JP2013161335A - 管理装置、画像形成装置、管理方法、および管理プログラム - Google Patents

管理装置、画像形成装置、管理方法、および管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】容易な操作で、画像形成装置において高品質の成果物を得ることのできる管理装置を提供する。
【解決手段】MFP(Multi-Functional Peripheral)を含んだ画像処理システムでは、MFPで第1のジョブを処理し、その後の、ユーザー操作に基づく情報を受け付けると(S31,32)、その情報を蓄積する(S33)。第2のジョブの発行を受け付けると(S34)、第2のジョブに設定されているパラメーターを、蓄積されたユーザー操作に基づく情報に基づいて変更し(S35,S36)、MFPで第2のジョブを処理する(S38)。
【選択図】図8

Description

この発明は管理装置、画像形成装置、管理方法、および管理プログラムに関し、特に、画像形成システムを構成する管理装置、画像形成装置、当該画像形成システムでの管理方法、および管理プログラムに関する。
コピー機やプリンターやそれらの複合機であるMFP(Multi-Functional Peripheral)などの画像形成装置は、使用期間が長くなると、一般的に、成果物である印刷物の濃度不良、印字ずれ、ステープルずれ、ソートずれ、などの問題が発生する場合がある。
また、装置の特性によっても、多少濃度が薄くなったり、印字が多少傾いたり、などの傾向を示す場合がある。
このような印刷がなされた場合、高品質な印刷が必要であるときには、パラメーターを変更して再出力したり、印刷されたドキュメントを装置設定を変更して複写し直したり、出力装置を変更して再度出力したりすることがなされる。
特開平9−200413号公報 特開平8−125398号公報
画像形成装置において使用期間や特性によって成果物の品質がユーザーの必要とする品質よりも低下するものとなると、以降も同様にユーザーの必要とする品質を満たさない可能性が高い。そのため、高品質の成果物が必要である場合には、ユーザーは、画像形成装置に動作を実行させる都度、上のような方法で出力し直すことになる、という問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、容易な操作で高品質の成果物を得ることのできる管理装置、画像形成装置、管理方法、および管理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、管理装置は画像形成装置でのジョブの処理を管理するための管理装置であって、ジョブを入力するための入力手段と、ジョブの処理を画像形成装置に指示するための指示手段と、ジョブの処理を画像形成装置に指示する際のパラメーターを設定するための設定手段と、ジョブの画像形成装置での処理の後の、ユーザー操作に基づく情報を受け付けるための第1の受付手段と、第1の受付手段で受け付けた情報を記憶するための記憶手段とを備える。設定手段は、ジョブで当該ジョブの処理を行なう画像形成装置として指定された画像形成装置についての、記憶手段に記憶された情報に基づいて、当該ジョブにおいて設定されているパラメーターを変更する。
好ましくは、第1の受付手段で受け付けるジョブの画像形成装置での処理の後のユーザー操作に基づく情報は、ユーザーによって上記ジョブの再処理を指示する操作情報である。
より好ましくは、管理装置は画像形成装置での処理結果の入力を受け付けるための第2の入力手段をさらに備え、設定手段は、第2の入力手段で受け付けた画像形成装置での処理結果から、ユーザーによってジョブの再処理を指示した操作情報を検出する検出手段を含む。
好ましくは、第1の受付手段で受け付けるジョブの画像形成装置での処理の後のユーザー操作に基づく情報は、上記ジョブの画像形成装置での処理結果に対してユーザーから入力された品質情報である。
より好ましくは、管理装置は、品質情報を入力するための入力装置に対して品質情報の入力画面の画面データーを送信するための送信手段をさらに備える。
より好ましくは、管理装置は、入力装置からの要求より画像形成装置を特定し、特定された画像形成装置の品質情報の入力画面用の画面データーを生成するための生成手段をさらに備える。
好ましくは、設定手段は、記憶手段に記憶された情報から所定の抽出条件に従って情報を抽出し、抽出された情報を用いて決定されたパラメーターに変更する。
より好ましくは、上記抽出条件は、入力されたジョブに含まれる文書データーの特徴に基づくものである。
好ましくは、管理装置は上記抽出条件の設定を受け付けるための第3の受付手段をさらに備える。
好ましくは、パラメーターは、画像形成装置での画像処理のためのパラメーターである。
好ましくは、パラメーターは、ジョブの処理を行なう画像形成装置として指定される画像形成装置を特定する情報である。
本発明の他の局面に従うと、画像形成装置は上述の管理装置を含む。
本発明のさらに他の局面に従うと、管理方法は画像形成装置を含んだ画像処理システムでの管理方法であって、画像形成装置で第1のジョブを処理するステップと、第1のジョブの処理の後の、ユーザー操作に基づく情報を受け付けるステップと、ユーザー操作に基づく情報を蓄積するステップと、第2のジョブの発行を受け付けるステップと、第2のジョブに設定されているパラメーターを、蓄積されたユーザー操作に基づく情報に基づいて変更するステップと、変更後のパラメーターを用いて画像形成装置で第2のジョブを処理するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、管理プログラムは画像形成装置でのジョブ処理の管理をコンピューターに実行させるためのプログラムであって、画像形成装置で第1のジョブを処理させるステップと、第1のジョブの処理の後の、ユーザー操作に基づく情報を受け付けるステップと、ユーザー操作に基づく情報を蓄積するステップと、第2のジョブの発行を受け付けるステップと、第2のジョブに設定されているパラメーターを、蓄積されたユーザー操作に基づく情報に基づいて変更するステップと、変更後のパラメーターを用いて画像形成装置で第2のジョブを処理させるステップとを備える。
