JP2013164003A - エンジン冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すための外部通路での冷却液流通状態の異常の有無を判定可能とする。
【解決手段】エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すためのエンジンの外部通路と、ウォータジャケットの冷却液流量を制御するための制御弁と、冷却液を流動させるための電動式ウォータポンプと、この電動式ウォータポンプを制御する制御部とを備えるエンジン冷却装置において、制御部は、電動式ウォータポンプの駆動デューティーが一定であるときの当該電動式ウォータポンプの回転数変化に基づいて外部通路での冷却液流通状態の異常の有無を判定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すためのエンジンの外部通路と、前記ウォータジャケットの冷却液流量を制御するための制御弁と、冷却液を流動させるための電動式ウォータポンプと、この電動式ウォータポンプを制御する制御部とを備えるエンジン冷却装置に関する。
例えば特許文献1には、エンジンの冷却水を循環させる通路に設けられるサーモスタットの作動異常を検出する異常検出装置が開示されている。なお、前記サーモスタットは、前記通路の冷却水の温度が所定温度よりも低いときに通路を閉じ、所定温度と同じか高いときに通路を開くように作動する。
この特許文献1では、冷却水の温度が所定温度よりも低いとき、つまりサーモスタットが正常に作動しているならば閉じている状況において、電動ポンプが作動していない状態で前記通路の冷却水の第1圧力を圧力センサで検出し、前記電動ポンプを作動させてから定常状態になるまでの期間を待機してから前記通路の冷却水の第2圧力を前記圧力センサでそれぞれ検出する。
そして、前記第2圧力から前記第1圧力を減じた結果が、第1基準値よりも高ければ前記サーモスタットが開いたまま閉じなければ異常であると判定する一方、第1基準値よりも低ければ前記サーモスタットが正常に作動して閉じていると判定するようにしている。
特開2006−233809号公報
上記特許文献1では、サーモスタットが開故障(開いたまま不動となる故障)しているか否かを判定するものであって、その判定ロジックとして、電動ポンプの作動時における通路の冷却水の第1圧力と、電動ポンプの非作動時における冷却水の第2圧力との差を調べる形態にしているために、新たに圧力センサを設置する必要があるなど、設備コストが嵩むことが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すためのエンジンの外部通路と、前記ウォータジャケットの冷却液流量を制御するための制御弁と、冷却液を流動させるための電動式ウォータポンプと、この電動式ウォータポンプを制御する制御部とを備えるエンジン冷却装置において、構成要素を増やすことなく、前記外部通路での冷却液流通状態の異常の有無を判定可能とすることを目的としている。
本発明に係るエンジン冷却装置は、エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すためのエンジンの外部通路と、前記ウォータジャケットの冷却液流量を制御するための制御弁と、冷却液を流動させるための電動式ウォータポンプと、この電動式ウォータポンプを制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記電動式ウォータポンプの駆動デューティーが一定であるときの当該電動式ウォータポンプの回転数変化に基づいて前記外部通路での冷却液流通状態の異常の有無を判定する、ことを特徴としている。
なお、前記外部通路での冷却液流通状態の異常とは、前記制御弁が作動不良になっていたり、あるいは通路が目詰まりしていたりするといったことが挙げられる。前記制御弁の作動不良としては当該制御弁が閉弁したまま作動しなくなる閉故障のことが挙げられる。
このような構成では、前記冷却液流通状態に異常が発生している場合に、そのことを比較的簡単な制御ロジックで認識することが可能になるので、エンジン冷却装置の設備コストの増大を抑制することが可能になる。
好ましくは、前記外部通路は、途中に前記電動式ウォータポンプが設けられかつ前記両ウォータジャケットから排出される冷却液をラジエータを通して前記両ウォータジャケットに戻すためのラジエータ通路と、このラジエータ通路に前記ラジエータをバイパスするように接続されるラジエータバイパス路と、前記ラジエータ通路において前記ラジエータよりも冷却液流通方向下流側と前記ラジエータバイパス路の下流側接続部との間に設けられるラジエータ用サーモスタットとを備える、構成とすることができる。
ここでは、外部通路の構成を特定している。この特定により、冷却液の流通経路が明確になる。
好ましくは、前記ラジエータ通路の冷却液導入部寄りには、当該冷却液導入部寄りの冷却液の温度を前記エンジン出口冷却液温度として検出して前記制御部に入力する温度センサが設置される、構成とすることができる。
