JP2013161338A - 印刷システム、印刷方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ホスト側で印字時間を管理し、受信バッファの状態のリクエスト信号の送信タイミングを制御し、プリンタの負荷を軽減しつつ、連続印刷を実現する。
【解決手段】ホスト側装置が、印刷の初期時に、プリンタのデータバッファの使用状況のリクエスト信号を送信し、プリンタが、ホスト側装置からリクエスト信号を受信する。ホスト側装置は、プリンタからデータバッファの使用状況を受信し、受信したデータバッファの使用状況に応じたデータ量の印刷データをプリンタに出力する。また、ホスト側装置は、印刷データの出力後にデータバッファの使用状況のリクエスト信号を送信し、記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間Tを算出し、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、印刷終了前に、受信したデータバッファの使用状況に応じたデータ量の印刷データをプリンタに出力する。
【選択図】図7
【解決手段】ホスト側装置が、印刷の初期時に、プリンタのデータバッファの使用状況のリクエスト信号を送信し、プリンタが、ホスト側装置からリクエスト信号を受信する。ホスト側装置は、プリンタからデータバッファの使用状況を受信し、受信したデータバッファの使用状況に応じたデータ量の印刷データをプリンタに出力する。また、ホスト側装置は、印刷データの出力後にデータバッファの使用状況のリクエスト信号を送信し、記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間Tを算出し、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、印刷終了前に、受信したデータバッファの使用状況に応じたデータ量の印刷データをプリンタに出力する。
【選択図】図7
Description
本発明は、ホスト側装置とプリンタとからなり、用紙に対するプリントを行う印刷システム、印刷方法およびプログラムに関する。
従来、特許文献1に記載のカラープリンタが知られている。このカラープリンタでは、複数の端面型サーマルヘッドが用紙を直線的に搬送する搬送路に沿って直列的に配置され、各サーマルヘッドに対して用紙を挟んで対向するようにプラテンが配置されている。そして、各サーマルヘッドとプランテンとの間に、異なる色のインクリボン(イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各インクリボン)が供給されるようになっている。
特開平09−094987号公報
ところで、このようなカラープリンタへの印刷は、ホスト側装置から送信される印刷データをカラープリンタが受信することによってなされるが、通信環境が悪い状況では、例えば、1ページ分の印刷データを送信後、2ページ目の印刷データの送信完了までに、1ページ目の印刷動作が完了してしまい、連続印刷動作中にプリンタの停止状態が発生し、連続印刷ができない場合があった。
また、図 に示すように、カラープリンタにおいて、インクリボンが配置されている場合、K→Y→M→Cの順番で印刷を行っていたとすると、上記の停止状態の影響で、用紙の先端をKの位置までフィードバックしなければならないために、印刷速度が遅くなるという問題もあった。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、印刷開始時に、コマンドの送信タイミングを調整することにより、連続印刷を可能とし、かつ、印刷速度の速い印刷システム、印刷方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
請求項1に係る発明は、ホスト側装置とプリンタとからなる印刷システムであって、前記ホスト側装置が、少なくとも、前記プリンタにコマンドの発行、印刷データの送信を指示する制御手段と、前記制御手段の指示に基づいて、前記プリンタへの前記停止コマンドおよび前記発行コマンドの送信、前記印刷データの送信を行う送信手段と、を備え、前記プリンタの印刷開始時に、前記制御手段の指示により、前記停止コマンドおよび前記発行コマンドを送信することにより、前記プリンタの印刷開始時における前記発行コマンドの送信タイミングを調整することを特徴とする印刷システムを提案している。
本発明によれば、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドおよび発行コマンドを送信することにより、プリンタの印刷開始時における発行コマンドの送信タイミングを調整するため、以降、連続印刷が可能となる。また、印刷の停止状態がないため、用紙の先端をインクリボンの位置までフィードバックする必要がなく、印刷速度を早くすることができる。
請求項2に係る発明は、前記制御手段は、前記プリンタの印刷開始時に、停止コマンドの送信を指示し、その後、印刷データの送信後に、発行コマンドの送信を指示することを特徴とする印刷システムを提案している。
本発明によれば、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドを送信し、その後、印刷データの送信後に、発行コマンドを送信することにより、発行コマンドの送信タイミングを調整して、連続印刷を可能とする。
請求項3に係る発明は、前記プリンタは、受信した印刷データをデータバッファに一時格納し、前記発行コマンドの受信とともに、印刷を開始することを特徴とする請求項1または印刷システムを提案している。
