JP2013155424A - Cu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法 - Google Patents

Cu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】Ga含有率を高くしても容易に製造することができ、好ましくはスプラッシュの発生を抑制することができるCu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法を提供する。
【解決手段】Cu多孔体11にGa材12を含浸し、その後に、Cu多孔体11の一部と含浸したGaの少なくとも一部との合金化を行うことにより、Cu−Ga複合材13を得る。そして、Cu−Ga複合材13からCu−Gaスパッタリングターゲット14を切り出す。
【選択図】図1

Description

本発明は、CIGS太陽電池の製造に好適なスパッタリングターゲット及びその製造方法に関する。
近時、CIGS(Cu(In,Ga)Se2)太陽電池の製造方法として、CuGaInのプレカーサを形成した後に、このプレカーサをSe化処理して、CIGS合金を作製するというセレン化処理の方法が量産技術として利用されている。CuGaInのプレカーサを形成するための方法としては、例えば、Cu、Ga及びInを同時に蒸着するという方法、Cu−Gaターゲットを用いたスパッタリングを行った後にInターゲットを用いたスパッタリングを行うという方法が挙げられる。
CIGS型太陽電池については、非特許文献1に記載されているようにGa含有率が増すと太陽電池の効率が上昇することが知られている。その一方で、Cu−Ga合金は、Ga含有率が高くなるほど脆く割れやすくなる。そこで、Gaを高濃度で含有しながら割れにくいCu−Gaスパッタリングターゲットについて種々の検討が行われている。例えば、特許文献1には、Gaを高濃度で含有するCu−Gaの溶湯を作製した後、冷却速度を厳密に制御してインゴットを得ることが記載されている。また、特許文献2には、特定の組成の2種類の粉末のホットプレスを行うことにより、高Ga含有Cu−Ga二元系合金粒を低Ga含有Cu−Ga二元系合金の粒界相で包囲した組織のホットプレス体を作製するという方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された方法を実行するためには煩雑な温度制御が必要となるため、特許文献1に記載された方法は工業的な量産に適さない。また、特許文献2に記載された方法では、切削時の割れを抑制できる可能性はあるものの、ホットプレス体からスパッタリングターゲットを得るための切断(スライス)に耐え得るほどの強度を得ることは困難である。更に、特許文献2に記載された方法で製造されたターゲットを用いたスパッタリングを行うと、異常放電に伴うスプラッシュが頻発する虞がある。
特開2000−073163号公報 特開2008−138232号公報
化合物薄膜太陽電池の最新技術(和田隆博、2007、シーエムシー出版)
本発明は、Ga含有率を高くしても容易に製造することができ、好ましくはスプラッシュの発生を効果的に抑制することができるCu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法を提供することを目的とする。
本願発明者らは、鋭意検討の結果、以下の諸態様に想到した。
(1)
Cuマトリックスと、
前記Cuマトリックスに混在するGa含有領域と、
を有し、
前記Cuマトリックス及び前記Ga含有領域の総体積に対する前記Cuマトリックスの割合が10体積%以上であり、
前記Cuマトリックス及び前記Ga含有領域の総質量に対するGa含有率が20質量%乃至80質量%であることを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲット。
(2)
多孔体のCuマトリックスにGaを含浸させ、熱処理してCuとGaとを合金化させて形成したCu−Gaスパッタリングターゲットであって、
前記Cu−Gaスパッタリングターゲットに占める前記Cuマトリックスの未反応の部分の割合が10体積%以上であり、
前記Cu−Gaスパッタリングターゲットの残部がGa含有領域となっており、