ここでは、エンジン出口冷却液温度を検出するための温度センサの配置を特定している。なお、ラジエータ通路の冷却液導入部寄りは、前記ウォータジャケットから冷却液が取り出されて直ぐの場所であるから、当該冷却液還流部寄りの冷却液温度はエンジン出口冷却液温度と言える。
好ましくは、前記制御弁は、冷却液温度の高低に応じて開閉作動するサーモスタットとされ、前記制御部は、前記エンジン出口冷却液温度が前記サーモスタットの開弁温度未満であるときと前記開弁温度以上であるときとにおいて、一定のデューティー比のPWM信号で駆動されている前記電動式ウォータポンプの回転数をそれぞれ検出し、当該検出した両方の回転数の乖離値が所定値以下であるときに前記制御弁が閉故障していると認識する、構成とすることができる。
なお、サーモスタットとは、自動車関連業界において温度感知型の自動開閉弁のことを意味している。この場合、前記制御部により前記制御弁を開閉作動させる制御ロジックが不要となり、設備コストの低減に貢献できるようになる。
ところで、例えば制御弁が閉弁している状態で電動式ウォータポンプを一定のデューティー比のPWM信号で駆動している場合において、前記制御弁が正常に開弁されると、当該制御弁を設置している通路の断面積が増えるので、圧力損失が小さくなり、電動式ウォータポンプの回転数が上がることになる。しかしながら、仮に、前記制御弁が作動不良により開弁しなければ、電動式ウォータポンプの回転数はほとんど変化しなくなる。
このように、制御弁が閉弁状態から開弁状態あるいはその反対に切り替わるタイミングで電動式ウォータポンプの回転数の変化を調べれば、制御弁の作動不良の有無を認識することが可能になる。
好ましくは、前記制御弁は、切り替え信号に応答して開弁または閉弁されるものとされ、前記制御部は、前記切り替え信号が入力される前後において、一定のデューティー比のPWM信号で駆動されている前記電動式ウォータポンプの回転数をそれぞれ検出し、当該検出した両方の回転数の乖離値が所定値以下であるときに前記制御弁が閉故障していると認識する、構成とすることができる。
なお、ここでの制御弁は、前記サーモスタットなどのような自動開閉弁ではなく、電気的な切り替え信号の入力によって作動される弁とされている。
ところで、例えば制御弁が閉弁している状態で電動式ウォータポンプを一定のデューティー比のPWM信号で駆動している場合において、前記制御弁が正常に開弁されると、当該制御弁を設置している通路の断面積が増えるので、圧力損失が小さくなり、電動式ウォータポンプの回転数が上がることになる。しかしながら、仮に、前記制御弁が作動不良により開弁しなければ、電動式ウォータポンプの回転数はほとんど変化しなくなる。
このように、制御弁を閉弁状態から開弁状態あるいはその反対への切り替え信号の入力の前後で電動式ウォータポンプの回転数の変化を調べれば、制御弁の作動不良の有無を認識することが可能になる。
本発明は、エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すためのエンジンの外部通路と、前記ウォータジャケットの冷却液流量を制御するための制御弁と、冷却液を流動させるための電動式ウォータポンプと、この電動式ウォータポンプを制御する制御部とを備えるエンジン冷却装置において、構成要素を増やすことなく、前記外部通路での冷却液流通状態の異常の有無を判定することが可能になる。したがって、エンジン冷却装置を比較的安価に提供することが可能になる。
本発明に係るエンジン冷却装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。 図1の電動式ウォータポンプを一定のデューティー比のPWM信号で駆動する場合において外部通路(ラジエータ通路7のブロック側冷却液還流部7b)の圧力損失の変化に対する電動式ウォータポンプの回転数の変化を示すグラフである。 図1の制御部による制御弁の異常診断に関する説明に用いるフローチャートである。 図1の実施形態において制御弁が正常な場合のタイミングチャートである。 図1の実施形態において制御弁が異常な場合のタイミングチャートである。 本発明に係るエンジン冷却装置の他実施形態で、制御弁を電子式サーモスタットとする場合の異常診断に関する説明に用いるフローチャートである。 図6の実施形態において制御弁が正常な場合のタイミングチャートである。 図6の実施形態において制御弁が異常な場合のタイミングチャートである。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図5に、本発明の一実施形態を示している。この実施形態に示すエンジン1には、冷却液を外部に取り出してから戻すための冷却液循環経路として、エンジンの内部通路とエンジンの外部通路とが設けられている。
前記内部通路は、エンジン1のシリンダブロック2内に設けられるウォータジャケット4と、エンジン1のシリンダヘッド3内に設けられるウォータジャケット5とを含んでいる。また、前記外部通路は、ラジエータ通路7と、ラジエータバイパス路8とを少なくとも含んでいる。
ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aは、シリンダヘッド3において気筒配列方向の他端面(例えば後端面)に設けられている。ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液還流部5bは、シリンダヘッド3において気筒配列方向の一端面(例えば前端面)に設けられている。
ブロック内ウォータジャケット4の冷却液還流部4aは、シリンダブロック2において気筒配列方向の一端面(例えば前端面)の下方に設けられている。ブロック内ウォータジャケット4の下流側は、ヘッド内ウォータジャケット5の上流側に接続されている。つまり、ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aは、ブロック内ウォータジャケット4の冷却液排出部を兼ねている。
ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aとブロック内ウォータジャケット4の冷却液還流部4aおよびヘッド内ウォータジャケット5の冷却液還流部5bとには、ラジエータ通路7が連通連結されている。
このラジエータ通路7は、ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aから排出される冷却液をヘッド内ウォータジャケット5とブロック内ウォータジャケット4とに還流させるものである。
このラジエータ通路7の一端側(冷却液流通方向の上流端側)は1本の冷却液導入部7aとされているが、ラジエータ通路7の他端側(冷却液流通方向の下流端側)は二股に分岐されている。この分岐した2つの支流部のうち、一方がブロック側冷却液還流部7bとされ、他方がヘッド側冷却液還流部7cとされている。
そして、ラジエータ通路7の1本の冷却液導入部7aがヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aに接続されている。また、ラジエータ通路7のブロック側冷却液還流部7bがブロック内ウォータジャケット4の冷却液還流部4aに接続されており、また、ラジエータ通路7のヘッド側冷却液還流部7cがヘッド内ウォータジャケット5の冷却液還流部5bに接続されている。
このラジエータ通路7には、ラジエータ11および電動式ウォータポンプ12が設けられている。
ラジエータ11は、ラジエータ通路7を流通する冷却液と大気との間で熱交換するもので、主に冷却用の熱交換器とされている。電動式ウォータポンプ12は、ラジエータ通路7および下記ラジエータバイパス路8内で冷却液を流動させるものであって、例えばラジエータ通路7の前記二股分岐部分よりも冷却液流通方向上流側に設けられている。
この電動式ウォータポンプ12は、図示していないPWM(Pulse Width Modulation)回路を有し、下記するエレクトロニックコントロールユニット(以下、単にECUとする)100から供給される制御信号によってPWM制御される。
ECU100は、電動式ウォータポンプ12のポンプモータに供給するPWM信号のデューティー比を大きくすることで、電動式ウォータポンプ12のポンプモータの回転数(単にウォータポンプ12の回転数とする)を大きくすることができ、前記ポンプモータの軸に与えるトルクを大きくすることができる。反対に、前記デューティー比を小さくすると、当該電動式ウォータポンプ12の回転数を小さくすることができ、前記ポンプモータの軸に与えるトルクを小さくすることができる。
ラジエータバイパス路8は、ラジエータ通路7に対してラジエータ11をバイパスするように接続されている。このラジエータバイパス路8の途中には、ヒータコア13が設けられている。
ヒータコア13は、ラジエータバイパス路8を流通する冷却液と車両室内との間で熱交換するための熱交換器である。このヒータコア13から放出される熱は、図示していないヒータブロアでもって車両室内に供給されて、車両室内を暖房するようになる。このヒータブロアの動作は、ECU100により制御される。
そして、ラジエータ通路7においてラジエータ11よりも冷却液流通方向の下流側の位置でラジエータバイパス路8の下流側接続部分よりも冷却液流通方向の上流側には、ラジエータ用サーモスタット21が設けられている。
このラジエータ用サーモスタット21は、公知の構成であるので詳細な図示や説明を割愛するが、一般に、弁体と、サーモアクチュエータとを備えている。サーモアクチュエータは、サーモワックスが充填される感温部と、この感温部に設けられて前記弁体を開弁方向または閉弁方向に変位させるプランジャとを備えている。
ここで、ラジエータ用サーモスタット21の動作を説明する。ラジエータ通路7においてラジエータバイパス路8との下流側接続部分の冷却液温度がオーバーヒート防止温度未満の場合に前記サーモワックスが凝固収縮してワックス圧が低くなっているので、前記プランジャが前記感温部に引き込まれて前記弁体が全閉位置に変位されている。なお、前記オーバーヒート防止温度は暖機完了温度(例えば85℃〜90℃、好ましくは88℃)よりも高い任意の値に設定される。そして、前記冷却液温度が前記オーバーヒート防止温度以上になると、前記サーモワックスが溶融膨張されることによりワックス圧が高くなるので、前記プランジャが前記感温部から飛び出して前記弁体を開くようになる。これにより、ラジエータ通路7とラジエータバイパス路8の両方に冷却液が流通するようになる。
