JPH0868364A - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料処理装置

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JPH0868364A
JPH0868364A JP4431095A JP4431095A JPH0868364A JP H0868364 A JPH0868364 A JP H0868364A JP 4431095 A JP4431095 A JP 4431095A JP 4431095 A JP4431095 A JP 4431095A JP H0868364 A JPH0868364 A JP H0868364A
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control valve
vapor
pressure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸気通路内にパージされる蒸発燃料量が急激
に変動するのを阻止しつつ吸着層の劣化を低減する。 【構成】 燃料タンク16を互いに連結された第一および
第二ベーパ室14, 14' に接続する。第一ベーパ室14は第
一圧力制御弁12およびベーパガイド8を介して吸着層4'
に連結される。第二ベーパ室14' は第二圧力制御弁10を
介して吸着層4'の一側に設けられたベーパ拡散室3に連
結される。第一圧力制御弁12の開弁圧は第二圧力制御弁
10のそれよりも高く定められる。燃料タンク16からキャ
ニスタ15に導かれる蒸発燃料量が比較的少なく、第一圧
力制御弁12が閉弁されつつ第二圧力制御弁10が開弁され
たときには蒸発燃料は吸着層4'を介することなく吸気通
路1a内にパージされる。キャニスタ15に導かれる蒸発燃
料量が増大して第一圧力制御弁12が開弁されると蒸発燃
料はベーパガイド8を介して吸着層4'に導かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の蒸発燃料処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の内燃機関において、燃
料は燃料タンクから燃料ポンプによって内燃機関の燃料
噴射装置に送られた後に燃料噴射装置の燃料噴射弁を通
じて内燃機関に供給されるようになっている。ここで、
内燃機関の運転状態がアイドリング時のように燃料消費
量が少ないときには燃料ポンプによって送られた燃料の
うち余剰分の燃料は燃料タンクに送り戻される。この余
剰燃料は配管内を流れているうちに配管の周囲のシリン
ダヘッド等の温度の高い所から受熱し、燃料タンクに戻
る頃には燃料の温度が上昇していることがある。また、
機関停止中に外気温が高いと燃料タンクが熱せられるこ
とにより燃料温度が上昇することがある。燃料タンク内
の燃料温度が上昇すると燃料タンク内の蒸発燃料により
燃料タンク内の圧力が上昇し、燃料タンクが変形する恐
れがある。そこで、自動車等に搭載される内燃機関は燃
料タンク内の圧力を低減するように蒸発燃料を燃料タン
クの外部に放出している。
【0003】しかし、濃度の濃い蒸発燃料をそのまま大
気に開放すると異臭を放つという問題点が生じるため、
従来の自動車においては、吸着層としての活性炭に蒸発
燃料をトラップさせることで蒸発燃料がそのまま大気に
開放されることを防いでいる。そして、活性炭内に空気
を流通させることにより活性炭に吸着された蒸発燃料を
離脱せしめ、この蒸発燃料を空気と共に内燃機関の吸気
通路にパージし、噴射燃料と共に燃焼室内において燃焼
させることにより蒸発燃料を処理するようにしている。
この種の内燃機関の蒸発燃料処理装置としては、例えば
特開昭61−53451号公報に開示されるものがあ
る。この蒸発燃料処理装置では、燃料タンクから導かれ
た全ての蒸発燃料を常に活性炭に通すことによって燃料
タンク内で発生した多量の蒸発燃料を活性炭に一時的に
吸着させ、それによって多量の蒸発燃料が吸気通路内に
パージされるのを阻止するようにしている。その結果、
パージ作用を行ったときに生ずる空燃比の変動ができる
だけ小さくなるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蒸発燃料を吸
着させる吸着材として従来より使用されている活性炭は
蒸発燃料の吸着、離脱を繰り返すと徐々に劣化してしま
う。したがって、上記の蒸発燃料処理装置のように燃料
タンクから導かれた多量の蒸発燃料を常に活性炭に通す
ようにすると活性炭の劣化が激しくなる。活性炭が劣化
すると蒸発燃料活性炭に吸着されずにそのまま内燃機関
の吸気通路内にパージされるようになり、すなわち内燃
機関の吸気通路にパージされる蒸発燃料の濃度が活性炭
によってなまされることなくパージされるようになり、
その結果空燃比が吸気通路内にパージされた蒸発燃料量
の変動に大きく影響され、荒れるといった問題が生じ
る。
【0005】本発明は、燃料タンクから吸着層に導かれ
る蒸発燃料量に応じて燃料タンクと吸気通路間に介在さ
れる吸着層の容量を可変とすることにより吸気通路内に
パージされる蒸発燃料量が急激に変動するのを阻止しつ
つ吸着層の劣化を低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、燃料タンクと機関吸気通路間に蒸発
燃料を一時的に蓄えるための吸着層を介在させ、吸着層
内の蒸発燃料を機関吸気通路内にパージするようにした
内燃機関の蒸発燃料処理装置において、パージ作用時に
おいて燃料タンクから吸着層に導かれる蒸発燃料量が多
いときには少ないときに比べて燃料タンクと機関吸気通
路間に介在される吸着層の容量を大きくする吸着層容量
変更手段を備えている。また本発明によれば、燃料タン
クと吸着層間に、燃料タンクから吸着層に導かれる蒸発
燃料量を制御する蒸発燃料制御弁を設け、該蒸発燃料制
御弁を開弁圧が可変である制御弁から形成して燃料タン
クから吸着層に導かれる蒸発燃料量が多いとき程蒸発燃
料制御弁の開弁圧が高くなるようにしている。また本発
明によれば、内燃機関には吸入空気量を検出する吸入空
気量検出手段が設けられており、該吸入空気量検出手段
により検出された吸入空気量が多いときには少ないとき
に比べて燃料タンクと機関吸気通路間に介在される吸着
層の容量を小さくするようにしている。さらに本発明に
よれば、内燃機関には機関運転状態に応じて燃料噴射作
用を一時的に停止する燃料噴射作用停止手段が設けられ
ており、吸着層と機関吸気通路間に設けられたベーパ拡
散室をパージ制御弁を介して機関吸気通路に連結し、燃
料噴射作用停止手段により燃料噴射作用が停止されてい
るときにはパージ制御弁を閉弁することによりパージ作
用を停止し、燃料噴射作用の停止に伴いパージ作用が停
止されているときにはパージ作用が行われているときに
比べて燃料タンクとベーパ拡散室間に介在される吸着層
の容量を大きくするようにしている。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明では、吸着層へ流入する
蒸発燃料量が多くなれば燃料タンクと吸気通路間の吸着
層の容量を大きくする。その結果、蒸発燃料が一時的に
吸着層に吸着された後に吸気通路内に徐々にパージされ
るので吸気通路内にパージされる蒸発燃料量が急激に変
動するのが阻止される。一方吸着層へ流入する蒸発燃料
量が少なくなれば燃料タンクと吸気通路間の吸着層の容
量を小さくする。その結果、吸着層における蒸発燃料の
吸着・離脱作用が低減されるので吸着層の劣化が低減さ
れる。また請求項2に記載の発明では、蒸発燃料制御弁
の開弁圧を高くし、それによって燃料タンク内の圧力を
高くすることにより燃料タンク内の圧力が燃料の飽和蒸
気圧に近づく。その結果、燃料タンク内における蒸発燃
料の更なる発生が抑制される。一方、吸入空気量が多い
ときには機関にパージされた蒸発燃料量が変動しても空
燃比が変動しにくい。そこで請求項3に記載の発明で
は、吸入空気量が多いときには燃料タンクと吸気通路間
の吸着層の容量を小さくし、それにより蒸発燃料が吸着
層にできるだけ導かれないようにして吸着層の劣化を低
減するようにしている。また請求項4に記載の発明で
は、燃料噴射作用の停止に伴いパージ作用が停止されて
いるときには燃料タンクと吸気通路間の吸着層の容量を
大きくしているのでパージ作用停止中にベーパ拡散室内
に多量の蒸発燃料が流入するのが阻止される。したがっ
て、パージ作用を再開したときに多量の蒸発燃料がベー
パ拡散室から吸気通路内にパージされるのが阻止され
る。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1に、本発明の内燃機関の蒸発燃料処理
装置の第一実施例を示す。図1を参照すると、機関本体
1には吸気通路1aと排気通路1bとが接続されてお
