JP2013164796A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】補正を依頼するユーザの特性に合わせた補正処理を簡便に行うことができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】補正対象画像と補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報とを取得するWEBサーバ101と、取得されたユーザ情報に基づいて、画像DBからユーザの特性に適合する類似画像を抽出する類似画像抽出部104と、抽出された類似画像に基づいて補正対象画像に対する補正目標値となる目標色を設定する目標色設定部105と、設定された目標色に基づいて、補正対象画像の所定領域が目標色の色味に近づくように補正する画像補正部106と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像に対する補正処理を行う画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
例えばデジタルカメラなどで撮影された画像は、撮影後に適切な補正処理を施すことで、ユーザにとって好ましい色味の画像に加工することができる。このような画像に対する補正処理をユーザが簡便に行えるようするための技術として、例えば、特許文献1に記載の画像処理システムが知られている。
特許文献1に記載の画像処理システムは、サンプル画像の特徴とその最適な処理手順とを蓄積したデータベースを参照し、補正対象画像に最も類似するサンプル画像を選択して、そのサンプル画像に対応する処理手順に従って補正対象画像を補正する。具体的には、データベースに蓄積されたサンプル画像の特徴を表す統計データと、補正対象画像から求めた統計データとを比較して、補正対象画像とサンプル画像との類似度を判定する。そして、補正対象画像に対する類似度が最も高いサンプル画像に対応する処理手順を表したスクリプトデータをデータベースから読み出して、このスクリプトデータの記述内容に従った補正処理を補正対象画像に対して実行する。
しかし、特許文献1に記載の従来技術では、画像としての類似度のみに基づいて選択されたサンプル画像の処理手順を補正対象画像に適用するため、補正対象画像に対して、補正を依頼するユーザの特性、例えば、国籍や年齢などに合わせた補正処理を簡便に行うことができないという問題があった。
例えば、人物の顔を写した画像を補正しようとする場合、ユーザは、顔の色が記憶色の肌色に近づくように補正されることを望む場合が多い。記憶色とは、特定の被写体に対して好ましい色として人が記憶している色味である。ここで、記憶色はすべての人に対して共通ではなく、人の特性(例えば、国籍や年齢など)に応じて異なる。例えば、肌色を例に挙げると、欧米人は赤みがかった肌色を嫌うのに対して、日本人は実際よりもピンクがかった肌色を好ましいと感じるといった傾向があることが知られている。
このように、ユーザが好ましいと感じる色味はユーザの特性に応じて異なったものとなるが、特許文献1に記載の従来技術では、ユーザの特性を考慮せずに補正処理が行われるため、補正後の色調が必ずしもユーザが好ましいと感じる色味にならない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、補正を依頼するユーザの特性に合わせた補正処理を簡便に行うことができる画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は、補正対象画像と補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報とを取得する取得手段と、前記取得手段が取得したユーザ情報に基づいて、画像を蓄積する画像蓄積手段から、補正を依頼するユーザの特性に適合する画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段が抽出した画像に基づいて、補正目標値を設定する設定手段と、前記補正目標値に基づいて、前記補正対象画像を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像処理方法は、画像処理装置において実行される画像処理方法であって、前記画像処理装置の取得手段が、補正対象画像と補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報とを取得するステップと、前記画像処理装置の抽出手段が、前記取得手段が取得したユーザ情報に基づいて、画像を蓄積する画像蓄積手段から、補正を依頼するユーザの特性に適合する画像を抽出するステップと、前記画像処理装置の設定手段が、前記抽出手段が抽出した画像に基づいて、補正目標値を設定するステップと、前記画像処理装置の補正手段が、前記補正目標値に基づいて、前記補正対象画像を補正するステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータに、補正対象画像と補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報とを取得する機能と、取得したユーザ情報に基づいて、画像を蓄積する画像蓄積手段から、補正を依頼するユーザの特性に適合する画像を抽出する機能と、抽出した画像に基づいて、補正目標値を設定する機能と、前記補正目標値に基づいて、前記補正対象画像を補正する機能と、を実現させるためのプログラムである。
本発明によれば、補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報を取得し、このユーザ情報に基づいて画像蓄積手段からユーザの特性に適合する画像を抽出し、抽出した画像に基づいて補正目標値を設定して補正対象画像を補正するので、補正を依頼するユーザの特性に合わせた補正処理を簡便に行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施形態の画像処理システムの構成を示すブロック図である。 図2は、画像DBのインデックス情報の一例を示すイメージ図である。 図3は、画像処理システムの動作の概要を示すフローチャートである。 図4は、ログイン画面の画面例を示す図である。 図5は、ユーザ情報登録画面の画面例を示す図である。 図6は、データベース検索画面の画面例を示す図である。 図7は、画像確認画面の画面例を示す図である。 図8は、目標色設定部の構成例を示すブロック図である。 図9は、目標色設定部の処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、画像補正部の構成例を示すブロック図である。 図11は、画像補正部の処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、明るさ補正テーブルの一例を示す図である。 図13は、画像処理システムの動作の概要を示すフローチャートである。 図14は、履歴情報の一例を示す図である。 図15は、履歴情報に含まれる目標色を更新する処理の流れを示すフローチャートである。 図16は、顔領域の代表色と目標色との色相差と、設定される重み係数のとの関係を示すグラフ図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る画像処理装置、画像処理方法およびプログラムの最良な実施形態を詳細に説明する。以下で説明する実施形態は、クラウド・コンピューティングを基盤とし、ユーザが指定した補正対象画像に対する補正処理をクラウドサービスのかたちで提供する画像処理システムへの適用例である。ただし、適用可能な形態はこれに限らず、補正対象画像に対して補正処理を行う様々な形態のシステムあるいは単一の装置として構成された画像処理装置に対して、本発明は有効に適用することができる。また、以下で説明する実施形態は、デジタルカメラなどで撮影された画像を補正対象画像として想定するが、補正対象画像はこれに限らない。また、本発明に係る画像処理装置は、例えば、プリンタや複写機、複合機などの画像形成装置の機能の一部として実施することもできる。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の画像処理システムの構成を示すブロック図である。この画像処理システムは、WEBサーバ101と、WEBブラウザを搭載したパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略称する。)102と、画像データベース(以下、データベースを「DB」と略称する。)103と、類似画像抽出部104と、目標色設定部105と、画像補正部106と、を備える。WEBサーバ101とPC102は、インターネット107などの広域ネットワークを介して接続されている。なお、WEBサーバ101、画像DB103、類似画像抽出部104、目標色設定部105、および画像補正部106は、サーバコンピュータなどの単一の装置における機能部として構成されてもよいし、一部または全部がそれぞれ独立した装置として構成されてもよい。