本発明によれば、プリンタは、受信した印刷データをデータバッファに一時格納し、発行コマンドの受信とともに、印刷を開始することから、発行コマンドの送信タイミングを調整して、連続印刷を可能とする。
請求項4に係る発明は、前記プリンタの印刷開始後に、前記制御手段が、前記プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号の送信を指示し、前記プリンタから受信した前記データバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を指示することを特徴とする請求項1に記載の印刷システムを提案している。
本発明によれば、プリンタの印刷開始後に、プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し、プリンタから受信したデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を行うことから、プリンタのデータバッファに1ページ分の空き容量がなくても、小分けして印刷データを送信することができる。
請求項5に係る発明は、前記ホスト側装置が、前記プリンタの印刷用パラメータを記憶する記憶手段と、前記印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する算出手段と、を備え、前記プリンタの印刷開始後に、前記制御手段が、該算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、次の印刷データの送信を指示することを特徴とする印刷システムを提案している。
本発明によれば、プリンタの印刷開始後に、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、次の印刷データの送信を行うことから、最適なタイミングで、プリンタの印刷データが途切れることなく、印刷データを送信することができる。
請求項6に係る発明は、前記プリンタがカラープリンタであることを特徴とする印刷システムを提案している。
本発明によれば、プリンタがカラープリンタである。
請求項7に係る発明は、ホスト側装置とプリンタとからなる印刷システムにおける印刷方法であって、前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタの印刷開始時に、停止コマンドを送信する第1のステップと、前記ホスト側装置の送信手段が、印刷データを送信する第2のステップと、前記プリンタのデータバッファが、受信した印刷データを一時格納する第3のステップと、前記ホスト側装置の送信手段が、発行コマンドを送信する第4のステップと、前記プリンタが、発行コマンドを受信し、印刷を開始する第5のステップと、前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信する第6のステップと、前記ホスト側装置の算出手段が、予め記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する第7のステップと、前記ホスト側装置の制御手段が、該算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、前記プリンタのデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を指示する第8のステップと、前記印刷データの終了まで、前記第6のステップから第8のステップまでを実行する第9のステップと、を備えた印刷方法を提案している。
本発明によれば、ホスト側装置が、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドを送信し、次いで、印刷データを送信する。プリンタのデータバッファは、受信した印刷データを一時格納し、ホスト側装置が、送信した発行コマンドをプリンタが、受信すると、印刷を開始する。また、印刷開始後に、ホスト側装置が、プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し、ホスト側装置算出手段が、予め記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する。また、ホスト側装置が、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、プリンタのデータバッファの使用状況に応じて印刷データを送信する。そして、印刷データの終了まで、第6のステップから第8のステップまでを実行する。したがって、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドおよび発行コマンドを送信することにより、プリンタの印刷開始時における発行コマンドの送信タイミングを調整するため、以降、連続印刷が可能となる。また、印刷の停止状態がないため、用紙の先端をインクリボンの位置までフィードバックする必要がなく、印刷速度を早くすることができる。また、プリンタの印刷開始後に、プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し、プリンタから受信したデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を行うことから、プリンタのデータバッファに1ページ分の空き容量がなくても、小分けして印刷データを送信することができる。さらに、プリンタの印刷開始後に、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、次の印刷データの送信を行うことから、最適なタイミングで、プリンタの印刷データが途切れることなく、印刷データを送信することができる。
