JP2013164018A - 燃料タンクシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクとキャニスタとを連通する配管の電磁弁を小型化できる燃料タンクシステムを得る。
【解決手段】燃料タンク14とキャニスタ34とを連通するベント配管36にダイヤフラム弁45を設ける。ダイヤフラム弁46を大気開放するためのキャニスタ側バイパス通路66の端部66Tを、キャニスタ34における中間部90Cに配置する。キャニスタバイパス通路66に電磁弁68を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料タンクシステムに関する。
特許文献1には、燃料タンクからキャニスタに至るエバポラインに電磁式の封鎖弁(開閉弁)を配設した蒸発燃料排出抑制装置が記載されている。この文献に記載された構成では、封鎖弁によりエバポラインを完全に閉じることで、密閉式の燃料タンクシステムを構成できるようになっている。
上記した構造の燃料タンクシステムでは、封鎖弁の弁体が開弁位置へ移動するとき、弁体の裏面(移動方向の前側の面)に燃料タンクのタンク内圧(正圧)が作用するため、開弁に必要な駆動力が大きくなり、封鎖弁(電磁弁)の大型化につながる。
特開2005−104394号公報
本発明は上記事実を考慮し、燃料タンクとキャニスタとを連通する配管の電磁弁を小型化できる燃料タンクシステムを得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、内部に燃料を収容可能な燃料タンクと、前記燃料タンク内で生じた蒸発燃料を吸着剤によって吸着及び脱離するキャニスタと、前記キャニスタの内部を大気開放するための大気開放管と、前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通し燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに送るためのベント配管と、前記ベント配管において前記燃料タンクのタンク内圧が作用するように設けられた主室と該主室に対し弁部材本体を挟んで反対側の背圧室とに区画され、背圧室の圧力に対し主室の圧力が高くなって弁部材本体が移動すると開弁してベント配管を連通可能とする弁部材と、前記ベント配管における前記燃料タンクから前記弁部材までのタンク側ベント配管と前記背圧室とを連通可能なタンク側バイパス通路と、前記キャニスタにおける前記大気開放管が接続された一端部と前記ベント配管が接続された他端部との間の中間部と、前記背圧室とを連通可能なキャニスタ側バイパス通路と、前記キャニスタ側バイパス通路に設けられてキャニスタ側バイパス通路を開閉するように制御される電磁弁と、を有する。
この燃料タンクシステムでは、燃料タンクとキャニスタとがベント配管によって連通可能とされている。また、タンク側ベント配管から、タンク側バイパス通路、背圧室、キャニスタ側バイパス通路を経てキャニスタに至るバイパス径路が構成されている。弁部材によってベント配管が連通不能に閉塞されると共に、キャニスタ側バイパス通路に設けられた電磁弁が閉弁されることで、燃料タンク内の蒸発燃料がキャニスタに移動しないように密閉することができる。
燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに送るときには、制御装置が電磁弁を開弁すると、キャニスタ側バイパス通路が開放されるので、背圧室が大気開放される。これに対し、主室にはタンク内圧(正圧)が作用しているので、主室の圧力が背圧室の圧力よりも相対的に高くなる。このため、背圧室を大気開放しない構成と比較して、ベント配管を開放させるための弁部材の動作に必要な力は小さくて済む。そして、電磁弁としては、キャニスタ側バイパス通路を開閉できる大きさであれば十分である。このため、弁部材の大きさと比較して、電磁弁の大きさを小さくできる。
キャニスタ側バイパス通路は、キャニスタの一端部と他端部との間の部分である中間部に接続されており、他端部に接続された構成と比較して、大気開放管からキャニスタを経てキャニスタ側バイパス通路に至る気体の径路のうち吸着剤を通過する部分が短くなっている。電磁弁を開弁した状態で、背圧室の圧力上昇が抑制され、背圧室の圧力を効果的に低下させることができるので、背圧室の圧力に対し主室の圧力が高い状態を維持しやすくなる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、エンジンと前記キャニスタの前記吸着剤とを連通させエンジンからの負圧を吸着剤に作用させるためのパージ配管と、前記パージ配管と前記キャニスタ側バイパス通路とを連通可能とする連通配管と、前記連通配管に設けられ前記パージ配管側から前記キャニスタ側バイパス通路側への流体の移動を抑制する移動抑制手段と、を有する。
パージ配管により、エンジンからの負圧をキャニスタの吸着剤に作用させることで、吸着剤に吸着された蒸発燃料を脱離させてエンジンに送ること(パージ)を行うことが可能である。
