JP2013163611A - 二酸化炭素回収装置及びその方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】イオン交換塔のサイズ、イオン交換樹脂の再生頻度、及び再生塔に供給される熱エネルギーの増加を抑制しつつ、吸収液中の無機酸及び有機酸を効率良く除去できる二酸化炭素回収装置及び方法を提供する。
【解決手段】本実施形態によれば、二酸化炭素回収装置100は、リッチ液を排出する吸収塔103と、吸収液を再生してリーン液を排出する再生塔105と、再生塔105から排出されるリーン液104bの少なくとも一部を減圧して二酸化炭素ガスを放出させる圧力調整器120と、圧力調整器120により二酸化炭素ガスが放出されたリーン液104cが供給され、無機酸イオン及び有機酸イオンを除去して排出するイオン交換部130と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、二酸化炭素回収装置及びその方法に関する。
近年、地球温暖化の原因の1つとして、化石燃料を燃焼させる際に生成される燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素の温室効果が指摘されている。この問題に対処するため、気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書に応じて、各国は、温室効果ガスの排出量削減に取り組んでいる。
このような状況の下、多量の化石燃料を使用する火力発電所等において、化石燃料を燃焼して生成された燃焼排ガスをアミン系吸収液と接触させ、燃焼排ガスから二酸化炭素を分離して回収し、この回収された二酸化炭素を大気中へ放出することなく貯蔵する方法が研究されている。
具体的には、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素をアミン系吸収液に吸収させる吸収塔と、二酸化炭素を吸収した吸収液(リッチ液)が吸収塔から供給され、リッチ液を加熱し、リッチ液から二酸化炭素ガスを放出させるとともに、吸収液を再生する再生塔と、を備えた二酸化炭素回収システムが知られている。再生塔には、熱源を供給するリボイラーが連結されている。再生塔において再生された吸収液(リーン液)は吸収塔に供給され、このシステム内で吸収液が循環するようになっている。再生塔において吸収液から完全に二酸化炭素を放出するには多大な熱エネルギーが必要となるため、リーン液中には二酸化炭素がある程度残存している。
燃焼排ガスには、脱硝、脱硫工程で除去されなかったNOxやSOxが存在しており、吸収液中に無機酸(無機酸イオン)として蓄積される。また、吸収液中のアミンが分解することで有機酸(有機酸イオン)が生成され、吸収液中に蓄積される。これら有機酸、無機酸を除去するために、イオン交換樹脂を充填したイオン交換塔を設けた二酸化炭素回収システムが知られている。
このようなイオン交換塔では、有機酸、無機酸と共に二酸化炭素も炭酸イオンとして除去され、吸着性能は、無機酸イオン>炭酸イオン≧有機酸イオンとなることが知られている。つまり、硫酸イオンや硝酸イオン等の無機酸イオンは炭酸イオンよりも選択性が大きいため、炭酸イオンが吸収液中に多量に存在していても、イオン交換塔において効率良く除去することができる。一方、ギ酸や酢酸等の有機酸イオンの選択性は、炭酸イオンと同程度又はそれ以下であるため、炭酸イオンが吸収液中に多量に存在している場合、有機酸イオンはイオン交換塔での吸着量が低下し、効率良く除去できなかった。
従って、従来の二酸化炭素回収システムにおいて無機酸イオン及び有機酸イオンの両方を効率良く除去するためには、イオン交換塔のサイズを大きくし吸着容量を増やすか、又はイオン交換樹脂の再生を高頻度に行うか、又は吸収液中の二酸化炭素を十分に除去しておく必要がある。しかし、イオン交換塔のサイズを大きくすると、コストが高くなるという問題があった。また、イオン交換樹脂の再生を高頻度に行うと、廃液量が増すという問題があった。また、上述したように、吸収液中の二酸化炭素を十分に除去するには、多大な熱エネルギーが必要となるという問題があった。
特開2008−238113号公報
本発明が解決しようとする課題は、イオン交換塔のサイズ、イオン交換樹脂の再生頻度、及び再生塔に供給される熱エネルギーの増加を抑制しつつ、吸収液中の無機酸及び有機酸を効率良く除去できる二酸化炭素回収装置及びその方法を提供することである。
本実施形態によれば、二酸化炭素回収装置は、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を、吸収液に吸収させ、二酸化炭素を含む吸収液を排出する吸収塔と、前記吸収塔から排出された吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを除去し、当該吸収液を再生して排出する再生塔と、前記再生塔から排出される吸収液の少なくとも一部を減圧して当該吸収液から二酸化炭素ガスを放出させる圧力調整器と、前記圧力調整器により二酸化炭素ガスが放出された吸収液が供給され、当該吸収液から無機酸イオン及び有機酸イオンを除去して前記吸収塔へ供給するイオン交換部と、を備える。
