JP2013158147A - 足場装置 - Google Patents

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智久 河野
Kazuhiro Kirikawa
和宏 切川
Hajime Takamatsu
肇 高松
Mitsuyoshi Sunada
光義 砂田
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Abstract

【課題】架空線に設置された大型の障害物を容易に通過することが可能な足場装置を提供する。
【解決手段】足場装置1は、架空線W上に周面を載せた状態で転動する滑車11を夫々上部に回転自在に支持した一対のアーム13と、一対のアームの下部に夫々設けた回動軸部15によって被支持部17を回動自在に支持された足場板19と、各アームの滑車支持部よりも上部において回動、又は回転自在に軸支され且つ架空線に対して着脱自在に掛止されるフック部材21と、架空線上に各滑車を載せた状態にあるときに少なくとも一方の滑車の転動を制限する制動機構30と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、鉄塔間に架設される送電線や、送電線を鉄塔との間で絶縁しつつ送電線を支持する碍子装置の保守点検作業に使用される足場装置に関し、特に送電線上を走行中に碍子装置等の障害物を容易に回避することができる足場装置に関する。
従来、送電線や通信ケーブル等の架空線の保守点検作業においては、送電線の長手方向に沿って進退移動可能な宙乗機が使用される(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、送電線に間隔を空けて懸垂される懸垂部材と、各懸垂部材の先端部に回動自在に支持されて架空線上に周面を載せた状態で転動する滑車部材と、を備えた宙乗機が記載されている。この宙乗機は3本の懸垂部材を備え、各懸垂部材の中間部には懸垂部材を折り曲げる折曲部が設けられている。滑車部材を支持する懸垂部材の上部を折曲部周りに回動させて滑車部材を架空線から退避させることができる。
例えば、架空線には、その存在を周囲に報知して航空機等の飛行中の安全を図る標識等、宙乗機による走行移動の障害となる物体が設置されている。このような場合には、懸垂部材の折曲部を順次折り曲げて滑車部材を標識から退避させることで、標識を安全に通過しながら架空線上を移動することできる。
特開2005−354783公報
しかしながら、特許文献1に記載の宙乗機においては、隣接する懸垂部材の間隔を越えようとする障害物の長さよりも宙乗機の全長を長く設定する必要がある。従って、例えば碍子装置を越えて反対側へ移動しようとする場合には、宙乗機の全長(架空線に沿った方向の長さ)を少なくとも碍子装置の2倍以上に設定する必要があり、宙乗機が大型化してしまうという問題がある。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、架空線に設置された大型の障害物を容易に通過することが可能な足場装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、架空線上に周面を載せた状態で転動する滑車を夫々上部に回転自在に支持した一対のアームと、該一対のアームの下部に夫々設けた回動軸部によって被支持部を回動自在に支持された足場板と、前記各アームの前記滑車支持部よりも上部において回動、又は回転自在に軸支され且つ前記架空線に対して着脱自在に掛止されるフック部材と、前記架空線上に前記各滑車を載せた状態にあるときに少なくとも一方の滑車の転動を制限する制動機構と、を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明では、滑車とフック部材とが選択的に架空線に対して掛止されて、足場装置が架空線に支持される。滑車によって架空線に掛止された場合には、滑車の回転により架空線に沿って自在に進退移動することができ、また制動機構によって移動を阻止することができる。フック部材によって架空線に掛止された場合、足場装置は架空線上の掛止位置にて停止する。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記一方のアームのフック部材だけを前記架空線に掛止することにより前記足場板を吊り下げた時に、前記足場板が該アームに対して略直線状に垂下するように該アーム下部の回動軸部を構成したことを特徴とする。
請求項2の発明では、アームと足場板を略直線状にすることができるので、足場板を転回させる際に、フック部材に無理な力が加わらない。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記制動機構は、前記各滑車が前記架空線上に載った状態にある時に、前記足場板に所定以上の下向きの荷重が加わった場合に作動して制動力を発生することを特徴とする。