WEBサーバ101は、PC102との間で、インターネット107を介したWEBベースでの情報のやり取りを行う。例えば、WEBサーバ101は、ユーザが指定した補正対象画像と、その補正対象画像の被写体種別や撮影条件を示すシーン情報、および、ユーザの特性を示すユーザ情報とを、PC102から取得する(取得手段)。また、WEBサーバ101は、類似画像抽出部102によって抽出された複数の類似画像をPC102のモニタに表示されるWEB画面上でユーザに提示し、これら複数の類似画像の中からユーザが好ましいと感じる1つの画像(以下、「選択画像」という。)を選択するユーザの操作を受け付ける(第1画像提示手段)。また、WEBサーバ101は、補正対象画像に対して画像補正部106による補正処理が行われた補正後の画像をPC102のモニタに表示されるWEB画面上でユーザに提示し、再度の補正の要否を指定するユーザの操作を受け付ける(第2画像提示手段)。
PC102は、ユーザが使用するクライアント端末である。PC102は、上述したようにWEBブラウザを搭載し、WEBサーバ101との間で、インターネット107を介したWEBベースでの情報のやり取りを行う。ユーザは、このPC102のモニタに表示されるWEB画面を通じて、補正対象画像の指定や選択画像の選択などの各種の操作を行うことができる。また、PC102は、ユーザの特性を示すユーザ情報を、WEBサーバ101に関連付けられたセッション管理情報の一部として記憶するユーザ情報記憶メモリ108を備える。このユーザ情報記憶メモリ108としては、例えば、PC102の本体内部に備えられたHDD(ハードディスクドライブ)などの記憶装置を用いてもよいし、PC102の本体に対して外付けで装着されるメモリカードなどの記憶装置を用いてもよい。
ユーザ情報メモリ108に記憶されるユーザ情報は、上述したように、ユーザの特性を示す情報である。ここでの特性は、特に、色の好みに影響を与えることが想定される特性をいう。本実施形態では、一例として、ユーザの国籍および年齢をユーザ情報に用いる。なお、ユーザ情報はこの例に限らず、色の好みに影響を与えることが想定される特性を示す情報を広く利用することができる。例えば、ユーザの性別などをユーザ情報として利用してもよい。
画像DB103は、補正処理が行われた後の多数の画像を、それぞれの画像の被写体種別および撮影条件を示すシーン情報と、それぞれの画像に対して補正を依頼したユーザのユーザ情報とに関連付けて蓄積している(画像蓄積手段)。シーン情報で示される被写体種別とは、例えば、人物を被写体とした画像であるか、風景を被写体とした画像であるか、食材を被写体とした画像であるか、といった情報である。シーン情報で示される撮影条件とは、例えば、逆光で撮影された画像であるか、順光で撮影された画像か、夜景を撮影した画像であるか、といった情報である。
本実施形態の画像処理システムでは、画像補正部106により補正処理が行われた画像が画像DB103に逐次格納される。ただし、画像補正部106により補正処理が行われた画像を画像DB103に格納するだけでは、システム導入の初期段階では、画像DB103に蓄積される画像の数が不足して類似画像の抽出を適切に行えない虞がある。そこで、画像DB103には、予め何らかのかたちで補正された画像を、シーン情報およびユーザ情報と関連付けて格納しておく。この場合、シーン情報およびユーザ情報は、例えばシステムの管理者が手入力で入力する。また、シーン情報については、画像を格納する際に既知の画像認識処理によりシーン判定を行って、その結果がシーン情報として自動入力されるようにしてもよい。
図2は、画像DB103のインデックス情報の一例を示すイメージ図である。画像DB103に蓄積される画像は、図2に示すようなインデックス情報を用いて管理される。図2に示すインデックス情報では、画像のファイル名に対応させて、それぞれの画像のシーン情報と、それぞれの画像に対する補正を依頼したユーザのユーザ情報(国籍、年齢)とが記述されている。画像データそのものは、ファイル名で識別される画像ファイルとして画像DB103に格納されている。画像DB103が蓄積する各画像は、図2に示すインデックス情報を用いることで、シーン情報やユーザ情報をキーとして検索することができる。
類似画像抽出部104は、画像DB103から、補正対象画像の補正を依頼するユーザの特性に適合する類似画像を抽出する(抽出手段)。具体的には、類似画像抽出部104は、まず、WEBサーバ101がPC102から取得した補正対象画像のシーン情報およびユーザ情報をキーとして画像DB103に対する検索を行い、画像DB103から、WEBサーバ101が取得したユーザ情報に類似するユーザ情報に関連付けられ、且つ、WEBサーバ101が取得したシーン情報と一致するシーン情報に関連付けられた画像を一次抽出する。ここで、ユーザ情報が類似するとは、ユーザ情報に含まれる国籍が同じでユーザ情報に含まれる年齢の誤差が所定範囲になることをいう。例えば、WEBサーバ101が取得したユーザ情報に含まれる年齢に対して±5歳の範囲を同一年齢層と定義し、画像DB103に蓄積されている画像に関連付けられたユーザ情報が、WEBサーバ101が取得したユーザ情報と同じ国籍を含み、同一年齢層の範囲内の年齢を含む場合に、これらのユーザ情報が類似すると判定する。
次に、類似画像抽出部104は、画像DB103から一次抽出した画像について、WEBサーバ101が取得した補正対象画像、すなわちユーザがPC102を用いて指定した補正対象画像に対する画像としての類似度を算出する。そして、類似画像抽出部104は、一次抽出された画像のうち、補正対象画像に対する画像としての類似度が予め定めた所定の基準値以上の画像を複数選び、これら複数の画像を類似画像としてWEBサーバ101に渡す。画像としての類似度を算出する具体的な手法については、既知の様々な方法を利用することができる。例えば、特許文献1に記載されているように、画像を複数のブロックに分割し、それぞれのブロックごとに色相や彩度の偏りを求めて統計データを作成し、2つの画像の統計データの類似度を、評価関数を用いて数値化することで、画像としての類似度を算出することができる。また、類似画像として選ぶ画像の数は、一般的なPC102のモニタに表示する上で支障のない数を予め設定しておけばよい。
なお、画像DB103から一次抽出した画像の数が少ない場合、つまり、ユーザ情報やシーン情報による絞り込みによって、PC102のモニタに表示する上で適正な数の画像が一次抽出される場合には、一次抽出した画像をそのまま類似画像としてもよい。また、類似画像抽出部104の処理によって1つの類似画像を抽出することもできる。この場合は、ユーザによる選択画像の選択は行われず、類似画像抽出部104により抽出された類似画像がそのまま選択画像として目標色設定部105に渡される。
目標色設定部105は、WEBサーバ101がPC102のモニタのWEB画面を通じてユーザに提示した複数の類似画像の中からユーザによって選択された画像である選択画像に基づいて、補正対象画像に対して補正処理を行う際の補正目標値である目標色を設定する(設定手段)。ここでいう目標色とは、顔の肌や草木の緑といった記憶色を再現するために目標とする色味を示している。なお、目標色設定部105による具体的な処理については、詳細を後述する。