パージ配管とキャニスタ側バイパス配管とは連通配管によって連通可能とされているので、たとえば、電磁弁の開弁時には、燃料タンク内の蒸発燃料を含む気体を、タンク側ベント配管、タンク側バイパス通路、背圧室、キャニスタ側バイパス通路、連通配管及びパージ配管を経てエンジンに直接的に移動させる(キャニスタを経由しない)ことが可能となる。
連通配管には移動抑制手段が設けられており、この移動抑制手段は、パージ配管側からキャニスタ側バイパス通路側への流体の移動を抑制している。このため、たとえば、電磁弁を開弁した状態で、背圧室にパージ配管側から気体が移動して背圧室に圧力が作用する事態を抑制できる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の発明において、前記移動抑制手段が、前記パージ配管側から前記キャニスタ側バイパス通路側への流体の移動を許容し反対方向の移動を阻止する一方向弁である。
一方向弁を設ける簡単な構造で、移動抑制手段を構成できる。しかも、一方向弁を用いることで、パージ配管側からキャニスタ側バイパス配管側への流体の移動を確実に阻止可能となる。
本発明は上記構成としたので、燃料タンクとキャニスタとを連通する配管の電磁弁を小型化できる。
本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムの全体構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムにおいてダイヤフラム弁及び電磁弁が閉弁した状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムにおいてダイヤフラム弁が閉弁し電磁弁が開弁した状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムにおいてダイヤフラム弁及び電磁弁が開弁した状態で示す断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムにおける圧抜き時の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムにおけるパージ時の状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第2実施形態の燃料タンクシステムにおいてダイヤフラム弁及び電磁弁が閉弁した状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施形態の燃料タンクシステムにおいてダイヤフラム弁及び電磁弁が閉弁した状態で部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第4実施形態の燃料タンクシステムにおいてダイヤフラム弁及び電磁弁が閉弁した状態で部分的に拡大して示す断面図である。
図1には、本発明の第1実施形態の燃料タンクシステム12が示されている。この燃料タンクシステム12は、内部に燃料を収容可能な燃料タンク14を有している。
燃料タンク14には給油配管82の下部が接続されている。給油配管82の上端は給油口16とされており、この給油口16に給油ガンを差し入れて、燃料タンク14に給油することができる。給油時以外は、給油口16はたとえば給油口用キャップ18等で閉塞されている。
自動車のボデーパネルには、給油口16及び給油口用キャップ18を車体の外側から覆うリッド20が設けられている。リッド20は、リッドオープナースイッチ22を操作することで、制御装置32によって矢印R1方向に回転される。リッド20がこのように矢印R1方向に回転した状態では、給油口用キャップ18を給油口16から脱着すると共に、給油口16に給油ガンを差し入れることが可能となる。
リッド20の開閉状態は、リッド開閉センサ20Sで検出されて、制御装置32に送られる。本実施形態では、リッド20が開放された状態を「燃料タンクへの給油状態」とみなしており、リッド開閉センサ20Sは給油状態センサの一例となっている。給油状態センサとしては、リッド開閉センサ20Sに代えて、給油口用キャップ18の着脱状態を検出するセンサ等を用いることも可能である。
燃料タンク14内には、燃料ポンプ24が備えられている。燃料ポンプ24とエンジン26とは燃料供給配管28で接続されている。燃料ポンプ24の駆動により、燃料タンク14内の燃料を、燃料供給配管28を通じてエンジン26に送ることができる。
燃料タンク14には、タンク内圧センサ30が備えられている。タンク内圧センサ30は、燃料タンク14のタンク内圧を検出し、その情報を制御装置32に送る。
燃料タンクシステム12には、キャニスタ34が備えられている。図2にも詳細に示すように、キャニスタ34は、中空状のキャニスタケース34Cを有している。キャニスタケース34C内には、第1側壁34A及びその反対側の第2側壁34Bと垂直に隔壁84が設けられており、内部が、第1収容室88F及び第2収容室88Sの2つの部分に区画されている。ただし、隔壁84は、第1側壁34Aには接触しているが、第2側壁34Bには非接触とされており、隙間が構成されている。
