JP2013164276A - 輝度測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】設定時間の自由度を高めつつ、短い測定時間で設定時間における輝度予測値を高い精度で得ることのできる輝度測定装置を提供する。
【解決手段】受光部15と演算部23と記憶部22とを備える輝度測定装置10である。互いに異なる励起照度で励起した標準蓄光材料Pbから得た第1標準特性線P1および第2標準特性線P2を用い、記憶部22には、第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値と第2時間T2の残光輝度に基づく第2要素で示す値とで表すことのできる第1標準特性線P1からの第1準輝度点b1と第2標準特性線P2からの第2準輝度点b2とを含む直線式としての輝度予測線Bpが格納され、演算部23は、対象蓄光材料Pdの第1時間T1での残光輝度に基づく第1要素で示す値を輝度予測線Bpに当てはめることで第2時間T2での輝度予測値CPを算出する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、蓄光材料の残光輝度を測定するための輝度測定装置に関する。
建物の内部では、突然の停電により電源の確保が出来なくなった場合であっても、非常口や避難経路等の把握を可能とするために、非常口や避難経路等の標識に蓄光材料を用いること(以下では、蓄光標識ともいう)が考えられている。その蓄光材料は、設置された環境下において太陽光や蛍光灯等の光を吸収することでエネルギーとして蓄え、そのエネルギーを可視光として放出する。この蓄光材料は、光が当たらなくなった後も輝度(以下では、残光輝度ともいう)を有しているものであり、その残光輝度が時間の経過とともに減少していく。
ここで、蓄光標識(その蓄光材料)では、非常口や避難経路等を知らせるものであることから、暗い環境下に置かれてから所定の設定時間が経過した際に、所定の残光輝度を有することが求められることとなる。このため、蓄光標識では、設置された環境下において、光が当たらなくなってから設定時間が経過した際の残光輝度を適切に測定することが望まれている。ところが、このような設定時間としては、例えば日本工業規格においては20分が定められていることから、設置された蓄光標識毎に20分かけて残光輝度を測定する必要があり、大変迂遠な測定作業となってしまう。
このため、短い測定時間で、設定時間における残光輝度を得ることのできる輝度測定装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。この輝度測定装置では、光を遮断した初期段階において、第1の時刻から短い時間を置いた第2の時刻までの間の残光輝度の逆数の時間に対する変化(傾き)に基づいて1次近似式を求め、その1次近似式から設定時間における輝度予測値を算出する。このため、当該輝度測定装置では、光を遮断した初期段階である第1の時刻から第2の時刻までの短い測定時間で、設定時間における残光輝度(輝度予測値)を得ることができる。
特開2007−170944号公報
しかしながら、上記した輝度測定装置では、光を遮断した初期段階の残光輝度の逆数の時間に対する変化(傾き)から求めた1次近似式を用いるものであることから、第1の時刻および第2の時刻の設定によっては算出した輝度予測値の精度が低くなってしまう虞があるとともに、20分を超える長い時間や極めて短い時間を設定時間とすると輝度予測値の精度が低くなってしまう虞がある。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、設定時間の自由度を高めつつ、短い測定時間で設定時間における輝度予測値を高い精度で得ることのできる輝度測定装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、輝度の取得のための受光部と、該受光部で取得した輝度から所定の時間が経過した後の残光輝度を算出する演算部と、該演算部での残光輝度の算出のためのプログラムを格納する記憶部と、を備える輝度測定装置であって、標準蓄光材料の遮光を開始した標準遮光時刻を基準とした時間に対する前記標準蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す特性線として、少なくとも、所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第1標準特性線と、該第1標準特性線とは異なる所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第2標準特性線と、を用い、前記記憶部には、前記第1標準特性線における前記標準遮光時刻を基準とする第1時間の残光輝度に基づく第1要素で示す値と前記標準遮光時刻を基準として前記第1時間よりも大きい第2時間の残光輝度に基づく第2要素で示す値とで表すことのできる第1準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値とで表すことのできる第2準輝度点と、を含む直線式としての輝度予測線が格納され、前記演算部は、測定対象とする対象蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻を基準とする前記第1時間における前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての輝度予測値を算出することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の輝度測定装置であって、前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の輝度測定装置であって、前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の輝度測定装置であって、前記演算部は、前記標準蓄光材料とは異なる性質の補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値を前記受光部から取得し、その取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、該補正用蓄光材料の遮光を開始した補正作業開始時刻を基準とした時間に対する前記補正用蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と、前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値と、で表すことのできる予測線補正点を算出し、該予測線補正点を通りつつ前記輝度予測線と等しい傾きの補正輝度予測線を生成し、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の前記第1時間での残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記補正輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の輝度測定装置であって、前記受光部による前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値の取得時間として、前記補正作業開始時刻を基準として前記第1時間よりも大きく前記第2時間よりも小さい第3時間を設定し、前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであり、前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であり、前記記憶部には、前記輝度予測線として、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第3準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第4準輝度点と、を含む直線式としての第一部輝度予測線と、前記第1標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第5準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第6準輝度点と、を含む直線式としての第二部輝度予測線と、が格納されるとともに、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第7準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第8準輝度点と、を含む直線式としての傾斜予測線が格納され、前記演算部は、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと前記第3時間での傾きとで表すことのできる傾斜予測線補正点を算出し、該傾斜予測線補正点を通りつつ前記傾斜予測線と等しい傾きの補正傾斜予測線を生成し、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと、前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量と、で表すことのできる第一部輝度予測線補正点を算出し、該第一部輝度予測線補正点を通りつつ前記第一部輝度予測線と等しい傾きの補正第一部輝度予測線を生成し、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正傾斜予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での傾きを算出し、前記受光部から取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正第一部輝度予測線に当てはめるとともに前記第1時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での残光輝度を算出し、算出した前記第3時間での傾きを前記第二部輝度予測線に当てはめるとともに算出した前記第3時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の輝度測定装置であって、前記標準蓄光材料として、互いに異なる性質の複数の蓄光材料が用意され、前記第1標準特性線および前記第2標準特性線は、複数の前記標準蓄光材料に対応して複数組用意され、前記演算部は、複数組の前記第1標準特性線および前記第2標準特性線の中から選択した1組を用いて前記輝度予測値を算出することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の輝度測定装置であって、前記演算部は、残光輝度を逆数として取り扱うことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、輝度の取得のための受光部と、該受光部で取得した輝度から所定の時間が経過した後の残光輝度を算出する演算部と、該演算部での残光輝度の算出のためのプログラムを格納する記憶部と、を備える輝度測定装置の残光輝度算出方法であって、標準蓄光材料の遮光を開始した標準遮光時刻を基準とした時間に対する前記標準蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す特性線として、少なくとも、所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第1標準特性線と、該第1標準特性線とは異なる所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第2標準特性線と、を用い、前記第1標準特性線における前記標準遮光時刻を基準とする第1時間の残光輝度に基づく第1要素で示す値と前記標準遮光時刻を基準として前記第1時間よりも大きい第2時間の残光輝度に基づく第2要素で示す値とで表すことのできる第1準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値とで表すことのできる第2準輝度点と、を含む直線式としての輝度予測線が前記記憶部に格納され、前記演算部が、測定対象とする対象蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻を基準とする前記第1時間における前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての輝度予測値を算出する工程を含むことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の残光輝度算出方法であって、前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載の残光輝度算出方法であって、前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の残光輝度算出方法であって、前記演算部が、前記標準蓄光材料とは異なる性質の補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値を前記受光部から取得し、その取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、該補正用蓄光材料の遮光を開始した補正作業開始時刻を基準とした時間に対する前記補正用蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と、前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値と、で表すことのできる予測線補正点を算出する工程と、前記演算部が、前記予測線補正点を通りつつ前記輝度予測線と等しい傾きの補正輝度予測線を生成する工程と、前記演算部が、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の前記第1時間での残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記補正輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の残光輝度算出方法であって、前記受光部による前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値の取得時間として、前記補正作業開始時刻を基準として前記第1時間よりも大きく前記第2時間よりも小さい第3時間を設定し、前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであり、前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であり、前記記憶部には、前記輝度予測線として、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第3準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第4準輝度点と、を含む直線式としての第一部輝度予測線と、前記第1標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第5準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第6準輝度点と、を含む直線式としての第二部輝度予測線と、が格納されるとともに、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第7準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第8準輝度点と、を含む直線式としての傾斜予測線が格納され、前記演算部が、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと前記第3時間での傾きとで表すことのできる傾斜予測線補正点を算出する工程と、前記演算部が、前記傾斜予測線補正点を通りつつ前記傾斜予測線と等しい傾きの補正傾斜予測線を生成する工程と、前記演算部が、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと、前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量と、で表すことのできる第一部輝度予測線補正点を算出する工程と、前記演算部が、前記第一部輝度予測線補正点を通りつつ前記第一部輝度予測線と等しい傾きの補正第一部輝度予測線を生成する工程と、前記演算部が、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正傾斜予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での傾きを算出する工程と、前記演算部が、前記受光部から取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正第一部輝度予測線に当てはめるとともに前記第1時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での残光輝度を算出する工程と、前記演算部が、算出した前記第3時間での傾きを前記第二部輝度予測線に当てはめるとともに算出した前記第3時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の輝度測定装置によれば、設定時間の自由度を高めつつ、短い測定時間で設定時間(第2時間)における輝度予測値を高い精度で得ることができる。
上記した構成に加えて、前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであることとすると、測定対象とする蓄光材料の第1時間での傾きを取得するだけで、当該蓄光材料の設定時間(第2時間)での輝度予測値を得ることができる。
上記した構成に加えて、前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であることとすると、測定対象とする蓄光材料の第1時間での傾きと残光輝度とを取得するだけで、当該蓄光材料の設定時間(第2時間)での輝度予測値を得ることができる。
上記した構成に加えて、前記演算部は、前記標準蓄光材料とは異なる性質の補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値を前記受光部から取得し、その取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、該補正用蓄光材料の遮光を開始した補正作業開始時刻を基準とした時間に対する前記補正用蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と、前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値と、で表すことのできる予測線補正点を算出し、該予測線補正点を通りつつ前記輝度予測線と等しい傾きの補正輝度予測線を生成し、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の前記第1時間での残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記補正輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出することとすると、標準蓄光材料とは異なる性質の補正用蓄光材料の第2時間での補正用測定作業を行うだけで、その補正用蓄光材料と等しい性質の対象蓄光材料の設定時間(第2時間)での輝度予測値を高い精度で得ることができる。