請求項8に係る発明は、ホスト側装置とプリンタとからなる印刷システムにおける印刷方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタの印刷開始時に、停止コマンドを送信する第1のステップと、前記ホスト側装置の送信手段が、印刷データを送信する第2のステップと、前記プリンタのデータバッファが、受信した印刷データを一時格納する第3のステップと、前記ホスト側装置の送信手段が、発行コマンドを送信する第4のステップと、前記プリンタが、発行コマンドを受信し、印刷を開始する第5のステップと、前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信する第6のステップと、前記ホスト側装置の算出手段が、予め記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する第7のステップと、前記ホスト側装置の制御手段が、該算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、前記プリンタのデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を指示する第8のステップと、前記印刷データの終了まで、前記第6のステップから第8のステップまでを実行する第9のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
ホスト側装置が、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドを送信し、次いで、印刷データを送信する。プリンタのデータバッファは、受信した印刷データを一時格納し、ホスト側装置が、送信した発行コマンドをプリンタが、受信すると、印刷を開始する。また、印刷開始後に、ホスト側装置が、プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し、ホスト側装置算出手段が、予め記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する。また、ホスト側装置が、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、プリンタのデータバッファの使用状況に応じて印刷データを送信する。そして、印刷データの終了まで、第6のステップから第8のステップまでを実行する。したがって、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドおよび発行コマンドを送信することにより、プリンタの印刷開始時における発行コマンドの送信タイミングを調整するため、以降、連続印刷が可能となる。また、印刷の停止状態がないため、用紙の先端をインクリボンの位置までフィードバックする必要がなく、印刷速度を早くすることができる。また、プリンタの印刷開始後に、プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し、プリンタから受信したデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を行うことから、プリンタのデータバッファに1ページ分の空き容量がなくても、小分けして印刷データを送信することができる。さらに、プリンタの印刷開始後に、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、次の印刷データの送信を行うことから、最適なタイミングで、プリンタの印刷データが途切れることなく、印刷データを送信することができる。
本発明によれば、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドおよび発行コマンドを送信することにより、プリンタの印刷開始時における発行コマンドの送信タイミングを調整するため、以降、連続印刷が可能となるという効果がある。また、印刷の停止状態がないため、用紙の先端をインクリボンの位置までフィードバックする必要がなく、印刷速度を早くすることができるという効果がある。また、プリンタの印刷開始後に、プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し、プリンタから受信したデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を行うことから、プリンタのデータバッファに1ページ分の空き容量がなくても、小分けして印刷データを送信することができるという効果がある。さらに、プリンタの印刷開始後に、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、次の印刷データの送信を行うことから、最適なタイミングで、プリンタの印刷データが途切れることなく、印刷データを送信することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
なお、本実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、本実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<印刷システムの構成>