さらにキャニスタケース34C内には第1側壁34A及び第2側壁34Bから所定の隙間をあけて平行に、不織布等の気体透過性の部材で形成されたフィルタ膜86A、86Bが設けられている。第2側壁34Bとフィルタ膜86Bの間は、後述するように、キャニスタ34内での気体の流れにおける中間部90Cとなっている。
フィルタ膜86A、86Bの間には、蒸発燃料を吸着可能な吸着剤(活性炭等)が収容されている。そして、第1側壁34Aに、第2収容室88Sに近い位置の大気開放側ポート92Aと、第1収容室88Fに近い位置のベント側ポート92Bとが設定されている。大気開放側ポート92Aは、キャニスタ34において本発明の一端部90Aとなっており、大気開放配管40が接続されている。ベント側ポート92Bは、キャニスタ34において本発明の他端部90Bとなっており、ベント配管36が接続されている。燃料タンク14内で生じた蒸発燃料を含む気体は、このベント配管36を通じてキャニスタ34に送られる。
さらにキャニスタ34の第1側壁34Aには、一端部90Aの近傍(第1収容室88Fに対応する位置)に、パージ側ポート92Cが設けられている。パージ側ポート92Cには、エンジン26と連通するパージ配管38が接続されている。エンジン26の駆動時等において、エンジン26の負圧を作用させて、キャニスタ34内の吸着剤に吸着された蒸発燃料を脱離させ、エンジン26に送ることができる。このとき、大気開放配管40を通じてキャニスタ34に大気が導入される。
図1に示すように、大気開放配管40には、診断用ポンプ42が備えられている。診断用ポンプ42は、制御装置32によって制御される。診断用ポンプ42は、キャニスタ34を通じて燃料タンクシステム12に所定の圧力を作用させることで、燃料タンクシステム12の故障等を診断するときに用いられる。
ベント配管36の一端(燃料タンク14内の端部)には、満タン規制バルブ44が取り付けられている。燃料タンク14内の燃料液面が所定の満タン液面以下では、満タン規制バルブ44は開弁されており、燃料タンク14内の蒸発燃料を含む気体をキャニスタ34に送ることができる。燃料タンク14内の燃料液面が所定の液面(満タン液面)を超えると、満タン規制バルブ44は閉弁される。これにより、燃料タンク14内の気体がキャニスタ34に流れなくなる。この状態で、さらに燃料タンク14内に給油されると、燃料が給油配管82を上昇して給油ガンに達する。給油ガンのオートストップ機能が働くと、給油が停止される。
ベント配管36の中間部分(燃料タンク14とキャニスタ34の間の部分)には、ダイヤフラム弁46が設けられている。ダイヤフラム弁46は、本発明の弁部材の一例である。以下、必要に応じて、このダイヤフラム弁46よりも燃料タンク側のベント配管36をタンク側ベント配管36Tといいい、ダイヤフラム弁46よりもキャニスタ34側のベント配管36をキャニスタ側ベント配管36Cという。
図2に詳細に示すように、ダイヤフラム弁46は、タンク側ベント配管36Tの他端側を偏平な円筒状に拡径した弁ハウジング48を有している。弁ハウジング48の内部には、キャニスタ側ベント配管36Cの一端側が弁ハウジング48と同軸となるように収容されており、弁座50が構成されている。この弁座50と弁ハウジング48の間の部分が主室52となっている。図1から分かるように、主室52はタンク側ベント配管36Tを通じて燃料タンク14の内部と連通可能になる。
弁座50の上端の開口部分は、弁部材本体54によって閉塞可能とされている。弁部材本体54の周囲は、ダイヤフラム56によって弁ハウジング48の内周面に固着されている。そして、弁部材本体54及びダイヤフラム56よりも図2において上側の空間が、背圧室58となっている。したがって、主室52と背圧室58とが、ダイヤフラム56によって区画されている。
弁部材本体54及びダイヤフラム56が圧力を受ける面積(受圧面積)は、背圧室58側の受圧面積の方が、主室52側の受圧面積よりも、弁座50の断面積の分だけ、広くなっている。
背圧室58には、圧縮コイルスプリング60が収容されている。圧縮コイルスプリング60は、弁部材本体54に対し、弁座50に向かう方向(矢印S1方向)の所定のバネ力を作用させている。さらに、ダイヤフラム56も、弁部材本体54に対し矢印S1方向への所定のバネ力を作用させている。これにより、弁部材本体54は、弁座50の開口部分を閉塞する方向に付勢されている。たとえば、主室52の内圧と背圧室58の内圧とが同程度である場合には、弁部材本体54は弁座50の開口部分に密着する。これにより、ダイヤフラム弁46は閉弁状態となり、ベント配管36における気体の移動が阻止される。
これに対し、たとえば、背圧室58が主室52よりも所定以上の負圧(内圧が低い状態)になると、圧縮コイルスプリング60及びダイヤフラム56のバネ力に抗して弁部材本体54が背圧室58側へ移動し、弁座50の開口部分を開放する。これにより、ダイヤフラム弁46は開弁状態となり、ベント配管36において、気体の移動が可能になる。
