JP2013163482A - トラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】使用状態によらず安定した走行を維持できるトラクタを提供する。
【解決手段】本願発明のトラクタ1は、エンジン5が搭載された走行機体2と、前記走行機体2の前部又は後部に配置されたバランスウェイト99と、前記バランスウェイト99を進退動可能に支持するウェイト進退機構95と、前記走行機体の前後の浮き上がりを検出する浮き上がり検出部材89〜91とを備える。前記浮き上がり検出部材89〜91の検出結果に基づき、前記ウェイト進退機構95にて前記バランスウェイト99を進退動させて、前記バランスウェイト99の前記走行機体2に対する前後位置を調節するように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、トラクタに関する。
従来、走行機体の前後重量バランスをとるために、トラクタにおける走行機体の前部に、バランスウェイトを固定する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
実開平01−170026号公報
しかし、例えば起伏のある圃場や路面抵抗の大きい圃場等で、トラクタにて耕耘作業を行う場合、走行状態によっては、圃場に対する走行部の転動反力等で走行機体の前部側が浮き上がるような不安定な状態が起こり得るという懸念があった。一方、フロントローダ付きのトラクタでは、ローダ作業時の土砂の掬い上げ等によって走行機体の後部側が浮き上がるような不安定な状態が懸念される。
そこで、本発明では、使用状態によらず安定した走行を維持できるトラクタを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、エンジンが搭載された走行機体と、前記走行機体の前部又は後部に配置されたバランスウェイトと、を備えているトラクタにおいて、前記バランスウェイトを進退動可能に支持するウェイト進退機構と、前記走行機体の前後の浮き上がりを検出する浮き上がり検出部材と、を有しており、前記浮き上がり検出部材の検出結果に基づき、前記ウェイト進退機構にて前記バランスウェイトを進退動させて、前記バランスウェイトの前記走行機体に対する前後位置を調節するように構成されている。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載したトラクタにおいて、前記ウェイト進退機構にて前記バランスウェイトを進出動させた後、前記浮き上がり検出部材の検出結果が復帰範囲になると、前記ウェイト進退機構を元の状態に復帰させるように構成されている。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載したトラクタにおいて、前記浮き上がり検出部材が、前記走行機体の前後傾斜角を検出するピッチングセンサ、前記走行機体の上下動の角速度を検出するピッチングジャイロセンサ、及び、前記走行機体の変速操作部の操作変化量を検出する操作変化量センサのうちの少なくとも1つからなっている。
また、請求項4の発明は、請求項1〜3のうちいずれかに記載したトラクタにおいて、前記走行機体に連結される作業機の連結部付近に設けられ、連結された前記作業機に対応して能動化する判別センサ、をさらに備え、前記ウェイト進退機構は、前記判別センサの検出結果に基づき前記バランスウェイトの進出位置を決定する。
本願発明によると、バランスウェイトは、浮き上がり検出部材の検出結果に基づいて進退動させられる。これにより、例えば起伏のある圃場や路面抵抗の大きい圃場等にてトラクタが前上り姿勢になるような状況下では、バランスウェイトがウェイト進退機構の進出動にて走行機体から遠ざかる方向に移動させられる。このため、バランスウェイトの進出動によって、走行部の転動反力を打ち消すように走行機体の前部側を下げる前回りモーメントが容易に得られる。また、フロントローダによるローダ作業でトラクタが後上り姿勢になるような状況下でも、バランスウェイトがウェイト進退機構の進出動にて走行機体から遠ざかる方向に移動させられる。このため、バランスウェイトの進出動によって、フロントローダの作業反力を打ち消すように走行機体の後部側を下げる後回りモーメントが容易に得られる。その結果、走行機体の前後重量バランスを適正に維持できる。
第1実施形態におけるトラクタの全体構成の一例を示す側面図である。 トラクタの全体構成の一例を示す平面図である。 コントローラの機能ブロック図である。 第2実施形態におけるコントローラの機能ブロック図である。 第3実施形態におけるトラクタの全体構成の一例を示す側面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<1.第1の実施の形態>
<1.1.トラクタの全体構成>
図1及び図2は、それぞれ本実施の形態におけるトラクタ1の全体構成の一例を示す側面図及び平面図である。ここでは、図1及び図2を参照しつつ、作業車両の一例であるトラクタ1の概略構造を説明する。