請求項3の発明では、作業員が足場板に体重を乗せ、下向きの荷重を加えるだけで、足場装置を架空線上にて停止させることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項2において、前記制動機構は、前記各滑車の回転方向を夫々制限する回転方向制限部材であることを特徴とする。
請求項4の発明では、各滑車の回転方向をある一定の方向に制限することができる。従って、滑車の回転方向を同一方向に設定するか、又は反対方向に設定するかに応じて、足場装置を架空線に対して前進、後退、或いは停止させることができる。
本発明によれば、架空線に着脱自在に掛止されるフック部材をアーム上部に設け、このフック部材をアームに対して回動自在に構成したので、一方のフック部材のみによって足場装置を吊り下げたときに、足場板の向きを転換することができる。従って、碍子装置等、架空線上にある障害物をまたいで足場装置を移動させるという作業が可能となる。
本発明の第一の実施形態に係る足場装置の使用状態を示す斜視図である。 足場装置の収納状態を示す正面図である。 (a)、(b)は、アーム部分の概略縦断面図である。 制動機構の詳細図である。 (a)〜(d)は、足場装置の使用手順を示す図である。 (a)、(b)は、足場装置の使用手順を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る足場装置の使用状態を示す斜視図である。
〔第一の実施形態〕
本発明の第一の実施形態に係る足場装置について図1に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る足場装置の使用状態を示す斜視図である。本発明に係る足場装置は、足場板に回動自在に支持された一対のアームを備え、一方のアームを架空線から取り外して他方のアームのみで足場装置を吊り下げた状態にて、足場板を転回可能に構成した点に特徴がある。
足場装置1は、架空線W上に周面を載せた状態で転動する滑車(固定滑車11a、11b)を夫々上部に回転自在に支持した一対のアーム13(13a、13b)と、一対のアーム13の下部に夫々設けた回動軸部15(15a、15b)によって被支持部17(17a、17b)を回動自在に支持された足場板19と、各アーム13の滑車支持部よりも上部において回動、又は回転自在に軸支され且つ架空線Wに対して着脱自在に掛止されるフック部材21(21a、21b)と、架空線W上に各固定滑車11を載せた状態にあるときに少なくとも一方の固定滑車11の転動を制限する制動機構30(30a、30b:回転方向制限部材)と、を備えている。
なお、図中対となる部材についてはアルファベット符号を付すが、本明細書中、特に区別しない場合は、アルファベット符号を省略して説明する。
各アーム13はその下端部を足場板19に対して矢印A方向に回動自在に構成されている。足場板19に対して折りたたまれた状態(図2参照)と、足場板19と略直線状になった状態(図5(b)参照)との間を回動する。以下、アーム部分については、図3を参照しながら説明する。図3(a)、(b)は、アーム部分の概略縦断面図である。
各アーム13の上部には、それぞれ上下位置関係にある2つの滑車が回転自在に支持されている。2つの滑車のうち上方に位置する滑車はアーム13に対して位置を固定された固定滑車11であり、下方に位置する滑車はアーム13の軸方向(図中上下方向)に進退移動自在に構成された可動滑車12である。可動滑車12は、固定滑車11に対して接近又は離間する。固定滑車11は、架空線Wに対して着脱自在に掛止される。
固定滑車11の滑車支持部には、固定滑車11の転動を制限する制動機構30が取り付けられている。図4は、制動機構の詳細図である。本実施形態における制動機構30は、固定滑車11の回転方向を制限する公知のラチェット機構から構成されている。
制動機構30は、固定滑車11に対して同一軸上に固定されて一体回転するギヤ31と、ギヤ31に対して選択的に噛合する2つの爪部32a、32bを有した爪部材33と、爪部材33を作動させるレバー部材34と、ギヤ31と爪部材33を収容するケース35と、を備えている。
爪部材33は、ケース35の適所に支持された軸部36によって揺動可能に軸支されており、レバー部材34側に3つの係合凹所101を有している。レバー部材34は、係合凹所101に向けて突出する方向に弾性付勢され、且つ出没自在に構成された棒体103を備えている。レバー部材34を操作して、棒体103を爪部材33のいずれかの係合凹所101に係合させ、爪部材33の回転角度を変更することにより、爪部32a又は爪部32bをギヤ31と噛合させたり、ギヤ31から離脱させたりする。一方の爪部がギヤと噛合している場合には、ギヤ31の回転が一方向に制限される。ギヤ31がいずれの爪部とも噛合していない場合には、ギヤ31は正逆自在に回転する。