タンク側ベント配管36Tと背圧室58との間には、タンク側バイパス通路62が設けられている。このタンク側バイパス通路62を通じて、燃料タンク14と背圧室58との間で気体が移動可能となる。
タンク側バイパス通路62には、内径を局所的に小さくした縮径部64が設けられている。この縮径部64により、燃料タンク14と背圧室58との間の気体に移動に所定の抵抗が生じる。
なお、このように、燃料タンク14と背圧室58との間の気体に移動に所定の抵抗を生じさせる手段としては、タンク側バイパス通路62を局所的に縮径した構造に限定されない。たとえば、タンク側バイパス通路62の内径を全体的に小さくして、気体の移動に所定の抵抗を生じさせてもよい。さらに、タンク側バイパス通路62を所定位置で曲げて(屈曲でも湾曲でもよい)、気体の移動に所定の抵抗を生じさせてもよい。
キャニスタ34と背圧室58との間には、キャニスタ側バイパス通路66が設けられている。このキャニスタ側ベント配管36Cは、キャニスタ34の第1側壁34A及びフィルタ膜86Aを貫通し、さらに第1収容室88F内の吸着剤に挿通されて、フィルタ膜86Bも貫通し、その先端が中間部90C内に至っている。すなわち、キャニスタ側ベント配管36Cは、背圧室58と、キャニスタ34の中間部90Cとを連通させることが可能な構造とされている。
キャニスタ側バイパス通路66の中間部分には、制御装置32によって開閉制御される電磁弁68が設けられている。
電磁弁68は、電磁弁ハウジング70を有している。電磁弁ハウジング70内には、制御装置32によって通電制御されるコイル部72と、このコイル部72からの駆動力を受けて、矢印S2方向及びその反対方向に移動するプランジャ部74、及びプランジャ部74の先端に設けられた円板状の電磁弁本体76を有している。さらに、キャニスタ側バイパス通路66の一部(中間部分)が電磁弁ハウジング70内を通っている。
電磁弁本体76は、キャニスタ側バイパス通路66に設けられた弁座78に接触した状態では、キャニスタ側バイパス通路66を閉塞する。これに対し、図3に示すように、電磁弁本体76が弁座78から離れると、キャニスタ側バイパス通路66を通じて気体が移動可能となる。本実施形態では、電磁弁本体76が弁座78から離れる方向、すなわち、キャニスタ側バイパス通路66を開放するときの電磁弁本体76の移動方向が、背圧室58からの正圧を受ける方向と一致するように、電磁弁本体76の向きが設定されている。
プランジャ部74には、圧縮コイルスプリング80が装着されている。圧縮コイルスプリング80は、電磁弁本体76に対し所定のバネ力を矢印S2方向に作用させることで、制御装置32で制御されていない状態では、電磁弁本体76が不用意に弁座78から離れないようにしている。
パージ配管38とキャニスタ側バイパス通路66との間は、連通配管94によって連通可能とされている。連通配管94には、キャニスタ側バイパス通路66からパージ配管38への気体の移動は許容し、その反対方向の気体の移動は阻止する連通配管一方向弁96が設けられている。
また、キャニスタ側バイパス通路66には、連通配管94との分岐部分と端部66Eとの間に、背圧室58から中間部90Cへの気体の移動は許容し、その反対方向の気体の移動は阻止するバイパス通路一方向弁98が設けられている。
ここで、図4に矢印F1で示すように、燃料タンク14からベント配管36を通じてキャニスタ34内流入した気体は、キャニスタ34内においては、第1収容室88Fを流れ、中間部90Cに至る。さらにこの気体は、中間部90Cから第2収容室88Sを流れ、大気開放配管40から大気開放される。すなわち、キャニスタ34内には、他端部90Bから中間部90Cを経て一端部90Aに至る略U字状の気体流路GPが構成されている。そして、このように気体がキャニスタ34内を通過することで、気体中の蒸発燃料が吸着剤により吸着される。このとき、キャニスタ側バイパス通路66に設けられたバイパス通路一方向弁98と、連通配管94に設けられた連通配管一方向弁96により、不用意に気体が背圧室58に流入しないようになっている。
また、図6に矢印F2で示すように、大気開放配管40からキャニスタ34内に導入された大気は、キャニスタ34の第2収容室88S内を流れ、中間部90Cに至る。そして、吸着剤に吸着された蒸発燃料を脱離した後、パージ配管38を経てエンジン26に流れる。しかし、電磁弁68が開弁されていても、背圧室58に向かう流れは途中の連通配管一方向弁96によって阻止され、キャニスタ側バイパス通路66から背圧室58に気体が流入することはない。
次に、本実施形態の燃料タンクシステム12の作用を説明する。
本実施形態の燃料タンクシステム12では、通常状態、すなわち、燃料タンク14に給油していない状態(車両は走行中であっても駐車中であってもよい)では、図2に示すように、電磁弁68の電磁弁本体76は閉弁されている。また、ダイヤフラム弁46の弁部材本体54も閉弁されている。このため、燃料タンク14のタンク内圧が、ダイヤフラム弁46の主室52及び背圧室58の双方に作用している。ダイヤフラム弁46は、圧縮コイルスプリング60及びダイヤフラム56のバネ力により閉弁状態を維持しており、不用意に開弁されることはない。