この発明によると、画像形成装置を含む画像処理システムにおいて、容易な操作で高品質の成果物を得ることができる。
実施の形態にかかる画像処理システムの構成の具体例を示す図である。 画像処理システムに含まれるMFP(Multi-Functional Peripheral)のハードウェア構成の具体例を示す図である。 画像処理システムに含まれる携帯端末のハードウェア構成の具体例を示す図である。 画像処理システムに含まれるサーバーのハードウェア構成の具体例を示す図である。 画像処理システムに含まれるPCのハードウェア構成の一例を示す図である。 画像処理システムでの、通常の印刷動作の流れを表わした図である。 画像処理システムでの、通常の印刷動作の流れを表わした図である。 第1の実施の形態にかかる画像処理システムでの最適化動作の流れを表わす図である。 第1の実施の形態にかかるサーバーの機能構成の具体例を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるサーバーでの動作を表わすフローチャートである。 第2の実施の形態にかかる画像処理システムでの最適化動作の流れを表わす図である。 入力画面の具体例を示す図である。 図11のステップS47での品質情報の処理の一例を表わした図である。 携帯端末の機能構成の具体例を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかるサーバーの機能構成の具体例を示すブロック図である。 携帯端末での動作を表わすフローチャートである。 第2の実施の形態にかかるサーバーでの動作を表わすフローチャートである。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
<システム構成>
図1は、本実施の形態にかかる画像処理システム1の構成の具体例を示す図である。
図1を参照して、本実施の形態にかかる画像処理システム1は、画像形成装置の一例としての、複数台のMFP(Multi-Functional Peripheral)100A,100B,100Cと、端末装置として携帯端末200と、ジョブを発行する装置としてのPC(Personal Computer)400と、ジョブ管理を行なうための管理装置としてのサーバー300とを含む。複数台のMFP100A,100B,100Cを代表させてMFP100とも称する。
MFP100、サーバー300、およびPC400は、LAN(Local Area Network)などのネットワーク600で電気的に接続されている。ネットワーク600は有線であっても無線であってもよい。
また、携帯端末200もネットワーク600で電気的に接続されていてもよい。この場合、MFP100、サーバー300、およびPC400はそれぞれ有線LANのネットワーク600に電気的に接続され、該有線LANのネットワーク600にさらに図示しない無線LANアクセスポイントが含まれ、携帯端末200が無線LANアクセスポイントと無線LANで電気的に接続されている例が挙げられる。
また、サーバー300と携帯端末200とは、直接、通信可能である。この通信として、たとえば、Bluetooth(登録商標)を利用した無線通信や、赤外線通信や近距離無線通信などが挙げられる。
画像形成装置は、MFPに限定されず、コピー機やプリンターやファクシミリ送受信機などであってもよい。携帯端末は、たとえば携帯電話機などが該当し、その他、PC400と同様のPCやPDA(Personal Digital Assistants)やデジタルカメラ、文書閲覧装置などであってもよい。
<装置構成>
図2は、MFP100のハードウェア構成の具体例を示す図である。
図2を参照して、MFP100は、全体を制御するための演算装置であるCPU(Central Processing Unit)10と、CPU10で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM(Read Only Memory)11と、CPU10でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM(Random Access Memory)12と、図示しない原稿台に載置された原稿を光学的に読み取って画像データーを得るためのスキャナー13と、画像データーを印刷用紙上に固定するためのプリンター14と、情報を表示したり当該MFP100に対する操作入力を受け付けたりするためのタッチパネルを含んだ操作パネル15と、画像データー等を保存するためのメモリー16と、ネットワーク600を介した通信を制御するためのネットワークコントローラー17と、MFP100の状態を検出するためのセンサー18とを含む。
操作パネル15は、図示しないタッチパネルと操作キー群とを含む。タッチパネルは、液晶表示装置などの表示装置と光学式タッチパネルや静電容量タッチパネルなどの位置指示装置とが重なって構成され、操作画面を表示して、その操作画面上の指示位置を特定する。CPU10は予め記憶されている画面表示をさせるためのデーターに基づいてタッチパネルに操作画面を表示させる。
センサー18としては、たとえば、トナー量残量やトナー切れ、用紙切れを検出するためのセンサーや、各部のジャム(紙詰まり)や温度異常や動作異常等を検出するためのセンサーや、印刷用紙の排紙トレイへの排出を検出するためのセンサー、などが該当する。
図3は、携帯端末200のハードウェア構成の具体例を示す図である。
図3を参照して、携帯端末200は、全体を制御するための演算装置であるCPU20と、CPU20で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM21と、CPU20でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM22と、磁気センサーを含んで当該携帯端末200の向きを検出するための電子コンパス23と、GPS(Global Positioning System)信号または基地局からの位置信号を受信して当該携帯端末の位置情報を取得するためのGPSコントローラー24と、情報を表示したり当該携帯端末200に対する操作入力を受け付けたりするためのタッチパネルを含んだ操作パネル25と、カメラ26と、図示しない基地局と通信することによる電話回線を介した通信を制御するための通信コントローラー27と、電話帳データーなどを記憶するためメモリー28とを含む。