上記した構成に加えて、前記受光部による前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値の取得時間として、前記補正作業開始時刻を基準として前記第1時間よりも大きく前記第2時間よりも小さい第3時間を設定し、前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであり、前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であり、前記記憶部には、前記輝度予測線として、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第3準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第4準輝度点と、を含む直線式としての第一部輝度予測線と、前記第1標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第5準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第6準輝度点と、を含む直線式としての第二部輝度予測線と、が格納されるとともに、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第7準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第8準輝度点と、を含む直線式としての傾斜予測線が格納され、前記演算部は、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと前記第3時間での傾きとで表すことのできる傾斜予測線補正点を算出し、該傾斜予測線補正点を通りつつ前記傾斜予測線と等しい傾きの補正傾斜予測線を生成し、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと、前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量と、で表すことのできる第一部輝度予測線補正点を算出し、該第一部輝度予測線補正点を通りつつ前記第一部輝度予測線と等しい傾きの補正第一部輝度予測線を生成し、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正傾斜予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での傾きを算出し、前記受光部から取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正第一部輝度予測線に当てはめるとともに前記第1時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での残光輝度を算出し、算出した前記第3時間での傾きを前記第二部輝度予測線に当てはめるとともに算出した前記第3時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出することとすると、標準蓄光材料とは異なる性質の補正用蓄光材料の第2時間よりも短い第3時間での補正用測定作業を行うだけで、その補正用蓄光材料と等しい性質の対象蓄光材料の設定時間(第2時間)での輝度予測値を高い精度で得ることができる。
上記した構成に加えて、前記標準蓄光材料として、互いに異なる性質の複数の蓄光材料が用意され、前記第1標準特性線および前記第2標準特性線は、複数の前記標準蓄光材料に対応して複数組用意され、前記演算部は、複数組の前記第1標準特性線および前記第2標準特性線の中から選択した1組を用いて前記輝度予測値を算出することとすると、用意したそれぞれの蓄光材料と等しい材質の蓄光材料に対して、簡易に高い精度で輝度予測値を算出することができる。
上記した構成に加えて、前記演算部は、残光輝度を逆数として取り扱うこととすると、第1時間での傾きの取得を容易なものとすることができるので、簡易に高い精度で輝度予測値を算出することができる。
本願発明に係る輝度測定装置の一例としての輝度測定装置10の構成を模式的に示す説明図であり、(a)は上面側を示し、(b)は下面側を示す。 輝度測定装置10における制御ブロックを示す説明図である。 他の条件を等しくしつつ励起照度のみを異なるものとした一例としての時間に対する蓄光材料の残光輝度の推移を示すグラフであり、横軸を蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻Tmを基準(0)とした時間(sec)で示すとともに、縦軸を残光輝度(mcd/m)の逆数(輝度逆数値)で示す。 図3における180秒付近までを拡大して示すグラフである。 第1標準特性線P1と第2標準特性線P2とを示すグラフであり、横軸を蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻Tmを基準(0)とした時間(sec)で示すとともに、縦軸を残光輝度(mcd/m)の逆数(輝度逆数値)で示す。 輝度予測線Bpを示すグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 輝度予測線BpA(90)と輝度予測線BpB(90)と輝度予測線BpC(90)とを示す図6と同様のグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 輝度予測線BpA(60)と輝度予測線BpB(60)と輝度予測線BpC(60)とを示す図6および図7と同様のグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 輝度予測線BpA(20)と輝度予測線BpB(20)と輝度予測線BpC(20)とを示す図6、図7および図8と同様のグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 実施例1における演算部23(制御部21)にて実行される残光輝度算出制御処理内容を示すフローチャートである。 実施例2の輝度測定装置10B(演算部23(制御部21))における輝度予測線補正制御の概念を説明するための輝度予測線Bp(Bp(90))、予測線補正点C(C(90))および補正輝度予測線CBp(CBp(90))を示すグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 実施例2における演算部23(制御部21)にて実行される輝度予測線補正制御処理内容を示すフローチャートである。 輝度予測線Bp(60)、予測線補正点Cおよび補正輝度予測線CBp(60)を示す図11と同様のグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 輝度予測線Bp(20)、予測線補正点Cおよび補正輝度予測線CBp(20)を示す図11と同様のグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 実施例3の輝度測定装置10Cにおける第一部輝度予測線Bp1、第一部輝度予測線補正点C2および補正第一部輝度予測線CBp1を示す図11と同様のグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量で示す。 輝度測定装置10Cにおける第二部輝度予測線Bp2(Bp2(90))を示すグラフであり、横軸を第3時間T3の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量で示す。 輝度測定装置10Cにおける傾斜予測線Ap、傾斜予測線補正点C3および補正傾斜予測線CApを示す図15と同様のグラフであり、横軸を第1時間T1の傾きで示し、縦軸を第3時間T3の傾きで示す。 輝度測定装置10Cにおける第二部輝度予測線Bp2(60)を示すグラフであり、横軸を第3時間T3の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量で示す。 輝度測定装置10Cにおける第二部輝度予測線Bp2(20)を示すグラフであり、横軸を第3時間T3の傾きで示し、縦軸を第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量で示す。 は、実施例3における演算部23(制御部21)にて実行される第3時間予測線補正制御処理内容を示すフローチャートである。 は、実施例3における演算部23(制御部21)にて実行される第2残光輝度算出制御処理内容を示すフローチャートである。
以下に、本願発明に係る輝度測定装置の発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
先ず、本願発明に係る輝度測定装置の一例としての輝度測定装置10の概略的な構成について説明する。図1は、本願発明に係る輝度測定装置の一例としての輝度測定装置10の構成を模式的に示す説明図であり、(a)は上面側を示し、(b)は下面側を示す。図2は、輝度測定装置10における制御ブロックを示す説明図である。
輝度測定装置10では、図1に示すように、筐体11の上面(図1(a)を正面視して手前左側の面)に表示部12が設けられている。この表示部12は、図示は略すが、測定のための各メニュー等や、測定結果(後述する輝度予測値CP等)や、後述する記憶部22に記録された測定結果等を表示する。また、輝度測定装置10では、筐体11の側面(図1(a)を正面視して手前右側の面)に、電源スイッチ13と操作部14とが設けられている。電源スイッチ13は、輝度測定装置10を起動するための操作(起動操作)と、輝度測定装置10を停止するための操作(停止操作)と、をするものである。操作部14は、測定のための各メニュー等の設定や、残光輝度の測定を開始する操作を行うための操作スイッチである。なお、操作部14は、図示は略すが、例えば、上面に複数のボタンを設けて構成するものであってもよく、表示部12にタッチパネルの機能を搭載して当該表示部12に表示された画面として構成するものであってもよい。
さらに、輝度測定装置10では、筐体11において上面の裏側の下面(図1(b)を正面視して手前左側の面)に受光部15が設けられている。その受光部15は、受光面で受光した光の光量に応じた大きさ(強度)のアナログ値である信号を出力する。受光部15は、図1(b)に示すように、筐体11の下面において、円板状箇所16の中央に設けられた穴部16aの内方に設けられており、その穴部16aを経て受光面(図示せず)に進行した光を受光するものとされている。その円板状箇所16には、外周面を取り囲むように遮光用ゴム17が設けられている。この遮光用ゴム17は、明確な図示は略すが、円板状箇所16が測定対象とする蓄光部材(もしくはその周辺)に宛がわれると、圧縮変形することにより、その内方に存在する円板状箇所16の中央の穴部16aを遮光する。このため、輝度測定装置10では、穴部16aを測定対象とする蓄光部材に対向させつつ当該蓄光部材(その周辺)に円板状箇所16を宛がうことにより、外部からの光の進入を防止しつつ穴部16aを経た蓄光部材からのりん光(その輝度(残光輝度))を受光部15で適切に測定することができる。なお、残光輝度を測定する場合、測定対象とする蓄光部材を遮光すると同時に受光部15による測定(受光)を開始する必要がある。
この輝度測定装置10は、図2に示すように、上述した表示部12と操作部14と受光部15とを統括的に制御する制御部21を有する。この制御部21は、生成した測定データや後述する算出した輝度予測値CPを表示部12に表示させる表示処理や、操作部としての電源スイッチ13および操作部14に為された操作に基づく駆動処理や、受光部15からの信号に基づく測定データの生成処理を、記憶部22に格納されたプログラムにより統括的に行う。この制御部21には、操作部14から、そこに為された操作に応じた信号が入力される。また、制御部21には、円板状箇所16の穴部16aを経て受光部15(その受光面)で受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号が、その受光部15から入力される。
また、制御部21は、上記した基本的な制御の他に、演算部23において、輝度予測値CPを算出することが可能とされている。その演算部23は、受光部15から入力された信号(りん光の輝度(残光輝度))としての信号に基づいて、輝度予測値CPを算出する。次に、この演算部23(輝度測定装置10)における輝度予測値CPの算出の方法について説明する。
輝度測定装置10は、上述したように、受光部15で蓄光材料から放出されるりん光の輝度(残光輝度)を測定することを目的の1つとする。その蓄光材料は、照射された光を吸収することでエネルギーとして蓄え、そのエネルギーを可視光として放出する。蓄光材料は、光が当たらなくなった後も輝度を有しているものであり、光が当たらなくなった後の輝度をこの明細書では残光輝度ともいう。蓄光材料では、成分により値は異なるものの、残光輝度が時間の経過とともに減少していく特性を有している。この特性は、他の条件を等しいものとすると、等しい成分(材質)で構成された等しい性質の蓄光材料においては、互いに等しいものとなる、すなわち再現性がある。
このため、本発明に係る輝度測定装置10は、基本的に、この特性を利用することで、蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻Tmを基準として、短い測定時間であってもその測定時間よりも大きな所望の時間(所定の設定時間)における残光輝度を輝度予測値CPとして求める。ここで、励起照度が異なる場合、同一(等しい性質)の蓄光材料であっても特性の値が変化してしまうことが知られている(図3参照)。その励起照度とは、りん光として放出されるエネルギーを蓄光材料に蓄えさせるべく、一定の条件下で当該蓄光材料を照射する光の照度をいう。この特性の値が変化する一例を、同一の蓄光材料に対して複数の異なる励起照度で励起した後に、その蓄光材料を遮光した際の残光輝度の時間に対する変化を表す図3および図4に示す。
この図3は、他の条件を等しくしつつ励起照度のみを異なるものとした一例としての時間に対する蓄光材料の残光輝度の推移を示すグラフであり、横軸を蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻Tmを基準(0)とした時間(sec)で示すとともに、縦軸を残光輝度(mcd/m)の逆数(以下では、輝度逆数値ともいう)で示している。図4は、図3における180秒付近までを拡大して示すグラフである。この図3および図4では、7つの励起照度ela〜elg(lux)の特性線を示しており、各励起照度(その数値)はela<elb<elc=eld<ele<elf<elgの関係性を有するものとしている。図3および図4では、励起照度elaの条件下の特性線を符号l1で示し、励起照度elbの条件下の特性線を符号l2で示し、励起照度elcの条件下の特性線を符号l3で示し、励起照度eldの条件下の特性線を符号l4で示し、励起照度eleの条件下の特性線を符号l5で示し、励起照度elfの条件下の特性線を符号l6で示し、励起照度elgの条件下の特性線を符号l7で示している。また、図3および図4では、励起照度が等しい一例として励起照度elcおよび励起照度eldを200(lux)として、2つの200(lux)の特性線(符号l3およびl4参照)を示している。
この図3および図4の符号l1、l2、l4〜l7で示す特性線からも明らかなように、同一(等しい性質)の蓄光材料であって他の条件が等しくても、励起照度が異なると異なる特性を示す。また、符号l3および符号l4で示す特性線からも明らかなように、同一(等しい性質)の蓄光材料であって他の条件が等しい場合、励起照度が等しいと略同一の特性を示す、すなわち再現性がある。
ここで、輝度測定装置10は、建物の内部に設けられ、蓄光材料が用いられた非常口や避難経路等の標識(以下では、蓄光標識ともいう)における残光輝度が十分なものであるか否かを測定することを目的の1つとしている。そのような蓄光標識では、設置された環境下において太陽光や蛍光灯等の光を吸収することで蓄えたエネルギーを、暗い環境下でりん光として放出することとなる。このため、蓄光標識の残光輝度が十分であるか否かを測定することは、蓄光標識が設置された環境下において励起照度として十分な太陽光や蛍光灯等の光を吸収することができているか否かを測定することとなる。このため、輝度測定装置10では、蓄光標識での所望の時間(所定の設定時間)における残光輝度を、当該蓄光標識への励起照度の差異を適切に反映させた輝度予測値CPとして取得することが求められる。このことから、これらの特性線(符号l1〜l7)は、等しい励起照度で励起された蓄光材料を除くと、所望の時間(所定の設定時間)における輝度予測値を算出する算出式として用いることはできない。
また、図3および図4の符号l1〜l7で示す特性線からも明らかなように、励起照度の差異に拘らず、測定開始時刻Tmからの時間の経過に伴って、変化の態様が変わっていくことがわかる。詳細には、遮光後初期(図3および図4の例では0(sec)(測定開始時刻Tm)から180(sec)まで)では、特性線の傾きが時間の経過とともに小さくなり(傾きの微分値がマイナス)、かつその傾きの変化率が中期および後期に比較して大きなものとなっている。また、遮光後中期(図3の例では180(sec)から1200(sec)まで)では、特性線の傾きが時間の経過に拘らず略一定である(傾きの微分値が略0(ゼロ))。さらに、遮光後後期(図3の例では1200(sec)以降)では、特性線の傾きが時間の経過とともに大きくなり(傾きの微分値がプラス)、かつその傾きの変化率が遮光後初期よりは小さなものとなっている。このため、これらの特性線(符号l1〜l7)から一部の時間帯から傾きを抽出して求めた算出式では、その傾きを抽出した時間帯の設定や所望の時間(所定の設定時間)の設定によっては、算出した輝度予測値の精度が低くなってしまう。詳細には、遮光後中期から傾きを抽出して算出式を求めるとともに、その遮光後中期に所望の時間(所定の設定時間)を設定する場合を除くと、当該算出式で適切な輝度予測値を算出することはできない。