本発明の第1の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の概略構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の概略構成図である。 変形例による二酸化炭素回収装置の概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)図1に本発明の第1の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の概略構成を示す。二酸化炭素回収装置100は、燃焼排ガス102aに含まれる二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔103と、吸収塔103から二酸化炭素を吸収した吸収液(以下、リッチ液104aと記す)が供給され、このリッチ液104aを加熱し、吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを放出させて、二酸化炭素ガスと蒸気とを含む排出ガス102cを排出するとともに吸収液を再生する再生塔105とを備える。
例えば、火力発電所などの発電設備において生成された燃焼排ガス102aが吸収塔103の下部に供給され、吸収塔103の頂部から二酸化炭素が取り除かれた燃焼排ガス102bが排出されるようになっている。二酸化炭素を吸収可能な吸収液には、例えばアミン化合物水溶液が使用される。
リボイラー106は、再生塔タンク105に貯留されていたリーン液104bの一部を加熱してその温度を上昇させて蒸気を生成し、再生塔105に供給する。なお、リボイラー106においてリーン液104bを加熱する際、リーン液104bから微量の二酸化炭素ガスが放出され、蒸気とともに再生塔105に供給される。そして、この蒸気により、再生塔105においてリッチ液104aが加熱されて二酸化炭素ガスが放出される。
再生塔105から排出されたリーン液104bは圧力調整器120に供給される。圧力調整器120にはバルブ123を介して減圧ポンプ124が連結されており、圧力調整器120内の圧力を減圧できるようになっている。リーン液中104bに溶存可能な二酸化炭素の量は、ヘンリーの法則にしたがって圧力(分圧)に応じて変化する。減圧ポンプ124により圧力調整器120を減圧すると、リーン液104bから二酸化炭素ガス102dが放出される。従って、減圧ポンプ124により圧力調整器120を減圧した場合、圧力調整器120から排出されるリーン液104c中の二酸化炭素の量は、再生塔105から排出されたリーン液104b中の二酸化炭素の量より少なくなる。
バルブ121は圧力調整器120に供給されるリーン液104bの流量を調整する。また、バルブ122は圧力調整器120から排出されるリーン液104cの流量を調整する。
圧力調整器120においてリーン液104bから放出された二酸化炭素ガス102dは、再生塔105から排出された二酸化炭素ガスと蒸気とを含む排出ガス102cと共にガス冷却器116で冷却され、凝縮器117において、二酸化炭素ガスと凝縮液とに分離される。凝縮器117から排出された二酸化炭素ガス102eは、貯蔵設備(図示せず)で貯蔵される。また、凝縮器117からの凝縮液は、再生塔105の上部に供給される。
吸収塔103と再生塔105との間に、再生塔105から吸収塔103に供給されるリーン液(圧力調整器120から排出されるリーン液104c)を熱源として、吸収塔103から再生塔105に供給されるリッチ液104aを加熱する再生熱交換器107が設けられ、リーン液104cの熱を回収するように構成されている。
再生熱交換器107からのリーン液104cは、吸収液冷却器114により冷却される。吸収液冷却器114により冷却されたリーン液104cの一部は、バルブ131を介してイオン交換部130へ供給される。
イオン交換部130にはイオン交換樹脂が充填されており、リーン液104c中の無機酸(無機酸イオン)及び有機酸(有機酸イオン)が除去されるようになっている。無機酸は例えば硫酸や硝酸であり、有機酸は例えばギ酸や酢酸である。イオン交換部130から排出されたリーン液104dは、イオン交換部130へ供給されなかったリーン液104cと合流し、吸収塔103に供給される。リーン液104dを吸収塔103へ直接供給してもよい。