ここで、ギヤ31は複数の山部105を備え、各山部105は、傾斜状側面107を備えている。また、各爪部32は、ギヤ31の傾斜状側面107と当接してギヤ31の回転を阻止する回転阻止面109(109a、109b)と、ギヤ31の傾斜状側面107と接触したときにギヤ31の各山部105が爪部32を乗り越えて回転することを許容する回転許容面111(111a、111b)と備えている。
例えば図4に示すように、爪部32aがギヤ31と噛合している場合、ギヤ31は矢印B方向に回転可能であるが、その反対方向には回転不能である。すなわち、図4に示す状態においては、ギヤ31の矢印B方向への回転を許容する爪部32aの回転許容面111aとギヤ31の傾斜状側面107とが接触しており、ギヤ31は爪部材33をその軸部36周りに矢印B’方向に回転させ、爪部32aを押し上げながら回転することが可能である。また、ギヤ31の矢印B方向とは逆の方向には、爪部32aの回転阻止面109aと傾斜状側面107とが当接しており、ギヤ31の山部105が爪部32aを乗り越えて回転することができず、ギヤ31の回転が阻止される。
また逆に、爪部32bがギヤ31と噛合したときには、矢印B方向と逆方向に回転するが、その反対方向には回転不能である。従って、レバー部材34を操作することにより、固定滑車11の回転方向を制限することができる。
例えば双方の固定滑車11が架空線上に載置されている場合において、各レバー部材34を操作して各固定滑車11が同一方向に回転するように設定した場合には、足場装置1を架空線Wに沿って移動させることが可能となる。他方、各レバー部材34を操作して、各固定滑車11が互いに反対方向に回転するように設定した場合は、足場装置1を架空線W上で停止させることができる。
可動滑車について図1及び図3を参照しながら説明する。
可動滑車12は、移動機構40によって固定滑車11に対して進退自在に構成された滑車であり、滑車支持部63(63a、63b)によって回転自在に支持されている。滑車支持部63は、可動滑車12の下方に配置された移動機構40によって支持されている。
可動滑車12を固定滑車11に対して進退移動させる移動機構40は、可動滑車12の下方におけるアーム13表面に形成された雄ネジ部41(41a、41b)と、雄ネジ部41と螺合する雌ネジ部43(43a、43b)を有する操作リング45(45a、45b)と、操作リング45に相対回転自在に取り付けられた支持リング47(47a、47b)と、支持リング47に一体的に形成され滑車支持部63の軸方向両端部を支持する支持アーム49とを備えている。アーム13には、滑車支持部63の進退移動を許容する長孔51(51a、51b)がアーム13の軸方向に沿って貫通形成されている。
操作リング45をアーム13周りに回転させると、操作リング45はネジ部によって案内されながら、アーム13の軸方向に進退移動する。支持リング47は、操作リング45の進退移動に伴って進退移動するが、操作リング45に対して相対回転可能であるため、支持リング47自体はアーム13に対して相対回転することなく、滑車支持部63を進退移動させる。滑車支持部63は、長孔51に案内されて移動する。この結果、操作リングの回転方向に応じて可動滑車12が固定滑車11に対して進退移動する。なお、図3(a)は、可動滑車12が固定滑車11に近接した状態を示し、(b)は可動滑車12が固定滑車11から離間した状態を示している。
固定滑車11の滑車支持部61と、可動滑車12の滑車支持部63の間に位置するアーム13側面には、架空線Wを固定滑車11と可動滑車12との間に挿入する架空線挿入口65が形成されている。即ち、架空線Wは、架空線挿入口65を介してアーム13外部からアーム13内部に位置する滑車の間に挿入される。
また、アーム13には、架空線挿入口65を開閉自在に閉止する蓋部材67(67a、67b)が取り付けられている(図1参照)。蓋部材67はヒンジや回動軸によってアーム13に対して回動自在に支持されている。蓋部材67は、蝶ネジ69によってアーム13に螺着されることにより、架空線挿入口65を閉止状態に維持し、固定滑車11と可動滑車12の間に挿入された架空線Wの脱落を防止する。なお、架空線挿入口65を開閉自在に閉止することができれば、ロープ等を蓋部材67として用いてもよい。
フック部材21について、図3を参照しながら説明する。
フック部材21は、アーム13の上端に取り付けられている。フック部材21は先端にフック部を有し、下部をアーム13の軸まわり(図中矢印C方向)に自在に回動するように支持されている。なお、フック部材21とアーム13とを、ボールジョイントやユニバーサルジョイント等を用いて接続することにより、フック部材21をアーム13に対して回動又は回転自在に軸支した構成としてもよい。
フック部材21は、同一のアーム13に取り付けられた固定滑車11と選択的に、且つ着脱自在に架空線Wに掛止される。フック部材21を架空線Wに掛止したときに架空線Wを損傷しないように、フック部材21の先端フック部の表面はゴムによって被覆されている。
図1に示すように、足場板19は、第一足場板19aと第二足場板19bとを備えている。第一足場板19aと第二足場板19bは、それぞれ、板状の部材である。第一足場板19aと第二足場板19bは、長手方向(矢印D方向)に相対的にスライド可能に連結されている。各足場板19の側面には、挿通孔71が貫通形成されており、各挿通孔71を連通させた状態にて、蝶ネジ73を挿通して螺着することによって、第一足場板19aと第二足場板19bを相互にスライド不能にする。
このように、第一足場板19aと第二足場板19bとを相対的にスライド可能に構成したので、収納時や運搬時に収縮させてコンパクト化することができる。なお、足場板19に複数の挿通孔71を貫通形成し、足場板19の長手方向における長さを段階的に調整可能にしてもよい。
足場板19の長手方向両端部には、アーム13によって回動自在に軸支される被支持部17が設けられている。被支持部17は、足場板19の上面に突出形成された突出片75と、突出片に貫通形成された挿通孔(不図示)とを備え、挿通孔にアーム13の回動軸部15を挿通することにより、回動自在に支持される。
アーム13は、足場板19に対して約180度回動することが可能である。すなわちアーム13は、折りたたまれた状態(図2参照)と、足場板19に対して略直線状となった状態(図5(b)参照)との間を回動する。
被支持部17の近傍適所には、アーム13の回動を許容し、又は阻止するロック部材77が取り付けられている。ロック部材77は一部にアーム13の下部を掛止するロック爪79を有し、他部が足場板19に回動自在に軸支されている。ロック部材77がその軸支部周りに回動することによってアーム13の下部がロック爪79により掛止された状態と、掛止されていない状態とが切り替えられる。
図1は、アーム13がロック爪79により掛止された掛止状態を示している。アーム13がロック爪79により掛止されていない非掛止状態にあるとき、アーム13は足場板19に対して自在に回動するので、アーム13を折り畳み状態(図2に示す状態)又は、足場板19に対して略直線状態(図5(b)参照)とすることができる。
上述のように構成された足場装置の使用方法について説明する。図1、図2、及び図5を参照しながら説明する。図5は、足場装置の使用手順を示す図である。
まず、図2のようにコンパクト化された足場装置1を使用可能な状態に組み立てる。アーム13を被支持部17周りに回動させて足場板19に対してアーム13を略直交した状態とする。アーム13の下部にロック爪79を掛止することにより、アーム13の回動を防止する(図1参照)。
次に、足場板19を伸張させる。蝶ネジ73を取り外し、第一足場板19aと第二足場板19bとを相互に離間する方向にスライドさせる。足場板19が伸張した後、第一足場板19aと第二足場板19bの挿通孔71を連通させて蝶ネジ73を挿通して螺着、固定する。
この状態において、各フック部材21を夫々架空線Wに掛止することにより(図5(a)参照)、足場装置1上にて架空線や碍子装置の点検等の作業を行うことができる。例えば、一方のフック部材21aを碍子装置の一端部側の架空線Wに掛止し、他方のフック部材21bを他端部側の架空線Wに掛止すれば、碍子装置を跨がった状態にて、足場装置1を設置して、碍子装置の点検を行うことができる。
足場装置1を碍子装置の一端部側に移動させる方法、つまり双方のフック部材21を碍子装置の一端部側の架空線Wに掛止する方法について説明する。
まず、ロック部材77aを軸支部周りに回動させてアーム13aを非掛止状態とし、被支持部17周りに回動可能な状態とする(図1参照)。
続いて、フック部材21bを架空線Wから取り外して、足場装置1全体をフック部材21aのみによって吊り下げる(図5(b))。このとき、足場板19がアーム13aに対して略直線状に垂下する。アーム13aをその軸まわりに180度回動させて、足場板19の向きを転換する。被支持部17aよりも外側に位置する足場板19の端部を踏み込んで足場板19を回動軸部15a周りに矢印E方向に回動させることにより、足場板19を起こすと共に、フック部材21bを架空線Wに掛止する(図5(c)、(d))。最後に、ロック部材77aをアーム13a下部に掛止し、アーム13aを回動不能にする(図1参照)。
