JP2015127445A - CuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法 - Google Patents
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複数のCu板上にそれぞれGa膜を形成する工程と、
第1の熱処理を行うことにより前記複数のCu板の各々において当該Cu板の一部と前記Ga膜とを反応させて、Cu板及びCuGa合金膜を有する複合材を複数形成する工程と、
前記複数の複合材を重ね合せて固定した上で第2の熱処理を行うことにより前記複数の複合材を一体化する工程と、
を有することを特徴とするCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
前記Ga膜の厚さを0.02mm〜1mmとすることを特徴とする(1)に記載のCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
Ga融液中に複数のCu板を浸漬する工程と、
第1の熱処理を行うことにより前記複数のCu板の各々において当該Cu板の一部と前記Ga融液とを反応させて、Cu板及びCuGa合金膜を有する複合材を複数形成する工程と、
前記複数の複合材を重ね合せて固定した上で第2の熱処理を行うことにより前記複数の複合材を一体化する工程と、
を有することを特徴とするCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
前記第1の熱処理を、真空中又は不活性ガス雰囲気中において300℃以上600℃以下の温度で行うことを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
前記第2の熱処理を、真空中又は不活性ガス雰囲気中において254℃以上600℃以下の温度で行うことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載のCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
先ず、第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法を工程順に示す図である。
次に、第2の実施形態について説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係るCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法を工程順に示す図である。
純度が99.99%のGaペレット300gをガラス容器に入れ、ホットプレート上で80℃で10分間加熱してGa融液を作製し、その後、ホットプレートの温度を60℃まで低下させた。次いで、スピンコータの吸着子に420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板を真空吸着させ、Cu板上にGa融液を50g滴下し、200rpmで30秒回転させて、厚さが0.25mmのGa膜を形成した。CuとGaとの体積比は厚さの比である0.3:0.25と一致するので、Cuの割合は54.5体積%、Gaの割合は45.5体積%であった。これを質量比に換算すると、Cuの割合は64.5質量%、Gaの割合は35.5質量%であった。
実施例1−1と同様にGa融液を作製し、予め恒温器で40℃に加熱しておいた塗料カップに入れて平噴きスプレーガンに装填し、420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板に均等になるように吹き付けることにより、厚さが0.3mmのGa膜を形成した。CuとGaとの体積比は厚みの比である0.3:0.3と一致するので、Cuの割合は50体積%、Gaの割合は50体積%であった。これを質量比に換算すると、Cuの割合は60.3質量%、Gaの割合は39.7質量%であった。
純度が99.99%のGaペレット800gをガラス容器に入れ、ホットプレート上で80℃で10分間加熱し、Ga融液を作製した。その後、このガラス容器内に420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板を浸漬し、そのままの状態で、電気炉に入れ、真空中450℃で1時間の熱処理を行った。その後、Cu板をガラス容器から取り出して観察したところ、Cu板の両面に厚さが0.6mmのCuGa合金膜が形成されていた。また、Cu板の厚さは0.1mmになっていた。更に、この複合材の厚さ方向における各部位の相を観察したところ、残存したCu板の両側にこのCu板から順に、γ相(低Ga含有CuGa合金)、ε相(高Ga含有CuGa合金)となっていた。
実施例1−1と同様にスピンコート法により420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板上に厚さが0.25mmのGa膜を形成した。この直後の熱処理は行わなかった。その後、熱処理を行うことなく、Cu板及びGa膜の複合材を200枚重ね合わせ、この積層体をクランプで挟持して位置ずれが生じないようにした。そして、クランプで挟んだまま電気炉に入れ、真空中350℃で3時間の熱処理を行った。この結果、CuGa合金膜が形成され、単体のGaは残存していなかった。しかし、200枚の複合材が一体化して全体が灰色の金属状のブロックになっていたものの、一部では、接触していたCu板とCuGa合金膜との結合が生じておらず、複合材ブロック中に空隙が存在した。