燃料の給油時には、リッドオープナースイッチ22が操作されると、制御装置32は、リッド20を開放する。さらに制御装置32は、図3に示すように、電磁弁68を開弁する。これにより、ダイヤフラム弁46の背圧室58は、大気開放配管40からキャニスタ34、キャニスタ側ベント配管36C及びキャニスタ側バイパス通路66を通じて大気開放される。すなわち、背圧室58の圧力が低下し大気圧に近づく(矢印F3参照)。
これに対し、主室52も、背圧室58からさらにタンク側バイパス通路62及びタンク側ベント配管36Tを通じて大気開放される。しかし、本実施形態では、タンク側バイパス通路62に縮径部64が設けられており、主室52と背圧室58との間の気体の移動に所定の抵抗が生じるため、主室52が背圧室58と同程度の圧力になるには、背圧室58よりも長い時間を要する。すなわち、背圧室58と主室52との間に圧力差が生じた状態(背圧室58の方が主室52よりも圧力が低い状態)となる。したがって、背圧室58と主室52との間に、このような圧力差が生じない構成と比較して、ダイヤフラム弁46をより小さな開弁圧で開弁させることができる。これにより、背圧室58と主室52と圧力差がダイヤフラム弁46の開弁圧を超えると、図4に示すように、弁部材本体54が背圧室58側(上側)へ移動し、ダイヤフラム弁46が開弁される。矢印F1で示すように、燃料タンク14内の気体は、ベント配管36、キャニスタ34を経て、大気開放配管40から大気に開放される。このとき、気体中の蒸発燃料はキャニスタ34の吸着剤で吸着される。
本実施形態の燃料タンクシステム12では、キャニスタ側バイパス通路66の端部66Eを、キャニスタ34内において一端部90Aから他端部90Bまでの中間部90Cに位置させている。したがって、背圧室58内の気体が大気開放されるとき、図3の矢印F3から分かるように、キャニスタ34内では、中間部90Cから第1収容室88Fのみを経て(第2収容室88Sを通ることなく)大気開放される。これにより、背圧室58の圧力低下を促進することが可能になっている。すなわち、たとえばキャニスタ側バイパス通路66の端部が一端部90Aに接続されていると、背圧室58の気体は第2収容室88Sから中間部90C、第1収容室88Fを経て大気開放されるため、特にキャニスタ34の圧力損失が高い場合には、背圧室58の圧力が低下し難くなる。しかし、本実施形態では、背圧室58の気体が第1収容室88Fを通過しない分、実質的に中間部90Cにおける圧力(一端部90Aの圧力よりも低い)が背圧室58に印加されることになるため、背圧室58の圧力上昇が抑制される。これにより、ダイヤフラム弁46も開弁しやすくなり、給油時に燃料タンク14内で発生する蒸発燃料が、ベント配管36を通じてキャニスタ34へ流れやすくなるので、給油を行いやすい燃料タンクシステム12となる。なお連通配管94には連通配管一方向弁96が設けられており、パージ配管38から背圧室58への不用意な気体の流れは阻止される。
なお、ダイヤフラム弁46を小さな開弁圧で開弁させるためには、弁部材本体54を小型化することが考えられる。しかし、弁部材本体54は、弁座50を閉塞する部材であるため、弁部材本体54を小型化すると、弁座50、すなわち、キャニスタ側ベント配管36Cの一部の内径も小さくする必要が生じる。したがって、ダイヤフラム弁46の開弁時に、ベント配管36の流量を確保する観点からは、弁座50を大径化することが望まれる。これに伴い、弁部材本体54も大型になるが、このように大型化された弁部材本体54であっても、小さな開弁圧で開弁可能となる。
本実施形態では、ダイヤフラム弁46の弁部材本体54は上記したように大型化できるのに対し、電磁弁68の電磁弁本体76は、ベント配管36(弁座50)を開閉する作用を奏する必要がなく、キャニスタ側バイパス通路66を開閉できればよいため、小型化できる。電磁弁本体76において、燃料タンク14のタンク内圧を受ける面積も小さくなるので、電磁弁68の閉弁に必要な押し付け荷重(図2における矢印S2方向の荷重)も小さくできる。これにより、電磁弁68として小型化及び省電力化を図り、低コストで且つ燃費に優れた燃料タンクシステム12を得ることができる。
特に、本実施形態では、電磁弁68の電磁弁本体76の開弁方向と、背圧室58から電磁弁本体76に正圧が作用する方向とが一致している(図2における矢印S2と反対の方向)。このため、電磁弁本体76を開弁方向に移動させるためのコイル部72からの駆動力も小さくて済み、より省電力化を測ることができる。
なお、本実施形態では、上記したように、弁座50の内径を大きくしても、ダイヤフラム弁46の開弁圧、すなわち弁部材本体54の動作に必要な力は少なくて済む。弁座50すなわちベント配管36の内径を大きくすることで、ベント配管36の通気抵抗を低減することができる。これにより、給油時に燃料タンク14内で発生する蒸発燃料が、ベント配管36を通じてキャニスタ34へ流れやすくなり、給油を行いやすい燃料タンクシステム12となる。