画像補正部106は、目標色設定部105が設定した目標色に基づいて、WEBサーバ101が取得した補正対象画像を補正する(補正手段)。例えば、画像補正部106は、WEBサーバ101が取得した補正対象画像に含まれる所定領域の色が、目標色設定部105が設定した目標色に近づくように、補正対象画像に対する補正処理を行う。なお、画像補正部106による具体的な補正処理については、詳細を後述する。
次に、本実施形態の画像処理システムの動作例について、ユーザによる操作手順と併せて説明する。図3は、本実施形態の画像処理システムの動作の概要を示すフローチャートである。
まず、WEBサーバ101が、PC102からのアクセス有無を監視する(ステップS101)。WEBサーバ101は、PC102からのアクセスがなければ(ステップS101:No)監視を継続する。一方、ユーザがPC102を用いてWEBサーバ101にアクセスすると、WEBサーバ101が、このPC102からのアクセスを検出して(ステップS101:Yes)、PC102に対して図4に示すようなログイン画面40を供給し、ログイン画面40をPC102のモニタに表示させる(ステップS102)。ログイン画面40には、例えば図4に示すように、ポインティングデバイスによるクリック操作などにより選択可能な「ユーザ情報登録」ボタン41および「ログイン」ボタン42が設けられている。
次に、WEBサーバ101は、ログイン画面40を用いたユーザの操作の有無を監視する(ステップS103、ステップS104)。ここで、ユーザが「ログイン」ボタン42を選択する操作を行った場合(ステップS103:Yes)、WEBサーバ101がこの操作を検出してステップS107に進む。また、ユーザが「ユーザ情報登録」ボタン41を選択する操作を行った場合(ステップS104:Yes)、WEBサーバ101がこの操作を検出してステップS105に進む。また、WEBサーバ101は、ログイン画面40を用いたユーザの操作がなければ(ステップS103:No、ステップS104:No)、ユーザの操作の監視を継続する。
ステップS105では、WEBサーバ101が、PC102に対して図5に示すようなユーザ情報登録画面50を供給し、ユーザ情報登録画面50をPC102のモニタに表示させる。ユーザ情報登録画面50には、例えば図5に示すように、ユーザの名前を記入する「名前」記入欄51、ユーザの国籍を記入する「国」記入欄52、およびユーザの年齢を記入する「年齢」記入欄53が設けられている。また、ユーザ情報登録画面50には、ポインティングデバイスによるクリック操作などにより選択可能な「登録」ボタン54および「取消」ボタン55が設けられている。ここで、ユーザが「名前」記入欄51に名前を入力し、「国」記入欄52に国籍を入力し、「年齢」記入欄53に年齢を記入して、「登録」ボタン54を選択する操作を行うと、WEBサーバ101からの指令に応じて、PC102が、これらユーザ情報登録画面50から入力されたユーザ情報を、例えばcookieのようなセッション管理情報の一部として、WEBサーバ101に関連付けて、ユーザ情報メモリ108に格納する(ステップS106)。なお、ユーザが「取消」ボタン55を選択する操作を行った場合は、「名前」記入欄51、「国」記入欄52、および「年齢」記入欄53の入力がクリアされる。
ステップS107では、WEBサーバ101が、PC102に対して、WEBサーバ101に関連付けてユーザ情報メモリ108に格納されたセッション管理情報、つまりユーザ情報を含むセッション管理情報の取得を要求し、PC102からセッション管理情報を取得する。次に、WEBサーバ101は、PC102に対して図6に示すようなデータベース検索画面60を供給し、データベース検索画面60をPC102のモニタに表示させる(ステップS108)。
データベース検索画面60には、例えば図6に示すように、ポインティングデバイスによるクリック操作などにより選択可能な「参照」ボタン61や、補正対象画像のシーン情報である被写体種別を入力する「被写体」記入欄62および撮影条件を入力する「条件」記入欄63が設けられている。「参照」ボタン61は、例えば、PC102の本体内部に備えられたHDDやPC102の本体に装着されたメモリカードなどに格納された画像の中から、ユーザが補正対象画像を指定するために操作するボタンである。また、データベース検索画面60には、ユーザにより補正対象画像が指定されたときに、その指定された補正対象画像をサムネイル表示する補正対象画像表示エリア64と、類似画像抽出部104によって複数の類似画像が抽出された際に、抽出されたそれら複数の類似画像をサムネイル表示する類似画像表示エリア65が設けられている。また、データベース検索画面60には、ポインティングデバイスによるクリック操作などにより選択可能な「ログアウト」ボタン66が設けられている。
ここで、ユーザがPC102のポインティングデバイスのクリック操作などにより「参照」ボタン61を選択すると、例えば、PC102が管理する画像の格納先および画像のファイル名を示すリストが、ポップアップ画面の形式でデータベース検索画面60上に重畳して表示される。そして、このリストの中からユーザにより選ばれた画像が、補正対象画像として指定される。ユーザにより指定された補正対象画像は、データベース検索画面60の補正対象画像表示エリア64にサムネイル表示される。また、指定された補正対象画像のシーン情報となる被写体種別や撮影条件は、データベース検索画面60の「被写体」記入欄62および「条件」記入欄63から入力することができる。なお、本実施形態では、補正対象画像のシーン情報をユーザが入力するようにしているが、指定された補正対象画像に対してPC102が既知の画像認識処理によりシーン判定を行う、あるいは、類似画像を抽出する際に類似画像抽出部104が既知の画像認識処理により補正対象画像に対するシーン判定を行うようにして、その結果を補正対象画像のシーン情報とするようにしてもよい。この場合は、データベース検索画面60に「被写体」記入欄62や「条件」記入欄63を設ける必要はない。
WEBサーバ101は、データベース検索画面60を用いたユーザの操作の有無を監視する(ステップS109、ステップS110)。ここで、ユーザが「ログアウト」ボタン66を選択する操作を行った場合は(ステップS109:Yes)、図3に示す一連の処理が終了する。また、ユーザが、上述したように補正対象画像を指定して補正対象画像のシーン情報を入力する操作を行った場合は(ステップS110:Yes)、ステップS111に進む。また、WEBサーバ101は、データベース検索画面60を用いたユーザの操作がなければ(ステップS109:No、ステップS110:No)、ユーザの操作の監視を継続する。
ステップS111では、Webサーバ101が、データベース検索画面60上でユーザにより指定された補正対象画像とシーン情報とをPC102から取得する。そして、WEBサーバ101は、ステップS107で取得したセッション管理情報に含まれるユーザ情報と、ステップS111で取得した補正対象画像およびシーン情報を類似画像抽出部104に渡して、類似画像抽出部104に類似画像の抽出を依頼する。
類似画像抽出部104は、Webサーバ101からの依頼を受けて、ユーザの特性に適合する複数の類似画像を画像DB103から抽出し、抽出した複数の類似画像をWebサーバ101に返す(ステップS112)。具体的には、類似画像抽出部104は、まず、補正対象画像のシーン情報およびユーザ情報をキーとして画像DB103に対する検索を行い、画像DB103から、WEBサーバ101が取得したユーザ情報に類似するユーザ情報に関連付けられ、且つ、WEBサーバ101が取得したシーン情報と一致するシーン情報に関連付けられた画像を一次抽出する。そして、類似画像抽出部104は、画像DB103から一次抽出した画像について、補正対象画像に対する画像としての類似度を算出し、類似度が予め定めた所定の基準値以上の画像の上位N件(Nは予め定められた所定数)を、類似画像としてWEBサーバ101に返す。
