JP2013163526A - 筒状部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】包装体内から内容物を残らず注出させることができ、包装体に取り付けやすくした筒状部材を提供する。
【解決手段】少なくとも外層がヒートシール性の熱可塑性樹脂によって形成された弾性を有する筒状部2と、この筒状部2の側面における相対向する位置に形成される突出片3とを具備する。突出片3を包装体の包装材間に挟み込んでヒートシールすることができるので、筒状部2に変形を来すことなく確実に筒状部材1を包装体に取り付けることができる。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも外層がヒートシール性の熱可塑性樹脂によって形成された弾性を有する筒状部2と、この筒状部2の側面における相対向する位置に形成される突出片3とを具備する。突出片3を包装体の包装材間に挟み込んでヒートシールすることができるので、筒状部2に変形を来すことなく確実に筒状部材1を包装体に取り付けることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、袋、箱等の包装体における筒状部材に関する。
袋、箱等の包装体には、内容物を簡易に充填したり、取り出したりするために筒状の注出口部材が取り付けられているものがある。この種の注出口部材には、袋のシール部内にパイプ状の筒状部材を埋設したもの(例えば、特許文献1参照)がある。
従来の筒状部材は内容物の流れを良くするために比較的硬いパイプで作られているので、袋等の包装体内から内容物を残らず注出させることが困難である。
したがって、本発明は包装体内から内容物を残らず注出させることができる筒状部材であって、包装体に取り付けやすくした筒状部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は次のような構成を採用する。
なお、本発明の理解を容易にするため括弧付きの符号を付すが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、請求項1に係る発明は、少なくとも外層がヒートシール性の熱可塑性樹脂によって形成された弾性を有する筒状部(2)と、この筒状部(2)の側面における相対向する位置に形成される突出片(3)とを具備した筒状部材(1)を採用する。
本発明によれば、包装体(5,13)から液体等の内容物の大半を取り出した後、筒状部材(1)を扁平に押し潰すことができるので、内容物のすべてを残すところなく包装体(5,13)外に取り出すことが可能である。従って、例えば詰め替え容器の注出口に適用した場合は内容物のほとんど全部を取り出して利用することができるのですこぶる便宜である。また、筒状部材(1)の突出片(3)を包装体(5,13)の包装材(6)間に挟み込んでヒートシールすることができるので、筒状部(2)に変形を来すことなく確実に筒状部材(1)を包装体(5,13)に取り付けることができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
<実施の形態1>
図1及び図2に示すように、この筒状部材1は、ヒートシール性のある熱可塑性樹脂によって形成された先部側および基部側の端部が開口し、底面視で円形状の筒状部2と、この筒状部2の側面における相対向する位置に筒状部2と一体で形成される中空状の突出片3とを具備する。なお、図1及び図2では、2つの突出片3は同形状となるように形成されている。
図1及び図2に示すように、この筒状部材1は、ヒートシール性のある熱可塑性樹脂によって形成された先部側および基部側の端部が開口し、底面視で円形状の筒状部2と、この筒状部2の側面における相対向する位置に筒状部2と一体で形成される中空状の突出片3とを具備する。なお、図1及び図2では、2つの突出片3は同形状となるように形成されている。
筒状部2は、例えば、溶融した熱可塑性樹脂を筒状に押し出し、これをブロー成形することにより得ることができる。もちろん、ブロー成形に限られるものではなく、インジェクション成形によって得ることも可能である。
なお、筒状部2は弾性を有するが、本発明における弾性とは、手により変形させることが出来る程度の弾性を指す。
筒状部2あるいは突出片3を形成する熱可塑性樹脂は、少なくとも外層がヒートシール性の熱可塑性樹脂であり、ヒートシール性の熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレンや線状低密度ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂が挙げられる。具体的には、ポリエチレン単体、又はポリエチレン(外層)/ポリアミド樹脂/ポリエチレン(内層)、ポリエチレン(外層)/エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂/ポリエチレン(内層)等の構成が挙げられる。なお、外層とは包装体と接する側の面を示す。なお、筒状部2の基部とは反対側の先部を閉じる必要があるため、熱可塑性樹脂の内面もヒートシール性の熱可塑性樹脂とすることが好ましい。
筒状部2あるいは突出片3の厚さは望ましくは100μm〜500μmであり、望ましくは150μm〜250μm程度である。厚さが100m未満であると筒状部材1としての強度が不足し、500μmより厚いと、筒状部2を手で変形させることが難しく、注出口として使用した場合に内容物を残らず注出させることが困難になる。
