JP2013160216A - 点火装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で容易に大きな放電プラズマを形成することのできる点火装置を提供する。
【解決手段】点火コイル装置102が供給するエネルギーにより高電圧を発生する第1の電極101aと、第1の電極101aに第1の間隙を介して対向し燃料に着火するための火花放電を第1の間隙に発生させるための第2の電極101bと、第1の間隙より小さい第2の間隙を介して第1の電極に対向すると共に第2の電極101bに所定の抵抗値を有する導電体302を介して接続された第3の電極101cとを備えた点火プラグ101を備え、制御装置により一つの点火行程内で複数回点火コイル装置102を駆動して点火プラグに火花放電を発生されるようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、主に内燃機関に用いられる点火装置に関するものである。
近年、環境保全、燃料枯渇の問題が提起されており、自動車業界に於いてもこれ等への対応が急務となっている。その対応の一例として、成層混合気を利用した超希薄燃焼である成層リーン燃焼による内燃機関の運転がある。成層リーン燃焼に於いては、可燃混合気の分布がバラツク場合あり、従ってこのバラツキを吸収できる点火装置が要求されている。
特許文献1に開示された従来の点火装置は、燃焼室内に火花放電を発生する点火プラグと、この点火プラグの火花放電にエネルギーを供給するマイクロ波発生装置とを備えたものである。この従来の点火装置によれば、より大きな放電プラズマを形成することができるので、空間的な着火機会を多くすることができ、混合気バラツキを吸収することができ、成層リーン燃焼に於ける前述の要求を満たすものであるとされる。
特開2010−96128号公報
特許文献1に示された従来の点火装置は、大きな放電プラズマを形成することができる点で、失火防止、発生トルクのバラツキを抑えることが可能ではあるが、点火プラグとは別にマイクロ波を投入する経路が必要になる点で既存内燃機関への適用が困難である。又、ピストンが往復運動をし、大きな圧力変化を繰り返し、放電、燃焼によるプラズマの生成、消滅が繰り返される非常に不安定と言える燃焼室内に、マイクロ波のような周波数の高いエネルギーを安定供給するのは、インピーダンス整合等の面で、技術的及び製品個々のマッチング面での非常な困難性を伴うという課題があった。
この発明は、従来の点火装置に於ける前述のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で容易に大きな放電プラズマを形成することのできる点火装置を提供することを目的とするものである。
この発明による点火装置は、燃料に着火するための火花放電を発生する点火プラグと、前記火花放電を発生させるためのエネルギーを前記点火プラグに供給する点火コイル装置と、前記点火コイル装置を駆動する制御装置と、を備えた点火装置であって、前記点火プラグは、前記点火コイル装置が供給するエネルギーにより高電圧を発生する第1の電極と、前記第1の電極に第1の間隙を介して対向し前記燃料に着火するための火花放電を前記第1の間隙に発生させるための第2の電極と、前記第1の間隙より小さい第2の間隙を介して前記第1の電極に対向すると共に前記第2の電極に所定の抵抗値を有する導電体を介して接続された第3の電極とを備え、前記制御装置は、一つの点火行程内で複数回、前記点火コイル駆動することを特徴とするものである。
この発明の点火装置によれば、大きな放電電流により生成される多量のプラズマを点火プラグの電極間に繰返し、かつ、空間的に広い範囲から供給できるので、簡素な構成で容易に大きな放電プラズマを形成し、希薄燃料若しくは希釈燃焼を安定して燃焼させることができ、内燃機関等の運転に利用する燃料を飛躍的に削減することが可能となり、CO2の排出量を大きく削減し、環境保全に役立てることができる。
この発明の実施の形態1による点火装置の構成図である。 この発明の実施の形態1による点火プラグを示す断面図である。 この発明の実施の形態1による点火装置の動作を説明するタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2による点火プラグの断面図である。 この発明の実施の形態3による点火装置の構成図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による点火装置の構成図である。図1に於いて、この発明の実施の形態1による点火装置は、点火プラグ101と、点火プラグ101に所定の高電圧を印加すると共に電流を供給する点火コイル装置102と、点火コイル装置102の動作を制御する制御装置103とを備えている。