吸収塔103に供給されたリーン液は、吸収塔103内において吸収塔タンク103aに向けて下降する。一方、吸収塔103に供給された燃焼排ガス102aは、吸収塔103内において下部から頂部に向けて上昇する。そのため、二酸化炭素を含む燃焼排ガス102aとリーン液とが充填層において向流接触(直接接触)し、燃焼排ガス102aから二酸化炭素が取り除かれてリーン液に吸収され、リッチ液104aが生成される。二酸化炭素が取り除かれた燃焼排ガス102bは、吸収塔103の頂部から排出され、リッチ液104aは吸収塔103の吸収塔タンク103aに貯留される。
また、二酸化炭素回収装置100を循環する吸収液中の有機酸の蓄積量(含有量)を測定する測定部(図示せず)が設けられている。例えば測定部はイオン交換部130から排出されたリーン液104d中の有機酸の蓄積量(含有量)を測定する。
再生塔105において吸収液から二酸化炭素を完全に追い出すためには、多大なリボイラー106の供給熱エネルギーが必要となり、回収した二酸化炭素量当たりの必要エネルギーが増大するため、リーン液104b中に二酸化炭素が多少残存した状態で運転される。リーン液104b中の二酸化炭素量は、吸収塔102aに供給される燃焼排ガス102aの組成や、リボイラー106の供給熱量によって変動する。
イオン交換部103では、無機酸、有機酸と共に二酸化炭素も炭酸イオンとして除去されるが、イオン交換部103におけるイオンの選択性は無機酸イオン>炭酸イオン≧有機酸イオンであるため、二酸化炭素が多く存在すると二酸化炭素が有機酸より優先的にイオン交換樹脂に吸着し、有機酸が処理されずに漏出する。このような有機酸の漏出により、二酸化炭素回収装置100を循環する吸収液中の有機酸の蓄積量(含有量)が変化する。
二酸化炭素回収装置100は、測定部により測定された吸収液中の有機酸の蓄積量に基づいてバルブ121〜123、131の開度の制御、及び減圧ポンプ124の動作制御を行う制御部を備えていてもよい。
次に、圧力調整器120及びイオン交換部130の運転方法について説明する。圧力調整器120及びイオン交換部130の運転方法は、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上か否かによって運転方法が異なる。
吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値未満の場合、圧力調整器120における減圧操作は行わず、イオン交換部130にリーン液104cの一部を供給し、有機酸及び無機酸を除去する。
一方、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上の場合は、リーン液104b中の二酸化炭素量が増加し、イオン交換部130において二酸化炭素が有機酸より優先的にイオン交換樹脂に吸着し、有機酸が処理されずに漏出していると考えられる。そのため、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上となった場合、バルブ131を閉じて、イオン交換部130へのリーン液104の供給を停止する。そして、イオン交換部130にアルカリ溶液を供給してイオン交換樹脂を再生させる。その後、バルブ131を開けるとともに、減圧ポンプ124により圧力調整器120の圧力を減じてリーン液104bから二酸化炭素ガス102dを放出させ、リーン液104cの二酸化炭素量を、リーン液104bの二酸化炭素量より少なくする。イオン交換部130には、圧力調整器120の減圧により二酸化炭素量を減らしたリーン液104cが供給されるため、有機酸を効率良く除去することができる。
その後、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値未満になった場合、圧力調整器120における減圧操作を停止してもよい。
このように、圧力調整器120の減圧によりリーン液中の二酸化炭素量を減らすことができるため、リボイラー106から供給する熱エネルギーの増加を抑制できる。また、圧力調整器120の減圧により二酸化炭素量を減らしたリーン液104cをイオン交換部130に供給することで、イオン交換部130の大型化や、イオン交換樹脂の高頻度な再生を要することなく、イオン交換部130により有機酸を効率良く除去することができる。
従って、本実施形態に係る二酸化炭素回収装置100によれば、イオン交換塔のサイズ、イオン交換樹脂の再生頻度、及び再生塔に供給される熱エネルギーの増加を抑制しつつ、吸収液中の無機酸及び有機酸を効率良く除去できる。
上記実施形態では、吸収液冷却器114により冷却されたリーン液104cの一部がイオン交換部130に供給される構成となっていたが、イオン交換部130は吸収塔103から排出されたリッチ液104aから無機酸イオン及び有機酸イオンを除去するような構成にしてもよい。
また、イオン交換部130に充填されたイオン交換樹脂を再生するためのアルカリ溶液を供給する供給部、洗浄水供給部、廃液抜き出し部等がイオン交換部130に接続されるような構成にしてもよい。