トラクタ1の走行機体2は、走行部としての左右一対の前車輪3と左右一対の後車輪4とで支持されている。走行機体2の前部に搭載したエンジン5にて後車輪4及び前車輪3を駆動することにより、トラクタ1は前後進走行するように構成される。エンジン5はボンネット6にて覆われる。また、走行機体2の上面にはキャビン7が設置されている。該キャビン7の内部には、操縦座席8と、かじ取りすることによって前車輪3の操向方向を左右に動かす操縦ハンドル9とが設置されている。キャビン7の外側部には、オペレータが乗降するステップ10が設けられ、該ステップ10より内側で且つキャビン7の底部より下側には、エンジン5に燃料を供給する燃料タンク11が設けられている。
図1及び図2に示すように、キャビン7内にある操縦ハンドル9は、操縦座席8の前方に位置する操縦コラム60上に設けられている。操縦コラム60の右方には、エンジン5の回転速度を調節するためのスロットルレバー67と、走行機体2を制動操作するための左右ブレーキペダル61とが設けられている。操縦コラム60の左方にはクラッチペダル62が配置されている。操縦座席8の右側コラム上には、ロータリ耕耘機24の高さ位置を手動で変更調節するための作業機昇降レバー63、PTO変速レバー64、ロータリ耕耘機24の目標左右傾斜角(左右傾斜角の基準)を予め設定するための傾斜設定器68、及びロータリ耕耘機24の目標耕耘深さを予め設定するための耕深設定器69等が配置されている。操縦座席8の左側コラム上には、変速操作部としての走行変速レバー65が配置され、操縦座席8の左側コラムの前方にはデフロックペダル66が配置されている。
図1及び図2に示すように、走行機体2は、前車軸ケース13を有するエンジンフレーム14と、エンジンフレーム14の後部にボルトにて着脱自在に固定する左右の機体フレーム16とにより構成される。機体フレーム16の後部には、エンジン5の回転を適宜変速して後車輪4及び前車輪3に伝達するためのミッションケース17が連結されている。後車輪4は、ミッションケース17の外側面から外向きに突出するように装着された後車軸ケース18を介して取り付けられている。
図1及び図2に示すように、ミッションケース17の後部上面には、作業機としてのロータリ耕耘機24を昇降動する油圧式の作業機用昇降機構20が着脱可能に取り付けられている。ロータリ耕耘機24は、ミッションケース17の後部に、一対の左右ロワーリンク21及びトップリンク22からなる3点リンク機構を介して連結される。リフトアーム29を有する作業機用昇降機構20にて左右ロワーリンク21及びトップリンク22を昇降動させる結果、ロータリ耕耘機24が昇降動するように構成されている。
第1実施形態では、走行機体2の後部に作業機としてのロータリ耕耘機24を装着するので、走行機体2の前部側に、走行機体2の前後重量バランスをとるためのバランスウェイト99がウェイト進退機構95を介して配置される。ウェイト進退機構95はバランスウェイト99を進退動可能に支持するものであり、進退制御油圧シリンダ96を備えている。進退制御油圧シリンダ96は、いわゆる片ロッド複動形の油圧シリンダであり、ピストンロッド97を前方に突出可能な状態でエンジンフレーム14の前部側に固定されている。ピストンロッド97の先端側には、バランスウェイト99を引っ掛けて吊支するための横長の吊支アーム98が取り付けられている。吊支アーム98の左右両端部は、エンジンフレーム14の前端側に設けられた左右一対の案内アーム94に前後摺動可能に連結されている。バランスウェイト99は、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97の進退動によって前後に進退動可能であり、且つ、左右案内アーム94及び進退制御油圧シリンダ96によって、エンジンフレーム14に片持ち梁の状態で支持されている。
<1.2.コントローラの機能構成>
図3は、コントローラ80を中心とした機能構成の一例を示す図である。ここで、コントローラ80は、トラクタ1の各要素の動作制御、及びデータ演算を実現する。図3に示すように、コントローラ80は、主として、CPU80aと、ROM80bと、RAM80cと、を有している。
ROM(Read Only Memory)80bは、例えば不揮発性の記憶部として構成されており、プログラム80dが格納されている。なお、ROM80bとしては、読み書き自在の不揮発性メモリであるフラッシュメモリが使用されてもよい。RAM(Random Access Memory)80cは、例えば揮発性の記憶部として構成されている。RAM80cには、例えば、CPU80aの演算で使用されるデータが格納される。CPU(Central Processing Unit)80aは、ROM80bのプログラム80dに従った制御及び種々のデータ演算処理等を実行する。例えば、CPU80aは、入力された信号に基づいてウェイト進退機構95の進退動作を実行させる。