操作パネル25は、MFP100の操作パネル15と同様の構成であってよい。すなわち、一例として、液晶表示装置などの表示装置と光学式タッチパネルや静電容量タッチパネルなどの位置指示装置とが重なって構成されたタッチパネルと、操作キーとを含む。
CPU200は予め記憶されている画面表示をさせるためのデーターに基づいてタッチパネルに操作画面を表示させる。タッチパネルでは操作画面上の指示位置が特定され、その位置を示す操作信号がCPU20に入力される。また、押下されたキーを示す操作信号がCPU20に入力される。CPU20は押下されたキー、または表示している操作画面と指示位置とから操作内容を特定し、それに基づいて処理を実行する。
また、電子コンパス23およびGPSコントローラー24は、取得した当該携帯端末200の向きや位置情報を示す信号をCPU20に入力する。
図4は、サーバー300のハードウェア構成の具体例を示す図である。
図4を参照して、サーバー300は上述のように一般的なコンピューター等によって構成されるものであり、一例として、全体を制御するための演算装置であるCPU30と、CPU30で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM31と、CPU30でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM32と、MFP情報などを記憶するためのHD(Hard Disk)33と、電話回線を介した通信を制御するための通信コントローラー34と、LANを介した通信の制御するためのネットワークコントローラー35とを含む。
HD33には、MFP情報として、MFP100の位置情報と消耗品情報とが記憶されている。この位置情報は、予め入力されることで記憶されているものでもよいし、MFP100から送信されて記憶されてもよい。消耗品情報はMFP100から所定のタイミングで送信されることで登録または更新される。
また、HD33には、端末情報として、携帯端末200の位置情報と、当該携帯端末200に関連付けられたユーザーに関する情報とが記憶されていてもよい。この位置情報は、後述するように携帯端末200での撮影時に携帯端末200から送信され、記憶される。携帯端末200に関連付けられたユーザー情報は、予め入力されることで記憶されているものでもよいし、上記位置情報と共に携帯端末200から送信されてもよい。
図5は、PC400のハードウェア構成の一例を示す図である。
図5を参照して、PC400は、全体を制御するための演算装置であるCPU40と、CPU40で実行されるプログラムなどを記憶するためのROM41と、CPU40でプログラムを実行する際の作業領域として機能するためのRAM42と、当該PC400に対する操作入力を受け付けるためのキーボードやマウスなどの入力装置43と、ディスプレイ44と、LANを介した通信の制御するためのネットワークコントローラー47と、文書データーなどを記憶するためメモリー48とを含む。
[第1の実施の形態]
<動作概要>
図6および図7は、画像処理システム1での、通常の画像形成動作の流れを表わした図である。図6はいわゆるプルプリントと呼ばれる動作を表わし、図7はいわゆるルールベースドプリントと呼ばれる動作を表わしている。
以降の説明では、画像形成処理の例として印刷処理を挙げて説明する。しかしながら、画像形成処理は印刷処理に限定されるものではなく、ファクシミリ送信処理や電子メールで画像データーを送信する処理などであってもよい。なお、画像形成処理が印刷処理の他の処理である場合、以降に挙げるパラメーターはその処理に応じたパラメーターであるものとする。
詳しくは、図6を参照して、クライアント装置であるPC400で文書データーを発行してMFP100Aでプリントを実行させる場合、PC400からサーバー300に対して文書データーが送信され(ステップS11)、サーバー300に文書データーがスプールされる。サーバー300には、ユーザーごとに予め記憶領域が用意されており、ユーザー認証成功の場合に当該ユーザーから発行された文書データーがその記憶領域に保存されるようにしてもよい。
サーバー300にスプールされた文書データーに対しては、MFP100から、一覧表示、検索、印刷設定の変更、印刷指示などが可能である。また、PC400や携帯端末200からも同様の指示が可能である。
一例として、ユーザーはMFP100Aに対して印刷指示を行なう場合、MFP100にログインして当該ユーザーに関連付けられて記憶されている文書データーの中から印刷対象の文書データーを選択することで、選択した文書データーの印刷を指示することができる(ステップS12)。または、ログイン直後に、当該ユーザーに関連付けて記憶されている文書データーのすべてを自動的に印刷するような設定であってもよい。
この指示を受け付けると、サーバー300からMFP100Aに対して対象の文書データーが渡され、MFP100Aで印刷が実行される(ステップS13)。
図7に表わされたルールベースドプリントでは、予めサーバー300は、1)条件、2)アクション、および3)通知から構成されるルールを記憶している。一例として、
1)条件:10ページを超える文書の場合、
2)アクション:モノクロ印刷装置に出力先を変更し、
3)通知:ジョブ発行者にメール通知する、
などのルールが挙げられる。
図7では、上述のルールがサーバー300に記憶されているものとして説明する。すなわち、ルールベースドプリントでも、クライアント装置であるPC400からサーバー300に対して文書データーが送信され(ステップS21)、サーバー300に文書データーがスプールされる。
サーバー300は、予め記憶しているルールに基づいてスプールされた文書データーの処理を特定する。上の例の場合、文書データーが10ページを超える文書であるか否かを判断する(ステップS22)。
文書データーが10ページを超える文書であった場合、その出力先としてのMFPを、ジョブ発行者であるユーザーが指定したMFPからモノクロ印刷を行なうMFP100Aに変更する動作を行なう。10ページを超えない文書であった場合には、ジョブ発行者の指定したMFPを出力先とする。そして、サーバー300は、当該文書データーの発行者であるユーザーに対して出力先を通知するメールを送信し(ステップS23)、MFP100Aで印刷を実行させる(ステップS24)。
