JP2013162720A - スイッチング素子の駆動装置 - Google Patents

スイッチング素子の駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013162720A
JP2013162720A JP2012025111A JP2012025111A JP2013162720A JP 2013162720 A JP2013162720 A JP 2013162720A JP 2012025111 A JP2012025111 A JP 2012025111A JP 2012025111 A JP2012025111 A JP 2012025111A JP 2013162720 A JP2013162720 A JP 2013162720A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switching element
timing
voltage
state
flow path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012025111A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5810952B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Hamanaka
義行 濱中
Tomoki Suzuki
智貴 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2012025111A priority Critical patent/JP5810952B2/ja
Publication of JP2013162720A publication Critical patent/JP2013162720A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5810952B2 publication Critical patent/JP5810952B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)

Abstract

【課題】上記コレクタ電流の減少速度を低下させる機能に異常が生じる場合、スイッチング素子S¥#の温度が過度に上昇したり、スイッチング素子S¥#に過度に高い電圧が印加されたりするおそれがあること。
【解決手段】スイッチング素子S¥#のオフ操作に際しては、第1放電用スイッチング素子32をオン操作し、ミラー期間において、第1放電用スイッチング素子32をオフして且つ第2放電用スイッチング素子36をオン操作する。この際、ゲート電圧Vgeがオフ操作に伴って低下し始めるタイミングから、スイッチング素子S¥#のセンス端子Stに接続される抵抗体38の電圧降下量(センス電圧Vse)が極大となるまでのタイミングが許容範囲内にあるか否かに基づき、異常の有無を診断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電圧制御形のスイッチング素子である駆動対象スイッチング素子のオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方への切り替えを行なうべく、該他方の状態にするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電するに際し、前記充電のために前記開閉制御端子に接続される電気経路について、前記充電の速度を調整するための充電速度調整パラメータを変更する充電速度調整手段を備えるスイッチング素子の駆動装置に関する。
この種の駆動装置としては、たとえば下記特許文献1に見られるように、駆動対象スイッチング素子としての絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)をオフ操作すべく、ゲートから正の電荷を放電するに際し、コレクタ電流の減少が検出されることでスイッチング速度を低下させるものも提案されている。詳しくは、抵抗値の相違する2つの放電経路を有し、コレクタ電流の減少が検出されることをトリガとして、抵抗値の低い放電経路を開状態とするとともに、抵抗値の高い放電経路を閉状態とする。これにより、コレクタ電流の減少速度を低下させることができ、ひいてはスイッチング損失を抑制しつつもサージ電圧を低減することができる。
特許第3339311号公報
ところで、上記コレクタ電流の減少速度を低下させる機能に異常が生じる場合、スイッチング素子の温度が過度に上昇したり、スイッチング素子に過度に高い電圧が印加されたりするおそれがある。すなわち、スイッチング素子のオフ操作開始直後からコレクタ電流の減少速度が小さくなる異常が生じる場合には、スイッチング損失が増加し、ひいてはスイッチング素子の温度が過度に高くなるおそれがある。また、コレクタ電流の減少速度が低下しない場合には、サージ電圧が大きくなり、ひいてはスイッチング素子に過度に高い電圧が印加されるおそれがある。
本発明は、上記課題を解決する過程でなされたものであり、その目的は、電圧制御形のスイッチング素子である駆動対象スイッチング素子のオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方への切り替えを行なうべく、該他方の状態にするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電するに際し、前記充電を行なうためであって且つ前記開閉制御端子に接続される電気経路について、充電の速度を調整するための充電速度調整パラメータを変更する充電速度調整手段の異常の有無を好適に診断することのできるスイッチング素子の駆動装置の提供にある。
以下、上記課題を解決するための手段、およびその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、電圧制御形のスイッチング素子である駆動対象スイッチング素子(S¥#)のオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方への切り替えを行なうべく、該他方の状態にするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電するに際し、前記充電のために前記開閉制御端子に接続される電気経路(30,34)について、前記充電の速度を調整するための充電速度調整パラメータ(R1,R2)を変更する充電速度調整手段(32,36,40)を備えるスイッチング素子の駆動装置において、前記いずれか一方および他方を指令する操作信号に応じて変化する物理量(Vge,Vse)の検出値を入力とし、一対のタイミングである第1タイミングと第2タイミングとの間の時間間隔(Tdg)を計時する計時手段(図4;S12)と、前記計時手段によって計時された時間に基づき、前記充電速度調整手段の異常の有無を診断する診断手段(図4:S16)と、を備えることを特徴とする。
充電速度調整手段の正常時と異常時とで、第1タイミングおよび第2タイミング間の時間間隔が相違する。上記発明では、この点に鑑み、診断手段を構成した。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1タイミングおよび前記第2タイミングは、いずれも前記物理量の検出値に基づき規定されることを特徴とする。
操作信号に応じて駆動対象スイッチング素子のスイッチング状態が切り替えられるに際しては、いくつかの物理量が変化するものの、それらの変化開始タイミングと操作信号の指令の変更タイミングとの間には一般に遅延が伴う。しかも遅延は、個体差や経年変化を伴うものと考えられる。したがって、操作信号がいずれか一方の指令から他方の指令へと切り替わるタイミングを用いてスイッチング状態の切替速度を定量評価する場合には、個体差や経年変化の影響を受け、ひいてはこれを用いた診断を高精度に行なうことが困難となるおそれがある。