筒状部2には、図3に示す封緘部4となる箇所よりも下寄りの箇所に、半切れ状の切り裂き用溝14が筒状部2の全周にわたって伸びるように刻設される。この切り裂き用溝14は例えば上記ブロー成形と同時に形成される。
突出片3は、図1及び図2に示すように、上記筒状部2における封緘部4(図3参照)や切り裂き用溝14よりも下方に設けられ、少なくとも包装体であるパウチ5に接合される基部15を含むように設けられる。図1中、二点鎖線から下方の部分が基部15である。
すなわち、突出片3は筒状部2の側面における相対向する位置に一つずつ配置され、各々筒状部2の中心軸を含む平面上で翼状になって筒状部2の側面から半径方向外側へと突出する。包装体に筒状部材1を取り付ける際に、突出片3をヒートシールしやすくなるため、半径方向外側へ向かうに連れて窄まった形状とすることが望ましい。さらに、突出片3は、上記筒状部2のブロー成形と同時に筒状部2と一体的に形成される。
突出片3の大きさは、図1の正面視において高さH1が2mm〜20mm、幅W1が10mm〜20mmであるのが望ましい。高さH1が2mm未満ではパウチ等の包装体に取り付けにくく、20mmより大きいと無駄な部分が増え、コスト面で好ましくない。幅W1が10mm未満ではパウチ等の包装体に取り付けにくく、20mmより広いとシール不良が発生しやすくなる。
なお、実施例として、筒状部2の高さH3が60mm、筒状部2の下端から切り裂き用溝14までの距離H2が40mm、突出片3の高さH1が15mm、筒状部2の外径W2が23mm、突出片3の幅W1が10mmの筒状部材1を作製した。
次に、上記構成の筒状部材の作用について説明する。
図1及び図2に示した筒状部材1が、図3のごとく包装体であるパウチ5の所定箇所に取り付けられ、パウチ5の注出口又は充填口とされる。
すなわち、図7に示すように、重なり合うパウチ用フィルム6間に筒状部材1の基部が挿入され、パウチ用フィルム6ごと一対のヒートシール盤7,8によって加熱されつつ加圧される。
その際、筒状部2にはマンドレル9が挿入され、筒状部2の内面の接着による通路の閉塞が防止される。
その後、図8に示すように、他のヒートシールバー10,11によって突出片3の先端部を含む任意の箇所とパウチ用フィルム6との境界部がさらに加熱されつつ加圧され、シールの強化が図られる。突出片3の中空部分3aが残らないようにパウチ5にシールしてもよいが、図8に示すように突出片3の中空部分3aが幾らか残るようにしてシールすることにより、ヒートシールバー10,11が図8の左右方向に位置ズレしてシールされたとしても、確実にパウチ用フィルム6に取り付けることができるため、生産性を高めることができる。
この注出口付きパウチは図示しない充填機に装填され、詰替え用の洗剤等が内容物としてパウチ5内に充填される。この場合、筒状部材1から内容物をパウチ5内に充填してもよい。
筒状部2の先部が図示しない他のヒートシール盤で加熱、加圧されることによって図3に示すように扁平な封緘部4となって閉じられる。
筒状部2の先部の内面5は、ヒートシール性を有しているので、内面5同士が適正に融着し、気密性のある封緘部4とされる。
上記密封されたパウチ5から内容物を取り出す際は、筒状部材1の封緘部4により閉塞された先部が切り裂き用溝14の箇所から切除される。
開封後、筒状部2から内容物がパウチ5外に流出される。そして、内容物の大半がパウチ5外に流出した後、筒状部2は容易に扁平に押し潰すことが可能であるから、内容物はパウチ5内に残留することなくほとんど全量がパウチ5外へ取り出される。
<実施の形態2>
図4及び図5に示すように、実施の形態2の筒状部材では、筒状部2の側面に摘み片12が取り付けられる。
図4及び図5に示すように、実施の形態2の筒状部材では、筒状部2の側面に摘み片12が取り付けられる。
摘み片12は、筒状部2の基部側から先部へと切り裂き用溝14を跨いで伸びた状態で筒状部2の側面に固着された接合部12aと、接合部12aに連結されたリング部12bとを具備する。そして、接合部12aが筒状部2の側面に接する箇所には筒状部2の基部側から切り裂き用溝14に連なるように引き裂き溝12cが形成される。
この筒状部材1は、図6のごとく実施の形態1の場合と同様にして包装体であるパウチ5に接合され、これにより、注出口付きパウチが完成する。
この注出口付きパウチは実施の形態1の場合と同様にして詰替え用の洗剤等が内容物として充填され、扁平な封緘部4によって閉じられる。
上記密封されたパウチ5から内容物を取り出す際は、摘み片12のリング部12bを持って摘み片12を筒状部2の半径方向外側へ引っ張ると、引き裂き溝12cから切り裂き用溝14へと破断が進み、筒状部材1から封緘部4により閉塞された筒状部2の先部が切り裂き用溝14の箇所から切除される。
開封後、筒状部2から内容物がパウチ5外に流出される。そして、内容物の大半がパウチ5外に流出した後、筒状部2は容易に扁平に押し潰すことが可能であるから、内容物はパウチ5内に残留することなくほとんど全量がパウチ5外へ取り出される。
なお、実施の形態2において実施の形態1の場合と同じ個所には同じ符号を用いて示すこととし、詳細な説明は省略する。
<実施の形態3>
図9に示すように、実施の形態3の筒状部材1では、実施の形態1の場合と異なり、筒状部2の側面における相対向する位置に、突出片3が筒状部2の周方向に二つずつ並んで設けられる。
図9に示すように、実施の形態3の筒状部材1では、実施の形態1の場合と異なり、筒状部2の側面における相対向する位置に、突出片3が筒状部2の周方向に二つずつ並んで設けられる。
