ素子Q1をオン状態にすることができ、別電源を設けることなく、出力端子OUT2と比べて高電位になる出力端子OUT1に接続されるスイッチ素子Q1を駆動できる。
また、同期整流型ブリッジ1では、スイッチ素子Q1がオン状態であっても、スイッチ素子Q4がオン状態でなければ、キャパシタC3に放電電流は流れない。そして、スイッチ素子Q4については、キャパシタC3に充電電流を流すことのできる期間にのみ制御部40によりオン状態にする。このため、スイッチ素子Q1については、スイッチ素子Q4と比べてスイッチングのタイミングをラフに制御できるので、制御部40と比べて簡易な構成である制御部10により制御できる。したがって、同期整流型ブリッジ1の構成を簡易化できる。
また、同期整流型ブリッジ1は、チャージポンプ回路21を備える。このため、キャパシタC2を、トランジスタTr1のエミッタの電圧により充電することができる。したがって、トランジスタTr21がオフ状態である期間に、スイッチ素子Q2のゲート電位を、スイッチ素子Q2のソース電位と比べて、キャパシタC2の端子間電圧の分だけ高くすることができる。よって、交流電源ACの交流電圧がソースに印加されるスイッチ素子Q2をオン状態にすることができ、別電源を設けることなく、出力端子OUT2と比べて高電位になる出力端子OUT1に接続されるスイッチ素子Q2を駆動できる。
また、同期整流型ブリッジ1では、スイッチ素子Q2がオン状態であっても、スイッチ素子Q3がオン状態でなければ、キャパシタC3に放電電流は流れない。そして、スイッチ素子Q3については、キャパシタC3に充電電流を流すことのできる期間にのみ制御部30によりオン状態にする。このため、スイッチ素子Q2については、スイッチ素子Q3と比べてスイッチングのタイミングをラフに制御できるので、制御部30と比べて簡易な構成である制御部20により制御できる。したがって、同期整流型ブリッジ1の構成を簡易化できる。
<第2実施形態>
[同期整流型ブリッジ1Aの構成]
図3は、本発明の第2実施形態に係る同期整流型ブリッジ1Aの回路図である。同期整流型ブリッジ1Aは、図1に示した本発明の第1実施形態に係る同期整流型ブリッジ1とは、制御部10、20、30、40のそれぞれの代わりに制御部50、60、70、80のそれぞれを備える点と、抵抗R1、R2とツェナーダイオードZD1とトランジスタTr1とを有する電圧安定化回路を備えない点と、が異なる。なお、同期整流型ブリッジ1Aにおいて、同期整流型ブリッジ1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
スイッチ素子Q1〜Q4のそれぞれには、上述のように寄生ダイオードが存在する。図3では、便宜上、スイッチ素子Q1の寄生ダイオードBD1と、スイッチ素子Q2の寄生ダイオードBD2と、については図示するが、スイッチ素子Q3、Q4のそれぞれの寄生ダイオードについては図示を省略する。
制御部50は、スイッチ素子Q1と対に設けられ、チャージポンプ回路51および単位制御部52を備える。チャージポンプ回路51は、ダイオードD1およびキャパシタC1を備え、単位制御部52は、抵抗R51〜R57と、比較器CMP51と、NPN型トランジスタで構成されるトランジスタTr51と、を備える。これら抵抗R51〜R57、比較器CMP51、およびトランジスタTr51は、図1の制御部30に設けられている抵抗R31〜R37、比較器CMP31、およびトランジスタTr31と同様に接続される。
制御部60は、スイッチ素子Q2と対に設けられ、チャージポンプ回路61および単位制御部62を備える。チャージポンプ回路61は、ダイオードD2およびキャパシタC2を備え、単位制御部62は、抵抗R61〜R67と、比較器CMP61と、NPN型トランジスタで構成されるトランジスタTr61と、を備える。これら抵抗R61〜R67、比較器CMP61、およびトランジスタTr61は、図1の制御部40に設けられている抵抗R41〜R47、比較器CMP41、およびトランジスタTr41と同様に接続される。
なお、上述のように、同期整流型ブリッジ1Aは、同期整流型ブリッジ1に設けられていたトランジスタTr1を備えない。このため、同期整流型ブリッジ1では、ダイオードD1のアノードは入力端子IN2に接続され、ダイオードD2のアノードは、入力端子IN1に接続される。
制御部70は、スイッチ素子Q3と対に設けられ、抵抗R71、R72と、ツェナーダイオードZD71と、を備える。スイッチ素子Q3のゲートには、抵抗R71を介して入力端子IN2が接続されるとともに、抵抗R72を介して出力端子OUT2が接続される。スイッチ素子Q3のゲートには、ツェナーダイオードZD71のカソードも接続される。ツェナーダイオードZD71のアノードには、出力端子OUT2が接続される。
