JP2013163138A - 二酸化炭素回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】CO捕捉剤を収容したCO吸収塔内で、水蒸気が凝縮して液体の水が生成した場合に、CO捕捉剤が水に浸漬するのを防止することが可能な二酸化炭素回収システムを提供する。
【解決手段】二酸化炭素含有ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムであって、固体の二酸化炭素捕捉剤101、二酸化炭素捕捉剤101を収容する二酸化炭素吸収塔100、及び二酸化炭素吸収塔100に水蒸気を流入させるための流路入口104を備え、二酸化炭素吸収塔100は、二酸化炭素捕捉剤101の下方に液体収容部102を備える。
【選択図】図2A

Description

本発明は、二酸化炭素捕捉剤を利用した二酸化炭素回収システムに関する。
地球温暖化を抑制するために、温室効果ガスとして影響が大きい二酸化炭素(CO)の排出量削減が求められている。CO排出抑制の具体的方法としては、吸収液や吸着材等を用いてCO含有ガスからCOを分離回収する技術がある。この分離回収技術の一例として、特許文献1には、ガスの吸着分離技術に関する発明が開示されている。この発明では、試料ガス中のある特定成分を吸着分離するため、その特定成分を吸着する吸着剤を収容した吸着塔を用い、まず吸着塔の吸着剤に特定成分を一定量吸着させる。その後、吸着塔への加熱と通気により、吸着剤から特定成分を脱離させて吸着剤を再生する。
回収した特定成分のガスの純度の低下を防止するためには、吸着剤の再生のために流通させるガスとして、常温で容易に気液分離が可能な水蒸気を用いるのが望ましい。しかし、加熱水蒸気の流通によってCO捕捉剤(吸着剤)を再生すると、加熱水蒸気よりも低い温度であるCO捕捉剤と接触することで水蒸気が凝縮して、液体の水が生成する可能性がある。CO捕捉剤は、水に浸漬すると、CO捕捉量が低下してCO捕捉機能を果たさなくなる恐れがある。また、CO捕捉剤間の隙間を水が埋めると、ガスの圧力損失が上昇し、ガスの流通に必要なエネルギーが大きくなる恐れがある。
このため、CO捕捉剤を用いたCO回収システムとしては、CO捕捉剤の再生時に加熱水蒸気を流通させる方法ではなく、吸着量の圧力依存性を利用する方法が大半を占めている。CO捕捉剤の圧力変化によって生じるCO捕捉量の変化を利用したCO回収システムとしては、例えば、特許文献2に開示されている技術がある。しかし、このようなシステムで用いられるCO捕捉剤は、水蒸気による被毒によってCO捕捉量が低下するため、CO吸着塔の前段で除湿操作が必要である。このため、CO捕捉剤からCOを脱離させるのに必要なエネルギーが大きいという課題がある。
従って、消費エネルギーの小さいCO回収システムを実現するには、CO捕捉剤の再生時に水蒸気を流通させる方法が好ましい。この方法では、CO捕捉剤が水に浸漬するのを防止し、CO捕捉剤のCO捕捉量の低下を抑制することと、ガスの圧力損失の上昇を抑制することが必要である。
特開平6−91127号公報 特開2009−220101号公報
本発明の目的は、CO捕捉剤を収容したCO吸収塔内で、水蒸気が凝縮して液体の水が生成した場合に、CO捕捉剤が水に浸漬するのを防止することが可能な二酸化炭素回収システムを提供することである。
本発明による二酸化炭素回収システムは、以下のような特徴を有する。二酸化炭素含有ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムであって、固体の二酸化炭素捕捉剤、前記二酸化炭素捕捉剤を収容する二酸化炭素吸収塔、及び前記二酸化炭素吸収塔に水蒸気を流入させるための流路入口を備え、前記二酸化炭素吸収塔は、前記二酸化炭素捕捉剤の下方に液体収容部を備える。
本発明によれば、CO捕捉剤を収容したCO吸収塔内で、水蒸気が凝縮して液体の水が生成した場合に、CO捕捉剤が水に浸漬するのを防止することが可能である。従って、CO捕捉剤のCO捕捉量の低下を抑制することと、CO捕捉剤間の隙間を水が埋めることによるガスの圧力損失の上昇を抑制することが可能である。