(第2の実施形態)図2に本発明の第2の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の概略構成を示す。本実施形態は、図1に示す第1の実施形態と比較して、圧力調整器120の設置箇所が異なる。図2において、図1に示す第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図2に示すように、圧力調整器120には、バルブ121を介して、吸収液冷却器114により冷却されたリーン液104bの一部が供給されるようになっている。圧力調整器120から排出されるリーン液104cは、バルブ122を介してイオン交換部130に供給される。イオン交換部130から排出されるリーン液104dは、圧力調整器120に供給されなかったリーン液104bと合流し、吸収塔103に供給される。
次に、圧力調整器120及びイオン交換部130の運転方法について説明する。圧力調整器120及びイオン交換部130の運転方法は、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上か否かによって運転方法が異なる。
吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値未満の場合、圧力調整器120における減圧操作は行わず、イオン交換部130にリーン液104cを供給し、有機酸及び無機酸を除去する。
一方、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上の場合、リーン液104b中の二酸化炭素量が増加し、イオン交換部130において二酸化炭素が有機酸より優先的にイオン交換樹脂に吸着し、有機酸が処理されずに漏出していると考えられる。そのため、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上となった場合、バルブ122を閉じて、イオン交換部130へのリーン液104cの供給を停止する。そして、イオン交換部130にアルカリ溶液を供給してイオン交換樹脂を再生させる。その後、バルブ122を開けるとともに、減圧ポンプ124により圧力調整器120の圧力を減じてリーン液104bから二酸化炭素ガス102dを放出させ、リーン液104cの二酸化炭素量を、リーン液104bの二酸化炭素量より少なくする。イオン交換部130には、圧力調整器120の減圧により二酸化炭素量を減らしたリーン液104cが供給されるため、有機酸を効率良く除去することができる。
その後、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値未満になった場合、圧力調整器120における減圧操作を停止してもよい。
このように、圧力調整器120の減圧によりリーン液中の二酸化炭素量を減らすことができるため、リボイラー106から供給する熱エネルギーの増加を抑制できる。また、圧力調整器120の減圧により二酸化炭素量を減らしたリーン液104cをイオン交換部130に供給することで、イオン交換部130の大型化や、イオン交換樹脂の高頻度な再生を要することなく、イオン交換部130により有機酸を効率良く除去することができる。
従って、本実施形態に係る二酸化炭素回収装置100によれば、イオン交換塔のサイズ、イオン交換樹脂の再生頻度、及び再生塔に供給される熱エネルギーの増加を抑制しつつ、吸収液中の無機酸及び有機酸を効率良く除去できる。
また、上記第1の実施形態では、全てのリーン液104bが圧力調整器120を通過するため、圧力調整器120において減圧操作を行う場合、減圧によりリーン液104cの温度がリーン液104bの温度より低くなり、再生熱交換器107においてリッチ液104aが回収できる熱量が減少していた。しかし、本実施形態では、再生熱交換器107よりも下流側に圧力調整器120を設けているため、圧力調整器120において減圧操作を行う場合でも、再生熱交換器107におけるリッチ液104aの回収熱量の低下を防止できる。
(第3の実施形態)図3に本発明の第3の実施形態に係る二酸化炭素回収装置の概略構成を示す。本実施形態は、図1に示す第1の実施形態と比較して、再生塔105から排出されるリーン液104bが分流して、一方が圧力調整器120に供給され、他方が再生熱交換器107へ供給される点が異なる。また、圧力調整器120から排出されたリーン液104cが吸収液冷却器140により冷却され、イオン交換部130に直接供給される点も異なる。図3において、図1に示す第1の実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図3に示すように、再生塔105から排出されるリーン液104bが分流し、一方はバルブ121を介して圧力調整器120に供給され、他方は再生熱交換器107に供給される。圧力調整器120から排出されるリーン液104cは、バルブ122及び吸収液冷却器140を介してイオン交換部130に供給される。