制御部80は、スイッチ素子Q4と対に設けられ、抵抗R81、R82と、ツェナーダイオードZD81と、を備える。スイッチ素子Q4のゲートには、抵抗R81を介して入力端子IN1が接続されるとともに、抵抗R82を介して出力端子OUT2が接続される。スイッチ素子Q4のゲートには、ツェナーダイオードZD81のカソードも接続される。ツェナーダイオードZD81のアノードには、出力端子OUT2が接続される。
[同期整流型ブリッジ1Aの動作]
以上の構成を備える同期整流型ブリッジ1Aは、図1に示した本発明の第1実施形態に係る同期整流型ブリッジ1と同様に、入力端子IN1、IN2から入力された交流電圧を直流電圧に変換して、出力端子OUT1、OUT2から出力する。ただし、同期整流型ブリッジ1とは、スイッチ素子Q1〜Q4の制御手法が異なる。具体的には、同期整流型ブリッジ1Aは、スイッチ素子Q3、Q4のそれぞれについては、交流電源ACの交流電圧に応じて制御するが、スイッチ素子Q1、Q2のそれぞれについては、寄生ダイオードBD1、BD2のそれぞれの順方向の電圧に応じて制御する。
まず、スイッチ素子Q3の制御について説明する。スイッチ素子Q3の制御は、制御部70により、交流電源ACの交流電圧に応じて行われる。
具体的には、スイッチ素子Q3のゲートには、抵抗R71を介して入力端子IN2が接続されている。このため、図4に示すように、交流電源ACの交流電圧VACが負である期間では、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧VGSQ3は、交流電源ACの交流電圧VACが低下するに従って上昇し、交流電源ACの交流電圧VACが上昇するに従って低下する。そして、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧VGSQ3がスイッチ素子Q3の閾値電圧以上であれば、スイッチ素子Q3がオン状態になり、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧VGSQ3がスイッチ素子Q3の閾値電圧未満であれば、スイッチ素子Q3がオフ状態になる。
なお、スイッチ素子Q3のゲートとソースとの間には、ツェナーダイオードZD71が設けられているため、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧VGSQ3の上限は、ツェナーダイオードZD71のツェナー電圧に等しくなる。また、スイッチ素子Q3のゲートには、抵抗R72を介して出力端子OUT2が接続されているため、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧VGSQ3の下限は、出力端子OUT2の電圧に等しいVLになる。
また、スイッチ素子Q3のゲートには、上述のように抵抗R72を介して出力端子OUT2が接続されている。このため、交流電源ACの交流電圧が正である期間では、スイッチ素子Q3のゲート−ソース間電圧VGSQ3は、出力端子OUT2の電圧に等しいVLになり、スイッチ素子Q3がオフ状態になる。
次に、スイッチ素子Q4の制御について説明する。スイッチ素子Q4の制御は、スイッチ素子Q3の制御と同様に、制御部80により、交流電源ACの交流電圧に応じて行われる。このため、図4に示すように、交流電源ACの交流電圧VACが正である期間では、スイッチ素子Q4のゲート−ソース間電圧VGSQ4は、交流電源ACの交流電圧VACが上昇するに従って上昇し、交流電源ACの交流電圧VACが低下するに従って低下する。そして、スイッチ素子Q4のゲート−ソース間電圧VGSQ4がスイッチ素子Q4の閾値電圧以上であれば、スイッチ素子Q4がオン状態になり、スイッチ素子Q4のゲート−ソース間電圧VGSQ4がスイッチ素子Q4の閾値電圧未満であれば、スイッチ素子Q4がオフ状態になる。一方、交流電源ACの交流電圧VACが負である期間では、スイッチ素子Q4のゲート−ソース間電圧VGSQ4は、出力端子OUT2の電圧に等しいVLになり、スイッチ素子Q4がオフ状態になる。
次に、スイッチ素子Q1の制御について説明する。スイッチ素子Q1の制御は、制御部50により、寄生ダイオードBD1の順方向の電圧に応じて行われる。
具体的には、キャパシタC1の一方の電極には、ダイオードD1を介して入力端子IN2が接続され、キャパシタC1の他方の電極には、入力端子IN1が接続されているため、交流電源ACの交流電圧が負である期間では、この交流電圧によりキャパシタC1が充電される。
比較器CMP51の反転入力端子には、キャパシタC1の端子間電圧を抵抗R53、R54で抵抗分割したものが印加され、比較器CMP51の反転入力端子の電圧は、略一定の電圧となる。