このことを鑑みて、本発明に係る輝度測定装置10では、以下のような構成としている。先ず、標準蓄光材料Pbを、他の条件を等しくするとともに異なる2つの励起照度el1および励起照度el2で励起し、その後にそれぞれの標準蓄光材料Pbを遮光して所定の時間だけ残光輝度(mcd/m)を測定する。この標準蓄光材料Pbは、後述する測定対象とする対象蓄光材料Pdと等しい性質とされているものを選定している。また、所定の時間は、実施例1では、後述するように輝度測定装置10における仕様に応じて90分(5400秒)としている。なお、この測定では、測定値の精度を高めるために、温度と湿度とを極めて高い精度で管理することが望ましい。また、この測定では、一例として、励起照度el1よりも励起照度el2を大きな数値(lux)としている。
この測定から、励起照度el1で励起した標準蓄光材料Pbの遮光を開始した標準遮光時刻Tsを基準とした時間に対する残光輝度の変化の態様を示す第1標準特性線P1と、励起照度el2で励起した標準蓄光材料Pbの遮光を開始した標準遮光時刻Tsを基準とした時間に対する残光輝度の変化の態様を示す第2標準特性線P2と、を得ることができる(図5参照)。実施例1では、第1標準特性線P1と第2標準特性線P2とを、図5に示すように、横軸を標準蓄光材料Pbの遮光を開始した標準遮光時刻Tsを基準(0)とした時間(sec)で示すとともに、縦軸を残光輝度(mcd/m)の逆数(輝度逆数値)で示している。
次に、第1時間T1と第2時間T2とを設定する。この第1時間T1は、輝度測定装置10における仕様として、使用者が実際に測定対象とする対象蓄光材料Pd(例えば設置された蓄光標識)の測定を行う時間である。また、第2時間T2は、輝度測定装置10における仕様として、対象蓄光材料Pdの残光輝度(輝度予測値CP)を得ることのできる所望の時間(所定の設定時間)である。このため、輝度測定装置10では、対象蓄光材料Pdに対して第1時間T1の測定を行うことで、第2時間T2における対象蓄光材料Pdの残光輝度としての輝度予測値CPを得ることができることとなる。その第1時間T1は、実施例1では、使用者の使い勝手を向上させる観点から1分間(60秒)に設定している。また、第2時間T2は、実施例1では、20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)とに設定している。ここで、上述したように、第1標準特性線P1と第2標準特性線P2とを得るための所定の時間を90分(5400秒)としたのは、輝度測定装置10の第2時間T2の設定として最も大きな値を90分(5400秒)としていることによる。
次に、第1標準特性線P1から、第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値と、第2時間T2の残光輝度に基づく第2要素で示す値と、を取得する。この第1要素は、標準蓄光材料Pbの遮光を開始した標準遮光時刻Tsを基準(0)とした時間(sec)に対する残光輝度(mcd/m)の相関関係を示す特性線において、第1時間T1の残光輝度から一意的に値を決定するものである。第1要素としては、残光輝度や、残光輝度の逆数(輝度逆数値)や、単位時間あたりの残光輝度の変化量を示す傾きや、単位時間あたりの輝度逆数値の変化量を示す傾き等があげられる。この第1要素は、実施例1では、単位時間あたりの残光輝度の変化量を示す第1時間T1での傾きとしている。
また、第2要素は、標準蓄光材料Pbの遮光を開始した標準遮光時刻Tsを基準(0)とした時間(sec)に対する残光輝度(mcd/m)の相関関係を示す特性線において、第2時間T2の残光輝度から一意的に値を決定するものである。第2要素としては、残光輝度や、残光輝度の逆数(輝度逆数値)や、単位時間あたりの残光輝度の変化量を示す傾きや、単位時間あたりの輝度逆数値の変化量を示す傾きや、第2時間T2の残光輝度から第1時間T1の残光輝度を減算した残光輝度の変化量や、第2時間T2の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算した輝度逆数値の変化量等があげられる。この第2要素は、実施例1では、第2時間T2の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算して得られる、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量としている。
このため、図5に示すように、第1標準特性線P1から、第1時間T1(実施例1では1分)における傾き(第1標準特性線P1上の点d11参照)と、第1時間T1における輝度逆数値(点d11参照)と、第2時間T2(図5の例では90分)における輝度逆数値(第1標準特性線P1上の点d12参照)と、を取得する。この取得した各値に基づいて、図6に示すように、横軸を第1時間T1の傾きとし、縦軸を第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量として示すグラフ上で、1つの点(第1準輝度点b1)を得ることができる。その第1準輝度点b1は、第1標準特性線P1から得られた第1時間T1における傾きと、第1標準特性線P1から得られた第2時間T2の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、で表したものである。
同様に、図5に示すように、第2標準特性線P2から、第1時間T1における傾き(第2標準特性線P2上の点d21参照)と、第1時間T1における輝度逆数値(点d21参照)と、第2時間T2における輝度逆数値(第2標準特性線P2上の点d22参照)と、を取得する。この取得した各値に基づいて、図6のグラフ上において、第2標準特性線P2から得られた第1時間T1における傾きと、第2標準特性線P2から得られた第2時間T2の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、で表すことのできる第2準輝度点b2を得ることができる。
すると、この第1準輝度点b1および第2準輝度点b2から、第1準輝度点b1と第2準輝度点b2とを含む直線式(Bp)を求めることができる。この直線式を輝度予測線Bpとする。この輝度予測線Bpは、次のような特徴を有している。輝度予測線Bpは、上述したように、励起照度el1の条件下の第1標準特性線P1から得た第1準輝度点b1と、励起照度el2の条件下の第2標準特性線P2から得た第2準輝度点b2と、を含む直線であるが、他の励起照度で励起された標準蓄光材料Pbの遮光を開始した標準遮光時刻Tsを基準とした時間に対する残光輝度の相関関係を示す特性線(図示せず)から得た準輝度点に相当する各点(符号p1からp5参照)も含むものとされている。図6では、図3および図4で用いた各励起照度と同様の励起照度を用いており、励起照度elb(lux)の条件下の特性線(図示せず)から得られたものを点p1で示し、励起照度elc(eld)(lux)の条件下の特性線(図示せず)から得られたものを点p2および点p3で示し、励起照度ele(lux)の条件下の特性線(図示せず)から得られたものを点p4で示し、励起照度elf(lux)の条件下の特性線(図示せず)から得られたものを点p5で示している。この点p1〜点p5は、いずれも輝度予測線Bp上に存在している。このため、輝度予測線Bpは、励起照度の差異に拘らず、標準蓄光材料Pbにおける第1時間T1での傾きと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示していることとなる。換言すると、輝度予測線Bpは、第1時間T1での傾きに対して、標準蓄光材料Pbへの励起照度の差異を適切に反映させた第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量を示していることとなる。また、等しい性質の蓄光材料では、上述したように、他の条件を等しいものとすると互いに等しいすなわち再現性がある特性を示すことから、輝度予測線Bpは、励起照度の差異に拘らず、標準蓄光材料Pbと等しい材質からなる蓄光材料における第1時間T1での傾きと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示すこととなる。
また、輝度予測線(輝度予測線Bp)は、第1時間T1および第2時間T2のいずれか一方もしくは双方が変化すると、異なる直線式(線分)となる。例えば、第1時間T1を1分としかつ第2時間T2を90分とした際の輝度予測線(90)と、第1時間T1を1分としかつ第2時間T2を20分とした際の輝度予測線(20)と、では、互いに異なる直線式(線分)となる(図7から図9参照)。しかしながら、輝度予測線(輝度予測線Bp)は、それら第1時間T1および第2時間T2のそれぞれの設定値に拘らず、標準蓄光材料Pbと等しい材質からなる蓄光材料における第1時間T1での傾きと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示す。
このことから、輝度予測線Bpを用いることにより、標準蓄光材料Pbと等しい性質の蓄光材料であれば、当該蓄光材料を遮光し、その遮光開始した時点から第1時間T1が経過した時点での傾きdaおよび残光輝度(輝度逆数値dr)を取得することで、第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPを得ることができる。詳細には、取得した第1時間T1での傾きdaを輝度予測線Bpに当てはめることにより、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量ddを得ることができる。この変化量ddは、上記蓄光材料(その残光輝度特性)における第2時間T2の輝度逆数値と第1時間T1との輝度逆数値の差分であることから、当該蓄光材料から取得した第1時間T1での残光輝度を逆数とした輝度逆数値drを加算することにより、当該蓄光材料における第2時間T2の輝度逆数値を得ることができる。このため、そのように得た輝度逆数値を逆数とすることにより、当該蓄光材料における第2時間T2の残光輝度としての輝度予測値CPを算出することができる。
ここで、輝度測定装置10では、上述した標準蓄光材料Pbとして、性質の異なる複数の種類の蓄光材料が選定されており、それぞれに対して輝度予測線Bpが生成されて記憶部22に予め格納されている。実施例1では、この一例として、3つの標準蓄光材料Pb(以下では、個別に述べる際には標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbB、標準蓄光材料PbCとする(図7から図9参照))が用意されており、それぞれに対して輝度予測線Bp(以下では、個別に述べる際には輝度予測線BpA、輝度予測線BpB、輝度予測線BpCとする(図7から図9参照))が生成されて記憶部22(図2参照)に予め格納されている。この各標準蓄光材料Pbは、蓄光材料として一般的に使用されている(広く流通されている)ものを選定している。
また、輝度測定装置10では、上述したように、残光輝度(輝度予測値CP)を得ることのできる所望の時間(所定の設定時間)である第2時間T2として、20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)とを設定していることから、第1時間T1を1分とし第2時間T2を90分とする輝度予測線Bp(90)(図7のBpA(90)、BpB(90)およびBpC(90)参照)と、第1時間T1を1分とし第2時間T2を60分とする輝度予測線Bp(60)(図8のBpA(60)、BpB(60)およびBpC(60)参照)と、第1時間T1を1分とし第2時間T2を20分とする輝度予測線Bp(20)(図9のBpA(20)、BpB(20)およびBpC(20)参照)と、が生成されて記憶部22(図2参照)に予め格納されている。
このため、輝度測定装置10では、実施例1では、図7に示すように、標準蓄光材料PbAと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により90分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpA(90)と、標準蓄光材料PbBと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により90分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpB(90)と、標準蓄光材料PbCと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により90分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpC(90)と、が記憶部22(図2参照)に選択可能に格納されている。
また、輝度測定装置10では、実施例1では、図8に示すように、標準蓄光材料PbAと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により60分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpA(60)と、標準蓄光材料PbBと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により60分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpB(60)と、標準蓄光材料PbCと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により60分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpC(60)と、が記憶部22(図2参照)に選択可能に格納されている。
さらに、輝度測定装置10では、実施例1では、図9に示すように、標準蓄光材料PbAと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により20分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpA(20)と、標準蓄光材料PbBと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により20分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpB(20)と、標準蓄光材料PbCと等しい材質からなる蓄光材料に対する1分(第1時間T1)の測定により20分(第2時間T2)での輝度予測値CP(残光輝度)を得るための輝度予測線BpC(20)と、が記憶部22(図2参照)に選択可能に格納されている。
このため、輝度測定装置10では、制御部21の演算部23が、制御部21の記憶部22に格納した各輝度予測線Bpのいずれか1つを用いて、受光部15から制御部21に入力された信号から、第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPを算出する残光輝度算出制御を行う。図10は、実施例1における演算部23(制御部21)にて実行される残光輝度算出制御処理内容を示すフローチャートである。以下、図10のフローチャートの各ステップについて説明する。この残光輝度算出制御は、輝度測定装置10の操作部14において、残光輝度の測定を実行する旨の操作が為されることにより開始される。すると、演算部23(制御部21)は、操作部14から制御部21に入力された信号に基づいて、標準蓄光材料PbAと標準蓄光材料PbBと標準蓄光材料PbCとのいずれが選択されたのかを判断し、その情報に応じた輝度予測線Bp群の選択を行う。すなわち、標準蓄光材料PbAが選択された場合、各輝度予測線BpA(図7から図9参照)を選択候補とし、標準蓄光材料PbBが選択された場合、各輝度予測線BpB(図7から図9参照)を選択候補とし、標準蓄光材料PbCが選択された場合、各輝度予測線BpC(図7から図9参照)を選択候補とする。ここで、輝度予測線Bp群の選択の差異による残光輝度算出制御処理内容の違いはないことから、以下のフローチャートの説明では、選択されたものを単に標準蓄光材料Pbおよび輝度予測線Bpとして表記し、その標準蓄光材料Pbと等しい性質の対象蓄光材料Pd(蓄光標識)を測定対象としているものとする。
ステップS1では、操作部14に第2時間T2を設定する旨の操作が為された否かを判断し、Yesの場合はステップS2へ進み、Noの場合はステップS1へ戻る。このステップS1では、操作部14からの入力信号から、操作部14において第2時間T2を設定する旨の操作が為されたか否かを判断する。そして、第2時間T2を設定する旨の操作が為された場合、操作部14から制御部21に入力された信号に基づいて、20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)とのいずれを選択する旨の操作が操作部14に為されたかを判断し、その設定された第2時間T2を格納する。この第2時間T2の格納は、演算部23内における記憶部(図示せず)に行うものであってもよく、記憶部22に行うものであってもよい。
ステップS2では、ステップS1での操作部14に第2時間T2を設定する旨の操作が為されたとの判断に続き、操作部14に対象蓄光材料Pdの測定を開始する旨の操作が為された否かを判断し、Yesの場合はステップS3へ進み、Noの場合はステップS2へ戻る。このステップS2では、操作部14からの入力信号から、操作部14において対象蓄光材料Pdの測定を開始する旨の操作が為されたか否かを判断する。また、操作部14において対象蓄光材料Pdの測定を開始する旨の操作が為された時点が測定開始時刻Tmとなる。
ステップS3では、ステップS2での操作部14に対象蓄光材料Pdの測定を開始する旨の操作が為されたとの判断に続き、受光部15から制御部21に入力された信号に基づいて、第1時間T1における傾きdaと、第1時間T1における輝度逆数値drと、を取得して、ステップS4へ進む。このステップS3では、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、測定開始時刻Tmを基準とする第1時間T1の前後の複数の時点(実施例1では3点から5点)の輝度(対象蓄光材料Pdの残光輝度)を取得し、各輝度から輝度逆数値を生成し、その各輝度逆数値の時間(sec)に対する変化量から周知の変換式を用いて、第1時間T1の傾きを算出する。この第1時間T1の傾きは、対象蓄光材料Pdから得た残光輝度特性の第1時間T1での傾きda(図6参照)となる。また、ステップS3では、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、測定開始時刻Tmを基準とする第1時間T1の時点での輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この第1時間T1の輝度逆数値は、対象蓄光材料Pdの第1時間T1での輝度逆数値drとなる。なお、実施例1では、第1時間T1として設定された時間が残光輝度を得るための測定時間であることから、対象蓄光材料Pdの測定すなわち受光部15の駆動を停止する。
