JP2013161865A - Led装置、及びその製造方法 - Google Patents

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直子 古澤
Takuji Aimiya
拓司 相宮
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優 高橋
Yasushi Nakano
寧 中野
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Abstract

【課題】本発明の目的は、半導体ナノ粒子の励起効率が高く、輝度の高いLED装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】LEDチップと、前記LEDチップを被覆する波長変換層とを有するLED装置であって、前記波長変換層は、前記LEDチップからの出射光を伝搬する光ガイド部材に、半導体ナノ粒子及びバインダを含浸させた層であるLED装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明はLEDチップの表面に半導体ナノ粒子を含む波長変換層を有するLED装置、及びその製造方法に関する。
近年、LEDチップから出射する可視光や近紫外光と、可視光や近紫外光を励起光として蛍光体が出射する蛍光とを混色し、白色光を得る白色LED装置が実用化されている。一般的なLED装置では、固相法で作製した蛍光体粒子を、封止樹脂に分散し、LEDチップの周囲に配置する。しかし、この方法では、各蛍光体粒子が発する蛍光が、層内の他の蛍光体粒子に衝突して散乱するため、光取り出し効率が十分でないとの問題があった。これは、蛍光体粒子の粒径が数μm程度と、比較的大きいためである。
そこで、粒径が小さく、可視光(400nm〜800nm)の散乱が少ない半導体ナノ粒子を、LED装置の蛍光体材料に適用することが提案されている(例えば特許文献1〜3)。
特開2004−71908号公報 特開2006−199963号公報 特表2002−510866号公報
しかし、半導体ナノ粒子を蛍光体材料としても、波長変換層の厚みが厚い場合には、LED装置からの光取り出し効率が十分とはならないという問題があった。半導体ナノ粒子は、LEDチップから出射する光の吸収率が非常に高い。そのため、波長変換層の厚みが厚いと、LEDチップから距離の遠い半導体ナノ粒子には励起光が十分に届かず、半導体ナノ粒子が十分に励起されないためである。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、全ての半導体ナノ粒子の励起効率が良好なLED装置、及びその製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明者らが鋭意検討を重ねた結果、LEDチップ上に、光ガイド部材を配置し、この光ガイド部材に半導体ナノ粒子及びバインダを含浸させた層を形成することで、波長変換層全体にLEDチップからの出射光を伝搬でき、全ての半導体ナノ粒子の励起効率を高くできることを見出した。
即ち、本発明によれば、以下に示すLED装置、及びLED装置の製造方法が提供される。
[1]LEDチップと、前記LEDチップを被覆する波長変換層とを有するLED装置であって、前記波長変換層は、前記LEDチップからの出射光を伝搬する光ガイド部材に、半導体ナノ粒子及びバインダを含浸させた層である、LED装置。
[2]前記光ガイド部材が、メッシュ状の部材である、[1]に記載のLED装置。
[3]前記光ガイド部材が、繊維集合体である、[1]に記載のLED装置。
[4]前記波長変換層の全体積に対する前記光ガイド部材の全体積が5〜50%である、[1]に記載のLED装置。
[5]前記光ガイド部材の光伝搬路の総断面積が前記波長変換層断面積の5%〜60%である、[1]に記載のLED装置。
[6]前記光ガイド部材が、ガラスからなる、[1]に記載のLED装置。
[7]前記波長変換層の厚みが、100μm以上である、[1]に記載のLED装置。
[8]前記半導体ナノ粒子が、InP、CdSe、ZnSeのいずれかである、[1]に記載のLED装置。
[9]LEDチップと、前記LEDチップを被覆する波長変換層とを有するLED装置の製造方法であって、前記LEDチップ上に、前記LEDチップからの出射光を伝搬する光ガイド部材を配置する工程と、前記光ガイド部材に半導体ナノ粒子及びバインダ前駆体を含む波長変換層用組成物を含浸させる工程と、前記波長変換層用組成物を硬化し、前記光ガイド部材に前記半導体ナノ粒子及びバインダを含浸させた前記波長変換層を形成する工程とを有する、LED装置の製造方法。
本発明では、LEDチップ上に、光ガイド部材を含む波長変換層を設置するため、LEDチップからの出射光を、波長変換層全体に伝搬できる。したがって、波長変換層内の全ての半導体ナノ粒子を十分に励起させて発光させることができ、LED装置の輝度を高めることができる。
本発明のLED装置の一例を示す概略断面図である。 本発明のLED装置に配置される光ガイド部材の斜視図である。 本発明のLED装置の他の例を示す概略断面図である。
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内であれば種々に変更して実施することができる。
本発明のLED装置は、LEDチップと、LEDチップを被覆する波長変換層とを有する。
(1)LEDチップについて
図1は、LED装置100の一例を示す断面図である。LEDチップ1は、パッケージ(LED基板)2上に配設され、パッケージ2上に配設されたメタル部(メタル配線)3と、突起電極4等を介して接続される。
LEDチップ1は、例えば青色LEDである。青色LEDの構成は、例えばLED基板2に積層されたn−GaN系化合物半導体層(クラッド層)と、InGaN系化合物半導体層(発光層)と、p−GaN系化合物半導体層(クラッド層)と、透明電極層との積層体とすることができる。LEDチップ1は、例えば200〜300μm×200〜300μmの発光面を有し、LEDチップ1の高さは50〜200μmである。
パッケージ2は、例えば液晶ポリマーやセラミックであるが、絶縁性と耐熱性を有していれば、その材質は特に限定されない。またその形状も特に制限はなく、例えば図1に示すように、凹部を有する形状であってもよく、また平板状であってもよい。
メタル部3は、銀等の金属からなる配線であり、LEDチップ1からの出射光を反射する反射板としての機能を有する場合もある。メタル部3は、図1に示すように、突起電極4等を介して、LEDチップ1と接続してもよく、また配線等を介して、LEDチップ1と接続してもよい。突起電極4を介してメタル部3とLEDチップ1とを接続する態様を、フリップチップ型という。
図1に示されるLED装置100には、パッケージ2に、1つのLEDチップ1のみが配置されているが;パッケージ2に、複数のLEDチップ1が配置されていてもよい。