一方、比較器CMP51の非反転入力端子には、キャパシタC1の端子間電圧からスイッチ素子Q1のドレインの電圧を差し引いた電圧を抵抗R51、R52で抵抗分割したものが印加される。
ここで、スイッチ素子Q4がオン状態である期間では、入力端子IN2と出力端子OUT2とが導通し、入力端子IN2と出力端子OUT2とが略等電位になる。このため、交流電源ACの交流電圧が上昇するに従って、入力端子IN1の電圧が上昇することになる。よって、入力端子IN1にアノードが接続され、出力端子OUT1にカソードが接続されている寄生ダイオードBD1において、交流電源ACの交流電圧が上昇するに従って、順方向の電圧が上昇することになる。そして、この寄生ダイオードBD1の順方向の電圧が、この寄生ダイオードBD1のターンオン電圧以上になると、この寄生ダイオードBD1に電流が流れ、寄生ダイオードBD1の順方向の電圧が低下することになる。
寄生ダイオードBD1の順方向の電圧が低下すると、スイッチ素子Q1のドレインの電圧が上昇し、比較器CMP51の非反転入力端子の電圧は、比較器CMP51の反転入力端子の電圧より低くなる。
比較器CMP51の非反転入力端子の電圧が、比較器CMP51の反転入力端子の電圧より低くなると、比較器CMP51の出力端子の電圧レベルがLレベルとなり、その結果、トランジスタTr51がオフ状態になる。すると、キャパシタC1の端子間電圧により、スイッチ素子Q1のゲート−ソース間電圧VGSQ1がVHとなり、スイッチ素子Q1がオン状態になる。
ここで、寄生ダイオードBD1の順方向の電圧が低下している期間では、この寄生ダイオードBD1に流れる電流が出力端子OUT1に供給される。すなわち、寄生ダイオードBD1の順方向の電圧が低下している期間では、出力端子OUT1と出力端子OUT2との間に存在するキャパシタC3に、充電電流が流れることになる。
以上より、図4の電流IBD1に示すように寄生ダイオードBD1に電流が流れている期間、すなわちキャパシタC3に充電電流を流すことができる期間にのみ、スイッチ素子Q1がオン状態になる。
次に、スイッチ素子Q2の制御について説明する。スイッチ素子Q2の制御は、スイッチ素子Q1の制御と同様に、制御部60により、寄生ダイオードBD2の順方向の電圧に応じて行われる。このため、図4の電流IBD2に示すように寄生ダイオードBD2に電流が流れている期間、すなわちキャパシタC3に充電電流を流すことができる期間にのみ、スイッチ素子Q2がオン状態になる。
以上の同期整流型ブリッジ1Aによれば、同期整流型ブリッジ1が奏することのできる効果と同様の効果を奏することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の第1実施形態では、キャパシタC3は同期整流型ブリッジ1に設けられるものとしたが、これに限らず、キャパシタC3は同期整流型ブリッジ1の外部に設けられるものであってもよい。上述の第2実施形態においても、上述の第1実施形態と同様に、キャパシタC3は同期整流型ブリッジ1Aに設けられるものとしたが、これに限らず、キャパシタC3は同期整流型ブリッジ1Aの外部に設けられるものであってもよい。
1、1A、100A;同期整流型ブリッジ
10、20、30、40、50、60、70、80;制御部
11、21、51、61;チャージポンプ回路
12、22、52、62;単位制御部
100;整流ブリッジ
AC;交流電源
BD1〜BD4;寄生ダイオード
C1〜C3;キャパシタ
IN1、IN2;入力端子
LOAD;負荷
OUT1、OUT2;出力端子
Q1〜Q4;スイッチ素子

Claims (8)

  1. 第1の出力端子と第2の出力端子との間に直列に接続された第1のスイッチ素子および第3のスイッチ素子と、
    前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に直列に接続された第2のスイッチ素子および第4のスイッチ素子と、を備え、
    前記第1のスイッチ素子の一端と、前記第2のスイッチ素子の一端と、には前記第1の出力端子が接続され、
    前記第3のスイッチ素子の他端と、前記第4のスイッチ素子の他端と、には前記第2の出力端子が接続され、
    前記第1のスイッチ素子の他端と、前記第3のスイッチ素子の一端と、には第1の入力端子が接続され、
    前記第2のスイッチ素子の他端と、前記第4のスイッチ素子の一端と、には第2の入力端子が接続され、
    前記第1の入力端子および前記第2の入力端子間から入力された交流電圧を全波整流して、前記第1の出力端子および前記第2の出力端子間から出力する同期整流型ブリッジであって、
