JP2013160968A - 映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サブフィールド点灯枠20とサブフィールド点灯領域21を設けて点灯制御を行う点灯制御部204と、映像コントローラ100から受信した映像データを点灯制御部に伝送する映像受信部205と、受信した映像データを表示する映像表示部201と、映像表示部に配置した複数の表示素子を一定の点灯強度で駆動する駆動回路202と、映像表示部および駆動回路に電力を供給する駆動用電力供給部203と、点灯制御部および映像受信部に電力を供給する制御用電力供給部206を備え、点灯制御部はサブフィールド点灯領域をサブフィールド点灯枠内でランダムに移動させて映像表示を行う。
【選択図】図1
Description
ここで、映像表示ユニットは、映像表示装置の外形を構成する筐体表面に固定され、個別または複数の映像表示部に対して一つの電源と表示制御部を設けており、映像表示装置の一部を構成するものである。
従来の映像表示装置の制御部は、映像を表示する際には、1つのフィールドを時間的に複数の領域(サブフィールド)に分割して表示を行っていた。
フィールドを時間的に複数の領域に分割して表示を行う理由は、再撮像対策やフリッカ対策のためである。
その際に、通常のテレビと同様に1/60Sのフィールドレートの制御で映像を表示していると、多くの場合は人間が知覚している表示とは大きく異なった画像が撮影される。
これは、カメラのシャッター開口時間が1/60S(S:秒)よりも短い時間、具体的には1/100Sや1/200S程度に設定されていることが多く、フィールド制御の表示シーケンス中の一部だけを取り込んでしまうため、階調表現が正常に取り込めないためである。
そこで、大型の映像表示装置では、フィールドレートが1/60Sのフィールドを複数のサブフィールドに時間的に分割して、各サブフィールドで映像表示を完結させる表示制御を行っている。
例えば16等分割では、映像の更新レート周波数は、1/60Sの1/16つまり1/960Sとなる。1/100Sのシャッター開口時間では、概ね約10サブフィールド、1/200Sのシャッター開口時間でも概ね約5サブフィールドが含まれる。
このように、競技場などで使用される大型の映像表示装置において、サブフィールド駆動は必須の条件とも言える。
また、高精度かつ多階調の点灯制御を行うために、PWM制御が採用されていることが多い。
高精度なPWM制御を行う場合、サブフィールドの駆動波形はサブフィールド時間に比較して十分に急峻な遷移時間である必要がある。
大型の映像表示装置においては、発熱の軽減や重量の増大を避ける観点から、高効率かつ軽量な電源を採用する必要があり、スイッチング電源(SW電源)と呼ばれる電源装置を採用している。このSW電源の出力部には、コイルLとコンデンサCからなるLC平滑フィルタを搭載する必要がある。
サブフィールドがフィールドを等分割している場合、その分割数は8や16などが使われている。1フィールドを16分割とした場合は、1フィールドは1/60Sであるので
1サブフィールドは1/960Sとなる。
1サブフィールドが1/960Sの場合、サブフィールドの周期は概ね1Khzの周期性があり、約1Khzの周期性のある振動が発生することになる。
そこから3倍高調波や5倍、7倍高調波が発生するため、数Khzの可聴周波数域での振動による騒音の音量が大きくなるという問題が有った。
前記点灯制御部は、前記サブフィールド点灯領域21を前記サブフィールド点灯枠内でランダムに移動させて映像表示を行うものである。
そのため、騒音のスペクトラムが分散されるので、人間が知覚する騒音レベルの低減を図ることができる。
なお、各図間において、同一符号は、同一あるいは相当のものであることを表す。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による映像表示装置の構成を概念的に示す図である。
図1において、100は映像コントローラ、200は映像表示ユニットである。
映像表示ユニット200は、多数の表示素子(例えばLED)によって映像表示を行う映像表示部201、映像表示部201を一定の駆動強度で駆動するSW電源である駆動回路202、映像表示部201および駆動回路202に電力を供給する駆動用電力供給部203、駆動回路202を制御する点灯制御部204、映像コントローラ100から送られた映像データを受信する映像受信部205、点灯制御部204および映像受信部205に電力を供給する制御用電力供給部206で構成されている。