ところが、MFPの使用期間やMFPの特性などによって、図6や図7に表わされた動作が行なわれた結果得られた成果物である印刷物がユーザーの期待した品質でなかった場合がある。その場合、ユーザーは、印刷パラメーターを変更して再出力したり、印刷されたドキュメントを装置設定を変更して複写し直したり、出力装置を変更して再度出力したりするための操作を行なうことになる。なお、以降の説明において、プリンタードライバー等のPCで印刷ジョブを発行するためのアプリケーションで設定可能な印刷パラメーター、出力先とするMFP、MFPの操作パネルで設定可能な印刷パラメーター、などの、印刷ジョブの印刷処理に関する設定値を包含する概念として「パラメーター」と称するものとする。
第1の実施の形態にかかる画像処理システム1では、このユーザーの再出力のための操作内容を操作履歴として蓄積し、蓄積された操作履歴に基づいて最適パラメーターを特定し、以降の印刷処理に用いる。この動作を、最適化動作とも称する。
再出力のための操作としては、たとえば、
1)一定時間内に、同一の文書データーを、印刷パラメーターを変更して印刷する操作、
2)印刷物を、MFPでの設定を変更して複写する操作、
3)一定時間内に、同一の文書データーを、異なるMFPで印刷する操作、
の3つの操作が挙げられるものとする。その他の操作であってもよい。
図8は、第1の実施の形態にかかる画像処理システムでの最適化動作の流れを表わす図である。
図8を参照して、サーバーは各MFPから印刷処理の結果として、対象の文書データーや処理内容や設定パラメーターの通知を受け取る(ステップS31)。
サーバーでは、上記ステップS31で通知された内容に基づいてMFPで上述した再出力の操作であったか否かを判断し、再出力の操作を検出する(ステップS32)。ここで上記操作を再出力の操作として検出するとすると、印刷対象の文書データーが同一であり、かつ印刷パラメーターが異なるものであるか否か、同一の文書データーの印刷ジョブの発行間隔、MFPでの複写の対象が当該MFPでの印刷物であるか否か、などを判断することで、再出力の操作であるか否かを判断する。
検出された再出力の操作内容は、そのときの操作者であるログインユーザーごとに再出力操作履歴として記憶しておく(ステップS33)。
クライアント装置であるPCで印刷ジョブを発行する操作がなされてPCからサーバーに印刷ジョブが発行されると(ステップS34)、サーバーは、その印刷ジョブに対するパラメーターを特定するために用いる再出力操作を再出力操作履歴から抽出する(ステップS35)。
上記ステップS35では、サーバーは、文書データーの特徴や当該印刷ジョブに設定されているパラメーターなどを利用して、再出力操作履歴から関連する操作履歴を抽出する。文書データーの特徴としては、たとえば、カラー/モノクロの別、文字や写真の有無や割合、余白の割合、文字サイズ、レイアウト、などが該当する。また、当該ジョブに設定されているパラメーターとしては、たとえば、重要度や、画質や、フィニッシャー(後処理)の有無や、パンチの有無や、Nin1(集約印刷)の有無、などが該当する。
サーバーは印刷ジョブに関するこれらの項目について該当する印刷ジョブの再出力操作を操作履歴から抽出する。また、ジョブ発行者が同じユーザーである再出力操作や、予め規定された期間の再出力操作などを抽出するようにしてもよい。
さらに、再出力操作の抽出条件をジョブ発行者や管理者等の特定のユーザーが設定可能であってもよい。また、抽出条件は、ユーザーごとに設定されていてもよいし、ジョブごとに設定可能であってもよい。これは、第2の実施の形態でも同様である。
そして、サーバーは抽出された再出力操作を用いて当該印刷ジョブに対するパラメーターを特定する(ステップS36)。ここでは、抽出された再出力操作での設定頻度や設定時期などに応じてパラメーターが特定される。すなわち、最も高頻度で設定されたパラメーターや、最近に設定されたパラメーターを当該印刷ジョブに対して最適なパラメーターとして特定するようにしてよい。
サーバーは、特定したパラメーターをジョブ発行者に通知すると共に(ステップS37)、特定したパラメーターが元の印刷ジョブで設定されていたパラメーターとは異なるものである場合には、そのパラメーターを特定したパラメーターに変更した上でMFPに対して印刷指示を行なう(ステップS38)。
<機能構成>
図9は、上記動作を行なうためのサーバー300の機能構成の具体例を示すブロック図である。図9に表わされた各機能は、サーバー300のCPU30がROM31に記憶されるプログラムを読み出してRAM32上で実行することで、主にCPU30に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能が図4に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。
図9を参照して、HD33には、上記した再出力操作履歴を記憶するための記憶領域である再出力操作履歴記憶部331が含まれる。
さらに図9を参照して、CPU30は、ネットワークコントローラー35を介してMFP100から印刷処理の結果の通知を受け付けるための結果入力部301と、その結果に表わされた内容から再出力操作を検出するための検出部302と、検出された再出力操作を再出力操作履歴記憶部331に格納するための格納部303と、ネットワークコントローラー35を介してPC400から印刷ジョブの入力を受け付けるためのジョブ入力部308と、その印刷ジョブに対するパラメーターを特定するために用いる再出力操作を再出力操作履歴から抽出するための抽出部304と、抽出された再出力操作を用いて当該印刷ジョブに対するパラメーターを特定するための特定部305と、特定されたパラメーターをネットワークコントローラー35を介して当該印刷ジョブの発行者に通知するための通知部306と、特定したパラメーターが元の印刷ジョブで設定されていたパラメーターとは異なるものである場合にはそのパラメーターを特定したパラメーターに変更した上でMFPに対して印刷指示を行なうための印刷処理部307とを含む。
<動作フロー>