前記Cuマトリックス及び前記Ga含有領域の総質量に対するGa含有率が20質量%乃至80質量%であることを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲット。
(3)
前記Ga含有領域は、Cu−Ga合金相の層を1又は2以上含むことを特徴とする(1)又は(2)に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
(4)
前記Cu−Ga合金相の層の厚さが10μm以上であることを特徴とする(3)に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
(5)
Cu多孔体にGaを含浸する工程と、
前記Cu多孔体の一部と前記含浸したGaの少なくとも一部との合金化を行う工程と、
を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
(6)
前記合金化を行う工程は、前記Cu多孔体及び前記含浸したGaを、真空中又は不活性ガス雰囲気中で254℃以上の温度まで加熱した後に、Gaの融点未満の温度まで冷却する工程を有することを特徴とする(5)に記載のCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
本発明によれば、Ga含有率を高くしてもCuマトリックスにより強度及び靱性を確保することが可能であるため、容易にCu−Gaスパッタリングターゲットを製造することができる。
本発明の実施形態に係るCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法を工程順に示す図である。 Cu及びGaの状態の変化を模式的に示す図である。 図2Aに引き続き、Cu及びGaの状態を模式的に示す図である。 Ga含有領域の一例を示す図である。 Cu−Ga合金の二元系状態図である。
スパッタリングターゲットのうちで、成膜に寄与する部分はエロージョン部のみである。そして、スパッタリングターゲットが複合材料から構成されている場合には、各材料のエロージョン部における面積比によって、各材料のスパッタされる量が決まり、形成されるスパッタ膜中の成分の比が決まる。
従って、Ga含有率が高いCu−Gaスパッタ膜を形成しようとする場合には、Cu−Gaスパッタリングターゲットのエロージョン部全体が、均一にGa含有率が高い領域となっている必要はなく、エロージョン部の全体の面積比でGa含有部分が大きくなっていればよい。つまり、Cu−Gaスパッタリングターゲット内にGaが存在しない領域とCuが存在しない領域とが混在していてもよい。
そこで、本願発明者らは、この点に着目し、鋭意検討を行った。そして、この結果、Cu−Gaスパッタリングターゲットの構造をCuマトリックス(Cu骨材)にGaを分散させたものとすれば、Cuマトリックスにより高い強度を確保して良好な加工性を得ながら、Ga含有率が高いCu−Gaスパッタ膜を形成することが可能になることを見出した。
但し、Cuマトリックスと単体Gaとが接している場合には、スパッタリングが進行するに連れて、Cuマトリックスと単体Gaとの界面でスパッタされる量の差により段差が大きく生じる。スパッタリングターゲットに段差の大きな部分が存在する場合には、この部分を突起部として電荷集中が生じて異常放電が発生し、スプラッシュが飛んでしまう。Cuマトリックスと単体Gaとが接している場合には、このようなスプラッシュの問題が生じる可能性がある。
そこで、本願発明者らは、この点に着目し、更に鋭意検討を行った。そして、この結果、Cuマトリックスと単体Gaとの間にCu−Ga合金を介在させれば、Cu−Ga合金がCuとGaとの中間的にスパッタされるため、スパッタリングが進行しても大きな段差が生じにくくなることを見出した。つまり、スパッタされやすさが傾斜的に変化するため、異常放電の発生を抑えることが可能となるのである。