また、各映像表示ユニット200は、映像コントローラ100から送出される映像データを受信する。
なお、映像コントローラ100は、外部から映像データを受信し、映像の階調データを点灯制御部204での制御に適した状態に処理し、映像表示ユニット200の映像受信部205に送信する。
映像受信部205は、映像コントローラ100から受信した映像データを点灯制御部204に送出する。点灯制御部204は、映像の階調データに沿って階調を再現するように制御する。
図2に示すように、実施の形態1による映像表示装置は、サブフィールド点灯枠20の内部にランダムに開始点が設定されるサブフィールド点灯領域21を有して点灯制御されている。ここで、サブフィールド点灯枠とは、サブフィールド点灯領域が移動可能な領域のことである。 サブフィールド点灯枠20よりも時間的に短いサブフィールド点灯領域21は、サブフィールド点灯枠20内での開始点をランダムに設定して点灯制御を開始している。
この際、サブフィールド点灯領域21が最も遅く開始する場合でも、サブフィールド点灯枠20を突き抜けないような時間幅関係で設定されている。
ここで、「最も遅い開始点でもサブフィールド点灯枠20を突き抜けないような時間幅関係」とは、サブフィールド点灯枠20の時間幅をα、サブフィールド点灯領域21の時間幅をβ、点灯制御開始の最大遅延時間をγとすると、“ α ≧ γ + β ”で示される時間関係のことである。
図2において、22はサブフィールド点灯領域21の移動ステップ、T1は点灯制御開始時間(すなわち、サブフィールド点灯領域21の開始時間)、T2は点灯制御終了時間(すなわち、サブフィールド点灯領域21の終了時間)である。
なお、図2(a)はサブフィールド点灯領域21の開始時間T1が移動ステップの5段目の場合(最大遅延時の場合)を示しており、図2(b)はサブフィールド点灯領域21の開始時間T1が移動ステップの3段目の場合を示している。
そのため、各サブフィールドにおいて、スイッチング電源である駆動回路202のコイルやコンデンサに印加する電流バルスの周期性が弱くなって、コイルやコンデンサの振動に起因して発生する騒音の周期性が弱まるので、人間が知覚する騒音レベルが低下する。
なお、この例では、サブフィールド点灯領域21の移動ステップ制御を5段階で行う場合を示しているが、サブフィールド点灯領域21の移動ステップは5段階に限定されるものではない。
騒音抑制を大きく行うためには、サブフィールド点灯領域21を短くし、サブフィールド開始点間の時間間隔の変調幅(変移幅)を大きくして、発生する騒音の周波数を分散させる必要があるが、発光効率に関しては点灯時間の割合が低くなるため悪化する。
なお、ここで言う「ランダム」とは完全に無相関な完全ランダムである必要はなく、いわゆる擬似ランダム列(すなわち、ある程度の長い時間、本実施の形態においては、数十秒単位でならば同じパターンを繰り返すもの)であっても構わない。近接した数秒間の間でのランダム性(同じ繰り返しパターンを持たない性質)を備えていれば十分である。
数十秒前に発生した騒音の残響成分は、現在の騒音の大小に有意な影響を与えるほどの強度を持ちえない。
なお、図3(a)は、従来行われていた周期性の強い点灯制御方式でのフィールド31、サブフィールド32、サブブランク期間33、垂直同期信号34および垂直同期信号ブランク期間35の関係を模式的に示している。
なお、図3(a)におけるサブフィールド32は、サブフィールド点灯枠20とサブフィールド点灯領域21が完全に一致している状態を示している。
また、図3(b)は、実施の形態1のようにサブフィールド点灯枠内でサブフィールド点灯領域の開始点をランダムにずらした場合のサブフィールド点灯枠20、サブフィールド点灯領域21、フィールド31、垂直同期信号34、垂直同期信号ブランク期間35およびサブブランク期間36の関係を模式的に示している。
なお、図3(a)のサブブランク期間33は同じ時間幅であり、図3(b)のサブブランク期間36は異なる時間幅である。