(2)波長変換層について
波長変換層は、前述のLEDチップを被覆する層であり、光ガイド部材に、半導体ナノ粒子及びバインダを含浸させた層である。当該波長変換層は、光ガイド部材に、半導体ナノ粒子及びバインダ前駆体を含む波長変換層用組成物を含浸させ、この波長変換層用組成物を硬化することで得られる。
(光ガイド部材)
光ガイド部材は、LEDチップが出射する光を、波長変換層全体に伝搬する部材である。当該光ガイド部材を配置することで、LEDチップから遠い場所に位置する半導体ナノ粒子もLEDチップが出射する光を照射し、励起させることができる。また、光ガイド部材を配設することで、波長変換層形成の際、波長変換層用組成物が流れ出し難くなるため、波長変換層の厚みを所望の厚みとし得る、という効果も得られる。
上記光ガイド部材の材料としては、特に制限はなく、例えば透明樹脂、ガラス等が例として挙げられる。これらの中でも可視光の吸光度が低く、屈折率が高く、かつ加工性が良好であること等から、ガラスが好ましく、特にパイレックスガラス(登録商標)が好ましい。
また、光ガイド部材の屈折率は、上記バインダの屈折率より高いことが好ましい。具体的には、光ガイド部材屈折率がバインダの屈折率より0.1以上高いことが好ましく、0.3以上高いことがより好ましい。光ガイド部材の屈折率をバインダの屈折率より高くすることで、光ガイド部材から伝搬光が過剰に漏れ出すことを防止できる。光ガイド部材の屈折率は、光ガイド部材の材料を適宜選択することで、調整できる。
光ガイド部材の材料は、LEDチップの出射光の吸光度が1%以下であることが好ましい。また、光ガイド部材の材料は、半導体ナノ粒子が発する蛍光の吸光度が1%以下であることが好ましい。光ガイド部材が、上記LEDチップからの出射光や、上記蛍光を吸収すると、LED装置からの光取り出し効率が低下する。上記吸光度は、光ガイド部材の材料を厚み1000μmの膜としたときの値である。吸光度は、1000μm厚の光ガイド部材の材料に、LEDチップの出射光と同一の波長の光を照射し、その透過光強度を測定して算出する。
また、光ガイド部材の構造は特に限定されない。例えば繊維状の部材がランダムに絡まり合った繊維集合体構造であってもよく、例えば直線状または曲線状のピラーを規則的に配置したメッシュ状の構造であってもよい。図2は、メッシュ状の光ガイド部材の一例を示す図である。光ガイド部材6をメッシュ状とする場合には、隣り合うピラーどうしの間隔(図2中、Pで表される距離)を0.03mm〜1mmとすることが好ましく、より好ましくは0.05〜0.5mm、さらに好ましくは0.08〜0.2mmとする。上記間隔が広すぎると、光ガイド部材によって光が伝搬されない領域が多くなる。一方、上記間隔が狭すぎると、LED装置から出射する光に色ムラ等が生じる可能性がある。
光ガイド部材の光伝搬路の総断面積は、波長変換層断面積の5〜60%となることが好ましく、より好ましくは10〜40%、さらに好ましくは15〜30%である。光ガイド部材の光伝搬路の総断面積とは、波長変換層を、波長変換総表面と平行に切断した際、当該断面部に露出する光伝搬路の総面積をいう。光ガイド部材の光伝搬路の総断面積を5%以上とすると、LEDチップからの光を波長変換層内に十分に伝搬することができる。一方、上記総断面積を60%以下とすると、残部に十分な量の半導体ナノ粒子を配置でき、半導体ナノ粒子が発する蛍光の量が十分となる。光ガイド部材の光伝搬路の総断面積は、波長変換層を、LEDチップの発光面と平行に切断した切断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影し、算出する。
また、各光伝搬路の断面積は、1×10〜7.0×10μmが好ましく、より好ましくは1×10〜3×10μmである。各光伝搬路の断面積とは、光ガイド部材が繊維集合体構造である場合は、各繊維の平均の断面積とする。光ガイド部材が上記メッシュ状構造である場合には、各ピラーの平均断面積とする。各光伝搬路の断面積を上記範囲とすると、LED装置から出射する光の色が均一になりやすい。各光伝搬路の断面積は、走査型電子顕微鏡(SEM)により、100本以上の繊維またはピラーの各断面を電子顕微鏡写真で撮影し、これらの断面積を算術平均した値である。
光ガイド部材の全体積は、波長変換層の全体積に対して、5〜50%であることが好ましく、より好ましくは10〜35%である。光ガイド部材を5%以上とすると、波長変換層内に、LEDチップからの光を十分に伝搬することができる。一方、50%以下とすると、残部に十分な量の半導体ナノ粒子を配置でき、半導体ナノ粒子が発する蛍光の量が十分となる。
また、光ガイド部材の厚みは、波長変換層の厚み以下であることが好ましく、より好ましくは、波長変換層の厚みに対して90%以下である。90%以下とすると、波長変換層の平滑性が良好になる。
光ガイド部材の作製方法は特に制限はない。例えば市販のグラスウール等を、所望の厚みに切り出すこと等で作製することができる。また、例えば直線状または曲線状のガラスチューブからなるピラーを溶着すること等でメッシュ上の光ガイド部材を作製することができる。また例えば所定の厚みを有するガラス板を、サンドブラスト法等で、削り出して作製すること等もできる。
(半導体ナノ粒子)
半導体ナノ粒子は、LEDチップからの励起光を受けて、蛍光を発する粒子である。半導体ナノ粒子には、II族−VI族化合物半導体のナノ結晶、III族−V族化合物半導体のナノ結晶、IV族−VI族化合物半導体のナノ結晶、VI族単元素半導体またはVI族化合物半導体のナノ結晶、I族−III族−VI族化合物半導体のナノ結晶等が含まれる。
II−VI族化合物半導体の具体例には、CdSe、CdS、CdTe、ZnS、ZnSe、ZnTe、ZnO、HgS、HgSe、及びHgTe等の2元素化合物;CdSeS、CdSeTe、CdSTe、ZnSeS、ZnSeTe、ZnSTe、HgSeS、HgSeTe、HgSTe、CdZnS、CdZnSe、CdZnTe、CdHgS、CdHgSe、CdHgTe、HgZnS、及びHgZnSe等の3元素化合物;ならびにCdHgZnTe、CdZnSeS、CdZnSeTe、CdZnSTe、CdHgSeS、CdHgSeTe、CdHgSTe、HgZnSeS、HgZnSeTe、及びHgZnSTe等の4元素化合物が含まれる。
前記III−V族化合物半導体の具体例には、GaN、GaP、GaAs、GaSb、AlN、AlP、AlAs、AlSb、InN、InP、InAs、及びInSb等の2元素化合物;GaNP、GaNAs、GaNSb、GaPAs、GaPSb、AlNP、AlNAs、AlNSb、AlPAs、AlPSb、InNP、InNAs、InNSb、InPAs、InGaP、及びInPSb等の3元素化合物;ならびにGaAlNAs、GaAlNSb、GaAlNP、GaAlPAs、GaAlPSb、GaInNP、GaInNAs、GaInNSb、GaInPAs、GaInPSb、InAlNP、InAlNAs、InAlNSb、InAlPAs、及びInAlPSb等の4元素化合物が含まれる。