Webサーバ101は、類似画像抽出部104からN件の類似画像を受け取ると、これらN件の類似画像を、PC102のモニタに表示されているデータベース検索画面60の類似画像表示エリア65にサムネイル表示させる(ステップS113)。次に、Webサーバ101は、データベース検索画面60の類似画像表示エリア65にサムネイル表示させたN件の類似画像のうち、いずれかを選択するユーザの操作の有無を監視する(ステップS114)。そして、Webサーバ101は、ユーザの操作が検出されない間は(ステップS114:No)監視を継続し、いずれかの類似画像を選択するユーザの操作を検出すると(ステップS114:Yes)、ユーザにより選択された類似画像である選択画像を目標色設定部105に渡し、目標色設定部105に目標色の設定を依頼する。なお、類似画像表示エリア65では、ポインティングデバイスのクリック操作などにより、サムネイル表示された類似画像の選択が可能となっている。
目標色設定部105は、Webサーバ101からの依頼を受けて、Webサーバ101から渡された選択画像に基づき、補正対象画像に対して補正を行う際の補正目標値である目標色を設定する(ステップS115)。目標色設定部105により目標色が設定されると、Webサーバ101は、次に、ステップS111で取得した補正対象画像を画像補正部106に渡し、画像補正部106に補正対象画像の補正を依頼する。
画像補正部106は、Webサーバ101からの依頼を受けて、目標色設定部105により設定された目標色に基づき、補正対象画像に対する補正処理を行って、補正後の画像をWebサーバ101に返す(ステップS116)。
Webサーバ101は、画像補正部106から補正後の画像を受け取ると、PC102に対して図7に示すような画像確認画面70を供給し、画像確認画面70をPC102のモニタに表示させる(ステップS117)。画像確認画面70には、例えば図7に示すように、補正後の画像がサムネイル表示される補正後画像表示領域71が設けられている。また、画像確認画面70には、ポインティングデバイスによるクリック操作などにより選択可能な「OK」ボタン72および「NG」ボタン73が設けられている。ユーザは、この画像確認画面70の補正後画像表示領域71にサムネイル表示される補正後の画像を確認し、「OK」ボタン72あるいは「NG」ボタン73を選択することで、再度の補正の要否を指示することができる。
次に、WEBサーバ101は、画像確認画面70を用いたユーザの操作を監視する(ステップS118、ステップS119)。ここで、ユーザが「NG」ボタン73を選択する操作を行った場合は(ステップS118:Yes)、ステップS113に戻って類似画像表示エリア65に類似画像がサムネイル表示された状態のデータベース検索画面60をPC102のモニタに表示させ、ユーザによる別の類似画像の選択を待つ。一方、ユーザが「OK」ボタン72を選択する操作を行った場合は(ステップS119:Yes)ステップS120に進む。また、WEBサーバ101は、画像確認画面70を用いたユーザの操作がなければ(ステップS118:No、ステップS119:No)、ユーザの操作の監視を継続する。
ステップS120では、WEBサーバ101が、画像補正部106から受け取った補正後の画像をPC102に供給し、PC102の本体内部に備えられたHDDやPC102の本体に装着されたメモリカードなどに格納させる。このとき、WEBサーバ101は、画像補正部106が補正対象画像を補正する際に用いた目標色の情報もPC102に供給し、この補正対象画像を補正する際に用いた目標色と補正対象画像のシーン情報とを併せて、ユーザ情報メモリ108に履歴情報としてユーザ情報に関連付けて記憶させる(登録手段)ようにしてもよい。
次に、WEBサーバ101は、画像補正部106から受け取った補正後の画像を、補正対象画像のシーン情報およびユーザ情報と関連付けて、画像DB103に格納する(ステップS121)。その後、WEBサーバ101は、ステップS108に戻って、初期状態のデータベース検索画面60をPC102のモニタに再度表示させる。そして、ユーザがデータベース検索画面60を用いて別の補正対象画像を指定すると、以降の処理が繰り返される。一方、ユーザがデータベース検索画面60の「ログアウト」ボタン66を選択すると、図3に示す一連の処理が終了する。
次に、目標色設定部105および画像補正部106による処理の具体例について説明する。なお、以下では、補正対象画像および選択画像が人物を被写体とした画像であり、人物の顔の肌色を記憶色に近づけるように補正する場合を想定して説明する。ただし、画像に含まれる青空の青や、木々や草の緑などを記憶色に近づけるように補正する場合においても、画像から検出する記憶色再現の対象となる所定領域を変更するのみで、以下と同様の処理が適用できる。また、以下の説明では、画像の色情報は、基本的にRGBデータにより構成されるものとし、各処理部では、必要に応じて適宜、RGB値をCIE L*a*b*値やL*C*H*値(CIE L*a*b*表色系におけるa*b*平面上の座標(a*,b*)を極座標表示(C*,H*)に変換したもの)に変換して処理を行うものとする。また、画像の色空間は、例えば、インターネット107で標準的に使用されるsRGB色空間であるものとする。
図8は、目標色設定部105の構成例を示すブロック図である。目標色設定部105は、図8に示すように、領域検出部111と、代表色算出部112と、設定部113と、を備える。
領域検出部111は、複数の類似画像の中からユーザによって選択された選択画像をWEBサーバ101から受け取り、この選択画像から記憶色再現の対象となる所定領域を検出する。ここでは、領域検出部111は、選択画像の中で人物の顔が写された領域である顔領域を検出する。画像から顔領域を検出する技術は種々提案されており、領域検出部111は、これら既知の技術を用いて選択画像から顔領域を検出すればよい。なお、記憶色再現の対象となる所定領域は顔領域に限らず、例えば、青空の青の領域、木々や草の緑の領域などであってもよい。これら所定領域は、例えばユーザの指定によって定めることができる。また、選択画像のシーン情報などに基づいて、所定領域を定めるようにしてもよい。
代表色算出部112は、領域検出部111が選択画像から検出した顔領域における代表色を算出する。代表色は、領域全体の色味を表す指標である。代表色算出部112は、例えば、領域検出部111が検出した顔領域に含まれる各画素のRGB値を平均したRGB平均値を代表色として算出することができる。
設定部113は、代表色算出部112が算出した顔領域における代表色に基づいて、補正対象画像の顔領域において記憶色を再現するための目標色を設定する。ここでは、設定部113は、代表色算出部112が算出した代表色をそのまま目標色として設定する。ただし、設定部113は、代表色算出部112が算出した代表色に対して、選択画像の撮影条件などに応じた補正を加えたものを、目標色として設定するようにしてもよい。
図9は、目標色設定部105による処理の流れを示すフローチャートである。目標色設定部105は、まずステップS201において、WEBサーバ101から選択画像を取得する。次に、ステップS202において、領域検出部111が、ステップS201で取得した選択画像から顔領域を検出する。次に、ステップS203において、代表色算出部112が、ステップS202で検出された顔領域のRGB平均値を、選択画像の顔領域の代表色として算出する。最後に、ステップS204において、設定部113が、ステップS203で算出された代表色を、補正対象画像における記憶色再現の目標となる目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)として設定する。
図10は、画像補正部106の構成例を示すブロック図である。画像補正部106は、図10に示すように、領域検出部121と、代表色算出部122と、明るさ補正部123と、色補正部124と、を備える。
領域検出部121は、ユーザにより指定された補正対象画像をWEBサーバ101から受け取り、この補正対象画像から記憶色再現の対象となる所定領域(本実施形態では顔領域)を検出する。
代表色算出部122は、領域検出部121が補正対象画像から検出した顔領域における代表色を算出する。代表色は、例えば、領域検出部121が検出した顔領域に含まれる各画素のRGB値を平均したRGB平均値である。