マスタークロックのカウンタは、例えば周波数17600でリセットされるものとすると、フィールド31は16個のサブフィールド点灯枠20から構成されており、各サブフィールド点灯枠20は1200カウンタの幅を持ち、サブフィールド間の不点灯期間(サブブランク)は100カウントとなる。
ここで、1200カウンタの幅を持つサブフィールド点灯枠20内にサブフィールド点灯領域21を配置する。ここでこのサブフィールド点灯領域21のカウント幅は800とする。
さらにサブフィールド点灯領域21の内側においてパルス幅制御(PWM)にて階調制御を行う。この場合は0〜800までの階調制御となる。
そのため、騒音のスペクトラムが分散されることにより、人間が知覚する騒音レベルの低減が達成できる。
さらに、実施の形態1によれば、サブフィールド単位で点灯枠や点灯制御開始時間などのタイミングが完結しているので、点灯制御部204での制御が簡単になる。
図4は、実施の形態2による映像表示装置の構成を概念的に示す図である。
図4において、100は映像コントローラ、210は映像表示ユニットである。
実施の形態2における映像表示ユニット210は、多数の表示素子(例えばLED)によって映像表示を行う映像表示部211、映像表示部211を可変可能な駆動強度で駆動するSW電源である駆動回路212、映像表示部211および駆動回路212に電力を供給する駆動用電力供給部213、駆動回路212を制御する点灯制御部214、映像コントローラ100から送られた表示映像を受信する映像受信部215、点灯制御部214および映像受信部215に電力を供給する制御用電力供給部216で構成されている。
実施の形態2における駆動回路212は、点灯制御部214からの制御により単位時間当たりの点灯強度を可変できる。すなわち、駆動回路212の駆動強度は可変である。
なお、発光素子(表示素子)がLEDの場合は、その駆動電流を大きくすることで単位時間当たりの点灯強度の向上が可能となる。その他の発光素子の場合は、印加する電圧または電流を制御することで単位時間当たりの点灯強度を可変できる。
また、実施の形態1の場合と同様に、各映像表示ユニット210は映像コントローラ100から送出される映像データを受信する。
なお、映像コントローラ100は、外部から映像データを受信し、映像の階調データを点灯制御部214での制御に適した状態に処理し、映像表示ユニット210の映像受信部215に送信する。
映像受信部215は、映像コントローラ100から受信した映像データを点灯制御部214に送出する。
点灯制御部214は、サブフィールド点灯領域の長さに応じて駆動回路212の駆動強度を変化させ、映像の階調データに沿って階調を再現するように制御する。
実施の形態2における映像表示ユニット210は、単位時間当りの点灯強度を可変できる駆動回路212を備えており、サブフィールド点灯領域21が短くなることによりサブフィールドでの点灯階調が通常の長さのサブフィールドよりも暗くなるのを、点灯強度を上げることにより補正する。
点灯時間の短縮化による輝度減少を点灯強度の大きくなるように補正することで、サブフィールド点灯領域21の開始点の遅延時間を設定する場合の自由度が向上する。
点灯強度可変(すなわち、駆動強度可変)の駆動回路212が必要となるため部材数や部材コストの増加には繋がるが、点灯開始点の遅延時間の分散量が増える。そのため、周波数領域では中心周波数からのズレが大きくなり、周波数上でのスペクトラムが実施の形態1の場合に比べてより分散するため、騒音抑制効果が大きい利点を備える。
なお、図6(a)は、サブフィールド点灯領域21の開始時間T1が移動ステップの5段目の場合(最大遅延時)であり、サブフィールド点灯領域21の終了点がサブフィールド点灯枠20を突き抜ける場合を示しており、図6(b)は、サブフィールド点灯領域21の開始時間T1が移動ステップの3段目の場合であり、サブフィールド点灯領域21がサブフィールド点灯枠20を突き抜けない場合を示している。図6においても、サブフィールド点灯領域21の高さは発光強度を示している。
実施の形態2では、図6(b)に示すように、サブフィールド点灯領域21の遅延時間が短く、通常のサブフィールド点灯幅でサブフィールド点灯領域21の終了点T2がサブフィールド点灯枠20内に収まる場合は、通常の点灯強度で点灯させる。
そこで、実施の形態2では、点灯制御部214は、駆動回路212の駆動強度を強めて点灯強度を上げることにより、想定した表示階調が得られるように補正を行う。