点火プラグ101は、第1の電極としての高圧電極101aと、高圧電極101aに対
して第1の所定の間隙である主プラグギャップを介して対向する第2の電極としての外側電極101bと、第3の電極としての種火電極101cを備えている。種火電極101cは、抵抗成分101dを介して外側電極101b接続されると共に、高圧電極101aに対して第2の所定の間隙である副プラグギャップを介して対向している。
点火コイル装置102は、鉄心102cを介して相互に磁気結合された1次コイル102aと2次コイル102b、及び整流ダイオード102dとを有する。制御装置103は、内燃機関の運転状況に応じて点火コイル装置102が動作するタイミング及び動作する回数を設定する制御信号Sを生成する信号生成装置103aと、信号生成装置103aから供給される制御信号Sにより、点火コイル装置102の1次巻線102aに流れる電流を制御するようにスイッチング制御されるスイッチング素子103bとにより構成されている。
この発明の実施の形態1による点火装置では、信号生成装置103aはマイクロプロセッサ(以下、MPUと称する)により構成され、スイッチング素子103bはIGBTにより構成されている。
点火コイル装置102の2次コイル102bの一端は、整流ダイオード102dを介して点火プラグ101の高圧電極101aに接続され、他端は車両の接地電位の部位(以下、GNDと称する)に接続されている。
次に、点火プラグ101の構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態1による点火装置の点火プラグの一例を示す断面図であり、(A)は点火プラグ全体の従断面図、図2の(B)は、図2の(A)に於けるB部の拡大断面図である。図2に於いて、点火プラグ101は、セラミック等の絶縁体からなる碍子部11と、ターミナル部12と、抵抗成分を有する充填部材16と、第1の電極としての高圧電極101aと、第2の電極としての外側電極102bと、第3の電極としての種火電極101cと、ネジ部14と、ハウジング部15とを備えている。
碍子部11は、中央孔110を備え、一端部111が他端部112よりも細い管状に形成されている。ターミナル部12は、碍子部11の中央孔110内に挿入され、一端部が碍子部11の他端部112から露出している。高圧電極101aは、碍子部11の一端部111の中央孔110内に挿入され、一端部が碍子部11の一端部111から露出している。外側電極101bは、ネジ部14と一体に形成され、高圧電極101aの先端部に対して第1の所定の間隙である主プラグギャップを介して対向している。高圧電極101aの他端部とターミナル部12の他端部は、碍子部11の中央孔110内に於いて充填部材16により電気的に接続されている。
種火電極101cは、抵抗成分を有する導電体302により構成され、碍子部11の一端部111の外周面に固着されている。種火電極101cは、高圧電極101aの一端部の外周面を包囲し、且つ所定の間隙である副プラグギャップを介して高圧電極101aに対向している。又、種火電極101cの他端部は、ネジ部14の内周面に電気的に接続されており、ネジ部14を介して外側電極101bに電気的に接続されている。高圧電極101aと種火電極101cとの間の間隙である副プラグギャップは、種火電極101cが高圧電極101aに接触せず、且つ高圧電極101aと外側電極101bとの間の間隙である主プラグギャップの間隔よりも狭い間隔に設定されている。
金属製のハウジング部15は、碍子部11の外周面に固定されており、外周部が六角形状若しくは四角形状等に形成されている。ハウジング部15は、点火プラグ101を内燃機関のシリンダブロック(図示せず)に設けられた貫通孔のネジ部に装着し若しくは取り外すためのナットの役割と、シリンダブロックへの点火プラグ101の固定を安定させる役割を有する。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態1による点火プラグ101は、ネジ部14が内燃機関(図示せず)のシリンダブロックに設けられたネジ部に螺合され、ハウジング部15が内燃機関のシリンダブロックに当接した状態で内燃機関のシリンダブロックに固定される。点火プラグ101のターミナル部12は、点火コイル装置102の2次コイル102bに前述の整流ダイオード102dを介して接続される。
前述のように構成されたこの発明の実施の形態1による点火プラグ101は、種火電極101cに専用の外部端子を必要とせず、通常の点火コイル装置にそのまま接続して使用することができる。