り、吸気通路1a内にはスロットル弁1cが配置され
る。スロットル弁1c下流の吸気通路1aと燃料タンク
16間にはキャニスタ15が介在される。吸気通路1a
とキャニスタ15とはパージ通路3′により接続され、
キャニスタ15と燃料タンク16とはベーパ通路18に
よって接続されている。パージ通路3′内にはパージ通
路3′内を流れるパージガスの流量を制御するパージ制
御弁2が設けられている。パージ制御弁2は、例えば図
9に示される電子制御ユニットからの出力信号に基づい
て制御される。キャニスタ15は、活性炭からなる吸着
材4を保持する吸着層4′と、吸着層4′の一側に形成
されたベーパ拡散室3と、吸着層4′の他側に形成され
た大気室5と、大気と連通された大気連通孔9とを具備
し、大気室5と大気連通孔9とはキャニスタ15内に設
けられたバッファ17を介して互いに接続されている。
バッファ17は、パージ作用を停止している間に吸着材
4内に吸着されることなく大気室5内に到った蒸発燃料
が大気中に放出されないように、活性炭からなる吸着材
6を備えている。
【0009】さらに図1を参照すると、キャニスタ15
は絞り11を介して互いに接続された第一ベーパ室14
と第二ベーパ室14′とを具備する。第一ベーパ室14
は、一方ではベーパ通路18を介して燃料タンク16に
接続されており、他方では蒸発燃料制御弁である第一圧
力制御弁12およびベーパガイド8を介して吸着層4′
に接続されている。第一圧力制御弁12はスプリング1
2cにより閉弁方向に付勢されている。第一圧力制御弁
12と反対側に位置するベーパガイド8の端部7は吸着
層4′のほぼ中央部に配置される。一方、第二ベーパ室
14′は蒸発燃料制御弁である第二圧力制御弁10を介
してベーパ拡散室3に接続されている。第二圧力制御弁
10はスプリング10cにより閉弁方向に付勢されてい
る。図1に示す例において第一圧力制御弁12の開弁圧
は第二圧力制御弁10の開弁圧よりも高く定められてい
る。なお、第一ベーパ室14とベーパ拡散室3間にはベ
ーパ拡散室3から第一ベーパ室14に向けて流通可能な
バックパージ制御弁13が設けられている。バックパー
ジ制御弁13は第一ベーパ室14内の圧力がベーパ拡散
室3内の圧力よりも低くなると開弁する。
【0010】パージ制御弁2が開弁されるとスロットル
弁1c下流の吸気通路1a内の負圧でもってキャニスタ
15内に空気が流通せしめられる。すなわち、空気がま
ず大気連通孔9を介しバッファ17内に流入し、次いで
大気室5内に流入した後に吸着層4′内に流入する。吸
着層4′内に流入した空気は吸着層4′内に吸着されて
いる蒸発燃料を離脱せしめる。これら蒸発燃料および空
気、すなわちパージガスは次いでベーパ拡散室3内に流
入し、パージ通路3′およびパージ制御弁2を介して吸
気通路1a内に供給され、斯くしてパージ作用が行われ
る。
【0011】一方、パージ作用時に燃料タンク16内で
発生した蒸発燃料はベーパ通路18を通りキャニスタ1
5の第一ベーパ室14に入る。そして、第一ベーパ室1
4と第二ベーパ室14′とは絞り11を介して連通され
ているため、第二ベーパ室14′にも蒸発燃料が送られ
る。ここで、第二ベーパ室14′内の圧力が、スプリン
グ10cにより設定される第二圧力制御弁10の開弁圧
になるとダイヤフラム10aが変位して第二圧力制御弁
10が開弁され、斯くして第二ベーパ室14′内の蒸発
燃料がベーパ拡散室3に流入する。この場合、第一圧力
制御弁12の開弁圧は第二圧力制御弁10の開弁圧より
も高く定められており、したがって第一ベーパ室14内
の圧力がそれ程高くなければ第一圧力制御弁12は閉弁
状態に保持される。その結果第一ベーパ室14内の圧力
が低いとき、すなわち燃料タンク16からキャニスタ1
5内に導かれる蒸発燃料量が少ないときには蒸発燃料は
吸着層4′を介することなく吸気通路1a内にパージさ
れる。云い換えると、燃料タンク16からキャニスタ1
5内に導かれる蒸発燃料量が少ないときには燃料タンク
16と吸気通路1a間に介在される吸着層4′の容量が
零とされる。したがって、キャニスタ15に導かれる蒸
発燃料量が少ないときには吸着層4′内に蒸発燃料が吸
着されないこととなり、斯くして吸着層4′が劣化する
のを低減することができる。
【0012】燃料タンク16からキャニスタ15内に導
かれる蒸発燃料量が少ないときには吸気通路1aにパー
ジされる蒸発燃料量の変動が空燃比に与える影響は少な
い。したがって、この場合には空燃比が荒れるのが阻止
されている。なお、第一ベーパ室14と第二ベーパ室1
4′とは絞り11を介して互いに連通されており、すな
わち絞り11が蒸発燃料の流通の抵抗となるので第二圧
力制御弁10が開弁したときに第二圧力制御弁10を介
して多量の蒸発燃料が流れることはない。また、第二圧
力制御弁10からベーパ拡散室3内に流入する蒸発燃料
は、ベーパ拡散室3のうちパージ通路3′から最も離れ
た位置に導かれる。その結果、第二圧力制御弁10を介
しベーパ拡散室3内に流入した蒸発燃料が吸着層4′を
通過してベーパ拡散室3内に流入した空気と良好に混合
することができる。したがって、吸入空気中において蒸
発燃料濃度が過度に高い領域が形成されなくなる。
【0013】燃料タンク16内での蒸発燃料の発生量が
多く、第一ベーパ室14内の圧力がスプリング12cに
より設定される第一圧力制御弁12の開弁圧になるとダ
イヤフラム12aが変位して第一圧力制御弁12が開弁
される。そして、蒸発燃料がベーパガイド8の端部7を
介し第一ベーパ室14から吸着層4′の中央部へ通さ
れ、次いで吸着層4′によって吸着される。吸着層4′
内に吸着された蒸発燃料は吸着層4′内を流通する空気
により徐々に離脱せしめられ、次いで吸気通路1a内に
パージされる。このとき、燃料タンク16と吸気通路1
a間に介在される吸着層4′はベーパガイド8の端部7
よりもほぼ上方に位置する吸着層4′であり、したがっ
て燃料タンク16と吸気通路1a間に介在される吸着層
4′の容量は吸着層4′の全容量のほぼ半分となる。す
なわち、燃料タンク16からキャニスタ15内に導かれ
る蒸発燃料量が多いときには燃料タンク16と吸気通路
1a間に介在される吸着層4′の容量が大きくされるこ
ととなる。上述したように吸着層4′内に導かれた蒸発
燃料は吸着層4′内に一時的に吸着された後に吸気通路
1a内に徐々にパージされる。したがって、燃料タンク
16と吸気通路1a間に介在される吸着層4′の容量を
大きくすることによって吸気通路1a内にパージされる
蒸発燃料量が急激に変動するのを阻止することができ
る。しかも蒸発燃料を吸着層4′に一時的に吸着させた
後に吸気通路1a内にパージしているので吸気通路1a
内にパージされる蒸発燃料量の変動を低減することがで
きる。斯くして、パージ作用を行ったときに空燃比が荒
れるのを阻止することができる。
【0014】本実施例において第一圧力制御弁12は第
一ベーパ室14とダイヤフラム室12bとを互いに隔離
するダイヤフラム12aに固定され、第二圧力制御弁1
0は第二ベーパ室14′とダイヤフラム室10bとを互
いに隔離するダイヤフラム10aに固定されている。こ
の場合、各ダイヤフラム室12b,10bは大気に開放
されているため第一および第二圧力制御弁12,10の
開弁圧は機関運転状態にほとんど影響されない。したが
って、機関運転状態に依らず第一および第二圧力制御弁
の開閉弁動作を行うことができる。なお、吸気通路1a
内にパージされる蒸発燃料量はパージ制御弁2を制御す
ることにより制御される。なお本実施例において、吸着
層容量可変手段は第一圧力制御弁12と、第二圧力制御
弁10と、スプリング12c,10cと、ベーパガイド
8とに相当している。
【0015】図2は、蒸発燃料発生量(≒燃料温度)と
燃料タンク16内の圧力の概要を示すものである。図2
のa点で示されるような蒸発燃料の発生量が少ない領域
では先程の第二圧力制御弁10で開弁圧が一定に制御さ
れ、それ以上に蒸発燃料の発生量が多いb点以上になっ
たときには第一圧力制御弁12で開弁圧が制御される。
つまり、燃料タンク16内で発生した蒸発燃料は、a点
までの蒸発燃料発生量の少ない領域においてベーパ拡散
室3へ直接流出し、b点以上の蒸発燃料発生量の多い領
域においてベーパガイド8を通り吸着室4′の中央部か
ら流出する。
【0016】燃料タンク16からキャニスタ15内に導
かれる蒸発燃料量が増大すると第一および第二ベーパ室
14,14′内の圧力が上昇する。したがって、本実施
例のように第一および第二ベーパ室14,14′内の圧
力に応じて第一および第二圧力制御弁12,10を開閉
弁させることは、燃料タンク16からキャニスタ15内
に導かれる蒸発燃料量に応じて燃料タンク16と吸気通
路1a間の吸着層4′の容量を変更することとなる。
【0017】ところで、機関停止時に燃料タンク16か
らキャニスタ15に導かれる蒸発燃料量は比較的少なく