これにより、包装体がガセット袋13である場合、突出片3がガセット袋13の包材のガセット部における四つの谷間13aに入るように筒状部材1をガセット袋13に挿入したうえでヒートシールを行えば、ガセット袋13へも筒状部材1が適正に装着されることとなる。
その他、実施の形態3において実施の形態1の場合と同じ個所には同じ符号を用いて示すこととし、詳細な説明は省略する。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記の例では突出片3を中空状とする例を示したが、中実状としてもよい。また、上記の例では、突出片3は筒状部2と一体で成形する例を示したが、突出片3を別部材とし、筒状部2に取り付けるようにしてもよい。また、上記の例では、2つの突出片3を同形状としたが、異なる形状としてもよい。また、筒状部は任意の形状とすることができ、例えば、底面視で楕円形状となるようにしてもよい。楕円形状とすることにより、手で変形させやすくなるため、内容物を残らず注出させやすくなる。また、筒状部材を充填口として使用しない場合や、筒状部の先部を閉口したままマンドレルを挿入して筒状部材を包装体にヒートシールする場合や、マンドレルを使用しないで筒状部材を包装体にヒートシールする場合等は、先部を閉口した筒状部材1を包装体に取り付けるようにしてもよい。この場合、筒状部あるいは筒状部材をブロー成形あるいはインジェクション成形するときに、先部を閉口するように成形することが好ましい。なお、マンドレルを使用しないで筒状部材の基部を包装体にヒートシールする場合は、筒状部の内面同士が接着しないように、筒状部の少なくとも基部を含む部分で、且つ、熱可塑性樹脂の内面の半周以上の部分を非ヒートシール性とすることが必要である。非ヒートシール性の樹脂とは、筒状部材1の基部が包装体にヒートシールされるときに筒状部材1の内面同士が融着することを阻止できる樹脂であればよく、筒状部の外面のヒートシール性の熱可塑性樹脂に比べて融点が高い樹脂や、筒状部の外面のヒートシール性の熱可塑性樹脂に対して接着を阻害する成分を有する樹脂が用いられる。ヒートシール性の熱可塑性樹脂に比べて融点が高い樹脂としては、高密度ポリエチレン樹脂やポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂が挙げられるが、ポリエステル樹脂やポリアミド樹脂が好ましい。また、ヒートシール性の熱可塑性樹脂に対して接着を阻害する成分を有する樹脂としてはエラストマーが挙げられ、シリコーン樹脂(ケイ素と酸素からなるシロキサン結合を骨格とし、そのケイ素にメチル基を主体とする有機基が結合したポリマーの総称)や天然ゴム等の熱硬化性エラストマー等が挙げられる。具体的な熱可塑性樹脂の構成としては、延伸ポリアミド樹脂(内層)/ポリエチレン(外層)、延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂(内層)/ポリエチレン(外層)、ポリエチレンテレフタレート樹脂(内層)/延伸ポリアミド樹脂/ポリエチレン(外層)、エラストマー(内層)/ポリエチレン(外層)等が挙げられる。
1…筒状部材
2…筒状部
3…突出片
5…パウチ
6…包装材
13…ガセット袋
15…基部
2…筒状部
3…突出片
5…パウチ
6…包装材
13…ガセット袋
15…基部
Claims (1)
- 少なくとも外層がヒートシール性の熱可塑性樹脂によって形成された弾性を有する筒状部と、この筒状部の側面における相対向する位置に形成される突出片とを具備したことを特徴とする筒状部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012026273A JP2013163526A (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 筒状部材 |
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JP2012026273A JP2013163526A (ja) | 2012-02-09 | 2012-02-09 | 筒状部材 |
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JP2013163526A true JP2013163526A (ja) | 2013-08-22 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013513530A (ja) * | 2009-12-14 | 2013-04-22 | ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・アクチボラグ | 改良された三次元プラスチックバッグ及びその製造 |
-
2012
- 2012-02-09 JP JP2012026273A patent/JP2013163526A/ja active Pending
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JP2013513530A (ja) * | 2009-12-14 | 2013-04-22 | ジーイー・ヘルスケア・バイオサイエンス・アクチボラグ | 改良された三次元プラスチックバッグ及びその製造 |
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