実施例1のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例1のCO吸収塔のプールのA−A断面図である。 CO入口を備えるCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例2のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例2のCO吸収塔のプールのA−A断面図である。 実施例3のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例3のCO吸収塔のプールのA−A断面図である。 実施例4において、CO捕捉剤を載せ置くメッシュ状の板を示す図である。 実施例4において、CO吸収塔にメッシュ状の板を設置した状態を示す図である。 実施例5において、CO吸収塔にハニカム状のCO捕捉剤を用いた状態を示す図である。 実施例6において、CO捕捉剤、プール、及び底板で構成されるユニットを備えるCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例6のCO吸収塔のプールのA−A断面図である。 実施例6において、CO捕捉剤、メッシュ状の板、突起、及びプールで構成されるユニットを備えるCO吸収塔の構成図である。 実施例7において、CO吸収塔にハニカム状のCO捕捉剤を用いた状態を示す図である。 実施例8のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例9において、液体の水が流れる流路を示す図(CO吸収塔の縦断面図)である。 実施例9において、CO吸収塔に流路を設置した状態を示す図(縦断面図)である。 実施例10のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例10のCO吸収塔のプールのA−A断面図である。 実施例10において、ガス流路入口の数をさらに増やしたCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 実施例10において、ガス流路入口の数をさらに増やしたCO吸収塔のプールのA−A断面図である。 実施例11のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 比較例1のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。 比較例2のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。
本発明による二酸化炭素回収システム(CO回収システム)は、CO吸収塔を備え、固体のCO捕捉剤を用いて、COを含むガス(CO含有ガス)からCOを回収する。COを脱離させてCO捕捉剤を再生する際には、水蒸気を利用する。
図1Aを用いて、本発明によるCO回収システムの実施形態例を説明する。図1Aは、後述する実施例1のCO吸収塔の構成図(縦断面図)である。CO吸収塔100は、筒状で、CO捕捉剤101を内部に収容している。そして、CO含有ガスを導入し、CO捕捉剤101によりCO含有ガス中のCOを捕捉し、水蒸気の流通によってCO捕捉剤101を再生する。CO捕捉剤101は、1つ以上の穴を有する底板106に載せ置かれる。水蒸気は、ガス流路入口104から導入され、脱離したCOと導入された水蒸気は、ガス流路出口105から流出して回収される。
この際、水蒸気は、CO捕捉剤101やCO吸収塔100の内壁等、水蒸気よりも温度の低い物体と接触すると冷却され、飽和蒸気温度以下になると凝縮して液化し、水になる。液体の水がCO捕捉剤101間の隙間に存在すると、ガスの圧力損失が上昇する。また、CO捕捉剤101が水に溶解する場合は、水蒸気の流通操作を繰り返すと、CO捕捉剤101が水に溶解してガス流路入口104から流出する恐れもある。
そこで、CO吸収塔100の内部に、液体の水を収容するプール102をCO捕捉剤101より下方に設置する(図1Aの例では、CO吸収塔100の底部にプール102を設置している)。プール102の底には、栓により開閉が可能な排水口103を設ける。液体収容部であるプール102により、水蒸気を流通させている間、水蒸気が冷却されて液化した水を回収することが可能となり、CO捕捉剤が水に浸漬するのを防止することが可能となる。従って、CO捕捉剤のCO捕捉量の低下を抑制することと、CO捕捉剤間の隙間を水が埋めることによるガスの圧力損失の上昇を抑制することが可能となる。
図1Bは、プール102の断面図であり、図1AのA−A断面を示している。プール102の底には、開閉可能な排水口103が設けられる。
CO捕捉剤101としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア、ゼオライト、高分子材料、活性炭、MOF(Molecular Organic Framework)、またはZIF(Zeolitic imidazolate Framework)等を含む高比表面積材料であってもよいし、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の酸化物や炭酸塩等を含む材料であってもよい。