実施例1−1と同様にスピンコート法により420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板上にGa膜を形成した。このとき、スピンコータの回転速度を変化させ、表1に示すように、Ga膜の厚さを0.015mm〜0.55mmの範囲内で変化させた。その後、実施例1−1と同様に、真空中450℃で1時間の熱処理を行うことにより、Cu板及びCuGa合金膜を備えた複合材を形成した。続いて、この複合材を140枚〜350枚重ね合せ、実施例1−1と同様に固定した上で真空中350℃で3時間の熱処理を行うことにより、複合材ブロックを形成した。
実施例1−1と同様にスピンコート法により420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板上に厚さが0.25mmのGa膜を形成した。その後、真空中で表1に示す温度で1時間の熱処理を行うことにより、Cu板及びCuGa合金膜を備えた複合材を形成した。続いて、この複合材を220枚重ね合せ、実施例1−1と同様に固定した上で真空中450℃で3時間の熱処理を行うことにより、複合材ブロックを形成した。
実施例1−1と同様にスピンコート法により420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板上に厚さが0.25mmのGa膜を形成した。その後、実施例1−1と同様に、真空中450℃で1時間の熱処理を行うことにより、Cu板及びCuGa合金膜を備えた複合材を形成した。
実施例1−1と同様にスピンコート法により420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板上に厚さが0.25mmのGa膜を形成した。その後、真空中450℃で1時間の熱処理を行うことにより、Cu板及びCuGa合金膜を備えた複合材を形成した。続いて、この複合材を220枚重ね合せ、実施例1−1と同様に固定した上で真空中で表1に示す温度で3時間の熱処理を行った。
実施例1−1と同様にスピンコート法により420mm(幅)×15mm(奥行)×0.3mm(厚さ)のCu板上に厚さが0.25mmのGa膜を形成した。その後、真空中450℃で1時間の熱処理を行うことにより、Cu板及びCuGa合金膜を備えた複合材を形成した。続いて、この複合材を220枚重ね合せ、実施例1−1と同様に固定した。この積層体の総厚さは121.5mmであった。そして、クランプで挟んだままHIP装置に入れ、550℃で118MPaのArの圧力を印加しながら3時間のHIP処理を行うことにより、複合材ブロックを形成した。HIP処理後に観察したところ、接触していたCu板とCuGa合金膜とが結合し、220枚の複合材が一体化して全体は灰色の金属状のブロックになっていた。また、その厚さは102.1mmになっていた。
120:Ga膜
130、150、180:CuGa合金膜
131、134:γ相領域
132、133:ε相領域
140:複合材
160、190:複合材ブロック
170:スパッタリングターゲット
210:Cu板
220:Ga融液
230、250:CuGa合金膜
240:複合材
260:複合材ブロック
270:スパッタリングターゲット
Claims (5)
- 複数のCu板上にそれぞれGa膜を形成する工程と、
第1の熱処理を行うことにより前記複数のCu板の各々において当該Cu板の一部と前記Ga膜とを反応させて、Cu板及びCuGa合金膜を有する複合材を複数形成する工程と、
前記複数の複合材を重ね合せて固定した上で第2の熱処理を行うことにより前記複数の複合材を一体化する工程と、
を有することを特徴とするCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。 - 前記Ga膜の厚さを0.02mm〜1mmとすることを特徴とする請求項1に記載のCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
- Ga融液中に複数のCu板を浸漬する工程と、
第1の熱処理を行うことにより前記複数のCu板の各々において当該Cu板の一部と前記Ga融液とを反応させて、Cu板及びCuGa合金膜を有する複合材を複数形成する工程と、
前記複数の複合材を重ね合せて固定した上で第2の熱処理を行うことにより前記複数の複合材を一体化する工程と、
を有することを特徴とするCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。 - 前記第1の熱処理を、真空中又は不活性ガス雰囲気中において300℃以上600℃以下の温度で行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
- 前記第2の熱処理を、真空中又は不活性ガス雰囲気中において254℃以上600℃以下の温度で行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のCuGa合金スパッタリングターゲットの製造方法。
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JP2012193423A (ja) * | 2011-03-17 | 2012-10-11 | Hitachi Cable Ltd | Cu−Ga合金材およびその製造方法 |
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JP2013155424A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp | Cu−Gaスパッタリングターゲット及びその製造方法 |
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