図10は、第1の実施の形態にかかるサーバー300での動作を表わすフローチャートである。図10のフローチャートに表わされた動作は、サーバー300のCPU30がROM31に記憶されるプログラムを読み出してRAM32上で実行し、図9の各機能を発揮させることによって実現される。
図10を参照して、CPU30はMFP100から印刷処理の結果の通知を受け取ると(ステップS101でYES)、その通知内容に基づいて、当該印刷ジョブへの操作が再出力操作であるか否かを判断する。一例として、上述のように、一定時間内に同一の文書データーを印刷パラメーターを変更して印刷する操作であるか否か、印刷物をMFPでの設定を変更して複写する操作であるか否か、一定時間内に同一の文書データーを異なるMFPで印刷する操作であるか否か、などを判断する。その結果、再出力操作であると検出された場合(ステップS103でYES)、ステップS105でCPU30は、当該ユーザーについての再出力操作履歴として記憶する。
CPU30はPC40から印刷ジョブの発行を受け付けると(ステップS107でYES)、ステップS109でその印刷ジョブに対するパラメーターを特定するために用いる再出力操作を再出力操作履歴から抽出する。ここでは、たとえば、カラー/モノクロの別などの文書データーの特徴が共通する文書データーに対する再出力操作や、設定された重要度などのパラメーターが共通する印刷ジョブに対する再出力操作や、所定期間内の再出力操作や、同じユーザーや特定のユーザーグループの再出力操作などが抽出される。
ステップS111で上記ステップS109で抽出された再出力操作を用いて当該印刷ジョブに対するパラメーターを特定する。ここでは、たとえば、最も高頻度で設定されたパラメーターや、最近に設定されたパラメーターなどが特定される。
さらに、ジョブに設定されたMFPで上記特定されたパラメーターが設定できない場合、他のMFPの品質情報も参照されて、上記特定されたパラメーターが設定可能な他のMFPを出力先に変更するようにしてもよい。
ステップS113でCPU30は上記ステップS111で特定したパラメーターを当該ジョブの発行者であるユーザーに対して通知し、特定したパラメーターが元の印刷ジョブで設定されていたパラメーターとは異なるものである場合には、そのパラメーターを特定したパラメーターに変更した上でMFPに対して印刷指示を行なう(ステップS115)。
<第1の実施の形態の効果>
第1の実施の形態にかかる画像処理システム1において上述の動作が行なわれることで、画像形成装置において使用期間や特性によって成果物の品質がユーザーの必要とする品質よりも低下し、ユーザーによって上述のような再出力の操作がなされた場合、その操作が履歴として蓄積されることで、以降の画像形成処理の際にはその再出力操作に基づいたパラメーターが自動的に設定されることになる。
たとえば、印刷画像が意図した濃度よりも薄くなる傾向にある場合、ユーザーは、濃度を上げるよう印刷パラメーターを変更したり、濃く印刷される他のMFPに出力先を変更したりして再出力を指示すると、その操作履歴が蓄積される。そして、その後に当該MFPを出力先とする印刷ジョブが当該ユーザーから発行されると、自動的に濃度を上げたり、出力先を変更したりと、先の再出力操作に従ってパラメーターが変更されて、その印刷ジョブが処理される。
これにより、ユーザーは、再出力の操作を行なったり、先に設定し直したパラメーターを記憶しておいたり、などの煩雑な操作を行なうことなく、容易な操作で高品質の成果物を得ることができる。
[第2の実施の形態]
<動作概要>
第2の実施の形態にかかる画像処理システム1では、ユーザーが携帯端末200を用いてMFP100についての品質情報を入力し、MFP100ごとに品質情報が蓄積される。そして、サーバー300は、蓄積された品質情報に基づいて最適パラメーターを特定する。
図11は、第2の実施の形態にかかる画像処理システムでの最適化動作の流れを表わす図である。
図11を参照して、携帯端末において品質情報を入力するモードで撮影が行なわれると、撮影位置および撮影時の向きを表わす情報がサーバーに対して送信される(ステップS41)。
サーバーは予めMFPごとの位置を記憶しておき、その情報に基づいて携帯端末の撮影時の位置および向きからその撮影範囲に存在するMFPが特定される(ステップS42)。さらに、そのMFPで所定期間に実行された印刷ジョブが特定される(ステップS43)。
サーバーはそのMFPについての品質情報を入力するための入力画面データーを携帯端末に対して送信する(ステップS44)。ここでは、サーバーが携帯端末の画面データーを記憶していて、特定されたMFPに対応した画面データーを携帯端末に送信するものとしているが、携帯端末が画面データーを記憶しおき、特定されたMFPや印刷ジョブを表わす情報のみが携帯端末に送信されるようにしてもよい。
携帯端末では受信した画面データーを用いて、上記ステップS42で特定されたMFPに関する品質情報を入力するための入力画面を表示する(ステップS45)。図12は入力画面の具体例を示す図である。ここでは、一例として、図12に表わされたように、入力画面が撮影画像に重ねて表示されてもよい。もちろん、入力画面のみが表示されてもよい。
入力画面では、品質情報の入力項目ごとに具体的な品質を表わす度合い(たとえば「1」〜「5」など)を選択可能に提示してその選択を受け付けることで、その項目の品質情報が入力される。また、品質評価の対象となった文書データーも、上記ステップS43で特定された所定期間の当該MFPで印刷処理された文書データーが選択可能に提示されて、その中から選択を受け付けることで入力される。もちろん、品質情報を入力するための画面は図12の画面に限定されず、他の形態の画面であってよい。
入力された品質情報は携帯端末からサーバーに送信され(ステップS46)、サーバーで、MFPごとに蓄積される(ステップS47)。
なお、ステップS47では、一定期間ごとや新たな品質情報が送信される都度、などの所定のタイミングで、蓄積された品質情報に基づいてMFPごとの品質情報に基づく統計処理がなされてもよい。
図13は、上記ステップS47での品質情報の処理の一例を表わした図である。すなわち、図13に示されたように、サーバーでは、MFPごとに所定期間の品質情報に基づいて各項目が所定値以上である確率等を算出して当該MFPの品質情報として記憶してもよい。