図3に示すように、コントローラ80の入力側には、各種スイッチ及びセンサ類として、例えばピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91及び操作変化量センサ90が、電気的に接続されている。そして、ウェイト進退機構95(進退制御油圧シリンダ96)は、これらピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91及び操作変化量センサ90のうち少なくとも1つからの入力信号に基づいて、動作させられる。ピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91及び操作変化量センサ90は浮き上がり検出部材に相当するものである。
ピッチングセンサ89は、前後方向における走行機体2の傾斜角を検出する検出部である。ピッチングジャイロセンサ91は、走行機体2の上下動の角速度を検出するものである。また、操作変化量センサ90は、走行変速レバー65(変速操作部)の回転角、及び回転位置を検出する検出部である。コントローラ80は、ピッチングセンサ89やピッチングジャイロセンサ91の検出結果から、走行機体の前後方向の傾斜状態を把握できる。特にピッチングジャイロセンサ91では上下動の角速度を検出するので、走行機体2の上下動の開始及びその方向を検出して、圃場に対する走行部の転動反力等で走行機体2の前部側が浮き上がろうとする的確なタイミングで、進退制御油圧シリンダ96を駆動させることが可能で、進退制御油圧シリンダ96の応答性を向上できる。また、コントローラ80は、操作変化量センサ90の検出結果から、走行変速レバー65の操作量や操作変化量を求めることができる。そのため、コントローラ80は、操作変化量に基づいて、トラクタ1の走行速度の変化を求めることができる。
また、図3に示すように、コントローラ80の出力側には、進退制御油圧シリンダ96に作動油を供給制御する進退制御電磁弁74が電気的に接続されている。進退制御電磁弁74はトラクタ1の油圧回路の一部を構成するものである。トラクタ1の油圧回路は、エンジン5の回転動力にて作動する作業機用油圧ポンプ71を備えている。作業機用油圧ポンプ71は、本機油圧ユニット72と前述の進退制御電磁弁74とに接続されている。コントローラ80からの出力信号に基づく進退制御電磁弁74の切換駆動によって、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97を進退動させる。なお、詳細は図示しないが、本機油圧ユニット72を介して作業機用昇降機構20に作動油を供給することによって、リフトアーム29を介して左右ロワーリンク21及びトップリンク22が昇降動し、ロータリ耕耘機24を昇降動させる。
ここで、例えば起伏のある圃場や路面抵抗の大きい圃場等で、トラクタ1にて耕耘作業を行う場合において、圃場に対する走行部の転動反力等で走行機体2の前部側が浮き上がるような不安定な状態が生ずると、ピッチングセンサ89及びピッチングジャイロセンサ91の検出結果が予め設定された前上り規制値以上になる(検出結果が進出範囲になる)。そうすると、コントローラ80は、トラクタ1が前上り姿勢になろうとする状態にあると判断し、進退制御電磁弁74の切換駆動によって、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97を進出動(この場合は前進動)させる。
これにより、バランスウェイト99が走行機体2から離隔する方向に移動させられ、走行機体2の重心位置からバランスウェイト99までの距離が長くなる。そうすると、バランスウェイト99の進出動によって、走行部の転動反力を打ち消すように走行機体2の前部側を下げる前回りモーメントが発生することになる。その結果、転動反力と前回りモーメントとが相殺し合い、走行機体2の姿勢が前上がりせずに安定する。走行機体2の前後重量バランスが崩れることを最小限に抑制できる。
その後、ピッチングセンサ89及びピッチングジャイロセンサ91の検出結果が前上り規制値未満で安定すると(検出結果が復帰範囲になると)、進退制御電磁弁74の切換駆動によって、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97を退行動(この場合は後退動)させる。これにより、バランスウェイト99が走行機体2に接近する方向に移動させられ、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97が元の状態に復帰する。
このように、第1実施形態のトラクタ1では、ウェイト進退機構95が進出動した後、ピッチングセンサ89及びピッチングジャイロセンサ91の検出結果が復帰範囲になると、ウェイト進退機構95は元の状態に復帰させられる。そのため、走行機体2の前後傾斜状態に応じて、常に安定した前後重量バランスが確保できる。なお、ピッチングセンサ89及びピッチングジャイロセンサ91の両方で検出するに限らず、いずれか一方だけの結果を踏まえて、ウェイト進退機構95にてバランスウェイト99を進退動させてもよいことは言うまでもない。