なっている。したがって機関停止時においては第一圧力
制御弁12が開弁することはない。このため、機関停止
時にキャニスタ15に導かれた蒸発燃料は第二圧力制御
弁10を介してベーパ拡散室3内に流入する。すなわ
ち、キャニスタ15に導かれた蒸発燃料は第一圧力制御
弁12およびベーパガイド8を介して吸着層4′の中央
部に導かれず、吸着層4′の端部に導かれることとな
る。この場合パージ制御弁2は閉弁されており、ベーパ
拡散室3内に流入した蒸発燃料は次いで吸着層4′のほ
ぼ全体に吸着される。したがって、機関停止時において
蒸発燃料を吸着させるために吸着層4′を有効に利用す
ることができる。
【0018】図3に本発明の第二実施例を示す。この例
では、上述した第一実施例における第一圧力制御弁12
の替わりにベーパガイド8の端部7にチェック弁22を
設けている。このチェック弁22は第一ベーパ室14か
ら吸着層4′に向けてのみ流通可能である。また、この
チェック弁22の開弁圧は第二圧力制御弁10の開弁圧
よりも高く設定されている。
【0019】パージ作用時に燃料タンク16内で発生し
た蒸発燃料はベーパ通路18を通り第一ベーパ室14お
よび第二ベーパ室14′内に流入する。ここで、第二ベ
ーパ室14′内の圧力が、スプリング10cにより設定
される第二圧力制御弁10の開弁圧になるとダイヤフラ
ム10aが変位して第二圧力制御弁10が開弁され、斯
くして第二ベーパ室14′内の蒸発燃料がベーパ拡散室
3に流入する。この場合、チェック弁22の開弁圧は第
二圧力制御弁10の開弁圧よりも高く定められており、
したがって第一ベーパ室14内の圧力がそれ程高くなけ
ればチェック弁22は閉弁状態に保持される。その結
果、第一ベーパ室14内の圧力が低いとき、すなわち燃
料タンク16からキャニスタ15内に導かれる蒸発燃料
量が少ないときには蒸発燃料は吸着層4′を介すること
なく吸気通路1a内にパージされる。云い換えると、燃
料タンク16からキャニスタ15内に導かれる蒸発燃料
量が少ないときには燃料タンク16と吸気通路1a間に
介在される吸着層4′の容量が零とされる。したがっ
て、キャニスタ15に導かれる蒸発燃料量が少ないとき
には吸着層4′内に蒸発燃料が吸着されないこととな
り、斯くして吸着層4′が劣化するのを低減することが
できる。
【0020】燃料タンク16内での蒸発燃料の発生量が
多く、第一ベーパ室14内の圧力がスプリング22cに
より設定されるチェック弁22の開弁圧になるとチェッ
ク弁22が開弁される。そして、蒸発燃料がベーパガイ
ド8の端部7を介し第一ベーパ室14から吸着層4′の
中央部へ通され、次いで吸着層4′によって吸着され
る。吸着層4′内に吸着された蒸発燃料は吸着層4′内
を流通する空気により徐々に離脱せしめられ、次いで吸
気通路1a内にパージされる。このとき、燃料タンク1
6と吸気通路1a間に介在される吸着層4′はベーパガ
イド8の端部7よりもほぼ上方に位置する吸着層4′で
あり、したがって燃料タンク16と吸気通路1a間に介
在される吸着層4′の容量は吸着層4′の全容量のほぼ
半分となる。すなわち、燃料タンク16からキャニスタ
15内に導かれる蒸発燃料量が多いときには燃料タンク
16と吸気通路1a間に介在される吸着層4′の容量が
大きくされることとなる。その結果、吸気通路1a内に
パージされる蒸発燃料量が急激に変動するのを阻止する
ことができる。しかも蒸発燃料を吸着層4′に一時的に
吸着させた後に吸気通路1a内にパージすることにより
多量の蒸発燃料が吸気通路1a内にパージされるのを阻
止することができる。したがって、パージ作用を行った
ときに空燃比が荒れるのを阻止することができる。
【0021】このようにチェック弁22を用いると構造
が簡単なため比較的安価となる。一方、チェック弁22
を吸着層4′の内部に配置することにより吸着層4′内
の負圧がチェック弁22に作用するようになる。すなわ
ち、吸着層4′内の負圧が大きくなると第一ベーパ室1
4内の圧力が低いときでもチェック弁22が開弁しう
る。したがって、吸着層4′内の負圧、すなわち吸気通
路1a内の負圧が大きいとき程チェック弁22を介して
吸着層4′内に流入する蒸発燃料量が増大しうる。しか
しながら、吸着層4′内の負圧が大きくなれば大気連通
孔9を介し吸着層4′内に導かれる空気量も増大する。
したがって、吸気通路1a内にパージされるパージガス
中の蒸発燃料濃度が増大するのが阻止される。斯くして
空燃比が荒れるのを阻止することができる。
【0022】さらに、チェック弁22の開弁圧を吸気通
路1a内の負圧に応じて定めるようにすることにより、
燃料タンク16内の蒸発燃料を燃料タンク16の外部に
積極的に放出することができる。したがって、燃料タン
ク16内の圧力を常に低く抑える効果がある。なお、蒸
発燃料処理装置のその他の構成および作用に関しては第
一実施例と同じためここでは説明を省略する。
【0023】図4(A)および(B)に本発明の第三実
施例を示す。図4(A)を参照すると、この実施例では
燃料タンク16に接続される単一のベーパ室34が設け
られる。このベーパ室34は一方では第二圧力制御弁1
0と、第二圧力制御弁10と一体的に変位可能な切換弁
30とを介してベーパ拡散室3に接続され、他方ではベ
ーパガイド8およびチェック弁22を介して吸着層4′
に接続される。また、ベーパ室34とベーパ拡散室3間
を連結する連結管30a内には連結管30a内を流通す
る蒸発燃料の流路抵抗となる絞り31が設けられる。
【0024】ベーパ室34内の圧力が比較的低いときに
は第二圧力制御弁10が連結管30aの上端に当接する
ことにより閉弁しており、またチェック弁22も閉弁し
ている。なお、第二圧力制御弁10が連結管30aの上
端に当接しているときには切換弁30は連結管30aの
下端から離脱せしめられている。燃料タンク16からベ
ーパ室34内に流入する蒸発燃料量が増大してベーパ室
34内の圧力が上昇し、スプリング10cによって設定
される第二圧力制御弁10の開弁圧になるとダイヤフラ
ム10aが変位して第二圧力制御弁10が連結管30a
の上端から離脱せしめられ、斯くして第二圧力制御弁1
0が開弁される。一方、このときベーパ室34内の圧力
が比較的低ければ切換弁30は連結管30aの下端から
離脱した状態に保持される。したがって、ベーパ室34
内の蒸発燃料は第二圧力制御弁10および切換弁30を
介してベーパ拡散室3内に流入する。なおこの場合、ベ
ーパ室34内の圧力がそれ程高くなければチェック弁2
2は閉弁状態に保持される。その結果ベーパ室34内の
圧力が低いとき、すなわち燃料タンク16からキャニス
タ15内に導かれる蒸発燃料量が少ないときには蒸発燃
料は吸着層4′を介することなく吸気通路1a内にパー
ジされることとなる。
【0025】ベーパ室34内の圧力がさらに上昇して第
二圧力制御弁10がさらに上方へ変位すると切換弁30
がさらに上昇する。次いで、ベーパ室34内の圧力がチ
ェック弁22の開弁圧まで上昇すると図4(B)に示す
ように切換弁30が連結管30aの下端に当接せしめら
れ、それによって連結管30aによるベーパ室34とベ
ーパ拡散室3間の連通が遮断される。したがってこの場
合には、ベーパ室34内の全ての蒸発燃料はベーパガイ
ド8およびチェック弁22を介して吸着層4′内に導か
れ、吸着材4に吸着せしめられる。
【0026】本実施例では、チェック弁22が開弁して
ベーパ室34内の蒸発燃料が吸着層4′内に導かれてい
るときに切換弁30により連結管30aが遮断されてお
り、したがってこのときベーパ室34から連結管30a
を介しベーパ拡散室3内に蒸発燃料が流入するのが阻止
されている。すなわち、燃料タンク16からキャニスタ
15内に導かれる蒸発燃料量が多く、その結果チェック
弁22が開弁しているときにベーパ拡散室3を介し吸気
通路1a内に蒸発燃料がパージされるのが阻止される。
したがって、燃料タンク16からキャニスタ15内に導
かれる蒸発燃料量が多いときにはベーパ室34内の全て
の蒸発燃料が吸着層4′内に吸着されることとなる。そ
の結果吸気通路1a内にパージされる蒸発燃料量が急激
に変動するのが阻止され、斯くして空燃比が荒れるのが
阻止される。なお本実施例において、吸着層容量可変手
段は第二圧力制御弁10と、切換弁30と、チェック弁
22と、スプリング10c,22cと、ベーパガイド8
に相当する。なお、蒸発燃料処理装置のその他の構成お
よび作用に関しては第二実施例と同じためここでは説明
を省略する。
【0027】図5に本発明の第四実施例を示す。図5に
示す例では蒸発燃料制御弁を単一の圧力制御弁40から
構成し、単一のベーパ室34は圧力制御弁40およびベ
ーパガイド48を介してベーパ拡散室3または吸着層
4′内に選択的に接続される。ベーパガイド48はベー
パ室34内において定置されている壁部42に連結さ
れ、この位置において固定される。またベーパガイド4
8はベーパ室34を画定するダイヤフラム46にも連結