この発明の実施の形態1による点火プラグ101は、種火電極101cを有しているので、主プラグギャップ間に絶縁破壊を引起すために必要な「要求電圧」を小さくすることができる。即ち、種火電極を有しない一般的な点火プラグがこの発明の実施の形態1による点火プラグと同一間隙の主プラグギャップを有するとすれば、この発明の実施の形態1による点火プラグによれば、その一般的な点火プラグと比較して、前述の要求電圧を約半分程度まで下げることができる。
種火電極101cと外側電極101bとを接続する抵抗成分101dの抵抗値、つまり図2に示す種火電極101cを構成する導電体302の抵抗成分の抵抗値は、内燃機関の運転状況に基づいて変化する前述の要求電圧に応じて決定するのが理想的であるが、その場合には、種火電極101c専用の外部端子が必要になり、点火プラグの構造も複雑になる。しかし、限定された用途、例えばガソリンを燃料として用いる内燃機関を搭載する一般向け自動車に於いて、前述の要求電圧の最高値を下げたいという目的に限定するのであれば、抵抗成分101dの抵抗値を300[kΩ]程度の固定値とすることでその目的を実現することができ、簡単な構成で主プラグギャップ間に絶縁破壊を引起すために必要な要求電圧を下げる効果を得ることができる。
又、シリンダ内の雰囲気圧が大気圧より負圧側にある場合に於いて前述の要求電圧を低下させることを目的とするのであれば、抵抗成分101dの抵抗値を50[kΩ]程度とすれば最も効率良くそ音目的を実現することができる。更に、シリンダ内の雰囲気圧が10気圧以上の高圧条件下に於いて前述の要求電圧を低下させることを目的とするのであれば、抵抗成分101dの抵抗値を1[MΩ]程度とすることでその目的を実現することができる。
前述のように、種火電極101cを有する点火プラグ101を使用することにより、主プラグギャップ間に絶縁破壊を引起すために必要な要求電圧をおよそ半分にすることできるので、点火コイル装置102を、従来のように電圧重視型の仕様ではなく、電流重視型の仕様、例えば、1次巻線102aと2次巻線102bとの巻数比を「80」以下とした仕様により構成することができる。このように、この発明の実施の形態1による点火プラグ101を用いることにより、点火コイル装置102を、蓄積し且つ解放するエネルギーが電流重視型である点火コイル装置とすることができる。
点火コイル装置102の2次コイル102bに流れる2次電流を大きくしようとすれば、2次コイル102bに発生する2次電圧が小さくなってしまい、種火電極を有しない従来型の点火プラグでは点火プラグ101の主プラグギャップ間に絶縁破壊を引起すことができず、失火状態となってしまう場合があった。種火電極を有しない従来型の点火プラグを使用して、点火コイル装置102の2次電流と2次電圧を共に大きくするためには、巨大な点火コイル装置が必要となってしまい、コスト面、及び内燃機関への搭載性の面で製品として成立しない。これに対して、この発明の実施の形態1による点火プラグ101は、種火電極101cを有するので、この点火プラグ101を点火装置に用いることにより、従来と同等のコスト、搭載性を維持しながら、主プラグギャップ間に絶縁破壊を確実に引き起こすことができ、かつ大きな放電電流を流すことができる。
点火プラグ101の主プラグギャップ間に大きな放電電流が流れると、点火コイル装置102の2次巻線102bから点火プラグ101の高圧電極101aへ至る経路にも大きな電流が流れる。従って、この経路に大きな抵抗成分が存在すると大きな損失が発生する。又、電流重視型とした点火コイル装置102の仕様次第では、発生電圧の不足により、電流を点火プラグ101の主プラグギャップ間に流し込めなくなってしまうことも考えられる。従って、点火コイル装置102の2次巻線102bから点火プラグ101の高圧電極101aへ至る経路の抵抗成分は極力小さくなるように設定する必要がある。
通常、点火プラグは、点火コイル装置に接続されるターミナルと高圧電極との間を接続する充填部材として、ノイズ抑制の観点から、5[kΩ]程度の大きな抵抗成分を備えた材料を用いるのが一般的であるが、前述のように電流供給の観点からすればその充填部材の抵抗成分は極力小さくされるべきである。そこで、この発明の実施の形態1による点火プラグ101では、その充填部材16の抵抗値が1[kΩ]以下となるように留意されている。
点火プラグ101の主プラグギャップ間に大きな放電プラズマを形成するためには、主プラグギャップ間に「大きな電流」を、「短時間に繰返し」供給する必要がある。主プラグギャップ間に大きな電流を供給すればするほど、沢山のプラズマが形成される。しかし、このプラズマは放電経路の周囲に集中してしまうため、放電電流を大きくするだけでは目指す大きさの放電プラズマとはならない。生成されるプラズマを空間的に広い範囲に分布させるためには、放電を複数回発生させる、所謂、多重放電が必要となる。