ところで、走行変速レバー65の前進方向の操作量を急激に増大させた場合(前進方向の操作変化量が大きい場合)というのは、走行機体2を急発進させたり急加速させたりする状態である。このような場合、第1実施形態のコントローラ80は、操作変化量センサ90の検出結果から、前進方向への急発進又は急加速により走行機体2が前上り姿勢になろうとする状態にあると判断し、ウェイト進退機構95にてバランスウェイト99を前方に移動させる。これにより、前進方向への急発進又は急加速時にトラクタ1が前上り姿勢になろうとしても、バランスウェイト99がウェイト進退機構95の進出動にて前方に移動させられ、走行部の転動反力を打ち消すように走行機体2の前部側を下げる前回りモーメントを発生させる。従って、この場合も、転動反力と前回りモーメントとが相殺し合い、走行機体2の前後重量バランスが崩れることを、最小限に抑制できる。なお、ピッチングセンサ89及びピッチングジャイロセンサ91の少なくとも一方の検出結果と、操作変化量センサ90の検出結果とを組み合わせれば、検出精度が向上し、より的確に、走行機体2の前進方向への急発進・急加速を判別できる。
<1.3.第1実施形態におけるトラクタの利点>
以上のように、第1実施形態のトラクタ1において、バランスウェイト99は、ピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91及び操作変化量センサ90のうち少なくとも1つの検出結果に基づき、ウェイト進退機構95によって前後に進退動させられ、走行機体2に対する前後位置が調節される。これにより、例えば起伏のある圃場や路面抵抗の大きい圃場等で、トラクタ1にて耕耘作業を行う場合において、圃場に対する走行部の転動反力等で走行機体2の前部側が浮き上がろうとしても、バランスウェイト99が走行機体2から離隔する方向に移動させられ、走行部の転動反力を打ち消すように走行機体2の前部側を下げる前回りモーメントを発生させる。その結果、転動反力と前回りモーメントとが相殺し合い、走行機体2の姿勢が前上がりせずに安定し、走行機体2の前後重量バランスが保持できる。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第1及び第2実施形態のトラクタ1は、対応するウェイト進退機構95,195の構成が異なる点を除いて、基本的に同様な構成を有する。そこで、以下では、相違点を中心に説明する。
なお、トラクタ1で第1実施形態と同様な構成要素には同一符号が付されており、これらの構成要素は第1実施形態で説明済みである。そこで、第2実施形態では説明を省略する。
<2.1.コントローラの機能構成>
図4は、コントローラ80を中心とした機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、コントローラ80の入力側には、各種スイッチ及びセンサ類として、例えばピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91、操作変化量センサ90、及び判別センサ192が電気的に接続されている。そして、ウェイト進退機構195は、ピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91及び操作変化量センサ90のうち少なくとも1つと、判別センサ192とからの入力信号に基づいて、動作させられる。
判別センサ192は、ロータリ耕耘機24、プラウ又はサブソイラ等の作業機が連結される連結部付近に設けられた入力部である。トラクタ1の後部にロータリ耕耘機24等の作業機が連結されると、当該作業機に対応する判別センサ192が能動化し、ON状態となる。これにより、コントローラ80は、トラクタ1の後部に、どのような作業機が連結されたかを識別できる。
また、図4に示すように、コントローラ80の出力側には、駆動要素としてのモータ(図示省略)が電気的に接続されている。ここで、第2実施形態のウェイト進退機構195は、前述のモータとボールねじとを組み合わせた直動アクチュエータ196を備えている。直動アクチュエータ196の進退ロッド197の先端側に、バランスウェイト98取付け用の吊支アーム98が取り付けられている。バランスウェイト99は、直動アクチュエータ196の進退ロッド197の進退動によって前後に進退動可能であり、且つ、左右案内アーム94及び直動アクチュエータ196によって、エンジンフレーム14に片持ち梁の状態で支持されている。バランスウェイト99は、モータの回転に応じた移動量だけ進退ロッドを出没させ、左右案内アーム94に沿って進退させられる。その結果、バランスウェイト99の前後方向の進出位置が決定される(位置決めされる)。