この実施形態では、ラジエータ通路7のブロック側冷却液還流部7bに制御弁22が設けられている。
この制御弁22は、ノーマリークローズタイプのサーモスタットとされており、ブロック側冷却液還流部7bの冷却液流通を遮断または許容する。なお、制御弁22は、冷却液流通を制限するものとすることも可能である。
制御弁22としてのサーモスタットは、前記したラジエータ用サーモスタット21と基本的に同じ構成であるので詳細な図示や説明を割愛するが、弁体と、サーモアクチュエータとを備えている。サーモアクチュエータは、サーモワックスが充填される感温部と、この感温部に設けられて前記弁体を開弁方向または閉弁方向に変位させるプランジャとを備えている。
ここで、制御弁22としてのサーモスタットの動作を説明する。ブロック側冷却液還流部7bにおいて制御弁22よりも冷却液流通方向上流側の冷却液温度thwが所定の開弁温度X未満の場合、サーモワックスが凝固収縮してワックス圧が低くなるので、弁体が自動的に閉弁してラジエータ通路7からブロック内ウォータジャケット4への冷却液の流入を停止させる状態にする。なお、前記開弁温度Xは、前記暖機完了温度よりも高くかつ前記オーバーヒート防止温度よりも低い任意の値に設定される。そして、前記冷却液温度thwが前記開弁温度X以上になると、サーモワックスが溶融膨張されてワックス圧が高くなるので、弁体が自動的に開弁してラジエータ通路7からブロック内ウォータジャケット4へ冷却液を流入させる状態にする。
ECU100は、例えばエンジン1の各種制御を実行するためのエンジンコントロールコンピュータとされる。この実施形態では、前記既存のECU100に、電動式ウォータポンプ12の動作を制御する機能と、制御弁22の異常(閉状態のまま作動不良となる閉故障)の発生の有無を診断する機能とを装備させるようにしている。このECU100が請求項に記載している「制御部」に相当している。
このECU100は、詳細に図示していないが、共にCPU(中央処理装置)、ROM(プログラムメモリ)、RAM(データメモリ)、ならびにバックアップRAM(不揮発性メモリ)などを備える公知の構成とされる。
ROMは、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップなどが記憶されている。CPUは、ROMに記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。また、RAMは、CPUでの演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAMは、例えばエンジン1の停止時にその保存すべきデータなどを記憶する不揮発性のメモリである。
以上のように、この実施形態では、エンジン1の内部通路(ウォータジャケット4,5)と、外部通路(ラジエータ通路7、ラジエータバイパス路8)とによって適宜の閉ループの冷却液循環経路が作られており、前記内部通路と、前記外部通路と、電動式ウォータポンプ12と、ラジエータ用サーモスタット21と、制御弁22と、ECU100とによってエンジン冷却装置が構成されている。
そして、ECU100は、例えば温度センサ31からの検出出力の入力に基づいて電動式ウォータポンプ12などの動作を制御することにより、エンジン1の温度調節をする。温度センサ31は、ラジエータ通路7の冷却液導入部7a寄り(ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aの近傍)に設けられており、当該設置場所の冷却液温度thw(エンジン出口冷却液温度ともいう)を検出する。
具体的に、この実施形態のエンジン冷却装置による基本的な動作を説明する。
例えばエンジン1を冷間始動したときには、つまりエンジン1を始動したときの温度センサ31の検出出力(エンジン出口冷却液温度thw)が所定の冷間始動判定基準値未満のときには、ECU100が電動式ウォータポンプ12を非作動とするように指示する。なお、前記冷間始動判定基準値は、前記暖機完了温度よりも低い任意の値に設定される。
この冷間始動から所定時間が経過するまでの間はラジエータ用サーモスタット21およびサーモスタットからなる制御弁22が共に閉弁しているので、両ウォータジャケット4,5内では冷却液が流通せずに停止するようになる。これにより、シリンダヘッド3の特に燃焼室から発生する熱によってエンジン1および両ウォータジャケット4,5内の冷却液の昇温が促進されるようになる。
このようにしてエンジン1および両ウォータジャケット4,5内の冷却液が昇温することに伴い前記エンジン出口冷却液温度thwが前記冷間始動判定基準値以上になった後で、ヘッド内ウォータジャケット5の局所(シリンダヘッド燃焼室近傍)で冷却液が過剰昇温(沸騰)するような状況になったことをECU100が検知すると、ECU100は電動式ウォータポンプ12を作動させるよう指示する。
