JP2011242570A - Led映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LED映像表示装置の電源部において発生する耳障りな音の発生を抑制する。
【解決手段】多数のLEDがマトリックス状に実装されたLED表示ユニット50を複数個配置してLEDスクリーン100を形成するLED映像表示装置であって、LED表示ユニットの駆動回路60は、LED表示ユニット50の各LEDにそれぞれ直列に接続されたスイッチで構成されたスイッチ回路20とスクリーンコントローラ200からのPWM指令によって各LEDをON/OFF制御するするスイッチ制御部30で構成されており、スイッチ制御部は、スクリーンコントローラからのPWM指令に基づいて各LEDを点灯させるパルスの時間幅を変更してLED表示ユニットに流れる電流値のピーク時間間隔を調整可能とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、LED(発光ダイオード)を光源としたLED映像表示装置に係わり、更に詳しくは、電源部で発生する異音(耳障りな音)を抑制するためのLED点灯駆動方式に関するものである。
図5は、LED映像表示装置のスクリーンを構成するLED表示ユニットのイメージ図である。
図に示すように、LED表示ユニット50は、マトリックス状に多数実装されたLED51a、51b、51c・・で構成されている。
LED映像表示装置のスクリーンは、多数のLED51a、51b、51c・・がマトリックス状に実装されたLED表示ユニット50を基板単位とし、この複数のLED表示ユニット50を配置して構成されることが一般的であり、この基板単位をLED表示ユニットと呼んでいる。
図6は、従来のLED表示ユニット50の駆動回路60を説明するための図である。
LEDへの電源供給はLED表示ユニット50ごとになされることが多く、LED表示ユニット50の駆動回路60は、図6に示すように構成される。
図6において、10は複数のLED表示ユニット50に実装された各LED51a、51b、51c・・・に電源を供給する定電圧電源部、20はLED表示ユニット50の各LED51a、51b、51c・・・にそれぞれ直列に接続されたスイッチ21a、21b、21c・・・で構成されたスイッチ回路であり、30はスイッチ回路20の各スイッチ21a、21b、21c・・・をPWM信号によりON(オン)/OFF(オフ)制御するするスイッチ制御部である。
また、60はLED表示ユニット50の駆動回路であって、LED表示ユニットの駆動回路60は、図6に示すように、上記スイッチ回路20およびスイッチ制御部30で構成されている。
従来では、スイッチ制御部30からのON/OFF制御信号(PWM信号)によって、定電圧電源部10からLED表示ユニット50の各LED51a、51b、51c・・・に流す電流値をPWM制御し、LED表示ユニット50の各LED51a、51b、51c・・・の輝度調整(発光制御)を実現している。
LED映像表示装置においてPWM制御を行う場合、LEDの点灯(ON)の期間と非点灯(OFF)の期間の比率によって、LED表示ユニット50に流れる定電圧電源部からの電流値が大きく変動する。
図7は、LED表示ユニット50に電源を供給する定電圧電源部10の構成例を示す図である。
図7に示すように、一般的にフォワード方式の定電圧電源部10の2次側出力部は、平滑用の出力電解コンデンサ101、ダイオード102、103、平滑コイル104およびトランス105を有する。
なお、106はスイッチング素子であり、107はスイッチング素子106のスイッチング動作を制御するICである。
IC107は、定電圧電源部10の出力が所定の一定値となるようにスイッチング素子106をオン/オフ制御する。
LED表示ユニット50側のPWM制御による電流値の変動により、図7に示す定電圧電源部10の2次側の平滑コイル104が人の可聴領域の周波数で振動して、人にとって耳障りな音(異音)を発生する。
そのため、この問題に対して、例えば特許文献1(特開2006−114324号公報)に記載の発光素子駆動装置では、電源に接続された発光素子に流れる電流をPWM信号に従ったタイミングでオン/オフし、当該オン/オフの比率によって発光素子の発光輝度の調整を行うPWM制御方式を採用した発光素子駆動装置であって、PWM信号の周波数が人間の可聴帯域の上限以上に設定されることが提案されている。
特開2006−114324号公報
上述したように、従来のLED映像表示装置における定電圧電源部では、PWM制御によるLED駆動電流値の変動により、平滑コイルが人の可聴領域の周波数で振動して、人にとって耳障りな音を発生するという問題があった。