上記のように構成した場合も、第1実施形態と同様に、バランスウェイト99は、ピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91及び操作変化量センサ90のうち少なくとも1つの検出結果に基づき、ウェイト進退機構95によって前後に進退動させられ、走行機体2に対する前後位置を調節できる。従って、転動反力と前回りモーメントとが相殺し合い、走行機体2の姿勢が前上がりせずに安定し、走行機体2の前後重量バランスが保持できる。
さらに、コントローラ80は、判別センサ192の検出結果に基づいて、トラクタ1の後部に連結された作業機の種類を識別できる。これにより、バランスウェイト99は、識別された作業機の重量に応じて、前後方向における所望位置に位置決めできる。そのため、連結された作業機によらず、走行機体2の前後重量バランスが保持できる。
<2.2.第2実施形態におけるトラクタの利点>
以上のように、第2実施形態のトラクタ1は、第1実施形態のトラクタ1と同様に、例えば起伏のある圃場や路面抵抗の大きい圃場等で、トラクタ1にて耕耘作業を行う場合において、圃場に対する走行部の転動反力等で走行機体2の前部側が浮き上がろうとしても、走行機体2の前後重量バランスを保持できる。
<3.第3実施形態>
図5は、第3実施形態におけるトラクタ200の全体構成の一例を示している。第3実施形態のトラクタ200の技術的特徴は、作業機としてのフロントローダ231を有するトラクタ200に、さらに、第1実施形態の油圧ポンプ71、進退制御電磁弁74、コントローラ80、ピッチングセンサ89、ピッチングジャイロセンサ91、操作変化量センサ90、ウェイト進退機構95、及びバランスウェイト99(図3参照)が付加されている点にある。そこで、以下では、トラクタ200の全体構成と、トラクタ200におけるウェイト進退機構95及びバランスウェイト99の取付位置と、を中心に説明する。
なお、トラクタ200で第1実施形態と同様な構成要素には、同一符号が付されており、この同一符号が付された構成要素は、第1実施形態で説明済みである。そのため、第3実施の形態では説明を省略する。
<3.1.トラクタの全体構成>
図5に示すように、走行機体201の後部にミッションケース202が固定されている。また、ミッションケース202の左右車軸203に左右駆動スプロケット204が軸支されている。また、走行機体201に設けられたクローラフレーム205は、駆動スプロケット204、テンションローラ206、イコライザ転輪207、およびアイドラ208を介して、左右の履帯としての走行クローラ209に巻回されている。さらに、走行機体201の両側下部には、左右一対の走行クローラ209が装設している。
さらに、左右クローラフレーム205の間で、走行機体201前部の上方にエンジン210を搭載し、エンジン210外側をボンネット211によって覆う。なお、左右クローラフレーム205の間で走行機体201後部のミッションケース202に、トップリンク及びロワーリンクを設け、ロータリ耕耘機(又はプラウ等の作業機)を昇降及び着脱自在に装設することも可能であるが、この場合は走行機体2の後部に作業機を取り付けていない。
また、ボンネット211後側でミッションケース202上側の走行機体201にキャビン217を装設させる。キャビン217前部にハンドルコラム218を内設させ、ハンドルコラム218に丸形操向ハンドル220を回転自在に取付けると共に、作業者が座乗する運転席221をキャビン217の後部に内設させる。なお、図示しない走行変速レバー及びPTO変速レバー等のレバー類を運転席221側方に配設させている。
図5に示すように、走行機体201の前側に作業機としてのフロントローダ231を備える。フロントローダ231は、ボンネット211を挟んで左右両側に配置された左右ローダポスト232と、各ローダポスト232の上端側に上下揺動可能に連結された一対の左右リフトアーム233と、左右リフトアーム233の先端部に上下揺動可能に連結されたバケット234とを有している。走行機体201の前側方にフロントローダ231を着脱可能に装着させ、フロントローダ231にてローダ作業を実行可能に構成している。
左右のローダポスト232は、走行機体201から左右外向きに突設されたポスト支持部材235に立設されている。左右ローダポスト232とこれに対応した左右リフトアーム233との間には、左右リフトアーム233を上下揺動させるための左右リフトシリンダ236がそれぞれ設けられている。左右リフトアーム233の中途部とバケット234との間には、バケット234を上下揺動させるためのバケットシリンダ238と、ダンプリンク機構239が設けられている。
この場合、運転席221のローダレバー(図示省略)の操作にて、左右リフトシリンダ236やバケットシリンダ238を伸縮作動させることにより、左右リフトアーム233が上下揺動し、バケット234がダンプ動作することになる。オペレータがローダレバーを操作するローダ作業は、前向きの運転席221にオペレータが着座した状態で行う。なお、前述の通り、フロントローダ231を装着したローダ作業では、ロータリ耕耘機は、走行機体201から取り外される。