前記IV−VI族化合物半導体の具体例には、SnS、SnSe、SnTe、PbS、PbSe、及びPbTe等の2元素化合物;SnSeS、SnSeTe、SnSTe、PbSeS、PbSeTe、PbSTe、SnPbS、SnPbSe、及びSnPbTe等の3元素化合物;ならびにSnPbSSe、SnPbSeTe、及びSnPbSTe等の4元素化合物が含まれる。
前記IV族単元素半導体またはIV族化合物半導体には、Si、及びGe等の単元素半導体;ならびにSiC、及びSiGe等の2元素化合物が含まれる。
前記I族−III族−VI族化合物半導体の具体例には、CuInS、CuInSe等の3元素化合物;CuInGaS、CuInGaSe等の4元素化合物等が含まれる。
半導体内包ガラス粒子は、上述のいずれか1種のみの結晶からなるものであってもよく、また2種以上の合金の結晶であってもよい。
半導体ナノ粒子を混晶とする場合、その結晶構造は特に限定されない。半導体ナノ粒子の結晶構造の例として、半導体ナノ粒子をコアとし、これを被覆するシェルを有するコアシェル(core−shell)結晶構造;コアシェルの境が明確でなくグラジエント(gradient)に組成が変化する結晶構造;同一の結晶内に各化合物の結晶が部分的に分けられて存在する混合結晶構造等が挙げられる。
上記の中でも、コアシェル結晶構造を有する半導体が、その発光輝度が優れるため好ましい。本明細書中において、コアシェル結晶構造を有する半導体ナノ粒子はコアとシェルとを「/」で区切り表記する。例えばコアがCdSe、シェルがZnSの場合、CdSe/ZnSと表記する。コアシェル型の半導体の例には、CdSe/ZnS、CdS/ZnS、InP/ZnS、InGaP/ZnS、Si/SiO、Si/ZnS、Ge/GeO、Ge/ZnS等が含まれる。
また、半導体ナノ粒子は、必要に応じて他の元素でドープされていてもよい。本明細書中、ドープする元素とドープされる半導体とを、「:」で区切り表記する。例えばInPが銅でドープされたものはCu:InPと表記する。他の元素でドープされた半導体ナノ粒子の例には、Cu:InP、Cu:ZnSe,Mn:ZnSe等が含まれる。
また半導体ナノ粒子は、有機ポリマー等で表面処理されていてもよい。表面処理が施された半導体ナノ粒子の例には、表面にカルボキシ基を有するCdSe/ZnS(インビトロジェン社製)、表面にアミノ基を有するCdSe/ZnS(インビトロジェン社製)等が含まれる。
前述の半導体ナノ粒子の中でも、特にInP、CuInS、またはZnSeを含む半導体ナノ粒子が、発光輝度等の面から好ましい。
半導体ナノ粒子の平均粒径は0.5〜50nmが好ましく、より好ましくは1〜30nm、さらに好ましくは2〜20nmである。平均粒径が0.5nm以上の半導体ナノ粒子は、製造が容易であり好ましい。一方で半導体ナノ粒子の平均粒径を50nm以下とすると、各半導体ナノ粒子が、他の半導体ナノ粒子が発する蛍光を散乱する可能性が少なくなり、光取り出し性が良好となるため好ましい。上記平均粒径は、TEM(透過型電子顕微鏡)での観察により確認される値である。具体的には、200個以上の粒子像から各粒径を求め、これらを算術平均した値とする。また、半導体ナノ粒子の形状は特に制限されないが、球状もしくは略球状であることが好ましい。
半導体ナノ粒子の調製方法は、特に制限はなく、公知の方法;例えば、CVD法、レーザーアブレーション法、シラン分解法、Si電極蒸発法などの気相法や、電気分解法、逆ミセル法、化学的湿式法などの液相法が挙げられる。
これらの中でも、化学的湿式法によれば、半導体ナノ粒子の結晶の大きさを制御可能である。化学的湿式法は、有機溶媒に、半導体ナノ粒子の前駆体物質を添加し、有機溶媒内で結晶を成長させる方法である。この際、半導体ナノ粒子とともに分散剤を添加してもよい。化学的湿式法では、前駆体の濃度、分散剤の種類、有機溶媒の種類、合成の温度及び時間等を変化させることで、半導体ナノ粒子の結晶の大きさを制御できる。
前述の波長変換層に含まれる半導体ナノ粒子の量は、光ガイド部材以外の波長変換層全質量に対して50〜90質量%が好ましく、70〜80質量%がより好ましい。半導体ナノ粒子の量を50質量%以上とすると、半導体ナノ粒子が発する蛍光の量が十分となり好ましい。一方、半導体ナノ粒子の量を90質量%以下とすると、波長変換層内に、十分な量のバインダを添加でき、光ガイド部材を十分に含浸できる。
波長変換層に含まれる半導体ナノ粒子は、1種のみであってもよく、また2種以上であってもよい。例えば、励起光を受けて青色の蛍光を発する半導体ナノ粒子、励起光を受けて緑色の蛍光を発する半導体ナノ粒子、励起光を受けて赤色の蛍光を発する半導体ナノ粒子を組み合わせてもよい。
(バインダ)
バインダは、前述のLEDチップを封止する役割、及び波長変換層内で半導体ナノ粒子を保持する役割を果たす。バインダの種類は特に制限されず、例えば可視光に対して透明なエポキシ樹脂やシリコーン樹脂、もしくは透明セラミック等とすることができるが、特にバインダを透明セラミックとすることが好ましい。
透明セラミックは、例えば金属アルコキシド、金属アセチルアセトネート、金属カルボキシレート等のバインダ前駆体を重合して得られる。これらのバインダ前駆体の中でも金属アルコキシドまたはその重合体が好ましく、金属アルコキシドの重合体が好ましい。
金属アルコキシドは、例えば以下の一般式(I)で表される化合物である。
m+(OR)m−n (I)
一般式(I)中、Mは金属元素を表す。またmはMの価数を表し、2〜4を表す。nはアルコキシド(OR)の数を表し、2以上4以下の整数である。但し、m≧nである。
Mで表される金属元素は、ケイ素、アルミニウム、ジルコニウム、チタンが好ましく、安定性等の面からケイ素が特に好ましい。
上記一般式(I)において、Rは、それぞれ独立にアルキル基またはフェニル基を表し、好ましくは炭素数1〜5のアルキル基、またはフェニル基を表す。
また、上記一般式(I)において、Yは、1価の有機基を表す。1価の有機基としては、いわゆるシランカップリング剤の1価の有機基として公知の基が挙げられる。具体的には、炭素数が1〜1000、好ましくは500以下、より好ましくは100以下、さらに好ましくは50以下、特に好ましくは6以下の脂肪族基、脂環族基、芳香族基、脂環芳香族基を表す。これらは、連結基として、O、N、S等の原子または原子団を有してもよい。上記の中でも特に、透光層の耐光性及び耐熱性を良好にし得るとの観点から、メチル基が好ましい。
上記Yで表される1価の有機基は、置換基を有していてもよい。置換基の例には、例えば、F、Cl、Br、I等のハロゲン原子;ビニル基、メタクリロキシ基、アクリロキシ基、スチリル基、メルカプト基、エポキシ基、エポキシシクロヘキシル基、グリシドキシ基、アミノ基、シアノ基、ニトロ基、スルホン酸基、カルボキシ基、ヒドロキシ基、アシル基、アルコキシ基、イミノ基、フェニル基等の有機官能基などが含まれる。