また、定電圧電源部からの耳障りな音は、LED表示ユニット単体では判別することが困難であり、「スクリーンとして組み立てられた後で認識する可能性がある」という問題点もあった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、LED表示ユニットの各LEDの駆動電流をPWM制御することによって発生する定電圧電源部の耳障りな音を抑制できるLED映像表示装置を提供することを目的とする。
この発明に係るLED映像表示装置は、多数のLEDがマトリックス状に実装されたLED表示ユニットを複数個配置してLEDスクリーンを形成するLED映像表示装置であって、複数の前記LED表示ユニットに実装された各LEDに電源を供給する定電圧電源部と、複数個の前記LED表示ユニットにPWM指令を出し、前記各LEDに流れる電流値を調整して前記各LEDの発光制御を行うスクリーンコントローラを備え、
前記LED表示ユニットの駆動回路は、前記各LEDにそれぞれ直列に接続されたスイッチで構成されたスイッチ回路と前記PWM指令によって前記各LEDをON/OFF制御するするスイッチ制御部で構成され、前記スイッチ制御部は、前記スクリーンコントローラからのPWM指令に基づいて前記各LEDを点灯させるパルスの時間幅を変更して、前記定電圧電源部から前記LED表示ユニット50に流れる電流値のピーク時間間隔を調整するものである。
本発明によれば、PWM制御を用いてLED表示ユニットに流れる電流値のピーク時間間隔を調整できるために、コイルの材質変更やコンデンサの追加といった部品交換による対策無しに、容易に耳障りな音の発生を抑制することが可能となる。
実施の形態1によるLED映像表示装置の全体構成を示す概念図である。 実施の形態1によるLED映像表示装置のPWM制御説明図である。 実施の形態2におけるLED表示ユニットの駆動回路を示す図である。 実施の形態3にあける定電圧電源部の構成を示す図である。 LED表示ユニットのイメージ図である。 従来のLED表示ユニットの駆動回路を説明するための図である。 LED表示ユニットの定電圧電源部を説明するための図である。
以下、図面に基づいて、本発明の一実施の形態例について説明する。
なお、各図か寸において、同一符号は同一あるいは相当のものであることを表す。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1であるPWM制御方式を用いたLED映像表示装置を概念的に示す図である。
実施の形態1によるLED映像表示装置は、複数のLED表示ユニット50で構成されるLEDスクリーン100および複数のLED表示ユニット50の各LEDK発光制御などを行うスクリーンコントローラ200を備えている。
また、複数のLED表示ユニット50に実装された各LED51a、51b、51c・・に電源を供給する定電圧電源部10が備えられている。
更に、LEDスクリーン100を構成する複数のLED表示ユニット50のそれぞれに対しては、LED表示ユニット50の各LED51a、51b、51c・・に直列に接続されたスイッチ21a、21b、21c・・で構成されたスイッチ回路20と、スイッチ回路20の各スイッチ21a、21b、21c・・をPWM信号によってON/OFF制御するするスイッチ制御部30で構成されたLED表示ユニットの駆動回路60が備えられている。
図1において、200はスクリーンコントローラであって、該スクリーンコントローラ200はPWM指令部201を有しており、LEDスクリーン100を構成している複数のLED表示ユニット50の駆動回路60のそれぞれに対してPWM制御指令を出すことが可能である。
即ち、スイッチ制御部30は、PWM指令部201からの指令に基づいてPWM信号を出力し、LED表示ユニットの駆動回路60の各スイッチ21a、21b、21c・・をON/OFFする。
なお、図1では、1つのLED表示ユニット50に対して1つの定電圧電源部10が設けられている場合を示しているが、1つの定電圧電源部10から複数のLED表示ユニット50の全てに電源を供給してもよい。
次に、本実施の形態によるLED映像表示装置の具体的な動作例について説明する。
図2は、本実施の形態によるLED映像表示装置のPWM制御説明図である。
図2に示すように、例えば画像の更新周期が50Hzであった場合、1つの点灯区間には、最大で20msecまでの点灯パルスを設定することが可能である。この点灯パルスの時間幅により輝度が調整される。
最もシンプルな制御では1つの点灯区間に1つの点灯パルスを設定する方式が考えられるが、この制御においてスクリーンの観覧者が電源からの耳障り音を感じたとする。