点火プラグ101の主プラグギャップ間に発生する放電により、プラグギャップ間にプラズマが生成される。その放電が途切れると、プラズマは、一部分は自身の熱により拡散し、他の一部分は内燃機関の燃焼室内の可燃混合ガスの流動により流動し、更に他の一部分は消滅する等、様々な様態をとる。前述の放電が途切れたとき、主プラグギャップ間に再度放電を発生させるために主プラグギャップ間に所定の高電圧を印加すると、主プラグギャップ間の、よりインピーダンスの低い経路で放電が再開される。そのインピーダンスの低い経路は、プラズマ濃度の高い経路である場合や、主プラグギャップ間の最短経路である場合等様々であり、多重点化を行なうことにより、前の放電経路とは異なる経路で再放電が発生する確率が高くなる。
単に多重点火とするだけでは一度の放電で十分なプラズマを生成することができないので、全体として大きな放電プラズマを形成することができず、又、放電電流を大きくするだけではプラズマの供給範囲が狭く大きな放電プラズマを形成することができないが、この発明の実施の形態1による点火プラグ101は、種火電極101cを有し、前述のように要求電圧を下げることができるので、十分なプラズマを形成し得る放電電流を供給できるようになり、多重点火により繰返し空間的に異なる位置、広い範囲からプラズマが供給されるようになり、より大きな放電プラズマを形成することができる。
次に、この発明の実施の形態1による点火装置の動作について説明する。制御装置103の信号生成装置103aは、点火プラグ101の主プラグギャップ間に生成されたプラズマが消滅しきるより早い間隔で、かつ、形成されたプラズマが適当に拡がるような間隔で再放電を開始できるように、IGBTからなるスイッチング素子103bを制御する。図3は、この発明の実施の形態1による点火装置の動作を説明するタイミングチャートであり、(a)はスイッチング素子103bのベースに供給される制御信号S、(b)は点火コイル装置102の1次コイル102aに流れる1次電流I1、(c1)は整流ダイオード102dを備えている場合に主プラグギャップ間に流れる放電電流I21、(c2)は整流ダイオード101dを備えていない場合に主プラグギャップ間に流れる放電電流I22、の夫々の波形を示している。
図1及び図3に於いて、先ず、図3の(a)に示す制御信号Sが、タイミングT1に於いてハイレベル(以下、Hレベルと称する)になると、スイッチング素子103bがオン状態となり、電源100から点火コイル装置102の1次コイル102a、及びスイッチング素子103bを経由してGNDへと1次電流I1が図2の(b)に示すように流れ始め、次第に増加する。1次コイル102aに1次電流I1が流れることにより、点火コイル装置102は磁気エネルギーを蓄積する。
点火コイル装置102に十分な磁気エネルギーが蓄えられた後、タイミングT2に於いて制御信号Sをローレベル(以下、Lレベルと称する)へと切替え、スイッチング素子103bをオフとして1次電流I1を遮断すると、点火コイル102は蓄えた磁気エネルギーを解放し、2次コイル102bの両端間に高電圧を発生する。点火コイル装置102が作り出したこの高電圧は、整流ダイオード102dを介して点火プラグ101の高圧電極101aへと伝わり、高圧電極101aと種火電極101cとの間の副プラグギャップ間に絶縁破壊を引起し、種火放電を発生する。
副プラグギャップ間に種火放電が発生すると、高圧電極101aと外側電極101bとの間の主プラグギャップ間のインピーダンスが低下する。そして、高圧電極101aと外側電極101bとの間のインピーダンスが種火放電経路のインピーダンスを下回れば、高圧電極101aと外側電極101bとの間で絶縁破壊を発生し、主プラグギャップ間に主放電が形成される。その結果、図3の(c1)に示すように放電電流I21が流れ次第に増加する。
ここで、この発明の実施の形態1では、点火プラグ101の高圧電極101aから外側電極101bに向かう方向を正方向と定義する。前述の点火コイル装置102の磁気エネルギー解放時には、高圧電極101aには2次コイル102bから負の高電圧が印加され、図3の(c1)に示す負方向の放電電流I21が流れる。
続いて、タイミングT3に於いて制御信号SをHレベルへと切替えると、スイッチング素子103bがオン状態となり再び1次電流I1が流れ始め、点火コイル装置102にエネルギーが蓄積されると同時に、2次巻線102bには、磁気エネルギー解放時とは逆極性の誘導電圧が発生する。
タイミングT3からT4の間、2次巻線102bは点火プラグ101に対し正方向の電圧を発生し、点火コイル装置102内に整流ダイオード102dが設けられているので、図3の(c1)に示すように主プラグギャップ間に流れる放電電流I21は遮断される。このようにタイミングT3からT4の間は、放電電流が途切れ、プラズマが拡がっていくための時間となる。