明るさ補正部123は、代表色算出部122が算出した代表色と、目標色設定部105が設定した目標色とに基づいて、補正対象画像に対する明るさ補正を行う。
色補正部123は、代表色算出部122が算出した代表色と、目標色設定部105が設定した目標色とに基づいて、明るさ補正部123により明るさ補正された補正対象画像に対する色補正を行う。
図11は、画像補正部106による処理の流れを示すフローチャートである。画像補正部106は、まずステップS301において、WEBサーバ101から補正対象画像を取得するとともに、目標色設定部105から目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)を取得する。次に、ステップS302において、領域検出部121が、ステップS301で取得した補正対象画像から顔領域を検出する。次に、ステップS303において、代表色算出部122が、ステップS302で検出された顔領域のRGB平均値を、補正対象画像の顔領域の代表色(Face_R,Face_G,Face_B)として算出する。
次に、ステップS304において、明るさ補正部123が、ステップS303で算出された代表色(Face_R,Face_G,Face_B)の明るさが目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)の明るさとなるように階調補正を行う。階調補正は、例えば、補正対象画像の顔領域の代表色(Face_R,Face_G,Face_B)から求められる輝度(Face_Y)が目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)の輝度(Dest_Y)となるような明るさ補正テーブルを設定し、この明るさ補正テーブルに従って輝度値を変換することで明るさの補正を行う。
例えば、図12に示すような明るさ補正テーブルが設定されたとすると、この明るさ補正テーブルによる変換後の輝度値をYout、入力輝度値をYinとし、入力RGB値((Rin,Gin,Bin)とする)から下記式(1)に従って、出力RGB値((Rout,Gout,Bout)とする)への変換を行う。
Figure 2013164796
上記式(1)のYは、RGB値から下記式(2)の変換式で求められる輝度値である。
Figure 2013164796
以上のようにして、明るさ補正テーブルに基づく明るさ補正処理が実行される。なお、本実施形態では顔領域の明るさのみを対象とした補正例を示したが、顔以外のハイライト領域の階調とびが起きないように補正テーブルを修正するといった公知の明るさ補正方法の技術を併用してもよい。
次に、ステップS305において、色補正部124が、ステップS304で明るさ補正がされた顔領域の色味を目標色の色味へ変換する色補正処理を行う。例えば、色補正部124は、線形マスキングを使用して色補正処理を行う。この線形マスキングによる色補正処理では、顔領域を含む色相境界を指定して、指定した色相のみに色補正処理が行われるようにする。
この場合、色補正部124は、ステップS304で明るさ補正された補正対象画像の顔領域の代表色(Face_R’,Face_G’,Face_B’)が、目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)の色味となるように色補正するための係数を設定する。具体的には、白色点を(w_R,w_G,w_B)、黒色点を(k_R,k_G,k_B)顔領域の色相境界を表す2点を(border_R1,border_G1,border_B1),(border_R2,border_G2,border_B2)としたときに、下記式(3)および下記式(4)のマトリックス演算を満たすようなマスキング係数X11,X12,X13,X14,X21,X22,X23,X24,X31,X32,X33,X34,X41,X42,X43,X44,X51,X52,X53,X54,X61,X62,X63,X64,X71,X72,X73,X74,X81,X82,X83,X84を、逆行列を演算するなどにより求める。
Figure 2013164796
Figure 2013164796
また、色補正部124は、明るさ補正後の補正対象画像のRGB値(d_R,d_G,d_B)の色相値に応じて、上記式(3)と上記式(4)のうち色補正処理に用いる式を選択する。すなわち、色相境界を表す2点(border_R1,border_G1,border_B1),(border_R2,border_G2,border_B2)をLCH変換したLCH変換値を(border_L1,border_C1,border_H1),(border_L2,border_C2,border_H2)とし、明るさ補正後の補正対象画像のRGB値(d_R,d_G,d_B)のLCH変換値を(d_L,d_C,d_H)とし、目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)のLCH変換値を(Dest_L,Dest_C,Dest_H)とすると、下記条件(A)を満たすときは上記式(3)により求められるマスキング係数を選択し、下記条件(B)を満たすときは上記式(4)により求められるマスキング係数を選択し、下記条件(C)を満たすときは色補正を実施しない。
条件(A):border_H1<d_H≦Dest_H
条件(B):Dest_H<d_H<border_H2
条件(C):d_H≦border_H1、または、d_H≧border_H2
以上のようにして、色補正部124は、明るさ補正後の補正対象画像のRGB値(d_R,d_G,d_B)の色相に対応したマスキング係数を選択する。なお、顔領域の色相境界を表す2点は予め決定した定数であってもよいし、顔領域の検出結果に基づき、最大色相値と最小色相値を色相境界として設定するというように適応的に決定してもよい。
次に、色補正部124は、明るさ補正後の補正対象画像のRGB値(d_R,d_G,d_B)に対して、下記式(5)のマトリックス演算式に基づいて色補正を行って、出力画素値(d_R’,d_G’,d_B’)を求める。これにより、補正対象画像の顔領域の色味が目標色の色味に近づくように補正される。
Figure 2013164796
なお、上記式(5)におけるX1〜X16のマスキング係数は、上記式(3)におけるマスキング係数X11〜X44、または、上記式(4)におけるマスキング係数X51〜X84にそれぞれ対応する。
画像補正部106は、以上の色補正部124による色補正処理が終了すると、最後にステップS306において、補正後の画像をWEBサーバ101に渡して処理を終了する。
以上具体的な例を挙げながら詳細に説明したように、本実施形態の画像処理システムは、WEBサーバ101が補正を依頼するユーザの特性(国籍や年齢など)を示すユーザ情報を取得し、このユーザ情報に基づいて、類似画像抽出部104が画像DB103からユーザの特性に適合する類似画像を抽出する。そして、抽出した類似画像のうちユーザによって選択された選択画像に基づいて、目標色設定部105が目標色を設定し、設定された目標色に基づいて、画像補正部106が補正対象画像を補正する。したがって、本実施形態の画像処理システムによれば、補正を依頼するユーザの特性に合わせた補正処理を簡便に行うことができる。
また、本実施形態の画像処理システムでは、類似画像抽出部104が、ユーザ情報だけでなく、画像の被写体種別および撮影条件を示すシーン情報も用いて、画像DB103から類似画像を抽出するようにしているので、ユーザの特性に適合し且つ補正対象画像に類似する類似画像を効率よく絞り込むことができる。
また、本実施形態の画像処理システムでは、類似画像抽出部104が、画像DB103から一次抽出した画像のうち、補正対象画像に対する画像としての類似度が基準値以上のものを類似画像として抽出するようにしているので、ユーザの特性に適合し且つ補正対象画像に類似する類似画像を的確に抽出することができる。