される。さらに、これら壁部42とダイヤフラム46間
のベーパガイド48には伸縮自在な蛇腹部41が設けら
れる。一方、ベーパ拡散室3および吸着層4′内におい
てベーパガイド48は吸着層4′内に定置された支持管
45内に摺動可能に支持されている。
【0028】ベーパ拡散室3内に位置する支持管45内
には放出孔45cが設けられ、一方ダイヤフラム46よ
りも下方に位置するベーパガイド48内には連通孔47
が設けられ、これら放出孔45cと連通孔47は互いに
連通可能になっている。また、吸着層4′のほぼ中央部
に位置する支持管45内にも放出孔45bが設けられ
る。さらに、放出孔45bとベーパ拡散室3間の支持管
45の周壁内には例えば一対の放出孔45aが設けられ
る。図5に示す例では、放出孔45aは吸着層4′の上
端から約3分の1の高さの位置に設けられる。また、放
出孔45aの流路抵抗は放出孔45cのそれよりも大き
くされており、放出孔45bの流路抵抗は放出孔45a
のそれよりも大きくされている。なお、図5において4
0aは圧力制御弁40に連結されたダイヤフラム、40
bは大気に連通されたダイヤフラム室、40cは圧力制
御弁40を閉弁方向に付勢するスプリングをそれぞれ示
す。
【0029】ベーパ室34内の圧力が上昇して圧力制御
弁40が開弁したときに、ベーパ室34内の圧力がそれ
程高くなければダイヤフラム46の変位量は比較的小さ
く、したがってベーパガイド48の連通孔47と支持管
45の放出孔45cとが互いに連通される。その結果ベ
ーパ室34内の蒸発燃料の大部分がこれら連通孔47お
よび放出孔45cを介してベーパ拡散室3内に流入する
こととなる。その他の蒸発燃料は放出孔45a,45b
を介して吸着層4′内に流入する。
【0030】ベーパ室34内の圧力がさらに上昇すると
ダイヤフラム46の変位量が増大し、それによってベー
パガイド48が蛇腹部41において伸長せしめられて図
において下方に変位せしめられる。その結果、図6
(A)に示すようにベーパガイド48の連通孔47が支
持管45の壁面により遮断され、支持管45の放出孔4
5cがベーパガイド48の壁面により遮断される。した
がって、この場合ベーパ室34内の蒸発燃料の大部分は
支持管45の放出孔45aから吸着層4′内に放出され
ることとなる。
【0031】ベーパ室34内の圧力がさらに上昇すると
ダイヤフラム46がさらに変位してベーパガイド48が
さらに下方に変位せしめられる。その結果、図6(B)
に示すようにベーパガイド48の連通孔47および支持
管45の放出孔45cが遮断されつつ支持管45の放出
孔45aがベーパガイド48の壁面により遮断される。
したがって、この場合ベーパ室34内の全ての蒸発燃料
は支持管45の放出孔45bから吸着層4′内に放出さ
れることとなる。
【0032】本実施例によれば、ベーパ室34内の圧力
が比較的低いとき、すなわち燃料タンク16からキャニ
スタ15内に導かれる蒸発燃料量が比較的少ないときに
はベーパ室34内の蒸発燃料は主として連通孔47およ
び放出孔45cを介してベーパ拡散室3内に放出され
る。したがってこの場合、燃料タンク16と吸気通路1
a間の吸着層4′の容量はほぼ零とされることになる。
ベーパ室34内の圧力が上昇したときにはベーパ室34
内の蒸発燃料は主として放出孔45aを介して吸着層
4′内に放出される。したがってこの場合、燃料タンク
16と吸気通路1a間に介在される吸着層4′は放出孔
45aとベーパ拡散室3間の吸着層4′であり、すなわ
ち燃料タンク16と吸気通路1a間の吸着層4′の容量
は全容量の約3分の1とされることとなる。
【0033】さらにベーパ室34内の圧力が上昇したと
きにはベーパ室34内の蒸発燃料は放出孔45bを介し
て吸着層4′内に放出される。したがってこの場合、燃
料タンク16と吸気通路1a間に介在される吸着層4′
は放出孔45bとベーパ拡散室3間の吸着層4′であ
り、すなわち燃料タンク16と吸気通路1a間の吸着層
4′の容量は全容量の約半分とされることとなる。した
がって、燃料タンク16からキャニスタ15内に導かれ
る蒸発燃料量が多いときは少ないときに比べて燃料タン
ク16と吸気通路1a間の吸着層4′の容量が多くされ
ることとなる。その結果、吸気通路1a内にパージされ
る蒸発燃料量が急激に変動するのを阻止しつつ吸着層
4′の劣化を低減することができる。なお、本実施例に
おいて吸着層容量可変手段は、ダイヤフラム46と、支
持管45と、放出孔45a,45b,45cと、ベーパ
ガイド48と、蛇腹部41と、連通孔47とに相当す
る。蒸発燃料処理装置のその他の構成および作用に関し
ては第一実施例と同じためここでは説明を省略する。
【0034】図7に本発明の第五実施例を示す。本実施
例は、上記第四実施例の支持管45の周壁に設けられた
放出孔45aをパージ通路3に向けてのみ開口させたも
のであり、その他の構成は第四実施例と同様である。本
実施例において、ベーパ室34内の圧力が上昇してベー
パガイド48が下方に変位せしめられ、それによってベ
ーパガイド48の連通孔47および支持管45の放出孔
45cが遮断されるとベーパ室34内の蒸発燃料は支持
管45の放出孔45aから吸着層4′内に放出される。
このとき、放出孔45aはパージ通路3′に向けてのみ
開口されているので放出孔45aから放出された蒸発燃
料は放出孔45aとパージ通路3′間に位置する吸着層
4′内に吸着される。云い換えると、ベーパガイド48
に関してパージ通路3′と反対側に位置する吸着層4′
には放出孔45aから放出された蒸発燃料は導かれな
い。つまり本実施例の蒸発燃料処理制御装置では、第四
実施例のものに比べて吸着室4′の使用範囲をより積極
的に変化させることによって、吸着層4′の使用範囲を
できるだけ多段階にするものである。よって、吸着層
4′の劣化がより抑制されたものとなる。なお、本実施
例において吸着層容量可変手段は、ダイヤフラム46
と、支持管45と、放出孔45a,45b,45cと、
ベーパガイド48と、蛇腹部41と、連通孔47とに相
当する。
【0035】図8に本発明の第六実施例を示す。これ
は、本発明の請求項2に記載の内燃機関の蒸発燃料処理
装置の実施例である。第六実施例の蒸発燃料処理装置で
は、第一実施例と同様に第一および第二ベーパ室14,
14′が設けられ、第一ベーパ室14内には第一圧力制
御弁12が配置され、第二ベーパ室14′内には第二圧
力制御弁10が配置される。第一圧力制御弁12の開弁
圧を制御するスプリング12cの、第一圧力制御弁12
と反対側の端部はダイヤフラム62dに固定されてい
る。同様に、第二圧力制御弁10の開弁圧を制御するス
プリング10cの、第二圧力制御弁10と反対側の端部
はダイヤフラム60dに固定されている。図8からわか
るように、ダイヤフラム62dは第一背圧室62bを画
定し、ダイヤフラム60dは第二背圧室60bを画定す
る。第一背圧室62bおよび第二背圧室60bは互いに
連通されており、また第一背圧室62bは連通路69を
介して第一ベーパ室14に連通されている。さらに図8
を参照すると、第一圧力制御弁12のダイヤフラム室1
2b内にはダイヤフラム62dの変位を制限するストッ
パ66が設けられる。なお、ダイヤフラム室12b,1
0bは共に大気に開放されている。蒸発燃料処理装置の
その他の構成については第一実施例と同様であるので説
明を省略する。
【0036】第一および第二ベーパ室14,14′内の
圧力が上昇して第二圧力制御弁10の開弁圧になると第
二圧力制御弁10が開弁されて第二ベーパ室14′内の
蒸発燃料がベーパ拡散室3内に流入される。第一および
第二ベーパ室14,14′内の圧力がさらに上昇して第
一圧力制御弁12の開弁圧になると第一圧力制御弁12
が開弁されて第一ベーパ室14内の蒸発燃料がベーパガ
イド8を介して吸着層4′のほぼ中央部に導かれる。こ
の場合、第一および第二ベーパ室14,14′内の圧力
が上昇するに伴い第一および第二背圧室62b,60b
内の圧力も上昇する。例えば、第一背圧室62b内の圧
力が上昇するとダイヤフラム62dが下方に向けて付勢
され、それにより第一圧力制御弁12の開弁圧が高めら
れることとなる。したがって、第一および第二ベーパ室
14,14′内の圧力が高いとき程、すなわち燃料タン
ク16からキャニスタ15に導かれる蒸発燃料量が多い
とき程第一および第二圧力制御弁12,10の開弁圧が
高められることとなる。その結果、燃料タンク16内の
圧力が燃料の飽和蒸気圧まで容易に近づくことが可能と
なる。燃料タンク16内の圧力が燃料の飽和蒸気圧に近
づくと燃料の蒸発作用が低減せしめられ、その結果燃料
タンク16からキャニスタ15に導かれる蒸発燃料量が
低減される。このため、吸着層4′に導かれうる蒸発燃
料量が低減されることとなるので吸気通路1a内に多量
の蒸発燃料がパージされるのが阻止される。その結果パ
ージガス中における蒸発燃料濃度を低く維持することが