図1を用いて、本実施形態に係る印刷システムの構成について説明する。
図1を用いて、本実施形態に係る印刷システムの構成について説明する。
本実施形態に係る印刷システムは、図1に示すように、ホスト側装置100と、プリンタ200とから構成されている。ここで、ホスト側装置100とプリンタ200との接続は、ケーブル等を用いた有線でもよいし、近距離無線等を用いた無線接続であってもよい。また、ホスト側装置100としては、パーソナルコンピュータでもよいし、専用装置であってもよい。
<ホスト側装置の電気的構成>
図2を用いて、本実施形態に係るホスト側装置の電気的構成について説明する。
図2を用いて、本実施形態に係るホスト側装置の電気的構成について説明する。
本実施形態に係るホスト側装置は、図2に示すように、制御部110と、RAM120と、ROM130と、外部記憶装置140と、出力部150と、入力部160とから構成されている。また、外部装置として、表示装置310と、キーボード320と、操作スイッチ330とが接続されている。
制御部110は、ホスト側装置100の制御系全体を制御する。制御部110は、ROM130に記憶された制御プログラムにより動作する。具体的には、アプリケーションプログラムや印刷制御方法のプログラムに従って動作する。
出力部150は、プリンタ200へ印刷データを出力する出力手段である。入力部160は、プリンタ200から各種情報を入力する入力手段である。表示装置310と、各種情報を表示する。キーボード320および操作スイッチ330は、制御部110を操作するオペレータが各種情報を入力する。
<ホスト側装置の制御部の詳細構成>
図3を用いて、本実施形態に係るホスト側装置の制御部の詳細構成について説明する。
図3を用いて、本実施形態に係るホスト側装置の制御部の詳細構成について説明する。
本実施形態に係るホスト側装置の制御部は、図3に示すように、コマンド出力部111と、リクエスト信号出力部112と、バッファ使用状況受信部113と、算出部114と、計時部115と、出力タイミング生成部116と、印刷データ出力部117とから構成されている。
コマンド出力部111は、停止コマンドおよび発行コマンドをプリンタ200に出力する。リクエスト信号出力部112は、印刷データの送信後にプリンタ200のデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を出力部150を介して、出力する。バッファ使用状況受信部113は、プリンタ200から入力部160を介して、データバッファの使用状況を受信する。
算出部114は、RAM120に格納された印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間Tを算出する。計時部115は、時間を計測する。
出力タイミング生成部116は、算出部114が算出した印刷データの印刷所要時間Tと計時部115の計時状況に基づいて、印刷データ出力部117におけるデータの出力タイミングを生成する。なお、出力タイミング生成部116は、計時部115が、算出部114により算出された印刷所要時間Tからデータの送受信に必要な時間tを引いた時間T−tを計時したときをデータの出力タイミングとする。印刷データ出力部117は、印刷の初期時または、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、印刷を行っている印刷データの印刷終了前に、受信したデータバッファの使用状況に応じたデータ量の印刷データを出力部150を介して、プリンタ200に出力する。
<プリンタの全体構造>
図4を用いて、本実施形態に係るプリンタの全体構造について説明する。
図4を用いて、本実施形態に係るプリンタの全体構造について説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る熱転写式カラープリンタを示す断面図である。プリンタ200は、台紙に仮着されたラベル、又は、タグ製造用の帯状のシート等の被印字媒体(用紙)に印字を行うための熱転写式カラープリンタであって、複数の異なる色のインクリボンを用いて、インクリボンのインクを用紙に転写することにより印字を行う。以下においては、イエロー(黄色)、マゼンタ、シアン、ブラック(黒色)の4色のインクリボンを用いて用紙に印字を行う場合を例にとって説明する。
図4に示すように、用紙1が、ロール状に巻回されたロール紙2として、プリンタ200の筐体14に設けられた用紙供給軸11に回転可能に支持されている。用紙供給軸11から引き出された用紙1は、筐体14内に設けられたモーターによって駆動されて回転する駆動ローラー12と、駆動ローラー12の回転に伴って回転する従動ローラー13との間に供給され、駆動ローラー12と従動ローラー13とによって挟持搬送される。
また、筐体14には、用紙の搬送方向上流側(図中右側)から搬送方向下流側(図中左側)に向けて、4種類のインクリボンカセット20a〜20dが装着されている。例えば、インクリボンカセット20aには、イエロー(Y)のインクリボンが装填されており、インクリボンカセット20bには、マゼンタ(M)のインクリボンが装填されており、インクリボンカセット20cには、シアン(C)のインクリボンが装填されており、インクリボンカセット20dには、ブラック(B)のインクリボンが装填されている。