なお、前記過剰昇温の検知方法の一例としては、エンジン1の始動開始から所定周期(数msec)毎に、ヘッド内ウォータジャケット5においてシリンダヘッド3内最高温度到達領域での冷却液温度の最高値を推定することにより行うことができる。この推定方法の一例としては、エンジン1の始動開始時に温度センサ31からの検出出力に基づいてエンジン出口冷却液温度thwの初期値を認識する処理と、エンジン1を始動してからのエンジン1の発生熱量を算出するとともに、この発生熱量による前記シリンダヘッド内最高温度到達領域の上昇値を算出する処理と、この上昇値を前回の推定値(初回は前記初期値)に加算することにより前記シリンダヘッド内最高温度到達領域の現在の冷却液温度を推定する処理と、この推定値が所定温度(例えば96℃)を超えた場合に沸騰が発生するような状況であると判断する処理とを行う。
前記したように電動式ウォータポンプ12を作動させると、図1の実線矢印で示すように、ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液が冷却液排出部5aからラジエータ通路7に排出され、この冷却液がラジエータ11に流入せずにラジエータバイパス路8を経てヘッド側冷却液還流部7cに流入し、さらにヘッド内ウォータジャケット5に流入させられるようになる。
このようにしてヘッド内ウォータジャケット5を冷却液が繰り返し流通する際に冷却液がシリンダヘッド3の特に燃焼室近傍の熱を吸収する。その結果、ヘッド内ウォータジャケット5の局所で冷却液が過剰昇温(沸騰)することが防止される一方で、シリンダブロック2およびブロック内ウォータジャケット4の冷却液が徐々に昇温させられるようになる。これにより、シリンダブロック2とシリンダヘッド3との温度差を可及的に小さく保ちながら昇温が促進されるようになる。
ところで、エンジン出口冷却液温度thwが制御弁22の開弁温度X以上になると、制御弁22が自動的に開弁する。この制御弁22が開弁すると、図1の一点鎖線矢印で示すように、ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aからラジエータ通路7に排出される冷却液が、ラジエータバイパス路8からヘッド側冷却液還流部7cおよびブロック側冷却液還流部7bの両方に流入するので、ヘッド内ウォータジャケット5とブロック内ウォータジャケット4とに流入させられるようになる。これにより、ラジエータ通路7のラジエータバイパス路8とブロック内ウォータジャケット4およびヘッド内ウォータジャケット5との間で十分な量の冷却液が循環させられるようになる。
この後、ラジエータ通路7においてラジエータバイパス路8との下流側接続部分の冷却液温度がオーバーヒート防止温度以上になると、ラジエータ用サーモスタット21が自動的に開弁することになるので、図1の二点鎖線矢印で示すように、ヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aからラジエータ通路7に排出される冷却液が、ラジエータバイパス路8だけでなくラジエータ11にも流通するようになる。そして、ラジエータバイパス路8およびラジエータ11を通過した冷却液がヘッド内ウォータジャケット5とブロック内ウォータジャケット4とに戻される。このように、エンジン1から排出される冷却液がラジエータ11で冷却されてから両ウォータジャケット4,5に戻されるように循環させられるので、当該循環する冷却液およびエンジン1の温度が一定範囲内に調整されることになって、エンジン1のオーバーヒートが回避されて適温に保たれるようになる。
この実施形態では、ECU100により制御弁22の異常(閉故障)診断を行うようにしているので、以下で説明する。
前記したように、制御弁22が閉弁している状態から冷却液温度が開弁温度にまで上昇すると、この制御弁22が正常であれば開弁することになる。これにより、ラジエータ通路7のブロック側冷却液還流部7bの断面積が増えることになるので、圧力損失が下がるが、制御弁22の切り替え前後において電動式ウォータポンプ12を一定のデューティー比で駆動しているので、この電動式ウォータポンプ12の回転数は当然ながら上昇することになる。ちなみに、図2に示すように、電動式ウォータポンプ12を一定のデューティー比(例えば最大、最小)で駆動している場合に、冷却液流通経路の圧力損失が下がるにつれて電動式ウォータポンプ12の回転数が上がり、また、冷却液流通経路の圧力損失が上がるにつれて電動式ウォータポンプ12の回転数が下がる傾向になる。
しかしながら、制御弁22が閉弁状態のまま作動不良となる閉故障が発生している場合には、電動式ウォータポンプ12の回転数はほとんど変化しないことになる。
このように、制御弁22が閉故障している場合には、前記したように正常時と明らかに異なる現象が発生するのである。本願発明者は、そのような知見に基づき、制御弁22の異常の有無を判定可能とするようにしている。
具体的に、図3から図5を参照して、前記したECU100により行う制御弁22の異常(閉故障)診断を詳細に説明する。
このフローチャートは、ECU100による処理を示しており、例えばイグニッションキーあるいはパワースイッチなどがオン操作されることによって電源がECU100に供給される状態になったときに開始される。