上記発明では、この点に鑑み、操作信号に応じて変化する物理量を切替速度の定量評価に用いるタイミングを規定するパラメータとして選択した。
なお、本発明にかかる以下の代表的な実施形態に関する概念の拡張については、代表的な実施形態の後の「その他の実施形態」の欄に記載してある。
第1の実施形態にかかるシステム構成図。 同実施形態にかかるドライブユニットの回路構成を示す回路図。 同実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理を示すタイムチャート。 同実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理の手順を示す流れ図。 第2の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理を示すタイムチャート。 第3の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理を示すタイムチャート。 第4の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理の手順を示す流れ図。 同実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理を示すタイムチャート。 第5の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理を示すタイムチャート。 第6の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理の手順を示す流れ図。 第7の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理の手順を示す流れ図。 第8の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理の手順を示す流れ図。 第9の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理の手順を示す流れ図。 第10の実施形態にかかるスイッチング素子のオフ操作処理の手順を示す流れ図。 第11の実施形態にかかるドライブユニットの回路構成を示す回路図。
<第1の実施形態>
以下、本発明にかかるスイッチング素子の駆動装置を車載主機としての回転機に接続される電力変換回路の駆動装置に適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態にかかる制御システムの全体構成を示す。モータジェネレータ10は、車載主機であり、図示しない駆動輪に機械的に連結されている。モータジェネレータ10は、インバータINVおよび昇圧コンバータCNVを介して高電圧バッテリ12に接続されている。ここで、昇圧コンバータCNVは、コンデンサCと、コンデンサCに並列接続された一対のスイッチング素子Scp,Scnと、一対のスイッチング素子Scp,Scnの接続点と高電圧バッテリ12の正極とを接続するリアクトルLとを備えている。そして、スイッチング素子Scp,Scnのオン・オフによって、高電圧バッテリ12の電圧(例えば百V以上)を所定の電圧(例えば「666V」)を上限として昇圧するものである。一方、インバータINVは、スイッチング素子Sup,Sunの直列接続体と、スイッチング素子Svp,Svnの直列接続体と、スイッチング素子Swp,Swnの直列接続体とを備えており、これら各直列接続体の接続点がモータジェネレータ10のU,V,W相にそれぞれ接続されている。これらスイッチング素子S¥#(¥=u,v,w,c;#=p,n)として、本実施形態では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)が用いられている。そして、これらにはそれぞれ、ダイオードD¥#が逆並列に接続されている。
制御装置18は、低電圧バッテリ16を電源とする制御装置である。制御装置18は、モータジェネレータ10を制御対象とし、その制御量を所望に制御すべく、インバータINVや昇圧コンバータCNVを操作する。詳しくは、昇圧コンバータCNVのスイッチング素子Scp,Scnを操作すべく、操作信号gcp、gcnをドライブユニットDUに出力する。また、インバータINVのスイッチング素子Sup,Sun,Svp,Svn,Swp,Swnを操作すべく、操作信号gup,gun,gvp,gvn,gwp,gwnをドライブユニットDUに出力する。ここで、高電位側の操作信号g¥pと、対応する低電位側の操作信号g¥nとは、互いに相補的な信号となっている。換言すれば、高電位側のスイッチング素子S¥pと、対応する低電位側のスイッチング素子S¥nとは、交互にオン状態とされる。
ここで、高電圧バッテリ12を備える高電圧システムと低電圧バッテリ16を備える低電圧システムとは、基準電位が相違するものである。すなわち、たとえば高電圧バッテリ12の正極電位および負極電位の中央値を車体電位として且つ低電圧バッテリ16の負極電位を車体電位とする等、高電圧バッテリ12の負極電位と低電圧バッテリ16の負極電位とが互いに相違する設定となっている。そして、これら両システム間での信号の授受は、例えばフォトカプラ等の絶縁通信手段を備えるインターフェース14を介して行われる。
図2に、上記ドライブユニットDUの構成を示す。
図示されるように、たとえば低電圧バッテリ16からフライバックコンバータを介して供給される電力による電源20には、PチャネルMOS電界効果トランジスタ(定電流用スイッチング素子22)が接続されている。定電流用スイッチング素子22は、定電流用抵抗体24に接続されており、定電流用抵抗体24は、スイッチング素子S¥#の開閉制御端子(ゲート)に接続されている。
定電流用抵抗体24の両端の電位差に応じた電位差Vcは、1チップ化された半導体集積回路であるドライブIC40に取り込まれる。ドライブIC40では、電位差Vcが目標値となるように定電流用スイッチング素子22のゲートの電圧を操作する。これにより、定電流用抵抗体24の電圧降下量は、一定値に操作されることとなり、ひいてはスイッチング素子S*#のゲートの充電電流が一定値に制御される。
上記スイッチング素子S¥#のゲートは、放電用抵抗体30およびNチャネルMOS電界効果トランジスタ(第1放電用スイッチング素子32)を介して、スイッチング素子S¥#のエミッタに接続されている。また、スイッチング素子S¥#のゲートは、放電用抵抗体34およびNチャネルMOS電界効果トランジスタ(第2放電用スイッチング素子36)を介して、スイッチング素子S¥#のエミッタに接続されている。
上記放電用抵抗体30,34は、いずれも線形素子であり、放電用抵抗体30の抵抗値R1は、放電用抵抗体34の抵抗値R2よりも小さくなっている。これは、スイッチング素子S¥#をオフ操作すべく、オフとするための電荷(負の電荷)を充電するに際しての充電経路(正の電荷の放電経路)の抵抗値を変更するアクティブゲート制御のための構成である。すなわち、上記充電経路の抵抗値は、本実施形態にかかる充電速度調整パラメータとなっている。抵抗値の変更は、スイッチング損失の低減とサージ電圧の抑制との好適な両立を図ることを狙いとするものである。ちなみに、本実施形態では、スイッチング素子S¥#のオン操作については、定電流制御を採用することで、定電流用スイッチング素子22のゲートの印加電圧を一定とするいわゆる定電圧制御を行なう場合と比較して、スイッチング損失の低減とサージ電圧の抑制との両立を良好なものとしている。