また、上記ステップS47では、さらに、評価対象となった印刷ジョブに含まれる文書データーの特徴に関連付けて品質情報を記憶するようにしてもよい。文書データーの特徴としては、上述のように、カラー/モノクロの別などが該当し、それらの情報と関連付けて品質情報を記憶することができる。
以降は、サーバーにおいて第1の実施の形態にかかる動作と同様の動作が行なわれる。すなわち、サーバーはPCから印刷ジョブを受け取ると(ステップS34)、その印刷ジョブに対するパラメーターを特定するために用いる品質情報を抽出する(ステップS35)。
なお、第2の実施の形態では、上記ステップS35で、たとえば印刷ジョブに出力先と設定されたMFPと同じMFPの品質情報や、さらに、所定期間内に入力された品質情報や、ジョブ発行者や特定のユーザーによって入力された品質情報などが抽出される。
また、所定数以上の品質情報が蓄積されている場合に、その品質情報が抽出されるようにしてもよい。これにより、品質情報の精度を担保することができる。
さらに、第1の実施の形態にかかるサーバー300と同様に、文書データーの特徴に基づいて品質情報を抽出するようにしてもよい。すなわち、印刷ジョブの文書データーと同じ特徴に関連付けられた品質情報を抽出してもよい。
サーバーは抽出された再出力操作を用いて当該印刷ジョブに対するパラメーターを特定し(ステップS36)、ジョブ発行者に通知する(ステップS37)。そして、特定したパラメーターが元の印刷ジョブで設定されていたパラメーターとは異なるものである場合には、そのパラメーターを特定したパラメーターに変更した上でMFPに対して印刷指示を行なう(ステップS38)。これらの動作は、第1の実施の形態にかかる動作と同様であってよい。
<機能構成>
図14は、上記動作を行なうための携帯端末200の機能構成の具体例を示すブロック図である。また、図15は、上記動作を行なうためのサーバー300の機能構成の具体例を示すブロック図である。
図14に表わされた各機能は、携帯端末200のCPU20がROM21に記憶されるプログラムを読み出してRAM22上で実行することで、主にCPU20に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能が図3に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。また、図15に表わされた各機能もまた、サーバー300のCPU30がROM31に記憶されるプログラムを読み出してRAM32上で実行することで、主にCPU30に形成される機能である。しかしながら、少なくとも一部の機能が図4に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。
図14を参照して、携帯端末200のCPU20は、操作パネル25からの指示入力を受け付けるための指示入力部201と、操作パネル25からの撮影指示に応じてGPSコントローラー24から得られた信号より当該携帯端末200の位置を検知するための位置検知部202と、操作パネル25からの撮影指示に応じて電子コンパス23から得られた信号より当該携帯端末200の向きを検知するための向き検知部203と、操作パネル25からの撮影指示に応じてカメラ26による撮影を実行して撮影された画像データーを取得するための画像取得部204と、操作パネル25からの撮影指示に応じて検知された位置および向きを表わす情報を通信コントローラー27を介してサーバー300に対して送信するための送信部205と、サーバー300から送信された画面データーの入力を通信コントローラー27を介して受け付けるための画面データー入力部206と、撮影して得られた画像データーと画面データーとを合成して品質情報の入力画面の画面データーを生成するための生成部207と、画面データーを操作パネル25に表示する処理を実行するための表示処理部208と、操作パネル25からの指示入力に従って品質情報の入力を受け付けて、送信用の情報を編集するための編集部209とを含む。送信部205は、編集された品質情報も、サーバー300に対して送信する。
なお、位置検知部202および向き検知部203は、操作パネル25からの撮影指示に応じてそれぞれ位置および向きを検知するものであるため、その位置および向きは、それぞれ、撮影位置および撮影方向となり得る。そこで、以降の説明では、検知される位置および向きを、それぞれ、撮影位置および撮影方向とも称する。
送信部205は、撮影位置および撮影方向を表わした情報と、当該携帯端末200に対してログインしているユーザーのログイン情報とをサーバー300に送信する。その他、たとえば当該携帯端末200を特定する情報を送信してもよい。
図15を参照して、HD33には、MFPに関する情報として各MFPの位置および機能等を記憶するための記憶領域であるMFP情報記憶部332と、各MFPで印刷処理されたジョブの履歴を記憶するための記憶領域であるジョブ履歴記憶部333と、各MFPについて入力された品質情報を記憶するための記憶領域である品質情報記憶部334とが含まれる。
さらに図15を参照して、サーバー300のCPU30は、通信コントローラー34を介して携帯端末200から撮影位置および撮影方向の入力を受け付けるための撮影情報入力部309と、MFP情報に記憶されている各MFPの位置を参照して当該携帯端末200からの撮影範囲に存在するMFPを判定するための判定部310と、判定されたMFPの機能を特定する情報をMFP情報記憶部332から読み出すと共に、当該MFPでの印刷処理されたジョブ履歴を読み出すための読出部311と、予め画面データーを記憶しておき、その画面データーを用いて判定されたMFPの品質情報を入力するための画面データーを生成するための生成部313と、通信コントローラー34を画面データーを携帯端末200に対して送信するための送信部312と、通信コントローラー34を介して携帯端末200から送信された品質情報の入力を受け付けるための品質情報入力部314と、入力された品質情報を品質情報記憶部334に格納するための格納部303とを含む。さらに、第1の実施の形態にかかるサーバー300の機能構成と同様の、抽出部304、特定部305、通知部306、印刷処理部307、およびジョブ入力部308を含む。