尚、点火コイル装置102内に整流ダイオード102dを設けていない場合は、図3の(c2)に示すように主プラグギャップ間に流れる放電電流I22は、正方向及び負方向共に流れ、交流となる。タイミングT3の時点では主プラグギャップ間にプラズマが形成されており、主プラグギャップ間のインピーダンスが低下した状態なので、正の電圧が印加されると主プラグギャップ間にはこれまでとは逆方向である正方向の放電電流I22が流れる。このとき、放電電流I22は負方向から正方向に切替り、一度放電が途切れた状態となるため、この場合にも前述の放電の経路が変更される易くなる。
次に、タイミングT4に於いて、制御信号SをLレベルへと切替えると、スイッチング素子103bがオフ状態となり、1次電流I1は図3の(b)に示すように遮断され、前述同様、点火コイル装置103は蓄えたエネルギーを解放し、主プラグギャップ間には負方向の放電電流が流れる。以降、前述のタイミングT2からT4の動作を繰り返すことで、放電経路を変えながらの繰返し放電が可能となり、大きな放電プラズマを生成できようになる。
尚、タイミングT2からT3までの制御信号SのLレベルの時間間隔と、タイミングT3からT4までの制御信号SのHレベルの時間間隔とを等しくする必要はない。タイミングT4以降も同様である。
整流ダイオード102dを設けている場合には、図3の(c1)に示す放電電流I21が負のピークとなる付近となるタイミング、例えばタイミングT3に於いて制御信号SをLレベルからHレベルへと切替る方が、そうでない場合より多くのプラズマを空間に放出できるので、望ましい。主プラグギャップ間の放電中に於ける制御信号SのLレベル継続時間、例えばタイミングT2からT3の間の時間は、点火コイル装置102の仕様次第であるが、例えば3[μs]程度の固定値に設定しておく。又、プラズマが消滅しきる前に制御信号SをHレベルからLレベルへと切替える必要がある。プラズマの消滅時間は、燃焼室内の温度、圧力、プラズマの種類等により異なるため、内燃機関の運転条件に応じて変更されるのが望ましいが、例えば1[μs]程度の固定値に設定しておく。
一方、整流ダイオード102dを設けていない場合には、図3の(c2)に示す放電電流I22が徐々に減衰し零付近となるタイミング、例えば、タイミングT3に於いて制御信号SをLレベルからHレベルへと切替る方が、そうでない場合よりプラズマが空間的に拡がる時間を作ることができるので、望ましい。この場合、制御信号SのLレベル継続時間と、Hレベル継続時間は点火コイル装置102の仕様次第であるが、例えばLレベル継続時間及びHレベル継続時間の何れも5[μs]程度の固定値に設定しておく。
以上述べたように、この発明の実施の形態1による点火装置によれば、従来の点火装置のように複雑、かつ高価な構成とせず、且つ高度なマッチング等を必要とせず、一般的な点火装置と同等の構成、コストで大きな放電プラズマを形成し、多量のプラズマを燃焼室内の広範囲に供給、燃焼反応を促進することができるようになるので、希薄若しくは希釈燃焼限界領域等を拡大することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による点火装置の点火プラグについて説明する。図4は、この発明の実施の形態2による点火プラグの断面図で、(A)は点火プラグ全体の従断面図、(B)は、図4の(A)に於けるB部の拡大断面図である。図4に於いて、点火プラグ101は、セラミック等の絶縁体からなる碍子部11と、ターミナル部12と、抵抗成分を有する充填部材16と、第1の電極としての高圧電極101aと、第2の電極としての外側電極102bと、第3の電極としての種火電極101cと、ネジ部14と、ハウジング部15とを備えている。
碍子部11は、中央孔110を備え、一端部111と他端部112は略同等の太さに形成されている。ターミナル部12は、碍子部11の中央孔110内に挿入され、一端部が碍子部11の他端部112から露出している。高圧電極101aは、碍子部11の一端部111の中央孔110内に挿入され、一端部が碍子部11の一端部111に設けられたキャビティ304内に露出している。キャビティ304は、碍子部11の一端部111に形成された細孔306により細く絞り込まれている。
外側電極101bは、ネジ部14の先端部をネジ部14の中心側に略90度に屈曲して構成されている。外側電極101bの中央部には、所定の直径の貫通穴からなるオリフィス305が形成されている。高圧電極101aと外側電極101bは、キャビティ304の一部と細孔306と及びオリフィス305の一部とからなる主プラグギャップを介して対峙している。