上記一般式(I)で表されるケイ素を含むアルコキシドは、以下の4官能のシラン化合物、3官能のシラン化合物、2官能のシラン化合物等とすることができる。
4官能のシラン化合物の例には、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラペンチルオキシシラン、テトラフェニルオキシシラン、トリメトキシモノエトキシシラン、ジメトキシジエトキシシラン、トリエトキシモノメトキシシラン、トリメトキシモノプロポキシシラン、モノメトキシトリブトキシシラン、モノメトキシトリペンチルオキシシラン、モノメトキシトリフェニルオキシシラン、ジメトキシジプロポキシシラン、トリプロポキシモノメトキシシラン、トリメトキシモノブトキシシラン、ジメトキシジブトキシシラン、トリエトキシモノプロポキシシラン、ジエトキシジプロポキシシラン、トリブトキシモノプロポキシシラン、ジメトキシモノエトキシモノブトキシシラン、ジエトキシモノメトキシモノブトキシシラン、ジエトキシモノプロポキシモノブトキシシラン、ジプロポキシモノメトキシモノエトキシシラン、ジプロポキシモノメトキシモノブトキシシラン、ジプロポキシモノエトキシモノブトキシシラン、ジブトキシモノメトキシモノエトキシシラン、ジブトキシモノエトキシモノプロポキシシラン、モノメトキシモノエトキシモノプロポキシモノブトキシシランなどのテトラアルコキシシラン等が含まれる。これらの中でもテトラメトキシシラン、テトラエトキシシランが好ましい。
3官能のシラン化合物の例には、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリプロポキシシラン、トリペンチルオキシシラン、トリフェニルオキシシラン、ジメトキシモノエトキシシラン、ジエトキシモノメトキシシラン、ジプロポキシモノメトキシシラン、ジプロポキシモノエトキシシラン、ジペンチルオキシルモノメトキシシラン、ジペンチルオキシモノエトキシシラン、ジペンチルオキシモノプロポキシシラン、ジフェニルオキシルモノメトキシシラン、ジフェニルオキシモノエトキシシラン、ジフェニルオキシモノプロポキシシラン、メトキシエトキシプロポキシシラン、モノプロポキシジメトキシシラン、モノプロポキシジエトキシシラン、モノブトキシジメトキシシラン、モノペンチルオキシジエトキシシラン、モノフェニルオキシジエトキシシラン等のモノヒドロシラン化合物;メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリペンチルオキシシラン、メチルモノメトキシジエトキシシラン、メチルモノメトキシジプロポキシシラン、メチルモノメトキシジペンチルオキシシラン、メチルモノメトキシジフェニルオキシシラン、メチルメトキシエトキシプロポキシシラン、メチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラン等のモノメチルシラン化合物;エチルトリメトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチルトリペンチルオキシシラン、エチルトリフェニルオキシシラン、エチルモノメトキシジエトキシシラン、エチルモノメトキシジプロポキシシラン、エチルモノメトキシジペンチルオキシシラン、エチルモノメトキシジフェニルオキシシラン、エチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラン等のモノエチルシラン化合物;プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリペンチルオキシシラン、プロピルトリフェニルオキシシラン、プロピルモノメトキシジエトキシシラン、プロピルモノメトキシジプロポキシシラン、プロピルモノメトキシジペンチルオキシシラン、プロピルモノメトキシジフェニルオキシシラン、プロピルメトキシエトキシプロポキシシラン、プロピルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラン等のモノプロピルシラン化合物;ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリプロポキシシラン、ブチルトリペンチルオキシシラン、ブチルトリフェニルオキシシラン、ブチルモノメトキシジエトキシシラン、ブチルモノメトキシジプロポキシシラン、ブチルモノメトキシジペンチルオキシシラン、ブチルモノメトキシジフェニルオキシシラン、ブチルメトキシエトキシプロポキシシラン、ブチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラン等のモノブチルシラン化合物が含まれる。これらの中でも、メチルトリメトキシシランおよびメチルトリエトキシシランがより好ましく、メチルトリメトキシシランがさらに好ましい。
2官能のシラン化合物の具体例には、ジメトキシシラン、ジエトキシシラン、ジプロポキシシラン、ジペンチルオキシシラン、ジフェニルオキシシラン、メトキシエトキシシラン、メトキシプロポキシシラン、メトキシペンチルオキシシラン、メトキシフェニルオキシシラン、エトキシプロポキシシラン、エトキシペンチルオキシシラン、エトキシフェニルオキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルメトキシエトキシシラン、メチルジエトキシシラン、メチルメトキシプロポキシシラン、メチルメトキシペンチルオキシシラン、メチルメトキシフェニルオキシシラン、エチルジプロポキシシラン、エチルメトキシプロポキシシラン、エチルジペンチルオキシシラン、エチルジフェニルオキシシラン、プロピルジメトキシシラン、プロピルメトキシエトキシシラン、プロピルエトキシプロポキシシラン、プロピルジエトキシシラン、プロピルジペンチルオキシシラン、プロピルジフェニルオキシシラン、ブチルジメトキシシラン、ブチルメトキシエトキシシラン、ブチルジエトキシシラン、ブチルエトキシプロポキシシシラン、ブチルジプロポキシシラン、ブチルメチルジペンチルオキシシラン、ブチルメチルジフェニルオキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルメトキシエトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチルジペンチルオキシシラン、ジメチルジフェニルオキシシラン、ジメチルエトキシプロポキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルメトキシプロポキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジエチルエトキシプロポキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジプロピルジペンチルオキシシラン、ジプロピルジフェニルオキシシラン、ジブチルジメトキシシラン、ジブチルジエトキシシラン、ジブチルジプロポキシシラン、ジブチルメトキシペンチルオキシシラン、ジブチルメトキシフェニルオキシシラン、メチルエチルジメトキシシラン、メチルエチルジエトキシシラン、メチルエチルジプロポキシシラン、メチルエチルジペンチルオキシシラン、メチルエチルジフェニルオキシシラン、メチルプロピルジメトキシシラン、メチルプロピルジエトキシシラン、メチルブチルジメトキシシラン、メチルブチルジエトキシシラン、メチルブチルジプロポキシシラン、メチルエチルエトキシプロポキシシラン、エチルプロピルジメトキシシラン、エチルプロピルメトキシエトキシシラン、ジプロピルジメトキシシラン、ジプロピルメトキシエトキシシラン、プロピルブチルジメトキシシラン、プロピルブチルジエトキシシラン、ジブチルメトキシエトキシシラン、ジブチルメトキシプロポキシシラン、ジブチルエトキシプロポキシシラン等が含まれる。中でもジメトキシシラン、ジエトキシシラン、メチルジメトキシシラン、メチルジエトキシシランが好ましい。
また、アルミニウムアルコキシドの具体例には、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリn−ブトキシド、アルミニウムトリt−ブトシキド、アルミニウムトリエトキシド等が含まれる。
ジルコニウムアルコキシドの具体例には、ジルコニウムテトラメトキシド、ジルコニウムテトラエトキシド、ジルコニウムテトラn−プロポキシド、ジルコニウムテトラi−プロポキシド、ジルコニウムテトラn−ブトキシド、ジルコニウムテトラi−ブトキシド、ジルコニウムテトラt−ブトキシド、ジルコニウムジメタクリレートジブトキシド等が含まれる。
チタンアルコキシドの具体例には、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラn−ブトキシド、チタンテトラi−ブトキシド、チタンメタクリレートトリイソプロポキシド、チタンテトラメトキシプロポキシド、チタンテトラn−プロポキシド、等が含まれる。
また、上記金属アルコキシドの重合体をバインダ前駆体とする場合には、その質量平均分子量を、1000〜3000とすることが好ましく、より好ましくは1200〜2700、さらに好ましくは1500〜2000とする。質量平均分子量を上記範囲とすると、波長変換層用組成物の粘度を適度な範囲に調整しやすい。特に、質量平均分子量を3000以下とすると、波長変換層用組成物の粘度が適度となり、光ガイド部材を十分に含浸できる。質量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定される値(ポリスチレン換算)である。
上記金属アルコキシドの重合体は、公知の方法で、上記金属アルコキシドを重合して得られる。金属アルコキシドの中でも、特に好ましくはポリシロキサンである。
前述の波長変換層に含まれるバインダの量は、光ガイド部材を除いた波長変換層全質量に対して2〜50質量%が好ましく、2.5〜30質量%が好ましい。バインダ量を2質量%以上とすると、光ガイド部材を十分に含浸できる。また波長変換層の強度が十分になる。一方、バインダ量を50質量%以下とすると、波長変換層に十分な量の半導体ナノ粒子を添加でき、半導体ナノ粒子が発する蛍光の量が十分となる。
(波長変換層の形成方法)
波長変換層は、LEDチップ上に光ガイド部材を配設し、この光ガイド部材に前述のバインダの前駆体(バインダ前駆体)及び半導体ナノ粒子を含む波長変換層用組成物を含浸させ、この波長変換層用組成物を硬化することで得られる。波長変換層用組成物には、必要に応じて、下記の溶媒、無機微粒子、平板状粒子等を含んでもよい。
・溶媒
波長変換層を形成するための波長変換層用組成物には、必要に応じて溶媒を添加する。
溶媒は、水との相溶性に優れた有機溶媒を組み合わせた水性溶媒であってもよく;水との相溶性が低い有機溶媒であってもよい。水との相溶性に優れた有機溶媒の例には、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールなどのアルコール類がある。
前述のバインダ形成のためのバインダ前駆体を、金属アルコキシドまたはその重合体とする場合には、水を添加することが好ましい。水の添加量は、バインダ前駆体100質量部に対して、10〜120質量部とすることが好ましく、より好ましくは80〜100質量部である。上記範囲とすれば、金属アルコキシドまたはその重合体を十分に加水分解できる。また、水の量が過剰であると、波長変換層用組成物の保存中に加水分解等が生じ、ゲル化等が生じる可能性がある。
また、溶媒には、エチレングリコールや、プロピレングリコール等、沸点が150℃以上の有機溶媒を含むことも好ましい。沸点が150℃以上の有機溶媒を含むことで、波長変換層用組成物の保存安定性を向上させることができる。一方、溶媒の沸点は250℃以下であることが好ましい。波長変換層用組成物の乾燥性を良好とするためである。
・無機微粒子
波長変換層を形成するための波長変換層用組成物には、無機微粒子を添加してもよい。無機微粒子を添加することで、波長変換層用組成物の増粘効果が得られる。またさらに、波長変換層の強度を向上させることができる。
無機微粒子としては、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物微粒子、フッ化マグネシウム等のフッ化物微粒子が挙げられる。これらの中でも、波長変換層用組成物の安定性等の観点から、酸化ケイ素微粒子が好ましい。
無機微粒子の平均粒径は、前述の増粘効果や、硬化膜の強度向上効果の観点から、1nm〜50μmであることが好ましく、1nm〜10μmがより好ましく、1nm〜100nmがさらに好ましい。無機微粒子の平均粒径は、例えばコールターカウンター法によって測定することができる。
また、無機微粒子は、多孔質であることが好ましく、その比表面積は200m/g以上が好ましい。無機微粒子が多孔質であると、多孔質の空隙部に溶媒が入り込み、波長変換層用組成物の粘度を効果的に高め得る。ただし、波長変換層用組成物の粘度は、単に無機微粒子の量によって定まるものではなく、無機微粒子と溶媒との比率や、その他の成分の量等によっても変化する。
波長変換層用組成物に添加する無機微粒子の量は、波長変換層用組成物の固形分全量に対して、0.5〜50質量%が好ましく、より好ましくは1〜40質量%である。無機微粒子の量が0.5質量%以上であると、前述の増粘効果や、硬化膜の強度向上効果を得やすい。また50質量%以下とすると、波長変換層用組成物の硬化膜の強度を保持できる。
無機微粒子の表面は、シランカップリング剤やチタンカップリング剤で処理されていてもよい。表面処理によって、無機微粒子と、波長変換層用組成物に含まれる他の成分との相溶性が高まる。
・平板状粒子