上記定電流用スイッチング素子22や、第1放電用スイッチング素子32、第2放電用スイッチング素子36は、ドライブIC40によって操作される。すなわち、ドライブIC40では、上記操作信号g¥#に基づき、第1放電用スイッチング素子32および第2放電用スイッチング素子36と、定電流用スイッチング素子22とを相補的にオン・オフすることでスイッチング素子S*#を駆動する。すなわち、操作信号g¥#がオン操作指令となることで、定電流用スイッチング素子22をオンして且つ第1放電用スイッチング素子32および第2放電用スイッチング素子36をオフする。また、操作信号g¥#がオフ操作指令となることで、定電流用スイッチング素子22をオフして且つ第1放電用スイッチング素子32および第2放電用スイッチング素子36をオンする。
上記スイッチング素子S¥#は、その開閉する流通経路(コレクタおよびエミッタ間の電気経路)に流れる電流(コレクタ電流)と相関を有する微少電流を出力するセンス端子Stを備えている。そして、センス端子Stは、抵抗体38を介してエミッタに電気的に接続されている。これにより、センス端子Stから出力される電流によって抵抗体38に電圧降下が生じるため、抵抗体38による電圧降下量(センス電圧Vse)を、スイッチング素子S¥#のコレクタ電流の検出信号とすることができる。
そして、ドライブIC40では、センス電圧Vseに基づき、スイッチング素子S¥#を流れる電流量が許容上限値を超えると判断される場合、定電流用スイッチング素子22を強制的にオフして且つ、低電圧システム(制御装置18)にフェール信号FLを出力する。このフェール信号FLによって、先の図1に示すフェール処理部14aでは、インバータINVやコンバータCNVをシャットダウンする。ちなみに、フェール処理部14aの構成は、例えば特開2009−60358号公報の図3に記載のものとすればよい。なお、この際、スイッチング素子S¥#をオフ操作するに際しては、放電用抵抗体30,34を備える放電経路よりも抵抗値の大きい放電経路(図示略)を用いることが望ましい。
本実施形態では、スイッチング素子S¥#の通常駆動時においてスイッチング素子S¥#をオフ状態に切り替えるに際し、第1放電用スイッチング素子32のみをオン操作した後、これをオフ操作するとともに第2放電用スイッチング素子36をオン操作する。これにより、スイッチング素子S¥#をオフするための電荷(負の電荷)の充電経路の抵抗値を、オフ状態の切り替え期間において増大させることで、アクティブゲート制御を行なう。
図3に、上記アクティブゲート制御を示す。ここで、図3(a)は、ゲート電圧Vgeの推移を示し、図3(b)は、スイッチング素子S¥#における流通経路の両端の電圧(コレクタエミッタ間電圧Vce)の推移を示し、図3(c)は、センス電圧Vseの推移を示す。また、図3(d)は、操作信号g¥#の推移を示し、図3(e)は、第1放電用スイッチング素子32の駆動状態の推移を示し、図3(f)は、第2放電用スイッチング素子36の駆動状態の推移を示す。
図示されるように、操作信号g¥#がオフ操作指令に切り替わることで、定電流用スイッチング素子22をオフ操作し、第1放電用スイッチング素子32をオン操作する。これにより、スイッチング素子S¥#のゲートの正の電荷が放電されるため、ゲート電圧Vgeが低下する。そして、ゲート電圧Vgeの低下速度が一旦低下するミラー期間においてコレクタ電流が減少し始めるものの、この際、図3(c)に示すように、センス電圧Vseは上昇する。すなわち、スイッチング状態の切り替え期間において、センス電圧Vseとコレクタ電流との相関が一時的に崩れる現象が見られる。
ここで、センス電圧Vseが上昇してピークとなるタイミングは、スイッチング素子S¥#の両端の電圧(コレクタエミッタ間電圧Vce)が上昇する過程でピークとなるタイミングと同期していることが発明者らによって見出されている。本実施形態では、この点に鑑み、センス電圧Vseがピークへと上昇するタイミングにおいて、スイッチング素子S¥#のゲートの正の電荷の放電経路を、第1放電用スイッチング素子32を備える経路から第2放電用スイッチング素子36を備える経路に切り替える。詳しくは、センス電圧Vseがアクティブゲート用閾値電圧Vsth以上となるタイミングにおいて、第1放電用スイッチング素子32をオフとして且つ第2放電用スイッチング素子36をオンとする。これにより、スイッチング損失を極力低減しつつもサージを好適に抑制することができる。
すなわち、スイッチング損失を低減する上では、ゲートの放電速度は大きいほどよい。これに対し、サージを抑制する上では、ゲートの放電速度は小さいほどよいものの、スイッチング素子S¥#を流れる電流の変化に起因した寄生インダクタの起電圧がある程度大きくなったとしても、スイッチング素子S¥#の流通経路の両端の電圧(コレクタエミッタ間電圧Vce)がインバータINVの入力電圧以下の領域にあっては、スイッチング素子S¥#に過度に高い電圧が印加されることはない。このため、理想的には、コレクタエミッタ間電圧がインバータINVの入力電圧となることでゲートの放電経路の抵抗値を大きくすることが望ましい。一方、コレクタエミッタ間電圧がインバータINVの入力電圧となるタイミングとセンス電圧Vseがピークへと上昇するタイミングとの一対のタイミングについて、それらは近似している。このため、本実施形態ではセンス電圧Vseの上昇タイミングを利用して放電経路の抵抗値を切り替える。
ところで、上記アクティブゲート制御が正常に機能しない場合、様々な不都合が生じる。すなわちたとえば、第1放電用スイッチング素子32のオン状態から第2放電用スイッチング素子36のオン状態への切り替えタイミングが遅れたり、切り替え自体がなされなかったりする場合には、オフ状態への切替速度を低下させることができないことから、サージ電圧が過度に大きくなるおそれがある。またたとえば、第1放電用スイッチング素子32のオン状態から第2放電用スイッチング素子36のオン状態への切り替えタイミングが早すぎる場合には、オフ状態への切替速度が小さくなることから、スイッチング素子S¥#のスイッチング損失が増大するおそれがある。
そこで本実施形態では、次のようにして、アクティブゲート制御の異常の有無を診断する。すなわち、操作信号g¥#がオフ操作指令に切り替えられた後、ゲート電圧Vgeが僅かに低下するタイミングt1からセンス電圧Vseが極大となるタイミングまでに要する時間(診断時間Tdg)について、それが許容範囲の長さにあるか否かに基づき異常の有無を診断する。ここで、診断時間Tdgの開始タイミング(第1タイミング)を、操作信号g¥#のオフ操作指令への切り替えタイミングとする代わりに、ゲート電圧Vgeが低下し始めるタイミング(診断用閾値電圧Vgth以下となるタイミング)とするのは、回路遅延の影響を除去するためである。すなわち、操作信号g¥#がオフ操作指令に切り替わった後、定電流用スイッチング素子22がオフ操作され、第1放電用スイッチング素子32がオン操作されるまでには回路遅延が生じる。そして、この回路遅延は、ドライブユニットDUの個体差に起因してばらつきうる。このため、オフ操作指令への切替タイミングを用いて診断時間Tdgを定める場合、診断時間Tdgには、上記個体差によるばらつきの影響が及び、これにより診断精度の低下を招くおそれがある。
図4に、本実施形態にかかる診断処理の手順を示す。この処理は、ドライブIC40によって実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、操作信号g¥#がオフ操作指令であって且つゲート電圧Vgeが診断用閾値電圧Vgth以下となったか否かを判断する。ステップS10において肯定判断される場合、ステップS12において、診断時間Tdgをインクリメントする。この処理は、センス電圧Vseが極大値となるまで実行される(ステップS14)。そして、センス電圧Vseが極大値となる場合、ステップS16において、診断時間Tdgが、下限側閾値時間Tdgth1以上であって且つ上限側閾値時間Tdgth2以下であるか否かを判断する。この処理は、診断時間Tdgが正常であると考えられる範囲にあるか否かを判断するものである。そして、ステップS16において肯定判断される場合、ステップS18において、診断時間Tdgを初期化する。これに対し、ステップS16において否定判断される場合、ステップS20において、低電圧システム側にフェール信号FLを出力する。
