JP2013158784A - スリッターラインにおけるコイル緩み防止方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 巻き取ったあとのコイルを払い出し、コイルが結束されるまで巻き緩まないコイル緩み防止方法を提供すること。
【課題手段】 鋼帯を複数条に裁断するスリッターラインにおいて、裁断された複数条をテンションリールに同時に巻取り、複数条のコイルをコイルカーで受ける際、コイル外径差によりコイルカーの受面とコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込む。次に上押さえパッドを作動して、上押さえパッドとコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込んでコイルの上部を押さえる。
【選択図】 図2
【課題手段】 鋼帯を複数条に裁断するスリッターラインにおいて、裁断された複数条をテンションリールに同時に巻取り、複数条のコイルをコイルカーで受ける際、コイル外径差によりコイルカーの受面とコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込む。次に上押さえパッドを作動して、上押さえパッドとコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込んでコイルの上部を押さえる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、スリッターラインにおいて複数条を同時に払い出す時、コイルがコイルカーと押さえパッド間で巻き緩まないための方法に関するものである。
鋼板および鋼帯を裁断するスリッターラインにおいて、コイルはテンションリールで巻き取ったあと、コイルカーによって払い出される。従来コイルはコイルカーと押さえパッドによって挟まれ、緩まないよう外側から押さえられている。その後、自動結束機によりコイルが結束される。
また、先行技術の1例(特許文献1)は次のようなものであった。各スリット帯鋼板の最終端部を巻き取る際、および各コイルを完全に巻き取った段階で発生する巻き緩みやバラケを防止でき、コイル巻取り開始時におけるコイル先端部の巻き緩みやコイル変形等も防止できるようにし、さらに押さえ保持機構を簡素化し、メンテナンスフリーとすることを目的とする。
そのため、複数条のスリット帯鋼板をテンションリールに巻き取るに際し、テンションリールに対して横方向から接近・離隔可能な横押さえロールと、リールに対して上方から接近・離隔可能な上押さえロールを設けている。そして、巻取り開始時に、横押さえロールにより各スリット帯鋼板の先端部をリールに対して押圧して初期巻き付けを行い、最尾端部の巻取り時に、横押さえロールと上押さえロールとにより各コイルを押圧しつつ最尾端部の巻取りを行い、次いで、この2つのロールで押圧した状態で各コイルを搬出するようにしたものである。
鋼板は幅方向において板厚差があるが、それが生じる理由は、圧延時に鋼板の剛性によりロールがたわみ、フラットな状態で圧延されないためである。それを複数条に裁断し巻き取ると、条毎に巻取り数が同じでも板厚が厚い条ではコイル径が大きく、逆に薄い条では小さくなってしまう。
コイルカーにはコイル緩み防止として押さえパットが設置されている。しかし、コイル径に差があるとコイルを均一に押さえることができず、コイルが結束される前にコイル径の小さいコイルで巻き緩みが発生する。
特許文献1の技術の問題点は、(1)コイルカーをコイル下部に押し当てたとき径の小さい部分に隙間ができ、テンションリールを縮小すると緩みが発生すること、(2)ロール形状が特殊なため、加工に時間がかかること、(3)機構が複雑なため、改造が大掛かりになり容易でないこと、である。
本発明では上記課題を解決し、巻き取ったあとのコイルを払い出し、コイルが結束されるまで巻き緩まないコイル緩み防止方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の課題解決手段は、鋼帯を複数条に裁断するスリッターラインにおいて、裁断された複数条をテンションリールに同時に巻取り、複数条のコイルをコイルカーで受ける際、コイル外径差によりコイルカーの受面とコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込むことである。
本発明の第2の課題解決手段は、鋼帯を複数条に裁断するスリッターラインにおいて、裁断された複数条をテンションリールに同時に巻取り、複数条のコイルをコイルカーで受ける際、コイル外径差によりコイルカーの受面とコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込み、次に上押さえパッドを作動して、上押さえパッドとコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込んでコイルの上部を押さえることである。
本発明の第3の課題解決手段は、第1または第2課題解決手段に加え、前記弾性部材がゴムであり、ゴム硬度(JIS K6253)がHS20±5であることである。
本発明の第4の課題解決手段は、第1または第2または第3課題解決手段に加え、前記コイルと弾性部材との間にフェルトを設けることである。
コイルとコイルカー、押さえパッド間の隙間を弾性部材で埋めることで、コイルに対し均一に押さえられるようになるため、コイル緩みの発生を防止することができる。
以下に本発明の実施例を図に基づき説明する。
図1,図2,図3において、ペイオフリール1から繰り出された鋼帯はスリッター2で複数条に裁断され、テンションリール3により巻き取られる。テンションリール3により巻き取られたコイルAはコイルカー10により、スリッターラインから退避する(図3の左方向)。
図1,図2,図3において、ペイオフリール1から繰り出された鋼帯はスリッター2で複数条に裁断され、テンションリール3により巻き取られる。テンションリール3により巻き取られたコイルAはコイルカー10により、スリッターラインから退避する(図3の左方向)。
コイルカー10において、台車11の上側にコイルの受台12が設けられる。台車から
側方に延びたアーム13に柱14が立設される。その上端にレバー15が設けられ、その先端に上抑えパッド16が設けられ、ピストンシリンダー17で上下に揺動される。台車11の下側に油圧ジャッキ4が配置されている。
側方に延びたアーム13に柱14が立設される。その上端にレバー15が設けられ、その先端に上抑えパッド16が設けられ、ピストンシリンダー17で上下に揺動される。台車11の下側に油圧ジャッキ4が配置されている。