また、本実施形態の画像処理システムでは、WEBサーバ101が、類似画像抽出部104によって抽出された複数の類似画像をデータベース検索画面60上でユーザに提示し、これら複数の類似画像のうち、ユーザによって選択された選択画像に基づいて、目標色設定部105が目標色を設定するようにしているので、ユーザの好みに応じた補正対象画像に対する補正処理をより効果的に行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の画像処理システムについて説明する。本実施形態では、WEBサーバ101が、補正対象画像の補正処理に用いた目標色と補正対象画像のシーン情報とを併せて、ユーザ情報メモリ108に履歴情報としてユーザ情報に関連付けて記憶させる(登録手段)。また、ユーザによって補正対象画像が指定された際に、この補正対象画像のシーン情報と一致するシーン情報を含む履歴情報があれば、目標色設定部105が、まず、この履歴情報に含まれる目標色を、補正対象画像の補正に用いる目標色として設定する。以下、第1の実施形態と同一もしくは対応する構成要素に対して同一の符号を付し、第1の実施形態と重複する説明については適宜省略して、本実施形態の画像処理システムにおいて特徴的な処理を中心に説明する。
図13は、本実施形態の画像処理システムの動作の概要を示すフローチャートである。図13のステップS401〜ステップS411の処理は、第1の実施形態として示した図3のステップS101〜ステップS111の処理と同様である。ただし、本実施形態では、ステップS407でWEBサーバ101がPC102から取得するセッション管理情報には、ユーザ情報に加えて、履歴情報が含まれている。履歴情報は、ユーザが過去に依頼した補正処理に関する情報であり、図14に示すように、過去の補正処理で適用された目標色を、そのときの補正対象画像のシーン情報とともに記録したものである。この履歴情報は、ユーザ情報と関連付けられて、セッション情報の一部としてユーザ情報メモリ108に格納されている。
本実施形態では、Webサーバ101が、ステップS411でPC102からユーザにより指定された補正対象画像とシーン情報とを取得した後、S407で取得したセッション管理情報に、ステップS411で取得したシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報が存在するか否かを判定する(ステップS412)。ここで、ステップS411で取得したシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報がなければ(ステップS412:No)、ステップS418に進む。
一方、ステップS411で取得したシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報があれば(ステップS412:Yes)、WEBサーバ101は、その履歴情報に含まれる目標色を目標色設定部105に渡し、目標色設定部105に目標色の設定を依頼する。目標色設定部105は、Webサーバ101からの依頼を受けて、履歴情報に含まれる補正色を、補正対象画像に対して補正を行う際の目標色として設定する(ステップS413)。目標色設定部105により目標色が設定されると、Webサーバ101は、次に、ステップS411で取得した補正対象画像を画像補正部106に渡し、画像補正部106に補正対象画像の補正を依頼する。画像補正部106は、Webサーバ101からの依頼を受けて、目標色設定部105により設定された目標色に基づき、補正対象画像に対する補正処理を行って、補正後の画像をWebサーバ101に返す(ステップS414)。
Webサーバ101は、画像補正部106から補正後の画像を受け取ると、図7に示した画像確認画面70をPC102のモニタに表示させる(ステップS415)。この画像確認画面70の補正後画像表示領域71には、ステップS414で補正された画像、つまり、ユーザの履歴情報に含まれる目標色に基づいて補正した画像がサムネイル表示されている。ユーザは、この画像確認画面70の補正後画像表示領域71にサムネイル表示される補正後の画像を確認し、「OK」ボタン72あるいは「NG」ボタン73を選択することで、再度の補正の要否を指示することができる。
次に、WEBサーバ101は、画像確認画面70を用いたユーザの操作を監視する(ステップS416、ステップS417)。ここで、ユーザが「NG」ボタン73を選択する操作を行った場合は(ステップS416:Yes)、ステップS418に進む。一方、ユーザが「OK」ボタン72を選択する操作を行った場合は(ステップS417:Yes)ステップS426に進む。また、WEBサーバ101は、画像確認画面70を用いたユーザの操作がなければ(ステップS416:No、ステップS417:No)、ユーザの操作の監視を継続する。
図13のステップS418〜ステップS427の処理は、第1の実施形態として示した図3のステップS112〜ステップS121の処理と同様である。つまり、本実施形態では、履歴情報に含まれる目標色に基づいて補正した補正後の画像を画像確認画面70上で確認したユーザが、画像確認画面70の「NG」ボタン73を選択する操作を行った場合(ステップS416:Yes)、あるいは、処理対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報が存在しない場合(ステップS412:No)に、第1の実施形態と同様に、画像DB103からユーザ情報に基づいて抽出した類似画像から目標色を設定し、補正対象画像の補正を行う。
ただし、本実施形態では、ステップS426でWEBサーバ101が補正後の画像をPC102に供給してHDDやメモリカードなどに記憶させる際に、画像補正部106が補正対象画像を補正する際に用いた目標色の情報もPC102に供給し、この補正対象画像を補正する際に用いた目標色と補正対象画像のシーン情報とを併せて、ユーザ情報メモリ108に履歴情報としてユーザ情報に関連付けて記憶させる。このとき、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報があり、その履歴情報に含まれる目標色が補正対象画像を補正する際に用いた目標色と異なる場合は、履歴情報に含まれる目標色を新たな目標色で更新する。
以上説明したように、本実施形態の画像処理システムは、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報があれば、その履歴情報に含まれる目標色を用いて補正対象画像の補正を行い、補正後の画像に対してユーザが再度の補正を指示した場合、あるいは、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報がない場合に、画像DB103からユーザ情報に基づいて抽出した類似画像から目標色を設定し、補正対象画像の補正を行う。したがって、本実施形態の画像処理システムによれば、補正対象画像に対する補正処理を効率よく行って、処理負荷およびユーザの操作の負担を軽減させることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態の画像処理システムについて説明する。本実施形態は、第2の実施形態の変形例であり、履歴情報に含まれる目標色を更新する処理が第2の実施形態と異なる。その他の処理および画像処理システムの構成は第2の実施形態と同様であるため、以下、本実施形態において特徴的な処理である履歴情報に含まれる目標色を更新する処理についてのみ説明する。
本実施形態の画像処理システムでは、第2の実施形態と同様に、補正対象画像に対する補正処理が終了した後、補正処理に用いた目標色を補正対象画像のシーン情報と併せて履歴情報としてユーザ情報メモリ108に格納する。このとき、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報があり、その履歴情報に含まれる目標色(以下、「記憶目標色」という。)が補正対象画像を補正する際に用いた目標色(以下、「使用目標色」という。)と異なる場合に、本実施形態では、記憶目標色と使用目標色の平均値を新たな記憶目標色として算出し、履歴情報に含まれる記憶目標色を、新たな記憶目標色で更新する。