波長変換層を形成するための波長変換層用組成物には、平板状粒子を添加してもよい。波長変換層用組成物に平板状粒子を添加すると、波長変換層用組成物の粘度が高まり、半導体ナノ粒子の沈降が抑制される。平板状粒子は、波長変換層用組成物中においてカードハウス構造として存在し、少量で波長変換層用組成物の粘度を大幅に高めることができる。
波長変換層用組成物に添加し得る平板状粒子の典型例には、層状粘土鉱物微粒子がある。層状粘土鉱物微粒子の主成分は層状ケイ酸塩鉱物である。中でも雲母構造、カオリナイト構造、スメクタイト構造などの構造を有する膨潤性粘土鉱物が好ましく、膨潤性に富むスメクタイト構造を有する膨潤性粘土鉱物がより好ましい。
平板状粒子の添加量は、波長変換層用組成物の固形分全量に対して、0.5〜20質量とすることが好ましく、0.5〜10質量%がより好ましい。硬化膜における平板状粒子の含有量が0.5質量%以上になると、平板状粒子の膜強度向上効果が十分に得られるため好ましい。一方、平板状粒子の添加量が20質量%以下とすると波長変換層の強度が低下するのを防止できるため好ましい。
平板状粒子は、上記溶媒との相溶性を考慮して、表面を、アンモニウム塩等で修飾(表面処理)してもよい。
・波長変換層用組成物の調製方法
波長変換層用組成物を調整する際、前述の各成分の添加順序に、特に制限はない。ただし、溶媒の一部に水を用いる場合は、1)水以外の溶媒に平板状粒子(親油性に表面処理されたもの)を予備混合して、その後にバインダ前駆体、半導体ナノ粒子、無機微粒子、及び水を添加混合して撹拌することが好ましい。また、2)平板状粒子(親油性に表面処理されたもの)と水とを予備混合して、その後に、バインダ前駆体、半導体ナノ粒子、無機酸化物を、水以外の溶媒とともに撹拌することも好ましい。このようにして、波長変化の層用組成物中に平板状粒子を均一に分散させることで、粘度をより高めることができる。
混合液の撹拌は、例えば、撹拌ミル、ブレード混練撹拌装置、薄膜旋回型分散機などを用いて行うことができる。撹拌条件を調整することで、波長変換層用組成物における半導体ナノ粒子の沈降を抑制することができる。
・波長変換層の形成
波長変換層は、LEDチップ上に光ガイド部材を配設し、この光ガイド部材に前述の波長変換層用組成物を含浸させた後、波長変換層用組成物を硬化することで形成する。
光ガイド部材は、例えば図1に示すように、LEDチップ1上に直接配置してもよい。また、図3に示すように、LEDチップ1保護のため、LEDチップ1上にガラス基板7を配置し、その上に光ガイド部材6を配置してもよい。LEDチップ1上に配置するガラス基板の厚みは、通常200〜2000μmとする。
また、光ガイド部材は、LEDチップの発光面上にのみ配置してもよいが、例えば図1に示すように、波長変換層5の形成領域のほぼ全てに配置することが好ましい。LEDチップ1の発光面以外の領域にも光ガイド部材6を配置することで、LEDチップ1の出射光を、より広い範囲に伝搬できる。
図1に示すLED装置100には、パッケージ2に、光ガイド部材6が1つだけ配置されているが;パッケージ2に、複数の光ガイド部材6を配置してもよい。
前述のように光ガイド部材をLEDチップ上に配置後、この光ガイド部材に、前述の波長変換層用組成物を含浸させる。光ガイド部材に、波長変換層用組成物を含浸させる方法は特に限定されず、例えばバーコート法、スピンコート法、スプレーコート法等、従来公知の塗布方法で、光ガイド部材上に波長変換層用組成物を塗布すればよい。これらの中でも、均一な厚みで波長変換層用組成物を塗布可能であるため、スプレーコート法が好ましい。
光ガイド部材に波長変換層用組成物を含浸させた後、100〜1000℃、好ましくは250〜600℃、さらに好ましくは150〜300℃に加熱し、波長変換層用組成物を硬化させる。バインダ前駆体を金属アルコキシドとした場合、100℃以上とすることで、十分に重合反応を進行させることができる。一方、1000℃以下とすることで、LEDチップへの影響を小さくできる。
形成後の波長変換層の厚みは、100〜1000μmが好ましく、より好ましくは300〜800μmである。一般的に、波長変換層の厚みが、100μm以上であるとき、LEDチップと半導体ナノ粒子との距離が遠くなり、各半導体ナノ粒子を十分に励起できないという問題が生じやすい。しかし、本願では、前述のように光ガイド部材を配置しているため、このような厚みとした場合にも、各半導体ナノ粒子を十分に励起させることが可能である。波長変換層の厚みとは、LEDチップ上に配置された層の最大厚みを意味する。層の厚みは、レーザホロゲージを用いて測定することができる。
(3)その他
本発明のLED装置は、前述のLEDチップ及び波長変換層を有していればよく、その他の構成は特に制限はない。例えば波長変換層上に、さらに他の光学部品(レンズなど)が設けられて各種光学部材として用いられる。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。しかしながら、本発明の範囲はこれによって何ら制限を受けない。
<InP/ZnS半導体ナノ粒子(青色/緑色/赤色)の作製>
・InP/ZnS コア/シェル 青色半導体ナノ粒子A−1の合成
ミリスチン酸インジウム0.1mmol、ステアリン酸0.1mmol、トリメチルシリルフォスフィン0.1mmol、ドデカンチオール0.1mmol、及びウンデシレン酸亜鉛0.1mmolを、オクタデセン8mlとともに三口フラスコに入れた。これを窒素雰囲気下で還流を行いながら300℃で0.2時間加熱し、発光ピーク波長が450nmである粒子A−1を含む溶液を得た。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子A−1を粉体として取り出した。
・InP/ZnS コア/シェル 緑色半導体ナノ粒子A−2の合成
ミリスチン酸インジウム0.1mmol、ステアリン酸0.1mmol、トリメチルシリルフォスフィン0.1mmol、ドデカンチオール0.1mmol、及びウンデシレン酸亜鉛0.1mmolを、オクタデセン8mlとともに三口フラスコに入れた。これを窒素雰囲気下で還流を行いながら300℃で0.4時間加熱し、発光ピーク波長が520nmである粒子A−2を含む溶液を得た。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子A−2を粉体として取り出した。
・InP/ZnS コア/シェル 赤色半導体ナノ粒子A−3の合成
ミリスチン酸インジウム0.1mmol、ステアリン酸0.1mmol、トリメチルシリルフォスフィン0.1mmol、ドデカンチオール0.1mmol、ウンデシレン酸亜鉛0.1mmolを、オクタデセン8mlとともに三口フラスコに入れた。これを窒素雰囲気下で還流を行いながら300℃で1時間加熱し、発光ピーク波長が620nmである粒子A−3を含む溶液を得た。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子A−3を粉体として取り出した。