CO捕捉剤101の形状は、水蒸気が流通可能な通気性を有していれば、任意の形状でよい。例えば、粒状、ハニカム状、通気性を有する板状でもよく、これら以外の形状であってもよい。
水蒸気を流入させるガス流路入口104は、図1AのようにCO吸収塔100の側面でプール102より上方に設置してもよいし、後述する図2AのようにCO吸収塔100の底面の中央部に設置してもよい。また、後述する図3Aのように、CO吸収塔100の上部にガス流路入口104を設置し、底面の中央部にガス流路出口105を設置して、水蒸気の流れ方向を図2Aと逆にしてもよい。
CO含有ガスは、ガス流路入口104からCO吸収塔100に導入してもよいし、ガス流路入口104とは別に設けた入口であるCO入口から導入してもよい。
図1Cは、CO入口を備えるCO吸収塔100の構成図(縦断面図)である。図1Cにおいて、図1Aと同一の符号は、図1Aと同一または共通の要素を示す。CO入口114は、ガス流路入口104と同様に、CO吸収塔100の側面でプール102より上方に設置されている。
以下の説明では、CO吸収塔100は、CO入口114を備えず、CO含有ガスをガス流路入口104から導入するものとする。なお、CO入口114を備えるCO吸収塔100にも、以下の説明や実施例を適用することが可能である。
図1Aに示したCO吸収塔100では、収納したCO捕捉剤101を、底板106に載せ置いている。CO捕捉剤101を載せ置く部材は、1つ以上の穴を有し、通気性があってCO捕捉剤101の重量を支えられればよいため、底板106以外の部材、例えば網を用いてもよい。また、CO捕捉剤101がハニカム状や板状の場合には、後述する図5に示すように、CO吸収塔100の内壁にある突起109の上に載せ置いてもよい。
プール102の底に設ける開閉可能な排水口103は、1つまたは複数個設けるものとし、数に制限はない。
CO捕捉剤101やプール102は、後述する図6Aに示すように、CO吸収塔100の高さ方向に複数設置してもよい。
CO捕捉剤101やCO吸収塔100の内壁で生成した水を効率良くプール102に移動させるために、望ましくは、例えば次に示すような構造を採用するとよい。後述する図9に示すように、底板106の中央部を最も高くし周縁部(CO吸収塔100の内壁に接する部分)を最も低くすることで、水がより速くCO吸収塔100の内壁側に移動するように底板106に傾斜をつける。または、後述する図10Aに示すように、CO吸収塔100の中心から内壁に向けて水が流れるように傾斜をつけた流路111を1つ以上備える。これらのような構造を、CO吸収塔100の高さ方向に複数設置すると、より効率良く水をプール102に移動させることができる。
ここで、捕捉したCOをCO捕捉剤101から脱離させるために水蒸気を流通させることによって発生する不具合について、比較例1と比較例2を用いて説明する。
(比較例1)
図14を用いて、比較例1を説明する。図14は、比較例1のCO吸収塔500の構成図(縦断面図)である。比較例1のCO吸収塔500は、CO捕捉剤101と、CO捕捉剤を載せ置くための底板106と、ガス流路入口104と、ガス流路出口105で構成され、COを脱離させてCO捕捉剤101を再生する際には水蒸気を利用する。
CO捕捉剤101からCOを脱離させるときには、ガス流路入口104から水蒸気を導入し、ガス流路出口105から脱離したCOと導入した水蒸気を回収する。この際、水蒸気は、CO捕捉剤101やCO吸収塔500の内壁等、水蒸気よりも温度の低い物体と接触すると冷却されて凝縮して水へと液化する。液体の水がCO吸収塔500の内部に留まるか、またはガス流路入口104側へ流れると、CO脱離工程において、後述する様々な問題が発生することが予想される。
ここで、比較例1のCO吸収塔500の内部で、どの程度の量の液体の水が発生するかを算出する。例として、CO含有ガスから排出されるCOの回収に、比較例1のCO吸収塔500を用いたCO回収システムを適用し、表1の条件で運転する場合を考える。
Figure 2013163138
CO含有ガス内のCO流量は、表1の条件を用いて、式(1)より求める。
CO流量[Nm/h]
=CO含有ガス流量[Nm/h]×CO濃度[%]/100 (1)
また、ガス流通時間が表1に示したように決まっているため、CO吸収塔が捕捉すべきCO量は、式(2)により求められる。
捕捉すべきCO量[Nm
=CO流量[Nm/h]×ガス流通時間[min]/60[min/h] (2)
捕捉すべきCO量の単位を、理想気体の状態方程式を用いて[Nm]から[mol]に変換した後、式(3)を用いると、必要なCO捕捉剤の体積が算出可能である。