また、給油前には、ダイヤフラム弁46が開弁されることで、燃料タンク14のタンク内圧が低下される。本実施形態では、ベント配管36の通気抵抗を小さくすることで、タンク内圧を低下させるために必要な時間も短縮され、より短時間での給油が可能になる。
車両の走行中は、図1に示すように、タンク内圧センサ30によって燃料タンク14のタンク内圧が検出されている。このタンク内圧が、あらかじめ設定された所定値を超えていない場合は、図2に示すように、制御装置32は電磁弁68を閉弁している。ダイヤフラム弁46も閉弁されているので、燃料タンク14は密閉されている。燃料タンク14内で発生した蒸発燃料がキャニスタ34に移動することはない。
タンク内圧が所定値を超えると、制御装置32は電磁弁68を開閉制御する(ここでいう「開閉制御」には電磁弁68を開弁状態に維持することも含まれる)。電磁弁68の開弁時(図3に示した状態と同様の状態)で、且つエンジン26の駆動時には、図5に矢印F4で示すように、タンク側ベント配管36Tからタンク側バイパス通路62、背圧室58、キャニスタ側バイパス通路66、連通配管94、パージ配管38を経てエンジン26に気体が移動するので、気体中の蒸発燃料をエンジン26で燃料させることができる。また、エンジン26の非駆動時には、ンク側ベント配管36Tからタンク側バイパス通路62、背圧室58、キャニスタ側バイパス通路66を経てキャニスタ34に気体が移動し、蒸発燃料をキャニスタ34の吸着剤で吸着させることができる。
そして、たとえば電磁弁68を適切に開閉制御することで、ベント配管36を流れる蒸発燃料の流量とタンク内圧とを制御すること(いわゆる「圧抜き」)が可能になる。この場合、電磁弁68の開閉制御は、電磁弁本体76の矢印S2方向又は反対方向への移動量を調整することで流路の断面積を調整するようにしてもよい。また、デューティー制御(弁部材本体54の開弁位置と閉弁位置とを切り替える時間の制御)で行ってもよい。
このとき、キャニスタ側バイパス通路66にはバイパス通路一方向弁98が設けられているので、キャニスタ34(中間部90C)内の気体が不用意に背圧室58に移動することはない。
しかも、本実施形態の燃料タンクシステム12では、このように、タンク内圧が所定値を超えたときのベント配管36における流量調整を行う部材を、給油時に背圧室58を大気開放するための電磁弁68が兼ねていることになる。したがって、これらの作用を奏する部材を別々に設けた構成と比較して、低コストで構成できると共に、軽量となる。
車両の駐車中においても、通常は、電磁弁68及びダイヤフラム弁46が閉弁されているので、燃料タンク14は密閉されている。燃料タンク14内で発生した蒸発燃料がキャニスタ34に移動することはない。
また、エンジン26の駆動中は、図6に矢印F2で示すように、エンジン26で生じた負圧をパージ配管38を通じてキャニスタ34に作用させることにより、キャニスタ34内の吸着剤から蒸発燃料を脱離させる動作(パージ)を行うことが可能である。
パージ時には、制御装置32は、電磁弁68を閉弁状態に維持する。エンジン26の負圧が連通配管一方向弁96にも作用するが、電磁弁68が閉弁されているので、背圧室58から不用意に気体を吸引することはない。また、バイパス通路一方向弁98も閉弁状態に維持されるので、キャニスタ34の中間部90Cを吸引することもない。これらより、キャニスタ34内を効果的にパージできる。
車両の駐車中に、燃料タンク14のタンク内圧が正圧(大気圧よりも高い状態)になったときには、タンク内圧は背圧室58を通じて、電磁弁68の電磁弁本体76を開弁する方向(図2に示す矢印S2と反対の方向)に作用する。駐車中は電磁弁68が制御装置32によって開閉制御されない。しかし、タンク内圧が所定の閾値(以下「正圧閾値」という)を超えた場合には、タンク内圧(正圧)を受けた電磁弁本体76が、圧縮コイルスプリング80のバネ力に抗して開弁方向(矢印S2と反対の方向)に移動する。すなわち、電磁弁68は、燃料タンク14の正圧を開放する正圧開放弁として動作しており、正圧開放弁をあらたに設ける必要がない。したがって、正圧開放弁を別に設けた構成と比較して、低コストで構成できると共に、軽量となる。
しかも、本実施形態の燃料タンクシステム12における電磁弁68は、上記したように給油時や走行時等にも所定の条件で開閉制御される。換言すれば、タンク内圧が正圧閾値を超えた場合以外にも、電磁弁本体76は開弁位置と閉弁位置との間を移動している。このため、タンク内圧が正圧閾値を超えた場合にのみ開弁される正圧開放弁と比較して、電磁弁本体76が弁座78に不用意に固着する現象が発生しづらくなり、耐固着性が向上する。