    前記第1のスイッチ素子を制御する第1の制御手段と、
    前記第2のスイッチ素子を制御する第2の制御手段と、を備え、
    前記第1の制御手段は、前記第1のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧する第1の昇圧手段を備え、
    前記第2の制御手段は、前記第2のスイッチ素子の制御用電源電圧を昇圧する第2の昇圧手段を備えることを特徴とする同期整流型ブリッジ。
  2. 前記第1の昇圧手段および前記第2の昇圧手段を、それぞれ、チャージポンプ回路で構成したことを特徴とする請求項1に記載の同期整流型ブリッジ。
  3. 前記第1の制御手段は、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より高い期間において、前記第1の昇圧手段による昇圧電圧を前記第1のスイッチ素子の制御端子に印加して、当該第1のスイッチ素子をオン状態にし、
    前記第2の制御手段は、前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より低い期間において、前記第2の昇圧手段による昇圧電圧を前記第2のスイッチ素子の制御端子に印加して、当該第2のスイッチ素子をオン状態にすることを特徴とする請求項1または2に記載の同期整流型ブリッジ。
  4. 前記第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、当該第3のスイッチ素子をオン状態にする第3の制御手段と、
    前記第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、当該第4のスイッチ素子をオン状態にする第4の制御手段と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の同期整流型ブリッジ。
  5. 前記第3の制御手段は、前記第3のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第3の検出手段を備え、
    前記第4の制御手段は、前記第4のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第4の検出手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の同期整流型ブリッジ。
  6. 前記第1の制御手段は、前記第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、前記第1の昇圧手段による昇圧電圧を前記第1のスイッチ素子の制御端子に印加して、当該第1のスイッチ素子をオン状態にし、
    前記第2の制御手段は、前記第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出し、当該寄生ダイオードの順方向の電圧降下を検出している期間において、前記第2の昇圧手段による昇圧電圧を前記第2のスイッチ素子の制御端子に印加して、当該第2のスイッチ素子をオン状態にすることを特徴とする請求項1または2に記載の同期整流型ブリッジ。
  7. 前記第1の制御手段は、前記第1のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第1の検出手段を備え、
    前記第2の制御手段は、前記第2のスイッチ素子の寄生ダイオードの順方向の電圧を検出する第2の検出手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の同期整流型ブリッジ。
  8. 前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より低い期間において、前記第3のスイッチ素子をオン状態にする第3の制御手段と、
    前記第1の入力端子の電圧が前記第2の入力端子の電圧より高い期間において、前記第4のスイッチ素子をオン状態にする第4の制御手段と、を備えることを特徴とする請求項6または7に記載の同期整流型ブリッジ。
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JP2003224979A (ja) * 1996-11-13 2003-08-08 Seiko Epson Corp 電力供給装置および携帯型電子機器
JP2010178519A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Omron Corp 全波整流回路

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