種火電極101cは、抵抗成分を有する導電体302により構成され、碍子部11の一端部111に埋め込まれている。この種火電極101cの内周部は、前述のキャビティ304の内壁に露出して高圧電極101aの一端部の外周面を包囲し、且つ所定の間隙である副プラグギャップを介して高圧電極101aに対向している。又、種火電極101cの外周部は、ネジ部14の内周面に電気的に接続されており、ネジ部14を介して外側電極101bに電気的に接続されている。高圧電極101aと種火電極101cとの間の間隙である副プラグギャップは、種火電極101cが高圧電極101aに接触せず、且つ高圧電極101aと外側電極101bとの間の間隙である主プラグギャップの間隔よりも狭い間隔に設定されている。
その他の構成は、実施の形態1による点火プラグと同様である。
この実施の形態2による点火プラグ101は、プラズマジェット型の点火プラグであり、後述するように小さなキャビティ304内で大きな放電電流を発生させ、多量のプラズマを生成するものであり、外側電極101bにより小さく絞り込まれたオリフィス305から多量のプラズマを、方向性をもって噴出することができるため、より効果的な着火を行うことができる。
前述のように構成されたこの発明の実施の形態2による点火プラグ101は、種火電極101cに専用の外部端子を必要とせず、通常の点火コイル装置にそのまま接続して使用することができる。
この発明の実施の形態2による点火プラグ101は、種火電極101cを有しているので、主プラグギャップ間に絶縁破壊を引起すために必要な「要求電圧」を小さくすることができる。即ち、種火電極を有しない一般的な点火プラグがこの発明の実施の形態2による点火プラグと同一間隔の主プラグギャップを有するとすれば、この発明の実施の形態2による点火プラグによれば、その一般的な点火プラグと比較して、前述の要求電圧を約半分程度まで下げることができる。
種火電極101cと外側電極101bとを接続する抵抗成分101dの抵抗値、つまり図4に示す種火電極101cを構成する導電体302の抵抗成分の抵抗値は、内燃機関の運転状況に基づいて変化する前述の要求電圧に応じて決定するのが理想的であるが、その場合には、種火電極101c専用の外部端子が必要になり、点火プラグの構造も複雑になる。しかし、限定された用途、例えばガソリンを燃料として用いる内燃機関を搭載する一般向け自動車に於いて、前述の要求電圧の最高値を下げたいという目的に限定するのであれば、抵抗成分101dの抵抗値を300[kΩ]程度の固定値とすることでその目的を実現することができ、簡単な構成で主プラグギャップ間に絶縁破壊を引起すために必要な要求電圧を下げる効果を得ることができる。
又、シリンダ内の雰囲気圧が大気圧より負圧側にある場合に於いて前述の要求電圧を低下させることを目的とするのであれば、抵抗成分101dの抵抗値を50[kΩ]程度とすれば最も効率良くそ音目的を実現することができる。更に、シリンダ内の雰囲気圧が10気圧以上の高圧条件下に於いて前述の要求電圧を低下させることを目的とするのであれば、抵抗成分101dの抵抗値を1[MΩ]程度とすることでその目的を実現することができる。
実施の形態3.
大きな放電プラズマを形成し、多量のプラズマを内燃機関の燃焼室内の広範囲に供給するためには、「大きな電流」を、「短時間に繰返し」、プラグGAP間へ投入する方が良い。前述の実施の形態1では、電流供給コイルとしての点火コイル装置を、IGBTからなるスイッチング素子で駆動する、所謂、フルトランジスタ方式とし、簡単、且つ安価な構成としていた。この実施の形態1によるフルトンジスタ方式は、前述のプラズマ供給要件である「大きな電流」と「短時間の繰返し」のうち、どちらかと言えば「短時間の繰返し」の方に重点を置いたシステムであって、1[MHz]程度までの周期駆動が可能である。
これに対して、「大きな電流」を供給するという点では、電流供給コイルとしての点火コイル装置は、容量放電型点火方式(以下、CDI方式と称する)の点火コイル装置である方が望ましい。しかしながら、一般的なCDI式は大きな電流を供給することはできるが、容量電流の供給源であるコンデンサの充電に数[msec]程度要するため、電流を「短時間の繰返し」で供給することは困難である。
この発明の実施の形態3による点火装置は、このような課題を解決し、「大きな電流」を「短時間に繰返し」供給できるCDI多重方式により電流供給コイルとしての点火コイル装置を駆動したもので、より高性能な点火装置を提供するものである。
図5は、この発明の実施の形態3による点火装置の構成図である。図5に示す点火装置に於いて、点火プラグ101は、第1の電極としての高圧電極101aと、第2の電極としての外側電極101bと、第3の電極としての種火電極101cとを備える。この点火プラグ101は、前述の実施の形態1に於いて図2に示した点火プラグ、若しくは実施の形態2に於いて図4に示した点火プラグの何れであっても良い。