本願発明者らは、上記のような構造を得るための方法について検討を行ったところ、Cu多孔体にGaを含浸させた後、これを熱処理することにより、Cu−Ga合金を含むGa含有領域及びCuマトリックスを有するCu−Ga複合材が得られることに想到した。このCu−Ga複合材は、Cuマトリックスが強度を確保するため、スパッタリングターゲットに加工する際に切断及び切削等を行っても、靱性が高く極めて割れにくい。また、Cuマトリックスから高Ga合金相までの間で傾斜組成的にGa含有量が変化することとなるため、スパッタされやすさが傾斜的に変化させることができ、Cu−Ga合金がスパッタリング時に生じ得る段差が緩和されるため、異常放電がさらに発生しにくくなる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係るCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法を工程順に示す図である。また、図2A及び図2Bは、各段階でのCu及びGaの状態を模式的に示す図である。
先ず、図1(a)に示すように、Cu多孔体11を形成する。Cu多孔体11は、例えば、熱間等方圧加圧(HIP:hot isostatic press)法、ホットプレス(HP:hot press)法により形成することができる。また、コールドプレス(CP:cold press)法で成形体を形成し、この成形体に真空中又はAr等の不活性雰囲気中で、800℃〜1000℃、1時間〜2時間の熱処理を施してもよい。コールドプレス法の場合、成形体に樹脂を混合して、成形後に脱脂及び熱処理を施してもよい。なお、焼結に用いるCu粉としては、球状となりやすいアトマイズ粉を用いてもよく、オープンポアを作りやすい電解粉又は破砕粉を用いてもよい。また、Cu粉としては、例えば、平均粒径が100μm以下のものを用いることが好ましい。また、オープンポアを意図的に形成するため、樹脂成分を混合して成型した後、脱脂を行い、空孔を意図的に形成した後に焼結させる方法を適用しても良い。なお、含浸を十分に行うには、空隙の大きさが10μm〜100μmであることが好ましい。また、焼結体でなくても、スポンジ金属として得られた多孔体であっても、空隙の比率が所望の範囲であれば、利用することができる。
焼結等により形成されたCu多孔体11には、図2A(a)に示すように、Cuマトリックス1及び空隙部3が含まれる。
次いで、図1(b)に示すように、Cu焼結体11上にGa材12を載置した後、温度を制御してGaを溶融状態にすることにより、Gaの含浸を行う。Gaの融点が29.78℃であるため、例えば40℃以上とすることが好ましい。また、Gaの含浸は、例えば真空中又はAr等の不活性雰囲気中で行う。真空中で行った場合には、Cu焼結体11の空隙から気体が放出されやすく、そこにGaが含浸しやすくなる。
このような含浸の結果、図2A(b)に示すように、空隙部3が存在していたほとんどの部位に含浸Ga材4が存在するようになる。なお、空隙部3の一部がオープンポアではなくクローズポアである場合、当該一部の空隙部3はそのまま残る。
その後、熱処理を行うことにより、含浸Ga材4の少なくとも一部とCuマトリックスの一部とを合金化して、図1(c)及び図2B(c)に示すように、Cuマトリックス1及びGa含有領域2を含むCu−Ga複合材13を得る。なお、合金化反応によりCuマトリックスの体積は減少する。Cu−Ga複合体13におけるCuマトリックス1及びGa含有領域2の総体積に対するCuマトリックス1の割合が10体積%以上であると、切断(スライス)によってCu−Gaスパッタリングターゲットを形成するためのCu−Ga複合材においてCuマトリックス1が十分な強度を確保でき、割れを生じることなくターゲットを形成することが可能となる。
この熱処理では、Cuマトリックス1と含浸Ga材4との界面にCu−Ga合金を形成するため、Cu−Ga合金の析出温度以上の温度まで一旦昇温する。例えば図4に示すCu−Ga合金の二元系状態図(出典:BINARY ALLOY PHASE DIAGRAMS (ASM International))を参考にして、254℃以上の260℃まで、あるいは645℃程度以上となる650℃まで昇温する、と決めることができる。
また、降温の際には、Cu−Ga合金相が析出する温度(例えば、490℃、485℃、468℃、254℃)付近において冷却速度を十分に下げて、例えば析出温度±10℃の範囲の冷却速度を10℃/分以下として各Cu−Ga合金相を析出しやすくすることが好ましい。このような温度制御の結果、Ga含有領域2では、Cuマトリックス1との界面からGa含有領域2の内側に向かうほどGa含有率が高い相が、例えば層状に形成される。例えば、図3に示すように、Cuマトリックス1の直ぐ内側にγ相(γ1、γ2、γ3)の層21が形成され、その内側にε相の層22が形成され、その内側に単体Gaの層23が形成され、Ga含有領域2を構成する。