プリンタ200の筐体14内においては、4種類のインクリボンカセット20a〜20dに対応して、用紙の搬送方向に沿って、4つのプラテンローラー15a〜15dと、4つのサーマルヘッド16a〜16dとが配置されている。
サーマルヘッド16a〜16dは、インクリボンカセット20a〜20dの内部にそれぞれ挿入され、プラテンローラー15a〜15dにそれぞれ対向して配置される。
4種類のインクリボンカセット20a〜20dの各々において、インクリボン23が、インクリボン供給軸21とインクリボン巻取り軸22との間に架け渡されている。インクリボン巻取り軸22は、筐体内に設けられたモーターによって駆動されて回転する。
イエローのインクリボンカセット20aのインクリボン供給軸21にロール状に巻回された状態で支持された未使用のインクリボン23は、プラテンローラー15aとサーマルヘッド16aとの間に用紙1と共に供給され、転写後のインクリボン23は、インクリボン巻取り軸22によって巻き取られる。
プラテンローラー15aは、筐体内に設けられたモーターによって駆動されて回転することにより、用紙1及びインクリボン23を同一方向に同一速度で搬送する。サーマルヘッド16aは、エネルギーが印加されることによって発熱する複数の微細な発熱体を幅方向に有している。発熱体にエネルギーを印加して発熱体を発熱させ、インクリボン23のインクを加熱して用紙1に転写することにより、インクリボンカセット20aに装填されたイエローのインクリボンを用いた印字が行われる。
なお、発熱体にエネルギー(電力)を印加するためには、電圧源から発熱体に電圧を印加するようにしても良いし、電流源から発熱体に電流を流すようにしても良い。
プラテンローラー15b〜15dもプラテンローラー15aと同様に構成され、サーマルヘッド16b〜16dもサーマルヘッド16aと同様に構成されている。プラテンローラー15aの位置を通過した用紙1は、プラテンローラー15b〜15dの位置を順次通過し、サーマルヘッド16b〜16dによって、インクリボンカセット20b〜20dにそれぞれ装填されたマゼンタ、シアン、ブラックのインクリボンを用いた印字が順次行われる。印字が完了した用紙1は、用紙排出口から排出される。
<プリンタの電気的構成>
図5を用いて、本実施形態に係るプリンタの電気的構成について説明する。
図5を用いて、本実施形態に係るプリンタの電気的構成について説明する。
本実施形態に係るプリンタは、図5に示すように、入力部210と、受信バッファ220と、制御部230と、ページバッファ240と、フレームバッファ250と、出力インターフェース部260と、文字パターン発生器270と、出力部280とから構成されている。また、印刷機構部400と、操作パネル500とが接続されている。
プリンタ200は、画像情報の発生源であるホスト側装置100より送られてきた文字コード、外字フォント、フォーム情報あるいはマクロ登録情報などからなる印刷データを入力し、印刷する。
入力部210は、ホスト側装置100からの各種情報を入力する。受信バッファ220は、入力部210を介して入力された各種情報を一時記憶する。出力部280は、プリンタ200よりホスト側装置100へ各種情報を出力する。
入力部210及び受信バッファ220は、プリンタ200の制御部230とともに、データバスにより接続されている。このデータバスは、制御部230等の構成により8ビット、16ビット、32ビットなど一定の幅を持っている。
文字パターン発生器270は、文字コードに対応するパターン情報を記憶しているROMやその読み出し制御回路などを含み、文字コードを入力するとそのコードに対応する文字パターンのアドレスを算出するコードコンバート機能を兼ね備えている。
プリンタ200の制御部230は、ROM231に記憶された制御プログラムにより印刷装置の制御系全体の制御を行っている。ページバッファ240は、情報を格納するページバッファであり、フレームバッファ250は、文字パターンに展開されたパターン情報を印刷イメージに対応して記憶しているフレームバッファである。
出力インターフェース部260は、フレームバッファ250よりパターン情報に対応した信号を発生し、印刷機構部400との間でインターフェース制御を実行している。印刷機構部400は、出力インターフェース部260より信号を入力し、この信号に基づいた画像情報を印刷する部分である。
<プリンタの制御部の詳細構成>
図6を用いて、本実施形態に係るプリンタの制御部の詳細構成について説明する。
図6を用いて、本実施形態に係るプリンタの制御部の詳細構成について説明する。
本実施形態に係るプリンタの制御部は、図6に示すように、コマンド受信部232と、リクエスト信号受信部233と、バッファ使用状況送信部234とから構成されている。
コマンド受信部232は、ホスト側装置100から停止コマンド、発行コマンドを受信する。停止コマンドを受信したプリンタ100は、停止状態となり、発行コマンドを受信すると、印刷を開始する。リクエスト信号受信部233は、ホスト側装置100からリクエスト信号を受信する。制御部230は、受信バッファの使用状況を検知し、この情報をバッファ使用状況送信部234を介して、ホスト側装置100に送信する。
<印刷システムの処理>
図7を用いて、本実施形態に係る印刷システムの処理について説明する。
図7を用いて、本実施形態に係る印刷システムの処理について説明する。
まず、ホスト側装置100が、プリンタ200の印刷開始時に、停止コマンドを送信し(ステップS101)、次いで、ホスト側装置100が、印刷データを送信する(ステップS102)。