このフローチャートがスタートされると、まず、ステップS1において、エンジン出口冷却液温度(温度センサ31の検出出力に基づき認識される冷却液温度thw)を検出する監視処理を実行開始する。
続くステップS2では、前記ステップS1の監視処理で認識する現在のエンジン出口冷却液温度thwが制御弁22の開弁温度X未満であるか否かを判定する。
ここで、現在のエンジン出口冷却液温度thwが制御弁22の開弁温度X未満である場合つまりthw<Xである場合には前記ステップS2で肯定判定し、ステップS3、S4を経てステップS5に移行する。
一方、現在のエンジン出口冷却液温度thwが制御弁22の開弁温度X以上である場合つまりthw≧Xである場合には前記ステップS2で否定判定し、ステップS6を経てステップS5に移行する。
先に、前記ステップS3〜S5の処理を説明する。前記ステップS3では、制御弁22が閉弁している状態で電動式ウォータポンプ12を所定デューティー比のPWM信号で駆動したときの実際の回転数R1を取得し、その取得した情報をバックアップRAMなどに保存する。
続くステップS4では、現在のエンジン出口冷却液温度thwが制御弁22の開弁温度X以上であるか否かを判定する。ここで、現在のエンジン出口冷却液温度thwが制御弁22の開弁温度X未満である場合つまりthw<Xである場合には前記ステップS4で否定判定して前記ステップS2に戻るが、現在のエンジン出口冷却液温度thwが制御弁22の開弁温度X以上である場合つまりthw≧Xである場合には前記ステップS4で肯定判定してステップS5に移る。
このステップS5では、前記制御弁22が開弁したことに伴い前記デューティー比のままのPWM信号で駆動されている電動式ウォータポンプ12の実際の回転数R2を取得し、その取得した情報をバックアップRAMなどに保存する。この後、下記ステップS7に移行する。
ところで、前記ステップS6では、前記バックアップRAMに記憶してある前トリップ時の情報(制御弁22の閉弁時に所定デューティー比のPWM信号で駆動されていた電動式ウォータポンプ12の回転数R0)を読み出す。この後、前記ステップS5に移行する。
なお、前記1回のトリップとは、例えばイグニッションキーあるいはパワースイッチにより電源がオンされてからオフされるまでのことである。つまり、電源がオフされたときに前記バックアップRAMに最終的に書き換え保存された情報(制御弁22の閉弁時に所定デューティー比のPWM信号で駆動されている電動式ウォータポンプ12の回転数R0)が次のトリップ時(例えば前記ステップS6)に利用されるのである。
次に、ステップS7では、制御弁22の閉弁状態での電動式ウォータポンプ12の回転数(R1,R0)と制御弁22の開弁状態での電動式ウォータポンプ12の回転数(R2)との乖離値が所定値以下であるか否かを調べる。
具体的に、このステップS7では、前記ステップS5でバックアップRAMに保存した情報(制御弁22の開弁後に所定デューティー比のPWM信号のままで駆動されている電動式ウォータポンプ12の回転数R2)から、前記ステップS3でバックアップRAMに保存した情報(所定デューティー比のPWM信号が供給されている電動式ウォータポンプ12の回転数R1)または前記ステップS6で読み出した情報(制御弁22の閉弁時に所定デューティー比のPWM信号が供給されている電動式ウォータポンプ12の回転数R0)を減じた結果が、所定の閾値Y以下であるか否かを調べている。
なお、前記閾値Yは、制御弁22が閉故障している状況を前提として設定される。つまり、制御弁22が閉故障しているときには、閉弁時と開弁後とで電動式ウォータポンプ12の回転数がほとんど変化しないのであるから、前記閾値Yとしてはゼロにすることができるが、ここでは適宜の誤差に相当するマージンαを加えることにより設定している。
ここで、図4(c)に示すように、制御弁22の開弁温度以上になった後で電動式ウォータポンプ12の回転数が上昇した場合には、R2−R1(またはR0)>Yになるので、前記ステップS7で否定判定し、ステップS8において制御弁22が「正常」と判定して、このフローチャートを終了する。
一方、図5(c)に示すように、制御弁22の開弁温度以上になった後で電動式ウォータポンプ12の回転数がほとんど変化しない場合には、R2−R1(またはR0)≦Yになるので、前記ステップS7で肯定判定し、ステップS9において制御弁22が「異常(閉故障)」と判定し、このフローチャートを終了する。
ところで、前記制御弁22が異常であると判定した場合には、この判定結果つまり制御弁22が異常であるという情報を例えばダイアグコードとして前記バックアップRAM(図示省略)に保存することが可能である。このようにすれば、整備作業者がダイアグノーシスで前記バックアップRAM(図示省略)から前記ダイアグコードを読み取ることにより、修理対象が何であるかを簡単に調べることが可能になる
以上説明したように本発明を適用した実施形態では、制御弁22の異常(閉状態のまま作動不良となる閉故障)の有無を、従来例で説明した特許文献1のように圧力センサを用いることなく、比較的簡単な制御ロジックのみで判定することが可能になる。これにより、前記特許文献1に比べると、エンジン冷却装置を比較的安価に提供することが可能になる。