必要なCO捕捉剤の体積[m
=捕捉すべきCO量[mol]/CO捕捉剤のCO捕捉量[mol/m](3)
表1の条件と、式(2)と式(3)を用いて、捕捉すべきCO量と必要なCO捕捉剤の体積を計算すると、それぞれ537000mol、537mと算出された。
続いて、表2に示した諸条件を用いて、捕捉されているCOを脱離させるために必要な水蒸気量を算出する。
Figure 2013163138
まず、捕捉されている全COを脱離させるために必要なエネルギー(全CO脱離エネルギー)を、式(4)を用いて算出する。
全CO脱離エネルギー[kJ]
=CO脱離エネルギー[kJ/mol]×捕捉すべきCO量[mol] (4)
表2より捕捉剤のCO脱離エネルギーとして60kJ/molを用いると、全CO脱離エネルギーは32.2GJと算出された。ここで、水蒸気がCO捕捉剤に与えるエネルギーの大半が、水蒸気から液体の水に相転移するときに発生する凝縮熱に起因するため、全CO脱離エネルギーを水蒸気の凝縮熱のみで発生させると仮定する。この仮定を用いて、必要な水蒸気の質量を式(5)から算出する。水蒸気の凝縮熱は、表2より2256.7J/gを用いた。
必要な水蒸気の質量[g]
=全CO脱離エネルギー[J]/水蒸気の凝縮熱[J/g] (5)
式(5)より、捕捉されたCOを脱離させるために必要な水蒸気の質量は14.3tと算出された。すなわち、14.3tの水蒸気が、14.3mの液体の水に変わる。これは、必要なCO捕捉剤の体積である537mの2.7%に相当する。
図14のCO吸収塔500において、内径を6mとすると、必要なCO捕捉剤の体積が537mであるから、CO捕捉剤101の高さは19mとなる。一方、14.3mの液体の水が生成するので、水位は最高51cmとなる。このため、CO捕捉剤101の最下部が、CO吸収塔500の底部から51cmの高さの位置より低い位置にあると、CO捕捉剤101が水に浸漬することになる。
また、ガス流路入口104の最下部が、CO吸収塔500の底部から51cmの高さの位置より低い位置にあると、水蒸気が凝縮して生成した水が、ガス流路入口104から流出して、ガス流路入口104の前段(水蒸気の流れ方向の上流側)にあるブロワやポンプ等の装置に悪影響を及ぼすことは明らかである。CO捕捉剤101が水に溶解しやすい場合は、水と同時にCO捕捉剤101もガス流路入口104から流出することで、ガス流路の詰まりやCO捕捉剤101の量の減少が生じる可能性もある。
(比較例2)
図15を用いて、比較例2を説明する。図15は、比較例2のCO吸収塔600の構成図(縦断面図)である。比較例2のCO吸収塔600は、比較例1のCO吸収塔500(図14)と比較すると、ガス流路入口104の位置が異なり、他は同じである。ガス流路入口104をCO吸収塔600の底部に設置することで、凝縮した水がCO吸収塔600の内部に大量に溜まることはなくなる。しかし、ガス流路入口104及びガス流路入口104の前段に水が集まり、CO吸収塔600に流入する水蒸気の熱を大きく奪う。従って、CO吸収塔600へ導入する水蒸気は、量を多くするか温度を高くする必要があり、CO回収にかかるエネルギーが増加することは明らかである。
水蒸気をCO吸収塔の内部に流通させてCO捕捉剤からCOを脱離させる場合には、液体の水が発生するのは防げない。従って、発生した水を、COの脱離反応が終了するまで、CO捕捉剤とガス流路入口とから隔離することが重要である。水蒸気が凝縮して発生した水を、効率良くCO捕捉剤とガス流路入口とから隔離する方法として、以下の実施例を説明する。
図1Aと図1Bを用いて、本発明によるCO回収システムの実施例1を説明する。前述したように、図1Aは、実施例1のCO吸収塔100の構成図(縦断面図)であり、図1Bは、CO吸収塔100のプール102のA−A断面図である。CO吸収塔100の構成や機能についての詳細な説明は、既に述べたので省略する。
プール102は、CO吸収塔100に流通させた水蒸気が冷却されて液化した水を回収するために、CO吸収塔100の内部に設けられる。プール102は、CO捕捉剤101の最下部及びガス流路入口104の最下部よりも低い位置に設置する。本実施例では、プール102は、CO吸収塔100の底部に設置されている。プール102の底には、栓により開閉が可能な排水口103を設ける。
CO捕捉剤101からCOを脱離させるため(すなわち、CO捕捉剤101を再生するため)にCO吸収塔100へ導入された水蒸気は、CO捕捉剤101やCO吸収塔100の内壁等、水蒸気よりも温度の低い物体と接触すると冷却され、凝縮して液化し、水になる。CO吸収塔100の内部で生成した水は、プール102により、CO捕捉剤101とガス流路入口104とから隔離することができる。