でき、したがってパージガスまたは吸入空気中における
蒸発燃料濃度の変動を低減することができ、斯くして空
燃比が荒れるのを阻止することができる。また、吸着層
4′に導かれうる蒸発燃料量が低減されることにより吸
着層4′の劣化を低減することができる。
【0037】第一背圧室62b内の圧力がさらに高くな
ってもストッパ66によりダイヤフラム12aの変位が
制限されるため、第一圧力制御弁12の開弁圧が無限に
高くなることはない。したがって、燃料タンク16内の
圧力が異常に高くなることもない。なお、本実施例にお
いて吸着材容量可変手段は、蒸発燃料制御弁である第一
圧力制御弁12と、第二圧力制御弁10と、スプリング
12c,10cと、ベーパガイド8とに相当する。
【0038】第六実施例において、第二圧力制御弁10
の替わりに、第一圧力制御弁12が開弁したときに第二
ベーパ室14′とベーパ拡散室3間の連通を遮断する、
第三実施例におけるような切換弁30を設けてもよい。
その結果、燃料タンク16からキャニスタ15に多量の
蒸発燃料が導かれているときに第二ベーパ室14′から
ベーパ拡散室3に蒸発燃料が放出されるのが阻止され
る。このため、蒸発燃料は常に吸着層4′を介して吸気
通路1a内にパージされることとなり、したがってパー
ジガス中における蒸発燃料濃度をさらに低く維持するこ
とができる。
【0039】また、吸入空気中における蒸発燃料濃度が
目標濃度になるようにパージ制御弁2の開弁割合をフィ
ードバック制御するパージ制御弁制御装置、または空燃
比が目標空燃比になるように燃料噴射量をフィードバッ
ク制御する空燃比制御装置を備えた内燃機関に本実施例
の蒸発燃料処理装置を適用した場合、パージガス中の蒸
発燃料濃度が低く維持されているのでフィードバック制
御の制御遅れによる空燃比の荒れを低減することができ
る。
【0040】図9に本発明の第七実施例を示す。この例
では、第三実施例と同様に、ベーパ通路18を介して燃
料タンク16に接続される単一のベーパ室34が設けら
れる。ベーパ室34は第二圧力制御弁10を介してベー
パ拡散室3に接続される。一方、ベーパ通路18から分
岐されてなる分岐通路70は吸着層4′のほぼ中央部ま
で延びるベーパガイド8に接続される。分岐通路70内
には第一圧力制御弁12が配置され、本実施例において
第一圧力制御弁12は電子制御ユニット80からの出力
信号に基づいて開閉弁制御される電磁弁から構成されて
いる。なお本実施例において第一圧力制御弁12は開弁
状態か或いは閉弁状態のいずれか一方に選択的に制御さ
れる。
【0041】さらに図9を参照すると、電子制御ユニッ
ト80はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス
81を介して相互に接続されたROM(リードオンリメ
モリ)82、RAM(ランダムアクセスメモリ)83、
CPU(マイクロプロセッサ)84、入力ポート85お
よび出力ポート86を具備する。スロットル弁1c上流
の吸気通路1a内には吸入空気量に比例した出力電圧を
発生するエアフローメータ87が設けられ、エアフロー
メータ87の出力電圧はAD変換器88を介して入力ポ
ート85に入力される。スロットル弁1cにはスロット
ル弁1cがアイドリング開度のときにオンとなるアイド
ルスイッチ89が接続され、アイドルスイッチ89の出
力信号は入力ポート85に入力される。ベーパ通路18
と第一圧力制御弁12間の分岐通路70内には分岐通路
70内の圧力、すなわち燃料タンク16内の圧力に比例
した出力電圧を発生する圧力センサ90が取付けられ、
圧力センサ90の出力信号はAD変換器91を介して入
力ポート85に入力される。また、入力ポート85には
クランクシャフトが例えば30度回転する毎に出力パル
スを発生するクランク角センサ92が接続される。CP
U54ではこの出力パルスに基づいて機関回転数が算出
される。一方、出力ポート86は対応する駆動回路93
を介してパージ制御弁2、第一圧力制御弁12、および
機関本体1に取付けられた燃料噴射弁1dにそれぞれ接
続される。
【0042】ベーパ室34内の圧力が上昇して第二圧力
制御弁10の開弁圧になると第二圧力制御弁10が開弁
する。このとき第一圧力制御弁12は閉弁されており、
その結果ベーパ室34内の蒸発燃料がベーパ拡散室3内
に流入することとなる。したがってこの場合には燃料タ
ンク16と吸気通路1a間の吸着層4′の容量は零であ
り、斯くして吸着層4′が劣化するのを低減することが
できる。
【0043】ベーパ室34内の圧力がさらに上昇して圧
力センサ90により検出される圧力PTが第二圧力制御
弁10の開弁圧よりも高く定められた設定圧P1になる
と第一圧力制御弁10が開弁される。その結果燃料タン
ク16からキャニスタ15に導かれた蒸発燃料がベーパ
ガイド8を介して吸着層4′のほぼ中央部に導かれる。
したがってこの場合には燃料タンク16と吸気通路1a
間の吸着層4′の容量は吸着層4′の全容量のほぼ半分
である。その結果、吸気通路1a内にパージされる蒸発
燃料量が急激に変動するのを阻止することができる。す
なわち本実施例では、燃料タンク16からキャニスタ1
5に導かれる蒸発燃料量が多いときには少ないときに比
べて燃料タンク16と吸気通路1a間の吸着層4′の容
量が大きくされることとなる。
【0044】ところで、上述したように吸気通路1a内
にパージされた蒸発燃料量が変動すると空燃比が変動す
る。この場合、吸入空気量が多いときには少ないときに
比べてパージされた蒸発燃料量の変動が空燃比に与える
影響は小さくなる。そこで本実施例では、PT≧P1が
成立して第一圧力制御弁12を開弁すべきときに吸入空
気量Qが予め定められた設定空気量Q1よりも多いとき
には第一圧力制御弁12を閉弁し、それによって蒸発燃
料がベーパガイド8を介して吸着層4′内に導かれない
ようにしている。その結果、蒸発燃料は第二圧力制御弁
10を介してベーパ拡散室3を介して吸気通路1a内に
パージされることとなり、したがってこの場合燃料タン
ク16と吸気通路1a間の吸着層4′の容量は零とな
る。斯くして、吸着層4′が劣化するのを低減すること
ができる。
【0045】これに対し、PT<P1のときにQ<Q1
のときには第一圧力制御弁12を開弁し、それによって
蒸発燃料を吸着層4′に導くようにする。その結果、吸
気通路1a内にパージされる蒸発燃料量が急激に変動す
るのを阻止することができ、したがって空燃比が変動す
るのを阻止することができる。
【0046】また図9に示す内燃機関では、機関運転状
態に応じて燃料噴射弁1dからの燃料噴射作用を一時的
に停止するようにしている。すなわち、機関減速運転時
において機関回転数Nが予め定められた第一設定回転数
N1よりも高いときには燃料噴射作用を停止し、それに
よって燃料消費量ができるだけ少なくなるようにしてい
る。一方、燃料噴射作用の停止時に機関回転数Nが第一
設定回転数N1よりも低く定められた第二設定回転数N
2よりも低くなったときには燃料噴射作用を再開し、そ
れによって機関が失火しないようにしている。
【0047】燃料噴射作用を一時的に停止しているとき
にパージ作用を行うとこのとき蒸発燃料により形成され
る混合気は極めてリーンであるので機関の燃焼室内にお
いて良好に燃焼されることなく排気通路1b内に排出さ
れるようになる。そこで図9の実施例では燃料噴射作用
を一時的に停止するときにはパージ作用も一時的に停止
するようにしている。その結果蒸発燃料が燃焼室内にお
いて燃焼されることなく排気通路1b内に排出されるの
を阻止することができる。
【0048】このように燃料噴射作用の停止に伴ってパ
ージ作用を停止しているときに第一圧力制御弁12が閉
弁されているとキャニスタ15に導かれた多量の蒸発燃
料は次いで第二圧力制御弁10を介してベーパ拡散室3
内に導かれる。ところが、パージ作用の停止時にはパー
ジ制御弁2が閉弁されているのでベーパ拡散室3内は多
量の蒸発燃料で満たされることとなる。このとき、パー
ジ作用が再開されてパージ制御弁2が開弁されるとベー
パ拡散室3内の多量の蒸発燃料が吸気通路1a内にパー
ジされるようになり、その結果空燃比が荒れるようにな
る。そこで本実施例では、燃料噴射作用の停止に伴って
パージ作用を停止しているときには第一圧力制御弁12
を開弁するようにし、それによって蒸発燃料が吸着層
4′内に導かれるようにしている。その結果パージ作用
の停止時にベーパ拡散室3内が多量の蒸発燃料で満たさ
れるのが阻止され、したがってパージ作用を再開したと
きに多量の蒸発燃料が吸気通路1a内にパージされるの
を阻止することができる。斯くしてパージ作用を再開し
たときに空燃比が荒れるのを阻止することができる。
【0049】さらに図9に示す例では、空燃比を目標空
燃比にするためのフィードバック補正係数のずれに基づ
いて第一圧力制御弁12を制御している。このフィード