なお、ステップS18,S20の処理が完了する場合や、ステップS10において否定判断される場合には、この一連の処理を一旦終了する。
以上説明した本実施形態によって奏することのできるいくつかの効果を以下に記載する。
(1)診断時間Tdgの開始タイミング(第1タイミング)を、スイッチング素子S¥#の流通経路の一方の端部(エミッタ)と開閉制御端子(ゲート)との間の電位差(ゲート電圧Vge)の検出値が規定量低下したタイミングとした。これにより、センス電圧Vseやコレクタエミッタ間電圧Vceを用いる場合と比較して、S/N比を向上させることができる。これは、オフ操作指令に伴うゲート電圧Vgeの変化率(変化量/変化前の値)が、センス電圧Vseやコレクタエミッタ間電圧Vceの変化率と比較して大きいためである。
(2)診断時間Tdgの終了タイミング(第2タイミング)を、センス電圧Vseが極大に上昇するタイミングとした。これにより、ゲート電圧Vgeを用いる場合と比較して、S/N比を向上させることができる。これは、オフ操作指令後、スイッチング素子S¥#のオフ状態への切り替えに伴うセンス電圧Vseの変化率が、ゲート電圧Vgeの変化率と比較して大きいためである。
<第2の実施形態>
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図5に、本実施形態にかかる異常診断処理を示す。なお、図5(a)〜図5(f)は、先の図3(a)〜図3(f)に対応している。
本実施形態では、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、ミラー期間となるタイミングとする。ミラー期間となるタイミングは、アクティブゲート制御が正常に機能する場合としない場合とで相違するものであるため、これによってもアクティブゲート制御の異常の有無を診断する上で適切な終了タイミングを規定することができる。ここで、ミラー期間となるタイミングは、たとえばゲート電圧Vgeの減少速度が規定値以下に低下するタイミングとすればよい。
<第3の実施形態>
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図6に、本実施形態にかかる異常診断処理を示す。なお、図6(a)〜図6(f)は、先の図3(a)〜図3(f)に対応している。
本実施形態では、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、ゲート電圧Vgeがゼロとなるタイミングとする。ゲート電圧Vgeがゼロとなるタイミングは、アクティブゲート制御が正常に機能する場合としない場合とで相違するものであるため、これによってもアクティブゲート制御の異常の有無を診断する上で適切な終了タイミングを規定することができる。
<第4の実施形態>
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図7に、本実施形態にかかる診断処理の手順を示す。この処理は、ドライブIC40によって実行される。なお、図7において、先の図4に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
図示されるように、本実施形態では、診断時間Tdgを定める始点側のタイミング(第1タイミング)を、操作信号g¥#のオフ操作指令に伴いセンス電圧Vseがアクティブゲート用閾値電圧Vsth以上となるタイミングとする(ステップS10a)。また、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、センス電圧Vseがゼロとなるタイミングとする(ステップS14a)。センス電圧Vseがゼロとなるタイミングは、アクティブゲート制御が正常に機能する場合としない場合とで相違するものであるため、これによってもアクティブゲート制御の異常の有無を診断する上で適切な終了タイミングを規定することができる。なお、図8に、診断時間Tdgを、ゲート電圧Vgeやセンス電圧Vseの推移とともに示した。ここで、図8(a)〜図8(f)は、先の図3(a)〜図3(f)に対応している。
このように、本実施形態では、センス電圧Vseが極大に上昇するタイミングおよびセンス電圧Vseがゼロとなるタイミング間の時間間隔を用いることで、特に、サージを低減すべくゲートの放電速度を低下させる処理の異常の有無を診断することができる。
<第5の実施形態>
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図9に、本実施形態にかかる異常診断処理を示す。なお、図9(a)〜図9(f)は、先の図3(a)〜図3(f)に対応している。
本実施形態では、診断時間Tdgを定める始点側のタイミング(第1タイミング)を、操作信号g¥#のオフ操作指令に伴いセンス電圧Vseが極大となるタイミングとし、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、ゲート電圧Vgeがゼロとなるタイミングとする。
<第6の実施形態>
以下、第6の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図10に、本実施形態にかかる診断処理の手順を示す。この処理は、ドライブIC40によって実行される。なお、図10において、先の図4に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、まずステップS30において、操作信号g¥#のオン操作指令からオフ操作指令への切り替わりタイミングであるか否かを判断する。そして切り替わりタイミングであると判断されると、ステップS32において、そのときのセンス電圧Vseを、初期電圧Vse0として記憶する。続くステップS34では、センス電圧Vseが、初期電圧Vse0から規定量Δ上昇したか否かを判断する。この処理は、診断時間Tdgを定める始点側のタイミング(第1タイミング)であるか否かを判断するためのものである。センス電圧Vseが初期電圧Vse0から規定量Δ上昇する現象は、オフ操作指令に伴うスイッチング素子S¥#の実際のオフ状態への移行開始に起因したものであるため、これにより、始点側のタイミングから回路遅延を排除することができる。そしてステップS34において肯定判断される場合、ステップS36に移行することで、診断時間Tdgの経時処理を開始する。
診断時間Tdgの計時処理は、センス電圧Vseがアクティブゲート用閾値電圧Vsth以上となるまで実行される(ステップS38)。すなわち、本実施形態では、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、センス電圧Vseがアクティブゲート用閾値電圧Vsth以上となるタイミングとする。
<第7の実施形態>
以下、第7の実施形態について、先の第6の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図11に、本実施形態にかかる診断処理の手順を示す。この処理は、ドライブIC40によって実行される。なお、図11において、先の図10に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、操作信号g¥#のオン操作指令からオフ操作指令への切り替わりタイミングであると判断されると、ステップS32aにおいて、そのときのスイッチング素子S¥#のコレクタエミッタ間電圧Vceを初期電圧Vce0とする。ここで、コレクタエミッタ間電圧Vceは、たとえばコレクタエミッタ間電圧を一対のコンデンサによって分圧した値をドライブIC40に取り込むことで把握すればよい。そして、本実施形態では、診断時間Tdgを定める始点側のタイミング(第1タイミング)を、コレクタエミッタ間電圧Vceが初期電圧Vce0から規定量上昇するタイミングとする(ステップS34a)。また、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、センス電圧Vseが極大となるタイミングとする(ステップS38a)。