しかも、この実施形態では、制御弁22に異常が発生していることを認識したときに、当該異常に関する情報を保存するようにしているから、この保存情報を調べることにより修理対象となる内容を簡単に認識することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、制御弁22をサーモスタットとした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、前記制御弁22としては、例えばECU100により作動指示を受けて作動するタイプの制御弁とすることが可能である。具体的に、このタイプの制御弁22としては、感温部のサーモワックスをヒータなどで加熱することが可能な構成の電子式サーモスタット、電磁弁、あるいはモータなどで作動される電動弁などが挙げられる。
このような制御弁22とする場合の異常診断を、図6のフローチャートに示している。この図6に示すフローチャートにおいて図3に示すフローチャートと相違する点は、図3のステップS1に対応する図6のステップS21、図3のステップS2に対応する図6のステップS22、ならびに図3のステップS4に対応する図6のステップS24の処理内容である。なお、図6のステップS23,S25〜S29については図3のステップS3,S5〜S9の処理内容と基本的に同じになっている。
具体的に、ステップS21では、制御弁22を開弁状態または閉弁状態に切り替えるための信号が入力されるのをモニタする。ステップS22,S24では、制御弁22を開弁状態または閉弁状態に切り替えるための信号の入力の有無を調べる。
そして、ステップS22で切り替え信号の入力が無いと判定した場合にはステップS23に移行する一方、切り替え信号の入力が有ったと判定した場合にはステップS26に移行する。また、ステップS24で切り替え信号の入力が無いと判定した場合には前記ステップS22に戻る一方、切り替え信号の入力が有ったと判定した場合にはステップS25に移行する。
ちなみに、例えば図7に示すように、制御弁22が閉弁状態から開弁状態への切り替え信号が入力されることに伴い、制御弁22が正常に作動して開弁した場合には、電動式ウォータポンプ12の回転数が上昇することになる。しかしながら、例えば図8に示すように、制御弁22が閉弁状態から開弁状態への切り替え信号が入力されても、制御弁22が閉故障していて開弁しない場合には、電動式ウォータポンプ12の回転数はほとんど変化しない。
ここで説明した実施形態の場合でも、上記実施形態と基本的に同様、制御弁22の異常(閉状態のまま作動不良となる閉故障)の有無を、従来例で説明した特許文献1のように圧力センサを用いることなく、比較的簡単な制御ロジックのみで認識することが可能になる。
(2)上記実施形態では、制御弁22が閉弁状態から開弁状態に切り替わる前後における電動式ウォータポンプ12の回転数の変化を調べることにより制御弁22の異常(閉故障)の有無を判定するようにした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、電動式ウォータポンプ12を一定のデューティー比のPWM信号で駆動している状況において、当該電動式ウォータポンプ12の回転数が変化したときに、この回転数変化が発生したタイミングが、前記制御弁22が閉弁状態から開弁状態に切り替わるタイミングであるときには、制御弁22が正常であると判定することができる。
しかしながら、エンジン運転中において前記回転数変化が発生したタイミングが、前記制御弁22が閉弁状態から開弁状態に切り替わるタイミングでないときには、制御弁22の異常ではなく、外部通路(ラジエータ通路7およびラジエータバイパス通路8)が目詰まりしていることによって冷却液流通状態が異常になっていると判定することが可能になる。
なお、前記制御弁22が閉弁状態から開弁状態に切り替わるタイミングは、図1から図5に示す実施形態の場合だと温度センサ31の出力に基づいて検出することが可能になるが、前記(2)で例示した実施形態の場合であれば制御弁22を開弁状態または閉弁状態に切り替えるための切り替え信号の入力に基づいて検出することが可能である。
ここで説明した実施形態の場合には、制御弁22の異常(閉故障)を検出可能とすることに加えて、外部通路(7,8)の目詰まりによる冷却液流通状態の異常をも検出することが可能になる。
ところで、エンジン運転前に前記目詰まりが発生している場合でも異常判定を確実に行うために、次のようにすることが考えられる。
電動式ウォータポンプ12に供給するPWM信号のデューティー比毎に制御弁22の閉弁時や開弁時における電動式ウォータポンプ12の回転数の正常値を予めマップ化しておく。そして、電動式ウォータポンプ12を駆動してから制御弁22の閉弁時や開弁時における電動式ウォータポンプ12の回転数が前記マップ値に比べて高すぎる場合に、外部通路(ラジエータ通路7およびラジエータバイパス通路8)が目詰まりしていることによって冷却液流通状態が異常になっていると判定することが可能になる。