再生熱交換器107からのリーン液104bは、吸収液冷却器114により冷却される。吸収液冷却器114により冷却されたリーン液104bの一部は、バルブ131を介してイオン交換部130へ供給される。
イオン交換部130から排出されたリーン液104dは、イオン交換部130へ供給されなかったリーン液104bと合流し、吸収塔103に供給される。
次に、圧力調整器120及びイオン交換部130の運転方法について説明する。圧力調整器120及びイオン交換部130の運転方法は、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上か否かによって運転方法が異なる。
吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値未満の場合、バルブ121は閉じており圧力調整器120における減圧操作は行わず、リーン液104bはすべて再生熱交換器107に供給される。イオン交換部130は、リーン液104bの一部が供給され、有機酸及び無機酸を除去する。
一方、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上の場合、リーン液104b中の二酸化炭素量が増加し、イオン交換部130において二酸化炭素が有機酸より優先的にイオン交換樹脂に吸着し、有機酸が処理されずに漏出していると考えられる。そのため、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値以上となった場合、バルブ131を閉じて、イオン交換部130へのリーン液104bの供給を停止する。そして、イオン交換部130にアルカリ溶液を供給してイオン交換樹脂を再生させる。その後、バルブ121を開け、リーン液104bの一部を分流して圧力調整器120へ供給し、減圧ポンプ124により圧力調整器120の圧力を減じる。これにより、リーン液104bから二酸化炭素ガス102dが放出され、リーン液104cの二酸化炭素量は、リーン液104bの二酸化炭素量より少なくなる。イオン交換部130には、圧力調整器120の減圧により二酸化炭素量を減らしたリーン液104cが供給されるため、有機酸を効率良く除去することができる。
その後、吸収液中の有機酸の蓄積量が所定値未満になった場合、圧力調整器120における減圧操作を停止してもよい。
このように、圧力調整器120の減圧によりリーン液中の二酸化炭素量を減らすことができるため、リボイラー106からの熱エネルギーの増加を抑制できる。また、圧力調整器120の減圧により二酸化炭素量を減らしたリーン液104cをイオン交換部130に供給することで、イオン交換部130の大型化や、イオン交換樹脂の高頻度な再生を要することなく、イオン交換部130により有機酸を効率良く除去することができる。
従って、本実施形態に係る二酸化炭素回収装置100によれば、イオン交換塔のサイズ、イオン交換樹脂の再生頻度、及び再生塔に供給される熱エネルギーの増加を抑制しつつ、吸収液中の無機酸及び有機酸を効率良く除去できる。
また、上記第1の実施形態では、全てのリーン液104bが圧力調整器120を通過するため、圧力調整器120において減圧操作を行う場合、減圧によりリーン液104cの温度がリーン液104bの温度より低くなり、再生熱交換器107においてリッチ液104aが回収できる熱量が減少していた。しかし、本実施形態では、リーン液104bを分流して、再生熱交換器107と圧力調整器120の各々に供給しているため、圧力調整器120において減圧操作を行う場合でも、再生熱交換器107に供給されるリーン液の温度の低下を防止できる。
また、本実施形態の構成は、既存の二酸化炭素回収装置に、圧力調整器120やイオン交換部130を追設することで実現できる。
図4に示すように、圧力調整器120から排出されるリーン液104cを熱源として、吸収塔103から排出されるリッチ液104aを加熱する再生熱交換器108を設け、リーン液104cの熱を回収するようにしてもよい。リーン液104cはリーン液104bよりも温度が低いため、再生熱交換器108は、再生熱交換器107よりもリッチ液104a流路の上流側に設けられる。
上記第1〜第3の実施形態において、イオン交換部130から排出されたリーン液104dが、再度イオン交換部130に供給されるラインを設けてもよい。このことにより、リーン液が複数回イオン交換部130を通過し、有機酸をさらに効果的に除去できる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態の二酸化炭素回収装置およびその方法によれば、イオン交換塔のサイズ、イオン交換樹脂の再生頻度、及び再生塔に供給される熱エネルギーの増加を抑制しつつ、吸収液中の無機酸及び有機酸を効率良く除去できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100 二酸化炭素回収装置
103 吸収塔