CO吸収塔100の内径とプール102の内径をともに6mとし、表1及び表2に示した条件を用いると、プール102に溜まる水の高さは、比較例1の説明で述べたように、51cmとなる。従って、CO捕捉剤101の最下部、及びガス流路入口104の最下部は、ともに、プール102の底面から51cm上の位置(プール102の最高の水位の位置)より上方の位置に設置する。
この結果、CO捕捉剤101からCOを脱離させる工程の間、水蒸気が冷却されて液化した水からCO捕捉剤101やガス流路入口104を隔離することが可能である。
図2Aと図2Bを用いて、本発明によるCO回収システムの実施例2を説明する。図2Aは、本実施例のCO吸収塔100の構成図(縦断面図)であり、図2Bは、CO吸収塔100のプール102のA−A断面図である。図2A及び図2Bにおいて、図1A及び図1Bと同一の符号は、図1A及び図1Bと同一または共通の要素を表す。これらの要素については、説明を省略する。
本実施例のCO吸収塔100では、水蒸気のガス流路入口104が、CO吸収塔100の底面の中央部に存在する。このような構造のCO吸収塔100に対しては、プール102を、CO吸収塔100の底部に、CO吸収塔100の内壁に沿うドーナツ状(環状)に設置する(図2B)。
例えば、表1及び表2に示した条件を用いると、比較例1の説明で述べたように、14.3mの液体の水が生成する。CO吸収塔100の内径を6mとし、ドーナツ状のプール102の幅(外径と内径の差の半分)を0.5mとすると、14.3mの水をプール102に収容する場合には、プール102の水位が1.7mまで上がる可能性がある。従って、本実施例では、プール102の高さを1.7mより高くし、かつ、CO捕捉剤101の最下部を、プール102の底面から1.7m上の位置より上方の位置に設置する。
この結果、CO捕捉剤101からCOを脱離させる工程の間、水蒸気が冷却されて液化した水からCO捕捉剤101やガス流路入口104を隔離することが可能である。また、CO吸収塔100に導入した水蒸気と凝縮した水との接触頻度を減らすことが可能である。
図3Aと図3Bを用いて、本発明によるCO回収システムの実施例3を説明する。図3Aは、本実施例のCO吸収塔100の構成図(縦断面図)であり、図3Bは、CO吸収塔100のプール102のA−A断面図である。図3A及び図3Bにおいて、図2A及び図2Bと同一の符号は、図2A及び図2Bと同一または共通の要素を表す。これらの要素については、説明を省略する。
本実施例のCO吸収塔100は、水蒸気の流れ方向が実施例2のCO吸収塔100と異なる。すなわち、CO吸収塔100の上部にガス流路入口104を、下部にガス流路出口105を、それぞれ備える。CO吸収塔100に導入された水蒸気は、CO吸収塔100の上部から下部へ落下するように流通する。この水蒸気の流れの力によって、凝縮した水をプール102へ速やかに移動させることができる。このため、本実施例のCO吸収塔100は、凝縮した水をCO捕捉剤101からより速く隔離するのに有効である。
図4Aと図4Bを用いて、本発明によるCO回収システムの実施例4を説明する。本実施例では、CO捕捉剤101を載せ置く部材として、メッシュ状の板108を用いている。図4Aは、CO捕捉剤101を載せ置くメッシュ状の板108を示す図であり、図4Bは、実施例2のCO吸収塔100(図2A)にメッシュ状の板108を設置した状態を示す図である。
メッシュ状の板108は、CO吸収塔100の内壁に設けられた突起109により支持され、CO捕捉剤101を載せ置く。突起109は、CO吸収塔100の周方向に複数設け、これを一組とする。一組の突起109により、メッシュ状の板108が支持される。
一組の突起109は、CO吸収塔100の高さ方向に複数設けてもよい。一組の突起109をCO吸収塔100の高さ方向に複数設けると、一組の突起109の高さ方向の位置を選ぶことにより、メッシュ状の板108の高さ方向の位置を変えることができる。従って、メッシュ状の板108に載せ置くCO捕捉剤101の高さ方向の位置を、自由に変えることができる。
CO捕捉剤101からCOを脱離させる工程の間に凝縮して発生する水の量を計算して、プール102の最高水位を予測すれば、CO捕捉剤101の最下部をプール102の最高の水位の位置より上方の位置に設置することで、発生した水からCO捕捉剤101を隔離することが可能である。
図5を用いて、本発明によるCO回収システムの実施例5を説明する。本実施例では、CO捕捉剤として、ハニカム状のCO捕捉剤110を用いている。図5は、実施例2のCO吸収塔100(図2A)に、ハニカム状のCO捕捉剤110を用いた状態を示す図である。ハニカム状のCO捕捉剤110は、CO吸収塔100の内壁に設けられた突起109の上に載せ置く。