このような場合においては、図1に示すスクリーンコントローラ200のPWM指令部201より、各LED表示ユニットの駆動回路60に対して点灯区間を分割する指令する信号を送ることにより、点灯パルス時間幅を小さくすることができる。
図2(a)は、20msecの1つの点灯区間に10msecの1つの点灯パルスを設定した場合、図2(b)は、20msecの1つの点灯区間に5msecの2つの点灯パルスを設定した場合、図2(c)は、20msecの1つの点灯区間に2msecの5つの点灯パルスを設定した場合を示している。
図2(b)に示すように、点灯区間を2区間に分割して5msec単位で点灯させたり、図2(c)に示すように、5区間に分割して2msec単位で点灯させることで、LED表示ユニット50に流れる電流値のピーク時間間隔を従来よりも小さくし、人が耳障りと感じる帯域よりも高い周波数に変更させることが可能となる。
逆に、点灯区間の分割数を多くして点灯させた場合に、定電圧電源部10からの耳障り音を感じたときには、点灯区間の分割数を小さくすることによって、人が耳障りと感じる帯域よりも低い周波数に変更させることも可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によるLED映像表示装置は、多数のLEDがマトリックス状に実装されたLED表示ユニット50を複数個配置してLEDスクリーン100を形成するLED映像表示装置であって、複数の前記LED表示ユニット50に実装された各LED51a、51b、51c・・・に電源を供給する定電圧電源部10と、複数個の前記LED表示ユニット50にPWM指令を出し、前記各LEDに流れる電流値を調整して前記各LEDの発光制御を行うスクリーンコントローラ200を備え、
前記LED表示ユニット50の駆動回路60は、前記各LED51a、51b、51c・・・にそれぞれ直列に接続されたスイッチ21a、21b、21c・・で構成されたスイッチ回路20と前記PWM指令によって前記各LEDをON/OFF制御するするスイッチ制御部30で構成され、前記スイッチ制御部30は、前記スクリーンコントローラ200からのPWM指令に基づいて前記各LEDを点灯させるパルスの時間幅を変更して、前記定電圧電源部10から前記LED表示ユニット50に流れる電流値のピーク時間間隔を調整する。
従って、本実施の形態によれば、PWM制御を用いてLED表示ユニットに流れる電流値のピーク時間間隔を調整できるために、容易に耳障りな音の発生を抑制することが可能となる。
実施の形態2.
図3は、実施の形態2によるLED映像表示装置に用いられるLED表示ユニット50の駆動回路の構成を示す図である。
図3に示すように、本実施の形態に用いられるLED表示ユニットの駆動回路61は、図6に示した構成のLED表示ユニットの駆動回路において、更に、電流検出部70を組み込んだものである。
なお、電流検出部70は、定電圧電源部10からLED表示ユニットの駆動回路61に流れる電流値を検出するものである。
具体的には、LED表示ユニットの駆動回路61は、発光部であるLED51a、51b、51c・・・がマトリックス状に多数実装されたLED表示ユニット50、スイッチ21a、21b、21c・・で構成されたスイッチ回路20、スイッチ制御部31および電流検出部70を有している。
本実施の形態においては、電流検出部70は、あらかじめ人が耳障りと感じる周波数およびピーク電流値が設定されている。
そして、LED表示ユニット50に流れる電流のピーク時間間隔があらかじめ設定された周波数に該当し、かつ設定されたピーク電流値を上回った場合に、電流検出部70からスイッチ制御部31に対してパルス時間幅を変更する信号を送信し、スイッチ制御部31により各スイッチのON/OFFの時間間隔が変更される。
なお、この電流検出部70による電流検出は、ある一定周期で行うものとする。
このような回路構成を採用することにより、LED表示ユニット50の電流検出値に基づいて、定電圧電源10の平滑コイル104から発生する耳障り音を人の手を介することなく回避することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によるLED映像表示装置は、LED表示ユニット50に流れる電流値検出する電流検出部70を備え、電流検出部70は、LED表示ユニット50に流れる電流のピーク時間間隔があらかじめ設定された周波数に該当し、かつ設定されたピーク電流値を上回った場合に、スイッチ制御部31によって各スイッチのON/OFFの時間間隔を変更する。
従って、本実施の形態によれば、定電圧電源部10の平滑コイル104から発生する耳障り音を自動的に抑制できる。
実施の形態3.