車両の駐車中に、燃料タンク14のタンク内圧が負圧(大気圧よりも低い状態)になったときには、タンク内圧(負圧)は、背圧室58を通じて、ダイヤフラム弁46の弁部材本体54を開弁する方向(図2に示す矢印S1と反対の方向)に作用する。タンク内圧が所定の閾値(以下「負圧閾値」という)よりも低くなった場合には、タンク内圧(負圧)を背圧室58側から受けた弁部材本体54が、圧縮コイルスプリング60及びダイヤフラム56のバネ力に抗して、開弁方向(矢印S1と反対の方向)に移動する。すなわち、ダイヤフラム弁46は、燃料タンク14の負圧を開放する負圧開放弁として動作しており、負圧開放弁をあらたに設ける必要がない。したがって、負圧開放弁を別に設けた構成と比較して、低コストで構成できると共に、軽量となる。
しかも、本実施形態の燃料タンクシステム12におけるダイヤフラム弁46は、上記したように、給油時等においても所定の条件で開閉される。換言すれば、タンク内圧が負圧閾値を下回った場合以外にも、弁部材本体54は開弁位置と閉弁位置との間を移動している。このため、タンク内圧が負圧閾値を下回った場合にのみ開弁される負圧開放弁と比較して、弁部材本体54が弁座50に不用意に固着する現象が発生しづらくなり、耐固着性が向上する。
図7には、本発明の第2実施形態の燃料タンクシステム112が、キャニスタ34、ダイヤフラム弁46及びその近傍で拡大して示されている。第2実施形態において、燃料タンクシステムの全体的構成は第1実施形態と同一であるので、図示を省略する。また、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態では、連通配管一方向弁96に代えて、連通配管94の内径を局所的に小さくした小径部114が設けられている。また、バイパス通路一方向弁98は設けられていない。上記以外は、第1実施形態と同一の構成とされている。
このような構成とされた第2実施形態の燃料タンクシステム112においても、第1実施形態の燃料タンクシステム12と略同様の作用効果を奏する。すなわち、第2実施形態においても、たとえば燃料タンク14への給油時に電磁弁68が開弁された状態で、中間部90Cの圧力が背圧室58に印加され、背圧室58の圧力を効果的に低下することが可能である。また、連通配管94には小径部114が設けられているので、パージ配管38から背圧室58への不用意な気体の流れは抑制される。
また、キャニスタ34のパージ時には、エンジン26の負圧が小径部114に作用するが、小径部114によって気体の移動が制限されるので、キャニスタ34の中間部90Cを吸引することも抑制でき、キャニスタ34内を効果的にパージできる。
なお、第2実施形態において、バイパス通路一方向弁98を設けることで、たとえばパージに、キャニスタ34の中間部90Cを吸引することを阻止し、より効果的にキャニスタ内をパージできるようにしてもよい。
図8には、本発明の第3実施形態の燃料タンクシステム122が、キャニスタ34、ダイヤフラム弁46及びその近傍で拡大して示されている。第3実施形態においても、燃料タンクシステムの全体的構成は第1実施形態と同一であるので、図示を省略する。また、第3実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第3実施形態では、連通配管94(図2参照)は設けられておらす、連通配管一方向弁96も設けられていない。さらに、バイパス通路一方向弁98(図2参照)も設けられていない。
このような構成とされた第3実施形態の燃料タンクシステム122においても、たとえば燃料タンク14への給油時に電磁弁68が開弁された状態で、中間部90Cの圧力が背圧室58に印加される。これにより、背圧室58の圧力を効果的に低下させ、ダイヤフラム弁46が開弁しやすくなる。給油時に燃料タンク14内で発生する蒸発燃料が、ベント配管36を通じてキャニスタ34へ流れやすくなるので、給油を行いやすい燃料タンクシステム12となる。
また、キャニスタ34のパージ時には、エンジン26の負圧がパージ配管38からキャニスタ34に作用するので、キャニスタ34内を効果的にパージできる。
燃料タンク14の圧抜き時には、電磁弁68を適切に開閉制御すれば、燃料タンク14内の気体はキャニスタ34内で中間部90Cから第2収容室88Sを経て大気中に移動する。また、車両の駐車中に燃料タンク14のタンク内圧が正圧になったときには、電磁弁68が開弁されて正圧を開放することができる。タンク内圧が負圧になったときは、ダイヤフラム弁46が開弁されて、負圧を開放することができる。
図9には、本発明の第4実施形態の燃料タンクシステム132が、キャニスタ34、ダイヤフラム弁46及びその近傍で拡大して示されている。第4実施形態においても、燃料タンクシステムの全体的構成は第1実施形態と同一であるので、図示を省略する。また、第4実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第4実施形態では、第3実施形態と同様に連通配管94、連通配管一方向弁96及びバイパス通路一方向弁98は設けられていないが、パージ配管38とタンク側バイパス通路62とが、圧抜き用配管134で連通可能とされている。圧抜き用配管134には、制御装置32(図1参照)によって開閉制御される圧抜き用電磁弁136が設けられている。圧抜き用電磁弁136の具体的構成は、電磁弁68と同一符号を付して、説明を省略する。