生成部313は、一例として、予め画面データーのフォーマットを記憶しておき、その画面データーに対象とするMFPでのジョブ履歴を埋め込むことで、品質評価の対象となったジョブを入力画面において選択可能とする画面データーを生成する。また、一例として、対象とするMFPに備えられる機能に応じた品質情報を入力する項目を入力画面に表示させるように選択して画面データーを生成する。
<動作フロー>
図16は、携帯端末200での動作を表わすフローチャートである。図16のフローチャートに表わされた動作は、携帯端末200のCPU20がROM21に記憶されるプログラムを読み出してRAM22上で実行し、図14の各機能を発揮させることによって実現される。
図16を参照して、CPU30は、品質情報入力モードにおいて撮影指示を受け付けると(ステップS201でYES)、ステップS203で撮影動作を行なって撮影画像を得るとともに、ステップS205でそのときの位置および方向を特定して、撮影位置および撮影方向としてサーバー300に対して送信する。
その後、サーバー300から画面データーを受信すると(ステップS207でYES)、ステップS209で上記ステップS203で得られた撮影画像に合成するなどして品質情報入力画面用の画面データーを生成して、入力画面を表示する。これにより、図12のような入力画面が表示されることになる。
その画面において品質情報が入力され、その送信が指示されると(ステップS211でYES)、ステップS213でCPU30は入力された情報を品質情報として編集し、サーバー300に対して送信する。そして、一連の動作を終了する。
図17は、第2の実施の形態にかかるサーバー300での動作を表わすフローチャートである。図17のフローチャートに表わされた動作は、サーバー300のCPU30がROM31に記憶されるプログラムを読み出してRAM32上で実行し、図15の各機能を発揮させることによって実現される。
図17を参照して、CPU30は携帯端末200から撮影位置および撮影方向の情報を受信すると(ステップS301でYES)、ステップS303で各MFPの位置情報を参照して、携帯端末200での撮影範囲に存在するMFP100を特定して、そのMFP100の機能情報やジョブ履歴等を抽出する。そして、ステップS305でそのMFP100の品質情報を入力するための画面データーを生成して、ステップS307で携帯端末200に対して送信する。
その後、携帯端末200から品質情報を受信すると(ステップS309でYES)、ステップS311でCPU30はその情報を対象となったMFP100に関連付けて記憶する。
PC40から印刷ジョブの発行を受け付けた際の動作は、第1の実施の形態にかかるサーバー300での動作(ステップS109〜S115)と概ね同様である。ただ、第2の実施の形態にかかるサーバー300では、上記ステップS109での再出力操作の抽出に替えてMFPの品質情報が抽出され(ステップS109’)、それを用いて当該印刷ジョブに最適なパラメーターが特定される(ステップS111)。
一例として、印刷ジョブに設定されたMFPについて、当該ジョブ発行者によって入力された品質情報や、一定期間に入力された品質情報や、所定数以上蓄積されている場合にはその品質情報、などが抽出され、その品質情報に基づいて最適なパラメーターが特定される。そして、当該ジョブにおいて設定されたパラメーターが自動的に上記特定されたパラメーターに変更される。
さらに、ジョブに設定されたMFPで上記特定されたパラメーターが設定できない場合、他のMFPの品質情報も参照されて、上記特定されたパラメーターが設定可能な他のMFPを出力先に変更するようにしてもよい。
<第2の実施の形態の効果>
第2の実施の形態にかかる画像処理システム1において上述の動作が行なわれることで、ジョブの処理を指示したユーザーによる品質評価が蓄積され、以降の画像形成処理の際にはその品質評価に基づいたパラメーターが自動的に設定されることになる。
さらに、その品質評価において一例として上のように撮影手段を利用することで、容易に対象とするMFPを特定することができ、品質評価のための操作を容易にすることができる。
たとえば、印刷画像が意図した濃度よりも薄くなる傾向にある場合、ユーザーは、成果物を見てそのMFPに対する品質評価として濃度が薄いという品質情報を入力すると、その品質情報が蓄積される。そして、その後に当該MFPを出力先とする印刷ジョブが発行されると、蓄積された品質情報を参照して自動的に濃度を上げたり、出力先を変更したりと、ユーザーからの品質評価に従ってパラメーターが変更されて、その印刷ジョブが処理される。
これにより、ユーザーは、再出力の操作を行なったり、先に設定し直したパラメーターを記憶しておいたり、などの煩雑な操作を行なうことなく、容易な操作で高品質の成果物を得ることができる。
<他の例>
なお、以上の説明では、図1に表わされたようにサーバー300がMFP100とは異なる装置として存在して、サーバー300がMFP100のジョブ処理を管理するとしている。
他の例として、サーバー300が複数のMFP100のうちのいずれかに含まれてもよい。この場合、図9または図15に表わされたサーバー300の機能は、MFP100のCPU10によって実現される。
また、上の例では、携帯端末200がカメラ26を備えて、その撮影位置および撮影方向に基づいてサーバー300で品質評価の対象となるMFP100を特定するものとしている。
しかしながら、携帯端末200にカメラ26が備えられていない場合であってもよい。この場合、携帯端末200にて品質評価の対象とするMFP100を選択するようにしてもよい。