(3)上記実施形態では、ブロック内ウォータジャケット4の冷却液流通方向の下流側をヘッド内ウォータジャケット5に接続した例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば図示していないが、ブロック内ウォータジャケット4とヘッド内ウォータジャケット5とをそれぞれ独立した構成、つまりシリンダブロック2の他端面にブロック内ウォータジャケット4の冷却液排出部を設けるとともに、ラジエータ通路7の冷却液流入側を二股に分岐させるようにし、当該二股に分岐する一方をブロック内ウォータジャケット4の前記冷却液排出部に接続し、前記二股に分岐する他方をヘッド内ウォータジャケット5の冷却液排出部5aに接続させるような構成にすることが可能である。
(4)上記実施形態において、図示していないが、ラジエータ通路7のヘッド側冷却液還流部7cに制御弁を設けている構成であっても、本発明を適用することが可能である。
(5)上記実施形態では、制御弁22が異常であると判定した場合に当該異常であるという情報を適宜のメモリに保存するようにした例を挙げているが、本発明はこれに限定されるものではなく、そのような情報保存を行わない場合も本発明に含まれる。
本発明は、エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すためのエンジンの外部通路と、前記ウォータジャケットの冷却液流量を制御するための制御弁と、冷却液を流動させるための電動式ウォータポンプと、この電動式ウォータポンプを制御する制御部とを備えるエンジン冷却装置に好適に適用することが可能である。
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ブロック内ウォータジャケット
4a ブロック内ウォータジャケットの冷却液還流部
5 ヘッド内ウォータジャケット
5a ヘッド内ウォータジャケットの冷却液排出部
5b ヘッド内ウォータジャケットの冷却液還流部
7 ラジエータ通路
7a ラジエータ通路の冷却液導入部
7b ラジエータ通路のブロック側冷却液還流部
7c ラジエータ通路のヘッド側冷却液還流部
8 ラジエータバイパス路
11 ラジエータ
12 電動式ウォータポンプ
21 ラジエータ用サーモスタット
22 制御弁
31 温度センサ
100 ECU

Claims (5)

  1. エンジンのウォータジャケットの冷却液を取り出してから戻すためのエンジンの外部通路と、前記ウォータジャケットの冷却液流量を制御するための制御弁と、冷却液を流動させるための電動式ウォータポンプと、この電動式ウォータポンプを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記電動式ウォータポンプの駆動デューティーが一定であるときの当該電動式ウォータポンプの回転数変化に基づいて前記外部通路での冷却液流通状態の異常の有無を判定する、ことを特徴とするエンジン冷却装置。
  2. 請求項1に記載のエンジン冷却装置において、
    前記外部通路は、途中に前記電動式ウォータポンプが設けられかつ前記両ウォータジャケットから排出される冷却液をラジエータを通して前記両ウォータジャケットに戻すためのラジエータ通路と、
    このラジエータ通路に前記ラジエータをバイパスするように接続されるラジエータバイパス路と、
    前記ラジエータ通路において前記ラジエータよりも冷却液流通方向下流側と前記ラジエータバイパス路の下流側接続部との間に設けられるラジエータ用サーモスタットとを備える、ことを特徴とするエンジン冷却装置。
  3. 請求項2に記載のエンジン冷却装置において、
    前記ラジエータ通路の冷却液導入部寄りには、当該冷却液導入部寄りの冷却液の温度を前記エンジン出口冷却液温度として検出して前記制御部に入力する温度センサが設置される、ことを特徴とするエンジン冷却装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジン冷却装置において、
    前記制御弁は、冷却液温度の高低に応じて開閉作動するサーモスタットとされ、
    前記制御部は、前記エンジン出口冷却液温度が前記サーモスタットの開弁温度未満であるときと前記開弁温度以上であるときとにおいて、一定のデューティー比のPWM信号で駆動されている前記電動式ウォータポンプの回転数をそれぞれ検出し、当該検出した両方の回転数の乖離値が所定値以下であるときに前記制御弁が閉故障していると認識する、ことを特徴とするエンジン冷却装置。
  5. 請求項1または2に記載のエンジン冷却装置において、
    前記制御弁は、切り替え信号に応答して開弁または閉弁されるものとされ、
    前記制御部は、前記切り替え信号が入力される前後において、一定のデューティー比のPWM信号で駆動されている前記電動式ウォータポンプの回転数をそれぞれ検出し、当該検出した両方の回転数の乖離値が所定値以下であるときに前記制御弁が閉故障していると認識する、ことを特徴とするエンジン冷却装置。
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