なお、図6(a)は、サブフィールド点灯領域21の遅延時間が長くなりサブフィールド点灯枠20を突き抜けてしまう状態となったため、サブフィールド点灯領域の点灯強度を上げることで、サブフィールド点灯領域の時間幅の減少による輝度減少を補正し、想定通りの階調表示となるように表示制御を行った場合のサブフィールド点灯領域21を示している。また、図6(b)は、サブフィールド点灯領域21の遅延時間が短く、サブフィールド点灯枠20に収まるため、通常の点灯強度にて表示制御を行った場合のサブフィールド点灯領域21を示している。なお、サブフィールド点灯領域21の高さは発光強度を表している。
0〜31までの32階調の制御を行う場合は、最小では0〜31までの32段階で表現可能であるが、これを0〜255の256段階の内で32段階を用いて階調制御を行う。
通常の表示幅では0、8、16、24、・・・・248を用いて階調制御を行うが、点灯開始の遅延時間が長くなり、通常の表示幅では突き抜けてしまう状態になった場合で、通常の長さの3/4にすれば突き抜けない状態となるならば、通常の時間幅の3/4に相当する0〜192を32等分して階調制御する。
つまり、0、6、12、18、・・・・186の32段階を用いて階調制御を行う。その代わりに点灯強度は3/4の逆数の4/3=1.333倍として、点灯時間が短くなったことを補い、同等の輝度を得る。
1%刻み制御の場合は、その短縮点灯時の時間幅を正確に32等分出来ない場合があるため、点灯制御で表示に妨害を与えないように最低限必要な階調制御の段階数よりも、十分に多い段階数で表示制御を行う必要がある。
これにより、サブフィールド点灯領域21の遅延時間が長くなり通常のサブフィールド点灯領域幅ではサブフィールド点灯枠20を突き抜けてしまう場合でも、正常な階調制御が可能となる。
図7は、実施の形態3におけるサブフィールド点灯枠とサブフィールド点灯領域の関係を説明するための図であり、サブフィールド点灯枠20、サブフィールド点灯領域21、フィールド31、垂直同期信号34、垂直同期信号ブランク期間35および異なる時間幅のサブブランク期間36の関係を模式的に示している。なお、図7においても、サブフィールド点灯領域21の高さは発光強度を示している。また、不点灯期間であるサブブランク期間36の時間幅は、全て同じではなく異なっている。
なお、図8(a)は、サブフィールド点灯領域21の開始時間T1が移動ステップの3段目の場合を示しており、図6(b)は、サブフィールド点灯移動領域の開始時間T1が移動ステップの1段目の場合を示している。
実施の形態2と同様に、実施の形態3における映像表示ユニット210は、単位時間当りの点灯強度を可変できる(すなわち、駆動強度を可変できる)駆動回路212を備えている。サブフィールド点灯領域21が短くなることで、そのサブフィールドでの点灯階調が通常の長さのサブフィールドよりも暗くなるのを、点灯強度を可変できる駆動回路212により点灯強度を上げることで補正する。
ただし、サブフィールド点灯領域21の終了点がサブフィールド点灯枠20の終了点と一致する場合が多くなることによる騒音の増加がある。
これは、電流が遮断される場合も流れ始める場合と同様に、電流により変形が加えられていたコイルやコンデンサが解放され、変形が元に戻る際の振動の周期性が増加するためである。
この制御方法によれば、サブフィールド点灯領域21の開始点および終了点の遅延時間を設定する場合の自由度が向上する。
サブフィールド点灯領域21の終了点がサブフィールド点灯枠20を突き抜ける場合は、時間短縮割合がX%であるならば、X%分の点灯強度がアップするよう駆動回路212を制御して点灯させることで、サブフィールド単位での明るさが均一となる。
実施の形態3では、点灯強度が可変な駆動回路212を必要とするため、部材数や部材コストの増加には繋がる。
しかし、サブフィールド点灯領域21の開始点の遅延時間の分散量が増えるため、周波数領域では中心周波数からのズレが大きくなり、周波数上でのスペクトラムが実施の形態2に比べてより分散するため、騒音抑制効果が大きい利点を備える。
これにより、SW電源である駆動回路212から出力される電流波形の周期性が弱まり、電流によって発生する騒音の周期性も弱まる。そのため、騒音のスペクトラムが分散されて、人間が知覚する騒音レベルの低減が達成できる。