図15は、本実施形態の画像処理システムで実行される、履歴情報に含まれる目標色を更新する処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の画像処理システムでは、補正対象画像に対する補正が終了した後、WEBサーバ101が、図15のフローチャートで示す処理を実行する。
WEBサーバ101は、まずステップS501において、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報が存在するか否かを判定する。そして、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報が存在しない場合は(ステップS501:No)、ステップS502において、補正対象画像の補正に用いた使用目標色を補正対象画像のシーン情報と併せて、新たな履歴情報としてPC102のユーザ情報メモリ108に記憶させる。
一方、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報が存在する場合(ステップS501:Yes)、WEBサーバ101は、ステップS503において、その履歴情報に含まれる記憶目標色が使用目標色と異なるか否かを判定する。ここで、履歴情報に含まれる記憶目標色が使用目標色と同じであれば(ステップS503:No)、そのまま処理を終了する。
一方、履歴情報に含まれる記憶目標色が使用目標色と異なる場合には(ステップS503:Yes)、WEBサーバ101は、ステップS504において、記憶目標色と使用目標色の平均値を新たな記憶目標色として算出する。つまり、記憶目標色を(Dest_R_p,Dest_G_p,Dest_B_p)、使用目標色を(Dest_R_c,Dest_G_c,Dest_B_c)としたときに、下記式(6)により、新たな記憶目標色(Dest_R_new,Dest_G_new,Dest_B_new)を算出する。
Figure 2013164796
なお、上記の例では、記憶目標色と使用目標色とを単純平均して新たな記憶目標色を算出しているが、例えば、使用目標色の重みが記憶目標色よりも高くなるように重み付けした重み付け平均により、新たな記憶目標色を算出するようにしてもよい。
最後に、WEBサーバ101は、ステップS505において、補正対象画像のシーン情報と同じシーン情報を含む履歴情報の記憶目標色を、ステップS504で算出した新たな記憶目標色で更新して、図15に示す一連の処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の画像処理システムでは、補正対象画像を補正する際に用いた使用目標色と履歴情報に含まれる記憶目標色との平均値を新たな記憶目標色として算出し、算出した新たな記憶目標色で、履歴情報に含まれる記憶目標色を更新するようにしている。したがって、一度の補正処理で用いた目標色をそのまま記憶目標色として記憶させる場合と比べて、過去の履歴をより反映させた記憶目標色を履歴情報として随時更新しながら保持することができ、後の補正処理において記憶目標色を用いる場合に、より適切な補正処理を行うことが可能になる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態の画像処理システムについて説明する。本実施形態では、画像補正部106が目標色に基づいて補正対象画像の補正を行う際に、補正対象画像の所定領域(例えば顔領域)の代表色と目標色との差分に応じて、補正対象画像の所定領域の色補正量を定めるようにしている。その他の処理および画像処理システムの構成は第1の実施形態と同様であるため、以下、本実施形態において特徴的な画像補正部106による処理についてのみ説明する。
画像補正部106は、第1の実施形態と同様に、領域検出部121、代表色算出部122、明るさ補正部123、および色補正部124を備える(図10参照)。顔領域検出部121、代表色算出部122、および明るさ補正部123が実行する処理は、第1の実施形態と同じである。色補正部124は、第1の実施形態と同様に、例えば線形マスキングを使用して補正対象画像の顔領域に対する色補正処理を行う。ただし、本実施形態の色補正部124は、代表色算出部122により算出された顔領域の代表色を目標色に一致させるのではなく、代表色算出部122により算出された顔領域の代表色と目標色との差分に応じて、顔領域に対する色味の補正量を変化させる。
すなわち、本実施形態の色補正部124は、明るさ補正された補正対象画像の顔領域の代表色(Face_R’,Face_G’,Face_B’)と、目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)との差分に応じて、代表色(Face_R’,Face_G’,Face_B’)が目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)の色味に近づくように、色補正するための係数を設定する。
図16は、顔領域の代表色(Face_R’,Face_G’,Face_B’)と目標色(Dest_R,Dest_G,Dest_B)との色相の差分値(色相差)と、設定される重み係数との関係を示すグラフ図である。明るさ補正後の顔領域の代表色(Face_R’,Face_G’,Face_B’)のLCH変換値を(Face_L’,Face_C’,Face_H’)、目標色のRGB値(Dest_R,Dest_G,Dest_B)のLCH変換値を(Dest_L,Dest_C,Dest_H)とすると、色相の差分値difは、下記式(7)により算出される。
Figure 2013164796
本実施形態の色補正部124は、上記式(7)により求めた色相の差分値difと図16のグラフ図とから、色相の差分値difに応じた重みweightを求める。図16のグラフ図は、色相の差分difが大きいほど重みweightが小さくなる、つまり、顔領域の代表色を目標色の色味に近づける度合いが小さくなり、色相の差分difが小さいほど、顔領域の代表色を目標色の色味に近づける度合いが大きくなることを示している。
本実施形態の色補正部124は、以上のように重みweightを決定した後、顔領域の代表色のLCH変換値(Face_L’,Face_C’,Face_H’)と、目標色のLCH変換値(Dest_L,Dest_C,Dest_H)とを用いて、下記式(8)に従って、目標色の色相値Dest_H’を決定する。
Figure 2013164796
なお、本実施形態では、顔領域の代表色と目標色との差分に応じて、目標色の色相値Dest_Hのみを変更しているが、さらに目標色の彩度Dest_Cについても、顔領域の代表色と目標色との差分に応じて変更するようにしてもよい。
その後、本実施形態の色補正部124は、上記のような変更後の目標色のLCH変換値(Dest_L’,Dest_C’,Dest_H’)を再びRGB変換して得られる(Dest_R’,Dest_G’,Dest_B’)を目標色として、補正対象画像の顔領域の代表色(Face_R’,Face_G’,Face_B’)が目標色(Dest_R’,Dest_G’,Dest_B’)の色味となるように色補正の係数を設定する。その後の処理は、目標色が(Dest_R,Dest_G,Dest_B)から(Dest_R’,Dest_G’,Dest_B’)に置き換わるのみで、第1の実施形態と同様である。
以上説明したように、本実施形態の画像処理システムでは、補正対象画像の顔領域の代表色と目標色との差分に応じて、差分が大きいほど補正対象画像を目標色に近づける度合いを小さくし、差分が小さいほど補正対象画像をより目標色に近づけるようにしている。したがって、本実施形態の画像処理システムによれば、補正対象画像に対して極端な色味の補正が行われることを有効に抑制しながら、補正を依頼するユーザの特性に合わせた補正処理を簡便に行うことができる。
以上、本発明を適用した画像処理システムの具体的な実施形態について説明したが、上記の実施形態で説明したWEBサーバ101、類似画像抽出部104、目標色設定部105、および画像補正部106の主な機能(取得手段、抽出手段、設定手段、および補正手段)は、一般的なハードウェア構成を有するコンピュータにより本発明に係るプログラムを実行することで実現することもできる。この場合、プログラムを実行するコンピュータは、例えば、CPUなどの制御装置と、ROMやRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置などを備える。