単体Gaは、スパッタ中にターゲットが発熱して融点を超える恐れがあるため、スパッタが不安定になったり異常放電を起こす原因となることから、できるだけ小さい方が好ましい。特に、この熱処理の時間を十分長くしたり、温度を高くすることでGa全てを合金化させ単体Gaを残さないようにすることが好適である。
なお、Cu−Ga合金相の層の厚さは特に限定されないが、スパッタリングの進行に伴って発生する段差を十分に緩和するためには、10μm以上であることが好ましく、特に18μm以上であると、異常放電が起こらないため特に好適である。どのようなCu−Ga合金相がどのような厚さで形成されるかは、Cu焼結体11の質量と含浸Ga材4の質量との比、昇温する温度、及び冷却時の温度履歴等によって制御することができる。
なお、Gaの含浸量はスパッタリングターゲットのGa含有量に相当するが、20質量%〜80質量%であることが好ましい。20質量%未満の場合、スパッタリングターゲットのGa含有率が低くなり、太陽電池の効率向上に十分寄与できなくなる。80質量%超の場合、太陽電池のバンドギャップがシフトし過ぎて効率が低下してしまう上、Cu含有量が少なく、Cuマトリックスを10体積以上残すことが難しい。10体積以上残そうとすると合金相を薄くせざるを得なくなり、スパッタ時の異常放電を抑制することが難しい。
Cu−Ga複合材13を得た後には、図1(d)に示すように、Cu−Ga複合材13の切断(スライス)を行うことにより、Cu−Gaスパッタリングターゲット14を形成する。このとき、本実施形態では、Cuマトリックス1及びGa含有領域2の総体積に対するCuマトリックス1の割合が10体積%以上あるため、歩留まりよく形成することが可能である。特に、Cuマトリックスが20体積%以上ある場合には十分な強度が確保され、脆性破壊等の割れは極めて生じにくく、加工性は極めて良好になる。
そして、このようにして得られたCu−Gaスパッタリングターゲット14では、Ga含有率が低い部分があるものの、全体として20質量%〜80質量%のGaが含有されている。従って、スパッタリングが行われたときのエロージョン部の全体でもGa含有率は20質量%〜80質量%と十分に高いものとなる。従って、このCu−Gaスパッタリングターゲット14を用いてスパッタリングを行えば、Ga含有率が高いスパッタ膜を形成することができる。
また、Ga含有率が均一となっていないものの、Ga含有領域2に、Cuマトリックス1との界面からGa含有領域2の内側に向かうほどGa含有率が高い相が含まれている。つまり、CuとGaとの比率が傾斜組成的に変化している。従って、エロージョン部においてスパッタされる量に相違が生じるものの、その変化は緩やかなものとなり、大きな段差を生じるための電荷集中による異常放電は引き起こされにくい。即ち、本実施形態によれば、スパッタリングの進行に伴う異常放電を抑制して、スプラッシュの発生を抑えることができる。そして、スパッタされる量の変化を十分に緩やかなものとするためには、上記のように、Ga含有領域2に含まれる合金相の厚さは10μm以上、さらに好ましくは18μm以上であることが好ましい。
なお、Cuマトリックスの体積%の値には、合金化熱処理後の試料を任意の断面で切断した切断面の光学顕微鏡写真から測定できるCuマトリックスの面積%の値を用いることができる。光学顕微鏡観察では、観察面を鏡面研磨した後、公知のCu合金用のエッチング液でエッチングすることによって、Cuマトリックス部位をGa含有領域と区別することが可能となる。また、Cu−Ga合金相の厚さについても、同様に光学顕微鏡観察で、鏡面研磨、エッチング後に観察することができる。
図2B(c)に示すように、焼結により形成されたCuマトリックス1にGa含有領域2が混在している。そして、上記のように、Cuマトリックス1及びGa含有領域2の総体積に対するCuマトリックス1の割合は、10体積%以上である。従って、上記のように、Cu−Ga複合材13から切り出す際に割れ等が極めて生じにくい。なお、Cuマトリックス1及びGa含有領域2は3次元のいずれかの方向に偏ることなく形成されているため、任意の断面において、Cuマトリックス1及びGa含有領域2の総面積に対するCuマトリックス1の割合は10面積%以上となっている。つまり、顕微鏡等を用いてCu−Gaスパッタリングターゲットの任意の断面を観察して、当該断面におけるCuマトリックスの割合が10面積%以上となっていれば、当該Cu−GaスパッタリングターゲットにおけるCuマトリックスの割合は、10体積%以上になっているといえる。