本実施例のようにハニカム状のCO捕捉剤110を用いた場合は、実施例1〜3で示した底板106や実施例4で示したメッシュ状の板108が不要となる。そのうえ、実施例1〜4と同様に、CO捕捉剤110を水に浸漬させず、凝縮した水をCO捕捉剤110から隔離するという効果が得られる。
図6Aと図6Bを用いて、本発明によるCO回収システムの実施例6を説明する。図6Aは、本実施例のCO吸収塔100の構成図(縦断面図)であり、図6Bは、CO吸収塔100のプール102のA−A断面図である。図6A及び図6Bにおいて、図2A及び図2Bと同一の符号は、図2A及び図2Bと同一または共通の要素を表す。これらの要素については、説明を省略する。
CO吸収塔100は、CO捕捉剤101、プール102、及び底板106で構成されるユニットを、CO吸収塔100の高さ方向に複数備える。プール102は、CO吸収塔100の内壁に接するドーナツ状(環状)であり、CO捕捉剤101の下方に設置される。図6Aでは、このユニットを3つ備えるCO吸収塔100を示している。
本実施例のCO吸収塔100は、実施例1〜3のCO吸収塔と比べて、より効率良く液体の水とCO捕捉剤101とを分離することができる。実施例1〜3のCO吸収塔では、CO捕捉剤101の上部で凝縮した水は、CO吸収塔の底部にあるプール102または202まで流れて移動する必要があった。しかし、本実施例のCO吸収塔100では、CO捕捉剤101とプール102とがユニットとなっており、凝縮した水がCO捕捉剤101からプール102まで移動する距離が短くなる。さらに、このユニットを高さ方向に複数備えるため、プール102に収容し損なう水の量を減らすことができる。従って、本実施例のCO吸収塔100では、CO捕捉剤101と液体の水とを効率良く分離することができる。
図7は、図4Bに示したCO吸収塔100において、CO捕捉剤101、メッシュ状の板108、突起109、及びプール102で構成されるユニットを、CO吸収塔100の高さ方向に2つ備える構成を示している。
図8を用いて、本発明によるCO回収システムの実施例7を説明する。本実施例では、CO捕捉剤として、ハニカム状のCO捕捉剤110を用いている。図8は、実施例6のCO吸収塔100(図6A)において、CO捕捉剤101の替わりに、ハニカム状のCO捕捉剤110を用いた状態を示す図である。ハニカム状のCO捕捉剤110は、CO吸収塔100の内壁に設けられた突起109の上に載せ置く。
本実施例のCO吸収塔100は、実施例5のCO吸収塔100(図5)と同様に、底板106やメッシュ状の板108が不要となる。そのうえ、CO捕捉剤110を水に浸漬させず、凝縮した水をCO捕捉剤110から隔離するという効果が得られる。
図9を用いて、本発明によるCO回収システムの実施例8を説明する。図9は、本実施例のCO吸収塔100の構成図(縦断面図)である。図9において、図6Aと同一の符号は、図6Aと同一または共通の要素を表す。これらの要素については、説明を省略する。本実施例のCO吸収塔100では、底板106が改良されている。
CO捕捉剤101で凝縮した水は、できるだけ速くCO吸収塔100の内壁側へ移動させることが望ましい。水がCO吸収塔100の径方向の中央部に留まっており、この中央部から下方向に落ちると、ガス流路入口104の中へ入ってしまい、ガスの圧力損失が増加するからである。
そこで、底板106を改良し、CO吸収塔100の径方向の中央部の位置が最も高くなり、CO吸収塔100の内壁に向かって低くなっていき、周縁部(CO吸収塔100の内壁に接する部分)の位置が最も低くなるという傾斜のついた底板106を用いる。このように底板106に傾斜を設けることで、より速く液体の水をプール102に移動させることができる。
なお、本実施例で示した傾斜のついた底板106は、他の実施例で示すCO吸収塔100にも適用することができる。
図10Aと図10Bを用いて、本発明によるCO回収システムの実施例9を説明する。本実施例では、CO捕捉剤101の下部に、液体の水が流れる流路111を設置している。図10Aは、流路111を示す図(CO吸収塔の縦断面図)であり、図10Bは、実施例6のCO吸収塔100(図6A)に流路111を設置した状態を示す図である。図10Aと図10Bにおいて、図6Aと同一の符号は、図6Aと同一または共通の要素を表す。これらの要素については、説明を省略する。
流路111は、溝を持つ棒状の部材、または溝を持たない棒状の部材で構成する。溝を持つ棒状の部材で構成する場合は、液体は溝の中を流れる。溝を持たない棒状の部材で構成する場合は、液体は棒状の部材を伝って流れる。