図9は、実施の形態4におけるフィールドとサブフィールドの関係を説明するための図であり、フィールド31、サブフィールド32、垂直同期信号34、垂直同期信号ブランク期間35および異なる時間幅のサブブランク期間36の関係を模式的に示している。
実施の形態4においては、サブフィールド点灯枠は設けず、サブフィールド点灯領域はサブフィールド32の領域になる。そして、点灯制御部204は、サブフィールド32自体のフィールド31内での時間位置を調整可能としたものであり、次のサブフィールド32までの開始時間を調整可能としている。
サブフィールド32間のサブブランク期間36はランダムに設定されており、フィールド31ごとにサブフィールド32とサブフィールド間のサブブランク期間36の組み合わせはランダムに選択されるが、フィールド31を突き抜けないように、点灯制御部204にて決められた組み合わせで制御されている。
しかし、実施の形態4では、実施の形態1とは異なり、サブブランク期間36とサブフィールド32の期間の合計がフィールド31の期間を越えないように制御する必要があるが、サブフィールド点灯枠を確保する必要はなく、点灯制御開始の最大遅延時間γを“0”とすることができる。そのため、実施の形態1に比べて有効な点灯時間を長く確保できるという利点がある。
また、点灯制御部204の内部にはマスタークロックを備えており、マスタークロックにてカウンタを駆動し、そのカウンタのカウント数により動作を決定する。
次のサブフィールドまでの開始カウント数を適宜可変することで、次のサブフィールドまでの時間を調整可能としている。
すなわち、実施の形態4では、サブフィールド点灯枠は用いず、フィールド31内でサブフィールド32自体の位置をランダムにずらし、サブフィールド32の時間とサブブランク期間36の合計がフィールド31自体の長さよりも短くなるように制御する。
実施の形態4では、点灯制御部204による制御の複雑さは増すが、駆動回路202から出力される電流波形の周期性が更に弱まる。そのため、電流によって発生する騒音の周期性も弱まる。
そのため、騒音のスペクトラムが更に分散されて、人間が知覚する騒音レベルの低減がより図れる。
図10は、実施の形態5におけるフィールドとサブフィールドの関係を説明するための図であり、フィールド31、サブフィールド32、垂直同期信号34、垂直同期信号ブランク期間35および異なる時間幅のサブブランク期間36の関係を模式的に示している。
実施の形態5における点灯制御部214は、サブフィールド点灯枠ではなくサブフィールド自体のフィールド内での時間位置と時間幅および各サブフィールドでの発光強度を調整可能としたものであり、次のサブフィールドまでの点灯制御開始時間、時間幅および各サブフィールドの発光強度を調整可能としている。
フィールド31ごとにサブフィールド32の時間幅およびサブブランク期間36の時間はランダムに選択されるが、フィールド31を突き抜けないように、サブフィールド32の時間幅とサブブランク期間36の組み合わせは、点灯制御部214によって制御されている。
なお、実施の形態4と同様に、点灯制御部214に備えたマスタークロックにより駆動されるカウンタにて動作を定義している。
そのため、実施の形態4に比べて、電源部のコイルやコンデンサに印加する電流バルスの周期の時間軸上での分散(すなわち、電流スペクトラムの分散)をより大きくできるという利点がある。スペクトラムの拡散が大となれば、より騒音の抑制に効果が出る。
さらに、サブフィールド32ごとにその時間長さに応じて点灯強度を補正してフィールド31ごとの点灯強度を一定に保って映像表示を行う。
実施の形態5によれば、点灯制御部214および駆動回路212の動作は複雑になるが、サブフィールド32自体の長さ(時間幅)を可変とすることで、さらに電流波形の周期性をなくし、騒音の抑制を図ることができる。
図11は、実施の形態6におけるフィールドとサブフィールドの関係を説明するための図であり、フィールド31、サブフィールド32、垂直同期信号34およびサブフィールドごとで異なる時間幅のサブブランク期間37、38の関係を模式的に示している。
実施の形態6における点灯制御部204は、サブフィールド点灯枠ではなくサブフィールド32自体のフィールド31内での数を調整可能とするものであり、フィールド31ごとにサブフィールドの個数を変更する。例えば、図11に示した例では、フィールドごとに、4サブフィールド構成と5サブフィールド構成を切り替えている。