さらに、上述の動作をサーバー300のCPU30や携帯端末200のCPU20に実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピューターに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM、RAMおよびメモリカードなどのコンピューター読み取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピューターに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピューターのオペレーティングシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 画像処理システム、10,20,30,40 CPU、13 スキャナー、14 プリンター、15,25 操作パネル、16,28,48 メモリー、17,35,47 ネットワークコントローラー、18 センサー、21,31,41 ROM、22,32,42 RAM、23 電子コンパス、24 GPSコントローラー、26 カメラ、27,34 通信コントローラー、43 入力装置、44 ディスプレイ、100,100A,100B,100C MFP、200 携帯端末、201 指示入力部、202 位置検知部、203 向き検知部、204 画像取得部、205,312 送信部、206 画面データー入力部、207,313 生成部、208 表示処理部、209 編集部、300 サーバー、301 結果入力部、302 検出部、303 格納部、304 抽出部、305 特定部、306 通知部、307 印刷処理部、308 ジョブ入力部、309 撮影情報入力部、310 判定部、311 読出部、314 品質情報入力部、331 再出力操作履歴記憶部、332 MFP情報記憶部、333 ジョブ履歴記憶部、334 品質情報記憶部、600 ネットワーク。

Claims (14)

  1. 画像形成装置でのジョブの処理を管理するための管理装置であって、
    ジョブを入力するための入力手段と、
    前記ジョブの処理を前記画像形成装置に指示するための指示手段と、
    前記ジョブの処理を前記画像形成装置に指示する際のパラメーターを設定するための設定手段と、
    前記ジョブの前記画像形成装置での処理の後の、ユーザー操作に基づく情報を受け付けるための第1の受付手段と、
    前記第1の受付手段で受け付けた情報を記憶するための記憶手段とを備え、
    前記設定手段は、前記ジョブで当該ジョブの処理を行なう画像形成装置として指定された前記画像形成装置についての、前記記憶手段に記憶された前記情報に基づいて、前記ジョブにおいて設定されているパラメーターを変更する、管理装置。
  2. 前記第1の受付手段で受け付ける、前記ジョブの前記画像形成装置での処理の後のユーザー操作に基づく情報は、前記ユーザーによって前記ジョブの再処理を指示する操作情報である、請求項1に記載の管理装置。
  3. 前記画像形成装置での処理結果の入力を受け付けるための第2の入力手段をさらに備え、
    前記設定手段は、前記第2の入力手段で受け付けた前記画像形成装置での処理結果から、前記ユーザーによって前記ジョブの再処理を指示した操作情報を検出する検出手段を含む、請求項2に記載の管理装置。
  4. 前記第1の受付手段で受け付ける、前記ジョブの前記画像形成装置での処理の後のユーザー操作に基づく情報は、前記ジョブの前記画像形成装置での処理結果に対して前記ユーザーから入力された品質情報である、請求項1に記載の管理装置。
  5. 前記品質情報を入力するための入力装置に対して、前記品質情報の入力画面の画面データーを送信するための送信手段をさらに備える、請求項4に記載の管理装置。
  6. 前記入力装置からの要求より前記画像形成装置を特定し、前記画像形成装置の品質情報の入力画面用の画面データーを生成するための生成手段をさらに備える、請求項5に記載の管理装置。
  7. 前記設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記情報から所定の抽出条件に従って情報を抽出し、抽出された前記情報を用いて決定されたパラメーターに変更する、請求項1〜6のいずれかに記載の管理装置。
  8. 前記抽出条件は、前記ジョブに含まれる文書データーの特徴に基づくものである、請求項7に記載の管理装置。
  9. 前記抽出条件の設定を受け付けるための第3の受付手段をさらに備える、請求項7または8に記載の管理装置。
  10. 前記パラメーターは、前記画像形成装置での画像処理のためのパラメーターである、請求項1〜9のいずれかに記載の管理装置。
  11. 前記パラメーターは、前記ジョブの処理を行なう画像形成装置として指定される画像形成装置を特定する情報である、請求項1〜10のいずれかに記載の管理装置。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の管理装置を含む、画像形成装置。
  13. 画像形成装置を含んだ画像処理システムでの管理方法であって、
    前記画像形成装置で第1のジョブを処理するステップと、
    前記第1のジョブの処理の後の、ユーザー操作に基づく情報を受け付けるステップと、
    前記ユーザー操作に基づく情報を蓄積するステップと、
    第2のジョブの発行を受け付けるステップと、
    前記第2のジョブに設定されているパラメーターを、前記蓄積された前記ユーザー操作に基づく情報に基づいて変更するステップと、
    前記変更後のパラメーターを用いて前記画像形成装置で前記第2のジョブを処理するステップとを備える、管理方法。
  14. 画像形成装置でのジョブ処理の管理をコンピューターに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像形成装置で第1のジョブを処理させるステップと、
    前記第1のジョブの処理の後の、ユーザー操作に基づく情報を受け付けるステップと、
    前記ユーザー操作に基づく情報を蓄積するステップと、
    第2のジョブの発行を受け付けるステップと、
    前記第2のジョブに設定されているパラメーターを、前記蓄積された前記ユーザー操作に基づく情報に基づいて変更するステップと、
    前記変更後のパラメーターを用いて前記画像形成装置で前記第2のジョブを処理させるステップとを備える、管理プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016179620A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置及び情報処理プログラム、画像形成装置
CN106594269A (zh) * 2016-12-30 2017-04-26 湘潭大学 无级变速器金属带传动可靠度补偿控制装置及控制方法

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