プリンタ200のデータバッファは、受信した印刷データを一時格納し(ステップS103)、ホスト側装置100が、発行コマンドを送信すると(ステップS104)、プリンタ200が、発行コマンドを受信し、印刷を開始する(ステップS105)。
ホスト側装置100は、プリンタ200のデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し(ステップS106)、ホスト側装置100は、予め記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する(ステップS107)。
ホスト側装置100は、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、プリンタ200のデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を指示する(ステップS108)。そして、印刷データの終了まで、ステップS106からステップS108までを実行する(ステップS109)。
以上、説明したように、本実施形態によれば、プリンタの印刷開始時に、停止コマンドおよび発行コマンドを送信することにより、プリンタの印刷開始時における発行コマンドの送信タイミングを調整するため、以降、連続印刷が可能となる。また、印刷の停止状態がないため、用紙の先端をインクリボンの位置までフィードバックする必要がなく、印刷速度を早くすることができる。また、プリンタの印刷開始後に、プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信し、プリンタから受信したデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を行うことから、プリンタのデータバッファに1ページ分の空き容量がなくても、小分けして印刷データを送信することができる。さらに、プリンタの印刷開始後に、算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、次の印刷データの送信を行うことから、最適なタイミングで、プリンタの印刷データが途切れることなく、印刷データを送信することができる。
なお、ホスト側装置100およびプリンタ200の処理をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをホスト側装置100およびプリンタ200に読み込ませ、実行することによって本発明の印刷システムを実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウエアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されても良い。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
100;ホスト側装置
110;制御部
111;コマンド出力部
112;リクエスト信号出力部
113;バッファ使用状況受信部
114;算出部
115;計時部
116;出力タイミング生成部
117;印刷データ出力部
120;RAM
130;ROM
140;外部記憶装置
150;出力部
160;入力部
200;プリンタ
210;入力部
220;受信バッファ
230;制御部
231;ROM
232;コマンド受信部
233;リクエスト信号受信部
234;バッファ使用状況送信部
240;ページバッファ
250;フレームバッファ
260;出力インターフェース部
270;文字パターン発生器
280;出力部
310;表示装置
320;キーボード
330;操作スイッチ
400;印刷機構部
500;操作パネル
110;制御部
111;コマンド出力部
112;リクエスト信号出力部
113;バッファ使用状況受信部
114;算出部
115;計時部
116;出力タイミング生成部
117;印刷データ出力部
120;RAM
130;ROM
140;外部記憶装置
150;出力部
160;入力部
200;プリンタ
210;入力部
220;受信バッファ
230;制御部
231;ROM
232;コマンド受信部
233;リクエスト信号受信部
234;バッファ使用状況送信部
240;ページバッファ
250;フレームバッファ
260;出力インターフェース部
270;文字パターン発生器
280;出力部
310;表示装置
320;キーボード
330;操作スイッチ
400;印刷機構部
500;操作パネル
Claims (8)
- ホスト側装置とプリンタとからなる印刷システムであって、
前記ホスト側装置が、
少なくとも、前記プリンタにコマンドの発行、印刷データの送信を指示する制御手段と、
前記制御手段の指示に基づいて、前記プリンタへの前記停止コマンドおよび前記発行コマンドの送信、前記印刷データの送信を行う送信手段と、
を備え、
前記プリンタの印刷開始時に、前記制御手段の指示により、前記停止コマンドおよび前記発行コマンドを送信することにより、前記プリンタの印刷開始時における前記発行コマンドの送信タイミングを調整することを特徴とする印刷システム。 - 前記制御手段は、前記プリンタの印刷開始時に、停止コマンドの送信を指示し、その後、印刷データの送信後に、発行コマンドの送信を指示することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
- 前記プリンタは、受信した印刷データをデータバッファに一時格納し、前記発行コマンドの受信とともに、印刷を開始することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の印刷システム。