ここで、コレクタエミッタ間電圧Vceが規定量上昇する現象は、オフ操作指令に伴ってスイッチング素子S¥#がオフ状態へと移行することで生じるものである。このため、コレクタエミッタ間電圧Vceが規定量上昇するタイミングを始点側のタイミングとすることで、始点側のタイミングから回路遅延を排除することができる。
<第8の実施形態>
以下、第8の実施形態について、先の第6の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図12に、本実施形態にかかる診断処理の手順を示す。この処理は、ドライブIC40によって実行される。なお、図12において、先の図10に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
本実施形態では、診断時間Tdgを定める始点側のタイミング(第1タイミング)を、コレクタエミッタ間電圧Vceが極大となるタイミングとする(ステップS34b)。また、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、コレクタエミッタ間電圧VceがインバータINVの入力電圧VHに低下するタイミングとする(ステップS38b)。ここで、コレクタエミッタ間電圧Vceが極大となるタイミングや、入力電圧VHに低下するタイミングは、アクティブゲート制御が正常に機能する場合としない場合とで相違するものである。このため、これによってもアクティブゲート制御の異常の有無を診断する上で適切なタイミングを規定することができる。特に、コレクタエミッタ間電圧Vceは、アクティブゲート制御の直接の制御量であるため、その変化に基づき異常の有無を診断する本実施形態によれば、アクティブゲート制御がその狙いとする効果を発揮できているか否かを的確に判断することができる。
<第9の実施形態>
以下、第9の実施形態について、先の第6の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図13に、本実施形態にかかる診断処理の手順を示す。この処理は、ドライブIC40によって実行される。なお、図13において、先の図10に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
この一連の処理では、操作信号g¥#のオン操作指令からオフ操作指令への切り替わりタイミングであると判断されると、ステップS32cにおいて、そのときのスイッチング素子S¥#の流通経路を流れる電流(コレクタ電流Ic)を初期電流Ic0とする。ここで、コレクタ電流Icは、たとえばコレクタ端子に流入する電流を検出するホール素子等を備えることで把握すればよい。そして、本実施形態では、診断時間Tdgを定める始点側のタイミング(第1タイミング)を、コレクタ電流Icが減少を開始するタイミングとする(ステップS34c)。また、診断時間Tdgを定める終点側のタイミング(第2タイミング)を、コレクタ電流Icがゼロとなるタイミングとする(ステップS38c)。
ここで、コレクタ電流Icが減少を開始するタイミングは、オフ操作指令に伴ってスイッチング素子S¥#がオフ状態へと移行することで生じるものである。このため、コレクタ電流Icが減少を開始するタイミングを始点側のタイミングとすることで、始点側のタイミングから回路遅延を排除することができる。
一方、コレクタ電流Icがゼロとなるタイミングは、アクティブゲート制御が正常に機能する場合としない場合とで相違するものである。このため、これによってもアクティブゲート制御の異常の有無を診断する上で適切な終了タイミングを規定することができる。
<第10の実施形態>
以下、第10の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
図14に、本実施形態にかかる診断処理の手順を示す。この処理は、ドライブIC40によって実行される。なお、図14において、先の図4に示した処理に対応する処理については、便宜上同一のステップ番号を付している。
本実施形態では、診断時間Tdgの許容範囲(下限側閾値時間Tdgth1,上限側閾値時間Tdgth2)を、コレクタ電流Icや、スイッチング素子S¥#の温度Tsw、インバータINVの入力電圧VHに応じて可変設定する(ステップS16a)。ここで、コレクタ電流Icを用いるのは、スイッチング素子S¥#を流れる電流が小さいほど、ミラー電圧が低くなり、オフ状態に切り替わるまでの時間が短くなることに鑑みたものである。また、スイッチング素子S¥#の温度Tswを用いるのは、温度Tswが低いほど、スイッチング状態の切替速度が大きくなることに鑑みたものである。また、入力電圧VHを用いるのは、入力電圧VHが低いほど、スイッチング素子S¥#のコレクタおよびゲート間等の浮遊容量の充電電荷量が少ないために、スイッチング状態の切替速度が大きくなることに鑑みたものである。
このように、上記パラメータに応じて診断時間Tdgの許容範囲を可変設定することで、異常の有無をより高精度に判断することができる。
なお、コレクタ電流Icは、たとえばコレクタ端子に流入する電流を検出するホール素子等を備え、その出力信号をドライブIC40に取り込むことで把握すればよい。また、スイッチング素子S¥#の温度Tswは、たとえばスイッチング素子S¥#付近に感温ダイオードを配置し、その順方向電圧降下量をドライブIC40に取り込むことで把握することができる。
<第11の実施形態>
以下、第11の実施形態について、先の第10の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、診断時間Tdgを、制御装置18に送信し、制御装置18において診断時間Tdgが許容範囲内にあるか否かを判断する。このように、制御装置18側で診断時間Tdgが許容範囲内にあるか否かを判断することには以下に述べるメリットがある。
まず第1に、コレクタ電流Ic等を検出するセンサの出力値は、通常、制御装置18に取り込まれるものの、ドライブユニットDUに取り込まれることはないため、診断のためだけにセンサ出力値をドライブユニットDUに取り込めるようにすることはハードウェア手段の追加等の問題が生じることがある。
第2に、診断時間Tdgが許容範囲内か否かを判断する際に利用する下限側閾値時間Tdgth1や上限側閾値時間Tdgth2を可変設定する処理自体も、制御装置18によって行なう方が容易となることがある。これは、制御装置18がソフトウェア処理手段を備える場合に特にいえることである。
本実施形態では、図15に示すように、診断時間Tdgを制御装置18に送信する際に用いる絶縁通信手段(フォトカプラ50)を、感温ダイオードSDによって検出されるスイッチング素子S¥#の温度Tswに関する信号を送信する手段と共有する。これは、絶縁通信手段の数や配線の数を低減するための設定である。
詳しくは、フォトカプラ50を介して出力する信号を、診断時間Tdgに関するものとするか、温度Tswに関するものとするかを時系列で切り替えることで行なうことができる。なお、フォトカプラ50を介して信号を伝達させるに際しては、診断時間Tdgや温度Tswを、一旦PWM処理することで、それらの情報を論理「H」および論理「L」の一周期に対する論理「H」となる時間の時比率に変換する。ここで、PWM処理のキャリア周波数を、診断時間Tdgに関する信号を送信するときと、温度Tswに関する信号を送信するときとで相違させるなら、制御装置18における識別も容易である。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
「第1タイミングについて」
操作信号g¥#がオン操作指令およびオフ操作指令のいずれか一方から他方に切り替わるタイミングであってもよい。
「診断手段について」