このような構成とされた第4実施形態の燃料タンクシステム132においても、たとえば燃料タンク14への給油時に電磁弁68が開弁された状態で、第3実施形態の燃料タンクシステムと同様に、中間部90Cの圧力が背圧室58に印加される。これにより、背圧室58の圧力を効果的に低下させ、ダイヤフラム弁46が開弁しやすくなる。給油時に燃料タンク14内で発生する蒸発燃料が、ベント配管36を通じてキャニスタ34へ流れやすくなるので、給油を行いやすい燃料タンクシステム12となる。
また、燃料タンク14に対する圧抜き時には、電磁弁68を閉弁し、圧抜き用電磁弁136を開閉制御することで、圧抜きを行うことが可能である。特に、電磁弁68は、タンク側バイパス通路62とパージ配管38とを連通可能な圧抜き用配管134に設けられているので、電磁弁68の開閉制御によって行う圧抜きと比較して、キャニスタ34等の影響を受けず、効果的な圧抜きが可能となる。
上記では、キャニスタ34として、内部の気体の流路が略U字状とされた構造のものを挙げているが、キャニスタの構造はこれに限定されない。たとえば、気体の流路が略直線状でもよく、この場合であっても、大気連通管が接続される一端部と、ベント配管が接続される他端部との間を中間部としたとき、この中間部にキャニスタ側バイパス配管66の端部66Eが位置していればよい。要するに、キャニスタ内での気体の流路の形状は特に問わない。
また、上記では、電磁弁68の電磁弁本体76として、その開弁方向が背圧室58から正圧が作用する方向と一致する向きとされたものを挙げている。しかし、電磁弁本体76の開弁方向はこれに限定されず、電磁弁本体76の開弁方向が、背圧室58からの正圧の作用方向と反対になっていてもよい。この構成では、電磁弁本体76を閉弁位置に維持するためのコイル部72からの駆動力が小さくて済む。
本発明の弁部材として、上記ではダイヤフラム弁46を挙げているが、弁部材はダイヤフラム弁46に限定されない。たとえば、ダイヤフラム56を無くすと共に、弁部材本体54をその外周が弁ハウジング48の内周に接触するように大径化した構成でもよい。この構成では、弁部材本体54が単独で主室52と背圧室58とを区画すると共に、弁座50に接触することでベント配管36を閉塞する位置と、弁座50から離れてベント配管36を開放する位置と、を移動する。
12 燃料タンクシステム
14 燃料タンク
16 給油口
26 エンジン
34 キャニスタ
36 ベント配管
36T タンク側ベント配管
36C キャニスタ側ベント配管
38 パージ配管
40 大気開放配管
46 ダイヤフラム弁(弁部材)
52 主室
58 背圧室
62 タンク側バイパス通路
66 キャニスタ側バイパス通路
68 電磁弁
90A 一端部
90B 他端部
90C 中間部
94 連通配管
96 連通配管一方向弁(移動抑制手段)
112 燃料タンクシステム
114 小径部(移動抑制手段)
122 燃料タンクシステム
132 燃料タンクシステム

Claims (3)

  1. 内部に燃料を収容可能な燃料タンクと、
    前記燃料タンク内で生じた蒸発燃料を吸着剤によって吸着及び脱離するキャニスタと、
    前記キャニスタの内部を大気開放するための大気開放管と、
    前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通し燃料タンク内の蒸発燃料をキャニスタに送るためのベント配管と、
    前記ベント配管において前記燃料タンクのタンク内圧が作用するように設けられた主室と該主室に対し弁部材本体を挟んで反対側の背圧室とに区画され、背圧室の圧力に対し主室の圧力が高くなって弁部材本体が移動すると開弁してベント配管を連通可能とする弁部材と、
    前記ベント配管における前記燃料タンクから前記弁部材までのタンク側ベント配管と前記背圧室とを連通可能なタンク側バイパス通路と、
    前記キャニスタにおける前記大気開放管が接続された一端部と前記ベント配管が接続された他端部との間の中間部と、前記背圧室とを連通可能なキャニスタ側バイパス通路と、
    前記キャニスタ側バイパス通路に設けられてキャニスタ側バイパス通路を開閉するように制御される電磁弁と、
    を有する燃料タンクシステム。
  2. エンジンと前記キャニスタの前記吸着剤とを連通させエンジンからの負圧を吸着剤に作用させるためのパージ配管と、
    前記パージ配管と前記キャニスタ側バイパス通路とを連通可能とする連通配管と、
    前記連通配管に設けられ前記パージ配管側から前記キャニスタ側バイパス通路側への流体の移動を抑制する移動抑制手段と、
    を有する請求項1に記載の燃料タンクシステム。
  3. 前記移動抑制手段が、前記パージ配管側から前記キャニスタ側バイパス通路側への流体の移動を許容し反対方向の移動を阻止する一方向弁である請求項2に記載の燃料タンクシステム。
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