- 前記プリンタの印刷開始後に、
前記制御手段が、前記プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号の送信を指示し、前記プリンタから受信した前記データバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を指示することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。 - 前記ホスト側装置が、
前記プリンタの印刷用パラメータを記憶する記憶手段と、
前記印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する算出手段と、
を備え、
前記プリンタの印刷開始後に、
前記制御手段が、該算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、次の印刷データの送信を指示することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。 - 前記プリンタがカラープリンタであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の印刷システム。
- ホスト側装置とプリンタとからなる印刷システムにおける印刷方法であって、
前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタの印刷開始時に、停止コマンドを送信する第1のステップと、
前記ホスト側装置の送信手段が、印刷データを送信する第2のステップと、
前記プリンタのデータバッファが、受信した印刷データを一時格納する第3のステップと、
前記ホスト側装置の送信手段が、発行コマンドを送信する第4のステップと、
前記プリンタが、発行コマンドを受信し、印刷を開始する第5のステップと、
前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信する第6のステップと、
前記ホスト側装置の算出手段が、予め記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する第7のステップと、
前記ホスト側装置の制御手段が、該算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、前記プリンタのデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を指示する第8のステップと、
前記印刷データの終了まで、前記第6のステップから第8のステップまでを実行する第9のステップと、
を備えた印刷方法。 - ホスト側装置とプリンタとからなる印刷システムにおける印刷方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタの印刷開始時に、停止コマンドを送信する第1のステップと、
前記ホスト側装置の送信手段が、印刷データを送信する第2のステップと、
前記プリンタのデータバッファが、受信した印刷データを一時格納する第3のステップと、
前記ホスト側装置の送信手段が、発行コマンドを送信する第4のステップと、
前記プリンタが、発行コマンドを受信し、印刷を開始する第5のステップと、
前記ホスト側装置の送信手段が、前記プリンタのデータバッファの使用状況を要求するリクエスト信号を送信する第6のステップと、
前記ホスト側装置の算出手段が、予め記憶されている印刷用パラメータに基づいて、現在、印刷を行っている印刷データの印刷所要時間を算出する第7のステップと、
前記ホスト側装置の制御手段が、該算出した印刷データの印刷所要時間に基づいて、前記プリンタのデータバッファの使用状況に応じた印刷データの送信を指示する第8のステップと、
前記印刷データの終了まで、前記第6のステップから第8のステップまでを実行する第9のステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012023999A JP2013161338A (ja) | 2012-02-07 | 2012-02-07 | 印刷システム、印刷方法およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012023999A JP2013161338A (ja) | 2012-02-07 | 2012-02-07 | 印刷システム、印刷方法およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013161338A true JP2013161338A (ja) | 2013-08-19 |
Family
ID=49173515
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012023999A Pending JP2013161338A (ja) | 2012-02-07 | 2012-02-07 | 印刷システム、印刷方法およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013161338A (ja) |
-
2012
- 2012-02-07 JP JP2012023999A patent/JP2013161338A/ja active Pending
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