バック補正係数の平均値FAFAVは1.0を中心とし
て変動し、したがってフィードバック補正係数平均値F
AFAVのずれ量1−FAFAVが−XからXの範囲内
にあれば空燃比と目標空燃比間のずれが小さく、すなわ
ち空燃比が荒れていないこととなる。ここでXは一定値
である。そこで本実施例では、PT≧P1が成立してい
るときであっても−X≦1−FAFAV≦Xであれば空
燃比が荒れないと判断して第一圧力制御弁12を閉弁
し、それによって蒸発燃料がベーパガイド8を介して吸
着層4′内に導かれないようにしている。その結果、蒸
発燃料は第二圧力制御弁10を介してベーパ拡散室3内
に流入し、次いで吸気通路1a内にパージされる。した
がって吸着層4′の劣化をさらに低減することができ
る。これに対して、−X>1−FAFAV、または1−
FAFAV>Xのときには蒸発燃料はベーパガイド8を
介して吸着層4′のほぼ中央部に導かれ、その結果吸気
通路1a内に多量の蒸発燃料がパージされるのを阻止す
ることができる。
【0050】図10および図11には上述した実施例を
実行するためのルーチンが示される。これらのルーチン
は例えばメインルーチン内でそれぞれ実行される。まず
図10を参照すると、ステップ100では機関減速運転
時にはオンとされるアイドルスイッチ89がオンである
か否かが判別される。アイドルスイッチ89がオフのと
きには次いでステップ101に進み、燃料噴射作用およ
びパージ作用を一時的に停止すべきときにセットされる
フラグをリセットする。次いでステップ102に進んで
燃料噴射作用を実行する。次いでステップ103に進ん
でパージ制御弁2を開弁することによりパージ作用を実
行する。
【0051】ステップ100においてアイドルスイッチ
89がオンのときには次いでステップ104に進み、フ
ラグがセットされているか否かが判別される。このフラ
グは通常リセットされているので次いでステップ105
に進み、機関回転数Nが第一設定回転数N1よりも高い
か否かが判別される。N<N1のときには処理サイクル
を終了する。したがってこの場合にはフラグはリセット
された状態に保持され、また燃料噴射作用およびパージ
作用は継続して実行される。これに対しステップ105
においてN≧N1のときには次いでステップ106に進
み、フラグをセットする。次いでステップ107および
ステップ108に進む。ステップ107では燃料噴射作
用が一時的に停止され、ステップ108ではパージ制御
弁2が閉弁されることによりパージ作用が停止される。
次いで処理サイクルを終了する。
【0052】アイドルスイッチ89がオンのときにフラ
グがセットされているときにはステップ104からステ
ップ109に進む。ステップ109では機関回転数Nが
第二設定回転数N2よりも高いか否かが判別される。N
≧N2のときには次いで処理サイクルを終了する。した
がってこの場合、フラグがセットされた状態に保持さ
れ、また燃料噴射作用およびパージ作用は継続して停止
される。一方、ステップ109においてN<N2のとき
には次いでステップ101,102,および103に進
む。したがって燃料噴射作用およびパージ作用が再開さ
れる。次いで処理サイクルを終了する。
【0053】次に図11を参照すると、まずステップ1
10では現在パージ作用が行われているか否かが判別さ
れる。パージ作用が行われているときには次いでステッ
プ111に進む。ステップ111では圧力センサ89に
より検出された圧力PTが設定圧力P1よりも高いか否
かが判別される。PT≧P1のときには次いでステップ
112に進み、PT<P1のときにはステップ114に
進む。ステップ112ではフィードバック補正係数平均
値のずれ量1−FAFAVが−XからXまでの範囲にあ
るか否かが判別される。−X≦1−FAFAV≦Xのと
きには次いでステップ114に進み、−X>1−FAF
AV、または1−FAFAV>Xのときには次いでステ
ップ113に進む。ステップ113ではエアフローメー
タ87により検出された吸入空気量Qが設定空気量Q1
よりも多いか否かが判別される。Q≧Q1のときには次
いでステップ114に進み、Q<Q1のときには次いで
ステップ115に進む。ステップ115では第一圧力制
御弁12が開弁される。次いで処理サイクルを終了す
る。
【0054】一方、ステップ110においてパージ作用
が行われていないときには次いでステップ114に進
む。ステップ114では図10のルーチンで制御される
フラグがセットされているか否かが判別される。パージ
作用が行われないのは、例えば機関暖機運転時のように
パージ作用を開始すべき条件が成立していないときか、
或いはフラグがセットされて燃料噴射作用と共に停止さ
れているときである。このため、パージ作用を開始すべ
き条件が成立していないときにステップ114に進んだ
ときにはフラグはリセットされており、したがって次い
でステップ116に進む。また、ステップ111,11
2,113からステップ114に進んだ場合にはパージ
作用が行われており、すなわちフラグはリセットされて
いるので次いでステップ116に進む。ステップ116
では第一圧力制御弁12を閉弁し、次いで処理サイクル
を終了する。これに対し、ステップ114においてフラ
グがセットされているときには次いでステップ115に
進み、第一圧力制御弁12を開弁した後に処理サイクル
を終了する。
【0055】次に本発明の第八実施例を説明する。この
実施例において蒸発燃料処理装置は図9を参照して説明
した第七実施例における蒸発燃料処理装置と同様の装置
が用いられ、また第七実施例と同様に機関運転状態に応
じて燃料噴射作用およびパージ作用が一時的に停止され
るようになっている。しかしながら、本実施例において
第一圧力制御弁12はその開弁割合がデューティ比に基
づいて制御されるようになっている。
【0056】図9の実施例では、パージ作用を行ってい
るときに燃料タンク16内の圧力が高く、かつフィード
バック補正係数平均値のずれ量が大きく、かつ吸入空気
量が少ない場合、または燃料タンク16内の圧力が低い
か、フィードバック補正係数平均値のずれ量が小さい
か、或いは吸入空気量が多いときに燃料噴射作用と共に
パージ作用が停止されている場合に第一圧力制御弁12
を開弁し、それによって蒸発燃料をベーパガイド8を介
して吸着層4′内に導くようにしている。一方、燃料タ
ンク16内の圧力が低いか、フィードバック補正係数平
均値のずれ量が小さいか、或いは吸入空気量が多いとき
にパージ作用が行われている場合には第一圧力制御弁1
2が閉弁され、それによって蒸発燃料をベーパ拡散室3
内に導くようにしている。これに対し本実施例では、図
9の実施例において第一圧力制御弁12を開弁すべき条
件が成立したときには第一圧力制御弁12の開弁割合を
制御するデューティ比DUTYを一定値Yだけ増大さ
せ、それによって蒸発燃料ができるだけベーパガイド8
を介して吸着層4′内に導かれるようにしている。その
結果吸気通路1a内に多量の蒸発燃料がパージされるの
を阻止することができる。
【0057】一方、図9の実施例において第一圧力制御
弁12を閉弁すべき条件が成立したときには第一圧力制
御弁12のデューティ比DUTYをYだけ減少させ、そ
れによって蒸発燃料ができるだけベーパガイド8を介し
て吸着層4′内に導かれないようにしている。この場合
燃料タンク16内の蒸発燃料はベーパ室34内に導か
れ、ベーパ室34内の圧力が第二圧力制御弁10の開弁
圧になればベーパ室34内の蒸発燃料は第二圧力制御弁
10を介してベーパ拡散室3内に導かれることとなる。
その結果、吸着層4′の劣化を低減することができる。
【0058】次に図12を参照して上述の第八実施例を
実行するルーチンを説明する。このルーチンは図11に
示したルーチンと共通の部分を含んでおり、したがって
図11のルーチンと同様のステップには同じ符号を用い
ている。以下には図11のルーチンと異なる部分につい
て説明する。ステップ113においてQ<Q1のとき、
またはステップ114において図10のルーチンで制御
されるフラグがセットされているときには次いでステッ
プ120に進む。ステップ120では第一圧力制御弁1
2の開弁割合を制御するデューティ比DUTYが一定値
Yだけ増大される。次いでステップ122に進む。一
方、ステップ114においてフラグがセットされていな
いときには次いでステップ121に進み、第一圧力制御
弁12のデューティ比DUTYを一定値Yだけ減少させ
る。次いでステップ122に進む。ステップ122では
ステップ120またはステップ121において算出され
たデューティ比DUTYに基づいて第一圧力制御弁12
が駆動される。次いで処理サイクルを終了する。その他
の蒸発燃料処理装置の構成および作用は第七実施例と同
様であるので説明を省略する。
【0059】次に本発明の第九実施例を説明する。この
実施例において蒸発燃料処理装置は図9を参照して説明
した第七実施例における蒸発燃料処理装置と同様の装置