次に、本願発明者らが行った実験について説明する。下記表1に、実験の条件及び結果を示す。
Figure 2013155424
(実施例1)
実施例1では、先ず、平均粒径が100μm以下のCu粉を予備成形した後、800℃、1時間の焼結を行った。この結果、密度(Cuマトリックス及び空隙部の総体積に対するCuマトリックスの割合)が15体積%のCu焼結体が得られた。次いで、GaをCu焼結体に含浸させた。この処理では、真空中で200℃に3時間保持した。含浸後のCu焼結体及び含浸Ga材の全体に対する含浸Ga材の割合は約80質量%(85体積%)である。含浸に引き続いて合金化の処理を行った。この処理では、650℃まで加熱した後、650℃から640℃までの温度範囲、490℃から480℃までの温度範囲、260℃から250℃までの温度範囲では10分/℃で制御冷却した。他の温度範囲では炉冷を行い、最終的に常温まで冷却してCu−Ga複合材を得た。
このような含浸及び合金化の処理を行った後に、Cu−Ga複合材の気孔率を測定したところ、気孔率は0.01体積%であった。つまり、Cu焼結体の空隙部のほぼ全体にGaが含浸していたことが確認された。また、Gaが含浸している部分を研磨、エッチング処理の後に顕微鏡観察を行ったところ、単体Gaの層とCuマトリックスとの間に、幅がそれぞれ10μm、13μmの2つの層が確認できた。これらは、Cuマトリックス側から順にγ相の層、ε相の層であると見込まれる。また、Cuマトリックスは10面積%と測定でき、総体積中10体積%と見込める。
その後、Cu−Ga複合材から直径が4インチ、厚さが3mmのCu−Gaスパッタリングターゲットを切り出した。この加工では、内周刃のスライサー及び研削盤を用いた。10枚のターゲットを切り出すためにこのような加工を10回行ったところ、2回だけひび割れが生じたが、残りの8回ではひび割れ等は生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。
続いて、Cu−Gaスパッタリングターゲットをバッキングプレートに貼り付け、高周波スパッタリング装置(キヤノンアネルバ製SPF−403HS)にて、500Wで10分間の成膜を行った。この成膜では、Cu−Gaスパッタリングターゲットの表面の吸着水及び酸化物層を飛ばすための最初のダミースパッタの際に異常放電が生じたものの、その後の10分間の成膜のためのスパッタリングの際には異常放電が13回起こった。なお、異常放電の発生については、スパッタリング装置の覗き窓に検出器を取り付けた異常放電検出システム(原田産業製FS1000)を用いて、3μsec以上連続して放電した場合を異常放電と認識するようにし、この異常放電の回数をカウントし、スパッタ成膜中に3回未満であればほとんど影響なしと評価した。
このような処理を経て得られたスパッタ膜の厚さは1.03μmであり、表面粗度が60nm程度であり、SEM観察を行なったところスプラッシュによる粒子は見られなかった。また、スパッタ膜の成分分析を行ったところ、Cu含有率は19.8質量%、Ga含有率は80.2質量%であり、ほぼCu−Gaスパッタリングターゲットの組成通りの成分であった。
(実施例2)
実施例2では、実施例1とは焼結の温度を異ならせ850℃とした。他の条件は、実施例1と同様とした。この結果、密度が30.5体積%のCu焼結体が得られた。また、Cu−Ga複合材のGa含有率は60質量%(69.5体積%)であった。また、Gaが含浸している部分の顕微鏡観察を行ったところ、単体Gaの層とCuマトリックスとの間に、幅がそれぞれ10μm、14μmのγ相の層、ε相の層と見込まれる2つの層が確認でき、Cuマトリックスは19体積%であった。そして、Cu−Gaスパッタリングターゲットを切り出す加工を10回行ったところ、1回だけひび割れが生じたが、残りの9回ではひび割れ等は生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。また、スパッタリングの際に異常放電は8回であった。
(実施例3)