ステップS4では、ステップS3での第1時間T1での傾きdaおよび輝度逆数値drの取得に続き、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量ddを求めて、ステップS5へ進む。このステップS4では、ステップS1で設定された第2時間T2に対応する輝度予測線Bp(輝度予測線Bp(90)(図7参照)、輝度予測線Bp(60)(図8参照)および輝度予測線Bp(20)(図9参照)のいずれか)を選定し、ステップS3で取得した対象蓄光材料Pdから得た残光輝度特性の第1時間T1での傾きdaを、選定した輝度予測線Bpに当てはめることにより、対象蓄光材料Pd(その残光輝度特性)における第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量ddを算出する(図6参照)。
ステップS5では、ステップS4での第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量ddの算出に続き、輝度予測値CPを算出して、残光輝度算出制御処理を終了する。このステップS5では、ステップS4で求めた対象蓄光材料Pd(その残光輝度特性)における第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量ddに、ステップS3で取得した対象蓄光材料Pdの第1時間T1での輝度逆数値drを加算し、そこで得た値を逆数とすることにより、輝度予測値CPを算出する。なお、ステップS3では、この算出した輝度予測値CPを適宜記憶部22に格納し、かつ測定結果として輝度予測値CPを適宜表示部12に適宜表示させる。
この輝度測定装置10では、使用者が操作部14において第2時間T2を設定する操作を行うと、図10のフローチャートにおいてステップS1へと進むことにより、残光輝度を取得したい所定の設定時間(第2時間T2)を設定することができる。その後、筐体11の下面の遮光用ゴム17(図1(b)参照)を、例えば、対象蓄光材料Pdとしての蓄光標識に宛がって当該蓄光標識に受光部15(図1(b)参照)を対向させた状態(蓄光標識を遮光してそこからのりん光を取得する状態)において、使用者が操作部14において測定を開始する旨の操作を行うと、図10のフローチャートにおいてステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5へと進むことにより、蓄光標識の第1時間T1の測定により、当該蓄光標識の所定の設定時間(第2時間T2)における残光輝度としての輝度予測値CPを算出することができる。
このため、本発明に係る実施例1の輝度測定装置10では、輝度予測線Bpを用いて、対象蓄光材料Pd(蓄光標識)の第1時間T1での傾き(第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値)から、当該対象蓄光材料Pdの第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPを算出するものであることから、従来技術の第1の時刻から第2の時刻までの短い測定時間で設定時間における残光輝度を測定する輝度測定装置に比較して、高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。これは、以下のことによる。上述したように、蓄光材料では、材質の差異に拘らず測定開始時刻Tmからの時間の経過に伴って変化の態様が変わっていくことから(図3および図4参照)、遮光を開始してからの測定時刻(第1の時刻から第2の時刻)の設定を遮光後中期としないと、その第1の時刻から第2の時刻の傾きからは設定時間における残光輝度を適切に算出することができなくなってしまう。これに対して、輝度測定装置10では、一度設定した第1時間T1および第2時間T2を変更しなければ、その第1時間T1および第2時間T2のそれぞれの設定値に拘らず、標準蓄光材料Pbと等しい性質の蓄光材料における第1時間T1における傾きと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示す輝度予測線Bpを用いるものであることから、高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
また、輝度測定装置10では、輝度予測線Bpを用いて対象蓄光材料Pdの第1時間T1での傾き(第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値)から当該対象蓄光材料Pdの第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPを算出するものであることから、従来技術の第1の時刻から第2の時刻までの短い測定時間で設定時間における残光輝度を測定する輝度測定装置に比較して、設定時間(第2時間T2)の自由度を高めることができる。これは、以下のことによる。上述したように、蓄光材料では、材質(性質)の差異に拘らず測定開始時刻Tmからの時間の経過に伴って変化の態様が変わっていくとともに、遮光後後期においては特性線の傾きが時間の経過とともに大きくなることから(図3参照)、設定時間を遮光後中期としないと、当該設定時間が増大するにつれて誤差が大きくなってしまう。これに対して、輝度測定装置10では、一度設定した第1時間T1および第2時間T2を変更しなければ、その第1時間T1および第2時間T2のそれぞれの設定値に拘らず、標準蓄光材料Pbと等しい性質の蓄光材料における第1時間T1での傾きと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示す輝度予測線Bpを用いるものであることから、第2時間T2を大きな数値(90分以上も含む)に設定しても高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。換言すると、第1時間T1よりも大きな数値であれば、第2時間T2をどのような値に設定してもその第2時間T2における輝度予測値CPを高い精度で算出することができる。
さらに、輝度測定装置10では、輝度予測線Bpを用いて対象蓄光材料Pdの第1時間T1での傾き(第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値)から当該対象蓄光材料Pdの第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPを算出するものであることから、従来技術の第1の時刻から第2の時刻までの短い測定時間で設定時間における残光輝度を測定する輝度測定装置に比較して、測定時間(第1時間T1)を短くすることができる。これは、以下のことによる。上述したように、蓄光材料では、材質(性質)の差異に拘らず測定開始時刻Tmからの時間の経過に伴って変化の態様が変わっていくとともに、遮光後初期においては特性線の傾きが時間の経過とともに小さくなることから(図3および図4参照)、測定時間としての第1の時刻から第2の時刻までを遮光後中期としないと、大きな誤差が生じてしまう。これに対して、輝度測定装置10では、一度設定した第1時間T1および第2時間T2を変更しなければ、その第1時間T1および第2時間T2のそれぞれの設定値に拘らず、標準蓄光材料Pbと等しい性質の蓄光材料における第1時間T1での傾きと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示す輝度予測線Bpを用いるものであることから、第1時間T1を小さな数値としても高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
輝度測定装置10では、第2時間T2の残光輝度(輝度予測値CP)の算出に用いる輝度予測線Bpが、励起照度el1の条件下の第1標準特性線P1から得た第1準輝度点b1と、励起照度el2の条件下の第2標準特性線P2から得た第2準輝度点b2と、を含む直線式として求めたものであることから、励起照度の差異に拘らず、標準蓄光材料Pbにおける、第1時間T1における傾きと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示すものとすることができる。換言すると、輝度予測線Bpを、第1時間T1での傾きに対して、標準蓄光材料Pbへの励起照度の差異を適切に反映させた第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量を示すものとすることができる。
輝度測定装置10では、第2時間T2の残光輝度(輝度予測値CP)の算出に用いる輝度予測線Bpが、第1時間T1での傾きに対して、標準蓄光材料Pbへの励起照度の差異を適切に反映させた第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量を示すものであることから、高い精度で第2時間T2における輝度予測値CPを算出することができる。このことは、建物の内部に設けられた蓄光標識(蓄光材料が用いられた非常口や避難経路等の標識)が、その環境下において十分な残光輝度を有しているか否かを測定する際に、特に効果的である。
輝度測定装置10では、輝度予測線Bpを用いて第2時間T2の残光輝度(輝度予測値CP)を算出するものであることから、当該輝度予測線Bpを求めることに用いた標準蓄光材料Pbと等しい材質からなる蓄光材料であれば、高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
輝度測定装置10では、筐体11の下面の遮光用ゴム17(図1(b)参照)を対象蓄光材料Pdに宛がって当該対象蓄光材料Pdに受光部15(図1(b)参照)を対向させた状態において、対象蓄光材料Pdを第1時間T1測定するだけでよいので、簡易に対象蓄光材料Pdの第2時間T2における残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができる。
輝度測定装置10では、第1時間T1が1分間(60秒)に設定されているので、対象蓄光材料Pd(蓄光標識)を1分間測定するだけで対象蓄光材料Pdの第2時間T2における残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができるので、簡易な測定作業とし、かつ作業効率を高めることができる。
輝度測定装置10では、第1時間T1での測定により残光輝度(輝度予測値CP)得ることのできる所望の時間である第2時間T2として、20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)とを設定していることから、簡易な測定作業で、対象蓄光材料Pdの90分における残光輝度(輝度予測値CP)と、対象蓄光材料Pdの60分における残光輝度(輝度予測値CP)と、対象蓄光材料Pdの20分における残光輝度(輝度予測値CP)と、を得ることができる。
輝度測定装置10では、第1時間T1を1分とし第2時間T2を90分とする輝度予測線Bp(90)と、第1時間T1を1分とし第2時間T2を60分とする輝度予測線Bp(60)と、第1時間T1を1分とし第2時間T2を20分とする輝度予測線Bp(20)と、を記憶部22に予め格納していることから、第2時間T2を設定(20分、60分、90分の中から選択)すると直ちに対象蓄光材料Pdの測定を開始することができるとともに、対象蓄光材料Pdの第2時間T2における残光輝度(輝度予測値CP)の算出工程を簡易なものとすることができ、短時間で測定結果(残光輝度(輝度予測値CP))を得ることができる。
輝度測定装置10では、標準蓄光材料Pbとして複数の種類(実施例1では3つ)の蓄光材料を選定し、それぞれに対して輝度予測線Bpを生成して記憶部22に予め格納しているので、選定した複数の標準蓄光材料Pbと等しい材質の蓄光材料に対して、高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
輝度測定装置10では、残光輝度を逆数(輝度逆数値)として扱っていることから、第1時間T1での傾きの取得を容易なものとすることができるので、簡易に高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
したがって、実施例1の輝度測定装置10では、設定時間の自由度を高めつつ、短い測定時間で設定時間における残光輝度を高い精度で得ることができる。
なお、上記した実施例1では、残光輝度算出制御処理内容を示す図10のフローチャートのステップS3において、第1時間T1の前後の複数の時点の輝度を取得して第1時間T1の傾きを求めるものとしていたが、第1時間T1の前の複数の時点の輝度から求めるものであってもよく、第1時間T1の後の複数の時点の輝度から求めるものであってもよく、適宜設定すればよい。
また、上記した実施例1では、輝度予測線Bpを求める際、励起照度el1(lux)の条件下で第1標準特性線P1を求め、励起照度el2(lux)の条件下で第2標準特性線P2を求めていたが、その励起照度el1および励起照度el2は適宜設定すればよい。これは、輝度予測線Bpが、励起照度の差異に拘らず、標準蓄光材料Pbと等しい性質の蓄光材料(等しい材質からなる蓄光材料)における第1時間T1での傾き(第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値)と、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量(第2時間T2の残光輝度に基づく第2要素で示す値)と、の相関関係を示すものであることによる。
さらに、上記した実施例1では、輝度予測線Bpを求める際、第1標準特性線P1から得た第1準輝度点b1と、第2標準特性線P2から得た第2準輝度点b2と、を含む直線式として求めていたが、さらに異なる励起照度に対する特性線から得た準輝度点を用いて輝度予測線Bpを求めてもよく、上記した実施例1に限定されるものではない。
上記した実施例1では、第1標準特性線P1から得た第1準輝度点b1および第2標準特性線P2から得た第2準輝度点b2を、第1時間T1の傾き(横軸)と第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量(縦軸)とで表すものとしていたが、輝度予測線Bpを求めるべく第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値と第2時間T2の残光輝度に基づく第2要素で示す値とで表すことができるものであれば、例えば、第1時間T1の輝度逆数値(横軸)と第2時間T2の輝度逆数値(縦軸)とで表すものであってもよく、第1時間T1の傾き(横軸)と第2時間T2の傾き(縦軸)とで表すものであってもよく、第1時間T1の輝度逆数値(横軸)と第2時間T2の傾き(縦軸)とで表すものであってもよく、上記した実施例1に限定されるものではない。
上記した実施例1では、性質の異なる複数の種類の蓄光材料として3つの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC)を選定するとともに、それぞれに対して輝度予測線Bp(輝度予測線BpA、輝度予測線BpBおよび輝度予測線BpC)を生成して記憶部22に予め格納していたが、選定する個数は複数であればよく、上記した実施例1に限定されるものではない。
次に、本発明の実施例2の輝度測定装置10Bについて、図11から図14を用いて説明する。この実施例2の輝度測定装置10Bは、標準蓄光材料Pbとは異なる性質の蓄光材料に対して、第1時間T1での測定により第2時間T2における残光輝度(輝度予測値CP)を得ることを可能とする例である。この実施例2の輝度測定装置10Bは、基本的な構成は上記した実施例1の輝度測定装置10と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、実施例2の説明では、標準蓄光材料Pbとは異なる性質の蓄光材料(異なる材質からなる蓄光材料)を測定対象とするものであることから、使用者が実際に測定対象とするものを対象蓄光材料Pd2と表記する。
実施例2の輝度測定装置10Bにおける標準蓄光材料Pbとは異なる材質からなる蓄光材料の適切な残光輝度(輝度予測値CP)を得ることを可能とするために、輝度予測線Bpを測定対象とする蓄光材料に適合するものとする輝度予測線補正を行う。先ず、この輝度予測線補正の概念について説明する。
実施例2の輝度予測線補正では、測定結果として残光輝度(輝度予測値CP)を得ることのできる所望の時間(設定時間)としての第2時間T2と等しい時間の補正用測定作業を要求する。この補正用測定作業では、使用者が実際に測定対象とする対象蓄光材料Pd2と等しい材料からなる補正用蓄光材料Pcを、輝度測定装置10Bを用いて第2時間T2の測定を行う。すなわち、使用者は、輝度測定装置10Bの筐体11の下面の遮光用ゴム17(図1(b)参照)を補正用蓄光材料Pcに宛がい当該補正用蓄光材料Pcに受光部15(図1(b)参照)を対向させた状態(補正用蓄光材料Pcを遮光してそこからのりん光を取得する状態)において、補正用蓄光材料Pcの第2時間T2の測定を行う。これにより、補正用蓄光材料Pcの遮光を開始すなわち補正用測定作業を開始した補正作業開始時刻Tcを基準とした第2時間T2までの、補正用蓄光材料Pcにおける時間に対する残光輝度の特性線(補正特性線(図示せず))を得ることができる。実施例2では、第1時間T1の傾き(横軸)と第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量(縦軸)との相関関係を示す輝度予測線Bpを補正するものであることから、当該特性線は、図示は略すが横軸を補正用蓄光材料Pcの遮光を開始した補正作業開始時刻Tcを基準とした時間で示すとともに、縦軸を輝度逆数値で示すものとする。この特性線から、第1時間T1における傾きと、第1時間T1における輝度逆数値と、第2時間T2における輝度逆数値と、を得ることができる。
すると、これらの各値に基づいて、図11に示すように、輝度予測線Bpを示すグラフ上において、第1時間T1の傾きCdaと、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cddと、で表すことのできる予測線補正点Cを規定することができる。この予測線補正点Cは、輝度予測線Bpを求める方法と同様の方法で補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づくものであることから、図示は略すが補正用蓄光材料Pcに対応する輝度予測線上に存在するものである。このため、輝度予測線Bpの傾きはそのままにしつつ予測線補正点C上を通る直線式(符号CBp参照)を求める、すなわち図11に示すグラフにおいて輝度予測線Bpを、予測線補正点Cを含むものとすべく縦軸方向に平行移動させる(矢印参照)ことにより、標準蓄光材料Pbに対応する輝度予測線Bpを補正用蓄光材料Pcに対応する輝度予測線(図示せず)に近いものとすることができる。このようにして得られた輝度予測線Bpの傾きで予測線補正点C上を通る直線式を補正輝度予測線CBpとする。この補正輝度予測線CBpでは、蓄光材料の材質(性質)が異なることに起因して変化する輝度予測線において、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量(第2時間T2の残光輝度に基づく第2要素で示す値)における差異すなわち縦軸方向での差が、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づいて補正されていることとなる。このため、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づく予測線補正点Cを用いて輝度予測線Bpから補正輝度予測線CBpを求めることは、輝度測定装置10B(その制御部21(その演算部23))における補正用蓄光材料Pcに対応させるための較正(キャリブレーション)を行っていることとなる。