なお、予めアーム13bの上部やフック部材21bに引き上げ用のロープを取り付けておき、このロープを引き寄せることでフック部材21bを架空線Wに掛止するようにしてもよい。
このように、本発明においては、架空線に着脱自在に掛止されるフック部材をアーム上部に設け、このフック部材をアームに対して回動自在に構成したので、一方のフック部材のみによって足場装置を吊り下げたときに、足場板の向きを転換することができる。従って、碍子装置等、架空線上にある障害物をまたいで足場装置を移動させることができる。また、この作業は単独で行うことが可能であり、高所作業時における人員の削減が可能である。
上述の使用方法においては、ロック部材77aを非掛止状態としてから足場板19を転回させたが、ロック部材77を掛止状態としたまま足場板19を転回させてもよい。
さらに、架空線Wに沿って自在に移動しようとする場合には、フック部材21によって掛止された状態から、固定滑車11によって掛止された状態に変更する必要がある。図6(a)、(b)は、足場装置の使用手順を示す図である。(a)はフック部材21によって掛止された状態を示し、(b)は固定滑車によって掛止された状態を示している。
まず、蓋部材67を移動させて架空線挿入口65を開放すると共に、操作リング45を回転させて、可動滑車12を固定滑車11から離間させる(図1、図3参照)。図6(b)に示すように、体重を架空線Wに預けながらフック部材21bを架空線から取り外し、架空線挿入口65から架空線Wを挿入し、固定滑車11の周面を架空線Wに載せる(図1参照)。
蓋部材67によって架空線挿入口65を閉止してから体重を足場板19に乗せ、操作リング45を回動させて可動滑車12を固定滑車11に接近させ、架空線Wを固定滑車11と可動滑車12とによって挟む。この操作を双方のアーム13について行う。
なお、固定滑車11によって架空線Wに掛止された状態から、フック部材21によって架空線Wに吊り下げられた状態に変更する場合は、上記手順と逆の手順にて行えばよい。
以上のように、本実施形態によれば、架空線に掛止するための部材として、滑車とフック部材とを備えたので、足場装置の使用状況に応じて滑車とフックの何れかを選択して架空線に掛止することが可能となる。
〔第二の実施形態〕
本発明の第二の実施形態に係る足場装置について図7に基づいて説明する。図7は、本実施形態に係る足場装置の使用状態を示す斜視図である。本発明に係る足場装置は、架空線に滑車が載っているとき、足場板に体重をかけるだけで滑車の転動が制限されるようにした点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
足場装置2の制動機構90は、滑車11が架空線W上に載った状態にある時に、足場板19に所定以上の下向きの荷重Fが加わった場合に作動して制動力を発生するように構成されている。
アームは、滑車11を回転自在に支持する第一アーム81と、第一アーム81の下部に配置された第二アーム83とを備えている。第二アーム83の下部には回動軸部15が設けられており、足場板19を回動自在に支持している。
制動機構90は、架空線Wに圧接したときに摩擦力を発生させるゴム等の高摩擦材料から成る摩擦部材91と、摩擦部材91を支持して架空線Wに対して圧接又は離間させる作動アーム93と、を備えている。滑車11の周面を架空線W上に載せたとき、制動機構90は架空線Wの下方に位置する。なお、摩擦部材91は下方から架空線Wに接触して制動力を発揮する。
摩擦部材91は、略L字状の作動アーム93の一端部94に取り付けられている。作動アーム93の他端部は、第二アーム83の上端部に所定の角度範囲にて回動可能に軸支されている。作動アーム93の中間部、言い換えれば、摩擦部材91が取り付けられている部位と第二アーム83によって軸支されている部位(第二軸支部95)との間の適所(第一軸支部96)が、第一アーム81の下端部によって所定の角度範囲にて揺動可能に支持されている。すなわち、第一アーム81と第二アーム83は作動アーム93によって連結されており、作動アーム93は第一軸支部96を中心として両端部がシーソー式に上下動する構成である。なお、「所定の角度範囲」については後述する。
第一軸支部96には、ねじりコイルバネ(不図示)が内蔵されており、摩擦部材91を架空線Wから離間させる方向(図中矢印G方向)に、作動アーム93を常時弾性付勢する。また、第二軸支部95にもねじりコイルバネ(不図示)が内蔵されている。第二軸支部95のねじりコイルバネは、第二アーム83を基準として摩擦部材91を架空線Wから離間させる方向(図中矢印H方向)に、作動アーム93を常時弾性付勢している。