実施例3では、実施例1とは焼結の温度を異ならせ900℃とした。他の条件は、実施例1と同様とした。この結果、密度が40体積%のCu焼結体が得られた。また、Cu−Ga複合材のGa含有率は50質量%(60体積%)であった。また、Gaが含浸している部分の顕微鏡観察を行ったところ、単体Gaは存在せず、Cuマトリックスに隣接した幅がそれぞれ13μm程度のγ相の層、ε相の層と見込まれる2つの層が確認でき、Cuマトリックスは28体積%であった。そして、Cu−Gaスパッタリングターゲットを切り出す加工を10回行ったところ、全てにおいてひび割れ等は生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。また、スパッタリングの際に異常放電は3回であった。
(実施例4−1〜4−8)
実施例4−1〜4−8では、実施例1とは焼結の温度を異ならせ950℃とした。また、合金化処理の温度も表1に示すように異ならせ、一部については制御冷却を行わずに炉冷を行った。この結果、密度が55体積%のCu焼結体が得られた。また、Cu−Ga複合材のGa含有率は35質量%(45体積%)であった。他の条件は、実施例1と同様とした。また、Gaが含浸している部分の顕微鏡観察を行ったところ、Cuマトリックスに隣接するように、幅が0.3μm〜14μmのγ相の層、ε相の層と見込まれる1つ〜2つの層が確認できた。すなわち、実施例4−1〜4−3では単体Gaに隣接するγ相の層のみが、実施例4−4〜4−8では、単体Gaはなく、γ相の層、ε相の層の2つの層が確認できた。また、Cuマトリスクの量は、20体積%〜44体積%であった。そして、Cu−Gaスパッタリングターゲットを切り出す加工を10回行ったところ、全てにおいてひび割れ等は生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。また、スパッタリングの際の異常放電の回数は表1に示すように0回〜25回であり、実施例4−1〜4−3では、合金相の層が薄かったため、異常放電の回数が多かった。
(実施例4−9〜4−11)
実施例4−9〜4−11では、実施例4−1〜4−8と同じ焼結体を用い、含浸温度を高くして一緒に合金化反応を行わせる条件とした。即ち、350℃〜650℃で3時間保持することで、含浸と合金化を同時に行わせ、制御冷却を行い常温まで冷却した。この結果、密度が55体積%のCu焼結体が得られ、Cu−Ga複合材のGa含有率は35質量%(45体積%)であった。Gaが含浸している部分の顕微鏡観察を行ったところ、Cuマトリックスに隣接するように、幅が10μm〜45μmのγ相の層、ε相の層と見込まれる1つ〜2つの層が確認でき、単体Gaはなかった。また、Cuマトリスクの量は、12体積%〜40体積%であった。そして、Cu−Gaスパッタリングターゲットを切り出す加工を10回行ったところ、実施例4−11の1回を除き、ひび割れ等は生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。これは、Cuマトリックスの体積が小さくなったため、Ga含有域で生じたひび割れを十分には抑えられなかったためと考えられる。また、スパッタリングの際の異常放電の回数は表1に示すように0回〜8回であった。
(実施例4−12)
実施例4−1〜4−8と同じ焼結体を用い、真空中で200℃に3時間保持してGaを含浸させ、合金化熱処理は行わない状態で、Cu−Ga複合体とした。Cuマトリックスが55体積%と十分にあるため、Cu−Gaスパッタリングターゲットの切り出し加工の際にはひび割れは起こらず、10回とも所望の形状のスパッタリングターゲットが得られた。スパッタリングの際の異常放電は53回を数えたが、これは合金相がなかったため、Cuマトリックス部とGa部との間に大きな段差を生じ、電荷集中が起こったためと考えられる。
(実施例5)
実施例5では、実施例1とは焼結の温度を異ならせ1000℃とした。他の条件は、実施例1と同様とした。この結果、密度が72.5体積%のCu焼結体が得られた。また、Cu−Ga複合材のGa含有率は20質量%(27.5体積%)であった。また、Gaが含浸している部分の顕微鏡観察を行ったところ、実施例1と同様に、Cuマトリックスに隣接するように、幅がそれぞれ10μm、15μmのγ相の層、ε相の層と見込まれる2つの層が確認でき、Cuマトリックスは52体積%であった。そして、Cu−Gaスパッタリングターゲットを切り出す加工を10回行ったところ、全てにおいてひび割れ等は生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。また、スパッタリングの際に異常放電は起こらなかった。