このため、輝度測定装置10Bでは、標準蓄光材料Pbの代わりに補正輝度予測線CBpを用いることで、標準蓄光材料Pbとは異なる性質であって補正用蓄光材料Pcと等しい性質の対象蓄光材料Pd2の第2時間T2での残光輝度(輝度予測値CP)を、実施例1と同様に得ることができる。すなわち、対象蓄光材料Pd2の第1時間T1の測定から得られた第1時間T1の傾きda2を、補正輝度予測線CBpに当てはめて第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量dd2を得るとともに、その変化量dd2に対象蓄光材料Pd2の第1時間T1の測定から得られた第1時間T1での輝度逆数値dr2を加算して得られた値を逆数とすることにより、対象蓄光材料Pd2の第2時間T2での残光輝度としての輝度予測値CPを得ることができる。このため、輝度測定装置10Bでは、標準蓄光材料Pbとは異なる性質であって補正用蓄光材料Pcと等しい性質の対象蓄光材料Pd2を測定する場合、輝度予測線Bpに代えて補正輝度予測線CBpを用いるものとすることで、実施例1を同様の残光輝度算出制御処理(図10参照)を行うことができる。
輝度測定装置10Bでは、実施例1と同様に、第2時間T2として20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)とを設定しているとともに、3つの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC(図7から図9参照))が用意されており、それぞれに対して輝度予測線Bp(図7から図9参照)が生成されて記憶部22(図2参照)に予め格納されている。このため、輝度測定装置10Bでは、制御部21の記憶部22に予め格納された各輝度予測線Bpからそれぞれの補正輝度予測線CBpを求める輝度予測線補正制御を行うことが可能とされている。図12は、実施例2における演算部23(制御部21)にて実行される輝度予測線補正制御処理内容を示すフローチャートである。以下、図12のフローチャートの各ステップについて説明する。この輝度予測線補正制御は、輝度測定装置10Bの操作部14において、3つの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC)のうちのいずれか1つに対して輝度予測線補正を実行する旨の操作が為されることにより開始される。ここで、輝度予測線補正制御における各処理はいずれの標準蓄光材料Pbであっても同様であることから、このフローチャートの説明では、選択されたものを単に標準蓄光材料Pbおよび輝度予測線Bpとして表記する。また、このフローチャートの説明では、実施例1と同様に、第1時間T1を1分とし第2時間T2を90分とするものを輝度予測線Bp(90)(図11参照)とし、第1時間T1を1分とし第2時間T2を60分とするものを輝度予測線Bp(60)(図13参照)とし、第1時間T1を1分とし第2時間T2を20分とするものを輝度予測線Bp(20)(図14参照)とする。
ステップS11では、操作部14に補正用測定を開始する旨の操作が為された否かを判断し、Yesの場合はステップS12へ進み、Noの場合はステップS11へ戻る。このステップS11では、操作部14からの入力信号から、操作部14において補正用測定を開始する旨の操作が為されたか否かを判断する。そして、補正用測定を開始する旨の操作が為されたと判断した場合、その開始の操作が為された時点(補正作業開始時刻Tc)からの補正測定時間tcのカウントを開始して、ステップS12へ進む。ここでいう補正用測定とは、輝度測定装置10Bの筐体11の下面の遮光用ゴム17(図1(b)参照)を補正用蓄光材料Pcに宛がい当該補正用蓄光材料Pcに受光部15(図1(b)参照)を対向させた状態(補正用蓄光材料Pcを遮光してそこからのりん光を取得する状態)として、その補正用蓄光材料Pcの残光輝度を取得することをいう。このため、輝度予測線補正を実行する旨の操作が為された後に、操作部14に測定を開始する旨の操作が為されると、それが補正用測定の開始の操作となる。
ステップS12では、ステップS11での補正用測定を開始する旨の操作が為されたとの判断に続き、第1時間T1における傾きCdaおよび第1時間T1における輝度逆数値Cdr(1)を取得して、ステップS13へ進む。このステップS12では、カウントしている補正測定時間tcが第1時間T1として設定された1分となると、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、第1時間T1(1分)の前後の複数の時点(実施例1では3点から5点)の輝度(補正用蓄光材料Pcの残光輝度)を取得し、各輝度から輝度逆数値を生成し、その各輝度逆数値の時間(sec)に対する変化量から周知の変換式を用いて、第1時間T1(1分)の傾きを算出する。この第1時間T1(1分)の傾きは、補正用蓄光材料Pcから得た残光輝度特性の第1時間T1(1分)での傾きCdaとなる。また、ステップS12では、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、第1時間T1(1分)の時点の輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この第1時間T1(1分)の輝度逆数値は、補正用蓄光材料Pcの第1時間T1(1分)での輝度逆数値Cdr(1)となる。
ステップS13では、ステップS12での第1時間T1(1分)の傾きCdaおよび輝度逆数値Cdr(1)の取得に続き、20分における輝度逆数値Cdr(20)を取得して、ステップS14へ進む。このステップS13では、カウントしている補正測定時間tcが第2時間T2として設定された20分となると、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、20分の時点の輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この20分(第2時間T2)の輝度逆数値は、補正用蓄光材料Pcの20分での輝度逆数値Cdr(20)となる。
ステップS14では、ステップS13での20分(第2時間T2)における輝度逆数値Cdr(20)の取得に続き、60分における輝度逆数値Cdr(60)を取得して、ステップS15へ進む。このステップS14では、カウントしている補正測定時間tcが第2時間T2として設定された60分となると、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、60分の時点の輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この60分(第2時間T2)の輝度逆数値は、補正用蓄光材料Pcの60分での輝度逆数値Cdr(60)となる。
ステップS15では、ステップS14での60分(第2時間T2)における輝度逆数値Cdr(60)の取得に続き、90分における輝度逆数値Cdr(90)を取得して、ステップS16へ進む。このステップS15では、カウントしている補正測定時間tcが第2時間T2として設定された90分となると、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、90分の時点の輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この90分(第2時間T2)の輝度逆数値は、補正用蓄光材料Pcの90分での輝度逆数値Cdr(90)となる。なお、実施例2では、第2時間T2として設定された時間の中で90分が最も大きいものであることから、補正用蓄光材料Pcの測定(補正用測定)すなわち受光部15の駆動を停止する。
ステップS16では、ステップS15での90分(第2時間T2)における輝度逆数値Cdr(90)の取得に続き、各予測線補正点C(C(20)、C(60)、C(90))を求めて、ステップS17へ進む。このステップS16では、ステップS13で取得した20分(第2時間T2)の輝度逆数値Cdr(20)と、ステップS12で取得した第1時間T1の輝度逆数値Cdr(1)と、から、20分(第2時間T2)と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cdd(20)(図14参照)を求める。そして、ステップS12で取得した第1時間T1の傾きCdaと、20分(第2時間T2)と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cdd(20)と、で表すことのできる予測線補正点C(20)(図14参照)を求める。同様に、ステップS14で取得した60分(第2時間T2)の輝度逆数値Cdr(60)と、ステップS12で取得した第1時間T1の輝度逆数値Cdr(1)と、から、60分(第2時間T2)と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cdd(60)(図13参照)を求め、ステップS12で取得した第1時間T1の傾きCdaと、60分(第2時間T2)と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cdd(60)と、で表すことのできる予測線補正点C(60)(図13参照)を求める。同様に、ステップS15で取得した90分(第2時間T2)の輝度逆数値Cdr(90)と、ステップS12で取得した第1時間T1の輝度逆数値Cdr(1)と、から、90分(第2時間T2)と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cdd(90)(図11参照)を求め、ステップS12で取得した第1時間T1の傾きCdaと、90分(第2時間T2)と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cdd(90)と、で表すことのできる予測線補正点C(90)(図11参照)を求める。
ステップS17では、ステップS16での各予測線補正点Cを求めることに続き、その各予測線補正点Cを用いて輝度予測線Bpから各補正輝度予測線CBpを求めて、輝度予測線補正を終了する。このステップS17では、ステップS16で求めた予測線補正点C(20)を用いて、輝度予測線Bp(20)から補正輝度予測線CBp(20)を求める(図14参照)。同様に、ステップS16で求めた予測線補正点C(60)を用いて、輝度予測線Bp(60)から補正輝度予測線CBp(60)を求め(図13参照)、ステップS16で求めた予測線補正点C(90)を用いて、輝度予測線Bp(90)から補正輝度予測線CBp(90)を求める(図11参照)。その後、これら補正輝度予測線CBp(20)、補正輝度予測線CBp(60)および補正輝度予測線CBp(90)を、記憶部22(図2参照)に格納する。
輝度測定装置10Bでは、3つの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC(図7から図9参照))のうちのいずれか1つの蓄光材料と等しい材質の対象蓄光材料Pdを測定する場合は、実施例1と同様に、対応する輝度予測線Bpを用いることで、その対象蓄光材料Pdの第1時間T1の測定で当該対象蓄光材料Pdの第2時間T2での残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができる。
また、輝度測定装置10Bでは、いずれの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC)とも異なる材質からなる対象蓄光材料Pd2を測定する場合、いずれか1つの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC)を選択するとともに、その選択した標準蓄光材料Pbに関して対象蓄光材料Pd2と等しい材質の補正用蓄光材料Pcを用いて輝度予測線補正を行うことで、標準蓄光材料Pbに対応する各輝度予測線Bpからそれぞれの補正用蓄光材料Pc(対象蓄光材料Pd2)に対応する補正輝度予測線CBpを求める。その後は、輝度予測線Bpに変えて補正輝度予測線CBpを用いることで、上述したように対象蓄光材料Pd2の第1時間T1の測定で当該対象蓄光材料Pd2の第2時間T2での残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができる。なお、対象蓄光材料Pd2を測定する場合、3つの標準蓄光材料Pbのうち当該対象蓄光材料Pd2の輝度予測線と最も近い傾斜となる輝度予測線Bp(図7から図9参照)を選択することが望ましい。
実施例2の輝度測定装置10Bでは、基本的に実施例1の輝度測定装置10と同様の構成であることから、基本的に実施例1と同様の効果を得ることができる。
それに加えて、輝度測定装置10Bでは、輝度予測線補正を行うことにより、対象蓄光材料Pd2とは異なる材質の標準蓄光材料Pbに対応して求められた輝度予測線Bpを、対象蓄光材料Pd2と等しい材質の補正用蓄光材料Pcに対応する補正輝度予測線CBpとすることができるので、標準蓄光材料Pbとは異なる材質の対象蓄光材料Pd2であっても、適切な残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができる。
また、輝度測定装置10Bでは、輝度予測線補正において、測定結果として残光輝度(輝度予測値CP)を得ることのできる所望の時間として設定した第2時間T2と等しい時間の補正用測定作業を1回行うだけで良いことから、簡易な補正用測定作業で、標準蓄光材料Pbとは異なる材質(性質)の対象蓄光材料Pd2であっても適切な残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができる。これは、実施例1と同様に、標準蓄光材料Pbとは異なる材質(性質)の対象蓄光材料Pd2(補正用蓄光材料Pc)に対応する輝度予測線を求めるものとすると、第2時間T2と等しい時間の残光輝度の測定作業を少なくとも2度行う必要があることによる。
さらに、輝度測定装置10Bでは、補正輝度予測線CBpが、蓄光材料の材質(性質)が異なることに起因して変化する輝度予測線において、第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量(第2時間T2の残光輝度に基づく第2要素で示す値)における差異すなわち図11等のグラフにおける縦軸方向での差が、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値(残光輝度)に基づいて補正されたものであることから、従来技術の第1の時刻から第2の時刻までの短い測定時間で設定時間における残光輝度を測定する輝度測定装置に比較して、高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
輝度測定装置10Bでは、輝度予測線補正制御において、標準蓄光材料Pbとは異なる材質の補正用蓄光材料Pcに対して、1回の補正用測定作業で第2時間T2として設定された20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)との第2要素で示すために必要な残光輝度に基づく値(実施例2では輝度逆数値)を取得して、補正輝度予測線CBp(20)と補正輝度予測線CBp(60)と補正輝度予測線CBp(90)とを求めることから、補正用測定作業を簡易なものとすることができる。
輝度測定装置10Bでは、操作部14において、3つの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC)のうちのいずれか1つに対して輝度予測線補正を実行する旨の操作を行い、実際に測定対象とする対象蓄光材料Pd2と等しい材料からなる補正用蓄光材料Pcに対して筐体11の下面の遮光用ゴム17(図1(b)参照)を宛がい当該補正用蓄光材料Pcに受光部15(図1(b)参照)を対向させた状態として、操作部14に測定を開始する旨の操作をするだけで、補正輝度予測線CBp(20)と補正輝度予測線CBp(60)と補正輝度予測線CBp(90)とを求めることができることから、補正用測定作業を簡易なものとすることができる。
したがって、実施例2の輝度測定装置10Bでは、設定時間の自由度を高めつつ、短い測定時間で設定時間における残光輝度を高い精度で得ることができる。
なお、上記した実施例2では、輝度予測線補正制御処理内容を示す図12のフローチャートのステップS12において、第1時間T1の前後の複数の時点の輝度を取得して第1時間T1の傾きを求めるものとしていたが、第1時間T1の前の複数の時点の輝度から求めるものであってもよく、第1時間T1の後の複数の時点の輝度から求めるものであってもよく、適宜設定すればよい。
また、上記した実施例2では、性質の異なる複数の種類の蓄光材料として3つの標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC)を選定するとともに、それぞれに対して輝度予測線Bp(輝度予測線BpA、輝度予測線BpBおよび輝度予測線BpC)を生成して記憶部22に予め格納していたが、選定する個数は複数であればよく、上記した実施例2に限定されるものではない。
次に、本発明の実施例3の輝度測定装置10Cについて、図15から図21を用いて説明する。この実施例3の輝度測定装置10Cは、標準蓄光材料Pbとは異なる材質からなる蓄光材料に対して、第2時間T2よりも短い(小さい)第3時間T3での補正用測定作業で、第1時間T1での測定により第2時間T2における残光輝度(輝度予測値CP)を得ることを可能とする例である。この実施例3の輝度測定装置10Cは、基本的な構成は上記した実施例1の輝度測定装置10と同様であることから、等しい構成の個所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。なお、実施例3の説明では、実施例2と同様に、標準蓄光材料Pbとは異なる性質の蓄光材料(異なる材質からなる蓄光材料)を測定対象とするものであることから、使用者が実際に測定対象とするものを対象蓄光材料Pd2と表記する。
先ず、実施例3の輝度測定装置10Cにおける第3時間T3での補正用測定作業と、その補正用測定作業により標準蓄光材料Pbとは異なる材質からなる蓄光材料の適切な残光輝度(輝度予測値CP)を得ることを可能とするための概念について説明する。
最初に第3時間T3を設定する。この第3時間T3は、補正用測定作業を要求する時間であり、測定開始時刻Tmを基準として、第1時間T1よりも大きくかつ第2時間T2よりも小さな値として設定する。すなわち、第3時間T3は、使用者が実際に測定対象とする対象蓄光材料Pd2と等しい材質(性質)の補正用蓄光材料Pcに対して補正のための測定作業を行う時間となる。この第3時間T3は、実施例3では、使用者の使い勝手を向上させる観点から3分間(180秒)に設定している。なお、第1時間T1と第2時間T2とは、測定開始時刻Tmを基準として、実施例1と同様に設定されている。また、以下の概念の説明では、理解容易のために、第2時間T2として90分の場合について述べる。