走行変速レバー265(変速操作部)は、図5に示すように、運転席221に隣接して配置されている。走行変速レバー265は、第1実施形態の走行変速レバー65と同様に、トラクタ200の走行速度を調整する。また、第1実施形態と同様に、走行変速レバー265の回転角及び回転位置は、操作変化量センサ90により検出される。
図5に示すように、ウェイト進退機構95は、走行機体2の後部(ミッションケース202の後部)に設けられている。ウェイト進退機構95は、ミッションケース202の後部に対して、接近・離隔する方向にバランスウェイト99を移動させる。
ここで、例えばローダ作業時の土砂の掬い上げ等によって走行機体2の後部側が浮き上がる(前部側が下がる)ような状態が生ずると、ピッチングセンサ89及びピッチングジャイロセンサ91の検出結果が予め設定された後上り規制値以上になる(検出結果が進出範囲になる)。そうすると、コントローラ80は、トラクタ1が後上り姿勢になろうとする状態にあると判断し、進退制御電磁弁74の切換駆動によって、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97を進出動(この場合は後退動)させる。
これにより、バランスウェイト99が走行機体2から離隔する方向に移動させられ、走行機体2の重心位置からバランスウェイト99までの距離が長くなる。そうすると、バランスウェイト99の進出動によって、フロントローダ231の作業反力を打ち消すように走行機体2の後部側を下げる後回りモーメントが発生することになる。その結果、作業反力と後回りモーメントとが相殺し合い、走行機体2の姿勢が後上りせずに安定する。走行機体2の前後重量バランスが崩れることを最小限に抑制できる。
その後、ピッチングセンサ89及びピッチングジャイロセンサ91の検出結果が後上り規制値未満で安定すると(検出結果が復帰範囲になると)、進退制御電磁弁74の切換駆動によって、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97を退行動(この場合は前進動)させる。これにより、バランスウェイト99が走行機体2に接近する方向に移動させられ、進退制御油圧シリンダ96のピストンロッド97が元の状態に復帰する。
<3.2.第3実施形態におけるトラクタの利点>
以上のように、第3実施形態のトラクタ200においては、例えばローダ作業時の土砂の掬い上げ等によって走行機体2の後部側が浮き上がろうとしても、走行機体201の前後重量バランスを保持できる。
<4.変形例>
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
第1及び第2実施形態では、走行変速レバー65によりトラクタ1の走行速度が調節されるものとして説明したが、これに限定されるものでない。例えば、足踏み式の変速ペダルが、トラクタ1の走行速度を調節するための変速操作部として採用されても良い。
1、200 トラクタ
2、201 走行機体
65、265 走行変速レバー(変速操作部)
80 コントローラ
80a CPU
80b ROM
80c RAM
89 ピッチングセンサ
90 操作変化量センサ
95、195 ウェイト進退機構
99 バランスウェイト
192 判別センサ

Claims (4)

  1. エンジンが搭載された走行機体と、
    前記走行機体の前部又は後部に配置されたバランスウェイトと、
    を備えているトラクタにおいて、
    前記バランスウェイトを進退動可能に支持するウェイト進退機構と、
    前記走行機体の前後の浮き上がりを検出する浮き上がり検出部材と、
    を有しており、
    前記浮き上がり検出部材の検出結果に基づき、前記ウェイト進退機構にて前記バランスウェイトを進退動させて、前記バランスウェイトの前記走行機体に対する前後位置を調節するように構成されている、
    トラクタ。
  2. 前記ウェイト進退機構にて前記バランスウェイトを進出動させた後、前記浮き上がり検出部材の検出結果が復帰範囲になると、前記ウェイト進退機構を元の状態に復帰させるように構成されている、
    請求項1に記載したトラクタ。
  3. 前記浮き上がり検出部材が、前記走行機体の前後傾斜角を検出するピッチングセンサ、前記走行機体の上下動の角速度を検出するピッチングジャイロセンサ、及び、前記走行機体の変速操作部の操作変化量を検出する操作変化量センサのうちの少なくとも1つからなっている、
    請求項1又は2に記載したトラクタ。
  4. 前記走行機体に連結される作業機の連結部付近に設けられ、連結された前記作業機に対応して能動化する判別センサ、
    をさらに備え、
    前記ウェイト進退機構は、前記判別センサの検出結果に基づき前記バランスウェイトの進出位置を決定する、
    請求項1〜3のうちいずれかに記載したトラクタ。
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