流路111は、CO捕捉剤101の下部に、CO吸収塔100の径方向の中央部からCO吸収塔100の内壁に向けて、1つ以上設けられる。CO捕捉剤101は、流路111に載せ置かれる。さらに、CO吸収塔100の径方向の中央部からCO吸収塔100の内壁に向けて水が流れるように傾斜がつけられている。すなわち、流路111は、CO吸収塔100の径方向の中央部での位置が最も高く、CO吸収塔100の内壁に向けて位置が低くなっている。流路111の長さは、水が流路111を通ってプール102に収容されるような長さとする。
通常、CO捕捉剤101の中で凝縮した水は、固体を伝いながら下方向に移動していく。CO捕捉剤101の中で凝縮した水のうち、特にCO吸収塔100の径方向の中央部で凝縮した水は、CO吸収塔100の内壁にまで移動することなく下方向に落ち、ガス流路入口104の中に入ってしまうことがある。
本実施例のCO吸収塔100では、CO捕捉剤101の下部に、液体の水が流れる流路111を設置している。このため、径方向の中央部で凝縮した水は、流路111を伝って流れ、プール102まで移動することが可能である。
複数の流路111を、CO吸収塔100の径方向の中央部から内壁へ向けて放射状に設置すると、効果的に水をプール102に移動させることができる。また、流路111の数は、多ければ多いほど効果的である。
なお、本実施例で示した流路111は、他の実施例で示すCO吸収塔100にも適用することができる。
図11Aと図11Bを用いて、本発明によるCO回収システムの実施例10を説明する。図11Aは、本実施例のCO吸収塔100の構成図(縦断面図)であり、図11Bは、CO吸収塔100のプール102のA−A断面図である。図11A及び図11Bにおいて、図2A及び図2Bと同一の符号は、図2A及び図2Bと同一または共通の要素を表す。これらの要素については、説明を省略する。
本実施例のCO吸収塔100では、CO捕捉剤101を再生するための水蒸気は、複数のガス流路により導入される。図11A及び図11Bでは、2つのガス流路により水蒸気が導入される例を示している。1つは、CO吸収塔100の内壁に接するドーナツ状(環状)のガス流路であり、もう1つは、CO吸収塔100の径方向の中央部に位置するガス流路である。
ガス流路入口104は、複数のガス流路に対応して、複数設けられる。図11A及び図11Bでは、2つのガス流路に対応して、2つのガス流路入口104が設けられている。1つは、CO吸収塔100の内壁に接する位置にドーナツ状(環状)に設けられ、もう1つは、CO吸収塔100の径方向の中央部に設けられている。
プール102は、2つのガス流路入口104の間に、ドーナツ状(環状)に配置する(図11Bを参照)。これにより、ガス(水蒸気)がCO吸収塔100の内壁周辺を流れるため、CO吸収塔100の内壁周辺の放熱による温度低下を抑制し、かつ凝縮して液化した水をプール102で効率良く回収することができる。
図12Aは、図11Aに示したCO吸収塔100において、ガス流路の数をさらに増やし、これに対応してガス流路入口104の数を増やした構成を示している図(縦断面図)である。図12Bは、図12Aに示したCO吸収塔100のプール102のA−A断面図である。図12Aに示したCO吸収塔100では、ガス流路入口104の数が7個であり、プール102がこれらのガス流路入口104の間を埋めるように配置される。
図12Aと図12Bに示したCO吸収塔100でも、CO吸収塔100の内壁周辺の放熱による温度低下を抑制し、かつ凝縮して液化した水をプール102で効率良く回収することができる。
図13を用いて、本発明によるCO回収システムの実施例11を説明する。図13は、本実施例のCO吸収塔100の構成図(縦断面図)である。図13において、図1Aと同一の符号は、図1Aと同一または共通の要素を表す。これらの要素については、説明を省略する。
本実施例のCO吸収塔100は、実施例1に示したCO吸収塔100(図1A)において、プール102の替わりに、液体の水を収容するバッファタンク112を備える。液体収容部であるバッファタンク112は、CO吸収塔100の底部に接続され、栓により開閉が可能な排水口103を底に備える。水蒸気が冷却されて液化した水は、CO吸収塔100から下に流れ、バッファタンク112に収容される。すなわち、バッファタンク112が、実施例1のプール102の役割を果たす。
これにより、本実施例のCO吸収塔100では、凝縮して液化した水からCO捕捉剤101やガス流路入口104を隔離することが可能であり、水蒸気の流通が阻害されるのを抑制することができる。また、CO吸収塔100のメンテナンスと液体の水を収容する構成要素(バッファタンク112)のメンテナンスとを、分離して実施することができるという利点もある。