次に、実施例1と同様の第1標準特性線P1から、図5に示すように、第1時間T1(1分)における傾き(第1標準特性線P1上の点d11参照)と、第1時間T1における輝度逆数値(点d11参照)と、第3時間T3(実施例3では3分)における傾き(第1標準特性線P1上の二点鎖線で示す点d13参照)と、第3時間T3における輝度逆数値(点d13参照)と、第2時間T2(90分)における輝度逆数値(第1標準特性線P1上の点d12参照)と、を取得する。
同様に、第2標準特性線P2から、第1時間T1における傾き(第2標準特性線P2上の点d21参照)と、第1時間T1における輝度逆数値(点d21参照)と、第3時間T3における傾き(第2標準特性線P2上の二点鎖線で示す点d23参照)と、第3時間T3における輝度逆数値(点d23参照)と、第2時間T2における輝度逆数値(第1標準特性線P1上の点d22参照)と、を取得する。
その第1標準特性線P1から取得した各値に基づいて、図15に示すように、横軸を第1時間T1の傾きとし、かつ縦軸を第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量として示すグラフ上で、1つの点(第3準輝度点b3)を得ることができる。すなわち、第3準輝度点b3は、第1標準特性線P1から得られた第1時間T1における傾きと、第1標準特性線P1から得られた第3時間T3の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、で表したものである。
同様に、第2標準特性線P2から取得した各値に基づいて、横軸を第1時間T1の傾きとし、かつ縦軸を第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量として示すグラフ上において、第2標準特性線P2から得られた第1時間T1における傾きと、第2標準特性線P2から得られた第3時間T3の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、で表すことのできる第4準輝度点b4を得ることができる。
そして、この第3準輝度点b3および第4準輝度点b4から、第3準輝度点b3と第4準輝度点b4とを含む直線式(Bp1)を求めることができる。この直線式を第一部輝度予測線Bp1とする。この第一部輝度予測線Bp1は、図示は略すが、輝度予測線Bpと同様に、他の励起照度で励起された標準蓄光材料Pbの遮光を開始した測定開始時刻Tmを基準とした時間に対する残光輝度の相関関係を示す特性線(図示せず)から得た準輝度点も含むものとされている。このため、第一部輝度予測線Bp1は、励起照度の差異に拘らず、標準蓄光材料Pbおよびそれと等しい性質の蓄光材料における第1時間T1での傾きと、第3時間T3の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示していることとなる。換言すると、第一部輝度予測線Bp1は、第1時間T1での傾きに対して、標準蓄光材料Pbへの励起照度の差異を適切に反映させた第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量を示していることとなる。このことから、第一部輝度予測線Bp1を用いることにより、標準蓄光材料Pbと等しい材質(性質)からなる蓄光材料であれば、当該蓄光材料を遮光し、その遮光を開始(測定開始)した時点から第1時間T1が経過した時点での蓄光材料の残光輝度の変化の態様を示す特性線における傾きと、第1時間T1における残光輝度と、を取得することで、第3時間T3における残光輝度を得ることができる。
また、上記したように第1標準特性線P1から取得した各値に基づいて、図16に示すように、横軸を第3時間T3の傾きとし、かつ縦軸を第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量として示すグラフ上で、1つの点(第5準輝度点b5)を得ることができる。すなわち、第5準輝度点b5は、第1標準特性線P1から得られた第3時間T3における傾きと、第1標準特性線P1から得られた第2時間T2の輝度逆数値から第3時間T3の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、で表したものである。
同様に、第2標準特性線P2から取得した各値に基づいて、横軸を第3時間T3の傾きとし、かつ縦軸を第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量として示すグラフ上において、第2標準特性線P2から得られた第3時間T3における傾きと、第2標準特性線P2から得られた第2時間T2の輝度逆数値から第3時間T3の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、で表すことのできる第6準輝度点b6を得ることができる。
そして、この第5準輝度点b5および第6準輝度点b6から、第5準輝度点b5と第6準輝度点b6とを含む直線式(Bp2)を求めることができる。この直線式を第二部輝度予測線Bp2とする。この第二部輝度予測線Bp2は、図示は略すが、輝度予測線Bpと同様に、他の励起照度で励起された標準蓄光材料Pbの遮光を開始した測定開始時刻Tmを基準とした時間に対する残光輝度の変化の相関関係を示す特性線(図示せず)から得た準輝度点も含むものとされている。このため、第二部輝度予測線Bp2は、励起照度の差異に拘らず、標準蓄光材料Pbおよびそれと等しい性質の蓄光材料における第3時間T3における傾きと、第2時間T2の輝度逆数値から第3時間T3の輝度逆数値を減算して得られる輝度逆数値の変化量と、の相関関係を示していることとなる。換言すると、第二部輝度予測線Bp2は、第3時間T3での傾きに対して、標準蓄光材料Pbへの励起照度の差異を適切に反映させた第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量を示していることとなる。このことから、第二部輝度予測線Bp2を用いることにより、標準蓄光材料Pbと等しい材質からなる蓄光材料であれば、当該蓄光材料を遮光し、その遮光を開始(測定開始)した時点から第3時間T3が経過した時点での蓄光材料の残光輝度の変化の態様を示す特性線における傾きと、第3時間T3における残光輝度と、を取得することで、第2時間T2における残光輝度を得ることができる。
このため、第一部輝度予測線Bp1および第二部輝度予測線Bp2は、第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値(実施例3では第1時間T1の傾き)と第2時間T2の残光輝度に基づく第2要素で示す値(実施例3では第2時間T2と第1時間T1との輝度逆数値の変化量)の相関関係を示す輝度予測線Bpを、第3時間T3で2つに分割したものとなる。詳細には、第一部輝度予測線Bp1(図15参照)が、第1時間T1の残光輝度に基づく第1要素で示す値(第1時間T1の傾き)と第3時間T3の残光輝度に基づく第3要素で示す値(第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量)の相関関係を示すものであることから、第1時間T1での各値から第3時間T3での残光輝度を求めることを可能とするものである。この第3要素は、第2要素における第2時間T2を第3時間T3に変えたのみのものである。また、第二部輝度予測線Bp2が、第3時間T3の残光輝度に基づく第4要素で示す値(第3時間T3の傾き)と第2時間T2の残光輝度に基づく第5要素で示す値(第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量)の相関関係を示すものであることから、第3時間T3での各値から第2時間T2での残光輝度を求めることを可能とするものである。この第4要素は、第1要素における第1時間T1を第3時間T3に変えたのみのものであり、第5要素は、第2要素における第1時間T1を第3時間T3に変えたのみのものである。このため、輝度予測線Bpが、第1時間T1での各値から第2時間T2での残光輝度を求めることに対して、第一部輝度予測線Bp1および第二部輝度予測線Bp2は、第1時間T1での各値から第3時間T3での残光輝度を求め、その各値から第2時間T2での残光輝度を求めるものである。ここで、第二部輝度予測線Bp2を用いるには、第3時間T3での傾き(第3時間T3の残光輝度に基づく第4要素で示す値)が必要となる。このため、さらに以下のように第3時間T3での傾き(第3時間T3の残光輝度に基づく第4要素で示す値)を求めるための特性線を求める。
先ず、上記したように第1標準特性線P1から取得した各値に基づいて、図17に示すように、横軸を第1時間T1の傾きとし、かつ縦軸を第3時間T3の傾きとして示すグラフ上で、1つの点(第7準輝度点b7)を得ることができる。すなわち、第7準輝度点b7は、第1標準特性線P1から得られた第1時間T1における傾きと、第1標準特性線P1から得られた第3時間T3における傾きと、で表したものである。
同様に、第2標準特性線P2から取得した各値に基づいて、横軸を第1時間T1の傾きとし、かつ縦軸を第3時間T3の傾きとして示すグラフ上において、第2標準特性線P2から得られた第1時間T1における傾きと、第2標準特性線P2から得られた第3時間T3における傾きと、で表すことのできる第8準輝度点b8を得ることができる。
そして、この第7準輝度点b7および第8準輝度点b8から、第7準輝度点b7と第2準輝度点b2とを含む直線式(Ap)を求めることができる。この直線式を傾斜予測線Apとする。この傾斜予測線Apは、図示は略すが、他の励起照度で励起された標準蓄光材料Pbの遮光を開始した測定開始時刻Tmを基準とした時間に対する残光輝度の変化の相関関係を示す特性線(図示せず)から得た準輝度点を含むものとされている。このため、傾斜予測線Apは、励起照度の差異に拘らず、標準蓄光材料Pbおよびそれと等しい性質の蓄光材料における第1時間T1における傾きと、第3時間T3における傾きと、の相関関係を示していることとなる。換言すると、傾斜予測線Apは、第1時間T1での傾きに対して、標準蓄光材料Pbへの励起照度の差異を適切に反映させた第3時間T3の傾きを示していることとなる。このことから、傾斜予測線Apを用いることにより、標準蓄光材料Pbと等しい材質からなる蓄光材料であれば、当該蓄光材料を遮光し、その遮光を開始(測定開始)した時点から第1時間T1が経過した時点での蓄光材料の残光輝度の変化の態様を示す特性線における傾きを取得することで、第3時間T3が経過した時点での蓄光材料の残光輝度の変化の態様を示す特性線における傾きを得ることができる。このため、標準蓄光材料Pbと等しい材質からなる蓄光材料から得た第1時間T1での傾きから、当該蓄光材料に対応する第3時間T3での傾き(第3時間T3の残光輝度に基づく第4要素で示す値)を得ることができるので、第二部輝度予測線Bp2を用いることが可能となる。
このため、実施例3の輝度測定装置10Cでは、制御部21の記憶部22(図2参照)に輝度予測線Bpとしての第一部輝度予測線Bp1および第二部輝度予測線Bp2と、傾斜予測線Apと、が予め格納されている。この輝度測定装置10Cでは、標準蓄光材料Pbとは異なる材質からなる蓄光材料の適切な残光輝度(輝度予測値CP)を得ることを可能とするために、第一部輝度予測線Bp1および傾斜予測線Apを測定対象とする蓄光材料に適合するものとすべく補正する第3時間予測線補正を行う。次に、この第3時間予測線補正の概念について説明する。
実施例3の第3時間予測線補正では、第3時間T3の補正用測定作業を要求する。この補正用測定作業では、使用者が実際に測定対象とする対象蓄光材料Pd2と等しい材料からなる補正用蓄光材料Pcを、輝度測定装置10Cを用いて第3時間T3の測定を行う。すなわち、使用者は、輝度測定装置10Cの筐体11の下面の遮光用ゴム17(図1(b)参照)を補正用蓄光材料Pcに宛がい当該補正用蓄光材料Pcに受光部15(図1(b)参照)を対向させた状態(補正用蓄光材料Pcを遮光してそこからのりん光を取得する状態)において、補正用蓄光材料Pcの第3時間T3の測定を行う。これにより、第3時間T3までの補正用蓄光材料Pcの時間に対する残光輝度の特性線(補正特性線(図示せず))を得ることができる。実施例3では、第一部輝度予測線Bp1(図15参照)および傾斜予測線Ap(図17参照)を補正するものであることから、当該特性線から、第1時間T1における傾き(傾きCda(1))と、第1時間T1における輝度逆数値と、第3時間T3における傾き(傾きCda(3))と、第3時間T3における輝度逆数値と、を得る。
すると、図15に示すように、第一部輝度予測線Bp1を示すグラフ上において、第1時間T1の傾きCda(1)と、第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量Cdd(3)と、で表すことのできる第一部輝度予測線補正点C2を規定することができる。その変化量Cdd(3)は、第3時間T3の輝度逆数値から第1時間T1の輝度逆数値を減算したものである。その第一部輝度予測線補正点C2は、第一部輝度予測線Bp1を求める方法と同様の方法で補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づくものであることから、補正用蓄光材料Pcに対応する第一部輝度予測線(図示せず)上に存在するものである。このため、第一部輝度予測線Bp1の傾きはそのままにしつつ第一部輝度予測線補正点C2上を通る直線式(符号CBp1参照)を求める、すなわち図15に示すグラフにおいて第一部輝度予測線Bp1を、第一部輝度予測線補正点C2を含むものとすべく縦軸方向に平行移動させる(矢印参照)ことにより、標準蓄光材料Pbに対応する第一部輝度予測線Bp1を補正用蓄光材料Pcに対応する第一部輝度予測線(図示せず)に近づけることができる。このようにして得られた第一部輝度予測線Bp1の傾きで第一部輝度予測線補正点C2上を通る直線式を補正第一部輝度予測線CBp1とする。この補正第一部輝度予測線CBp1では、蓄光材料の材質が異なることに起因して変化する第一部輝度予測線において、第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量(第3時間T3の残光輝度に基づく第3要素で示す値)における差異すなわち縦軸方向での差が、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づいて補正されていることとなる。
また、図17に示すように、傾斜予測線Apを示すグラフ上において、第1時間T1の傾きCda(1)と、第3時間T3の傾きCda(3)と、で表すことのできる傾斜予測線補正点C3を規定することができる。この傾斜予測線補正点C3は、傾斜予測線Apを求める方法と同様の方法で補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づくものであることから、補正用蓄光材料Pcに対応する傾斜予測線(図示せず)上に存在するものである。このため、傾斜予測線Apの傾きはそのままにしつつ傾斜予測線補正点C3上を通る直線式(符号CAp参照)を求める、すなわち図17に示すグラフにおいて傾斜予測線Apを、傾斜予測線補正点C3を含むものとすべく縦軸方向に平行移動させる(矢印参照)ことにより、標準蓄光材料Pbに対応する傾斜予測線Apを補正用蓄光材料Pcに対応する傾斜予測線(図示せず)に近づけることができる。このようにして得られた傾斜予測線Apの傾きで傾斜予測線補正点C3上を通る直線式を補正傾斜予測線CApとする。この補正傾斜予測線CApでは、蓄光材料の材質が異なることに起因して変化する傾斜予測線において、第3時間T3での傾き(第3時間T3の残光輝度に基づく第4要素で示す値)における差異すなわち縦軸方向での差が、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づいて補正されていることとなる。
このため、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づく第一部輝度予測線補正点C2を用いて第一部輝度予測線Bp1から補正第一部輝度予測線CBp1を求めることと(図15参照)、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づく傾斜予測線補正点C3を用いて傾斜予測線Apから補正傾斜予測線CApを求めることと(図17参照)、は、輝度測定装置10C(その制御部21(その演算部23))における補正用蓄光材料Pcに対応させるための較正(キャリブレーション)を行っていることとなる。
実施例3の輝度測定装置10Cでは、補正用蓄光材料Pcと等しい性質の(等しい材質からなる)対象蓄光材料Pd2の第1時間T1の測定から、第1時間T1の傾きda1と第1時間T1の輝度逆数値dr1とを得る。そして、その第1時間T1の傾きda1を、第一部輝度予測線Bp1を補正して得られた補正第一部輝度予測線CBp1に当てはめて第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量dd3を得るとともに(図15参照)、その変化量dd3に第1時間T1の輝度逆数値dr1を加算することで、第3時間T3の輝度逆数値dr3を得る。また、第1時間T1の傾きda1を、傾斜予測線Apを補正して得られた補正傾斜予測線CApに当てはめて第3時間T3の傾きda3を得る(図17参照)。そして、第3時間T3の傾きda3を、予め記憶部22に格納されている第二部輝度予測線Bp2に当てはめて第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量dd4を得る(図16参照)。その変化量dd4に上述したように補正第一部輝度予測線CBp1から得た第3時間T3の輝度逆数値dr3を加算して得られた値を逆数とすることにより、対象蓄光材料Pd2の第2時間T2での残光輝度としての輝度予測値CPを得ることができる。
輝度測定装置10Cでは、実施例1と同様に、第2時間T2として20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)とを設定しており、それぞれに対して第二部輝度予測線Bp2が生成されて記憶部22(図2参照)に予め格納されている。このことから、以下の説明では、個別に述べる際には、第1時間T1を1分とし第2時間T2を90分とするものを第二部輝度予測線Bp2(90)(図16参照)とし、第1時間T1を1分とし第2時間T2を60分とするものを第二部輝度予測線Bp2(60)(図18参照)とし、第1時間T1を1分とし第2時間T2を20分とするものを第二部輝度予測線Bp2(20)(図19参照)とする。しかしながら、輝度測定装置10Cでは、上述したように、制御部21の記憶部22に予め格納された第一部輝度予測線Bp1から補正第一部輝度予測線CBp1を求めるとともに、制御部21の記憶部22に予め格納された傾斜予測線Apから補正傾斜予測線CApを求める第3時間予測線補正制御を行うものであることから、各第二部輝度予測線Bp2を補正することはない。図20は、実施例3における演算部23(制御部21)にて実行される第3時間予測線補正制御処理内容を示すフローチャートである。以下、図20のフローチャートの各ステップについて説明する。この第3時間予測線補正制御処理は、輝度測定装置10Cの操作部14において、標準蓄光材料Pbに対して第3時間予測線補正を実行する旨の操作が為されることにより開始される。