が用いられ、また第七実施例と同様に機関運転状態に応
じて燃料噴射作用およびパージ作用が一時的に停止され
るようになっている。また、本実施例において第八実施
例と同様に第一圧力制御弁12はその開弁割合がデュー
ティ比に基づいて制御されるようになっている。
【0060】本実施例では、パージ作用を行っていると
きに燃料タンク16内の圧力が高く、かつフィードバッ
ク補正係数平均値のずれ量が大きい場合、吸入空気量Q
に応じて第一圧力制御弁12のデューティ比DUTYを
定めるようにしている。すなわち、図13に示すように
吸入空気量Qが多いときには少ないときに比べて第一圧
力制御弁12のデューティ比DUTYが小さくなるよう
に定められる。したがって吸入空気量Qが多いときには
少ないときに比べてベーパガイド8を介して吸着層4′
に導かれる蒸発燃料量が少なくされることとなり、した
がって吸着層4′の劣化を低減することができる。な
お、第一圧力制御弁12のデューティ比DUTYと吸入
空気量Qとの関係は図13に示すマップの形で予めRO
M83内に記憶されている。
【0061】一方、燃料タンク16内の圧力が低いか、
フィードバック補正係数平均値のずれ量が小さいか、或
いは吸入空気量が多いときに、燃料噴射作用と共にパー
ジ作用が停止されている場合にはデューティ比DUTY
を100%とし、パージ作用が行われている場合にはデ
ューティ比DUTYを0%とする。その結果、パージ作
用が停止されている場合には燃料タンク16内の全ての
蒸発燃料がベーパガイド8を介して吸着層4′内に導か
れ、したがってパージ作用の停止中にベーパ拡散室3内
が多量の蒸発燃料で満たされるのを阻止することができ
る。一方、パージ作用が行われているときには蒸発燃料
がベーパガイド8を介して吸着層4′内に導かれるのが
阻止され、斯くして吸着層4′の劣化を低減することが
できる。
【0062】次に図14を参照して上述の第九実施例を
実行するルーチンを説明する。このルーチンは図11に
示したルーチンと共通の部分を含んでおり、したがって
図11のルーチンと同様のステップには同じ符号を用い
ている。以下には図11のルーチンと異なる部分につい
て説明する。ステップ112において−X>1−FAF
AVまたは1−FAFAV>Xのときには次いでステッ
プ130に進む。ステップ130では図13のマップか
ら第一圧力制御弁12の開弁割合を制御するデューティ
比DUTYが算出される。次いでステップ133に進
む。一方、ステップ114において図10のルーチンで
制御されるフラグがリセットされているときには次いで
ステップ131に進み、デューティ比DUTYを0%と
する。次いでステップ133に進む。これに対し、ステ
ップ114においてフラグがセットされているときには
次いでステップ132に進み、デューティ比を100%
とする。次いでステップ133に進む。ステップ133
ではステップ130,131,または132において算
出されたデューティ比DUTYに基づいて第一圧力制御
弁12が駆動される。次いで処理サイクルを終了する。
【0063】図15に本発明の第十実施例を示す。この
実施例における蒸発燃料処理装置は図9を参照して説明
した第七実施例とほぼ同様である。しかしながら本実施
例では分岐通路70内に圧力センサを設ける必要がな
い。また、ベーパガイド8の端部7には第二実施例と同
様なチェック弁22が設けられている。このチェック弁
22の開弁圧は第二圧力制御弁10の開弁圧よりも高く
設定されている。
【0064】パージ作用を継続するにつれて燃料タンク
16からキャニスタ15に導かれる蒸発燃料量が次第に
減少し、パージ作用を行っている時間が例えば30分程
度になると燃料タンク16からキャニスタ15に導かれ
る蒸発燃料量は少量となる。またこのとき、吸着層4′
内に吸着されている蒸発燃料量も少量となり、したがっ
てパージ作用が行われた時間が或る程度長くなれば吸気
通路1a内に多量の蒸発燃料がパージされる恐れがなく
なる。そこで本実施例では、パージ作用を行った時間T
Dが予め定められた設定時間T1よりも長くなったとき
には第一圧力制御弁12を閉弁し、蒸発燃料をベーパガ
イド8を介して吸着層4′内に導かないようにしてい
る。その結果吸着層4′の劣化を低減することができ
る。これに対し、TD<T1のときには吸着層4′から
離脱された蒸発燃料と、燃料タンク16からキャニスタ
15に導かれた蒸発燃料とが吸気通路1a内にパージさ
れ、したがって吸気通路1a内に多量の蒸発燃料がパー
ジされうると判断して第一圧力制御弁12を開弁するよ
うにしている。その結果蒸発燃料がベーパガイド8を介
して吸着層4′内に導かれるようになり、斯くして吸気
通路1a内に多量の蒸発燃料がパージされるのを阻止す
ることができる。
【0065】次に図16を参照して上述の第十実施例を
実行するルーチンを説明する。このルーチンは図11に
示したルーチンと共通の部分を含んでおり、したがって
図11のルーチンと同様のステップには同じ符号を用い
ている。以下には図11のルーチンと異なる部分につい
て説明する。ステップ110においてパージ作用が行わ
れているときには次いでステップ140に進む。ステッ
プ140ではパージ作用が行われた時間TDが設定時間
T1よりもTD≧T1のときには次いでステップ114
に進む。これに対しTD<T1のときには次いでステッ
プ112に進む。なお、パージ作用が行われた時間TD
は例えば電子制御ユニット80内のタイマにより検出さ
れる。
【0066】本実施例ではベーパガイド8の端部7にチ
ェック弁22を設けている。このため、第一圧力制御弁
12が開弁してもベーパガイド8内の圧力、すなわち燃
料タンク16内の圧力がチェック弁22の開弁圧まで上
昇可能となっている。その結果燃料タンク16内の圧力
を燃料の飽和蒸気圧に近づけることができ、したがって
蒸発燃料の発生を抑制することができる。
【0067】図17に本発明の第十一実施例を示す。こ
の実施例ではベーパ通路18は切換弁150に接続され
る。この切換弁150は電子制御ユニット80からの出
力信号に基づいてベーパ通路18を第一ベーパガイド1
58か或いは第二ベーパガイド158′のいずれか一方
に選択的に接続する。第一ベーパガイド158は吸着層
4′のほぼ中央部まで延びており、これに対し第二ベー
パガイド158′はベーパ拡散室3内に開口せしめられ
る。さらに図17を参照するとベーパ通路18内には圧
力制御弁151が設けられる。
【0068】本実施例では、パージ作用を行っていると
きにパージ作用を行った時間が短く、かつフィードバッ
ク補正係数平均値のずれ量が大きく、かつ吸入空気量が
少ない場合、またはパージ作用を行った時間が長いか、
フィードバック補正係数平均値のずれ量が小さいか、或
いは吸入空気量が多いときに燃料噴射作用と共にパージ
作用が停止されている場合に切換弁150を制御してベ
ーパ通路18を第一ベーパガイド158に接続する。そ
の結果蒸発燃料がベーパガイド8を介して吸着層4′内
に導かれ、したがって吸気通路1a内に多量の蒸発燃料
がパージされるのを阻止することができる。一方、パー
ジ作用を行った時間が長いか、フィードバック補正係数
平均値のずれ量が小さいか、或いは吸入空気量が多いと
きにパージ作用が行われている場合には切換弁150を
制御してベーパ通路18を第二ベーパガイド158′に
接続する。その結果蒸発燃料がベーパ拡散室3内に導か
れ、したがって吸着層4′の劣化を低減することができ
る。
【0069】次に図18を参照して上述の第十一実施例
を実行するルーチンを説明する。このルーチンは図11
および図16に示したルーチンと共通の部分を含んでお
り、したがって図11および図16のルーチンと同様の
ステップには同じ符号を用いている。以下には図11お
よび図16のルーチンと異なる部分について説明する。
ステップ113においてQ<Q1のとき、またはステッ
プ114において図10のルーチンで制御されるフラグ
がセットされているときには次いでステップ160に進
む。ステップ160では切換弁150が制御されてベー
パ通路18が第一ベーパガイド158に接続される。一
方、ステップ114においてフラグがリセットされてい
るときにはステップ161に進む。ステップ161では
切換弁150が制御されてベーパ通路18が第二ベーパ
ガイド158′に接続される。
【0070】圧力制御弁151は燃料タンク16内の圧
力がスプリング151cによって設定される開弁圧にな
るまで閉弁状態に保持される。したがって燃料タンク1
6内の圧力が圧力制御弁151の開弁圧まで上昇可能と
なっている。その結果燃料タンク16内の圧力を燃料の
飽和蒸気圧に近づけることができ、したがって蒸発燃料
の発生を抑制することができる。
【0071】なお、本実施例において切換弁150はベ
ーパ通路18を第一ベーパガイド158か或いは第二ベ
ーパガイド158′のいずれか一方に選択的に接続する