計時された時間(診断時間Tdg)と閾値(下限側閾値時間Tdgth1、上限側閾値時間Tdgth2)との大小比較を行なうものに限らない。たとえば、上記第3の実施形態(図6)において、診断時間Tdgにおけるゲート電圧Vgeの変化量を診断時間Tdgで除算することでゲート電圧Vgeの平均変化速度を算出し、これと閾値との大小比較を行なうようにしてもよい。
「計時手段について」
ハードウェア処理手段に限らず、ソフトウェア処理手段によって構成してもよい。また、高電圧システム(ドライブユニットDU)に搭載するものに限らず、低電圧システム(制御装置18)に搭載してもよい。
「充電速度調整手段について」
第1放電用スイッチング素子32をオフとするとともに第2放電用スイッチング素子36をオンするものに限らず、これら双方のオン状態から片方のオン状態に切り替えるものであってもよい。この際、第1放電用スイッチング素子32、第2放電用スイッチング素子36のそれぞれに接続される抵抗体の抵抗値は同一であってもよい。
また、たとえば充電速度調整パラメータの切り替えを2段階で行なうものであってもよい。ここでは、上記実施形態で例示した切り替えに加えて、ゲート電圧Vgeがスイッチング素子S¥#がオンする閾値電圧未満となることで、第1放電用スイッチング素子32および第2放電用スイッチング素子36の双方をオン状態とする第3の状態への切り替えを行ってもよい。また、この第3の状態(抵抗値が最小の放電経路の閉状態)を実現する専用のスイッチング素子として、オフ保持用スイッチング素子を備えるようにしてもよい。ここで、オフ保持用スイッチング素子は、スイッチング素子S¥#のゲートおよびエミッタ間を短絡するためのNチャネルMOS型電界効果トランジスタによって構成すればよい。そして、オフ保持用スイッチング素子をオフ操作指令期間において継続してオン状態とするなら、スイッチング素子S¥#の流通経路の端部(コレクタおよびエミッタ)とゲートとの間の寄生容量を介してゲートに高周波ノイズが重畳することでスイッチング素子S¥#が誤ってオン状態となることを回避することもできる。
またたとえば、放電用スイッチング素子のゲート電圧を操作することで、これを流れる電流を定電流に制御する手段にあって、定電流量を途中で変更するものであってもよい。
さらにたとえば、スイッチング素子S¥#のゲートへの印加電圧値であってもよい。これはたとえば、放電速度を上昇させたい放電初期に限って、ゲートとエミッタとを接続する代わりに、ゲートをエミッタよりも低電位となる箇所に接続し(ゲートに負バイアスを印加し)、その後、ゲートをエミッタに接続する(ゲートにゼロ電圧を印加する)ことによって実現することができる。
「センス端子の出力検出値について」
センス端子Stとエミッタとの間に接続される抵抗体38の電圧降下量に限らない。たとえばセンス端子Stに接続されるインダクタの両端の電圧の検出値であってもよい。
「センス端子の出力検出値が極大に上昇するタイミングについて」
センス電圧Vseがアクティブゲート用閾値電圧Vsth以上となるタイミングや、センス電圧Vseが上昇から下降に転じるタイミングに限らない。たとえば、図3(c)に示されるように、センス電圧Vseが極大に上昇するに際して変化速度が大きくなることに鑑み、変化速度が閾値以上となるタイミングとしてもよい。
「電位差の検出値(ゲート電圧Vge)が規定量低下したタイミングについて」
オフ操作指令への切り替えタイミングにおけるゲート電圧Vge(オン操作時のゲート印加電圧)よりも規定量Δだけ低い値(診断用閾値電圧Vgth)とゲート電圧Vgeとの大小比較に基づき特定されるタイミングに限らない。たとえば、オフ操作指令に応じてゲート電圧Vgeの低下速度が規定値以上となるタイミングや規定値以上となってから所定時間経過したタイミングとしてもよい。
「流通経路の両端の電圧(コレクタエミッタ間電圧Vce)の利用について」
上記第7の実施形態(図11)や上記第8の実施形態(図12)において例示したものに限らない。たとえば、ゲート電圧Vgeが規定量低下したタイミングと、コレクタエミッタ間電圧Vceがピークとなるタイミングとの間隔を診断時間Tdgとするものであってもよい。
「流通経路を流れる電流量の検出値(コレクタ電流Ic)の利用について」
上記第9の実施形態(図13)に限らない。たとえば、ミラー期間となるタイミング(ゲート電圧Vgeの変化速度が低下するタイミング)と、コレクタ電流Icがゼロとなるタイミングとの間隔を診断時間Tdgとするものであってもよい。
「可変手段について」
上記第10の実施形態(図14)では、異常がある旨診断する条件とする診断時間の範囲(下限側閾値時間Tdqth1、上限側閾値時間Tdgth2)を、コレクタ電流Ic、入力電圧VHおよびスイッチング素子S¥#の温度Tswに応じて可変設定したが、これに限らない。たとえばこれら3つのパラメータのうちの1つまたは2つのみを入力として可変設定してもよい。
「オン状態およびオフ状態のいずれか一方および他方について」
上記実施形態では、他方の状態をオフ状態とし、他方の状態とするための電荷を負の電荷としたがこれに限らない。換言すれば、充電速度調整手段による充電速度調整パラメータの変更がなされる期間としては、ゲートから正の電荷を放電させる期間に限らない。たとえば、ゲートに正の電荷を充電する期間であってもよい。
「診断時間Tdgの伝達手段について」
上記第11の実施形態(図15)では、ほかの電子機器(感温ダイオードSD)の出力信号(スイッチング素子S¥#の温度Tsw)の伝達手段と、診断時間Tdgの伝達手段とを共有したがこれに限らない。たとえば、フェール信号FLの伝達手段が、各スイッチング素子S¥#毎に各別の信号線を介して制御装置18に入力される構成であるなら、この伝達手段と共有してもよい。これは、たとえば診断時間Tdgを時比率信号とし、フェール信号FLを、論理Hまたは論理Lが継続する信号とすることで実現することができる。
もっとも、診断時間Tdgの伝達手段としては、他の電子機器の出力信号の伝達手段と共有されるものに限らない。
「絶縁通信手段について」
高電圧システムと低電圧システムとを絶縁しつつ、それらの一方から他方へと信号を伝達する手段としては、フォトカプラ等の光絶縁素子に限らず、たとえばトランス等の磁気絶縁素子であってもよい。
「基準電位について」
低電圧システムと高電圧システムとの基準電位を同一としてもよい。
「駆動対象スイッチング素子について」
IGBTに限らず、たとえばNチャネルMOS電界効果トランジスタであってもよい。もっともこれに限らず、たとえばPチャネルMOS電界効果トランジスタであってもよい。ただし、この場合、オフ操作に際して、ゲートに正の電荷を充電することとなる。
「一対の流通規制要素の直列接続体について」
直流交流変換回路(インバータINV)の各レッグや、コンバータCNVのスイッチング素子Scp,Scnの直列接続体に限らない。たとえば、コンバータCNVのうちのスイッチング素子Scpを削除することで、昇圧チョッパ回路を構成し、ダイオードDcpと、スイッチング素子ScnおよびダイオードDcnとの直列接続体としてもよい。この場合、ダイオードDcpは、電流の流通方向を一方向に制限する整流機能を有する第1流通規制要素となり、スイッチング素子ScnおよびダイオードDcnは、電流の流通経路を開閉する開閉機能を有する第2流通規制要素となる。
「直流電圧源について」
コンデンサCに限らない。たとえば先の図1に示すシステムにおいてコンバータCNVを削除するなら、直流電圧源は、高電圧バッテリ12となる。
「そのほか」
集積回路として1チップ化する部材としては、先の図2に示したものに限らない。たとえば、第1放電用スイッチング素子32や第2放電用スイッチング素子36についてもドライブIC内に備えるようにしてもよい。
30…放電用抵抗体、32…第1放電用スイッチング素子、34…放電用抵抗体、36…第2放電用スイッチング素子、St…センス端子。

Claims (19)