ステップS21では、操作部14に補正用測定を開始する旨の操作が為された否かを判断し、Yesの場合はステップS22へ進み、Noの場合はステップS21へ戻る。このステップS21では、操作部14からの入力信号から、操作部14において補正用測定を開始する旨の操作が為されたか否かを判断する。そして、補正用測定を開始する旨の操作が為されたと判断した場合、その開始の操作が為された時点(補正作業開始時刻Tc)からの補正測定時間tcのカウントを開始して、ステップS22へ進む。ここでいう補正用測定の開始とは、実施例2の輝度予測線補正制御処理と同様である。このため、輝度予測線補正を実行する旨の操作が為された後に、操作部14に測定を開始する旨の操作が為されると、それが補正用測定の開始の操作となる。
ステップS22では、ステップS21での補正用測定を開始する旨の操作が為されたとの判断に続き、第1時間T1における傾きCda(1)および第1時間T1における輝度逆数値Cdr(1)を取得して、ステップS23へ進む。このステップS22では、カウントしている補正測定時間tcが第1時間T1として設定された1分となると、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、第1時間T1(1分)の前後の複数の時点(実施例1では3点から5点)の輝度(補正用蓄光材料Pcの残光輝度)を取得し、各輝度から輝度逆数値を生成し、その各輝度逆数値の時間(sec)に対する変化量から周知の変換式を用いて、第1時間T1(1分)の傾きを算出する。この第1時間T1(1分)の傾きは、補正用蓄光材料Pcから得た残光輝度特性の第1時間T1(1分)での傾きCda(1)となる。また、ステップS22では、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、第1時間T1(1分)の時点の輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この第1時間T1(1分)の輝度逆数値は、補正用蓄光材料Pcの第1時間T1(1分)での輝度逆数値Cdr(1)となる。
ステップS23では、ステップS22での第1時間T1の傾きCda(1)および輝度逆数値Cdr(1)の取得に続き、第3時間T3における傾きCda(3)および第3時間T3における輝度逆数値Cdr(3)を取得して、ステップS24へ進む。このステップS23では、カウントしている補正測定時間tcが第3時間T3として設定された3分となると、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、第3時間T3(3分)の前後の複数の時点(実施例1では3点から5点)の輝度(補正用蓄光材料Pcの残光輝度)を取得し、各輝度から輝度逆数値を生成し、その各輝度逆数値の時間(sec)に対する変化量から周知の変換式を用いて、第3時間T3(3分)の傾きを算出する。この第3時間T3(3分)の傾きは、補正用蓄光材料Pcから得た残光輝度特性の第3時間T3(3分)での傾きCda(3)となる。また、ステップS23では、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、第3時間T3(3分)の時点の輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この第3時間T3(3分)の輝度逆数値は、補正用蓄光材料Pcの第3時間T3(3分)での輝度逆数値Cdr(3)となる。なお、実施例3では、第3時間T3として設定された時間が第3時間予測線補正のための測定時間であることから、補正用蓄光材料Pcの測定(補正用測定)すなわち受光部15の駆動を停止する。
ステップS24では、ステップS23での第3時間T3の傾きCda(3)および輝度逆数値Cdr(3)の取得に続き、第一部輝度予測線補正点C2と傾斜予測線補正点C3と、を求めて、ステップS25へ進む。このステップS24では、ステップS23で取得した第3時間T3の輝度逆数値Cdr(3)と、ステップS22で取得した第1時間T1の輝度逆数値Cdr(1)と、から、第3時間T3(3分)と第1時間T1(1分)との輝度逆数値の変化量Cdd(3)(図15参照)を求める。そして、その第3時間T3(3分)と第1時間T1(1分)との輝度逆数値の変化量Cdd(3)と、ステップS22で取得した第1時間T1の傾きCda(1)と、で表すことのできる第一部輝度予測線補正点C2を求める(図15参照)。また、ステップS24では、ステップS22で取得した第1時間T1の傾きCda(1)と、ステップS23で取得した第3時間T3の傾きCda(3)と、から、傾斜予測線補正点C3を求める(図17参照)。
ステップS25では、ステップS24での第一部輝度予測線補正点C2と傾斜予測線補正点C3とを求めることに続き、補正第一部輝度予測線CBp1を求めるとともに補正傾斜予測線CApを求めて、第3時間予測線補正を終了する。このステップS25では、ステップS24で求めた第一部輝度予測線補正点C2を用いて第一部輝度予測線Bp1から補正第一部輝度予測線CBp1を求める(図15参照)。同様に、ステップS24で求めた傾斜予測線補正点C3を用いて傾斜予測線Apから補正傾斜予測線CApを求める(図17参照)。その後、これら補正第一部輝度予測線CBp1および補正傾斜予測線CApを、記憶部22(図2参照)に格納する。
輝度測定装置10Cでは、補正用蓄光材料Pcと等しい材質の対象蓄光材料Pd2を測定対象とする場合、制御部21の演算部23が、制御部21の記憶部22に格納した補正第一部輝度予測線CBp1および補正傾斜予測線CApとともに、各第二部輝度予測線Bp2を用いて、受光部15から制御部21に入力された信号から、第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPを算出する第2残光輝度算出制御を行う。図21は、実施例3における演算部23(制御部21)にて実行される第2残光輝度算出制御処理内容を示すフローチャートである。以下、図21のフローチャートの各ステップについて説明する。この第2残光輝度算出制御は、輝度測定装置10Cの操作部14において、残光輝度の測定を実行する旨の操作が為されることにより開始される。このフローチャートの説明では、補正用蓄光材料Pcと等しい材質の対象蓄光材料Pd2(蓄光標識)を測定対象としているものとする。
ステップS31では、操作部14に第2時間T2を設定する旨の操作が為された否かを判断し、Yesの場合はステップS32へ進み、Noの場合はステップS31へ戻る。このステップS31では、操作部14からの入力信号から、操作部14において第2時間T2を設定する旨の操作が為されたか否かを判断する。そして、第2時間T2を設定する旨の操作が為された場合、操作部14から制御部21に入力された信号に基づいて、20分(1200秒)と60分(3600秒)と90分(5400秒)とのいずれを選択する旨の操作が操作部14に為されたかを判断し、その設定された第2時間T2を格納する。この第2時間T2の格納は、演算部23(制御部21)内における記憶部(図示せず)に行うものであってもよく、記憶部22に行うものであってもよい。
ステップS32では、ステップS31での操作部14に第2時間T2を設定する旨の操作が為されたとの判断に続き、操作部14に対象蓄光材料Pd2の測定を開始する旨の操作が為された否かを判断し、Yesの場合はステップS33へ進み、Noの場合はステップS32へ戻る。このステップS32では、操作部14からの入力信号から、操作部14において対象蓄光材料Pd2の測定を開始する旨の操作が為されたか否かを判断する。また、操作部14において対象蓄光材料Pd2の測定を開始する旨の操作が為された時点が測定開始時刻Tmとなる。
ステップS33では、ステップS32での操作部14に対象蓄光材料Pd2の測定を開始する旨の操作が為されたとの判断に続き、受光部15から制御部21に入力された信号に基づいて、第1時間T1における傾きda1と、第1時間T1における輝度逆数値dr1と、を取得して、ステップS34へ進む。このステップS33では、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、測定開始時刻Tmを基準とする第1時間T1の前後の複数の時点(実施例3では3点から5点)の輝度(対象蓄光材料Pd2の残光輝度)を取得し、各輝度から輝度逆数値を生成し、その各輝度逆数値の時間(sec)に対する変化量から周知の変換式を用いて、第1時間T1(1分)の傾きを算出する。この第1時間T1(1分)の傾きは、対象蓄光材料Pd2から得た残光輝度特性の第1時間T1(1分)での傾きda1となる。また、ステップS33では、受光部15から制御部21に入力された受光した光の光量に応じた大きさ(強度)の信号から、測定開始時刻Tmを基準とする第1時間T1の時点の輝度を取得し、その輝度から輝度逆数値を生成する。この第1時間T1の輝度逆数値は、対象蓄光材料Pd2の第1時間T1での輝度逆数値dr1となる。なお、実施例1では、第1時間T1として設定された時間が残光輝度を得るための測定時間であることから、対象蓄光材料Pd2の測定すなわち受光部15の駆動を停止する。
ステップS34では、ステップS33での第1時間T1の傾きda1および輝度逆数値dr1の取得に続き、第3時間T3の傾きda3および第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量dd3を求めて、ステップS35へ進む。このステップS34では、ステップS33で取得した対象蓄光材料Pd2の残光輝度特性の第1時間T1での傾きda1を、補正第一部輝度予測線CBp1に当てはめることにより、対象蓄光材料Pd2(その残光輝度特性)における第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量dd3を求める(図15参照)。また、ステップS33で取得した対象蓄光材料Pd2から得た残光輝度特性の第1時間T1での傾きda1を、補正傾斜予測線CApに当てはめることにより、対象蓄光材料Pd2(その残光輝度特性)における第3時間T3の傾きda3を算出する(図17参照)。
ステップS35では、ステップS34での第3時間T3の傾きda3および第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量dd3の取得に続き、第3時間T3での輝度逆数値dr3を求めて、ステップS36へ進む。このステップS35では、ステップS34で求めた第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量dd3に、ステップS33で取得した対象蓄光材料Pd2の第1時間T1での輝度逆数値dr1を加算することにより、対象蓄光材料Pd2の第3時間T3での輝度逆数値dr3を求める。
ステップS36では、ステップS35での第3時間T3での輝度逆数値dr3を求めることに続き、第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量dd4を求めて、ステップS37へ進む。このステップS36では、ステップS34で求めた第3時間T3の傾きda3を、ステップS31で設定された第2時間T2に対応する第二部輝度予測線Bp2に当てはめることにより、対象蓄光材料Pd2(その残光輝度特性)における第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量dd4を算出する(図16、図18および図19参照)。ここで、ステップS31で選択された第2時間T2に適合する第二部輝度予測線Bp2とは、第2時間T2が90分とされた場合は第二部輝度予測線Bp2(90)(図16参照)であり、第2時間T2が60分とされた場合は第二部輝度予測線Bp2(60)(図18参照)であり、第2時間T2が20分とされた場合は第二部輝度予測線Bp2(20)(図19参照)である。
ステップS37では、ステップS36での第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量dd4の算出に続き、輝度予測値CPを算出して、第2残光輝度算出制御処理を終了する。このステップS37では、ステップS36で求めた対象蓄光材料Pd2(その残光輝度特性)における第2時間T2と第3時間T3との輝度逆数値の変化量dd4に、ステップS35で求めた対象蓄光材料Pd2の第3時間T3での輝度逆数値dr3を加算し、そこで得た輝度逆数値を逆数とすることにより、輝度予測値CPを算出する。この輝度逆数値を逆数としたものは、第二部輝度予測線Bp2から得た対象蓄光材料Pd2の第2時間T2の輝度となるので、当該輝度が対象蓄光材料Pd2の第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPとなる。なお、ステップS37では、この算出した輝度予測値CPを適宜記憶部22に格納し、かつ測定結果として輝度予測値CPを適宜表示部12に適宜表示させる。
この輝度測定装置10Cでは、使用者が操作部14において第2時間T2を設定し、筐体11の下面の遮光用ゴム17(図1(b)参照)を対象蓄光材料Pd2に宛がって当該対象蓄光材料Pd2に受光部15(図1(b)参照)を対向させた状態において、操作部14に残光輝度の算出を実行する旨の操作を行うと、図21のフローチャートにおいてステップS31→ステップS32→ステップS33→ステップS34→ステップS35へと進むことにより、対象蓄光材料Pd2の第1時間T1の各測定値を補正傾斜予測線CAp(図17参照)および補正第一部輝度予測線CBp1(図15参照)を用いて第3時間T3における数値に変換した後、ステップS36→ステップS37へと進むことにより、第3時間T3における数値から第二部輝度予測線Bp2(図16、図18および図19参照)を用いて当該対象蓄光材料Pd2の第2時間T2における残光輝度としての輝度予測値CPを算出することができる。
実施例3の輝度測定装置10Cでは、基本的に実施例1の輝度測定装置10と同様の構成であることから、基本的に実施例1と同様の効果を得ることができる。
それに加えて、輝度測定装置10Cでは、第3時間予測線補正を行うことにより、対象蓄光材料Pd2とは異なる材質(性質)の標準蓄光材料Pbに対応して求められた第一部輝度予測線Bp1および傾斜予測線Apを、対象蓄光材料Pd2と等しい材質(性質)の補正用蓄光材料Pcに対応する補正第一部輝度予測線CBp1および補正傾斜予測線CApとすることができるので、標準蓄光材料Pbとは異なる材質の対象蓄光材料Pd2であっても、適切な残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができる。
また、輝度測定装置10Cでは、第3時間予測線補正において、測定結果として残光輝度(輝度予測値CP)を得ることのできる所望の時間として設定した第2時間T2よりも短い第3時間T3の補正用測定作業を1回行うだけで良いことから、より簡易な補正用測定作業で、標準蓄光材料Pbとは異なる材質の対象蓄光材料Pd2であっても適切な残光輝度(輝度予測値CP)を得ることができる。
さらに、輝度測定装置10Cでは、補正第一部輝度予測線CBp1が、蓄光材料の材質が異なることに起因して変化する第一部輝度予測線(輝度予測線)において、第3時間T3と第1時間T1との輝度逆数値の変化量(第3時間T3の残光輝度に基づく第3要素で示す値)における差異すなわち図15のグラフにおける縦軸方向での差が、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づいて補正されたものであることから、従来技術の第1の時刻から第2の時刻までの短い測定時間で設定時間における残光輝度を測定する輝度測定装置に比較して、高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
輝度測定装置10Cでは、補正傾斜予測線CApが、蓄光材料の材質が異なることに起因して変化する傾斜予測線において、第3時間T3での傾き(第3時間T3の残光輝度に基づく第4要素で示す値)における差異すなわち図17のグラフにおける縦軸方向での差が、補正用蓄光材料Pcから得た輝度逆数値に基づいて補正されたものであることから、従来技術の第1の時刻から第2の時刻までの短い測定時間で設定時間における残光輝度を測定する輝度測定装置に比較して、高い精度で輝度予測値CPを算出することができる。
輝度測定装置10Cでは、第3時間予測線補正制御において、標準蓄光材料Pbとは異なる材質(性質)の補正用蓄光材料Pcに対して、1回の補正用測定作業で補正第一部輝度予測線CBp1および補正傾斜予測線CApを求め、それらを適宜第二部輝度予測線Bp2(90)、第二部輝度予測線Bp2(60)、第二部輝度予測線Bp2(20)うちの第2時間T2として選択された時間に対応するものに当てはめるものであることから、第3時間予測線補正のための演算を簡易なものとすることができる。
輝度測定装置10Cでは、標準蓄光材料Pbとは異なる材質(性質)の補正用蓄光材料Pcに対して、第2時間T2よりも短く設定された第3時間T3での1回の補正用測定作業で、補正用蓄光材料Pcに等しい性質の蓄光材料の残光輝度としての輝度予測値CPの高い精度での算出を可能とするものであることから、補正用測定作業をより簡易なものとすることができる。
したがって、実施例3の輝度測定装置10Cでは、設定時間の自由度を高めつつ、短い測定時間で設定時間における残光輝度を高い精度で得ることができる。
なお、上記した実施例3では、第3時間予測線補正制御処理内容を示す図20のフローチャートのステップS22およびステップS23と、第2残光輝度算出制御処理内容を示す図21のフローチャートのステップS33と、において、第1時間T1もしくは第3時間T3の前後の複数の時点の輝度を取得して第1時間T1もしくは第3時間T3の傾きを求めるものとしていたが、第1時間T1もしくは第3時間T3の前の複数の時点の輝度から求めるものであってもよく、第1時間T1もしくは第3時間T3の後の複数の時点の輝度から求めるものであってもよく、適宜設定すればよい。
また、上記した実施例3では、単一の標準蓄光材料Pbのみについて説明したが、実施例1および実施例2と同様に、複数の標準蓄光材料Pb(一例として標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC(図7から図9参照))が用意されているものであってもよく、上記した実施例3に限定されるものではない。この場合、各標準蓄光材料Pb(標準蓄光材料PbA、標準蓄光材料PbBおよび標準蓄光材料PbC)に対して、輝度予測線Bpとしての第一部輝度予測線Bp1および第二部輝度予測線Bp2と、傾斜予測線Apと、を制御部21の記憶部22に予め格納するとともに、それぞれの第一部輝度予測線Bp1から補正第一部輝度予測線CBp1を求めるとともに、傾斜予測線Apから補正傾斜予測線CApを求める第3時間予測線補正制御を行うことを可能とすればよい。