<CdSe/ZnS半導体ナノ粒子(青色/緑色/赤色)の作製>
・CdSe/ZnS コア/シェル青色半導体ナノ粒子B−1の合成
Ar気流下、トリ−n−オクチルホスフィンオキシド(TOPO)7.5gに、ステアリン酸2.9g、n−テトラデシルホスホン酸620mg、及び酸化カドミニウム250mgを加えた溶液を370℃まで加熱した。その後、この溶液を270℃まで放冷した。この溶液に、セレン200mgをトリブチルフォスフィン2.5mlに溶解させた溶液を加えてさらに20分間反応させた。その後、当該溶液を減圧乾燥し、TOPOで被覆したCdSeコア粒子を得た。
得られたCdSeコア粒子に、トリ−n−オクチルホスフィンオキシド(TOPO)15gを加え、270℃まで加熱した。トリオクチルホスフィン10mlにジエチルジチオカルバミン酸亜鉛1.1gを溶解した溶液を、この溶液に加え、15分間反応させた。その後、室温まで冷却することで、発光ピーク波長が450nmである粒子B−1を含む溶液を得た。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子B−1を粉体として取り出した。
・CdSe/ZnS コア/シェル緑色半導体ナノ粒子B−2の合成
Ar気流下、トリ−n−オクチルホスフィンオキシド(TOPO)7.5gに、ステアリン酸2.9g、n−テトラデシルホスホン酸620mg、及び酸化カドミニウム250mgを加えた溶液を370℃まで加熱した。この溶液を270℃まで放冷した。さらにトリブチルフォスフィン2.5mlにセレン200mgを溶解させた溶液を加え、40分間反応させた。その後、当該溶液を減圧乾燥し、TOPOで被覆されたCdSeコア粒子を得た。
得られたCdSeコア粒子に、トリ−n−オクチルホスフィンオキシド(TOPO)15gを加えて270℃まで加熱した。トリオクチルホスフィン10mlにジエチルジチオカルバミン酸亜鉛1.1gを溶解した溶液をさらに加え、15分間反応させた。その後、室温まで冷却することで、発光ピーク波長520nmの粒子B−2を含む溶液を得た。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子B−2を粉体として取り出した。
・CdSe/ZnS コア/シェル赤色半導体ナノ粒子B−3の合成
Ar気流下、トリ−n−オクチルホスフィンオキシド(TOPO)7.5gに、ステアリン酸2.9g、n−テトラデシルホスホン酸620mg、及び酸化カドミニウム250mgを加えた。この溶液を、370℃まで加熱し、これらを混合した。この溶液を270℃まで放冷し、トリブチルフォスフィン2.5mlにセレン200mgを溶解させた溶液を加えて60分間反応させた。その後、当該溶液を減圧乾燥し、TOPOで被覆されたCdSeコア粒子を得た。
得られたCdSeコア粒子に、TOPO15gを加えて270℃まで加熱した。この溶液の温度を270℃に保持したまま、トリオクチルホスフィン10mlにジエチルジチオカルバミン酸亜鉛1.1gを溶解した溶液を加え、15分間反応させた。その後、室温まで冷却することで、発光ピーク波長650nmの粒子B−3を含む溶液を得た。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子B−3を粉体として取り出した。
<Cu:ZnSe(青色)/Mn:ZnSe(緑色)/Cu:InP(赤色)の合成>
・Cu:ZnSe青色半導体ナノ粒子C−1の合成
ステアリン酸亜鉛を0.1mmolをオクタデセン5gに溶解させた第1溶液を、Ar気流下で270℃に加熱した。続いて、セレン濃度が2.4mol/Lであるトリブチルホスフィン1mlをオクタデセン0.2gに溶解させたオクタデセン溶液と、オレイン酸銅0.01molと、オクタデセン0.8gとを混合し、第2溶液とした。第2溶液を第1溶液に添加し、混合液の温度を190℃まで冷却し、2時間反応させた。
さらに、ウンデシレン酸亜鉛0.15mmolを、オクタデセン1.2g中に溶解させ、これを前記混合液に加えた。その後、190℃で1時間保持し、温度を下げて反応を終了した。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子C−1を粉体として取り出した。
・Mn:ZnSe緑色半導体ナノ粒子C−2の合成
ステアリン酸マンガン0.05gとオクタデセン5gとを混合し、マンガン前駆体溶液とした。このマンガン前駆体溶液を、Arガス気流下、100℃に加熱した。
また、ステアリン酸亜鉛0.36gと、ステアリン酸0.3gとをオクタデセン2.4gに溶解し、Zn前駆体溶液とした。
セレン粉体0.0273gと、オレイルアミン0.05gと、オクタデセン4.5gとを三口フラスコに入れ、100℃で20分、Arガスでバブリングした。その後、280℃まで温度を上昇させ、セレンを完全に溶解させた。当該溶液に前述のマンガン前駆体溶液1mlを添加した。その後、フラスコ温度を260℃に下げ、4分間保った。さらに速やかに、反応温度を220℃に下げ、前述のZn前駆体0.5mlを添加した。続けて0.1gオレイルアミンを添加し、120分反応させた。その後、温度を室温まで下げ、反応を終了させた。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子C−2を粉体として取り出した。
・Cu:InP赤色半導体ナノ粒子C−3の合成
トリストリメチルシリルフォスフィン0.2mmolと、1−オクチルアミン2.4mmolとをグローブボックス内でオクタデセン1.5mlに溶解させた(A液)。インジウムアセテート0.4mmolと、ミリスチン酸1.4mmolと、オクタデセン4gとを、三口フラスコに入れ、Ar雰囲気下で188℃まで昇温させた。この混合液に前記A液を添加した。
A液の添加後、反応温度を10分間かけて178℃まで降温し、10分間温度を保持した。その後、反応溶液をさらに130℃まで降温し、ステアリン銅0.02mmolが溶解したオクタデセン溶液0.1gを添加した。ステアリン酸銅添加後、2℃/分のスピードで210℃まで昇温させた。続いて150℃まで降温し、ステアリン酸亜鉛濃度が0.1mol/Lのオクタデセン溶液1.2ml、及びセレン前駆体濃度が0.1mol/Lのトリ−n−オクチルホスフィン溶液1.2mlを添加した。これを再度220℃に昇温させて、30分間保持した後、室温まで降温し、反応を終了させた。
この溶液にアセトンを過剰量添加し、これを遠心分離して沈殿物を60℃30分乾燥し、粒子C−3を粉体として取り出した。
(実施例1)
・波長変換層用組成物Aの調製
親水性スメクタイト0.04g、純水0.3g、及びメジアン系(D50)が25nmの酸化ケイ素粒子(NanoTek Powder;CIKナノテック社製)0.2gを混合し、攪拌した。