  1. 電圧制御形のスイッチング素子である駆動対象スイッチング素子のオン状態およびオフ状態のいずれか一方から他方への切り替えを行なうべく、該他方の状態にするための電荷を前記駆動対象スイッチング素子の開閉制御端子に充電するに際し、前記充電のために前記開閉制御端子に接続される電気経路について、前記充電の速度を調整するための充電速度調整パラメータを変更する充電速度調整手段を備えるスイッチング素子の駆動装置において、
    前記いずれか一方および他方を指令する操作信号に応じて変化する物理量の検出値を入力とし、一対のタイミングである第1タイミングと第2タイミングとの間の時間間隔を計時する計時手段と、
    前記計時手段によって計時された時間に基づき、前記充電速度調整手段の異常の有無を診断する診断手段と、
    を備えることを特徴とするスイッチング素子の駆動装置。
  2. 前記第1タイミングおよび前記第2タイミングは、いずれも前記物理量の検出値に基づき規定されることを特徴とする請求項1記載のスイッチング素子の駆動装置。
  3. 前記駆動対象スイッチング素子は、該スイッチング素子が開閉する流通経路の一方の端部と前記開閉制御端子との間の電位差の操作によって開閉操作され、
    前記第1タイミングおよび前記第2タイミングを定めるための前記物理量は、前記駆動対象スイッチング素子が前記流通経路を流れる電流と相関を有する微小電流を出力するセンス端子を備えるとした場合の該センス端子の出力検出値、前記電位差、前記流通経路の両端の電位差、および前記流通経路を流れる電流のうちの1つ、または2つであることを特徴とする請求項1または2記載のスイッチング素子の駆動装置。
  4. 前記他方の状態がオフ状態であり、
    前記駆動対象スイッチング素子は、該スイッチング素子が開閉する流通経路の一方の端部と前記開閉制御端子との間の電位差の操作によって開閉操作されるものであり、
    前記第1タイミングを、前記電位差の検出値が前記駆動対象スイッチング素子をオン状態としているときと比較して規定量低下したタイミングとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  5. 前記駆動対象スイッチング素子は、前記流通経路を流れる電流と相関を有する微小電流を出力するセンス端子を備え、
    前記第2タイミングを、前記駆動対象スイッチング素子のオフ操作に伴って前記センス端子の出力検出値が極大に上昇するタイミングとすることを特徴とする請求項4記載のスイッチング素子の駆動装置。
  6. 前記第2タイミングは、前記電位差の検出値に基づきミラー期間にあると判断されるタイミングであることを特徴とする請求項4記載のスイッチング素子の駆動装置。
  7. 前記第2タイミングは、前記電位差の検出値がゼロとなるタイミングであることを特徴とする請求項4記載のスイッチング素子の駆動装置。
  8. 前記他方の状態がオフ状態であり、
    前記駆動対象スイッチング素子は、該スイッチング素子が開閉する流通経路を流れる電流と相関を有する微小電流を出力するセンス端子を備え、
    前記第1タイミングおよび前記第2タイミングのいずれか一方を、前記駆動対象スイッチング素子のオフ操作に伴って前記センス端子の出力検出値が前記オフ操作前と比較して上昇するタイミングとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  9. 前記第1タイミングは、前記駆動対象スイッチング素子のオフ操作に伴って前記センス端子の出力検出値が極大に上昇するタイミングであり、
    前記第2タイミングは、前記センス端子の出力検出値がゼロとなるまでのタイミング、または前記流通経路の一方の端子および前記開閉制御端子間の電位差がゼロとなるタイミングであることを特徴とする請求項8記載のスイッチング素子の駆動装置。
  10. 前記第1タイミングは、前記駆動対象スイッチング素子のオフ操作に伴って該オフ操作前と比較して前記センス端子の出力検出値が上昇するタイミングであり、
    前記第2タイミングは、前記センス端子の出力検出値が極大に上昇するタイミングであることを特徴とする請求項8記載のスイッチング素子の駆動装置。
  11. 前記他方の状態がオフ状態であり、
    前記第1タイミングおよび前記第2タイミングのいずれか一方が、前記駆動対象スイッチング素子が開閉する流通経路の両端の電圧がオフ操作に伴って極大となるタイミングであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  12. 前記第1タイミングは、前記駆動対象スイッチング素子のオフ操作がなされる以前における前記流通経路の両端の電圧に対して、前記オフ操作に伴って前記両端の電圧が規定量上昇するタイミングであり、
    前記第2タイミングは、前記駆動対象スイッチング素子が開閉する流通経路の両端の電圧がオフ操作に伴って極大となるタイミングであることを特徴とする請求項11記載のスイッチング素子の駆動装置。
  13. 前記駆動対象スイッチング素子は、電流の流通方向を一方向に制限する整流機能を有する第1流通規制要素、および電流の流通経路を開閉する開閉機能を有する第2流通規制要素の直列接続体のうち、前記第2流通規制要素を構成するものであり、
    前記直列接続体は、直流電圧源に接続されており、
    前記第1タイミングは、前記駆動対象スイッチング素子が開閉する流通経路の両端の電圧がオフ操作に伴って極大となるタイミングであり、
    前記第2タイミングは、前記流通経路の両端の電圧が前記直流電圧源の電圧となるタイミングであることを特徴とする請求項11記載のスイッチング素子の駆動装置。
  14. 前記他方の状態がオフ状態であり、
    前記第1タイミングおよび前記第2タイミングのいずれか一方は、前記駆動対象スイッチング素子が開閉する流通経路を流れる電流量の検出値によって定まるタイミングであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  15. 前記診断手段は、前記充電速度調整手段に異常がある旨診断する条件とする前記計時手段によって計時された時間の範囲を、前記駆動対象スイッチング素子の温度に応じて可変設定する可変手段を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  16. 前記診断手段は、前記充電速度調整手段に異常がある旨診断する条件とする前記計時手段によって計時された時間の範囲を、前記駆動対象スイッチング素子が開閉する流通経路を流れる電流量に応じて可変設定する可変手段を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  17. 前記診断手段は、前記充電速度調整手段に異常がある旨診断する条件とする前記計時手段によって計時された時間の範囲を、前記駆動対象スイッチング素子が開閉する流通経路の両端の電圧についての該スイッチング素子のオフ状態における値に応じて可変設定する可変手段を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  18. 前記駆動対象スイッチング素子は、低電圧バッテリの基準電位とは相違する電位を基準電位とする高電圧バッテリに接続されるものであり、
    前記計時手段は、前記駆動対象スイッチング素子が開閉する流通経路の一方の端部の電位を基準電位とするものであり、
    前記診断手段は、前記低電圧バッテリを電源とするソフトウェア処理手段によって構成されるものであり、
    前記計時手段によって計時された時間に関する情報は、絶縁通信手段を介して前記診断手段に入力されることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載のスイッチング素子の駆動装置。