さて、本発明では、コイルが緩まないよう外側から押さえるようにするのである。即ち、鋼帯を複数条に裁断するスリッターラインにおいて、裁断された複数条をテンションリール3に同時に巻取り、複数個のコイルAをコイルカー10で受ける際、コイル外径差によりコイルカー受台12の受面とコイルの間に生じる隙間に、弾性部材5を挟み込むのである(図4,5)。
ここで、予め板厚差を計測しておき、隙間の生じる部分に弾性部材5を敷く。そして、コイルカー10を油圧ジャッキ4で徐々に上昇させ、中央コイルが受面に達した時、上昇を停止させ、リール3の巻き芯を縮径させる。これでコイルは、コイルカー10の受面に移される。次に上押さえパッド16を作動して、コイルの上部を押さえる。そしてコイルカーをスリッターラインから退避させる。
弾性部材5はコイルの板厚が薄い方に設置し、また、弾性部材5はコイル径差よりも厚いものを使用する。硬さはゴム硬度(JIS K6253)HS20±5の範囲のものを使用するのが好ましい。これより硬いとコイル径差を弾性部材で吸収することができず、巻き緩みが発生する可能性がある。コイルカーをコイルに押さえつけると、弾性部材5がコイルカー受け面とコイルの隙間を埋め、均一な力で押さえることができる。図4はコイルカーの正面、図5は側面から見た弾性部材5の説明図である。
前記において、上押さえパッド16を作動して、上押さえパッドとコイルの間に生じる隙間に弾性部材5を挟み込んで、コイルの上部を押さえるようにしてもよい。また、前記コイルと弾性部材5との間にフェルト6を設ければ、弾性部材5の破損が防止される。
弾性部材について、ゴムおよびバネを用いることができる。その際、硬さは上記の範囲と同等のものを使用するのが望ましい。コイルの押さえ装置については、コイル尾端の位置調整用に下押さえパット7(図2)を使用しても良い。
スリッターラインにおいて規格・仕上げがSAPH440‐1B、製品厚3.6〜4.0mm、製品幅124〜487mm、スリット条数2〜8条、素材幅795〜1176mm、製品コイル外径1108〜1488mmの範囲の材料を通板したとき、弾性部材をコイルと各種押さえ装置の間に挿入しない場合、巻き緩みが多数発生した。本発明では、コイルと各種押さえ装置の間に、材質ポリウレタンゴム、幅500mm、長さ500mm、厚み5mm、ゴム硬度HS20の弾性部材を板厚の薄い方に挿入した。その結果、ほとんど巻き緩みが発生しなくなった。これにより、コイル緩みの発生状態が、弾性部材なしのとき発生率1.1%、ありのとき発生率0.1%と大幅に減少した。
本発明は前記した実施例や実施態様に限定されず、特許請求の範囲を逸脱せずに種々の変形を含む。
本発明は、スリッターラインにおけるコイル緩み防止方法に利用される。
A コイル
1 ペイオフリール
2 スリッター
3 テンションリール
4 油圧ジャッキ
5 弾性部材
6 フェルト
7 下押さえパッド
10 コイルカー
11 台車
12 受台
13 アーム
14 柱
15 レバー
16 上押さえパッド
17 ピストンシリンダー
1 ペイオフリール
2 スリッター
3 テンションリール
4 油圧ジャッキ
5 弾性部材
6 フェルト
7 下押さえパッド
10 コイルカー
11 台車
12 受台
13 アーム
14 柱
15 レバー
16 上押さえパッド
17 ピストンシリンダー
Claims (4)
- 鋼帯を複数条に裁断するスリッターラインにおいて、裁断された複数条をテンションリールに同時に巻取り、複数条のコイルをコイルカーで受ける際、コイル外径差によりコイルカーの受面とコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込むことを特徴とするスリッターラインにおけるコイル緩み防止方法。
- 鋼帯を複数条に裁断するスリッターラインにおいて、裁断された複数条をテンションリールに同時に巻取り、複数条のコイルをコイルカーで受ける際、コイル外径差によりコイルカーの受面とコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込み、
次に上押さえパッドを作動して、上押さえパッドとコイルの間に生じる隙間に弾性部材を挟み込んでコイルの上部を押さえることを特徴とするスリッターラインにおけるコイル緩み防止方法。
- 前記弾性部材がゴムであり、ゴム硬度(JIS K6253)がHS20±5であることを特徴とする請求項1または2記載のスリッターラインにおけるコイル緩み防止方法。
- 前記コイルと弾性部材との間にフェルトを設けることを特徴とする請求項1または2または3記載のスリッターラインにおけるコイル緩み防止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012021010A JP2013158784A (ja) | 2012-02-02 | 2012-02-02 | スリッターラインにおけるコイル緩み防止方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103662853A (zh) * | 2013-11-27 | 2014-03-26 | 中色科技股份有限公司 | 一种金属卷材堆垛机卷材保护装置 |
CN104377030A (zh) * | 2014-12-11 | 2015-02-25 | 天津鑫坤泰预应力专业技术有限公司 | 具有压紧线圈装置的钢绞线放线盘 |
CN106882555A (zh) * | 2017-04-25 | 2017-06-23 | 山东钢铁集团日照有限公司 | 一种防止平整机开卷产生松卷的设备 |
JP2017148869A (ja) * | 2016-02-18 | 2017-08-31 | ダニエリ アンド シー.オフィス メカニケ エスピーエーDanieli&C.Officine Meccaniche Spa | 金属ストリップのための組み合わされた溶接および圧延プラント |
WO2021248751A1 (zh) * | 2020-06-13 | 2021-12-16 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种实施无间隙推钢的控制装置和控制方法 |
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2012
- 2012-02-02 JP JP2012021010A patent/JP2013158784A/ja active Pending
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