(比較例1)
比較例1では、実施例1とは焼結の温度を異ならせ750℃とした。他の条件は、実施例1と同様とした。この結果、密度が16体積%のCu焼結体が得られた。また、Cu−Ga複合材のGa含有率は83質量%(88体積%)と、本願発明の範囲より多かった。また、Gaが含浸している部分の顕微鏡観察を行ったところ、実施例1と同様に単体Gaの層とCuマトリックスの間に幅がそれぞれ10、13μmの2つの合金相が確認できた。Cuマトリックスは8体積%であった。そして、Cu−Gaスパッタリングターゲットを切り出す加工を10回行ったところ、全てにおいてひび割れが生じ、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られなかった。
(比較例2)
比較例2では、実施例1とは焼結の温度を異ならせ1000℃とし、更に焼結の時間も異ならせ2時間とした。他の条件は、実施例1と同様とした。この結果、密度が75体積%のCu焼結体が得られた。また、Cu−Ga複合材のGa含有率は19質量%(25体積%)と、本願発明の範囲より少なかった。また、Gaが含浸している部分の顕微鏡観察を行ったところ、単体Gaはなく、Cuマトリックスに隣接するように、幅が10μm、13μmのγ相の層、ε相の層と見込まれる2つの層が確認でき、Cuマトリックスは58体積%であった。そして、Cu−Gaスパッタリングターゲットを切り出す加工を10回行ったところ、全てにおいてひび割れ等は生じず、所望の形状のCu−Gaスパッタリングターゲットが得られた。但し、Cu−Ga複合材のGa含有率が少ないため、これを用いてスパッタ膜を形成しても、太陽電池の効率の向上に寄与し難い。
1:Cuマトリックス
2:Ga含有領域
3:空隙部
4:含浸Ga材
11:Cu多孔体
12:Ga材
13:Cu−Ga複合材
14:Cu−Gaスパッタリングターゲット
21、22、23:合金相の層

Claims (6)

  1. Cuマトリックスと、
    前記Cuマトリックスに混在するGa含有領域と、
    を有し、
    前記Cuマトリックス及び前記Ga含有領域の総体積に対する前記Cuマトリックスの割合が10体積%以上であり、
    前記Cuマトリックス及び前記Ga含有領域の総質量に対するGa含有率が20質量%乃至80質量%であることを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲット。
  2. 多孔体のCuマトリックスにGaを含浸させ、熱処理してCuとGaとを合金化させて形成したCu−Gaスパッタリングターゲットであって、
    前記Cu−Gaスパッタリングターゲットに占める前記Cuマトリックスの未反応の部分の割合が10体積%以上であり、
    前記Cu−Gaスパッタリングターゲットの残部がGa含有領域となっており、
    前記Cuマトリックス及び前記Ga含有領域の総質量に対するGa含有率が20質量%乃至80質量%であることを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲット。
  3. 前記Ga含有領域は、Cu−Ga合金相の層を1又は2以上含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
  4. 前記Cu−Ga合金相の層の厚さが10μm以上であることを特徴とする請求項3に記載のCu−Gaスパッタリングターゲット。
  5. Cu多孔体にGaを含浸する工程と、
    前記Cu多孔体の一部と前記含浸したGaの少なくとも一部との合金化を行う工程と、
    を有することを特徴とするCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
  6. 前記合金化を行う工程は、前記Cu多孔体及び前記含浸したGaを、真空中又は不活性ガス雰囲気中で254℃以上の温度まで加熱した後に、Gaの融点未満の温度まで冷却する工程を有することを特徴とする請求項5に記載のCu−Gaスパッタリングターゲットの製造方法。
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