ここで、滑車11を架空線W上に載せている状態において、足場板19に作業員の体重がかかって下向きの荷重Fが加わると、作動アーム93の第二軸支部95が下方に移動する。また、作動アーム93の摩擦部材91を支持している部位(一端部94)が第一軸支部96を中心として上方に移動し、摩擦部材91が架空線Wに圧接されて、架空線Wに沿った足場装置2の移動を阻止する。
また、第一軸支部96に内蔵されたねじりコイルバネの弾性付勢力は、足場装置2の自重のみが掛かっている時に(作業員から所定以上の荷重がかからない時に)摩擦部材91が架空線に接触しないように設定されている。従って、足場板19に加わった下向きの荷重が取り除かれた場合には、摩擦部材91が架空線Wから離間し、足場装置2を架空線Wに沿って自在に進退移動させることができる。つまり、作業員が、摩擦部材91による制動力が働かない程度に体重を架空線Wに預けた状態とすることにより、滑車11を回転させて足場装置2を架空線Wに沿って移動させることができる。
ここで、足場装置2が架空線Wに掛止されていない場合、即ち、作動アーム93に対して第一軸支部96と第二軸支部95の各ねじりコイルバネから弾性付勢力が働き、足場板19に下向きの荷重が加わっていない場合について考える。第一軸支部96と第二軸支部95には、作動アーム93の矢印G及び矢印H方向への回動可能範囲を制限するストッパが内蔵されており、各軸支部に内蔵されたねじりコイルバネの弾性付勢力によって所定の角度以上回転しないように構成されている。従って、足場装置2が架空線Wに掛止されていない場合には、第一アーム81と作動アームと第二アーム83の位置関係(角度関係又は姿勢)が所定に保持されるようになっている。
具体的には、足場装置2が架空線に係止されていない状態にあっても、第一アーム81、第二アーム83、及び作動アーム93は、図7に示すような姿勢を保持可能であり、自立した姿勢を保持することができる。
このように自立した姿勢を保持可能とすることにより、一方のフック部材21aによって足場装置2を架空線Wに吊り下げたときに(図5(b)参照)、他方の第一アーム81b、第二アーム83b、及び作動アーム93bが夫々自立した姿勢を取ることができるので、図5(c)、(d)に示すように、足場板19を転回させて、フック部材21bを再度架空線Wに掛止することができる。
本実施形態に係る足場装置2のその他の使用方法については、第一の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、作業員が足場板に体重を乗せ、下向きの荷重を加えるだけで、足場装置を架空線上にて停止させることができ、何ら特別な操作をする必要がない。
1、2…足場装置、11…滑車、固定滑車、12…可動滑車、13…アーム、15…回動軸部、17…被支持部、19…足場板、21…フック部材、30…制動機構、31…ギヤ、33…爪部材、34…レバー部材、35…ケース、36…軸部、40…移動機構、41…雄ネジ部、43…雌ネジ部、45…操作リング、47…支持リング、49…支持アーム、51…長孔、61…滑車支持部、63…滑車支持部、65…架空線挿入口、67…蓋部材、69…蝶ネジ、71…挿通孔、73…蝶ネジ、75…突出片、77…ロック部材、79…ロック爪、81…第一アーム、83…第二アーム、90…制動機構、91…摩擦部材、93…作動アーム、94…一端部、95…第二軸支部、96…第一軸支部、101…係合凹所、103…棒体、105…山部、107…傾斜状側面、109…回転阻止面、111…回転許容面

Claims (4)

  1. 架空線上に周面を載せた状態で転動する滑車を夫々上部に回転自在に支持した一対のアームと、該一対のアームの下部に夫々設けた回動軸部によって被支持部を回動自在に支持された足場板と、
    前記各アームの前記滑車支持部よりも上部において回動、又は回転自在に軸支され且つ前記架空線に対して着脱自在に掛止されるフック部材と、前記架空線上に前記各滑車を載せた状態にあるときに少なくとも一方の滑車の転動を制限する制動機構と、を備えたことを特徴とする足場装置。
  2. 前記一方のアームのフック部材だけを前記架空線に掛止することにより前記足場板を吊り下げた時に、前記足場板が該アームに対して略直線状に垂下するように該アーム下部の回動軸部を構成したことを特徴とする請求項1に記載の足場装置。
  3. 前記制動機構は、前記各滑車が前記架空線上に載った状態にある時に、前記足場板に所定以上の下向きの荷重が加わった場合に作動して制動力を発生することを特徴とする請求項2に記載の足場装置。
  4. 前記制動機構は、前記各滑車の回転方向を夫々制限する回転方向制限部材であることを特徴とする請求項2に記載の足場装置。
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