105 再生塔
106 リボイラー
107 再生熱交換器
117 凝縮器
120 圧力調整器
130 イオン交換部

Claims (8)

  1. 燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を、吸収液に吸収させ、二酸化炭素を含む吸収液を排出する吸収塔と、
    前記吸収塔から排出された吸収液が供給され、当該吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを除去し、当該吸収液を再生して排出する再生塔と、
    前記再生塔から排出される吸収液の少なくとも一部を減圧して当該吸収液から二酸化炭素ガスを放出させる圧力調整器と、
    前記圧力調整器により二酸化炭素ガスが放出された吸収液が供給され、当該吸収液から無機酸イオン及び有機酸イオンを除去して前記吸収塔へ供給するイオン交換部と、
    を備える二酸化炭素回収装置。
  2. 前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から排出されて前記吸収塔に供給される吸収液を熱源として、前記吸収塔から排出されて前記再生塔に供給される吸収液を加熱する再生熱交換器を備え、
    前記再生塔から排出される吸収液が前記圧力調整器に供給され、前記圧力調整器から排出される吸収液が前記再生熱交換器に供給され、前記再生熱交換器を通過後の吸収液の一部が前記イオン交換部に供給されることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
  3. 前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から排出されて前記吸収塔に供給される吸収液を熱源として、前記吸収塔から排出されて前記再生塔に供給される吸収液を加熱する再生熱交換器を備え、
    前記再生塔から排出される吸収液が前記再生熱交換器に供給され、前記再生熱交換器を通過後の吸収液の一部が前記圧力調整器に供給され、前記圧力調整器から排出される吸収液が前記イオン交換部に供給されることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
  4. 前記吸収塔と前記再生塔との間に設けられ、前記再生塔から排出されて前記吸収塔に供給される吸収液を熱源として、前記吸収塔から排出されて前記再生塔に供給される吸収液を加熱する再生熱交換器を備え、
    前記再生塔から排出される吸収液が分流され、一方が前記圧力調整器に供給され、他方が前記再生熱交換器に供給され、前記圧力調整器から排出される吸収液及び前記再生熱交換器を通過後の吸収液の一部が前記イオン交換部に供給されることを特徴とする請求項1に記載の二酸化炭素回収装置。
  5. 前記吸収塔と前記再生熱交換器との間に設けられ、前記圧力調整器から排出されて前記イオン交換部に供給される吸収液を熱源として、前記吸収塔から排出されて前記再生熱交換器に供給される吸収液を加熱する第2再生熱交換器をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の二酸化炭素回収装置。
  6. 前記圧力調整器から放出された二酸化炭素ガスは、前記再生塔において吸収液から除去された二酸化炭素ガスと合流することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の二酸化炭素回収装置。
  7. 循環する前記吸収液中の有機酸の含有量を測定する測定部と、
    前記測定部により測定された前記含有量が所定値以上であった場合に、前記圧力調整器を減圧して前記吸収液から二酸化炭素ガスを放出させる制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の二酸化炭素回収装置。
  8. 吸収塔において、燃焼排ガスに含まれる二酸化炭素を、吸収液に吸収させ、二酸化炭素を含む吸収液を排出する工程と、
    再生塔において、前記吸収塔から排出された吸収液から蒸気を含む二酸化炭素ガスを除去し、当該吸収液を再生して排出する工程と、
    イオン交換部により、前記再生塔から排出されて前記吸収塔に供給される吸収液の一部から無機酸イオン及び有機酸イオンを除去する工程と、
    循環する吸収液中の有機酸の含有量を測定する工程と、
    前記含有量が所定値以上であった場合に、圧力調整器により、前記再生塔から排出される吸収液の少なくとも一部を減圧して当該吸収液から二酸化炭素ガスを放出させる工程と、
    前記圧力調整器から排出された吸収液を前記イオン交換部に供給し、無機酸イオン及び有機酸イオンの除去を行う工程と、
    を備える二酸化炭素回収方法。
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