ようにしている。しかしながら切換弁150をデューテ
ィ制御弁から構成し、サイクル時間のうちデューティ比
に対応する時間だけベーパ通路18を第一ベーパガイド
158に接続し、残りの時間はベーパ通路18を第二ベ
ーパガイド158′に接続するようにすることもでき
る。この場合、図12または図14を参照した実施例に
おけるデューティ比DUTYを、切換弁150のデュー
ティ比として用いることができる。
【0072】図9から図18を参照して述べてきた実施
例では、本発明の蒸発燃料処理装置を、機関減速運転時
に機関回転数Nに応じて燃料噴射作用およびパージ作用
を一時的に停止するようにした内燃機関に適用してい
る。しかしながら本発明の蒸発燃料処理装置を、機関回
転数Nが過度に高くなったときに機関回転数Nがさらに
上昇するのを阻止すべく燃料噴射作用を一時的に停止す
るようにした内燃機関に適用することもできる。一方、
要求される燃料噴射量が極めて少なくなったときに燃料
噴射を行うと燃料噴射弁1dから噴射される燃料量が正
規の燃料量からずれ易くなる。そこで、要求燃料噴射量
が極めて少なくなったときに燃料噴射作用を一時的に停
止するようにした内燃機関も知られている。本発明の蒸
発燃料処理装置はこのような内燃機関にも適用されう
る。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、燃料タンク
から吸着層へ導かれる蒸発燃料量が多くなれば燃料タン
クと吸気通路間の吸着層の容量を大きくしており、その
結果蒸発燃料が一時的に吸着層に吸着された後に吸気通
路内に徐々にパージされるので吸気通路内にパージされ
る蒸発燃料量が急激に変動するのを阻止することができ
る。すなわち、燃料タンクから吸着層へ導かれる蒸発燃
料量に関わらずパージガス中における蒸発燃料濃度を安
定させることができ、したがって空燃比が荒れるのを阻
止することができる。一方、吸着層へ流入する蒸発燃料
量が少なくなれば燃料タンクと吸気通路間の吸着層の容
量を小さくしており、その結果吸着層における蒸発燃料
の吸着・離脱作用を低減することができる。したがって
吸着層の劣化を低減することができ、すなわち吸着層の
寿命を延長することができる。
【0074】請求項2に記載の発明では、蒸発燃料制御
弁の開弁圧を高くし、それによって燃料タンク内の圧力
を高くすることができるので燃料タンク内の圧力を燃料
の飽和蒸気圧に近づけることができる。その結果、燃料
タンク内における蒸発燃料の更なる発生を抑制すること
ができる。したがって吸気通路内にパージされる蒸発燃
料量を低減することができるのでパージガス中における
蒸発燃料濃度をさらに安定させることができる。
【0075】請求項3に記載の発明では、吸入空気量が
多いときにはパージされた蒸発燃料量の変動が空燃比に
与える影響が小さいことから、吸入空気量が多いときに
は燃料タンクと吸気通路間の吸着層の容量を小さくし、
それにより蒸発燃料ができるだけ吸着層内に導かれない
ようにしているので吸着層の劣化をさらに低減すること
ができる。
【0076】また請求項4に記載の発明では、燃料噴射
作用の停止に伴いパージ作用が停止されているときには
燃料タンクと吸気通路間の吸着層の容量を大きくしてい
るのでパージ作用停止中にベーパ拡散室内に多量の蒸発
燃料が流入するのを阻止することができる。したがっ
て、パージ作用を再開したときに多量の蒸発燃料がベー
パ拡散室から吸気通路内にパージされるのを阻止するこ
とができ、それにより空燃比が荒れるのをさらに阻止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第一実施例を示
す図。
【図2】蒸発燃料発生量(≒燃料温度)とタンク内圧力
との関係を示す図。
【図3】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第二実施例を示
す図。
【図4】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第三実施例を示
す図。
【図5】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第四実施例を示
す図。
【図6】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第五実施例を示
す図。
【図7】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第五実施例を示
す図。
【図8】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第六実施例を示
す図。
【図9】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第七実施例を示
す図。
【図10】第七実施例を実行するためのフローチャート
を示す図。
【図11】第七実施例を実行するためのフローチャート
を示す図。
【図12】第八実施例を実行するためのフローチャート
を示す図。
【図13】第一圧力制御弁を駆動するためのデューティ
比と吸入空気量との関係を示す線図。
【図14】第九実施例を実行するためのフローチャート
を示す図。
【図15】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第十実施例を
示す図。
【図16】第十実施例を実行するためのフローチャート
を示す図。
【図17】内燃機関の蒸発燃料処理装置の第十一実施例
を示す図。
【図18】第十一実施例を実行するためのフローチャー
トを示す図。
【符号の説明】
1a…吸気通路 2…パージ制御弁 4′…吸着層 10…第二圧力制御弁 12…第一圧力制御弁 14…第一ベーパ室 14′…第二ベーパ室 15…キャニスタ 16…燃料タンク 34…ベーパ室 40…圧力制御弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクと機関吸気通路間に蒸発燃料
    を一時的に蓄えるための吸着層を介在させ、吸着層内の
    蒸発燃料を機関吸気通路内にパージするようにした内燃
    機関の蒸発燃料処理装置において、パージ作用時におい
    て燃料タンクから吸着層に導かれる蒸発燃料量が多いと
    きには少ないときに比べて燃料タンクと機関吸気通路間
    に介在される吸着層の容量を大きくする吸着層容量変更
    手段を備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置。
  2. 【請求項2】 燃料タンクと吸着層間に、燃料タンクか
    ら吸着層に導かれる蒸発燃料量を制御する蒸発燃料制御
    弁を設け、該蒸発燃料制御弁を開弁圧が可変である制御
    弁から形成して燃料タンクから吸着層に導かれる蒸発燃
    料量が多いとき程蒸発燃料制御弁の開弁圧が高くなるよ
    うにした請求項1に記載の内燃機関の蒸発燃料処理装
    置。
  3. 【請求項3】 内燃機関には吸入空気量を検出する吸入
    空気量検出手段が設けられており、該吸入空気量検出手
    段により検出された吸入空気量が多いときには少ないと
    きに比べて燃料タンクと機関吸気通路間に介在される吸
    着層の容量を小さくするようにした請求項1に記載の内
    燃機関の蒸発燃料処理装置。
  4. 【請求項4】 内燃機関には機関運転状態に応じて燃料
    噴射作用を一時的に停止する燃料噴射作用停止手段が設
    けられており、吸着層と機関吸気通路間に設けられたベ
    ーパ拡散室をパージ制御弁を介して機関吸気通路に連結
    し、燃料噴射作用停止手段により燃料噴射作用が停止さ
    れているときにはパージ制御弁を閉弁することによりパ
    ージ作用を停止し、燃料噴射作用の停止に伴いパージ作
    用が停止されているときにはパージ作用が行われている
    ときに比べて燃料タンクとベーパ拡散室間に介在される
    吸着層の容量を大きくするようにした請求項1に記載の
    内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100851017B1 (ko) * 2006-05-08 2008-08-12 피엔케이산업(주) 캐니스터 클로즈밸브장치
JP2012097711A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Aisan Industry Co Ltd 電磁弁及びその電磁弁を備えた蒸発燃料処理装置
JP2013164018A (ja) * 2012-02-10 2013-08-22 Toyota Motor Corp 燃料タンクシステム

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