なお、図11において、37はフィールドを4等分した場合の同じ時間幅のサブブランク期間、38はフィールドを5等分した場合の同じ時間幅のサブブランク期間である。
実施の形態1〜5と異なり、フィールドごとにサブフィールドの個数をきり替える必要が有るが、ブランキング枠を確保する必要がなく、電流が流れる周期の時間軸上での分散、騒音スペクトラムの分散がより大きな幅にできる利点がある。スペクトラムの拡散が大となれば、より騒音発生の抑制に効果が出る。
実施の形態6によれば、点灯制御自体はほぼ従来通りであり、点灯強度が一定のサブフィールドの数をフィールド単位で替えるだけである。これにより、駆動電流の周期性を弱めることができ、騒音発生を抑制できる。
22 サブフィールド点灯領域移動ステップ 31 フィールド
32 サブフィールド 33 従来のサブブランク期間
34 垂直同期信号 35 垂直同期信号ブランク期間
36 異なる時間幅のサブブランク期間
37、38 フィールドごとで異なる時間幅のサブブランク期間
100 映像コントローラ
200、210 映像表示ユニット
201、211 映像表示部
202、212 駆動回路
203、213 駆動用電力供給部(駆動用電源)
204、214 点灯制御部
205、215 映像受信部
206、216 制御用電力供給部
Claims (6)
- サブフィールド点灯枠とサブフィールド点灯領域を設け、表示素子の点灯制御を行う点灯制御部と、映像コントローラから受信した映像データを前記点灯制御部に伝送する映像受信部と、前記映像受信部が受信した映像データを表示する映像表示部と、前記映像表示部に配置した複数の前記表示素子を一定の点灯強度で駆動する駆動回路と、前記映像表示部および前記駆動回路に電力を供給する駆動用電力供給部と、前記点灯制御部および映像受信部に電力を供給する制御用電力供給部を備え、
前記点灯制御部は、前記サブフィールド点灯領域を前記サブフィールド点灯枠内でランダムに移動させて映像表示を行うことを特徴とする映像表示装置。 - 前記表示素子を一定の点灯強度で駆動する駆動回路に代えて、前記点灯制御部からの制御により単位時間当りの点灯強度を可変できる駆動回路を備え、
前記点灯制御部は、前記サブフィールド点灯領域を前記サブフィールド点灯枠内でランダムに移動させ、かつ前記サブフィールド点灯領域の長さに応じてサブフィールドごとの表示輝度を一定に保つように単位時間当りの点灯強度を補正して映像表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記点灯制御部は、前記サブフィールド点灯領域の中心位置を前記サブフィールド点灯枠の中心に固定して前記サブフィールド点灯領域1の長さをランダムに変化させ、かつ、前記サブフィールド点灯領域の長さに応じてサブフィールドごとの点灯強度を一定に保つように単位時間当りの点灯強度を補正して映像表示を行うことを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
- 前記点灯制御部は、フィールドごとにサブフィールド間のサブブランク期間の長さをランダムに設定するが、前記サブフィールドの時間と前記サブブランク期間の合計が前記フィールド自体の長さよりも短くなるように設定して映像表示を行うことを特徴とする請求項1に記載映像表示装置。
- 前記点灯制御部は、フィールドごとに点灯領域であるサブフィールドの長さをランダムに設定し、前記サブフィールドの長さとサブブランク期間の長さの合計が前記フィールド自体の長さよりも短くなるように設定し、前記サブフィールドごとにその時間長さに応じて点灯強度を補正して前記フィールドごとの点灯強度を一定に保って映像表示を行うことを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
- フィールドごとに個数の異なる複数パターンのサブフィールドを有し、
前記点灯制御部は、前記複数のパターンのサブフィールド構成を切り替えて映像表示を行うことを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
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