なお、上記した各実施例では、本発明に係る輝度測定装置の一例としての輝度測定装置10、10B、10Cについて説明したが、輝度の取得のための受光部と、該受光部で取得した輝度から所定の時間が経過した後の残光輝度を算出する演算部と、該演算部での残光輝度の算出のためのプログラムを格納する記憶部と、を備える輝度測定装置であって、標準蓄光材料の遮光を開始した標準遮光時刻を基準とした時間に対する前記標準蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す特性線として、少なくとも、所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第1標準特性線と、該第1標準特性線とは異なる所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第2標準特性線と、を用い、前記記憶部には、前記第1標準特性線における前記標準遮光時刻を基準とする第1時間の残光輝度に基づく第1要素で示す値と前記標準遮光時刻を基準として前記第1時間よりも大きい第2時間の残光輝度に基づく第2要素で示す値とで表すことのできる第1準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値とで表すことのできる第2準輝度点と、を含む直線式としての輝度予測線が格納され、前記演算部は、測定対象とする対象蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻を基準とする前記第1時間における前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての輝度予測値を算出する輝度測定装置であればよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
また、上記した各実施例では、第1時間T1および第2時間T2(実施例3では第3時間T3も)を予め設定し、それらに対応する第1標準特性線P1および第2標準特性線P2での各値から求めた輝度予測線Bp(実施例3では第一部輝度予測線Bp1、第二部輝度予測線Bp2および傾斜予測線Ap)を予め記憶部22に格納するものとされていたが、第1標準特性線P1および第2標準特性線P2自体を記憶部22に格納するとともに、そこから上記したように輝度予測線Bp(実施例3では第一部輝度予測線Bp1、第二部輝度予測線Bp2および傾斜予測線Ap)を求めるプログラムを記憶部22に格納する構成としてもよい。このような構成とすれば、第1時間T1および第2時間T2(実施例3では第3時間T3も)を使用者が自由に設定することができるので、さらに使い勝手を向上させることができる。
さらに、上記した各実施例では、対象蓄光材料Pdもしくは対象蓄光材料Pd2の測定を行う時間である第1時間T1として、1分(60秒)のみを設定していたが、第2時間T2と同様に複数の設定とするものであってもよく、上記した各実施例に限定されるものではない。
以上、本発明の輝度測定装置を各実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については各実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
10、10B、10C 輝度測定装置
15 受光部
22 記憶部
23 演算部
Ap 傾斜予測線
b1 第1準輝度点
b2 第2準輝度点
b3 第3準輝度点
b4 第4準輝度点
b5 第5準輝度点
b6 第6準輝度点
b7 第7準輝度点
b8 第8準輝度点
Bp(BpA、BpB、BpC) 輝度予測線
Bp1 第一部輝度予測線
Bp2 第二部輝度予測線
C 予測線補正点
C2 第一部輝度予測線補正点
C3 傾斜予測線補正点
CAp 補正傾斜予測線
CBp 補正輝度予測線
CBp1 補正第一部輝度予測線
CP 輝度予測値
P1 第1標準特性線
P2 第2標準特性線
Pb(PbA、PbB、PbC) 標準蓄光材料
Pc 補正用蓄光材料
Pd、Pd2 対象蓄光材料
T1 第1時間
T2 第2時間
T3 第3時間
Tc 補正作業開始時刻
Tm 測定開始時刻
Ts 標準遮光時刻

Claims (12)

  1. 輝度の取得のための受光部と、該受光部で取得した輝度から所定の時間が経過した後の残光輝度を算出する演算部と、該演算部での残光輝度の算出のためのプログラムを格納する記憶部と、を備える輝度測定装置であって、
    標準蓄光材料の遮光を開始した標準遮光時刻を基準とした時間に対する前記標準蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す特性線として、少なくとも、所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第1標準特性線と、該第1標準特性線とは異なる所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第2標準特性線と、を用い、
    前記記憶部には、前記第1標準特性線における前記標準遮光時刻を基準とする第1時間の残光輝度に基づく第1要素で示す値と前記標準遮光時刻を基準として前記第1時間よりも大きい第2時間の残光輝度に基づく第2要素で示す値とで表すことのできる第1準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値とで表すことのできる第2準輝度点と、を含む直線式としての輝度予測線が格納され、
    前記演算部は、測定対象とする対象蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻を基準とする前記第1時間における前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての輝度予測値を算出することを特徴とする輝度測定装置。
  2. 前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであることを特徴とする請求項1に記載の輝度測定装置。
  3. 前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の輝度測定装置。
  4. 前記演算部は、前記標準蓄光材料とは異なる性質の補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値を前記受光部から取得し、その取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、該補正用蓄光材料の遮光を開始した補正作業開始時刻を基準とした時間に対する前記補正用蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と、前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値と、で表すことのできる予測線補正点を算出し、
    該予測線補正点を通りつつ前記輝度予測線と等しい傾きの補正輝度予測線を生成し、
    前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の前記第1時間での残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記補正輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の輝度測定装置。
  5. 前記受光部による前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値の取得時間として、前記補正作業開始時刻を基準として前記第1時間よりも大きく前記第2時間よりも小さい第3時間を設定し、
    前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであり、
    前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であり、
    前記記憶部には、前記輝度予測線として、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第3準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第4準輝度点と、を含む直線式としての第一部輝度予測線と、
    前記第1標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第5準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第6準輝度点と、を含む直線式としての第二部輝度予測線と、が格納されるとともに、
    前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第7準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第8準輝度点と、を含む直線式としての傾斜予測線が格納され、
    前記演算部は、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと前記第3時間での傾きとで表すことのできる傾斜予測線補正点を算出し、
    該傾斜予測線補正点を通りつつ前記傾斜予測線と等しい傾きの補正傾斜予測線を生成し、
    前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと、前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量と、で表すことのできる第一部輝度予測線補正点を算出し、
    該第一部輝度予測線補正点を通りつつ前記第一部輝度予測線と等しい傾きの補正第一部輝度予測線を生成し、
    前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正傾斜予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での傾きを算出し、
    前記受光部から取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正第一部輝度予測線に当てはめるとともに前記第1時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での残光輝度を算出し、
    算出した前記第3時間での傾きを前記第二部輝度予測線に当てはめるとともに算出した前記第3時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出することを特徴とする請求項4に記載の輝度測定装置。
  6. 前記標準蓄光材料として、互いに異なる性質の複数の蓄光材料が用意され、
    前記第1標準特性線および前記第2標準特性線は、複数の前記標準蓄光材料に対応して複数組用意され、
    前記演算部は、複数組の前記第1標準特性線および前記第2標準特性線の中から選択した1組を用いて前記輝度予測値を算出することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の輝度測定装置。
  7. 前記演算部は、残光輝度を逆数として取り扱うことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の輝度測定装置。
  8. 輝度の取得のための受光部と、該受光部で取得した輝度から所定の時間が経過した後の残光輝度を算出する演算部と、該演算部での残光輝度の算出のためのプログラムを格納する記憶部と、を備える輝度測定装置の残光輝度算出方法であって、
    標準蓄光材料の遮光を開始した標準遮光時刻を基準とした時間に対する前記標準蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す特性線として、少なくとも、所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第1標準特性線と、該第1標準特性線とは異なる所定の励起照度で励起した前記標準蓄光材料から得た第2標準特性線と、を用い、
    前記第1標準特性線における前記標準遮光時刻を基準とする第1時間の残光輝度に基づく第1要素で示す値と前記標準遮光時刻を基準として前記第1時間よりも大きい第2時間の残光輝度に基づく第2要素で示す値とで表すことのできる第1準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値とで表すことのできる第2準輝度点と、を含む直線式としての輝度予測線が前記記憶部に格納され、
    前記演算部が、測定対象とする対象蓄光材料の遮光を開始した測定開始時刻を基準とする前記第1時間における前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての輝度予測値を算出する工程を含むことを特徴とする残光輝度算出方法。
  9. 前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであることを特徴とする請求項8に記載の残光輝度算出方法。
  10. 前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の残光輝度算出方法。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の残光輝度算出方法であって、
    前記演算部が、前記標準蓄光材料とは異なる性質の補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値を前記受光部から取得し、その取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、該補正用蓄光材料の遮光を開始した補正作業開始時刻を基準とした時間に対する前記補正用蓄光材料からの残光輝度に基づく値の相関関係を示す補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間の残光輝度に基づく前記第1要素で示す値と、前記第2時間の残光輝度に基づく前記第2要素で示す値と、で表すことのできる予測線補正点を算出する工程と、
    前記演算部が、前記予測線補正点を通りつつ前記輝度予測線と等しい傾きの補正輝度予測線を生成する工程と、
    前記演算部が、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の前記第1時間での残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1要素で示す値を前記補正輝度予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出する工程と、
    を含むことを特徴とする残光輝度算出方法。
  12. 請求項11に記載の残光輝度算出方法であって、
    前記受光部による前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値の取得時間として、前記補正作業開始時刻を基準として前記第1時間よりも大きく前記第2時間よりも小さい第3時間を設定し、
    前記第1要素は、単位時間に対する残光輝度の変化量を示す前記第1時間での傾きであり、
    前記第2要素は、前記第2時間における残光輝度から前記第1時間における残光輝度を減算した変化量であり、
    前記記憶部には、前記輝度予測線として、前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第3準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第4準輝度点と、を含む直線式としての第一部輝度予測線と、
    前記第1標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第5準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第3時間の傾きと前記第2時間の残光輝度から前記第3時間の残光輝度を減算した変化量とで表すことのできる第6準輝度点と、を含む直線式としての第二部輝度予測線と、が格納されるとともに、
    前記第1標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第7準輝度点と、前記第2標準特性線における前記第1時間の傾きと前記第3時間の傾きとで表すことのできる第8準輝度点と、を含む直線式としての傾斜予測線が格納され、
    前記演算部が、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと前記第3時間での傾きとで表すことのできる傾斜予測線補正点を算出する工程と、
    前記演算部が、前記傾斜予測線補正点を通りつつ前記傾斜予測線と等しい傾きの補正傾斜予測線を生成する工程と、
    前記演算部が、前記受光部から取得した前記補正用蓄光材料の残光輝度に基づく値から、前記補正特性線において、前記補正作業開始時刻を基準とする前記第1時間での傾きと、前記第3時間の残光輝度から前記第1時間の残光輝度を減算した変化量と、で表すことのできる第一部輝度予測線補正点を算出する工程と、
    前記演算部が、前記第一部輝度予測線補正点を通りつつ前記第一部輝度予測線と等しい傾きの補正第一部輝度予測線を生成する工程と、
    前記演算部が、前記補正用蓄光材料と等しい性質の前記対象蓄光材料の残光輝度を前記受光部から取得すると、取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正傾斜予測線に当てはめることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での傾きを算出する工程と、
    前記演算部が、前記受光部から取得した残光輝度に基づく前記第1時間での傾きを前記補正第一部輝度予測線に当てはめるとともに前記第1時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第3時間での残光輝度を算出する工程と、
    前記演算部が、算出した前記第3時間での傾きを前記第二部輝度予測線に当てはめるとともに算出した前記第3時間での残光輝度を用いることで、前記対象蓄光材料の前記測定開始時刻を基準とする前記第2時間での残光輝度としての前記輝度予測値を算出する工程と、
    を含むことを特徴とする残光輝度算出方法。
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