100…CO吸収塔、101…CO捕捉剤、102…プール、103…排水口、104…ガス流路入口、105…ガス流路出口、106…底板、108…メッシュ状の板、109…突起、110…ハニカム状のCO捕捉剤、111…流路、112…バッファタンク、114…CO入口、500…比較例1のCO吸収塔、600…比較例2のCO吸収塔。

Claims (12)

  1. 二酸化炭素含有ガスから二酸化炭素を回収する二酸化炭素回収システムであって、
    固体の二酸化炭素捕捉剤、前記二酸化炭素捕捉剤を収容する二酸化炭素吸収塔、及び前記二酸化炭素吸収塔に水蒸気を流入させるための流路入口を備え、
    前記二酸化炭素吸収塔は、前記二酸化炭素捕捉剤の下方に液体収容部を備える
    ことを特徴とする二酸化炭素回収システム。
  2. 請求項1記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記液体収容部は、前記二酸化炭素吸収塔の底部に設けられる二酸化炭素回収システム。
  3. 請求項2記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記液体収容部は、前記二酸化炭素吸収塔の底部に、前記二酸化炭素吸収塔の内壁に接する環状に設けられる二酸化炭素回収システム。
  4. 請求項2記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記流路入口は、前記二酸化炭素吸収塔の側面に設けられ、
    前記流路入口の最下部は、前記液体収容部が収容できる液体の最高の水位の位置より上方に位置する二酸化炭素回収システム。
  5. 請求項1記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記二酸化炭素捕捉剤と前記液体収容部は、前記二酸化炭素吸収塔の高さ方向に複数備えられ、
    複数の前記液体収容部のそれぞれは、複数の前記二酸化炭素捕捉剤のそれぞれの下方に、前記二酸化炭素吸収塔の内壁に接する環状に設けられる二酸化炭素回収システム。
  6. 請求項1、3または5記載の二酸化炭素回収システムであって、
    周縁部が前記二酸化炭素吸収塔の内壁に接し、前記二酸化炭素捕捉剤を載置する板状部材を備え、
    前記板状部材は、前記二酸化炭素吸収塔の中央部での位置が最も高く、前記周縁部の位置が最も低くなるように傾斜をつけて設置される二酸化炭素回収システム。
  7. 請求項1、3または5記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記二酸化炭素捕捉剤の下部に、前記二酸化炭素吸収塔の中央部から内壁へ向かう棒状の流路を備え、
    前記流路は、前記二酸化炭素吸収塔の中央部での位置が最も高く、前記二酸化炭素吸収塔の内壁に向けて位置が低くなるように傾斜をつけて設置される二酸化炭素回収システム。
  8. 請求項3記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記流路入口は、前記二酸化炭素吸収塔の底面の中央部に設けられる二酸化炭素回収システム。
  9. 請求項3記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記二酸化炭素吸収塔から二酸化炭素と水蒸気を流出させるための流路出口をさらに備え、
    前記流路出口は、前記二酸化炭素吸収塔の底面の中央部に設けられる二酸化炭素回収システム。
  10. 請求項2記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記流路入口は、前記二酸化炭素吸収塔の底面に複数設けられ、
    前記液体収容部は、前記二酸化炭素吸収塔の底部に、複数の前記流路入口の間に設けられる二酸化炭素回収システム。
  11. 請求項1記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記液体収容部は、前記二酸化炭素吸収塔の底部に接続して設けられる二酸化炭素回収システム。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項記載の二酸化炭素回収システムであって、
    前記液体収容部は、底面に、液体を排出するための排水口を備える二酸化炭素回収システム。
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