点火コイル装置102は、鉄心102cを介して磁気的に結合された1次コイル102aと、2次コイル102bとを備えている。2次コイル102bは、点火プラグ101の高圧電極101aに一端が接続され、他端はGNDに接続されている。1次コイル102aの両端間には、IGBTにより構成された第1のスイッチング素子402を介して点火コンデンサ404が接続されている。点火コンデンサ404の正極側は整流ダイオード406とインダクタ403を介して電源100に接続され、負極側はIGBTにより構成された第2のスイッチング素子405を介してGNDに接続されている。
第1のスイッチング素子402、及び第2のスイッチング素子405は、MPU(図示せず)により構成された信号生成装置(図示せず)からの第1の制御信号ScH、及び第2の制御信号ScLにより夫々スイッチング制御される。信号生成装置は、内燃機関の運転状況に応じて点火コイル装置102が動作するタイミング及び動作する回数を設定し、前述の第1の制御信号ScH、及び第2の制御信号ScLを生成する。尚、信号生成装置と、第1のスイッチング素子402と、第2のスイッチング素子405は、点火コイル装置102の1次側に点火コンデンサ404に蓄えられた電荷による容量電流を供給する容量電流供給装置を構成しており、この容量電流供給装置は、点火コイル装置102の動作を制御する制御装置の一部を構成している。
点火コイル装置102の1次コイル102aに流れる1次電流I1は、点火コンデンサ404の正極側から1次コイル102a、第1のスイッチング素子402のコレクタからエミッタを経由して点火コンデンサ404の負極側へ戻る放電経路で流れる点火コンデンサ404の放電電流により構成される。従って、点火コンデンサ404に蓄積される電荷量が大きくなる程、1次電流I1の値は大きくなる。それ故、点火コンデンサ404の容量値Cや充電電圧を適当に選択することで「大きな電流」を供給することができるようになる。
点火コンデンサ404は、電源100、整流ダイオード406、インダクタ403を経由して点火コンデンサ404の正極側、点火コンデンサ404の負極側、及び第2のスイッチング素子405のコレクタからエミッタを経由してGNDへ至る充電経路で充電される。
点火コンデンサ404は、インダクタ403を介して電源100に接続されているので、電源100から点火コンデンサ404へ流れる充電電流は、点火コンデンサ404の容量値Cとインダクタ403のインダクタンス値Lとで決まる、所謂、LC共振の周期で増幅されて流れる。つまり、点火コンデンサ404の容量値Cとインダクタ403のインダクタンス値Lのパラメータを適切に選択すれば、非常に高速に、かつ電源100の電圧よりも高い電圧まで点火コンデンサ404を充電できるようになり、従って「短時間に繰返し」も可能となる。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態3による点火装置に於いて、いま、前述の図3のタイミングT1に相当するタイミングで図示していない信号生成装置からの第1の制御信号ScHがHレベルになると、第1のスイッチング素子402はオン状態となる。このとき、信号生成装置からの第2の制御信号ScL(図3には図示せず)はLレベルであり、第2のスイッチング素子405はオフ状態にある。第1のスイッチング素子402がオン状態になると、電源100の電圧より高い電圧に充電されていた点火コンデンサ404の放電電流は、1次電流として前述の放電経路で点火コイル装置102に流れる。
次に、図3のタイミングT2に相当するタイミングで第1の制御信号ScHがLレベルとなると、第1のスイッチング素子402はオフ状態となり点火コンデンサ404からの1次電流は遮断され、同時に第2の制御信号ScLがHレベルとなり第2のスイッチング素子405はオン状態となる。第2のスイッチング素子405がオン状態になると、点火コンデンサ404は、前述の充電経路でLC共振に基づき電源100の電圧より高い電圧に高速に充電される。
図3のタイミングT2に相当するタイミング以降は、タイミングT3、T4と、短時間に第1の制御信号ScH、及び第2の制御信号ScLが交互にHレベル、Lレベルに切り替わり、第1のスイッチング素子402、及び第2のスイッチング素子405の導通状態が前述のように交互に切り替わり、点火コイル装置102の1次電流が短時間に繰り返し流れる。図5に示す実施の形態3では点火コイル装置102の2次コイル102bに整流ダイオードは接続されていないので、第1のスイッチング素子402がオン状態とオフ状態とを繰り返すことにより流れる2次電流I22は、図3の(c2)に示すように交流電流として流れることになる。点火コイル装置102の2次コイル102bに接続された前述の点火プラグ101の動作については、実施の形態1若しくは実施の形態2と同様である。