図4は、実施の形態3によるLED映像表示装置に用いられる定電圧電源部11の構成を示す図である。
本実施の形態において用いられる定電圧電源部11は、図4に示すように、従来の回路構成に異音検出装置80を組み込んだものである。
具体的には、図4に示すように、定電圧電源部11の2次側出力部は、平滑用の出力電解コンデンサ101、ダイオード102、103、平滑コイル104、トランス105および異音検出装置80を有する。
なお、異音検出装置80は、平滑コイル104から発生する耳障り音(即ち、異音)を検出しやすいように、平滑コイル104の近傍に配置される。
LED表示ユニット50側のPWM制御による電流値の変動により、図4に示す定電圧電源部11の2次側の平滑コイル104が人の可聴領域の周波数で振動して、人にとって耳障りな音(異音)を発生する。
なお、異音は、周波数の高低、周波数の変動、あるいは異音の大きさなどによって検知される。
本実施の形態では、異音検出装置80が定電圧電源部11の平滑コイル104から発生する耳障り音(異音)を検出すると、スイッチ制御部30(図6参照)に対して点灯パルス時間幅を変更する信号を送信し、スイッチ制御部30よって各スイッチのON/OFFの時間間隔が変更される。
本実施の形態では、このような回路構成を採用することによって、異音検出装置が定電圧電源部の平滑コイルから発生する異音(耳障り音)を検出すると、スイッチ制御部によって各スイッチのON/OFFの時間間隔が自動的に変更されるので、定電圧電源の平滑コイルから発生する耳障り音を人の手を介することなく回避することが可能となる。
以上説明したように、本実施の形態によるLED映像表示装置の定電圧電源10は、発生する異音を検出する異音検出装置80を内部に備え、異音検出装置80が異音を検出すると、スイッチ制御部31によって各スイッチのON/OFFの時間間隔を変更する。従って、定電圧電源の平滑コイルから発生する耳障り音を自動的に抑制できる。
本発明は、PWM制御によるLED点灯駆動の際に定電圧電源部で発生する耳障りな音を抑制することが可能なLED映像表示装置の実現に有用である。
10 定電圧電源部 20 スイッチ回路
21a、21b、21c・・・ スイッチ 30、31 スイッチ制御部
50 LED表示ユニット
51a、51b、51c・・・ LED
60、61 LED表示ユニットの駆動回路
70 電流検出部 80 異音検出装置
100 スクリーン 200 スクリーンコントローラ
201 PWM指令部 101 平滑用の出力電解コンデンサ
102、103 ダイオード 104 平滑用の出力電解コンデンサ
105 トランス

Claims (3)

  1. 多数のLEDがマトリックス状に実装されたLED表示ユニットを複数個配置してLEDスクリーンを形成するLED映像表示装置であって、
    複数の前記LED表示ユニットに実装された各LEDに電源を供給する定電圧電源部と、複数個の前記LED表示ユニットにPWM指令を出し、前記各LEDに流れる電流値を調整して前記各LEDの発光制御を行うスクリーンコントローラを備え、
    前記LED表示ユニットの駆動回路は、前記各LEDにそれぞれ直列に接続されたスイッチで構成されたスイッチ回路と前記PWM指令によって前記各LEDをON/OFF制御するするスイッチ制御部で構成され、
    前記スイッチ制御部は、前記スクリーンコントローラからのPWM指令に基づいて前記各LEDを点灯させるパルスの時間幅を変更して、前記定電圧電源部から前記LED表示ユニットに流れる電流値のピーク時間間隔を調整することを特徴とするLED映像表示装置。
  2. 前記LED表示ユニットに流れる電流値検出する電流検出部を備え、前記電流検出部は、前記LED表示ユニットに流れる電流のピーク時間間隔があらかじめ設定された周波数に該当し、かつ設定されたピーク電流値を上回った場合に、前記スイッチ制御部によって各スイッチのON/OFFの時間間隔を変更することを特徴とする請求項1に記載のLED映像表示装置。
  3. 前記定電圧電源は、発生する異音を検出する異音検出装置を内部に備え、前記異音検出装置が異音を検出すると、前記スイッチ制御部によって各スイッチのON/OFFの時間間隔を変更することを特徴とする請求項1に記載のLED映像表示装置。
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