コンピュータで実行されるプログラムは、例えば、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disc)などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、コンピュータで実行されるプログラムを、インターネットなどのネットワークに接続された他のコンピュータ上に格納し、このコンピュータからネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、コンピュータで実行されるプログラムを、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。さらに、コンピュータで実行されるプログラムを、ROMなどに予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上述したプログラムは、上述した取得手段、抽出手段、設定手段、および補正手段の各機能を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより上記の各機能が主記憶装置上にロードされ、取得手段、抽出手段、設定手段、および補正手段が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、本発明は、上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で様々な変形や変更を加えて具体化することができる。つまり、上述した実施形態に係る画像処理システムの具体的な構成や動作はあくまで一例であり、用途や目的に応じて様々な変形が可能である。
101 WEBサーバ
102 PC
103 画像DB
104 類似画像抽出部
105 目標色設定部
106 画像補正部
107 インターネット
108 ユーザ情報メモリ
特許第4230730号公報

Claims (12)

  1. 補正対象画像と補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報とを取得する取得手段と、
    前記取得手段が取得したユーザ情報に基づいて、画像を蓄積する画像蓄積手段から、補正を依頼するユーザの特性に適合する画像を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段が抽出した画像に基づいて、補正目標値を設定する設定手段と、
    前記補正目標値に基づいて、前記補正対象画像を補正する補正手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像蓄積手段は、補正された画像と、該画像の補正を依頼したユーザの特性を示すユーザ情報とを関連付けて蓄積し、
    前記抽出手段は、前記画像蓄積手段から、前記取得手段が取得したユーザ情報と類似するユーザ情報に関連付けられた画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像蓄積手段に蓄積される画像には、さらに、該画像の被写体種別および撮影条件を示すシーン情報が関連付けられており、
    前記取得手段は、さらに、前記補正対象画像の被写体種別および撮影条件を示すシーン情報を取得し、
    前記抽出手段は、前記画像蓄積手段から、前記取得手段が取得したユーザ情報に類似するユーザ情報に関連付けられ、且つ、前記取得手段が取得したシーン情報と一致するシーン情報に関連付けられた画像を抽出することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記抽出手段は、前記画像蓄積手段から、補正を依頼するユーザの特性に適合し、且つ、前記補正対象画像に対する類似度が予め定めた基準値以上の画像を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記抽出手段は、前記画像蓄積手段から複数の画像を抽出し、
    前記抽出手段が抽出した複数の画像をユーザに提示して、提示した複数の画像から1つの画像を選択するユーザの操作を受け付ける第1画像提示手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記抽出手段が抽出した複数の画像のうち、ユーザにより選択された画像に基づいて、前記補正目標値を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記ユーザ情報は、ユーザの国籍と年齢の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記補正対象画像のシーン情報と前記補正目標値とを含む履歴情報を、補正を依頼したユーザのユーザ情報に関連付けて記憶手段に登録する登録手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記取得手段が取得したユーザ情報に関連付けて登録された履歴情報の中に、前記取得手段が取得したシーン情報と一致するシーン情報を含む履歴情報が存在する場合は、該履歴情報に含まれる前記補正目標値を設定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  8. 前記履歴情報に含まれる前記補正目標値に基づいて補正された前記補正対象画像をユーザに提示して、再度の補正の要否を指定するユーザの操作を受け付ける第2画像提示手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記第2画像提示手段が再度の補正が必要である旨の操作を受け付けた場合に、前記抽出手段が抽出した画像に基づいて新たな前記補正目標値を設定し、
    前記登録手段は、前記設定手段が新たな前記補正目標値を設定した場合に、新たな前記補正目標値に基づいて前記履歴情報に含まれる前記補正目標値を更新することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記補正目標値は、目標とする色を示す目標色であり、
    前記補正手段は、前記補正対象画像に含まれる所定領域の色を前記目標色に近づけるように補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記補正手段は、前記所定領域の色と前記目標色との差分が小さいほど、前記所定領域の色が前記目標値に近くなるように補正することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 画像処理装置において実行される画像処理方法であって、
    前記画像処理装置の取得手段が、補正対象画像と補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報とを取得するステップと、
    前記画像処理装置の抽出手段が、前記取得手段が取得したユーザ情報に基づいて、画像を蓄積する画像蓄積手段から、補正を依頼するユーザの特性に適合する画像を抽出するステップと、
    前記画像処理装置の設定手段が、前記抽出手段が抽出した画像に基づいて、補正目標値を設定するステップと、
    前記画像処理装置の補正手段が、前記補正目標値に基づいて、前記補正対象画像を補正するステップと、を含むことを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータに、
    補正対象画像と補正を依頼するユーザの特性を示すユーザ情報とを取得する機能と、
    取得したユーザ情報に基づいて、画像を蓄積する画像蓄積手段から、補正を依頼するユーザの特性に適合する画像を抽出する機能と、
    抽出した画像に基づいて、補正目標値を設定する機能と、
    前記補正目標値に基づいて、前記補正対象画像を補正する機能と、を実現させるためのプログラム。
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