タイミングT1以降の点火動作中では、第1の制御信号ScHと第2の制御信号ScLは、一方がHレベルのときは他方がLレベルとなるように制御装置の信号生成装置から出力され、その結果、第1のスイッチング素子402と第2のスイッチング素子405は、一方がオン状態のときは他方がオフ状態となるようにスイッチング制御される。
以上述べたCDI方式のこの発明の実施の形態3による点火装置によれば、100[kHz]程度までの周期駆動が可能となる。前述の実施の形態1によるフルトランジスタ方式の点火装置の場合も扱う電流値を大きくできるが、実施の形態3によるCDI方式の場合は、特に扱う電流値が大きくなるため、製品構造や取りつけ状態によっては周囲へのノイズ源となる可能性があるので、無線周波数帯等を外した動作周期を選択するのが望ましい。
この発明の実施の形態3による点火装置によれば、前述のように、点火コイル装置の1次コイルに、より大きな1次電流を、短時間に繰返し、流すことができるので、主プラグギャップ間の放電経路に、より大きな電流を投入できるようになる。従って、大きな放電プラズマを形成し、多量のプラズマを内燃機関の燃焼室内の広範囲に供給し、燃焼反応を促進することができるようになるので、希薄燃焼若しくは希釈燃焼の限界領域等を拡大することができる。
以上述べたこの発明の実施の形態1乃至3による点火装置は、内燃機関を利用する自動車、二輪車、船外機、その他特殊機械などにも搭載され、燃料への着火を確実に行えるようになるので、内燃機関を効率良く運転できるようになり、燃料枯渇問題、環境保全に役立つものである。
なお、この発明は、その発明の範囲内に於いて、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 電源 101 点火プラグ
101a 第1の電極(高圧電極) 101b 第2の電極(外側電極)
101c 第3の電極(種火電極) 102 点火コイル装置
102a 1次コイル 102b 2次コイル
102c 鉄心 102d 整流ダイオード
103 制御装置 103a 信号生成装置
103b スイッチング素子 402 第1のスイッチング素子
405 第2のスイッチング素子 403 インダクタ
404 点火コンデンサ 11 碍子部
110 碍子部の中央孔 111 碍子部の一端部
112 碍子部の他端部 12 ターミナル部
14 ネジ部 15 ハウジング部
16 充填部材 302 導電体
304 キャビティ 305 オリフィス
306 細孔

Claims (5)

  1. 燃料に着火するための火花放電を発生する点火プラグと、前記火花放電を発生させるためのエネルギーを前記点火プラグに供給する点火コイル装置と、前記点火コイル装置を駆動する制御装置と、を備えた点火装置であって、
    前記点火プラグは、前記点火コイル装置が供給するエネルギーにより高電圧を発生する第1の電極と、前記第1の電極に第1の間隙を介して対向し前記燃料に着火するための火花放電を前記第1の間隙に発生させるための第2の電極と、前記第1の間隙より小さい第2の間隙を介して前記第1の電極に対向すると共に前記第2の電極に所定の抵抗値を有する導電体を介して接続された第3の電極とを備え、
    前記制御装置は、一つの点火行程内で複数回、前記点火コイルを駆動する、
    ことを特徴とする点火装置。
  2. 前記制御装置は、前記点火コイル装置の1次側にコンデンサに蓄えられた電荷による容量電流を供給する容量電流供給装置を備え、前記容量電流により前記点火コイル装置を一つの点火行程内で複数回動作させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の点火装置。
  3. 前記点火コイル装置は、1次コイルと2次コイルとを備え、
    前記1次コイルと前記2次コイルの巻数比は、80以下である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の点火装置。
  4. 前記点火プラグは、前記点火コイル装置に接続される端子から前記第1の電極までの経路の抵抗値が1[kΩ]以下に設定されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のうちの何れか一項に記載の点火装置。
  5. 前記点火プラグは、前記第1の電極と前記第2の電極との間に形成されたキャビティ内で放電に応じて生成されるプラズマを、前記第2の電極に設けられたオリフィスから外部に噴出するように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のうちの何れか一項に記載の火装置。
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