  19. 前記絶縁通信手段は、前記一方の端部の電位を基準電位とするほかの電子機器の出力信号の伝達手段が前記計時された時間に関する情報の伝達手段によって共有されたものであることを特徴とする請求項18記載のスイッチング素子の駆動装置。
JP2012025111A 2012-02-08 2012-02-08 スイッチング素子の駆動装置 Active JP5810952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025111A JP5810952B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 スイッチング素子の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012025111A JP5810952B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 スイッチング素子の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013162720A true JP2013162720A (ja) 2013-08-19
JP5810952B2 JP5810952B2 (ja) 2015-11-11

Family

ID=49174543

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012025111A Active JP5810952B2 (ja) 2012-02-08 2012-02-08 スイッチング素子の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5810952B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021101549A (ja) * 2015-10-21 2021-07-08 マイクロチップ テクノロジー インコーポレイテッドMicrochip Technology Incorporated 非飽和又は短絡障害を制御するためのSiC及びIGBTパワーデバイス用のゲート駆動制御システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000232347A (ja) * 1999-02-08 2000-08-22 Toshiba Corp ゲート回路及びゲート回路制御方法
JP2001218495A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Nissan Motor Co Ltd 駆動回路の故障検出装置
JP2011160571A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Denso Corp 同時スイッチング抑制装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000232347A (ja) * 1999-02-08 2000-08-22 Toshiba Corp ゲート回路及びゲート回路制御方法
JP2001218495A (ja) * 2000-02-01 2001-08-10 Nissan Motor Co Ltd 駆動回路の故障検出装置
JP2011160571A (ja) * 2010-02-01 2011-08-18 Denso Corp 同時スイッチング抑制装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021101549A (ja) * 2015-10-21 2021-07-08 マイクロチップ テクノロジー インコーポレイテッドMicrochip Technology Incorporated 非飽和又は短絡障害を制御するためのSiC及びIGBTパワーデバイス用のゲート駆動制御システム
US11764772B2 (en) 2015-10-21 2023-09-19 Microchip Technology Incorporated Gate drive control method for SiC and IGBT power devices to control desaturation or short circuit faults

Also Published As

Publication number Publication date
JP5810952B2 (ja) 2015-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5712986B2 (ja) 駆動対象スイッチング素子の駆動回路
JP5344056B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5776721B2 (ja) 駆動対象スイッチング素子の駆動回路
US8531212B2 (en) Drive circuit for voltage-control type of semiconductor switching device
US20170302152A1 (en) Driving circuit for switching element and power conversion system
CN103208908B (zh) 开关元件的驱动器及使用该驱动器的旋转机器的控制系统
US9240739B2 (en) Driving system for driving switching element
JP5549685B2 (ja) スイッチング素子の駆動装置
JP2011120418A (ja) スイッチング素子の駆動装置
JP5556442B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
US8723561B2 (en) Drive circuit for switching element
US8963524B2 (en) Drive circuit for switching elements
JP5724397B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
US8829951B2 (en) Drive circuit for switching element
JP5783121B2 (ja) 駆動対象スイッチング素子の駆動装置
JP2012147625A (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5939095B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5664350B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5500107B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5810952B2 (ja) スイッチング素子の駆動装置
JP6104496B2 (ja) スイッチング素子の駆動回路
JP5751221B2 (ja) 駆動対象スイッチング素子の駆動装置
JP2010093885A (ja) パワースイッチング素子の駆動回路
JP2012016144A (ja) ソフトスイッチング用駆動回路およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150818

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150831

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5810952

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250