さらに、ポリシロキサン分散液(ポリシロキサン14質量部、イソプロピルアルコール86質量部)1g、半導体ナノ粒子A(粒子A−1、A−2、及びA−3の混合物)1.1g、及び酸化ケイ素微粒子(NanoTek Powder、CIKナノテック社製)0.03gを添加し、波長変換層用組成物Aを調製した。
粒子A−1、A−2、及びA−3は、特定の比率で混合した。各粒子の配合比率は、混合物を波長365nmで励起した際、色度のx座標およびy座標の値がともに0.33となる比率とした。色度の測定は、分光放射輝度計(CS−1000A、コニカミノルタセンシング社製)で行った。
・LED装置A−1の作製
円形パッケージ(開口径3mm,底面直径2mm、壁面角度60°)の収容部の中央に、1つの青色LEDチップ(直方体状;200μm×300μm×100μm)をフリップチップ実装した、LEDチップ実装パッケージを用意した。
また、パイレックスガラス(登録商標)製のピラーの集合体からなるメッシュ状の光ガイド部材を準備した。光ガイド部材は、例えば図2に示すように、複数のピラーが立方格子状に配置された構造とした。ピラーどうしの幅(図2のPで示される距離)は、0.15mmとした。また各ピラーの幅は0.05mm(断面積2.0×10μm)とした。またLEDチップ上に配置した光ガイド部材の高さは、180μmとした。この光ガイド部材6の一面を、LEDチップ実装パッケージのLEDチップ上、及びメタル部上に配置した。
この光ガイド部材上に、波長変換層用組成物Aをスプレーコート法により塗布し、光ガイド部材に波長変換層用組成物Aを含浸させた。その後、150℃で1時間加熱し、波長変換層用組成物を硬化させた。加熱後の波長変換層の厚みは200μmとした。
(実施例2)
・波長変換層用組成物Bの調製
半導体ナノ粒子Aを、半導体ナノ粒子B(粒子B−1、B−2、及びB−3の混合物)に変更した以外は、実施例1と同様に波長変換層用組成物Bを調製した。粒子B−1、B−2、及びB−3は、特定の比率で混合した。各粒子の配合比率は、混合物を波長365nmで励起した際、色度のx座標およびy座標の値がともに0.33となる比率とした。色度の測定は、分光放射輝度計(CS−1000A、コニカミノルタセンシング社製)で行った。
・LED装置B−1の作製
波長変換層用組成物Aを波長変換層用組成物Bに変更した以外は、実施例1と同様に、LED装置Bを作製した。
(実施例3)
・波長変換層用組成物Cの調製
半導体ナノ粒子Aを、半導体ナノ粒子C(粒子C−1、C−2、及びC−3の混合物)に変更した以外は、実施例1と同様に波長変換層用組成物Cを調製した。粒子C−1、C−2、及びC−3は、特定の比率で混合した。各粒子の配合比率は、混合物を波長365nmで励起した際、色度のx座標およびy座標の値がともに0.33となる比率とした。色度の測定は、分光放射輝度計(CS−1000A、コニカミノルタセンシング社製)で行った。
・LED装置C−1の作製
波長変換層用組成物Aを波長変換層用組成物Cに変更した以外は、実施例1と同様に、LED装置Cを作製した。
(比較例1)
・LED装置A−2の作製
実施例1と同様のLEDチップ実装パッケージを用意した。このLEDチップ実装パッケージ上に、光ガイド部材を配置せずに、波長変換層用組成物Aをスプレーコート法で塗布し、150℃で1時間硬化させた。波長変換層の厚みは200μmとした。
(比較例2)
・LED装置B−2の作製
実施例1と同様のLEDチップ実装パッケージを用意した。このLEDチップ実装パッケージ上に、光ガイド部材を配置せずに、波長変換層用組成物Bをスプレーコート法で塗布し、150℃で1時間硬化させた。加熱後の波長変換層の厚みは200μmとした。
(比較例3)
・LED装置C−2の作製
実施例1と同様のLEDチップ実装パッケージを用意した。このLEDチップ実装パッケージ上に、光ガイド部材を配置せずに、波長変換層用組成物Cをスプレーコート法で塗布し、150℃で1時間硬化させた。加熱後の波長変換層の厚みは200μmとした。
(評価)
実施例1〜3、及び比較例1〜3のLED装置について、発光強度を評価した。発光強度は、各LED装置に、3.5Vの電圧をかけた際の発光輝度を、分光放射輝度計(CS−1000A、コニカミノルタセンシング社製)で測定した。測定結果は、下記に示す相対値で評価した。結果を表1に示す。
(i)LED装置A−1の発光輝度は、LED装置A−2の発光輝度を100とした時の相対値とする。
(ii)LED装置B−1の発光輝度は、LED装置B−2の発光輝度を100とした時の相対値とする。
(iii)LED装置C−1の発光輝度は、LED装置C−2の発光輝度を100とした時の相対値とする。
Figure 2013161865
表1に示されるように、光ガイド部材を設置すると、半導体ナノ粒子の種類に関わらず、LED装置の発光強度が向上する。これは、光ガイド部材によって、LEDチップからの励起光が波長変換層内にムラなく伝搬され、全ての半導体ナノ粒子の励起効率が向上したためである。
本発明のLED装置は、光取り出し性が非常に良好であり、演色性にも優れる。したがって、各種照明装置に好適である。
1 LEDチップ
2 パッケージ
3 メタル部
4 突起電極
5 波長変換層
6 光ガイド部材
100 LED装置

Claims (9)

  1. LEDチップと、前記LEDチップを被覆する波長変換層とを有するLED装置であって、
    前記波長変換層は、前記LEDチップからの出射光を伝搬する光ガイド部材に、半導体ナノ粒子及びバインダを含浸させた層である、LED装置。
  2. 前記光ガイド部材が、メッシュ状の部材である、請求項1に記載のLED装置。
  3. 前記光ガイド部材が、繊維集合体である、請求項1に記載のLED装置。
  4. 前記波長変換層の全体積に対する前記光ガイド部材の全体積が5〜50%である、請求項1に記載のLED装置。
  5. 前記光ガイド部材の光伝搬路の総断面積が前記波長変換層断面積の5%〜60%である、請求項1に記載のLED装置。
  6. 前記光ガイド部材が、ガラスからなる、請求項1に記載のLED装置。
  7. 前記波長変換層の厚みが、100μm以上である、請求項1に記載のLED装置。
  8. 前記半導体ナノ粒子が、InP、CdSe、ZnSeのいずれかである、請求項1に記載のLED装置。
  9. LEDチップと、前記LEDチップを被覆する波長変換層とを有するLED装置の製造方法であって、
    前記LEDチップ上に、前記LEDチップからの出射光を伝搬する光ガイド部材を配置する工程と、
    前記光ガイド部材に半導体ナノ粒子及びバインダ前駆体を含む波長変換層用組成物を含浸させる工程と、
    前記波長変換層用組成物を硬化し、前記光ガイド部材に前記半導体ナノ粒子及びバインダを含浸させた前記波長変換層を形成する工程と
    を有する、LED装置の製造方法。
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